JP2011075145A - 流体加熱装置およびこれを用いた循環式加熱処理システム - Google Patents

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【課題】熱交換効率を高めて流体の加熱をより効率的に行う新規な構造の流体加熱装置、および、これを用いた循環式加熱処理システムを提供する。
【解決手段】筒状管2eは、筒状管2cの外側に同心円状に配置されており、の筒状管2fは、筒状管2eの外側に同心円状に配置されている。筒状管2cの内部空間には、仕切り板が設けられており、この仕切り板で内部空間を螺旋状に区切ることで、内周流路Aが形成される。筒状管2e,2fの間の内部空間にも、仕切り板が設けられており、この仕切り板で内部空間を螺旋状に区切ることによって、外周流路Cが形成される。筒状管2d,2eの間の内部空間には、熱源としてのヒータ2gが設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、流路内を流れる流体を加熱する流体加熱装置、および、これを用いた循環式加熱処理システムに関する。
従来より、加熱した流体を循環させながら炉内に送り込んで、高温雰囲気下で半導体デバイスや電子部品等を製造する加熱処理システムが知られており、そのための加熱装置も提案されている。例えば、特許文献1には、枚葉式ベルジャー炉を用いたエピタキシャル薄膜気相成長装置内へ導入する反応ガスを所定の温度に加熱制御するガス加熱装置が開示されている。この加熱装置は、螺旋状に巻回されたスパイラル管を有し、このスパイラル管は外周に配置された筒状の熱源によって加熱される。スパイラル管は、その外周側のみが熱源と接触しており、内周側は大気中に露出している。熱源は、その内周のみがスパイラル管と接触し、それ以外の部位は大気中に露出している。また、特許文献2には、熱源が収納された筒体の外周に螺旋状の流路を巻回した流体加熱装置が開示されている。この加熱装置において、螺旋状の流路は、その内周側における筒体との接触点を介して熱源からの熱が伝達され、これによって流路内の流体が加熱される。この構成でも、流路の内周側の接触点を除く大半の部分は露出している。
特開昭63−316425号公報 特開2009−41885号公報
上述した特許文献1の構造では、熱源との接触点がスパイラル管の一部(外周)に留まり、それ以外の部分は熱源と接触することなく大気中に露出してしまっているため、効率的な熱交換を行うことが困難である。また、熱源自体も大気中に露出してしまっているので、熱源が発する熱の多くが大気中に放出されてしまう。したがって、このような構成における熱交換効率の向上には限界がある。この点は、特許文献2についても同様である。
そこで、本発明の目的は、熱交換効率を高めて流体の加熱をより効率的に行う新規な構造の流体加熱装置、および、これを用いた循環式加熱処理システムを提供することである。
かかる課題を解決すべく、第1の発明は、同心円状に配置された第1から第3の筒状管を主体に構成され、これらによって形成された流路内を流れる流体を加熱する流体加熱装置を提供する。第2の筒状管は、第1の筒状管の外側に同心円状に配置されており、第3の筒状管は、第2の筒状管の外側に同心円状に配置されている。第1の筒状管の内部空間には、第1の仕切り板が設けられている。第1の仕切り板は、この内部空間を螺旋状に区切ることによって、螺旋状の第1の流路を形成する。第2の筒状管と第3の筒状管との間の内部空間には、第2の仕切り板が設けられている。第2の仕切り板は、この内部空間を螺旋状に区切ることによって、螺旋状の第2の流路を形成する。また、第1の筒状管と第2の筒状管との間の内部空間には、熱源が設けられている。
ここで、第1の発明において、第2の筒状管と第3の筒状管との間の内部空間には、第1の筒状管を介して第1の流路と隔てられ、かつ、第2の筒状管を介して第2の流路と隔てられた第3の流路が形成されていることが好ましい。この場合、第3の流路は、第2の筒状管と第3の筒状管との間の内部空間を、これらの筒状管の軸方向に沿って直線状に延在していることが望ましい。
