JP2011069508A - 磁気温度調整装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】磁気作業物質に有効磁束密度を十分に作用させて熱交換効率の向上を図ることができる磁気温度調整装置を提供する。
【解決手段】磁気作業物質6a,6bが充填された2つの熱交換槽5a,5bを有し、上側コア7Uと下側コア7Dとの間に熱交換槽5a,5bを挟んで固定配置される作業物質側コア2と、作業物質側コア2の外周側に、間に永久磁石19を挟むと共に、作業物質側コア2と軸方向において所定の空隙を有して配置される磁石側コア3と、熱交換槽5a,5bに連通する配管15〜17及びポンプ12を含んで構成されて熱交換槽5a,5bに熱伝達媒体を流通させる媒体循環機構25と、磁石側コア3を、作業物質側コア2の周方向に回転させる回転駆動部20とを備えて磁気温度調整装置1を構成する。
【選択図】図1
【解決手段】磁気作業物質6a,6bが充填された2つの熱交換槽5a,5bを有し、上側コア7Uと下側コア7Dとの間に熱交換槽5a,5bを挟んで固定配置される作業物質側コア2と、作業物質側コア2の外周側に、間に永久磁石19を挟むと共に、作業物質側コア2と軸方向において所定の空隙を有して配置される磁石側コア3と、熱交換槽5a,5bに連通する配管15〜17及びポンプ12を含んで構成されて熱交換槽5a,5bに熱伝達媒体を流通させる媒体循環機構25と、磁石側コア3を、作業物質側コア2の周方向に回転させる回転駆動部20とを備えて磁気温度調整装置1を構成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、印加される外部磁界の変化に応じて温度変化する磁気作業物質が充填された1つ以上の熱交換器と、この熱交換器に熱伝達媒体を流通させる媒体循環機構とを備えた磁気温度調整装置に関する。
外部磁界の変化に応じて温度変化する磁気作業物質を用いて熱交換を行う磁気温度調整装置の一例が、特許文献1に開示されている。この磁気温度調整装置では、磁気作業物質を複数のグループに分けて軸方向に配置し、固定した永久磁石と磁気作業物質との間に磁気遮蔽体を配置している。磁気遮蔽体は、磁気遮蔽部と磁気通過部とを有しており、グループ分けされた磁気作業物質に印加される磁界が順次遅れて変化するように構成されている。これにより、磁気作業物質と温度調整媒体との熱交換を連続的に効率良く行うことを狙っている。
しかしながら、特許文献1の構成では、永久磁石と磁気作業物質との間に磁気遮蔽体を配置しているため、永久磁石と磁気作業物質との距離が必然的に大きくなり、磁気作業物質に作用する有効磁束密度が低下する。したがって、熱交換効率を十分に向上させることができないという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、磁気作業物質に有効磁束密度を十分に作用させて熱交換効率の向上を図ることができる磁気温度調整装置を提供することにある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、磁気作業物質に有効磁束密度を十分に作用させて熱交換効率の向上を図ることができる磁気温度調整装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の磁気温度調整装置は、印加される外部磁界の変化に応じて温度変化する磁気作業物質が充填された1つ以上の熱交換器と、
夫々円環状をなす第1コアと第2コアとの間の一部に、前記熱交換器を挟むように固定配置され、且つ、前記第1コア及び第2コアが周方向において複数に分割されている作業物質側コアと、
この作業物質側コアの外周側において、2部材の一端が永久磁石の両端にそれぞれ接すると共に、他端が前記作業物質側コアと軸方向において所定の空隙を有するように配置される磁石側コアと、
前記熱交換器に連通する媒体流通路及び媒体循環用ポンプを含んで構成され、前記熱交換器に熱伝達媒体を流通させる媒体循環機構と、
