JP6099423B2 - 冷凍冷蔵庫 - Google Patents
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Description
(冷凍冷蔵庫の構成)
図1は、実施の形態1に係る冷凍冷蔵庫の内部の一部を透視した概略正面図である。
図2は、図1のA−A線における概略断面図である。
図3は、図1のB−B線における概略断面図である。
冷凍冷蔵庫100は、前面の開口が扉で覆われた本体101を有し、本体101の内部には貯蔵室が形成されている。本実施の形態1の本体101には、上から順に冷蔵室1、左右並べて配置された製氷室2及び切替室3、冷凍室4、野菜室5という複数の貯蔵室が形成されている。なお、本体101内の貯蔵室の配置及び数は限定されず、例えば製氷室2又は切替室3を設けなくともよい。本体101内の各貯蔵室は、断熱仕切壁6で仕切られている。冷蔵室1の前面には、ヒンジ装置11を介して冷蔵室扉7が取り付けられており、冷蔵室扉7は冷蔵室1の前面の開口を開閉自在に覆う。また、製氷室2、切替室3、冷凍室4、及び野菜室5の前面の開口もそれぞれ、ヒンジ式あるいは引き出し式の扉で覆われる。冷蔵室扉7の表面には、各貯蔵室の設定温度を入力する温度操作パネル8が設けられている。また、本体101の外郭を構成する板金製の外箱58と、本体101の内壁を構成する樹脂製の内箱17との間には、断熱材28が設けられ、本体101の両側面、背面、天井面、及び扉内部の断熱材部分などには、真空断熱材13が設置されている。
冷凍冷蔵庫100の冷媒回路は、圧縮機25、凝縮器63、膨張機構としての毛細管(図示せず)、及び冷却器18を備えている。圧縮機25で高温高圧に圧縮された冷媒が、凝縮器63で凝縮し、毛細管で減圧され、冷却器18で蒸発する一般的な冷凍サイクルが構成されており、冷却器18で冷媒が蒸発する際に空気から吸熱して冷気が生成される。ここで、凝縮器63の一例としては、本体101の外箱58の内面(ウレタン側)や内箱17の背面(ウレタン側)等に銅管をアルミテープなどで貼り付けて冷媒を凝縮させるものや、冷凍冷蔵庫100の背面下部の機械室にフィンチューブ式の熱交換器を設置するもの(図示せず)等がある。本実施の形態1では、凝縮器63は、図3に示すように本体101の側壁及び後壁内に設けられた断熱材28の中に埋設されている。なお、冷凍サイクルを構成する各部材の配置は図1〜図3に例示したものに限定されない。
製氷室2及び冷凍室4にも、冷却器18で生成された冷気が供給される。
図4は、実施の形態1に係る冷凍冷蔵庫の温度操作パネルの分解斜視図である。温度操作パネル8には、温度調節の対象となる貯蔵室を選択する貯蔵室選択ボタン54と、温度を入力する温度設定ボタン55とが設けられている。冷蔵室1の温度調節を行う際には、使用者は、貯蔵室選択ボタン54を操作して冷蔵室1を選択し、温度設定ボタン55を押して弱(約6℃)、中(約3℃)、強(約1℃)のいずれかを選択することができる。冷凍室4の温度調節を行う際も同様に、使用者は、貯蔵室選択ボタン54を操作して冷凍室4を選択し、温度設定ボタン55を押して、弱(約−16℃)、中(約−18℃)、強(約−20℃)のいずれかを選択することができる。切替室3については、使用者は、温度設定ボタン55を押すことで、切替室3の温度を2週間程度の冷凍保存に適した約−7℃の弱めの冷凍、1ヶ月程度の冷凍保存に適した約−18℃の通常冷凍の2段階に設定することが可能となっている。
図5は、実施の形態1に係る冷凍冷蔵庫の真空断熱材の概略断面図である。図5に示すように、真空断熱材13は、例えばガラスウール製の芯材59と水分吸着剤60とを、ガスの透過を阻止するガスバリアフィルム61(薄い樹脂製のシートの上に水蒸気の透過を抑制するアルミ箔やアルミを蒸着させたもの)で覆った後に、ガスバリアフィルム61の内部を減圧し、ガスバリアフィルム61の端部を熱溶着したものである。熱溶着されたガスバリアフィルム61の端部を、熱溶着部62と称する。
