JP2011072161A - 電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】二次電池の個数が増大したとしても、電圧データの転送時間の増大を抑制することができる。
【解決手段】監視回路2(1)〜2(N)は、電池ブロック1(1)〜1(N)に対応して設けられ、通信線L1を介して縦列接続されている。状態情報取得部21は、対応する電池ブロック1を構成する各二次電池1xから各二次電池1xの電圧データを取得する。演算部22は、状態情報取得部21により取得された各二次電池1xの電圧データの代表値を算出する。通信部23は、演算部22により算出された代表値を制御部3に送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、互いに直列接続された複数個の二次電池を監視する技術に関するものである。
近年、エンジンと電気モータとを併用するハイブリッドカー等では、複数の二次電池が直列接続された組電池が動力源として用いられている。このような組電池は例えば80セルもの多数の二次電池が直列接続されているため、組電池全体の信頼性を確保することが容易ではない。
そのため、二次電池の電圧、充放電電流、及び温度等の情報から二次電池の充電状態や劣化状態を正確に算出し、適切な制御を行う事が一般的に行われている。特に、二次電池としてエネルギー密度の高いリチウムイオン電池を採用した場合、その安全性を確保するために、リチウムイオン電池の個々の電圧等をモニタすることで常にリチウムイオン電池の充電状態や劣化状態を把握し、リチウムイオン電池を適切に制御することが必要となる。
ここで、二次電池個々の電圧をモニタするためには、膨大な数のワイヤハーネス、個々の二次電池の電圧をモニタする集積回路、及び高性能のマイコン等が必要になる。
二次電池の電圧監視回路としては、特許文献1に示すようなフライングキャパシタ回路が公知であるが、直列接続される二次電池の個数が増えると、回路規模の増大やマイコンの負荷の増大というような問題を招いてしまう。
図3は、特許文献1に示すフライングキャパシタ回路の回路図を示している。このフライングキャパシタ回路は、セル群1、セル選択スイッチ群2,3、サンプリングスイッチ4、フライングキャパシタとしてのコンデンサ5、トランスファスイッチ6、及びA/D変換器7を備えている。
セル群1は、直列接続されたN個の二次電池を含む。セル選択スイッチ群3は、セル群1を構成する各二次電池の正極に接続されたN個のスイッチSU(1)〜SU(N)を含む。セル選択スイッチ群2は、セル群1を構成する各二次電池の負極に接続されたN個のスイッチSL(1)〜SL(N)を含む。サンプリングスイッチ4は、セル選択スイッチ群2、3に接続され、一対のスイッチSpl−U及びスイッチSpl−Lを含む。コンデンサ5は、サンプリングスイッチ4及びトランスファスイッチ6間に接続されている。
トランスファスイッチ6は、スイッチTms−U及びスイッチTms−Lを含み、コンデンサ5をA/D変換器7に接続する。
このフライングキャパシタ回路では、セル選択スイッチ群2及びセル選択スイッチ群3を構成する各スイッチのうち、測定対象となる二次電池に対応するスイッチがオンされて二次電池が選択され、スイッチSpl−U及びスイッチSpl−Lがオンされて、選択された二次電池の電圧がコンデンサ5にコピーされる。その後、スイッチTms−U及びスイッチTms−Lがオンされ、コンデンサ5がA/D変換器7に接続され、コンデンサ5にコピーされた電圧がA/D変換され、選択された二次電池の電圧が測定される。
また、このフライングキャパシタ回路では、セル選択スイッチ群2、セル選択スイッチ群3、サンプリングスイッチ4、及びトランスファスイッチ6のオン・オフによりセル群1とA/D変換器7との絶縁が確保されている。
このようにフライングキャパシタ回路では、セル群1を構成する二次電池の個数が増大するにつれて、スイッチの数が増大し、回路規模が増大することが分かる。そこで、近年、回路規模の増大を抑制するために、二次電池の電圧を測定する回路を監視回路として集積化する研究が盛んに行われている。
特開2001−201522号公報
そして、このような監視回路を含む電源装置では、監視回路は所定個数の二次電池からなる電池ブロック毎に設けられ、各監視回路は縦列接続され、縦列接続の最下流の監視回路がCPU(Central Processing Unit)を含む制御部に接続されて構成されている。
