JP2011080619A - 給湯システム - Google Patents

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  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Abstract

【課題】圧力逃がし弁を設けることなしに、つまり、冷水を外部に逃がすことなしに、給湯口弁を閉じたときのシステム内部の圧力上昇を効果的に抑制することのできる給湯システムを提供する。
【解決手段】蒸気(S)の熱で冷水(C)を加熱することにより熱水(H)を生成する熱交換器(11)と、熱交換器(11)への蒸気(S)の供給量を調節する蒸気調節弁(17)と、熱交換器(11)からの熱水(H)に冷水(C)を混合して温水(M)を生成する湯水混合弁(44)とを備える。熱交換器(11)に冷水(C)を供給する冷水通路(43)、熱交換器(11)から湯水混合弁(44)に熱水(H)を供給する熱水通路(14)、または湯水混合弁(44)から温水(M)を導出する導出通路(16)に、その通路内の圧力が上昇したとき通路体積を大きくして圧力上昇を緩和する圧力上昇緩和手段(37)を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、蒸気を熱源として冷水を加熱することにより熱水を生成し、その熱水に冷水を混合して所定温度の温水を生成する給湯システムに関するものである。
この種の給湯システムとして、蒸気の熱で冷水を加熱することにより熱水を生成する熱交換器と、熱水が所定温度となるように前記熱交換器への蒸気の供給量を調節する蒸気調節弁と、前記熱交換器からの熱水に冷水を混合して設定給湯温度の温水を生成する湯水混合弁とを備えたものが知られている(特許文献1)。湯水混合弁で所望の設定給湯温度に調節された温水は、給湯口弁(カラン)を介して給湯される。
前記給湯システムでは、給湯口弁を閉じて温水の取り出しを停止すると、給湯システムの内部が密閉状態となり、熱交換器の液側に残留する冷水が熱交換器に残留する蒸気により加熱され、設定温度以上の熱水が生成された時点で自動的に蒸気調節弁が閉じて熱交換器への蒸気の供給が停止される。このとき、温度上昇した熱水の圧力が冷水の給水圧力を越えるために熱交換器に冷水を供給する冷水通路に設けられた逆止弁が作動して熱交換器に冷水も供給されなくなる。この密閉状態の熱交換器内では、残留する蒸気により熱水が加熱され続けることにより体積膨張し、熱水Hの圧力が上昇する。この上昇した圧力は、給湯システム内の部品の耐圧を越えることがあり、これが部品の破損原因となる。例えば、薄肉部材を使用している熱交換器の外表面が変形したり損傷するおそれがある。
特開2008−111596号公報
そこで、前記特許文献1では、熱交換器に冷水を供給する冷水通路における逆止弁の下流側に、給湯口弁を閉じたときに圧力が上昇し過ぎるのを防止するための圧力逃がし弁を配設する対策を講じている。しかしながら、圧力逃がし弁から排出される冷水は、蒸気トラップから排出される復水と同じ箇所に集められるようになっている。復水は蒸気が水に戻ったものであるから、理論的に純粋であるため、回収輸送中に混入する不純物等を取り除けば、ボイラ水として再利用できる。一方、冷水(水道水)には、カルシウム、マグネシウム等の不純物が含まれており、これら不純物がボイラ内の腐食の原因になる。したがって、冷水と混ざり合った復水は、有効に回収して再利用できない。そこで、冷水および復水を有効に回収するために、冷水と復水を個別に回収することが考えられるが、その場合には、回収管およびこれの設置工事が別々に必要となり、コスト高となる。
本発明は、圧力逃がし弁を設けることなしに、つまり、冷水を外部に逃がすことなしに、給湯口弁を閉じたときのシステム内部の圧力上昇を効果的に抑制することのできる給湯システムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明にかかる給湯システムは、蒸気の熱で冷水を加熱することにより熱水を生成する熱交換器と、前記熱交換器への蒸気の供給量を調節する蒸気調節弁と、前記熱交換器からの熱水に冷水を混合して温水を生成する湯水混合弁とを備え、前記熱交換器に冷水を供給する冷水通路、前記熱交換器から前記湯水混合弁に熱水を供給する熱水通路、または前記湯水混合弁から温水を導出する導出通路に、その通路内の圧力が上昇したとき通路体積を大きくして圧力上昇を緩和する圧力上昇緩和手段を有している。