次に、真空断熱材13の熱伝導率の時間的変化、及び冷凍冷蔵庫100の消費電力量の変化について説明する。図6は、真空断熱材の熱伝導率及び冷凍冷蔵庫の消費電力量の時間的な変化を示すグラフである。図6に例示する真空断熱材13の仕様は、厚さ10mm×縦1500mm×横500mmのガラスウール製の芯材59と水分吸着剤60とを、アルミを蒸着させたPET製の厚さ0.1mmのガスバリアフィルム61で覆い、ガスバリアフィルム61内を減圧し端部を熱溶着したものであり、初期の熱伝導率は0.0024W/mKである。図6に示すグラフにおいて横軸は時間対数軸となっている。図6に示すように、真空断熱材13の仕様構成によっても異なるが、一般的に真空断熱材13の熱伝導率は経年劣化していくことがわかっている。
本実施の形態1の圧縮機25は、インバータを用いた電動機の回転速度制御で冷媒の循環容量を制御するものである。本実施の形態1では、圧縮機25は、回転速度を10段階に切り替えることができる。図7は、実施の形態1に係る冷凍冷蔵庫の圧縮機の速度を示す図である。
ここで、本実施の形態1では、最高回転数からその10%程度下の範囲までを高速側の第二速度としている。圧縮機25の速度は、冷媒循環量と比例の関係にあり、また冷凍能力とも比例の関係にあるが、近年の冷蔵庫に使用されるインバータ制御対応の圧縮機は比較的低速側にCOPの極大点があるため、使用初期の省エネルギーのメリットを考慮して、最高回転数の10%程度までを本実施の形態1では第二速度(高速側)として設定しているのである。なお、どの範囲の速度を高速側の第二速度として設定するかは、使用する圧縮機25に応じて調整されるものであり、本実施の形態1の例には限定されない。
本実施の形態1では、冷凍冷蔵庫100の周囲温度に基づいて圧縮機25の回転数が制御される。圧縮機25を起動する際の初速は、外気温度センサ10で検出された周囲温度に基づいて決定され、図8(a)に示すように周囲温度が高い場合にはC5速で圧縮機25が起動される。また、図8(b)に示すように周囲温度が低い場合にはC1速で圧縮機25が起動される。このように周囲温度に応じて圧縮機25の起動速度を異ならせているのは、周囲温度と庫内温度との差が大きいほど庫内への熱侵入量が大きく冷却負荷も増加するためである。本実施の形態1では、インバータ制御を搭載しており、消費電力量低減のために周囲温度が低い場合には高い場合よりも起動速度を低下させている。
本実施の形態1では、冷却負荷に応じて圧縮機25の速度を上げるのであるが、冷凍冷蔵庫100に電源投入されて冷凍冷蔵庫100の使用を開始してからの所定期間、いわゆる使用の初期段階においては、真空断熱材13の経年劣化の程度も低いために断熱性能は比較的良い。図10に示す例では、冷凍冷蔵庫100に最初に電源を投入した直後は、圧縮機25はC5速での運転を時間T1にわたって行った後に運転を停止している。時間の経過に伴って冷凍冷蔵庫100の断熱性能の劣化が進み、圧縮機25の速度が段階的に上昇するとともに1回あたりの圧縮機25の運転時間(Tn1、Tn2)も長くなるものの、図7に示した圧縮機25の速度のうち第二速度(高速側)を使用しなくとも十分に貯蔵室を冷却できる期間は、第一速度(低速側)の範囲で圧縮機25を制御する。
サイクル202では、圧縮機25の速度がC7速まで上がった後、例えば扉開閉などの冷却負荷の増加によって冷凍室温度センサ53の検出温度が停止温度Toffに低下するまでの時間がサイクル201よりも長くなっているが、圧縮機25はC7速での運転を継続する。このように、期間TLの間は、圧縮機25の速度は、第一速度(低速側)の範囲内で制御される。
サイクル203では、真空断熱材13の断熱性能の劣化により、冷凍室温度センサ53が停止温度Toffを検出するまでの速度(冷却速度)が遅くなるが、圧縮機25は第二速度C8速での運転を行い、サイクル202よりも短時間で冷凍室温度センサ53の検出温度は停止温度Toffに達して圧縮機25が停止する。
サイクル204は、サイクル203よりも冷凍冷蔵庫100の冷却負荷が高い状態を示しており、さらに断熱性能も劣化しているため、圧縮機25は第二速度のC9速まで増速した後、運転を停止している。
所定の期間TLは、冷凍冷蔵庫100に初めて電源投入されてからの経過時間に基づいて設定することができる。例えば、冷凍冷蔵庫100に電源投入されてから(つまり、使用者が冷凍冷蔵庫100の使用を開始してから)10年が経過すると、期間TLが経過したと判断することができる。この場合、期間TLの始期は冷凍冷蔵庫100に初めて電源投入されたときであり、期間TLの終期は予め設定された経過時間(例えば10年)が経過したときである。時間の計測は、例えば制御装置12に実装されたタイマ装置を用いて行うことができる。
