JP2011076531A - 監視制御システム及び監視制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】監視制御装置を監視操作する監視操作員に携帯され、監視操作員の健康状態を示す生体検知装置(検知部)30からのデータより、生体検知装置本体が監視操作員の異常を検知し、異常を検知したときには無線出力部102より異常信号を送信し、これを受けた異常種類判定モジュール106が異常種類データ107を参照して、異常の種類を判定し、判定された異常の種類に応じて、警報表示モジュール112により表示器25に警報表示を行わせるようにした。
【選択図】図5
Description
さらに、監視操作員の負担の軽減を目的とする監視システムや、警報発生時の対応を迅速、効率的にサポートするシステムや、リアルタイムでの監視制御、状態監視、プラント診断や運転履歴を提供するシステムなどに関する多数の技術が発明され、利用されている(たとえば特許文献1〜2参照)。
しかしながら、ITVは台数が限定されているため、撮影範囲内で異常が検知されることは極めて稀であり、一般的には運転員が定期的な現場パトロールを行い、現場を目視で確認して回ることにより点検を行っている。よって、ほとんどのプラント設備で中央監視制御業務と合わせて現場パトロールが業務に組み込まれている。
監視制御装置を監視操作する監視操作員に携帯され、監視操作員の健康状態を監視するとともに、監視操作員の健康状態の異常を検知したときに異常信号を送信するよう構成された生体監視装置、
プラントからの監視信号及び生体監視装置からの異常信号に基づき、プラントまたは監視操作員の異常の種類を判定する異常種類判定手段、
この異常種類判定手段により判定された異常の種類に応じて警報表示を行う警報表示手段を備えたものである。
監視制御装置を監視操作する監視操作員に携帯され、監視操作員の健康状態を監視するとともに、監視操作員の健康状態の異常を検知したときに異常信号を送信するよう構成された生体監視装置、
プラントからの監視信号及び生体監視装置からの異常信号に基づき、プラントまたは監視操作員の異常の種類を判定する異常種類判定手段、
この異常種類判定手段により判定された異常の種類に応じて警報表示を行う警報表示手段を備えたので、監視操作員自体に異常が発生した場合でも、迅速にそれを発見し、速やかに監視制御への対応が可能になる。
本発明の実施の形態1について図を用いて説明する。
図1は、この発明の実施の形態1による監視制御システムを示す構成図である。
図1において、例えば、浄水場等のプラント設備を監視制御するための監視制御システムの構成を示している。
生体検知装置(生体監視装置)を構成する生体検知装置本体12は、操作部11を有し、プラントを監視制御する監視制御装置を監視操作する監視操作員に携帯される。無線読取手段14は、生体検知装置本体12からの無線信号13を受信する。処理機能を備えた装置8(例えばプラントコントローラ)は、無線読取手段14からの信号を、ローカルバス10を介して受信し、受信した信号を判別する。
処理機能を備えた装置8には、プラントバスインターフェース装置23及びプラントバス7を介して、保存用サーバ19、監視情報コントローラ20及びデータベース装置21が接続される。保存用サーバ19、監視情報コントローラ20及びデータベース装置21には、通信ネットワーク6を介して監視制御装置1C、監視制御装置1D、維持管理端末3、大画面表示器2、プリンタ22、ITVカメラ9を制御するITV制御装置16、広域監視用サーバ4が接続される。広域監視用サーバ4には、広域ネットワーク5を介して監視制御装置1A、監視制御装置1Bが接続される。
なお、監視制御装置1AはA観測所に配置され、監視制御装置1BはB配水場に配置されている。
また、監視制御装置1C、監視制御装置1Dは、プラント集中監視するのに用いられ、維持管理端末3と大画面表示器2は、プラントを維持管理するために用いられる。
生体検知装置は、監視操作員が腕などに装着する図2(後述する)に示す検知部と、この検知部からの信号を受信し、生体情報を処理し、現在の状態が健全な状態であるかどうかを判断し、もし異常状態であれば、無線通信で各種異常信号を発信する図3(後述する)に示す生体検知装置本体12から構成される。