この給湯システムによれば、給湯口弁を閉じたときに、熱交換器内に残留する蒸気により冷水が加熱されて給湯システム内の圧力が上昇した場合、圧力上昇緩和手段が、上昇した圧力を受けて、冷水通路、熱水通路または導出通路のいずれかの通路体積を大きくするように作用する。これにより、圧力上昇を効果的に抑えて、内部の部品の破損を防止することができる。したがって、冷水通路の既存の圧力逃がし弁が不要となるので、圧力逃がし弁からの冷水を廃棄していた無駄がなくなる。また、蒸気トラップから排出される復水は、不純物が含まれている冷水と混ざり合わないので、回収して、そのままボイラ水として再利用できる。
本発明において、前記導出通路に、この導出通路の通路面積を急激に増大させたのち減少させることにより温水の攪拌を促進する攪拌器が設けられ、前記攪拌器に前記導出通路の一部である攪拌室の圧力上昇を緩和する前記圧力上昇緩和手段が設けられていることが好ましい。この構成によれば、給湯口弁を開いて給湯開始したときの湯水混合弁からの温水の温度が上昇し過ぎるのを防止するための攪拌器は、一般に大形であるから、この攪拌器に圧力上昇緩和手段をスペース的に容易に付設することができ、給湯システムがコンパクト化される。
前記攪拌器に前記圧力上昇緩和手段を設ける場合、前記圧力上昇緩和手段は、流体を封入した封入室と、前記攪拌室に連通した圧力導入室と、前記封入室と前記圧力導入室とを仕切るダイヤフラムとを有している構成とすることができる。この構成によれば、給湯口弁を閉じたときに攪拌室内の圧力が上昇すると、この上昇した圧力が、圧力導入室を介してダイヤフラムを封入室側へ変位させる。これにより、圧力導入室はダイヤフラムが変位した分だけ容積が増大し、導出通路の一部である攪拌室が圧力導入室に連通しているので、圧力導入室の増大した容積分だけ導出通路の通路体積が大きくなり、導出通路の圧力上昇を緩和することができる。前記ダイヤフラムに代えてピストンを使用することもできる。
前記圧力上昇緩和手段の封入室に封入する流体として、空気を用いることが好ましい。これにより、圧力上昇緩和手段を簡易な構成とすることができる。
本発明において、前記湯水混合弁は、前記熱水の導入通路および前記冷水の導入通路を開閉する単一の混合弁体と、前記生成された温水の温度に応じて前記弁体を駆動する混合弁駆動部とを有し、温水温度を自動調節できることが好ましい。このような自動調節型の湯水混合弁は、迅速な作動が要求されるので、内部の部品損傷、例えば混合弁体の外周面をシールしているOリングなどの圧力損傷により作動不良を起こすのを防止できる利点は大きい。
本発明の給湯システムによれば、熱交換器に冷水を供給する冷水通路、熱交換器から湯水混合弁に熱水を供給する熱水通路、または湯水混合弁から温水を導出する導出通路に、その通路内の圧力が上昇したとき通路体積を大きくして圧力上昇を緩和する圧力上昇緩和手段を有しているので、給湯口弁を閉じたときにシステム内の圧力が上昇した場合、圧力上昇緩和手段が、上昇した圧力を受けて、冷水通路、熱水通路または導出通路のいずれかの通路体積を大きくするように作用するので、圧力上昇を効果的に抑えて、部品の破損を防止することができる。これにより、既存の圧力逃がし弁が不要となるので、圧力逃がし弁からの冷水を廃棄していた無駄をなくすことができるとともに、蒸気トラップから排出される復水も回収して再利用できる。