所定の期間TLは、冷凍冷蔵庫100に電源が投入されてからの圧縮機25の運転積算時間に基づいて設定することができる。圧縮機25の運転時間は、冷凍冷蔵庫100にかかる負荷状態、例えば周囲温度、扉の開閉回数及び時間、並びに負荷投入などによっても変化するものであるが、圧縮機25の運転が比較的多い(運転率が高い)場合には、高温の冷媒が凝縮器63を通過する頻度が高いといえる。そして、高温の冷媒は、凝縮器63の近くに設置されている真空断熱材13に熱的影響を及ぼし、ガスバリアフィルム61の表面や端部の熱溶着部62からのガス透過が多くなり、真空断熱材13の断熱性能の劣化が促進されると考えられる。このため、圧縮機25の運転時間の積算時間は、真空断熱材13の経年劣化の状態を示す指標の一つであるといえ、圧縮機25の運転時間の積算時間に基づいて真空断熱材13の劣化を判定することができる。
冷凍冷蔵庫100の消費電力量の変化に基づいて期間TLの経過の有無を判定し、圧縮機25の回転速度の上限値の引き上げタイミングを決定してもよい。前述のように、真空断熱材13の経年劣化に伴って圧縮機25の運転時間が長期化し、圧縮機25の運転時間の長期化に伴って冷凍冷蔵庫100の消費電力量も増加するため、消費電力量の変化率を真空断熱材13の劣化度合いの指標と捉えることができる。そこで、制御装置12は、所定の学習期間にわたって冷凍冷蔵庫100の消費電力量を計測してこれを基準値とし、この基準値からの消費電力量の変化に基づいて、圧縮機25の回転速度の上限を引き上げる。以下、具体的に説明する。
そこで、1日の中で扉開閉が比較的少なく周囲温度も安定した時間帯(例えば深夜間など)における、圧縮機25の起動から停止を含み次に起動するまでの運転サイクルの電力量を、数サイクル分平均して制御装置12内の図示しない記憶装置に記憶する。また、その際の平均周囲温度も併せて制御装置12内の記憶装置に記憶する。なお、冷凍冷蔵庫100に電源投入されてから2日間程度は庫内への負荷投入などで庫内温度が安定しないため、例えば3日目から消費電力量と周囲温度の計測を行う。
冷凍冷蔵庫100に初めて電源が投入される。
(ステップS2)
制御装置12は、圧縮機25の運転速度について第一速度(低速側)を使用可能とし、第二速度は(高速側)は使用禁止とする。
制御装置12は、初回の電源投入(ステップS1)から2日経過したか否かを判定し、2日経過すると次のステップS4へ進む。なお、経過時間の計測は、制御装置12に実装された図示しないタイマ装置が行う。
(ステップS4)
制御装置12は、圧縮機25を起動してから停止するまでの冷却運転中に、所定時間tにわたって扉の開閉がなかったか否かを判定し、所定時間tにわたって扉の開閉がなかった場合には(S4;Yes)、次のステップS5に進む。扉の開閉状態の検出は、貯蔵室の扉の開閉状態を検知する例えばリミットスイッチ等の扉開閉検知手段が行う。このステップS4を実行する時間帯は、扉の開閉が少なく周囲温度の変動も比較的小さい時間帯(例えば深夜間)が望ましい。なお、冷却運転中に扉の開閉が無い時間が所定時間tに満たなかった場合には(S4;No)、制御装置12は、次の冷却運転のタイミングまで待機する。
制御装置12は、所定時間tの消費電力量を記録する。消費電力量の計測は、制御装置12に実装された図示しない電力計が行い、計測された消費電力量は制御装置12に実装された図示しない記憶装置が記憶する。
(ステップS6)
制御装置12は、所定時間tの周囲温度を記録する。周囲温度の計測は、外気温度センサ10が行い、計測された周囲温度は制御装置12に実装された図示しない記憶装置が記憶する。
制御装置12は、ステップS4〜ステップS6の処理を15日間(1ブロック)にわたって実行し、15日間が経過すると、次のステップS8に進む。
制御装置12は、ステップS5で記録した15日間(1ブロック)分の消費電力量を平均化して、図示しない記憶装置に記録する。
(ステップS9)
制御装置12は、ステップS6で記録した15日間(1ブロック)分の周囲温度を平均化して、図示しない記憶装置に記録する。
制御装置12は、ステップS4〜ステップS9の処理を1年間(24ブロック)にわたって実行し、1年間が経過すると、次のステップS11に進む。
制御装置12は、1年間(24ブロック)にわたって計測した消費電力量と周囲温度に基づいて、周囲温度と消費電力量との関係(基準線)を設定する。
