JP2011080846A - 車両用回転速度検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高性能なCPUを必要とすることなく、対ばらつき性の向上と検出応答性の向上とを両立させる。
【解決手段】最新のパルスインターバルTnewと最新歯における1回転前のパルスインターバルToldとから算出したパルスインターバル比Tratioと、最新歯と同一歯が中心となるように選択された1回転前の回転体70の1回転分のパルスインターバルの総和Tallに基づいて算出した平均回転速度N0とを用いて、最新のパルス信号Pnew単位で回転体70の最新の回転速度Nnewが算出されるので、歯72の加工時の寸法ばらつき等パルスインターバルTに関わる個体ばらつきが排除されると共に回転速度検出応答性が向上される。更に、この最新の回転速度Nnewの算出は、移動平均の推移から最新の回転速度Nnewを推定するような高い演算能力がCPUに要求されるものではなく、現在の車載用CPU能力の範囲内で十分に演算処理可能である。
【選択図】図5
【解決手段】最新のパルスインターバルTnewと最新歯における1回転前のパルスインターバルToldとから算出したパルスインターバル比Tratioと、最新歯と同一歯が中心となるように選択された1回転前の回転体70の1回転分のパルスインターバルの総和Tallに基づいて算出した平均回転速度N0とを用いて、最新のパルス信号Pnew単位で回転体70の最新の回転速度Nnewが算出されるので、歯72の加工時の寸法ばらつき等パルスインターバルTに関わる個体ばらつきが排除されると共に回転速度検出応答性が向上される。更に、この最新の回転速度Nnewの算出は、移動平均の推移から最新の回転速度Nnewを推定するような高い演算能力がCPUに要求されるものではなく、現在の車載用CPU能力の範囲内で十分に演算処理可能である。
【選択図】図5
Description
本発明は、回転体の回転に伴って発生するパルス信号のインターバルに基づいて回転体の回転速度を検出する車両用回転速度検出装置に関するものである。
回転体の径方向外周部に円周方向に沿って並べられた複数の被検出体と相対する位置にセンサを備え、その回転体の回転に伴ってセンサが被検出体と順次相対することに基づいたパルス信号を発生し、そのパルス信号のインターバル(以下、パルスインターバルともいう)に基づいて回転体の回転速度を検出する車両用回転速度検出装置が良く知られている。例えば、特許文献1には、回転体に取り付けられた信号検出用歯車の歯に対応して回転速度センサが発したパルス信号に基づいて検出される信号検出用歯車に設けられた欠歯の前回通過時刻と今回通過時刻とからエンジン回転速度を算出することが記載されている。また、特許文献2には、エンジンの回転に伴ってパルスを発生するエンジン回転速度センサを備え、エンジン回転速度センサから出力されるパルスの時間間隔tに応じてエンジン回転速度NEをNE=R/t(Rは定数)として算出することが記載されている。
ここで、検出した回転体の回転速度は、例えば車両の各装置の制御に用いられるものであり、応答遅れなく正確に捉えることが望まれる。例えば、車両用自動変速機の変速制御では、自動変速機内の所定回転部材の変化を遅れなく、正確に捉えることが重要である。ところで、一般的には、回転に伴うパルスインターバルの各種個体ばらつきに起因する変動を抑制する為に、パルスインターバルをなまして回転速度に変換している。しかし、なましを使う場合、相応の検出応答遅れが発生する可能性がある。
具体的には、回転体の外周部に複数の回転検出用の突起(歯)が設けられている場合、回転方向(円周方向)における突起の幅や突起間の凹みの幅には寸法公差内で加工ばらつきが生じている。そして、回転に伴うパルスインターバルを回転速度に変換する際、一歯毎のパルスインターバルを直に回転速度に変換していたのでは、一歯分の短い時間のパルスインターバルに対して上記加工ばらつき分が乗ることになる。その為、変換(算出)した回転速度に対してばらつきの影響が大きくなり、その算出した回転速度の変動やばらつきが大きくなる可能性がある。そこで、このようなばらつきの影響を抑制する為、連続した複数分のパルスインターバルを用いて回転速度の移動平均を求めるなど、何らかのなまし処理を用いることが考えられる。しかしながら、このようななまし処理は、ばらつきに起因する変動を抑制するものの、実際の回転速度が変化したことに伴うパルスインターバルの変化も同じようになましてしまうことから、回転速度変化の検出が遅れてしまう可能性がある。例えば、最新のパルスインターバルに対応して常時回転速度を算出する際に移動平均を用いる場合を考えると、この移動平均は複数分のパルスインターバルの時間的中間時点での平均回転速度を求めているに過ぎず、現在の実際の回転速度に比べて必ず検出応答遅れが生ずる。つまり、移動平均は、本来、現時点を中心とした前後n個分のパルスインターバルを使って算出すべきであるが、現時点ではこれより先のパルスインターバルのデータが存在しないため、この現時点を中心とする(現時点での)移動平均を求めることができない。従って、現時点より過去2n個分のパルスインターバルのデータから移動平均を算出せざるを得ないが、この移動平均は、過去n個分前の時点での移動平均であるため、回転体が一定回転でない限り、必ず検出時間ずれすなわち検出応答遅れが発生してしまう。
尚、移動平均の推移から現時点の移動平均を推定することは可能であると思われるが、例えばルート等が入った複雑な計算をする必要があり、単に移動平均を求めること等の単なるなまし処理に比較して、高い演算能力すなわち高いCPU能力が要求される。特に、回転体が高回転となる程、短時間に演算をする必要があるので、CPU負荷がより大きくなる。このような演算だけの為に高性能なCPUを用いることはコストアップを招くことから、例えば現在の車載用CPU能力の範囲内で検出応答遅れが抑制可能となるようなCPU負荷のできるだけ小さな回転速度演算が望まれる。
このように、回転に伴うパルスインターバルを用いて回転体の回転速度を算出するに際して、例えば最新1個毎のパルスインターバルにて回転速度を算出すれば、検出応答遅れは発生し難いがばらつきの影響が大きくなる。これに対して、ばらつきの影響を抑制する為に例えば連続した複数分のパルスインターバルを用いた移動平均により回転速度を算出すると、検出応答遅れが発生する。そこで、この検出応答遅れを抑制する為に例えば移動平均の推移から現時点の移動平均を推定すると、高いCPU能力が要求される。このようなことから、回転速度演算だけの為に高性能なCPUを必要とすることなく、対ばらつき性の向上と検出応答性の向上とを両立させることが望まれる。このような、課題は未公知であり、対ばらつき性の向上と検出応答性の向上とを両立させる為に、比較的簡単な計算で回転速度を算出することについて、未だ提案されていない。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、高性能なCPUを必要とすることなく、対ばらつき性の向上と検出応答性の向上とを両立させることができる車両用回転速度検出装置を提供することにある。
