JP2011072819A - 衣類乾燥機 - Google Patents

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Abstract

【課題】乾燥運転が中断されたときのヒートポンプのサイクル配管の内部圧力の急激な上昇を抑制する。
【解決手段】通風路を通して回転槽内の空気を循環させる送風機と、通風路中に蒸発器と凝縮器とを配設してそれらを圧縮機と接続することにより冷凍サイクルを構成するヒートポンプとを具え、衣類を乾燥させる乾燥運転を行うものにおいて、使用者の操作による乾燥運転の中断時に、圧縮機の能力を低下させて該圧縮機の作動を所定時間継続するようにした。
【選択図】図7

Description

本発明は、ヒートポンプを使用して衣類を乾燥させる衣類乾燥機に関する。
従来より、衣類乾燥機においては、ヒートポンプを使用して衣類を乾燥させるようにしたものが知られている。このものは、衣類を乾燥させる際に発生する水分を蒸発器で回収(除湿)し、その折りに回収した潜熱を圧縮機により高温の冷媒状態に変換し、凝縮器で空気を加熱するエネルギーとして再使用する。このようにすることで、外部には僅かな放熱ロスがある以外、ほとんどエネルギーを逃がさず再利用できるものであり、従って、効率の良い乾燥が実現でき、運転時間の短縮化も実現できる。
しかして、このものの場合、乾燥運転は、使用者の操作(特には一時停止スイッチの操作)、又は異常の発生によって中断されることがあり、そのときに、従来のものは、図11の(a)に時刻t1で示すように、衣類を収容して回転する回転槽を停止させると共に、ヒートポンプの圧縮機を停止させ、そして、ヒートポンプの蒸発器と凝縮器とが配設された通風路を通して回転槽内の空気を循環させる送風機も停止させていた(例えば特許文献1参照)。
特開2005−168547号公報
上述のように、乾燥運転が中断されるときに、ヒートポンプの圧縮機を停止させると共に、ヒートポンプの蒸発器と凝縮器とが配設された通風路を通して回転槽内の空気を循環させる送風機も停止させていた従来のものでは、凝縮器の温度が高いままでそれらが停止されることにより、図3の(b)に示すように、ヒートポンプのサイクル配管の内部圧力が急激に上昇し、配管に破損を惹起するおそれを有していた。
なお、図3には、乾燥運転が中断されたときの通風路の湿度の変化を(c)に示し、 蒸発器で結露して落ちた水(ドレイン水)の量の変化を(d)に示しており、いずれも、高レベルまで急激に上昇している。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従ってその目的は、乾燥運転が中断されたときのヒートポンプのサイクル配管の内部圧力の急激な上昇を抑制して、配管の破損のおそれをなくし得る衣類乾燥機を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の衣類乾燥機においては、回転槽と、通風路、及び前記回転槽を回転させる駆動装置を具えると共に、前記通風路を通して前記回転槽内の空気を循環させる送風機と、前記通風路中に蒸発器と凝縮器とを配設してそれらを圧縮機と接続することにより冷凍サイクルを構成するヒートポンプとを具え、衣類を乾燥させる乾燥運転を行うものにおいて、
使用者の操作による乾燥運転の中断時に、前記ヒートポンプの圧縮機の能力を低下させて該圧縮機の作動を所定時間継続するようにしたことを特徴とする(請求項1の発明)。
上記手段(請求項1の発明)によれば、使用者の操作による乾燥運転の中断時に、ヒートポンプの圧縮機の能力を低下させて該圧縮機の作動を所定時間継続することで、圧縮機が吐出圧力を低下させて作動し続けられるから、ヒートポンプのサイクル配管の内部圧力の急激な上昇が抑制され、その結果、配管の破損のおそれがなくされる。
又、この場合には、圧縮機の能力を低下させても該圧縮機の作動を所定時間継続させたことで、その作動が継続される間に運転を再開させたときには、圧縮機の能力を速やかに上げ得て、迅速に効果的な運転ができる利点もある。
本発明の基本例を示す図で、(a)が乾燥運転中断時の関係部品のタイムチャート、(b)がヒートポンプのサイクル配管内の圧力の変化を示す図、(c)が通風路の湿度の変化を示す図、(d)が蒸発器での結露によるドレイン水の量の変化を示す図 洗濯乾燥機の正面図 洗濯乾燥機の縦断面図 ヒートポンプのサイクル構成図 ドレイン水の処理をする部分の正面図 電気的構成のブロック図 本発明の第1実施例を示す図1相当図 本発明の第2実施例を示す図1(a)相当図 第1参考例を示す図1相当図 第2参考例を示す図1(a)、(d)相当図 従来例を示す図1相当図
