JP2011080609A - 連設蓄熱水槽 - Google Patents

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Abstract

【課題】連設蓄熱水槽内に供給する液体の温度変化を抑えつつ、供給された液体と連設蓄熱水槽内の液体と置換することが可能な連設蓄熱水槽を提供する。
【解決手段】空調装置に用いられ、複数の蓄熱水槽が所定方向に連設されており、液体が循環される流路をなす連設蓄熱水槽であって、蓄熱水槽内の液体より高い温度の液体が蓄熱水槽の下部から流入され下部から流出される第1蓄熱水槽と、蓄熱水槽内の液体より低い温度の液体が蓄熱水槽の上部から流入され上部から流出される第2蓄熱水槽と、が連結されて第1蓄熱水槽と第2蓄熱水槽とが連通している。
【選択図】図1

Description

本発明は、空調装置に用いられ、液体が循環される流路をなす複数の蓄熱水槽を連設した連設蓄熱水槽に関する。
液体が循環される流路をなす複数の蓄熱水槽を連設した連設蓄熱水槽としては、ビルや地域冷暖房用の蓄熱式空調システムに用いられ、多数の地中梁で区切られた水槽で構成される連通孔方式の蓄熱水槽が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような蓄熱水槽は、地中梁で区切られた複数の水槽が一体に設けられており、隣接する水槽間の地中梁の底部付近に連通孔が設けられ、連通孔の上流側に水槽の底部から立設させた仕切板が設けられている。仕切板は、各水槽における下流側地中梁側に偏らせて設けられるとともに水面の高さより低く形成されており、仕切板の上部では上流側と下流側とが繋がっている。
そして、冷水が供給される場合には、仕切板上部から連通孔に水を取り込むとともに、水槽底部と平行に隣接する水槽内に流出され、温水が供給される場合には、温水を供給する側の水槽から連通孔に水を取り込むとともに、隣接する水槽内にて仕切板に導かれて上部に移動するように構成されている。
実開平5−10922号公報
しかしながら、上記の蓄熱水槽は、供給された冷水が仕切板に至るまでの領域、及び、供給された温水が連通孔に至るまでの領域が広いため、冷水が仕切板に至る前に、また、温水が連通孔に至る前に、予め水槽内に蓄えられていた水と混合してしまい、供給した冷水の温度が上昇し、また、供給した温水の温度が低下することにより蓄熱式空調システムの効率が低下するという課題ある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、連設蓄熱水槽内に供給する液体の温度変化を抑えつつ、供給された液体と連設蓄熱水槽内の液体と置換することが可能な連設蓄熱水槽を提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明の連設蓄熱水槽は、空調装置に用いられ、複数の蓄熱水槽が所定方向に連設されており、液体が循環される流路をなす連設蓄熱水槽であって、前記蓄熱水槽として、前記蓄熱水槽における前記所定方向の一方側の下部に設けられた第1下部孔と、当該蓄熱水槽における前記所定方向の他方側の下部に設けられた第2下部孔と、当該蓄熱水槽内の下側を前記第1下部孔側と前記第2下部孔側とに仕切る仕切部材と、を有する第1蓄熱水槽、及び、前記蓄熱水槽における前記所定方向の一方側の上部に設けられた第1上部孔と、当該蓄熱水槽における前記所定方向の他方側の上部に設けられた第2上部孔と、当該蓄熱水槽内の上側を前記第1上部孔側と前記第2上部孔側とに仕切る仕切部材と、を有する第2蓄熱水槽、を備え、前記第2下部孔側と前記第1上部孔側とが連結されて前記第1蓄熱水槽内と前記第2蓄熱水槽内とが連通しており、前記蓄熱水槽内の液体より高い温度の液体を蓄える場合には、前記第1下部孔から流入され、前記蓄熱水槽内の液体より低い温度の液体を蓄える場合には、前記第2上部孔から流入されることを特徴とする連設蓄熱水槽である。
このような連設蓄熱水槽によれば、蓄熱水槽内の液体より高い温度の液体が、第1蓄熱水槽内に流入される場合には、第1蓄熱水槽が備える一方側の下部に設けられた第1下部孔から流入され、第1蓄熱水槽内に蓄えられていた液体が他方側の下部に設けられた第2下部孔から流出される。このとき、第1蓄熱水槽内に流入された液体は、第1蓄熱水槽の下部から流入された液体が仕切部材により上方に導かれ、仕切部材により仕切られていない、第1蓄熱水槽内の上側に移動する。そして、第1蓄熱水槽内の上側にて、第1下部孔側から第2下部孔側に移動し、第1蓄熱水槽の下部から流入された液体が仕切部材により上側から下方に移動しつつ、第1蓄熱水槽内に蓄えられていた液体を第1蓄熱水槽の下部に設けられた第2下部孔から流出させる。このため、蓄熱水槽内の液体より高い温度の液体と蓄熱水槽内に蓄えられていた液体とは混合されにくいので、流入された液体及び蓄えられていた液体の温度変化を抑えつつ第1蓄熱水槽に蓄えられていた液体を流入させた液体に置換することが可能である。