ステップS12以降は、冷凍冷蔵庫100に初めて電源を投入してから2年目以降の運転である。制御装置12は、圧縮機25を起動してから停止するまでの冷却運転中に、所定時間tにわたって扉の開閉がなかったか否かを判定し、所定時間tにわたって扉の開閉がなかった場合には(S12;Yes)、次のステップS13に進む。扉の開閉状態の検出は、貯蔵室の扉の開閉状態を検知する例えばリミットスイッチ等の扉開閉検知手段が行う。このステップS12を実行する時間帯は、扉の開閉が少なく周囲温度の変動も比較的小さい時間帯(例えば深夜間)が望ましい。なお、冷却運転中に扉の開閉が無い時間が所定時間tに満たなかった場合には(S12;No)、制御装置12は、次の冷却運転のタイミングまで待機する。
制御装置12は、所定時間tの消費電力量を記録する。消費電力量の計測は、制御装置12に実装された図示しない電力計が行い、計測された消費電力量は制御装置12に実装された図示しない記憶装置が記憶する。
(ステップS14)
制御装置12は、所定時間tの周囲温度を記録する。周囲温度の計測は、外気温度センサ10が行い、計測された周囲温度は制御装置12に実装された図示しない記憶装置が記憶する。
制御装置12は、ステップS12〜ステップS14の処理を15日間(1ブロック)にわたって実行し、15日間が経過すると、次のステップS16に進む。
制御装置12は、ステップS13で記録した15日間(1ブロック)分の消費電力量を平均化して、図示しない記憶装置に記録する。
(ステップS17)
制御装置12は、ステップS14で記録した15日間(1ブロック)分の周囲温度を平均化して、図示しない記憶装置に記録する。
制御装置12は、ステップS16で算出した消費電力量と、ステップS17で算出した周囲温度と同じ温度帯における消費電力量の基準線(S11)とを比較し、ステップS16の消費電力量が基準線に対して所定の閾値(例えば105%)を超えているか否かを判定する。ステップS16で算出した消費電力量が基準線に対して所定の閾値(例えば105%)を超えていれば(S18;Yes)、制御装置12は、次のステップS19に進む。
制御装置12は、圧縮機25の速度の上限値を、第二速度(高速側)に引き上げる。これ以降は、第二速度(高速側)まで圧縮機25の増速が許可され、前述のとおり圧縮機25の回転速度は冷凍室温度センサ53の検出温度に基づいて制御される。なお、ステップS18において消費電力量が基準線に対して所定の閾値(例えば105%)を超えていない場合は(S18;No)、圧縮機25の速度の上限値は第一速度(低速側)のまま維持される。
前述の実施の形態1では、冷凍冷蔵庫100に電源投入してから所定の期間TLが経過すると、圧縮機25の回転速度の上限値を上げて第二速度(高速側)を使用できるようにした。本実施の形態2では、冷凍冷蔵庫100に電源投入してから所定の期間TLが経過すると、圧縮機25の回転速度の上限値を上げることに加え、圧縮機25の速度を1段階上げるまでの時間である変速時間を短くする。本実施の形態2では、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
図15、図16に示すように、冷凍冷蔵庫100に初めて電源投入されてから所定の期間TLの間は、制御装置12は、圧縮機25の変速時間を60分とする。すなわち、制御装置12は、ある速度で圧縮機25の運転を開始してから60分が経過すると、圧縮機25の回転速度を1段階上げる。
冷凍冷蔵庫100に初めて電源投入されてから期間TLが経過すると、制御装置12は、圧縮機25の変速時間を、期間TLが経過する前よりも短くして30分とする。すなわち、制御装置12は、ある速度で圧縮機25の運転を開始してから30分が経過すると、圧縮機25の回転速度を1段階上げる。
また、冷凍冷蔵庫100に電源投入されてからの経過時間、圧縮機25の運転積算時間、冷凍冷蔵庫100の消費電力量に基づいて期間TLを設定することができる点も、実施の形態1と同様である。
また、実施の形態1と同様に、冷凍冷蔵庫100の消費電力量の変化に基づいて、圧縮機25の変速時間を短くするタイミングを決定してもよい。
前述の実施の形態1では、冷凍冷蔵庫100に初めて電源が投入されてから期間TLが経過する前と後とで、圧縮機25の速度の上限値を切り替えることを説明した。本実施の形態3では、冷凍冷蔵庫100に初めて電源が投入されてから期間TLが経過する前と後とで、庫内ファン24の回転速度の上限値を切り替える動作例を説明する。なお、本実施の形態3では、実施の形態1、2との相違点を中心に説明する。
