JP2011078131A - 警備システムおよび警備方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コストアップすることなく通報動作の信頼性を向上させる。
【解決手段】本発明に係る警備システムは、PIAFS通信制御手順により無線データを送受信することができるPHSモジュールを少なくとも備え、警備用の対象とする警備情報を収集して通報データとしてPHSモジュールを用いて送受信する警備端末と、各地域に配置した警備端末からの通報データを公衆網を介して収集する監視センタとを有する。PHSモジュールは、当該警備端末が属する無線セルの基地局との間で無線信号を送受信し、公衆網を介して監視センタとの通信を行う公衆モードと、近傍に位置する警備端末との間で無線信号による端末間通信を行うトランシーバモードの通信方式を有する。監視センタは、警備端末からあらかじめ定めた時間間隔で定期的に通報データが定時通報として送信されてくるか否かを検知する検知手段を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、警備システム、警備端末および警備方法に関し、特に、無線信号を利用して警備情報を通報する警備システム、警備端末および警備方法に関する。
無線信号を利用した警備端末として、例えば、特許文献1に示す特開2000−40195号公報「PHS端末を用いた警備方法」のように、PHS(Personal Handyphone System)電話機を用いるものが提案されている。携帯性を備えたPHS電話機を、警備用の端末として用いることにより、ビルや宅内といった固定物に対する警備に限らず、移動性を伴う移動体や人に対する警備も可能としている。例えば、個人が非常事態に遭遇した際に、PHS電話機から基地局を介して自動発呼して警備センタに対して無線信号で通報することにより、直ちに救助を求めることを可能としている。
特開2000−40195号公報(第3−4頁)
しかしながら、従来のPHS機能を利用した警備端末の通報動作においては、次のような課題がある。
第1の課題は、基地局を介した無線信号によるデータ通信のため、基地局の故障または基地局−警備端末間の電界強度の著しい低下が発生している場合、警備センタに対して警備情報を通報することができないという点にある。
第2の課題は、警備情報を確実に通報するために、無線信号を用いた通報と既存の電話回線網を用いた有線信号による通報との併用も考えられているが、コスト高になる上、ケーブル等の引き回しを伴う弊害も発生する。
そこで、本発明の目的は、無線信号を送受信するPHSモジュールを備えた警備端末においても、コストアップすることなく、通報動作の信頼性を確実に向上することができる警備システム、警備端末および警備方法を提供することにある。
前述の課題を解決するため、本発明による警備システム、警備端末および警備方法は、次のような特徴的な構成を採用している。
(1)PIAFS(Personal Handyphone System Internet Access Forum Standard)通信制御手順により無線データを送受信することができるPHSモジュールを少なくとも備え、警備用の対象とする警備情報を収集して通報データとして前記PHSモジュールを用いて送受信する警備端末と、各地域ごとに配置した前記警備端末からの前記通報データを公衆網を介して収集する監視センタとを少なくとも有する警備システムにおいて、前記警備端末の前記PHSモジュールは、当該警備端末が属する無線セルの基地局との間で無線信号を送受信し、前記公衆網を介して前記監視センタとの通信を行う公衆モードと、近傍に位置する警備端末との間で無線信号による端末間通信を行うトランシーバモードと、の2つの通信方式を有している警備システム。
(2)上記(1)の警備システムにおいて、前記警備端末は、当該警備端末が属する無線セルの基地局との間の無線信号の電界強度を計測して電界強度履歴として記憶する電界強度記憶手段をさらに備え、前記電界強度記憶手段が前記電界強度履歴として記憶した最新の電界強度があらかじめ定めた閾値に満たない場合、当該警備端末の通信方式を前記公衆モードから前記トランシーバモードに切り替え、前記最新の電界強度が、前記閾値以上になった場合に、前記通信方式を前記トランシーバモードから前記公衆モードに切り替える警備システム。
(3)上記(2)の警備システムにおいて、前記警備端末は、当該警備端末の近傍に位置する警備端末をあらかじめ登録する近傍警備端末記憶手段をさらに備え、前記電界強度記憶手段が前記電界強度履歴として記憶した最新の電界強度が前記閾値に満たない場合、前記近傍警備端末記憶手段にあらかじめ登録されている近傍の警備端末に対して、当該警備端末から前記監視センタに送信すべき前記通報データを前記トランシーバモードで転送する警備システム。
(4)上記(3)の警備システムにおいて、前記警備端末は、近傍に位置する警備端末から前記通報データを受信した際に、当該警備端末の前記電界強度記憶手段が前記電界強度履歴として記憶した最新の電界強度を読み出し、該最新の電界強度が前記閾値に満たない場合、当該警備端末の前記近傍警備端末記憶手段にあらかじめ登録されている近傍の警備端末のうち、前記通報データを送信してきた警備端末以外の警備端末に対して、受信した前記通報データを前記トランシーバモードでさらに転送する警備システム。
(5)上記(3)の警備システムにおいて、前記警備端末は、近傍に位置する警備端末から前記通報データを受信した際に、当該警備端末の前記電界強度記憶手段が前記電界強度履歴として記憶した最新の電界強度を読み出し、該最新の電界強度が前記閾値以上であった場合、当該警備端末の通信方式を前記公衆モードに設定して、当該警備端末が属する無線セルの基地局に対して、受信した前記通報データを前記監視センタ宛の送信データとして送信する警備システム。
(6)上記(1)の警備システムにおいて、前記監視センタは、前記警備端末からあらかじめ定めた時間間隔で定期的に前記通報データが定時通報として送信されてくるか否かを検知する検知手段を備えている警備システム。
(7)上記(1)の警備システムにおいて、前記監視センタは、任意に指定した前記警備端末から前記通報データの送信を要求する送信要求手段を備えている警備システム。
(8)上記(6)または(7)の警備システムにおいて、基地局との間で無線信号を送受信し、前記公衆網を介して前記監視センタとの通信を行う公衆モードと、近傍に位置する警備端末との間で無線信号による端末間通信を行うトランシーバモードとを有するPHSモジュールを備えた転送専用端末を、1ないし複数の基地局の無線セルごとにさらに配置し、前記監視センタは、前記検知手段により前記定時通報がなされなかった前記警備端末を検知した場合、または、前記送信要求手段により要求した前記通報データを返送してこなかった前記警備端末が存在していた場合、当該警備端末が属する無線セルに最も近接する無線セルに属している前記転送専用端末に対して、指定した警備端末の通信方式の変更を指示する通信方式変更データ、または、指定した警備端末からの通報データの送信を要求する通報要求データを送信する警備システム。
(9)上記(8)の警備システムにおいて、前記転送専用端末は、当該転送専用端末の近傍に位置する警備端末をあらかじめ登録する専用端末用近傍警備端末記憶手段をさらに備え、前記監視センタから前記通信方式変更データまたは前記通報要求データを受信した際に、当該転送専用端末の通信方式を前記トランシーバモードに変更し、前記専用端末用近傍警備端末記憶手段にあらかじめ登録されている近傍の警備端末に対して、受信した前記通信方式変更データまたは前記通報要求データを転送する警備システム。
(10)上記(9)の警備システムにおいて、前記転送専用端末は、受信した前記通信方式変更データまたは前記転送要求データを近傍に位置する前記警備端末へ転送終了した際に、当該転送専用端末の通信方式を自動的に前記トランシーバモードから前記公衆モードに復帰する警備システム。
(11)上記(9)または(10)の警備システムにおいて、前記警備端末は、当該警備端末の近傍に位置する警備端末をあらかじめ登録する近傍警備端末記憶手段をさらに備え、前記通信方式変更データまたは前記通報要求データを受信した際に、当該警備端末が、受信した前記通信方式変更データまたは前記通報要求データにおいて指定されている警備端末に該当していない場合、前記近傍警備端末記憶手段にあらかじめ登録されている近傍の警備端末のうち、前記通信方式変更データまたは前記通報要求データを送信してきた警備端末以外の警備端末に対して、受信した前記通信方式変更データまたは前記通報要求データを前記トランシーバモードでさらに転送する警備システム。
(12)上記(9)または(10)の警備システムにおいて、前記警備端末は、前記通信方式変更データを受信した際に、当該警備端末が、受信した前記通信方式変更データにおいて指定されている警備端末に該当している場合、当該警備端末の通信方式を、受信した前記通信方式変更データの指示に応じて、前記公衆モードまたは前記トランシーバモードに切り替える警備システム。
(13)上記(9)または(10)の警備システムにおいて、前記警備端末は、当該警備端末の近傍に位置する警備端末をあらかじめ登録する近傍警備端末記憶手段をさらに備え、前記通報要求データを受信した際に、当該警備端末が、受信した前記通報要求データにおいて指定されている警備端末に該当している場合、前記近傍警備端末記憶手段にあらかじめ登録されている近傍の警備端末に対して、当該警備端末の警備用の対象とする警備情報として収集した前記通報データを前記トランシーバモードで転送する警備システム。
(14)上記(13)の警備システムにおいて、前記警備端末は、当該警備端末が属する無線セルの基地局との間の無線信号の電界強度を計測して電界強度履歴として記憶する電界強度記憶手段をさらに備え、近傍に位置する警備端末から前記通報データを受信した際に、当該警備端末の前記電界強度記憶手段が前記電界強度履歴として記憶した最新の電界強度を読み出し、該最新の電界強度が前記閾値に満たない場合、当該警備端末の前記近傍警備端末記憶手段にあらかじめ登録されている近傍の警備端末のうち、前記通報データを送信してきた警備端末以外の警備端末に対して、受信した前記通報データを前記トランシーバモードでさらに転送する警備システム。
(15)上記(13)の警備システムにおいて、前記警備端末は、当該警備端末が属する無線セルの基地局との間の無線信号の電界強度を計測して電界強度履歴として記憶する電界強度記憶手段をさらに備え、近傍に位置する警備端末から前記通報データを受信した際に、当該警備端末の前記電界強度記憶手段が前記電界強度履歴として記憶した最新の電界強度を読み出し、該最新の電界強度が前記閾値以上であった場合、当該警備端末の通信方式を前記公衆モードに設定して、当該警備端末が属する無線セルの基地局に対して、受信した前記通報データを前記監視センタ宛の送信データとして送信する警備システム。