また、蓄熱水槽内の液体より低い温度の液体が、第2蓄熱水槽内に流入される場合には、第2蓄熱水槽が備える他方側の上部に設けられた第2上部孔から流入され、第2蓄熱水槽内に蓄えられていた液体が一方側の上部に設けられた第1上部孔から流出される。このとき、第2蓄熱水槽内に流入された液体は、第2蓄熱水槽の上部から流入された液体が仕切部材により下方に導かれ、仕切部材により仕切られていない、第2蓄熱水槽内の下側に移動する。そして、第2蓄熱水槽内の下側にて、第2上部孔側から第1上部孔側に移動し、第2蓄熱水槽の上部から流入された液体が仕切部材により下側から上方に移動しつつ、第2蓄熱水槽内に蓄えられていた液体を第2蓄熱水槽の上部に設けられた第1上部孔から流出させる。このため、蓄熱水槽内の液体より低い温度の液体と蓄熱水槽内に蓄えられていた液体とは混合されにくいので、流入された液体及び蓄えられていた液体の温度変化を抑えつつ第2蓄熱水槽に蓄えられていた液体を流入させた液体に置換することが可能である。このように、連設蓄熱水槽内に供給する液体の温度変化を抑えつつ供給された液体と連設蓄熱水槽内に蓄えられていた液体と置換することが可能な連設蓄熱水槽を提供することが可能である。
かかる連設蓄熱水槽であって、前記第1蓄熱水槽が有する前記仕切部材は、前記所定方向において前記第1下部孔側に偏らせて配置されていることが望ましい。
このような連設蓄熱水槽によれば、第1蓄熱水槽内の仕切部材が所定方向において第1下部孔側に偏った位置に設けられているので、第1蓄熱水槽内は第1下部孔側が第2下部孔側より狭く仕切られている。そして、第1下部孔から流入された液体は第1蓄熱水槽内の第1下部孔側の狭い領域にて上方に案内されるので、第1蓄熱水槽に蓄えられている液体と混合しにくい。このため、第1蓄熱水槽に供給する液体の温度低下及び第1蓄熱水槽に蓄えられていた液体の温度上昇を抑えて、供給された液体と連設蓄熱水槽内に蓄えられていた液体とを効率良く置換することが可能である。
かかる連設蓄熱水槽であって、前記第2蓄熱水槽が有する前記仕切部材は、前記所定方向において前記第2上部孔側に偏らせて配置されていることが望ましい。
このような連設蓄熱水槽によれば、第2蓄熱水槽内の仕切部材が所定方向において第2上部孔側に偏った位置に設けられているので、第2蓄熱水槽内は第2上部孔側が第1上部孔側より狭く仕切られている。そして、第2上部孔から流入された液体は第2蓄熱水槽内の第2上部孔側の狭い領域にて下方に案内されるので、第2蓄熱水槽に蓄えられている液体と混合しにくい。このため、第2蓄熱水槽に供給する液体の温度上昇及び第2蓄熱水槽に蓄えられていた液体の温度低下を抑えて、供給された液体と連設蓄熱水槽内に蓄えられていた液体とを効率良く置換することが可能である。
かかる連設蓄熱水槽であって、前記複数の蓄熱水槽は地中に設けられ、前記液体が地上に設けられた地上流路を経由して循環するように形成されており、前記地上流路の一方の端部には前記第1蓄熱水槽の前記第1下部孔が連結され、他方の端部には前記第2蓄熱水槽の前記第2上部孔が連結されていることが望ましい。
このような連設蓄熱水槽によれば、地上流路の一方の端部には第1蓄熱水槽の前記第1下部孔が連結され、他方の端部には第2蓄熱水槽の前記第2上部孔が連結されているので、供給された液体と蓄えられていた液体とが最初に置換される、地中から地上への、又は、地上から地中への境界部分にて、供給される液体と蓄えられていた液体とを効率良く置換することが可能な第1蓄熱水槽及び第2蓄熱水槽を通過するので、温度が異なる液体をより効率良く置換することが可能である。
かかる連設蓄熱水槽であって、複数の前記第1蓄熱水槽が連なっており、隣接する2つの前記第1蓄熱水槽は、一方の前記第1蓄熱水槽の前記第1下部孔と他方の前記第1蓄熱水槽の前記第2下部孔とが連結されていることが望ましい。
このような連設蓄熱水槽によれば、連ねて設けられた複数の第1蓄熱水槽のうちの隣接する2つの第1蓄熱水槽は一方の第1蓄熱水槽の第2下部孔と他方の第1蓄熱水槽の第1下部孔が連結されているので、より多くの液体を第1蓄熱水槽に蓄えられていた液体と効率良く置換することが可能である。
かかる連設蓄熱水槽であって、複数の前記第2蓄熱水槽が連なっており、隣接する2つの前記第2蓄熱水槽は、一方の前記第2蓄熱水槽の前記第1上部孔と他方の前記第2蓄熱水槽の前記第2上部孔とが連結されていることが望ましい。
このような連設蓄熱水槽によれば、連ねて設けられた複数の第2蓄熱水槽のうちの隣接する2つの第2蓄熱水槽は一方の第1蓄熱水槽の第1上部孔と他方の第1蓄熱水槽の第2上部孔が連結されているので、より多くの液体を第2蓄熱水槽に蓄えられていた液体と効率良く置換することが可能である。
