JP2011079429A - リフトアップシート - Google Patents

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徳行 西川
Makoto Oshima
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Abstract

【課題】上昇位置においてシート及び乗員を安定性して支持することができ、車両のアレンジ性も高めることができるリフトアップシートを提供する。
【解決手段】上フレーム11と、下フレーム12と、前後のリンク13・14とを有するリフトアップ機構10によって、通常位置と上昇位置との間で昇降可能なリフトアップシート1であって、リフトアップ機構10は車両フロア50に凹設した格納凹部51内に設けられ、上フレーム11上にフロア板5が載置固定されている。そして、シート1がフロア板5と共に昇降可能であることを特徴とする。シート1と上フレーム11との間には、出没自在なステップ板6を設けることが好ましい。上昇位置では、少なくともヘッドレスト4が車体56よりも上方に突出している。
【選択図】図2

Description

本発明は、上フレームと、下フレームと、上下のフレームの間に連結されたリンクとを有するリフトアップ機構によって、車両フロア上に載置された状態の通常位置と、車両フロアより上方へ上昇した上昇位置との間で昇降可能なリフトアップシートに関する。
この種のリフトアップシートとして、例えば下記特許文献1がある。特許文献1は、上下のフレームを左右一対のXリンクを介して連結し、上フレームにシートを直接載置固定している。したがって、明記されていないが、下フレームは車両フロアに固設されると解される。そのうえで、上下のフレーム間に、各Xリンク間に位置し且つこれと連動するように付設された傾材ロッドからなる補助リンクが設けられている。当該補助リンクによって、リフトアップ機構における縦横方向の剛性が高められている。
特開平10−109577号公報
特許文献1では、補助リンクによってリフトアップ機構の剛性が高められているが、当該リフトアップ機構は車両フロアとシートとの間に設けられており、リフトアップシートは車両フロアと独立して昇降する構成となっている。これでは、上昇位置にあるとき、シートはリフトアップ機構のみによって支持されているので、安定性に不安がある。また、リフトアップシートが車両フロアとは独立して昇降するため、上昇位置においてはシートが車両フロアから遠ざかっており、乗員の着座姿勢も安定しない。しかも、リフトアップシートを上昇位置へ上昇させてからシートに着座しようとしても、シートが車両フロアから遠ざかっているので、乗員は着座し難い(登り難い)。
また、特許文献1ではリフトアップシートをどの程度の高さ位置まで上昇させるかまでは特に考慮されておらず、車両のアレンジ性は高くない。
そこで、本発明は上記課題を解決するものであって、上昇位置においてシート及び乗員を安定性して支持することができ、車両のアレンジ性も高めることができるリフトアップシートを提供することを目的とする。
本発明は、上フレームと、下フレームと、上下のフレームの間に連結されたリンクとを有するリフトアップ機構によって、車両フロア上に載置された状態の通常位置と、車両フロアより上方へ上昇した上昇位置との間で昇降可能なリフトアップシートであって、上記課題を解決するために、次の手段を採る。前記リフトアップ機構は、車両フロアに凹設された格納凹部内に設けられ、前記上フレーム上に、車両フロアから分離可能なフロア板が載置固定されている。そして、前記シートが前記フロア板と共に昇降可能となっていることを特徴とする。
このとき、前記フロア板の前縁を前記シートの前縁よりも車両前方側に突出させて、当該フロア板をステップとして使用することもできるが、前記シートと前記上フレームとの間に、前記シートの下方へ格納された格納位置と、前記シートよりも車両前方側へ突出した使用位置との間で出没自在なステップ板を設けることが好ましい。ステップ板は、前記シートと前記上フレームとの間にあれば、フロア板の上方でも下方でも構わない。
前記シートはヘッドレストを有している。そして、前記シートの前記上昇位置を、少なくとも前記ヘッドレストが車内空間(車室)の天面よりも上方に位置する高さ位置に設計することが好ましい。車内空間の天面としては、ルーフやリアウインドウが例示される。
本発明では、車両フロアの一部を他の部位から分離可能なフロア板で構成したうえで、当該分離可能なフロア板の下方に凹設した格納凹部内にリフトアップ機構を設けて、リフトアップ機構を構成する上フレーム上に、フロア板を載置固定している。すなわち、車両フロアの下方にリフトアップ機構が設けられている。これにより、リフトアップシートはリフトアップ機構によってフロア板と一体的にリフトアップされる構成となっているので、上昇位置においてもシートを安定して支持することができる。
