JP2011072535A - 医用画像撮影システム - Google Patents

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Abstract

【課題】撮影条件である撮影中心高さ位置を従来よりも簡単に設定することができる医用画像撮影システムを提供する。
【解決手段】被検体を撮影する撮影部としてX線管103及びX線検出部105を有するガントリと、支持台201と、支持台201上に水平方向に移動可能に設けられ、被検体をガントリ100へ搬送するクレードル202とを有するテーブルとを備える医用画像撮影システムであって、操作者により所望の位置に配置可能なリモコン400と、リモコン400の高さ位置を検出し、その高さ位置に基づいて撮影中心高さ位置を設定する設定手段1093とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、被検体を撮影する撮影部と被検体を載置する載置部とを備える医用画像撮影システム(system)に関する。
被検体を撮影する撮影部を有するガントリ(gantry)と、被検体を載置する載置部としてのクレードル(cradle)を有するテーブル(table)とを備える医用画像撮影装置として、例えばX線CT(Computed Tomography)装置、PET(Positron Emission Tomography)装置、SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置などが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような医用画像撮影装置では、撮影を行なう前に、撮影範囲基準位置及び撮影中心高さ位置であるランドマーク(landmark)や、体軸方向の撮影範囲、ガントリのチルト(tilt)角などの撮影条件の設定を行っている。例えば、X線CT装置における撮影範囲基準位置及び撮影中心高さ位置の従来の設定方法の一例について説明すると、先ずクレードル(cradle)に被検体を載置し、このクレードルを、撮影部として例えばX線管とX線検出部とを有するガントリに設けられた投光器の位置まで移動する。投光器からは、上下方向(クレードルに載置された被検体の前後方向;y方向)と左右方向(x方向)とに延びるレーザ(laser)光が射出されている。そして、このレーザ光が被検体の体軸方向(z方向)における撮影範囲基準位置に位置するように、クレードルの水平方向の位置を調節する。また、このレーザ光が撮影中心(体軸に直交する面上での撮影領域の中心;一般に体軸近傍となる)に位置するように、クレードルの高さ方向の位置を調節し、撮影範囲基準位置及び撮影中心高さ位置を設定する。
特開2004−194995号公報
しかし、従来の方法では、撮影範囲基準位置や撮影中心高さ位置を設定する際に、操作者が、投光器のレーザ光が被検体に照射される位置までクレードルを移動させなければならず、時間がかかる。さらに、所望の位置にレーザ光を合わせる操作は、ある程度の経験も必要になる。
本発明は、上記事情に鑑み、撮影条件、特に撮影中心高さ位置を従来よりも簡単に設定することができる医用画像撮影システムを提供することを目的とするものである。
第1の観点では、本発明は、被検体を撮影する撮影部と、被検体を載置する載置部とを備え、前記撮影部及び前記載置部の少なくとも一方を移動させて前記載置部上の被検体を前記撮影部に位置させる医用画像撮影システムであって、操作者により所望の位置に配置されるリモコン(remote controller)部と、前記リモコン部の高さ位置を検出し、該検出された高さ位置に基づいて、前記載置部上に載置された被検体の撮影中心高さ位置を設定する設定手段とを備えることを特徴とする医用画像撮影システムを提供する。
第2の観点では、本発明は、前記リモコン部に光及び超音波の発信手段を設けるとともに、前記撮影部又は該撮影部が設けられている空間内の所定の場所に、第1の受信手段と第2の受信手段とを互いに高さ位置を変えて設け、前記設定手段が、前記第1及び第2の受信手段のそれぞれにおける、前記発信手段から同時に発信された光及び超音波の受信時間差に基づいて、前記第1の受信手段と前記発信手段との距離と、前記第2の受信手段と前記発信手段との距離とを算出し、前記リモコン部の高さ位置を検出して撮影中心高さ位置を設定することを特徴とする上記第1の観点の医用画像撮影システムを提供する。
第3の観点では、本発明は、前記第1及び第2の受信手段が、鉛直方向に設けられていることを特徴とする上記第2の観点の医用画像撮影システムを提供する。
第4の観点では、本発明は、前記撮影部又は該撮影部が設けられている空間内の所定の場所に、光及び超音波を発信する第1の発信手段と第2の発信手段とを互いに高さ位置を変えて設けるとともに、前記リモコン部に受信手段を設け、前記設定手段が、前記受信手段における、前記第1の発信手段から同時に発信された光及び超音波の受信時間差と、前記第2の発信手段から同時に発信された光及び超音波の受信時間差とに基づいて、前記第1の発信手段と前記受信手段との距離と、前記第2の発信手段と前記受信手段との距離とを算出し、前記リモコン部の高さ位置を検出して撮影中心高さ位置を設定することを特徴とする上記第1の観点の医用画像撮影システムを提供する。
第5の観点では、本発明は、前記第1及び第2の発信手段が、鉛直方向に設けられていることを特徴とする上記第4の観点の医用画像撮影システムを提供する。
