JP2011069540A - 冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】蒸発器の除霜運転を適切に実行することで、円滑な冷却運転及び消費電力の低減を図ることができる冷却装置を提供する。
【解決手段】被冷却空間の温度に基づき、圧縮機9の所謂サーモサイクル運転を実行すると共に、除霜手段としてのヒータ12により蒸発器6に付着した霜を融解除去する除霜運転を実行する冷却装置Rにおいて、圧縮機9及びヒータ12を制御する制御装置Cは、所定の時間間隔で除霜運転を実行すると共に、この除霜運転を開始する前の一定期間内に圧縮機9を停止した場合、除霜運転を実行する時間間隔を延長する。
【選択図】図4

Description

本発明は、圧縮機と共に冷媒回路を構成する蒸発器による冷却作用で被冷却空間を冷却すると共に、除霜手段により蒸発器に付着した霜を融解除去する除霜運転を実行する冷却装置に関するものである。
従来より、ホテルやレストランの厨房に設置される業務用冷蔵庫は、前面を開口した断熱箱体内に貯蔵室を構成しており、貯蔵室内には物品載置棚が複数段が設けられ、その上部には貯蔵室を冷却するための冷却ユニットを構成する蒸発器及び冷気循環用の送風機が設けられている。
また、断熱箱体の天部には、機械室が形成されており、この機械室内には前記蒸発器と共に冷却ユニットの周知の冷凍サイクルを構成する圧縮機、凝縮器、凝縮器用送風機などが設けられている。そして、圧縮機が運転されると蒸発器が冷却作用を発揮する。この蒸発器と熱交換した冷気は送風機によって被冷却空間である貯蔵室内に吐出された後、貯蔵室内を強制循環され、送風機下方より吸い込まれる。これによって貯蔵室内は所定の温度(冷蔵或いは冷凍温度)に冷却されるものであった(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−141861号公報
一方、前記圧縮機が運転され、蒸発器が冷却作用を発揮すると蒸発器には着霜が発生する。蒸発器に着霜が発生すると冷媒が通風空気と熱交換し難くなるため、冷蔵庫の貯蔵室内が十分に冷却されなくなって、冷却能力が低下してしまう。このような不都合を防ぐため、圧縮機の運転を開始して所定時間経過すると、圧縮機を停止し、ヒータを発熱させるなどして蒸発器に付着した霜を融解除去する除霜運転を行っていた。
他方、貯蔵室の前面開口を閉塞する断熱扉が開放されると、貯蔵室内に循環される冷気が漏出してしまうと共に、湿気を多く含んだ外気が貯蔵室内に侵入し、蒸発器への着霜を促進させる。また、蒸発器への着霜促進の原因としてはこれ以外にも、貯蔵室内に収容された物品から放出される湿気や、扉と貯蔵室開口との隙間からの外気侵入なども挙げられる。
これに対し、従来の除霜運転は予め設定された所定時間間隔(所定の周期)で行われている。かかる時間間隔は、一日のうちの扉の開閉頻度が高い時間帯における着霜状況を考慮して設定されるため、扉の開閉頻度が低い時間帯では、蒸発器への着霜が殆ど生じていない場合であっても、除霜運転が実行されることとなる。
不要な除霜運転が実行されることにより、消費電力の増大を招来し、また不要に貯蔵室内の温度を上昇させることで、貯蔵室内に収納された商品の劣化も促進する問題があった。
本発明は、従来の技術的課題を解決するためになされたものであり、蒸発器の除霜運転を適切に実行することで、円滑な冷却運転及び消費電力の低減を図ることができる冷却装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明は、圧縮機と共に冷媒回路を構成する蒸発器による冷却作用で被冷却空間を冷却し、この被冷却空間の所定の下限温度にて圧縮機の運転を停止し、所定の上限温度にて圧縮機を起動すると共に、除霜手段により蒸発器に付着した霜を融解除去する除霜運転を実行する冷却装置において、圧縮機及び除霜手段を制御する制御手段を備え、この制御手段は、所定の時間間隔で除霜運転を実行すると共に、この除霜運転を開始する前の一定期間内に圧縮機を停止した場合、除霜運転を実行する時間間隔を延長することを特徴とする。