本発明の第1実施形態にかかる給湯システムを示す系統図である。 同上の給湯システムにおける開弁時の蒸気調節弁を示す縦断面図である。 同上の給湯システムにおける湯水混合弁を示す縦断面図である。 同上の給湯システムにおける圧力上昇緩和手段を有する攪拌器の通常状態時を示す縦断面図である。 図4のV−V線に沿った断面図である。 図4の攪拌器の圧力上昇による作動状態時を示す縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係る圧力上昇緩和手段を有する攪拌器を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳述する。図1において、本発明の第1実施形態にかかる給湯システム10は、設定給湯温度の温水Mを給湯する用途に適用できるものであり、加熱流体としての飽和蒸気Sの熱で被加熱流体である冷水C(例えば水道水)を加熱することにより高温の熱水Hを生成する熱交換器11を備えている。このような熱交換器11としては、例えば複数のプレートを重ねて、その間に図示しない飽和蒸気Sの通路と冷水Cの通路とを、前記プレートを介して交互に配置したプレート型熱交換器と呼ばれるものが、小型で熱交換容量が比較的大きいことから望ましい。
前記給湯システム10は、外部の給水源WAから供給される冷水Cを前記熱交換器11に導く主冷水通路12と、蒸気供給源(例えばボイラ)VAから供給される飽和蒸気Sを前記熱交換器11に導く蒸気通路13と、前記熱交換器11で生成された高温の熱水Hを導出する熱水通路14と、熱交換器11を通った加熱後の復水(ドレン)Dを排出する復水排出通路15を有している。
蒸気通路13には蒸気調節弁17が設けられており、この蒸気調節弁17は、熱交換器11から導入される熱水Hの温度に応じて弁開度を可変することにより、熱水Hが所定温度、例えば90℃となるように熱交換器11への蒸気Sの供給量を調節するようになっており、詳しくは後述する。
熱交換器11から高温の熱水Hが導出される熱水通路14には湯水混合弁44が設けられており、この湯水混合弁44は、熱交換器11からの高温の熱水Hに給水源WAからの冷水Cを混合して、所望の設定給湯温度に調節した温水Mを生成し、この温水Mを導出通路16に導出する。導出通路16に設けられた攪拌器36は、導出通路16の通路面積を急激に増大させたのち減少させることにより温水Mの攪拌を促進する熱ダンパーとして機能する。攪拌器36には、導出通路16の圧力上昇を緩和する圧力上昇緩和手段37が付設されている。攪拌器36からの温水Mは、給湯出口となる給湯口弁(カラン)24を介して給湯される。湯水混合弁44、攪拌器36および圧力上昇緩和手段37の具体的構成については後述する。
主冷水通路12から分岐して前記湯水混合弁44に冷水Cを導入する混合用冷水通路42には第1逆止弁31が、また主冷水通路12から分岐して熱交換器11に冷水Cを供給する熱交換器用冷水通路43には第2逆止弁32が、それぞれ設けられている。前記主冷水通路12には、前記混合用冷水通路42と熱交換器用冷水通路43との分岐点の上流側に第3逆止弁33が設けられている。また、復水排出通路15には、復水Dのみを排出し、蒸気Sをトラップする周知の蒸気トラップ34が設けられている。
つぎに、前記蒸気調節弁17について図2を参照しながら説明する。図2は蒸気調節弁17の開弁時を示す。蒸気調節弁17は、ハウジング50内に、熱交換器11へ蒸気Sを供給する蒸気通路13の開度を調節する調節弁部55と、熱水Hの温度に応じて伸縮する感熱素子54により、前記調節弁部55を駆動する駆動部53とを有する。前記ハウジング50の下端部に、前記感熱素子54の感熱部54aの下端面に接触するとともに外周の少なくとも一部分を隙間69を介して覆うカバー51が取り付けられている。このカバー51は、熱交換器11からの熱水Hを蒸気調節弁17に導入する熱水通路14の一部を形成している。
蒸気調節弁17の開弁時、図1の蒸気供給源VAからの蒸気Sが、蒸気調節弁17の蒸気導入通路13aから調節弁部55内に導入され、調節弁部55の弁体57と弁口52との間を通って蒸気導出通路13bから導出され、図1の熱交換器11に向かう。熱交換器11での蒸気Sと冷水Cとの熱交換により生成された熱水Hは、図2の熱水導入通路14aから駆動部53内に導入され、熱水導出通路14bを経て図1の湯水混合弁44に導入される。駆動部53は、導入される熱水Hの温度に応じて駆動部53の感熱素子54が伸縮し、調節弁部55の弁開度を調整する。例えば、蒸気調節弁17に導入される熱水Hが所定温度よりも高い場合は、感熱素子54の筒状のガイド54bにより案内されたピストン54cが弁軸58を押し上げて、調節弁部55の弁体57を復帰ばね49Aのばね力に抗して上方へ駆動する。これにより、調節弁部55の弁開度が小さくなる。弁体57と弁軸58の間に、感熱素子54の過大な押圧力が弁体57に作用するのを防止するダンパーばね49Bが介装されている。
