JP2011078105A - 波数分割多重送受信装置及びその送信方法 - Google Patents

波数分割多重送受信装置及びその送信方法 Download PDF

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Abstract

【目的】マルチパスキャンセラを用いることなく、OFDM方式と同等にマルチパス干渉(MPI)を低減することである。
【構成】シンボル及び移動局固有の波数スペクトラムでデータを送信する波数分割多重送信方法において、送信データを符号化し、該符号化データを変調し、データ変調された送信シンボル系列の各シンボルの時間領域を圧縮して、該シンボルを所定回数繰り返し、得られた繰り返しシンボル系列の各シンボルを前記送信シンボル系列の配列となるように並び替え、前記繰り返しシンボル系列のシンボル毎に該シンボルの拡散コードとしてウォルシュコードを構成する所定の波数のコードを発生し、該繰り返しシンボル系列の各シンボルに該拡散コードを乗算して拡散する。
【選択図】図10

Description

本発明は、波数分割多重送受信装置およびその送信方法に係わり、特に、波数スペクトラムでデータを送受信する波数分割多重送受信装置及びその送信方法に関する。
直接拡散符号分割多元接続DS-CDMA(Direct Sequence-Code Division Multiple Access)は、狭帯域の送信信号に拡散符号を乗算することにより、該送信信号を広帯域に拡散して伝送する。かかるDS-CDMAにおいて、各移動局が拡散率SFの拡散符号を送信信号に乗算して伝送すると情報伝送速度は1/SFになる。このため、TDMAと同等の周波数利用効率を実現するために、DS-CDMAではSF個分の移動局の信号を収容する必要がある。しかし、実際の上りリンクにおける無線伝搬環境では各移動局から基地局までの伝搬条件の相違、例えば、伝播遅延時間や伝播路変動の相違に起因して、各移動局からの信号が相互に干渉し合うマルチアクセス干渉MAI(Multiple Access Interference)の影響が支配的になり、周波数利用率が低減する。
このため、次世代移動通信方式において、MAIの影響を低減できる無線変調方式としてIFDMA(Interleaved Frequency Division Multiple Access)が検討されている(特許文献1及び非特許文献1参照)。このIFDMA変調方式は、移動局固有の速度で変化する位相を送信信号に乗算して伝送することにより、各移動局からの信号が周波数軸上で相互に重なり合わない様に配置してMAIを低減する。
図21はIFDMA変調方式を採用した移動局の構成図、図22はIFDMAシンボルの説明図である。チャネル符号化部1aは、入力された2値の情報系列に、ターボ符号、畳込み符号などの誤り訂正符号を適用してチャネル符号化を行い、データ変調部1bはチャネル符号化されたデータ列を例えばQPSKのI,Q複素成分(シンボル)に変換する。IFDMAにおける1フレーム期間に送信するシンボルをIFDMAシンボルと称し、1つのIFDMAシンボルは図22(a)に示すようにQ個のシンボルS0,S1,S2,S3 (図ではQ=4)で構成されている。
シンボル繰り返し・並び替え部1cは、IFDMAシンボルを構成する4個のシンボルS0,S1,S2,S3の時間領域をそれぞれ圧縮して各シンボルをL回(図ではL=4)繰り返し発生すると共に、該シンボル繰り返し系列を並び替えてシンボル系列S0,S1,S2,S3と同じ配列にする(図22(b))。シンボル繰り返し系列のシンボル周期をTcとすれば、シンボル繰り返し周期Tsは、Ts=Tc×Qの関係がある。位相回転部1dは、複素乗算器CMLにより繰り返しシンボル列の各シンボルに対して移動局固有の位相回転を施し(図22(c))、無線送信部1eは位相回転部1dから入力する信号の周波数をベースバンド周波数から無線周波数にアップコンバートした後、増幅してアンテナより送信する。
送信シンボル系列S0,S1,S2,S3の時間領域を圧縮して各送信シンボルを所定回数(L回)繰り返し、繰り返しシンボル列の各シンボルをシンボル系列S0,S1,S2,S3と同じ配列となるように並び替えると図23の(a)に示すように並び替え後の繰り返しシンボル列は櫛歯形状の周波数スペクトラムを有するようになる。また、この並び替え後の繰り返しシンボル列の各シンボルに移動局固有の速度で変化する位相回転を施すと、該櫛歯形状の周波数スペクトラムのスペクトラム位置が図23の(a)〜(d)に示すようにシフトし、周波数分割多重送信が可能になる。すなわち、位相回転部1dの出力信号の周波数スペクトラムは、位相回転速度が零の場合、図23(a)に示す櫛歯形状の周波数スペクトラム特性を示し、単位時間Tc当たりの位相回転変化量(周波数)が大きくなるにつれて周波数スペクトラムは図23(a)〜(d)に示すようにシフトする。
数値制御発振器NCO(Numerical Controlled Oscillator)1gは単位時間Tc毎に位相回転量θを計算し、位相回転部1dの複素乗算器CMLは繰り返しシンボル列の各シンボルに対して移動局固有の位相回転を施して周波数シフト処理を行う。
Q個のシンボルをL回繰り返したときのNCO 1gから出力する位相θk(t)は次式
Figure 2011078105
により表される。ただし、Wはシンボル周波数、kは移動局に応じた値で0,1,2,…L-1のいずれかである。NCO 1gは(1)式により計算した位相θk(t)をTcの周期で出力し、IFDMA周期(=L・Q・Tc=16Tc)で位相回転量が2πとなるようにする(位相が1周するようにする)。
NCO 1gにおいて、周波数シフト設定部1hは、単位時間Tc毎の位相回転変化量(角速度)Δωを設定する部分で、パラメータk, L, Qを用いて次式
Figure 2011078105
により角速度Δωを計算して出力する。回転位相量決定部1iは、加算器ADDと遅延時間T(=Tc)の遅延部DLYを備え、単位時間Tc毎に次式
θ=θ+Δω (3)
の演算を行なって回転位相量θをΔωづつ増加して出力する。変換部1jは、回転位相量θの複素平面におけるI,Q成分(x, y)を算出して位相回転部1dに入力する。位相回転部1dは繰り返しシンボル列を構成するシンボルをS(=X+jY)とすれば、次式
(X+jY)×(x+jy)