請求項2の発明は、上記発明において、制御手段は、除霜運転を開始する前の一定期間内に圧縮機を停止していても、前回の除霜運転を終了してから今回の除霜運転を開始するまでの間の期間中、被冷却空間の温度が一定値以上とならなかった場合、除霜運転を実行する時間間隔を延長することを特徴とする。
請求項3の発明は、圧縮機と共に冷媒回路を構成する蒸発器による冷却作用で被冷却空間を冷却し、この被冷却空間の所定の下限温度にて圧縮機の運転を停止し、所定の上限温度にて圧縮機を起動すると共に、除霜手段により蒸発器に付着した霜を融解除去する除霜運転を実行する冷却装置において、圧縮機及び除霜手段を制御する制御手段を備え、この制御手段は、前回の除霜運転を終了してから今回の除霜運転を開始するまでの間の期間中、被冷却空間の温度が一定値以上とならなかった場合、除霜運転を実行する時間間隔を延長することを特徴とする。
本発明は、圧縮機と共に冷媒回路を構成する蒸発器による冷却作用で被冷却空間を冷却し、この被冷却空間の所定の下限温度にて圧縮機の運転を停止し、所定の上限温度にて圧縮機を起動すると共に、除霜手段により蒸発器に付着した霜を融解除去する除霜運転を実行する冷却装置において、圧縮機及び除霜手段を制御する制御手段を備え、この制御手段は、所定の時間間隔で除霜運転を実行すると共に、この除霜運転を開始する前の一定期間内に被冷却空間の温度が所定の下限温度に達して圧縮機を停止した場合、冷却装置の冷却能力が被冷却空間の冷却負荷より上回っている状況であるとみなすことができ、この場合、蒸発器への着霜量がほとんど無いものとして、次回の除霜運転を実行する時間間隔を延長することができる。
これにより、従来の如く所定の周期毎に除霜運転を実行する場合と異なり、除霜運転を開始する前の一定期間内に圧縮機を停止している場合には、蒸発器への着霜量がほとんど無いものと判断して除霜運転を実行する時間間隔を延長できるため、不要な除霜運転の実行を排除でき、無駄にエネルギーが浪費される不都合を抑制することができる。
また、必要以上に除霜運転が実行されることで、無駄に被冷却空間の温度を上昇させてしまう不都合を未然に回避することが可能となり、被冷却空間に収容される例えば食品等の物品の品温が上昇してしまい、鮮度劣化してしまう不都合を抑制することができる。
他方、除霜運転を開始する前の一定期間内に圧縮機を停止していない場合、即ち、連続運転されている場合には、被冷却空間の冷却負荷が冷却装置の冷却能力を上回っている状況であり、蒸発器への着霜量が多いものとみなして、規定の時間間隔にて除霜運転を実行することにより、蒸発器の除霜を円滑に行うことが可能となる。これにより、効率的な除霜運転、且つ、冷却運転を実現することができる。
請求項2の発明によれば、上記発明に加えて、制御手段は、除霜運転を開始する前の一定期間内に圧縮機を停止していても、前回の除霜運転を終了してから今回の除霜運転を開始するまでの間の期間中、被冷却空間の温度が一定値以上とならなかった場合、除霜運転を実行する時間間隔を延長することにより、扉の開閉等によって、一時的に被冷却空間の温度が一定値以上となった場合には、除霜運転を開始する前の一定期間内に圧縮機を停止していても、延長せずに所定の時間間隔で除霜運転を実行することが可能となる。
除霜運転を開始するまでの間に、蒸発器に着霜が生じる要因が生じている場合には、延長せずに所定の時間間隔で除霜運転を実行することが可能となるため、霜閉塞等の不都合を未然に回避することが可能となる。これにより、円滑な冷却運転を実現することができる。