(16)上記(1)ないし(15)のいずれかの警備システムにおいて、前記監視センタは、任意に指定した前記警備端末または前記転送専用端末に内蔵されているプログラムまたはファームウェアの更新を行う更新データを送信する更新データ送信手段を備えている警備システム。
(17)上記(16)の警備システムにおいて、前記警備端末または前記転送専用端末は、前記監視センタあるいは近傍に位置する警備端末または転送専用端末のいずれかから、前記更新データを受信した場合に、当該警備端末または当該転送専用端末が、受信した前記更新データの宛先として指定されている端末に該当していなかった場合、あるいは、該当していた場合であっても、受信した前記更新データの宛先として、当該警備端末または当該転送専用端末以外の他の警備端末または転送専用端末もさらに含まれていた場合、近傍に位置する警備端末または転送専用端末のうち、前記更新データを送信してきた警備端末または転送専用端末以外の警備端末または転送専用端末に対して、受信した前記更新データを前記トランシーバモードでさらに転送する警備システム。
(18)上記(16)または(17)の警備システムにおいて、前記警備端末または前記転送専用端末は、前記監視センタあるいは近傍に位置する警備端末または転送専用端末のいずれかから、前記更新データを受信した場合に、当該警備端末または当該転送専用端末が、受信した前記更新データの宛先として指定されている端末に該当しているか否かを判別して、該当している場合、受信した前記更新データに基づいて、当該警備端末または当該転送専用端末のプログラムまたはファームウェアを更新する警備システム。
(19)PIAFS(Personal Handyphone System Internet Access Forum Standard)通信制御手順により無線データを送受信することができるPHSモジュールを少なくとも備え、警備用の対象とする警備情報を収集して通報データとして前記PHSモジュールを用いて送受信する警備端末において、前記PHSモジュールは、当該警備端末が属する無線セルの基地局との間で無線信号を送受信し、公衆網を介して、前記通報データを収集する監視センタとの通信を行う公衆モードと、近傍に位置する警備端末との間で無線信号による端末間通信を行うトランシーバモードと、の2つの通信方式を有している警備端末。
(20)上記(19)の警備端末において、当該警備端末が属する無線セルの基地局との間の無線信号の電界強度を計測して電界強度履歴として記憶する電界強度記憶手段をさらに備え、前記電界強度記憶手段が前記電界強度履歴として記憶した最新の電界強度があらかじめ定めた閾値に満たない場合、当該警備端末の通信方式を前記公衆モードから前記トランシーバモードに切り替え、前記最新の電界強度が、前記閾値以上になった場合に、前記通信方式を前記トランシーバモードから前記公衆モードに切り替える警備端末。
(21)上記(20)の警備端末において、当該警備端末の近傍に位置する警備端末をあらかじめ登録する近傍警備端末記憶手段をさらに備え、前記電界強度記憶手段が前記電界強度履歴として記憶した最新の電界強度が前記閾値に満たない場合、前記近傍警備端末記憶手段にあらかじめ登録されている近傍の警備端末に対して、当該警備端末から前記監視センタに送信すべき前記通報データを前記トランシーバモードで転送する警備端末。
(22)上記(21)の警備端末において、近傍に位置する警備端末から前記通報データを受信した際に、当該警備端末の前記電界強度記憶手段が前記電界強度履歴として記憶した最新の電界強度を読み出し、該最新の電界強度が前記閾値に満たない場合、当該警備端末の前記近傍警備端末記憶手段にあらかじめ登録されている近傍の警備端末のうち、前記通報データを送信してきた警備端末以外の警備端末に対して、受信した前記通報データを前記トランシーバモードでさらに転送する警備端末。
(23)上記(21)の警備端末において、近傍に位置する警備端末から前記通報データを受信した際に、当該警備端末の前記電界強度記憶手段が前記電界強度履歴として記憶した最新の電界強度を読み出し、該最新の電界強度が前記閾値以上であった場合、当該警備端末の通信方式を前記公衆モードに設定して、当該警備端末が属する無線セルの基地局に対して、受信した前記通報データを前記監視センタ宛の送信データとして送信する警備端末。
(24)上記(19)の警備端末において、当該警備端末の近傍に位置する警備端末をあらかじめ登録する近傍警備端末記憶手段をさらに備え、1ないし複数の基地局の無線セルごとに配置され、前記基地局との間で無線信号を送受信し、前記公衆網を介して前記監視センタとの通信を行う公衆モードと、近傍に位置する警備端末との間で無線信号による端末間通信を行うトランシーバモードとを有するPHSモジュールを備えた転送専用端末のうち、当該警備端末に近接して位置する前記転送専用端末、または、近接して位置する警備端末から、指定した警備端末の通信方式の変更を指示する通信方式変更データ、または、指定した警備端末からの通報データの送信を要求する通報要求データを受信した際に、当該警備端末が、受信した前記通信方式変更データまたは前記通報要求データにおいて指定されている警備端末に該当していない場合、前記近傍警備端末記憶手段にあらかじめ登録されている近傍の警備端末のうち、前記通信方式変更データまたは前記通報要求データを送信してきた警備端末以外の警備端末に対して、受信した前記通信方式変更データまたは前記通報要求データを前記トランシーバモードでさらに転送する警備端末。
(25)上記(24)の警備端末において、前記通信方式変更データを受信した際に、当該警備端末が、受信した前記通信方式変更データにおいて指定されている警備端末に該当している場合、当該警備端末の通信方式を、受信した前記通信方式変更データの指示に応じて、前記公衆モードまたは前記トランシーバモードに切り替える警備端末。
(26)上記(24)の警備端末において、前記通報要求データを受信した際に、当該警備端末が、受信した前記通報要求データにおいて指定されている警備端末に該当している場合、前記近傍警備端末記憶手段にあらかじめ登録されている近傍の警備端末に対して、当該警備端末の警備用の対象とする警備情報として収集した前記通報データを前記トランシーバモードで転送する警備端末。
(27)上記(26)の警備端末において、当該警備端末が属する無線セルの基地局との間の無線信号の電界強度を計測して電界強度履歴として記憶する電界強度記憶手段をさらに備え、近傍に位置する警備端末から前記通報データを受信した際に、当該警備端末の前記電界強度記憶手段が前記電界強度履歴として記憶した最新の電界強度を読み出し、該最新の電界強度が前記閾値に満たない場合、当該警備端末の前記近傍警備端末記憶手段にあらかじめ登録されている近傍の警備端末のうち、前記通報データを送信してきた警備端末以外の警備端末に対して、受信した前記通報データを前記トランシーバモードでさらに転送する警備端末。
(28)上記(26)の警備端末において、当該警備端末が属する無線セルの基地局との間の無線信号の電界強度を計測して電界強度履歴として記憶する電界強度記憶手段をさらに備え、近傍に位置する警備端末から前記通報データを受信した際に、当該警備端末の前記電界強度記憶手段が前記電界強度履歴として記憶した最新の電界強度を読み出し、該最新の電界強度が前記閾値以上であった場合、当該警備端末の通信方式を前記公衆モードに設定して、当該警備端末が属する無線セルの基地局に対して、受信した前記通報データを前記監視センタ宛の送信データとして送信する警備端末。
(29)上記(19)ないし(28)のいずれかの警備端末において、前記監視センタあるいは近傍に位置する警備端末または転送専用端末のいずれかから、指定した前記警備端末または前記転送専用端末に内蔵されているプログラムまたはファームウェアの更新を行う更新データを受信した場合に、当該警備端末が、受信した前記更新データの宛先として指定されている端末に該当していなかった場合、あるいは、該当していた場合であっても、受信した前記更新データの宛先として、当該警備端末以外の他の警備端末または転送専用端末もさらに含まれていた場合、近傍に位置する警備端末または転送専用端末のうち、前記更新データを送信してきた警備端末または転送専用端末以外の警備端末または転送専用端末に対して、受信した前記更新データを前記トランシーバモードでさらに転送する警備端末。
(30)上記(29)の警備端末において、前記監視センタあるいは近傍に位置する警備端末または転送専用端末のいずれかから、前記更新データを受信した場合に、当該警備端末が、受信した前記更新データの宛先として指定されている端末に該当している場合、受信した前記更新データに基づいて、当該警備端末のプログラムまたはファームウェアを更新する警備端末。
(31)PIAFS(Personal Handyphone System Internet Access Forum Standard)通信制御手順により無線データを送受信することにより、警備用の対象とする警備情報を収集して通報データとして送受信する警備端末と、各地域ごとに配置した前記警備端末からの前記通報データを公衆網を介して収集する監視センタとを少なくとも有して、各地域を警備する情報を収集する警備方法において、前記警備端末は、当該警備端末が属する無線セルの基地局との間で無線信号を送受信し、前記公衆網を介して前記監視センタとの通信を行う公衆モードと、近傍に位置する警備端末との間で無線信号による端末間通信を行うトランシーバモードと、の2つの通信方式を有している警備方法。
(32)上記(31)の警備方法において、前記警備端末は、当該警備端末が属する無線セルの基地局との間の無線信号の電界強度を計測して電界強度履歴として記憶する電界強度記憶ステップを有し、前記電界強度記憶ステップが前記電界強度履歴として記憶した最新の電界強度があらかじめ定めた閾値に満たない場合、当該警備端末の通信方式を前記公衆モードから前記トランシーバモードに切り替え、前記最新の電界強度が、前記閾値以上になった場合に、前記通信方式を前記トランシーバモードから前記公衆モードに切り替える警備方法。
(33)上記(32)の警備方法において、前記警備端末は、当該警備端末の近傍に位置する警備端末をあらかじめ登録する近傍警備端末記憶ステップを有し、前記電界強度記憶ステップが前記電界強度履歴として記憶した最新の電界強度が前記閾値に満たない場合、前記近傍警備端末記憶ステップによりあらかじめ登録されている近傍の警備端末に対して、当該警備端末から前記監視センタに送信すべき前記通報データを前記トランシーバモードで転送する警備方法。