前記磁石側コアを、前記作業物質側コアの周方向に回転させる回転駆動機構とを備えたことを特徴とする。
夫々円環状をなす第1コアと第2コアとの間の一部に、前記熱交換器を挟むように固定配置され、且つ、前記第1コア及び第2コアが周方向において複数に分割されている作業物質側コアと、
この作業物質側コアの外周側において、2部材の一端が永久磁石の両端にそれぞれ接すると共に、他端が前記作業物質側コアと軸方向において所定の空隙を有するように配置される磁石側コアと、
前記熱交換器に連通する媒体流通路及び媒体循環用ポンプを含んで構成され、前記熱交換器に熱伝達媒体を流通させる媒体循環機構と、
前記磁石側コアを、前記作業物質側コアの周方向に回転させる回転駆動機構とを備えたことを特徴とする。
請求項1記載の磁気温度調整装置によれば、作業物質側コアに対して磁石側コアを回転させることで、熱交換器に対して磁界を連続的に変化させるので、熱交換効率を十分に向上させることができる。
(第1実施例)
以下、第1実施例について図1ないし図6を参照して説明する。図1は、磁気温度調整装置の縦断正面図、図2は同斜視図である。磁気温度調整装置1は、外形が概ね中空の円筒状をなす作業物質側コア2と、この作業物質側コア2を間に挟んで図1中左右両側に配置され、断面形状がそれぞれ逆コ字状,コ字状をなして、作業物質側コア2の上端側並びに下端側をそれぞれ所定の空隙を有して挟むように配置される磁石側コア3,短絡コア(磁気短絡用コア)4を備えている。
以下、第1実施例について図1ないし図6を参照して説明する。図1は、磁気温度調整装置の縦断正面図、図2は同斜視図である。磁気温度調整装置1は、外形が概ね中空の円筒状をなす作業物質側コア2と、この作業物質側コア2を間に挟んで図1中左右両側に配置され、断面形状がそれぞれ逆コ字状,コ字状をなして、作業物質側コア2の上端側並びに下端側をそれぞれ所定の空隙を有して挟むように配置される磁石側コア3,短絡コア(磁気短絡用コア)4を備えている。
作業物質側コア2の円筒状の内部における左右両側には、それぞれ熱交換槽(熱交換器)5a,5bが配置されており、熱交換槽5a,5bの内部には、磁気作業物質6a,6bがそれぞれ充填されている。磁気作業物質6は、例えばガドリニウム(Gd)強磁性体、もしくは、ランタン−鉄−シリコン(La−Fe−Si)系等の磁性体であり、粒径が数μm程度の微細な粒子(球状粒子、細粒子(粒体))状をなしている。熱交換槽5a,5bの内部には、粒子状の磁気作業物質6,6bが多数充填されている。磁気作業物質6は、外部より加えられた磁界(磁場)が増加している間は温度が上昇し、逆に、加えられた磁界が取り去られて減少する間はその温度が下降するという磁気熱量効果を有する材料である。
作業物質側コア2は、鉄やフェライト等の磁性材料によって概ね円環状に構成されている上側コア(第1コア)7Uと、下側コア(第2コア)7Dとを有し、これらのコア7U,7Dにより熱交換槽5a,5bを上下に挟み込むように構成されている。また、上側コア7Uは、円環の途中部位の2箇所に空隙(スリット部)8a,8bが形成されており、2つに分割されている。
図3(a)は、上側コア7Uの平面図であり、図3(b)は、上側コア7Uを取り除いて下側コア7Dと熱交換槽5a,5bとを示す平面図である。下側コア7Dも上側コア7Uと同様に、円環の途中部位の2箇所に空隙(スリット部)9a,9bが形成されて2つに分割されている。ただし、空隙9a,9bは、上側コア7Uの空隙8a,8bの形成位置と異なるように形成されている。
また、図3(c)は、作業物質側コア2を、図3(a),(b)の左方向から見た図である。上側コア7Uは、下方に凸となる凸部10aを有し、下側コア7Dは上方に凸となる凸部11aを有している。そして、凸部10a,11aの間に挟まれて熱交換槽5aが位置している。
