JP2011069263A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】算出したフィードバック係数が上限値より大きい、または下限値未満となる回数が、予め設定されている所定回数以上となると、LPLスロットルバルブ204が故障したとみなし、LPLスロットルバルブ204の制御を停止することによって、LPLスロットルバルブ開度をデフォルトとするとともに、LPL−EGRの制御を停止することを特徴とする。
【選択図】図2
Description
一般に、ターボチャージャのような過給機を有している内燃機関において、減速時や、停止時のようにコンプレッサの回転速度が低い状態では吸気脈動が生じる。LPL−EGRでは、LPL−EGR通路の上流と、下流との差圧でEGRガスの量を制御している。そのため、吸気脈動が生じると、排気ガスがエアフローメータに向かって逆流してしまい、エアフローメータが排気ガスにより汚染される原因となっている。
このような条件下では、排気ガスが吸気通路を逆流してエアフローメータが汚染されたり、吸気系部品が腐食したりするおそれがあり、不十分である。
まず、図1から図9を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、LPL−EGRシステムにおける吸気系・排気系の概要図である。
図1において、吸気ガスは白抜きの矢印で示し、排気ガスは黒で塗りつぶした矢印で示す。また、LPL−EGR通路212(低圧EGR通路)を介して戻された排気ガスと混合した吸気ガスをドット付けした矢印で示す。
なお、本実施形態における内燃機関は、過給機205を備えている。過給機205は、排気ターボチャージャ方式であり、排気タービン205bと、排気タービン205bに駆動されるコンプレッサ205aとを有している。
LPL−EGRシステム10において、外気から取り入れられた空気はエアクリーナ201で浄化された後、LPLスロットルバルブ(吸気絞り弁)204で流量を調節される。吸気空気の流量は、エアクリーナ201の直後に設置されているエアフローメータ202で計測される。
その後、吸入空気は、後記する三元触媒211の下流側の排気通路209と通じているLPL−EGR通路212を介して戻された排気ガスと混合し、吸気ガスとなったものが過給機205のコンプレッサ205aによって圧縮される。
圧縮された吸気ガスは、温度が高くなるため、吸気通路203の途中に設置されているインタクーラ206によって冷却された後、スロットルバルブ207で流量を調節され、エンジン(内燃機関)208の吸気口へ送られる。
LPL−EGR通路212に入った高温のEGRガスは、まずEGRクーラ213で冷却された後、EGRバルブ(EGR弁)214がLPL−EGR通路212の流路面積を変更することによってEGR量を調節され、吸気通路203へ戻される。
LPL−EGRシステム10おいて、図1と同一の要素については、同一の符号を付して説明を省略する。また、吸気ガスおよび排気ガスの流れも図1と同様であるため、説明を省略する。なお、図2において、図1と同様に、吸入空気は白抜きの矢印で示し、排気ガスは黒く塗りつぶした矢印で示し、EGRにより排気ガスと混合した吸気ガスはドット付けした矢印で示している。
ECU1は、エンジン208からエンジン回転速度、負荷としての正味有効圧力値を取得し、大気圧センサ302から大気圧値を取得し、LPLスロットルバルブ204と、LPL−EGR通路212の吸気通路203との接続部との間に設置されている圧力センサ(圧力検知手段)301から、コンプレッサ205aの吸入側の実圧力値を取得する。そして、ECU1は、取得したこれらの値を基にLPLスロットルバルブ開度を算出し、このLPLスロットルバルブ開度の情報であるLPLスロットルバルブ開度制御信号や、EGRバルブ214の開度の情報であるEGRバルブ制御信号を含むEGR制御信号を生成し、LPLスロットルバルブ204や、EGRバルブ214などへ出力する。
これにより、LPLスロットルバルブ204下流の実圧力値を基に、LPLスロットルバルブ204の開度を制御することができる。
図3は、第1実施形態に係るECUの機能ブロック図である。
ECU1は、情報を入力される入力部121、情報を処理する処理部100、情報を格納する記憶部110、情報を出力する出力部122を有する。