また、第1の発明において、第1の筒状管の内周面と外周面との間を貫通する複数の第1の貫通孔と、第2の筒状管の内周面と外周面との間を貫通する複数の第2の貫通孔とをさらに設けてもよい。
さらに、第1の発明において、第3の筒状管の外側に同心円状に配置され、第3の筒状管との間の内部空間に冷却された流体を充填可能な第4の筒状管をさらに設けてもよい。
一方、第2の発明は、上述した第1の発明に係る流体加熱装置に、さらに流体加熱装置の流路の下流側に設けられ、流体加熱装置で加熱された流体を送出する循環器と、循環器と流体加熱装置の流路の上流側とを接続する配管と、配管の間に設けられ、流体加熱装置によって加熱された流体によって加熱処理される加熱対象物を収納する釜装置とを有する循環式加熱処理システムを提供する。
第1の発明によれば、内側の螺旋状の第1の流路と、外側の螺旋状の第2の流路との間に熱源を配置することにより、熱源の内周および外周を含む周囲全体で熱交換が行われる。また、第1および第2の流路は、従来技術のようなスパイラル管ではなく、内外の筒状管に仕切り板を配置することによって形成されるため、大気中に露出する流路部分を低減できる。その結果、熱源からの熱を最大限に活用しながら、より大きな面積で熱交換を行うことができ、流体の加熱を効率的に行うことが可能になる。また、第2の発明によれば、釜装置に収納された加熱対象物を効率的に加熱することができる。
流体加熱装置を用いた循環式加熱処理システムの構成図 流体加熱装置の正面断面図 内周流路に着目した流体加熱装置の側面断面図 外周流路に着目した流体加熱装置の側面断面図 流体加熱装置内における流体の流れの説明図 冷却機能付の流体加熱装置の正面断面図
図1は、本実施形態に係る流体加熱装置を用いた循環式の加熱処理システムの構成図である。この加熱処理システム1は、流体加熱装置2と、循環器3と、加熱処理を施す対象物を炉内に収納する釜装置4とを主体に構成されており、これらは配管5,6を介して閉じた循環経路を形成している。加熱対象物としては、加熱された流体による高温雰囲気下で所望の処理を施す任意のものでよいが、その一例として、電界放出型ランプ(FEL)が挙げられる。FELは、冷陰極電源から電子を放出して、蛍光体に当てることで発光するランプである。このランプは、水銀を使用しないため環境性に優れている他、低消費電力、長寿命といった長所があるため、自動車用、農業用、手術灯用、大型液晶テレビ用、店頭照明用といった様々な用途での応用が期待されている。また、流体としては、液体および気体のどのようなものを用いてもよいが、FELの製造では窒素ガスが用いられ、これを約450℃に加熱する。加熱処理システム1の全系統の断熱性を確保すべく、流体加熱装置2、循環器3、釜装置4および厚さ3mm以上のステンレス製配管5,6の外周には、保温用の断熱材が巻かれている。
略円筒状の流体加熱装置2の一端は、配管6の端部、すなわち徐々に拡径した略テーパー状の風洞部6aに接続されており、その他端は、循環器3と連通した略円筒状の風洞部7に接続されている。流体加熱装置2は、その内部に形成された流路を窒素ガスが流れる過程において、内蔵された熱源との間で熱交換が行われる。これによって、上流側の風洞部6aより送り込まれた窒素ガスが加熱され、下流側の風洞部7に送り出される。また、流体加熱装置2は、熱源となるヒータに接続されたケーブルを外部に取り出すための取出口2aと、内部温度を検出する温度センサ2bとを有する。
循環器3としては、例えばシロッコファンを用いることができ、インバータ制御される駆動モータ3aによって回転制御される。シロッコファンの回転によって、風洞7内の窒素ガスが配管5に送り出される。なお、駆動モータ3aからシロッコファンへの動力伝達は、両者を直結して行ってもよいが、ベルトやチェーンを介して行ってもよい。
箱形の釜装置4は、配管5,6に接続されている。釜装置4の炉内は、配管5より送り込まれた高温の窒素ガスによって高温雰囲気に設定され、炉内の窒素ガスが配管6に送り出される。釜装置4は、加熱対象物を出し入れするための扉4aを有するとともに、真空口4bおよび充填口4cが設けられている。加熱処理システム1の全系統に窒素ガスを充填する場合には、真空口4bに接続した真空ポンプ(図示せず)で系統全体を真空引きした上で、充填口4cより窒素ガスを注入・充填する。