以下、本発明を洗濯乾燥機に適用して、その基本例につき、図1ないし図6を参照して説明する。
まず、図2は、洗濯乾燥機の全体を正面視して示しており、外箱1の前面の中央部にドア2を有している。このドア2は、外箱1の前面の中央部に形成した衣類投入口(図示省略)を開閉するもので、外箱1の前面部には、そのほか、ドア2を開放させるためのプッシュボタン3、操作パネル4、洗剤投入ケース5を設けている。
更に、外箱1の前面部の裏側(内方)には、ドア2の開放及び閉鎖を検知する検知手段であるドアスイッチ6と、ドア2を閉鎖状態に拘束するロック機構7、このロック機構7によるドア2の拘束及び拘束解除を検知する検知手段であるロックスイッチ8を配設しており、上記プッシュボタン3はロック機構7に連繋し、このプッシュボタン3が押圧操作されたときロック機構7によるドア2の拘束が解除されるようになっている。
外箱1の内部には、図3に示すように、水槽9を前後(図の紙面と直交する方向)の横軸状態に収容して左右一対のサスペンション10により揺動可能に支持しており、水槽9の内部には、ドラム11を同じく横軸状態に収容して支持している。このドラム11は回転槽たるもので、このドラム11を回転させる駆動装置であるモータ12を水槽9の背部に取付けている。又、このドラム11には、前記衣類投入口から衣類が投入されるようになっている。
一方、外箱1内の下部には、通風ケース13を配置しており、この通風ケース13の入口部14には、吸込側ダクト15の先端部を接続している。吸込側ダクト15の基端部は水槽9の後部からドラム11内に臨ませており、この構成で、ドラム11内の空気が吸込側ダクト15内に入り、吸込側ダクト15を通じて通風ケース13内へ導かれるようになっている。
他方、通風ケース13の出口部16には、吐出側ダクト17の基端部を接続しており、吐出側ダクト17の先端部は、水槽9の前部からドラム11内に臨ませている。この構成で、通風ケース13を通った空気が、吐出側ダクト17を通じてドラム11内へ導かれるようになっており、以上の吸込側ダクト15、通風ケース13、及び吐出側ダクト17にて、ドラム11内の空気を通す通風路18を構成している。
しかして、通風路18中の通風ケース13の内部には、入口部14側から出口部16側へ順に、蒸発器19と、凝縮器20、及び送風機21を配置している。このうち、蒸発器19と凝縮器20は、通風ケース13外の離間した位置に防音ケース22により囲繞して配置した例えばロータリー式の圧縮機23、及び図4に示す絞り弁(特には、この場合、電子式絞り弁)24とでヒートポンプ25を組成するもので、このヒートポンプ25においては、圧縮機23−凝縮器20−絞り弁24−蒸発器19−圧縮機23の順に、それらを冷媒流通パイプ26によって接続することにより、冷凍サイクルを構成しており、この冷凍サイクルには冷媒(図示せず)を封入している。
そして、蒸発器19にはそれの温度を検知する第1の温度センサ27を付設しており、圧縮機23にはそれの冷媒吸込口部分の温度を検知する第2の温度センサ28を付設すると共に、冷媒吐出口部分の温度を検知する第3の温度センサ29を付設している。
図5は、前記通風ケース13内又は通風ケース13外において蒸発器19及び凝縮器20の直下部に設けた貯水タンク30を示しており、この貯水タンク30には排水装置として排水ポンプ31を設け、貯水タンク30内に溜まった水をその排水ポンプ31にて排水チューブ32を介し機外に排出するようにしている。
図6には、制御装置33を示しており、この制御装置33は、前記外箱1の内部に配設していて、例えばマイクロコンピュータから成っており、洗濯乾燥機の運転全般を制御する制御手段として機能するようになっている。又、この制御装置33には、洗濯乾燥機の運転に係る操作を使用者がするための前記操作パネル4における各種操作スイッチから成る操作部34から各種操作信号が入力されると共に、前記ドアスイッチ6からドア開放検知信号及びドア閉鎖検知信号が入力され、更に、前記ロックスイッチ8からロック検知信号及びロック解除検知信号が入力されると共に、前記水槽9内の水位を検知するように設けた水位センサ35から水位検知信号が入力され、前記第1ないし第3の温度センサ27〜29から各々の温度検知信号がそれぞれ入力されるようにしている。なお、操作パネル4が有する各種操作スイッチには、使用者が運転を中断させるための操作スイッチとして、一時停止スイッチ(詳しくは図示せず)が含まれている。
