JP2011073088A - パイプ切断用治具 - Google Patents

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孝臣 島崎
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Abstract

【課題】 従来、パイプカッターで切断していた比較的薄肉のパイプをメタルソー切断機で切断できるようにする。
【解決手段】 略板状のベース部4と、ベース部4上に設けられた一対の平行な支持ローラー5・8と、切断するパイプPの外径に合わせて両支持ローラー5・8同士の間隔を調整するローラー間隔調整手段とを備え、両支持ローラー5・8間に被切断材であるパイプPが回転自在に支持されるようになされたパイプ切断用治具3をメタルソー切断機のバイス4に固定し、またメタルソーをカッターホイール9に交換する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主としてメタルソー切断機でパイプを切断できるようにするためのパイプ切断用治具に関する。
従来、主として薄肉のステンレス鋼管や銅管等のパイプを切断する場合には、基台上に平行に隣接して軸支された複数の支持ローラーと、これら支持ローラー上に載置されたパイプを切断するカッターホイールとを有するパイプカッターが用いられていた。
一方、アングル材やチャンネル材等の種々の棒状資材を切断する場合には、基台上にワークを挟持するバイスと、ワークを切断するメタルソーが取り付けられたメタルソー切断機が用いられていた。
特開平7−266126号公報 実公平6−13775号公報
前項で述べたように、パイプを切断する場合には、専用のパイプカッターを用い、アングル材等の棒状資材を切断する場合には、メタルソー切断機を用いられていたため、切断するワークによって二種類の切断装置を用意する必要があり、そのため、それぞれの設備コストと設置スペースが必要であった。
本発明の目的は、従来、パイプカッターで切断していた比較的薄肉のパイプをメタルソー切断機で切断できるようにするためのパイプ切断用治具を提供することにある。
請求項1記載の本発明は、略板状のベース部と、ベース部上に設けられた一対の平行な支持ローラーと、切断するパイプの外径に合わせて両支持ローラー同士の間隔を調整するローラー間隔調整手段とを備えており、両支持ローラー間に被切断材であるパイプが回転自在に支持されるようになされているパイプ切断用治具である。
請求項2記載の本発明は、前記請求項1記載のパイプ切断用治具について、ローラー間隔調整手段が、一方の支持ローラーを固定とし、他方の支持ローラーを前記一方の支持ローラーに対して接近自在としたことを技術的特徴とするものである。
請求項3記載の本発明は、前記請求項2記載のパイプ切断用治具について、一方の支持ローラーがベース部上に固定された固定支持ローラーであり、他方の支持ローラーが固定支持ローラーに対して接近自在な移動支持ローラーであり、ローラー間隔調整手段が、移動支持ローラーを回転自在に懸架する懸架部材と、懸架部材を止めるボルトと、ベース部における移動支持ローラーの移動方向に伸び、前記ボルトが挿入固定される長孔とを有していることを特徴とするものである。
請求項4記載の本発明は、前記請求項3記載のパイプ切断用治具について、ベース部の上面には移動支持ローラーの移動方向に伸びるガイドレールが敷設され、移動支持ローラーの懸架部材が略板状であって、その下面に前記ガイドレールと嵌合する凹溝が形成され、移動支持ローラーが前記ガイドレールに沿って固定支持ローラーに対して接近自在となされているものである。
請求項5記載の本発明は、前記請求項1〜請求項4のうちのいずれか一項記載のパイプ切断用治具について、固定支持ローラーと移動支持ローラーの高さレベルが異なることを特徴とするものである。
請求項6記載の本発明は、前記請求項1〜請求項5のうちのいずれか一項記載のパイプ切断用治具について、スタンドの頂部に基台が設けられ、基台上に被切断材であるパイプを支持する一対の補助ローラーが設けられた補助治具を更に有するものである。
請求項7記載の本発明は、請求項1〜請求項6のうちのいずれか一項記載のパイプ切断用治具を用いたパイプカッターであって、メタルソー切断機のバイスに前記パイプ切断用治具が固定され、メタルソーに換えてカッターホイールが装着されたものである。
本発明のパイプ切断用治具は、これをメタルソー切断機のバイスに固定するだけで、当該治具に設けられた二本の支持ローラーによって、被切断材であるパイプを支持することができ、また両支持ローラー間の間隔は、間隔調整手段によって任意に設定でき、種々の径のパイプを両支持ローラーで支持した上、メタルソーをカッターホイールに交換することで、従来、専用のパイプカッターで切断していたパイプ類をメタルソー切断機を利用して切断することが可能となる。
そのため、従来のように、メタルソー切断機とは別にパイプカッターを用意する必要がなくなり、設備コストの削減と設置スペースの効率化が図られる。
本発明の治具を装着した状態のメタルソー切断機の全体斜視図である。 本発明に係る治具の斜視図である。 本発明の治具におけるパイプの支持状態を示す側面図である。 本発明に係る治具の正面図である。 本発明に係る治具の要部底面図である。 本発明の治具を装着したメタルソー切断機にパイプをセットした状態を示す全体斜視図である。 補助スタンドの正面図である。 本発明の治具を装着したメタルソー切断機にパイプをセットした状態を示す側面拡大斜視図である。
次に、本発明の実施形態を図面にしたがって説明するが、本発明はかかる実施形態に限定されるものでない。
図1に示すように、1はメタルソー切断機を転用した本発明に係るパイプカッターであって、バイス2に後述する本発明のパイプ切断用治具3が固定され、また上部にはメタルソーに換えて被切断材であるパイプを切断するためのカッターホイール9が取り付けられている。
図2〜図5に示すように、パイプ切断用治具3は、方形板状のベース部4と、ベース部4の上面における一側端に左右一対の起立壁6を介して回転自在に軸支された固定支持ローラー5と、後述する懸架部材7によって回転自在に軸支された移動支持ローラー8とを有している。
なお、本実施形態では、移動支持ローラー8の高さレベルが固定支持ローラー5の高さレベルよりも上位に設定されている。
ベース部4の両端寄り部分には移動支持ローラー8の移動方向に伸びる長孔11が形成され、またベース部4の上面における長さ中央寄り部分には所定間隔をあけて左右一対のガイドレール12が突設されている。更に、図5に示すように、前記長孔11の下部は上部よりも幅広となされて、該部に互いに平行な一対の段部22が設けられ、両段部22に止めナット14が嵌め込まれている。
移動支持ローラー8の懸架部材7は、左右方向に伸びる帯板状本体部7aと、その両端寄り部分に立設された起立壁7bと、帯板状本体部7aの両端部を貫通して下方に伸びる長ボルト13と、帯板状本体部7aの下面に設けられ、ベース部4上のガイドレール12が嵌入する凹溝15とを備えている。そして、長ボルト13の軸部13aが前記ベース部4の長孔11内に挿通されて止めナット14と螺合するようになされている。なお、図中21はガイドレール12を固定する短ボルトを示す。
そして、固定支持ローラー5と移動支持ローラー8の間隔は、図3に示すように、被切断材であるパイプPの外径に合わせて移動支持ローラー8を前後方向に移動させることで調整するが、この調整は、長ボルト13を緩めて、移動支持ローラー8の懸架部材7をベース部4上のガイドレール12に沿って前後方向に移動させ、所望の位置に懸架部材7が移動した時点で長ボルト13を締めて懸架部材7をベース部4上に固定することで行われる。
また、図1、図6〜図8に示すように、本実施形態では、後述する補助治具15も用いられる。すなわち、補助治具15は、三本の脚体16aを有するスタンド16の頂部に方形の基台17が一体に設けられ、基台17上には被切断材であるパイプPの一端部を支持する一対の補助ローラー18が設けられている。また、スタンド16の上部は外筒体16a内に基台17を支持する芯体16bが上下方向にスライド自在に挿入されており、これによって、補助ローラー18の高さレベルが調整できるようになされている。
次に、本実施形態に係るパイプ切断用治具3の使用要領について説明すると、先ず図1に示すように、メタルソー切断機におけるメタルソーをパイプ切断用のカッターホイール9に交換し、またバイス2に本実施形態のパイプ切断用治具3を、その固定支持ローラー5がカッターホイール9側に位置するようにしてセットし、これをバイス2で締めてパイプ切断用治具3をメタルソー切断機に固定する。その結果、メタルソー切断機が本発明にかかるパイプカッターに転用される。
その後、図6および図8に示すように、パイプ切断用治具3の両支持ローラー5・8上にパイプPの一端部を載せ、パイプPの他端部には、補助ローラー18を配置して、その補助ローラー18が支持ローラー5・8の延長線上であって、両支持ローラー5・8と同じ高さレベルとなるように調整して、前記パイプPの他端部を支持する。
なお、前記支持ローラー5.8の間隔は、移動支持ローラー8をパイプPの外径に合わせて予め適切な位置に移動させておく。
そして、この状態でカッターホイール9を回転させて該ホイール9をパイプPの外周面に当接させるだけで、パイプPの切断が行える。
本発明によれば、従来のように、専用のパイプカッターを用いなくてもメタルソー切断機を利用して比較的薄肉のパイプ類が容易に切断できるため、幅広い利用が期待できる。
1 パイプカッター
2 バイス
3 パイプ切断用治具
4 ベース部
5 固定支持ローラー
7 懸架部材
8 移動支持ローラー
11 長孔
12 ガイドレール
13 長ボルト
14 止めナット
15 補助治具

