JP5401161B2 - 携帯電子機器 - Google Patents
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Description
特許文献1には、遮光開口部を設けて、特定のキートップを照光する光が隣接するキートップをも波及的に照光してしまうことを防ぐ方法が記載されている。
さらに、複数のキートップが形成されるキーベースに開口部を設けることになってしまうため、その開口部からキートップの内部に配置されているプリント基板に水等が浸入してしまうおそれがある。かかる事態は、携帯電子機器に防水性能を持たせる場合には不利となってしまう。
第1筐体2は、第2筐体3と対向する部分を構成する第1筐体フロントケース4と、第2筐体3とは反対側部分を構成する第1筐体リアケース5とを有している。
第2筐体3は、第1筐体2と対向する部分を構成する第2筐体フロントケース6と、第1筐体2とは反対側部分を構成する第2筐体リアケース7とを有している。
第2筐体フロントケース6及び第2筐体リアケース7もネジ等により互いに固定され、第2筐体フロントケース6及び第2筐体リアケース7の間に形成された空間に種々の電子部材を収容する収容空間を構成する。
これらの第1筐体フロントケース4、第1筐体リアケース5、第2筐体フロントケース6及び第2筐体リアケース7は、例えば、樹脂により形成されている。
同様に第2筐体リアケース7から第2筐体フロントケース6に向かう方向を表面方向(図1においては、紙面手前の方向)といい、第2筐体フロントケース6から第2筐体リアケース7に向かう方向を裏面方向(図1においては、紙面奥手の方向)という。
同様に、第2筐体3においても、ヒンジ部9に向かう方向を連結部方向(図1の第2筐体3においては、紙面上の方向)といい、その逆を連結部反対方向(図1の第2筐体3においては、紙面下の方向)という。
そして、右側面11側に向かう方向を右側面方向(図1においては、紙面右の方向)といい、左側面12面に向かう方向を左側面方向(図1においては、紙面左の方向)という。
この表示部8は、携帯電話機1の状態、ユーザの操作内容、発信先電話番号、電子メールの内容の表示、ゲーム画面等の様々な情報を表示するためのものである。
また、表示部8はLCD(液晶ディスプレイ)、OLED(Organic light-emitting diode:有機EL)等によって構成されている。
そして、それによって形成される内部空間に、内部筐体24が配置されている。内部筐体24の裏面方向には、着脱可能なバッテリ25が配置されている。このバッテリ25は携帯電話機1に電力を供給している。
さらに、裏面方向には、バッテリ25を交換可能とするためにバッテリカバー27が配置されている。
発光部16は、例えば、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)によって構成されている。
ユーザがキートップ13を押圧すると、それにともないキーシート33は、弾性変形して裏面方向に移動する。
それによって、メタルドーム29も弾性変形をおこす、その変形量が一定程度を超えると、メタルドーム29の一部が凹んで反対側に凸となる。
これによって、メタルドーム29はクリック感を生じつつ固定接点30に当接する。
メタルドーム29と固定接点30が当接することによって電流が流れ、この電流の流れを制御部117が検出する。そして、このことによって、ユーザによるキートップ13の押しこみ、つまり、ユーザによるキー入力操作を検出する。
ラバーシート31は、例えば、透明又は半透明で容易に撓むシリコン樹脂等で構成する。
一方、キートップ13は、透明又は半透明で比較的強度の高いプラスチック等で構成する。
なお、キートップ13とラバーシート31とは必ずしも別体で構成する必要はなく、一体的に構成してもよい。
発光部16は、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)によって構成されており、例えば、赤、緑、青の光の三原色を発光するダイオードを備えており、それぞれの色の発光状況によって複数の色を発光可能とする。
キートップ13とスイッチ32の間にはラバーシート31が配置されている。このラバーシート31は、複数のキートップ13に共通した部材である。つまり、1つのラバーシート31に複数のキートップ13が形成されている。
そうすると、ラバーシート31には、キートップ13の裏面方向位置に配置されている部分であるキートップ裏面側ラバーシート部34と、キートップ13の間位置には配置されている部分であるキートップ間ラバーベース部35から構成されることになる。