入力部121に入力される情報は、図2で前記したようにエンジン208から入力されるエンジン回転速度および負荷としての正味有効圧力値、大気圧センサ302から入力される大気圧値、圧力センサ301から入力される実圧力値がある。
目標圧力値マップ111には、大気圧値、エンジン208の回転速度および正味有効圧力値と、に対応付けられて、LPLスロットルバルブ204の下流位置の最適な圧力である目標圧力値(目標圧力)が格納されている。目標LPLスロットルバルブ開度マップ112には、大気圧値、エンジン208の回転速度および正味有効圧力値と、に対応付けられて、前記した目標圧力値をLPLスロットルバルブ204の下流に生じさせるためのLPLスロットルバルブ204の開度である目標LPLスロットルバルブ開度(吸気絞り弁の開度の基本値)が格納されている。EGR量マップ113には、例えば、エンジン回転速度、正味有効圧力値を参照してEGR量を算出するようになっている。
なお、目標圧力値マップ111は、図4で後記し、目標LPLスロットルバルブ開度マップ112は、図5で後記する。
目標値算出部102は、入力情報のうち、エンジン回転速度と、正味有効圧力値と、大気圧値とを基に、目標圧力値マップ111から目標圧力値を算出し、目標LPLスロットルバルブ開度マップ112から目標LPLスロットルバルブ開度を算出する。
LPLスロットルバルブ開度算出部103は、目標値算出部102が算出した目標圧力値、目標LPLスロットルバルブ開度、入力情報の実圧力値を用いてフィードバック制御によるLPLスロットルバルブ開度を算出する。
EGR制御部104は、LPLスロットルバルブ開度算出部103が算出したLPLスロットルバルブ開度を含むEGR制御信号を生成し、出力部122を介してEGR制御信号をLPLスロットルバルブ204へ出力することにより、LPLスロットルバルブ204を制御する。
なお、EGR制御部104は、EGRバルブ214の制御も行っている。
EGR量算出部101は、エンジン回転速度と、正味有効圧力値とを基に、EGR量マップ113を参照してEGR量を算出する。
処理部100および各部101〜104は、図示しないROM(Read Only Memory)や、HD(Hard Disk)に格納されたプログラムが、RAM(Random Access Memory)に展開され、CPU(Central Processing Unit)によって実行されることにより具現化する。
図4は、第1実施形態に係る目標圧力値マップの構成例を示す説明図であり、図5は、第1実施形態に係る目標LPLスロットルバルブ開度マップの構成例を示す説明図である。
図4および図5に示すように、各マップには、目標圧力値および目標LPLスロットルバルブ開度は、正味有効圧力値、エンジン回転速度に対応付けられて格納されている。
さらに、図4および図5に示すように目標圧力値マップ111および目標LPLスロットルバルブ開度マップ112は、各マップが大気圧値毎にセットとなって格納されている。
なお、図4および図5ではグラフの形式で示してあるが、実際には目標圧力値マップ111および目標LPLスロットルバルブ開度マップ112は、エンジン回転速度および正味有効圧力値に対応したテーブルが、大気圧値毎に格納されている構成となる。
また、大気圧値、エンジン回転速度、正味有効圧力値などは離散的な値として記載されているが、これらの間の値が入力された場合、目標値算出部102が補間処理を行うことにより、目標圧力値および目標LPLスロットルバルブ開度を算出する。
なお、マップは一例であり、例えば関数でもよい。
次に、図2および図3を参照しつつ、図6〜図8を参照して第1実施形態に係るEGR制御方法を説明する。
図6は、第1実施形態に係るEGR制御処理の流れを示すフローチャートである。
まず、EGR量算出部101が、エンジン回転速度、正味有効圧力値(負荷)を基に、EGR量マップ113を参照して、EGR量の算出処理を行う(S101)。
次に、目標値算出部102が、入力されたエンジン回転速度、正味有効圧力値、大気圧値を基に、目標圧力値および目標LPLスロットルバルブ開度の算出処理を行う(S102)。ステップS102の処理の詳細は、図7を参照して後記する。
