JP2011069547A - 冷凍空調装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】冷凍空調装置は、圧縮機1(1a、1b)、室外熱交換器2(2a、2b)、減圧装置3(3a、3b)、室内熱交換器4(4a、4b)を備えた二つの冷凍サイクルを有し、減圧装置は、複数の毛細管3が各々に室内熱交換器4に接続し、二つの冷凍サイクルの少なくとも一方に、室外熱交換器7aをバイパスするバイパス回路を備え、室内ファン6は、一方の冷凍サイクルの室内熱交換器と、他方の冷凍サイクルの室内熱交換器に送風し、それぞれの室内熱交換器4a、4bで熱交換された空気が混合されて室内に吹出される。そして、二つの冷凍サイクルの内のバイパス回路7aを備えた方が、室外熱交換器2aをバイパスさせた運転、他方が冷房運転を行うことにより除湿運転が行われる。
【選択図】図1
Description
そこで、液冷媒の分配により分配性能向上を図る空気調和装置が知られている。一例として、圧縮機と、室外熱交換器と、分配と減圧を兼用した複数の毛細管と、室内熱交換器と、アキュムレーターとが順に接続された冷媒回路を備えている冷房専用の車両用空気調和装置が知られている(例えば特許文献1参照)。この場合、分配された毛細管のそれぞれの端部は室内熱交換器を構成する各伝熱管に接続される。
なぜならば、分配と減圧を兼用した複数の毛細管の端部が室内熱交換器を構成するそれぞれの伝熱管に直接接続されるため、バイパス回路から伝熱管に冷媒を流し込む入口がない。従って、室内熱交換器を凝縮器として構成することができなくなるからである。
また、非特許文献1に記載の再加熱ヒーターや再加熱用凝縮器を設けない冷房の弱冷運転だけによる従来の除湿方法では、乗客の少ない閑散時にはどうしても車内温度が低下して、肌寒さを感じるため、快適性が低下するという課題があった。
また、冷房運転と暖房運転を組み合わせることで、サイクルによる除湿運転を行う従来技術や、特許文献4に記載の従来技術では温風と冷風の混合を考慮していないため機種によっては室内送風機から車内に温風と冷風が別々に送風される問題があった。
図1は本発明に係る冷凍空調装置の実施の形態1を示す概略構成図である。図において、冷凍空調装置は、圧縮機1a、室外熱交換器2a、減圧装置3a、室内熱交換器4aをそれぞれ冷媒が循環可能なように接続される第一の冷凍サイクルと、圧縮機1b、室外熱交換器2b、減圧装置3b、室内熱交換器4bをそれぞれ冷媒が循環可能なように接続して形成される第二の冷凍サイクル及び室外ファン5及び室内ファン6を有している。
なお、圧縮機1a、1bは容量型である。
通常の冷房運転の場合、バイパス回路7aの電磁弁8aを閉として、冷媒は室外熱交換器2a、2bを通過する経路で循環する。この場合、圧縮機1a、1bで圧縮・加熱された冷媒は室外熱交換器2a、2bで室外空気と熱交換することによって冷却・凝縮される。その後、冷媒は減圧装置3a、3bで減圧され、室内熱交換器4a、4bで室内空気と熱交換し加熱・蒸発されて圧縮機1a、1bへ流入するサイクルを形成する。この時、室内熱交換器4a、4bと熱交換することによって冷却された空気が室内ファン6によって室内へ吹出される。そして、圧縮機1a、1b及び減圧装置3a、3bはそれぞれ、温度センサー9及び湿度センサー10と温度センサー13、湿度センサー14によって検知される冷房負荷に対応した圧縮機容量となるよう制御される。一定速圧縮機であれば、アンロード運転、インバーター圧縮機であれば運転周波数の変更で容量を制御する。
図3に示すように冷凍空調装置は演算制御を行う制御部31と、各種データ類を一時記憶するメモリー32と、制御用プログラムや各種固定テーブル類を格納するROM33と、各種の設定スイッチ34と、これらを接続し、これらの間でデータ信号や制御信号が相互に乗り合う入出力バス35と、電磁弁8aと、この電磁弁8aを駆動する電磁弁駆動手段8a1と、温度センサー9a、9b、11a、11b、13と、これらの温度センサー9a、9b、11a、11b、13の出力信号を制御部31(制御手段を構成する)が処理できるディジタル信号に変換する温度検出部9a1、9b1、11a1、11b1、131と、湿度センサー10a、10b、12a、12b、14と、これらの湿度センサー10a、10b、12a、12b、14の出力信号を制御部31(制御手段を構成する)が処理できるディジタル信号に変換する湿度検出部10a1、10b1、12a1、12b1、141と、制御部31の制御の下に圧縮機用モーター1a、1bを駆動するインバーター1a1、1b1と、室外ファン5、制御部31の制御の下に室外ファン5を駆動する室外ファン駆動手段(モーター)51、室内ファン6、制御部31の制御の下に室内ファン6を駆動する室内ファン駆動手段(モーター)61、及び制御部31の制御の下に冷却ファン7を駆動する駆動手段71と、を備えている。
