JP2011079621A - 記録装置 - Google Patents

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英司 熊井
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Abstract

【課題】被記録材の排出部にオプション装置を装着した状態と、装着しない状態とで同じ排出用スタッカーが使用でき、更に排出ガイドの起立姿勢への切替えを自動的に行える。
【解決手段】被記録材の排出部に設けられ、排出された被記録材の支持高さを第一ポジションと第二ポジションとに切り替える排出ガイドを備えた着脱式の排出用スタッカーと、前記排出部に排出用スタッカーを外した状態で装着されるオプション装置と、ロール状被記録材を記録実行領域側に向けて搬送するロール材搬送装置とを備えた記録装置であって、前記オプション装置が装着された状態における該オプション装着装置の被記録材排出側に前記排出用スタッカーが着脱可能に構成され、前記オプション装置が装着された状態の前記被記録材排出側に前記排出用スタッカーを装着する際に、第一ポジションに位置している前記排出ガイドを自動的に第二ポジションに移動させる自動起立機構を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、被記録材の排出部に排出された被記録材の支持高さを可変とする排出ガイドを備えた着脱式の排出スタッカーを有する記録装置に係り、特に被記録材の排出部にオプション装置が搭載可能な記録装置に対して好適な記録装置に関する。
以下、記録装置の一例としてインクジェットプリンターを例に採って説明する。インクジェットプリンターの中には、下記の特許文献1及び図13、図14に示すように、被記録材(以下、「用紙」ともいう)Pの排出部に排出された用紙Pの支持高さHを変更し得る排出ガイド101を備えた着脱式の排出用スタッカー103を有するインクジェットプリンター105が存在する。
また、前記排出ガイド101は、ロール状に巻かれた用紙(以下、「ロール紙」ともいう)Rが排出されるとき、当該用紙Rには排出用スタッカー103の支持面107側に湾曲するカール癖109が通常付いている。そこで、当該カール癖109によって排出用スタッカー103上で丸まる排出不良(図13の実線参照)を防止するために設けられている。
即ち、ロール紙Rに対して記録を実行する場合には、手動操作で排出ガイド101を排出用スタッカー103上から起こして排出直後の用紙Rの支持高さHを、図14に示すように高くすることで、前記カール癖109による用紙Rの排出不良を防止するようにしている。
一方、所定の規格サイズにカットされた用紙(以下、「単票紙」ともいう)に対して記録を実行する場合には、手動操作で排出ガイド101を排出用スタッカー103側に倒して、図13に示すように排出用スタッカー103内に格納された平坦な姿勢にして単票紙の連続した複数枚印刷に対応して、それらを受けて複数枚を保持することができるようになっている。
また、インクジェットプリンターの中には、前記被記録材の排出部の排出用スタッカー上のスペースを利用して測色機等のオプション装置が搭載可能なインクジェットプリンターが存在する。
そして、このようなインクジェットプリンターの場合には排出用スタッカーの基部側を覆うように前記オプション装置が装着されるため、排出用スタッカーの基部側に排出ガイドを備える前記着脱自在の排出用スタッカーをそのまま使用することはできなかった。従って、オプション装置装着時には、専用の別途の排出用スタッカーが必要とされていた。
特開2004−331252号公報
しかし、同じインクジェットプリンターで、オプション装置を使用する場合と使用しない場合とで別々の排出用スタッカーを用意し、これらの排出用スタッカーを付け替えて使用することは煩雑であり、ユーザーによる誤装着を招き易すい。
また、基本的な機能が同じである複数の排出用スタッカーを用意することは合理的でなく、製品コストの増大を招いたり、未使用の排出用スタッカーの設置スペースの確保を困難にし、設計の標準化の要請にも反する。
また、排出用スタッカーの基端側に設けられている排出ガイドをオプション装置が装着された状態で指で摘まんで上方に引き起こす操作は困難であり、ユーザーの誤使用による用紙の排出不良を増大させる要因となっていた。