前記目的を達成するための本発明の要旨とするところは、(a) 回転体の径方向外周部に円周方向に沿って並べられた複数の被検出体と相対する位置にセンサを備え、該回転体の回転に伴って該センサが該被検出体と順次相対することに基づいたパルス信号を発生し、該パルス信号のインターバルに基づいて該回転体の回転速度を検出する車両用回転速度検出装置であって、(b) 逐次算出した前記パルス信号のインターバルを記憶し、(c) 最新のパルス信号のインターバルと、前記最新のパルス信号の発生に対応する被検出体における所定整数回転前のパルス信号のインターバルとのパルスインターバル比を算出し、(d) 前記パルスインターバル比と、前記最新のパルス信号の発生に対応する被検出体における前記所定整数回転前の前記回転体の回転速度とを用いて、前記回転体の最新の回転速度を算出することにある。
このようにすれば、前記パルスインターバル比と、前記最新のパルス信号の発生に対応する被検出体における前記所定整数回転前の前記回転体の回転速度とを用いて、前記回転体の最新の回転速度が算出されるので、高性能なCPUを必要とすることなく、対ばらつき性の向上と検出応答性の向上とを両立させることができる。つまり、同じ被検出体における所定整数回転前と現在(最新)とのパルス信号のインターバル(パルスインターバル)を利用するので、例えば被検出体の寸法ばらつき等、パルス信号発生に関わる個体ばらつきを排除することができる。これにより、例えば加工精度の悪い回転体でも問題なく回転速度検出に使うことが可能になる。又、意図的に被検出体の幅を変えた場合や被検出体の幅が均等でない場合でも、回転速度算出時に被検出体の識別を行う必要がなくなる。一方、結果的に最新のパルス信号単位でその最新のパルス信号に対応する回転速度を算出するので、回転速度検出応答性が向上される。これにより、物理現象を正確に捉え易くなる。例えば、回転速度の変化を実際の変化により近づけることが可能になる。また、例えば自動変速機の変速状態を検出するなどの装置の稼働状態を検出する等の為に2つ以上の異なる回転体の回転速度を比較するような場合に、それぞれの回転速度の検出遅れを考える必要がなくなる。更に、回転体の回転速度の検出を前出しすることが可能であり、検出した各部の回転速度に基づく各装置の制御作動における制御起点を早くすることが可能になる。例えば、自動変速機の変速過程におけるイナーシャ相判定、エンジンの状態に応じてカムシャフトの位相を可変させる制御、車両停止時にエンジンと動力伝達装置(例えばトランスアクスル、トランスミッション)との結合を切り離す制御などを実際の回転速度の変化に合わせて適切に実行することが可能になる。このように、対ばらつき性の向上と検出応答性の向上とを両立させることができる。更に、本発明における回転速度演算処理においては、単に複数のパルスインターバルの移動平均を求めること等の単なるなまし処理により回転速度を算出することに比較してCPUリソースを多く使用する可能性があるが、例えば移動平均の推移から現時点の移動平均を推定する場合のような高い演算能力がCPUに要求されるものではなく、例えば現在の車載用CPU能力の範囲内で演算処理可能なものである。
ここで、好適には、前記所定整数回転前の前記回転体の回転速度は、前記最新のパルス信号の発生に対応する被検出体を基準に選択された前記所定整数回転前の前記回転体の第2所定整数回転分のパルス信号のインターバルの総和に基づいて算出した平均回転速度である。このようにすれば、前記所定整数回転前の前記回転体の回転速度が適切に算出される。また、第2所定整数回転分のパルスインターバルの総和すなわち回転体が第2所定整数回転に要する時間を利用するので、つまり1周分のうちの1部分のパルスインターバルを用いるのではなく1周分の全パルスインターバルの整数倍を用いるので、例えば被検出体の寸法ばらつき等、パルス信号発生に関わる個体ばらつきを排除することができる。また、単にパルスインターバルの移動平均を求めることにより回転速度を算出することに比較してCPUリソースを多く使用する可能性があるが、例えば現在の車載用CPU能力の範囲内で十分に演算処理可能なものである。
また、好適には、前記第2所定整数回転分のパルス信号のインターバルの総和は、前記最新のパルス信号の発生に対応する被検出体が中心となるよう選択された前記第2所定整数回転分である。このようにすれば、前記所定整数回転前の前記回転体の回転速度が適切に算出される。
また、好適には、前記最新のパルス信号は、前記回転体の1回転分のパルス信号の個数が奇数のときは最新奇数個分のパルス信号であり、該パルス信号の個数が偶数のときは最新偶数個分のパルス信号である。このようにすれば、前記所定整数回転前の前記回転体の回転速度が一層適切に算出され、回転体の最新の回転速度が適切に算出される。
また、好適には、前記最新のパルス信号として、前記最新奇数個分或いは前記最新偶数個分を纏めたパルス信号を最新1個分のパルス信号毎に設定することにある。このようにすれば、最新1個分のパルス信号毎に回転体の最新の回転速度が適切に算出されて、回転速度検出応答性が一層向上させられる。
また、好適には、前記最新奇数個分のパルス信号は最新1個分のパルス信号であり、前記最新偶数個分のパルス信号は最新2個分のパルス信号である。このようにすれば、回転体の最新の回転速度が一層適切に算出されて、回転速度検出応答性が一層向上させられる。
また、好適には、前記第2所定整数回転は、1回転である。このようにすれば、前記所定整数回転前の前記回転体の回転速度が適切に算出される。また、逐次算出した前記パルス信号のインターバルの記憶量が少なくて済む。
また、好適には、前記所定整数回転は、1回転である。このようにすれば、回転体の最新の回転速度が適切に算出される。また、逐次算出した前記パルス信号のインターバルの記憶量が少なくて済む。
また、好適には、前記車両用回転速度検出装置を備える車両は、動力源から駆動輪までの動力伝達経路に車両用動力伝達装置を備えている。この動力源としては、例えば燃料の燃焼によって動力を発生する内燃機関等のガソリンエンジンやディーゼルエンジン等が好適に用いられるが、電動機等の他の原動機を単独で或いはエンジンと組み合わせて採用することもできる。