しかして、制御装置33は、それらの入力並びにあらかじめ記憶された制御プログラムに基づいて、前記水槽9内(ドラム11内)に給水するように設けた給水弁36と、前記ドラム11駆動用のモータ12、前記水槽9内(ドラム11内)から排水するように設けた排水弁37、前記圧縮機23、送風機21、及び絞り弁24を、駆動回路38を介して駆動制御するようにしている。
次に、上記構成のものの作用を述べる。
上記構成のものでは、操作部34により標準的な運転コースが選択されると、制御装置33は最初に洗濯(洗い及びすすぎ)運転を開始させる。この洗濯運転では、給水弁36により水槽9内に給水する動作が行われ、続いて、モータ12が作動されることにより、ドラム11が低速で正逆両方向に交互に回転される。
洗濯運転が終了すると、次に、脱水運転が開始される。この脱水運転では、水槽9内の水を排出した後、ドラム11を高速で一方向に回転させる動作が行われる。これにより、ドラム11内の衣類(洗濯物)は遠心脱水される。
脱水運転が終了すると、次に、乾燥運転が開始される。この乾燥運転では、ドラム11を低速で正逆両方向に回転させつつ、送風機21を作動させることによる送風作用で、ドラム11内の空気が、吸込側ダクト15、通風ケース13、吐出側ダクト17を順に経、すなわち、通風路18を通って、ドラム11内に戻される循環が行われる。
又、このときには、ヒートポンプ25で圧縮機23が作動されることにより、冷媒が圧縮されて高温高圧の冷媒(気体)となり、その高温高圧の冷媒が凝縮器20に流れて、通風ケース13内の空気と熱交換する。その結果、通風ケース13内の空気が加熱され、反対に、冷媒の温度は低下して液化される。この液化された冷媒が、次に、絞り弁24を通過して減圧された後、蒸発器19に流入し、気化する。それにより、蒸発器19は通風ケース13内の空気を冷却する。そして、蒸発器19を通過した冷媒は圧縮機23に戻る。
これらにより、前記ドラム11内から吸込側ダクト15を経て通風ケース13内に流入した空気は、蒸発器19で冷却されて除湿され、その後に凝縮器20で加熱されて温風化される。そして、その温風が吐出側ダクト17を経てドラム11内に供給される。
ドラム11内に供給された温風は、衣類から水分を蒸発させることでその水分を奪った後、前記吸込側ダクト15を経て通風ケース13内に流入する。
かくして、蒸発器19と凝縮器20を配置した通風ケース13とドラム11との間を空気が循環することにより、ドラム11内の衣類が漸次乾燥される。
さて、このような乾燥運転中、使用者の操作(特には一時停止スイッチの操作)によって運転が中断されるとき、上記構成のものでは、図1の(a)に示すように、直ち(時刻t1)にドラム11を停止させると共に、ヒートポンプ25の圧縮機23を停止させるが、送風機21は作動させ続けて所定時間後(時刻t2)に停止させる。そして更に、その所定時間後(時刻t3)に排水ポンプ31を作動させ、その所定時間後(時刻t4)に排水ポンプ31を停止させる。
これらのうち、ヒートポンプ25の圧縮機23を停止させた後も、送風機21を継続作動させたことで、前述のごとく生成され続ける空気流により凝縮器20の温度が下げられる。かくして、図1の(b)に示すように、ヒートポンプ25のサイクル配管の内部圧力の急激な上昇が抑制され、配管の破損のおそれをなくすことができる。
又、そのヒートポンプ25の圧縮機23を停止させた後の送風機21の継続作動により、ドラム11及び通風路18の空気循環路に残存する水蒸気が蒸発器19に運ばれてそれの余冷熱により冷却され、除湿が行われる。よって、図1の(c)に示すように、空気循環路の湿度も下げられ、残存した水蒸気で衣類が湿らされることのないようにできる。
更に、蒸発器19に残留した結露水及びそれに新たに結露して生成された水は、排水ポンプ31が作動するまでの間に貯水タンク30に落ちて溜まるが、排水ポンプ31が作動すれば、貯水タンク30から排出されるので、図1の(d)に示すように、多くが残ることはなく、再始動することによるなど次回の運転時に、蒸発器19で結露して落ちる水が加わっても、貯水タンク30から溢れ出ることもないようにできる。
但し、その排水ポンプ31の作動は、必ずしも必要なものではなく、必要に応じて実行するようにしても良い。
