JP2011072427A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】股間における大腿部の付根溝に対するフィット性、及び下腹部に対するフィット性の双方に優れ、もって防止性能及び装着感に優れる吸収性物品を提供する。
【解決手段】上記課題は、立体ギャザー60の68自由部分が、前側から順に前自由部分68F、中間自由部分68M、及び後自由部分68Bの3つの部分を有し、立体ギャザー60の突出部分66は、前固定部分67Fから前自由部分68Fまでの前突出範囲66Fにおける突出幅WF及び後固定部分67Bから後自由部分68Bまでの後突出範囲66Bにおける突出幅WBが、中間自由部分68Mにおける突出幅WMよりも広く、突出部分66のうち少なくとも前突出範囲66F及び後突出範囲66bは、付根部分65から幅方向中央側に向かって延出する基端側部分60cと、この基端側部分60cの先端から幅方向外側に折り返された先端側部分60tとからなり、自由部分68の先端部に、前後方向に伸張した状態で固定された弾性伸縮部材63を有する、ことにより解決される。
【選択図】図1

Description

本発明は、立体ギャザーを備えた吸収性物品に関するものである。
使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品においては、脚周りに対するフィット性を高めるために、内面における幅方向両側部に、身体側に突出する立体ギャザーがそれぞれ前後方向に沿って延在しているものが一般的となっている(例えば特許文献1参照)。このような立体ギャザーを備えることによって、両立体ギャザー間に排泄物が留まり、特に着用者の脚周り部からの排泄物の漏れが防止される。
図11及び図12に示すように、一般的な立体ギャザー60は、物品(図示例はおむつ)内面に固定された付根部分65と、この付根部分65から突出する突出部分66とを有しており、この突出部分66のうち前後方向両端部66F,66Bがトップシート30表面に対して接着固定されるとともに、中間部が非固定の自由部分68とされ、この自由部分68の少なくとも先端部に、前後方向に沿って細長状弾性伸縮部材63が伸張状態で固定されることによって、弾性伸縮部材63の収縮作用により自由部分68がトップシート63表面から起立するようになっている。なお、図11及び図12中の網掛け部分(点模様部分)は接着固定部分を示しており、また符号56は吸収体、符号11は液不透過性シートをそれぞれ示している。この立体ギャザーは、簡素な構造の割には十分な漏れ防止性能を発揮するため、広く用いられているものであり、自由部分68の先端が身体に接する線接触タイプである。
これに対して、突出部分が、付根部分から幅方向中央側に向かって延出する基端側部分と、この基端側部分の先端から幅方向外側に折り返された先端側部分とからなり、基端側部分が遮断壁として機能し、先端側部分が面的に身体に接する面接触タイプの立体ギャザーも知られており、線接触タイプと面接触タイプの両者は幅方向に並設した二重タイプの立体ギャザーも知られている(図示略)。
特開2005−218674号公報
しかしながら、従来の立体ギャザーは次の点で改善の余地があった。すなわち、線接触タイプの立体ギャザーの場合、身体に接触する部分が薄いため、股間においては大腿部の付根溝に対して良好にフィットし、薄くすっきりとした装着感が得られる半面、下腹部においてはフィット性が低くなり、漏れ防止効果が低くなる。これは、下腹部における立体ギャザーの接触部位が、大腿部の付根のような溝ではなく、比較的平坦な部分である鼠蹊部となるからである。
一方、面接触タイプや二重タイプの立体ギャザーやでは、下腹部に対するフィット性は高まるものの、身体に接触する部分が厚くなるため、股間において大腿部の付根溝に入り難く、また薄くすっきりとした装着感が得られない。つまり、従来の立体ギャザーは、股間における大腿部の付根溝に対するフィット性と、下腹部に対するフィット性とを両立できるものではなく、漏れ防止性能及び装着感の点で改善の余地があった。
そこで、本発明の主たる課題は、股間における大腿部の付根溝に対するフィット性、及び下腹部に対するフィット性の双方に優れ、もって防止性能及び装着感に優れる吸収性物品を提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
内面における幅方向両側部に、身体側に突出する立体ギャザーがそれぞれ前後方向に沿って延在している、吸収性物品において、
前記立体ギャザーは、物品内面に固定された付根部分と、この付根部分から突出する突出部分と、この突出部分における前後方向両端部が平坦な状態で物品内面に対して固定されることにより形成された前固定部分及び後固定部分と、前記突出部分のうち前固定部分及び後固定部分間に位置する非固定の自由部分とを有するものであり、
前記自由部分は、前側から順に前自由部分、中間自由部分、及び後自由部分の3つの部分を有しており、
前記突出部分は、前記前固定部分から前記前自由部分までの前突出範囲における突出幅及び前記後固定部分から前記後自由部分までの後突出範囲における突出幅が、前記中間自由部分における突出幅よりも広く、