このキートップ間ラバーベース部35は、第2筐体フロントケース6の裏面方向位置に配置されており、キートップ裏面側ラバーシート部34よりも肉厚に構成されている。
肉厚となっているキートップ間ラバーベース部35には、溝部37がキートップ13及びスイッチ32を取り囲むように形成される。
そして、その溝部37に遮光リブ17が挿入される。遮光リブ17は光を通さない材料によって構成する。好適には、遮光リブ17は、光が通過することをできるだけ避けるために黒色とすることが望ましい。
この遮光リブ17によって発光部16から出射された光が、他のキートップ13を照光してしまう波及照光を防いでいる。
携帯電話機1においては、ユーザによるキー入力の際に、次に押圧するキートップ13のみを照光して、ユーザに次に行うキー入力を知らせたいというニーズが存在する。
特に、携帯電話機の操作に慣れていないユーザが使用する携帯電話機にはそのようなニーズが強い。
そうした場合には、次に入力するキートップ13のみを照光して他のキートップ13はできるだけ光らない方が、よりユーザに次に押圧するキートップ13を明確に示すことができて都合がよい。
つまり、波及照光はできるだけ避ける必要がある。
本発明における遮光リブ17は、この波及照光を避ける効果を有している。
遮光性を高めるためには、遮光リブ17は第2筐体フロントケース6からプリント基板23までを貫通させて、発光部16から出射された光を完全に遮断することが望ましいが、本発明ではそのように貫通させていない。換言すると、溝部37は有底として溝底部38を有する構造となっている。
なぜ、溝底部38を有する構造とするのか説明する。
遮光リブ17を第2筐体フロントケース6からプリント基板23まで貫通させてしまうと、この貫通穴から水が浸入してしまうおそれがあり、防水機能を持たせた携帯電話機1には不適等であるからである。
具体的には、キートップ間ラバーベース部35の無負荷状態での厚さを、第2筐体フロントケース6とプリント基板23の距離よりも長く作成する。
そして、組み立てる際に、キートップ間ラバーベース部35を第2筐体フロントケース6とプリント基板23とによって挟み込むことによって、キートップ間ラバーベース部35は、プリント基板23に圧接することができる。
これによって、プリント基板23のスイッチ32がある内部に水が浸入することを防ぐことができる。
そうすると、この溝底部38から光が漏れてしまうという問題が生じてしまう。
そこで、本発明では、溝底部38から漏れる光をできるだけ少なくするために、溝底部38とプリント基板23との間に光吸収シート19を配置する。
この光吸収シート19は黒色のシート状の物質から構成する。もっとも、必ずしもシート状の物質から構成する必要性は必ずしもなく、キートップ間ラバーベース部35のプリント基板23側を黒い色の印刷をすることによることもできる。
つまり、溝底部38を通過する光のうち、キートップ間ラバーベース部35のプリント基板23側の面によって反射されて通過していた光を遮断することができ、これによって溝底部38を通過する光の量を低減することができる。
これによって、波及照光をより低減することができ、その結果、ユーザが次に押圧するキートップ13を確実に認識することができるようになる。
表示部8は、例えば、通信部111による無線発信時における発信先の電話番号、着信時における発信元の電話番号、受信メールや送信メールの内容、日付、時刻、電池残量、発信成否、待ち受け画面等を表示する。
具体的には、発光部16を構成するLEDの発光量を変化させる。
すなわち、制御部117は、携帯電話機1の各種処理(回線交換網を介して行われる音声通話、電子メールの作成と送受信、インターネットのWeb上のダウンロードサイトの閲覧など)が入力部10の操作に応じて適切な手順で実行されるように、上述した各ブロックの動作(通信部111における信号の送受信、表示部8における画像の表示等)を制御する。
さらに、制御部117は、記憶部に格納されるプログラム(オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行するコンピュータ(マイクロプロセッサ)を備えており、このプログラムにおいて指示された手順に従って上述した処理を実行する。
以上の方法においては、単にキートップ間ラバーベース部35のプリント基板23側に光吸収シート19を配置しただけであった。
しかし、これではキートップ間ラバーベース部35のプリント基板23側の面において反射せずに、直接に他のキートップ13側に波及する光を低減することはできない。
そこで、キートップ間ラバーベース部35のプリント基板23側の面において反射せずに、直接に他のキートップ13側に波及する光を低減する方法を以下の変形例において記載する。
