JP2011069628A - 物理量測定装置及び電子機器 - Google Patents

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JP2011069628A JP2009218627A JP2009218627A JP2011069628A JP 2011069628 A JP2011069628 A JP 2011069628A JP 2009218627 A JP2009218627 A JP 2009218627A JP 2009218627 A JP2009218627 A JP 2009218627A JP 2011069628 A JP2011069628 A JP 2011069628A
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Naoki Yoshida
直記 吉田
Yoshinao Yanagisawa
良直 柳澤
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Abstract

【課題】複数種類の感度の検出信号をA/D変換する際に、S/N比を向上させる物理量
測定装置及び電子機器等を提供する。
【解決手段】振動子と、前記振動子と発振ループを形成し、該振動子に駆動振動を励振す
る駆動回路と、前記振動子に励振される駆動振動及び測定すべき物理量に応じて第1の検
出信号及び第2の検出信号を出力する検出回路とを含み、検出回路は、前記駆動振動及び
前記物理量に応じて第1の検出信号を出力する第1のLPFと、第1のLPFのゲインと
異なるゲインを有し、前記駆動振動及び前記物理量に応じて第2の検出信号を出力する第
2のLPFとを含み、第1のLPF及び第2のLPFの各々は、SCF回路により構成さ
れ、SCF回路は、第1の検出信号及び第2の検出信号に対して行うA/D変換処理のサ
ンプリングクロックの4倍以上の周波数の動作クロックにより、スイッチ制御される。
【選択図】図1

Description

本発明は、物理量測定装置及び電子機器等に関する。
従来より、角速度等の物理量を測定する測定システムにおけるセンサー回路は、車両や
電子機器等に搭載され、車両運動や手振れ等による振動の検出に用いられている。近年で
は、このセンサー回路の用途が広まる一方であり、例えば、センサー回路から複数の出力
を行って、用途に応じて各出力を用いて物理量の測定を行う場合がある。
このような複数の出力を行うセンサー回路については、種々提案されている。例えば特
許文献1には、互いに極性が異なる検出信号を検出する2つの検出手段を備え、検出信号
を監視することで故障、劣化による感度変化を検出して信頼性を向上させる角速度センサ
ーが開示されている。また特許文献2には、第1GAIN回路と、該第1GAIN回路の
出力を増幅し、加速度検出時と自己診断時とで増幅率が変更可能な第2GAIN回路とを
備えて、第1GAIN回路の出力と第2GAIN回路の出力の双方を同時に自己診断でき
るようにした容量式物理量センサーが開示されている。また特許文献3には、増幅度の異
なる第1増幅手段及び第2増幅手段を備え、第2増幅手段の出力により第1増幅手段のオ
フセットを除去するようにした振動検出装置が開示されている。また特許文献4には、セ
ンサーの出力の振幅に応じて増幅度を切り替え、A/D変換手段の分解能を実質的に変化
させるディジタル式フィードバック制御装置が開示されている。更に、特許文献5には、
2つの検出用圧電素子の信号をそれぞれスイッチトキャパシター回路で増幅し、演算増幅
器の仮想接地端と出力との間に接続されたキャパシターと入力キャパシターの容量比を可
変にした車両運動検出装置が開示されている。更にまた、非特許文献1には、スイッチト
キャパシター回路で構成され、素子値の広がりを抑えた2次のスイッチトキャパシターフ
ィルターが開示されている。
特開2000−88578号公報 特開2006−292469号公報 特開2002−267452号公報 特開平11−282502号公報 特開平7−2182702号公報
電子情報通信学会技術研究報告CAS89−163//CS89−123//DSP89−62『素子値の広がりを抑えた2次SCF』石川、安斎、藤井
ところで、センサー回路の用途によっては、広い検出範囲と高感度とを両立させるもの
が求められる。この場合、センサー回路の1出力を分岐させて、一方の感度を上げるよう
に構成することが考えられる。ところが、一般的には回路を付加する必要があり、ノイズ
が増えてしまい、S/N比を向上させることはできない。
また、特許文献1〜特許文献4では、スイッチトキャパシター回路ではなく抵抗素子を
用いて信号を増幅するため、単純にゲインを変更しても消費電力が増大してしまう。更に
、特許文献5ではゲインを調整できるものの検出信号をサンプルホールドしているに過ぎ
ないため、特許文献1〜特許文献5では、ノイズをそのまま増幅してしまう。従って、高
感度の出力を得たいにもかかわらず、ノイズも増幅されてしまい高感度な出力が得られな
いという問題がある。
更にまた、検出回路において、測定対象の物理量に応じて検出信号を精度良く検出した
としても、サンプリングノイズによって、この検出信号を後段のA/D変換回路で処理す
る際に検出精度を低下させてしまうという問題がある。
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものである。本発明の幾つかの態
様によれば、複数種類の感度の検出信号をA/D変換する際に、S/N比を向上させる物
理量測定装置及び電子機器等を提供することができるようになる。
(1)本発明の一態様は、物理量測定装置が、振動子と、前記振動子と発振ループを形
成し、該振動子に駆動振動を励振する駆動回路と、前記振動子に励振される駆動振動及び
測定すべき物理量に応じて第1の検出信号及び第2の検出信号を出力する検出回路とを含
み、前記検出回路は、前記駆動振動及び前記物理量に応じて前記第1の検出信号を出力す
る第1の低域通過型フィルターと、前記第1の低域通過型フィルターのゲインと異なるゲ
インを有し、前記駆動振動及び前記物理量に応じて前記第2の検出信号を出力する第2の
低域通過型フィルターとを含み、前記第1の低域通過型フィルター及び前記第2の低域通
過型フィルターの各々は、スイッチトキャパシターフィルター回路により構成され、前記
スイッチトキャパシターフィルター回路は、前記第1の検出信号及び前記第2の検出信号
に対して行うA/D変換処理のサンプリングクロックの4倍以上の周波数の動作クロック
により、スイッチ制御される。
本態様によれば、キャパシターの容量の相対値で特性を精度良く決めることができるの
で、複数種類の感度で出力する場合に、それぞれ検出範囲と検出感度とを異ならせること
ができる。その際、A/D変換処理のサンプリングクロックの4倍以上の周波数の動作ク
ロックにより、スイッチトキャパシターフィルター回路を構成するスイッチを制御するよ
うにしたので、スイッチングノイズのみならず、サンプリングノイズを大幅に低減できる
ようになり、低コストで、且つS/N比を向上させた、集積化に好適な物理量測定装置を
提供できるようになる。
(2)本発明の他の態様に係る物理量測定装置では、前記動作クロックの周波数は、前
記発振ループ内の発振信号の発振周波数と同じである。
本態様によれば、上記の効果に加えて、動作クロックを生成する回路を不要にでき、よ
り一層の低コスト化が可能となる。
(3)本発明の他の態様に係る物理量測定装置では、前記サンプリングクロックの周波
数は、前記発振ループ内の発振信号の分周信号の周波数と同じである。
本態様によれば、上記の効果に加えて、容易にサンプリングクロックを生成できるよう
になる。
(4)本発明の他の態様に係る物理量測定装置では、前記サンプリングクロックは、前
記動作クロックと同相である。
本態様によれば、上記の効果に加えて、より一層、スイッチングノイズ及びサンプリン
グノイズを低減できるようになる。
(5)本発明の他の態様に係る物理量測定装置では、前記検出回路は、前記駆動振動及
び前記物理量に対応した信号を増幅する増幅回路と、前記発振ループ内の発振信号に同期
して前記増幅回路の増幅信号を検波する同期検波回路と、前記同期検波回路の出力インピ
ーダンスを変換するインピーダンス変換回路とを含み、前記第1の低域通過型フィルター
及び前記第2の低域通過型フィルターの各々には、前記インピーダンス変換回路の出力信
号が供給される。
本態様によれば、低コストで、S/N比を向上させる、複数種類の感度で物理量の測定
が可能な物理量測定装置を提供できるようになる。
(6)本発明の他の態様に係る物理量測定装置では、前記駆動回路が、前記検出回路に
対して、前記発振ループ内の発振信号を2値化した参照信号を出力し、前記同期検波回路
が、前記参照信号に同期して、前記駆動振動及び前記物理量に対応した信号を検波する。
本態様によれば、低コストで、S/N比を向上させる、複数種類の感度で物理量の測定
が可能な物理量測定装置を提供できるようになる。
(7)本発明の他の態様に係る物理量測定装置では、前記第1の低域通過型フィルター
及び前記第2の低域通過型フィルターの各々は、第1のオペアンプを有するスイッチトキ
ャパシター回路で構成された第1の積分器と、第2のオペアンプを有するスイッチトキャ
パシター回路で構成され、前記第1の積分器の出力に接続される第2の積分器と、前記第
2の積分器の出力と前記第1のオペアンプの仮想接地端との間に挿入される第3の帰還キ
ャパシターを有する帰還キャパシター回路と、前記帰還キャパシター回路と並列に接続さ
れる第4の帰還キャパシターとを含み、前記第1の積分器は、前記インピーダンス変換回
路の出力と前記第1のオペアンプの仮想接地端との間に接続される第1の入力キャパシタ
ー回路と、前記第1のオペアンプの出力と前記第1のオペアンプの仮想接地端との間に接
続される第1の帰還キャパシターとを含み、前記インピーダンス変換回路の出力と前記第
1のオペアンプの仮想接地端との間の電圧差と、前記第1の積分器の複数のキャパシター
により蓄積された電荷の一部を前記第1のオペアンプの仮想接地端にスイッチを介して入
力し、前記第1の帰還キャパシターによって前記第1のオペアンプの出力電位を変化させ
、前記第2の積分器は、前記第1のオペアンプの出力と前記第2のオペアンプの仮想接地
端との間に接続される第2の入力キャパシター回路と、前記第2のオペアンプの出力と前
記第2のオペアンプの仮想接地端との間に接続される第2の帰還キャパシターとを含み、
前記第1のオペアンプの出力と前記第2のオペアンプの仮想接地端との間の電圧差と、前
記第2の積分器の複数のキャパシターにより蓄積された電荷の一部を前記第2のオペアン
プの仮想接地端にスイッチを介して入力し、前記第2の帰還キャパシターによって前記第
2のオペアンプの出力電位を変化させる。
本態様によれば、上記の効果に加えて、互いにゲインの異なる第1の低域通過型フィル
ター及び第2の低域通過型フィルターの各々を、それぞれがオペアンプを有するスイッチ
トキャパシター回路で構成された第1の積分器及び第2の積分器、帰還キャパシター回路
、及び第4の帰還キャパシターを用いて2次の低域通過型フィルターとして構成したので
、キャパシターの容量値の相対的な値のみで、高精度なフィルター効果で第1の検出信号
及び第2の検出信号を出力する物理量測定装置を提供できるようになる。
(8)本発明の他の態様に係る物理量測定装置では、前記第1の低域通過型フィルター
及び前記第2の低域通過型フィルターの各々は、第1の入力キャパシターと、前記第1の
入力キャパシターと同じ容量値に設定される第2の入力キャパシターとを有し、前記イン