前記突出部分のうち少なくとも前突出範囲及び後突出範囲は、前記付根部分から幅方向中央側に向かって延出する基端側部分と、この基端側部分の先端から幅方向外側に折り返された先端側部分とからなり、
前記自由部分のうち、少なくとも前記中間自由部分の先端部に、前後方向に伸張した状態で固定された弾性伸縮部材を有するものである、
ことを特徴とする吸収性物品。
(作用効果)
このように構成された立体ギャザーでは、自由部分のうち前自由部分及び後自由部分が面接触タイプとなり、中間自由部分が前自由部分及び後自由部分よりも接触幅が狭い面接触タイプとなるか又は線接触タイプとなる。その結果、股間においては幅のより狭い中間自由部分が大腿部の付根溝に対して良好にフィットし、薄くすっきりとした装着感が得られるとともに、股間から下腹部に向かうにつれて立体ギャザーの先端の幅が装着者の鼠蹊部の幅拡大と同様に拡大し、下腹部においては前自由部分及び後自由部分が幅広く鼠蹊部にフィットする。したがって、股間における大腿部の付根溝に対するフィット性と、下腹部に対するフィット性とが両立し、もって防止性能及び装着感に優れるようになる。
さらに、立体ギャザーは前後固定部分に近づくほど起立高さが低くなるため、前後自由部分は幅方向両側への漏れが発生し易い部位であるが、この部位は前述の面接触により身体表面に対する密着性が高くなるだけでなく、物品内面との間に、幅方向外側が付根部によりシールされるとともに前側及び後側が前後固定部分によりシールされたポケットが、ウエスト側に向かうにつれて幅が拡大するように形成され、より多くの排泄物がこのポケット内に一時貯留可能となるため、単にフィット性が高まる以上の漏れ防止効果が得られるものである。
<請求項2記載の発明>
前記中間自由部分の突出幅が、前記前突出範囲及び前記後突出範囲における基端側部分の幅以下である、請求項1記載の吸収性物品。
(作用効果)
このような構造とすることにより、中間自由部分が線接触タイプとなり、大腿部の付根溝に対するフィット性が高いものとなる。
<請求項3記載の発明>
前記中間自由部分の突出幅が、前前記前突出範囲及び前記後突出範囲における前記基端側部分の幅より大きい、請求項1記載の吸収性物品。
(作用効果)
このような構造とすることにより、中間自由部分が面接触タイプとなり、中間自由部分が線接触タイプの場合と比べると大腿部の付根溝に対するフィット性は若干低下するが、肌に対する当たりがきつくならない利点がある。
<請求項4記載の発明>
前記前自由部分の先端側部分における先端部及び前記後自由部分の先端側部分における先端部にも、前後方向に伸張した状態で固定された弾性伸縮部材をそれぞれ有する、請求項2又は3記載の吸収性物品。
(作用効果)
吸収性物品は、通常の製品形態においては、接着剤の染み出しや圧縮による密着により、立体ギャザーの自由部分が物品内面に軽く付着された状態で販売されており、使用時に立体ギャザーの自由部分が適切に立ち上がらず、横漏れを引き起こすおそれがある。これに対して、上述のように、前後自由部分の各先端側部分における先端部にも弾性伸縮部材を設けると、その収縮が、中間自由部分を起立させるように作用するため、立体ギャザーの自由部分が寝たままとなり難い利点がある。
<請求項5記載の発明>
前記前自由部分の基端側部分における先端側部分との境界近傍及び前記後自由部分の基端側部分における先端側部分との境界近傍にも、前後方向に伸張した状態で固定された弾性伸縮部材をそれぞれ有する、請求項4記載の吸収性物品。
(作用効果)
このように、前後自由部分の各基端側部分における先端側部分との境界近傍にも弾性伸縮部材を設けると、その収縮が、前後自由部分の各基端側部分を物品内面から浮かせるように作用するため、前述のポケットの入口及び内空が潰れ難くなる。よって、前述のポケットによる漏れ防止効果がより一層のものとなる。
以上のとおり、本発明によれば、装着に際して立体ギャザーを適切に立ち上げることができるようになる、等の利点がもたらされる。
テープタイプ使い捨ておむつの内面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 テープタイプ使い捨ておむつの外面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 図1の3−3線断面図である。 図1の4−4線断面図である。 図1の5−5線断面図である。 図1の6−6線断面図である。 図1の7−7線断面図である。 立体ギャザーの展開状態を示す平面図である。 テープタイプ使い捨ておむつの内面を示す斜視図である。 立体ギャザーの展開状態を示す平面図である。 従来のテープタイプ使い捨ておむつの内面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 図11の8−8線断面図である。
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照しながら詳説する。
