JP2011075119A - 外気処理空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】筐体11内に、外気と内気を熱交換する全熱交換素子31と、外気を屋内に全熱交換素子31を経て導入する導入経路35と、内気を屋外に全熱交換素子31を経て排出する排出経路34とを備え、屋外側吸込口14から全熱交換素子31の外気入口側の側面31aに至る外気吸込経路38a、及び屋内側吸込口12から全熱交換素子31の内気入口側の側面31bに至る内気吸込経路38bが風路形成体36で形成されていることを特徴とする。
【選択図】図3
Description
そこで、本発明の目的は、断熱性が向上するとともに、外気及び内気を全熱交換素子に案内する風路を簡単に形成できる外気処理空気調和機を提供することにある。
図1は、本実施形態にかかる外気処理空気調和機の内部構造を示す斜視図であり、図2は、外気処理空気調和機の平面図であり、図3は、外気処理空気調和機の側断面図である。この図1及び図2では筐体の上面パネルを省略している。
また、天井板には、図1に示すように、外気処理空気調和機10を保守、点検するための2つの点検口20、20が形成され、本実施形態では、これら点検口20、20は、外気処理空気調和機10の筐体11の長手方向に延びる一対の側面パネル11c、11dのうち、一方の側面パネル11cに沿って並設されている。この側面パネル11cには、外気処理空気調和機10の動作を制御する電装部品が収容された電装箱21が配置されている。
屋内側吸込口12に連通する空間では、図2に示すように、仕切壁17に、後述する排出経路34、バイパス経路39にそれぞれ連なる排気開口17b、バイパス開口17cが設けられるとともに、これら排気開口17b、バイパス開口17cの一方を閉塞して、屋内側吸込口12から吸い込まれた内気RAを排出経路34もしくはバイパス経路39に切換えて流すためのダンパユニット(ダンパ機構)80が配置されている。このダンパユニット80は、略L字形状に折り曲げられ、排気開口17b、バイパス開口17cの一方を開放し、他方を閉塞するダンパ板81と、このダンパ板81を回動させるダンパモータ82とを備える。
また、本構成では、全熱交換ユニット30には、筐体11及び風路形成体36との協働により、内気RAを屋外に全熱交換素子31をバイパスして排出するバイパス経路39が形成されている。
また、全熱交換素子31の屋内側下方に位置する側面31bに連通する空間38bは、排気開口17b及びダンパユニット80(図1)を介して屋内側吸込口12に連通している。このため、この空間38bが内気吸込経路(屋内側排出経路)となり、全熱交換素子31の側面31bが吸込口(内気入口側の側面)となる。
また、全熱交換素子31の屋内側上方に位置する側面31dに連なる空間38dは、給気ファン33及び空調ユニット60を介して屋内側吹出口13に連通している。このため、この空間38dが給気通路(屋内側導入経路)となり、全熱交換素子31の側面31dが吹出口(内気出口側側面)となる。
排気ファン32及び給気ファン33は、ともにシロッコファンであり、排気ファン32は、屋外側凹部36Bにて筐体11の側面パネル11bの屋外側吹出口15に対応する位置に取り付けられている。また、給気ファン33は、屋内側凹部36Aにて仕切壁17に形成された給気開口17aに対応する位置に取り付けられている。また、排気ファン32及び給気ファン33は、それぞれ回転羽根を駆動するためのファンモータ32A、33Aを備え、本構成では、これらファンモータ32A、33Aは、図1に示すように、天井板に設けられた2つの点検口20、20側に位置する筐体11の一方の側面パネル11cに向けて設けられている。
空調ユニット60は、導入経路35を通じて屋内に供給される外気を冷房または暖房するものであり、図3に示すように、室内熱交換器61と、加湿器62と、これら室内熱交換器61及び加湿器62から流下するドレン水を受けるドレンパン63とを備える。室内熱交換器61は、膨張弁64(図2)を介して、圧縮機及び熱源側熱交換器を備えた空気調和装置の室外ユニット(不図示)に接続されており、冷房運転時には、蒸発器として機能して外気を冷却して屋内に供給し、暖房運転時には凝縮器として機能して外気を加温して屋内に供給する。
また、空調ユニット60は、室内熱交換器61の一端に膨張弁64を介して接続された液冷媒配管接続口65と、室内熱交換器61の他端に接続されたガス冷媒配管接続口66とを備え、これら液冷媒配管接続口65及びガス冷媒配管接続口66は、図1に示すように、上記点検口20、20側に位置する筐体11の側面パネル11cを貫通している。
この加湿器62には、給水接続口67を有する加湿器制御箱68が設けられ、この加湿器制御箱68内には、給水接続口67から供給された水の圧力を所定の圧力まで減じる減圧弁と、この減圧された水を加湿エレメントに供給するために開閉する電磁弁と、この電磁弁の動作を制御する制御基板とが設けられている。本実施形態では、加湿器制御箱68は、図1に示すように、上記点検口20、20側に位置する筐体11の側面パネル11cに設けられている。
また、この側面パネル11cには、当該側面パネル11cの下方位置に、上記したドレンパン63で受けたドレン水を外部に排出するためのドレン管接続口69が設けられている。このドレン管接続口69は、ドレンパン63からドレン水を自然排水する際にドレン管が接続されるものである。なお、符号70もドレン管接続口であり、このドレン管接続口70は、ドレンパン63からドレンポンプを利用して排水する場合に使用される。このドレン管接続口70が使用される場合には、自然排水用のドレン管接続口69は封止される。
