JP2011071072A - ボタンキー装置、及び携帯端末装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 キートップの外形を筐体の外枠近傍まで最大限に大きくしても、筐体の強度を確保を可能なボタンキー装置を提供する。
【解決手段】 フロント側筐体1の一方の強度保持用突出部15a上に第1のキートップ部4の延設部21を位置させ、また、他方の強度保持用突出部15b上に第2のキートップ部5の延設部31を位置させて各キートップ部4,5を組み込む。フロント側筐体1の開口部14は、筐体の一方の外枠部近傍から他方の外枠部近傍にかけて、直線的かつ連続的に該筐体を切り欠くことで形成されている。また、この開口部14に対応するフロント筐体1の各外枠部は、上記一対の強度保持用突出部15a,15bにより補強されている。このため、フロント筐体1の各外枠部の強度を確保したうえで大きな開口部14を設けることができ、この開口部14に対して大きな外形の上記各キートップ部4,5を設けることができる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、例えば携帯電話機、PHS電話機(PHS:Personal Handyphone System)、PDA装置(PDA:Personal Digital Assistant)、携帯ゲーム機、デジタルカメラ装置、動画撮像装置、ノート型或いはデスクトップ型のパーソナルコンピュータ装置等の押圧操作式のボタンキーを備えた電子機器に適用して好適なボタンキー装置、及び携帯端末装置に関する。
特には、電子機器の筐体の幅方向の長さと略同程度の長さまでボタンキーを設けることを可能とし、なおかつ、筐体の強度をも確保可能としたボタンキー装置、及び携帯端末装置に関する。
今日において、例えば携帯電話機、PHS電話機(PHS:Personal Handyphone System)、PDA装置(PDA:Personal Digital Assistant)、携帯ゲーム機、デジタルカメラ装置等の多くの携帯機器が知られている。このような携帯機器では、ユーザがボタンキーを押圧操作することで、メニューの選択操作や文字の入力等を行うことが多い。従来、ボタンキーは、例えば特開2007−141076号の公開特許公報(特許文献1),特開2008−166993号の公開特許公報(特許文献2),特開2009−123632号の公開特許公報(特許文献3)等に開示されているように、筺体の開口部(=ボタンキーの設置部)から筐体外に突出する部分である樹脂等のキートップ、及びこのキートップが押圧操作された際に、筐体内部の基板、FPC基板(FPC:Flexible printed circuits)等に設けられたスイッチを直接的にオンオフするための押し子部を備えたラバーシートで構成されるのが一般的である。
ラバーシートは、筐体内部、基板、及びFPC基板に接触して各間隙部をシーリングしており、キートップが配置される筐体の上記開口部から筐体内に水や埃が侵入する不都合を防止している(防水性や防塵性を高めている。)。
特開2007−141076号公報 特開2008−166993号公報 特開2009−123632号公報
ここで、キートップは、外形が大きいほど、指を接触させる面積が増えるため、操作性を向上させる利点があるが、その反面、キートップの外形は、筐体の上記開口部の開口サイズを決定するため、キートップの外形が大きくなると、筐体の上記開口部の開口面積が大きくなり、筐体の強度を損なう問題がある。
すなわち、操作性を向上させるために、キートップの外形を筐体の外枠近傍まで最大限に大きくすると、このキートップが設けられる開口部の大きさも、筐体の外枠近傍まで最大限に広げることとなるため、筐体の強度を外枠のみで保持することとなり、筐体の強度を保持することが困難となる問題がある。
また、筐体の上記開口部を完全に塞いで防水性及び防塵性を確保するためには、キートップが設けられるラバーシートの外形を、キートップの外形より一回り大きな外形とする必要がある。
しかし、上述のようにキートップの外形を筐体の外枠近傍まで最大限に大きくしてしまうと、キートップの外形よりも大きな外形となるラバーシートを設けるエリアを筐体内部に確保することが困難となり、該ラバーシートによる防水性、防塵性を確保できないという問題を生ずる。
このように、キートップの外形の大きさと、筐体の強度及び防水性(防塵性)とはトレードオフの関係にあるため、従来、キートップは、筐体の外枠部分から一定の距離を確保して設ける必要があり、キートップの外形を筐体の外枠近傍まで最大限に大きくすることは困難となっていた。
キートップは、機器の外観を左右する部材の一つであり、多様なデザインや形状が求められているが、このような構造上の問題は、キートップや筐体のデザイン上の制約となる問題もある。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、キートップの外形を筐体の外枠近傍まで最大限に大きくしても、筐体の強度、及びラバーシートによる防水性、防塵性を確保することができ、また、キートップの外形を筐体の外枠近傍まで最大限に大きくすることを可能とすることで、キートップや筐体のデザインの自由化に貢献することができるようなボタンキー装置、及び携帯端末装置の提供を目的とする。
本発明に係るボタンキー装置は、上述の課題を解決するために、
筐体の一方の外枠部近傍から他方の外枠部近傍にかけて、直線的かつ連続的に該筐体を切り欠くことで形成された開口部と、
上記筐体の各外枠部から上記開口部の延設方向に沿ってそれぞれ突出するように、上記筐体に設けられた一対の強度保持用突出部と、
上記開口部に設けられた際に該開口部から突出する突出部と、上記開口部に設けられた際に上記一方の強度保持用突出部に対応する上記突出部の端部を延長して設けられた延設部と、上記開口部の延設方向に対して直交する両方向に沿ってそれぞれ突出するように設けられたフランジ部とを備えた第1のキートップ部と、
上記開口部に設けられた際に該開口部から突出する突出部と、上記開口部に設けられた際に上記他方の強度保持用突出部に対応する上記突出部の端部を延長して設けられ延設部と、上記開口部の延設方向に対して直交する両方向に沿ってそれぞれ突出するように設けられたフランジ部とを備え、上記開口部の延設方向に沿った上記第1のキートップ部の長さと、上記開口部の延設方向に沿った当該第2のキートップ部の長さとを加算した長さが、上記開口部の延設方向の長さと略々同じ長さとなるように形成された第2のキートップ部と、
上記第1のキートップ部の上記突出部に対して反対側の面部となる底面部に設けられた第1の浸水防止シートと、
上記第2のキートップ部の上記突出部に対して反対側の面部となる底面部に設けられ、上記第2のキートップ部が上記第1のキートップ部と共に上記開口部に設けられた際に、上記第1の浸水防止シートに対してオーバーラップするオーバーラップ部を備えた第2の浸水防止シートと、
上記筐体側に設けられ、上記第2の浸水防止シートの上記オーバーラップ部に接触することで、該オーバーラップ部に対して所定の圧力を加える加圧部と、
上記第1のキートップ部、及び上記第2のキートップ部に対応して、上記筐体内に収納される基板上にそれぞれ設けられたスイッチ部と、
上記第1のキートップ部と、当該第1のキートップ部に対応する上記スイッチ部との間に設けられ、該第1のキートップ部が押圧操作された際に、この押圧力を上記スイッチ部に伝達する第1の押し子部材と、
上記第2のキートップ部と、当該第2のキートップ部に対応する上記スイッチ部との間に設けられ、該第2のキートップ部が押圧操作された際に、この押圧力を上記スイッチ部に伝達する第2の押し子部材と
を有する。
このような本発明は、上記筐体の各外枠部から上記開口部の延設方向に沿ってそれぞれ突出するように上記筐体に設けられた一対の強度保持用突出部を有している。
第1のキートップ部を上記筐体の開口部に設ける場合、該第1のキートップ部の突出部を上記開口部から突出させると共に、この第1のキートップ部の延設部が、上記筐体に設けられた一方の強度保持用突出部上に位置するように、該第1のキートップ部を上記筐体の開口部に設ける。
同様に、第2のキートップ部を上記筐体の開口部に設ける場合、該第2のキートップ部の突出部を上記開口部から突出させると共に、この第2のキートップ部の延設部が、上記筐体に設けられた他方の強度保持用突出部上に位置するように、該第2のキートップ部を上記筐体の開口部に設ける。
上記筐体の開口部は、筐体の一方の外枠部近傍から他方の外枠部近傍にかけて、直線的かつ連続的に該筐体を切り欠くことで形成されている。また、この開口部に対応する筐体の各外枠部は、上記一対の強度保持用突出部により補強されている。
このため、開口部に対応する筐体の各外枠部の強度を確保したうえで、筐体の一方の外枠部近傍から他方の外枠部近傍までの長さに相当する大きな開口部を設けることができ、この開口部に対して設ける上記各キートップ部の外形を大きくすることができる。
また、キートップの外形を筐体の各外枠近傍まで最大限に大きくすることができるため、キートップや筐体のデザインの自由化に貢献することができる。
また、各キートップ部を上記筐体の開口部に設けると、各キートップ部の底面部に設けられた各浸水防止シートが上記開口部に密着した状態となる。このため、開口部を介して筐体内に水や埃が侵入する不都合を防止することができる。
また、各キートップ部を上記筐体の開口部に設けると、第2のキートップ部の底面部に設けられた第2の浸水防止シートのオーバーラップ部が、第1のキートップ部の底面部に設けられた第1の浸水防止シートに対してオーバーラップした状態となる。このオーバーラップ部に対しては、筐体側に設けられた加圧部が接触することで、該オーバーラップ部に対して所定の圧力を加える。これにより、各キートップ部が隣接する箇所に形成される間隙部から筐体内に水や埃が侵入する不都合を防止することができる。
