JP2011076515A - 静電容量型入力装置付き液晶表示装置 - Google Patents

静電容量型入力装置付き液晶表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】座標の検出が1フレームで1回に制限されず、ノイズ電流を除去ないし抑制する
ことなく、共通電極の電圧の切り替えに伴うノイズの影響を受けにくい静電容量型入力装
置付き液晶表示装置を提供すること。
【解決手段】複数の電極の容量変化を検知するためのスイッチ・キャパシタ回路を備え、
スイッチ・キャパシタ回路の第1及び第2スイッチを互いに排他的にオン状態及びオフ状
態とする動作を繰り返すセトリング期間と、セトリング期間の後に、第1スイッチをオフ
状態とし、第2スイッチをオン状態として、ノードの電圧が予め設定された基準電圧に達
するまでの時間に基いて前記複数の検出電極におけるタッチ検出を行うカウント期間と、
を有し、複数の検出電極のそれぞれについて、セトリング期間の開始時点から予め定めた
一定時間後にコモン信号の電圧の切り替えを行うようにする。
【選択図】図13

Description

本発明は、指の接触位置を静電容量の変化として検出可能な入力装置(タッチパネル)
付き液晶表示装置に関し、特に静電容量方式の入力装置と液晶表示装置とを近接させて使
用した際の液晶表示装置からのノイズによる誤動作を抑制した静電容量型入力装置付き液
晶表示装置に関する。
携帯電話、ナビゲーション装置、パーソナルコンピューター、券売機、銀行や郵便局等
のATM(Automated Teller Machine)端末などの電子機器では、液晶表示装置などの表
面にタブレット型の入力装置が配置され、液晶表示装置の画像表示領域に表示された指示
画像を参照しながら、この指示画像が表示されている箇所に指などを触れることで、指示
画像に対応する情報の入力が行えるものが知られている。
このような入力装置には、抵抗膜型、静電容量型などがあるが、抵抗膜型の入力装置は
、フィルムとガラスの2枚構造でフィルムを押下してショートさせる構造のため、動作温
度範囲が狭く、経時変化に弱いという欠点を有している。これに対して、静電容量型の入
力装置は、一枚の基板に透光性導電膜を形成したものであり、寿命が長く、応答速度が早
く、分解能等に優れているという利点を有している。
例えば、下記特許文献1には、互いに交差する方向に透光性電極パターンを延在させ、
指などが接触した際の電極間の静電容量の変化を検知して入力位置を検出するタイプの静
電容量型の入力装置が開示されている。また、静電容量型の入力装置においては、透光性
導電膜の両端に同相、同電位の交流を印加し、指が接触あるいは近接してキャパシタが形
成される際に流れる微弱電流を検知して入力位置を検出するタイプのものも知られている
近年では、液晶表示装置を交流駆動する際に、信号線の電圧振幅を抑えるため、共通電
極の電圧を、低位側電圧及び高位側電圧に交互に切り替えることも行われているが、この
共通電極の電圧の切り替えに伴ってノイズが発生する。そのため、液晶表示装置と静電容
量型の入力装置とを組み合わせて使用すると、液晶表示装置からの表示ノイズの混入によ
って誤動作することがある。そこで、下記特許文献2に開示されている静電容量型のタブ
レット装置では、図19に示すように、液晶表示装置の1フレーム期間を表示期間(液晶
表示装置の書き込み期間)とタッチ検出期間に分け、液晶表示装置の表示ノイズがタッチ
検出に影響を与えないようにしている。
また、下記特許文献3に開示されているタッチセンサ付き表示装置では、図20に示す
ように、液晶表示装置の水平同期信号をストローブ信号とし、タッチパネル電流からノイ
ズ電流を差し引くことによって、液晶表示装置の駆動信号によるノイズを相殺している。
なお、図20における(a)は液晶表示装置の水平同期信号HSYNCの波形を示し、(
b)は対向電極に供給される共通電圧の波形を示し、(c)は位置検出用導電膜に誘起さ
れる誘起電圧(ノイズ成分)の波形を示し、(d)はストローブ信号の波形を示し、(e
)は位置検出用交流電圧の波形を示し、(f)はノイズ成分が重畳された電流信号波形を
示し、(g)は(f)に示した信号からノイズ成分が除去された電流信号波形(ノイズカ
ット電流信号波形)を示し、(h)は水平同期信号の整数倍の周波数を有すると共に水平
同期信号HSYNCと同期した位置検出用交流電圧の波形を示し、(i)は(h)に示し
た位置検出用交流電圧の1周期のパルス幅のストローブ信号の波形を示し、(j)は(i
)に示したストローブ信号を用いてノイズ成分を除去することによって得られたノイズカ
ット電流信号の波形を示している。
特開2007−122326号公報 特開平10−124233号公報 国際公開2006/043660号パンフレット
しかしながら、上記特許文献2に開示されている静電容量型のタブレット装置では、タ
ブレット装置の座標の検出期間が液晶表示装置の1フレームに1回の割合に制限され、液
晶表示装置のフレームレート以上のタッチ検出レートを実現することができないという問
題点が存在する。また、上記特許文献3に開示されているタッチセンサ付き表示装置によ
れば、タッチパネル電流からノイズ電流を差し引くことによって液晶表示装置からのノイ
ズの影響を排除した位置検出信号を得ることができるが、位置検出用電極毎にノイズ成分
を除去するためのノイズ除去回路が必要となる。そのため、上記特許文献3に開示されて
いるタッチセンサ付き表示装置を上記特許文献1に開示されているような互いに交差する
方向に透光性電極パターンを延在させ、指などが接触した際の電極間の静電容量の変化を
検知して入力位置を検出するタイプの静電容量型入力装置に対して適用すると、必要なノ
イズ除去回路数が多くなるという問題点が存在する。
本発明は、上述のような従来技術の問題点を解決すべくされたものであり、静電容量型
入力装置の座標の検出が1フレームで1回に制限されず、かつ、特に位置検出用信号から
ノイズ電流を除去ないし抑制することなく、共通電極の電圧の切り替えに伴うノイズの影
響を受けにくい静電容量型入力装置付き液晶表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の静電容量型入力装置付き液晶表示装置の発明は、
画素電極と、前記画素電極に対向するコモン電極との差電圧に応じた階調となる画素を複
数備える液晶表示パネルと、前記画素電極にそれぞれデータ信号を供給するとともに、第
1の電圧と前記第1の電圧よりも高い第2の電圧とを交互に切り替えたコモン信号を前記
コモン電極に供給する駆動回路と、前記液晶表示パネルに積層され、複数の検出電極を有
するタッチパネル基板と、前記複数の検出電極のタッチ検出を行う容量検出回路と、を備
え、前記容量検出回路は、前記複数の検出電極のそれぞれに形成され、電源線と所定のノ
ードとの間に流れる電流を一定値とさせる定電流源と、前記検出電極と前記ノードとの間
でオン状態またはオフ状態とする第1スイッチと、前記ノードと接地線との間でオン状態
またはオフ状態とする第2スイッチと、前記ノードと前記接地線との間に介挿された容量