また、図3(c)は、作業物質側コア2を、図3(a),(b)の左方向から見た図である。上側コア7Uは、下方に凸となる凸部10aを有し、下側コア7Dは上方に凸となる凸部11aを有している。そして、凸部10a,11aの間に挟まれて熱交換槽5aが位置している。
再び、図1を参照する。熱交換槽5a,5bは、配管を介してポンプ(媒体循環用ポンプ)12,排熱部13,吸熱部14が接続されており、例えば水などの熱伝達媒体がこれらの間で輸送されるようになっている。ポンプ12から延びる配管15は、先端側がT字型に分岐しており、その一方が熱交換槽5a側に,他方が熱交換槽5b側に連通している。熱交換槽5aを経由した熱伝達媒体は、配管16を介して吸熱部14に輸送され、熱交換槽5bを経由した熱伝達媒体は、配管17を介して排熱部13に輸送される。尚、配管15〜17は、図3(b)にも二点鎖線で図示している。
磁石側コア3は、上側コア18Uと下側コア18Dとにより、例えばネオジム磁石などの永久磁石19を間に挟んで構成されている。永久磁石19は直方体状であり、上側コア18U及び下側コア18Dは、縦断面形状が何れもL字状となっている。そして、下側コア18Dの上端部と、上側コア18Uの下端部との間に永久磁石19が保持されている。また、下側コア18Dの先端部が、磁石側コア3の下側コア7D側に延びており、上側コア18Uの先端部が、磁石側コア3の上側コア7U側に延びている。下側コア18D,上側コア18Uの先端部の形状は、上方から見て次第に幅狭となっており、先端面は、磁石側コア3の上側コア7Uの内周面とほぼ面一となる円弧状をなしている。
一方、短絡コア4は、外形が磁石側コア3と同様であり、磁性材料によって一体に構成されており、磁石側コア3に対向して作業物質側コア2の右側に配置されている。尚、図3(a)には、磁石側コア3の上側コア18Uと、短絡コア4の上部とを二点鎖線で図示している。また、空隙8a,8bが上側コア7Uに形成されている角度,並びに空隙9a,9bが下側コア7Dに形成されている角度は、磁石側コア3が回転して上側コア18Uの周方向端面18Usと交差する際に、両者が所定の角度をなすように設定されている。これは、下側コア18Dについても、更に同じ形状の短絡コア4についても同様の関係になっている。
そして、図1に示すように、磁石側コア3及び短絡コア4は、回転駆動部(回転駆動機構)20に連結されて、作業物質側コア2の外周側を回転するように配置されている。回転駆動部20は、例えばギアヘッド付きステッピングモータ等からなるモータ21,このモータ21から上方に延びて、ベアリング22より回転可能に支持される回転軸23,この回転軸23に固定された状態で、磁石側コア3及び短絡コア4を支持するハウジング24を備えている。ハウジング24の形状は、磁石側コア3及び短絡コア4の下端側を収容するため、矩形のトレイ型に構成されている。
一方、作業物質側コア2については、例えば、配管15〜17が伸びている上方側より図示しない支持部材が中空部に挿入されて、その支持部材の先端がコア7に固定されることで、上方より吊持された状態で固定されている。尚、ポンプ12,排熱部13,吸熱部14,配管(媒体流通路)15〜17は、媒体循環機構25を構成している。尚、図2では、回転駆動部20及び媒体循環機構25の図示を省略している。
次に、本実施例の作用について図4ないし図6も参照して説明する。図4は、ポンプ12,熱交換槽5a及び5b,排熱部13,吸熱部14の構成をモデル化して、直線状に配置した状態を示すものである。(a)は熱交換槽5b側に磁界が印加されている場合において、ポンプ12が熱伝達媒体を排熱部13,吸熱部14側に送出した状態を示しており、(b)は熱交換槽5a側に磁界が印加されている場合において、ポンプ12が熱伝達媒体を吸引した状態を示している。
また、図5は、回転駆動部20が磁石側コア3及び短絡コア4を回転させて第1状態,第2状態を交互に切り換える場合に、熱交換槽5a,5bに発生する熱的変化と、ポンプ12が熱伝達媒体を送出,吸引することで変化する熱輸送状態とを示すものである。