次に、LPLスロットルバルブ開度算出部103が、ステップS102で算出された目標圧力値および目標LPLスロットルバルブ開度に加えて、圧力センサ301から入力された実圧力値を基に、フィードバック制御によるLPLスロットルバルブ開度の算出処理を行う(S103)。ステップS103の処理は、図8を参照して後記する。
そして、EGR制御部104は、ステップS103で算出されたLPLスロットルバルブ開度や、EGRバルブ214を制御するためのEGR制御信号を生成し、LPLスロットルバルブ204の制御や、EGR量に基づいてEGRバルブ214の開弁制御を行うことによりEGR制御を行う(S104)。ステップS104の処理の詳細は、図9を参照して後記する。
そして、処理部100は、エンジン208が停止したか否かを判定する(S105)。
ステップS105の結果、エンジン208が停止していない場合(S105→No)、処理部100は、ステップS101へ処理を戻す。
ステップS105の結果、エンジン208が停止している場合(S105→Yes)、処理部100は処理を停止する。
図7は、第1実施形態に係る目標圧力値および目標LPLスロットルバルブ開度算出処理(S102)の流れを示すフローチャートである。
目標値算出部102は、入力されたエンジン回転速度、正味有効圧力値(負荷)、大気圧値を参照して、記憶部110の目標圧力値マップ111(図4)を検索し、該当する目標圧力値を算出する(S201)。
次に、目標値算出部102は、入力されたエンジン回転速度、正味有効圧力値(負荷)、大気圧値を参照して、記憶部110の目標LPLスロットルバルブ開度マップ112(図5)を検索し、該当する目標LPLスロットルバルブ開度を算出し(S202)、図6のステップS102へリターンする。
図8Aおよび図8Bは、第1実施形態に係るLPLスロットルバルブ開度算出処理(S103)の流れを示すフローチャートである。
なお、第1実施形態では、フィードバック制御の一例としてPID(Proportional Integration and Differential)制御を用いた例を示しているが、これに限らず、PI(Proportional and Integration)など他のフィードバック制御を用いてもよい。
まず、図8Aにおいて、LPLスロットルバルブ開度算出部103は、記憶部110に予め設定されているP項係数、I項係数およびD項係数を読み込む(S301,S302,S303)。なお、P項係数、I項係数およびD項係数は、最初の一回だけ読み込めばよい。
次に、LPLスロットルバルブ開度算出部103は、図7のステップS201で取得した目標圧力値から、圧力センサ301(図2)から取得した実圧力値を減算することによって今回の偏差を算出する(S304)。
次に、LPLスロットルバルブ開度算出部103は、ステップS304で算出した今回の偏差に、ステップS302で取得したI項係数を乗算することによりPID制御におけるI項を算出する(S306)。
続いて、LPLスロットルバルブ開度算出部103は、ステップS304で算出した今回の偏差から、記憶部110に一時記憶しておいた前回の偏差の2倍を減算し、さらに記憶部110に一時記憶しておいた前々回の偏差を加算したものに、ステップS303で取得したD項係数を乗算することによってPID制御におけるD項を算出する(S307)。
さらに、LPLスロットルバルブ開度算出部103は、記憶部110に一時記憶しておいた前回のPID項に、ステップS308で算出した今回のPID項変化分を加算することによって、今回のPID項(フィードバック係数)を算出する(S309)。
ステップS310の結果、今回のPID項が上限値より大きい場合(S310→Yes)、LPLスロットルバルブ開度算出部103は、今回のPID項を設定されている上限値に更新し(S311)、上限値を超えた回数を「1」インクリメントする(S312)。
ステップS313の結果、閾値以下である場合(S313→No)、LPLスロットルバルブ開度算出部103は、ステップS322へ処理を進める。
ステップS313の結果、閾値より大きい場合(S313→Yes)、つまり、所定時間、今回のPID項が上限値を超えている場合、LPLスロットルバルブ開度算出部103は、LPLスロットルバルブ204がクローズ側で故障していると判定し、クローズ側故障フラグに「1」を代入し(S314)、ステップS322へ処理を進める。