また、通常位置と上昇位置のいずれにおいても、シートとフロア板との距離は変動しないので、例えばフロア板の前縁をシートの前縁よりも車両前方側に突出させておくことで、乗員の着座姿勢も安定する。この場合、フロア板をステップとしても使用することができるので、シートを上昇位置へ上昇させてからでも、乗員はステップを利用して登ることができ、容易にシートに着座できる。
しかし、フロア板をステップとして使用するにはフロア板の面積を大きくする必用があり、リフトアップ機構によって上昇させる総重量、すなわちシート+フロア板の重量が大きくなってしまう。そこで、フロア板とシートとの間にステップ板を設けていれば、例えばフロア板の前縁をシートの前縁よりも車両後方側にあるよう設定するなど、フロア板の面積は必ずしも大きくする必要が無い。これにより、リフトアップ機構によってリフトアップする総重量を小さくでき、シートの昇降操作を楽に行える。また、上昇位置におけるシート安定性も、より向上する。当然、ステップ板を利用することで、上昇位置にあるシートへ容易に登ることができることに変わりは無い。また、ステップ板を格納位置と使用位置との間で出没自在としていれば、シートを上昇位置へ上昇させた必要なときにのみステップ板を使用位置へ突出させればよく、通常位置ではステップ板を格納位置に格納しておくことができるので、通常位置においてステップ板が邪魔になることはない。特に、ステップ板がフロア板の下方、すなわち上フレームとフロア板との間に設けられていれば、通常位置ではステップ板が視認されないので、意匠的にも良い。
リフトアップシートが上昇位置にあるとき、少なくともヘッドレストが車内空間の天面よりも上方に位置していれば、上昇位置において乗員の頭部を車室外に露出させることができ、開放性が良く視界が拡がる。これにより、乗員は、例えば花火、野外シネマ、バードウォッチング、及び天体観測など、車室外のエンターテイメントをシートに着座しながら楽しむことが可能となる。
リフトアップシートが通常位置にある状態の車両後部の縦断側面図である。 リフトアップシートが上昇位置にある状態の車両後部の縦断側面図である。 リフトアップシートの斜視図である。 通常位置にあるリフトアップ機構の斜視図である。 上昇位置にあるリフトアップ機構の斜視図である。 図4のA−A線断面図である。
以下に、適宜図面を参照しながら本発明に係るリフトアップシートの代表的な実施例について説明するが、これに限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。本発明のリフトアップシートは、ドライバーシートやパッセンジャーシート以外のシートへ適用できる。具体的には、セダンタイプ、ワゴンタイプ、2ボックス(コンパクト)タイプなど、車両前後方向にシートが二列設けられている車両にあっては、リアシートとして適用できる。また、ミニバンタイプなど、車両前後方向にシートが三列設けられている車両にあっては、二列目シートや三列目シートとして適用できる。なお、リフトアップシートはシングルシートであってもよいし、ベンチシートであってもよい。以下には、リアシートとして適用した実施例を例に挙げて説明する。
(実施例)
図1及び図3に示すように、リフトアップシート1は、乗員の着座部となるシートクッション2と、背凭れとなるシートバック3と、乗員の頭部を支持するヘッドレスト4とを有する。本実施例のシート1は、二人の乗員が着座できるベンチシートであり、リアシートとして車両後部に搭載されている。車両フロア50の後部には格納凹部51が凹設されており、当該格納凹部51内に、リフトアップ機構10が設けられている。そして、当該リフトアップ機構10によって、シート1は、車両フロア50上に載置された状態の図1及び図3に示す通常位置と、車両フロア50より上方へ上昇した図2に示す上昇位置との間で昇降可能となっている。
リフトアップ機構10は、上フレーム11と、下フレーム12と、上下のフレーム11・12の間に回動自在に連結された左右一対のリンクとを有し、上フレーム11上に、フロア板5が載置固定されている。フロア板5は、車両フロア50から分離可能な独立部材であり、通常位置においては、車両フロア50と面一となって車両フロア50の一部を構成する。そのうえで、フロア板5上に、シート1が載置固定されている。これにより、シート1は、フロア板5と共に通常位置と上昇位置との間で昇降するようになっている。シート1と上フレーム11との間、詳しくはフロア板5と上フレーム11との間には、シート1側へ格納された格納位置と、シート1よりも車両前方側へ突出した使用位置との間でスライド出没自在なステップ板6・6が、左右二枚設けられている。なお、フロア板5の前縁は、シート1のシートクッション2の前縁とほぼ同じ前後位置にある。詳しくは、フロア板5の前縁は、シート1のシートクッション2の前縁よりも僅かに車両後方側にある。