しかしながら、二次電池の電圧を測定する回路を集積化しても、各監視回路は縦列接続されているため、監視回路により測定された電圧データの制御部への転送時間は、上流側に設けられた監視回路ほど増大してしまう。
これにより、二次電池の個数が少し増大するだけで、全ての監視回路から制御部への電圧データの転送時間が大幅に増大してしまい、この転送時間の大幅な増大により、制御部による電圧データの処理時間が圧迫されてしまう。
その結果、二次電池の個数が大規模化すると、制御部はより短時間で電圧データを処理しなければならず、制御部を処理能力の低い安価なCPUで構成することが困難となる。
本発明の目的は、二次電池の個数が増大したとしても、制御部が全ての監視回路からのデータを取得するのに要する時間の増大を抑制することができる電源装置を提供することである。
(1)本発明の一局面による電源装置は、直列接続された複数の二次電池を所定個数毎に区分することで得られる複数の電池ブロックと、各電池ブロックに対応して設けられ、第1の通信線を介して縦列接続された複数の監視回路と、縦列接続の最下流の監視回路と第2の通信線を介して接続された制御部とを備え、前記監視回路は、対応する電池ブロックを構成する各二次電池から各二次電池の状態を表す状態情報を取得する状態情報取得部と、前記状態情報取得部により取得された各二次電池の状態情報の代表値を算出する演算部と、前記演算部により算出された代表値を前記制御部に送信する通信部とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、各監視回路は、対応する電池ブロックを構成する各二次電池の状態情報をそのまま送信するのではなく、各二次電池の状態情報の代表値を算出し、この代表値を制御部に送信する。そのため、各監視回路からは1つの代表値が送信されることになり、二次電池の個数が増大しても、全ての監視回路からの制御部へのデータの転送時間の増大を抑制することができる。これにより、制御部によるデータの処理時間の短縮が抑制され、制御部を処理能力の低い安価なCPUにより構成することができる。
(2)前記監視回路は、電源装置の動作モードを設定するためのモード信号を受信するモード信号受信部を更に備え、前記演算部は、前記モード信号受信部が前記モード信号を受信した場合、前記代表値を算出することが好ましい。
この構成によれば、監視回路にモード信号を入力することで、電源装置を、演算部に代表値を算出させる動作モードで動作させることができる。
(3)前記演算部は、前記モード信号受信部が前記モード信号を受信しない場合、前記代表値を算出することなく、前記状態情報取得部により取得された各二次電池の各状態情報を前記通信部に送信させることが好ましい。
この構成によれば、監視回路にモード信号を入力しないことで、監視回路が各二次電池の状態情報をそのまま制御部に送信する動作モードで、電源装置を動作させることができる。
(4)前記代表値は、前記状態情報の平均値、加算値、最大値、最小値、並びに最大値及び最小値の差分値の少なくともいずれか1つを含むことが好ましい。
この構成によれば、監視回路は、対応する電池ブロックを構成する各二次電池の状態情報の平均値、加算値、最大値、最小値、並びに最小値及び最大値の差分値等を代表値として算出することができる。
(5)前記状態情報は、二次電池の電圧を示す電圧データであることが好ましい。
この構成によれば、制御部は二次電池の電圧に関するデータを取得することができる。
(6)前記監視回路は、少なくとも前記代表値を記憶する記憶部を備えることが好ましい。
この構成によれば、各監視回路に代表値を保持させておき、制御部は必要に応じて監視回路から代表値を取得することができる。
本発明によれば、全ての監視回路から制御部へのデータの転送時間の増大を抑制することができる。これにより、制御部によるデータの処理時間の短縮が抑制され、制御部を処理能力の低い安価なCPUにより構成することができる。
本発明の一実施の形態による電源装置の回路図である。 本発明の一実施の形態による監視回路の動作を示すフローチャートである。 特許文献1に示すフライングキャパシタ回路の回路図を示している。
以下、本発明の一実施の形態による電源装置について図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施の形態による電源装置の回路図である。図1に示すように電源装置は、N(Nは2以上の整数)個の電池ブロック1(1)〜1(N)、N個の監視回路2(1)〜2(N)、及び制御部3を備えている。