本発明の課題は、被記録材の排出部にオプション装置を装着した状態と、装着しない状態とで同じ排出用スタッカーが使用でき、更に排出ガイドの起立姿勢への切替えを自動的に行えるようにすることにある。
前記課題を解決するために本発明の第1の態様は、被記録材の排出部に設けられ、排出された被記録材の支持高さを第一ポジションと該第一ポジションより高い第二ポジションとに切り替える排出ガイドを備えた着脱式の排出用スタッカーと、前記排出部から排出された被記録材に対してオプション機能を実行する場合に、該排出部に前記排出用スタッカーを外した状態で装着されるオプション装置と、ロール状に巻かれた被記録材を記録実行領域及び前記排出部に向けて搬送するロール材搬送装置とを備えた記録装置であって、該記録装置は、前記オプション装置が装着された状態における該オプション装着装置の被記録材排出側に前記排出用スタッカーが着脱可能に構成され、前記オプション装置が装着された状態の前記被記録材排出側に前記排出用スタッカーを装着する際に、前記第一ポジションに位置している前記排出ガイドを自動的に第二ポジションに移動させる自動起立機構を備えていることを特徴とするものである。
本態様によれば、前記オプション装置が装着された状態の前記被記録材排出側に前記排出用スタッカーを装着する際に、該排出用スタッカーの装着動作によって排出ガイドが第一ポジションから第二ポジションに自動的に移動する自動起立機構が配設されている。従って、オプション装置が装着されている状態で、排出ガイドを第一ポジションのまま使用して、ロール紙のカール癖に基づく排出不良が発生する虞を低減することができる。
また、同じ排出用スタッカーが、オプション装置を装着している場合と装着していない場合の両方の場合に使用できるから、オプション装置装着時に使用する別途の専用の排出用スタッカーが不要となり、排出用スタッカーの管理が合理的に行われ、排出用スタッカーの誤装着が防止される。
本発明の第2の態様は、前記第1の態様の記録装置において、回動軸を中心に所定角度の範囲で回動するシフトレバーと、一端が前記シフトレバーの回動自由端に対して回動自在に接続され、他端が前記排出用スタッカーの支持面に形成されている排出方向に延びる係合溝に摺接して往復移動するガイドスロープと、を備えていることを特徴とするものである。
本態様によれば、シフトレバーを倒した倒伏姿勢では、ガイドスロープを係合溝内に格納して排出用スタッカーの支持面が被記録材の支持高さとなる第一ポジションに移行する。一方、シフトレバーを起こした起立姿勢では、シフトレバーの回動自由端と接続されているガイドスロープの一端の支持高さが第二ポジションとなり、他端の支持高さが第一ポジションとなる排出方向に下り傾斜のスロープが形成される。従って、簡単、コンパクトで操作が容易な排出ガイドを構成できる。
また、オプション装置非装着時の排出ガイドの手動操作が容易になり、オプション装置装着時の排出ガイドの第二ポジションから第一ポジションへの手動による移動操作も容易になる。
本発明の第3の態様は、前記第2の態様の記録装置において、前記シフトレバーの回動基端部に設けられている当接作用部と、前記オプション装置が装着された状態で前記排出用スタッカーを装着する際の該排出用スタッカーの移動軌跡上に設けられ、前記当接作用部と当接することで前記シフトレバーを起立方向に回動させる突起と、を備えていることを特徴とするものである。
本態様によれば、当接作用部と突起を所定の位置に設けるだけの簡単な構成によって自動起立機構を構成でき、シフトレバーを回動させるための別途の動力等は使用していない。従って、自動起立機構を簡単、コンパクトに構成でき、記録装置の小型、軽量化と製品コストの削減に寄与し得る。
本発明の第4の態様は、前記第3の態様の記録装置において、倒伏姿勢の前記シフトレバーを起立姿勢に移動させる場合に作用する回動作用部と、前記シフトレバーの起立姿勢を維持して、前記排出ガイドの第二ポジションを固定する場合に作用する固定作用部と、を備えていることを特徴とするものである。