かかる連設蓄熱水槽であって、前記第1蓄熱水槽と前記第2蓄熱水槽との間には、前記蓄熱水槽として、前記第1蓄熱水槽及び前記第2蓄熱水槽内の液体が、上下方向における中央から流入され、当該蓄熱水槽内の液体が上下方向における中央から流出される中継用蓄熱水槽が設けられていることが望ましい。
このような連設蓄熱水槽によれば、蓄熱水槽内の液体より低い温度の液体に使用する場合には、蓄熱水槽内の液体より低い温度の液体に使用すると置換効率が悪い第1蓄熱水槽を使用することなく、第2蓄熱水槽と中継用蓄熱水槽とを用いて、より多くの液体を効率良く置換することが可能である。また、蓄熱水槽内の液体より高い温度の液体に使用する場合には、蓄熱水槽内の液体より高い温度の液体に使用すると置換効率が悪い第2蓄熱水槽を使用することなく、第1蓄熱水槽と中継用蓄熱水槽とを用いて、より多くの液体を効率良く置換することが可能である。
本発明によれば、連設蓄熱水槽内に供給する液体の温度変化を抑えつつ、供給された液体と連設蓄熱水槽内の液体と置換することが可能な連設蓄熱水槽を提供することが可能である。
本発明に係る連設蓄熱水槽の断面模式図である。 連設蓄熱水槽が有する第1蓄熱水槽の模式図である。 連設蓄熱水槽が有する第2蓄熱水槽の模式図である。 連設蓄熱水槽が有する中継用蓄熱水槽の模式図である。 第2蓄熱水槽の蓋部材に設けられた仕切部材を説明するための斜視図である。 第1蓄熱水槽の収容部内に設けられる仕切部材を示す図である。 第2蓄熱水槽の収容部内に設けられる仕切部材を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る連設蓄熱水槽の断面模式図である。図2は、連設蓄熱水槽が有する第1蓄熱水槽の模式図である。図3は、連設蓄熱水槽が有する第2蓄熱水槽の模式図である。図4は、連設蓄熱水槽が有する中継用蓄熱水槽の模式図である。図5は、第2蓄熱水槽の蓋部材に設けられた仕切部材を説明するための斜視図である
本実施形態の連設蓄熱水槽は、例えばビルの空調装置に用いられる連設蓄熱水槽であり、当該ビルの地下に埋設されるとともにビル内に設けられ、液体としての水が循環される地上流路としての流水管と連結されて地中内の流路をなしている。すなわち、地上の流水管と地下の連設蓄熱水槽とが環状に連結されて、空調装置に用いられる水が循環するように構成されている。
図1に示すように、連設蓄熱水槽1は、複数の蓄熱水槽10が所定方向に沿って、例えば100基連設されている。連設蓄熱水槽1の、所定方向における一方の端部側(図1では左端側)には、蓄熱水槽10内の水より高い温度の水が流入される場合に、流入される水と蓄えられていた水とが効率良く置換される第1蓄熱水槽20が10基連設されている。また、連設蓄熱水槽1の、所定方向における他方の端部側(図1では右端側)には、蓄熱水槽10内の水より低い温度の水が流入される場合に、流入される水と蓄えられていた水とが効率良く置換される第2蓄熱水槽30が10基連設されており、10基の第1蓄熱水槽20と10基の第2蓄熱水槽30との間には80基の中継用蓄熱水槽40とが連結されている。
第1蓄熱水槽20、第2蓄熱水槽30、中継用蓄熱水槽40は、ほぼ同じ容積を有するコンクリート製の水槽であり、内側は防水処理が施されている。また、各蓄熱水槽10には、例えば図5に示す第2蓄熱水槽30のように上部を覆い取り外し可能な蓋部材18が設けられている。
本実施形態においては、図1において、左端側に第1蓄熱水槽20が10基配置され、右端側に第2蓄熱水槽30が10基配置され、それらの間に中継用蓄熱水槽40が配置されている。このため、連設蓄熱水槽1内に第2蓄熱水槽30内の水より低い温度の水を流入させて蓄える場合には、水は連設蓄熱水槽1内を右から左に向かって循環され、連設蓄熱水槽1内に第1蓄熱水槽20の水より高い温度の水を流入させて蓄える場合には、水は連設蓄熱水槽1内を左から右に向かって循環される。
例えば、本実施形態の空調装置を冷房装置として使用する場合には、夜間に地上にて、第2蓄熱水槽30内の水より低い温度に冷やされた水を、連設蓄熱水槽1内を右から左に向かって流れるように循環させて、冷やされた水を連設蓄熱水槽1内に蓄える。そして、昼間気温が上昇して空調装置が運転されると、夜間に連設蓄熱水槽1内に蓄えられた冷やされた水を、連設蓄熱水槽1内を左から右に向かって流れるように循環させる。このとき、外気により、第1蓄熱水槽20の水より高い温度に暖められた水が第1蓄熱水槽20に流入する。そして、気温が低下して冷房が停止されると、水の循環も停止する。このため、連設蓄熱水槽1は、昼間の空調装置の運転により流出される水量より多くの水を夜間に蓄えられるように構成されている。その後、昼の空調装置の運転により流出されてビル内の流水管内に残存する水が夜間の外気により、第2蓄熱水槽30内の水より低い温度に冷やされると、連設蓄熱水槽1内を右から左に向かって水が流れるように循環させて、冷やされた水を連設蓄熱水槽1内に蓄える。このような水の循環が繰り返されて連設蓄熱水槽1が使用される。このため、本実施形態の空調装置における水の循環とは、ビルの流水管及び連設蓄熱水槽1内を単に一方向に流すだけでなく、双方向に所定距離移動する場合も含んでいる。