第6の観点では、本発明は、前記リモコン部が、光ビーム(beam)を射出する光源を有しており、前記設定手段が、前記光ビームの射出方向が水平になるように配置された前記リモコン部の高さ位置を検出し、該検出された高さ位置に基づいて、該リモコン部からの光ビームが指示する高さ位置を撮影中心高さ位置として設定することを特徴とする上記第1の観点から第5の観点のいずれか一つの観点の医用画像撮影システムを提供する。
第7の観点では、本発明は、前記リモコン部が、地磁気センサ(sensor)をさらに有しており、前記地磁気センサの出力信号に基づいて前記光ビームの射出方向の水平度が所定の許容範囲内であるかを判定することを特徴とする上記第6の観点の医用画像撮影システムを提供する。
第8の観点では、本発明は、前記設定手段が、前記載置部に載置された被検体の上面の高さ位置に配置された、若しくは該被検体の上面に載置された前記リモコン部の高さ位置を検出し、該検出された高さ位置に基づいて、前記被検体の上面の高さ位置と前記載置部の上面の高さ位置とを所定の割合で分割する高さ位置を撮影中心高さ位置として設定することを特徴とする上記第1の観点から第5の観点のいずれか一つの観点の医用画像撮影システムを提供する。
第9の観点では、本発明は、前記所定の割合が、実質的に1対1であることを特徴とする上記第8の観点の医用画像撮影システムを提供する。
第10の観点では、本発明は、前記設定手段が、前記リモコン部の前記撮影部若しくは前記載置部の移動方向における位置及び高さ位置を実質的に同時に検出し、これらの位置及び高さ位置に基づいて、前記移動方向における撮影範囲の基準位置若しくは一端の位置と撮影中心高さ位置とを設定することを特徴とする上記第1の観点から第9の観点のいずれか一つの観点の医用画像撮影システムを提供する。
本発明によれば、従来のように撮影部に設けられた投光器を用いることなく、操作者が配置した前記リモコン部の高さ位置に基づいて、撮影中心高さ位置が設定されるので、撮影中心高さ位置を従来よりも簡単に設定することができる。
本発明に係る医用画像撮影システムの一実施形態であるX線CTシステムの概略構成を示すブロック(block)図である。 本実施形態に係るX線CTシステムの概観図である。 本実施形態に係るX線CTシステムにおけるスキャン(scan)範囲基準位置及びスキャン中心高さ位置の設定を説明するための図である。 本実施形態の第一変形例のX線CTシステムの概略構成を示すブロック図である。 本実施形態の第一変形例のX線CTシステムによるスキャン中心高さ位置の設定を説明するための図である。 本実施形態の第二変形例のX線CTシステムによるスキャン中心高さ位置の設定を説明するための図である。 本実施形態の第四変形例のX線CTシステムの概略構成を示すブロック図である。 本実施形態の第四変形例のX線CTシステムの動作を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明に係る医用画像撮影システムの一実施形態であるX線CTシステムの概略構成を示すブロック図、図2は、本実施形態に係るX線CTシステムの概観図、図3は、本実施形態に係るX線CTシステムにおけるz方向スキャン範囲の基準位置及びスキャン中心高さ位置の設定を説明するための図である。
X線CTシステム1は、ガントリ100とテーブル200と操作コンソール300と、リモコン(remote controller)400とから構成されている。
ガントリ100は、空洞部101を有するドーナツ(doughnut)状の回転部102を備えている。この回転部102内には、X線を発生するX線管103と、このX線管103からのX線の照射範囲を規定するコリメータ(collimator)104とが設けられている。また、回転部102内には、X線管103から照射され、被検体を透過したX線を検出するX線検出部105と、このX線検出部105により得られた投影データ(data)を収集するデータ収集部106とが設けられている。X線管103及びコリメータ104と、X線検出部105及びデータ収集部106とは、互いに空洞部101を挟んで対向する位置に設けられ、その関係が維持された状態で回転部102が回転するようになっている。なお、X線管103とX線検出部105は、本発明における撮影部の一例である。また、図3において、符号Sは、X線管103及びX線検出部105によるスキャン面を示している。
また、ガントリ100は、X線管103を制御するX線管コントローラ107と、回転部102の回転を制御する回転部コントローラ108とを備えている。これらX線管コントローラ107及び回転部コントローラ108へは、メインコントローラ(main controller)109から制御信号が出力されるようになっている。このメインコントローラ109は、所定の撮影条件で撮影(スキャン)が行われるように、X線管コントローラ107及び回転部コントローラ108のほか、ガントリ100の各部へ制御信号を出力するようになっている。
また、メインコントローラ109は、上記各種制御のほか、テーブル200を制御する。具体的には、メインコントローラ109は、テーブル200のクレードル202を水平方向に移動させるための水平移動制御部1091と、支持台201を上下方向に移動させることによりクレードル202の位置を上下方向に移動させるための上下移動制御部1092とを備えている。