つぎに、湯水混合弁44の具体的構成について図3を参照しながら説明する。同図に示すように、この湯水混合弁44は、ボデイ71内に、熱水通路14を接続する熱水Hの導入口66と、混合用冷水通路42に接続する冷水Cの導入口67と、熱水Hと冷水Cを混合して温水Mを生成する混合室72と、熱水導入口66および冷水導入口67を開閉する円盤状の単一の混合弁体68と、生成された温水Mの温度に応じて混合弁体68を駆動する混合弁駆動部60とを備えている。この混合弁駆動部60は、サーモワックスなどの感熱素子を有する感温部62と、感温部62の熱変位を混合弁体68に伝達する弁棒63とを有している。この湯水混合弁44により、熱水Hと冷水Cとを混合して温水導出口70から温水Mとして導出通路73に導出する。この導出通路73は図1の攪拌器36を経て給湯口弁24に接続される。
前記混合弁体68は弁棒63が挿入されるボス部68aと外周のリング部68bとを放射状のリブ68cで連結したもので、混合弁体68を混合弁駆動部60によって軸方向(図3の上下方向)に移動させることにより、リング部68bの下側の熱水弁口66aと上端の冷水弁口67aの開度を調節するようになっている。つまり、単一の混合弁体68によって熱水Hと冷水Cの両方の通路を開閉する。ボデイ71の上部には、混合弁駆動部60の変位量を調整する温水Mの設定温度を調節するキャップ44aが装着されている。
つぎに、圧力上昇緩和手段37Aを付設した攪拌器36の具体的構成について説明する。攪拌器36は、図1の給湯口弁24を開いて給湯開始したときに湯水混合弁44からの高温の温水Mが給湯口弁24から出るのを防止するものである。図4の縦断面図および図4のV-V 線に沿った断面図である図5において、攪拌器36は、湯水混合弁44に温水導入管45を介して接続された温水導入通路38と、この温水導入通路38に導入された温水Mが連通孔39を通って流入する攪拌室40と、温水導入通路38と同一の内径を有して攪拌室40からの温水Mを給湯口弁24に供給する温水導出通路41とを有しており、温水導出通路41は温水導出管46を介して給湯口弁24に接続されている。温水導入通路38と温水導出通路41は、攪拌器36の一側部に位置して、同一の軸心O上に位置している。連通孔39は円孔である温水導入通路38の軸心Oとほぼ直交する方向に沿って温水Mを攪拌室40内に流出させる。
攪拌器36の温水導入通路38、連通孔39、攪拌室40および温水導出通路41はいずれも、湯水混合弁44から給湯口弁24に供給する温水Mの導出通路16の一部を構成するものである。前記攪拌器36は、温水Mが温水導入通路38から攪拌室40に入ることで導出通路16の通路面積を急激に増大させるとともに、連通孔39によって温水Mを攪拌室40の内周面40aに沿わせて流動させることにより、温水Mの攪拌を促進して、温水Mの急激な温度上昇を抑制する熱ダンパーとして機能する。
攪拌器36における温水導入通路38と反対側の他側部を形成する側壁36a(図の左側面)には、複数の連通口27が開口されており、この側壁36aに、カバー体23が、これらの間にダイヤフラム25を挟み込んだ状態でねじ体22により固定されている。前記圧力上昇緩和手段37Aは、カバー体23とダイヤフラム25との間に流体としての空気が封入された封入室26と、攪拌器36の側壁36aとダイヤフラム25との間に設けられた圧力導入室28と、封入室26と圧力導入室28とを仕切るダイヤフラム25とから構成されている。圧力導入室28は、連通口27を介して攪拌器36の攪拌室40に連通している。なお、図4および図5は、導出通路16に圧力上昇が生じていない通常の状態を示し、ダイヤフラム25が攪拌器36の一側壁36aに密着した状態になっており、ダイヤフラム25と一側壁36aとの間に圧力導入室28が形成されていない。