第1蓄熱水槽20は、図2に示すように、底21が長方形状をなし、2対の対向する側壁22、23にて、ほぼ直方体状の収容空間が形成されている。2対の対向する側壁22、23のうちの一方の対をなす側壁22は、底21の長方形における短辺側の側壁(以下、短辺側壁という)22であり、他方の対をなす側壁は、底21の長方形における長辺側の側壁(以下、長辺側壁という)23であり、短辺側壁22、長辺側壁23、底21にて囲まれた空間が水の収容部20aをなしている。
対向する2つの短辺側壁22には、短辺側壁22の幅方向における中央であって、上下方向の下部に、隣接して設けられる蓄熱水槽10と連結される孔部24がそれぞれ設けられている。より具体的には、孔部24は底21と孔部24の最下部とが繋がるように形成されている。対向する短辺側壁22のうち一方の短辺側壁22aに設けられた孔部24は、連設蓄熱水槽1内を水が第1蓄熱水槽20側から第2蓄熱水槽30側へ流れるように循環する際に、当該蓄熱水槽10に流入させる第1下部孔24aであり、他方の短辺側壁22bに設けられた孔部24は、連設蓄熱水槽1が使用される際に、当該蓄熱水槽10内に蓄えられていた水を流出させる第2下部孔24bである。このとき、第1蓄熱水槽20には、蓄熱水槽10内の水より高い温度の水が第1下部孔24aから流入されることが望ましい。これら、第1下部孔24aと第2下部孔24bは、内径が1mより大きく形成されており、連設蓄熱水槽1のメンテナンスの際には、作業者が第1下部孔24aと第2下部孔24bとにて隣接する蓄熱水槽10との間を行き来できるように形成されている。
収容部20a内の底21には、第1下部孔24aと第2下部孔24bとの他に、直径約10cmの排水孔25が設けられており、メンテナンス等にて内部の水を抜く際に使用される。このため、通常使用時には栓にて塞がれている。
図6は、第1蓄熱水槽の収容部内に設けられる仕切部材を示す図である。
第1蓄熱水槽20の収容部20a内には、第1下部孔24aが設けられた短辺側壁22a側に偏らせて、当該短辺側壁22aと対面する仕切壁部51を有する仕切部材50が配置されている。仕切部材50は、第1下部孔24aが設けられた短辺側壁22aと間隔を隔てて対面する仕切壁部51と、仕切壁部51の幅方向の端部にて仕切壁部51と、第1下部孔24aが設けられた短辺側壁22aとの間に設けられる仕切側部52とを有している。そして、仕切部材50は、上方から見た際に「コ」字状をなしており、第1蓄熱水槽20内の下側を、「コ」字状をなす仕切部材50の内側となる第1下部孔24a側と、外側となる第2下部孔24b側とに仕切るように構成されている。
仕切部材50は、蓋部材18の下面18aから垂設された一対のフレーム53に仕切壁部51と、仕切側部52とが取り付けられて構成されている。仕切壁部51と、仕切側部52とは、例えば樹脂製の板状のパネル体51a、52aであり、複数のパネル体51a、52aが上下方向に並べて配置されるとともに、ボルト55等によりフレーム53に着脱自在に固定されて構成されている。
そして、第1蓄熱水槽20が、仕切部材50が取り付けられた蓋部材18にて覆われた際に、仕切部材50が収容部20a内に配置される。仕切壁部51と仕切側部52とは、収容部20aの底21から、水面より低い位置まで、すなわち、収容部20aの下側に設けられている。このため、仕切壁部51と仕切側部52の上は仕切られておらず、水が自由に移動できるように繋がっている。
10基の第1蓄熱水槽20は、図1に示すように、所定方向に並べて配置され、隣接する2基の第1蓄熱水槽20は、一方の第1蓄熱水槽20の第2下部孔24bと他方の第1蓄熱水槽20の第1下部孔24aとが連結されて一方の第1蓄熱水槽20の収容部20aと他方の第1蓄熱水槽20の収容部20aとが連通されている。連結された10基の第1蓄熱水槽20の端に配置され、連結されていない第1下部孔24aを有する第1蓄熱水槽20の第1下部孔24aは、ビルに設けられた流水管と連結されている。また、連結された10基の第1蓄熱水槽20の端に配置され、連結されていない第2下部孔24bを有する第1蓄熱水槽20には、中継用蓄熱水槽40が連結されている。