ピーダンス変換回路の出力信号が供給される第1の入力キャパシター回路と、前記第1の
入力キャパシター回路に充電された電荷量に対応した信号を増幅する第1のオペアンプと
、前記第1のオペアンプの仮想接地端と出力との間に挿入された第1の帰還キャパシター
とを含む第1の積分器と、第3の入力キャパシターと、前記第3の入力キャパシターと同
じ容量値に設定される第4の入力キャパシターとを有し、前記第1のオペアンプの出力に
接続される第2の入力キャパシター回路と、前記第2の入力キャパシター回路に充電され
た電荷量に対応した信号を増幅する第2のオペアンプと、前記第2のオペアンプの仮想接
地端と出力との間に挿入された第2の帰還キャパシターとを含む第2の積分器と、前記第
2の積分器の出力と前記第1のオペアンプの仮想接地端との間に挿入可能に構成される第
3の帰還キャパシターを有する帰還キャパシター回路と、前記帰還キャパシター回路と並
列に接続される第4の帰還キャパシターとを含み、前記第1の入力キャパシター回路は、
第1のクロックに同期して、前記第1のクロックと逆相の第2のクロックに同期して前記
第2の入力キャパシターに充電された電荷を前記第1の入力キャパシターに転送し、前記
第2のクロックに同期して、前記第1の入力キャパシターに充電された電荷を前記第1の
帰還キャパシターに転送し、前記第2の入力キャパシター回路は、前記第2のクロックに
同期して、前記第1のクロックに同期して第4の入力キャパシターに充電された電荷を前
記第3の入力キャパシターに転送し、前記第1のクロックに同期して、前記第3の入力キ
ャパシターに充電された電荷を前記第2の帰還キャパシターに転送し、前記帰還キャパシ
ター回路は、前記第1のクロックに同期して前記第2の積分器の出力と前記第1のオペア
ンプの仮想接地端との間に挿入され、前記第2のクロックに同期して前記第3の帰還キャ
パシターに充電された電荷を放電する。
本態様によれば、上記の効果に加えて、互いにゲインの異なる第1の低域通過型フィル
ター及び第2の低域通過型フィルターの各々を、第1の入力キャパシター〜第4の入力キ
ャパシター、及び第1の帰還キャパシター〜第4の帰還キャパシターを用いたスイッチト
キャパシターフィルター回路を用いた2次の低域通過型フィルターとして構成したので、
キャパシターの容量値の相対的な値のみで高精度なフィルター効果で第1の検出信号及び
第2の検出信号を出力する物理量測定装置を提供できるようになる。
(9)本発明の他の態様に係る物理量測定装置では、前記第1の入力キャパシター回路
は、前記インピーダンス変換回路の出力信号が供給される信号入力ノードと前記第1の入
力キャパシターの一端との間に挿入される第1のスイッチと、前記第1の入力キャパシタ
ーの一端と基準電位との間に挿入される第2のスイッチと、前記信号入力ノードと前記第
2の入力キャパシターの一端との間に挿入される第3のスイッチと、前記第2の入力キャ
パシターの一端と基準電位との間に挿入される第4のスイッチと、前記第2の入力キャパ
シターの他端と基準電位との間に挿入される第5のスイッチと、前記第2の入力キャパシ
ターの他端と前記第1の入力キャパシターの他端との間に挿入される第6のスイッチと、
前記第1の入力キャパシターの他端と前記第1のオペアンプの仮想接地端との間に挿入さ
れる第7のスイッチとを有し、前記第2の入力キャパシター回路は、前記第1のオペアン
プの出力が供給される接続ノードと前記第3の入力キャパシターの一端との間に挿入され
る第8のスイッチと、前記第3の入力キャパシターの一端と基準電位との間に挿入される
第9のスイッチと、前記接続ノードと前記第4の入力キャパシターの一端との間に挿入さ
れる第10のスイッチと、前記第4の入力キャパシターの一端と基準電位との間に挿入さ
れる第11のスイッチと、前記第4の入力キャパシターの他端と基準電位との間に挿入さ
れる第12のスイッチと、前記第4の入力キャパシターの他端と前記第3の入力キャパシ
ターの他端との間に挿入される第13のスイッチと、前記第3の入力キャパシターの他端
と前記第2のオペアンプの仮想接地端との間に挿入される第14のスイッチとを有し、前
記帰還キャパシター回路は、前記第1のオペアンプの仮想接地端と前記第3の帰還キャパ
シターの一端との間に挿入される第15のスイッチと、前記第3の帰還キャパシターの一
端と基準電位との間に挿入される第16のスイッチと、前記第3の帰還キャパシターの他
端と基準電位との間に挿入される第17のスイッチと、前記第3の帰還キャパシターの他
端と前記第2のオペアンプの出力との間に挿入される第18のスイッチとを有する。
本態様によれば、上記の効果に加えて、複数のスイッチを設けるだけで、上記のキャパ
シターを用いたスイッチトキャパシター動作を簡素な構成で実現できる物理量測定装置を
提供できるようになる。
(10)本発明の他の態様に係る物理量測定装置では、前記第1のスイッチ、前記第4
のスイッチ、前記第6のスイッチ、前記第9のスイッチ、前記第10のスイッチ、前記第
12のスイッチ、前記第14のスイッチ、前記第15のスイッチ、及び前記第18のスイ
ッチの各々は、前記第1のクロックによってスイッチ制御され、前記第2のスイッチ、前
記第3のスイッチ、前記第5のスイッチ、前記第7のスイッチ、前記第8のスイッチ、前
記第11のスイッチ、前記第13のスイッチ、前記第16のスイッチ、及び前記第17の
スイッチの各々は、前記第2のクロックによってスイッチ制御される。
本態様によれば、スイッチトキャパシター回路を構成するスイッチの各々を、互いに逆
相の第1のクロック及び第2のクロックのいずれかで動作させるようにしたので、簡素な
クロック制御により、上記の効果が得られる物理量測定装置を提供できるようになる。
(11)本発明の他の態様に係る物理量測定装置では、前記第1の低域通過型フィルタ
ーにおける前記第1のクロック及び前記第2のクロックの各々は、前記第2の低域通過型
フィルターにおける前記第1のクロック及び前記第2のクロックの各々と同相で、且つ、
同一周波数である。
本態様によれば、上記の効果に加えて、クロックの漏れを最小限にする2次の第1の低
域通過型フィルター及び第2の低域通過型フィルターを備え、スイッチングノイズ及びサ
ンプリングノイズを低減して、より精度良く物理量を測定できる物理量測定装置を提供で
きるようになる。
(12)本発明の他の態様に係る物理量測定装置では、前記物理量は、角速度である。
本態様によれば、低コストで、S/N比を向上させる、複数種類の感度で出力可能な角
速度センサーを提供できるようになる。
(13)本発明の他の態様は、電子機器が、上記のいずれか記載の物理量測定装置を含
む。
本態様によれば、低コストで、S/N比を向上させる、複数種類の感度で物理量の測定
が可能な電子機器を提供できるようになる。
(14)本発明の他の態様は、電子機器が、上記のいずれか記載の物理量測定装置と、
前記第1の検出信号に対してA/D変換を行う第1のA/D変換回路と、前記第2の検出
信号に対してA/D変換を行う第2のA/D変換回路とを含み、前記第1のA/D変換回
路及び前記第2のA/D変換回路の各々は、前記サンプリングクロックを用いてA/D変
換処理を行う。
本態様によれば、スイッチングノイズ及びサンプリングノイズを大幅に除去し、低コス
トでS/N比を向上させ、複数種類の感度を用いて検出精度を向上させる電子機器を提供
できるようになる。
(15)本発明の他の態様に係る電子機器では、前記第1のA/D変換回路の出力と前
記第2のA/D変換回路の出力とに基づいて、前記物理量を求める演算処理部を含む。
本態様によれば、上記の効果に加えて、より一層低コスト化が可能な電子機器を提供で
きるようになる。
本発明の一実施形態における測定システムの構成の概要を示す図。 図1のセンサー回路の構成例を示す図。 図1の振動片の構成の概要を示す図。 本実施形態における第1のLPFの構成例のブロック図。 本実施形態における第1のLPFの構成例の回路図。 本実施形態における第1のクロック及び第2のクロックの説明図。 Fleisher&LakerのLPFの構成例の回路図。 第1のLPFのシグナルフローグラフを示す図。 図5の第1の入力キャパシター回路を構成する上での好ましい条件の一例を説明するための図。 図10(A)、図10(B)は第1の電極と第2の電極の説明図。 第1のLPFにおけるキャパシターの好ましい結線の例を説明するための図。 図1の処理回路の構成例のブロック図。 図1又は図12の第1のADCの構成例のブロック図。 本実施形態において伝達関数を求める際に行った双一次変換の説明図。 図12の演算処理回路の処理例のフローチャート。 図15の処理例の説明図。 本実施形態における測定システムが適用された電子機器のハードウェア構成例のブロック図。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明す
る実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではな
い。また以下で説明される構成のすべてが本発明の課題を解決するために必須の構成要件
であるとは限らない。
1. 測定システム
図1に、本発明の一実施形態における測定システムの構成の概要を示す。なお、この構
成は一例であり、例えば、細部の構成が変形される場合もあり得る。
本実施形態における測定システム300は、センサー回路(広義には、物理量測定装置
)10と、処理回路350とを含む。この測定システム300は、電子機器に搭載される
。センサー回路10は、角速度を測定対象の物理量とする物理量測定装置であり、センサ
ー回路10によって検出された、互いに感度の異なる第1の検出信号OUT1、第2の検
出信号OUT2を出力する。処理回路350は、検出回路10からの第1の検出信号OU
T1及び第2の検出信号OUT2を用いて、角度演算処理を行って角速度、回転角度を求
める。
このようなセンサー回路10は、振動片(広義には、振動子)20と、駆動回路100
(広義には、駆動装置)と、検出回路200(広義には、検出装置)とを含む。なお、振
動片20を構成する各部は、駆動回路100及び検出回路200の少なくとも1つに内蔵
されていてもよい。駆動回路100は、振動片20と発振ループを形成し、該振動片20
に駆動振動を励振する。検出回路200は、振動片20に励振される駆動振動及び測定す
べき物理量に応じて第1の検出信号OUT1及び第2の検出信号OUT2を出力する。
本実施形態では、検出回路200が、スイッチ及びキャパシターにより構成されるスイ
ッチトキャパシター(Switched Capacitor:以下、SCと略す)回路を有するスイッチト
キャパシターフィルター(Switched Capacitor Filter:以下、SCFと略す)回路で構
成される第1の低域通過型フィルター(Low Pass Filter:以下、LPFと略す)と第2
のLPFとを有し、互いに異なる感度で第1の検出信号OUT1及び第2の検出信号OU
T2を出力する。第1のLPF及び第2のLPFの各々は、バイカット型の2次LPFで
構成される。
処理回路350は、第1のA/Dコンバーター(Analog Digital Convertor:以下、A
DCと略す)(A/D変換回路、A/D変換器)352、第2のA/D変換回路354、
クロック生成回路356、及び演算処理回路360を含む。第1のADC352は、検出
回路200からの第1の検出信号OUT1に対してA/D変換処理を行い、第1の検出信
号OUT1に対応したディジタル値を演算処理回路360に供給する。第2のADC35
4は、検出回路200からの第2の検出信号OUT2に対してA/D変換処理を行い、第