本態様によれば、突起の回動作用部に当接作用部が当接することで第一ポジションに位置していた排出ガイドを第二ポジションに移動させることが可能となる。また、固定作用部に当接作用部が当接することでシフトレバーの回動が規制されるから、排出ガイドは第二ポジションに固定された状態になる。従って、ロール状に巻かれた被記録材のみに記録を実行するロール材専用機等に好適な排出ガイドを第二ポジションのみで使用する記録装置に対応した排出ガイドを提供できるようになる。
前記第1の態様から第4の態様いずれか1つの態様の記録装置において、前記排出用スタッカーの装着位置は、前記オプション装置を装着しないときは、奥部側の第1装着位置となり、前記オプション装置を装着するときは、手前側の第2装着位置となるように、装着位置を異にする少なくとも2組の保持部が設けられていることで以下の効果が得られる。
前記少なくとも2組の保持部によって、オプション装置を装着しないときは奥部側の第1装着位置、オプション装置を装着したときは手前側の第2装着位置に排出用スタッカーを装着できる。従って、オプション装置を装着した場合に隠れる排出用スタッカーの基部側の領域が小さくなって、排出用スタッカーの基部側に設けられている排出ガイドの操作が容易になる。
本発明の第5の態様は、前記第1の態様から第4の態様のいずれか1つの態様の記録装置において、前記ロール材搬送装置の他に所定の規格サイズにカットされた被記録材を記録実行領域及び前記排出部に向けて搬送するカット材搬送装置を備えていることを特徴とするものである。
本態様によれば、ロール状に巻かれた被記録材と、所定サイズにカットされた被記録材の両方に対して記録を実行することができる記録装置に対して、前記第1の態様から第4の態様と同様の作用効果を得ることができる他に以下の効果が得られる。オプション装置を装着した状態でロール状に巻かれた被記録材に対して記録を実行する場合には、排出ガイドを第二ポジションに移動させ、所定サイズにカットされた被記録材に対して記録を実行する場合には、排出ガイドを第一ポジションに移動させることが容易に実行できるようになる。
前記第5の態様の記録装置において、前記カット材搬送装置は、前記排出用スタッカーを支持する排出用スタッカーの下方位置に設けられる前記着脱式の給送用カセットと、前記給送用カセットから給送された被記録材を記録実行領域及び被記録材の排出部に導くカット材搬送経路と、を備えていることで以下の効果が得られる。
排出用スタッカーは、記録装置本体に設けられている排出用スタッカーの保持部に加えて給送用カセットによって下方より支持されているので、排出用スタッカーの保持姿勢が安定し、保持状態が強固になる。特にサイズの大きな被記録材に対して記録を実行する場合には排出用スタッカーから延長スタッカーを引き出して使用するため排出用スタッカーの姿勢が不安定になるが、同時に給送用カセットも前記サイズの大きな被記録材に合わせて手前側に伸張させて使用することにより、排出用スタッカーの保持姿勢の安定化は引き続き保たれている。
本発明の第6の態様は、前記第1の態様から第5の態様のいずれか1つの態様の記録装置において、前記排出用スタッカーの支持面には、支持高さが前記第一ポジションと第二ポジションの中間位置に設定され、排出方向に向って下り傾斜の固定ガイドスロープが設けられていることを特徴とするものである。
本態様によれば、排出用スタッカーを装着した後の誤った排出ガイドの操作によって排出ガイドを第二ポジションから第一ポジションに切り替えてしまった場合でも、固定ガイドスロープによって被記録材の支持高さは第二ポジションと第一ポジションの中間位置に保たれている。従って、ロール状に巻かれた被記録材が排出された場合でも、当該被記録材先端のカール量は最低限の量に抑えられるため、当該被記録材が丸まることによって生ずる排出不良が回避される。また、排出ガイドと固定ガイドスロープとの間に干渉回避構造を設けることによって、固定ガイドスロープに邪魔されることなく排出ガイドの円滑なポジション間の移動が可能になる。