ステップS315の結果、今回のPID項が下限値より小さい場合(S315→Yes)、LPLスロットルバルブ開度算出部103は、今回のPID項を設定されている下限値に更新し(S316)、下限値より小さい回数を「1」インクリメントする(S317)。
ステップS318の結果、閾値以下である場合(S318→No)、LPLスロットルバルブ開度算出部103は、ステップS322へ処理を進める。
ステップS318の結果、閾値より大きい場合(S318→Yes)、つまり、所定時間、今回のPID項が下限値より小さい場合、LPLスロットルバルブ開度算出部103は、LPLスロットルバルブ204がオープン側で故障している判定し、オープン側故障フラグに「1」を代入し(S319)、ステップS322へ処理を進める。
次に、LPLスロットルバルブ開度算出部103は、前々回の偏差を、前回の偏差で更新し(S323)、更新した前々回の偏差を記憶部110に一時記憶する。
さらに、LPLスロットルバルブ開度算出部103は、前回の偏差を、ステップS304で算出した今回の偏差で更新し(S324)、更新した前回の偏差を記憶部110に一時記憶する。
ステップS325の結果、オープン側故障フラグが「1」である場合(S325→Yes)、LPLスロットルバルブ開度算出部103は、LPLスロットルバルブ開度にデフォルト値を代入し(S326)、図6のステップS102の処理へリターンする。
ステップS327の結果、クローズ側故障フラグが「1」である場合(S327→Yes)、LPLスロットルバルブ開度算出部103は、LPLスロットルバルブ開度にデフォルト値を代入し(S326)、図6のステップS102の処理へリターンする。なお、ステップS326において、LPLスロットルバルブ開度に代入される値は、デフォルト値でなくても、LPLスロットルバルブ204が故障していることを示すものであればよい。また、デフォルト値として、LPLスロットルバルブ204を閉弁させるようにしてもよい。
図9は、第1実施形態に係るEGR制御処理(S104)の流れを示すフローチャートである。
まず、EGR制御部104は、LPLスロットルバルブ開度がデフォルト値となっているか否かを判定する(S401)。
ステップS401の結果、LPLスロットルバルブ開度がデフォルト値である場合(S401→Yes)、EGR制御部104はLPLスロットルバルブ204の制御を停止する(S402)。ステップS402でのLPLスロットルバルブ204の制御停止は、LPLスロットルバルブ204の電源をOFFにするなどして実行される。制御を停止されたLPLスロットルバルブ204は、開度をデフォルト値とする。これにより、LPLスロットルバルブ204はノーマルオープンとなる。ここで、ノーマルオープンとは、全開状態ではなく、EGRガスが吸気通路203を逆流しない程度の開度である。
ステップS402の後、EGR制御部104は、EGRバルブ214など、他のLPL−EGRシステム10の部品を制御を停止する(S403)。このとき、EGR弁214は閉弁状態となす。
そして、EGR制御部104は、EGRバルブ214など、他のLPL−EGRシステム10の部品を制御を行う(S405)。ステップS405のEGR制御は公知の技術であるため、処理の詳細を省略する。
第1実施形態によれば、エンジン回転速度およびエンジン負荷(正味有効圧力値)に応じ、LPLスロットルバルブ204の下流における圧力を最適な圧力(目標圧力値)に保つことができるので、吸気脈動を抑制することができる。例えば、吸気脈動が生じていない状態で、実圧力値が高い値を示している場合、つまりLPLスロットルバルブ204の下流位置における圧力が高まっている場合、LPLスロットルバルブ204を閉まることにより逆流を防止することができる。また、EGR量が少ない状態で、LPL−EGR通路212の上流と下流とで差圧が生じていると、LPL−EGR通路212に残留しているEGRガスが吸気通路203に入ってしまうが、差圧が小さくなるようLPLスロットルバルブ204を制御することにより、EGRガスの吸気通路203への侵入を防止することができる。このため、エアフローメータ202が汚染されるのを防ぎ、その他の吸気系部品の腐食を防ぐことができる。