Claims (7)

  1. 略板状のベース部と、ベース部上に設けられた一対の平行な支持ローラーと、切断するパイプの外径に合わせて両支持ローラー同士の間隔を調整するローラー間隔調整手段とを備えており、両支持ローラー間に被切断材であるパイプが回転自在に支持されるようになされている、パイプ切断用治具。
  2. ローラー間隔調整手段が、一方の支持ローラーを固定とし、他方の支持ローラーを前記一方の支持ローラーに対して接近自在とするものである、請求項1記載のパイプカッター治具。
  3. 一方の支持ローラーがベース部上に固定された固定支持ローラーであり、他方の支持ローラーが固定支持ローラーに対して接近自在な移動支持ローラーであり、ローラー間隔調整手段が、移動支持ローラーを回転自在に懸架する懸架部材と、懸架部材を止めるボルトと、ベース部における移動支持ローラーの移動方向に伸び、前記ボルトが挿入固定される長孔とを有している、請求項2記載のパイプ切断用治具。
  4. ベース部の上面には移動支持ローラーの移動方向に伸びるガイドレールが敷設され、移動支持ローラーの懸架部材が略板状であって、その下面に前記ガイドレールと嵌合する凹溝が形成され、移動支持ローラーが前記ガイドレールに沿って固定支持ローラーに対して接近自在となされている、請求項3記載のパイプ切断用治具。
  5. 固定支持ローラーと移動支持ローラーの高さレベルが異なる、請求項1〜請求項4のうちのいずれか一項記載のパイプ切断用治具。
  6. スタンドの頂部に基台が設けられ、基台上に被切断材であるパイプを支持する一対の補助ローラーが設けられた補助治具を更に有する、請求項1〜請求項5のうちのいずれか一項記載のパイプ切断用治具。
  7. 請求項1〜請求項6のうちのいずれか一項記載のパイプ切断用治具を用いたパイプカッターであって、メタルソー切断機のバイスに前記パイプ切断用治具が固定され、メタルソーに換えてカッターホイールが装着された、パイプカッター。
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