また、暖房運転時に外気温度よりも室温が低い場合、もしくは、冷房運転時に外気温度よりも室温が高い場合には、ダンパユニット80のダンパ板81を排気開口17bを閉塞し、バイパス開口17cを開放した状態とすることにより、内気RAは屋内側吸込口12から筐体11内に吸い込まれた後、全熱交換素子31と通過しないバイパス経路39を通って屋外側吹出口15から排気EAとして屋外に排出される。このため、空調ユニット60の冷暖房負荷を軽減することができ、省資源、省エネルギー化を図ることができる。
図5は、風路形成体36の分解斜視図であり、図6は、風路形成体36を筐体11に収容した際の斜視図である。
風路形成体36は、発泡樹脂材料で形成された複数(本実施形態では5つ)の部材を組み合わせて形成されている。具体的には、全熱交換素子31の屋外側に配置された屋外側下部材101、この屋外側下部材101の上部に配置される屋外側上部材102、全熱交換素子31の屋内側に配置された屋内側下部材103、この屋内側下部材103の上部に配置される屋内側上部材104、全熱交換素子31の側方に位置して屋外側下部材101と屋内側下部材103とを連結するとともに、上記したバイパス経路39の一部を形成する連結部材105を備え、これら各部材を組み合わせて形成されている。このため、従来のものに比べて、部品点数が大幅に削減され、組み立て工数が削減され、製造コストが大幅に低減される。また、風路形成体36が、図2に示すように、外気吸込経路38a、内気吸込経路38b、排気通路38c及び給気通路38dを形成すると共に、断熱材として機能するため、従来のように板金に各種断熱材を貼り合わせるものにくらべて、軽量化を実現するとともに、手間がかからず、組み立て容易な外気処理空気調和機10が提供される。
屋内側下部材103は、屋外側下部材101と略対称な形状を有し、屋内側上部材104と組み合わされて屋内側吸込口12に連なる開口103aと導風開口103bとが形成されている。一方、屋内側下部材103及び屋内側上部材104には、上記開口103aを排気開口103cとバイパス開口103dの左右に分ける仕切壁103e、104Aが設けられ、屋内側下部材103及び屋内側上部材104と筐体11の側面パネル11dとの間にバイパス経路39が形成される。
このバイパス経路39は、図6に示すように、連結部材105、屋外側下部材101及び屋外側上部材102と筐体11の側面パネル11dとの間を通過し、屋外側上部材102に設けられた連通開口102aを通じて、屋外側下部材101の上面側に至り、この屋外側下部材101の屋外側凹部36Bにて排出経路34と合流する。
このように、本構成では、風路形成体36は、各部材101〜105を組み合わせて形成されているため、排出経路34の他に全熱交換素子31をバイパスするバイパス経路39を簡単に形成することができる。
11 筐体
11c 側面パネル
11e 上面パネル(天板)
12 屋内側吸込口(内気入口)
13 屋内側吹出口(内気出口)
14 屋外側吸込口(外気入口)
15 屋外側吹出口(外気出口)
30 全熱交換ユニット
31 全熱交換素子
32 排気ファン(排出送風機)
33 給気ファン(導入送風機)
34 排出経路
35 導入経路
36 風路形成体(発泡成形体)
36A 屋内側凹部
36B 屋外側凹部
37A〜37D レール部材
38a 外気吸込経路(屋外側導入経路)
38b 内気吸込経路(屋内側排出経路)
38c 排気通路(屋外側排出経路)
38d 給気通路(屋内側導入経路)
39 バイパス経路
60 空調ユニット
61 室内熱交換器(熱交換器)
101 屋外側下部材
101a 給気開口
101b 導風開口
102 屋外側上部材
102a 連通開口
103 屋内側下部材
103a 開口
103b 導風開口
103c 排気開口
103d バイパス開口
103e 仕切壁
104 屋内側上部材
105 連結部材
EA 排気
OA 外気
RA 内気
SA 給気
Claims (6)
- 筐体内に、外気と内気を熱交換する全熱交換素子と、外気を屋内に前記全熱交換素子を経て導入する導入経路と、内気を屋外に前記全熱交換素子を経て排出する排出経路とを備え、
外気入口から前記全熱交換素子の外気入口側に至る屋外側導入経路、及び内気入口から前記全熱交換素子の内気入口側に至る屋内側排出経路が、発泡成形体で形成されている、
ことを特徴とする外気処理空気調和機。 - 前記全熱交換素子の外気出口側、及び内気出口側を、前記発泡成形体の外に露出させて、当該発泡成形体と前記筐体の天板の間に、前記全熱交換素子の外気出口側から外気出口に至る屋外側排出経路、及び全熱交換器の内気出口側から内気出口に至る屋内側導入経路を形成した、
ことを特徴とする請求項1に記載の外気処理空気調和機。 - 前記発泡成形体は、前記屋内側導入経路の一部を形成する屋内側凹部と、前記屋外側排出経路の一部を形成する屋外側凹部とを備え、前記屋内側凹部に排出送風機が配置され、前記屋外側凹部に導入送風機が配置されることを特徴とする請求項2に記載の外気処理空気調和機。
- 前記発泡成型体は、前記全熱交換素子に対して左右に対称に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の外気処理空気調和機。
- 前記発泡成形体は、前記全熱交換素子を前記筐体の幅方向に抜き差し可能に支持するレール部材を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の外気処理空気調和機。
- 前記導入経路には、前記全熱交換素子の外気出口側に、当該導入経路を流れる空気と冷媒との熱交換を行う熱交換器が配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の外気処理空気調和機。
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