第2蓄熱水槽30は、図3に示すように、底31が長方形状をなし、2対の対向する側壁32、33にて、ほぼ直方体状の収容空間が形成されている。2対の対向する側壁32、33のうちの一方の対をなす側壁32は、底31の長方形における短辺側壁32であり、他方の対をなす側壁33は、底31の長方形における長辺側壁33であり、短辺側壁32、長辺側壁33、底31にて囲まれた空間が水の収容部30aをなしている。
対向する2つの短辺側壁32には、短辺側壁32の幅方向における中央であって、上下方向の上部に、隣接して設けられる蓄熱水槽10と連結される孔部34がそれぞれ設けられている。より具体的には、孔部24は収容部30aに水が蓄えられた際に、孔部34の最上部が水面近傍に位置するように形成されている。対向する短辺側壁32のうち一方の短辺側壁32aに設けられた孔部34は、連設蓄熱水槽1内を水が第2蓄熱水槽30側から第1蓄熱水槽20側へ流れるように循環する際に、当該蓄熱水槽10に流入させる第2上部孔34aであり、他方の短辺側壁32bに設けられた孔部34は、連設蓄熱水槽1が使用される際に、当該蓄熱水槽10内に蓄えられていた水を流出させる第1上部孔34bである。このとき、第2蓄熱水槽20には、蓄熱水槽10内の水より低い温度の水が第2上部孔34bから流入されることが望ましい。これら、第2上部孔34aと第1上部孔34bは、内径が1mより大きく形成されており、連設蓄熱水槽1のメンテナンスの際には、作業者が第2上部孔34aと第1上部孔34bとにて隣接する蓄熱水槽10との間を行き来できるように形成されている。
第2蓄熱水槽30の収容部30a内の底31にも、メンテナンス等の際に使用される排水孔35が設けられており、通常使用時には栓にて塞がれている。
図7は、第2蓄熱水槽の収容部内に設けられる仕切部材を示す図である。
第2蓄熱水槽30の収容部30a内には、第2上部孔34aが設けられた短辺側壁32a側に偏らせて、当該短辺側壁32aと対面する仕切壁部51を有する仕切部材50が配置されている。仕切部材50は、第2上部孔34aが設けられた短辺側壁32aと間隔を隔てて対面する仕切壁部51と、仕切壁部51の幅方向の端部にて仕切壁部51と、第2上部孔34aが設けられた短辺側壁32aとの間に設けられる仕切側部52とを有している。そして、仕切部材50は、第2蓄熱水槽30の上側を、「コ」字状をなす仕切部材50の内側となる第2上部孔34a側と、外側となる第1上部孔34b側とに仕切るように構成されている。
第2蓄熱水槽30内に設けられる仕切部材50も、蓋部材18の下面18aから垂設された一対のフレーム53に仕切壁部51と、仕切側部52とが取り付けられて構成されている。そして、第2蓄熱水槽30が、仕切部材50が取り付けられた蓋部材18にて覆われた際に、仕切部材50が収容部30a内に配置される。そして、仕切壁部51と仕切側部52とは、収容部30aの底31と間隔を隔てた位置から水面より高い位置まで設けられている。すなわち、仕切壁部51と仕切側部52の下は仕切られておらず、水が自由に移動できるように繋がっている。
10基の第2蓄熱水槽30は、図1に示すように、所定方向に並べて配置され、隣接する2基の第2蓄熱水槽30は、一方の第2蓄熱水槽30の第1上部孔34bと他方の第2蓄熱水槽30の第2上部孔34aとが連結されて一方の第2蓄熱水槽30の収容部30aと他方の第2蓄熱水槽30の収容部30aとが連通されている。連結された10基の第2蓄熱水槽30の端に配置され、連結されていない第2上部孔34aを有する第2蓄熱水槽30の第2上部孔34aは、ビルに設けられた流水管の、第1蓄熱水槽20と連結されていない側の端部と連結されている。また、連結された10基の第2蓄熱水槽30の端に配置され、連結されていない第1上部孔34bを有する第2蓄熱水槽30には、中継用蓄熱水槽40が連結されている。
中継用蓄熱水槽40も、底41が長方形状をなし、2対の対向する側壁42、43にて、ほぼ直方体状の収容空間が形成され、一対の短辺側壁42、一対の長辺側壁43、及び、底41にて囲まれた空間が水の収容部40aをなしている。
対向する2つの短辺側壁42には、短辺側壁42の幅方向における中央であって、上下方向の中央に、隣接して設けられる蓄熱水槽10と連結される孔部44がそれぞれ設けられている。これらの孔部44は、内径が1mより大きく形成されており、連設蓄熱水槽1のメンテナンスの際には、作業者が孔部44にて隣接する蓄熱水槽10との間を行き来できるように形成されている。
中継用蓄熱水槽40の収容部40a内の底41にも、メンテナンス等の際に使用される排水孔45が設けられており、通常使用時には栓にて塞がれている。
80基の中継用蓄熱水槽40は、所定方向に並べて配置され、隣接する2基の中継用蓄熱水槽40は、互いに孔部44同士が連結されている。連結された80基の中継用蓄熱水槽40の両端に配置された中継用蓄熱水槽40の孔部44には、一方に第1蓄熱水槽20の第2下部孔24bが連結され、他方に第2蓄熱水槽30の第1上部孔34bが連結されている。