本発明は、キートップ部の外形を筐体の各外枠近傍まで最大限に大きくしても、筐体の強度、及び浸水防止シートによる防水性、防塵性を確保可能とすることができる。換言すれば、本発明は、筐体の強度、及び浸水防止シートによる防水性、防塵性を確保したうえで、筐体の外枠近傍まで最大限に大きくしたキートップ部を設けることを可能とすることができる。
また、キートップ部の外形を筐体の各外枠近傍まで最大限に大きくすることができるため、キートップ部や筐体のデザインの自由化に貢献することができる。
本発明を適用した実施例となる携帯電話機の正面図である。 実施例となる携帯電話機の分解斜視図である。 実施例となる携帯電話機のフロント筐体に設けられている開口部を説明するための図である。 フロント筐体の開口部に設けられる第1のキートップ部を説明するための図である。 フロント筐体の開口部に設けられる第2のキートップ部を説明するための図である。 実施例の携帯電話機に設けられる押し子部材の斜視図である。 フロント筐体の開口部に対する第1のキートップ部及び第2のキートップ部の組み込み工程を説明するための図である。 第1のキートップ部及び第2のキートップ部を組み込んだ状態でフロント筐体を裏面側から見た図である。 フロント筐体の開口部に組み込まれた第1のキートップ部及び第2のキートップ部のシーリング用のオーバーラップを説明するための図である。 第1のキートップ部及び第2のキートップ部のオーバーラップ部が筐体によって加圧されている様子、及び押し子部材による導光状態を説明するための図である。 本発明を適用した実施例となる携帯電話機の変形例となる携帯電話機の正面図である。 変形例となる携帯電話機に第1のキートップ部及び第2のキートップ部と共に設けられる中間キートップ部を説明するための図である。 変形例となる携帯電話機の分解斜視図である。 変形例となる携帯電話機に設けられる押し子部材の斜視図である。 変形例となる携帯電話機のフロント筐体に対する第1のキートップ部、第2のキートップ部及び中間キートップ部の組み込み工程を説明するための図である。 第1のキートップ部、第2のキートップ部、及び中間キートップ部を組み込んだ状態で、変形例となる携帯電話機のフロント筐体を裏面側から見た図である。 フロント筐体の開口部に組み込まれた第1のキートップ部、第2のキートップ部、及び中間キートップ部のシーリング用のオーバーラップを説明するための図である。 各キートップ部に設けられている浸水防水シートのオーバーラップ部を説明するための図である。 実施例の携帯電話機の第2のキートップを設けた部分を、当該携帯電話機の長手方向に沿って切断した状態の要部の断面図である。 実施例の携帯電話機第2のキートップを設けた部分を、当該携帯電話機の短手方向に沿って切断した状態の要部の断面図である。
本発明は、携帯電話機に適用することができる。
[携帯電話機の構成]
まず、図1に、この本発明を適用した実施例となる携帯電話機の正面図を、図2に、この実施例の携帯電話機の分解斜視図を示す。この図1及び図2からわかるように、この実施例の携帯電話機は、フロント側筐体1,リア側筐体2及び裏蓋3で筐体が形成されている。フロント側筐体1には、第1のキートップ部4、及び第2のキートップ部5が組み込まれる。
また、筐体内部には、基板6が収納されており、この基板6には、各キートップ部4,5を照光するための2つの発光ダイオード7(LED)、及び各キートップ部4,5に対応するドームスイッチ8を備えたシートキー9が設けられている。この基板6は、当該携帯電話機の内部構造体となるフレーム10に組みつけられたうえで、筐体内に収納されるようになっている。フレーム10には、表示部11や、シートキー9のドームスイッチ8を押圧操作する押し子部材を装着するための押し子部材装着部12が設けられている。フロント側筐体1は、上記フレーム10に設けられた表示部11上に位置するタッチパネルモジュール13を有している。
図3(a)に、第1のキートップ部4及び第2のキートップ部5を装着していない状態のフロント側筐体1を正面から見た図を、図3(b)に、図3(a)に示すフロント側筐体1のA−A線断面図を示す。この図3(a)及び図3(b)からわかるように、このフロント側筐体1には、当該フロント側筐体1の一方の外枠部1aの極近傍から他方の外枠部1bの極近傍にかけて、当該筐体1を直線的かつ連続的に切り欠くことで形成された開口部14が設けられている。
また、このフロント側筐体1には、上記各外枠部1a,1bから上記開口部14の延設方向に沿ってそれぞれ突出すると共に、後述する各キートップ部4,5の各延設部との間に、該キートップ部4,5の押圧操作分の間隙部を形成するように設けられた一方の強度保持用突出部15a、及び他方の強度保持用突出部15bが設けられている。
図4(a)〜図4(e)に、この開口部14に設けられる第1のキートップ部4の正面図、上面図、底面図、右側面図、及び左側面図をそれぞれ示す。この図4(a)〜図4(e)からわかるように、第1のキートップ部4は、上記開口部14に設けられた際に該開口部14から突出する突出部20を有している。
また、この第1のキートップ部4は、突出部20における上記開口部14の延設方向に沿った端部である一端部20a及び他端部20bのうち、上記開口部14に設けられた際に上記一方の強度保持用突出部15aに対応する側の端部となる上記一端部20aを延長するかたちで設けられ、かつ、上記一方の強度保持用突出部15aとの間に、当該第1のキートップ部4の押圧操作分の間隙部を形成するように上記突出部20に設けられた延設部21と、上記突出部20を上記開口部14から突出させた際に、当該第1のキートップ部4が上記開口部14から抜け落ちないように、上記開口部14の延設方向に対して直交する両方向に沿ってそれぞれ突出するように設けられたフランジ部22とを備えている。
この第1のキートップ部4の上記突出部20に対して反対側の面部となる底面部には、当該第1のキートップ部4よりも一回り大きな第1の浸水防止シート25が接着されている。この第1の浸水防止シート25は、防水性を有する例えばゴム部材等を略長方形状に加工すると共に、当該第1の浸水防止シート25を第1のキートップ部4と共にフロント側筐体1に固定するための一対の固定用端部26,27を設けて形成されている。また、この第1の浸水防止シート25には、図4(c)に示すように当該第1の浸水防止シート25の外縁部に沿って例えば黒色のインクで縁取りした遮光処理が施されている。この遮光処理により、発光ダイオード7からの光を効率的に第1のキートップ部4側に導光するようになっている。
次に、図5(a)〜図5(e)に、この開口部14に設けられる第2のキートップ部5の正面図、上面図、底面図、右側面図、及び左側面図をそれぞれ示す。この図5(a)〜図5(e)からわかるように、第2のキートップ部5は、上記開口部14に設けられた際に該開口部14から突出する突出部30を有している。
また、この第2のキートップ部5は、突出部30における上記開口部14の延設方向に沿った端部である一端部30a及び他端部30bのうち、上記開口部14に設けられた際に上記他方の強度保持用突出部15bに対応する側の端部となる上記他端部30bを延長するかたちで設けられ、かつ、上記他方の強度保持用突出部15bとの間に、当該第2のキートップ部5の押圧操作分の間隙部を形成するように上記突出部30に設けられた延設部31と、上記突出部30を上記開口部14から突出させた際に、当該第2のキートップ部5が上記開口部14から抜け落ちないように、上記開口部14の延設方向に対して直交する両方向に沿ってそれぞれ突出するように設けられたフランジ部32とを備えている。
この第2のキートップ部5の上記突出部30に対して反対側の面部となる底面部には、当該第2のキートップ部5よりも一回り大きな第2の浸水防止シート35が接着されている。この第2の浸水防止シート35は、防水性を有する例えばゴム部材等を略長方形状に加工すると共に、当該第2の浸水防止シート35を第2のキートップ部5と共にフロント側筐体1に固定するための一対の固定用端部36,37を設けて形成されている。
また、この第2の浸水防止シート35には、第2のキートップ部5が上記第1のキートップ部4と共に上記開口部14に設けられた際に、上記第1の浸水防止シート25に対してオーバーラップするオーバーラップ部38が設けられている。
また、この第2の浸水防止シート35には、図5(c)に示すように当該第2の浸水防止シート35の外縁部に沿って例えば黒色のインクで縁取りした遮光処理が施されている。この遮光処理により、発光ダイオード7からの光を効率的に第2のキートップ部5側に導光するようになっている。
このような第1のキートップ部4及び第2のキートップ部5は、各キートップ部4,5がそれぞれ略同じ長さで、かつ、該各キートップ部4,5を上記開口部14に設けた際に、各キートップ部4,5の長さをそれぞれ加算した長さが、上記開口部14の延設方向の長さと略々同じ長さとなるように形成されている。
なお、この例では、各キートップ部4,5はそれぞれ略同じ長さであることとしたが、各キートップ部4,5の長さをそれぞれ加算した長さが、上記開口部14の延設方向の長さと略々同じ長さとなれば、第1のキートップ部4を第2のキートップ部5よりも長く形成してもよいし、反対に第2のキートップ部5を第1のキートップ部4よりも長く形成してもよい。
次に、図2に示したフレーム10に設けられている押し子部材装着部12に装着される押し子部材は、図6に示すように一本の略棒状の連結バー40と、第1のキートップ部4及び当該第1のキートップ部4に対応する上記ドームスイッチ8との間に設けられ、該第1のキートップ部4が押圧操作された際に、この押圧力を上記ドームスイッチ8に伝達する第1の突出部46が設けられた第1の押し子部材41と、第2のキートップ部5及び当該第2のキートップ部5に対応する上記ドームスイッチ8との間に設けられ、該第2のキートップ部5が押圧操作された際に、この押圧力を上記ドームスイッチ8に伝達する第2の突出部47が設けられた第2の押し子部材42とを有している。