また、好適には、前記車両用動力伝達装置は、変速機構部単体、トルクコンバータ及び複数の変速比を有する変速機構部、或いはこの変速機構部等に加え減速機構部やディファレンシャル機構部により構成される。この変速機構部は、複数組の遊星歯車装置の回転要素が係合装置によって選択的に連結されることにより複数のギヤ段(変速段)が択一的に達成される例えば前進4段、前進5段、前進6段、更にはそれ以上の変速段を有する等の種々の遊星歯車式自動変速機、常時噛み合う複数対の変速ギヤを2軸間に備えてそれら複数対の変速ギヤのいずれかを同期装置によって択一的に動力伝達状態とする同期噛合型平行2軸式変速機、その同期噛合型平行2軸式変速機ではあるが油圧アクチュエータにより駆動される同期装置によって変速段が自動的に切換られることが可能な同期噛合型平行2軸式自動変速機、動力伝達部材として機能する伝動ベルトが有効径が可変である一対の可変プーリに巻き掛けられ変速比が無段階に連続的に変化させられる所謂ベルト式無段変速機である自動変速機、共通の軸心まわりに回転させられる一対のコーンとその軸心と交差する回転中心回転可能な複数個のローラがそれら一対のコーンの間で挟圧されそのローラの回転中心と軸心との交差角が変化させられることによって変速比が可変とされた所謂トラクション型無段変速機である自動変速機、エンジンからの動力を第1電動機および出力軸へ分配する例えば遊星歯車装置で構成される差動機構とその差動機構の出力軸に設けられた第2電動機とを備えてその差動機構の差動作用によりエンジンからの動力の主部を駆動輪側へ機械的に伝達しエンジンからの動力の残部を第1電動機から第2電動機への電気パスを用いて電気的に伝達することにより電気的に変速比が変更される電気式無段変速機として機能する自動変速機、或いはエンジン軸や出力軸などに動力伝達可能に電動機が備えられる所謂パラレル式のハイブリッド車両に搭載される自動変速機などにより構成される。
また、好適には、前記回転体は、回転速度を検出する必要がある回転部材に固定されてその回転部材と共に回転するものでも良いし、その回転部材そのものであっても良い。例えば、前記回転体は、前記変速機構部の入力回転部材や出力回転部材、前記エンジンの出力回転部材(クランク軸)、車輪と共に回転する回転部材、或いはそれら各回転部材に固定されて回転部材と共にそれぞれ回転するロータやドラムなどである。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明が適用される車両10を構成するエンジン12から駆動輪14までの動力伝達経路の概略構成を説明する図であると共に、変速機構部16の出力歯車18などの回転速度を検出(算出)するために車両10に設けられた制御系統の要部を説明するブロック線図である。図1において、変速機構部16は、例えば車両において横置きされるFF(フロントエンジン・フロントドライブ)型車両に好適に用いられるものであり、走行用駆動力源としての内燃機関であるエンジン12の動力をカウンタギヤ対20の一方を構成する出力回転部材としての出力歯車18から、動力伝達装置としてのカウンタギヤ対20、ファイナルギヤ対22、差動歯車装置(ディファレンシャルギヤ)24、及び一対の車軸(ドライブシャフト(D/S))26等を順次介して一対の駆動輪14へ伝達する。これら変速機構部16、カウンタギヤ対20、ファイナルギヤ対22、差動歯車装置(ディファレンシャルギヤ)24等によりトランスアクスル(T/A)が構成される。
また、車両10には、例えば動力伝達経路中の各回転部材の回転速度を検出(算出)する為の車両用回転速度検出装置の一部を含む電子制御装置80が備えられている。電子制御装置80は、例えばCPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより、エンジン12の出力制御、変速機構部16の変速制御などを実行する。
電子制御装置80には、例えばエンジン回転速度センサ28からのエンジン12のクランクシャフトのクランク角度(位置)ACR及び回転速度NEに応じたエンジン回転速度信号、入力回転速度センサ30からの変速機構部16の入力軸の回転速度NINに応じた入力回転速度信号、出力回転速度センサ32からの変速機構部16の出力歯車18の回転速度NOUTに応じた出力回転速度信号、各車速センサ34からの各車輪(すなわち駆動輪14に従動輪を加えた各車輪)の回転速度NWに応じた車輪速信号などが、それぞれ供給される。
また、電子制御装置80からは、例えばエンジン12の出力制御の為のエンジン出力制御指令信号、変速機構部16の変速制御の為の変速制御指令信号等が、それぞれ出力される。例えば、電子制御装置80は、前記エンジン回転速度信号や変速制御指令信号等に基づいてエンジン出力制御指令信号を不図示のスロットルアクチュエータや燃料噴射装置やイグナイタなどへ出力してエンジン12の出力制御を実行する。また、電子制御装置80は、前記入力回転速度信号や出力回転速度信号等に基づいて変速制御指令信号を不図示の油圧制御回路などへ出力して変速機構部16のギヤ比の切換制御を実行する。
図2は、前記エンジン12のクランクシャフト、変速機構部16の入力軸、変速機構部16の出力歯車18、各車輪などの各回転部材50の回転速度Nを検出する為のエンジン回転速度センサ28、入力回転速度センサ30、出力回転速度センサ32、車速センサ34などの各センサ60の一例を説明する概略図である。図2において、回転体70は、例えば回転部材50と同軸心Cにて一体的に固定されて回転部材50と共に回転する回転検出用ロータや回転検出用ドラムなどである。また、センサ60は、例えば回転体70の径方向外周部に円周方向に沿って並べられた複数の被検出体としての歯72と相対する位置に備えられており、回転部材50の回転速度Nを検出する為の車両用回転速度検出装置の一部を構成するものである。このセンサ60としては、例えば電磁ピックアップ式、ホール素子式、MRE(Magnetic Resistance Element:磁気抵抗素子)式などのセンサが採用される。
例えば電磁ピックアップ式センサの場合では、回転体70が回転することにより、センサ60が歯72と凹部74とに交互に相対して回転体70との間のエアギャップが変化するため、回転体70の回転速度に対応して周波数が変化する交流電圧がセンサ60から発生させられる。この交流電圧は、回転速度信号として電子制御装置80へ供給され、電子制御装置80にてこの供給された交流電圧が図2(b),(c)に示すような矩形波状のパルス信号Pへ変換される。また、例えばホール素子式やMRE式センサの場合では、ホール素子やMREを内蔵したセンサ回路(IC)から構成されており、回転体70が回転することにより、センサ回路(IC)にかかる磁界が変化するため、回転体70の回転速度に対応して周波数が変化する交流電圧が発生させられ、その交流電圧が図2(b),(c)に示すような矩形波状のパルス信号Pへ変換される。このパルス信号Pは、回転速度信号として電子制御装置80へ供給される。