の演算を行なって演算結果を出力する。実際には、位相回転部1dの複素乗算部CMLは実数部、虚数部毎に(Xx−Yy),(Xy+Yx)を演算して出力する。
k=0であれば、周波数シフト量Δf=0であるため、周波数スペクトラムは図23の(a)に示すようになる。k=1であれば、(2)式より周波数シフト量Δf=2π/L×Qとなり、Q=L=4とすれば位相がπ/8づつ変化し、周波数スペクトラムは図23の(b)に示すようになる。また、k=2であれば、(2)式より周波数シフト量Δf=4π/L×Qとなる。Q=L=4とすればTc毎に位相が2π/8づつ変化し、周波数スペクトラムは図23の(c)に示すようになる。また、k=3であれば、(2)式より周波数シフト量Δf=6π/L×Qとなる。Q=L=4とすればTc毎に位相が3π/8づつ変化し、周波数スペクトラムは図23の(d)に示すようになる。この結果、複数の移動局が同一の基地局に同時に接続した場合であっても、各移動局の周波数スペクトラムは周波数軸上で直交することになり、お互いの送信信号の干渉を低減できる。
移動体無線通信では伝搬路によって、MPI(Multi-Path Interference)が生じ、回線品質を劣化させる。このため、従来のIFDMAでは、特許文献1の段落0010〜0014で説明するようにMPIを低減するためにマルチパス干渉キャンセラを使用する。しかし、このマルチパス干渉キャンセラを使用する方法では、処理量が増加し、また、追従性に問題があった。
そこで、MPIの影響が低減可能なOFDM方式が変調方式として検討されている。しかし、OFDM方式では直交する周波数上に送信シンボルが多重化されているため、平均電力対ピーク電力比PAPR(Peak to Average Power Ratio)が大きくなリ、送信増幅器の送信効率が悪くなる。PAPRが大きくなるのを防止するために、送信部において閾値以上の信号部分をクリッピング処理等により削除してピーク電力抑圧を行い、送信増幅器に入力するピーク電力の低減を図っている。しかし、ピーク電力抑圧による符号誤り率が増加する問題が発生している。
特開2004−297756号公報
後藤他、「上りリンク可変拡散率・シンボル繰り返しファクタ(VSCRF)-CDMA無線アクセスのマルチセル環境における特性評価」、社団法人 電子情報通信学会 Technical Report of IEICE. RCS2004-84 (204-06)
以上から本発明の目的は、マルチパスキャンセラを用いることなく、マルチパス干渉(MPI)を低減することである。
又、本発明の別の目的は、OFDMでは多重化によるPAPRが大きくなるが、該PAPRが大きくなるのを防止することである。
本発明はシンボル及び移動局固有の波数スペクトラムでデータを送信する波数分割多重送受信装置及びその送信方法である。
・波数分割多重送受信装置
本願発明の波数分割多重送信装置は、送信データを符号化する符号化部、該符号化部の出力データを変調するデータ変調部、該データ変調部から出力する送信シンボル系列の各シンボルの時間領域を圧縮して、該シンボルを所定回数繰り返す時間領域圧縮・繰り返し部、得られた繰り返しシンボル系列の各シンボルを前記送信シンボル系列の配列となるように並び替えるシンボル並び替え部、前記繰り返しシンボル系列のシンボル毎に、該シンボルの拡散コードとしてウォルシュコードを構成する所定の波数のコードを発生する拡散コード発生部、前記繰り返しシンボル系列の各シンボルに前記拡散コードを乗算して拡散する拡散部、前記拡散部の出力を送信する送信部、を備えている。
本願発明の波数分割多重受信装置は、上記波数分割多重送信装置から送信される信号を受信する受信部、受信信号より前記繰り返しシンボル系列の各シンボルを復調する直交復調部、受信したシンボル系列のフレームシンボルタイミングを検出するタイミング検出部、タイミング検出部において検出されたタイミングで受信シンボル系列を切り出し、該受信シンボル系列にウォルシュのWFT変換処理を施して波数スペクトルに変換するウォルシュのWFT処理部、移動局及びシンボル毎に、該移動局に応じた波数スペクトラムのうち該シンボル固有の波数スペクトルを合成する合成部、各シンボルの合成信号からデータを復号する復号部、を備えている。
・波数分割多重送信方法
本願発明の波数分割多重送信方法は、送信データを符号化し、該符号化データを変調する第1ステップ、データ変調された送信シンボル系列の各シンボルの時間領域を圧縮して、該シンボルを所定回数繰り返す第2ステップ、得られた繰り返しシンボル系列の各シンボルを前記送信シンボル系列の配列となるように並び替える第3ステップ、前記繰り返しシンボル系列のシンボル毎に該シンボルの拡散コードとしてウォルシュコードを構成する所定の波数のコードを発生し、該繰り返しシンボル系列の各シンボルに該拡散コードを乗算して拡散する第4ステップ、前記拡散出力を送信する第5ステップ、を備えている。
本発明によれば、マルチパスキャンセラを用いることなく、擬似的なOFDM方式による送受信を行なえるためOFDM方式と同等のマルチパス干渉(MPI)の低減が可能になり、周波数ダイバーシチの効果も発生する。
又、本発明によれば、1つのシンボルを直交する周波数あるいは波数で送信するため、拡散利得が得られ、PAPRを小さくできる。
第1実施例の周波数分割多重送信装置のブロック図である。 図1の周波数分割多重送信装置の動作説明用タイミングチャートである。 シンボル位相回転量生成部の構成図である。 第1実施例におけるk=0(第1移動局)の周波数スペクトラム説明図である。 第1実施例の周波数分割多重受信装置のブロック図である。 マルチパス干渉時の受信信号例である。 第1実施例におけるk=1(第2移動局)の周波数スペクトラム説明図である。 第1ユーザUE0、第2ユーザUE1の周波数スペクトラム説明図である。 第2実施例の周波数分割多重送信装置のブロック図である。 第3実施例の波数スペクトラムでデータを送信する波数分割多重送信装置のブロック図である。 図10の波数分割多重送信装置の動作説明用タイミングチャートである。 第3実施例の第1移動局の波数スペクトラム説明図である。 第3実施例の波数分割多重受信装置のブロック図である。 マルチパス干渉時の受信信号例である。 第2の移動局のタイミングチャートである。 第3実施例の第2移動局の波数スペクトラム説明図である。 第3実施例の第1、第2移動局の波数スペクトラム説明図である。 本発明の第4実施例の周波数分割多重送信装置のブロック図である。 図18の周波数分割多重送信装置の動作説明用タイミングチャートである。 第4実施例の周波数スペクトラムを示す図である。 IFDMA変調方式を採用した移動局の構成図である。 IFDMAシンボルの説明図である。 櫛歯形状の周波数スペクトラム説明図である。