そして、ビルに設けられた流水管、10基の第1蓄熱水槽20、80基の中継用蓄熱水槽40、10基の第2蓄熱水槽30、が連結されて水が循環される、空調装置用流路が形成されている。
空調装置用流路は、内部に水が蓄えられて使用される。このとき水位は、第1蓄熱水槽20の仕切壁部51と仕切側部52の上端より十分に高い位置、また、第2蓄熱水槽30の第2上部孔34a及び第1上部孔34bの上端近傍まで蓄えられている。
本連設蓄熱水槽1による作用を、空調装置を冷房装置として使用する際を例に挙げて説明する。
昼に運転されていた空調装置が停止されると、水の循環も停止され、その後、気温が下がることによりビル内の流水管の水が外気により冷やされる。
ビル内の流水管にて水が冷やされると、冷房稼働時と反対方向、すなわち第2蓄熱水槽30側から第1蓄熱水槽20側に水が移動するようにポンプにて水を循環させる。このとき、冷やされた水は、連設蓄熱水槽1内に蓄えられている水より温度が低くなっている。
冷やされた水が、第2蓄熱水槽30の第2上部孔34aから第2蓄熱水槽30内に流入されると、水は仕切部材50に囲まれた領域に流れ込み、仕切部材50にて下方に案内される。流入された水は第2蓄熱水槽30内の水より温度が低いので、第2蓄熱水槽30の下側に溜まり、仕切壁部51及び仕切側部52の下から仕切部材50に囲まれた領域を出て第1上部孔34b側に移動する。このとき、冷やされた水は第2蓄熱水槽30の下側に留まりつつも後から流入された水に押し上げられて、第2蓄熱水槽30内に蓄えられていた水を第1上部孔34bから押し出して、第2蓄熱水槽30内を満たしていく。このように、第2蓄熱水槽30内では、第2蓄熱水槽30内に蓄えられていた水が先に第2蓄熱水槽30から流出され、内部は冷された水により満たされていくため、冷やされた水と第2蓄熱水槽30内に蓄えられていた水とが混合され難い。このため、第2蓄熱水槽30では冷やされた水の温度上昇を抑えつつ第2蓄熱水槽30内が冷やされた水で満たされる。すなわち、第2蓄熱水槽30に蓄えられていた水と、外気により冷やされた水とが入れ替えられる。第2蓄熱水槽30内が冷やされた水で満たされると、冷やされた水にて満たされた第2蓄熱水槽30内では、熱の移動が小さいので、その後流入される、冷やされた水は冷やされた状態がほぼ保たれ、効率良く冷やされた水を蓄えることができる。
その後、冷房が稼働されて、第2蓄熱水槽30の第2上部孔34aから連設蓄熱水槽1内に蓄えられていた冷やされた水が流出される際には、ビル内にて外気に暖められた水が第1下部孔24aから第1蓄熱水槽20内に流入される。暖められた水が、第1蓄熱水槽20の第1下部孔24aから第1蓄熱水槽20内に流入されると、流入した水は仕切部材50に囲まれた領域に流れ込み、仕切部材50にて上方に案内される。流入した水は第1蓄熱水槽20内の水より温度が高いので、第1蓄熱水槽20の上側に溜まり、仕切壁部51及び仕切側部52の上から仕切部材50に囲まれた領域を出て第2下部孔24b側に移動する。このとき、暖められた水は第1蓄熱水槽20の上側に留まりつつも後から流入された水に押し下げられて、第1蓄熱水槽20内に蓄えられていた水を第2下部孔24bから押し出して、第1蓄熱水槽20内を満していく。このように、第1蓄熱水槽20内では、第1蓄熱水槽20内に蓄えられていた水が先に第1蓄熱水槽20から流出され、内部は暖められた水により満たされていくため、暖められた水と第1蓄熱水槽20内に蓄えられていた水とが混合され難い。このため、第1蓄熱水槽20では蓄えられていた水の温度が上がることを抑えつつ第1蓄熱水槽20内が暖められた水で満たされる。
上記のような第2蓄熱水槽30と第1蓄熱水槽20とがそれぞれ10基連なっているので、冷やされた水を連設蓄熱水槽1内に蓄える場合にも、暖められた水を連設蓄熱水槽1内に蓄える場合にも、冷やされた水及び暖められた水と連設蓄熱水槽1内に蓄えられていた水との混合を抑えつつ連設蓄熱水槽1内に大量の冷やされた水及び暖められた水が蓄えられる。すなわち、暖められた水と冷やされた水が混合される量が少なく抑えられる。このため、連設蓄熱水槽1内に、温度が低い状態の水、又は温度が高い状態の水をより多く蓄えることが可能である。
また、10基の第2蓄熱水槽30と10基の第1蓄熱水槽20との間に80基の中継用蓄熱水槽40を備え、第2蓄熱水槽30と第1蓄熱水槽20が隣接しない構成としたので、第2蓄熱水槽30にて低温を保った水が直接第1蓄熱水槽20に流入したり、第1蓄熱水槽20にて高温を保った水が直接第2蓄熱水槽30に流入したりすることはないので、暖められた水と冷やされた水とが混合されにくい。そして、第2蓄熱水槽30と第1蓄熱水槽20との間に設けた中継用蓄熱水槽40は、暖められた水を蓄える際にも冷やされた水を蓄える際にも同様に機能するので、冷やされた水を蓄える際には100基の蓄熱水槽10のうち第1蓄熱水槽20を除く90基に蓄えられた水を、暖められた水を蓄える際には100基の蓄熱水槽10のうち第2蓄熱水槽30を除く90基に蓄えられた水を使用して、効率良く空調装置を稼働することが可能である。