素子と、を有するスイッチ・キャパシタ回路を有し、前記第1及び第2スイッチを互いに
排他的にオン状態及びオフ状態とする動作を繰り返すセトリング期間と、前記セトリング
期間の後に、前記第1スイッチをオフ状態とし、前記第2スイッチをオン状態として、前
記ノードの電圧が予め設定された基準電圧に達するまでの時間に基いて前記複数の検出電
極におけるタッチ検出を行うカウント期間と、を有し、前記駆動回路は、前記複数の検出
電極のそれぞれについて、前記セトリング期間の開始時点から予め定めた一定時間後に前
記コモン信号の電圧の切り替えを行うことを特徴とする。
本発明の静電容量型入力装置付き液晶表示装置においては、スイッチ・キャパシタ回路
のセトリング期間におけるノードの電圧は、検出電極における容量成分に応じた電圧にセ
トリング(収束)する。検出電極における容量成分は、タッチの有無によって異なるので
、カウント期間において、定電流源による容量素子への充電によってノードが基準電圧に
達するまでの時間によって検出電極におけるタッチの有無を検出することができる。本願
発明の静電容量型入力装置付き液晶表示装置においては、駆動回路は、複数の検出電極の
それぞれについてセトリング期間の開始時点から予め定めた一定時間後にコモン信号の電
圧の切り替えを行うようになされているので、容量検出回路における検出動作と液晶表示
装置のコモン信号の電圧の切り替えのタイミングが複数の検出電極のそれぞれについて同
じになる。そのため、本発明の静電容量型入力装置付き液晶表示装置によれば、複数の検
出電極のそれぞれの検出値には同じレベルの液晶表示装置のコモン信号の電圧の切り替え
に基くノイズが重畳していることになるため、座標検出動作毎の時系列的なばらつきや複
数の検出電極毎のばらつきがなくなり、特にノイズを回避ないし抑制せずとも正確なタッ
チ座標を求めることができるようになる。
本発明の静電容量型入力装置付き液晶表示装置においては、前記駆動回路は水平同期信
号に基いて前記コモン信号の電圧を切り替え、前記容量検出回路は前記水平同期信号に基
いて前記セトリング期間を開始するものとすることができる。
水平同期信号に基いてコモン信号の切り替え及びセトリング期間の開始を行うようにす
ると、コモン信号の切り替え及びセトリング期間の開始時期のずれが少なくなる。そのた
め、本発明の静電容量型入力装置付き液晶表示装置によれば、容量検出回路における検出
動作と液晶表示装置のコモン信号の電圧の切り替えのタイミングのズレが少ないため、座
標検出動作毎の時系列的なばらつきや複数の検出電極毎のばらつきがなくなって正確なタ
ッチ座標を求めることができるようになる。
また、本発明の静電容量型入力装置付き液晶表示装置においては、前記容量検出回路は
前記コモン信号に基いて前記セトリング期間を開始するものとすることもできる。
コモン信号に基いてセトリング期間の開始を行うようにしても、コモン信号の切り替え
及びセトリング期間の開始時期のズレが少なくなる。そのため、本発明の静電容量型入力
装置付き液晶表示装置によれば、座標検出動作毎の時系列的なばらつきや複数の検出電極
毎のばらつきがなくなって正確なタッチ座標を求めることができるようになる。
また、本発明の静電容量型入力装置付き液晶表示装置においては、前記容量検出回路は
マイクロプロセッサを備え、前記水平同期信号又は前記コモン信号は前記マイクロプロセ
ッサに供給され、前記マイクロプロセッサは前記セトリング期間に前記第1及び第2スイ
ッチをオン状態及びオフ状態とさせるものとしてもよい。
タッチパネルコントローラーには、マイクロプロセッサMPUがスイッチ・キャパシタ
回路を起動させる形式のものがある。本発明の静電容量型入力装置付き液晶表示装置は、
このようなタッチパネルコントローラーがマイクロプロセッサMPUを備えるものであり
、かつ、LCDドライバー回路が生成する水平同期信号HSYNCやコモン信号VCOM
を利用したものである。本発明の静電容量型入力装置付き液晶表示装置においても、簡単
な構成でありながら、タッチパネルのスキャン開始時からコモン信号VCOMの切り替わ
りまでの時間が常に一定となるように制御することができる。
また、本発明の静電容量型入力装置付き液晶表示装置においては、前記駆動回路は水平
同期信号及びクロック信号に基いて前記コモン信号の電圧を切り替え、前記容量検出回路
は前記水平同期信号及びクロック信号に基いて前記セトリング期間を開始するものとして
もよい。
水平同期信号及びクロック信号に基いてコモン信号の切り替え及びセトリング期間の開
始を行うようにしても、コモン信号の切り替え及びセトリング期間の開始時期のずれが少
なくなる。そのため、本発明の静電容量型入力装置付き液晶表示装置によれば、座標検出
動作毎の時系列的なばらつきや複数の検出電極毎のばらつきがなくなって正確なタッチ座
標を求めることができるようになる。
また、本発明の静電容量型入力装置付き液晶表示装置においては、前記容量検出回路は
マイクロプロセッサを備え、前記水平同期信号及び前記クロック信号は前記容量検出回路
のマイクロプロセッサに供給され、前記水平同期信号又は前記クロック信号に基いて、前
記マイクロプロセッサは前記セトリング期間を開始するものとしてもよい。
本発明の静電容量型入力装置付き液晶表示装置によれば、タッチパネルコントローラー
には、マイクロプロセッサMPUがスイッチ・キャパシタ回路を起動させる形式のもので
あり、タッチパネルコントローラー及びLCDドライバー回路の発振器の安定性がよくな
い場合であっても、より座標検出動作毎の時系列的なばらつきや複数の検出電極毎のばら
つきがなくなって正確なタッチ座標を求めることができるようになる。
また、本発明の静電容量型入力装置付き液晶表示装置においては、前記駆動回路は前記
水平同期信号を出力する発振器を備えるものとすることができる。
タッチパネルコントローラー及びLCDドライバー回路の発振器の安定性がよくない場
合がある。本発明の静電容量型入力装置付き液晶表示装置によれば、独立した水平同期信
号を出力する発振器を備えているため、水平同期信号の安定性が良好となるので、より座
標検出動作毎の時系列的なばらつきや複数の検出電極毎のばらつきがなくなって正確なタ
ッチ座標を求めることができるようになる。
また、本発明の静電容量型入力装置付き液晶表示装置においては、前記複数の検出電極
は、前記タッチパネル基板の入力領域に形成された、第1の方向に延在する複数の第1の
透光性電極パターンと、前記第1の方向に交差する第2の方向に延在する複数の第2の透
光性電極パターンとからなり、前記第1の透光性電極パターンと前記第2の透光性電極パ
ターンとは前記タッチパネル基板の同一面上に形成され、前記第1の透光性電極パターン
と前記第2の透光性電極パターンとは互いに電気的に絶縁されているものであることが好
ましい。
本発明の静電容量型入力装置付き液晶表示装置によれば、微細な検出電極を多く配置す
ることができるため、より正確なタッチ座標を求めることができるようになる。