(A)第1実施例
(a)周波数分割多重送信装置
図1は第1実施例の周波数分割多重送信装置のブロック図、図2は図1の周波数分割多重送信装置の動作説明用タイミングチャートである。第1実施例の周波数分割多重送信装置は移動局として利用することができる。
符号化部11は入力された2値の情報系列に、ターボ符号、畳込み符号などの誤り訂正符号を適用してチャネル符号化を行い、データ変調部12はチャネル符号化されたデータ列を例えばQPSKのI,Q複素成分(シンボル)に変換する。1つのIFDMAシンボル(フレームシンボル)は図2(a)に示すようにQ個のシンボルD0,D1 (図ではQ=2)で構成されている。
時間領域圧縮および繰り返し部13は、図2(b)に示すようにIFDMAシンボルを構成する2個のシンボルD0,D1の時間領域をそれぞれ圧縮して各シンボルをL回(図ではL=4)繰り返し発生し、並び替え部14は、該シンボル繰り返し系列を並び替えてシンボル系列D0,D1と同じ配列にする(図2(c))。この繰り返しにより得られたシンボルの周期をTcとすれば、シンボル繰り返し周期Tsは、Ts=Tc×Qの関係がある。
シンボル位相回転部15は、並び替え後の繰り返しシンボルに対してシンボル固有の位相回転処理を施す。例えば、図2(d)に示すようにシンボル位相回転部15は、並び替えされたシンボル系列のうちD0のシンボルはそのままにし(位相回転を施さず)、D1のシンボルにはシンボル毎に0、π、2π(=0)、3π(=−π)、・・・とπづつ増加するシンボル固有の位相回転を施す。 UE位相回転部16は、シンボル位相回転部15から出力する各シンボルに対して移動局(UE:User Equipment)固有の位相回転を施し、CP付加部17は図2(e)に示すようにIFDMAシンボル毎に繰り返しシンボル系列の先頭にCP(Cyclic Prefix)を付加し、送信部18は該CPが付加されたシンボル系列の周波数をベースバンド周波数から無線周波数にアップコンバートした後、増幅してアンテナより送信する。
数値制御発振器NCO(Numerical Controlled Oscillator)19は単位時間Tc毎に位相回転量θを計算し、位相回転部16の複素乗算器(図示せず)は入力する繰り返しシンボル列の各シンボルに対して移動局固有の位相回転を施して周波数シフト処理を行う。Q(=2)個のシンボルをL(=4)回繰り返したときのNCO19から出力する位相θk(t)は(1)式により表される。NCO 19おいて、周波数シフト設定部19aは、単位時間Tc毎の位相回転変化量(角速度)Δωを設定する部分で、パラメータ設定部19bより設定されたパラメータk, L, Qを用いて(2)式により角速度Δωを計算して出力する。回転位相量決定部19cは、遅延時間設定部19dで設定された遅延時間T(=Tc)の遅延部DLYと加算器ADDとを備え、単位時間T毎に(3)式の演算を行なって回転位相量θをΔωづつ増加して出力する。変換部19eは、回転位相量θの複素平面におけるI,Q成分(x, y)を算出して位相回転部16に入力する。位相回転部16はシンボル位相回転部15から出力するシンボルをS(=X+jY)とすれば、次式
(X+jY)×(x+jy)
の演算を行なって演算結果を出力する。
シンボル位相回転量生成部20はシンボル系列のうちD0のシンボルの位相回転量を生成するもの、シンボル位相回転量生成部21はシンボル系列のうちD1のシンボルの位相回転量を生成するものである。シンボルD0、D1は交互にシンボル位相回転部15に入力するため、それに同期してスイッチ22によりシンボル位相回転量生成部20,21で発生した位相回転量を交互にシンボル位相回転部15に入力する。図2の例ではシンボルD0に施す回転位相量は0、シンボルD1に施す回転位相量はπであるから、シンボル位相回転量生成部20は繰り返しシンボル周期Ts毎に0、0、0・・・と位相回転量0を発生してシンボル位相回転部15に入力し、シンボル位相回転量生成部21は繰り返しシンボル周期Ts毎に0、π、2π(=0)、3π(=−π)、・・・とπづつ増加する位相回転量を発生してシンボル位相回転部15に入力する。
シンボル位相回転量生成部20,21は数値制御発振器NCO19と同一の構成を備えている。図3はシンボル位相回転量生成部21の構成図であり、周波数シフト設定部21aは、単位時間Ts毎の位相回転変化量πを設定する部分で、パラメータ設定部21bより設定されたパラメータπを出力する。回転位相量決定部21cは、遅延時間設定部21dで設定された遅延時間T(=Ts)の遅延部DLYと加算器ADDとを備え、単位時間Ts毎に(3)式の演算を行なって回転位相量θをπづつ増加して出力する。変換部21eは、回転位相量θの複素平面におけるI,Q成分(x, y)を算出して位相回転部15に入力する。
シンボル位相回転部15においてシンボルに位相回転を施さなければ、k=0の第1移動局の周波数スペクトラムは図4(A)に示すようになるが、シンボル位相回転部15においてシンボルD1のみにπずつ増加する位相回転を施すと、周波数スペクトラムは図4(B)に示すようになる。この図4(B) より、第1実施例によれば、(1)シンボルD0は周波数f0及びf4の直交した周波数で送信され、(2)シンボルD1は周波数f2及びf6の直交した周波数で送信され、また、(3)シンボルD0及びD1は互いに直交した周波数で送信されるようになる。これはIFDMAシンボルを構成する全シンボルD0,D1をあたかもOFDM方式で複数のサブキャリアで送信したのと同じであり、CP時間以内の遅延波によるマルチパス干渉による劣化は生じない。
(b) 第1実施例の周波数分割多重受信装置
図5は第1実施例の周波数分割多重受信装置のブロック図である。