また、本実施形態の連設蓄熱水槽1は、第1蓄熱水槽20内の仕切部材50が、蓄熱水槽10が連設されている方向(所定方向)において第1下部孔24a側に偏った位置に設けられているので、第1蓄熱水槽20内は第1下部孔24a側が第2下部孔24b側より狭く仕切られている。そして、第1下部孔24aから流入された暖められた水は第1蓄熱水槽20内の第1下部孔24a側の狭い領域にて速やかに上方に案内されるので、第1蓄熱水槽20に蓄えられている水と混合しにくい。すなわち、蓄えられた水より温度が高く上昇しやすい水を、下部から流入させるとともに仕切部材50にて仕切られた狭い領域にて速やかに上昇させるため、仕切られた領域外の水とは混合させることなく暖められた水を蓄えられていた水より上側に移動させることが可能である。このため、第1蓄熱水槽20内に蓄えられた水の温度上昇を抑えて、供給された暖められた水と連設蓄熱水槽1内の水とを効率良く置換することが可能である。
また、第2蓄熱水槽30内の仕切部材50が、蓄熱水槽10が連設されている方向(所定方向)において第2上部孔34a側に偏った位置に設けられているので、第2蓄熱水槽30内は第2上部孔34a側が第1上部孔34b側より狭く仕切られている。そして、第2上部孔34aから流入された冷やされた水は第2蓄熱水槽30内の第2上部孔34a側の狭い領域にて下方に案内されるので、第2蓄熱水槽30に蓄えられている水と混合しにくい。すなわち、蓄えられた水より温度が低く下降しやすい冷やされた水を、上部から流入させるとともに仕切部材50にて仕切られた狭い領域にて速やかに下降させるため、仕切られた領域外の水とは混合させることなく冷やされた水を蓄えられていた水より下側に移動させることが可能である。このため、第2蓄熱水槽30に供給する水の温度上昇を抑えて、供給された冷やされた水と連設蓄熱水槽1内の水とを効率良く置換することが可能である。
また、流水管の一方の端部には第1蓄熱水槽20が連結され、他方の端部には第2蓄熱水槽30が連結されているので、暖められた水及び冷やされた水と蓄えられていた水とが最初に置換される際、すなわち、地中から地上へ、又は、地上から地中に移動を開始する際に、暖められた水が効率良く置換される第1蓄熱水槽20又は冷やされた水が効率良く置換される第2蓄熱水槽30を通過するので、温度が異なる水同士をより効率良く置換することが可能である。
また、連ねて設けられた複数の第1蓄熱水槽20のうちの隣接する2つの第1蓄熱水槽20が一方の第1蓄熱水槽20の第2下部孔24bと他方の第1蓄熱水槽20の第1下部孔24aが連結されているので、暖められた水の温度変化を抑えつつ、より多くの暖められた水を蓄えられていた水と効率良く置換することが可能である。
また、連ねて設けられた複数の第2蓄熱水槽30のうちの隣接する2つの第2蓄熱水槽30が一方の第2蓄熱水槽30の第1上部孔34bと他方の第2蓄熱水槽30の第2上部孔34aが連結されているので、冷やされた水の温度変化を抑えつつ、より多くの冷やさえた水を蓄えられていた水と効率良く置換することが可能である。
また、蓄熱水槽10内の液体より低い温度の液体に使用する場合には、蓄熱水槽10内の液体より低い温度の液体に使用すると置換効率が悪い第1蓄熱水槽20を使用することなく、第2蓄熱水槽30と中継用蓄熱水槽40とを用いて、より多くの液体を効率良く置換することが可能である。また、蓄熱水槽10内の液体より高い温度の液体に使用する場合には、蓄熱水槽10内の液体より高い温度の液体に使用すると置換効率が悪い第2蓄熱水槽30を使用することなく、第1蓄熱水槽20と中継用蓄熱水槽40とを用いて、より多くの液体を効率良く置換することが可能である。
<その他の実施形態>
また、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
上記実施形態においては、仕切部材50を蓋部材18に備えた例について説明したが、蓄熱水槽10の底や短辺壁部に設けたフレームに仕切壁部及び仕切側部を取り付けた構成であっても構わない。
また、上記実施形態においては、仕切壁部51と、仕切側部52とが複数のパネル体51a、52aにて構成されている例について説明したが、これに限らず、仕切壁部51と、仕切側部52とは、各々1枚の板状の部材であっても構わない。また、仕切壁部51と、仕切側部52とがフレーム53に着脱自在に固定されて構成されている例について説明したが、これに限るものではない。