図5のように、キートップ間ラバーベース部35のプリント基板23側の面に表面方向に凸となるようにレンズ部50を配置する。
そして、レンズ部50はラバーシート31(溝底部38)を構成する部材よりも屈折率の高い材料によって構成する。
そうすると、レンズ部50に入射した光が光吸収シート19側に屈折する。これによって、より多くの光を光吸収シート19に入射させ吸収させることができる。
そしてそのことは、波及照光を減少させられることを意味する。
レンズ部50は、ラバーシート31(溝底部38)と同程度の弾性力を有する物質から構成する。そうすることによって、キートップ13が押圧されたときに、キートップ間ラバーベース部35が不必要に変形することを防ぐことができる。
この時、溝底部38(ラバーシート31)の絶対屈折率よりもレンズ部50の絶対屈折率が大きいと入射角58よりも屈折角60は小さくなる。
この効果によって、溝底部38を通過する光をより多く光吸収シート19に入射させることができる。
なお、本実施例ではレンズ部50は円弧状の形状であるが、単にプリント基板23と平行なものであっても屈折率が大きいものであれば入射光52を屈折させ、光吸収シート19に入射させるという効果は生じる。
また、第2筐体3内部に配置され、複数のキートップ13に対応して複数の発光部16及び複数のスイッチ32が各々実装されたプリント基板23と、を有している。
そして、複数のキートップ13の間位置のラバーシート31は、プリント基板23側に張出してプリント基板23と接するように肉厚に形成されるキートップ間ラバーベース部35を有し、ている。
さらに、キートップ間ラバーベース部35は、第2筐体3側にキートップ13に沿って溝部37が形成されており、溝部37には、遮光リブ17が挿入されている。
このような構成によって、防水構造を採用しつつ、波及照光をより低減することができる。そして、ユーザが次に押圧するキートップ13を確実に認識することができるようになる。
このような構成によって、キートップ間ラバーベース部35を通過する光の量を低減することができる。
このような構成によって、プリント基板23に水が侵入することを防ぐことができる。
このような構成によって、ユーザに次に押圧するキーを確実に通知可能となる。
このような構成によって、キートップ間ラバーベース部35を通過する光を低減することができる。
このような構成によって、キートップ間ラバーベース部35を通過する光をより低減することができる。
レンズ部50は屈折部の一例である。
A…ラバーシート部、B…レンズ配置部
Claims (5)
- 開口部が複数形成された筐体と、
前記開口部に配置される複数のキートップと、
前記複数のキートップを含み、透明又は半透明に形成されているラバーシートと、
前記筐体内部に配置され、前記複数のキートップに対応して複数の発光部及び複数のスイッチが各々実装されたプリント基板と、
を有し、
前記ラバーシートは、複数のキートップの間位置に前記プリント基板側に張出して前記プリント基板と接するように肉厚に形成されるキートップ間ラバーベース部を有し、
前記キートップ間ラバーベース部は、前記筺体側に前記キートップに沿って溝部が形成されており、
前記溝部には、遮光リブが挿入され、
前記キートップ間ラバーベース部の前記プリント基板側の端面には、光を吸収する光吸収シートが配置されている、
携帯電子機器。 - 前記キートップ間ラバーベース部は、前記プリント基板に押しつけられている、
請求項1に記載の携帯電子機器。 - 前記発光部の発光状況を制御する制御部を有し、
前記制御部は前記複数の発光部の発光状況を各々独立に制御可能である、
請求項1または2に記載の携帯電子機器。 - 開口部が複数形成された筐体と、
前記開口部に配置される複数のキートップと、
前記複数のキートップを含み、透明又は半透明に形成されているラバーシートと、
前記筐体内部に配置され、前記複数のキートップに対応して複数の発光部及び複数のスイッチが各々実装されたプリント基板と、
を有し、
前記ラバーシートは、複数のキートップの間位置に前記プリント基板側に張出して前記プリント基板と接するように肉厚に形成されるキートップ間ラバーベース部を有し、
前記キートップ間ラバーベース部は、前記筺体側に前記キートップに沿って溝部が形成されており、
前記溝部には、遮光リブが挿入され、
前記キートップ間ラバーベース部の前記プリント基板側部分には、屈折率が大きい屈折部が配置されている、
携帯電子機器。 - 前記屈折部は断面形状が円弧状の形状を有している、
請求項4に記載の携帯電子機器。
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