まず、磁石側コア3が熱交換槽5b側に位置する過程で、熱交換槽5bの磁気作業物質6bに印加される磁界は、例えば最大で0.8T程度の磁束密度まで上昇する。すると、その上昇の過程において、磁気作業物質6bはその粒子の格子系の電子スピンが磁場の方向に揃った状態になるため磁気エントロピーが小さくなり、エネルギーが格子系に与えられて格子振動が激しくなり磁性体の温度が上昇し、温熱を発生する(第1状態,図5中に丸数字で示す)。
この時、熱交換槽5aの磁気作業物質6a側に印加される磁界は略0Tとなり、逆の作用によって冷熱を発生する(第2状態)。そして、ポンプ12が熱伝達媒体を排熱部13,吸熱部14側に送出すると、熱交換槽5bを経由した熱伝達媒体は磁気作業物質6bが発した熱を受けて高温となり、排熱部13に至る(温熱輸送)。一方、熱交換槽5aを経由した熱伝達媒体は磁気作業物質6aによって熱が吸収され低温となり、吸熱部14に至る(冷熱輸送)。
そして、上記の状態から、回転駆動部20が磁石側コア3及び短絡コア4を180°回転させると、その過程で今度は熱交換槽5aの磁気作業物質6aが温熱を発生し(第1状態)、熱交換槽5bの磁気作業物質6bは冷熱を発生する(第2状態)。この時、磁気作業物質6bに与えられていた磁束密度が減少して略0Tとなるため、その減少の過程において、磁気作業物質6bはその粒子の格子系の電子スピンがランダムな向きの状態をとり、磁気エントロピーが大きくなり、磁気作業物質6bは吸熱する。
この状態から、ポンプ12が熱伝達媒体を吸引すると、排熱部13に位置していた熱伝達媒体は、温度が低下した熱交換槽5bを通過することで温度が下がり、吸熱部14に位置していた熱伝達媒体は、温度が上昇した熱交換槽5aを通過することで温度が上昇する。この時、排熱部13及び吸熱部14の内部は負圧となる。
この状態から、ポンプ12が熱伝達媒体を吸引すると、排熱部13に位置していた熱伝達媒体は、温度が低下した熱交換槽5bを通過することで温度が下がり、吸熱部14に位置していた熱伝達媒体は、温度が上昇した熱交換槽5aを通過することで温度が上昇する。この時、排熱部13及び吸熱部14の内部は負圧となる。
ここで図6は、熱交換槽5の中央部に印加される磁束密度の変化をx,y,zの3軸方向について測定した一例を示している。熱交換槽5が第1状態となった場合のz軸方向磁束密度は0.79Tであり、熱交換槽5が第2状態となった場合の同磁束密度は0.03Tとなっている。尚、x,y軸方向の磁束密度は0Tからほとんど変化しない。
上記過程を交互に繰り返すことで、排熱部13側では、熱伝達媒体の温度変化における勾配が正となって温度が次第に上昇する。一方、吸熱部14側では、熱伝達媒体の温度変化における勾配が負となって温度が次第に低下する。その結果、排熱部13側では加熱を行うことができ、吸熱部14側では冷却を行うことが可能となる。すなわち、磁気温度調整装置1は、必要に応じて加熱装置,冷却装置の何れにも使用できる。
上記過程を交互に繰り返すことで、排熱部13側では、熱伝達媒体の温度変化における勾配が正となって温度が次第に上昇する。一方、吸熱部14側では、熱伝達媒体の温度変化における勾配が負となって温度が次第に低下する。その結果、排熱部13側では加熱を行うことができ、吸熱部14側では冷却を行うことが可能となる。すなわち、磁気温度調整装置1は、必要に応じて加熱装置,冷却装置の何れにも使用できる。
以上のように本実施例によれば、磁気作業物質6a,6bが充填された2つの熱交換槽5a,5bを有し、上側コア7Uと下側コア7Dとの間に熱交換槽5a,5bを挟んで固定配置される作業物質側コア2と、作業物質側コア2の外周側に、間に永久磁石19を挟むと共に、作業物質側コア2と軸方向において所定の空隙を有して配置される磁石側コア3と、熱交換槽5a,5bに連通する配管15〜17及びポンプ12を含んで構成されて熱交換槽5a,5bに熱伝達媒体を流通させる媒体循環機構25と、磁石側コア3を、作業物質側コア2の周方向に回転させる回転駆動部20とを備えて磁気温度調整装置1を構成した。そして、作業物質側コア2に対して磁石側コア3を回転させて熱交換槽5a,5bに作用する磁界を連続的に変化させるので、熱交換効率を十分に向上させることができる。