2の検出信号OUT2に対応したディジタル値を演算処理回路360に供給する。クロッ
ク生成回路356は、センサー回路10で用いられる動作クロックとは独立して、第1の
ADC352及び第2のADC354のサンプリングクロック等を生成する。
本実施形態では、センサー回路10の第1のLPF及び第2のLPFを構成するSCF
回路の動作クロックと、第1のADC352及び第2のADC354のサンプリングクロ
ックとが、互いに独立して生成され(非同期で生成され)、且つ、該動作クロックが該サ
ンプリングクロックの4倍以上の周波数を有している。このように、動作クロックの周波
数を高くする一方、サンプリングクロックを低くしたので、互いに非同期で生成されたと
しても、サンプリングノイズの増大を抑えることができるようになる。更に、動作クロッ
クの周波数をサンプリングクロックの周波数の4倍以上としたので、より一層、サンプリ
ングノイズの増大を抑えることができるようになる。
2. センサー回路
図2に、図1のセンサー回路10の構成例を示す。図2において、図1と同一部分には
同一符号を付し、適宜説明を省略する。なお、この回路構成は一例であり、例えば、回路
の細部の構成が変形される場合もあり得る。
図3に、図1の振動片20の構成の概要を示す。図3は、振動片20の平面図を表す。
センサー回路10は、上記した通り、駆動回路100と、検出回路200と、振動片2
0を含み、振動片20は、圧電材料で形成され、駆動振動片及び検出振動片を有する。駆
動回路100は、駆動振動片に設けられた駆動電極22a、22bを介して駆動振動片を
発振ループ内に設け、駆動振動片(広義には振動子)を励振させる。
2.1 駆動回路
駆動回路100は、電流電圧変換器110、オートゲインコントロール(Auto Gain Co
ntrol:以下、AGCと略す)回路120、帯域通過フィルター(Band Pass Filter:以
下、BPFと略す)130、ゲインコントロールアンプ(Gain Control Amplifier:以下
、GCAと略す)140、2値化回路150を含む。駆動振動片の駆動電極22aは、電
流電圧変換器110の入力に電気的に接続され、電流電圧変換器110の出力は、AGC
回路120及びBPF130に入力される。BPF130は、発振ループ内の発振信号の
位相調整回路として機能し、BPF130の出力は、GCA140及び2値化回路150
に入力される。AGC回路120は、電流電圧変換器110の出力に基づいて、GCA1
40のゲインを制御する。GCA140の出力は、駆動振動片の駆動電極22bに電気的
に接続される。2値化回路150は、発振ループ内の発振信号を2値化し、参照信号とし
て検出回路200に出力する。なお、図2では、駆動回路100の内部に振動片20の駆
動振動片を設けるものとして説明したが、駆動回路100の外部に振動片20の駆動振動
片が設けられていてもよい。
振動片20は、図3に示すWT型振動片である。振動片20は、基部30、振動片20
を駆動するための一対の駆動電極を含む一対の駆動振動系32A、32Bと、振動片20
に加わるコリオリ力を検出する2つ以上の検出電極を含む一対の検出振動系34A、34
Bとを含む。基部30は、振動片20の重心GO(振動片が振動していないときの重心)
を中心として4回対称の略正方形をなしている。各駆動振動系32A、32B、各検出振
動系34A、34Bは、それぞれ、基部30の周縁部30aの各辺から突出している。
各駆動振動系32A、32Bは、それぞれ、基部30の周縁部30aから径方向に突出
する細長い支持部40A、40Bと、支持部40A、40Bの長手方向に直交する方向に
向かって延びる各一対の駆動振動片42A、42B、42C、42Dとを備えている。本
実施形態では、各駆動振動片の先端に幅広のハンマーヘッド(重量部)44A、44B、
44C、44Dが設けられており、各ハンマーヘッド44A、44B、44C、44Dに
貫通孔46が設けられている。そして、図示しないが駆動振動片42A、42B、42C
、42Dにはそれぞれ図2の駆動電極22a、22bが設けられている。
各検出振動系34A、34Bは、それぞれ、基部30の周縁部30aから径方向に突出
して延びる細長い検出振動片48からなっている。各検出振動片48の先端にはそれぞれ
幅広のハンマーヘッド(重量部)50A、50Bが設けられており、各ハンマーヘッド5
0A、50Bに貫通孔52が設けられている。そして、図示しないが基部30からハンマ
ーヘッド50Aに延びる検出振動片48と、基部30からハンマーヘッド50Bに延びる
検出振動片48とにはそれぞれコリオリ力を検出する検出電極24a、24b、26a、
26bが設けられている。
駆動回路100により、駆動電極22a、22bを介して駆動振動片42A、42Bを
同位相で矢印DR1のように励振させ、駆動振動片42C、42Dを同位相で矢印DR1
のように励振させる。駆動振動片42A〜42Dの駆動振動における重心が、振動片の重
心GO上か、又はその近傍に位置するようにする。この状態で、振動片20を所定面(X
−Y面)内でW方向に回転させると、回転中にコリオリ力が振動片20に作用する結果、
各支持部40A、40Bは、矢印DR2のように、その基部30への付け根部40aを中
心として屈曲振動する。この際、支持部40A、40Bの各屈曲振動の位相は、重心GO
を中心として周方向に見たときに反対向きになる。これに対応して、各検出振動片48は
、矢印DR3に示すように、その基部30への付け根を中心として屈曲振動する。各検出
振動片48が屈曲振動すると、検出電極に信号電圧が発生する。
例えば、各駆動振動系32A、32Bが、重心GOを中心として回転対称の位置にある
ことが望ましい。これは、重心GOを中心として、問題とする複数の駆動振動系32A、
32Bが、それぞれ所定面内で同じ所定角度離れている状態を意味する。従って、1つの
駆動振動系を所定面内で所定角度回転させる操作を行うと、他の駆動振動系の位置にくる
。例えば、図3においては、駆動振動系32Aと駆動振動系32Bとは、180度離れて
いるので、駆動振動系32Aを180度回転させる操作を行うと、駆動振動系32Bの位
置にくる。回転対称は、2回対称、3回対称、4回対称であることが望ましい。
このような振動片20の駆動振動を励振する駆動回路100では、上記の構成の発振ル
ープ内のゲインが「1」より大きい状態で発振スタートする。この時点では、駆動振動片
への入力は雑音のみであるが、この雑音は、目的とする駆動振動の固有共振周波数を含む
幅広い周波数の波動を含む。振動片20の駆動振動片の周波数フィルター作用によって、
目的とする固有共振周波数の波動を多く含む信号が出力され、この信号が電流電圧変換器
110において電圧値に変換され、AGC回路120は、この電圧値に基づいてGCA1
40のゲインを制御することで発振ループ内の発振振幅を制御する。発振ループ内でこう
した操作が繰り返されることによって、目的とする固有共振周波数の信号の割合が高くな
り、GCA140のゲイン制御によって、次第に、発振ループを信号が1周する間の利得
(ループゲイン)が「1」となり、この状態で駆動振動片が安定発振する。
駆動振動片を励振させて安定発振状態になり、振動片20を所与の方向に回転させると
、コリオリ力が振動片20に作用し、検出振動片が屈曲振動する。検出振動片には検出電
極が設けられ、検出回路200は、2つの検出電極から互いに極性が異なる検出信号を交
流増幅した後、駆動回路100からの参照信号を用いて同期検波して、感度の異なる2つ
のLPFで第1の検出信号OUT1、第2の検出信号OUT2を出力する。
2.2 検出回路
検出回路200は、交流増幅回路210と、同期検波回路220と、直流増幅器230
と、第1のLPF240と、第2のLPF250とを含む。交流増幅回路210は、第1
の電流電圧変換器212と、第2の電流電圧変換器214と、交流増幅器216と、BP
F218とを含む。第1の電流電圧変換器212の入力には、振動片20の検出振動片に
設けられた検出電極24aで発生した信号が供給され、第2の電流電圧変換器214の入
力には、振動片20の検出振動片に設けられた検出電極26aで発生した信号(検出電極
24aで発生した信号と逆極性の信号)が供給される。なお、振動片20の検出振動片に
設けられた検出電極24b、26bには、接地電源電圧が供給される。第1の電流電圧変
換器212及び第2の電流電圧変換器214の各々は、検出電極24a、26aで発生し
た信号を電圧値に変換し、変換された2つの電圧値を用いて交流増幅器216により交流
増幅される。BPF218は、交流増幅器216によって増幅された信号の周波数帯域の
うち、駆動回路100の発振信号の発振周波数を含む所定の帯域のみを通過させる。同期
検波回路220は、2値化回路150によって2値化された参照信号に同期して、発振信
号に対して90度位相がずれた検波信号を取り出す。直流増幅器230は、インピーダン
ス変換回路として機能し、その出力インピーダンスを低インピーダンス化すると共に、検
波信号を増幅する。これにより、第1のLPF240及び第2のLPF250には、タイ
ミングに応じて出力インピーダンスが変化する同期検波回路220ではなく、直流増幅器
230の出力信号から所定の低周波数帯域の信号のみを取り出して増幅した後、それぞれ
第1の検出信号OUT1、第2の検出信号OUT2として出力する。
第1のLPF240は、直流増幅器230によって増幅された検波信号の高周波成分を
除去するフィルター機能を有し、フィルター後の信号を第1の検出信号OUT1として出
力する。第2のLPF250は、第1のLPF240と同様に、直流増幅器230によっ
て増幅された検波信号の高周波成分を除去するフィルター機能を有し、フィルター後の信
号を第2の検出信号OUT2として出力する。
第1のLPF240及び第2のLPF250は、SCF回路により構成され、第1のL
PF240のゲインが、第2のLPF250のゲインと異なるように設定されている。よ
り具体的には、本実施形態では、第1のLPF240のゲインが、第2のLPF250の
ゲインより小さくなるように設定されている。角速度を検出するセンサー回路の場合には
、回転角度が1度当たりの出力電圧幅を異ならせることで、検出できる角速度の範囲を異
ならせることができる。そのため、同じ電源電圧内で、各LPFのゲインを異ならせるこ
とで検出範囲を異ならせることができる。これにより、第1のLPF240からの第1の
検出信号OUT1による検出範囲(ダイナミックレンジ)は、第2のLPF250からの
第2の検出信号OUT2による検出範囲より大きくなる。その一方、第1のLPF240
からの第1の検出信号OUT1による検出感度は、第2のLPF250からの第2の検出
信号OUT2による検出感度より低くなる。
また、第1のLPF240の構成は、第2のLPF250を250の構成と同様であり
、ゲインだけが異なるように設定される。更に、SCF回路により構成された第1のLP
F240のスイッチは、発振ループ内の駆動周波数を有する発振信号、又は2値化回路1
50によって該発振信号を2値化された参照信号を動作クロックとして制御される。従っ
て、第1のLPF240及び第2のLPF250の動作クロックの周波数は、発振ループ
内の発振信号の発振周波数(駆動周波数)と同じに設定される。
ここで、第1のLPF240及び第2のLPF250と同様の機能を有するLPFを、
入力抵抗(R)ならびに容量(C)の時定数を利用したRC積分回路で実現する場合につ
いて考える。このRC積分回路のカットオフ周波数fcは、fc=(1/(2π・Ci・
R))のように表される。Ciは、オペアンプの帰還ループに設けられる帰還キャパシタ