図1Aは本発明の実施形態に係る静電容量型入力装置付き液晶表示装置の概略斜視図であり、図1Bは図1Aのタッチパネルの部分拡大平面図である。 図1Aの液晶表示装置の電気的構成を示す図である。 図1Aの液晶表示装置の画素の等価回路図である。 図1Aの液晶表示装置の動作を示す図である。 図1Bのタッチパネルの容量検出回路を示す図である 図1Bのタッチパネルの容量検出回路による検出動作の割り当てを示す図である。 図1Bのタッチパネルの1つの電極の動作を示すタイミングチャートである。 液晶表示装置とタッチパネルとの容量の関係を示す図である。 図9Aはセトリング期間のタッチパネルの動作を示す図であり、図9Bはカウント期間中のタッチパネルの動作を示す図である。 タッチパネルコントローラーの動作を示すフローチャートである。 従来のタッチパネルの容量検出回路タイミングチャートである。 従来の容量検出回路の実測波形を示す図である。 本発明の実施形態のタッチパネルの容量検出回路タイミングチャートである。 実施例1の静電容量型入力装置付き液晶表示装置のブロック図である。 実施例2の静電容量型入力装置付き液晶表示装置のブロック図である。 実施例3の静電容量型入力装置付き液晶表示装置のブロック図である。 実施例4の静電容量型入力装置付き液晶表示装置のブロック図である。 AD変換器としてσΔAD変換器を用いた容量検出回路を示す図である。 従来の静電容量型のタブレット装置の座標検出タイミングを示す図である。 従来のタッチセンサ付き表示装置の各部の信号波形を示す図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明するが、以下に示す実施形態
は、本発明をここに記載したものに限定することを意図するものではなく、本発明は特許
請求の範囲に示した技術思想を逸脱することなく種々の変更を行ったものにも均しく適用
し得るものである。
本発明の実施形態の静電容量型入力装置付き液晶表示装置の具体的構成及びその動作原
理を図1〜図13を用いて説明する。実施形態の静電容量型入力装置付き液晶表示装置1
0は、図1Aに示すように、液晶表示パネル11と、タッチ検出用の検出電極が形成され
たタッチパネル基板12(本発明の入力装置に対応)とを積層した構成を有している。液
晶表示パネル11は、透過型、反射型あるいは半透過反射型のアクティブマトリクス型液
晶表示パネルからなり、透過型あるいは半透過反射型の液晶表示パネルの場合、表示光の
出射側とは反対側にバックライト装置(図示省略)が配置されている。また、液晶表示パ
ネル11においては、液晶表示パネル11に対して位相差板や偏光板(図示せず)が重ね
て配置される。液晶表示パネル11は、アレイ基板13と、アレイ基板13に対して対向
配置された対向基板14と、対向基板14とアレイ基板13との間に保持された液晶層(
図示省略)とを備えている。なお、図1Aでは、説明のために液晶表示パネル11とタッ
チパネル基板12との間を離した状態で示しているが、実際には、これらは密着した状態
となっている。
図1Bは、本発明の実施形態に係るタッチパネル基板12に形成した透明な第1検出電
極15a及び透明な第2検出電極15bの平面的な構成を示す説明図である。なお、図1
Bにおいては、透明な第1検出電極15a及び透明な第2検出電極15bの一部を抜粋し
て示してある。また、以下では、透明な第1検出電極15a及び透明な第2検出電極15
bを区別する必要がない場合には、共に「検出電極15」と表す場合もある。
タッチパネル基板12は、静電容量型のタッチパネルであり、1枚の透光性基板上に、
タッチパネル基板12における入力位置の検出を行うための駆動回路(詳細な構成は後述
する)が接続されている。また、タッチパネル基板12においては、透光性基板の上面の
入力領域には、矢印Xで示す第1の方向に延在する複数列の透明な第1検出電極15aと
、矢印Yで示す第1の方向に交差する第2の方向に延在する複数列の透明な第2検出電極
15bとが形成されている。ここで、透明な第1検出電極15a及び透明な第2検出電極
15bは各々菱形形状をしている。
そして、透明な第1検出電極15aは透明な第2検出電極15bとの交差部15cで繋
がっているが、透明な第2検出電極15bは、透明な第1検出電極15aとの交差部15
cで途切れているが、層間絶縁膜15d上に形成された中継電極15eによって電気的に
接続されている。すなわち、交差部15cにおける透明な第1検出電極15aの上層側に
は、透光性の層間絶縁膜15dが形成されているとともに、この層間絶縁膜15dの上層
には、交差部15cで途切れている透明な第2検出電極15b同士を電気的に接続する透
光性の中継電極15eが形成されている。このため、透明な第2検出電極15bは第2の
方向で電気的に接続されている状態となる。
このような構成のタッチパネル基板12では、複数の透明な第1検出電極15a及び複
数の透明な第2検出電極15bに順次検出用電圧を印加して電荷を与えた際、いずれかの
箇所の導電体である指が触れると、透明な第1検出電極15a及び透明な第2検出電極1
5bと、指との間でも容量を持ち、その結果として静電容量が低下するので、いずれの箇
所に指が触れたかを検出することができるようになる。なお、透明な第1検出電極15a
及び透明な第2検出電極15bについての形状は、例えば矩形形状としてマトリクス状に
配列させてもよい。
ここで、実施形態の静電容量型入力装置付き液晶表示装置10における液晶表示パネル
11及びその駆動回路16について図2を用いて説明する。なお、図2は、液晶表示パネ
ル11及びその駆動回路16の構成を示す図である。図2に示されるように、実施形態の
液晶表示パネル11では、例えば320行の走査線17が行方向(X方向)に延在するよ
うに、また、240列の信号線18が列方向(Y方向)に延在するように、それぞれ設け
られている。そして、これらの1〜320行目の走査線17と1〜240列目の信号線1
8との交差に対応して、画素19がそれぞれ配列している。従って、実施形態の液晶表示
パネル11においては、画素19が縦320行×横240列のマトリクス状に配列するこ
とになる。また、共通電極20には、コモン信号供給回路21によるコモン信号VCOM
が供給されており、すべての画素19にわたって共用されている。
画素19は、図3に示されるように、nチャネル型の薄膜トランジスター(Thin Film
Transistor:以下単に「TFT」という。)22と液晶容量23とを有している。このT
FT22は、ゲート電極が走査線17に接続され、ソース電極が信号線18に接続され、
ドレイン電極が画素電極24にそれぞれ接続されている。ここで、画素電極24はアレイ
基板13に形成される。それに対し、共通電極20はすべての画素電極24に対向するよ
うに対向基板14に形成され、画素電極24との間で液晶層25を挟持する。従って、画
素19毎に、画素電極24、共通電極20及び液晶層25からなる液晶容量23が構成さ
れる。
なお、このような液晶容量23において、画素電極24と共通電極20との間を通過す
る光の透過率は、液晶容量23に保持される電圧の実効値がゼロのときに最小値(最も暗
い状態)となるが、実効値が大きくなるにつれて徐々に大きくなるノーマリーブラックモ
ードに設定される。このため、バックライトユニット(図示省略)よって照射された光は
、画素19毎に、液晶容量23に保持された電圧の実効値に応じた比率で出射する。従っ