また、請求項3の発明によれば、圧縮機と共に冷媒回路を構成する蒸発器による冷却作用で被冷却空間を冷却し、この被冷却空間の所定の下限温度にて圧縮機の運転を停止し、所定の上限温度にて圧縮機を起動すると共に、除霜手段により蒸発器に付着した霜を融解除去する除霜運転を実行する冷却装置において、圧縮機及び除霜手段を制御する制御手段を備え、この制御手段は、前回の除霜運転を終了してから今回の除霜運転を開始するまでの間の期間中、被冷却空間の温度が一定値以上とならなかった場合、除霜運転を実行する時間間隔を延長することにより、従来の如く被冷却空間の温度が、一定値以上とならないにもかかわらず所定の周期毎に除霜運転を実行する場合と異なり、前回の除霜運転を終了してから今回の除霜運転を開始するまでの間の期間中、被冷却空間の温度が一定値以上とならなかった場合には、蒸発器への着霜量がほとんど無いものと判断して除霜運転を実行する時間間隔を延長できるため、不要な除霜運転の実行を排除でき、無駄にエネルギーが浪費される不都合を抑制することができる。
また、必要以上に除霜運転が実行されることで、無駄に被冷却空間の温度を上昇させてしまう不都合を未然に回避することが可能となり、被冷却空間に収容される例えば食品等の物品の品温が上昇してしまい、鮮度劣化してしまう不都合を抑制することができる。
他方、扉の開閉等によって、一時的に被冷却空間の温度が一定値以上となった場合には、延長せずに所定の時間間隔で除霜運転を実行することが可能となる。除霜運転を開始するまでの間に、蒸発器に着霜が生じる要因が生じている場合には、延長せずに所定の時間間隔で除霜運転を実行することが可能となるため、霜閉塞等の不都合を未然に回避することが可能となる。これにより、効率的な除霜運転、且つ、円滑な冷却運転を実現することができる。
本発明の冷却装置を適用した業務用冷蔵庫の縦断側面図である。 冷却装置の冷媒回路図である。 業務用冷蔵庫の制御装置の電気ブロック図である。 制御装置の除霜運転制御を説明する図である。
次に、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明の冷却装置Rを適用した冷却貯蔵庫の実施例としての業務用冷蔵庫1の縦断側面図、図2は冷却装置Rの冷媒回路図、図3は業務用冷蔵庫1の制御手段としての制御装置Cの電気ブロック図、図4は制御装置Cの除霜運転制御を説明する図をそれぞれ示している。尚、本発明の冷却装置Rは業務用冷蔵庫の他、業務用冷凍庫、ショーケース等に適用可能なものである。
実施例の業務用冷蔵庫1は、レストランやホテルの厨房に設置されるものであり、前面に開口した断熱箱体2内に被冷却空間としての貯蔵室3が構成され、この断熱箱体2の前面には開口を開閉自在に閉塞する断熱扉4が設けられている。断熱扉4は上下二枚設けられており、各断熱扉4、4の側部にはそれぞれ開閉用の把手5、5が設けられている。
また、断熱箱体2内に構成された貯蔵室3内の上部には、貯蔵室3を冷却するための冷却装置Rを構成する蒸発器6と冷気循環用の送風機7が設けられている。図2中において、蒸発器6の下部に取り付けられる12は、本実施例において除霜手段として機能するヒータ(電気ヒータ)であり、詳細は後述する制御装置Cにより通電制御が行われる。
また、蒸発器6及び送風機7の下方に取り付けられる8は、蒸発器6から生じた除霜水を受容するためのドレンパンであり、蒸発器6が取り付けられる冷却室15と貯蔵室3内との区画にも供される。このドレンパン8には、送風機7に面して図示しない冷気吸込口が形成され、後方は開放されている。これにより、送風機7より貯蔵室3から冷却室15前方から吸い込まれた冷気は、蒸発器6と熱交換された後、冷却室15後方から吐出される。また、ドレンパン8の冷気吸込口の近傍には、貯蔵室3内の温度を検出するための庫内温度センサ37が設けられている。蒸発器6には、除霜終了温度センサ(蒸発器温度検出手段)36が設けられている。
一方、断熱箱体2の天部には機械室13が形成されており、この機械室13内には前記蒸発器6と共に冷却装置Rの冷媒回路17を構成する圧縮機9、凝縮器10、凝縮器用送風機11などが収納設置されている。即ち、図2の冷媒回路図に示すように、冷却装置Rは、圧縮機9と、凝縮器10と、ドライヤ23と、減圧装置としてのキャピラリーチューブ24と、蒸発器6とを順次環状に配管接続することにより、冷媒回路17が構成されている。