この場合、作業物質側コア2を、上側コア18Uの分割位置と下側コア18Dの分割位置とが異なるようにしたので、磁石側コア3を回転させた場合に発生するコギングトルクを低減することができる。そして、作業物質側コア2を介して磁石側コア3と対向する位置に短絡コア4を配置したので、第2状態となる熱交換槽5側に漏れる磁束を短絡して作用する磁束密度を低下させることができる。その結果、第1状態,第2状態において作用する磁束密度のダイナミックレンジをより大きくできるので、熱交換効率を向上させることができる。
また、磁石側コア3を、永久磁石19に接している部分の断面積よりも、作業物質側コア2に対向する部分の断面積が小さくなるように構成したので、永久磁石19が発生させた磁束を熱交換槽5により集中させて印加することができる。更に、磁石側コア3の周方向端面と、作業物質側コア2を分割している空隙8a,8b並びに空隙9a,9bとを、前記磁石側コアが前記回転駆動機構により回転されて両者が交差する場合、互いに所定の角度をなすように構成した。
これにより、磁石側コア3が回転して、上側コア18Uの周方向端面18Usが上側コア7Uの空隙8a,8bと交差する場合には、互いに所定の角度をもって徐々に交差するようになる(また、下側コア18Dの周方向端面と下側コア7Dの空隙9a,9bについても同様)。したがって、磁石側コア3と作業物質側コア2との間に作用する磁気的吸引力が徐々に変化するので、両者が交差する場合に生じるコギングトルクが低減でき、モータ21をスムーズ回すことが可能となり、モータ21の負荷を低減できる。
(第2実施例)
図7及び図8は第2実施例であり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分について説明する。図7に示すように、第2実施例の磁気温度調整装置31は、第1実施例の構成より短絡コア4を取り除いたものである。図8は、図6相当図であるが、この場合、熱交換槽5が第1状態となった場合のz軸方向磁束密度は0.80Tであり、熱交換槽5が第2状態となった場合の同磁束密度は0.11Tとなっている。何れも若干増加しているが、第2状態の場合の磁束密度の上昇率がより大きくなっている。
図7及び図8は第2実施例であり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分について説明する。図7に示すように、第2実施例の磁気温度調整装置31は、第1実施例の構成より短絡コア4を取り除いたものである。図8は、図6相当図であるが、この場合、熱交換槽5が第1状態となった場合のz軸方向磁束密度は0.80Tであり、熱交換槽5が第2状態となった場合の同磁束密度は0.11Tとなっている。何れも若干増加しているが、第2状態の場合の磁束密度の上昇率がより大きくなっている。
第1実施例の場合、磁束密度の最大/最小比は、79/3≒26.3であるのに対し、第2実施例の場合、同比は80/11≒7.3である。したがって、第1実施例の磁気温度調整装置1に比較して熱交換効率は若干低下するが、斯様に構成される磁気温度調整装置31による場合も、ほぼ同様の効果を得ることができる。
本発明は上記し又は図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、以下のような変形又は拡張が可能である。
熱交換槽5は、1つのみでも、若しくは3つ以上配置しても良い。
永久磁石19は、ネオジム磁石に限ることなく、必要な磁力が得られるものを適宜選択して使用すれば良い。
回転駆動部20を構成するモータ21は、例えばブラシレスDCモータのような永久磁石型モータであっても良い。
媒体循環機構25の構成は、例示したものに限ることはなく、個別の設計に応じて適宜変更して良い。
また、作業物質側コア2や磁石側コア3の具体形状についても、適宜変形して実施して良い。