以下の説明において、「前後方向(縦方向)」とは腹側(前側)と背側(後側)を結ぶ方向を意味し、「幅方向」とは前後方向と直交する方向(左右方向)を意味し、「上下方向」とはおむつの装着状態、すなわちおむつの腹側部分両側部と背側部分量側部を重ね合わせるようにおむつを股間部で2つに折った際に胴回り方向と直交する方向、換言すればウエスト側と股間部側とを結ぶ方向を意味する。また、図中の網掛け部分(点模様部分)は接着固定部分を示している。
図1〜図9は本発明に係るテープタイプ使い捨ておむつの一例を示している。このテープタイプ使い捨ておむつは、幅方向中央に沿って下腹部から股間部を通り臀部までを覆うように延在する部分であって、且つ身体側表面を形成する透液性トップシートと、外面側に位置する液不透過性シートとの間に吸収要素50が介在する部分である吸収性本体部10と、この吸収性本体部10の前側及び後側にそれぞれ延出する部分であって、且つ吸収要素50を有しない部分である腹側エンドフラップ部FE及び背側エンドフラップ部BEとを有するものである。
また、このテープタイプ使い捨ておむつは、腹側Fの上縁F1側部分の両側において、それぞれ脚周りに沿う括れ部よりも幅方向外側まで延在する一対の腹側サイドフラップ部FF,FFと、背側Bの上縁B1側部分の両側において、それぞれ脚周りに沿う括れ部よりも幅方向外側まで延在する一対の背側サイドフラップ部BF,BFとを備えている。また、背側サイドフラップ部BF,BFには、係止部材としてのファスニングテープ130がそれぞれ設けられている。
より詳細には、吸収性本体部10ならびに背側および腹側の各サイドフラップ部BF,FFの外面全体が外装シート12により形成されている。特に、吸収性本体部10においては、外装シート12の内面側に液不透過性シート11がホットメルト接着剤等の接着剤により固定され、さらにこの液不透過性シート11の内面側に吸収要素50、中間シート40、およびトップシート30がこの順に積層されている。トップシート30および液不透過性シート11は図示例では長方形であり、吸収要素50よりも前後方向および幅方向において若干大きい寸法を有しており、トップシート30における吸収要素50の側縁より食み出る周縁部と、液不透過性シート11における吸収要素50の側縁より食み出る周縁部とがホットメルト接着剤などにより固着されている。また液不透過性シート11は透湿性のポリエチレンフィルム等からなり、トップシート30よりも若干幅広に形成されている。
さらに、この吸収性本体部10の幅方向両側には、装着者の肌側に突出(起立)する立体ギャザー60,60が設けられており、この立体ギャザー60,60を形成するギャザーシート62,62が、背側および腹側の各サイドフラップ部BF,FFの内面を含め、吸収性本体部10の幅方向外側の全体にわたり延在されている。
以下、各部の素材および特徴部分について順に説明する。
(外装シート)
外装シート12はおむつ外面を形成するシートであるとともに、吸収要素50を支持し、着用者に装着するための部分である。外装シート12は、両側部の前後方向中央部が括れた砂時計形状とされており、ここが着用者の脚を入れる部位となる。
外装シート12としては不織布が好適であるが、これに限定されない。不織布の種類は特に限定されず、素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができ、加工法としてはスパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、エアスルー法、ニードルパンチ法等を用いることができる。ただし、肌触り及び強度を両立できる点でスパンボンド不織布やSMS不織布、SMMS不織布等の長繊維不織布が好適である。不織布は一枚で使用する他、複数枚重ねて使用することもできる。後者の場合、不織布12相互をホットメルト接着剤等により接着するのが好ましい。不織布を用いる場合、その繊維目付けは10〜50g/m2、特に15〜30g/m2のものが望ましい。
(液不透過性シート)
液不透過性シート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂や、ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布、防水フィルムを介在させて実質的に液不透過性を確保した不織布(この場合は、防水フィルムと不織布とで液不透過性シートが構成される。)などを例示することができる。もちろん、このほかにも、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている液不透過性かつ透湿性を有する素材も例示することができる。この液不透過性かつ透湿性を有する素材のシートとしては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性シートを例示することができる。さらに、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂または疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、防水フィルムを用いずに液不透過性としたシートも、液不透過性シート11として用いることができる。