(34)上記(33)の警備方法において、前記警備端末は、近傍に位置する警備端末から前記通報データを受信した際に、当該警備端末の前記電界強度記憶ステップが前記電界強度履歴として記憶した最新の電界強度を読み出し、該最新の電界強度が前記閾値に満たない場合、当該警備端末の前記近傍警備端末記憶ステップによりあらかじめ登録されている近傍の警備端末のうち、前記通報データを送信してきた警備端末以外の警備端末に対して、受信した前記通報データを前記トランシーバモードでさらに転送する警備方法。
(35)上記(33)の警備方法において、前記警備端末は、近傍に位置する警備端末から前記通報データを受信した際に、当該警備端末の前記電界強度記憶ステップが前記電界強度履歴として記憶した最新の電界強度を読み出し、該最新の電界強度が前記閾値以上であった場合、当該警備端末の通信方式を前記公衆モードに設定して、当該警備端末が属する無線セルの基地局に対して、受信した前記通報データを前記監視センタ宛の送信データとして送信する警備方法。
(36)上記(31)の警備方法において、前記監視センタは、前記警備端末からあらかじめ定めた時間間隔で定期的に前記通報データが定時通報として送信されてくるか否かを検知する検知ステップを有している警備方法。
(37)上記(31)の警備方法において、前記監視センタは、任意に指定した前記警備端末から前記通報データの送信を要求する送信要求ステップを有している警備方法。
(38)上記(36)または(37)の警備方法において、基地局との間で無線信号を送受信し、前記公衆網を介して前記監視センタとの通信を行う公衆モードと、近傍に位置する警備端末との間で無線信号による端末間通信を行うトランシーバモードとを有する転送専用端末を、1ないし複数の基地局の無線セルごとにさらに配置し、前記監視センタは、前記検知ステップにより前記定時通報がなされなかった前記警備端末を検知した場合、または、前記送信要求ステップにより要求した前記通報データを返送してこなかった前記警備端末が存在していた場合、当該警備端末が属する無線セルに最も近接する無線セルに属している前記転送専用端末に対して、指定した警備端末の通信方式の変更を指示する通信方式変更データ、または、指定した警備端末からの通報データの送信を要求する通報要求データを送信する警備方法。
(39)上記(38)の警備方法において、前記転送専用端末は、当該転送専用端末の近傍に位置する警備端末をあらかじめ登録する専用端末用近傍警備端末記憶ステップをさらに備え、前記監視センタから前記通信方式変更データまたは前記通報要求データを受信した際に、当該転送専用端末の通信方式を前記トランシーバモードに変更し、前記専用端末用近傍警備端末記憶ステップによりあらかじめ登録されている近傍の警備端末に対して、受信した前記通信方式変更データまたは前記通報要求データを転送する警備方法。
(40)上記(39)の警備方法において、前記転送専用端末は、受信した前記通信方式変更データまたは前記転送要求データを近傍に位置する前記警備端末へ転送終了した際に、当該転送専用端末の通信方式を自動的に前記トランシーバモードから前記公衆モードに復帰する警備方法。
(41)上記(39)または(40)の警備方法において、前記警備端末は、当該警備端末の近傍に位置する警備端末をあらかじめ登録する近傍警備端末記憶ステップを有し、前記通信方式変更データまたは前記通報要求データを受信した際に、当該警備端末が、受信した前記通信方式変更データまたは前記通報要求データにおいて指定されている警備端末に該当していない場合、前記近傍警備端末記憶ステップによりあらかじめ登録されている近傍の警備端末のうち、前記通信方式変更データまたは前記通報要求データを送信してきた警備端末以外の警備端末に対して、受信した前記通信方式変更データまたは前記通報要求データを前記トランシーバモードでさらに転送する警備方法。
(42)上記(39)または(40)の警備方法において、前記警備端末は、前記通信方式変更データを受信した際に、当該警備端末が、受信した前記通信方式変更データにおいて指定されている警備端末に該当している場合、当該警備端末の通信方式を、受信した前記通信方式変更データの指示に応じて、前記公衆モードまたは前記トランシーバモードに切り替える警備方法。
(43)上記(39)または(40)の警備方法において、前記警備端末は、当該警備端末の近傍に位置する警備端末をあらかじめ登録する近傍警備端末記憶ステップを有し、前記通報要求データを受信した際に、当該警備端末が、受信した前記通報要求データにおいて指定されている警備端末に該当している場合、前記近傍警備端末記憶手段にあらかじめ登録されている近傍の警備端末に対して、当該警備端末の警備用の対象とする警備情報として収集した前記通報データを前記トランシーバモードで転送する警備方法。
(44)上記(43)の警備方法において、前記警備端末は、当該警備端末が属する無線セルの基地局との間の無線信号の電界強度を計測して電界強度履歴として記憶する電界強度記憶ステップをさらに有し、近傍に位置する警備端末から前記通報データを受信した際に、当該警備端末の前記電界強度記憶ステップが前記電界強度履歴として記憶した最新の電界強度を読み出し、該最新の電界強度が前記閾値に満たない場合、当該警備端末の前記近傍警備端末記憶ステップによりあらかじめ登録されている近傍の警備端末の前記警備端末IDと前記自局番号とにより指定した警備端末のうち、前記通報データを送信してきた警備端末以外の警備端末に対して、近傍に位置する警備端末から受信した前記通報データを前記トランシーバモードでさらに転送する警備方法。
(45)上記(43)の警備方法において、前記警備端末は、当該警備端末が属する無線セルの基地局との間の無線信号の電界強度を計測して電界強度履歴として記憶する電界強度記憶ステップをさらに有し、近傍に位置する警備端末から前記通報データを受信した際に、当該警備端末の前記電界強度記憶ステップにより前記電界強度履歴として記憶した最新の電界強度を読み出し、該最新の電界強度が前記閾値以上であった場合、当該警備端末の通信方式を前記公衆モードに設定して、当該警備端末が属する無線セルの基地局に対して、受信した前記通報データを前記監視センタ宛の送信データとして送信する警備方法。
(46)上記(31)ないし(45)のいずれかに記載の警備方法において、前記監視センタは、任意に指定した前記警備端末または前記転送専用端末に内蔵されているプログラムまたはファームウェアの更新を行う更新データを送信する警備方法。
(47)上記(46)の警備方法において、前記警備端末または前記転送専用端末は、前記監視センタあるいは近傍に位置する警備端末または転送専用端末のいずれかから、前記更新データを受信した場合に、当該警備端末または当該転送専用端末が、受信した前記更新データの宛先として指定されている端末に該当していなかった場合、あるいは、該当していた場合であっても、受信した前記更新データの宛先として、当該警備端末または当該転送専用端末以外の他の警備端末または転送専用端末もさらに含まれていた場合、近傍に位置する警備端末または転送専用端末のうち、前記更新データを送信してきた警備端末または転送専用端末以外の警備端末または転送専用端末に対して、受信した前記更新データを前記トランシーバモードでさらに転送する警備方法。
(48)上記(46)または(47)の警備方法において、前記警備端末または前記転送専用端末は、前記監視センタあるいは近傍に位置する警備端末または転送専用端末のいずれかから、前記更新データを受信した場合に、当該警備端末または当該転送専用端末が、受信した前記更新データの宛先として指定されている端末に該当しているか否かを判別して、該当している場合、受信した前記更新データに基づいて、当該警備端末または当該転送専用端末のプログラムまたはファームウェアを更新する警備方法。
本発明の警備システム、警備端末および警備方法によれば、無線信号を送受信するPHSモジュールを備えた警備端末を用いて、コストアップすることなく、警備情報を確実に通報することが可能である。より具体的には、以下のような効果を奏することができる。
第1の効果は、基地局の故障などによって基地局との通信が不可能な場合であっても、トランシーバモードを用いて近隣の警備端末との間で端末間通信を行うことにより、警備情報を他の基地局から監視センタへ通報することができることである。
第2の効果は、基地局および近隣の警備端末との情報の転送動作専用の転送専用端末を用いることにより、警備端末がトランシーバモードに設定されている場合であっても、監視センタからの警備情報の通報要求を受信して、監視センタへ警備情報を通報することができることである。
本発明における警備システムの一例を示すシステム構成図である。 本発明による警備端末の構成の一例を示すブロック構成図である。 本発明による専用端末の構成の一例を示すブロック構成図である。 近隣の警備端末に対して通報データを送信する際の、警備端末のCPUとPHSモジュールとの間の信号シーケンスの一例を示すシーケンスチャートである。 監視センタからのデータを受信する際の、専用端末のCPUとPHSモジュールとの間の信号シーケンスの一例を示すシーケンスチャートである。 本発明の専用端末の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明による警備システム、警備端末および警備方法の好適実施形態例について添付図を参照して説明する。
図1は、本発明における警備システムの一例を示すシステム構成図である。図1に示す警備システム100は、地域10および地域20それぞれに配置されている警備端末11,12,…および警備端末21,…,(転送動作専用の)専用端末25,…と、基地局19,29と、公衆網30を介して送信されてくる警備情報に基づいて、それぞれの地域を警備する監視センタ40と、を少なくとも含んで構成されている。ここで、警備端末11,12,…、警備端末21は、各種のセンサ情報や画像情報等を警備用として監視して、異常を感知した場合に、警備用の対象とするセンサ情報や画像情報等からなる、通報データとして、PIAFS(Personal Handyphone System Internet Access Forum Standard)通信制御手順を用いて、基地局19,29、さらに、公衆網30を介して監視センタ40に送信してくる。また、転送専用端末すなわち専用端末25は、監視センタ40から公衆網30、基地局29を介して受信した情報を、近接する警備端末21へ転送するための転送動作専用の端末であり、PIAFS通信制御手順を用いて、基地局29から受信した情報を、トランシーバモードで近接する警備端末に転送する。なお、図1には、専用端末25を地域20にのみ配置している例を示しているが、地域10を含めて、各地域に、必要に応じて、それぞれ、1ないし複数台、配置するようにしても良いし、1ないし複数の地域(基地局の無線セルエリア)ごとに1台ずつ配置するようにしても良い。