また、この押し子部材は、上記連結バー40に対して上記第1の押し子部材41を接続し、上記押圧操作に応じて湾曲する第1の支持部43と、上記連結バー40に対して上記第2の押し子部材42を接続し、上記押圧操作に応じて湾曲する第2の支持部44と、当該押し子部材をフレーム10に固定するための、連結バー40に設けられた一対の係止爪部45とを有している。
このような押し子部材は、連結バー40、第1の押し子部材41、第1の支持部43、第2の押し子部材42、及び第2の支持部44を、例えばポリカーボネイト樹脂等の、力を加えると湾曲し、力を加えるのを止めると元の形状に復帰し、かつ、例えば透明色や乳白色等の導光可能な部材で一体成形して形成されている。
次に、図7(a)〜図7(c)に、フロント側筐体1に対する各キートップ部4,5の組み込み工程の流れを示す。この図7(a)〜図7(c)は、上記開口部14に沿ってフロント側筐体1を横に切断した断面を示している。
まず、フロント側筐体1に第1のキートップ部4を組み込む場合、図7(a)に示すように第1のキートップ部4の突出部20を、フロント側筐体1の裏側から開口部14に挿入する。これにより、第1のキートップ部4の突出部20が開口部14から突出すると共に、該第1のキートップ部4のフランジ部22が開口部14に引っ掛かった状態となる。そして、この状態のまま、第1のキートップ部4の延設部21が、フロント側筐体1に設けられた一方の強度保持用突出部15a上に位置するように、該第1のキートップ部4を一方の強度保持用突出部15a側にスライド移動する。
次に、図7(b)に示すように第2のキートップ部5の延設部31を、フロント側筐体1の裏側から他方の強度保持用突出部15bに引っ掛け、この状態で第2のキートップ部5の底面部を開口部14方向に押圧する。これにより、第2のキートップ部5の突出部30が開口部14から突出すると共に、該第2のキートップ部5のフランジ部32が開口部14に引っ掛かった状態となる。
このように、第1のキートップ部4の延設部21が、フロント側筐体1に設けられた一方の強度保持用突出部15a上に位置するように、該第1のキートップ部4を一方の強度保持用突出部15a側にスライド移動させ、また、第2のキートップ部5の延設部31を、フロント側筐体1に設けられた他方の強度保持用突出部15bに引っ掛けて、該第2のキートップ部5の底面部を開口部14方向に押圧すると、図8に示すように第1の浸水防止シート25に設けられた一対の固定用端部26,27、及び第2の浸水防止シート35に設けられた一対の固定用端部36,37が、フロント側筐体1側に設けられた各突起部50とそれぞれ係合し、フロント側筐体1の開口部14に対して各キートップ部4,5が固定される。
フロント側筐体1の開口部14は、筐体の一方の外枠部近傍から他方の外枠部近傍にかけて、直線的かつ連続的に該筐体を切り欠くことで形成されている。また、この開口部14に対応するフロント筐体1の各外枠部は、上記一対の強度保持用突出部15a,15bにより補強されている。
このため、開口部14に対応するフロント筐体1の各外枠部の強度を確保したうえで、フロント筐体1の一方の外枠部近傍から他方の外枠部近傍までの長さに相当する大きな開口部14を設けることができ、この開口部14に対して設ける上記各キートップ部4,5の外形を大きくすることができる。
また、各キートップ4,5の外形をフロント筐体1の各外枠近傍まで最大限に大きくすることができるため、キートップや筐体のデザインの自由化に貢献することができる。
また、各キートップ部4,5を上記フロント筐体1の開口部14に設けると、各キートップ部4,5の底面部に設けられた各浸水防止シート25,35が上記開口部14に密着した状態となる。このため、開口部14を介して筐体内に水や埃が侵入する不都合を防止することができる。
ここで、図9(a)に、フロント側筐体1の開口部14に対して組み込んだ状態の各キートップ部4,5を側面側から見た図を、図9(b)に、フロント側筐体1の開口部14に対して組み込んだ状態の各キートップ部4,5を底面部側から見た図を示す。この図9(a),(b)からわかるように、フロント側筐体1の開口部14に対して各キートップ部4,5を組み込むと、第2のキートップ部5の第2の浸水防止シート35に設けられたオーバーラップ部38が、第1のキートップ部4の第1の浸水防止シート25の一部をオーバーラップした状態となる。後述するが、このオーバーラップ部38には、フレーム10に設けられた加圧部(図2の符号70)が接触するようになっている。そして、この加圧部により、上記オーバーラップ部38が加圧されることで、各キートップ部が隣接する箇所に形成される間隙部から筐体内に水や埃が侵入する不都合を防止するようになっている。
次に、フレーム10に対する押し子部材の装着工程を説明する。図2に示すようにフレーム10には、図6を用いて説明した押し子部材の連結バー40を収納する溝部60と、第1の押し子部材41を収納する凹形状の第1の押し子部材収納部61と、第2の押し子部材42を収納する凹形状の第2の押し子部材収納部62とを備えた押し子部材装着部12が設けられている。
第1の押し子部材収納部61には、第1の押し子部材41の第1の突出部46が挿入される孔部63が設けられており、第2の押し子部材収納部62には、第2の押し子部材42の第2の突出部47が挿入される孔部64が設けられている。
また、溝部60には、図6に示した押し子部材の一対の係止爪部45がそれぞれ引っ掛かる係止用孔部(図示せず)が設けられている。
このような押し子部材装着部12に対して押し子部材を装着する場合、押し子部材の連結バー40を溝部60に嵌め込み、第1の押し子部材41の第1の突出部46を、第1の押し子部材収納部61の孔部63に挿入したうえで、該第1の押し子部材41を第1の押し子部材収納部61に嵌め込むと共に、第2の押し子部材42の第2の突出部47を、第2の押し子部材収納部62の孔部64に挿入したうえで、該第2の押し子部材42を第2の押し子部材収納部62に嵌め込む。
これにより、図6に示した一対の係止爪部45が、溝部60内に設けられている係止用孔部に引っ掛かった状態となり、フレーム10の押し子部材装着部12に対して押し子部材が固定されることとなる。
次に、当該携帯電話機を組み立てる場合、上述のようにフロント筐体1に対して各キートップ部4,5を装着し、フレーム10の押し子部材装着部12に対して押し子部材を装着した状態で、図2に示すフロント筐体1及びリア側筐体2で形成される筐体内に、フレーム10及び基板6を合わせて収納し、リア側筐体2に裏蓋3を装着する。これにより、当該携帯電話機が組み上がることとなる。
ここで、図2に示すようにフレーム10の第1の押し子部材収納部61及び第2の押し子部材収納部62の間は、凸形状の加圧部70となっている。この加圧部70は、フロント筐体1及びリア側筐体2で形成される筐体内にフレーム10を収納した際に、フロント筐体1に装着された各キートップ部4,5の上記オーバーラップ部38に当接して、該オーバーラップ部38を所定の圧力で加圧するようになっている。
このオーバーラップ部38を図18(a)〜図18(f)を用いて詳細に説明する。図18(a)は、第2のキートップ部5に設けられている第2の浸水防止シート35を、該第2のキートップ部5の底面部側から見た図、図18(b)は、この第2の浸水防止シート35を、該第2のキートップ部5の右側面側から見た図、図18(c)は、この第2の浸水防止シート35を、該第2のキートップ部5の左側面側から見た図、図18(d)は、この第2の浸水防止シート35を、固定用端部36,37側から見た図である。また、図18(e)は、第1のキートップ部4に設けられている第1の浸水防止シート25を、固定用端部26,27側から見た図、図18(f)は、オーバーラップした第1の浸水防止シート25及び第1の浸水防止シート35を、各固定用端部26,27,36,37側から見た図である。
まず、図18(b)〜(d)からわかるように、第2の浸水防止シート35は、当該第2の浸水防水シート35を長手方向に沿って切断した断面、及び短手方向に沿って切断した断面が、それぞれ「H」形状となるように形成されている。すなわち、第2の浸水防止シート35は、外枠部分が上下に突出した形状を有している。また、図18(e)に示すように、第1の浸水防止シート25も、第2の浸水防水シート35と同じく、長手方向に沿って切断した断面、及び短手方向に沿って切断した断面が、それぞれ「H」形状となるように形成されている。
また、第2の浸水防止シート35のオーバーラップ部38を形成する部分(=第1の浸水防止シート25とオーバーラップする部分)には、図18(d)に示すように、当該第2の浸水防止シート35の下側から反延設方向に沿って突出した舌辺部115が設けられている。これに対して、第1の浸水防止シート25のオーバーラップ部38を形成する部分(=第2の浸水防止シート35とオーバーラップする部分)には、図18(e)に示すように、当該第1の浸水防止シート25の上側から反延設方向に沿って突出した舌辺部116が設けられている。
このような第1の浸水防止シート25と第2の浸水防止シート35とがオーバーラップすると、図18(f)に示すように第2の浸水防止シート35の下側から反延設方向に沿って突出した舌辺部115上に、第1の浸水防止シート25の上側から反延設方向に沿って突出した舌辺部116が載置されるかたちで、該各浸水防止シート25,35が重なり、上記オーバーラップ部38を形成する。
図10に、このオーバーラップ部38の部分の拡大断面図を示す。この10からわかるように、フロント筐体1及びリア側筐体2で形成される筐体内にフレーム10を収納すると、フロント筐体1に装着された各キートップ部4,5の上記オーバーラップ部38に対して、フレーム10の凸形状の加圧部70が接触する。これにより、上記オーバーラップ部38が加圧部70により加圧される。
また、図19に、当該携帯電話機の長手方向に沿って、上記第2のキートップ5を設けた部分を切断した状態の要部の断面図を、図20に、当該携帯電話機の短手方向に沿って、上記第2のキートップ5を設けた部分を切断した状態の要部の断面図を示す。この図19及び図20からわかるように、第2のキートップ5に設けられた第2の浸水防水シート35は、上述のように外枠部分が上下に突出することで、長手方向に沿って切断した断面、及び短手方向に沿って切断した断面がそれぞれ「H」形状となっているため、この上側の突出した部分はフロント側筐体1に密着し、下側の突出した部分はフレーム10に密着する。なお、第1のキートップ部4に設けられている第1の浸水防止シート25も、この第2の浸水防止シート35と同じく、フロント側筐体1、及びフレーム10に密着する。