つぎに、圧力上昇緩和手段37Aを付設した攪拌器36の作用について説明する。図1の給湯口弁24を閉じて温水Mの取り出しを停止すると、給湯システム10の内部が密閉状態となり、熱交換器11の液側に残留する冷水Cが、熱交換器11内に残留する蒸気Sにより加熱されていることにより、熱水Hが体積膨張し、給湯システム10の内部の圧力が上昇する。この上昇した圧力が冷水Cの圧力を越えると、第2逆止弁32および第1逆止弁31が閉止するので、熱交換器11、熱水通路14、湯水混合弁44、導出通路16および給湯口弁24の間でさらに圧力上昇が生じる。
図4の圧力上昇緩和手段37Aでは、封入室26内の封入圧力が給水源WAの冷水Cの給水圧力の範囲内に設定されており、導出通路16の上昇した圧力を攪拌室40に受圧したときに、その圧力が連通口27を通じてダイヤフラム25に対し押圧力として作用する。そのため、図6に示すように、ダイヤフラム25は、押圧力を受けて封入室26側に向け変位する。これにより、ダイヤフラム25と攪拌器36の側壁36aとの間の圧力導入室28の容積が増大し、その増大分だけ封入室26の容積が減少する。ダイヤフラム25の変位量は、封入室26の圧力と圧力導入室28の圧力とダイヤフラム25の復元力とのバランスにより決まる。
攪拌室40は、圧力導入室28に連通していることから、圧力導入室28の増大した容積分だけ自身の容積が増大したことになる。攪拌室40は導出通路16の一部であるので、導出通路16の通路体積が大きくなったことになり、これによって、導出通路16の急激な圧力上昇を緩和することができる。したがって、圧力上昇による、特に薄肉部材を使用している熱交換器11の部品の破損の発生を防止できる。
その結果、図1に比較のために二点鎖線で示す既存の圧力逃がし弁80が不要となるので、圧力逃がし弁80からの冷水Cを廃棄していた無駄がなくなるとともに、蒸気トラップ34から排出される復水Dをボイラのような蒸気供給源VAに有効に回収することができる。但し、二点鎖線で示す位置に圧力逃がし片80を設けてもよい。その場合、圧力上昇緩和手段37Aに何らかの原因で作動不良が発生したときに、圧力逃がし弁80が有効な安全対策となる。
また、この給湯システム10では、一般に、蒸気調節弁17や湯水混合弁44よりも大形である攪拌器36を利用して、この攪拌器36に、導出通路16の一部である攪拌室40の圧力上昇を緩和する圧力上昇緩和手段37Aを付設することで、給湯システム10内にスペース的に無理なく圧力上昇緩和手段37Aを設けることができ、給湯システム10のコンパクト化を図ることができる。さらに、圧力上昇緩和手段37の封入室26に封入する流体として、空気を用いているから、攪拌器36の攪拌室40の圧力上昇を緩和する圧力上昇緩和手段37Aを簡易な構成とすることができる。
また、この給湯システム10の湯水混合弁44は、図3で説明したように、熱水導入通路66および冷水導入通路67を開閉する単一の混合弁体68、生成された温水Mの温度に応じて混合弁体68を駆動する混合弁駆動部60とを有して、温水Mの温度を自動調節できる機能を有している。このような自動調節型の湯水混合弁44は、迅速な作動が要求されるので、混合弁体68のリング部68bの外周面をシールしているゴム製のOリング75などが熱水Hの高圧により損傷を受けて作動不良になるのを防止できる利点は大きい。
また、図1に示したように、この給湯システム10は、冷水Cを両冷水通路42,43に分岐させて導入する主冷水通路12に第3逆止弁33を設けているので、第1および第2逆止弁31,32が不具合により閉弁しないときでも、第3逆止弁33によって給水側への熱水Hの逆流を防止できる。
圧力上昇緩和手段37Aは、攪拌器36に付設するのに代えて、図1に二点鎖線で示すように、熱水通路14または熱交換器用冷水通路43における第1逆止弁32と熱交換器11との間のいずれかの箇所に設けてもよい。この場合の圧力上昇緩和手段37Aは、空気を封入した封入室26と、熱水通路14または熱交換器用冷水通路43に連通した圧力導入室28と、封入室26と圧力導入室28とを仕切るダイヤフラム25とにより構成する。このように熱水通路14または熱交換器用冷水通路43に圧力上昇緩和手段37Aを設けても、上述した給湯口弁24を閉じたときの導出通路16の圧力上昇を緩和する効果を得ることができ、特に、熱交換器用冷水通路43に圧力上昇緩和手段37Aを設けた場合には、作用する流体が冷水Cであるから、ゴムのダイヤフラム25が傷まない利点がある。