そして、機械室13の前面には機械室パネル14が設けられている。この機械室パネル14の下方には空気吸込部が形成され、凝縮器用送風機11の運転によって、図1中矢印の如く外気が吸い込まれ、圧縮機9や凝縮器10を空冷した後、後方に排出される構成とされている。尚、19は断熱箱体2の脚、20は蒸発器6の除霜水などを排水するための排水ホースである。また、貯蔵室3内には物品載置棚21・・が複数段設けられており、図示しない棚受けにて支持されている。
次に、図3の電気ブロック図を参照して、本実施例の制御装置Cについて説明する。制御装置Cは、汎用のマイクロコンピュータにより構成されており、この入力側には、前記貯蔵室3内の温度を任意に設定可能とするためのコントローラ25と、前記庫内温度センサ37と、蒸発器6に取り付けられた除霜終了温度センサ36が接続されている。また、制御装置Cの出力側には、前記圧縮機9と、凝縮器用送風機11と、液電磁弁22と、冷気循環用の送風機7と、除霜手段を構成するヒータ12等が接続されている。尚、制御装置Cは、少なくとも時限手段としてのタイマ26と、記憶手段としてのメモリ27を内蔵している。
また、制御装置Cは蒸発器6の除霜運転の制御も行う。当該除霜運転では、制御装置Cは所定の周期にて圧縮機9を停止すると共に、蒸発器6に取り付けられたヒータ12(図1では示さず)を運転して蒸発器6の除霜運転を行う。また、除霜終了温度センサ36にて検出される蒸発器6の温度が予め設定された温度に上昇すると、除霜運転を停止するものである。
更に、制御装置Cは当該冷却装置Rの冷却運転の状況や貯蔵室3内の温度(庫内温度)の変化に応じて前回の除霜運転終了時から次回の除霜運転実行までの時間間隔の延長する。尚、本実施例では、前回の除霜運転終了から次回の除霜運転実行までの時間間隔は、最大は10h(最長10時間)、最小は6h(最短6時間)と設定する。係る前回の除霜運転終了から次回の除霜運転実行までの時間間隔の延長制御の詳細については後述する。
以上の構成で次に実施例の業務用冷蔵庫1の動作を説明する。冷却運転時では、制御装置Cにより圧縮機9の運転が開始されると、圧縮機9内に冷媒ガスが吸い込まれて圧縮される。また、制御装置Cは圧縮機9の運転が開始されると、前記送風機7、11のモータの運転を開始する。
圧縮機9で圧縮された冷媒は高温高圧の冷媒ガスとなり、圧縮機9から吐出され、凝縮器10にて放熱し、ドライヤ23を経て減圧装置としてのキャピラリーチューブ24に流入して圧力を低下させた後、蒸発器6に流入する。そこで冷媒は周囲の空気から吸熱することにより蒸発する。
このとき、冷媒の吸熱作用により熱を奪われて冷却された空気は送風機7の運転により、加速されて貯蔵室3内に循環される。制御装置Cは、当該冷却運転時では、庫内温度センサ37の検出出力に基づき、当該検出温度が設定温度よりも所定温度低く設定された所定の下限温度に達すると圧縮機9の運転を停止し、当該検出温度が設定温度よりも所定温度高く設定された所定の上限温度に達すると圧縮機9を起動するサーモサイクル制御を行う。このような冷却運転によって、貯蔵室3内は平均して所定の温度(例えば冷蔵温度域として+3℃〜+4℃程)に維持される。また、制御装置Cは圧縮機9の運転を開始して、所定時間経過すると、圧縮機9の運転を停止すると共に、蒸発器6に設置されたヒータ12に通電して、蒸発器6の除霜運転を開始する。
当該除霜運転を開始してヒータ12への通電が開始されると、制御装置Cは時間の経過と共に、除霜終了温度センサ36により蒸発器6の温度の推移を測定する。一方、ヒータ12の加熱により、蒸発器6の温度は徐々に上昇していき、蒸発器6に付着した霜は融解除去されていく。
そして、除霜終了温度センサ36にて検出される蒸発器6の温度が予め設定された所定温度、例えば、+10℃に上昇すると、制御装置Cは蒸発器6の除霜が終了したものと判断し、ヒータ12への通電を停止し、蒸発器6の除霜運転を終了してその後は所定の水切り運転を実行した後、上述した如き冷却運転を再開する。
ここで、図4を参照して、前回の除霜運転(デフロスト)が終了から次回の除霜運転を実行するまでの時間間隔の延長制御について詳述する。先ず、制御装置Cは、内蔵されたタイマ26により前回の除霜運転が終了した後から次回除霜運転実行するまでの積算時間をカウントし、ステップS1に進み、当該前回除霜運転終了からの積算時間が所定の規定周期(この場合、最短の時間間隔の6時間)が経過したか否かを判断する。