以上のような構成によって、流体加熱装置2によって加熱された窒素ガスが釜装置4に供給され、釜装置4より排出された窒素ガスが流体加熱装置2によって再び加熱されるといった循環経路が形成される。
つぎに、加熱処理システム1の動作について概略的に説明する。釜装置4内に加熱対象物、例えば、ナノサイズのダイヤモンド粒子薄膜を表面形成するためのベース部材をセットし、真空引きの後、循環経路の全系統に窒素ガスを充填する。そして、駆動モータ3aを駆動させて循環器3の運転を開始するとともに、流体加熱装置2の熱源を通電して発熱させる。循環経路内の窒素ガスは、例えば1m/秒程度の流速で循環させる。循環経路長が例えば4mの場合、窒素ガスが1周するのに要する時間は4秒程度となる。その後、所定時間(例えば30分)が経過すると、窒素ガスが目標温度(例えば約450℃)に達する。流体加熱装置2の熱源の容量次第で、目標温度に到達するまでの時間を早めることができる他、目標温度よりも高い温度(例えば600〜900℃)まで昇温させることも可能である。温度センサ2bによって目標温度に到達したことが検出された場合、流体加熱装置2の熱源への通電を停止する。目標温度に至る過程では、熱源の通電を徐々に減じて、加熱力を徐々に弱めていってもよい。目標温度に到達した後は、熱源の通電制御によって、循環経路中の窒素ガスの温度を保ちながら、一定の高温雰囲気に維持された釜装置4内で、ダイヤモンド粒子薄膜の製造が行われる。そして、この薄膜の製造に要する所定時間が経過すると、加工対象物を取り出すために、釜装置4を自然冷却する。
つぎに、本実施形態に係る流体加熱装置2の構成について詳述する。図2は、流体加熱装置2の正面断面図である。この流体加熱装置2は、中心軸oに対して同心円状に配置された複数の筒状管2c〜2fと、熱源となるヒータ2g,2iとを主体に構成されている。円筒状の筒状管2c〜2fのそれぞれは、図示した紙面の表裏側、すなわち、中心軸oの軸方向に延在している。最も外側に位置する筒状管2fは、流体加熱装置2の胴体に相当し、これよりも内側の筒状管2c〜2fよりも長くなっている。そして、この筒状管2fの両端には、風洞部6a,7に接続するためのフランジが形成されている。
内側から外側に向かう順に配置された4つの筒状管2c〜2fは、径方向において互いに離間しており、最も内側の筒状管2cの管内を含めて、4つの内部空間が形成されている。最も内側の筒状管2cの内部空間には、筒状管2cの管壁に熱伝達が可能な状態で、1本の棒状のヒータ2iが配置されている。筒状管2cと、その外側の筒状管2dとの間に形成された内部空間は、窒素ガスの内周流路Aに相当する。内周流路Aは、後述する仕切り板の区切りに起因して、時計回りに螺旋状に旋回している。筒状管2dと、その外側の筒状管2eとの間に形成された内部空間には、内外の筒状管2d,2eの管壁に熱伝達可能な状態で、支持具2hによって固定された6本の棒状のヒータ2gが周方向に等間隔で配置されている。また、この内部空間は、バイパス流路Bとしても機能する。バイパス流路Bは、6本のヒータ2gの隙間に相当し、中心軸oの軸方向にストレート状に延在している。さらに、筒状管2dと、その外側の筒状管2fとの間に形成された内部空間は、窒素ガスの外周流路Cに相当する。この外周流路Cは、後述する仕切り板の区切りに起因して、反時計回りに螺旋状に旋回している。
バイパス流路Bは、筒状管2dによって内周流路Aと隔てられているとともに、筒状管2eによって外周流路Cと隔てられている。ただし、筒状管2dには、その内外を貫通する小径な貫通孔2iが所定の間隔で複数設けられている。したがって、バイパス流路Bは、これらの貫通孔2iを介して内周流路Aと連通している。また、筒状管2eにも、その内外を貫通する小径な貫通孔2jが所定の間隔で複数設けられている。したがって、バイパス流路Bは、これらの貫通孔2jを介して外周流路Cとも連通している。貫通孔2i,2jを設ける理由は、窒素ガスの一部をバイパス流路Bに逃がすことで、内周流路A内の圧力および外周流路C内の圧力が過大にならないようにするためである。なお、筒状管2c内のヒータ2iは、流体加熱装置2の熱源容量を高める上で有効ではあるが、本発明において必須ではなく、これを省略しても構わない。また、ヒータ2gの形状や本数は、どのように設定してもよい。