生体検知装置本体12は、検知部からの無線信号を受信できる範囲であれば、例えば、かばんやリュックサックに収納したり、ポケットに収納したり、腕や腰に装着するためのバンドでもって腕や腰などに装着してもよい。
なお、これら生体検知機器は小型化にともない、図2に示す生体検知装置(検知部)のユニット部に生体検知装置本体の機能を組み込み、携帯型機器としての利便性を高めたものが望ましい。
モニタする内容は、体温、血圧、脈拍、酸素飽和度、心電図などと多種あるが、軽量化のため、これらのいずれか一つ、あるいは複数の項目をモニタすることで、健康管理や異常の検知を可能とすればよい。
具体的には、血圧の測定には、一般によく知られているオシロメトリック法を用いて測定してもよいし、リバロッチ・コロトコフ法を用いて測定していてもよい。また、体温、脈拍においては身体部分との密着部があれば容易に測定可能であることは周知である。
処理機能を備えた装置8(例えばプラントコントローラ)は、プラント設備15に設置されるポンプ、弁、ゲートなどのプラント機器を制御する制御プログラムを内蔵する制御コントローラで、例えば、PLC(Programmable Logic Controller)等で構成される。
この監視制御装置の役割について説明する。監視制御装置を制御する監視制御部は、処理機能を備えた装置8(プラントコントローラ)によって制御されるプラント設備15の状態監視、および運転操作を行う。
また、プラント設備の監視、表示は、大画面表示器2などの大型スクリーンや、各監視制御装置1A、1B、1C、1Dが備える表示部など複数の表示手段によって行われ、表示される異常情報を含む監視制御情報を表示する画面表示信号は、監視情報コントローラ20を介して通信ネットワーク6とプラントバス7に接続され、異常情報を含む監視制御情報や、この監視制御部で処理する制御情報が各々の表示手段に表示される。
図2において、生体検知装置の検出部30は、スイッチ33と、表示部32が設けられたユニット部34と、リストバンドなどの固定部31とを有している。
スイッチ33は、電源の入切スイッチである。ユニット部34は、生体情報を検出するセンサ機能と、生体情報を処理する処理機能と、無線で信号を通信する無線通信機能を有する。固定部31は、監視操作員の腕に巻きつけて固定される。生体検知装置の検出部30を構成するユニット部34は、生体検知装置本体12と無線を介して各種信号の送受信が可能な構成となっている。また、生体検知装置の検出部のユニット部34には表示部32が設けられ、例えば心拍数、血圧などの測定情報や、電池の残り残量を表示することができる。
なお、生体検知装置のユニット部34と固定部31は、別々の部材で構成されていても、一体型の構造であってもよいし、固定部31にセンサ機能をもたせ、腕に止める機能とセンサで生体情報を検出する機能を持たせてもよい。
また、電源の入切を行うスイッチ33は、ユニット部34の側面に設置されているが、埋め込みスライド型または、押しボタン型として表裏側面どこに取り付けてもよい。
図3において、生体検知装置本体12は、操作部11、電源の入切スイッチであるスイッチ40、表示部41、通信用端子42が設けられ、さらに無線信号13を発信する無線出力部、充電用端子、及び通信用端子42が設けられており、生体検知装置本体12が、専用のクレードルに装着されたとき、充電用端子を介して生体検知装置本体12と専用クレードルが接続される構成となっている。
生体検知装置本体12が専用クレードルに装着された際に、生体検知装置本体12は、充電用端子を介して電力の供給を受け、生体検知装置本体12に内蔵されている充電池の充電を行う。また、通信用端子42にパーソナルコンピュータ等の外部機器が接続されている場合、生体検知装置本体12は、通信用端子42を介して、その外部機器と通信を行うことができる。
図4において、監視制御装置1A、1B、1C、1Dは、監視制御装置を制御する監視制御部50と、監視操作員が監視する監視制御情報を表示させる表示部51と、監視操作員が入力操作を行う操作部52とからなる。操作部52には、マウスや画面を直接タッチして選択できるタッチパネル操作器も含まれる。