ー(積分容量)である。カットオフ周波数を極めて低周波数(例えば、1Hz程度)とす
る場合を想定すると、帰還キャパシターCiの容量値が大きくなり、回路の占有面積が飛
躍的に増大する。よって、入力抵抗Rの抵抗値を大きくする必要がある上、構成素子の製
造ばらつきによって、特性が変動する幅が大きくなる。
これに対して、入力抵抗RをSC回路で構成したSCF回路では、その入力抵抗Rの抵
抗値は、R=1/(fs・Cs)(fs:サンプリングクロック周波数、Cs:スイッチ
トキャパシターの容量)のように表される。ここで、サンプリングクロック周波数fsを
低くすれば、SC回路で構成された入力抵抗Rの等価抵抗を高抵抗化することができる。
従って、SCF回路で第1のLPF240及び第2のLPF250を構成することで、キ
ャパシターの容量の相対値で特性を精度良く決めることができるようになり、集積化に好
適な検出回路200(或いはセンサー回路10)を提供できるようになる。
2.2.1 第1のLPF、第2のLPF
本実施形態では、第1のLPF240の構成と第2のLPF250の構成は同様である
ため、以下では第1のLPF240の構成について説明する。
図4に、本実施形態における第1のLPF240の構成例のブロック図を示す。
第1のLPF240は、第1の積分器242と、第2の積分器244と、帰還キャパシ
ター回路246と、第4の帰還キャパシターCr4とを含んで構成される2次LPFであ
る。
第1の積分器242は、第1のオペアンプOP1を有するSC回路で構成される。即ち
、第1の積分器242は、スイッチと、キャパシターと、第1のオペアンプOP1とを含
む。第1の積分器242は、インピーダンス変換回路としての直流増幅器230の出力と
第1のオペアンプOP1の仮想接地端との間に接続される第1の入力キャパシター回路2
43と、第1のオペアンプOP1の出力と第1のオペアンプの仮想接地端との間に接続さ
れる第1の帰還キャパシターCr1とを含む。そして、第1の積分器242は、直流増幅
器230の出力と第1のオペアンプOP1の仮想接地端との間の電圧差と、第1の積分器
242の複数のキャパシターにより蓄積された電荷の一部を第1のオペアンプOP1の仮
想接地端にスイッチを介して入力し、第1の帰還キャパシターCr1によって第1のオペ
アンプOP1の出力電位を変化させる。
第2の積分器244は、第2のオペアンプOP2を有するSC回路で構成され、第1の
積分器242の出力に接続される。即ち、第2の積分器244も、スイッチと、キャパシ
ターと、第2のオペアンプOP2とを含む。第2の積分器244は、第1のオペアンプO
P1の出力と第2のオペアンプOP2の仮想接地端との間に接続される第2の入力キャパ
シター回路245と、第2のオペアンプOP2の出力と第2のオペアンプOP2の仮想接
地端との間に接続される第2の帰還キャパシターCr2とを含む。そして、第2の積分器
244は、第1のオペアンプOP1の出力と第2のオペアンプOP2の仮想接地端との間
の電圧差と、第2の積分器244の複数のキャパシターにより蓄積された電荷の一部を第
2のオペアンプOP2の仮想接地端にスイッチを介して入力し、第2の帰還キャパシター
Cr2によって第2のオペアンプOP2の出力電位を変化させる。
帰還キャパシター回路246は、第2の積分器244の出力と第1のオペアンプOP1
の仮想接地端との間に挿入される第3の帰還キャパシターCr3を有する。第4の帰還キ
ャパシターCr4は、帰還キャパシター回路246と並列に接続される。
このように、第1のLPF240は、SC積分器である第1の積分器242及び第2の
積分器244、帰還キャパシター回路246、及び第4の帰還キャパシターCr4を含む
SCF回路として構成される。これにより、キャパシターの容量の相対値で特性を精度良
く決めることができるようになる。そして、SCF回路を構成するスイッチのスイッチ制
御によって、SCF回路を構成するキャパシターの電荷の充電及び転送を繰り返し行うこ
とで、2次LPFの機能を実現することができる。
そこで、図2の第1のLPF240は、次のように構成されることが望ましい。
即ち、第1の積分器242は、互いに同じ容量値に設定された第1の入力キャパシター
C1及び第2の入力キャパシターC2を有する第1の入力キャパシター回路243と、第
1の入力キャパシター回路243に充電された電荷量に対応した信号を増幅する第1のオ
ペアンプOP1と、第1のオペアンプOP1の仮想接地端(入力ノード、反転入力端子)
と出力との間に挿入された第1の帰還キャパシターCr1とを含むLPFである。第1の
入力キャパシター回路243には、図2のインピーダンス変換回路としての直流増幅器2
30の出力信号(インピーダンス変換回路からのインピーダンス変換信号)が供給される
。そして、第1の入力キャパシター回路243(第1の積分器242)には、第1のクロ
ックCLK1と、該第1のクロックCLK1の第2のクロックCLK2とが入力されてお
り、第1のクロックCLK1がHレベルである第1の期間T1において(即ち、第1のク
ロックCLK1に同期して)、第2のクロックCLK2がHレベルである第2の期間T2
に(即ち、第2のクロックCLK2に同期して)第2の入力キャパシターC2に充電され
た電荷を第1の入力キャパシターC1に転送し、第2の期間T2において、第1の入力キ
ャパシターC1に充電された電荷を第1の帰還キャパシターCr1に転送する。この動作
を繰り返すことで、LPFとして動作する。
一方、第2の積分器244は、互いに同じ容量値に設定された第3の入力キャパシター
C3及び第4の入力キャパシターC4を有する第2の入力キャパシター回路245と、第
2の入力キャパシター回路245に充電された電荷量に対応した信号を増幅する第2のオ
ペアンプOP2と、第2のオペアンプOP2の仮想接地端と出力との間に挿入された第2
の帰還キャパシターCr2とを含むLPFである。第2の入力キャパシター回路245に
は、図2のインピーダンス変換回路としての直流増幅器230の出力信号が供給される。
そして、第2の入力キャパシター回路245(第2の積分器244)には、第1のクロッ
クCLK1と第2のクロックCLK2とが入力されており、第2の期間T2において、第
1の期間T1に(即ち、第1のクロックCLK1に同期して)第4の入力キャパシターC
4に充電された電荷を第3の入力キャパシターC3に転送し、第1の期間T1において、
第3の入力キャパシターC3に充電された電荷を第2の帰還キャパシターCr2に転送す
る。この動作を繰り返すことで、LPFとして動作する。
帰還キャパシター回路246は、第1の期間T1において、第2の積分器244の出力
と第1のオペアンプOP1の仮想接地端との間に挿入され、第2の期間T2において第3
の帰還キャパシターCr3に充電された電荷を放電する。
なお、第1の入力キャパシター回路243は、3以上の入力キャパシターを備え、第1
のクロックCLK1及び第2のクロックCLK2に同期して、上記のように電荷の充放電
や転送を行うようにしてもよい。第1の入力キャパシター回路243は、第1の入力キャ
パシターC1及び第2の入力キャパシターC2を含むSC回路であり、その構成に限定さ
れるものではない。
同様に、第2の入力キャパシター回路245は、3以上の入力キャパシターを備え、第
1のクロックCLK1及び第2のクロックCLK2に同期して、上記のように電荷の充放
電や転送を行うようにしてもよい。第2の入力キャパシター回路245は、第3の入力キ
ャパシターC3及び第4の入力キャパシターC4を含むSC回路であり、その構成に限定
されるものではない。
更に、帰還キャパシター回路246は、第3の帰還キャパシターCr3を有するSC回
路であり、同様にSC回路で構成される第1の入力キャパシター回路243及び第2の入
力キャパシター回路245に含まれるスイッチに対するスイッチ制御に対応した制御が行
われるスイッチを含んで構成される。
図5に、本実施形態における第1のLPF240の構成例の回路図を示す。図5は、第
1のLPF240の構成を示すが、第2のLPF250の構成も図5と同様である。なお
、図5において、図4と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
図6に、本実施形態における第1のクロックCLK1及び第2のクロックCLK2の説
明図を示す。
なお、図5では、SC回路に複数のスイッチが設けられるが、各スイッチには、「1」
と表記されるスイッチと、「2」と表記されるスイッチの2種類がある。「1」と表記さ
れるスイッチは、第1のクロックCLK1で動作するスイッチ(第1フェーズスイッチ)
である。即ち、「1」と表記されたスイッチは、第1のクロックCLK1のアクティブ期
間(Hレベルの期間)に導通状態になり、第1のクロックCLK1の非アクティブ期間(
Lレベルの期間)に非導通状態になる。「2」と表記されるスイッチは、第2のクロック
CLK2で動作するスイッチ(第2フェーズスイッチ)である。即ち、「2」と表記され
たスイッチは、第2のクロックCLK2のアクティブ期間(Hレベルの期間)に導通状態
になり、第2のクロックCLK2の非アクティブ期間(Lレベルの期間)に非導通状態に
なる。
また、図5では、第1のLPF240を構成するキャパシターに対して、括弧で容量値
を付している。即ち、第1の入力キャパシターC1の容量値は第2の入力キャパシターC
2の容量値と同じになるように設定されており、それぞれ容量値Gを有する。第1の帰還
キャパシターCr1は、容量値Dに設定されている。第3の入力キャパシターC3の容量
値は第4の入力キャパシターC4の容量値と同じになるように設定されており、それぞれ
容量値Aを有する。第2の帰還キャパシターCr2は、容量値Bに設定されている。第3
の帰還キャパシターCr3は、容量値Cに設定されている。第4の帰還キャパシターCr
4は、容量値Eに設定されている。
第1のLPF240では、SC回路を構成するスイッチのスイッチ動作を制御する動作
クロックとして、図6に示すように、第1のクロックCLK1と第2のクロックCLK2
とが入力されている。第1のクロックCLK1と第2のクロックCLK2は、駆動回路1
00からの参照信号に基づいて生成される。第2のクロックCLK2は、第1のクロック
とは逆相のクロックであり、第1のクロックCLK1によりスイッチ制御されるスイッチ
と第2のクロックCLK2によりスイッチ制御されるスイッチとが同時にオンしないよう
に各クロックが変化するようになっている。なお、第2のLPF250にも、第1のLP
F240の第1のクロックCLK1及び第2のクロックCLK2の各々と同相で、且つ、
同一周波数の2つの動作クロックが供給される。これにより、クロックの漏れを最小限に
する2次の第1のLPF240及び第2のLPF250を提供できるようになる。
図5に示すように、第1の入力キャパシター回路243は、直流増幅器230の出力信
号(インピーダンス変換信号)が供給される信号入力ノードND1と第1の入力キャパシ
ターC1の一端との間に挿入される第1のスイッチSW1と、第1の入力キャパシターC
1の該一端と基準電位(例えばアナログ接地電位、AGND)との間に挿入される第2の
スイッチSW2と、信号入力ノードND1と第2の入力キャパシターC2の一端との間に
挿入される第3のスイッチSW3と、第2の入力キャパシターC2の該一端と基準電位と
の間に挿入される第4のスイッチSW4と、第2の入力キャパシターC2の他端と基準電
位との間に挿入される第5のスイッチSW5と、第2の入力キャパシターC2の該他端と
第1の入力キャパシターC1の他端との間に挿入される第6のスイッチSW6と、第1の