水平移動制御部1091は、操作コンソール(console)300や、ガントリ100に設けられた図示しない操作ボタンからの入力により、クレードル202を水平方向に移動させる制御信号をテーブル200へ出力する。また、上下移動制御部1092は、操作コンソール300や、ガントリ100に設けられた図示しない操作ボタンからの入力があると、テーブル200の後述する昇降部203を昇降させる制御信号をテーブル200へ出力する。
さらに、メインコントローラ109は、後述するように、操作者により所望の位置に配置されたリモコン400の高さ位置やテーブル200のクレードル移動方向における水平方向の位置を検出し、被検体におけるスキャン範囲基準位置(撮影範囲の基準位置)やスキャン中心高さ位置(撮影中心高さ位置)を設定する設定手段1093を備えている。ちなみに、スキャン範囲基準位置やスキャン高さ位置は、一般的にランドマークと呼ばれる。本例では、テーブル200のクレードル202上における位置Lがスキャン範囲基準位置として設定されるものとする。スキャン範囲基準位置を設定する際には、位置Lがリモコン400で指示される。設定手段1093では、リモコン400で指示された位置と、X線管103及びX線検出部105とのクレードル移動方向における距離として、位置Lとスキャン面Sとの距離DLSが算出されるようになっている。また、クレードル202に対する高さ位置Hがスキャン中心高さ位置として設定されるものとする。スキャン中心高さ位置を設定する際には、クレードル202に対する高さ位置Hがリモコン400で指示される。詳細は後述する。
ガントリ100は、さらに、リモコン400から発信される赤外線および超音波を受信する受信装置110を備える。受信装置110は、さらに、第1受信部1101と第2受信部1102とを備えており、これらは互いに異なる高さ位置に設けられる。第1受信部1101は、赤外線を受信する赤外線受信部1101aと、超音波を受信する超音波受信部1101bとを有する。同様に、第2受信部1102は、赤外線受信部1102aと超音波受信部1102bとを有する。赤外線受信部1101a,1102a及び超音波受信部1101b,1102bは、赤外線、超音波を受信すると、その受信信号をメインコントローラ109へ出力するようになっている。
受信装置110は、ガントリ100におけるテーブル200側の面Gの例えば空洞部101の上方に設けられており、第1受信部1101と第2受信部1102とが鉛直方向に互いに高さを変えて設けられている。ここで、ガントリ100の面Gとスキャン面Sとのクレードル移動方向における距離DGSは、装置に応じて定まる値である。なお、第1受信部1101および第2受信部1102は、本発明における第1の受信手段および第2の受信手段の一例である。
テーブル200は、支持台201と、この支持台201上に水平方向に移動可能に設けられ被検体をガントリ100の空洞部101へ搬送するクレードル202とを有している。支持台201は、昇降部203によって上下方向に移動するようになっており、これによりクレードル202を上下方向に移動できるようになっている。昇降部203の動作は、上下移動制御部1092からの制御信号により制御されるようになっている。
また、クレードル202は、図示しないモータ(motor)により水平方向に移動して、支持台201から繰り出されるようになっている。クレードル202の水平方向への移動は、水平移動制御部1091からの制御信号により制御されるようになっている。
なお、クレードル202は、本発明における載置部の一例である。本例では、このクレードル202を移動させて、被検体を撮影部(X線管103及びX線検出部105)に位置させるようになっている。
ここで、クレードル202に対する高さ位置Hは、スキャン中心高さ位置である。従って、スキャン開始前に、昇降部203を昇降させ、クレードル202に対する高さ位置Hがスキャン中心すなわち空洞部101の中心ICの高さ位置に合わせられる。また、クレードル202における位置Lは、スキャン範囲基準位置である。従って、クレードル202を支持台201から繰り出して水平方向に移動させ、位置Lを基準とするスキャン開始位置がスキャン面Sまで移動したときにスキャンが開始される。また、クレードル202を水平方向に移動させて、位置Lを基準とするスキャン終了位置がスキャン面Sまで移動したときにスキャン終了となる。
また、テーブル200は、支持台201から繰り出されたクレードル202の位置を検出する位置検出手段(図示省略)を有している。この位置検出手段で検出された位置情報は、メインコントローラ109へ入力される。そして、この位置情報に基づいて水平制御部1091がクレードル202を制御するようになっている。また、テーブル200は、クレードル202の高さ位置を検出する高さ検出手段(図示省略)を有している。この高さ検出手段により検出された高さ情報は、メインコントローラ109へ入力される。そして、この高さ情報に基づいて上下移動制御部1092が昇降部203を制御するようになっている。
操作コンソール300は、装置全体の制御を行なう中央処理装置301、操作者の入力を受け付けるキーボード(keybord)などの入力装置302、中央処理装置301によって画像再構成された断層像を表示する表示装置303、プログラム(program)やデータやX線断層像などを記憶する記憶装置304を備えている。