具体的には、監視制御装置は、通信ネットワーク6と通信を行う通信インタフェース部と、ハードディスクメモリなどの記憶部と、この監視制御システムの各部を制御するCPUなどの演算部と、キーボード、マウスなどの操作入力部と、監視操作画面を表示する表示部とからなる。
図5において、プラント設備15は、上下水道などの水処理プラント設備である。信号受信部103は、プラントの監視データ、例えば接点信号などのディジタル入力信号や、計器から連続的に入力されるアナログ入力信号を受信する。生体検知装置(検知部)30は、図2に示す装着者の生体信号をモニタリングする。生体検知装置本体12の異常判定モジュール100は、生体検知装置(検知部)30でモニタリングした信号を、しきい値データ101と比較することにより、異常を判定する。生体検知装置本体12の無線出力部102は、異常判定モジュール100が異常と判断した場合に、その異常信号情報を無線信号として出力する。
無線読取手段14は、無線出力部102からの無線信号を受信する。
異常種類判定モジュール106(異常種類判定手段)は、無線読取手段14で受信した信号または信号受信部103で受信した信号を受けて、異常種類データ107と比較することにより、異常の種類を判定し、緊急度を付加する。時系列処理モジュール108は、異常種類判定モジュール106からの信号項目に対して、その発生時刻を付加する。
警報抑制モジュール109(警報切替手段)は、時系列処理された信号項目のうち表示する優劣を警報抑制データ110から読みとり、表示すべき警報項目が制限されるよう抑制する。警報表示モジュール112(警報表示手段)は、時系列処理モジュール108及び警報抑制モジュール109で処理された異常項目を表示器25と警報装置18に時系列順に表示または警報を発報する。確認入力113は、図4に示す監視制御装置の操作部52で実施され、異常信号を確認入力する。確認モジュール111は、確認入力113がどの異常信号に対して行われたかを判定する。
なお、表示器25は、大画面表示器2などの大型スクリーンや、各監視制御装置1A、1B、1C、1Dが備える表示部などの表示手段である。
また、異常種類判定モジュール106、時系列処理モジュール108、警報抑制モジュール109、警報表示モジュール112は、監視制御装置に組み込まれている。しかし、これに限らず、一部を処理機能を備えた装置8に設けることも可能である。
図7において、画面201は、表示器25に表示されるプラントの監視画面の1つであり、実際にポンプの運転/停止、弁の開/閉/停止、流量、水位の値などの状態をリアルタイムに監視することができる。故障信号履歴202は、発生した故障信号の履歴を表示する窓になっており、発生した順番に下から並べられる。表示しきれない故障信号履歴202は、右横のバー203を上下に動かすことでスクロールさせ、表示することができる。
図8は、図7の故障信号履歴202を抜粋したものであり、故障発生日の日付210と、故障発生時刻211と、故障が発生した設備名称212と、対象の機器、物、人の名称213と、故障の発生名称214と、発生した故障信号の緊急度の高低の表示215とにより、信号項目を構成している。
各信号項目は、古い順に信号項目216a、信号項目216b、信号項目216c、信号項目216dが示されている。
図9において、図7と異なる点は、故障信号履歴202への表示方法である。信号項目220aは、発生した緊急度高の故障信号である。信号項目220bは、信号項目220aに示すような緊急度高の信号が発生した場合に、今まで発生していた故障で緊急度が低の信号をまとめて表示している。ここで信号項目220bの信号を選択し、確認ボタン221を押す操作をすると、リンク付けされている緊急度低の故障信号履歴を確認することができる。
図10において、信号項目220aは、確認操作され、緊急度高の故障信号である。信号項目216a、216b、216c、216dは、図9の信号項目220b「一括 抑制信号一括 故障」にまとめられていた緊急度低の故障一覧である。
図6のフローは、プラント設備からの信号処理フローであるステップS12から始まるフローと、生体検知装置からの信号処理フローであるステップS1から始まるフローに分かれる。