図2は、本発明による警備端末の構成の一例を示すブロック構成図であり、図1に示す警備システム100の警備端末11,12,…、警備端末21,…の構成例を示している。図2の警備端末50に示すように、PIAFS通信制御手順に準拠して、データを送受信するPHSモジュール53を備えており、PHSモジュール53を介して、図1に示す基地局19,29との間、あるいは、近接する警備端末同士、あるいは、近接する専用端末25との間のデータ送受信を行っている。また、警備端末50は、全体を制御するCPU51、プログラムや制御データを格納するメモリ52、時間を計数するタイマIC54、RS−232Cインターフェースによるデータのやり取りを制御する232C IC55a、232Cインターフェース55b、イーサネット(登録商標)LANとの間のデータのやり取りを制御するイーサネット(登録商標)コントローラIC56a、イーサネット(登録商標)インターフェース56b、警備用のDIP−SWなどからなる接点を制御する接点出力部57、監視情報として各種センサ情報や画像情報を収集するセンサ入出力部58を、少なくとも備えている。
なお、PHSモジュール53は、CPU51とシリアルインターフェース等で接続され、ATコマンドによって制御される。シリアルインターフェースには、ER(データ端末レディ出力信号。H:PHSモジュール起動要求、L:PHSモジュール・CPUSLEEP)、DR(データセットレディ入力信号。H:PHSモジュール起動応答、L:PHSモジュール・CPUSLEEP応答)、RS(送信要求出力信号。H:データ送信要求、L:データ送信停止)、SD(送信データ出力信号。外部への送信データ)、RD(受信データ入力信号。外部からの受信データ)、CS(送信可入力信号。H:データ送信可、L:データ送信不可)、CD(データチャネル受信キャリア検出入力信号。H:データチャネル受信キャリアあり、L:データチャネル受信キャリアなし)、CI(被呼表示入力信号。H:被呼表示あり、L:被呼表示なし)、SG(信号用接地または共通帰線)等の信号線がある。ER、DR、CD、CIの信号線は、CPU51のI/Oポートに直接接続され、RS、CS、SD、RDの信号線は、232C IC55aを介してCPU51に接続される。
また、PHSモジュール53は、当該警備端末50が属する無線セルの基地局19,29との間で、無線信号を送受信し、基地局19,29および公衆網30を介して監視センタ40との通信を行う公衆モードと、近傍に存在している警備端末間同士や専用端末25との間で無線信号による端末間通信を行うトランシーバモードとの2つの通信モードを備えていて、いずれかの通信モードに切り替えてデータ通信を行うことができる。なお、PHSモジュール53は、CPU51から出力されるATコマンドによって、PIAFS通信制御手順に従ったデータ通信、当該警備端末50が属する無線セルの基地局19,29との間の無線信号の電界強度の計測、公衆モード設定、トランシーバモード設定等の動作を行わせることが可能である。
また、CPU51は、センサ入出力部58により収集した警備用の対象となる警備情報(センサ情報や画像情報等)をメモリ52に保存して、監視センタ40へ送信すべき通報データとしてPHSモジュール53から送信する動作を制御している。かかる通報データの送信は、あらかじめ定めた時間間隔で定期的に通報する定時通報動作として実行することもできるし、監視センタ40からの通報要求に応じて実行することもできる。
さらに、CPU51は、当該警備端末50が属する無線セルの基地局19,29との間の無線信号の電界強度を、あらかじめ定めた周期で、あるいは、前記通報データを送受信する際に、計測して、電界強度履歴として、メモリ52に記憶する電界強度記憶手段を提供している。また、CPU51は、電界強度履歴としてメモリ52に記憶された最新の電界強度が、あらかじめ定めた閾値に満たないことを検出した場合、PHSモジュール53の通信方式をトランシーバモードに設定し、逆に、最新の電界強度が前記閾値以上になった場合には、公衆モードに設定するという、通信方式の自動的な切り替え制御も行う。
さらに、CPU51は、当該警備端末50の近傍に位置する警備端末や転送専用の専用端末をあらかじめメモリ52に登録する近傍警備端末登録手段も提供しており、PHSモジュール53の通信方式がトランシーバモードに設定された場合に、情報を送信する相手とする警備端末や専用端末を、近傍警備端末登録手段によってメモリ52に登録している情報を用いて指定することができる。なお、トランシーバモードによりデータ転送を行う場合に、転送径路がループ状態にならないように、トランシーバモードで受信したデータは、送信してきた相手側には送信しないような制御を行っている。さらに言えば、データの中継転送を行う際に、当該警備端末を識別する情報を中継データに追加して設定することにより、中継データに設定されている中継警備端末には、転送しないように制御している。
図3は、本発明による情報転送専用の専用端末の構成の一例を示すブロック構成図であり、図1に示す警備システム100の専用端末25の構成例を示している。図3の専用端末60は、基地局19,29から受信した監視センタ40からのデータを警備端末50側へ転送する専用の端末であり、たとえ、警備端末50がトランシーバモードに設定されていたとしても、専用端末60が監視センタ40からのデータを受信して、当該警備端末50へ転送することを可能としている。
従い、専用端末60も、図2の警備端末50の場合と同様、PIAFS通信制御手順に準拠して、データを送受信するPHSモジュール63を備え、PHSモジュール63を介して、図1に示す監視センタ40との間、あるいは、警備端末21との間のデータ送受信を行っている。また、専用端末60は、図2の警備端末50の接点出力部57、センサ入出力部58を除き、その他の回路は、図2の警備端末50と同様であり、全体を制御するCPU61、プログラムや制御データを格納するメモリ62、時間を計数するタイマIC64、RS−232Cインターフェースによるデータのやり取りを制御する232C IC65a、232Cインターフェース65b、イーサネット(登録商標)LANとの間のデータのやり取りを制御するイーサネット(登録商標)コントローラIC66a、イーサネット(登録商標)インターフェース66b、を少なくとも備えている。
なお、PHSモジュール63は、CPU61とシリアルインターフェース等で接続され、ATコマンドによって制御される。シリアルインターフェースには、図2の警備端末50と同様、ER(データ端末レディ出力信号。H:PHSモジュール起動要求、L:PHSモジュール・CPUSLEEP)、DR(データセットレディ入力信号。H:PHSモジュール起動応答、L:PHSモジュール・CPUSLEEP応答)、RS(送信要求出力信号。H:データ送信要求、L:データ送信停止)、SD(送信データ出力信号。外部への送信データ)、RD(受信データ入力信号。外部からの受信データ)、CS(送信可入力信号。H:データ送信可、L:データ送信不可)、CD(データチャネル受信キャリア検出入力信号。H:データチャネル受信キャリアあり、L:データチャネル受信キャリアなし)、CI(被呼表示入力信号。H:被呼表示あり、L:被呼表示なし)、SG(信号用接地または共通帰線)等の信号線がある。ER、DR、CD、CIの信号線は、CPU61のI/Oポートに直接接続され、RS、CS、SD、RDの信号線は、232C IC65aを介してCPU61に接続される。
また、PHSモジュール63は、警備端末50の場合と同様に、基地局29を経由して公衆網30を用いた通信を行う公衆モードと、近傍に存在している警備端末との間で無線信号による端末間通信を行うトランシーバモードとの2つの通信モードを備えていて、いずれかの通信モードに切り替えてデータ通信を行うことができる。ここで、専用端末60は、警備端末50とは異なり、トランシーバモードに設定されている時間を可及的に短縮するように動作し、近傍の警備端末50に対してデータを転送した後、直ちに、公衆モードに復帰して、基地局19,29からのデータを受信可能な状態で待機する動作を行う。
なお、PHSモジュール63は、CPU61から出力されるATコマンドによって、PIAFS通信制御手順に従ったデータ通信、当該専用端末60の電界強度測定、公衆モード設定、トランシーバモード設定等の動作を行わせることが可能である。さらに、CPU61は、当該専用端末60が属する無線セルの基地局との間の無線信号の電界強度を、あらかじめ定めた周期で、計測して、電界強度履歴として、メモリ62に記憶する電界強度記憶手段を提供している。
さらに、CPU61は、当該専用端末60の近傍に位置する警備端末や転送専用の専用端末をあらかじめメモリ62に登録する専用端末用近傍警備端末登録手段も提供しており、PHSモジュール63の通信方式がトランシーバモードに設定された場合に、情報を送信する相手とする警備端末や専用端末を、専用端末用近傍警備端末登録手段によってメモリ62に登録している情報を用いて指定することができる。なお、トランシーバモードによりデータ転送を行う場合に、転送径路がループ状態にならないように、トランシーバモードで受信したデータは、送信してきた相手側には送信しないような制御を行っている。さらに言えば、データの中継転送を行う際に、当該専用端末を識別する情報を転送データに追加して設定することにより、転送データに設定されている中継専用端末には、転送しないように制御している。
また、監視センタ40は、前述のように、各警備端末50からの警備情報を通報データとして収集する装置であるが、警備端末50からあらかじめ定めた時間間隔で定期的に前記通報データが定時通報として送信されてくるか否かを検知する検知手段を備えており、前記定時通報がなされなかった警備端末50を検知した場合、当該警備端末50が属する無線セルの基地局が故障しているおそれもあるので、当該警備端末50が属する無線セルに最も近接する無線セルに属している専用端末60(転送専用端末)に対して、指定した警備端末の通信方式の変更(例えば、公衆モードからトランシーバモードへの変更)を指示する通信方式変更データ、または、指定した警備端末からの通報データの送信を要求する通報要求データを送信する機能を備えている。
さらに、監視センタ40は、任意に指定した警備端末50から前記通報データの送信を要求する送信要求手段を備えており、該送信要求手段により要求した前記通報データを返送してこなかった前記警備端末が存在していた場合にも、当該警備端末50が属する無線セルに最も近接する無線セルに属している専用端末60(転送専用端末)に対して、指定した警備端末の通信方式の変更を指示する通信方式変更データ、または、指定した警備端末からの通報データの送信を要求する通報要求データを送信する機能を備えている。