(トップシート)
トップシート30は液透過性を有するものであれば足り、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを用いることができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
また、トップシート30は、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートを貼り合せて得た積層シートからなるものであってもよい。同様に、トップシート30は、平面方向に関して、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートからなるものであってもよい。
(中間シート)
トップシート30を透過した排泄物を吸収体へ移動させ、逆戻りを防ぐために、トップシート30と吸収要素50との間に中間シート(セカンドシートもいわれる)40を設けることができる。この中間シート40は、排泄物を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高めるばかりでなく、吸収した排泄物の吸収体からの逆戻りを防止し、トップシート30表面を肌触りを良くするものである。中間シート40は省略することもできる。
中間シート40としては、トップシート30と同様の素材を用いることができる。中間シート40はトップシート30に接合するのが好ましく、その接合にヒートエンボスや超音波溶着を用いる場合は、中間シート40の素材はトップシート30と同程度の融点をもつものが好ましい。また、便中の固形分を透過させることを考慮するならば中間シート40に用いる繊維の繊度は5.0〜7.0dtexであるのが好ましいが、トップシート30における液残りが多くなる。これに対して、中間シート40に用いる繊維の繊度が1.0〜2.0dtexであると、トップシート30の液残りは発生し難いが、便の固形分が透過し難くなる。よって、中間シート40に用いる不織布の繊維は繊度が2.0〜5.0dtex程度とするのが好ましい。
図示の形態の中間シート40は、吸収要素50の幅より短く中央に配置されているが、全幅にわたって設けてもよい。中間シート40の長手方向長さは、おむつの全長と同一でもよいし、吸収要素50の長さと同一でもよいし、液を受け入れる領域を中心にした短い長さ範囲内であってもよい。
(吸収要素)
吸収要素50は、尿や軟便などの液を吸収保持する部分である。吸収要素50は、吸収体56と、この吸収体56の少なくとも裏面及び側面を包む包装シート58とを有している。包装シート58は省略することもできる。吸収要素50は、その裏面においてホットメルト接着剤等の接着剤を介して液不透過性シート11の内面に接着することができる。
(吸収体)
吸収体56は、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100〜300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30〜120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1〜16dtex、好ましくは1〜10dtex、さらに好ましくは1〜5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、1インチ当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。
(高吸収性ポリマー粒子)
吸収体56は、高吸収性ポリマー粒子を含むのが好ましく、特に、少なくとも液受け入れ領域において、繊維の集合体に対して高吸収性ポリマー粒子(SAP粒子)が実質的に厚み方向全体に分散されているものが望ましい。
吸収体56の上部、下部、及び中間部にSAP粒子が無い、あるいはあってもごく僅かである場合には、「厚み方向全体に分散されている」とは言えない。したがって、「厚み方向全体に分散されている」とは、繊維の集合体に対し、厚み方向全体に「均一に」分散されている形態のほか、上部、下部及び又は中間部に「偏在している」が、依然として上部、下部及び中間部の各部分に分散している形態も含まれる。また、一部のSAP粒子が繊維の集合体中に侵入しないでその表面に残存している形態や、一部のSAP粒子が繊維の集合体を通り抜けて包装シート58上にある形態も排除されるものではない。
高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子の粒径は、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用でき、1000μm以下、特に150〜400μmのものが望ましい。高吸収性ポリマー粒子の材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマー粒子としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