各キートップ部4,5を上記開口部14に対して隣接させて設けると、図10に示すように各キートップ部4,5の間に、僅かながらではあるが間隙部71が形成され、また、図19及び図20に示すように、各キートップ4,5の外周部と開口部14との間に、僅かながらではあるが間隙部が形成される。そして、これらの間隙部を介して筐体内に水や埃が侵入するおそれがある。なお、この図10の間隙部71や、図19及び図20の間隙部は、理解を容易とするために大きめの間隙部として図示している。
しかし、当該実施例の携帯電話機の場合、各キートップ部4,5に設けられた上記「H」形状を有する各浸水防止シート25,35の外周部分が、該各キートップ部4,5を取り囲むかたちでフロント筐体1及びフレーム10に密着する。このため、各キートップ部4,5と開口部14との間の間隙部から筐体内に水や埃が侵入する不都合を防止することができる。
また、各キートップ部4,5が隣接する上記間隙部71に対応する部分には、第1の浸水防止シート25の舌辺部116と、第2の浸水防止シート35の舌辺部115とがオーバーラップしてオーバーラップ部38を形成するため、該各キートップ部4,5の上記間隙部71から筐体内に水や埃が侵入する不都合を防止することができる。しかも、このオーバーラップ部38には、フレーム10の凸形状の加圧部70が接触して該オーバーラップ部38を加圧するため、上記間隙部71から筐体内に水や埃が侵入する不都合を、より強力に防止することができる。
なお、各キートップ部4,5を開口部14に設けた際に、該各キートップ部4,5の延設部21,31と、フロント筐体1の各強度保持用突出部15a,15bとの間にそれぞれ形成される間隙部に対して、ゴム部材等の弾力性を有するシールド部材を介在させてもよい。これにより、上記間隙部を介して筐体内に水や埃が侵入する不都合を、さらに強力に防止することができる。
また、この例においては、フレーム10の第1の押し子部材収納部61及び第2の押し子部材収納部62の間に凸形状の加圧部70が形成されていることとしたが、この加圧部は、基板6やリア筐体2に形成してもよい。すなわち、フロント筐体1以外の筐体側に設けられており、上記オーバーラップ部38を加圧する凸部であれば、どこに設けられていてもよい。
このような携帯電話機において、一例ではあるが第1のキートップ部4は総合メニューの表示指定キー、第2のキートップ部5は電話のオンフック/オフフックキーとなっている。第2のキートップ部5を押圧操作すると、図10に示すように、この第2のキートップ部5を押圧操作した力が第2の押し子部材42に伝達され、連結バー40に対して第2の押し子部材42を接続している第2の支持部44が湾曲し、第2の突出部47により、基板6上に設けられたドームスイッチ8が押圧操作される。これにより、電話のオンフック操作及びオフフック操作を行うことができる。
第1のキートップ部4を押圧操作する場合も同様であり、この第1のキートップ部4を押圧操作した力は、第1の押し子部材41に伝達され、連結バー40に対して第1の押し子部材41を接続している第1の支持部43が湾曲し、第1の突出部46により、基板6上に設けられたドームスイッチ8が押圧操作される。これにより、当該携帯電話機の総合メニューの表示操作及び非表示操作を行うことができる。
ここで、キートップは、外観上の質感を向上させるため、塗装や印刷等により加飾されることがあるが、これと共に操作上の表示として文字、数字、シンボル等のアイコン部と共に設けられることが多い。また、暗い環境下での操作を可能とするために、筐体内部の基板等に設けられた発光ダイオード(LED :Light Emitting Diode)からの光を導光可能な材料で該キートップを形成し、キートップ上のアイコン部とそれ以外の照光のコントラストをつけてアイコン部の視認性を確保するという手法が一般的である。
ただ、キートップと発光ダイオードが設けられた筐体内部の基板との間に、該筐体厚み方向の距離がある場合、キートップ単体では、直接的に基板上のドームスイッチをオンオフする押し子構造の形成が困難であり、また、基板面に実装されたキー照光用のLEDからの導光が不安定になる問題がある。
このため、当該実施例の携帯電話機の場合、図6を用いて説明したように、フレーム10に対して押し子機能及び導光機能を兼ね備えた押し子部材を組み付けることによって、この問題を解決している。
具体的には、この押し子部材は、図6に示した第1の用押し子部材41及び第2の押し子部材42が、各キートップ部4,5に対する座面部41a,42aを有しており、各キートップ部4,5の押圧力を、第1の突出部46、及び第2の突出部47を介して各ドームスイッチ8に伝達する押し子構造を有している。
この押し子構造は、第1の支持部43及び第2の支持部44により、いわゆる片持ち梁構造で連結バー40に接続されることにより、各キートップ部4,5を押圧操作した際に、この押圧操作に連動させて第1の支持部43及び第2の支持部44を撓ませることが可能となり、上記押圧力をドームスイッチ8に伝達して該ドームスイッチ8のオンオフ操作を可能としている。
また、この押し子部材は、透明色、或いは乳白色等の導光に適した部材で形成されると共に、図10に示すように発光ダイオード7からの光を各キートップ部4,5側に導光及び拡散するための所定の傾斜角度の切り欠き加工部75を有している。これにより、発光ダイオード7からの光をムラ無く安定して各キートップ部4,5側に導光及び拡散することができる。
このように当該実施例の携帯電話機は、フレーム10に対して押し子機能及び導光機能を兼ね備えた押し子部材を組み付けることによって、各キートップ部4,5と発光ダイオード7が設けられた筐体内部の基板6との間に、該筐体厚み方向の距離がある場合でも、直接的に基板6上のドームスイッチ8をオンオフ操作する押し子構造を実現し、また、基板6に設けられた発光ダイオード7からの光を、ムラ無く安定して各キートップ部4,5側に導光及び拡散する導光機能を実現している。
[実施例の効果]
以上の説明から明らかなように、この実施例の携帯電話機は、以下の効果を得ることができる。
1.第1のキートップ部4及び第2のキートップ部5に対して延設部21,31を設けると共に、開口部14に対応するフロント筐体1の各外枠部に対して一対の強度保持用突出部15a,15bを設けた樹脂接続構造により、筐体自体の構成と筐体強度の確保を可能とすることができる。
2,第1のキートップ部4及び第2のキートップ部5を1枚の浸水防止シートに接着した一体方式とすると、各キートップ部4,5と各強度保持用突出部15a,15bとが干渉して、フロント筐体1の裏面側から各キートップ部4,5を組み込むことが困難となるが、この実施例の携帯電話機の場合、各キートップ部4,5をそれぞれ単体の部品としているため、各強度保持用突出部15a,15bが設けられているフロント筐体1の開口部14に対して、各キートップ部4,5を簡単に組み込むことを可能とすることができる。
3.各キートップ部4,5と基板6に設けられたドームスイッチ8との間に、筐体の厚み方向の距離が存在することで、各キートップ部4,5のみでは防水性及び防塵性を図ることが困難となるが、当該実施例の携帯電話機では、各キートップ部4,5を開口部14に対して組み込んで当該携帯電話機を組み立てた際に、各キートップ部4,5に設けられた各浸水防止シート25,35の外周部(断面H形状を形成する上下の凸部)が、フロント側筐体1、及びフレーム10にそれぞれ密着することで、シーリング構造をクローズすることができ、各キートップ部4,5と開口部14との間隙部から筐体内に水やほこりが進入する不都合を防止して、防水・防塵性の確保を可能とすることができる。
4.各キートップ部4,5が隣接する上記間隙部71に対応する部分には、第1の浸水防止シート25の舌辺部116と、第2の浸水防止シート35の舌辺部115とがオーバーラップしてオーバーラップ部38を形成するため、該各キートップ部4,5の上記間隙部71から筐体内に水や埃が侵入する不都合を防止することができる。しかも、このオーバーラップ部38には、フレーム10の凸形状の加圧部70が接触して該オーバーラップ部38を加圧するため、上記間隙部71から筐体内に水や埃が侵入する不都合を、より強力に防止することができる。
5.各キートップ部4,5と基板6に設けられたドームスイッチ8との間に、筐体の厚み方向の距離が存在するため、各キートップ部4,5のみで基板6上のドームスイッチ8を直接的にオンオフ操作し、また、発光ダイオード7からの導光も困難となるが、当該実施例の携帯電話機の場合、フレーム10に対して押し子機能、及び導光機能を兼ね備えた押し子部材を組み込むことで、押し子構造及び導光構造を上記押し子部材一つのみの部品で実現している。このため、各キートップ部4,5と基板6に設けられたドームスイッチ8との間の距離を補完するために、特別な基板やフレキシブル基板等を用いる必要がなく、安価に実現可能とすることができる。
6.従来のボタンキーのクリック操作感や照光機能を備えたまま、各キートップ部4,5の外形幅を広く取ることができ、さらなる押しやすさの確保、及びフロント側筐体1上のタッチパネルモジュール13との外形幅とをマッチさせることによる連続感の創出といった意匠面でのバリューアップを可能とすることができる。
[実施例の変形例]
次に、このような実施例の携帯電話機の変形例を説明する。上述の実施例の携帯電話機の場合、第1のキートップ部4及び第2のキートップ部5の、計2つのキートップ部を設けた例であったが、この変形例となる携帯電話機は、3つ以上のキートップ部を設けた携帯電話機である。なお、キートップ部の数としては、3つ以上であれば、いくつでも良いのであるが、以下、第1のキートップ部4及び第2のキートップ部5の間に、図11に示すように中間キートップ部80を設けることで、計3つのキートップ部とした例に基づいて説明を進める。