入力キャパシターC1の該他端と第1のオペアンプOP1の仮想接地端との間に挿入され
る第7のスイッチSW7とを有する。
図5に示すように、第1のスイッチSW1、第4のスイッチSW4、及び第6のスイッ
チSW6の各々は、第1のクロックCLK1によってスイッチ制御され、第1のクロック
CLK1のアクティブ期間に導通状態に設定され、第1のクロックCLK1の非アクティ
ブ期間に非導通状態に設定される。第2のスイッチSW2、第3のスイッチSW3、第5
のスイッチSW5、及び第7のスイッチSW7の各々は、第2のクロックCLK2によっ
てスイッチ制御され、第2のクロックCLK2のアクティブ期間に導通状態に設定され、
第2のクロックCLK2の非アクティブ期間に非導通状態に設定される。
第2の入力キャパシター回路245は、第1のオペアンプOP1の出力が供給される接
続ノードND2と第3の入力キャパシターC3の一端との間に挿入される第8のスイッチ
SW8と、第3の入力キャパシターC3の該一端と基準電位との間に挿入される第9のス
イッチSW9と、接続ノードND2と第4の入力キャパシターC4の一端との間に挿入さ
れる第10のスイッチSW10と、第4の入力キャパシターC4の該一端と基準電位との
間に挿入される第11のスイッチSW11と、第4の入力キャパシターC4の他端と基準
電位との間に挿入される第12のスイッチSW12と、第4のキャパシターの該他端と第
3の入力キャパシターC3の他端との間に挿入される第13のスイッチSW13と、第3
のキャパシターの該他端と第2のオペアンプの仮想接地端との間に挿入される第14のス
イッチSW14とを有する。
図5に示すように、第9のスイッチSW9、第10のスイッチSW10、第12のスイ
ッチSW12、及び第14のスイッチSW14の各々は、第1のクロックCLK1によっ
てスイッチ制御され、第1のクロックCLK1のアクティブ期間に導通状態に設定され、
第1のクロックCLK1の非アクティブ期間に非導通状態に設定される。第8のスイッチ
SW8、第11のスイッチSW11、及び第13のスイッチSW13の各々は、第2のク
ロックCLK2によってスイッチ制御され、第2のクロックCLK2のアクティブ期間に
導通状態に設定され、第2のクロックCLK2の非アクティブ期間に非導通状態に設定さ
れる。
帰還キャパシター回路246は、第1のオペアンプOP1の仮想接地端と第3の帰還キ
ャパシターCr3の一端との間に挿入される第15のスイッチSW15と、第3の帰還キ
ャパシターCr3の該一端と基準電位との間に挿入される第16のスイッチSW16と、
第3の帰還キャパシターCr3の他端と基準電位との間に挿入される第17のスイッチS
W17と、第3の帰還キャパシターCr3の該他端と第2のオペアンプOP2の出力との
間に挿入される第18のスイッチSW18とを有する。
図5に示すように、第15のスイッチSW15及び第18のスイッチSW18の各々は
、第1のクロックCLK1によってスイッチ制御され、第1のクロックCLK1のアクテ
ィブ期間に導通状態に設定され、第1のクロックCLK1の非アクティブ期間に非導通状
態に設定される。第16のスイッチSW16及び第17のスイッチSW17の各々は、第
2のクロックCLK2によってスイッチ制御され、第2のクロックCLK2のアクティブ
期間に導通状態に設定され、第2のクロックCLK2の非アクティブ期間に非導通状態に
設定される。
図5に示す構成において、第1クロックCLK1又は第2のクロックCLK2のタイミ
ングでキャパシターに電荷を蓄積したり、キャパシターの蓄積電荷を放電(放出)させた
りして、その放電による電荷移動をオペアンプ及び帰還キャパシターを用いて積分すると
いう動作が行われる。キャパシターに蓄積される電荷と、キャパシターから放出される電
荷は同じである。
図7に、SC回路を用いたLPFとして一般的に良く知られているFleisher&
LakerのLPFの構成例の回路図を示す。図7は、2次LPFの構成例を表したもの
であり、図5に対応する部分には同一の符号を付している。
図7に示すFleisher&LakerのLPFでは、信号入力ノードに供給される
入力信号Vinが、第2の積分器にも供給される。従って、図6に示す容量値Dのキャパ
シター、容量値Aのキャパシター、及び容量値Bのキャパシターの素子値には、入力信号
Vinが供給された容量値Iのキャパシターや容量値Jのキャパシターの素子値が影響す
る。
これに対して、図5に示す構成では、信号入力ノードに供給される入力信号Vinが、
第2の積分器244に供給されることはない。即ち、第1の帰還キャパシターCr1、第
3の入力キャパシターC3、第4の入力キャパシターC4、及び第2の帰還キャパシター
Cr2の間には他の入力キャパシター素子が関与しない。これによって、第1の帰還キャ
パシターCr1と第3の入力キャパシターC3(又は第4の入力キャパシターC4)のサ
イジング、第3の入力キャパシターC3(又は第4の入力キャパシターC4)と第2の帰
還キャパシターCr2のサイジングが可能となる。例えば、第3のキャパシターC3の容
量値と第2の帰還キャパシターCr2の容量値との比、第1の帰還キャパシターCr1の
容量値と第3の帰還キャパシターC3の容量値との比を一定にしたまま、他の素子の素子
値を決定することができる。この結果、LPFを構成する各素子の素子値の広がりを抑え
、第1のLPF240の高精度な設計を容易化できるようになる。
2.2.2 第1のLPFの伝達関数
第1のLPF240の伝達関数は、次のように求められる。
図8に、第1のLPF240のシグナルフローグラフを示す。図8において、第1のオ
ペアンプOP1の出力ノードの電圧をVx、Vyと表す。なお、図8では、図5の各素子
の素子値をそのまま表している。
まず、第1のLPF240の出力電圧Voutと、第1のオペアンプOP1の出力ノー
ドの電圧Vxとの関係は、z平面において次のようになる。
Figure 2011069628
同様に、第1のLPF240の入力電圧Vinと、第1のオペアンプOP1の出力ノー
ドの電圧Vyとの関係は、z平面において次のようになる。
Figure 2011069628
また、第1のLPF240の出力電圧Voutは、電圧Vx、Vyを用いると、z平面
において次のように表される。
Figure 2011069628
式(1)、式(2)を式(3)に代入することで、第1のLPF240の伝達関数T(
z)=Vout/Vinは、次式のようになる。なお、VxとVyは、半クロックがずれ
ているため、z−1/2を考慮する。
Figure 2011069628
式(4)に示す通り、第1のLPF240の伝達関数T(z)は、いわゆる一般的な2
次LPF関数となり、第1のLPF240は、2次LPFとして機能することを意味する
。なお、上記は第1のLPF240の伝達関数について説明したが、第2のLPF250
の構成は第1のLPF240の構成と同様であるため、同様に2次LPFとして機能する
ことがわかる。
ここで、s平面における2次LPFの状態変数型の一般的な伝達関数は、次式で表され
る。以下の式において、ωはs平面におけるカットオフ周波数、QはQ値、kはゲインを
表す。
Figure 2011069628
ここで、式(5)をz変換して得られたz平面における伝達関数に対して、次式を用い
て、双一次変換を行うことで、バイカット型の2次LPFで構成することができる。
Figure 2011069628
式(6)は、s平面の左半面の全領域をz平面の単位円内に写像し、s平面の虚軸をz
平面の単位円上に写像する双一次変換を表す。式(6)において、Tは、LPFのクロッ
ク周波数の逆数に相当する。このとき、sの実周波数Ωと、z=ejωTのωとの対応は
、式(7)となる。
Figure 2011069628
ここで、式(7)より、z平面におけるカットオフ周波数をωとすると、式(8)の
ように表される。
Figure 2011069628
式(5)に、式(6)及び式(8)を代入すると、2次LPFの状態変数型の伝達関数
をz変換した結果T(z)が求められる。従って、式(4)の各素子値を式(9)に対応
付けることで、2次のLPFを構成することができる。
Figure 2011069628
以上のように、図7に示す構成に比べて、素子値の決定の自由度が高く、且つ、LPF
としてのフィルター機能を有する第1のLPF240及び第2のLPF250を2次LP
Fとして実現できるようになる。そして、第1のLPF240及び第2のLPF250の
各々は、互いにゲインが異なるように各素子値を決定できるようになる。
2.2.3 その他
本実施形態において、第1のLPF240及び第2のLPF250では、複数のキャパ
シターが接続されている。特に、集積回路装置では、面内の容量ばらつきによって、キャ
パシターの素子数の増加は、電荷の高精度な移動制御を困難にする。従って、キャパシタ
ーの素子数が増えたとしても、できるだけ特性を設計通りと同等の特性を実現できること
が望ましい。そこで、本実施形態では、以下のように第1のLPF240及び第2のLP
F250を構成する各キャパシターの形状、面積、各スイッチのサイズが、次のように設
定されていることが望ましい。
2.2.3.1 キャパシターの形状、面積及びスイッチのサイズ
図9に、図5の第1のLPF240の第1の入力キャパシター回路243を構成する上
での好ましい条件の一例を説明するための図を示す。図9において、図5と同一部分には
同一符号を付し、適宜説明を省略する。なお、図9では、第1の入力キャパシター回路2
43について説明するが、第1のLPF240の第2の入力キャパシター回路245、第
2のLPF250の第1の入力キャパシター回路及び第2の入力キャパシター回路につい
ても同様である。
図9において、第1の入力キャパシターC1及び第2入力の入力キャパシターC2の形
状、面積(サイズ)は同一に設定されることが好ましい。第1の入力キャパシターC1及
び第2の入力キャパシターC2は、スイッチの状態により、蓄積した電荷を別のキャパシ
ターに転送する機能を果たす。このようなキャパシターに寄生し、特性に影響を与える可
能性がある寄生容量を考慮したとき、集積回路装置内に形成されたキャパシターとその寄
生容量の大きさの比はほぼ一定と見なすことができる。そして、非特許文献1に開示され
ているように、スイッチの寄生容量Cg1〜Cg3を無視することで、上記のキャパシタ
ーの寄生容量の影響を補償できることが知られている。
そこで、本実施形態では、第1〜第7のスイッチSW1〜SW7の各々のサイズは同一
に設定されるのが好ましい。これによって、第1〜第7のスイッチSW1〜SW7の各ス
イッチに接続される寄生容量の容量値を揃えることができる。スイッチの寄生容量Cg1
〜Cg3を無視できなくても、例えば、各スイッチの特性が同じものとして扱って回路の
伝達関数を導くことができる。
そして、本実施形態では、各スイッチの寄生容量Cg1〜Cg3を考慮して、第1の入
力キャパシターC1及び第2の入力キャパシターC2の面積(サイズ)は同一に設定する
ことで、各キャパシターの寄生容量の影響を補償し、且つ、電荷の移動制御を高精度に実
現できるようになる。
そのため、本実施形態では、第1の入力キャパシターC1及び第2の入力キャパシター
C2の形状及び面積は同一に設定され、且つ、第1の入力キャパシターC1及び第2の入
力キャパシターC2は共通の製造工程により製造されるのがよい。
キャパシターの面積(占有面積)のみならず、形状(例えば、電極の形状、電極に接続
される配線の形状等)を同一化し、且つ、製造工程(製造プロセス)も共通化することに
よって、キャパシターとその寄生容量の大きさの比の精度を、より高精度に制御すること