電池ブロック1(1)〜1(N)は、直列接続された複数の二次電池1xを所定個数毎に区分することで得られる。ここで、電池ブロック1(1)〜1(N)を総称する場合は、電池ブロック1と表す。
以下の説明では、電池ブロック1を構成する二次電池1xの個数を5個として説明するが、これは一例にすぎず、2個以上であればどのような個数を採用してもよい。また、電池ブロック1(1)を縦列接続の最下流の電池ブロック1とし、電池ブロック1(N)を縦列接続の最上流の電池ブロック1とする。二次電池1xとしては、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池等の二次電池を採用することができる。
監視回路2(1)〜2(N)は、電池ブロック1(1)〜1(N)に対応して設けられ、通信線L1を介して縦列接続されている。ここで、通信線L1としては、例えばデータをシリアルで伝送するものを採用することができる。なお、監視回路2(1)〜2(N)を総称する場合は、監視回路2と表す。
また、各監視回路2は、1チップに集積された集積回路により構成されている。そして、監視回路2はN個存在するため、監視回路2(1)〜2(N)は、N−1本の通信線L1により縦列接続されている。
また、監視回路2は、状態情報取得部21、演算部22、通信部23、モード信号受信部24、及び記憶部25を備えている。
状態情報取得部21は、対応する電池ブロック1を構成する各二次電池1xから各二次電池1xの状態を表す状態情報を取得する。本実施の形態では、状態情報として各二次電池1xの正極及び負極間の電圧を示す電圧データを採用する。
ここで、各二次電池1xと監視回路2とは、各二次電池1xの電圧を検出するための検出線L3を介して接続されている。本実施の形態では、電池ブロック1を構成する二次電池1xの個数は5個であるため、1つの電池ブロック1につき6本の検出線L3が接続されている。また、各検出線L3には抵抗Rが設けられている。
そして、状態情報取得部21は、隣接する2本の検出線L3の間のそれぞれに設けられたA/D変換器を備え、A/D変換器から例えば一定の周期で各二次電池1xの電圧データを取り込み、各二次電池1xの電圧を測定する。
演算部22は、状態情報取得部21により取得された各二次電池1xの電圧データの代表値を算出する。ここで、電圧データの代表値としては、電池ブロック1を構成する各二次電池1xの電圧データの平均値、加算値、最大値、最小値、並びに最小値及び最大値の差分値の少なくともいずれか1つを採用することができるが、以下の説明では、平均値を採用した場合を例に挙げて説明する。
平均値としては、電池ブロック1を構成する5個の二次電池1xの電圧データの相加平均値又は相乗平均値を採用すればよい。加算値としては、電池ブロック1を構成する5個の二次電池1xの電圧データの合計値を採用すればよい。最大値としては、電池ブロック1を構成する5個の二次電池1xの電圧データの最大値を採用すればよい。最小値としては、電池ブロック1を構成する5個の二次電池1xの電圧データの最小値を採用すればよい。最小値及び最大値の差分値としては、電池ブロック1を構成する5個の二次電池1xの最小値及び最大値の差の絶対値を採用すればよい。
通信部23は、演算部22により算出された代表値を制御部3に送信する。ここで、通信部23は、上流側に接続された監視回路2から送信されたデータを受信する通信ポートP1と(図略)、下流側に接続された監視回路2にデータを送信する通信ポートP2と(図略)が含まれている。
そして、通信部23は、自身の監視回路2を送信元とするデータを通信ポートP2から出力すると共に、通信ポートP1に入力された上流側の監視回路2からのデータを通信ポートP2から出力する。
なお、通信線L1は、一端が上流側の監視回路2の通信ポートP2に接続され(図略)、他端が下流側の監視回路2の通信ポートP1に接続されている(図略)。
モード信号受信部24は、例えば、モード信号線L4が接続された通信ポートP3により構成され(図略)、電源装置の動作モードを設定するためのモード信号を受信する。
ここで、演算部22は、モード信号受信部24がモード信号を受信した場合、代表値を算出する。一方、演算部22は、モード信号受信部24がモード信号を受信しない場合、代表値を算出することなく、状態情報取得部21により取得された各二次電池1xの電圧データを通信部23に送信させる。すなわち、監視回路2にモード信号が入力されている場合、電源装置は、電圧データの代表値を算出する第1のモードで動作し、監視回路2にモード信号が入力されていない場合、電源装置は、電圧データの代表値を算出しない第2の動作モードで動作する。