図12(a)〜図12(e)に、この変形例の携帯電話機に設けられる中間キートップ部80の正面図、上面図、底面図、右側面図、及び左側面図をそれぞれ示す。この図12(a)〜図12(e)からわかるように、中間キートップ部80は、上記開口部14に設けられた際に該開口部14から突出する突出部81と、上記突出部81を上記開口部14から突出させた際に、当該中間キートップ部80が上記開口部14から抜け落ちないように、上記開口部14の延設方向に対して直交する両方向に沿ってそれぞれ突出するように設けられたフランジ部82とを有している。
この中間キートップ部80は、上記第1のキートップ部4及び上記第2のキートップ部5の間に設けられるため、該中間キートップ部80の両端部80a,80bは、第1のキートップ部4の他端部20b、及び第2のキートップ部5の一端部30aの間に隙間を形成しないように、突出部81の突出方向に沿って垂直に切り欠き加工されている。
この中間キートップ部80の上記突出部81に対して反対側の面部となる底面部には、当該中間キートップ部80よりも一回り大きな中間浸水防止シート83が接着されている。この中間浸水防止シート83は、防水性を有する例えばゴム部材等を略長方形状に加工すると共に、当該中間浸水防止シート83を中間キートップ部80と共にフロント側筐体1に固定するための一対の固定用端部84,85を設けて形成されている。
また、この中間浸水防止シート83は、第1キートップ部4及び上記第2のキートップ部5と同様に、図18(a)〜図18(f)を用いて説明したように外周部が上下に突出した断面H形状を有しており、当該携帯電話機を組み立てた際に、フロント側筐体1及びフレーム10に密着して、各キートップ部4,5と当該中間キートップ部80との間の間隙部、及び当該中間キートップ部80と開口部14との間の間隙部から筐体内に水や埃が進入する不都合を防止している。
また、この中間浸水防止シート83には、図12(c)に示すように当該中間浸水防止シート83の外縁部に沿って例えば黒色のインクで縁取りした遮光処理が施されている。この遮光処理により、発光ダイオード7からの光を効率的に中間キートップ部80側に導光するようになっている。
また、この中間浸水防止シート83には、中間キートップ部80が上記第1のキートップ部4及び第2のキートップ部5と共に上記開口部14に設けられた際に、上記第1の浸水防止シート25に対してオーバーラップするオーバーラップ部86、及び上記第2の浸水防止シート35に対してオーバーラップするオーバーラップ部87が設けられている。
なお、上述の実施例の携帯電話機の場合、第2のキートップ部5がオーバーラップ部38を有していたが、この変形例の携帯電話機の場合、第2のキートップ部5がオーバーラップ部38を有していない代わりに、中間キートップ部80が、第1の浸水防止シート25に対してオーバーラップするオーバーラップ部86、及び上記第2の浸水防止シート35に対してオーバーラップするオーバーラップ部87を有する構成となっている。
このような中間キートップ部80は、上記開口部14の延設方向に沿った上記第1のキートップ部4の長さと、上記開口部14の延設方向に沿った上記第2のキートップ部5の長さと、上記開口部14の延設方向に沿った当該中間キートップ部80の長さとを加算した長さが、上記開口部14の延設方向の長さと略々同じ長さとなるように形成されている。
一例ではあるが、この例の場合、第1のキートップ部4はオフフックキー、第2のキートップ部5はオンフックキー、中間キートップ部80は総合メニューの表示指定キーとなっており、第1のキートップ部4及び第2のキートップ部5は略同じ長さで、該各キートップ部4,5の間に設けられる中間キートップ部80は、該各キートップ部4,5よりも若干長めの長さを有している。
次に、この変形例の携帯電話機の場合、図13に示すフレーム10に設けられている押し子部材装着部12に装着される押し子部材は、図14に示すように一本の略棒状の連結バー90と、第1のキートップ部4及び当該第1のキートップ部4に対応する上記ドームスイッチ8との間に設けられ、該第1のキートップ部4が押圧操作された際に、この押圧力を上記ドームスイッチ8に伝達する第1の突出部91が設けられた第1の押し子部材92と、第2のキートップ部5及び当該第2のキートップ部5に対応する上記ドームスイッチ8との間に設けられ、該第2のキートップ部5が押圧操作された際に、この押圧力を上記ドームスイッチ8に伝達する第2の突出部93が設けられた第2の押し子部材94とを有している。
また、この変形例の携帯電話機の場合、押し子部材は、中間キートップ部80及び当該中間キートップ部80に対応する上記ドームスイッチ8との間に設けられ、該中間キートップ部80が押圧操作された際に、この押圧力を上記ドームスイッチ8に伝達する中間突出部95が設けられた中間押し子部材96を有している。
また、この押し子部材は、上記連結バー90に対して上記第1の押し子部材92を接続し、上記押圧操作に応じて湾曲する第1の支持部97と、上記連結バー90に対して上記第2の押し子部材94を接続し、上記押圧操作に応じて湾曲する第2の支持部98と、上記連結バー90に対して上記中間押し子部材96を接続し、上記押圧操作に応じて湾曲する中間支持部99と、当該押し子部材をフレーム10に固定するための、連結バー90に設けられた一対の係止爪部100とを有している。
このような押し子部材は、連結バー90、第1の押し子部材92、第1の支持部97、第2の押し子部材94、第2の支持部98、中間押し子部材96、及び中間支持部99を、例えばポリカーボネイト樹脂等の、力を加えると湾曲し、力を加えるのを止めると元の形状に復帰し、かつ、例えば透明色や乳白色等の導光可能な部材で一体成形して形成されている。
次に、図15(a)〜図15(d)に、フロント側筐体1に対する各キートップ部4,5,80の組み込み工程の流れを示す。この図15(a)〜図15(d)は、上記開口部部14に沿ってフロント側筐体1を横に切断した断面を示している。
まず、フロント側筐体1に第1のキートップ部4を組み込む場合、図15(a)に示すように第1のキートップ部4の突出部20を、フロント側筐体1の裏側から開口部14に挿入する。これにより、第1のキートップ部4の突出部20が開口部14から突出すると共に、該第1のキートップ部4のフランジ部22が開口部14に引っ掛かった状態となる。そして、この状態のまま、第1のキートップ部4の延設部21が、フロント側筐体1に設けられた一方の強度保持用突出部15a上に位置するように、該第1のキートップ部4を一方の強度保持用突出部15a側にスライド移動する。
次に、図15(b)に示すように第2のキートップ部5の突出部30を、フロント側筐体1の裏側から開口部14に挿入する。これにより、第2のキートップ部5の突出部30が開口部14から突出すると共に、該第2のキートップ部5のフランジ部32が開口部14に引っ掛かった状態となる。そして、この状態のまま、第2のキートップ部5の延設部31が、フロント側筐体1に設けられた他方の強度保持用突出部15b上に位置するように、該第2のキートップ部5を他方の強度保持用突出部15b側にスライド移動する。
次に、図15(c)に示すように中間キートップ部80の突出部81を、フロント側筐体1の裏側から、上記第1のキートップ部4及び第2のキートップ部5との間に相当する開口部14に挿入する。これにより、中間キートップ部80の突出部81が開口部14から突出すると共に、該中間キートップ部80のフランジ部82が開口部14に引っ掛かった状態となり、該中間キートップ部80が、図15(d)に示すように第1のキートップ部4及び第2のキートップ部5の間に設けられる。
このように、第1のキートップ部4の延設部21が、フロント側筐体1に設けられた一方の強度保持用突出部15a上に位置するように、該第1のキートップ部4を一方の強度保持用突出部15a側にスライド移動させ、また、第2のキートップ部5の延設部31が、フロント側筐体1に設けられた他方の強度保持用突出部15b上に位置するように、該第2のキートップ部5を他方の強度保持用突出部15b側にスライド移動させると共に、各キートップ部4,5の間に挿入するかたちで中間キートップ部80を設けると、図16に示すように第1の浸水防止シート25に設けられた一対の固定用端部26,27、第2の浸水防止シート35に設けられた一対の固定用端部36,37、及び中間浸水防止シート83に設けられた一対の固定用端部84,85が、フロント側筐体1側に設けられた各突起部50とそれぞれ係合し、フロント側筐体1の開口部14に対して各キートップ部4,5,80が固定される。
フロント側筐体1の開口部14は、筐体の一方の外枠部近傍から他方の外枠部近傍にかけて、直線的かつ連続的に該筐体を切り欠くことで形成されている。また、この開口部14に対応するフロント筐体1の各外枠部は、上記一対の強度保持用突出部15a,15bにより補強されている。
このため、開口部14に対応するフロント筐体1の各外枠部の強度を確保したうえで、フロント筐体1の一方の外枠部近傍から他方の外枠部近傍までの長さに相当する大きな開口部14を設けることができ、この開口部14に対して設ける上記各キートップ部4,5,80の外形を大きくすることができる。特に、フロント筐体1の両脇に位置する第1のキートップ部4の外形、及び第2のキートップ部5の外形は、フロント筐体1の各外枠近傍まで最大限に大きくすることができる。
また、当該変形例の携帯電話機は、このように各キートップ部4,5,80の外形を大きくすることができるため、キートップや筐体のデザインの自由化に貢献することができる。