本発明の実施例に係るインクジェットプリンターの外観を示す図で、オプション装置を装着しない状態で排出用スタッカーと給送用カセットとをプリンター本体にセットした状態を示す斜視図。 同上、オプション装置を装着しない状態でセットした排出用スタッカーから延長スタッカーを引き出し、セットした給送用カセットを伸張状態にしてセットし直した状態を示す斜視図。 同上、オプション装置を装着した状態でセットした排出用スタッカーから延長スタッカーを引き出し、セットした給送用カセットを伸張状態にしてセットし直した状態を示す斜視図。 本発明の実施例に係るインクジェットプリンターの内部構造の概略を示す図で、オプション装置を装着しない状態で排出用スタッカーのセット前の状態(a)とセット後の状態(b)を対比して示す側断面図。 同上、オプション装置を装着した状態で排出用スタッカーのセット前の状態(a)とセット後の状態(b)を対比して示す側断面図。 本発明の実施例に係る排出ガイドの作動態様を示す図で、シフトレバーの当接作用部が起動突起に当接し、倒伏姿勢のシフトレバーが回動を開始する直前の状態を示す側断面図。 同上、シフトレバーの回動が終了し、起立姿勢に移行した状態を示す側断面図。 本発明の実施例に係る排出用スタッカーを分解した状態を示す排出ガイドが第一ポジションに位置している時の斜視図。 本発明の実施例に係る排出スタッカーを組み立て、延長スタッカーを引き出した状態を示す排出ガイドが第二ポジションに位置している時の斜視図。 本発明の実施例に係る排出用スタッカーを示す背面図。 本発明の他の実施例に係るインクジェットプリンターの自動起立機構を示す側断面図。 本発明の更に他の実施例に係るインクジェットプリンターの自動起立機構を示す側断面図。 従来のインクジェットプリンターを示す図で、排出ガイドを第一ポジションに位置させた状態でロール紙を排出した場合のロール紙の排出軌跡を示す側断面図。 従来のインクジェットプリンターを示す図で、排出ガイドを第二ポジションに移動させた状態でロール紙を排出した場合のロール紙の排出軌跡を示す側断面図。
以下、本発明に係る記録装置について下記の実施例を例にとって図面に基づいて具体的に説明する。最初に、本発明の記録装置を実施するための形態としてインクジェットプリンター1をとり上げて、インクジェットプリンター1の概略の構成について説明する。
図示のインクジェットプリンター1は、ロール状に巻かれた被記録材Pであるロール材(以下、「ロール紙」ともいう)Rと、所定規格サイズにカットされた被記録材Pであるカット材(以下、「単票紙」ともいう)Cの両方の用紙Pに記録を実行することができるインクジェットプリンターである。
また、図1〜図3に示すように、ハウジング3によって被覆された記録装置本体(以下、「プリンター本体」ともいう)5の前面寄りの上面中央には前面にかけて平面視のコの字状に切り欠かれた開口部7が形成されている。
前記開口部7の左右の壁面には、用紙Pの排出部9に設けられる着脱式の排出用スタッカー11の図示しない保持構造と、同じく用紙Pの排出部9に設けられるオプション装置13の図示しない保持構造とが設けられている。そして、前記開口部7の最下段に複数枚の単票紙Cを収容して最上位の単票紙Cから順番に1枚ずつ連続給送し得る給送用カセット15が配設されている。
この他、前記開口部7に向って右方のプリンター本体5の傾斜した上面には、各種の操作を司る操作ボタン17と、操作内容や設定内容等を表示する表示モニター19とを備えた操作パネル21が取り付けられている。また、プリンター本体5の後面上部にロール紙Rを保持するロール材ホルダー23が取り付けられている。
また、図4、図5に示すように、プリンター本体5の内部には、上述したロール紙ホルダー23によって遊転自在に保持されているロール紙Rを記録実行領域25及び前記排出部9に向けて搬送するロール材搬送装置27が備えられている。
前記ロール材搬送装置27は、上述したロール材ホルダー23と、該ロール材ホルダー23から繰り出されたロール紙Rを記録実行領域25及び前記排出部9に導くロール材搬送経路29と、を備えることによって構成されている。そして、前記ロール材搬送経路29は、ガイドローラー31までの繰出し経路33と、ガイドローラー31以降の共通搬送経路35と、を備えることによって構成されている。
また、プリンター本体5の内部には、上述した給送カセット15から給送された単票紙Cを記録実行領域25及び前記排出部9に向けて搬送するカット材搬送装置37が備えられている。
前記カット材搬送装置37は、上述した給送用カセット15と、該給送用カセット15から給送された単票紙Cを記録実行領域25及び前記排出部9に導くカット材搬送経路39と、を備えることによって構成されている。そして、前記カット材搬送経路39は、ピックローラー40及び反転ローラー41を備えた前記ガイドローラー31までの反転経路43と、ガイドローラー31以降のロール材搬送経路29と共通の共通搬送経路35と、を具備することによって構成されている。