以上のように、本発明による警備システム100は、公衆モードとトランシーバモードとのいずれでもデータ通信を可能とするPHSモジュール53を備えた警備端末50と、公衆モードとトランシーバモードとのいずれでもデータ通信を可能とするPHSモジュール63を備えた専用端末60と、を少なくとも含んで構成しているので、(1)警備端末50に近接した位置にあり、警備端末50が属する無線セルを有する最寄りの基地局19,29がたとえ震災または犯罪等により故障したような場合、あるいは、何らかの原因により、最寄りの基地局19,29との間の無線信号の電界強度が著しく低下し、通信不可能となった場合においても、警備端末50同士あるいは専用端末60との間のトランシーバモードを用いた端末間直接通信を行うことが可能であり、(2)各地域10,20に配置されている警備端末50から監視センタ40への通報動作、及び、監視センタ40から、各地域10,20の警備端末50への通報要求を確実に通知することができ、通報動作の信頼性を向上させることができる。
例えば、図1に示す警備システム100のシステム構成において、地域10に配置されている警備端末12が、あらかじめ定めた時間間隔で監視センタ40に対して通報データを送信するという、定時通報に何らかの異常が発生して、監視センタ40が、警備端末12からの定時通報による通報データを受信することができなかった場合、あるいは、任意に送信要求した警備端末12からの通報データを受信することができなかった場合、監視センタ40は、当該警備端末12の地域10に配置されている基地局19に対してではなく、当該警備端末12が属する無線セルに最も近接した無線セルとなる隣接の地域20に配置されている近傍の専用端末25(転送専用端末)に対して警備端末12への問い合わせメッセージを送信するために、公衆網30を介して、基地局29から専用端末25に対して、警備端末12の情報を問い合わせる。
この問い合わせメッセージを受け取った専用端末25は、トランシーバモードに切り替わって、地域10の近傍に配置されている当該地域20の警備端末21に対して、警備端末12の情報を問い合わせる問い合わせメッセージを送信する。専用端末25は、警備端末12へ問い合わせメッセージを送信した後、トランシーバモードから公衆モードへ自動的に切り戻される。該問い合わせメッセージを受け取った警備端末21は、トランシーバモードによって、地域20に近接して配置されている地域10の警備端末11に対して、受信していた問い合わせメッセージを転送すると、地域10の警備端末11は、トランシーバモードによって、該問い合わせメッセージの転送先である警備端末12に対してさらに転送する。
該問い合わせメッセージを受け取った警備端末12は、定時通報として監視センタ40に通報する公衆モードの通信が不可能であったことを検知して、トランシーバモードに切り替えて、他の警備端末や専用端末を介して、当該警備端末12の警備情報を通報データとして送信する通報動作を行う。この結果、警備端末12が収集していた通報データを、監視センタ40に転送することが可能となる。さらに、警備端末12は、トランシーバモードと公衆モードとを交互に切り替えて通報動作を継続することにより、監視センタ40との通報動作が可能となったか否かを監視する状態に移行する。
すなわち、本発明による警備システムは、次のような特徴を有している。PHSモジュール53を利用した警備端末50において、例えば、図1の警備端末12の公衆モードによる無線通信先の基地局19が故障していた場合、または、基地局19との電界強度に著しい低下が見られた場合、警備端末12は、公衆モードからトランシーバモードに切り替わり、さらに、当該警備端末12に近接している警備端末11,21も、公衆モードからトランシーバモードに切り替わって、近隣の警備端末同士の端末間通信が可能な状態となる。
この間に、警備端末12から通報動作があった場合、前述したように、警備端末12と警備端末11とがデータ通信を行い、警備端末12からの通報データを警備端末11に転送し、次に、警備端末11が、電界強度履歴により、当該警備端末11が無線通信する基地局19が正常稼動中であるか否かを判別し、電界強度が著しく低下していて、正常に動作できないと判別すると、隣接の地域20の警備端末21とデータ通信を行い、警備端末12からの通報データを転送する。警備端末12からの通報データを受信した警備端末21は、電界強度履歴により、当該警備端末21が無線通信する基地局29が正常稼動中であるか否かを判別し、正常稼働中であることを判別すると、トランシーバモードから公衆モードに切り替わり、警備端末12からの通報データを、基地局29、公衆網30を経由して、監視センタ40へ転送する動作を行う。
このように、正常な基地局29の無線セルに属する警備端末21であっても、隣接の地域10の警備端末11との間でトランシーバモードによるデータ通信を行っている場合があるので、この間に、公衆モードによって公衆網30を介して送信されてくる監視センタ40からの通報要求データ等を受信することができない場合がある。よって、公衆モードとなっている専用端末25が、監視センタ40からの警備端末21等に対する通報要求データ等のデータを基地局29から受信し、警備端末21等に対するデータを受信した専用端末25は、公衆モードからトランシーバモードに切り替わり、警備端末21に対して送信する。
また、前述したように、基地局19との公衆モードによる通信ができない地域10に存在する警備端末12に対する監視センタ40からの通報要求データ等も、同様に、地域10と隣接する地域20に配置されていて、公衆モードとなっている専用端末25が、代わりに受信して、警備端末21、そして、警備端末11を介して、警備端末12へと、監視センタ40からの通報要求データ等のデータをトランシーバモードで転送する。ここで、専用端末25は、監視センタ40からのデータをいつでも受信可能とするように、警備端末21へデータ送信終了後は、トランシーバモードから公衆モードへ自動的に切り戻されることを特徴としている。
(動作例)
次に、図1ないし図3に示した警備システムの動作の一例について、前述の場合と同様に、図1の警備端末12が定時通報不可能になった場合を例にとってさらに説明する。ここで、警備端末50(図1の警備端末11,12,21)には、当該警備端末をユニークに特定可能な警備端末IDと自局番号とがCPU51の制御(自警備端末記憶手段)によりメモリ52にあらかじめ登録されているとともに、当該警備端末の近隣に所在する警備端末(例えば、図1における警備端末12の場合、警備端末11であり、警備端末11の場合、警備端末12および警備端末21であり、警備端末21の場合、警備端末11および専用端末25である)を特定する警備端末IDおよび近隣の警備端末の自局番号がCPU51の制御(近傍警備端末記憶手段)によりメモリ52にあらかじめ登録されているものとする。なお、警備端末21の場合、近隣の警備端末の他に、近隣の専用端末25に関する情報も登録されており、この場合、警備端末IDの代わりに、専用端末25を特定可能な専用端末IDと該専用端末の自局番号が登録されている。
また、PHSモジュール53を制御するCPU51との間のシリアルインターフェースの通信方式は、一例として、全二重通信方式、9600bps、調歩同期式、キャラクタ:8bit、パリティビットなしストップビット:1bitと仮定する。また、専用端末60についても、前述した警備端末50と同様であり、当該専用端末を特定可能な専用端末IDと自局番号とがCPU61の制御(自専用端末記憶手段)により、また、近隣の警備端末を特定する警備端末IDとその自局番号とがCPU61の制御(専用端末用近傍警備端末記憶手段)により、メモリ62に予め登録されていることを付記しておく。
警備端末50が、無線通信対象とする基地局19,29との定期的な電界強度を計測する場合、CPU51は、送信要求出力信号RS=H、送信可入力信号CS=Hとして、ATコマンド(例:AT#ST?)を、PHSモジュール53に送信することにより、データチャネル受信キャリア検出入力信号CD=Hとなり、電界強度の測定結果を受信する。測定結果の値はメモリ52内の電界強度履歴に電界強度記憶手段の制御により追記される。追記された最新の電界強度が、あらかじめ定めた閾値例えば20dBμV以上であれば、通信対象とする基地局19,29は、正常稼動中であると判断され、警備端末50のPHSモジュール53は、公衆モードのまま、通常の運用動作を行う。すなわち、収集した各種センサ情報や画像情報からなる通報データを、基地局19,29、公衆網30を経由して、監視センタ40に送信する。
一方、追記された最新の電界強度が、前記閾値例えば20dBμVに満たない場合であれば、通信対象とする基地局19,29の故障または通信不可と判断し、当該警備端末50のCPU51は、PHSモジュール53に対して、公衆モードの設定を変更して、トランシーバモードに切り替えて設定するためのATコマンド(例:AT#M=3)を送信し、PHSモジュール53の再起動を行う。すなわち、データ端末レディ出力信号ERを一旦Lレベルに設定した後、Hレベルに設定する。再起動後は、PHSモジュール53は、トランシーバモードに設定されており、当該警備端末50は、トランシーバモードにてデータ送受信動作を行うことになる。
この場合、監視センタ40は、警備端末50(この例では、図1の警備端末12)からの定時通報が受信されない等の異常を検知手段により検出することになり、この結果、監視センタ40は、当該警備端末50(この場合、警備端末12)が配置されている地域10の基地局19ではなく、地域10に隣接する地域20の基地局29内の専用端末25に対して、指定した警備端末50(この場合は、警備端末12)の通信方式の変更を指示する通信方式変更データを送信する。ここで、専用端末25は、通常、基地局29、公衆網30を介してデータの送受信を行う公衆モードに設定されている。監視センタ40からの通信方式変更データには、当該通信方式変更データの送信先となる、定時通報がされなかった警備端末50(この場合、警備端末12)を特定する送信先警備端末IDと変更すべき通信方式を指定する変更通信方式とが含まれている。ここで、監視センタ40と専用端末25との間の通信制御手順はPIAFS方式を用いるものとする。
監視センタ40からの通信方式変更データを受信した専用端末25は、当該専用端末25のメモリ62内に専用端末用近傍端末記憶手段の制御によりあらかじめ登録されている近隣の警備端末50(図1の場合、警備端末21)を特定する警備端末IDを基にして、受信した通信方式変更データを近隣の警備端末50へ送信していく。ここで、専用端末25と警備端末50との間の通信制御手順もPIAFS方式を用いるものとする。