さらに、大気圧値に応じて、LPLスロットルバルブ204の下流における圧力(目標圧力値)を設定するので、環境変化が生じても正確なEGR量を得ることができる。また、環境変化が生じてもエアフローメータ202が汚染されるのを防ぎ、その他の吸気系部品の腐食を防ぐことができる。
さらに、吸気脈動を防ぐことができるため、LPL−EGR通路212を介した排気通路209への新気流入を防止でき、三元触媒211の下流に設けられているO2センサの誤動作を防ぐことができる。
さらに、LPLスロットルバルブ204の下流における圧力に対応してLPLスロットルバルブ204の開度を調節するため、吸気脈動がない状態から、吸気脈動が発生し得る状態に移行した際、ターボ過給での応答性や、LPLスロットルバルブ204の応答性によらない、吸気脈動の抑制が可能となる。
さらに、LPLスロットルバルブ204が全開状態で故障すると、コンプレッササージが生じるおそれがあり、好ましくないが、本実施形態によれば、LPLスロットルバルブ204が故障しても、全開状態で固着することを避けることができるため、コンプレッササージを防ぐことができる。
また、LPLスロットルバルブ204の故障を検知すると、EGR弁214を閉弁状態とするため、LPLスロットルバルブ204の故障時におけるEGRガスの流入を停止することができる。
さらに、本実施形態に寄れば、LPLスロットルバルブ204がオープン側で故障したのか、クローズ側で故障したのかを区別することができるので、修理時における不具合の特定が容易となり、修理作業時間の短縮、交換部品の削減が可能となる。
次に、図10から図12を参照して、本発明における第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態において第1実施形態と同様の要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
図10は、第2実施形態に係るLPL−EGRシステムの模式図である。
LPL−EGRシステム10aが、図2に示すLPL−EGRシステム10と異なる点は、エアフローメータ202から吸入空気流量が、ECU1aへの入力情報として加わっている点である。
なお、ECU1aは、目標圧力値マップ111(図3)の代わりに、図11で後記する排気圧力値マップ111aを有していることと、目標値算出部102が、エンジン回転速度、吸入空気流量および大気圧値を基に排気圧力値マップ111aから排気圧力値(排気圧力)を推定し、推定した排気圧力値から目標圧力値を算出する他は、図3に示す構成と同様であるため、図示および説明を省略する。
図11は、第2実施形態に係る排気圧力値マップの構成例を示す説明図である。
前記したように、ECU1aは、図4に示す目標圧力値マップ111の代わりに、図11に示すような排気圧力値マップ111aを記憶部110(図3)に格納している。
排気圧力値マップ111aでは、排気圧力値が、エアフローメータ202から取得される吸入空気流量と、エンジン回転速度に対応付けられた上、さらに大気圧値毎に格納されている。
次に、図12を参照して、第2実施形態に係る目標圧力値および目標LPLスロットルバルブ開度算出処理(図6のステップS102)を説明する。
なお、他の処理(図6のステップS101、ステップS103およびステップS104)は、第1実施形態と同様であるため図示および説明を省略する。
図12は、第2実施形態に係る目標圧力値および目標LPLスロットルバルブ開度算出処理(S102)の流れを示すフローチャートである。
目標値算出部102は、入力されたエンジン回転速度、吸入空気流量、大気圧値をキーとして、記憶部110の排気圧力値マップ111a(図11)を検索し、該当する排気圧力値を推定する(S201a)。
次に、目標値算出部102は、推定した排気圧力値から、必要とする差圧値(予め設定されている)を減算することにより目標圧力値を算出する(S202a)
次に、目標値算出部102は、入力されたエンジン回転速度、正味有効圧力値、大気圧値をキーとして、記憶部110の目標LPLスロットル開度マップ112(図5)を検索し、該当する目標LPLスロットルバルブ開度を算出し(S203a)、図6のステップS102へリターンする。
第2実施形態によれば、吸入空気流量の変化と、エンジン回転速度に応じて、より正確に吸気絞り弁下流位置での目標圧力を設定することができる。