当該所定の規定周期(最短の時間間隔)が経過した場合、制御装置Cは、ステップS2に進み、現在までの直近の所定期間、例えば直近の30分間における冷却運転(サーモサイクル運転)にて庫内温度センサ37の検出温度が所定の下限温度に達して圧縮機9の運転を停止したか、即ち、サーモオフしたか否かを判断する。尚、ここでは、庫内温度センサ37の検出温度が所定の下限温度に達して圧縮機9の運転を停止したか否かを判断しているが、これに限定されるものではなく、庫内温度センサ37の検出温度が設定(目標)温度未満となった場合や貯蔵室3内の温度が下がり続ける場合などを検出することで、冷却負荷に対して冷却装置Rの冷却能力が大きいと判断できるものであればよい。
ここで、直近の一定期間、この場合、直近の30分間において庫内温度センサ37の検出温度が所定の下限温度に達して圧縮機9の運転を停止していない場合とは、何らかの原因によって被冷却空間である貯蔵室3内の冷却負荷が冷却能力に対して大きく、圧縮機9が連続運転されている場合である。例えば、扉4の開閉回数が多く、貯蔵室3内の温度が下限温度に達しない場合のみならず、蒸発器6への着霜によって霜閉塞が生じた場合がある。
霜閉塞の原因としては、扉4が少許開放されたまま放置されることにより、湿気を多く含んだ外気が貯蔵室3内に侵入し、又は、温かい食品など湿気を多く含んだ物品が貯蔵室3内に収納されることで、庫内において最も低温とされる蒸発器6への着霜が著しくなった場合がある。この場合、蒸発器6への霜閉塞が生じると、被冷却空間である貯蔵室3への冷気循環が阻害されて庫内温度センサ37が検出する温度が上昇する結果、上述したような所定の下限温度に達しないため、圧縮機9の運転が停止しない。
制御装置Cは、ステップS2において、直近の所定時間サーモオフしていないと判断した場合には、霜閉塞が生じているものと判断し、ステップS5に進み、前回の除霜運転終了からの積算時間のカウントをリセットして、上記と同様に除霜運転を開始する。
他方、直近の所定時間サーモオフしている場合には、制御装置Cは、現在庫内の冷却負荷に対する冷却能力は大きいものと判断し、ステップS2からステップS3に進る。ステップS3では、前回除霜運転終了から今回の除霜運転を開始するまでの間の期間中(この場合、最短の時間間隔の6時間)、庫内温度センサ37の検出温度(即ち、庫内温度)が、一定値、例えば、サーモサイクル運転における上限温度よりも高い所定の温度、ここでは、一例として冷蔵温度では+15℃以上となったか否かを判断する。尚、貯蔵室3内を冷凍温度域とする場合、当該一定値は、一例として−5℃とする。
前回除霜運転終了から今回の除霜運転を開始するまでの間の期間中、庫内温度が当該一定値以上となった場合には、扉4の開閉等が頻回に行われ、外気が貯蔵室3内に侵入することで貯蔵室3内の温度が上昇したものと見なし、湿気を多く含んだ外気の侵入による蒸発器6への着霜が生じているものと判断して、ステップS5に進み、前回の除霜運転終了からの積算時間のカウントをリセットして、上記と同様に除霜運転を開始する。
他方、ステップS3において、前回除霜運転終了から今回の除霜運転を開始するまでの間の期間中、庫内温度が当該一定値未満であった場合には、制御装置Cは、ステップS3からステップS4に進み、前回除霜運転終了からの積算時間が所定の規定周期(この場合、最短の時間間隔の6時間)から所定時間延長した延長周期(この場合、最長の時間間隔の10時間)が経過したか否かを判断する。
ステップS4において、前回除霜運転終了からの積算時間が当該延長周期が経過していない場合には、制御装置Cは、ステップS2に戻り、以降、直近の所定期間における冷却運転にてサーモオフしていること及び、前回除霜運転終了から今回の除霜運転を開始するまでの間の期間中、、庫内温度が一定値以上となっていないことを満たしている場合には、当該延長周期が経過するまでステップS2乃至ステップS4を繰り返す。そして、ステップS4にて延長周期が経過したものと判断した場合には、ステップS5に進み、前回の除霜運転終了からの積算時間のカウントをリセットして、上記と同様に除霜運転を開始する。