リモコン400は、操作者Oが手に持って移動させ、所望の位置に配置できるものであり、このリモコン400により操作者Oはスキャン範囲基準位置およびスキャン中心高さ位置を指示する。本例では、スキャン範囲基準位置として、スキャン開始位置及びスキャン終了位置の基準となる位置Lが、リモコン400により指示される。また、スキャン中心高さ位置として、クレードル202に対する高さ位置Hが、リモコン400により指示される。
リモコン400は、赤外線発信部401及び超音波発信部402を備える。リモコン400は、これら赤外線発信部401及び超音波発信部402からそれぞれ赤外線及び超音波を同時に発信させるための発信ボタン(button)(図示省略)を有している。また、リモコン400は、リモコン400で指示している対象がスキャン範囲基準位置とスキャン中心高さ位置のいずれであるかを表す情報を赤外線または超音波に乗せて発信させる。例えば、発信ボタンとして、スキャン範囲基準位置設定用ボタンと、スキャン中心高さ位置設定用ボタンの2種類を用意する。リモコン400は、スキャン範囲基準位置設定用ボタンが押されると、赤外線及び超音波を同時に発信させるが、このとき、スキャン範囲基準位置設定用ボタンが押されたことを表す情報を赤外線または超音波に乗せて発信させる。同様に、スキャン中心高さ位置設定用ボタンが押されると、赤外線及び超音波を同時に発信させるが、このとき、スキャン中心高さ位置設定用ボタンが押されたことを表す情報を赤外線または超音波に乗せて発信させる。また例えば、リモコン400は、操作部を有し、その操作部の操作に応じて、指示モードをスキャン範囲基準位置指示モードとスキャン中心高さ位置指示モードとに切り換えられるようにする。この場合、発信ボタンが押されると、赤外線および超音波を同時に発信させるが、このとき、その時点での指示モードを表す情報を赤外線または超音波に乗せて発信させる。なお、リモコン400で指示している対象がスキャン範囲基準位置とスキャン中心高さ位置のいずれであるかを表す情報は、発信ボタンが押されたときに同時に発信させる赤外線または超音波そのものに乗せてもよいし、これとは別に赤外線または超音波を発信させ、そこにその情報を乗せてもよい。あるいは、シーケンシャルに(sequentially)設定する方法を用いてもよい。本例では、第一番目の方式を用いるものとし、押された発信ボタンの種別を表す情報を、発信ボタンが押されたときに同時に発信させる赤外線または超音波そのものに乗せるものとする。なお、リモコン400は、本発明におけるリモコン部の一例である。
メインコントローラ109の設定手段1093は、受信装置110からの受信信号を解析して、受信装置110で受信した赤外線または超音波に乗せられた情報を読み取る。設定手段1093は、その読み取った情報に基づいて、リモコン400がスキャン範囲基準位置とスキャン中心高さ位置のいずれを指示しているのかを判定する。そして、その判定結果に応じてリモコン400の水平方向の位置や高さ位置を検出し、スキャン範囲基準位置やスキャン中心高さ位置の設定を行なう。
赤外線発信部401は、本発明における光の発信手段であり、また超音波発信部402は、本発明における超音波の発信手段である。本例では、光として赤外線を用いたが、可視光を用いてもよい。
また、リモコン400は、液晶表示部403を備えている。この液晶表示部403には、後述するようにして設定されたスキャン範囲基準位置およびスキャン中心高さ位置が数値で表示されるようになっている。
さて、X線CTシステム1の動作について説明する。本例では、リモコン400の長手方向の先端でスキャン範囲基準位置を指示し、スキャン範囲基準位置の設定が行われる。また、リモコン400の長手方向の先端でスキャン中心高さ位置を指示し、スキャン中心高さ位置の設定が行われる。具体的には、先ず操作者Oは、リモコン400を被検体Pに近づけ、位置Lをリモコン400の先端で指示する。そして、リモコン400に設けられた発信ボタンのうちスキャン範囲設定用ボタン(図示省略)を押し、赤外線発信部401及び超音波発信部402から、それぞれ赤外線及び超音波を同時に発信させる。このとき、押された発信ボタンがスキャン範囲基準位置設定用ボタンであることを表す情報が、発信させる赤外線または超音波に乗せられる。
受信装置110の第1受信部1101と第2受信部1102とでは、それぞれ、リモコン400から同時に発信された赤外線と超音波が所定の受信時間差をもって受信される。すなわち、第1受信部1101の赤外線受信部1101aで赤外線が受信されてから所定時間後に第1受信部1101の超音波受信部1101bで超音波が受信される。また、第2受信部1102の赤外線受信部1102aで赤外線が受信されてから所定時間後に第2受信部1102の超音波受信部1102bで超音波が受信される。そして、これらの受信信号が設定手段1093に送られる。設定手段1093は、受信装置110からの受信信号を解析して、押された発信ボタンがスキャン範囲基準位置設定用ボタンであるかスキャン中心高さ位置設定用ボタンであるかを判定する。ここでは、設定手段1093は、押された発信ボタンがスキャン範囲基準位置設定用ボタンであると判定する。そして、設定手段1093は、第1受信部1101における赤外線と超音波の受信時間差に基づいて、第1受信部1101とリモコン400との距離D1を算出する。あるいは、第2受信部1102における赤外線と超音波の受信時間差に基づいて、第2受信部1102とリモコン400との距離D2を算出する。設定手段1093は、リモコン400がクレードル202の近傍に位置するものと仮定し、算出された距離に基づいて、位置Lと受信装置110が設けられたガントリ100の面Gとの距離DLGを算出する。そして、この距離DLGと距離DGSとを足し合わせることにより、距離DLSを算出する。これにより、スキャン範囲基準位置が設定される。なお、位置Lの特定精度をより高めるため、第1受信部1101と第2受信部1102の両方における赤外線と超音波の受信時間差に基づいてリモコン400の位置を検出してもよい。