て、画素19毎に、階調に応じた電圧を液晶容量23に保持させることによって、目的の
画像を表示させることができる。
駆動回路16は、図2に示すように、制御回路26、コモン信号供給回路21、走査線
駆動回路27及び信号線駆動回路28を有している。このうち、制御回路26は、各種制
御信号を出力して、コモン信号供給回路21、走査線駆動回路27及び信号線駆動回路2
8の各部をそれぞれ制御するものである。走査線駆動回路27は、1フレームの期間にお
いて走査信号Y1、Y2、Y3、…、Y320を、それぞれ1、2、3、…、320行目
の走査線17に供給する。詳細には、走査線駆動回路27は、図4に示されるように、1
フレームの期間において走査線17を1行ずつ図2において上から数えて1、2、3、…
、320行目という順番で水平走査期間(H)毎に選択し、選択した走査線17への走査
信号をHレベルに相当する選択電圧VGHとし、それ以外の走査線17への走査信号をL
レベルに相当する電圧VGLとする。なお、本実施形態において1フレームとは、1枚の
画像を表示させるのに要する期間をいい、図4に示されるように、1行目の走査線17を
選択してから320行目の走査線17を選択するまでの期間をいう。
信号線駆動回路28は、走査線駆動回路27により選択電圧が印加された走査線17に
位置する画素19に対し、画素の階調に応じた電圧であって、制御回路26で指定された
書込極性に応じた電圧のデータ信号を、1〜240列目の信号線18にそれぞれ供給する
ものである。詳細には、信号線駆動回路28は、縦320行×横240列の画素マトリク
ス配列に対応した記憶領域(図示省略)を有し、各記憶領域において、それぞれに対応す
る画素19の階調(明るさ)を指定する表示データDaを記憶する。ここで、信号線駆動
回路28は、ある走査線17に選択電圧が印加される直前において、前記走査線17に位
置する画素19の表示データDaを記憶領域から読み出すとともに、前記読み出した表示
データで指定された階調及び書込極性に応じた電圧に変換し、走査線に選択電圧が印加さ
れるタイミングに合わせて、データ信号として信号線18に供給する。この供給動作を、
信号線駆動回路28は、選択される走査線17に位置する1〜240列のそれぞれについ
て並列的に実行する。なお、記憶領域に記憶される表示データDaは、表示内容に変更が
生じた場合に、外部上位回路(図示省略)から書込アドレスとともに変更後の表示データ
Daが供給されて書き換えられる。
本実施形態において、画素への書き込み極性は、1行毎に反転する行反転(ライン反転
、走査線反転ともいう)方式としている。ここで、図4に示されるように、あるフレーム
(「nフレーム」と表記)の期間において、奇数(1、3、5、…、319)行目の走査
線17に位置する画素19に対しては正極性が指定され、偶数(2、4、6、…、320
)行目の走査線17に位置する画素19に対しては負極性が指定されるものとしたとき、
次のフレーム(「(n+1)フレーム」と表記)では、奇数行の画素19では負極性が指
定され、偶数行の画素19では正極性が指定される。このように書込極性を1フレーム毎
に反転する理由は、直流成分の印加による液晶層25の劣化を防止するためである。
コモン信号供給回路21は、次のような電圧のコモン信号VCOMを共通電極20に供
給するものである。詳細には、コモン信号供給回路21は、ある1行の走査線が選択され
る水平走査期間(H)において、正極性書込が指定されていればコモン信号VCOMを電
圧VCOMLとし、負極性書込が指定されていればコモン信号VCOMを電圧VCOMH
とする。なお、電圧VCOML、VCOMHは、図4に示されるように、Lレベルに相当
する電圧VGLと、Hレベルに相当する選択電圧VGHとにおいて、VGL<VCOML<
VCOMH<VGHという関係にある。
ここで、本実施形態においてフレーム周波数を60Hzとした場合、1フレームの期間
は16.7m秒となり、水平走査期間(H)は、その320分の1である50μ秒となる
。従って、コモン信号供給回路21は、12MHzであるクロック信号Clkを38分周
した信号Clkbの16クロック分を、1水平走査期間(H)の目安として、コモン信号
VCOMの電圧を切り替えればよいことになる。
次に、液晶表示パネル11の動作について説明する。上述したように本実施形態では、
nフレームにおいて、最初に1行目の走査線17が選択され、走査信号Y1がHレベルに
相当する電圧VGHとなる。また、nフレームにおいて奇数行では正極性書込が指定され
るので、走査信号Y1がHレベルとなる水平走査期間(H)において、コモン信号VCO
Mは電圧VCOMLとなる。さらに、nフレームにおいて走査信号Y1がHレベルとなる
とき、信号線駆動回路28は、1行目であって1、2、3、…、240列目の画素の表示
データDaで指定された電圧だけ、電圧VCOMLを基準に高位側とした電圧のデータ信
号X1、X2、X3、…、X240を、それぞれ1、2、3、…、240列の信号線18
に供給する。これにより例えば、j列目の信号線18に供給されるデータ信号Xjは、1
行j列の画素19の表示データDaで指定される階調が明るくなるにつれて、電圧VCO
MLよりも高位側とした電圧となる。走査信号Y1がHレベルになると、1行1列〜1行
240列の画素におけるTFT22がオンするので、これらの画素電極24には、データ
信号X1、X2、X3、…、X240が印加される。このため、1行1列〜1行240列
の液晶容量23には、データ信号の電圧とコモン信号VCOMの電圧VCOMLとの差電
圧が、すなわち階調に応じた正極性の電圧が書き込まれることになる。
次に、nフレームにおいて、2行目の走査線17が選択されて、走査信号Y2がHレベ
ルとなる。また、nフレームにおいて偶数行では負極性書込が指定されるので、走査信号
Y2がHレベルとなる水平走査期間(H)において、コモン信号VCOMは電圧VCOM
Hとなる。さらに、走査信号Y2がHレベルとなるとき、信号線駆動回路28は、2行目
であって1、2、3、…、240列目の画素の表示データDaで指定された電圧だけ、電
圧VCOMHを基準に低位側とした電圧のデータ信号X1、X2、X3、…、X240を
、それぞれ1、2、3、…、240列の信号線18に供給する。これにより例えば、j列
目の信号線18に供給されるデータ信号Xjは、2行j列の画素19の表示データDaで
指定される階調が明るくなるにつれて、電圧VCOMHよりも低位側とした電圧となる。
走査信号Y2がHレベルになると、2行1列〜2行240列の画素におけるTFT22が
オンするので、これらの画素電極24には、データ信号X1、X2、X3、…、X240
が印加される。このため、2行1列〜2行240列の液晶容量23には、階調に応じた負
極性の電圧が書き込まれることになる。
nフレームにおいては、以降同様な動作が繰り返され、奇数行では、階調に応じた正極
性の電圧が書き込まれて保持され、偶数行では、階調に応じた負極性の電圧が書き込まれ
て保持される。次の(n+1)フレームにおいても同様な動作が繰り返されるが、書き込
み極性が反転するので、奇数行では、階調に応じた負極性の電圧が書き込まれて保持され