10,10a LPL−EGRシステム
100 処理部
102 目標値算出部(第1の手段、第2の手段)
103 LPLスロットルバルブ開度算出部(第3の手段、第4の手段、第5の手段)
104 EGR制御部
110 記憶部
111 目標圧力値マップ
111a 排気圧力値マップ
112 目標LPLスロットルバルブ開度マップ
201 エアクリーナ
202 エアフローメータ
203 吸気通路
204 LPLスロットルバルブ(吸気絞り弁)
205 過給機
205a コンプレッサ
205b 排気タービン
206 インタクーラ
208 エンジン(内燃機関)
209 排気通路
211 三元触媒
212 LPL−EGR通路(低圧EGR通路)
213 EGRクーラ
214 EGRバルブ(EGR弁)
301 圧力センサ(圧力検知手段)
Claims (3)
- 内燃機関から排出される排気により駆動して吸気を過給する過給機と、
前記過給機の排気タービン下流側の排気通路から排気の一部をEGRガスとして取り込み、前記過給機のコンプレッサ上流側の吸気通路へ前記EGRガスを再循環させる低圧EGR通路と、
前記低圧EGR通路に設けられ、前記低圧EGR通路の流路面積を変更するEGR弁と、
前記内燃機関の吸気通路に設けられるとともに、前記内燃機関に吸入される吸気量を変更可能な吸気絞り弁と、
前記吸気絞り弁下流位置の圧力を検知する圧力検知手段と、
を備える内燃機関において、
前記吸気絞り弁の下流位置での目標圧力を前記内燃機関の回転速度および負荷に応じて定める第1の手段と、
吸気絞り弁開度の基本値を前記内燃機関の回転速度および負荷に応じて求める第2の手段と、
前記圧力検知手段から取得した前記吸気絞り弁の下流位置の圧力と、前記目標圧力と、を基に、前記吸気絞り弁のフィードバック係数を算出し、当該算出したフィードバック係数と、前記吸気絞り弁開度の基本値と、により前記吸気絞り弁開度を補正する第3の手段と、
前記吸気絞り弁開度のフィードバック係数が上限値より大きい、または下限値より小さい状態が所定時間経過をした場合に、前記吸気絞り弁をノーマルオープンとする第4の手段と、
を有することを特徴とする内燃機関の制御装置。 - 前記吸気絞り弁の故障を検知した場合には、前記EGR弁を閉弁する第5の手段を、
さらに有することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。 - 内燃機関から排出される排気により駆動して吸気を過給する過給機と、
前記過給機の排気タービン下流側の排気通路から排気の一部をEGRガスとして取り込み、前記過給機のコンプレッサ上流側の吸気通路へ前記EGRガスを再循環させる低圧EGR通路と、
前記低圧EGR通路に設けられ、前記低圧EGR通路の流路面積を変更するEGR弁と、
前記内燃機関の吸気通路に設けられるとともに、前記内燃機関に吸入される吸気量を変更可能な吸気絞り弁と、
前記吸気絞り弁下流位置の圧力を検知する圧力検知手段と、
を備える内燃機関において、
前記吸気絞り弁の下流位置での目標圧力を前記内燃機関の回転速度およびエアフローメータから取得される吸入空気流量に応じて定める第1の手段と、
吸気絞り弁開度の基本値を前記内燃機関の回転速度および負荷に応じて求める第2の手段と、
前記圧力検知手段から取得した前記吸気絞り弁の下流位置の圧力と、前記目標圧力と、を基に、前記吸気絞り弁のフィードバック係数を算出し、当該算出したフィードバック係数と、前記吸気絞り弁開度の基本値と、により前記吸気絞り弁開度を補正する第3の手段と、
前記吸気絞り弁開度のフィードバック係数が上限値より大きい、または下限値より小さい状態が所定時間経過をした場合に、前記吸気絞り弁をノーマルオープンとする第4の手段と、
を有することを特徴とする内燃機関の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009219757A JP5297319B2 (ja) | 2009-09-24 | 2009-09-24 | 内燃機関の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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