図4及び図5は、フロア板5、ステップ板6、及びシート1を取り外した状態で、リフトアップ機構10を図示している。図4及び図5に示すように、上フレーム11は、左右方向に架設されたフロントフレーム11f及びリアフレーム11rと、フロントフレーム11f及びリアフレーム11rの左右両端同士を繋ぐ前後方向に架設されたサイドフレーム11s・11sと、左右のサイドフレーム11s・11sの間においてフロントフレーム11fとリアフレーム11rとの間に架設された二本のセンターフレーム11c・11cとを備える。なお、フロントフレーム11fは、センターフレーム11c及びサイドフレーム11sの下面に接合されていることで、上フレーム11を構成するその他のフレーム11c・11s・11rよりも一段低い位置にある。そして、右側のサイドフレーム11sとセンターフレーム11cとの間の空間、及び左側のサイドフレーム11sとセンターフレーム11cとの間の空間の双方に、ステップ板6がフロントフレーム11fに載置された状態で、スライド自在に配される(図2や図3参照)。
符号51bは格納凹部51の底壁であり、符号51rは格納凹部51の後壁である。格納凹部51の後端部には、リフトアップ機構10のベース板52が設置され、当該ベース板52上に、リフトアップ機構10の下フレーム12が載置固定されている。下フレーム12は、ベース板52の左右両端部において車両前後方向に配された左右二本のフレームからなる。なお、シートクッション2の前方部は、これの後方部に比べて上方に膨出しており、シート1の着座面は後下がりに傾斜している。これに対しベース板52は、前下がり状態で傾斜させている。このようなシートクッション2の傾斜とベース板52の傾斜とのバランスによって、乗員がシート1に安定して着座できる姿勢(角度)となるよう設計されている。
左右の下フレーム12・12の前後両端部には、それぞれ前リンク13・13及び後リンク14・14の一端(上昇位置を基準とすれば下端)が回動自在に連結されており、前リンク13・13及び後リンク14・14の他端(上昇位置を基準とすれば上端)に、操作リンク15・15の前後両端部が回動自在に連結されている。したがって、下フレーム12もリンク機構の一部を構成し、下フレーム12、前後のリンク13・14、及び操作リンク15による4節リンクとなっている。左右の操作リンク15・15は、それぞれ上フレーム11のサイドフレーム11s・11sの左右外面に固設されている。これにより、上フレーム11が、前後のリンク13・14を介して下フレーム12に対して昇降自在となっている。
左右の前リンク13・13の間には、二本の横フレーム16c・16cと、該二本の横フレーム16c・16cの間に亘って架設された複数本(本実施例では四本)の縦フレーム16lとからなる格子状のフロント補強フレーム16が架設されている。フロント補強フレーム16は、左右の前リンク13・13に固設されて、当該左右の前リンク13・13と一体的に動く。また、左右の後リンク14・14の間にも、二本の横フレーム17c・17cと、該二本の横フレーム17c・17cの間に亘って架設された複数本(本実施例では六本)の縦フレーム17lとからなる格子状のリア補強フレーム17が架設されている。リア補強フレーム17は、左右の後リンク14・14に固設されて、当該左右の後リンク14・14と一体的に動く。
上フレーム11のセンターフレーム11cには、格納凹部51の底壁51bに設けられたストライカ53と通常位置において係合可能なロック装置20が固定されている。また、リア補強フレーム17の左右両側部には、格納凹部51の後壁51rの左右二箇所に設けられたストライカ54・54とそれぞれ上昇位置において係合可能なロック装置21・21が設けられている。左右のロック装置21・21は、リア補強フレーム17の縦フレーム17lにそれぞれ固定されている。なお、ロック装置20・21は、フック部材、ロック部材、及び付勢部材等を備える公知のロック装置であればよい。一方、シートクッション2の前面の左右二箇所には操作レバー7・7が設けられており、当該操作レバー7・7とロック装置20・21は、図示していない操作ケーブルによって連結されている。なお、操作レバー7・7がシート1の左右両側部に設けられていることで、車両の右側からでも左側からでもシート1を昇降操作できる。