図3は、内周流路Aに着目した流体加熱装置の側面断面図である。内外の筒状管2c,2dの間に形成された内周流路Aは、仕切り板2kによって螺旋状に区切られている。この仕切り板2kは、流体加熱装置2内における上流から下流に向かう方向、すなわち、同図の左から右に向かって時計回りに螺旋状に旋回している。これにより、内周経路Aを流れる窒素ガスは、仕切り板2kに導かれて時計回りの旋回流となる。流体加熱装置2の組み立てに際しては、螺旋状に形成された仕切り板2kの中心軸部分に内側の筒状管2cを挿入した後、筒状管2cの外周と仕切り板2kの内周とを溶接で固定する。つぎに、外側の筒状管2dの内部に、内側の筒状管2cが一体化された仕切り板2kを捻るようにして挿入し、仕切り板2kの外周を筒状管2dの内周に圧接させる。内周流路Aの管壁が熱膨張した際、その膨張の度合いに応じて、筒状管2dの内周面上を仕切り板2kが摺動するので、仕切り板2kの変形を有効に防止できる。
図4は、外周流路Cに着目した流体加熱装置2の側面断面図である。内外の筒状管2e,2fの間に形成された外周流路Cは、仕切り板2lによって螺旋状に区切られている。この仕切り板2lは、同図の左から右に向かって反時計回りに螺旋状に旋回している。これにより、外周流路Cを流れる窒素ガスは、仕切り板2lに導かれて反時計回りの旋回流となる。流体加熱装置2の組み立てに際しては、螺旋状に形成された仕切り板2lの中心軸部分に内側の筒状管2eを挿入した後、筒状管2eの外周と仕切り板2lの内周とを溶接で固定する。つぎに、外側の筒状管2fの内部に、内側の筒状管2eが一体化された仕切り板2lを捻るようにして挿入し、仕切り板2lの外周を筒状管2fの内周に圧接させる。外周流路Cの管壁が熱膨張した際、その膨張の度合いに応じて、筒状管2fの内周面上を仕切り板2lが摺動するので、仕切り板2lの変形を有効に防止できる。そして、ヒータ2g,2iを取り付けることによって、流体加熱装置2が完成する。仕切り板2k,2lを捻るようにして内部空間に挿入するため、その作業は容易である(組付性の向上)。
図5は、流体加熱装置2内における流体の流れの説明図である。上流側の前室2m内に送り込まれた窒素ガスは、内周流路A,バイパス流路Bおよび外周流路Cの3つに分岐して、それぞれの流路に流れ込む。内周流路Aに流れ込んだ窒素ガスは、仕切り板2kに導かれて圧縮されながら旋回する。圧縮によって高圧化された旋回流は、ヒータ2iの熱が直接伝達される内側の筒状管2cの管壁面に強く押し付けられ、これによって、窒素ガス分子が回転しながら流路を進み、効率的な熱交換が促進される。それとともに、ヒータ2gの熱が直接伝達される外側の筒状管2dの管壁面にも強く押し付けられるので、ヒータ2gとの熱交換も効率的に行われる。その際、内周流路Aの窒素ガスの一部は、筒状管2dの貫通孔2iを介して、内周流路Aよりも流路抵抗の小さいストレート状のバイパス流路Bに流れる。これにより、内周流路A内の圧力上昇が抑制され、流体加熱装置2の変形を有効に防止できる。一方、外周流路Cに流れ込んだ窒素ガスは、仕切り板2lに導かれて圧縮されながら旋回する。圧縮によって高圧化された旋回流は、ヒータ2gの熱が直接伝達される内側の筒状管2eの管壁面に強く押し付けられ、これによって、効率的な熱交換が促進される。その際、外周流路Cの窒素ガスの一部は、筒状管2eの貫通孔2jを介して、外周流路Cよりも流路抵抗の小さいストレート状のバイパス流路Bに流れる。これにより、外周流路C内の圧力上昇が抑制され、流体加熱装置2の変形を有効に防止できる。3つの流路A〜Cを流れた窒素ガスは、後室2nにおいて合流し、加熱ガスとして流体加熱装置2より送り出される。
図6は、別の一例としての流体加熱装置2’の正面断面図である。この流体加熱装置2’は、上述した流体加熱装置2に冷却機能を追加したものである。具体的には、筒状管2fの外側に更に筒状管2pを同心円状に配置する(この場合、筒状管2が流体加熱装置2の胴体になる)。そして、径方向において互いに離間した筒状管2f,2pにて形成された内部空間Dを、冷却された流体(例えば冷却空気)を充填する空間として用いる。内部空間Dへの冷却空気の注入・排出を制御することで、窒素ガスを急速に冷却できるので、自然冷却と比較して、釜装置4の冷却に要する時間を大幅に短縮することが可能になる。なお、それ以外については図2の構成と同一であるから、同一の符号を付して、ここでの説明を省略する。