通信方式変更データを受信した警備端末50(この場合、警備端末21)は、当該通信方式変更データに含まれている送信先警備端末IDと自身の警備端末IDとが一致しているか否かをチェックし、一致していない場合、当該警備端末50のメモリ52内に近傍警備端末記憶手段の制御によりあらかじめ登録されている近隣の警備端末50(図1の場合、警備端末11)を特定する警備端末IDを基にして、当該通信方式変更データを送信してきた警備端末以外の近隣の警備端末50に対して、順次、受信した通信方式変更データを送信していく。ここで、警備端末50同士の間の通信制御手順もPIAFS方式を用いるものとする。
最終的に、通信方式変更データを受信した警備端末50(この場合、警備端末12)は、受信した通信方式変更データに含まれている変更通信方式が、トランシーバモードへの変更を指示しているならば、当該警備端末50の通信対象の故障基地局(この場合は、基地局19)との間の無線信号の電界強度を測り、メモリ52内の電界強度履歴に電界強度記憶手段の制御により追記するとともに、通信方式を、公衆モードからトランシーバモードに変更する。
この際に、もし、故障基地局内の警備端末50(この場合、警備端末12)の監視対象とするセンサ情報等に、異常を示す通報要因が発生した場合、警備端末50(この場合、警備端末12)は、メモリ52内に近傍警備端末記憶手段の制御によりあらかじめ登録している、近隣の警備端末50(この場合、警備端末11)の警備端末IDとその自局番号とを基にして、通報データを、近隣の警備端末50へ送信する。
ここで、近隣の警備端末11に対して通報データを送信する場合における、通報データを送信する送信元の警備端末12のCPU51とPHSモジュール53との間の信号シーケンスの一例について図4に示す。図4において、通報データ送信元の警備端末12のCPU51は、まず、通報データ送信前の警備端末11への発信処理として、送信要求出力信号RS=H、送信可入力信号CS=Hとした後、PHSモジュール53に対して、ATコマンド(例:ATD[近隣の警備端末自局番号])の送信を行う。この結果、PHSモジュール53から、ATコマンドにより指定されている近隣の警備端末11の自局番号を含む発信信号が、トランシーバモードで送信される。
近隣の警備端末11から、発信信号に対する応答が受信されると、送信元の警備端末12と送信相手の近隣の警備端末11との間は、トランシーバモードでデータ通信を行うためのPIAFS通信制御手順が確立される。しかる後、送信元の警備端末12のPHSモジュール53は、データチャネル受信キャリア検出入力信号CD=Hとして、ATコマンド(例:CONNECT)を、CPU51に対して送信することによって、近隣の警備端末11との間のデータの送受信が可能となり、警備端末12で収集した通報データが、トランシーバモードで近隣の警備端末11に対して送信される。
ここで、通報データには、異常状態を示すセンサ情報、画像情報、通報元となる警備端末12の警備端末ID、当該通報データを中継する中継警備端末11の中継警備端末ID等が含まれており、前述したように、PIAFS通信制御手順にて通信が行われる。
通報データを受信した警備端末11は、当該警備端末11のメモリ52内の電界強度履歴にアクセスして、最新の電界強度値が、前述したような閾値(例えば20dBμV)に満たない場合であれば、警備端末11は、トランシーバモードのままとして、通報データの中継警備端末IDに自身の警備端末IDを追記して、メモリ52内に近傍警備端末記憶手段の制御によりあらかじめ登録してある近隣の警備端末50のうち、通報データを送信してきた警備端末(この場合は、警備端末12)以外の近隣の警備端末50(この場合は、警備端末21)へ通報データを転送する。
通報データを受信した警備端末50が、警備端末21のように、故障基地局19ではなく、正常な基地局29と通信する警備端末であった場合は、当該警備端末21のメモリ52内の電界強度履歴における最新の電界強度値が、前述したような閾値(例えば20dBμV)以上になっている。したがって、かかる警備端末50においては、通信方式をトランシーバモードから公衆モードに切り替えるために、PHSモジュール53に対して、ATコマンド(例:AT#M=1)を送信することにより、公衆モードに切り替えるとともに、PHSモジュール53の再起動を行う。PHSモジュール53の再起動後、公衆モードとなった警備端末21は、受信していた通報データを、基地局29、公衆網30を経由して、監視センタ40に対してPIAFS通信制御手順にて送信する。
一方、警備端末12が基地局19との電界強度を測り、メモリ52内の電界強度履歴に追記した際に、電界強度が前述したような閾値(例えば20dBμV)に満たなく、通信対象の基地局19が故障状態に陥っていると判断される場合であったとしても、当該警備端末12の監視対象とするセンサ情報等に、異常を示す通報要因は発生していなかった場合には、警備端末12からの通報データの送信を行う必要はない。このような場合、あらかじめ定めた時間間隔で定時通報を送信してこなかったことを検知した監視センタ40から、定時通報がなかった警備端末12を指定して、通報データの送信を要求する通報要求データを、近隣の地域20に配置されている専用端末25に対して送信するようにしても良い。ここで、当該専用端末25は、前述したように、通常、公衆モードに設定されており、監視センタ40からの通報要求データを受信可能な状態に設定されている。
監視センタ40からの通報要求データには、通報データの送信を要求する旨を示す通報要求とその通報要求先の警備端末(この場合は、警備端末12)を特定する通報要求先警備端末IDとが少なくとも含まれている。かかる通報要求データを受信した専用端末25は、公衆モードからトランシーバモードに切り替わり、専用端末25のメモリ52内に専用端末用近傍警備端末記憶手段の制御によりあらかじめ登録してある近隣の警備端末50(この場合、警備端末21)の警備端末IDを基に、通報要求データを近隣の警備端末21へ転送する。転送終了後、専用端末25は、ただちに、トランシーバモードから公衆モードに自動的に復帰する。
通報要求データを受信した警備端末21は、通報要求データ内に含まれている通報要求先警備端末IDを読み取り、自身の警備端末IDと比較を行う。自身の警備端末IDと異なっていれば、メモリ52内に近傍警備端末記憶手段の制御によりあらかじめ登録されている近隣の警備端末のうち、通報要求データを送信してきた相手(この場合、専用端末25)以外の近隣の警備端末(この場合は、警備端末11)へ、通報要求データをさらに転送する動作を繰り返す。
最終的に、通報要求データ内の通報要求先警備端末IDに該当する警備端末50(この場合は、警備端末12)が通報要求データを受信すると、通報要求データを受信した警備端末12は、通報要求データ内に含まれている通報要求先警備端末IDと自身の警備端末IDとが同じであるので、トランシーバモードによって、前述した場合の通報データの送信動作と同様に、当該警備端末12において警備情報として収集していたセンサ情報、画像情報等を含む通報データを、通報元警備端末IDや、中継警備端末ID等を付加した形で、正常な基地局29との通信を行うことができる警備端末21まで順次転送していき、警備端末21から公衆モードで監視センタ40に対して送信する。
次に、専用端末60の動作について、図5のシーケンスチャートと図6のフローチャートとを用いてさらに説明する。図5は、監視センタ40からのデータを受信する際の、専用端末60のCPU61とPHSモジュール63との間の信号シーケンスの一例を示すシーケンスチャートである。図6は、本発明の専用端末60の動作の一例を説明するためのフローチャートである。専用端末60(図1の場合、専用端末25)は、前述したように、監視センタ40から公衆網30、基地局29を介して送信されてくる送信データを受信し、受信したデータを、近隣の警備端末50(図1の場合、警備端末21)へ転送する転送専用の転送専用端末である。専用端末60のメモリ62にも、前述したように、当該専用端末60を特定する専用端末IDおよびその自局番号、近隣に設置されている警備端末50の警備端末IDおよびその自局番号があらかじめ登録されている。
図6のフローチャートにおいて、専用端末25は、監視センタ40からの送信データを受信するまで待機状態となっている(ステップS1)。ここで、図5のシーケンスチャートに示すように、監視センタ40から基地局29を介した着信があると、専用端末25のPHSモジュール63は、CPU61との信号線について、被呼表示入力信号CI=H、送信可入力信号CS=H、送信要求出力信号RS=Hとした後、着呼があることを知らせるATコマンド(例:RING)をCPU61に対して送信する。
着呼を受け付けたCPU61は、着信応答を示すATコマンド(例:ATA)をPHSモジュール63に対して送信する。PHSモジュール63は、被呼表示入力信号CI=Lに設定するとともに、基地局29に対して、着信応答を示す応答信号を返送することによって、専用端末60のPHSモジュール63と基地局29との間のPIAFS通信制御手順が確立して、データの送受信が可能な状態になる。基地局29との間のPIAFS通信制御手順が確立すると、PHSモジュール63は、データチャネル受信キャリア検出入力信号CD=Hに設定して、PHSモジュール63から通信相手先との接続完了を示すATコマンド(例:CONNECT)をCPU61に送信し、監視センタ40からの送信データを受信することが可能な状態になる。監視センタ40からの送信データを受信すると、専用端末25内のメモリ62に一旦保存され、CPU61に受信したデータ内容が読み取られる。
図6のフローチャートに戻って、CPU61は、監視センタ40から受信したデータが通信方式の変更を指示する通信方式変更データか否かを解析し(ステップS2)、通信方式変更データであった場合(ステップS2のYES)、トランシーバモード変更の通信方式変更データの場合には、専用端末25は、公衆モードのまま(ステップS3)、基地局29を介して、受信データ内の通信先警備端末IDに該当する警備端末50へ通信方式変更データを送信する(ステップS4)。
一方、受信データが公衆モード変更の通信方式変更データであるならば、専用端末25は、トランシーバモードに通信方式を変更する(ステップS3)。専用端末25におけるトランシーバモードへの変更手順は、前述した警備端末50の場合と全く同様である。専用端末25がトランシーバモードに切り替わったら、受信データ内の送信先警備端末IDに該当する警備端末50へ転送するために、専用端末25のメモリ62内にあらかじめ登録されている近隣の警備端末50へ通信方式変更データを送信する(ステップS4)。