ここで、演算部22は、例えばモード信号受信部24にハイレベルの信号が入力されている場合、モード信号が受信されていると判定し、モード信号受信部24にローレベルの信号が入力されている場合、モード信号が受信されていないと判定すればよい。
なお、本実施の形態では、モード信号は、制御部3から出力され、モード信号線L4を介して監視回路2に入力される場合を例に挙げて説明するが、本電源装置に接続される負荷装置又は充電装置から入力されるようにしてもよい。
記憶部25は、例えば、EEPROM等の書き換え可能な不揮発性の記憶装置により構成され、演算部22により算出された代表値等を記憶する。
制御部3は、監視回路2(1)と通信線L2を介して接続されている。ここで、制御部3は、例えば、CPU、ROM、及びRAM等を備えるマイコンにより構成され、各監視回路2から送信された電圧データに対して所定の演算処理を行い、演算結果に基づいて、各二次電池1xの充放電を制御する。
また、制御部3は、クロック信号線L5を介してクロック信号を各監視回路2に入力し、各監視回路2の動作を同期させる。また、制御部3は、モード信号線L4を介してモード信号を各監視回路2に入力し、電源装置を第1の動作モード又は第2の動作モードで動作させる。なお、本実施の形態では、クロック信号は制御部3により出力されているが、これに限定されず、別途、クロック生成回路を設け、このクロック生成回路からクロック信号を各監視回路2に入力するようにしてもよい。
制御部3と監視回路2(1)〜2(N)とはそれぞれモード信号を伝送するモード信号線L4及び各監視回路2の動作を同期させるためのクロック信号を伝送するクロック信号線L5を介して接続されている。
このように構成された電源装置の動作の概要は下記のようになる。各監視回路2は、対応する電池ブロック1を構成する全ての二次電池1xの電圧を測定し、第1の動作モードにおいては代表値を算出し、算出した代表値を送信し、第2の動作モードにおいては、測定した電圧データを送信する。
監視回路2から送信された代表値又は電圧データは通信線L1を経由して、下流側の監視回路2によって順次に転送され、監視回路2(1)に到達し、監視回路2(1)から通信線L2を介して制御部3に送信される。
以下、第2のモードにおいて、制御部3が全ての二次電池1xの電圧データを取得するのに要する時間について考察する。なお、下記の説明では、電池ブロック1の個数を10個、つまり、直列接続された二次電池1xの個数を50個とする。
監視回路2が二次電池1xの電圧データを取得してから、その電圧データが制御部3に転送されるまでに要する時間をTaとすると、Taは、監視回路2(10)〜監視回路2(2)から監視回路2(1)への電圧データの転送に要する時間Taicと、監視回路2(1)から制御部3への電圧データの転送に要する時間Tacpuとの和により表される。
Ta=Taic+Tacpu
ここで、1つの二次電池1xの電圧データのデータ長を2byteとし、隣接する監視回路2間の通信速度v1を1Mbpsとし、監視回路2(1)及び制御部3間の通信速度v2を200kbpsとする。
n(=1〜10)番目の監視回路を監視回路2(n)と表すと、監視回路2(n)には5個の二次電池1xが接続されており、監視回路2(n)は1回の送信につき5個の二次電池1xの電圧データをまとめて送信するため、監視回路2(n)から送信される電圧データのデータ長は、16bit(=2byte×8bit)×5=80bitとなる。
また、通信速度v1は1Mbpsであるため、監視回路2(n)から送信された電圧データが監視回路2(n−1)に到達するまでに要する時間は、80bit/1Mbps=80μsとなる。
よって、監視回路2(10)から送信される電圧データが監視回路2(1)に到達するのに要する時間は720μs(=80μs×9)、監視回路2(9)から送信される電圧データが監視回路2(1)に到達するのに要する時間は640μs(=80μs×8)、・・・、監視回路2(2)から送信される電圧データが監視回路2(1)に到達するのに要する時間は80μs(80μs×1)となる。そのため、Taicは、下記の式により表される。
Taic=Σn=1〜9(n×80μs)
これにより、Taic=3.6msとなる。