無線受信部31は無線信号を受信してベースバンド信号に周波数をダウンコンバートし、直交復調部32はベースバンド信号に対して例えばQPSK復調処理を施し、図示しないAD変換器は復調結果(受信シンボル系列)をディジタルに変換してシンボルタイミング検出部33とシリアル/パラレル変換部34に入力する。シンボルタイミング検出部33は、受信シンボル系列からIFDMAシンボルタイミングを検出し、シリアル/パラレル変換部34は該IFDMAシンボルタイミング(フレームシンボルタイミング)に基づいてCPを受信シンボル系列から削除し、かつ、該受信シンボル系列をシリアル/パラレル変換する。FFT部35はパラレル変換された各シンボルデータにFFT変換処理を施して複数のサブキャリア成分(周波数スペクトラム)を発生する。図3の例ではサブキャリア成分として、周波数f0、f2、f4、f6に応じたシンボルデータD0,D1,D0,D1を出力する。
サブキャリア合成部36は、周波数f0、f4の成分を合成してシンボルデータD0として出力し、周波数f2、f6のサブキャリア成分を合成してシンボルデータD1として出力する。復号部37はシンボルD0,D1を入力されて誤り訂正復号処理を行って図示しないデータ処理部に入力する。
(c) 1パスモデルの受信信号の利得
1パスモデルの各サンプリング点(繰り返しシンボル系列の各シンボルタイミング)での受信信号は下式で表される。ここでnは各サンプル点での雑音を表す。
Figure 2011078105
複素表現した周波数fkのフーリエ係数Sk
Figure 2011078105
で、表わせるから周波数f0の信号成分は下式で表される。
Figure 2011078105
同様に、周波数f4の信号成分は下式で表される。
Figure 2011078105
この結果、周波数f0と周波数f4の同相合成した信号成分は
Figure 2011078105
となり、SNR(Signal to Noise Ratio)は
Figure 2011078105
で与えられる。これより、拡散利得が得られていることがわかる。これは、1シンボルを複数の周波数で重複して送信しているからである。
(d) 2パスモデルの受信信号の利得およびMPIの低減
図6はマルチパス干渉時の受信信号例であり、(a)は直接波、(b)は遅延波、(c)は直接波と遅延波を合成してなる受信サンプル系列である。図では、遅延波が直接波から1サンプル遅延している例を示している。かかる2パスモデルの環境における受信信号は下式
Figure 2011078105
で表される。周波数f0の信号成分は下式
Figure 2011078105
で表される。
また、周波数f4の信号成分は下式
Figure 2011078105
で表される。この結果、周波数f0と周波数f4の同相合成した信号成分は
Figure 2011078105
となり、SNRは下式
Figure 2011078105
で与えられる。
以上から、マルチパス環境においても拡散利得が得られており、MPIが低減し、しかもOFDMによる周波数ダイバーシティ効果も発生する。
(e)第2の移動局
図4はk=0とした第1の移動局の周波数スペクトラムであるが、k=1とした第2の移動局の周波数スペクトラムは図7(B)に示すようになる。すなわち、シンボル位相回転部15においてシンボルに位相回転を施さなければ、k=1の第2移動局の周波数スペクトラムは図7(A)に示すようになるが、シンボル位相回転部15においてシンボルD1のみにπずつ増加する位相回転を施すと、周波数スペクトラムは図7(B)に示すようになる。図7(B) より、(1)シンボルD0は周波数f1及びf5の直交した周波数で送信され、(2)シンボルD1は周波数f3及びf7の直交した周波数で送信され、また、(3)シンボルD0及びD1は互いに直交した周波数で送信されるようになる。
以上より、図8に示すように第1ユーザUE0のデータは周波数f0,f2,f4,f6で送られ、第2ユーザUE1のデータは周波数f1,f3,f5,f7で送られ、互いに直交した周波数で送信され、干渉することはない。
第1実施例によれば、擬似的なOFDMが実現可能なので、マルチパス干渉キャンセラを必要とせず、マルチパス干渉を低減することが可能である。
(B)第2実施例
図9は第2実施例の周波数分割多重送信装置のブロック図であり、図1の第1実施例の構成と同一部分には同一符号を付している。異なる点は、第1実施例の2つの位相回転部15,16を1つに統合した点である。
符号化部11は入力された2値の情報系列に、ターボ符号、畳込み符号などの誤り訂正符号を適用してチャネル符号化を行い、データ変調部12はチャネル符号化されたデータ列を例えばQPSKのI,Q複素成分(シンボル)に変換する。時間領域圧縮および繰り返し部13は、図2(b)に示すようにIFDMAシンボルを構成する2個のシンボルD0,D1の時間領域をそれぞれ圧縮して各シンボルをL回(図ではL=4)繰り返し発生し、並び替え部14は、該シンボル繰り返し系列を並び替えてシンボル系列D0,D1と同じ配列にする(図2(c))。この繰り返しにより得られたシンボルの周期をTcとすれば、シンボル繰り返し周期Tsは、Ts=Tc×Qの関係がある。
位相回転部25は、並び替え後の繰り返しシンボルに対して移動局およびシンボルそれぞれに固有の位相回転処理を施し、CP付加部17は図2(e)に示すようにIFDMAシンボル毎に繰り返しシンボル系列の先頭にCP(Cyclic Prefix)を付加し、送信部18は該CPが付加されたシンボル系列の周波数をベースバンド周波数から無線周波数にアップコンバートした後、増幅してアンテナより送信する。
移動局/シンボル位相回転量生成部26は移動局及びシンボルD0に応じた位相回転量を生成するもの、移動局/シンボル位相回転量生成部27は移動局及びシンボルD1に応じた位相回転量を生成するものである。シンボルD0、D1は交互に位相回転部15に入力するため、それに同期してスイッチ28は移動局/シンボル位相回転量生成部26,27で発生した位相回転量を交互に位相回転部25に入力する。
移動局に応じた位相回転量は2πk/LQ(図2の例ではLQ=8であるからπk/4)、シンボルD0に応じた回転位相量は0、シンボルD1に応じた位相回転量はπであるから、移動局/シンボル位相回転量生成部26は、シンボル繰り返し周期Ts毎に、
0→0+2×πk/4→0+4×πk/4→0+6×πk/4→・・・・
とシンボルD0の位相回転量を発生する。また、移動局/シンボル位相回転量生成部27は、シンボル繰り返し周期Ts毎に、
0+πk/4→π+3×πk/4→2π+5×πk/4→3π+7×πk/4→・・・・