図2(a)に示す回転体70では、例えば5つの略同じ形状且つ略等間隔の歯A〜歯Eの歯72が打ち抜き加工により形成され、結果的に各歯間に5つの凹部A〜凹部Eの凹部74が形成されている。また、電子制御装置80は、図2(b),(c)に示すようなパルス信号Pにおいて、上記各歯A〜歯E及び凹部A〜凹部Eに対応した各パルス信号Pa〜Peのインターバル(パルスインターバル)Ta〜Teを検出する。本実施例では、各パルスインターバルTa〜Teは、パルス信号Pの立ち上がりから次のパルス信号Pの立ち上がりまでの期間である。また、図2(b)では、例えば各歯A〜歯Eがセンサ60に略相対する位置にて各パルス信号Pa〜Peがハイ(Hi)となり、各凹部A〜凹部Eがセンサ60に略相対する位置にて各パルス信号Pa〜Peがロー(Lo)となる。また、図2(c)では、例えば各歯A〜歯Eがセンサ60に略相対したときに各パルス信号Pa〜Peが一定期間だけオン(ON)となり、次に各歯A〜歯Eがセンサ60に略相対するまで各パルス信号Pa〜Peがオフ(OFF)となる。そして、電子制御装置80は、各パルスインターバルTa〜Teを用いて回転体70の回転速度Nを算出する。このように、センサ60及び電子制御装置80においては、回転体70の回転に伴ってセンサ60が歯72と順次相対することに基づいたパルス信号Pa〜Peを発生し、パルスインターバルTa〜Teに基づいて回転体70の回転速度Nを検出する。
ここで、歯A〜歯E及び凹部A〜凹部Eの円周方向における幅には寸法公差内で加工ばらつきが生じている可能性がある。回転体70の回転に伴うパルスインターバルTを回転速度Nに変換する際、歯A〜歯Eの一歯毎のパルスインターバルTa〜Teを直に回転速度Nに変換すると、一歯分の短いパルスインターバルTに対して上記加工ばらつき分が乗ることになる。その為、変換(算出)した回転速度Nに対してばらつきの影響が大きくなり、その算出した回転速度Nの変動やばらつきが大きくなる可能性がある。このようなばらつきの影響を抑制する為、連続した複数分のパルスインターバルTを用いた移動平均により回転速度Nを算出するなど、何らかのなまし処理を行うことが考えられる。しかしながら、例えば最新のパルスインターバルTeに対応して回転速度Nを算出する際に、パルスインターバルTeを含む過去3個のパルスインターバルTe,Td,Tcの移動平均にて回転速度Nを算出した場合は、パルスインターバルTdの時間的中間時点での平均回転速度を求めているに過ぎず、現在の実際の回転速度Nに比べて必ず検出応答遅れが生ずる。つまり、最新のパルスインターバルTeに対応した回転速度Nは、パルスインターバルTeを中心とした前後各1個分のパルスインターバルを使って算出すべきであるが、現時点ではパルスインターバルTeより先のデータが存在しないため、パルスインターバルTeを中心とする移動平均による最新の回転速度Nを求めることができない。また、複数のパルスインターバルTを用いた移動平均であっても、例えばパルスインターバルTe,Td,TcとパルスインターバルTc,Tb,Taとで歯が異なるように、上記加工ばらつき分を排除できるものではない。尚、移動平均の推移から現時点の移動平均を推定することは可能であると思われるが、単に移動平均を求めることに比較して、高い演算能力すなわち高いCPU能力が要求される。特に、回転体70が高回転速度となる程、短時間に繰り返し演算をする必要があるので、電子制御装置80のCPU負荷がより大きくなる。このような演算だけの為に電子制御装置80に高性能なCPUを用いることはコストアップを招くことから、例えば現在の電子制御装置80のCPU能力の範囲内で検出応答遅れが抑制可能となるようなCPU負荷のできるだけ小さな回転速度演算が望まれる。
そこで、本実施例の電子制御装置80は、逐次算出した各パルスインターバルTa〜Teを記憶し、最新のパルス信号Pnewの発生に対応する最新のパルスインターバルTnewと、最新のパルス信号Pnewの発生に対応する歯72(歯A〜歯Eのうちの何れかの歯)における所定整数回転前のパルス信号Poldの発生に対応する所定整数回転前のパルスインターバルToldとのパルスインターバル比Tratio(=Told/Tnew)を算出し、パルスインターバル比Tratioと、最新のパルス信号Pnewの発生に対応する歯72における所定整数回転前の回転体70の回転速度Noldとを用いて、回転体70の最新の回転速度Nnewを算出する。
図3は、歯72の数が奇数個(5個)である図2の回転体70において最新の回転速度Nnewを算出する場合の一例を説明する図である。図3において、例えば各歯A〜歯Eに対応して発生させられる各パルス信号Pa〜Peに対応したパルスインターバルTa1〜Te1,Ta2〜が順次算出され、電子制御装置80のRAMに記憶される。この実施例では、時間の経過と共に回転速度Nが上昇しているので、パルスインターバルTは時間の経過と共に短くされている。ここで、例えば最新のパルス信号Pnewの発生に対応する被検出体を歯Dとし、最新のパルス信号Pnewがその歯Dに対応するパルス信号Pd2である場合を考える。この場合、最新のパルスインターバルTnewは、パルス信号Pd2に対応するパルスインターバルTd2である。また、パルスインターバルToldは、所定整数回転前例えば1回転前の同一の歯Dにおけるパルス信号Pd1に対応するパルスインターバルTd1である。よって、パルスインターバル比Tratioは、Td1/Td2となる。そして、最新の回転速度Nnewを歯Dにおける回転速度N2、回転速度Noldを1回転前の同一の歯Dにおける回転速度N1とすると、回転速度N2は下記式(1)で表される。
N2=N1×Tratio=N1×Td1/Td2 ・・・(1)
N2=N1×Tratio=N1×Td1/Td2 ・・・(1)
前記回転速度N1は、例えば第2所定整数回転例えば1回転をするに要した時間から算出する。具体的には、回転速度N1として、最新のパルス信号Pnewの発生に対応する歯Dを基準に選択された1回転前の回転体70の第2所定整数回転分例えば1回転分のパルスインターバルTの総和Tallに基づいて算出した平均回転速度N0を用いる。例えば1回転分のパルスインターバルTの総和Tallは、歯Dが中心となるよう選択された1回転分すなわち5パルス信号分のパルスインターバルTである。具体的には、歯Dが中心となるよう選択された1回転前の回転体70の1回転分のパルスインターバルTの総和Tallは、下記式(2)で表される。また、平均回転速度N0は下記式(3)で表される。よって、回転速度N2は下記式(4)で表される。尚、下記式(3)における定数Kは、例えば[rpm]や[rad/sec]等の回転速度Nの単位に合わせて決まるパルスインターバルTの総和Tallを求める為の予め定められた定数である。また、平均回転速度N0は1回転中の時間的中間点での平均回転速度であり、回転速度N1は1回転中の距離的中間点(すなわちパルス信号Pd1の位置を中心とする点)での平均回転速度である。その為、厳密には、N1≠N0であるが、回転変化勾配/回転速度の値が大きくなる零回転速度乃至零回転速度近辺からの回転速度の立ち上がりなどを除けば、実用上はN1=N0と見なして問題がない。つまり、同じ回転速度変化であっても低中高回転速度域では極低回転速度域に比較して回転速度N1と平均回転速度N0との乖離が小さくされるので、実用上多用される回転域である低中高回転速度域では回転速度N1を平均回転速度N0にて近似しても問題は生じ難い。従って、下記式(4)では回転速度N1を平均回転速度N0にて近似してある。