ここで、図17(a)に、フロント側筐体1の開口部14に対して組み込んだ状態の各キートップ部4,5,80を側面側から見た図を、図17(b)に、フロント側筐体1の開口部14に対して組み込んだ状態の各キートップ部4,5,80を底面部側から見た図を示す。この図17(a),(b)からわかるように、フロント側筐体1の開口部14に対して各キートップ部4,5,80を組み込むと、中間キートップ部80の中間浸水防止シート83に設けられたオーバーラップ部86が、第1のキートップ部4の第1の浸水防止シート25の一部をオーバーラップした状態となると共に、上記中間浸水防止シート83に設けられたオーバーラップ部87が、第2のキートップ部5の第2の浸水防止シート35の一部をオーバーラップした状態となる。後述するが、この各オーバーラップ部86,87には、フレーム10に設けられた加圧部(図13の符号105,106)がそれぞれ接触するようになっている。
次に、フレーム10に対する押し子部材の装着工程を説明する。図13に示すようにフレーム10には、図14を用いて説明した押し子部材の連結バー90を収納する溝部107と、第1の押し子部材92を収納する凹形状の第1の押し子部材収納部108と、第2の押し子部材94を収納する凹形状の第2の押し子部材収納部109と、中間押し子部材96を収納する凹形状の中間押し子部材収納部110とを備えた押し子部材装着部12が設けられている。
第1の押し子部材収納部108には、第1の押し子部材92の第1の突出部91が挿入される孔部111が設けられており、第2の押し子部材収納部109には、第2の押し子部材94の第2の突出部93が挿入される孔部112が設けられており、中間押し子部材収納部110には、中間押し子部材96の中間突出部95が挿入される孔部113が設けられている。
また、溝部107には、図14に示した押し子部材の一対の係止爪部100がそれぞれ引っ掛かる係止用孔部(図示せず)が設けられている。
このような押し子部材装着部12に対して押し子部材を装着する場合、押し子部材の連結バー90を溝部107に嵌め込み、第1の押し子部材92の第1の突出部91を、第1の押し子部材収納部108の孔部111に挿入したうえで、該第1の押し子部材92を第1の押し子部材収納部108に嵌め込む。また、第2の押し子部材94の第2の突出部93を、第2の押し子部材収納部109の孔部112に挿入したうえで、該第2の押し子部材94を第2の押し子部材収納部109に嵌め込む。さらに、中間押し子部材96の中間突出部95を、中間押し子部材収納部110の孔部113に挿入したうえで、該中間押し子部材96を中間押し子部材収納部110に嵌め込む。
これにより、図14に示した一対の係止爪部100が、溝部107内に設けられている係止用孔部に引っ掛かった状態となり、フレーム10の押し子部材装着部12に対して押し子部材が固定されることとなる。
次に、当該携帯電話機を組み立てる場合、上述のようにフロント筐体1に対して各キートップ部4,5,80を装着し、フレーム10の押し子部材装着部12に対して押し子部材を装着した状態で、図13に示すフロント筐体1及びリア側筐体2で形成される筐体内に、フレーム10及び基板6を合わせて収納し、リア側筐体2に裏蓋3を装着する。これにより、当該変形例の携帯電話機が組み上がることとなる。
ここで、図13に示すようにフレーム10の第1の押し子部材収納部108及び中間押し子部材収納部110の間は、凸形状の加圧部105となっている。また、第2の押し子部材収納部109及び中間押し子部材収納部110の間も、凸形状の加圧部106となっている。この加圧部105,106は、フロント筐体1及びリア側筐体2で形成される筐体内にフレーム10を収納した際に、フロント筐体1に装着された中間キートップ部80の上記各オーバーラップ部86,87に当接して、該オーバーラップ部86,87を所定の圧力で加圧するようになっている。
各キートップ4,5,80に設けられている各浸水防水シート25,35,83は、上述のように外枠部分が上下に突出することで、長手方向に沿って切断した断面、及び短手方向に沿って切断した断面がそれぞれ「H」形状となっている。このため、図19及び図20を用いて説明したように、各浸水防水シート25,35,83は、この上側の突出した部分はフロント側筐体1に密着し、下側の突出した部分はフレーム10に密着する。
各キートップ部4,5,80を上記開口部14に対して隣接させて設けると、図10に示したように各キートップ部4,5,80の間に、僅かながらではあるが間隙部71が形成され、また、図19及び図20に示したように、各キートップ4,5,80の外周部と開口部14との間に、僅かながらではあるが間隙部が形成される。そして、これらの間隙部を介して筐体内に水や埃が侵入するおそれがある。
しかし、当該実施例の変形例となる携帯電話機の場合、各キートップ部4,5,80に設けられた上記「H」形状を有する各浸水防止シート25,35,83の外周部分が、該各キートップ部4,5を取り囲むかたちでフロント筐体1及びフレーム10に密着する。このため、各キートップ部4,5と開口部14との間の間隙部から筐体内に水や埃が侵入する不都合を防止することができる。
また、中間キートップ部80と、各キートップ部4,5とがそれぞれ隣接する間隙部に対応する部分には、中間キートップ部80の中間浸水防止シート83と、各キートップ部4,5の各浸水防水シート25,35とがオーバーラップしてオーバーラップ部86,87をそれぞれ形成するため、上記各間隙部から筐体内に水や埃が侵入する不都合を防止することができる。しかも、このオーバーラップ部86,87には、フレーム10の凸形状の加圧部105,106が接触して該各オーバーラップ部86,87を加圧するため、上記各間隙部から筐体内に水や埃が侵入する不都合を、より強力に防止することができる。
なお、各キートップ部4,5を開口部14に設けた際に、該各キートップ部4,5の延設部21,31と、フロント筐体1の各強度保持用突出部15a,15bとの間にそれぞれ形成される間隙部に対して、ゴム部材等の弾力性を有するシールド部材を介在させてもよい。これにより、上記間隙部を介して筐体内に水や埃が侵入する不都合を、さらに強力に防止することができる。
また、この例においては、フレーム10の第1の押し子部材収納部108及び中間押し子部材収納部110の間に凸形状の加圧部105が設けられ、また、第2の押し子部材収納部109及び中間押し子部材収納部110の間に凸形状の加圧部106が設けられていることとしたが、この加圧部は、基板6やリア筐体2に形成してもよい。すなわち、フロント筐体1以外の筐体側に設けられており、上記各オーバーラップ部86,87を加圧する凸部であれば、どこに設けられていてもよい。
このような変形例となる携帯電話機において、一例ではあるが第1のキートップ部4は電話のオフフックキー、第2のキートップ部5は電話のオンフックキー、中間キートップ部80は総合メニューの表示指定キーとなっている。第1のキートップ部4を押圧操作すると、図10に示したように、この第1のキートップ部4を押圧操作した力が第1の押し子部材92に伝達され、連結バー90に対して第1の押し子部材92を接続している第1の支持部97が湾曲し、第1の突出部91により、基板6上に設けられたドームスイッチ8が押圧操作される。これにより、電話のオフフック操作を行うことができる。
また、第2のキートップ部5を押圧操作すると、図10に示したように、この第2のキートップ部5を押圧操作した力が第2の押し子部材94に伝達され、連結バー90に対して第2の押し子部材94を接続している第2の支持部98が湾曲し、第2の突出部93により、基板6上に設けられたドームスイッチ8が押圧操作される。これにより、電話のオンフック操作を行うことができる。
また、中間キートップ部80を押圧操作すると、図10に示したように、この中間キートップ部80を押圧操作した力が中間押し子部材96に伝達され、連結バー90に対して中間押し子部材96を接続している中間支持部99が湾曲し、中間突出部95により、基板6上に設けられたドームスイッチ8が押圧操作される。これにより、当該携帯電話機の総合メニューの表示操作及び非表示操作を行うことができる。
ここで、キートップは、外観上の質感を向上させるため、塗装や印刷等により加飾されることがあるが、これと共に操作上の表示として文字、数字、シンボル等のアイコン部と共に設けられることが多い。また、暗い環境下での操作を可能とするために、筐体内部の基板等に設けられた発光ダイオード(LED :Light Emitting Diode)からの光を導光可能な材料で該キートップを形成し、キートップ上のアイコン部とそれ以外の照光のコントラストをつけてアイコン部の視認性を確保するという手法が一般的である。
ただ、キートップと発光ダイオードが設けられた筐体内部の基板との間に、該筐体厚み方向の距離がある場合、キートップ単体では、直接的に基板上のドームスイッチをオンオフする押し子構造の形成が困難であり、また、基板面に実装されたキー照光用の発光ダイオードからの導光が不安定になる問題がある。
このため、当該実施例の変形例となる携帯電話機の場合、図14を用いて説明したように、フレーム10に対して押し子機能及び導光機能を兼ね備えた押し子部材を組み付けることによって、この問題を解決している。
具体的には、この押し子部材は、図14に示した第1の用押し子部材92、第2の押し子部材94、及び中間押し子部材96が、各キートップ部4,5,80に対する座面部92a,94a,96aを有しており、各キートップ部4,5,80の押圧力を、第1の突出部91、第2の突出部93、及び中間突出部95を介して各ドームスイッチ8に伝達する押し子構造を有している。
この押し子構造は、第1の支持部97、第2の支持部98、及び中間支持部99により、いわゆる片持ち梁構造で連結バー90に接続されることにより、各キートップ部4,5,80を押圧操作した際に、この押圧操作に連動させて第1の支持部97、第2の支持部98、及び中間支持部99を撓ませることが可能となり、上記押圧力をドームスイッチ8に伝達して該ドームスイッチ8のオンオフ操作を可能としている。
また、この押し子部材は、透明色、或いは乳白色等の導光に適した部材で形成されると共に、図10に示したように発光ダイオード7からの光を各キートップ部4,5,80側に導光及び拡散するための所定の傾斜角度の切り欠き加工部75を有している。これにより、発光ダイオード7からの光をムラ無く安定して各キートップ部4,5,80側に導光及び拡散することができる。