ステップS1では、生体検知装置(検知部)30が生体信号検出中かどうかで処理が異なる。すなわち、生体検知装置(検知部)30の電源の入切スイッチであるスイッチ33が切の場合や、生体検知装置本体12の電源の入切スイッチ40が切の場合は、生体情報信号の読み取りが行われないので、終了となる。生体検知装置(検知部)30で生体信号検出中であれば、ステップS2で、生体検知装置(検知部)30を通して人体から送られてくる生体情報信号を所定の周期でモニタリングし、そのデータを異常判定モジュール100に出力する。
次いで、ステップS3で、異常判定モジュール100は、この生体情報信号データに対して、1点ずつ予め設定されたそれぞれの上下限値データをしきい値データ101から読み出して、比較を行う。生体情報信号データが読み出した上限値を超えていたり、下限値を下回ったりしていれば異常と判断する。
ステップS12では、まずプラント設備15からの信号が有るか無いかによって分かれる。信号が無い場合は終了となる。プラント設備15からの信号入力が有る場合は、ステップS13において、信号受信部103で信号を受信する。
次に、ステップS9において、異常信号の緊急度が高いか低いかによって処理方法が分かれる。緊急度が低い場合は、そのままステップS11に移行する。緊急度が高い場合には、ステップS10に移行する。
緊急度高の信号は、そのままの信号として警報表示モジュール112に送る。したがって本ステップS10の処理によって、緊急度高の信号が有る場合では、警報表示モジュール112に送られる信号は、緊急度高の信号と、それ以外の異常情報を一つにまとめた信号である抑制信号一括の2種類となる。
また、表示と同時に、警報表示モジュール112は、警報装置18に信号を送り、異常信号の種類と、緊急度の高さに応じて、警報音を変えて異常が発生したことを、警報と音声で警告する。
次に、ステップS15において、確認モジュール111は、発生した異常信号表示毎に確認入力113が行われたかどうかを判断して、警報抑制モジュール109に送信する。
現在、発生している緊急度高の信号全てに対して確認が行われた場合は、そのままステップS19に移行する。行われなかった場合には、ステップS14に戻り、ステップS14から再スタートする。
この抑制信号一括の解除は、ステップS10で警報抑制モジュールによって、抑制信号一括の信号にまとめる際に、まとめた各個別信号の信号情報とリンク付けを行っているため、容易に実施することが可能である。抑制信号一括を解除して、各個別の信号として、警報表示モジュール112に送った後は、ステップS11に戻り、ステップS11から再スタートとなる。
図7は、緊急度高の信号が発生する前の水処理プラントの表示器25に表示される警報表示画面の一例を示し、画面201は、表示器25に表示されるプラントの監視画面の1つであり、実際にポンプの運転/停止、弁の開/閉/停止、流量、水位の値などの状態をリアルタイムに監視することができる。故障信号履歴202は、発生した故障信号の履歴を表示する窓になっており、発生した順番に下から並べられる。よって、一番上の信号は常に最新の発生信号となる。故障信号履歴202の大きさは可変で画面いっぱいまで大きくできるし、1行表示まで小さくもできる。表示しきれない故障履歴は、右横のバー203を上下に動かすことでスクロールさせ表示することができる。
図8の表示例においては、表示されている一番古い故障表示は、信号項目216aの「ろ過池 2号ろ過池 洗浄渋滞」で、5月29日の金曜日に時刻10時00分34秒に発生し、緊急度は、低の信号であることがわかる。次に古い故障表示は、信号項目216bの「受変電 ポンプ棟送り遮断器 過電流」で、5月29日の金曜日に時刻10時12分28秒に発生し、緊急度は、低の信号であることがわかる。その次に古い故障表示は、信号項目216cの「受変電 2号変圧器 軽故障」であり、一番新しい故障表示は、一番上の欄にある信号項目216dの「揚水 排水池 水位異常高」で、5月29日の金曜日に時刻13時48分58秒に発生し、緊急度は、低の信号であることがわかる。
また、これらの故障信号が発生したとき、故障表示は、点滅(フリッカ)表示となっており、同時に警報音、及び音声告知が発報する。