熱交換槽5は、1つのみでも、若しくは3つ以上配置しても良い。
永久磁石19は、ネオジム磁石に限ることなく、必要な磁力が得られるものを適宜選択して使用すれば良い。
回転駆動部20を構成するモータ21は、例えばブラシレスDCモータのような永久磁石型モータであっても良い。
媒体循環機構25の構成は、例示したものに限ることはなく、個別の設計に応じて適宜変更して良い。
また、作業物質側コア2や磁石側コア3の具体形状についても、適宜変形して実施して良い。
図面中、1は磁気温度調整装置、2は作業物質側コア、3は磁石側コア、4は短絡コア(磁気短絡用コア)、5a,5bは熱交換槽、6a,6bは磁気作業物質、7Uは上側コア(第1コア)、7Dは下側コア(第2コア)、8a,8bは空隙(スリット部)、9a,9bは空隙(スリット部)、12はポンプ(媒体循環用ポンプ)、13は排熱部、14は吸熱部、15〜17は配管(媒体流通路)、20は回転駆動部(回転駆動機構)、25は媒体循環機構、31は磁気温度調整装置を示す。
Claims (5)
- 印加される外部磁界の変化に応じて温度変化する磁気作業物質が充填された1つ以上の熱交換器と、
夫々円環状をなす第1コアと第2コアとの間の一部に、前記熱交換器を挟むように固定配置され、且つ、前記第1コア及び第2コアが周方向において複数に分割されている作業物質側コアと、
この作業物質側コアの外周側において、2部材の一端が永久磁石の両端にそれぞれ接すると共に、他端が前記作業物質側コアと軸方向において所定の空隙を有するように配置される磁石側コアと、
前記熱交換器に連通する媒体流通路及び媒体循環用ポンプを含んで構成され、前記熱交換器に熱伝達媒体を流通させる媒体循環機構と、
前記磁石側コアを、前記作業物質側コアの周方向に回転させる回転駆動機構とを備えたことを特徴とする磁気温度調整装置。 - 前記作業物質側コアは、前記第1コアの分割位置と前記第2コアの分割位置とが異なるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の磁気温度調整装置。
- 前記作業物質側コアを介して前記磁石側コアと対向する位置に、前記作業物質側コアと軸方向において所定の空隙を有するように配置される磁気短絡用コアを備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の磁気温度調整装置。
- 前記磁石側コアは、前記永久磁石に接している部分の断面積よりも、前記作業物質側コアに対向する部分の断面積が小さくなるように構成されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の磁気温度調整装置。
- 前記磁石側コアの周方向端面と、前記作業物質側コアを分割しているスリット部とは、前記磁石側コアが前記回転駆動機構により回転されて両者が交差する場合、互いに所定の角度をなすように構成されていることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の磁気温度調整装置。
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JP2016513784A (ja) * | 2013-03-14 | 2016-05-16 | クールテック アプリケーションズ エス.エー.エス. | 熱装置 |
WO2022209948A1 (ja) * | 2021-03-29 | 2022-10-06 | ダイキン工業株式会社 | 磁気冷凍装置及び冷凍装置 |
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- 2009-09-24 JP JP2009218486A patent/JP2011069508A/ja active Pending
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