とシンボルD1の位相回転量を発生する。スイッチ28はこれらシンボルD0、D1の位相回転量をシンボル周期Tc毎に交互に位相回転部25に入力する。
第2実施例によれば、第1実施例と同等の効果を奏することができ、しかも位相回転部を1つにできる。なお、第2実施例の周波数分割多重受信装置は、図5の第1実施例の周波数分割多重受信装置と同一構成になる。
(C)第3実施例
(a)波数分割多重送信装置
図10は第3実施例の波数スペクトラムでデータを送信する波数分割多重送信装置のブロック図、図11は図10の波数分割多重送信装置の動作説明用タイミングチャートである。第3実施例の波数分割多重送信装置は移動局として利用することができる。
符号化部51は入力された2値の情報系列に、ターボ符号、畳込み符号などの誤り訂正符号を適用してチャネル符号化を行い、データ変調部52はチャネル符号化されたデータ列を例えばQPSKのI,Q複素成分(シンボル)に変換する。1つのIWDMAシンボルは図11(a)に示すようにQ個のシンボルD0,D1 (図ではQ=2)で構成されている。
時間領域圧縮および繰り返し部53は、図11(b)に示すようにIWDMAシンボルを構成する2個のシンボルD0,D1の時間領域をそれぞれ圧縮して各シンボルをL回(図ではL=4)繰り返し発生してシンボル繰り返し系列を発生し、シンボル並び替え部54は、該シンボル繰り返し系列を並び替えてシンボル系列D0,D1と同じ配列にする(図11(c))。繰り返しにより得られたシンボルの周期をTcとすれば、シンボル繰り返し周期Tsは、Ts=Tc×Qの関係がある。
拡散コード生成部55,56は、図11(d)に示すようにシンボル及び移動局固有の互いに直交する拡散コードを、Walshコードを用いて発生する。たとえば、Walshコードにおける第i波数コードの第j要素をWal(m,n)と表現すると、拡散コード生成部55はシンボル周期Tc毎にシンボルD0に乗算する拡散コード列
Wal(0,0),Wal(0,1),Wal(0,2),Wal(0,3),Wal(0,4),Wal(0,5),Wal(0,6),Wal(0,7)
を発生し、拡散コード生成部56はシンボル周期Tc毎にシンボルD1に乗算する拡散コード列
Wal(2,0),Wal(2,1),Wal(2,2),Wal(2,3),Wal(2,4),Wal(2,5),Wal(2,6),Wal(2,7)
を発生する。スイッチ60はシンボル周期Tc毎に交互に拡散コード生成部55,56から発生するコードを選択して拡散コード乗算部57に入力し、拡散コード乗算部57はシンボル並び替え後の繰り返しシンボルD0,D1に対して該拡散コードを乗算して拡散処理を行う。拡散後のシンボル系列は図11(e)に示すようになる。
CP付加部58は図11(f)に示すようにIWDMAシンボル毎に拡散コードを乗算されたシンボル系列の先頭にCP(Cyclic Prefix)を付加し、送信部59は該CPが付加されたシンボル系列の周波数をベースバンド周波数から無線周波数にアップコンバートした後、増幅してアンテナより送信する。
(b)拡散コード
拡散コード生成部55,56はシンボル及び移動局固有の互いに直交する拡散コードを、Walsh(ウォルシュ)コードを用いて以下のように発生する。以下は8次のWalshコードを用いる場合であり、8次のWalshコードは次式で表現される。
Figure 2011078105
この8次のWalshコードにおいて各波数wi,wjのコードは互いに直交し、wi×wj=0の関係がある。
シンボルD0を波数w0のコードを用いて拡散する場合(拡散コード=w0)、シンボルD0には波数w0のコードが1つおきに乗算される。この乗算タイミングでは波数w0と波数w7が同じコードであるため、図12に示すようシンボルD0は波数w0、w7に出力される。また、シンボルD1を波数w2のコードを用いて拡散する場合、シンボルD1には波数w2のコードが1つおきに乗算される。この乗算タイミングでは波数w2と波数-1×w5が同じコードであるため、図12に示すようにシンボルD1は波数w2、w5(位相は逆相)に出力される。
この図12の波数スペクトラムは送信信号をWalsh変換して求めることができる。
Walsh変換式G(m)は次式
Figure 2011078105
で定義される。図11の例では
Figure 2011078105
であるから、Walsh変換式は次式で表される。
Figure 2011078105
この様にD0のシンボルは波数w0とw7に、D1のシンボルはw2とw5に出力される。すなわち、シンボルD0はw0とw7、シンボルD1はw2とw5の波数に多重化される。
(c)波数分割多重受信装置
図13は第3実施例の波数分割多重受信装置のブロック図である。
無線受信部71は無線信号を受信してベースバンド信号に周波数をダウンコンバートし、直交復調部72はベースバンド信号に対して例えばQPSK復調処理を施し、図示しないAD変換器は復調結果(受信シンボル系列)をディジタルに変換してシンボルタイミング検出部73とシリアル/パラレル変換部74に入力する。シンボルタイミング検出部73は、受信シンボル系列からIWDMAシンボルタイミング(フレームシンボルタイミング)を検出し、シリアル/パラレル変換部74は該IWDMAシンボルタイミングに基づいてCPを受信シンボル系列から削除し、かつ、該受信シンボル系列をシリアル/パラレル変換する。WalshのWFT部75はパラレル変換された各シンボルデータにWFT変換処理を施して複数の波数成分(波数スペクトラム)を発生する。図12の例では波数成分として、波数w0,w2,w5,w7に応じたシンボルデータD0,D1,D0,D1を出力する。
波数合成部76は、波数w0、w7の成分を合成してシンボルデータD0として出力し、波数w2、w5のサブキャリア成分を合成してシンボルデータD1として出力する。復号部77はシンボルD0,D1を入力されて誤り訂正復号処理を行って図示しないデータ処理部に入力する。
(d)1パスモデルの受信信号の利得
1パスモデルの各サンプリング点(繰り返しシンボル系列の各シンボルタイミング)での受信信号は下式で表される。ここでnは各サンプル点での雑音を表す。
Figure 2011078105
波数w0の信号成分は下式
Figure 2011078105
で表される。
波数w7の信号成分は下式
Figure 2011078105