また、故障表示の点滅(フリッカ)表示は、故障表示項目を選択し、確認操作をするまで継続される。図8の例では、例えば信号項目216dの「揚水 排水池 水位異常高」の信号項目を選択し、その後、図7の確認ボタン221のを押す操作を行うと、「揚水 排水池 水位異常高」の信号項目を確認したこととなる。ここで故障信号は、実際の故障状態が回復し、信号入力が解除された場合は、文字色を変更し、緑色の文字表示となる。この際、前述の確認操作をしていなければ、点滅は継続されるし、警報停止操作をしていなければ、警報音および音声告知は継続される。
例えば、今回の事例では、図8に示す故障信号履歴202が別ウィンドウで立ち上がり、詳細な個別信号の内容を確認することができる。また、緊急度高の故障信号発生中で、全ての緊急度高の故障が確認操作されていない状態においては、緊急度低の故障信号が新たに発生した場合でも、信号項目220bの「一括 抑制信号一括 故障」の中にまとめられるため、結果的に緊急度高の個別信号と、緊急度低の一括信号の2種類だけの表示となる。そのため、緊急度高の個別故障を速やかに確認することができ、効率的に対応することが可能となる。
図10の信号項目220aは、確認操作され、フリッカが停止した緊急度高の故障信号である。信号項目216a、216b、216c、216dは、図9の信号項目220b「一括 抑制信号一括 故障」にまとめられていた緊急度低の故障一覧である。
また、監視操作員自体に異常が発生した場合には、モニタリングしている生体検知装置からの異常信号を検知し、それ以外の他の状態監視信号を集約してまとめ、1点表示させて、状態を監視している監視制御システムの表示部に表示されるので、故障表示部においても発見漏れを防止し、迅速に発見することができ、その後の処置を素早く行うことが可能となる。
次に、本発明の実施の形態2について図を参照して説明する。
図11は、この発明の実施の形態2による監視制御システムを示すブロック図である。
図11において、1、2、14、15、18、30、52、100〜103、106〜113は図5におけるものと同一のものである。
図11では、ネットワークに接続され、予め登録される緊急通報先リストを有する記憶装置を備えており、この記憶装置は、生体検知装置本体12からの異常信号発生時、異常信号を、緊急通報先リストを参照して緊急連絡先に送信できる緊急通報手段を備えている。
緊急通報手段は、通報先判定モジュール114と通報モジュール116を有する。
通報先判定モジュール114は、緊急度高の異常信号が発生した場合に、どこに通報を行うかを判断し、通報先リストデータ115(緊急通報先リスト)を参照して、通報先のデータを読み取り、通報モジュール116に通報先データと通報の内容を送信する。通報モジュール116は、通報先判定モジュール114で決定した通報先に情報の通報を行う。
図12のフロー図で、実施の形態1と異なる点は、ステップS9において、異常信号の緊急度が高いか低いかによって処理方法が分かれる際、緊急度が高い場合には、ステップS10およびステップS25に移行することである。
他のステップS1〜S20は図6におけるものと同一のステップであり、その説明を省略する。
例えば、本事例によれば監視操作員Aと、監視操作員Bが日直担当で勤務している場合において、監視操作員Aと、監視操作員Bの携帯メールアドレスが予め通報先リストデータ115に登録されており、業務を開始する際に、監視制御装置の設定画面から監視操作員Aと監視操作員Bを監視員として選択して登録するようにする。
ここで、監視操作員Aが、図2に示す生体検知装置(検出部)を装着し、監視操作員A自体の異常を検知し、緊急度高の異常信号が発生した場合には、生体検知装置から異常信号を送信する。これを受信した通報先判定モジュール114は、生体検知装置毎に設けられた生体検知装置専用の管理番号と装着した監視操作員を決定する情報を用い、異常信号を発信した生体検知装置から、装置専用の管理番号を受信することで、監視操作員Aが異常状態であることを判断する。
次に、通報先判定モジュール114が、監視操作員Aが異常状態と判断し、監視操作員Bの携帯メールアドレスを通報先リストデータから照合して、通報モジュール116により、メールで監視操作員Bに通報を行う。
また、本事例によれば、業務を開始する際に、日直担当を監視制御装置の設定画面から選択するようになっているが、予め個別の管理番号を登録した生体検知装置を担当者個人ごとに固定で支給する場合には、日直担当の監視操作員が装着する際は、当然電源をオンするし、日直担当でない監視操作員の電源は当然オフされているので、電源が入っている生体検知装置の担当者を日直担当と判断させてもよい。この信号の送受信は、生体検知装置の無線出力部102と信号受信部103にて行う。