左右の下フレーム12・12と前リンク13・13との連結部には、一端が下フレーム12・12に掛け止められ、他端が前リンク13・13に掛け止められたスパイラルスプリング22・22が設けられている。スパイラルスプリング22・22は、前リンク13・13を下フレーム12に対して起立する方向に常時付勢している。また、ベース板52の後縁の左右二箇所にも、スパイラルスプリング23・23が設けられている。詳しくは、図6に示すように、リア補強フレーム17の左右二箇所において、それぞれ横フレーム17lから、通常位置基準では後下方向、上昇位置基準では前下方向へ突出した位置にステー18・18が設けられている。一方、ベース板52上には、左右のブラケット24・24の間にスパイラルスプリング23が配されている。各スパイラルスプリング23の先端は、ステー18の後面に当接している。これにより、後リンク14・14は、ステー18及びリア補強フレーム17を介して、下フレーム12・12に対して起立する方向に常時付勢されている。符号25は、格納凹部51の底壁51bと後リンク14・14との間に設けられ、下降操作時にシート1等の荷重を吸収するダンパー(クッションアブソーパー)である。
なお、シート1を通常位置から上昇位置へ上昇操作する際、シート1、フロア板5、ステップ板6、及び上フレーム11等の重量に抗して上昇操作しなければならず、極めて大きな労力を必要とする。そこで、このような労力をできるだけ軽減させるため、シート1等の重量に応じて、ステー18を介してリア補強フレーム17を付勢する左右のスパイラルスプリング23・23を、複数個並設しておくことが好ましい。本実施例では、左右にそれぞれ4個のスパイラルスプリング23を並設した。
次に、リフトアップシート1の使用方法について説明する。先ず、シート1が車両フロア50上に載置された通常の使用状態、すなわちシート1が通常使用状態にあるとき、図1及び図3に示すように、フロア板5は車両フロア50と面一となって車両フロア50の一部を構成しており、格納凹部51内にリフトアップ機構10が折り畳まれた状態で格納されている。このとき、ステップ板6・6は、シート1の下方に格納されている。また、上フレーム11に固定されたロック装置20が、格納凹部51の底壁51bに固定されたストライカ53と係合していることで、シート1は、通常位置でロックされている。なお、通常位置にあるとき、シート1は車室内に収まっており、デッキボード55の先端は、シートバック3の近接している。
車両停止時には、車外景観の観賞等のため、シート1を車両フロア50より上方へ上昇した図2に示す上昇位置へと上昇操作することができる。具体的には、シート1に乗員が着座していない状態で、車両の乗降口(図示せず)から操作レバー7を操作して、ロック装置20とストライカ53との係合ロック状態を解除する。このとき、操作レバー7はシート1の左右両側部に設けられているので、車両の右側からでも左側からでも容易にロック解除操作できる。
このように、通常位置でのロック状態を解除したうえで、リフトアップ機構10によってシート1を手動で上昇へ持ち上げる。すると、前後のリンク13・14が起立するように回動しながら、シート1と共に、フロア板5及び上フレーム11も一体的に上方へ持ち上げられる。このとき、左右の下フレーム12・12と前リンク13・13との間に配された左右のスパイラルスプリング22・22、及びベース板52上の左右二箇所に配されたスパイラルスプリング23・23群の付勢力によって、リフトアップ機構10は常時上方へ付勢されていることで、シート1の上昇操作労力は軽減されている。そして、図5にも示すように、後リンク14・14と一体的に起立するリア補強フレーム17に固定された左右のロック装置21・21が、格納凹部51の後壁51rに設けられた左右二箇所のストライカ54・54と係合し、シート1が上昇位置でロックされる。なお、上昇位置では、通常位置においてロック装置20に作用する荷重よりも大きな荷重がロック装置21に作用し得るが、ロック装置21を左右二箇所に設けていることで、ロック装置21の破損を避けながら、シート1を確実に上昇位置でロックできる。
シート1が上昇位置にあるとき、シート1の上部、すなわち少なくともヘッドレスト4が、車体56の外方へ突出している。本実施例では、ヘッドレスト4も含めてシートバック3の上部が車体56の外方へ突出する高さ位置に設定されている。これにより、上昇位置にあるシート1へ乗員が着座すれば、少なくともその頭部は車体56の外方にあるので、視界が大きく拡がり、例えば花火、野外シネマ、バードウォッチング、及び天体観測など、車室外のエンターテイメントをシート1に着座しながら楽しむことができる。
なお、シート1を通常位置から上昇位置へ上昇させる前に、シート1の上部を車体56外に突出させるための開放空間を確保しなければならない。そのための手段としては、例えば本実施例のような場合、リアウインドウ57ないしその周辺部を、着脱自在として取り外したり、スライド移動自在として正規位置から除いたり、ヒンジを介して回動開閉自在としたりすることができる。また、デッキボード55の先端部55aは、ヒンジを介して揺動自在となっている。そして、シート1を上昇位置へ上昇させる際、図2に示すように、デッキボード55の先端部55aはシートバック3に押されて起立する。