近隣の警備端末50へ通信方式変更データの送信が終了した後、専用端末25は、公衆モードに自動的に切り替わり(ステップS5)、ステップS1に復帰して、待機状態に戻る。
監視センタ40から受信したデータが、通信方式変更データではなく(ステップS2のNO)、警備端末50からの通報データの送信を要求する通報要求データであった場合(ステップS6のYES)、専用端末25は、通信方式をトランシーバモードに変更し(ステップS7)、専用端末25のメモリ62内にあらかじめ登録されている近隣の警備端末50へ、受信した通報要求データを転送する(ステップS8)。通報要求データを近隣の警備端末50へ転送した後、専用端末25は、トランシーバモードから公衆モードに自動的に切り替わり(ステップS5)、ステップS1に復帰して、待機状態に戻り、監視センタ40からの送信待ち状態となる。
以上のように、本発明における警備システムにおいては、警備端末50は、基地局19との間で無線信号を送受信する公衆モードと、警備端末50同士の間または専用端末60との間で直接無線信号を送受信する端末間通信すなわちトランシーバモードと、の2つの通信方式を有しており、現在の無線環境に応じて自動的にいずれかの通信方式に切り替える機能を備えている。例えば、警備端末50は、無線通信の対象とする近傍の基地局19との間の通信が確立できるか否かを判別するために、定期的に基地局19との間の電界強度の測定を行っている。基地局19が故障したりして、電界強度があらかじめ定めた閾値を下回った場合、警備端末50は、公衆モードからトランシーバモードに自動的に切り替わる。
また、監視センタ40には、あらかじめ定めた一定時間間隔ごとに送信されて来るべき定時通報等が送信されてこない警備端末50が存在していることを検知する検知手段が備えられている。監視センタ40は、定時通報がなされなかった警備端末50を検知すると、当該警備端末50が無線通信対象としている基地局19が故障している可能性があるものとして、当該基地局19に隣接する基地局29の無線セルに属する専用端末60に対して通信方式変更データを送信する。通信方式変更データを受信した専用端末60は、周辺に配置されている警備端末50の通信方式を、公衆モードからトランシーバモードに切り替えながら、順次、指定されている警備端末50に向かって通信方式変更データを転送していく。この結果、故障とされる基地局19の通信セルに属する警備端末50の通信方式も公衆モードからトランシーバモードに切り替えられる。
基地局19の通信セルに属する警備端末50から監視センタ40に対して通報動作を行う場合、警備情報となるセンサ情報、画像情報等を取得し、トランシーバモードにて隣接する警備端末50へ通報データを順次送信していく。該通報データを受信した隣接の警備端末50は、基地局19,29との間の電界強度履歴を調べ、正常な基地局29のように、最新の電界強度履歴が閾値以上であった場合、トランシーバモードから公衆モードに自動的に切替わり、公衆網30を介して監視センタ40へ通報データを送信する通報動作を行うことが可能となる。
一方、監視センタ40が、故障とみなした基地局19の無線セルに属する警備端末50に対して、通報データの送信を要求する通報要求を行いたい場合、隣接する基地局29の無線セルに属する専用端末60に対して通報要求データを送信する。監視センタ40からの通報要求データを受信した専用端末60は、公衆モードからトランシーバモードに切り替わり、専用端末60に登録されている近傍の警備端末50へ通報要求データを送信する。近傍の警備端末50へ通報要求データを送信が終了すると、専用端末60は、トランシーバモードから公衆モードに自動的に復帰する。
専用端末60の近傍の警備端末50が受信した通報要求データには、宛先とする警備端末50を特定する警備端末IDが含まれているので、警備端末IDが自警備端末50のIDと異なっている場合、自警備端末50のIDを中継警備端末IDとして追加して隣接する警備端末50へ転送する。通報要求データに含まれている警備端末IDが、自警備端末50のIDと同じであれば、自警備端末50からの通報データの送信が要求されているものと判断して、当該警備端末50は、通報データとしてセンサ情報、画像情報等を取得し、通報要求データに追加されている中継警備端末IDの径路を逆方向に順次たどって、トランシーバモードにて、隣接の警備端末50へと通報データを送信する。
通報データを受信した各警備端末50は、当該警備端末50が属する基地局との間の電界強度履歴を調べ、最新の電界強度履歴が一定の閾値以上であった場合には、トランシーバモードから公衆モードに自動的に切り替わり、基地局、公衆網30を介して、監視センタ40に対して、通報データを送信する通報動作を行うことが可能となる。
以上に詳細に説明したように、本発明においては、以下に記載するような効果を奏することができる。
第1の効果は、基地局19,29との通信が不可能な場合であっても、トランシーバモードを用いて、近隣の警備端末50との端末間通信を行い、監視センタ40へ通報データを送信することができることである。
第2の効果は、専用端末60を用いることにより、警備端末50が、監視センタ40との通信ができないトランシーバモードに設定されている場合であっても、監視センタ40からの通報要求を専用端末60経由で受信して、警備端末50の監視対象とする通報データを、監視センタ40に送信することができることである。
(他の実施例)
本発明による警備システムのシステム構成は、図1に前述した場合に限るものではなく、基地局を配置している地域は、2つに限らず任意の個数の地域であっても良いし、各地域の基地局に属する警備端末の個数も、また、専用端末の個数も、任意の個数に拡張することが可能である。また、専用端末は、各地域ごとに配置せずに、1ないし複数の地域に任意の個数配置するようにしても良い。
また、監視センタ40から専用端末60へ送信するデータについても、前述したような通信方式変更データや通報要求データに限るものではなく、例えば、任意に指定した警備端末50や専用端末60に内蔵されているプログラムやファームウェアを更新する更新データを送信する更新データ送信手段を監視センタ40に備えるようにし、該更新データを受信した警備端末50や専用端末60は、宛先として指定されている端末に該当していた場合には、受信した更新データに基づいて、当該警備端末50や専用端末60のプログラムやファームウェアをバージョンアップするようにしても良い。ここで、受信した更新データの宛先として、自端末以外の警備端末50や専用端末60も指定していた場合、あるいは、宛先として自端末が該当していなかった場合、前述した通信方式変更データや通報要求データの場合と同様に、近隣の警備端末や専用端末に対して、受信した更新データを、順次、トランシーバモードで転送していくことも可能である。
このように、プログラムやファームウェアのバージョンアップを行う警備端末50や専用端末60は、特定の警備端末50や専用端末60のみに限らず、当該警備端末50や専用端末60に登録してある近隣の警備端末IDや専用端末IDを基にして、複数の警備端末50や専用端末60へ次々にプログラムやファームウェアの転送を行い、受信した警備端末50や専用端末60それぞれが、自らのプログラムやファームウェアのバージョンアップを行うとともに、さらに、近隣の警備端末50や専用端末60にプログラムやファームウェアの転送を行うことも可能である。このことによって、プログラムやファームウェアの保守作業にかかるコストの削減が可能であり、さらに、公衆モードとは異なり、トランシーバモードにて、プログラムやファームウェアを送信することによって、通信コストを大幅に削減することも可能である。また、専用端末60についても、同様に、複数の専用端末60のプログラムやファームウェアを順次バージョンアップすることも可能である。
以上、本発明の好適実施例の構成を説明した。しかし、斯かる実施例は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることは、当業者には容易に理解できよう。
10,20 地域
11,12,21 警備端末
19,29 基地局
25 専用端末(転送専用端末)
30 公衆網
40 監視センタ
50 警備端末
51 CPU
52 メモリ
53 PHSモジュール
54 タイマIC
55a 232C IC
55b 232Cインターフェース
56a イーサネット(登録商標)コントローラIC
56b イーサネット(登録商標)インターフェース
57 接点出力部
58 センサ入出力部
60 専用端末
61 CPU
62 メモリ
63 PHSモジュール
64 タイマIC
65a 232C IC
65b 232Cインターフェース
66a イーサネット(登録商標)コントローラIC
66b イーサネット(登録商標)インターフェース
100 警備システム

Claims (20)

  1. PIAFS(Personal Handyphone System Internet Access Forum Standard)
    通信制御手順により無線データを送受信することができるPHSモジュールを少なくとも
    備え、警備用の対象とする警備情報を収集して通報データとして前記PHSモジュールを
    用いて送受信する警備端末と、各地域ごとに配置した前記警備端末からの前記通報データ
    を公衆網を介して収集する監視センタとを少なくとも有する警備システムにおいて、前記
    警備端末の前記PHSモジュールは、当該警備端末が属する無線セルの基地局との間で無
    線信号を送受信し、前記公衆網を介して前記監視センタとの通信を行う公衆モードと、近
    傍に位置する警備端末との間で無線信号による端末間通信を行うトランシーバモードと、
    の2つの通信方式を有し、
    前記監視センタは、前記警備端末からあらかじめ定めた時間間隔で定期的に前記通報データが定時通報として送信されてくるか否かを検知する検知手段を備えていることを特徴とする警備システム。
  2. 請求項1に記載の警備システムにおいて、前記監視センタは、任意に指定した前記警備端末から前記通報データの送信を要求する送信要求手段を備えていることを特徴とする警備システム。