高吸収性ポリマー粒子としては、吸水速度が40秒以下のものが好適に用いられる。吸水速度が40秒を超えると、吸収体56内に供給された液が吸収体56外に戻り出てしまう所謂逆戻りを発生し易くなる。
高吸収性ポリマー粒子の目付け量は、当該吸収体56の用途で要求される吸収量に応じて適宜定めることができる。したがって一概には言えないが、50〜350g/m2とすることができる。ポリマーの目付け量が50g/m2未満では、吸収量を確保し難くなる。350g/m2を超えると、効果が飽和するばかりでなく、高吸収性ポリマー粒子の過剰によりジャリジャリした違和感を与えるようになる。
(包装シート)
包装シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMMS(スパンボンド/メルトブローン/メルトブローン/スパンボンド)不織布が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレンなどを使用できる。繊維目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
この包装シート58は、図3に示すように、吸収体56の全体を包む形態のほか、その層の裏面及び側面のみを包装するものでもよい。また図示しないが、吸収体56の上面及び側面のみをクレープ紙や不織布で覆い、下面をポリエチレンなどの液不透過性シートで覆う形態、吸収体56の上面をクレープ紙や不織布で覆い、側面及び下面をポリエチレンなどの液不透過性シートで覆う形態などでもよい(これらの各素材が包装シートの構成要素となる)。必要ならば、吸収体56を、上下2層のシートで挟む形態や下面のみに配置する形態でもよいが、高吸収性ポリマー粒子の移動を防止でき難いので望ましい形態ではない。
(ファスニングテープ)
図1及び図2に示されるように、ファスニングテープ130は、不織布、プラスチックフィルム、ポリラミ不織布、紙やこれらの複合素材からなるファスニング基材130Cの基部がおむつに取り付けられており、おむつから突出する先端側部分に腹側に対する係止部として、メカニカルファスナーのフック材130Aが設けられている。フック材130Aはファスニング基材130Cに接着剤により剥離不能に接合されている。
乳幼児用おむつにおいては、ファスニングテープ130の取り付け部分の寸法のうち、おむつの幅方向の長さX1は10〜50mm、特に20〜40mmであるのが好ましく、前後方向長さY1は、20〜100mm、特に40〜80mmであるのが好ましい。また、ファスニングテープ130の先端側部分の寸法のうち、おむつの幅方向の長さは30〜80mm、特に40〜60mmであるのが好ましく、前後方向の長さ(高さ)は20〜70mm、特に25〜50mmであるのが好ましい。なお、ファスニングテープ130の一部または全部が例えば略テーパ形状をなし、前後方向長さや幅方向長さが一定でない場合は、上記数値範囲は平均値にて定める。ファスニングテープ130の形状は、矩形形状などの左右対称形状でもよいが、幅広の取り付け部分と細長状の先端側部分からなる凸型形状であると、先端側部分の摘み部が摘みやすく、かつ左右の基部間の張力が広範囲に作用するため、好ましい。フック材130Aは、その外面側に多数の係合突起を有する。係合突起の形状としては、(A)レ字状、(B)J字状、(C)マッシュルーム状、(D)T字状、(E)ダブルJ字状(J字状のものを背合わせに結合した形状のもの)等が存在するが、いずれの形状であっても良い。フック材130Aに代えて、ファスニングテープ130の係止部として粘着材層を設けることもできる。
おむつの装着に際しては、背側サイドフラップ部BFを腹側サイドフラップ部FFの外側に重ねた状態で、ファスニングテープを腹側F外面の適所に係止する。ファスニングテープ130の係止箇所の位置及び寸法は任意に定めることができる。乳幼児用おむつにおいては、係止箇所は、前後方向20〜80mm、幅方向150〜300mmの矩形範囲とし、その上端縁と腹側上縁との高さ方向離間距離を0〜60mm、特に20〜50mmとし、かつ製品の幅方向中央とするのが好ましい。
ファスニングテープ130は、背側エンドフラップ部BEと吸収要素50の境界線上にファスニングテープ130の取り付け部分が重なるように取り付けられていると、おむつ装着時に左右のファスニングテープ130の取り付け部分間に働く張力により、吸収要素50の背側端部がしっかりと体に押し当てられるため、好ましい。また、ファスニングテープ130の取り付け部分が、おむつの背側端部(後端部)と離れすぎていると、おむつ装着時に左右のファスニングテープ130の取り付け部分間に働く張力がおむつの背側端部にまで及ばないため、おむつの背側端部と身体表面との間に隙間が生じやすい。従って、背側エンドフラップBEの前後方向長さは、ファスニングテープ130の基部の前後方向長さと同じか又は短いことが好ましい。
(ターゲット印刷シート)