が可能である。その結果、より高精度な回路設計が可能となる。
第2の入力キャパシター回路245についても同様であり、第8〜第14のスイッチS
W8〜SW14の各々のサイズは同一に設定されるのが好ましい。これによって、第8〜
第14のスイッチSW8〜SW14の各スイッチに接続される寄生容量の容量値を揃える
ことができる。スイッチの寄生容量Cg1〜Cg3を無視できなくても、例えば、各スイ
ッチの特性が同じものとして扱って回路の伝達関数を導くことができる。
そして、本実施形態では、各スイッチの寄生容量Cg1〜Cg3を考慮して、第3の入
力キャパシターC3及び第4の入力キャパシターC4の面積(サイズ)は同一に設定する
ことで、各キャパシターの寄生容量の影響を補償し、且つ、電荷の移動制御を高精度に実
現できるようになる。そのため、本実施形態では、第3の入力キャパシターC3及び第4
の入力キャパシターC4の形状及び面積は同一に設定され、且つ、第3の入力キャパシタ
ーC3及び第4の入力キャパシターC4は共通の製造工程により製造されるのがよい。
同様の理由によって、図5の帰還キャパシター回路246を構成する第15〜第18の
スイッチSW15〜SW18の各々についても、第1〜第7のスイッチSW1〜SW7の
各々のサイズと同一に設定されるのが好ましい。
以上のように、第1の入力キャパシターC1及び第2の入力キャパシターC2の面積(
サイズ)が同一に設定され、且つ、第1〜第7のスイッチSW1〜SW7の各々のサイズ
が同一に設定され、第3の入力キャパシターC3及び第4の入力キャパシターC4の面積
(サイズ)が同一に設定され、且つ、第8〜第14のスイッチSW8〜SW14の各々の
サイズが同一に設定されることで、寄生容量の影響を無視できるほど小さくする回路構成
を実現し易くなる。
2.2.3.2 キャパシターの方向性
更に、本実施形態では、集積回路装置内に形成されるキャパシターの寄生容量を考慮し
て、その方向性を設けることが好ましい。
図10(A)、図10(B)に、キャパシターの構造上、大きな寄生容量の第1の電極
と小さな寄生容量の第2の電極が存在することを説明するための図を示す。図10(A)
は、集積回路装置内に形成されるキャパシターの断面構造を模式的に表す。図10(B)
は、第1のLPF240及び第2のLPF250を構成するキャパシターの説明図を表す
図10(A)、図10(B)において、第1の電極ME1は大きな寄生容量が接続され
る電極であり、第2の電極ME2は、寄生容量がより小さい電極である。即ち、第2の電
極ME2は、第1の電極ME1に比べて、基板(例えば半導体基板)SUBからの距離が
遠い位置にある。よって、基板SUBや、基板上に形成される絶縁膜(フィールド酸化膜
等)INS等に起因する寄生容量(Cppa,Cppb,Cpcc)の影響を受けにくい
。なお、図10(A)のCxは、正規の容量を示す。
そこで、第1の電極ME1と第2の電極ME2とを区別するために、1つのキャパシタ
ーを図10(B)のように表記し、図10(B)では第1の電極ME1に接続される端子
Y1の信号が寄生容量Cppnの影響を受けやすいことを表している。
図11に、第1のLPF240におけるキャパシターの好ましい結線の例を説明するた
めの図を示す。図11において、図5と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略す
る。
第1の入力キャパシターC1、第2の入力キャパシターC2、及び第1の帰還キャパシ
ターCr1の各々には、仮想的に寄生容量Cp1〜Cp6が接続される。ここで、第1の
オペアンプOP1の入力ノードであるノードN10の電位は、第1の帰還キャパシターC
r1に転送される電荷量に大きく影響するため、回路特性を高精度に実現しようとする場
合、できるだけ寄生容量の影響を受けないようにするのが好ましい。
また、第3の入力キャパシターC3、第4の入力キャパシターC4、及び第2の帰還キ
ャパシターCr2の各々には、仮想的に寄生容量Cp7〜Cp12が接続される。ここで
、第2のオペアンプOP2の入力ノードであるノードN11の電位は、第2の帰還キャパ
シターCr2に転送される電荷量に大きく影響するため、回路特性を高精度に実現しよう
とする場合、できるだけ寄生容量の影響を受けないようにするのが好ましい。
更に、第3の帰還キャパシターCr3及び第4の帰還キャパシターCr4の各々には、
仮想的に寄生容量Cp13〜Cp16が接続される。ここで、オペアンプOP1の入力ノ
ードであるノードN11及び第2のオペアンプOP2の出力ノードであるノードN12の
電位は、第3の帰還キャパシターCr3及び第4の帰還キャパシターCr4が充放電する
電荷量に大きく影響するため、回路特性を高精度に実現しようとする場合、できるだけ寄
生容量の影響を受けないようにするのが好ましい。
そこで、図11に示す各キャパシターが、基板に近い位置に設けられる第1の電極ME
1と、基板から遠い位置に設けられる第2の電極ME2とを有する場合に、第1の帰還キ
ャパシターCr1と第4の帰還キャパシターCr4の各々の第2の電極ME2同士が共通
に接続され、第1のオペアンプOP1の入力ノードであるノードN10に接続されること
が好ましい。また、第2の帰還キャパシターCr2と第4の帰還キャパシターCr4の各
々の第1の電極ME1同士が共通に接続され、第2のオペアンプOP2の出力ノードであ
るノードN11に接続されることが好ましい。
更に、スイッチを介して接続されるキャパシター同士についても、第1フェーズスイッ
チ又は第2フェーズスイッチにより導通状態に設定されたとき、第1の入力キャパシター
C1、第2の入力キャパシターC2、第1の帰還キャパシターCr1、及び第3の帰還キ
ャパシターCr3の各々は、第2の電極ME2同士が接続されるように方向性を有してい
ることが好ましい。更にまた、第3の入力キャパシターC3、第4の入力キャパシターC
4、及び第2の帰還キャパシターCr2の各々は、第2の電極ME2同士が接続されるよ
うに方向性を有していることが好ましい。
こうすることで、第1のオペアンプOP1の入力ノードであるノードN10に接続され
る可能性がある寄生容量Cp2、Cp4、Cp5、Cp13、Cp15が小さくなり、こ
れらの寄生容量の影響を最小限に抑えて、第1のオペアンプOP1の入力ノードの電位を
高精度に制御できるようになる。また、第2のオペアンプOP2の入力ノードであるノー
ドN11に接続される可能性がある寄生容量Cp8、Cp10、Cp11が小さくなり、
これらの寄生容量の影響を最小限に抑えて、第2のオペアンプOP2の入力ノードの電位
を高精度に制御できるようになる。
一方、第1の電極ME1には、低インピーダンスのノード(例えば、第1のオペアンプ
OP1及び第2のオペアンプOP2の出力ノード、信号入力ノードND1等)が接続され
るため、第1の電極ME1に接続される可能性がある寄生容量Cp1、Cp3、Cp6、
Cp7、Cp9、Cp12、Cp14、Cp16は、回路特性に影響を与えず、無視する
ことができるようになる。
3. 処理回路
図12に、図1の処理回路350の構成例のブロック図を示す。図12において、図1
と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
処理回路350は、図1に示す第1のADC352、第2のADC354、及び演算処
理回路360の他に、第1のバッファーアンプ370、第2のバッファーアンプ372、
第1のアンチエリアシングフィルター374、第2のアンチエリアシングフィルター37
6、第1の切替スイッチ392、第2の切替スイッチ394を含む。また、処理回路35
0は、図1のクロック生成回路356として発振器380を備え、発振器380が、第1
のADC352及び第2のADC354のサンプリングクロックを生成する。演算処理回
路360は、角度演算処理部362と、感度切替部364とを含む。
第1のバッファーアンプ370は、検出回路200からの第1の検出信号OUT1を増
幅する。第1のアンチエリアシングフィルター374は、エリアシングノイズを除去する
ために、第1のバッファーアンプ370によって増幅された信号に対して不要な周波数成
分を除去する。第1のADC352は、第1のアンチエリアシングフィルター374によ
って不要な周波数成分を除去された信号に対応したディジタル値を生成する。第1のAD
C352は、例えば逐次比較型のA/D変換器で構成され、発振器380からのサンプリ
ングノイズを用いて、アナログ信号をディジタル値に変換する。第1のADC352によ
って変換されたディジタル値は、第1の切替スイッチ392を介して演算処理回路360
に供給される。
第2のバッファーアンプ372は、検出回路200からの第2の検出信号OUT2を増
幅する。第2のアンチエリアシングフィルター376は、エリアシングノイズを除去する
ために、第2のバッファーアンプ372によって増幅された信号に対して不要な周波数成
分を除去する。第2のADC354は、第2のアンチエリアシングフィルター376によ
って不要な周波数成分を除去された信号に対応したディジタル値を生成する。第2のAD
C354は、第1のADC352と同様の構成を有し、第1のADC352と同一周波数
で同位相のサンプリングクロックを用いて、アナログ信号をディジタル値に変換する。第
2のADC354によって変換されたディジタル値は、第2の切替スイッチ394を介し
て演算処理回路360に供給される。
演算処理回路360では、角度演算処理部362が、第1のADC352によって変換
されたディジタル値、又は第2のADC354によって変換されたディジタル値を用いて
角度演算処理を行う。感度切替部364は、第1のADC352によって変換されたディ
ジタル値、第2のADC354によって変換されたディジタル値又は角度演算処理結果に
基づいて、第1の切替スイッチ392及び第2の切替スイッチ394の一方を導通状態に
設定し、他方を非導通状態に設定する。例えば、感度切替部364は、第1の検出信号O
UT1及び第2の検出信号OUT2のうち、所望の感度の検出信号を用いて角度演算処理
部362により角度演算処理を行わせることができる。
図13に、図1又は図12の第1のADC352の構成例のブロック図を示す。図13
は、第1のADC352の構成例について説明するが、第2のADC354も同様に構成
される。
第1のADC352は、サンプルホールド回路600、コンパレーター602、逐次比
較レジスター604、D/A変換回路606、基準電圧生成回路608を含む。サンプル
ホールド回路600は、発振器380からのサンプリングクロックに基づいて、第1のア
ンチエリアシングフィルター374で不要な周波数成分が除去された信号をサンプリング
し、該サンプリングクロックに対応した帰還だけホールドする。コンパレーター602は
、サンプルホールド回路600でホールドされた信号と、D/A変換回路606によって
変換されたアナログ値とを比較し、比較結果を逐次比較レジスター604に出力する。基
準電圧生成回路608で生成された基準電圧はD/A変換回路606に入力され、D/A
変換回路606はこの基準電圧を用いて、逐次比較レジスター604からのディジタル値
に対応したアナログ信号を出力する。
逐次比較レジスター604は、スタート信号STに同期して初期ディジタル値が設定さ
れると、コンパレーター602の比較結果に基づいて上位ビットから順番に1ビットずつ
変化させる。これにより、コンパレーター602は、D/A変換回路606に入力される
ディジタル値を変化させて該ディジタル値に対応したアナログ信号を基準に、サンプルホ
ールド回路600でホールドされた信号に対応するディジタル値を検出する。こうして、