、偶数行では、階調に応じた正極性の電圧が書き込まれて保持される。
図4には、j列目の信号線18に供給されるデータ信号Xjの電圧波形が、走査信号Y
i、Y(i+1)との関係において示されている。i行目の走査線が選択される水平走査
期間(H)において正極性書込が指定されている場合、水平走査期間(H)では共通電極
20に供給されるコモン信号VCOMが電圧VCOMLとなる。j列目の信号線18には
、電圧VCOMLよりも、i行j列の画素の階調に応じた電圧だけ高位側の電圧(図4に
おいて上向きの矢印で示される)のデータ信号Xjが供給される。これにより、i行j列
の液晶容量23においては、データ信号Xjの電圧と共通電極20の電圧VCOMLとの
差電圧、すなわち、階調に応じた正極性電圧が書き込まれることになる。
次の(i+1)行目の走査線が選択される水平走査期間(H)では、書込極性が反転し
て負極性書込が指定されるので、走査信号Y(i+1)がHレベルとなる水平走査期間(
H)ではコモン信号VCOMが電圧VCOMHとなる。j列目の信号線18には、電圧V
COMHよりも(i+1)行j列の画素の階調に応じた電圧だけ低位側の電圧(図4にお
いて下向きの矢印で示されている)のデータ信号Xjが供給される。これにより、(i+
1)行j列の液晶容量23においては、データ信号Xjの電圧と共通電極20の電圧VC
OMHとの差電圧、すなわち、階調に応じた負極性電圧が書き込まれることになる。
次に、液晶表示装置10におけるタッチパネルについて説明する。このタッチパネルは
、タッチパネル基板12と、タッチパネル基板12に形成された検出電極15の容量を検
出するための容量検出回路29とにより構成されている。なお、図5は、AD変換器30
として逐次比較型AD変換器30aを使用した容量検出回路29の要部構成を示すブロッ
ク図である。図1Bに示したように、透明な第1検出電極15aは行毎に互いに電気的に
接続されており、また、透明な第2検出電極15bは列毎に互いに電気的に接続されてい
る。そして、容量検出回路29は、全ての行及び全ての列に対応するように個別に設けら
れたn個のスイッチ・キャパシタ回路31と、定電流源32と、容量素子33と、逐次比
較型AD変換器30aを構成するコンパレータ34と、カウンタ35とを含んでいる。
全ての行及び全ての列に対応するように個別に設けられたn個のスイッチ・キャパシタ
回路31は、構成的には同一である。そこで、1番目の行又は列に対応するもので説明す
ると、1番目のスイッチ・キャパシタ回路31は、一端が1行目の検出電極15に接続さ
れたスイッチSW1と、スイッチSW1の一端(検出電極15側)と電位GNDの接地線
との間でオンオフするスイッチSW2とを有している。スイッチSW1とスイッチSW2
とは排他的に作動し、スイッチSW1がオン状態の時にはスイッチSW2はオフ状態とな
り、スイッチSW1がオフ状態のときにはスイッチSW2はオン状態となる。2〜n番目
の行又は列に対応するスイッチ・キャパシタ回路31についても、1番目の行又は列に対
応するスイッチ・キャパシタ回路31と同様な構成であるが、それぞれ操作するタイミン
グがずらされている。これらのタイミングは、図示省略したが、それぞれのスイッチ・キ
ャパシタ回路31に供給されるスイッチSW1及びスイッチSW2に供給されるクロック
パルスにより制御される。なお、これらの回路は周知であるので詳細な説明は省略する。
1〜n番目の行又は列に対応するスイッチ・キャパシタ回路31において、スイッチS
W1の他端同士は共通接続されている。説明の便宜上、この共通接続点をノードAと表記
する。定電流源32は、電源電圧の高位側給電線からノードAに向けて一定の電流Ida
cを流す回路である。また、容量素子33は、ノードAと接地線との間に介挿されている
。コンパレータ34は、ノードAの電圧と基準電圧Vrefとを比較し、ノードAの電圧
が基準電圧Vrefよりも低い場合にHレベルとなり、ノードAの電圧が基準電圧Vre
f以上となった場合にLレベルとなる出力信号Vcmpを出力する。カウンタ35は、出
力信号VcmpがHレベルであるときにカウント動作が許可されて、クロック信号Osc
をカウントするものであり、そのカウント値Cntを外部の制御回路(図示省略)に出力
する。なお、カウンタ35によるカウント値Cntは、後述するカウント期間の最初に供
給されるパルス信号Psによりゼロにリセットされる。
次に、容量検出の動作について説明する。図6は、容量検出回路29による検出動作の
割り当てを示す図である。この図に示されるように、容量検出回路29では、1番目、2
番目、3番目、…、n番目の行又は列の容量について、この順番で検出する動作を繰り返
す。各行又は列の容量を検出するための期間は、セトリング期間とカウント期間とに分け
られる。ここで、1番目の行又は列に対応する容量検出動作について図7を参照して説明
する。
図7に示されるように、1番目の行又は列について容量を検出するための期間のうち、
セトリング期間では、信号Ck1がHレベル及びLレベルを交互に繰り返す。なお、セト
リング期間における信号Ck1は、例えばクロック信号Clkを4分周したものが用いら
れ、ここでは周波数3MHzとされている。
タッチパネル基板12は、液晶表示パネル11に対して積層されるので、検出電極15
には様々な容量が寄生する。例えば、図8は、1番目の行又は列についての寄生する容量
を示す図であり、CLCDは、液晶表示パネル11(の各種電極等)との結合容量であり
、Cは、他の電極との結合容量及び浮遊容量の合成容量を示す。このうち、容量CLC
は、液晶表示パネル11の各種電極、例えば共通電極20や、走査線17、信号線18
等を介して電位GNDに接地されている。ここで便宜的に、1番目の行又は列に対する容
量CLCD及び容量Cの合成容量をCxと表す。なお、図8では、1番目の行又は列に
ついてのみ寄生する容量を図示しているが、2〜n番目の行もしくは列についても同様に
容量が寄生する。
次にスイッチ・キャパシタ回路の動作原理を図9を用いて説明する。なお、図9Aはセ
トリング期間の動作を示す図であり、図9Bはカウント期間中の動作を示す図である。図
9Aに示すように、セトリング期間において信号Ck1がHレベルであると、スイッチS
W1がオン状態となり、スイッチSW2がオフ状態となるので、定電流Idacによって
容量Cxが充電される。このとき、容量Cxは十分に小さいので、容量Cxに流れる電流
は、すぐにゼロとなる。次に、図9Bに示すように、セトリング期間において信号Ck1
がLレベルになると、スイッチSW1がオフ状態となり、スイッチSW2がオン状態とな
るので、容量Cxには、その放電によって放電電流が流れ、やがて完全に放電して放電電
流がゼロとなる。
ここで、セトリング期間において、信号Ck1がHレベルであるときに容量Cxに充電
される電荷と、信号Ck1がLレベルであるときに容量Cxから放電される電荷とは互い
等しいので、スイッチSW1、SW2のオンオフを一定周期で繰り返すと、充電による電
流平均値と放電による電流平均値とは同じ大きさとなる。すなわち、電源電圧からみた容
量Cxは、充放電流の平均値が流れる抵抗素子と等価である、と考えることができる。こ