また、通信速度v2=200kbpsであるため、1bitのデータが監視回路2(1)から制御部3までに到達するのに要する時間は、1bit/200kbps=5μsとなる。また、監視回路2(1)から制御部3には、50個分の二次電池1xの電圧データが送信されるため、監視回路2(1)から制御部3に送信される電圧データのデータ量は、2byte×8bit×50セルとなり、Tacpuは下記の式により表される。
Tacpu=5μs×2byte×8bit×50セル
よって、Tacpu=4msとなる。
したがって、Taは、3.6ms+4.0ms=7.6msとなる。
ここで、制御部3の処理単位を10msとすると、Ta=7.6msであるため、制御部3は、残りの2.4ms(=10ms−7.6ms)以内に受信した電圧データを処理しなければならず、比較的高速な処理が要求される。
次に、第1のモードにおいて、制御部3が全ての監視回路2から代表値を取得するのに要する時間について考察する。まず、監視回路2(n)は、測定した5つの電圧データの代表値を算出する。ここで、代表値のデータ長は2byteとなる。
この例において、全ての二次電池1xの代表値が制御部3に転送されるまでに要する時間をTbとし、監視回路2(10)〜監視回路2(2)から監視回路2(1)への代表値の転送に要する時間をTbicとし、監視回路2(1)から制御部3への代表値の転送に要する時間をTbcpuとすると、Tbは以下の式により表される。
Tb=Tbic+Tbcpu
ここで、通信速度v1は1Mbpsであり、監視回路2(n)は1回の送信につき2byteのデータを送信するため、監視回路2(n)から送信された代表値が監視回路2(n−1)に到達するまでに要する時間は、2byte×8bit/1Mbps=16μsとなる。
よって、監視回路2(10)から送信される代表値が監視回路2(1)に到達するのに要する時間は144μs(=16μs×9)、監視回路2(9)から送信される代表値が監視回路2(1)に到達するのに要する時間は128μs(=16μs×8)、・・・、監視回路2(2)から送信される代表値が監視回路2(1)に到達するのに要する時間は16μs(=16μs×1)となる。そのため、Tbicは、下記の式により表される。
Tbic=Σn=1〜9(n×16μs)
これにより、Tbic=0.72msとなる。
また、1bitのデータが監視回路2(1)から制御部3までに到達するのに要する時間は、上述したように、1bit/200kbps=5μsである。また、監視回路2(1)から制御部3には、10個分の代表値が送信されるため、監視回路2(1)から制御部3に送信される代表値のデータ量は、10×2byte×8bitとなり、Tbcpuは下記の式により表される。
Tbcpu=5μs×2byte×8bit×10
これにより、Tbcpu=0.8msとなる。
したがって、Tbは、0.72ms+0.8ms=1.52msとなる。
ここで、制御部3の処理単位を10msとすると、Tb=1.52msであるため、制御部3での処理時間は、8.48ms(=10ms−1.52ms)となり、第1のモードを採用した場合、第2のモードを採用した場合に比べて3倍以上も処理時間が増大していることが分かる。そのため、第1のモードを採用すると、第2のモードを採用する場合に比べて、処理能力が1/3以下のCPUで制御部3を構成することが可能となる。
また、通常、制御部3の処理能力を向上させるためには、CPUの動作周波数の高速化が考えられるが、周波数の増加はノイズ、発熱の増加を招き、また、電源電圧の低下による動作スピードの低下等も懸念されるため、信頼性を高める上で好ましくはない。そのため、第1のモードを採用し、かつ安価なCPUにより制御部3を構成することで、監視回路2及び制御部3間の通信精度を高めつつ、より安価なシステムを構成とすることができる。
次に、電源回路の動作について説明する。図2は、本発明の一実施の形態による監視回路2の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS1において、状態情報取得部21は、電圧データの取得タイミングに到達すると(ステップS1でYES)、各二次電池1xの電圧データを取得する(ステップS2)。一方、状態情報取得部21は、電圧データの取得タイミングに到達していない場合(ステップS1でNO)処理をステップS1に戻し、電圧データの取得タイミングに到達するまで待機する。
ここで、監視回路2には5個の二次電池1xが接続されているため、監視回路2は、5個の電圧データを取得することになる。
また、各監視回路2は、クロック信号により動作の同期が図られている。したがって、全ての監視回路2は、このクロック信号に基づいて動作することで、電圧データを同時に取得することができる。