次に、本実施の形態1における制御部31の動作を図1〜図4を用いて説明する。
ユーザーが冷凍空調装置の電源スイッチを投入すると、制御部31に電源が供給され、制御部31が起動される。制御部31は起動されると、先ず、各種のテーブル類やデータの初期化を行い(ステップS401)、低速回転で初期運転を行う。所定時間経過後、制御部31は、スイッチの設定情報を入力し(ステップS402)、スイッチ情報に基づいて運転停止命令か否かを判断する(ステップS403)。運転停止命令であれば、制御部31は、インバーターを停止させて(ステップS404)、運転を終了する。ステップS403の判断において、運転停止命令でなければ、制御部31は、スイッチ情報に基づいて除湿運転指令か否かを判断する(ステップS405)。除湿運転指令でなければ、制御部31は、通常の冷却運転指令であると判断し、現在冷却運転中であれば、電磁弁8aを開放にした状態でステップS410へ進み、現在冷却運転中でなければ、除湿運転中であると判断し、冷却運転に切替えるために電磁弁駆動手段8a1を制御して電磁弁8aを開放させてステップS410へ進む。また、ステップS406の判断において、除湿運転指令であれば、制御部31は、現在除湿運転中であれば、電磁弁を閉止した状態でステップS410へ進み、現在除湿運転中でなければ、冷却運転中であると判断し、除湿運転に切替えるために電磁弁駆動手段8a1を制御して電磁弁8aを閉止させてステップS410へ進む。
ステップS410では、制御部31は各温度センサー9a、9b、11a、11b、13、及び各湿度センサー10a、10b、12a、12b、14の情報を温度検出部9a1、9b1、11a1、11b1、131、湿度検出部10a1、10b1、12a1、12b1、141を介して取得する。続いて、制御部は、吸込側温度センサー9a、9bによって検出された温度と設定温度との差分を算出し、この差分温度が0になるようにインバーター1a1、1b1を駆動して圧縮機1a、1bの回転速度を制御する。
図5は本発明に係る冷凍空調装置の実施の形態2を示す概略構成図である。図において、実施の形態1と同様に、冷凍空調装置は、圧縮機1a、室外熱交換器2a、減圧装置3a、31a、室内熱交換器4a、41aをそれぞれ冷媒が循環可能なように接続される第一の冷凍サイクルと、圧縮機1b、室外熱交換器2b、減圧装置3b、31b、室内熱交換器4b、41bをそれぞれ冷媒が循環可能なように接続して形成される第二の冷凍サイクル及び室外ファン5及び室内ファン6を有している。減圧装置3a、31a、3b、31bは、複数の毛細管で構成され、冷媒の減圧作用と蒸発器の各伝熱管へ分配作用を兼用している。
通常の冷房運転の場合、バイパス回路7a、7bの電磁弁8a、8bを閉、液管の各流路の電磁弁15a、15bを開として、冷媒は室外熱交換器2a、2bを通過する経路で循環する。この場合、圧縮機1a、1bで圧縮・加熱された冷媒は室外熱交換器2a、2bで室外空気と熱交換することによって冷却・凝縮される。その後、冷媒は複数の流路に分岐し、減圧装置3a、3a1、3b、3b1で減圧され、室内熱交換器4a、4a1、4b、4b1で室内空気と熱交換し加熱・蒸発されて圧縮機1a、1bへ流入するサイクルを形成する。この時、室内熱交換器4a、4a1、4b、4b1と熱交換することによって冷却された空気が室内ファン6によって室内へ吹出される。そして、圧縮機1a、1b及び減圧装置3a、3a1、3b、3b1はそれぞれ、温度センサー9及び湿度センサー10と温度センサー13、湿度センサー14によって検知される冷房負荷に対応した圧縮機容量となるよう制御される。
図6に示すように電磁弁8b、15a、15bと電磁弁駆動手段8b1、15a1、15b1が追加された以外は図3の構成と同じである。また、電磁弁8b、15a、15bの機能は電磁弁8aの機能と同じである。また、電磁弁駆動手段8b1、15a1、15b1はそれぞれ電磁弁8b、15a、15bを駆動する。
次に、本実施の形態2における制御部31の動作を図5〜図7を用いて説明する。
ステップS401〜S403は実施の形態1と同様に動作する。