尚、前記共通搬送経路35には、ガイドローラー31を経て送られてきた用紙Pを記録実行領域25に向けて搬送する一対のニップローラーによって構成されている搬送用ローラー45と、記録実行領域25の一例として上方に設けられている記録ヘッド47と、記録実行領域25の一例として下方に設けられている被記録材支持部(以下、「用紙支持部」ともいう)49と、記録実行後の用紙Pを排出部9に向けて排出する一対のニップローラーによって構成されている2組の排出用ローラー51、53と、ロール紙Rを所定の長さにカットするためのカッター55と、が備えられている。
また、前記排出用スタッカー11には、一例として引出し式の2段の延長スタッカー57、59が入れ子状に収容されている。そして、排出された用紙Pの支持面11aとなる排出用スタッカー11の上面には、排出方向Dに延びる一例として3本の係合溝61、61、61が幅方向Bに適宜の間隔を空けて形成されている。
そして、前記排出用スタッカー11の基部側には、排出された用紙Pの支持高さHを第一ポジションH0と、該第一ポジションH0より高い第二ポジションH1とに切り替える排出ガイド63が備えられている。
また、前記排出ガイド63は、回動軸Oを中心に所定角度の範囲で回動するシフトレバー65と、一端67aが前記シフトレバー65の回動自由端65bに対して回動自在に接続され、他端67bが前記係合溝61に摺接して往復移動する一例として3本のガイドスロープ67、67、67と、を備えることによって構成されている。
また、前記オプション装置13は、排出された用紙Pに対してオプション機能を実行する場合に装着される装置で、一例として用紙Pの被記録面に記録された測色用パターンから色校正用の情報を得る測色装置や測色装置用の乾燥装置等がオプション装置13として適用可能である。
また、図5に示すようにオプション装置13には前記共通搬送経路35の下流位置にオプション機能を実行するオプション領域83に用紙Pを導く送りローラー85と、オプション機能実行後の用紙Pを排出するための一対のニップローラーによって構成されている排出用ローラー87とが配置されているオプション用搬送経路89と、前記オプション領域83の上方に設けられているオプションヘッド91と、前記オプション領域83の下方に設けられるオプション支持部93と、前記オプション支持部93の上流位置に設けられるオプション案内部95とが一例として備えられている。
[実施例1](図1〜図10参照)
本発明に係るインクジェットプリンター1は、前記構成に加えてプリンター本体5と排出用スタッカー11との間に、前記排出用スタッカー11を装着することによって第一ポジションH0に位置している前記排出ガイド63を自動的に第二ポジションH1に移動させる自動起立機構69が配設されている。そして、本実施例では、自動起立機構69が前記シフトレバー65の回動基端部65aに設けられている突片状の当接作用部71と、図5に示すオプション装置13が装着された場合の排出用スタッカー11の装着時の移動軌跡上に配設されている起動突起73と、を備えることによって構成されている。
図6、図7に拡大して示すように、起動突起73は側面視鉤状の部材で、全面の垂直に切り落とされた面が、図6に示す倒伏姿勢のシフトレバー65を図7に示す起立姿勢に移動させる場合に作用する回動作用部75になっている。
また、図10に示すように、前記当接作用部71と起動突起73は、幅方向Bの両端寄りの部分に1組ずつ設けられている。
また、前記排出用スタッカー11の保持構造には、排出用スタッカー11の装着位置を図4に示す奥部側の第1装着位置E1と、図5に示す手前側の第2装着位置E2とに選択して使用できるように、2組の保持部77A、77Bが設けられている。そして、前記起動突起73はこのうち手前側の保持部77Bに設けられている。
尚、前記第1装着位置E1は、前記オプション装置13を装着しないときに選択する装着位置である。この場合の排出用スタッカー11の装着時の移動軌跡は、図4に示すように排出用スタッカー11を装着位置の上方からセットし、前記起動突起73の存する手前側の保持部77Bを通過した位置から奥部側に水平に押し込む移動軌跡を採ることが可能になっている。