次に、演算部22は、モード信号受信部24によりモード信号が受信されている場合は(ステップS3でYES)、すなわち、第1のモードである場合、ステップS1で取得した5個の電圧データの代表値を算出する(ステップS4)。
次に、通信部23は、電圧データの取得タイミングに到達してから所定の送信タイミングが経過すると(ステップS5でYES)、演算部22により算出された代表値を制御部3に送信する(ステップS6)。
ここで、所定の送信タイミングは、監視回路2(1)〜2(10)のそれぞれに対して個別の値が設定されている。具体的には、電圧データの取得タイミングに到達してから代表値を送信するまでに要する時間をTα(1)〜Tα(10)とし、監視回路2(n)のTαをTα(n)とすると、Tα(n)は電圧データの取得に要する時間t1と、電圧データを取得してから代表値を算出するまでに要する時間t2と、代表値を算出してから代表値を送信するまでの待機時間tw(n)との和により表される。つまり、Tα(n)=t1+t2+tw(n)により表される。
ここで、各監視回路2(1)〜2(10)は、一斉に電圧データの取得を開始するため、t1+t2の経過タイミングは、各監視回路2で同一となる。また、tw(n)としては、下段の監視回路2(n−1)から送信された代表値が制御部3に到達するまでの時間を採用すればよい。
具体的には、監視回路2(1)は、下段に監視回路2が存在しないため、時間t2が経過すると直ぐに代表値を送信すればよい。そのため、tw(1)=0が設定されている。
また、通信速度v2は200kbpsであり、代表値は2byteであるため、代表値が監視回路2(1)から制御部3に到達するのに要する時間は、2byte×8bit/200kbps=80μsである。
よって、監視回路2(2)は、時間t2が経過してから、80μsが経過したタイミングで、代表値を制御部3に送信すればよい。そのため、tw(2)=80μsが設定されている。
また、監視回路2間のデータの転送時間は、上述したように16μsである。よって、監視回路2(2)から送信された代表値が制御部3に到達するのに要する時間は、16μs+80μsとなる。
よって、監視回路2(3)は、時間t2が経過してから、16μs+80μsが経過したタイミングで、代表値を制御部3に送信すればよい。そのため、tw(3)=tw(2)+16が設定されている。
同様にして、待機時間tw(4)=tw(3)+16、tw(5)=tw(4)+16、・・・、tw(10)=tw(9)+16が設定されている。
ゆえに、待機時間tw(n)は、tw(n)=tw(n−1)+16で表され、監視回路2(n)は、電圧データの取得を開始してから、t1+t2+tw(n)経過したタイミングで代表値を送信することになる。
ステップS3において、モード信号受信部24によりモード信号が受信されていない場合(ステップS3でNO)、すなわち、第2のモードである場合、演算部22は、代表値を算出することなく、所定の送信タイミングに到達したときに(ステップS7でYES)、5個の二次電池1xのそれぞれの電圧データをまとめて制御部3に送信する(ステップS8)。
この場合、所定の送信タイミングは、下記のように定められている。監視回路2(n)が、電圧データを取得してから、送信するまでに要する時間であるTα(n)は、代表値を算出する必要がないため、Tα(n)=t1+tw(n)となる。
ここで、監視回路2(n)は、5個の二次電池1xの電圧データをまとめて送信し、1つの電圧データのデータ長は2byteであるため、各監視回路2間のデータの転送時間は、上述したように、80μsとなる。また、監視回路2(1)及び制御部3間のデータの転送時間も上述したように80μsとなる。
よって、tw(0)=80、tw(1)=80+tw(0)、tw(2)=80+tw(1)、・・・、tw(10)=80+tw(9)と設定される。
ゆえに、待機時間tw(n)は、tw(n)=tw(n−1)+80で表され、監視回路2(n)は、電圧データの取得を開始してから、t1+tw(n)経過したタイミングで電圧データを送信することになる。
なお、第1のモードを設定した場合、Tα(n)=t1+t2+tw(n)であり、第2のモードを設定した場合、Tα(n)=t1+tw(n)であり、第2のモードを設定した場合、t2が含まれていないため、一見、第2のモードの方が転送時間が短くなるように見える。