シート1を上昇位置にリフトアップしてロックできたら、ステップ板6をシート1の下方から車両前方に向けてスライドさせながら引き出し、乗員は、当該ステップ板6を踏み台として登り、シート1に着座すればよい。シート1へ着座した後は、ステップ板6をフットレストとしても使用できる。
シート1を上昇位置から通常位置へ戻す場合は、ステップ板6を格納位置へ格納してから、操作レバー7を操作してロック装置21・21とストライカ54・54との係合ロック状態を解除し、図1に示す状態までシート1を下方へ下げればよい。このとき、シート1やフロア板5等の総重量は大きいが、スパイラルスプリング22・23の付勢力に加えて、左右のダンパー25・25によって下降荷重が吸収されることで、シート1を安全に通常位置まで下降させることができる。したがって、乗員がシート1に着座したまま、通常位置まで下降させることもできる。
(変形例)
上記実施例では、リアシートへ適用した場合を例に挙げて説明したが、例えばミニバンタイプの車両における二列目シートや三列目シートにも適用可能である。この場合、少なくともシートのヘッドレストを車内空間の天面よりも上方に突出させる開放空間としては、車両のルーフの一部にスライド開閉自在に設けられたサンルーフを好適に使用できる。
本実施例では、リフトアップ機構10に4節リンクを使用したが、通常位置と上昇位置との間でリンク連結可能な構成であれば、特に限定されない。例えば、特許文献1のようなXリンクを使用することもできる。上昇位置は、リフトアップシートの上部が車内空間の天面よりも上方に突出しない高さ位置に設計しても構わない。
フロア板5の前縁をシートクッション2の前縁よりも十分車両前方に突出させておけば、ステップ板6を設けなくてもよい。上昇位置の高さ位置を比較的低く設定した場合も、ステップ板6を廃すことができる。
上昇操作が上記実施例よりも困難となるが、リフトアップ機構10を常時上方へ付勢するスパイラルスプリング22・23は、何れか一方のみ設けてもよいし、双方を廃してもよい。また、スパイラルスプリング23群も、1つのみでもよいし、2〜3個でもよい。シート1等の重量に応じて、スパイラルスプリング23群の数を適宜変更すればよい。スパイラルスプリング22は、下フレーム12と前リンク13との連結部に限らず、その他の回動中心(節)に設けることもできる。ロック装置21は、左右二箇所に限らず、一箇所のみに設けてもよい。
上記実施例では手動でシートを昇降操作したが、リンクの各回動中心(節)部分にモータを設けるなどして電動で昇降させたり、シリンダ等の押上手段によって昇降操作することもできる。ステップ板は、上フレームとフロア板との間のみならず、フロア板上やシートクッションの直下においてスライド自在に設けることもできる。
1 リフトアップシート
2 シートクッション
3 シートバック
4 ヘッドレスト
5 フロア板
6 ステップ板
7 操作レバー
10 リフトアップ機構
11 上フレーム
12 下フレーム
13 前リンク
14 後リンク
16 フロント補強フレーム
17 リア補強フレーム
20・21 ロック装置
22・23 スパイラルスプリング
25 ダンパー
50 車両フロア
51 格納凹部
52 ベース板
53・54 ストライカ
55 デッキボード
56 車体
57 リアウインドウ


Claims (3)

  1. 上フレームと、下フレームと、上下のフレームの間に連結されたリンクとを有するリフトアップ機構によって、車両フロア上に載置された状態の通常位置と、車両フロアより上方へ上昇した上昇位置との間で昇降可能なリフトアップシートであって、
    前記リフトアップ機構は車両フロアに凹設された格納凹部内に設けられ、前記上フレーム上に、車両フロアから分離可能なフロア板が載置固定され、
    前記シートが前記フロア板と共に昇降可能であることを特徴とする、リフトアップシート。
  2. 請求項1に記載のリフトアップシートであって、
    前記シートと前記上フレームとの間には、前記シートの下方へ格納された格納位置と、前記シートよりも車両前方側へ突出した使用位置との間で出没自在なステップ板が設けられている、リフトアップシート。
  3. 請求項1または請求項2に記載のリフトアップシートであって、
    前記シートはヘッドレストを有し、
    前記シートが前記上昇位置にあるとき、少なくとも前記ヘッドレストが、車内空間の天面よりも上方に位置している、リフトアップシート。


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