Tall=Tb1+Tc1+Td1+Te1+Ta2 ・・・(2)
N0=K/Tall ・・・(3)
N2≒N0×Tratio=N0×Td1/Td2 ・・・(4)
Tall=Tb1+Tc1+Td1+Te1+Ta2 ・・・(2)
N0=K/Tall ・・・(3)
N2≒N0×Tratio=N0×Td1/Td2 ・・・(4)
より具体的には、図4は、電子制御装置80による制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。図4において、パルスインターバル算出部すなわちパルスインターバル算出手段82は、例えば回転体70の回転に伴って発生させられる最新のパルス信号Pnewに対応した最新のパルスインターバルTnewを、最新のパルス信号Pnew毎(最新歯毎)に順次算出し、算出結果をRAMに記憶する。例えば、回転体70の一周分の歯72の歯数が5歯である場合には、各歯A、B、C、D、E、A、B、C・・・に対応したパルスインターバルTa1、Tb1、Tc1、Td1、Te1、Ta2、Tb2、Tc2・・・がRAMに記憶される。また、回転速度N1を最新歯の1周前の歯を中心とする1周分の平均回転速度N0にて近似する場合には、その平均回転速度N0を算出する為のパルスインターバルTが少なくとも記憶されておれば良い。
パルスインターバル比算出部すなわちパルスインターバル比算出手段84は、例えばパルスインターバル算出手段82によりRAMに記憶された最新歯に対応した最新のパルスインターバルTnewとその最新歯と同一歯における1回転前のパルスインターバルToldとのパルスインターバル比Tratio(=Told/Tnew)を、最新のパルス信号Pnew毎に順次算出する。
一回転前回転速度算出部すなわち一回転前回転速度算出手段86は、例えば最新歯と同一歯における1回転前の回転体70の回転速度Noldを、1回転前の回転体70の平均回転速度N0として最新のパルス信号Pnew毎に順次算出する。例えば、一回転前回転速度算出手段86は、パルスインターバル算出手段82によりRAMに記憶されたパルスインターバルTに基づいて最新歯と同一歯が中心となるよう選択された1回転前の回転体70の1回転分のパルスインターバルTの総和Tallを最新のパルス信号Pnew毎に順次算出する。そして、一回転前回転速度算出手段86は、最新歯と同一歯における1回転前の回転体70の平均回転速度N0を、前記式(3)からそのパルスインターバルTの総和Tallに基づいて最新のパルス信号Pnew毎に順次算出する。
最新回転速度算出部すなわち最新回転速度算出手段88は、例えば最新歯における回転体70の最新の回転速度Nnewを、前記式(4)からパルスインターバル比算出手段84により算出されたパルスインターバル比Tratioと一回転前回転速度算出手段86により算出された平均回転速度N0とに基づいて最新のパルス信号Pnew毎に順次算出する。
図5は、電子制御装置80の制御作動の要部すなわち高性能なCPUを必要とすることなく対ばらつき性の向上と検出応答性の向上とを両立させる為の制御作動を説明するフローチャートであり、例えば数msec乃至数十msec程度の極めて短いサイクルタイムで繰り返し実行される。また、図6は、変速機構部16の入力軸の回転速度NINを検出(算出)する際に、図5のフローチャートに示す制御作動を実行した場合のタイムチャートである。尚、図6中の従来例は、例えば最新のパルスインターバルTnewを含む過去n個の移動平均にて最新の回転速度Nnewを算出した場合である。
図5において、先ず、パルスインターバル算出手段82に対応するステップ(以下、ステップを省略する)S10において、例えば回転体70の回転に伴って発生させられる最新のパルス信号Pnew毎の最新のパルスインターバルTnewが最新歯毎に順次算出され、その算出結果がRAMに記憶される。次いで、パルスインターバル比算出手段84に対応するS20において、例えば上記S10にて記憶された最新のパルスインターバルTnewと最新歯と同一歯における1回転前のパルスインターバルToldとのパルスインターバル比Tratio(=Told/Tnew)が最新歯毎に順次算出される。次いで、一回転前回転速度算出手段86に対応するS30において、例えば上記S10にて記憶されたパルスインターバルTに基づいて最新歯と同一歯が中心となるよう選択された1回転前の回転体70の1回転分のパルスインターバルTの総和Tallが最新歯毎に順次算出される。そして、同じくS30において、例えば上記パルスインターバルTの総和Tallに基づいて最新歯と同一歯における1回転前の回転体70の平均回転速度N0(=K/Tall:Kは定数)が最新歯毎に順次算出される。次いで、最新回転速度算出手段88に対応するS40において、例えば上記S20にて算出されたパルスインターバル比Tratioと上記S30にて算出された平均回転速度N0とに基づいて最新歯における回転体70の最新の回転速度Nnew(=N0×Tratio)が最新歯毎に順次算出される。
これにより、図6に示すように、変速機構部16の入力軸の回転速度NINが変化させられたときには、単なる移動平均にて最新の回転速度Nnewが算出された従来例に比較して、応答性良く最新の回転速度Nnewが算出される。一方、最新歯における最新のパルスインターバルTnewとその最新歯と同一歯における1回転前のパルスインターバルToldとを利用するので、つまり同一歯同士のパルスインターバルTを利用するので、円周方向の歯幅の寸法ばらつきなどのパルスインターバルTの算出に関わる個体ばらつきが排除される。又、1回転分のパルスインターバルTの総和Tallすなわち回転体70が1回転に要する時間を利用するので、つまり1周分のうちの1部分のパルスインターバルTを用いるのではなく1周分の全パルスインターバルTallを用いるので、円周方向の歯幅の寸法ばらつきなどのパルスインターバルTの算出に関わる個体ばらつきが一層確実に排除される。更に、別の観点では、本実施例における最新の回転速度Nnewの算出では、単なる移動平均にて最新の回転速度Nnewを算出することに比較してCPUリソースを多く使用するが、例えば移動平均の推移から最新の回転速度Nnewを算出することに比較してCPUに対する負荷は単なる移動平均による最新の回転速度Nnewの算出と同程度に小さく、現在の車載用CPU能力から見れば問題は生じ難い。