サイクル302では、圧縮機25の速度がC7速まで上がった後、例えば扉開閉などの負荷の増加によって冷凍室温度センサ53の検出温度が停止温度Toffに低下するまでの時間がサイクル301よりも長くなっているが、圧縮機25はC7速での運転を継続するとともに庫内ファン24はF7速での運転を継続する。このように、期間TLの間は、庫内ファン24の速度は、第一速度(低速側)の範囲内で制御される。
サイクル303では、真空断熱材13の断熱性能の劣化により、冷凍室温度センサ53が停止温度Toffを検出するまでの速度(冷却速度)が遅くなるが、圧縮機25は第二速度C8速での運転を行うとともに庫内ファン24は第二速度F8速で運転を行い、サイクル302よりも短時間で冷凍室温度センサ53の検出温度は停止温度Toffに達すると、圧縮機25及び庫内ファン24は運転を停止する。
サイクル304は、サイクル303よりも冷凍冷蔵庫100の冷却負荷が高い状態を示しており、さらに断熱性能も劣化しているため、圧縮機25は第二速度のC9速まで増速するとともに庫内ファン24は第二速度のF9速まで増速し、その後運転を停止している。
Claims (7)
- 内部に貯蔵室が形成された本体と、
前記本体の壁内に配設された断熱材と、
冷凍サイクルの一部を構成し、回転速度が可変の圧縮機と、
前記圧縮機を制御する制御部とを備えた冷凍冷蔵庫において、
前記制御部は、
前記冷凍冷蔵庫に電源投入されてから第一期間の間は、前記圧縮機の回転速度の上限値を第一速度とし、前記第一期間が経過した後は、前記圧縮機の回転速度の上限値を、前記第一速度よりも大きい第二速度に引き上げ、
当該冷凍冷蔵庫に電源投入された後の学習期間中に計測した消費電力量に基づいて基準となる消費電力量を設定し、前記学習期間が終了した後は、当該冷凍冷蔵庫の消費電力量が、前記基準となる消費電力量に対して予め定められた閾値を超えて上昇すると、前記第一期間が経過したと判定し、前記圧縮機の回転速度の上限値を前記第二速度に引き上げる
ことを特徴とする冷凍冷蔵庫。 - 前記断熱材は真空断熱材であることを特徴とする請求項1記載の冷凍冷蔵庫。
- 前記第一期間は、
前記冷凍冷蔵庫に電源投入されてからの経過時間に基づいて定められる期間である
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷凍冷蔵庫。 - 外気温度を検出する外気温度検出手段を備え、
前記制御部は、
一年の前記学習期間を複数の単位期間に分けてその単位期間ごとに、前記基準となる消費電力量及び前記外気温度検出手段が検出した外気温度に基づく基準外気温度を記憶しており、
前記学習期間が終了した後は、当該冷凍冷蔵庫の消費電力量が、現在の外気温度と同じ温度帯の前記基準外気温度の単位期間における前記基準となる消費電力量に対して予め定められた閾値を超えて上昇すると、前記第一期間が経過したと判定し、前記圧縮機の回転速度の上限値を前記第二速度に引き上げる
ことを特徴とする請求項1記載の冷凍冷蔵庫。 - 前記第一期間は、
前記圧縮機の運転積算時間に基づいて定められる時間である
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷凍冷蔵庫。 - 前記制御部は、前記圧縮機を始動させた後に当該圧縮機の回転速度を段階的に上昇させる制御を行い、前記第一期間が経過した後は、前記圧縮機の回転速度を上昇させるまでの時間である変速時間を前記第一期間よりも短くする
ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の冷凍冷蔵庫。 - 前記制御部に制御され、前記貯蔵室内に冷気を送風する回転速度が可変の送風機を備え、
前記制御部は、
前記冷凍冷蔵庫に電源投入されてから前記第一期間の間は、前記送風機の回転速度の上限値を第三速度とし、前記第一期間が経過した後は、前記送風機の回転速度の上限値を、前記第三速度よりも大きい第四速度に引き上げる
ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の冷凍冷蔵庫。
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