スキャン範囲基準位置が設定されると、次に操作者Oは、リモコン400の先端を被検体Pに近づけ、クレードル202に対する高さ位置Hをリモコン400で指示する。そして、リモコン400に設けられた発信ボタンのうちスキャン中心高さ位置設定用ボタン(図示省略)を押し、赤外線発信部401及び超音波発信部402から、それぞれ赤外線及び超音波を発信させる。このとき、押された発信ボタンがスキャン中心高さ位置設定用ボタンであることを表す情報が、発信させる赤外線または超音波に乗せられる。
受信装置110の第1受信部1101と第2受信部1102とでは、それぞれ、赤外線と超音波が所定の受信時間差をもって受信される。設定手段1093は、これらの受信時間差に基づいて、第1受信部1101とリモコン400との距離D1と、第2受信部1102とリモコン400との距離D2を算出する。また、設定手段1093は、受信装置110からの受信信号を解析して、押された発信ボタンがスキャン中心高さ位置設定用ボタンであると判定する。設定手段1093は、算出された距離D1及び距離D2に基づいて、リモコン400の高さ位置を算出する。すなわち、第1受信部1101から距離D1だけ離れ、かつ、第2受信部1102から距離D2だけ離れた位置をリモコン400の高さ位置として算出する。これにより、スキャン中心高さ位置が設定される。なお、本例では、第1受信部1101と第2受信部1102とが鉛直方向に互いに高さ位置を変えて設けられているため、リモコン400の高さ位置は一意的に決まる。しかし、仮に第1受信部1101と第2受信部1102とが鉛直方向から外れて設けられている場合には、リモコン400がクレードル202の近傍に位置していると仮定することにより、リモコン400の高さ位置を求めることができる。
スキャン範囲およびスキャン中心高さ位置が設定された後、操作者が操作コンソール300において、スキャン開始の指令を入力すると、メインコントローラ109は、設定されたスキャン中心高さ位置をスキャン中心すなわち空洞部101の中心ICの高さ位置に合わせ、設定されたスキャン範囲基準位置を基準としたスキャン開始位置とスキャン終了位置との間でスキャンが行われるように、ガントリ100及びテーブル200を制御する。
以上、本例のX線CTシステム1によれば、従来のようにガントリに設けられた投光器によるレーザ光を用いることなく、操作者が配置したリモコン400の水平方向の位置や高さ位置に基づいて、スキャン範囲基準位置およびスキャン中心高さ位置が設定されるので、スキャン範囲基準位置やスキャン中心高さ位置等の撮影条件を、従来よりも簡単に設定することができる。
次に、本実施形態の変形例について説明する。先ず、第一変形例について図4、図5に基づいて説明する。図4は、本実施形態の第一変形例のX線CTシステムの概略構成を示すブロック図である。図5は、第一変形例のX線CTシステムによるスキャン中心高さ位置の設定を説明するための図であり、図4(a)はX線CTシステムのガントリ及びテーブルを斜め上空から見た図、図4(b)はX線CTシステムのガントリ及びテーブルを横から見た図である。
この第一変形例のX線CTシステム10では、リモコン400は、レーザ光など指向性の高い光ビームLBを射出する光源404を有しており、本体を光ビーム射出方向が水平になるような向きにしたときのその光ビームLBの先で、スキャン中心高さ位置を指示するものである。また、リモコン400は、地磁気センサ411をさらに有しており、その地磁気センサ411の出力信号に基づいて光ビーム射出方向の水平度が所定の許容範囲内であるか否かを判定する。そして、その水平度が許容範囲内であると判定されているときだけ、光源404に光ビームLBを射出させる。また、設定手段1093は、リモコン400の水平方向に射出される光ビームLBの先で指示された高さ位置を、スキャン中心高さ位置として設定する。
この第一変形例においてスキャン中心高さ位置を設定する際には、操作者Oはリモコン400を被検体Pに近づけ、リモコン400の光ビーム射出方向が水平かつ被検体Pの側面を向くように、リモコン400の配置すなわち位置や向きを調整する。ここで、光ビーム射出方向が所定の許容範囲内で水平になると、光源404から光ビームLBが射出され、被検体Pの側面に照射される。操作者Oは被検体Pの側面に現れる光ビームLBの光点が、スキャン中心高さ位置として設定したい、クレードル202に対する所望の高さ位置H1になるようリモコン400の高さを調整する。そして、その光点がその所望の高さ位置H1に一致したときにリモコン400の発信ボタンを押し、赤外線及び超音波を発信させる。その後は、本実施形態のX線CTシステム1の場合と同様の処理が行なわれ、スキャン中心高さ位置が設定される。
このような第一変形例によれば、スキャン中心高さ位置として指示し設定される高さ位置を、光ビームLBの先の光点で視覚的に認識することができ、所望の高さ位置H1をスキャン中心高さ位置として正確に設定することができる。また、リモコン400の光ビーム射出方向の水平度が許容範囲内にないときは光ビームLBが射出されないので、リモコン400の向きのばらつきによる、指示する高さ位置の誤差を抑えることができる。