腹側Fにおけるファスニングテープ130の係止箇所には、係止を容易にするためのターゲット印刷を有するターゲット印刷シート74を設けるのが好ましい。ターゲット印刷シート74は、係止部がフック材130Aの場合、フック材の係合突起が絡まるようなループ糸がプラスチックフィルムや不織布からなるシート基材の表面に多数設けられたものを用いることができ、また粘着材層の場合には粘着性に富むような表面が平滑なプラスチックフィルムからなるシート基材の表面に剥離処理を施したものを用いることができる。ここで、ターゲット印刷は、シート基材に対して施すのが好ましい。
また、腹側Fにおけるファスニングテープ130の係止箇所が不織布からなる場合、例えば図示形態の外装シート12が不織布からなる場合であって、ファスニングテープ130の係止部がフック材130Aの場合には、ターゲットテープ74を省略し、フック材130Aを外装シート12の不織布に絡ませて係止することもできる。この場合、ターゲット印刷シート74を外装シート12と液不透過性シート11との間に設けてもよい。
このような、ターゲット印刷シート74のシート基材にも後述する背側伸縮シート70と同様に消臭剤を含有させることができる。この場合、臭気を物理吸着する多孔質消臭粒子を、インクを接着手段としてターゲット印刷シート74のシート基材に接着するとよい。消臭粒子の種類や配合量、接着形態等については、背側伸縮シート70と同様とすることができる。
(エンドフラップ部)
エンドフラップ部は、吸収性本体部10の前側及び後側にそれぞれ延出する部分であって、且つ吸収要素50を有しない部分であり、前側の延出部分が腹側エンドフラップ部FEであり、後側の延出部分が背側エンドフラップ部BEである。
背側エンドフラップBEの前後方向長さは、前述の理由によりファスニングテープ130の取り付け部分の前後方向長さと同じか短い寸法とすることが好ましく、また、おむつ背側端部と吸収要素50とが近接しすぎると、吸収要素50の厚みとコシによりおむつ背側端部と身体表面との間に隙間が生じやすいため、10mm以上とすることが好ましい。
腹側エンドフラップ部FE及び背側エンドフラップ部BEの前後方向長さは、おむつ全体の前後方向長さLの5〜20%程度とするのが好ましく、乳幼児用おむつにおいては、10〜60mm、特に20〜50mmとするのが適当である。
(背側伸縮シート)
図示形態では、両ファスニングテープ130間に、幅方向に弾性伸縮する帯状の背側伸縮シート70が設けられ、おむつ背側部におけるフィット性を向上させている。背側伸縮シート70の両端部は両ファスニングテープ130の取り付け部分と重なる部位まで延在されているのが好ましいが、幅方向中央側に離間していても良い。背側伸縮シート70の前後方向寸法は、ファスニングテープ130の取り付け部分の前後方向寸法と概ね同じにするのが適当であるが、±20%程度の範囲内とするのがよい。また、図示のように背側伸縮シート70が背側エンドフラップ部BEと吸収要素50の境界線と重なるように配置されていると、吸収要素50の背側端部がしっかりと体に押し当てられるため、好ましい。背側伸縮シート70は、ゴムシート等のシート状弾性伸縮部材を用いても良いが、通気性の観点から不織布や紙を用いるのが好ましい。この場合、伸縮不織布のような通気性を有するシート状弾性伸縮部材を用いることもできるが、図5に示すように、二枚の不織布等のシート基材71をホットメルト接着剤等の接着剤により張り合わせるとともに、両シート基材71間に有孔のシート状、網状、細長状(糸状又は紐状等)等の弾性伸縮部材72を幅方向に沿って伸張した状態で固定したものが好適に用いられる。この場合におけるシート基材71としては、外装シート12と同様のものを用いることができる。弾性伸縮部材72の伸張率は150〜250%程度であるのが好ましい。また、弾性伸縮部材72として細長状(糸状又は紐状等)のものを用いる場合、太さ420〜1120dtexのものを3〜10mmの間隔72dで5〜15本程度設けるのが好ましい。
また、図示のように弾性伸縮部材72の一部が吸収要素50を横断するように配置すると、吸収要素50のフィット性が向上するため好ましいが、この場合は、弾性伸縮部材72が吸収要素50と重なる部分の一部又は全部を、切断等の手段により収縮力が働かないようにすると、吸収要素50の背側端部が幅方向に縮まないため、フィット性がさらに向上する。
なお、弾性伸縮部材72は、シートの長手方向(おむつの幅方向)にシート基材71の全長にわたって固定されていてもよいが、おむつ本体への取り付け時の縮みやめくれ防止のため、シートの前後方向(おむつの幅方向)端部の5〜20mm程度の範囲においては、収縮力が働かないように、または弾性伸縮部材72が存在しないようにするとよい。
背側伸縮シート70は、図示形態では、液不透過性シート11の幅方向両側ではギャザーシート62と外装シート12との間に挟まれ、且つ液不透過性シート11と重なる部位では、液不透過性シート11と吸収要素50との間に挟まれるように設けられているが、液不透過性シート11と外装シート12との間に設けても良いし、外装シート12の外面に設けても良く、またトップシート30と吸収要素50との間に設けてもよい。また、背側伸縮シート70はトップシート30の上に設けても良く、この場合、液不透過性シート11の幅方向両側ではギャザーシート62の上に設けても良い。また、外装シート12を複数枚のシート基材を重ねて形成する場合には、背側伸縮シート70全体を、外装シート12のシート基材間に設けても良い。