図7は、第2実施形態に係る圧力上昇緩和手段37Bを攪拌器40に付設した場合に示す。この圧力上昇緩和手段37Bは、シリンダ状のケース体47を、攪拌器36の連通孔77が設けられた取付部48にねじ結合で取り付けており、このケース体47の内部が、摺動自在に収納されたピストン29により、上部の封入室65と下部の圧力導入室64とに仕切られている。封入室65に流体としての空気が封入され、圧力導入室64が攪拌器36に設けられた連通孔77を通じて攪拌室40に連通されている。ピストン29は、上下のOリング30,30により気密にシールされて、封入室65内の空気の漏れを防止しながらケース体47内を摺動できるようになっている。
この圧力上昇緩和手段37Bは、図1の給湯口弁24を閉じて温水Mの取り出しを停止したときに導出通路16の一部である攪拌室40の圧力が上昇した場合、その上昇した圧力が連通孔77を通じてピストン29に対し押圧力として作用し、ピストン29が封入室65側に押し上げられる。このピストン29の移動に伴って圧力導入室64の容積が増大する。ピストン29の変位量は、封入室65の圧力と圧力導入室64の圧力とピストン29の重量とのバランスにより決まる。この圧力上昇緩和手段37Bにおいても、圧力導入室64の増大した容積分だけ圧力導入室64に連通している攪拌室40の体積、つまり導出通路16の通路体積が大きくなるので、導出通路16の圧力上昇を緩和することができる。
この圧力上昇緩和手段37Bも、第1実施形態の圧力上昇緩和手段37Aと同様に、図1に二点鎖線で示すように、熱水通路14または熱交換器用冷水通路43に設けてもよい。
本発明は、以上の実施形態で示した内容に限定されるものなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能であり、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
10 給湯システム
11 熱交換器
14 熱水通路
17 蒸気調節弁
16 導出通路
25 ダイヤフラム
26,65 封入室
28,64 圧力導入室
29 ピストン
36 攪拌器
37,37A,37B 圧力上昇緩和手段
40 攪拌室
43 熱交換器用冷水通路(冷水通路)
44 湯水混合弁
60 混合弁駆動部
66 熱水導入通路
67 冷水導入通路
68 混合弁体
S 蒸気
C 冷水
H 熱水
M 温水

Claims (6)

  1. 蒸気の熱で冷水を加熱することにより熱水を生成する熱交換器と、
    前記熱交換器への蒸気の供給量を調節する蒸気調節弁と、
    前記熱交換器からの熱水に冷水を混合して温水を生成する湯水混合弁とを備え、
    前記熱交換器に冷水を供給する冷水通路、前記熱交換器から前記湯水混合弁に熱水を供給する熱水通路、または前記湯水混合弁から温水を導出する導出通路に、その通路内の圧力が上昇したとき通路体積を大きくして圧力上昇を緩和する圧力上昇緩和手段を有している給湯システム。
  2. 請求項1において、前記導出通路に、この導出通路の通路面積を急激に増大させたのち減少させることにより温水の攪拌を促進する攪拌器が設けられ、前記攪拌器に前記導出通路の一部である攪拌室の圧力上昇を緩和する前記圧力上昇緩和手段が設けられている給湯システム。
  3. 請求項2において、前記圧力上昇緩和手段は、流体を封入した封入室と、前記攪拌室に連通した圧力導入室と、前記封入室と前記圧力導入室とを仕切るダイヤフラムとを有している給湯システム。
  4. 請求項2において、前記圧力上昇緩和手段は、流体を封入した封入室と、前記攪拌室に連通した圧力導入室と、前記封入室と前記圧力導入室とを仕切るピストンとを有している給湯システム。
  5. 請求項3または4において、前記流体は空気である給湯システム。
  6. 請求項1から5のいずれか一項において、前記湯水混合弁は、前記熱水の導入通路および前記冷水の導入通路を開閉する単一の混合弁体と、前記生成された温水の温度に応じて前記弁体を駆動する混合弁駆動部とを有し、温水温度を自動調節できる給湯システム。
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