上述のように、本実施例によれば、最新のパルスインターバルTnewと最新のパルス信号Pnewの発生に対応する最新歯における所定整数回転前例えば1回転前のパルスインターバルToldとから算出されるパルスインターバル比Tratioと、最新歯における1回転前の回転体70の回転速度Noldとを用いて、回転体70の最新の回転速度Nnewが算出されるので、高性能なCPUを必要とすることなく、対ばらつき性の向上と検出応答性の向上とを両立させることができる。つまり、最新歯と同一歯における1回転前と現在(最新)とのパルスインターバルTold,Tnewを利用するので、例えば歯A〜歯E及び凹部A〜凹部Eの円周方向における幅の寸法ばらつき等、パルス信号P(パルスインターバルT)の発生に関わる個体ばらつきを排除することができる。これにより、例えば加工精度の悪い回転体70でも問題なく回転速度検出に使うことが可能になる。又、意図的に歯A〜歯E及び凹部A〜凹部Eの幅を変えた場合や歯A〜歯E及び凹部A〜凹部Eの幅が均等でない場合でも、回転速度算出時に歯A〜歯E及び凹部A〜凹部Eの識別を行う必要がなくなる。一方、結果的に最新のパルス信号Pnew単位でその最新のパルス信号Pnewに対応する回転速度Nnewを算出するので、回転速度検出応答性が向上される。これにより、物理現象を正確に捉え易くなる。例えば、回転速度Nの変化を実際の変化により近づけることが可能になる。また、例えば変速機構部16の変速状態を検出するなどの各装置や各機構の稼働状態を検出する等の為に2つ以上の異なる回転体の回転速度Nを比較するような場合に、それぞれの回転速度Nの検出遅れを考える必要がなくなる。更に、回転体70の回転速度Nの検出を前出しすることが可能であり、検出した各部の回転速度Nに基づく各装置や各機構の制御作動における制御起点を早くすることが可能になる。例えば、変速機構部16の変速過程におけるイナーシャ相判定、エンジン12の状態に応じてカムシャフトの位相を可変させる制御、車両停止時にエンジン12と動力伝達装置(例えばトランスアクスル)との結合を切り離す制御などを実際の回転速度Nの変化に合わせて適切に実行することが可能になる。このように、対ばらつき性の向上と検出応答性の向上とを両立させることができる。更に、本発明における回転速度Nの算出においては、単にパルスインターバルTの移動平均を求めること等の単なるなまし処理により回転速度Nを算出することに比較してCPUリソースを多く使用する可能性があるが、例えば移動平均の推移から現時点の移動平均を推定する場合のような高い演算能力がCPUに要求されるものではなく、例えば現在の車載用CPU能力の範囲内で十分に演算処理可能なものである。
また、本実施例によれば、1回転前の回転体70の回転速度Noldは、最新のパルス信号Pnewの発生に対応する最新歯を基準に選択された1回転前の回転体70の1回転分のパルスインターバルTの総和Tallに基づいて算出した平均回転速度N0である。このようにすれば、1回転前の回転体70の回転速度Noldが適切に算出される。また、1回転分のパルスインターバルTの総和Tallすなわち回転体70が1回転に要する時間を利用するので、つまり1周分のうちの1部分のパルスインターバルTを用いるのではなく1周分の全パルスインターバルTallの整数倍を用いるので、例えば歯72の寸法ばらつき等、パルス信号P発生に関わる個体ばらつきを排除することができる。また、前記所定整数回転は1回転であるので、回転体70の最新の回転速度Nnewが適切に算出される。また、逐次算出したパルスインターバルTの記憶量が少なくて済む。また、前記第2所定整数回転は1回転であるので、1回転前の回転体70の回転速度Noldが適切に算出される。また、逐次算出したパルスインターバルTの記憶量が少なくて済む。
また、本実施例によれば、1回転前の回転体70の1回転分のパルスインターバルTの総和Tallは、最新のパルス信号Pnewの発生に対応する最新歯が中心となるよう選択された1回転分のパルスインターバルTである。このようにすれば、1回転前の回転体70の回転速度Noldが適切に算出される。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において実施例相互に共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
前述の実施例では、歯72の歯数が奇数個(5歯)の回転体70を例示して最新のパルス信号Pnewを算出することについて説明した。ところで、歯72の歯数が奇数個の場合には、1つの最新歯の同一歯は平均回転速度N0の基になる回転体70の1回転分のパルスインターバルTを選択する際の位置的中心の歯となる。これに対して、図7に示すように歯92の歯数が偶数個の場合には、1つの最新歯の同一歯は回転体90の1回転分のパルスインターバルTを選択する際の位置的中心の歯とならない。つまり、1回転分のパルスインターバルTを選択する際、歯72のように歯数が奇数個の場合には1つのパルスインターバルTに対して時間的に前後のパルスインターバルTは同数になるが、歯92のように歯数が偶数個の場合には1つのパルスインターバルTに対して時間的に前後のパルスインターバルTは同数にならない。従って、歯数が偶数個の場合には、歯数が奇数個の場合に比較して、回転速度N1と平均回転速度N0とのずれが大きくなる可能性がある。そこで、本実施例では、最新のパルス信号Pnewの1回転前のパルス信号Poldに対応するパルスインターバルToldに対して時間的に前後のパルスインターバル数を同数として回転速度N1と平均回転速度N0とのずれが大きくならないようにする為に、最新のパルス信号Pnewとして、回転体の1回転分のパルス信号Pの個数が奇数のときは最新奇数個分例えば最新1個分のパルス信号Pnewを用い、1回転分のパルス信号Pの個数が偶数のときは最新偶数個分例えば最新2個分のパルス信号Pnewを用いる。