れがスイッチ・キャパシタ回路の動作原理である。このため、セトリング期間が十分に長
ければ、図7に示されるように、ノードAの平均電圧Vaは、Idac/(fs・Cx)
にセトリングすることになる。ここで、電圧{Idac/(fs・Cx1)}が基準電圧
Vcmpよりも低くなるように、周波数fs、定電流Idacを設定する。このように設
定したとき、セトリング期間の終了時において、コンパレータ34による信号Vcmpは
Hレベルとなる。
続いてセトリング期間が終了してカウント期間に移行すると、信号Ck1はLレベルと
なる。これにより、スイッチSW1がオフ状態に、スイッチSW2がオン状態に、それぞ
れ固定されるので、検出電極15は、ノードAから切り離されて、電位GNDに接地され
る。このため、ノードAは、定電流Idacによって容量素子33が充電されるので、電
圧{Idac/(fs・Cx1)}から一定の割合で上昇する。また、カウント期間の最
初にパルス信号Psが出力されるとともに、クロック信号Oscが図示省略した別途の発
振器から出力される。このため、カウンタ35のカウント値Cntがゼロにリセットされ
る。さらに、信号VcmpがHレベルであり、カウント動作が許可されているので、カウ
ンタ35は、クロック信号Oscをアップカウントすることになる。ノードAの電圧が上
昇し、やがて基準電圧Vrefに達すると、信号VcmpがLレベルに変化するので、カ
ウンタ35では、カウント動作が不許可になる。このため、カウント値Cntは、カウン
ト期間の開始から、ノードAが基準電圧Vrefに達した時点までの間におけるクロック
信号Oscの周期数となる。
ここで、例えば1番目の検出電極15に指等がタッチしている場合、指等との静電結合
により容量Cが見掛け上、増加して、合成容量Cxも増加する。このため、セトリング
期間の終端において、ノードAの電圧Vaは、図7に細線で示されるように低下するので
、基準電圧Vrefに達するまでの時間がそれだけ長くなり、カウント値Cntが増加す
る。従って、外部の制御回路が、カウンタ35によるカウント値Cntについて、非タッ
チ時における値を基準として、大きいか否かを判断することによって、1番目の検出電極
15において指等がタッチしているか否かを検出することができる。このような動作を、
図10に示したように、1番目からn番目までの検出電極15について順番に繰り返して
実行することによって、すべての検出電極15についてタッチがされているか否かを検出
することができ、タッチされている行及び列の検出値からタッチされている座標を求める
ことができる。
なお、座標計算工程においては、適宜ベースラインの補正を行う。このベースラインの
補正は、逐次比較型AD変換器30からのAD変換後の値からベースライン(閾値)を引
き算し、次いで、1番目〜n番目のまでのデータの得られた後、これらのデータの重心を
計算し、この重心に基いてベースラインを更新する。このように更新されたベースライン
を次回のベースラインとする。
ここで、容量検出回路29による検出動作と、コモン信号VCOMとの関係について説
明する。上述したように、本実施形態では水平走査期間(H)が50μ秒である。このた
め、同一フレーム期間であれば、図4に示されるように、コモン信号VCOMは、水平走
査期間(H)毎に、電圧VCOMH、VCOMLで交互に切り替わる。本実施形態では、
容量検出回路29による検出に割り当てられるセトリング期間よりも、水平走査期間(H
)が短く設定される。このため、同図に示されるように、ある1つの検出電極15につい
て容量検出をするためのセトリング期間において、必ずコモン信号VCOMの電圧が切り
替わる。
コモン信号VCOMが印加される共通電極20は、すべての画素の画素電極24に対向
するために広面積であるので、共通電極20の電圧切り替わりに伴うノイズは、タッチパ
ネル基板12に形成された検出電極15に対して容量CLCD(図8参照)を介して伝搬
しやすい。この現象を図11を用いて説明する。なお、図11はスイッチ・キャパシタ回
路31とコモン信号VCOMの反転のタイミングを説明するための各部の電圧波形を示す
図である。ここで、例えば1番目の検出電極15のセトリング期間において、スイッチ・
キャパシタ回路31のスイッチSW1がオン状態となり、スイッチSW2がオフ状態とな
っている際(矢印a部分)には、コモン信号VCOMの電圧の切り替わりに伴うノイズは
、容量CLCDを介してノードAに伝搬して、セトリング電圧Cmodに影響を与えてし
まう。それに対し、スイッチ・キャパシタ回路31のスイッチSW1がオフ状態となり、
スイッチSW2がオン状態となっている際(矢印b部分)には、Cxの両端は短絡されて
いるので、コモン信号VCOMの電圧が切り替わってもノイズはほとんど生じない。
このセトリング電圧Cmodの実測値を図12に示す。なお、図12Aは図11の矢印
a部分に対応するタイミングでの実測値であり、図12Bは図11の矢印b部分に対応す
るタイミングでの実測値である。図12A及び図12Bを対比すると明らかなように、図
11の矢印a部分ではコモン信号VCOMの切り替わりに伴うノイズ電圧がセトリング電
圧Cmodに重畳しているが、図11の矢印b部分ではコモン信号VCOMが切り替わっ
てもノイズが重畳していないことが見て取れる。従来のスイッチ・キャパシタ回路の駆動
回路、すなわちタッチパネルコントローラーは、LCDの駆動タイミングとは独立して駆
動(非同期駆動)されていたため、セトリング電圧Cmodにノイズが重畳する場合とノ
イズが重畳しない場合とがランダムに発生していた。このように、コモン信号VCOMの
駆動タイミングとタッチパネルコントローラーが非同期であると、スイッチ・キャパシタ
回路31のスイッチSW1及びSW2のオン状態及びオフ状態によってコモン信号VCO
Mの電圧の切り替わりに伴うノイズがセトリング電圧Cmodにランダムに重畳してしま
うために、セトリング電圧Cmodが変動してしまう。このセトリング電圧Cmodの変
動は、カウント値Cntが座標検出毎にランダムに変動することになり、また、1回の座
標検出動作中にも各検出電極15から得られるカウント値のばらつきの原因となる。
そこで、本発明の実施形態の静電容量型入力装置付き液晶表示装置10では、液晶表示
パネル11の駆動のタイミングとタッチパネルコントローラーを同期させ、タッチパネル
基板12の座標検出動作とLCDによるノイズ発生時刻を固定した。これにより、本発明
の実施形態の静電容量型入力装置付き液晶表示装置10によれば、1フレーム期間を表示
およびタッチ検出期間に分けることなく、また、特にノイズ成分を演算処理して除去する
ことなく、座標検出処理で毎回決まった量の液晶表示パネル11からのノイズの影響をセ
トリング電圧Cmodに与えることができるので、カウント値の座標検出毎及び検出電極
ごとのばらつきを抑制することができるようになる。ここで、本発明の実施形態の静電容
量型入力装置付き液晶表示装置10の具体的動作を、図5に示したような逐次比較AD変
換器と液晶表示装置とを組み合わせた場合を例にとり、図13を用いて説明する。なお、