コンパレーター602によって両者が一致したことが検出されると、逐次比較レジスター
604はエンド信号ENDを出力し、該エンド信号ENDに対応して出力される逐次比較
レジスター604のディジタル値が、第1のADC352によって変換されたディジタル
値DOUTとして取得される。
本実施形態では、第1のLPF240及び第2のLPF250の動作クロックは、第1
のADC352及び第2のADC354のサンプリングクロックの4倍以上の周波数を有
する。これにより、第1のLPF240及び第2のLPF250は、z変換して構成され
るため、スイッチングノイズが小さくなる上に、動作クロックの周波数を高く設定し、第
1のADC352及び第2のADC354のサンプリングクロックの周波数を低く設定す
ることにより、互いに非同期であってもサンプリングノイズを低くすることができる。
図14に、上記の伝達関数を求める際に行った双一次変換の説明図を示す。図14は、
横軸に式(7)のω、縦軸に式(7)のΩをとる。
図14に示すように、双一次変換では、所定周波数以上では非線形な写像となることが
知られている(例えば、武部、岩田、高橋、国枝:「スイッチトキャパシタ回路」、現代
工学者、昭和60年を参照のこと)。例えば、図14では、ω<π/(8T)の範囲では
略線形の写像であるが、それ以上の周波数範囲では非線形な写像となる。従って、図14
に示す線形性のある周波数範囲でスイッチングノイズを小さくし、且つ、その状態で検出
信号を精度良くディジタル値に変換するためには、サンプリング定理を考慮してサンプリ
ングクロックの周波数は、「4T」であることが望ましい。従って、動作クロックは、サ
ンプリングクロックの4倍以上の周波数に設定する。
例えば、サンプリングクロックの周波数は、発振ループ内の発振信号の分周信号の周波
数と同じであることが望ましい。こうすることで、発振器380では、所望のサンプリン
グクロックを容易に生成できるようになる。
更には、サンプリングクロックは、動作クロックと同相であることが望ましい。より具
体的には、周波数の低いサンプリングクロックの立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジ
が、周波数の高い動作クロックの立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジと同じタイミン
グであることが望ましい。こうすることで、スイッチングノイズを小さくし、且つ、サン
プリングノイズを小さくできるセンサー回路10を提供できるようになる。
3.1 処理回路の処理例
次に、演算処理回路360の処理例について説明する。演算処理回路360は、例えば
中央演算処理装置(Central Processing Unit:以下、CPUと略す)及びメモリーを有
し、該メモリーに格納されたプログラムを読み込んだCPUが、該プログラムに対応した
処理を実行することで、以下の処理をソフトウェア処理により実現できる。
図15に、図12の演算処理回路360の処理例のフローチャートを示す。例えばCP
Uは、メモリーに記憶された図15に示す処理例に対応したプログラムを読み込み該プロ
グラムに対応した処理を実行することで、図15に示す処理を行うことができる。この場
合、演算処理回路360を構成する各部の機能は、メモリーから読み込んだプログラムを
実行するCPUにより実現される。
まず、演算処理回路360は、第1のADC352を介した第1の検出信号OUT1に
対応したディジタル値、又は第2のADC354を介した第2の検出信号OUT2に対応
したディジタル値の有無を監視する(ステップS10)。ステップS10において、いず
れかの検出信号に対応したディジタル値が入力されていないと判断したとき(ステップS
10:N)、一連の処理を終了する(エンド)。
一方、いずれかの検出信号に対応したディジタル値が入力されていると判断したとき(
ステップS10:Y)、まず、感度切替部364において、検出回路200のゲインが他
方より大きく設定されたLPF(例えば第2のLPF250)から出力された検出信号を
取得するように第2の切替スイッチ394のみを導通状態に設定する(ステップS12)
。そして、演算処理回路360は、角度演算処理部362において、第2のADC354
によって変換されたディジタル値を用いて角度演算処理を行う(ステップS14)。
ステップS14では、第2のADC354によって変換されたディジタル値をDATA
_B、第2のLPF250の感度をSとすると、以下の式に従って角速度ωを求めた
後、回転角度を求める。
Figure 2011069628
次に、演算処理回路360は、第2のADC354に変換されたディジタル値に対応し
た振幅の絶対値が所与の閾値以上であるか否かを判別し(ステップS16)、閾値より小
さいと判別されたとき(ステップS16:N)、ステップS10に戻る。
一方、ステップS16において、閾値以上であると判別されたとき(ステップS16:
Y)、感度切替部364において、検出回路200のゲインが他方より小さく設定された
LPF(例えば第1のLPF240)から出力された検出信号を取得するように第1の切
替スイッチ392のみを導通状態に設定する(ステップS18)。そして、演算処理回路
360は、角度演算処理部362において、第1のADC352によって変換されたディ
ジタル値を用いて角度演算処理を行う(ステップS20)。
ステップS20では、第1のADC352によって変換されたディジタル値をDATA
_A、第1のLPF240の感度をSとすると、以下の式に従って角速度ωを求めた
後、回転角度を求める。
Figure 2011069628
ステップS20の後、演算処理回路360は、ステップS16に戻って処理を継続する
図16に、図15の処理例の説明図を示す。図16は、横軸に時間軸、縦軸に振幅をと
り、第1の検出信号OUT1、第2の検出信号OUT2、及び図15の処理例に従って処
理された結果として得られた角速度演算処理結果を模式的に表す。
例えば、第2の検出信号OUT2が第2のLPF250の電源電圧以上となり、それ以
上の振幅がクリッピングされるものとする。このとき、演算処理回路360では、所定の
閾値までは、感度の高い第2の検出信号OUT2を用いて角速度を求め(Q10)、閾値
以上となると、感度の低い第1の検出信号OUT1を用いて角速度を求める(Q11)。
そして、再び振幅の絶対値が閾値より小さくなったときに、演算処理回路360では、所
定の閾値までは、感度の高い第2の検出信号OUT2を用いて角速度を求める(Q10)
。こうして、感度を切り替えて角速度を求めることで、検出精度を向上させることが可能
となる。これにより、高感度で、振幅の大きい検出信号に対して、高精度な処理を実現で
きるようになる。しかも、感度が異なる検出信号に対して、付加回路を設ける必要がなく
なり、低コスト化も実現できるようになる。
4. 電子機器
本実施形態における測定システム300は、電子機器に搭載することができる。
図17に、本実施形態における測定システム300が適用された電子機器のハードウェ
ア構成例のブロック図を示す。図17において、図1と同一部分には同一符号を付し、適
宜説明を省略する。
電子機器400は、センサー回路10と、表示部550と、クロック生成回路510と
、CPU等の処理部520と、メモリー530と、操作部540とを有する。電子機器4
00を構成する各部は、バス(BUS)によって相互に接続されている。図1の処理回路
350を構成する各部は、A/D変換回路410又は処理部520に含まれる。なお、A
/D変換回路410は、処理部520に内蔵されていてもよい。
例えば、処理部520は、メモリー530から読み込んだプログラムに従って処理を実
行し、上記したように、センサー回路10で検出された検出信号の振幅又は感度に応じて
A/D変換回路410で変換されたディジタル値を用いて積分を行うことで角速度及び回
転角度を算出し、該角速度又は回転角度に対応した処理を実行する。
以上、本発明に係る物理量測定装置及び電子機器を上記の実施形態に基づいて説明した
が、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である
(1)例えば、スイッチの種類を入れ替えたり、素子の配置を若干、変更したりすると
いった回路構成の微調整は、適宜、なし得る。スイッチとして、MOSトランジスタース
イッチを使用したり、他の種類のスイッチを使用したりすることも、適宜、なし得る。従
って、このような変形例は、すべて本発明に含まれるものとする。
(2)上記の実施形態では、第1の入力キャパシター回路243及び第2の入力キャパ
シター回路245の各々は、2つの入力キャパシターを含む例について説明したが、本発
明はこれに限定されるものではない。例えば、第1の入力キャパシター回路243及び第
2の入力キャパシター回路245の各々は、3以上のキャパシターを備えたSC回路を採
用してもよい。
(3)上記の実施形態では、第1のADC352及び第2のADC354の各々が逐次
比較型のA/D変換回路である例について説明したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、A/D変換回路の構成に限定されない。サンプリングクロックで検出信号又は該
検出信号に対応した信号をサンプリングするものに本発明を適用できる。
10…センサー回路、 20…振動片、 22a,22b…駆動電極、
24a,24b,26a,26b…検出電極、 100…駆動回路、
110…電流電圧変換器、 120…AGC回路、 130,218…BPF、
140…GCA、 150…2値化回路、 200…検出回路、
210…交流増幅回路、 212…第1の電流電圧変換器、
214…第2の電流電圧変換器、 216…交流増幅器、 220…同期検波回路、
230…直流増幅器、 240…第1のLPF、 242…第1の積分器、
243…第1の入力キャパシター回路、 244…第2の積分器、
245…第2の入力キャパシター回路、 246…帰還キャパシター回路、
250…第2のLPF、 350…処理回路、 352…第1のADC、
354…第2のADC、 360…演算処理回路、 362…角度演算処理部、
364…感度切替部、 370…第1のバッファーアンプ、
372…第2のバッファーアンプ、 374…第1のアンチエリアシングフィルター、
376…第2のアンチエリアシングフィルター、 380…発振器、
392…第1の切替スイッチ、 394…第2の切替スイッチ、 400…電子機器、
410…A/D変換回路、 510…クロック生成回路、 520…処理部、
530…メモリー、 540…操作部、 550…表示部、
C1…第1の入力キャパシター、 C2…第2の入力キャパシター、
C3…第3の入力キャパシター、 C4…第4の入力キャパシター、
CLK1…第1のクロック、 CLK2…第2のクロック、
Cp1〜Cp16…寄生容量、 Cr1…第1の帰還キャパシター、
Cr2…第2の帰還キャパシター、 Cr3…第3の帰還キャパシター、
Cr4…第4の帰還キャパシター、 INS…絶縁膜、 ME1…第1の電極、
ME2…第2の電極、 OP1…第1のオペアンプ、 OP2…第2のオペアンプ、
OUT1…第1の検出信号、 OUT2…第2の検出信号、 SUB…基板、
SW1〜SW18…第1のスイッチ〜第18のスイッチ

Claims (15)

  1. 振動子と、
    前記振動子と発振ループを形成し、該振動子に駆動振動を励振する駆動回路と、
    前記振動子に励振される駆動振動及び測定すべき物理量に応じて第1の検出信号及び第
    2の検出信号を出力する検出回路とを含み、