このように、所定の時間間隔で除霜運転を実行する冷却装置Rにおいて、除霜運転を開始する前の一定期間(本実施例では、一例として直近の30分間)内に貯蔵室3内の温度が所定の下限温度に達して圧縮機9を停止した場合、冷却装置Rの冷却能力が貯蔵室3内の冷却負荷より上回っている状況であるとみなすことができ、この場合、蒸発器6への着霜量がほとんど無いものとして、除霜運転を実行する時間間隔を延長することができる。
これにより、従来の如く所定の周期毎に除霜運転を実行する場合と異なり、サーモサイクル運転を実行する冷却装置Rにおいて、除霜運転を開始する前の一定期間内に圧縮機9を停止している場合には、蒸発器6への着霜量がほとんど無いものと判断して除霜運転を実行する時間間隔を延長できるため、不要な除霜運転の実行を排除でき、無駄にエネルギーが浪費される不都合を抑制することができる。
また、必要以上に除霜運転が実行されることで、無駄に貯蔵室3の温度を上昇させてしまう不都合を未然に回避することが可能となり、貯蔵室3に収容される例えば食品等の物品の品温が上昇してしまい、鮮度劣化してしまう不都合を抑制することができる。
他方、除霜運転を開始する前の一定期間内に圧縮機9を停止していない場合、即ち、貯蔵室3内の温度が所定の下限温度に達しないことから圧縮機9が連続運転されている場合には、貯蔵室3の冷却負荷が冷却装置Rの冷却能力を上回っている状況であり、蒸発器6への着霜量が多いものとみなして、規定の時間間隔にて除霜運転を実行することにより、蒸発器の除霜を円滑に行うことが可能となる。これにより、効率的な除霜運転、且つ、冷却運転を実現することができる。
また、本実施例では、制御装置Cは、図4におけるステップS2での除霜運転を開始する前の一定期間内に圧縮機9を停止しているか否かの判断に加えて、ステップS3において前回の除霜運転を終了してから今回の除霜運転を開始するまでの間の期間中、貯蔵室3内の温度が一定値以上となったか否かを判断し、一定値以上とならなかった場合に、除霜運転を実行する時間間隔を延長する。
そのため、扉4の開閉等が頻回とされることで、一時的に貯蔵室3内の温度が一定値以上となった場合には、除霜運転を開始する前の一定期間内に貯蔵室3内の温度が所定の下限値に達して圧縮機9を停止していても、延長せずに所定の時間間隔で除霜運転を実行することが可能となる。
これにより、除霜運転を開始するまでの間に、蒸発器6に着霜が生じる要因が生じている場合には、延長せずに所定の時間間隔で除霜運転を実行することが可能となるため、霜閉塞等の不都合を未然に回避することが可能となる。これにより、円滑な冷却運転を実現することができる。
尚、本実施例では、除霜運転を実行する時間間隔を延長するか否かの判断をステップS2における除霜運転を開始する前の一定期間内に圧縮機9を停止しているか否かの判断と、ステップS3における前回の除霜運転を終了してから今回の除霜運転を開始するまでの間の期間中、貯蔵室3内の温度が一定値以上となったか否かを判断の両者を行い、これらの条件を満たす場合にのみ除霜運転を実行する時間間隔を(規定周期の6時間から最長の10時間に)延長することとしているが、これに限定されるものではなく、ステップS2における判断のみを採用、若しくは、ステップS3における判断のみを採用して除霜運転を実行する時間間隔を延長しても良い。
即ち、ステップ2における除霜運転を開始する前の一定期間内に圧縮機9を停止しているか否かの判断のみによって除霜運転を実行する時間間隔を延長する場合であっても、例えば、扉4が完全に閉鎖されていないことによる貯蔵室3内への湿気を多く含んだ外気の侵入や貯蔵室3内に収容された湿気を多く含んだ物品によって蒸発器6に多くの着霜が生じ、霜閉塞等が生じている場合には、冷気循環が阻害されることにより貯蔵室3内の温度が上昇して当該貯蔵室3内の温度が所定の下限温度に達せずに圧縮機9が停止しないことから除霜運転を実行する時間間隔を延長しないものとできる。