図13は、例えば1番目及び2番目の行又は列に対応するコモン信号VCOMとCx電位
とセトリング電圧Cmodを示す図である。
図13に示すように、例えば、1番目の行又は列に対応するスキャン開始時からコモン
信号VCOMの切り替わりまでの時間をΔta、2番目の行又は列に対応するスキャン開
始時からコモン信号VCOMの切り替わりまでの時間をΔtbと定義する。そして、本発
明の実施形態の静電容量型入力装置付き液晶表示装置10では、ΔtaとΔtbをできる
だけ等しくなるようにし、また1番目の行又は列に対応するスキャン時は常にΔtaの時
間差をもってコモン信号VCOMの切り替わりが発生するようにする。このような構成を
、1番目〜n番目の全ての行及び列に対しても適用すると、全ての行及び列に対応する検
出電極15には、スキャン毎に実質的に同程度のノイズがセトリング電圧Cmodに重畳
されることになるので、特にノイズ成分を除去しなくても、ばらつきなくタッチされた検
出電極15の座標を検知することができるようになる。
このような液晶表示パネル11の駆動のタイミングとタッチパネルコントローラーを同
期させ、タッチパネルの座標検出動作とLCDによるノイズ発生時刻を固定するようにし
た本発明の実施形態にかかる静電容量型入力装置付き液晶表示装置の具体的実施例を図1
4〜図18を用いて説明する。なお、図14〜図18はそれぞれ静電容量型入力装置付き
液晶表示装置のブロック図であり、図14〜図17においては上記実施形態の静電容量型
入力装置付き液晶表示装置10と共通の構成要件には同一の参照符号を付与してその詳細
な説明は省略する。
実施例1の静電容量型入力装置付き液晶表示装置10Aの構成を、図14を用いて説明
する。この静電容量型入力装置付き液晶表示装置10Aは、タッチパネル基板12の検出
電極15と、タッチパネルコントローラー36と、液晶表示パネル11と、走査線駆動回
路27及び信号線駆動回路28(図2参照)等を含むLCDドライバー回路37とを備え
ている。そして、ここでは水平同期信号HSYNCとして、外部で発生させた水平同期信
号HSYNCを利用している。この水平同期信号HSYNCを、必要に応じてレベルシフ
ト回路38を経て、LCDドライバー回路37に供給して液晶表示パネル11を制御する
と共に、タッチパネルコントローラー36にも供給し、この水平同期信号HSYNCに基
いてストローブ信号生成回路39によって発生させたストローブ信号によりスイッチ・キ
ャパシタ回路31を制御するようにしている。
そして、スイッチ・キャパシタ回路31によって得られた検出信号はAD変換器30に
よってデジタルデータに変換され、マイクロプロセッサMPUによってタッチされた座標
が演算される。このような構成は、タッチパネルコントローラー36及び液晶表示パネル
11の内蔵発振器の発信周波数が安定していない場合に有効であり、簡単な構成でありな
がら、タッチパネル基板12の検出電極15(図1B参照)のスキャン開始(セトリング
開始)時からコモン信号VCOMの切り替わりまでの時間が常に一定となるように制御す
ることができるので、座標検出動作毎の時系列的なばらつきや複数の検出電極毎のばらつ
きがなくなる。そのため、実施例1の静電容量型入力装置付き液晶表示装置10Aによれ
ば、特にノイズを回避ないし抑制せずとも、タッチパネルコントローラー36内に配置さ
れた容量検出回路29及びマイクロプロセッサMPUによって正確なタッチ座標を求める
ことができるようになる。
実施例2の静電容量型入力装置付き液晶表示装置10Bの構成を、図15を用いて説明
する。なお、実施例1の静電容量型入力装置付き液晶表示装置10Aと同一の構成部分に
は同一の参照符号を付与してその詳細な説明は省略する。この実施例2の静電容量型入力
装置付き液晶表示装置10Bは、LCDドライバー回路37が水平同期信号HSYNC又
はコモン信号VCOMに相当する信号を発生できる場合に適用したものである。ここでは
、LCDドライバー回路37において発生された水平同期信号HSYNC又はコモン信号
VCOMを、液晶表示パネル10Bに供給するとともに、必要に応じてレベルシフト回路
38を経てタッチパネルコントローラー36にも供給し、この水平同期信号HSYNC又
はコモン信号VCOMに基いてストローブ信号生成回路39によって発生させたストロー
ブ信号によりスイッチ・キャパシタ回路31を制御するようにしている。このような構成
の実施例2の静電容量型入力装置付き液晶表示装置10Bも、簡単な構成でありながら、
タッチパネルのスキャン開始時からコモン信号VCOMの切り替わりまでの時間が常に一
定となるように制御することができる。
実施例3の静電容量型入力装置付き液晶表示装置10Cの構成を、図16を用いて説明
する。この静電容量型入力装置付き液晶表示装置10Cは、タッチパネルコントローラー
36としてマイクロプロセッサMPUがスイッチ・キャパシタ回路31を起動させる形式
の場合であり、かつ、LCDドライバー回路37が発生する水平同期信号HSYNC又は
コモン信号VCOMを利用したものである。ここでは、LCDドライバー回路37におい
て発生された水平同期信号HSYNC又はコモン信号VCOMを、液晶表示パネル10C
に供給するとともに、レベルシフト回路38を経て、タッチパネルコントローラー36の
MPUにも供給し、このMPUにおいて発生された信号に基いてストローブ信号生成回路
39によって発生させたストローブ信号によりスイッチ・キャパシタ回路31を制御する
ようにしている。このような構成の実施例3の静電容量型入力装置付き液晶表示装置10
Cも、簡単な構成でありながら、タッチパネルのスキャン開始時からコモン信号VCOM
の切り替わりまでの時間が常に一定となるように制御することができる。
実施例4の静電容量型入力装置付き液晶表示装置10Dの構成を、図17を用いて説明
する。この静電容量型入力装置付き液晶表示装置10Dは、タッチパネルコントローラー
36及びLCDドライバー回路37の発振器の安定性がよくない場合に適用したものであ
る。ここでは、外部回路において発生させた水平同期信号HSYNC及びクロック信号C
LKを共通して用い、タッチパネルコントローラー36及びLCDドライバー回路37の
両者を確実に同期させている。すなわち、外部回路において発生させた水平同期信号HS
YNCは、必要に応じてレベルシフト回路38を経てLCDドライバー回路37に供給す
ると共に、タッチパネルコントローラー36のMPU及びスイッチ・キャパシタ回路31
にも供給する。
また、外部回路において発生させたクロック信号CLKは、分周器40及び必要に応じ
てレベルシフト回路を介してLCDドライバー回路37に例えばドットクロックとして供
給すると共に、タッチパネルコントローラー36のMPUに供給し、さらにストローブ信
号生成回路39を経てスイッチ・キャパシタ回路31に供給することにより、スイッチ・
キャパシタ回路31を制御するようにしている。なお、実施例3の静電容量型入力装置付
き液晶表示装置10Cの場合と同様に、タッチパネルコントローラー36のMPUにおい
て発生された信号に基いてストローブ信号生成回路39によって発生させたストローブ信
号によりスイッチ・キャパシタ回路31を制御するようにしてもよい。このような構成の