    前記検出回路は、
    前記駆動振動及び前記物理量に応じて前記第1の検出信号を出力する第1の低域通過型
    フィルターと、
    前記第1の低域通過型フィルターのゲインと異なるゲインを有し、前記駆動振動及び前
    記物理量に応じて前記第2の検出信号を出力する第2の低域通過型フィルターとを含み、
    前記第1の低域通過型フィルター及び前記第2の低域通過型フィルターの各々は、
    スイッチトキャパシターフィルター回路により構成され、
    前記スイッチトキャパシターフィルター回路は、
    前記第1の検出信号及び前記第2の検出信号に対して行うA/D変換処理のサンプリン
    グクロックの4倍以上の周波数の動作クロックにより、スイッチ制御されることを特徴と
    する物理量測定装置。
  2. 請求項1において、
    前記動作クロックの周波数は、前記発振ループ内の発振信号の発振周波数と同じである
    ことを特徴とする物理量測定装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記サンプリングクロックの周波数は、前記発振ループ内の発振信号の分周信号の周波
    数と同じであることを特徴とする物理量測定装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記サンプリングクロックは、
    前記動作クロックと同相であることを特徴とする物理量測定装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記検出回路は、
    前記駆動振動及び前記物理量に対応した信号を増幅する増幅回路と、
    前記発振ループ内の発振信号に同期して前記増幅回路の増幅信号を検波する同期検波回
    路と、
    前記同期検波回路の出力インピーダンスを変換するインピーダンス変換回路とを含み、
    前記第1の低域通過型フィルター及び前記第2の低域通過型フィルターの各々には、
    前記インピーダンス変換回路の出力信号が供給されることを特徴とする物理量測定装置
  6. 請求項5において、
    前記駆動回路が、
    前記検出回路に対して、前記発振ループ内の発振信号を2値化した参照信号を出力し、
    前記同期検波回路が、
    前記参照信号に同期して、前記駆動振動及び前記物理量に対応した信号を検波すること
    を特徴とする物理量測定装置。
  7. 請求項5又は6において、
    前記第1の低域通過型フィルター及び前記第2の低域通過型フィルターの各々は、
    第1のオペアンプを有するスイッチトキャパシター回路で構成された第1の積分器と、
    第2のオペアンプを有するスイッチトキャパシター回路で構成され、前記第1の積分器
    の出力に接続される第2の積分器と、
    前記第2の積分器の出力と前記第1のオペアンプの仮想接地端との間に挿入される第3
    の帰還キャパシターを有する帰還キャパシター回路と、
    前記帰還キャパシター回路と並列に接続される第4の帰還キャパシターとを含み、
    前記第1の積分器は、
    前記インピーダンス変換回路の出力と前記第1のオペアンプの仮想接地端との間に接続
    される第1の入力キャパシター回路と、
    前記第1のオペアンプの出力と前記第1のオペアンプの仮想接地端との間に接続される
    第1の帰還キャパシターとを含み、前記インピーダンス変換回路の出力と前記第1のオペ
    アンプの仮想接地端との間の電圧差と、前記第1の積分器の複数のキャパシターにより蓄
    積された電荷の一部を前記第1のオペアンプの仮想接地端にスイッチを介して入力し、前
    記第1の帰還キャパシターによって前記第1のオペアンプの出力電位を変化させ、
    前記第2の積分器は、
    前記第1のオペアンプの出力と前記第2のオペアンプの仮想接地端との間に接続される
    第2の入力キャパシター回路と、
    前記第2のオペアンプの出力と前記第2のオペアンプの仮想接地端との間に接続される
    第2の帰還キャパシターとを含み、前記第1のオペアンプの出力と前記第2のオペアンプ
    の仮想接地端との間の電圧差と、前記第2の積分器の複数のキャパシターにより蓄積され
    た電荷の一部を前記第2のオペアンプの仮想接地端にスイッチを介して入力し、前記第2
    の帰還キャパシターによって前記第2のオペアンプの出力電位を変化させることを特徴と
    する物理量測定装置。
  8. 請求項5又は6において、
    前記第1の低域通過型フィルター及び前記第2の低域通過型フィルターの各々は、
    第1の入力キャパシターと、前記第1の入力キャパシターと同じ容量値に設定される第
    2の入力キャパシターとを有し、前記インピーダンス変換回路の出力信号が供給される第
    1の入力キャパシター回路と、
    前記第1の入力キャパシター回路に充電された電荷量に対応した信号を増幅する第1の
    オペアンプと、
    前記第1のオペアンプの仮想接地端と出力との間に挿入された第1の帰還キャパシター
    とを含む第1の積分器と、
    第3の入力キャパシターと、前記第3の入力キャパシターと同じ容量値に設定される第
    4の入力キャパシターとを有し、前記第1のオペアンプの出力に接続される第2の入力キ
    ャパシター回路と、
    前記第2の入力キャパシター回路に充電された電荷量に対応した信号を増幅する第2の
    オペアンプと、
    前記第2のオペアンプの仮想接地端と出力との間に挿入された第2の帰還キャパシター
    とを含む第2の積分器と、
    前記第2の積分器の出力と前記第1のオペアンプの仮想接地端との間に挿入可能に構成
    される第3の帰還キャパシターを有する帰還キャパシター回路と、
    前記帰還キャパシター回路と並列に接続される第4の帰還キャパシターとを含み、
    前記第1の入力キャパシター回路は、
    第1のクロックに同期して、前記第1のクロックと逆相の第2のクロックに同期して前
    記第2の入力キャパシターに充電された電荷を前記第1の入力キャパシターに転送し、前
    記第2のクロックに同期して、前記第1の入力キャパシターに充電された電荷を前記第1
    の帰還キャパシターに転送し、
    前記第2の入力キャパシター回路は、
    前記第2のクロックに同期して、前記第1のクロックに同期して第4の入力キャパシタ
    ーに充電された電荷を前記第3の入力キャパシターに転送し、前記第1のクロックに同期
    して、前記第3の入力キャパシターに充電された電荷を前記第2の帰還キャパシターに転
    送し、
    前記帰還キャパシター回路は、
    前記第1のクロックに同期して前記第2の積分器の出力と前記第1のオペアンプの仮想
    接地端との間に挿入され、前記第2のクロックに同期して前記第3の帰還キャパシターに
    充電された電荷を放電することを特徴とする物理量測定装置。
  9. 請求項8において、
    前記第1の入力キャパシター回路は、
    前記インピーダンス変換回路の出力信号が供給される信号入力ノードと前記第1の入力
    キャパシターの一端との間に挿入される第1のスイッチと、
    前記第1の入力キャパシターの一端と基準電位との間に挿入される第2のスイッチと、
    前記信号入力ノードと前記第2の入力キャパシターの一端との間に挿入される第3のス
    イッチと、
    前記第2の入力キャパシターの一端と基準電位との間に挿入される第4のスイッチと、
    前記第2の入力キャパシターの他端と基準電位との間に挿入される第5のスイッチと、
    前記第2の入力キャパシターの他端と前記第1の入力キャパシターの他端との間に挿入
    される第6のスイッチと、
    前記第1の入力キャパシターの他端と前記第1のオペアンプの仮想接地端との間に挿入
    される第7のスイッチとを有し、
    前記第2の入力キャパシター回路は、
    前記第1のオペアンプの出力が供給される接続ノードと前記第3の入力キャパシターの
    一端との間に挿入される第8のスイッチと、
    前記第3の入力キャパシターの一端と基準電位との間に挿入される第9のスイッチと、
    前記接続ノードと前記第4の入力キャパシターの一端との間に挿入される第10のスイ
    ッチと、
    前記第4の入力キャパシターの一端と基準電位との間に挿入される第11のスイッチと

    前記第4の入力キャパシターの他端と基準電位との間に挿入される第12のスイッチと

    前記第4の入力キャパシターの他端と前記第3の入力キャパシターの他端との間に挿入
    される第13のスイッチと、
    前記第3の入力キャパシターの他端と前記第2のオペアンプの仮想接地端との間に挿入
    される第14のスイッチとを有し、
    前記帰還キャパシター回路は、
    前記第1のオペアンプの仮想接地端と前記第3の帰還キャパシターの一端との間に挿入
    される第15のスイッチと、
    前記第3の帰還キャパシターの一端と基準電位との間に挿入される第16のスイッチと

    前記第3の帰還キャパシターの他端と基準電位との間に挿入される第17のスイッチと

    前記第3の帰還キャパシターの他端と前記第2のオペアンプの出力との間に挿入される
    第18のスイッチとを有することを特徴とする検出装置。
  10. 請求項9において、
    前記第1のスイッチ、前記第4のスイッチ、前記第6のスイッチ、前記第9のスイッチ
    、前記第10のスイッチ、前記第12のスイッチ、前記第14のスイッチ、前記第15の
    スイッチ、及び前記第18のスイッチの各々は、前記第1のクロックによってスイッチ制
    御され、
    前記第2のスイッチ、前記第3のスイッチ、前記第5のスイッチ、前記第7のスイッチ
    、前記第8のスイッチ、前記第11のスイッチ、前記第13のスイッチ、前記第16のス
    イッチ、及び前記第17のスイッチの各々は、前記第2のクロックによってスイッチ制御
    されることを特徴とする物理量測定装置。
  11. 請求項8乃至10のいずれかにおいて、
    前記第1の低域通過型フィルターにおける前記第1のクロック及び前記第2のクロック
    の各々は、前記第2の低域通過型フィルターにおける前記第1のクロック及び前記第2の
    クロックの各々と同相で、且つ、同一周波数であることを特徴とする物理量測定装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれかにおいて、
    前記物理量は、角速度であることを特徴とする物理量測定装置。
  13. 請求項1乃至12のいずれか記載の物理量測定装置を含むことを特徴とする電子機器。
  14. 請求項1乃至13のいずれか記載の物理量測定装置と、
    前記第1の検出信号に対してA/D変換を行う第1のA/D変換回路と、
    前記第2の検出信号に対してA/D変換を行う第2のA/D変換回路とを含み、
    前記第1のA/D変換回路及び前記第2のA/D変換回路の各々は、
    前記サンプリングクロックを用いてA/D変換処理を行うことを特徴とする電子機器。
  15. 請求項14において、
    前記第1のA/D変換回路の出力と前記第2のA/D変換回路の出力とに基づいて、前
    記物理量を求める演算処理部を含むことを特徴とする電子機器。
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