ステップS403の判断において、運転停止命令でなければ、制御部31は、スイッチ情報に基づいて除湿運転指令か否かを判断する(ステップS405)。除湿運転指令であれば、制御部31は現在冷却運転中であれば(ステップS406でYes)、除湿運転に切替えるために電磁弁駆動手段8a1及び8b1を制御して電磁弁8a及び8bを開放させるとともに電磁弁駆動手段15a1及び15b1を制御して電磁弁15a及び15bを閉止させて(ステップS701、S702)、ステップS410へ進み、冷却運転中でなければ(ステップS406でNo)、制御部31は、現在除湿運転中であると判断し、電磁弁8a及び8bを開放にした状態且つ電磁弁15a及び15bを閉止した状態でステップS410へ進む。
また、ステップS405において、除湿運転指令でなければ(ステップS405でNo)、制御部31は、通常の冷却運転指令であると判断し、現在除湿運転中であれば(ステップS408でYes)、制御部31は冷却運転に切替えるために電磁弁駆動手段8a1及び8b1を制御して電磁弁8a及び8bを閉止させるとともに電磁弁駆動手段15a1及び15b1を制御して電磁弁15a及び15bを開放させて(ステップS703、S704)、ステップS410へ進み、現在除湿運転中でなければ(ステップS408でNo)、現在は冷却運転中であると判断し、電磁弁8a及び8bを閉止状態にし、且つ電磁弁15a及び15bを開放にした状態でステップS410へ進む。
ステップS410以降は実施の形態1と同様に動作する。
なお、上記の例では、分岐が1つの場合について説明したが、これに限る必要はなく、2つ以上に分岐しても良い。この場合の効果も上記と同様である。
また、室外熱交換器をバイパスさせ、高温ガスを室内熱交換器に直接流入させるためのバイパス回路に、流量調節弁を備えれば、高温ガスの流量を調節でき、加熱量を木目細かく制御することができる。
Claims (5)
- 冷媒が圧縮機、室外熱交換器、減圧装置、複数の伝熱管を有する室内熱交換器を順次循環する複数の冷凍サイクルと、
前記複数の冷凍サイクルの前記室内熱交換器に空気を送風し、前記室内熱交換器によって熱交換された空気を混合して室内に吹き出す室内ファンと、
制御手段と、を備え、
各冷凍サイクル毎に、前記減圧装置は、一端が前記室内熱交換器の各伝熱管と接続し、他端が前記室外熱交換器の出口配管に接続する複数の毛細管を備え、
前記複数の冷凍サイクルの内の少なくとも一つから成る第1の冷凍サイクル群は前記室外熱交換器の入口側配管と出口側配管に接続されたバイパス回路と、前記室外熱交換器への冷媒の流れをこのバイパス回路に切替え可能な切替弁と、を備え、
前記制御手段は、除湿運転時には、前記切替弁を制御して前記第1の冷凍サイクル群の冷媒の流れを前記バイパス回路に切替えさせることを特徴とする冷凍空調装置。 - 圧縮機と室外熱交換器を有し、前記室外熱交換器の出口側配管を分岐して成る複数の流路のそれぞれが減圧装置と室内熱交換器を有する複数の冷凍サイクルと、
前記複数の冷凍サイクル内の前記複数の室内熱交換器に空気を送風し、前記室内熱交換器によって熱交換された空気を混合して室内に吹き出す室内ファンと、
制御手段と、を備え、
各冷凍サイクル毎に、前記複数の減圧装置は、それぞれ一端が前記室内熱交換器の各伝熱管と接続し、他端が前記室外熱交換器の出口側配管に接続する複数の毛細管を備え、
前記複数の冷凍サイクルの内の少なくとも一つから成る第1の冷凍サイクル群は一端が前記室外熱交換器の入口側配管に接続され、他端が前記複数の流路の前記減圧装置と前記室外熱交換器出口側配管との間に接続されたバイパス回路と、前記室外熱交換器への冷媒の流れをこのバイパス回路に切替え可能な第1の切替弁と、
前記複数の流路の前記減圧装置と前記室外熱交換器出口側配管との間に介在する第2の切替弁と、を備え、
前記制御手段は、除湿運転時には、前記第1の切替弁と前記第2の切替弁とを制御して前記第1の冷凍サイクル群の冷媒の流れを前記バイパス回路に切替えさせることを特徴とする冷凍空調装置。 - 前記第1の熱交換器と前記第2の熱交換器とは前記室内ファンの回転軸に対してほぼ線対称の位置に配置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷凍空調装置。
- 前記圧縮機は容量制御型であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の冷凍空調装置。
- 前記切替弁に代えて、前記バイパス回路を流れる冷媒の流量を調節可能な流量調節弁を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の冷凍空調装置。
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