  3. 請求項1または2に記載の警備システムにおいて、基地局との間で無線信号を送受信し、前記公衆網を介して前記監視センタとの通信を行う公衆モードと、近傍に位置する警備端末との間で無線信号による端末間通信を行うトランシーバモードとを有するPHSモジュールを備えた転送専用端末を、1ないし複数の基地局の無線セルごとにさらに配置し、前記監視センタは、前記検知手段により前記定時通報がなされなかった前記警備端末を検知した場合、または、前記送信要求手段により要求した前記通報データを返送してこなかった前記警備端末が存在していた場合、当該警備端末が属する無線セルに最も近接する無線セルに属している前記転送専用端末に対して、指定した警備端末の通信方式の変更を指示する通信方式変更データ、または、指定した警備端末からの通報データの送信を要求する通報要求データを送信することを特徴とする警備システム。
  4. 請求項3に記載の警備システムにおいて、前記転送専用端末は、当該転送専用端末の近傍に位置する警備端末をあらかじめ登録する専用端末用近傍警備端末記憶手段をさらに備え、前記監視センタから前記通信方式変更データまたは前記通報要求データを受信した際に、当該転送専用端末の通信方式を前記トランシーバモードに変更し、前記専用端末用近傍警備端末記憶手段にあらかじめ登録されている近傍の警備端末に対して、受信した前記通信方式変更データまたは前記通報要求データを転送することを特徴とする警備システム。
  5. 請求項4に記載の警備システムにおいて、前記転送専用端末は、受信した前記通信方式変更データまたは前記転送要求データを近傍に位置する前記警備端末へ転送終了した際に、当該転送専用端末の通信方式を自動的に前記トランシーバモードから前記公衆モードに復帰することを特徴とする警備システム。
  6. 請求項4または5に記載の警備システムにおいて、前記警備端末は、当該警備端末の近傍に位置する警備端末をあらかじめ登録する近傍警備端末記憶手段をさらに備え、前記通信方式変更データまたは前記通報要求データを受信した際に、当該警備端末が、受信した前記通信方式変更データまたは前記通報要求データにおいて指定されている警備端末に該当していない場合、前記近傍警備端末記憶手段にあらかじめ登録されている近傍の警備端末のうち、前記通信方式変更データまたは前記通報要求データを送信してきた警備端末以外の警備端末に対して、受信した前記通信方式変更データまたは前記通報要求データを前記トランシーバモードでさらに転送することを特徴とする警備システム。
  7. 請求項4または5に記載の警備システムにおいて、前記警備端末は、前記通信方式変更データを受信した際に、当該警備端末が、受信した前記通信方式変更データにおいて指定されている警備端末に該当している場合、当該警備端末の通信方式を、受信した前記通信方式変更データの指示に応じて、前記公衆モードまたは前記トランシーバモードに切り替えることを特徴とする警備システム。
  8. 請求項4または5に記載の警備システムにおいて、前記警備端末は、当該警備端末の近傍に位置する警備端末をあらかじめ登録する近傍警備端末記憶手段をさらに備え、前記通報要求データを受信した際に、当該警備端末が、受信した前記通報要求データにおいて指定されている警備端末に該当している場合、前記近傍警備端末記憶手段にあらかじめ登録されている近傍の警備端末に対して、当該警備端末の警備用の対象とする警備情報として収集した前記通報データを前記トランシーバモードで転送することを特徴とする警備システム。
  9. 請求項8に記載の警備システムにおいて、前記警備端末は、当該警備端末が属する無線セルの基地局との間の無線信号の電界強度を計測して電界強度履歴として記憶する電界強度記憶手段をさらに備え、近傍に位置する警備端末から前記通報データを受信した際に、当該警備端末の前記電界強度記憶手段が前記電界強度履歴として記憶した最新の電界強度を読み出し、該最新の電界強度が前記閾値に満たない場合、当該警備端末の前記近傍警備端末記憶手段にあらかじめ登録されている近傍の警備端末のうち、前記通報データを送信してきた警備端末以外の警備端末に対して、受信した前記通報データを前記トランシーバモードでさらに転送することを特徴とする警備システム。
  10. 請求項8に記載の警備システムにおいて、前記警備端末は、当該警備端末が属する無線セルの基地局との間の無線信号の電界強度を計測して電界強度履歴として記憶する電界強度記憶手段をさらに備え、近傍に位置する警備端末から前記通報データを受信した際に、当該警備端末の前記電界強度記憶手段が前記電界強度履歴として記憶した最新の電界強度を読み出し、該最新の電界強度が前記閾値以上であった場合、当該警備端末の通信方式を前記公衆モードに設定して、当該警備端末が属する無線セルの基地局に対して、受信した前記通報データを前記監視センタ宛の送信データとして送信することを特徴とする警備システム。
  11. PIAFS(Personal Handyphone System Internet Access Forum Standard)通信制御手順により無線データを送受信することにより、警備用の対象とする警備情報を収集して通報データとして送受信する警備端末と、各地域ごとに配置した前記警備端末からの前記通報データを公衆網を介して収集する監視センタとを少なくとも有して、各地域を警備する情報を収集する警備方法において、前記警備端末は、当該警備端末が属する無線セルの基地局との間で無線信号を送受信し、前記公衆網を介して前記監視センタとの通信を行う公衆モードと、近傍に位置する警備端末との間で無線信号による端末間通信を行うトランシーバモードと、の2つの通信方式を有し、
    前記監視センタは、前記警備端末からあらかじめ定めた時間間隔で定期的に前記通報データが定時通報として送信されてくるか否かを検知する検知ステップを有していることを特徴とする警備方法。
  12. 請求項11に記載の警備方法において、前記監視センタは、任意に指定した前記警備端末から前記通報データの送信を要求する送信要求ステップを有していることを特徴とする警備方法。
  13. 請求項11または12に記載の警備方法において、基地局との間で無線信号を送受信し、前記公衆網を介して前記監視センタとの通信を行う公衆モードと、近傍に位置する警備端末との間で無線信号による端末間通信を行うトランシーバモードとを有する転送専用端末を、1ないし複数の基地局の無線セルごとにさらに配置し、前記監視センタは、前記検知ステップにより前記定時通報がなされなかった前記警備端末を検知した場合、または、前記送信要求ステップにより要求した前記通報データを返送してこなかった前記警備端末が存在していた場合、当該警備端末が属する無線セルに最も近接する無線セルに属している前記転送専用端末に対して、指定した警備端末の通信方式の変更を指示する通信方式変更データ、または、指定した警備端末からの通報データの送信を要求する通報要求データを送信することを特徴とする警備方法。
  14. 請求項13に記載の警備方法において、前記転送専用端末は、当該転送専用端末の近傍に位置する警備端末をあらかじめ登録する専用端末用近傍警備端末記憶ステップをさらに備え、前記監視センタから前記通信方式変更データまたは前記通報要求データを受信した際に、当該転送専用端末の通信方式を前記トランシーバモードに変更し、前記専用端末用近傍警備端末記憶ステップによりあらかじめ登録されている近傍の警備端末に対して、受信した前記通信方式変更データまたは前記通報要求データを転送することを特徴とする警備方法。
  15. 請求項14に記載の警備方法において、前記転送専用端末は、受信した前記通信方式変更データまたは前記転送要求データを近傍に位置する前記警備端末へ転送終了した際に、当該転送専用端末の通信方式を自動的に前記トランシーバモードから前記公衆モードに復帰することを特徴とする警備方法。
  16. 請求項14または15に記載の警備方法において、前記警備端末は、当該警備端末の近傍に位置する警備端末をあらかじめ登録する近傍警備端末記憶ステップを有し、前記通信方式変更データまたは前記通報要求データを受信した際に、当該警備端末が、受信した前記通信方式変更データまたは前記通報要求データにおいて指定されている警備端末に該当していない場合、前記近傍警備端末記憶ステップによりあらかじめ登録されている近傍の警備端末のうち、前記通信方式変更データまたは前記通報要求データを送信してきた警備端末以外の警備端末に対して、受信した前記通信方式変更データまたは前記通報要求データを前記トランシーバモードでさらに転送することを特徴とする警備方法。
  17. 請求項14または15に記載の警備方法において、前記警備端末は、前記通信方式変更データを受信した際に、当該警備端末が、受信した前記通信方式変更データにおいて指定されている警備端末に該当している場合、当該警備端末の通信方式を、受信した前記通信方式変更データの指示に応じて、前記公衆モードまたは前記トランシーバモードに切り替えることを特徴とする警備方法。
  18. 請求項14または15に記載の警備方法において、前記警備端末は、当該警備端末の近傍に位置する警備端末をあらかじめ登録する近傍警備端末記憶ステップを有し、前記通報要求データを受信した際に、当該警備端末が、受信した前記通報要求データにおいて指定されている警備端末に該当している場合、前記近傍警備端末記憶手段にあらかじめ登録されている近傍の警備端末に対して、当該警備端末の警備用の対象とする警備情報として収集した前記通報データを前記トランシーバモードで転送することを特徴とする警備方法。
  19. 請求項18に記載の警備方法において、前記警備端末は、当該警備端末が属する無線セルの基地局との間の無線信号の電界強度を計測して電界強度履歴として記憶する電界強度記憶ステップをさらに有し、近傍に位置する警備端末から前記通報データを受信した際に、当該警備端末の前記電界強度記憶ステップが前記電界強度履歴として記憶した最新の電界強度を読み出し、該最新の電界強度が前記閾値に満たない場合、当該警備端末の前記近傍警備端末記憶ステップによりあらかじめ登録されている近傍の警備端末の前記警備端末IDと前記自局番号とにより指定した警備端末のうち、前記通報データを送信してきた警備端末以外の警備端末に対して、近傍に位置する警備端末から受信した前記通報データを前記トランシーバモードでさらに転送することを特徴とする警備方法。
  20. 請求項18に記載の警備方法において、前記警備端末は、当該警備端末が属する無線セルの基地局との間の無線信号の電界強度を計測して電界強度履歴として記憶する電界強度記憶ステップをさらに有し、近傍に位置する警備端末から前記通報データを受信した際に、当該警備端末の前記電界強度記憶ステップにより前記電界強度履歴として記憶した最新の電界強度を読み出し、該最新の電界強度が前記閾値以上であった場合、当該警備端末の通信方式を前記公衆モードに設定して、当該警備端末が属する無線セルの基地局に対して、受信した前記通報データを前記監視センタ宛の送信データとして送信することを特徴とする警備方法。
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