図7は、歯92の数が偶数個(4個)である回転体90において最新の回転速度Nnewを算出する場合の一例を説明する図である。図7において、例えば被検出体としての歯92及びその歯92の打ち抜き加工により結果的に各歯間に形成される凹部94に対応して発生させられる各パルス信号Pa〜Pdに対応したパルスインターバルTa1〜Td1,Ta2〜Td2,Ta3〜が順次算出され、電子制御装置80のRAMに記憶される。この実施例では、時間の経過と共に回転速度Nが上昇しているので、パルスインターバルTは時間の経過と共に短くされている。ここで、例えば最新のパルス信号Pnewの発生に対応する被検出体を歯B及び歯Cの2歯とし、最新のパルス信号Pnewがその歯B及び歯Cに対応するパルス信号Pb2及びパルス信号Pc2の2つのパルス信号である場合を考える。この場合、最新のパルスインターバルTnewは、パルス信号Pb2及びパルス信号Pc2に対応するパルスインターバルTb2及びパルスインターバルTc2の2つ分のパルスインターバル(Tb2+Tc2)である。また、パルスインターバルToldは所定整数回転前例えば1回転前の同一の歯B及び歯Cにおけるパルス信号Pb1及びパルス信号Pc1に対応するパルスインターバルTb1及びパルスインターバルTc1の2つ分のパルスインターバル(Tb1+Tc1)である。よって、パルスインターバル比Tratioは、(Tb1+Tc1)/(Tb2+Tc2)となる。そして、最新の回転速度Nnewを歯B及び歯Cにおける回転速度N2、回転速度Noldを1回転前の同一の歯B及び歯Cにおける回転速度N1とすると、回転速度N2は下記式(5)で表される。
N2=N1×(Tb1+Tc1)/(Tb2+Tc2) ・・・(5)
N2=N1×(Tb1+Tc1)/(Tb2+Tc2) ・・・(5)
また、前記回転速度N1として、最新のパルス信号Pnewの発生に対応する歯B及び歯Cを基準に選択された1回転前の回転体70の第2所定整数回転分例えば1回転分のパルスインターバルTの総和Tallに基づいて算出した平均回転速度N0を用いる。例えば1回転分のパルスインターバルTの総和Tallは、歯B及び歯Cが中心となるよう選択された1回転分すなわち4パルス信号分のパルスインターバルTである。具体的には、歯B及び歯Cが中心となるよう選択された1回転前の回転体70の1回転分のパルスインターバルTの総和Tallは、下記式(6)で表される。また、平均回転速度N0は下記式(7)で表される。よって、回転速度N2は下記式(8)で表される。
Tall=Ta1+Tb1+Tc1+Td1 ・・・(6)
N0=K/Tall(K:定数) ・・・(7)
N2≒N0×(Tb1+Tc1)/(Tb2+Tc2) ・・・(8)
Tall=Ta1+Tb1+Tc1+Td1 ・・・(6)
N0=K/Tall(K:定数) ・・・(7)
N2≒N0×(Tb1+Tc1)/(Tb2+Tc2) ・・・(8)
尚、図7に示す実施例では、歯B及び歯Cを一纏めにして1歯の如く取り扱っているが、最新の回転速度Nnewの算出は最新1歯毎に行えば良い。つまり、歯B及び歯Cにおける最新の回転速度Nnewを算出した次は、歯C及び歯Dにおける最新の回転速度Nnewを算出すれば良く、最新歯が例えば歯D及び歯Aとなるまで待つ必要は無い。このことは、歯72の歯数が奇数のときに最新歯として最新奇数個分を一纏めにして1歯の如く取り扱う場合も同様である。すなわち、本実施例では、回転速度検出応答性が一層向上されるように、最新のパルス信号Pnewとして、最新奇数個分或いは最新偶数個分を纏めたパルス信号P+を最新1個分のパルス信号P毎に設定する。
上述のように、本実施例によれば、最新のパルス信号Pnewは、回転体70のように1回転分のパルス信号Pの個数が奇数のときは最新奇数個分のパルス信号Pであり、回転体90のように1回転分のパルス信号Pの個数が偶数のときは最新偶数個分のパルス信号である。このようにすれば、最新のパルス信号Pnewの1回転前のパルス信号Poldに対応するパルスインターバルToldに対して時間的に前後のパルスインターバル数が同数とされて1回転前の回転速度N1と平均回転速度N0とのずれが大きくされず、1回転前の回転速度Noldが一層適切に算出され、最新の回転速度Nnewが適切に算出される。また、前記最新奇数個分のパルス信号Pは最新1個分のパルス信号Pであり、前記最新偶数個分のパルス信号Pは最新2個分のパルス信号Pである。このようにすれば、最新の回転速度Nnewが一層適切に算出されて、回転速度検出応答性が一層向上させられる。
また、本実施例によれば、最新のパルス信号Pnewとして、前記最新奇数個分或いは前記最新偶数個分を纏めたパルス信号P+が最新1個分のパルス信号P毎に設定されるので、最新1個分のパルス信号P毎に最新の回転速度Nnewが適切に算出されて、回転速度検出応答性が一層向上させられる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例では、センサ60は、回転体70,90の回転速度Nを検出することで回転部材50の回転速度Nを検出するものであったが、例えば被検出体(例えば歯)が設けられた回転部材50と相対する位置に備えられてその回転部材50の回転速度Nを直接的に検出するものであっても良い。この場合、その回転部材50そのものが回転体に相当する。
また、前述の実施例では、1回転前の回転体70,90の回転速度Noldとして、最新歯と同一歯における1回転前の回転体70,90の1回転分のパルスインターバルTの総和Tallに基づいて算出された平均回転速度N0を用いたが、回転速度Noldはあくまで過去の回転速度であることから必ずしもこれに限らず何らかの方法で正確に求められたものであれば良い。例えば、回転体70,90と同回転速度で回転する電動機が備えられている場合には、良く知られたレゾルバ式の回転速度センサにより検出されたその電動機の回転速度を用いても良い。
また、前述の実施例では、各パルスインターバルTは、パルス信号Pの立ち上がりから次のパルス信号Pの立ち上がりまでの期間であったが、これに限らず他の期間をパルスインターバルTとしても良い。例えば、各パルスインターバルTは、図2(b)に示す各パルス信号Pa〜Peがハイ(Hi)となっている期間やロー(Lo)となっている期間であっても良いし、図2(c)に示す各パルス信号Pa〜Peがオフ(OFF)となっている期間であっても良い。要は、回転体70,90の回転速度Nに1対1で対応するパルスインターバルTが用いられれば良い。そのため、特に図2(c)に示すようなON期間が一定の各パルス信号Pa〜Peでは、矩形状のパルスである必要はない。また、歯72,92などの被検出体がセンサを通過することによって発生する信号(電圧)を基にしてパルス信号Pが発生させられ、回転体70,90の回転速度Nに1対1で対応するパルスインターバルTが算出可能な形態であれば本発明は適用され得る。
また、前述の実施例では、所定整数回転として1回転を例示して例えば1回転前の同一の歯における回転速度Noldなどを算出したが、必ずしも1回転である必要はない。つまり、所定整数回転前はnを自然数としたときのn回転前である。また、このn回転前に合わせて、そのn回転前の平均回転速度N0を算出する為のパルスインターバルTが少なくとも記憶されておれば良い。この様にしても本発明は適用され得る。また、1回転前、2回転前、3回転前・・・など複数の平均回転速度N0を算出或いは記憶することにより、例えばエラー等により1回転前等を用いることができない場合に、エラー等のないそれ以外の適切な平均回転速度N0を用いて最新の回転速度Nnewを適切に算出することが可能になる。