しかしながら、第2のモードでのtw(n)は、tw(n)=tw(n−1)+80であり、第1のモードでのtw(n)は、tw(n)=tw(n−1)+16であり、第1のモードにおけるtw(n)と第2のモードにおけるtw(n)との差に比べて、t2は遙かに小さくなるため、Tαにとって、t2よりもtw(n)の方が支配的となる。よって、第1のモードを採用することで、制御部3が、全ての監視回路2からの代表値を取得するのに要する時間を大幅に短縮することができる。
このように、本電源装置によれば、各監視回路2は、対応する電池ブロックを構成する各二次電池1xの電圧データを送信するのではなく、各二次電池1xの電圧データの代表値を算出し、この代表値を制御部3に送信する。そのため、各監視回路2からは1つの代表値が送信されることになり、二次電池1xの個数が増大しても、全ての監視回路2からの制御部3へのデータの転送時間の増大を抑制することができる。これにより、制御部3によるデータの処理時間の短縮が抑制され、制御部3を処理能力の低い安価なCPUにより構成することができる。
なお、上記説明では、状態情報として二次電池1xの電圧データを採用したが、これに限定されず、二次電池1xの状態を示すデータであればどのようなデータを採用してもよい。具体的には、二次電池1xの温度データを採用することができる。
状態情報として温度データを採用する場合は、各二次電池に温度センサを設け、監視回路2は、各温度センサにより測定された温度データを状態情報として取得すればよい。
また、監視回路2は、算出した代表値や、測定した電圧データを記憶部25に記憶させ、制御部3が必要に応じて記憶部25に記憶された代表値及び電圧データを取得できるようにしてもよい。この場合、制御部3と各監視回路2とを通信線により個別に結線し、制御部3は、代表値及び電圧データの取得を希望する監視回路2に通信線を介して送信要求を送信し、送信要求を受信した監視回路2に代表値及び電圧データを送信させるようにすればよい。
本発明の電源装置によると、直列接続された複数の二次電池の状態情報を効率よく送信することが可能となり、安価なCPUを選定できることから、電気自動車やハイブリッドエレベータ等の電源装置に好適に用いることができる。
1 電池ブロック
1x 二次電池
2 監視回路
3 制御部
21 状態情報取得部
22 演算部
23 通信部
24 モード信号受信部
25 記憶部

Claims (6)

  1. 直列接続された複数の二次電池を所定個数毎に区分することで得られる複数の電池ブロックと、
    各電池ブロックに対応して設けられ、第1の通信線を介して縦列接続された複数の監視回路と、
    縦列接続の最下流の監視回路と第2の通信線を介して接続された制御部とを備え、
    前記監視回路は、
    対応する電池ブロックを構成する各二次電池から各二次電池の状態を表す状態情報を取得する状態情報取得部と、
    前記状態情報取得部により取得された各二次電池の状態情報の代表値を算出する演算部と、
    前記演算部により算出された代表値を前記制御部に送信する通信部とを備えることを特徴とする電源装置。
  2. 前記監視回路は、電源装置の動作モードを設定するためのモード信号を受信するモード信号受信部を更に備え、
    前記演算部は、前記モード信号受信部が前記モード信号を受信した場合、前記代表値を算出することを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  3. 前記演算部は、前記モード信号受信部が前記モード信号を受信しない場合、前記代表値を算出することなく、前記状態情報取得部により取得された各二次電池の各状態情報を前記通信部に送信させることを特徴とする請求項2記載の電源装置。
  4. 前記代表値は、前記状態情報の平均値、加算値、最大値、最小値、並びに最大値及び最小値の差分値の少なくともいずれか1つを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電源装置。
  5. 前記状態情報は、二次電池の電圧を示す電圧データであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電源装置。
  6. 前記監視回路は、少なくとも前記代表値を記憶する記憶部を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電源装置。
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