波で表される。この結果、波数w0とw7の合成信号成分は
Figure 2011078105
となり、SNRは下式
Figure 2011078105
で与えられる。これより、拡散利得が得られていることがわかる。これは、1シンボルを複数の波数で送信しているからである。
(e) 2パスモデルの受信信号の利得およびMPIの低減
図14はマルチパス干渉時の受信信号例であり、(a)は直接波、(b)は遅延波、(c)は直接波と遅延波を合成してなる受信サンプル系列である。図では、遅延波が直接波から1サンプル遅延している例を示している。かかる2パスモデルの環境における受信信号は下式
Figure 2011078105
で表され、波数w0の信号成分は下式で表される。
Figure 2011078105
また、波数w7の信号成分は下式
Figure 2011078105
で表される。この結果、波数w0とw7の合成信号は
Figure 2011078105
となり、SNRは
Figure 2011078105
で与えられる。以上から、マルチパス環境においても拡散利得が得られており、MPIが低減する。
(f)第2の移動局
図15は第2の移動局の動作説明用タイミングチャートであり、第2の移動局用の拡散コードとしてw1,w6,w3,w4を用いる例である。シンボルD0を波数w1のコードを用いて拡散する場合(拡散コード=w1)、シンボルD0には波数w1のコードが1つおきに乗算される。この乗算タイミングでは波数w1と波数w6が同じコードであるため、図16に示すようシンボルD0は波数w1、w6に出力される。また、シンボルD1を波数w3のコードを用いて拡散する場合、シンボルD1には波数w3のコードが1つおきに乗算される。この乗算タイミングでは波数w3と波数-1×w4が同じコードであるため、図16に示すようにシンボルD1は波数w3、w4に出力される。
この図16の波数スペクトラムは送信信号をWalsh変換して求めることができる。第1の移動局の場合と同様に第2の移動局の信号及びWalsh変換した結果を下式に示す。
Figure 2011078105
図17に第1の移動局(UE0)と第2の移動局(UE1)の合成された波数スペクトラムを示す。図17に示す様に第1の移動局と第2の移動局は直交した波数に多重化されている。このため、MAIの低減が図れる。
以上より、第3実施例によれば、マルチパス干渉キャンセラを必要とせず、マルチパス干渉を低減することが可能である。
(D)第4実施例
図18は本発明の第4実施例の周波数分割多重送信装置のブロック図、図19は図18の周波数分割多重送信装置の動作説明用タイミングチャートである。第4実施例の周波数分割多重送信装置は基地局として利用することができる。
符号化部81は入力された2値の情報系列に、ターボ符号、畳込み符号などの誤り訂正符号を適用してチャネル符号化を行い、データ変調部82はチャネル符号化されたデータ列を例えばQPSKのI,Q複素成分(シンボル)に変換する。1つのIFDMAシンボルは図19(a)に示すようにQ個のシンボルD0,D1 ,D2,D3(図ではQ=4)で構成されている。
時間領域圧縮および繰り返し部83は、図19(b)に示すようにIFDMAシンボルを構成する4個のシンボルD0,D1 ,D2,D3の時間領域をそれぞれ圧縮して各シンボルをL回(図ではL=4)繰り返し発生してシンボル繰り返し系列を発生し、並び替え部84は、該シンボル繰り返し系列を並び替えてシンボル系列D0,D1,D2,D3と同じ配列にする。繰り返しにより得られたシンボルの周期をTcとすれば、シンボル繰り返し周期Tsは、Ts=Tc×Qの関係がある。
位相回転量生成部85のシンボル位相回転量生成部850、851、852、853はシンボルD0,D1,D2,D3に対してシンボル固有の位相回転量を発生し、セレクタ86はシンボルD0,D1,D2,D3のタイミングで、対応するシンボル位相回転量生成部850、851、852、853から出力する位相回転量をデータ位相回転部87に入力する。
シンボル位相回転量生成部850はシンボルD0の位相回転量として0を発生し、シンボル位相回転量生成部851はシンボルD1の位相回転量として図19に示すようにπ/2づつ増加するAi(i=0,1,2,…)を発生し、シンボル位相回転量生成部852はシンボルD2の位相回転量として図19に示すように2π/2づつ増加するBi(i=0,1,2,…)を発生し、シンボル位相回転量生成部853はシンボルD3の位相回転量として図19に示すように3π/2づつ増加するCi(i=0,1,2,…)を発生する。
データ位相回転部87はシンボル並び替え後の繰り返しシンボルD0,D1,D2,D3に対してセレクタ86から出力する各シンボル固有の位相回転量を乗算する。位相回転後のシンボル系列は図19(c)に示すようになる。
CP付加部88は図19(d)に示すようにIFDMAシンボル毎に位相回転を施されたシンボル系列の先頭にCP(Cyclic Prefix)を付加し、送信部89は該CPが付加されたシンボル系列の周波数をベースバンド周波数から無線周波数にアップコンバートした後、増幅してアンテナより送信する。図20は第4実施例の周波数スペクトラムを示す図である。
第4実施例の周波数分割多重受信装置は、図示しないが、無線受信部、直交復調部、CP削除部、送信装置と逆の位相回転を施す位相回転部、周波数f0、f4の成分を合成してシンボルデータD0として出力し、周波数f1、f5のサブキャリア成分を合成してシンボルデータD1として出力し、周波数f2、f6の成分を合成してシンボルデータD2として出力し、周波数f3、f7のサブキャリア成分を合成してシンボルデータD3として出力するサブキャリア合成部、シンボルD0,D1、D2,D3を入力されて誤り訂正復号処理を行ってデータ処理部に入力する復号部をそなえている。
第4実施例によれば、シンボルD0は周波数f0,f4に、シンボルD1は周波数f1,f5に、シンボルD2は周波数f2,f6に、シンボルD3は周波数f3,f7に出力される。この結果、擬似的なOFDM信号となり、マルチパス干渉に対する耐性が向上するとともに、周波数ダイバーシティ効果も発生する。また、時分割多重処理により、信号を生成しているため、PAPRが大きくなることは無い。
(付記)
(付記1)
シンボル及び移動局固有の周波数スペクトラムでデータを送信する周波数分割多重送信装置において、
送信データを符号化する符号化部、