一方、前記第2装着位置E2は、前記オプション装置13を装着したときに選択する装着位置であり、この場合の排出用スタッカー11の装着時の移動軌跡は、図5に示すように排出用スタッカー11を手前側から水平に挿し込み、そのまま奥部側に水平に押し込むという移動軌跡を採るように構成されている。
尚、オプション装置13を装着しないときには、上述した図4に示す移動軌跡の他に、前記図5に示す移動軌跡を採ることも可能である。
この他、図8に示したように、前記排出用スタッカー11の支持面11aには、一例として幅方向Bの中央、幾分右寄りの位置に排出方向Dに向って下り傾斜で、基部側の最上部の支持高さHが第一ポジションH0と第二ポジションH1の中間位置H2に設定されている一例としてリブ状の固定ガイドスロープ79が設けられている。
また、前記固定ガイドスロープ79の基端部には、前記排出ガイド63のシフトレバー65との干渉を回避する干渉回避構造の一例である干渉回避穴81と係合スリット82とが設けられている。当該干渉回避穴81と係合スリット82とによってシフトレバー65の剛性を高め、固定ガイドスロープ79に邪魔されることなく、シフトレバー65の円滑な回動を可能にしている。
次に、このようにして構成されるインクジェットプリンター1における排出用スタッカー11の装着手順と、排出用スタッカー11の装着時に作動する自動起立機構69の作動態様と、排出ガイド63が第二ポジションH1に位置しているときのロール紙Rの排出軌跡とについて、(1)オプション装置を装着しない場合と、(2)オプション装置を装着した場合に分けて説明する。
(1)オプション装置を装着しない場合(図4参照)
オプション装置13を装着しない場合は、プリンター本体5の開口部7が大きく開口しているため、一般に図4(a)(b)に示すような排出用スタッカー11の装着時の移動軌跡を採る。
そして、この場合には、当接作用部71が起動突起73に当接しないため、自動起立機構69は作動せず、第1装着位置E1に装着された排出用スタッカー11のシフトレバー65は手前側に倒伏した姿勢となり、ガイドスロープ67が係合溝61内に格納された第一ポジションH0に排出ガイド63は位置している。
従って、ロール紙Rに記録を実行する場合には、ガイドスロープ67に指を掛けて手動操作で倒伏姿勢のシフトレバー65を起立姿勢にして当該排出ガイド63を第二ポジションH1に移行させる。
前記第二ポジションH1に位置する排出ガイド63に対してロール紙Rが排出されると、排出用スタッカー11の支持面11aに当接する前の段階で支持面11a側にカール癖が生じているロール紙Rの先端が前記ガイドスロープ67に当接するため、前記カール癖が幾分矯正されて、ロール紙Rがカール方向に丸まることによって生じる排出不良が防止される。
一方、複数枚の単票紙Cに対して連続して記録を実行する場合には、前記排出ガイド63は第一ポジションH0に位置させた状態にし、排出用スタッカー11の支持面11a上のスペースを広く確保できるようにする。
(2)オプション装置を装着した場合(図5、図6、図7参照)
オプション装置13を装着した場合は、図5(a)(b)に示すように排出用スタッカー11を手前側から挿し込んでそのまま押し込むという移動軌跡を採る。
図6に示すように、この場合には、当接作用部71が第2装着位置E2に達すると、当接作用部71が起動突起73の回動作用部75に当接してシフトレバー65の図中、反時計回りの回動が開始される。
そして、図7に示すように、更に排出用スタッカー11が奥部側に押し込まれると、当接作用部71は起動突起73を乗り越えて起動突起73の奥部側に位置するようになり、シフトレバー65は図示のように起立姿勢になって、排出ガイド63を自動的に第二ポジションH1に移動させる。
従って、ロール紙Rに記録を実行する場合には、そのままの状態で記録の実行を開始すればよく、共通搬送経路35から排出されたロール紙Rは、オプション案内部95の傾斜した案内面に案内されてオプション用搬送経路89に導かれ、送りローラー85によってオプション支持部93上を搬送されてオプション用搬送経路89の下流位置に設けられている排出用ローラー87によって、前記第二ポジションH1に位置する排出ガイド63のガイドスロープ67上に排出される。