なお、リモコン400は、光ビームLBを射出する光源404は備えているが地磁気センサ411を備えていない構成としてもよい。この場合、リモコン400でスキャン中心高さ位置を指示する際に、リモコン400における光ビーム射出方向の水平度が許容範囲内にあるか否かを正確に知ることはできないが、リモコン400と光ビームLBの先の光点との位置関係を目視で確認することにより、その水平度を感覚的に把握することができる。そのため、より簡単な構成でありながら、指示する高さ位置の誤差をかなり抑えることができる。
次に、本実施形態の第二変形例について図6に基づいて説明する。図6は、本実施形態の第二変形例のX線CTシステムによるスキャン中心高さ位置の設定を説明するための図であり、図6(a)はX線CTシステムにおけるガントリ及びテーブルを斜め上空から見た図、図6(b)はX線CTシステムにおけるガントリ及びテーブルを横から見た図である。
この第二変形例のX線CTシステム20の基本構成は、図1に示す本実施形態のX線CTシステム1の構成と同様である。ただし、設定手段1093によるスキャン中心高さ位置の設定方法が異なる。
この第二変形例のX線CTシステム20では、リモコン400は、スキャン中心高さ位置を決めるための基準高さ位置として、クレードル202に載置された被検体Pの関心部位における上面の高さ位置を指示するものである。本例では、リモコン400の所定の部位、例えば、リモコン400の長手方向を水平にしたときの底面で、被検体Pの関心部位における上面の高さ位置を指示するものとする。また、設定手段1093は、リモコン400で指示された被検体Pの上面の高さ位置PSとクレードル202の上面の高さ位置CSとを所定の割合で分割する高さ位置を、スキャン中心高さ位置として設定する。本例では、その所定の割合を実質的に1対1とし、設定手段1093は、リモコン400で指示された被検体Pの上面の高さ位置PSとクレードル202の上面の高さ位置CSとの中間の高さ位置H2を、スキャン中心高さ位置として設定する。一般的に、スキャン中心高さ位置は、被検体Pの関心部位における上下厚み方向の中間位置に設定する場合が多い。本例は、このような状況を考慮してスキャン中心高さ位置を設定する方法である。
この第二変形例においてスキャン中心高さ位置を設定する際には、操作者Oは、リモコン400を、その底面が被検体Pの関心部位における上面に略接触する程度まで近づけ、あるいは被検体Pの上面に載置し、リモコン400の底面で被検体Pの関心部位における上面の高さ位置PSを指示する。ここで、操作者Oは、リモコン400の発信ボタンを押し、赤外線及び超音波を発信させる。設定手段109は、受信装置110からの受信信号に基づいて、リモコン400の高さ位置を検出し、リモコン400の発信手段と底面との距離を考慮して、リモコン400の底面で指示される被検体Pの上面の高さ位置PSを算出する。そして、設定手段1093は、その被検体Pの上面の高さ位置PSとクレードル202の上面の高さ位置CSとの中間の高さ位置H2をスキャン中心高さ位置として設定する。
このような第二変形例によれば、リモコン400を被検体Pの関心部位における上面に載置する感覚で、スキャン中心高さ位置を決めるための基準高さ位置を指示することができ、スキャン中心高さ位置を簡単かつ正確に設定することができる。
なお、本例では、設定手段1093は、リモコン400で指示された被検体Pの上面の高さ位置PSとクレードル202の上面の高さ位置CSとの「中間」の高さ位置H2をスキャン中心高さ位置として設定している。しかし、関心部位によっては、その「中間」から若干ずれた高さ位置をスキャン中心高さ位置として設定した方がよい場合も考えられる。そこで、スキャン中心高さ位置として設定する位置は、リモコン400の底面で指示した被検体Pの上面の高さ位置PSとクレードル202の上面の高さ位置CSとを、操作者が指定する任意の割合で分割する高さ位置としてもよい。
また、本例では、設定手段1093は、被検体Pの上面に載置されたリモコン400の高さ位置を検出し、その検出された高さ位置に基づいてスキャン中心高さ位置を設定しているが、被検体Pの上面と同じ高さ位置に配置されたリモコン400の高さ位置を検出し、その検出された高さ位置に基づいてスキャン中心高さ位置を設定するようにしてもよい。
次に、本実施形態の第三変形例について説明する。第一および第二変形例では、スキャン範囲基準位置とスキャン中心高さ位置とを別々に設定する場合を想定しているが、リモコン400を、スキャン範囲基準位置若しくはスキャン範囲のいずれか一端の位置とスキャン中心高さ位置とを同時に指示可能なものとし、設定手段1093が、リモコン400の水平方向の位置や高さ位置を実質的に同時に検出し、検出された水平方向の位置や高さ位置に基づいて、スキャン開始位置やスキャン終了位置、スキャン範囲基準位置などのいずれかとスキャン中心高さ位置とを一度にまとめて設定するようにしてもよい。
このような第三変形例によれば、水平方向の位置、例えばスキャン範囲基準位置と、高さ位置、例えばスキャン中心高さ位置の両方の設定を一度に行なうことができ、撮影条件の設定作業を効率よく行なうことができる。