また、前述の実施例では、第2所定整数回転として1回転を例示して例えば1回転前の1回転分のパルスインターバルTの総和Tallに基づいて最新歯と同一歯における1回転前の平均回転速度N0を算出したが、必ずしも1回転である必要はない。つまり、第2所定整数回転分はnを自然数としたときのn回転分である。また、このn回転分に合わせて、n回転分のパルスインターバルTの総和Tallを算出する為のパルスインターバルTが少なくとも記憶されておれば良い。この様にしても本発明は適用され得る。
また、前述の実施例では、回転体70、90の径方向外周部に円周方向に沿って並べられた複数の被検出体として歯72や歯92を例示したが、必ずしもこの様な歯72、92を有する形態に限らなくとも本発明は適用され得る。例えば、回転体70、90に打ち抜き加工により形成された歯72、92でなく、加工により回転体70、90の径方向外周部に円周方向に沿って並べられた複数の溝部が形成されることによる突起部であっても良い。また、回転体70、90の径方向外周部に円周方向に沿ってN極、S極が交互に配置されたものであっても良い。このような場合には、その突起部やN、S極が複数の被検出体として機能する。また、歯72は5歯であり、歯92は4歯であったが、これらの歯数はあくまで本発明の回転速度演算処理を説明する為の奇数歯や偶数歯の例示であり、種々の態様が可能である。
また、前述の実施例では、歯72,92の各歯に1対1に対応してパルス信号Pが発生させられたが、歯数が多い場合や高回転速度域である場合には数歯毎にパルス信号Pを発生させるような態様も考えられる。この場合には、回転体70、90の1周分の歯数とパルス信号Pとは1対1とはならず、歯数が奇数歯であってもパルス信号Pの数が偶数個であったり、歯数が偶数歯であってもパルス信号Pの数が奇数個であったりすることがある。従って、本発明の回転速度演算処理における奇数、偶数の切り分けは、歯数でなくあくまでパルス信号Pの数を基準とすることが望ましい。
また、前述の実施例では、最新奇数個分のパルス信号Pnewとして最新1個分のパルス信号Pnewを例示し、最新偶数個分のパルス信号Pnewとして最新2個分のパルス信号Pnewを例示したが、最新奇数個分は必ずしも最新1個分である必要はなく、また最新偶数個分は必ずしも最新2個分である必要はない。つまり、最新奇数個分はnを自然数としたときの(2n−1)個分であり、最新偶数個分はnを自然数としたときの(2n)個分である。この様にしても本発明は適用され得る。
また、前述の実施例では、最新奇数個分或いは最新偶数個分を纏めたパルス信号P+を1つの最新のパルス信号Pnewの如く取り扱い、この最新のパルス信号Pnewを最新1個分のパルス信号P毎に設定したが、必ずしもこの様に設定する必要はない。例えば、纏めたパルス信号P+毎に最新のパルス信号Pnewを設定しても良い。具体的には、図7に示すように、2歯を一纏めにして1歯の如く取り扱う場合には、例えば歯B及び歯Cにて最新のパルス信号Pnewを設定した次は歯C及び歯Dにて最新のパルス信号Pnewを設定しても良いし、歯B及び歯Cにて最新のパルス信号Pnewを設定した次は歯D及び歯Aにて最新のパルス信号Pnewを設定しても良い。尚、前述の実施例では、最新のパルス信号Pnew毎に最新の回転速度Nnewを算出することが前提となっているが、最新のパルス信号Pnewの1つおきに最新の回転速度Nnewを算出するなど他の態様であっても構わない。従って、例えば歯B及び歯Cにて最新のパルス信号Pnewを設定した次に歯C及び歯Dにて最新のパルス信号Pnewを設定したとしても最新のパルス信号Pnewの1つおきに最新の回転速度Nnewを算出すれば、結果的に歯B及び歯Cにて最新のパルス信号Pnewを設定した次に歯D及び歯Aにて最新のパルス信号Pnewを設定して最新のパルス信号Pnew毎に最新の回転速度Nnewを算出することと同じ態様となる。
尚、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
60:センサ(車両用回転速度検出装置)
70,90:回転体
72,92:歯(被検出体)
80:電子制御装置(車両用回転速度検出装置)
70,90:回転体
72,92:歯(被検出体)
80:電子制御装置(車両用回転速度検出装置)
Claims (8)
- 回転体の径方向外周部に円周方向に沿って並べられた複数の被検出体と相対する位置にセンサを備え、該回転体の回転に伴って該センサが該被検出体と順次相対することに基づいたパルス信号を発生し、該パルス信号のインターバルに基づいて該回転体の回転速度を検出する車両用回転速度検出装置であって、
逐次算出した前記パルス信号のインターバルを記憶し、
最新のパルス信号のインターバルと、前記最新のパルス信号の発生に対応する被検出体における所定整数回転前のパルス信号のインターバルとのパルスインターバル比を算出し、
前記パルスインターバル比と、前記最新のパルス信号の発生に対応する被検出体における前記所定整数回転前の前記回転体の回転速度とを用いて、前記回転体の最新の回転速度を算出することを特徴とする車両用回転速度検出装置。 - 前記所定整数回転前の前記回転体の回転速度は、前記最新のパルス信号の発生に対応する被検出体を基準に選択された前記所定整数回転前の前記回転体の第2所定整数回転分のパルス信号のインターバルの総和に基づいて算出した平均回転速度であることを特徴とする請求項1に記載の車両用回転速度検出装置。
- 前記第2所定整数回転分のパルス信号のインターバルの総和は、前記最新のパルス信号の発生に対応する被検出体が中心となるよう選択された前記第2所定整数回転分であることを特徴とする請求項2に記載の車両用回転速度検出装置。
- 前記最新のパルス信号は、前記回転体の1回転分のパルス信号の個数が奇数のときは最新奇数個分のパルス信号であり、該パルス信号の個数が偶数のときは最新偶数個分のパルス信号であることを特徴とする請求項2又は3に記載の車両用回転速度検出装置。
- 前記最新のパルス信号として、前記最新奇数個分或いは前記最新偶数個分を纏めたパルス信号を最新1個分のパルス信号毎に設定することを特徴とする請求項4に記載の車両用回転速度検出装置。
- 前記最新奇数個分のパルス信号は最新1個分のパルス信号であり、前記最新偶数個分のパルス信号は最新2個分のパルス信号であることを特徴とする請求項4又は5に記載の車両用回転速度検出装置。
- 前記第2所定整数回転は、1回転であることを特徴とする請求項2乃至6の何れか1項に記載の車両用回転速度検出装置。
- 前記所定整数回転は、1回転であることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の車両用回転速度検出装置。
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