(側部立体ギャザー)
立体ギャザー60,60は、身体側に突出(起立)するものであり、トップシート30上を伝わって横方向に移動する尿や軟便を阻止し、横漏れを防止するために、製品の両側に設けられるものである。
この立体ギャザー60は、展開状態において、吸収体56の側部領域からその幅方向外側の領域の実質的に全体にわたりおむつ内面を覆うギャザーシート62と、このギャザーシート62の幅方向中央側の部分(後述する自由部分)に、前後方向に沿って伸張状態で固定されたギャザー弾性伸縮部材63とにより構成されている。ギャザーシート62としては撥水性不織布を用いることができ、またギャザー弾性伸縮部材63としては糸ゴム状、帯状等の細長状のものを150〜250%程度の伸張率で前後方向に沿って設けるのが好適であり、その場合、図1及び図3に示すように各立体ギャザー60に複数本設ける他、各立体ギャザー60に1本設けるだけでも良い。
ギャザーシート62の内面は、トップシート30の側部上に幅方向の固定始端を有し、この固定始端から幅方向外側の部分は、液不透過性シート11の側部およびその幅方向外側に位置する外装シート12の側部にホットメルト接着剤などにより固定された付根部分65とされている。この付根部分65のうち固定始端近傍の幅方向外側において、ギャザーシート62と外装シート12とが対向する部分のシート間に、前後方向に沿って糸ゴム等からなる付根部分弾性伸縮部材64がそれぞれ設けられている。
立体ギャザー60は、固定始端から突出する突出部分66を有しており、この突出部分における前後方向両端部が平坦な状態で物品内面に対して固定されることにより前固定部分及び後固定部分67が形成される一方、前後固定部分67F,67B間の部分は非固定の自由部分68とされており、この自由部分68にギャザー弾性伸縮部材63が設けられている。
特徴的には、自由部分68は、前側から順に前自由部分68F、中間自由部分68M、及び後自由部分68Bの3つの部分を有しており、また、突出部分66は、前固定部分67Fから前自由部分68Fまでの前突出範囲66Fにおける突出幅WF及び後固定部分67Bから後自由部分68Bまでの後突出範囲66Bにおける突出幅WBが、中間自由部分68Mにおける突出幅WMよりも広い。なお、これらの突出幅は前後固定部分67F,67Bを剥がして展開した状態における寸法を意味している。
さらに、図8の展開状態からも判るように、突出部分66における前突出範囲66F及び後突出範囲66Bは、付根部分65から幅方向中央側に向かって延出する基端側部分60cと、この基端側部分60cの先端から幅方向外側に折り返され(図8中の二点鎖線矢印参照)た先端側部分60tとからなっている。
一方、図示例では、中間自由部分68Mの突出幅WMは、前突出範囲66F及び後突出範囲66Bにおける基端側部分60cの幅Wc以下とされている。また、ギャザー弾性伸縮部材63は、自由部分の先端部に沿って前後方向全体にわたり延在している。
このように構成された立体ギャザー60では、ギャザー弾性伸縮部材63が前後方向に沿うように(平面的に見ると直線状に)収縮する結果、全体的には図9に示される形状となり、自由部分68のうち前自由部分68F及び後自由部分68Bは図4に示されるように面接触タイプとなり、中間自由部分68Mが線接触タイプとなる。その結果、股間においては線接触タイプの中間自由部分68Mが大腿部の付根溝に対して良好にフィットし、薄くすっきりとした装着感が得られるとともに、股間から下腹部に向かうにつれて立体ギャザー60の先端の幅が装着者の鼠蹊部の幅拡大と同様に拡大し、下腹部においては前自由部分68F及び後自由部分68Bが幅広く鼠蹊部にフィットする。したがって、股間における大腿部の付根溝に対するフィット性と、下腹部に対するフィット性とが両立し、もって防止性能及び装着感に優れるようになる。
また、立体ギャザー60における前自由部分68F及び後自由部分68Bと、物品内面(図示例ではトップシート30)との間には、図4及び図9からも判るように、幅方向外側が付根部65によりシールされるとともにウエスト側が前後固定部分67F,67Bによりシールされたポケット60Pが、ウエスト側に向かうにつれて幅が拡大するように形成され、より多くの排泄物がこのポケット60P内に一時貯留可能となるため、単にフィット性が高まる以上の漏れ防止効果が得られるようになる。
他方、立体ギャザー60の各部の寸法は適宜定めることができるが、次の範囲内にあるのが好ましい。
・前後固定部分67F,67Bの各前後方向長さは、製品全長Lの1/5〜2/5程度であるのが好ましい。
・前後自由部分68F,68Bの各前後方向長さは、製品全長Lの1/5〜2/5程度であるのが好ましく、中間自由部分68Mの前後方向長さは、製品全長Lの1/5〜3/5程度であるのが好ましい。
・前後突出範囲66F,66Bの各突出幅WF,WBは、中間自由部分の68Mの突出幅WMの2〜3倍程度が好ましく、中間自由部分68Mにおける突出幅WMは20〜30mm程度が好ましい。