このように当該実施例の変形例となる携帯電話機は、フレーム10に対して押し子機能及び導光機能を兼ね備えた押し子部材を組み付けることによって、各キートップ部4,5,80と発光ダイオード7が設けられた筐体内部の基板6との間に、該筐体厚み方向の距離がある場合でも、直接的に基板6上のドームスイッチ8をオンオフ操作する押し子構造を実現し、また、基板6に設けられた発光ダイオード7からの光を、ムラ無く安定して各キートップ部4,5側に導光及び拡散する導光機能を実現している。
[実施例の変形例の効果]
以上の説明から明らかなように、この実施例の変形例となる携帯電話機は、以下の効果を得ることができる。
1.第1のキートップ部4及び第2のキートップ部5に対して延設部21,31を設けると共に、開口部14に対応するフロント筐体1の各外枠部に対して一対の強度保持用突出部15a,15bを設けた樹脂接続構造により、筐体自体の構成と筐体強度の確保を可能とすることができる。
2,第1のキートップ部4,第2のキートップ部5及び中間キートップ部80を1枚の浸水防止シートに接着した一体方式とすると、各キートップ部4,5の延設部21,31と各強度保持用突出部15a,15bとが干渉して、フロント筐体1の裏面側から各キートップ部4,5,80を組み込むことが困難となるが、この実施例の変形例となる携帯電話機の場合、各キートップ部4,5,80をそれぞれ単体の部品としているため、各強度保持用突出部15a,15bが設けられているフロント筐体1の開口部14に対して、各キートップ部4,5,80を簡単に組み込むことを可能とすることができる。
3.各キートップ部4,5,80と基板6に設けられたドームスイッチ8との間に、筐体の厚み方向の距離が存在することで、各キートップ部4,5,80のみでは防水性及び防塵性を図ることが困難となるが、当該実施例の変形例となる携帯電話機では、各キートップ部4,5,80を開口部14に対して組み込んで当該携帯電話機を組み立てた際に、各キートップ部4,5,80に設けられた各浸水防止シート25,35,83の外周部(断面H形状を形成する上下の凸部)が、フロント側筐体1、及びフレーム10にそれぞれ密着することで、シーリング構造をクローズすることができ、各キートップ部4,5,80と開口部14との間隙部から筐体内に水やほこりが進入する不都合を防止して、防水・防塵性の確保を可能とすることができる。
4.中間キートップ部80と、各キートップ部4,5とがそれぞれ隣接する上記間隙部に対応する部分には、中間キートップ部80の中間浸水防止シート83と、各キートップ部4,5の各浸水防水シート25,35とがオーバーラップしてオーバーラップ部86,87をそれぞれ形成するため、上記各間隙部から筐体内に水や埃が侵入する不都合を防止することができる。しかも、このオーバーラップ部86,87には、フレーム10の凸形状の加圧部105,106が接触して該各オーバーラップ部86,87を加圧するため、上記各間隙部から筐体内に水や埃が侵入する不都合を、より強力に防止することができる。
5.各キートップ部4,5,80と基板6に設けられたドームスイッチ8との間に、筐体の厚み方向の距離が存在するため、各キートップ部4,5,80のみで基板6上のドームスイッチ8を直接的にオンオフ操作し、また、発光ダイオード7からの導光も困難となるが、当該実施例の変形例となる携帯電話機の場合、フレーム10に対して押し子機能、及び導光機能を兼ね備えた押し子部材を組み込むことで、押し子構造及び導光構造を上記押し子部材一つのみの部品で実現している。このため、各キートップ部4,5,80と基板6に設けられたドームスイッチ8との間の距離を補完するために、特別な基板やフレキシブル基板等を用いる必要がなく、安価に実現可能とすることができる。
6.従来のボタンキーのクリック操作感や照光機能を備えたまま、各キートップ部4,5,80の外形幅を広く取ることができ、さらなる押しやすさの確保、及びフロント側筐体1上のタッチパネルモジュール13との外形幅とをマッチさせることによる連続感の創出といった意匠面でのバリューアップを可能とすることができる。
[他の変形例]
上述の実施例及び変形例の説明では、本発明を携帯電話機に適用することとしたが、この他、本発明は、PHS電話機(PHS:Personal Handyphone System)、PDA装置(PDA:Personal Digital Assistant)、携帯ゲーム機、デジタルカメラ装置、動画撮像装置、ノート型或いはデスクトップ型のパーソナルコンピュータ装置等の押圧操作式のボタンキーを備えた電子機器に適用してもよい。いずれの場合も上述と同様の効果を得ることができる。
最後に、上述の実施例及び変形例は、本発明の一例である。このため、本発明は上述の実施例及び変形例に限定されることはなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論であることを付け加えておく。
1 フロント側筐体、2 リア側筐体、3 裏蓋、4 第1のキートップ部、5 第2のキートップ部、6 基板、7 発光ダイオード(LED)、8 ドームスイッチ、9 シートキー、10 フレーム、11 表示部、12 押し子部材装着部、13 タッチパネルモジュール、14 開口部、15a 一方の強度保持用突出部、15b 他方の強度保持用突出部、20 突出部、21 延設部、22 フランジ部、25 第1の浸水防止シート、26 固定用端部、27 固定用端部、30 突出部、31 延設部、32 フランジ部、35 第2の浸水防止シート、36 固定用端部、37 固定用端部、38 オーバーラップ部、40 連結バー、41 第1の押し子部材、42 第2の押し子部材、43 第1の支持部、44 第2の支持部、45 係止爪部、46 第1の突出部、47 第2の突出部、50 突起部、60 溝部、61 第1の押し子部材収納部、62 第2の押し子部材収納部、63 孔部、64 孔部、70 加圧部、80 中間キートップ部、81 突出部、82 フランジ部、83 中間浸水防止シート、84 固定用端部、85 固定用端部、86 オーバーラップ部、87 オーバーラップ部、90 連結バー、91 第1の突出部、92 第1の押し子部材、93 第2の突出部、94 第2の押し子部材、95 中間突出部、97 第1の支持部、98 第2の支持部、99 中間支持部、100 係止爪部、105 加圧部、106 加圧部、107 溝部、108 第1の押し子部材収納部、109 第2の押し子部材収納部、110 中間押し子部材収納部、111 孔部、112 孔部、113 孔部、115 第2の浸水防止シートの舌辺部、116 第1の浸水防止シートの舌辺部

Claims (8)

  1. 筐体の一方の外枠部近傍から他方の外枠部近傍にかけて、直線的かつ連続的に該筐体を切り欠くことで形成された開口部と、
    上記筐体の各外枠部から上記開口部の延設方向に沿ってそれぞれ突出するように、上記筐体に設けられた一対の強度保持用突出部と、
    上記開口部に設けられた際に該開口部から突出する突出部と、上記開口部に設けられた際に上記一方の強度保持用突出部に対応する上記突出部の端部を延長して設けられた延設部と、上記開口部の延設方向に対して直交する両方向に沿ってそれぞれ突出するように設けられたフランジ部とを備えた第1のキートップ部と、
    上記開口部に設けられた際に該開口部から突出する突出部と、上記開口部に設けられた際に上記他方の強度保持用突出部に対応する上記突出部の端部を延長して設けられ延設部と、上記開口部の延設方向に対して直交する両方向に沿ってそれぞれ突出するように設けられたフランジ部とを備え、上記開口部の延設方向に沿った上記第1のキートップ部の長さと、上記開口部の延設方向に沿った当該第2のキートップ部の長さとを加算した長さが、上記開口部の延設方向の長さと略々同じ長さとなるように形成された第2のキートップ部と、
    上記第1のキートップ部の上記突出部に対して反対側の面部となる底面部に設けられた第1の浸水防止シートと、
    上記第2のキートップ部の上記突出部に対して反対側の面部となる底面部に設けられ、上記第2のキートップ部が上記第1のキートップ部と共に上記開口部に設けられた際に、上記第1の浸水防止シートに対してオーバーラップするオーバーラップ部を備えた第2の浸水防止シートと、
    上記筐体側に設けられ、上記第2の浸水防止シートの上記オーバーラップ部に接触することで、該オーバーラップ部に対して所定の圧力を加える加圧部と、
    上記第1のキートップ部、及び上記第2のキートップ部に対応して、上記筐体内に収納される基板上にそれぞれ設けられたスイッチ部と、
    上記第1のキートップ部と、当該第1のキートップ部に対応する上記スイッチ部との間に設けられ、該第1のキートップ部が押圧操作された際に、この押圧力を上記スイッチ部に伝達する第1の押し子部材と、
    上記第2のキートップ部と、当該第2のキートップ部に対応する上記スイッチ部との間に設けられ、該第2のキートップ部が押圧操作された際に、この押圧力を上記スイッチ部に伝達する第2の押し子部材と
    を有するボタンキー装置。
  2. 一本の略棒状の連結バーと、
    上記連結バーに対して上記第1の押し子部材を接続し、上記押圧操作に応じて湾曲する第1の支持部と、
    上記連結バーに対して上記第2の押し子部材を接続し、上記押圧操作に応じて湾曲する第2の支持部とを有し、
    上記連結バー、上記第1の押し子部材、上記第1の支持部、上記第2の押し子部材、及び上記第2の支持部を、所定の部材で一体成形した
    請求項1に記載のボタンキー装置。
  3. 発光部を有し、
    上記連結バー、上記第1の押し子部材、上記第1の支持部、上記第2の押し子部材、及び上記第2の支持部は、導光部材で一体成形されており、
    少なくとも上記第1の押し子部材及び上記第2の押し子部材は、上記発光部からの光を上記第1のキートップ部側及び上記第2のキートップ部側に導光するための所定の傾斜角度の切り欠き加工部を備えた
    請求項2に記載のボタンキー装置。