また、オプション装置13には、設置スペース等の関係で排出用ローラー87が1組しか設けられていないため、前記オプション装置13を装着しない場合に比べて用紙Pの支持力が弱くなり、ロール紙Rは排出用ローラー87から排出された直後から下方に垂れ下がるようになり、丸まり易い状態になる。
しかし、この場合でも排出用スタッカー11の支持面11aに当接する前の段階でロール紙Rの先端が前記ガイドスロープ67に当接されるため、前記ロール紙Rの垂れ下がり傾向が矯正されて、前記カール癖の影響を抑制でき、円滑な排出が実行される。
一方、複数枚の単票紙Cに対して連続して記録を実行する場合には、排出用スタッカー11を手前側の第2装着位置E2に装着することによって操作し易すくなったガイドスロープ67に指を掛け、手前側に引くことによって排出ガイド63を第一ポジションH0に移動させ、排出用スタッカー11の支持面11a上のスペースを広く確保できるようにする。
この他、排出ガイド63を第二ポジションH1に移動させるのを忘れてロール紙Rへの記録の実行を開始しても、本実施例においては、排出用スタッカー11の支持面11aには、上述した固定ガイドスロープ79が設けられているためロール紙Rの先端部が丸まって排出不良を起こすような最悪な事態には至らないようになっている。
本発明に係る記録装置1は、以上述べたような構成を有することを基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略等を行うことも勿論可能である。
[実施例2](図11)
例えば、図11に示すインクジェットプリンター1Aのように起動突起73Aを奥部側に延長形成させた形状とし、前記起動突起73Aの上面を固定作用部76として機能するように構成することが可能である。そして、このような固定作用部76設けた場合には、排出用スタッカー11を装着した状態で排出ガイド63を手動で操作しようとしても当接作用部71が固定作用部76に当接していてシフトレバー65の回動が規制されるため、シフトレバー65の起立姿勢が維持されて排出ガイド63は第二ポジションH1に固定されるようになる。
因みに、このような構成を採用した場合には、ロール紙R専用の記録装置1の場合に排出ガイド63の誤操作を防止できるという作用、効果が得られる。
[実施例3](図12)
また、図12に示すインクジェットプリンター1Bのように、排出用スタッカー11の挿入位置を検出する位置センサー97と、駆動源となる駆動モーター98と、駆動モーター98の回転をシフトレバー65の回転運動に変換するシフト機構99とを備えることによって自動起立機構69Bを構成することも可能である。尚、シフト機構99としては、図示のようなラック・ピニオン機構の他、リンク機構やカム機構あるいはこれらを組み合わせた機構等、種々の機構が採用可能である。
また、自動起立機構69は、プリンター本体5と排出用スタッカー11との間に設ける他、プリンター本体5に対して付勢される付勢部材、例えば給送用カセット15と排出用スタッカー11との間に設けることが可能である。
また、排出用スタッカー11の保持構造には、装着位置を異にする前記2組の保持部を設ける他、例えば用紙Pのサイズに応じて更に多段階にあるいは連続的に装着位置を選択できるように保持部の数を増やしたり、保持部の構造を改変することが可能である。
この他、本発明の記録装置1には、給送用トレイにセットされた用紙Pを搬送するカット材搬送装置37を設けることが可能であり、本発明の記録対象である被記録材Pとしては、用紙に限らず、ポリエステルフィルム等の合成樹脂フィルムや接着面に剥離紙が貼付されているラベル紙等の積層フィルム材等が適用可能である。
1 インクジェットプリンター(記録装置) 3 ハウジング
5 プリンター本体(記録装置本体) 7 開口部
9 排出部 11 排出用スタッカー
11a 支持面 13 オプション装置
15 給送用カセット 17 操作ボタン
19 表示モニター 21 操作パネル
23 ロール材ホルダー 25 記録実行領域
27 ロール材搬送装置 29 ロール材搬送経路
31 ガイドローラー 33 繰出し経路
35 共通搬送経路 37 カット材搬送装置
39 カット材搬送経路 40 ピックローラー
41 反転ローラー 43 反転経路