また、連設蓄熱水槽内を循環する液体を水としたが、不凍液等、その他の液体であっても構わない。
また、上記実施形態においては、蓄熱水槽10に流入される水を外気により冷却する例について説明したが、ヒートポンプやその他の冷却又は加熱装置等を用いて冷却又は加熱した水を蓄熱水槽に蓄える構成であっても構わない。
1 連設蓄熱水槽、10 蓄熱水槽、18 蓋部材、18a 蓋部材の下面、
20 第1蓄熱水槽、20a 収容部、21 第1蓄熱水槽の底、22 側壁、
22 短辺側壁、22a 一方の短辺側壁、22b 他方の短辺側壁、
23 長辺側壁、24 孔部、24a 第1下部孔、24b 第2下部孔、
25 排水孔、30 第2蓄熱水槽、30a 収容部、
31 第2蓄熱水槽の底、32 側壁、32 短辺側壁、
32a 一方の短辺側壁、32b 他方の短辺側壁、33 側壁、
33 長辺側壁、34 孔部、34a 第2上部孔、34b 第1上部孔、
35 排水孔、40 中継用蓄熱水槽、40a 収容部、
41 中継用蓄熱水槽の底、42 側壁、42 短辺側壁、
43 長辺側壁、44 孔部、45 排水孔、
50 仕切部材、51 仕切壁部、51a パネル体、
52 仕切側部、53 フレーム、55 ボルト

Claims (7)

  1. 空調装置に用いられ、複数の蓄熱水槽が所定方向に連設されており、液体が循環される流路をなす連設蓄熱水槽であって、
    前記蓄熱水槽として、
    前記蓄熱水槽における前記所定方向の一方側の下部に設けられた第1下部孔と、当該蓄熱水槽における前記所定方向の他方側の下部に設けられた第2下部孔と、当該蓄熱水槽内の下側を前記第1下部孔側と前記第2下部孔側とに仕切る仕切部材と、を有する第1蓄熱水槽、及び、
    前記蓄熱水槽における前記所定方向の一方側の上部に設けられた第1上部孔と、当該蓄熱水槽における前記所定方向の他方側の上部に設けられた第2上部孔と、当該蓄熱水槽内の上側を前記第1上部孔側と前記第2上部孔側とに仕切る仕切部材と、を有する第2蓄熱水槽、を備え、
    前記第2下部孔側と前記第1上部孔側とが連結されて前記第1蓄熱水槽内と前記第2蓄熱水槽内とが連通しており、前記蓄熱水槽内の液体より高い温度の液体を蓄える場合には、前記第1下部孔から流入され、前記蓄熱水槽内の液体より低い温度の液体を蓄える場合には、前記第2上部孔から流入されることを特徴とする連設蓄熱水槽。
  2. 請求項1に記載の連設蓄熱水槽であって、
    前記第1蓄熱水槽が有する前記仕切部材は、前記所定方向において前記第1下部孔側に偏らせて配置されていることを特徴とする連設蓄熱水槽。
  3. 請求項1または請求項2に記載の連設蓄熱水槽であって、
    前記第2蓄熱水槽が有する前記仕切部材は、前記所定方向において前記第2上部孔側に偏らせて配置されていることを特徴とする連設蓄熱水槽。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の連設蓄熱水槽であって、
    前記複数の蓄熱水槽は地中に設けられ、
    前記液体が地上に設けられた地上流路を経由して循環するように形成されており、
    前記地上流路の一方の端部には前記第1蓄熱水槽の前記第1下部孔が連結され、他方の端部には前記第2蓄熱水槽の前記第2上部孔が連結されていることを特徴とする連設蓄熱水槽。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の連設蓄熱水槽であって、
    複数の前記第1蓄熱水槽が連なっており、隣接する2つの前記第1蓄熱水槽は、一方の前記第1蓄熱水槽の前記第1下部孔と他方の前記第1蓄熱水槽の前記第2下部孔とが連結されていることを特徴とする連設蓄熱水槽。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の連設蓄熱水槽であって、
    複数の前記第2蓄熱水槽が連なっており、隣接する2つの前記第2蓄熱水槽は、一方の前記第2蓄熱水槽の前記第1上部孔と他方の前記第2蓄熱水槽の前記第2上部孔とが連結されていることを特徴とする連設蓄熱水槽。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の連設蓄熱水槽であって、
    前記第1蓄熱水槽と前記第2蓄熱水槽との間には、前記蓄熱水槽として、
    前記第1蓄熱水槽及び前記第2蓄熱水槽内の液体が、上下方向における中央から流入され、当該蓄熱水槽内の液体が上下方向における中央から流出される中継用蓄熱水槽が設けられていることを特徴とする連設蓄熱水槽。
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