  4. 筐体の一方の外枠部近傍から他方の外枠部近傍にかけて、直線的かつ連続的に該筐体を切り欠くことで形成された開口部と、
    上記筐体の各外枠部から上記開口部の延設方向に沿ってそれぞれ突出するように、上記筐体に設けられた一対の強度保持用突出部と、
    上記開口部に設けられた際に該開口部から突出する突出部と、上記開口部に設けられた際に上記一方の強度保持用突出部に対応する上記突出部の端部を延長して設けられた延設部と、上記開口部の延設方向に対して直交する両方向に沿ってそれぞれ突出するように設けられたフランジ部とを備えた第1のキートップ部と、
    上記開口部に設けられた際に該開口部から突出する突出部と、上記開口部に設けられた際に上記他方の強度保持用突出部に対応する上記突出部の端部を延長して設けられた延設部と、上記開口部の延設方向に対して直交する両方向に沿ってそれぞれ突出するように設けられたフランジ部とを備えた第2のキートップ部と、
    上記開口部に設けられた際に該開口部から突出する突出部と、上記開口部の延設方向に対して直交する両方向に沿ってそれぞれ突出するように設けられたフランジ部とを備え、上記開口部の延設方向に沿った上記第1のキートップ部の長さと、上記開口部の延設方向に沿った上記第2のキートップ部の長さと、上記開口部の延設方向に沿った当該中間キートップ部の長さとを加算した長さが、上記開口部の延設方向の長さと略々同じ長さとなるように形成された一つ以上の中間キートップ部と、
    上記第1のキートップ部の上記突出部に対して反対側の面部となる底面部に設けられた第1の浸水防止シートと、
    上記第2のキートップ部の上記突出部に対して反対側の面部となる底面部に設けられた第2の浸水防止シートと、
    上記中間キートップ部の上記突出部に対して反対側の面部となる底面部に設けられ、上記中間キートップ部が上記第1のキートップ部及び上記第2のキートップ部と共に上記開口部に設けられた際に、隣接する浸水防止シートに対してそれぞれオーバーラップするオーバーラップ部を備えた中間浸水防止シートと、
    上記筐体側に設けられ、上記中間浸水防止シートの上記各オーバーラップ部にそれぞれ接触することで、該各オーバーラップ部に対して所定の圧力を加える加圧部と、
    上記第1のキートップ部、上記中間キートップ部及び上記第2のキートップ部に対応して、上記筐体内に収納される基板上にそれぞれ設けられたスイッチ部と、
    上記第1のキートップ部と、当該第1のキートップ部に対応する上記スイッチ部との間に設けられ、該第1のキートップ部が押圧操作された際に、この押圧力を上記スイッチ部に伝達する第1の押し子部材と、
    上記第2のキートップ部と、当該第2のキートップ部に対応する上記スイッチ部との間に設けられ、該第2のキートップ部が押圧操作された際に、この押圧力を上記スイッチ部に伝達する第2の押し子部材と、
    上記中間キートップ部と、当該中間キートップ部に対応する上記スイッチ部との間に設けられ、該中間キートップ部が押圧操作された際に、この押圧力を上記スイッチ部に伝達する中間押し子部材と
    を有するボタンキー装置。
  5. 一本の略棒状の連結バーと、
    上記連結バーに対して上記第1の押し子部材を接続し、上記押圧操作に応じて湾曲する第1の支持部と、
    上記連結バーに対して上記第2の押し子部材を接続し、上記押圧操作に応じて湾曲する第2の支持部と、
    上記連結バーに対して上記中間押し子部材を接続し、上記押圧操作に応じて湾曲する中間支持部とを有し、
    上記連結バー、上記第1の押し子部材、上記第1の支持部、上記第2の押し子部材、上記第2の支持部、上記中間押し子部材、及び上記中間支持部を、所定の部材で一体成形した
    請求項4に記載のボタンキー装置。
  6. 発光部を有し、
    上記連結バー、上記第1の押し子部材、上記第1の支持部、上記第2の押し子部材、上記第2の支持部、上記中間押し子部材、及び上記中間支持部は、導光部材で一体成形されており、
    少なくとも上記第1の押し子部材、上記第2の押し子部材及び上記中間押し子部材は、上記発光部からの光を上記第1のキートップ部側、上記第2のキートップ部側、及び上記中間キートップ部側に導光するための所定の傾斜角度の切り欠き加工部を備えた
    請求項5に記載のボタンキー装置。
  7. 筐体の一方の外枠部近傍から他方の外枠部近傍にかけて、直線的かつ連続的に該筐体を切り欠くことで形成された開口部と、
    上記筐体の各外枠部から上記開口部の延設方向に沿ってそれぞれ突出するように、上記筐体に設けられた一対の強度保持用突出部と、
    上記開口部に設けられた際に該開口部から突出する突出部と、上記開口部に設けられた際に上記一方の強度保持用突出部に対応する上記突出部の端部を延長して設けられた延設部と、上記開口部の延設方向に対して直交する両方向に沿ってそれぞれ突出するように設けられたフランジ部とを備えた第1のキートップ部と、
    上記開口部に設けられた際に該開口部から突出する突出部と、上記開口部に設けられた際に上記他方の強度保持用突出部に対応する上記突出部の端部を延長して設けられ延設部と、上記開口部の延設方向に対して直交する両方向に沿ってそれぞれ突出するように設けられたフランジ部とを備え、上記開口部の延設方向に沿った上記第1のキートップ部の長さと、上記開口部の延設方向に沿った当該第2のキートップ部の長さとを加算した長さが、上記開口部の延設方向の長さと略々同じ長さとなるように形成された第2のキートップ部と、
    上記第1のキートップ部の上記突出部に対して反対側の面部となる底面部に設けられた第1の浸水防止シートと、
    上記第2のキートップ部の上記突出部に対して反対側の面部となる底面部に設けられ、上記第2のキートップ部が上記第1のキートップ部と共に上記開口部に設けられた際に、上記第1の浸水防止シートに対してオーバーラップするオーバーラップ部を備えた第2の浸水防止シートと、
    上記筐体側に設けられ、上記第2の浸水防止シートの上記オーバーラップ部に接触することで、該オーバーラップ部に対して所定の圧力を加える加圧部と、
    上記第1のキートップ部、及び上記第2のキートップ部に対応して、上記筐体内に収納される基板上にそれぞれ設けられたスイッチ部と、
    上記第1のキートップ部と、当該第1のキートップ部に対応する上記スイッチ部との間に設けられ、該第1のキートップ部が押圧操作された際に、この押圧力を上記スイッチ部に伝達する第1の押し子部材と、
    上記第2のキートップ部と、当該第2のキートップ部に対応する上記スイッチ部との間に設けられ、該第2のキートップ部が押圧操作された際に、この押圧力を上記スイッチ部に伝達する第2の押し子部材と
    を備えたボタンキー装置を有する携帯端末装置。
  8. 筐体の一方の外枠部近傍から他方の外枠部近傍にかけて、直線的かつ連続的に該筐体を切り欠くことで形成された開口部と、
    上記筐体の各外枠部から上記開口部の延設方向に沿ってそれぞれ突出するように、上記筐体に設けられた一対の強度保持用突出部と、
    上記開口部に設けられた際に該開口部から突出する突出部と、上記開口部に設けられた際に上記一方の強度保持用突出部に対応する上記突出部の端部を延長して設けられた延設部と、上記開口部の延設方向に対して直交する両方向に沿ってそれぞれ突出するように設けられたフランジ部とを備えた第1のキートップ部と、
    上記開口部に設けられた際に該開口部から突出する突出部と、上記開口部に設けられた際に上記他方の強度保持用突出部に対応する上記突出部の端部を延長して設けられた延設部と、上記開口部の延設方向に対して直交する両方向に沿ってそれぞれ突出するように設けられたフランジ部とを備えた第2のキートップ部と、
    上記開口部に設けられた際に該開口部から突出する突出部と、上記開口部の延設方向に対して直交する両方向に沿ってそれぞれ突出するように設けられたフランジ部とを備え、上記開口部の延設方向に沿った上記第1のキートップ部の長さと、上記開口部の延設方向に沿った上記第2のキートップ部の長さと、上記開口部の延設方向に沿った当該中間キートップ部の長さとを加算した長さが、上記開口部の延設方向の長さと略々同じ長さとなるように形成された一つ以上の中間キートップ部と、
    上記第1のキートップ部の上記突出部に対して反対側の面部となる底面部に設けられた第1の浸水防止シートと、
    上記第2のキートップ部の上記突出部に対して反対側の面部となる底面部に設けられた第2の浸水防止シートと、
    上記中間キートップ部の上記突出部に対して反対側の面部となる底面部に設けられ、上記中間キートップ部が上記第1のキートップ部及び上記第2のキートップ部と共に上記開口部に設けられた際に、隣接する浸水防止シートに対してそれぞれオーバーラップするオーバーラップ部を備えた中間浸水防止シートと、
    上記筐体側に設けられ、上記中間浸水防止シートの上記各オーバーラップ部にそれぞれ接触することで、該各オーバーラップ部に対して所定の圧力を加える加圧部と、
    上記第1のキートップ部、上記中間キートップ部及び上記第2のキートップ部に対応して、上記筐体内に収納される基板上にそれぞれ設けられたスイッチ部と、
    上記第1のキートップ部と、当該第1のキートップ部に対応する上記スイッチ部との間に設けられ、該第1のキートップ部が押圧操作された際に、この押圧力を上記スイッチ部に伝達する第1の押し子部材と、
    上記第2のキートップ部と、当該第2のキートップ部に対応する上記スイッチ部との間に設けられ、該第2のキートップ部が押圧操作された際に、この押圧力を上記スイッチ部に伝達する第2の押し子部材と、
    上記中間キートップ部と、当該中間キートップ部に対応する上記スイッチ部との間に設けられ、該中間キートップ部が押圧操作された際に、この押圧力を上記スイッチ部に伝達する中間押し子部材と
    を備えたボタンキー装置を有する携帯端末装置。
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