・前後突出範囲66F,66Bの各基端側部分60cの幅WCは、各先端側部分60tの幅の1〜1.5倍であるのが好ましいが、1倍未満とすることもできる。
<その他>
(イ) 上記例と異なり、中間自由部分68Mの突出幅WMを、前突出範囲66F及び後突出範囲66Bにおける基端側部分60cの幅WCより大きくし、中間自由部分68Mを、前後自由部分68F,68Bよりも接触幅の狭い面接触タイプとすることもできる(図示略)。この形態は、上記例のような中間自由部分68Mが線接触タイプの場合と比べると大腿部の付根溝に対するフィット性は若干低下するが、肌に対する当たりがきつくならない利点がある。
(ロ) ギャザー弾性伸縮部材63は、前後自由部分68F,68Bには設けなくても良いが、上記例のように前後自由部分68F,68Bにも設けると、その収縮が、中間自由部分68Mを起立させるように作用し、立体ギャザー60の自由部分68が寝たままとなり難いため好ましい。また、前後自由部分68F,68Bにギャザー弾性伸縮部材63を設ける場合、図8に示すように、中間自由部分68Mから前後自由部分68F,68Bにかけて連続的に且つ先端部に沿うように曲線状にギャザー弾性伸縮部材63を設ける他、図10(a)に示すように前後方向に沿って直線的に設けることもできる。後者の場合、ギャザー弾性伸縮部材63は、中間自由部分68Mにおいては先端部に位置するが、前後自由部分68F,68Bにおいては、基端側部分60cと先端側部分60tとの境界近傍に位置するようになる。
(ハ) 図10(b)に示すように、前後自由部分68F,68Bのそれぞれにおいて基端側部分60cにおける先端側部分60tとの境界近傍にも、ギャザー弾性伸縮部材69を設けると、その収縮が、前後自由部分68F,68Bの各基端側部分60cを物品内面から浮かせるように作用するため、前述のポケット60Pの入口及び内空が潰れ難くなり、前述のポケット60Pによる漏れ防止効果がより一層のものとなる。このギャザー弾性伸縮部材69は、中間自由部分68Mに設ける必要は無いが、図示例のように、前自由部分68Fから中間自由部分68Mを介して後自由部分68bまで連続的に設けると製造が容易となるため、好ましい。
本発明は、立体ギャザーを有するものであれば、上述のようなテープタイプの他、パンツタイプやパッドタイプ等の使い捨ておむつ、或いは生理用ナプキン等、吸収性物品一般に適用できるものである。
11…液不透過性シート、12…外装シート、20…通気性補強シート、25…印刷シート、200…内装体、30…トップシート、40…中間シート、50…吸収要素、56…吸収体、58…包装シート、60…側部立体ギャザー、62…ギャザーシート、67…着脱部分、70…背側伸縮シート。

Claims (5)

  1. 内面における幅方向両側部に、身体側に突出する立体ギャザーがそれぞれ前後方向に沿って延在している、吸収性物品において、
    前記立体ギャザーは、物品内面に固定された付根部分と、この付根部分から突出する突出部分と、この突出部分における前後方向両端部が平坦な状態で物品内面に対して固定されることにより形成された前固定部分及び後固定部分と、前記突出部分のうち前固定部分及び後固定部分間に位置する非固定の自由部分とを有するものであり、
    前記自由部分は、前側から順に前自由部分、中間自由部分、及び後自由部分の3つの部分を有しており、
    前記突出部分は、前記前固定部分から前記前自由部分までの前突出範囲における突出幅及び前記後固定部分から前記後自由部分までの後突出範囲における突出幅が、前記中間自由部分における突出幅よりも広く、
    前記突出部分のうち少なくとも前突出範囲及び後突出範囲は、前記付根部分から幅方向中央側に向かって延出する基端側部分と、この基端側部分の先端から幅方向外側に折り返された先端側部分とからなり、
    前記自由部分のうち、少なくとも前記中間自由部分の先端部に、前後方向に伸張した状態で固定された弾性伸縮部材を有するものである、
    ことを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記中間自由部分の突出幅が、前記前突出範囲及び前記後突出範囲における基端側部分の幅以下である、請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記中間自由部分の突出幅が、前前記前突出範囲及び前記後突出範囲における前記基端側部分の幅より大きい、請求項1記載の吸収性物品。
  4. 前記前自由部分の先端側部分における先端部及び前記後自由部分の先端側部分における先端部にも、前後方向に伸張した状態で固定された弾性伸縮部材をそれぞれ有する、請求項2又は3記載の吸収性物品。
  5. 前記前自由部分の基端側部分における先端側部分との境界近傍及び前記後自由部分の基端側部分における先端側部分との境界近傍にも、前後方向に伸張した状態で固定された弾性伸縮部材をそれぞれ有する、請求項4記載の吸収性物品。
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