該符号化部の出力データを変調するデータ変調部、
該データ変調部から出力する送信シンボル系列の各シンボルの時間領域を圧縮して、該シンボルを所定回数繰り返す時間領域圧縮・繰り返し部、
得られた繰り返しシンボル系列の各シンボルを前記送信シンボル系列の配列となるように並び替えるシンボル並び替え部、
シンボル固有の速度で変化する位相を生成する第1の位相生成部、
並び替え後の繰り返しシンボル系列の各シンボルに前記シンボル固有の位相の回転を施す第1の位相回転部、
移動局固有の速度で変化する位相を生成する第2の位相生成部、
前記第1の位相回転部から出力するシンボル系列に前記移動局固有の位相回転を施す第2の位相回転部、
前記第2の位相回転部出力を送信する送信部、
を備えたことを特徴とする周波数分割多重送信装置。
(付記2)
シンボル及び移動局固有の周波数スペクトラムでデータを送信する周波数分割多重送信装置において、
送信データを符号化する符号化部、
該符号化部の出力データを変調するデータ変調部、
該データ変調部から出力する送信シンボル系列の各シンボルの時間領域を圧縮して、該シンボルを所定回数繰り返す時間領域圧縮・繰り返し部、
得られた繰り返しシンボル系列の各シンボルを前記送信シンボル系列の配列となるように並び替えるシンボル並び替え部、
シンボルと移動局のそれぞれに固有の速度で変化する位相を生成する位相生成部、
前記並び替え後の繰り返しシンボル系列の各シンボルに前記位相生成部から出力する位相の回転を施す位相回転部、
前記の位相回転部出力を送信する送信部、
を備えたことを特徴とする周波数分割多重送信装置。
(付記3)
前記送信装置より送信された信号を受信する受信部、
受信信号より前記繰り返しシンボル系列の各シンボルを復調する直交復調部、
受信したシンボル系列のフレームシンボルタイミングを検出するタイミング検出部、
タイミング検出部において検出されたタイミングで受信シンボル系列を切り出し、該受信シンボル系列にFFT変換処理を施して周波数スペクトラムに変換するFFT処理部、
移動局及びシンボル毎に、該移動局に応じた周波数スペクトラムのうち該シンボル固有の周波数スペクトラムを合成する合成部、
各シンボルの合成信号からデータを復号する復号部、
を備えたことを特徴とする付記1または2記載の周波数分割多重受信装置。
(付記4)
シンボル及び移動局固有の波数スペクトラムでデータを送信する波数分割多重送信装置において、
送信データを符号化する符号化部、
該符号化部の出力データを変調するデータ変調部、
該データ変調部から出力する送信シンボル系列の各シンボルの時間領域を圧縮して、該シンボルを所定回数繰り返す時間領域圧縮・繰り返し部、
得られた繰り返しシンボル系列の各シンボルを前記送信シンボル系列の配列となるように並び替えるシンボル並び替え部、
前記繰り返しシンボル系列のシンボル毎に、該シンボルの拡散コードとしてウォルシュコードを構成する所定の波数のコードを発生する拡散コード発生部、
前記繰り返しシンボル系列の各シンボルに前記拡散コードを乗算して拡散する拡散部、
前記拡散部の出力を送信する送信部、
を備えたことを特徴とする周波数分割多重送信装置。
(付記5)
前記拡散コード発生部は、前記拡散コードとして移動局毎にウォルシュコードを構成する異なる波数のコードを発生する、
ことを特徴とする付記4記載の波数分割多重送信装置。
(付記6)
前記送信装置より送信された信号を受信する受信部、
受信信号より前記繰り返しシンボル系列の各シンボルを復調する直交復調部、
受信したシンボル系列のフレームシンボルタイミングを検出するタイミング検出部、
タイミング検出部において検出されたタイミングで受信シンボル系列を切り出し、該受信シンボル系列にウォルシュのWFT変換処理を施して波数スペクトルに変換するウォルシュのWFT処理部、
移動局及びシンボル毎に、該移動局に応じた波数スペクトラムのうち該シンボル固有の波数スペクトルを合成する合成部、
各シンボルの合成信号からデータを復号する復号部、
を備えたことを特徴とする付記4または5記載の波数分割多重受信装置。
(付記7)
シンボル及び移動局固有の周波数スペクトラムでデータを送信する周波数分割多重送信装置において、
送信データを符号化する符号化部、
該符号化部の出力データを変調するデータ変調部、
該データ変調部から出力する送信シンボル系列の各シンボルの時間領域を圧縮して、該シンボルを所定回数繰り返す時間領域圧縮・繰り返し部、
得られた繰り返しシンボル系列の各シンボルを前記送信シンボル系列の配列となるように並び替えるシンボル並び替え部、
シンボル固有の速度で変化する位相を生成する位相生成部、
並び替え後の繰り返しシンボル系列の各シンボルに前記シンボル固有の位相の回転を施す位相回転部、
前記の位相回転部を送信する送信部、
を備えたことを特徴とする周波数分割多重送信装置。
(付記8)
シンボル及び移動局固有の周波数スペクトラムでデータを送信する周波数分割多重送信方法において、
送信データを符号化し、該符号化データを変調する第1ステップ、
データ変調された送信シンボル系列の各シンボルの時間領域を圧縮して、該シンボルを所定回数繰り返す第2ステップ、
得られた繰り返しシンボル系列の各シンボルを前記送信シンボル系列の配列となるように並び替える第3ステップ、
シンボル固有の速度で変化する位相を生成し、前記並び替え後の繰り返しシンボル系列の各シンボルに該シンボル固有の位相の回転を施す第4ステップ、
移動局固有の速度で変化する位相を生成し、前記位相回転を施されたシンボル系列に該移動局固有の位相回転を施す第5ステップ、
前記位相回転を施されたシンボル系列を送信する第6ステップ、
を備えたことを特徴とする周波数分割多重送信方法。
(付記9)
シンボル及び移動局固有の周波数スペクトラムでデータを送信する周波数分割多重送信方法において、
送信データを符号化し、該符号化データを変調する第1ステップ、
データ変調された送信シンボル系列の各シンボルの時間領域を圧縮して、該シンボルを所定回数繰り返す第2ステップ、
得られた繰り返しシンボル系列の各シンボルを前記送信シンボル系列の配列となるように並び替える第3ステップ、
シンボルと移動局のそれぞれに固有の速度で変化する位相を生成し、前記並び替え後の繰り返しシンボル系列の各シンボルに該位相の回転を施す第4ステップ、
前記位相回転を施されたシンボル系列を送信する第5ステップ、