次に、本実施形態の第四変形例について、図7,図8に基づいて説明する。図7は、第四変形例のX線CTシステムの概略構成を示すブロック図である。図8は、図7に示すX線CTシステムの動作を説明するための図であり、図7(a)はX線CTシステムにおけるテーブルの動きを横から見た図、図7(b)はこのX線CTシステムにおけるテーブルのクレードルの位置の時間変化を表すグラフである。
この第四変形例のX線CTシステム40では、テーブル200は、第1フットスイッチ(foot switch)204aと第2フットスイッチ204bとを備えている。第1フットスイッチ204aは、クレードル202を、被検体Pの乗降位置から、設定手段1093により設定されたスキャン中心高さ位置H4がガントリ100の空洞部101の中心ICの高さ位置に一致するまで上昇させ、その後水平方向に繰り出して、被検体Pを撮影部(X線管103及びX線検出部105)に位置させるという一連の動作を連続的に行なうためのものである。すなわち、第1フットスイッチ204aを踏むと、そのことを表す情報がメインコントローラ109に送られ、メインコントローラ109の水平移動制御部1091および上下移動制御部1092は、第1フットスイッチ204aが踏まれ続けている間、この一連の動作のための制御を連続的に行なう。第2フットスイッチ204bは、その逆で、クレードル202を水平方向に完全に引き戻し、その後、被検体Pの乗降位置まで下降させるという一連の動作を連続的に行なうためのものである。制御については第1フットスイッチ204aの場合と同様である。
本例のX線CTシステム40の動作について、図8に基づいて説明する。なお、スキャン範囲は既に設定されているものとする。また、テーブル200の昇降部203は平行リンク(link)による昇降機構を有しているものとする。
クレードル202は、被検体の乗降位置に位置しており、被検体Pが載置されている。先ず時刻t0において、操作者Oが第1フットスイッチ204aをオン(on)にする。すると、メインコントローラ109が上下移動制御1092を介して昇降部203を制御し、クレードル202の上昇を開始させる。そして、ガントリ100における空洞部101の中心ICの高さ位置と、設定手段1093により設定された被検体Pにおけるスキャン中心高さ位置H4とが一致した時点t1において、メインコントローラ109は、クレードル202の上昇を止め、クレードル202の水平方向の繰出しに移行するよう、水平移動制御部1091及び上下移動制御1092を制御する。操作者Oは、クレードル202と共に水平方向に移動する被検体Pを目視で確認する。そして、被検体Pのスキャン開始位置がガントリ100における空洞部101の中心ICに十分近づいた時点t2において、第1フットスイッチ204aをオフ(off)する。ここで、操作者Oはスキャン開始の指令をコンソール300にて入力し、設定された撮影条件でスキャンを行なう。スキャン終了後、操作者Oは第2フットスイッチ204bをオンして、クレードル202を元の乗降位置まで戻す。
このような第四変形例によれば、スキャン中心高さ位置の効率のよい設定と、クレードル202の上昇と繰り出しの一連の動作を1つのフットスイッチを踏む動作だけで行なうクレードル202の位置決めとを組み合わせることで、より効率的な撮影準備を行なうことができる。
なお、第四変形例では、スキャン中心高さ位置を予め設定しておき、メインコントローラ109は、第1フットスイッチ204aが踏まれると、クレードル202を、その設定されたスキャン中心高さ位置H4がガントリ100の空洞部101の中心ICの高さ位置に一致するまで上昇させ、その後、水平方向に繰り出すように制御しているが、スキャン中心高さ位置をその場で設定するようにしてもよい。例えば、メインコントローラ109は、第1フットスイッチ204aが踏まれ、クレードル202が上昇している最中に、リモコン400の発信ボタンが押されて赤外線または超音波が発信され、受信装置110からその受信信号が送られると、クレードル202の上昇をその時点での高さ位置で止め、クレードル202の水平方向の繰出しに移行するよう、水平移動制御部1091及び上下移動制御1092を制御する。このようにすれば、ガントリ100における空洞部101の中心ICの高さ位置と、被検体Pにおけるスキャン中心高さ位置として設定したい所望の高さ位置とが一致した状態を実際に目視で確認して、スキャン中心高さ位置を設定できるので、所望の高さ位置をスキャン中心高さ位置として確実に設定することができる。また、スキャン中心高さ位置を予め設定しておく手間が省け、ワークフロー(workflow)の改善に繋がる。
なお、上記の実施形態及びその変形例では、受信装置110は、設置される高さ位置が互いに異なる2つの受信部により構成されているが、さらに受信部を増やし、3つ以上の受信部により構成されてもよい。このようにすれば、リモコン400の位置を3次元空間における一点として検出することができ、リモコン400の位置の検出精度が向上する。
また、上記の実施形態及びその変形例では、受信装置110は、ガントリ100に設けられているが、他の場所に設けられていてもよい。例えば、ガントリ100およびテーブル200が設けられている空間(例えば検査室)内における所定の場所(例えば壁や天井)に設けられてもよい。
また、上記の実施形態及びその変形例では、赤外線及び超音波の発信手段がリモコン400側に設けられ、その受信手段がガントリ100側に設けられているが、これを逆にしてもよい。すなわち、赤外線及び超音波の発信手段をガントリ100側に設け、その受信手段をリモコン400側に設けてもよい。