実施例4の静電容量型入力装置付き液晶表示装置10Dも、簡単な構成でありながら、タ
ッチパネルのスキャン開始時からコモン信号VCOMの切り替わりまでの時間が常に一定
となるように制御することができる。なお、実施例4の静電容量型入力装置付き液晶表示
装置10Dにおいては、タッチパネルブロックとLCD制御ブロックとを1チップIC化
し、外部回路において発生させた水平同期信号HSYNC及びクロック信号CLKを共通
とするようにしてもよい。
なお、上述した実施形態では、液晶容量23をノーマリーブラックモードとしたが、電
圧無印加状態において明るい状態となるノーマリーホワイトモードとしてもよい。また、
R(赤)、G(緑)、B(青)の3画素で1ドットを構成して、カラー表示を行うとして
もよいし、さらに、別の1色(例えばエメラルドグリーン(Eg)や白色(W))を追加
し、これらの4色の画素で1ドットを構成して、色再現性を向上させる構成としてもよい
。また、上述した実施形態では、容量検出回路29で使用するAD変換器30として逐次
比較型AD変換器30aを使用した例を示したが、図18に示したように、σΔAD変換
器30bを使用することもできる。なお、このσΔAD変換器30bを用いた容量検出回
路29の動作原理は当業者に周知であるので、その詳細な説明は省略する。
なお、上述した実施形態に係る静電容量型入力装置付き液晶表示装置は、携帯電話、デ
ジタルカメラ、ノートパソコン、液晶テレビ、ビデオレコーダ、カーナビゲーション装置
、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、P
OS端末、ATM等などの機器に対しても適用可能である。
10、10A〜10D…静電容量型入力装置付き液晶表示装置 11…液晶表示パネル
12…タッチパネル基板 13…アレイ基板 14…対向基板 15…検出電極 15
a…第1検出電極 15b…第2検出電極 15c…交差部 15d…層間絶縁膜 15
e…中継電極 16…駆動回路 17…走査線 18…信号線 19…画素 20…共通
電極 21…コモン信号供給回路 22…薄膜トランジスター(TFT) 23…液晶容
量 24…画素電極 25…液晶層 26…制御回路 27…走査線駆動回路 28…信
号線駆動回路 29…容量検出回路 30…AD変換器 30a…逐次比較型AD変換器
30b…σΔAD変換器30b 31…スイッチ・キャパシタ回路 32…定電流源
33…容量素子 34…コンパレータ 35…カウンタ 36…タッチパネルコントロー
ラー 37…LCDドライバー回路 38…レベルシフト回路 39…ストローブ信号生
成回路 40…分周器 VCOM…コモン信号 Da…表示データ SW1、SW2…ス
イッチ Vref…基準電圧 Vcmp…(コンパレータの)出力信号 Osc…クロッ
ク信号 Cnt…カウント値 MPU…マイクロプロセッサ

Claims (8)

  1. 画素電極と、前記画素電極に対向するコモン電極との差電圧に応じた階調となる画素を
    複数備える液晶表示パネルと、
    前記画素電極にそれぞれデータ信号を供給するとともに、第1の電圧と前記第1の電圧
    よりも高い第2の電圧とを交互に切り替えたコモン信号を前記コモン電極に供給する駆動
    回路と、
    前記液晶表示パネルに積層され、複数の検出電極を有するタッチパネル基板と、
    前記複数の検出電極のタッチ検出を行う容量検出回路と、
    を備え、
    前記容量検出回路は、前記複数の検出電極のそれぞれに形成され、電源線と所定のノー
    ドとの間に流れる電流を一定値とさせる定電流源と、前記検出電極と前記ノードとの間で
    オン状態またはオフ状態とする第1スイッチと、前記ノードと接地線との間でオン状態ま
    たはオフ状態とする第2スイッチと、前記ノードと前記接地線との間に介挿された容量素
    子と、を有するスイッチ・キャパシタ回路を有し、
    前記第1及び第2スイッチを互いに排他的にオン状態及びオフ状態とする動作を繰り返
    すセトリング期間と、前記セトリング期間の後に、前記第1スイッチをオフ状態とし、前
    記第2スイッチをオン状態として、前記ノードの電圧が予め設定された基準電圧に達する
    までの時間に基いて前記複数の検出電極におけるタッチ検出を行うカウント期間と、を有
    し、
    前記駆動回路は、前記複数の検出電極のそれぞれについて、前記セトリング期間の開始
    時点から予め定めた一定時間後に前記コモン信号の電圧の切り替えを行うことを特徴とす
    る静電容量型入力装置付き液晶表示装置。
  2. 前記駆動回路は水平同期信号に基いて前記コモン信号の電圧を切り替え、前記容量検出
    回路は前記水平同期信号に基いて前記セトリング期間を開始することを特徴とする請求項
    1に記載の静電容量型入力装置付き液晶表示装置。
  3. 前記容量検出回路は前記コモン信号に基いて前記セトリング期間を開始することを特徴
    とする請求項1に記載の静電容量型入力装置付き液晶表示装置。
  4. 前記容量検出回路はマイクロプロセッサを備え、前記水平同期信号又は前記コモン信号
    は前記マイクロプロセッサに供給され、前記マイクロプロセッサは前記セトリング期間に
    前記第1及び第2スイッチをオン状態及びオフ状態とさせることを特徴とする請求項2又
    は3に記載の静電容量型入力装置付き液晶表示装置。
  5. 前記駆動回路は水平同期信号及びクロック信号に基いて前記コモン信号の電圧を切り替
    え、前記容量検出回路は前記水平同期信号及びクロック信号に基いて前記セトリング期間
    を開始することを特徴とする請求項1に記載の静電容量型入力装置付き液晶表示装置。
  6. 前記容量検出回路はマイクロプロセッサを備え、前記水平同期信号及び前記クロック信
    号は前記容量検出回路のマイクロプロセッサに供給され、前記水平同期信号又は前記クロ
    ック信号に基いて、前記マイクロプロセッサは前記セトリング期間を開始することを特徴
    とする請求項5に記載の静電容量型入力装置付き液晶表示装置。
  7. 前記駆動回路は前記水平同期信号を出力する発振器を備えることを特徴とする請求項2
    又は請求項5に記載の静電容量型入力装置付き液晶表示装置。
  8. 前記複数の検出電極は、前記タッチパネル基板の入力領域に形成された、第1の方向に
    延在する複数の第1の透光性電極パターンと、前記第1の方向に交差する第2の方向に延
    在する複数の第2の透光性電極パターンとからなり、
    前記第1の透光性電極パターンと前記第2の透光性電極パターンとは前記タッチパネル
    基板の同一面上に形成され、
    前記第1の透光性電極パターンと前記第2の透光性電極パターンとは互いに電気的に絶
    縁されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の静電容量型入力装置付き
    液晶表示装置。
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