を備えたことを特徴とする周波数分割多重送信方法。
(付記10)
前記送信装置より送信された信号を受信し、該受信信号より前記繰り返しシンボル系列の各シンボルを復調する第1ステップ、
受信したシンボル系列のフレームシンボルタイミングを検出し、該検出されたタイミングで受信シンボル系列を切り出し、該受信シンボル系列にFFT変換処理を施して周波数スペクトラムに変換する第2ステップ、
移動局及びシンボル毎に、該移動局に応じた周波数スペクトラムのうち該シンボル固有の周波数スペクトラムを合成する第3ステップ、
各シンボルの合成信号からデータを復号する第4ステップ、
を備えたことを特徴とする付記8または9記載の周波数分割多重受信方法。
(付記11)
シンボル及び移動局固有の波数スペクトラムでデータを送信する波数分割多重送信方法において、
送信データを符号化し、該符号化データを変調する第1ステップ、
データ変調された送信シンボル系列の各シンボルの時間領域を圧縮して、該シンボルを所定回数繰り返す第2ステップ、
得られた繰り返しシンボル系列の各シンボルを前記送信シンボル系列の配列となるように並び替える第3ステップ、
前記繰り返しシンボル系列のシンボル毎に該シンボルの拡散コードとしてウォルシュコードを構成する所定の波数のコードを発生し、該繰り返しシンボル系列の各シンボルに該拡散コードを乗算して拡散する第4ステップ、
前記拡散出力を送信する第5ステップ、
を備えたことを特徴とする周波数分割多重送信方法。
(付記12)
前記拡散コードとして移動局毎にウォルシュコードを構成する異なる波数のコードを発生する、
ことを特徴とする付記11記載の周波数分割多重送信方法。
(付記13)
前記送信装置より送信された信号を受信し、該受信信号より前記繰り返しシンボル系列の各シンボルを復調する第1ステップ、
受信したシンボル系列のフレームシンボルタイミングを検出し、該検出されたタイミングで受信シンボル系列を切り出し、該受信シンボル系列にウォルシュのWFT変換処理を施して波数スペクトルに変換する第2ステップ、
移動局及びシンボル毎に、該移動局に応じた波数スペクトラムのうち該シンボル固有の波数スペクトルを合成する第3ステップ、
各シンボルの合成信号からデータを復号する第4ステップ、
を備えたことを特徴とする付記11または12記載の波数分割多重受信方法。
(付記14)
シンボル及び移動局固有の周波数スペクトラムでデータを送信する周波数分割多重送信方法において、
送信データを符号化し、該符号化データを変調する第1ステップ、
データ変調された送信シンボル系列の各シンボルの時間領域を圧縮して、該シンボルを所定回数繰り返す第2ステップ、
得られた繰り返しシンボル系列の各シンボルを前記送信シンボル系列の配列となるように並び替える第3ステップ、
シンボル固有の速度で変化する位相を生成し、並び替え後の繰り返しシンボル系列の各シンボルに該シンボル固有の位相の回転を施す第4ステップ、
前記位相回転を施されたシンボル系列を送信する第5ステップ、
を備えたことを特徴とする周波数分割多重送信方法。
51 符号化部
52 データ変調部
53 時間領域圧縮および繰り返し部
54 シンボル並び替え部
55、56 拡散コード生成部
57 拡散コード乗算部
58 CP付加部
59 送信部
60 スイッチ

Claims (3)

  1. シンボル及び移動局固有の波数スペクトラムでデータを送信する波数分割多重送信装置において、
    送信データを符号化する符号化部、
    該符号化部の出力データを変調するデータ変調部、
    該データ変調部から出力する送信シンボル系列の各シンボルの時間領域を圧縮して、該シンボルを所定回数繰り返す時間領域圧縮・繰り返し部、
    得られた繰り返しシンボル系列の各シンボルを前記送信シンボル系列の配列となるように並び替えるシンボル並び替え部、
    前記繰り返しシンボル系列のシンボル毎に、該シンボルの拡散コードとしてウォルシュコードを構成する所定の波数のコードを発生する拡散コード発生部、
    前記繰り返しシンボル系列の各シンボルに前記拡散コードを乗算して拡散する拡散部、
    前記拡散部の出力を送信する送信部、
    を備えたことを特徴とする波数分割多重送信装置。
  2. 請求項1記載の波数分割多重送信装置から送信される信号を受信する波数分割多重受信装置において、
    前記送信装置より送信された信号を受信する受信部、
    受信信号より前記繰り返しシンボル系列の各シンボルを復調する直交復調部、
    受信したシンボル系列のフレームシンボルタイミングを検出するタイミング検出部、
    タイミング検出部において検出されたタイミングで受信シンボル系列を切り出し、該受信シンボル系列にウォルシュのWFT変換処理を施して波数スペクトルに変換するウォルシュのWFT処理部、
    移動局及びシンボル毎に、該移動局に応じた波数スペクトラムのうち該シンボル固有の波数スペクトルを合成する合成部、
    各シンボルの合成信号からデータを復号する復号部、
    を備えたことを特徴とする波数分割多重受信装置。
  3. シンボル及び移動局固有の波数スペクトラムでデータを送信する波数分割多重送信方法において、送信データを符号化し、該符号化データを変調する第1ステップ、
    データ変調された送信シンボル系列の各シンボルの時間領域を圧縮して、該シンボルを所定回数繰り返す第2ステップ、
    得られた繰り返しシンボル系列の各シンボルを前記送信シンボル系列の配列となるように並び替える第3ステップ、
    前記繰り返しシンボル系列のシンボル毎に該シンボルの拡散コードとしてウォルシュコードを構成する所定の波数のコードを発生し、該繰り返しシンボル系列の各シンボルに該拡散コードを乗算して拡散する第4ステップ、
    前記拡散出力を送信する第5ステップ、
    を備えたことを特徴とする波数分割多重送信方法。
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JPN6012058970; 後藤 喜和,他2名: '上りリンク可変拡散率・チップ繰り返しファクタ(VSCRF)-CDMAブロードバンド無線アクセスにおけ' 電子通信情報学会技術研究報告 , 20041022 *

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