これにより、貯蔵室3内の状況を的確に把握して除霜運転を実行する時間間隔を延長する制御を実行でき、不要な除霜運転の実行を排除することが可能となる。
また、ステップS3における前回の除霜運転を終了してから今回の除霜運転を開始するまでの間の期間中、貯蔵室3内の温度が一定値以上となったか否かの判断のみによって除霜運転を実行する時間間隔を延長する場合であっても、扉4の開閉を検出する扉開閉検出スイッチなどを格別に設けることなく、扉4の開閉が頻回であることから貯蔵室3内への湿気を多く含んだ外気侵入があったことを貯蔵室3の温度が一定値以上となったか否かの履歴から判断することが可能となる。
これにより、前回の除霜運転を終了してから今回の除霜運転を開始するまでの間の期間中、貯蔵室3内の温度が一定値以上とならなかった場合、除霜運転を実行する時間間隔を延長することが可能となる。そのため、従来の如く貯蔵室3内の温度が、一定値以上とならないにもかかわらず所定の周期毎に除霜運転を実行する場合と異なり、前回の除霜運転を終了してから今回の除霜運転を開始するまでの間の期間中、貯蔵室3内の温度が一定値以上とならなかった場合には、蒸発器9への着霜量がほとんど無いものと判断して除霜運転を実行する時間間隔を延長できるため、不要な除霜運転の実行を排除でき、無駄にエネルギーが浪費される不都合を抑制することができる。
他方、扉4の開閉等によって、一時的に貯蔵室3内の温度が一定値以上となった場合には、延長せずに所定の時間間隔で除霜運転を実行することが可能となる。除霜運転を開始するまでの間に、蒸発器9に着霜が生じる要因が生じている場合には、延長せずに所定の時間間隔で除霜運転を実行することが可能となるため、霜閉塞等の不都合を未然に回避することが可能となる。これにより、効率的な除霜運転、且つ、円滑な冷却運転を実現することができる。
また、本実施例のように、貯蔵室3内が断熱扉4によって開閉自在に閉塞される冷却貯蔵庫では、特に、扉4の開閉状況や収納物品の有する湿度などの影響によって蒸発器6への着霜の度合いが変化するため、本願発明は特に有効である。
R 冷却装置
C 制御装置(制御手段)
1 業務用冷蔵庫(冷却貯蔵庫)
3 貯蔵室
4 断熱扉
6 蒸発器
9 圧縮機
12 ヒータ(除霜手段)
36 除霜終了温度センサ
37 庫内温度センサ

Claims (3)

  1. 圧縮機と共に冷媒回路を構成する蒸発器による冷却作用で被冷却空間を冷却し、該被冷却空間の所定の下限温度にて前記圧縮機の運転を停止し、所定の上限温度にて前記圧縮機を起動すると共に、除霜手段により前記蒸発器に付着した霜を融解除去する除霜運転を実行する冷却装置において、
    前記圧縮機及び除霜手段を制御する制御手段を備え、該制御手段は、所定の時間間隔で前記除霜運転を実行すると共に、該除霜運転を開始する前の一定期間内に前記圧縮機を停止した場合、前記除霜運転を実行する時間間隔を延長することを特徴とする冷却装置。
  2. 前記制御手段は、前記除霜運転を開始する前の一定期間内に前記圧縮機を停止していても、前回の除霜運転を終了してから今回の除霜運転を開始するまでの間の期間中、前記被冷却空間の温度が一定値以上とならなかった場合、前記除霜運転を実行する時間間隔を延長することを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
  3. 圧縮機と共に冷媒回路を構成する蒸発器による冷却作用で被冷却空間を冷却し、該被冷却空間の所定の下限温度にて前記圧縮機の運転を停止し、所定の上限温度にて前記圧縮機を起動すると共に、除霜手段により前記蒸発器に付着した霜を融解除去する除霜運転を実行する冷却装置において、
    前記圧縮機及び除霜手段を制御する制御手段を備え、該制御手段は、前回の除霜運転を終了してから今回の除霜運転を開始するまでの間の期間中、前記被冷却空間の温度が一定値以上とならなかった場合、前記除霜運転を実行する時間間隔を延長することを特徴とする冷却装置。
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