一方、上述の使用者の操作による乾燥運転の中断時における送風機21の継続作動は、上述のように所定時間行って停止させるのに代えて、ドア2が開放されたときに停止させるようにしても良い。この場合、ドア2の開放はドアスイッチ6により検知されるもので、制御装置33はその検知信号の入力を受けて送風機21の作動を停止させる。
このようにすることで、ドア2が開放されても(循環空気が衣類投入口から出るようになっても)なお送風機21を作動し続けることの無駄、すなわち上述の作用効果が得られなくなるのを避けることができる。
又、この使用者の操作による乾燥運転の中断時における送風機21の継続作動は、上述のように所定時間行って停止させるのに代えて、ドア2の閉鎖状態の拘束が解除されたときに停止させるようにしても良い。この場合、ドア2の閉鎖状態の拘束の解除はロックスイッチ8により検知されるもので、制御装置33はその検知信号の入力を受けて送風機21の作動を停止させる。
このようにしても、上述同様、ドア2が開放されてもなお送風機21を作動し続けることの無駄を避けることができる。
以上に対して、図7ないし図10は本発明の第1及び第2実施例と、第1及び第2参考例を示すもので、それぞれ、基本例と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。
[第1実施例]
図7に示す第1実施例においては、使用者の操作による乾燥運転の中断時に、(a)に示すように、直ち(時刻t1)にドラム11を停止させるが、ヒートポンプ25の圧縮機23は能力を低下させて作動させ続け、所定時間後(時刻t5)に停止させる。この場合、圧縮機23はロータリー式であり、能力の低下は、駆動モータの回転速度を、通常の毎秒60回転から毎秒30回転に減じることで達成する。又、この場合、送風機21も作動させ続けて短時間(例えば数十秒など)の所定時間後(時刻t’1)に停止させる。更に、その所定時間後(時刻t3)に排水ポンプ31を作動させ、その所定時間後(時刻t4)に排水ポンプ31を停止させる。そして又、その所定時間後(時刻t’2)に排水ポンプ31を再度作動させ、その所定時間後(時刻t’3)に排水ポンプ31を停止させる。
これらのうち、ヒートポンプ25の圧縮機23の能力を低下させて該圧縮機23の作動を所定時間継続させたことで、圧縮機23が吐出圧力を低下させて作動し続けられる。かくして、(b)に示すように、ヒートポンプ25のサイクル配管の内部圧力の急激な上昇が抑制され、その結果、配管の破損のおそれをなくすことができる。
又、この場合、圧縮機23の能力を低下させても該圧縮機23の作動を所定時間継続させたことで、その作動が継続される間に運転を再開させたときには、圧縮機23の能力を速やかに上げ得て、迅速に効果的な運転ができる利点もある。
加えて、この場合、送風機21も所定時間作動し続けるようにしており、それによって、基本例同様に、凝縮器20の温度を空気流により下げて、ヒートポンプ25のサイクル配管の内部圧力の急激な上昇が抑制し得るから、配管の破損のおそれを一層なくすことができる。更に、その送風機21の継続作動により、空気循環路に残存する水蒸気が蒸発器19に運ばれてそれの余冷熱により除湿が行われるから、(c)に示すように、空気循環路の湿度も下げ得て、残存した水蒸気で衣類が湿らされることのないようにできる。
そして、この場合も、蒸発器19から落ちて貯水タンク30に溜まった結露水(ドレイン水)を排水ポンプ31作動により排出できるので、(d)に示すように、結露水が多く残ることはなく、再始動することによるなど次回の運転時に、蒸発器19で結露して落ちる水が加わっても、貯水タンク30から溢れ出ることもないようにできる。
但し、その排水ポンプ31の作動は、この場合も、必ずしも必要なものではなく、必要に応じて実行するようにしても良い。
又、この場合、乾燥運転の中断が使用者の操作(特には一時停止スイッチの操作)によるもので、運転を再開させるまでの時間が短いことを考慮し、送風機21の継続作動を短時間で停止させるようにしている。これによって、ドア2が開放されてもなお送風機21が作動され続けることのないようにしている。
[第2実施例]
図8に示す第2実施例においては、使用者の操作による乾燥運転の中断時に、上述のようにヒートポンプ25の圧縮機23の能力を低下させて該圧縮機23を作動させ続け、所定時間後(時刻t5)に停止させるものにおいて、送風機21を、乾燥運転の中断時点(t1)で、ドラム11と共に停止させるようにしている。