このように、本実施形態によれば、内周流路Aと外周流路Cとの間にヒータ2gを配置することにより、ヒータ2gの内外を含む周囲全体で熱交換が行われる。また、これらの流路A,Cは、従来技術のようなスパイラル管ではなく、螺旋状の仕切り板2k,2iの配置によって形成するため、大気中に露出する流路部分を低減でき、熱交換に寄与する流路部分の増大を図れる。その結果、ヒータ2gからの熱を最大限に活用しながら、より大きな面積で熱交換を行うことができ、流体の加熱を効率的に行うことが可能になる。この点は、熱源の内周側のみまたは外周側のみといった如く、熱源との接触が部分的ゆえに熱交換効率の損失が大きい従来技術と比べて、顕著な効果である。
また、本実施形態によれば、筒状管2c〜2fを同心円状に配置して、ヒータ2gの内周側および外周側の双方を流路A,Cとしているので、熱交換効率の損失を抑制しつつ、流体加熱装置2の小型化を図ることができる。
以上のように、本発明に係る流体加熱装置は、気体のみならず液体を含めて、各種流体の加熱に広く適用できる。
1 加熱処理システム
2,2’ 流体加熱装置
2a 取出口
2b 温度センサ
2c〜2f,2p 筒状管
2g,2i ヒータ
2h 支持具
2i,2j 貫通孔
2k,2l 仕切り板
2m 前室
2n 後室
3 循環器
4 釜装置
5,6 配管
7 風洞部

Claims (6)

  1. 流路内を流れる流体を加熱する流体加熱装置において、
    第1の筒状管と、
    前記第1の筒状管の外側に同心円状に配置された第2の筒状管と、
    前記第2の筒状管の外側に同心円状に配置された第3の筒状管と、
    前記第1の筒状管の内部空間に設けられ、当該内部空間を螺旋状に区切ることによって、螺旋状の第1の流路を形成する第1の仕切り板と、
    前記第2の筒状管と前記第3の筒状管との間の内部空間に設けられ、当該内部空間を螺旋状に区切ることによって、螺旋状の第2の流路を形成する第2の仕切り板と、
    前記第1の筒状管と前記第2の筒状管との間の内部空間に設けられた熱源と
    を有することを特徴とする流体加熱装置。
  2. 前記第2の筒状管と前記第3の筒状管との間の内部空間には、前記第1の筒状管を介して前記第1の流路と隔てられ、かつ、前記第2の筒状管を介して前記第2の流路と隔てられた第3の流路が形成されていることを特徴とする請求項1に記載された流体加熱装置。
  3. 前記第3の流路は、前記第2の筒状管と前記第3の筒状管との間の内部空間を、当該筒状管の軸方向に沿ってストレート状に延在していることを特徴とする請求項2に記載された流体加熱装置。
  4. 前記第1の筒状管の内周面と外周面との間を貫通する複数の第1の貫通孔と、
    前記第2の筒状管の内周面と外周面との間を貫通する複数の第2の貫通孔と
    をさらに有することを特徴とする請求項2または3に記載された流体加熱装置。
  5. 前記第3の筒状管の外側に同心円状に配置され、前記第3の筒状管との間の内部空間に冷却された流体を充填可能な第4の筒状管をさらに有することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載された流体加熱装置。
  6. 循環式加熱処理システムにおいて、
    請求項1から5のいずれかに記載された前記流体加熱装置と、
    前記流体加熱装置の流路の下流側に設けられ、前記流体加熱装置で加熱された流体を送出する循環器と、
    前記循環器と前記流体加熱装置の流路の上流側とを接続する配管と、
    前記配管の間に設けられ、前記流体加熱装置によって加熱された流体によって加熱処理される加熱対象物を収納する釜装置と
    を有する循環式加熱処理システム。
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