また、本事例によれば、通報は、日直担当の異常でない方のみとしているが、管理責任者や、上司などの関係者に送るようにしてもよい。
また、監視を常に少人数で行っているため、一人が倒れた場合に監視操作業務がまわらなくなるケースにおいては、予め登録された緊急時に出動する予定の監視操作員に送るようにしてもよい。
また、監視を常に少人数で行う場合で、一人が倒れた場合に監視操作業務がまわらなくなるケースでは、予め登録された緊急時に出動する予定の監視操作員に緊急連絡が送信されるため、緊急時の監視操作員を自動的に派遣依頼することができ、迅速な対応が可能となる。
2 大画面表示器
3 維持管理端末
4 広域監視用サーバ
5 広域ネットワーク
6 通信ネットワーク
7 プラントバス
8 処理機能を備えた装置(例えばプラントコントローラ)
9 ITVカメラ
10 ローカルバス
11 生体検知装置(本体)操作部
12 生体検知装置(本体)
13 無線信号
14 無線読取手段
15 プラント設備
16 ITV制御装置
17 帳票作成装置
18 警報装置
19 保存用サーバ
20 監視情報コントローラ
21 データベース装置
22 プリンタ
23 プラントバスインターフェース装置
25 表示器
30 生体検知装置(検出部)
31 生体検知装置(検出部)の固定部
32 生体検知装置(検出部)の表示部
33 生体検知装置(検出部)のスイッチ
34 生体検知装置(検出部)のユニット部
40 生体検知装置(本体)のスイッチ
41 生体検知装置(本体)の表示部
42 生体検知装置(本体)の通信用端子
50 監視制御装置の監視制御部
51 監視制御装置の表示部
52 監視制御装置の操作部
Claims (4)
- プラントからの監視信号に基づき、上記プラントを監視制御する監視制御装置を有する監視制御システムであって、
上記監視制御装置を監視操作する監視操作員に携帯され、上記監視操作員の健康状態を監視するとともに、上記監視操作員の健康状態の異常を検知したときに異常信号を送信するよう構成された生体監視装置、
上記プラントからの監視信号及び上記生体監視装置からの上記異常信号に基づき、上記プラントまたは上記監視操作員の異常の種類を判定する異常種類判定手段、
この異常種類判定手段により判定された異常の種類に応じて警報表示を行う警報表示手段を備えたことを特徴とする監視制御システム。 - 記憶装置に格納され、上記異常の種類毎に緊急通報先が予め登録された緊急通報先リスト、
上記生体監視装置からの上記異常信号に該当する監視操作員を緊急通報先から除くように上記緊急通報先リストに基づき上記異常の種類に応じた緊急通報先を選定し、この選定した緊急通報先に緊急通報する緊急通報手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の監視制御システム。 - 上記警報表示手段による警報表示に当たって、個別警報表示と、複数の警報表示を一まとめにした一括警報表示とを切替える警報切替手段を備え、
上記異常種類判定手段は、上記異常の緊急度を判定するとともに、上記警報切替手段は、上記異常種類判定手段によって判定された異常の緊急度に応じて、上記個別警報表示と上記一括警報表示とを切替えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の監視制御システム。 - 監視制御装置によってプラントを監視制御する監視制御方法であって、
上記監視制御装置を監視操作する監視操作員が携帯する生体監視装置によって検出された上記監視操作員の健康状態の異常を示す異常信号を受信するステップ、
上記プラントからの監視信号及び上記異常信号に基づき、異常発生時の異常の種類を判定するステップ、
上記プラントの異常発生時には、上記異常の種類毎に緊急通報先が予め登録された緊急通報先リストに基づき、上記監視操作員の異常信号を参照して、緊急通報先を選定し、この選定した緊急通報先に緊急通報するステップを含むことを特徴とする監視制御方法。
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