この場合、乾燥運転の中断後も、ヒートポンプ25の圧縮機23だけでなく送風機21まで作動し続けると、乾燥運転の中断を使用者が認識しづらいが、送風機21が停止することで、認識しやすくできる。
[第1参考例]
図9に示す第1参考例においては、何らかの異常の発生による乾燥運転の中断時に、(a)に示すよう(基本例と同様)に、直ち(時刻t1)にドラム11を停止させると共に、ヒートポンプ25の圧縮機23を停止させるが、送風機21は作動させ続けて所定時間後(時刻t2)に停止させる。
上記構成のものにおいては、乾燥運転を含む運転の最中に何らかの異常が発生すると、それを制御装置33が判断して報知をしつつ運転を中断させる。乾燥運転で、そのように運転が中断されるとき、ドラム11、圧縮機23、送風機21を上述のように制御するもので、それにより、基本例と同様の作用効果を得ることができる。
なお、この場合も、送風機21の停止は、ドア2が開放されたとき、又はドア2の閉鎖状態の拘束が解除されたときに行うようにしても良い。
[第2参考例]
図10に示す第2参考例においては、(a)に示すように、乾燥運転の開始時(時刻t”1〜t”2)に、排水ポンプ31を作動させて貯水タンク30内に溜まった水を機外に排出するようにしている。
このようにすることで、前回の運転の終了から長い時間を経た後などで貯水タンク30内に多くの水が溜まっている状況でも、それを次の乾燥運転の開始時に排出できるので、以後貯水タンク30内に水が溜まっても、(b)の溢水水位を越えないことで分かるように、貯水タンク30からの溢水の問題を生じない。
又、貯水タンク30は、蒸発器19から落ちる水を広く受ける関係上、貯水水位の変化量が少ない。そのため、その水位の変化をセンサで検知することは困難もしくは不可能であり、それを考慮して、乾燥運転中には排水ポンプ31を30分に1回など周期的に作動させて排水するようにしている。この場合、乾燥運転は、排水ポンプ31による排水を実行して終了する場合と、実行せずに終了する場合とがあり、実行せずに終了した場合には(b)の溢水水位を越えることで分かるように、上述の貯水タンク30からの溢水の可能性がある。
そこで、上述のように排水ポンプ31を乾燥運転の開始時に作動させて排水するようにしており、これによって、排水ポンプ31の作動を、貯水タンクの水位を検知する水位センサによらず、時限制御するものにおいての、貯水タンク30からの溢水の可能性をなくし得、快適に使用することができる。
なお、この場合、排水ポンプ31を作動させるのは、乾燥運転の開始時でも、その直前であり、それに代わって、開始時と同期させて行うか、もしくは開始直後に行うようにしても良い。
そのほか、本発明は上記し且つ図面に示した実施例にのみ限定されるものではなく、特に機全体としては、上述の、洗濯と乾燥の両機能を有する洗濯乾燥機に限られず、乾燥機能のみを有する衣類乾燥機にも適用できるし、又、その構造も、上述のドラム(回転槽)を横軸状に有する横軸式に限られず、有底円筒状の回転槽を縦軸状に有する縦軸式であっても良いもので、要するに、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施することが可能である。
図面中、2はドア、7はロック機構、11はドラム(回転槽)、12はモータ(駆動装置)、18は通風路、19は蒸発器、20は凝縮器、21は送風機、23は圧縮機、25はヒートポンプ、33は制御装置を示す。

Claims (2)

  1. 回転槽と、通風路、及び前記回転槽を回転させる駆動装置を具えると共に、
    前記通風路を通して前記回転槽内の空気を循環させる送風機と、
    前記通風路中に蒸発器と凝縮器とを配設してそれらを圧縮機と接続することにより冷凍サイクルを構成するヒートポンプとを具え、
    衣類を乾燥させる乾燥運転を行うものにおいて、
    使用者の操作による前記乾燥運転の中断時に、前記ヒートポンプの圧縮機の能力を低下させて該圧縮機の作動を所定時間継続するようにしたことを特徴とする衣類乾燥機。
  2. 使用者の操作による乾燥運転の中断時に、送風機の作動を停止させ、この状態で、ヒートポンプの圧縮機の能力を低下させて該圧縮機の作動を所定時間継続するようにしたことを特徴とする請求項1記載の衣類乾燥機。
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