さらに、クレードル202を移動させるのではなく、ガントリ100を移動させることにより、クレードル202上の被検体を撮影部としてのX線管103及びX線検出部105に位置させてもよい。すなわち、本発明は、被検体側(載置部)を移動させるのではなく、被検体は固定のままで撮影部を移動させることによって、この撮影部に被検体を位置させる場合にも同様に適用することができる。
以上、本発明を前記実施形態及び各変形例によって説明したが、本発明はこれらに限られるものではなく、本発明の主旨を変更しない範囲で種々変更実施可能なことはもちろんである。例えば、本発明は、PET装置、SPECT装置、MRI装置などにも適用することができる。
1,10,20,40 X線CTシステム
100 ガントリ
103 X線管
105 X線検出部
1093 設定手段
110 受信装置
1101 第1受信部
1102 第2受信部
1101a,1102a 赤外線受信部
1101b,1102b 超音波受信部
200 テーブル
201 支持台
202 クレードル
203 昇降部
204a 第1フットスイッチ
204b 第2フットスイッチ
300 操作コンソール
400 リモコン
401 赤外線発信部
402 超音波発信部
403 液晶表示部
404 光源
411 地磁気センサ

Claims (10)

  1. 被検体を撮影する撮影部と、被検体を載置する載置部とを備え、前記撮影部及び前記載置部の少なくとも一方を移動させて前記載置部上の被検体を前記撮影部に位置させる医用画像撮影システムであって、
    操作者により所望の位置に配置されるリモコン部と、
    前記リモコン部の高さ位置を検出し、該検出された高さ位置に基づいて、前記載置部上に載置された被検体の撮影中心高さ位置を設定する設定手段とを備えることを特徴とする医用画像撮影システム。
  2. 前記リモコン部に光及び超音波の発信手段を設けるとともに、前記撮影部又は該撮影部が設けられている空間内の所定の場所に、第1の受信手段と第2の受信手段とを互いに高さ位置を変えて設け、
    前記設定手段は、前記第1及び第2の受信手段のそれぞれにおける、前記発信手段から同時に発信された光及び超音波の受信時間差に基づいて、前記第1の受信手段と前記発信手段との距離と、前記第2の受信手段と前記発信手段との距離とを算出し、前記リモコン部の高さ位置を検出して撮影中心高さ位置を設定することを特徴とする請求項1に記載の医用画像撮影システム。
  3. 前記第1及び第2の受信手段は、鉛直方向に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の医用画像撮影システム。
  4. 前記撮影部又は該撮影部が設けられている空間内の所定の場所に、光及び超音波を発信する第1の発信手段と第2の発信手段とを互いに高さ位置を変えて設けるとともに、前記リモコン部に受信手段を設け、
    前記設定手段は、前記受信手段における、前記第1の発信手段から同時に発信された光及び超音波の受信時間差と、前記第2の発信手段から同時に発信された光及び超音波の受信時間差とに基づいて、前記第1の発信手段と前記受信手段との距離と、前記第2の発信手段と前記受信手段との距離とを算出し、前記リモコン部の高さ位置を検出して撮影中心高さ位置を設定することを特徴とする請求項1に記載の医用画像撮影システム。
  5. 前記第1及び第2の発信手段は、鉛直方向に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の医用画像撮影システム。
  6. 前記リモコン部は、光ビームを射出する光源を有しており、
    前記設定手段は、前記光ビームの射出方向が水平になるように配置された前記リモコン部の高さ位置を検出し、該検出された高さ位置に基づいて、該リモコン部からの光ビームが指示する高さ位置を撮影中心高さ位置として設定することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の医用画像撮影システム。
  7. 前記リモコン部は、地磁気センサをさらに有しており、前記地磁気センサの出力信号に基づいて前記光ビームの射出方向の水平度が所定の許容範囲内であるかを判定することを特徴とする請求項6に記載の医用画像撮影システム。
  8. 前記設定手段は、前記載置部に載置された被検体の上面の高さ位置に配置された、若しくは該被検体の上面に載置された前記リモコン部の高さ位置を検出し、該検出された高さ位置に基づいて、前記被検体の上面の高さ位置と前記載置部の上面の高さ位置とを所定の割合で分割する高さ位置を撮影中心高さ位置として設定することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の医用画像撮影システム。
  9. 前記所定の割合は、実質的に1対1であることを特徴とする請求項8に記載の医用画像撮影システム。
  10. 前記設定手段は、前記リモコン部の前記撮影部若しくは前記載置部の移動方向における位置及び高さ位置を実質的に同時に検出し、これらの位置及び高さ位置に基づいて、前記移動方向における撮影範囲の基準位置若しくは一端の位置と撮影中心高さ位置とを設定することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の医用画像撮影システム。
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