45 搬送用ローラー 47 記録ヘッド
49 用紙支持部(被記録材支持部) 51 排出用ローラー
53 排出用ローラー 55 カッター
57 延長スタッカー 59 延長スタッカー
61 係合溝 63 排出ガイド
65 シフトレバー 65a 回動基端部
65b 回動自由端 67 ガイドスロープ
67a 一端 67b 他端
69 自動起立機構 71 当接作用部
73 起動突起 75 回動作用部
76 固定作用部 77 保持部
79 固定ガイドスロープ 81 干渉回避穴(干渉回避構造)
82 係合スリット(干渉回避構造) 83 オプション領域
85 送りローラー 87 排出用ローラー
89 オプション用搬送経路 91 オプションヘッド
93 オプション支持部 95 オプション案内部
97 位置センサー 98 駆動モーター
99 シフト機構 P 用紙(被記録材)
R ロール紙(ロール材) C 単票紙(カット材)
D 排出方向 B 幅方向
H 支持高さ H0 第一ポジション
H1 第二ポジション H2 中間位置
O 回動軸 E1 第1装着位置
E2 第2装着位置

Claims (6)

  1. 被記録材の排出部に設けられ、排出された被記録材の支持高さを第一ポジションと該第一ポジションより高い第二ポジションとに切り替える排出ガイドを備えた着脱式の排出用スタッカーと、
    前記排出部から排出された被記録材に対してオプション機能を実行する場合に、該排出部に前記排出用スタッカーを外した状態で装着されるオプション装置と、
    ロール状に巻かれた被記録材を記録実行領域及び前記排出部に向けて搬送するロール材搬送装置と、を備えた記録装置であって、
    該記録装置は、
    前記オプション装置が装着された状態における該オプション装着装置の被記録材排出側に前記排出用スタッカーが着脱可能に構成され、
    前記オプション装置が装着された状態の前記被記録材排出側に前記排出用スタッカーを装着する際に、前記第一ポジションに位置している前記排出ガイドを自動的に第二ポジションに移動させる自動起立機構を備えていることを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、前記排出ガイドは、
    回動軸を中心に所定角度の範囲で回動するシフトレバーと、
    一端が前記シフトレバーの回動自由端に対して回動自在に接続され、他端が前記排出用スタッカーの支持面に形成されている排出方向に延びる係合溝に摺接して往復移動するガイドスロープと、を備えていることを特徴とする記録装置。
  3. 請求項2に記載の記録装置において、前記自動起立機構は、
    前記シフトレバーの回動基端部に設けられている当接作用部と、
    前記オプション装置が装着された状態で前記排出用スタッカーを装着する際の該排出用スタッカーの移動軌跡上に設けられ、前記当接作用部と当接することで前記シフトレバーを起立方向に回動させる突起と、を備えていることを特徴とする記録装置。
  4. 請求項3に記載の記録装置において、前記突起は、
    倒伏姿勢の前記シフトレバーを起立姿勢に移動させる場合に作用する回動作用部と、
    前記シフトレバーの起立姿勢を維持して、前記排出ガイドの第二ポジションを固定する場合に作用する固定作用部と、を備えていることを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記ロール材搬送装置の他に所定の規格サイズにカットされた被記録材を記録実行領域及び前記排出部に向けて搬送するカット材搬送装置を備えていることを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記排出用スタッカーの支持面には、支持高さが前記第一ポジションと第二ポジションの中間位置に設定され、排出方向に向って下り傾斜の固定ガイドスロープが設けられていることを特徴とする記録装置。
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JP2019196261A (ja) * 2018-05-11 2019-11-14 株式会社Pfu 用紙排出装置

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