JP2011068037A - 液滴吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱的要因及び荷重要因の両面からヘッドの撓みを抑制する。
【解決手段】ヘッド10はその長手方向に沿って樹脂製のホルダ20により支持されている。ホルダ20を挟んでヘッド10の上方には補強部材30が配置されている。補強部材30は、金属板を断面視U字状となるよう形成したものであり、ドライバIC45のヒートシンクとして機能すると共に、ヘッド10及びホルダ20のヘッド長手方向の曲げ剛性補強するものであり、当該長手方向の曲げ剛性がヘッド10及びホルダ20よりも大きい。ホルダ20と補強部材30とは、ホルダ20に形成された複数の突起21p,23pにおいて、点接触している。
【選択図】図7

Description

本発明は、液滴吐出ヘッド及びこれを支持するホルダを含む液滴吐出装置に関する。
液滴吐出装置の一例であるインクジェットヘッドユニットは、インクジェット式プリンタ等の記録装置に適用される。ヘッドユニットにおいては、特にライン式の長尺なヘッドを含む場合、ヘッドが長手方向に撓み易く、ヘッドの長手方向の撓み(以下、単に「撓み」と称す。)を抑制するための様々な技術が提案されている。ヘッドの撓みは、環境温度の変化、ヘッド自重、ヘッドのプリンタ本体への取り付け時における荷重負荷等、様々な要因(大別すれば、熱的要因及び荷重要因の2つの要因)により生じ得る。ヘッドに撓みが生じると、ヘッドの吐出面における各ノズルの位置が所望の位置からずれたり、ノズルからのインク滴の吐出方向が変化したり、吐出面と記録媒体との間隔が一定でなくなったりすることにより、記録品質が悪化してしまう。
例えば特許文献1には、熱的要因としての環境温度の変化によるヘッドの撓みを抑制するため、ヘッドの長手方向両端の上面及び下面をプリンタ本体に固定された支持フレームに固定することが提案されている。
特開2007‐112067号公報
しかしながら、特許文献1では、荷重要因については考慮されておらず、荷重要因による(ヘッド自重やヘッドへの荷重負荷等による)ヘッドの撓みを抑制することができない。ここで、荷重要因によるヘッドの撓みを抑制するため、金属等からなる補強部材をヘッドに取り付け、ヘッドの曲げ剛性を補強することが考えられるが、金属等の高い熱伝導性により補強部材の熱がヘッドに伝達し、ヘッドが熱により撓んでしまうという問題が生じ得る。したがって、熱的要因及び荷重要因の両面からヘッドの撓みを抑制することが望まれている。
本発明の目的は、熱的要因及び荷重要因の両面からヘッドの撓みを抑制することができる液滴吐出装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の観点によると、液滴を吐出する複数のノズル、前記ノズルにそれぞれ対応する複数のアクチュエータ、及び前記ノズルが開口した吐出面を有する液滴吐出ヘッドと、前記液滴吐出ヘッドを前記吐出面の長手方向に沿って支持し、且つ、その前記長手方向の一端が前記ノズルの位置決めに係る位置決め部材に支持されるホルダと、前記液滴吐出ヘッド及び前記ホルダの前記長手方向の曲げ剛性を補強するよう、前記長手方向に沿って離隔配置された複数の点接触部を介して前記ホルダと接続された、前記長手方向の曲げ剛性が前記ホルダよりも大きい補強部材とを備えたことを特徴とする液滴吐出装置が提供される。
上記観点によれば、補強部材によって、ヘッド及びホルダの長手方向の曲げ剛性が補強されることで、荷重要因によるヘッドの長手方向の撓みを抑制することができる。しかも、補強部材がホルダと点接触部を介して接続されていることから、補強部材からホルダ、さらにヘッドへの熱伝達が抑制され、熱的要因によるヘッドの長手方向の撓みを抑制することができる。したがって上記観点によれば、荷重要因及び熱的要因の両面からヘッドの撓みを抑制することができる。
前記補強部材は、前記アクチュエータに対して駆動信号を出力する駆動回路が取り付けられており、前記駆動回路に対するヒートシンクとして機能してよい。この場合、液滴吐出装置において一般に備えられているヒートシンクを補強部材として用いることで、部品点数の追加なく、簡素な構成により、上記効果を得ることができる。
前記ホルダが前記液滴吐出ヘッドと前記補強部材とに挟まれていてよい。この場合、ホルダの補強向上、ひいてはヘッドの補強向上が実現される。
前記点接触部が、前記ホルダにおける前記補強部材と離隔しつつ対向した面から前記補強部材に近づく方向に突出した複数の突起により形成されていてよい。この場合、簡易な構成により点接触部を形成することが可能である。
前記突起が、前記ホルダの前記面において、前記長手方向に沿った列を複数形成していてよい。この場合、ホルダと補強部材とを長手方向に亘って一様に接続することができる。
前記補強部材及び前記ホルダが、前記点接触部に加えて、前記補強部材及び前記ホルダよりも熱伝導率の低い部材が前記補強部材及び前記ホルダの間に挟持された接続部によって、互いに接続されていてよい。この場合、補強部材及びホルダが、点接触部のみではなく上記接続部によっても接続されることで、これら部材間の連結が強固になる。しかも、接続部において熱伝導率の低い部材が部材間に挟持されているため、補強部材からホルダ、さらにヘッドへの熱伝達を抑制しつつ、部材間の連結を強固にすることが可能である。
前記補強部材における前記長手方向と交差する断面が、前記ホルダと対向する底部及び前記底部の両端から前記ホルダから離隔する方向に突出した2つの突出部を含むU字形状であってよい。この場合、補強部材による補強効果を向上させることができる。
前記アクチュエータに対して駆動信号を出力する駆動回路が、前記補強部材における前記突出部の外側表面に取り付けられていてよい。この場合、駆動回路が補強部材の底部に取り付けられた場合に比べ、駆動回路において生じた熱が補強部材からホルダ及びヘッドへと伝達しにくくなる。また、駆動回路が突出部の内側表面に取り付けられた場合に比べ、駆動回路において生じた熱が外側へと発散され易く、ホルダ及びヘッドへの熱伝達を抑制することができる。
前記アクチュエータに対して駆動信号を出力する駆動回路が、前記補強部材における前記突出部の前記ホルダから離隔した端部に取り付けられていてよい。この場合、駆動回路とホルダとの距離が比較的長くなることから、駆動回路において生じた熱が補強部材からホルダ及びヘッドへと伝達しにくくなる。
前記補強部材には、前記アクチュエータに対して駆動信号を出力する駆動回路が取り付けられた位置よりも前記ホルダに近接した位置に、前記長手方向に延在した開口が設けられていてよい。この場合、開口によって補強部材の熱抵抗が向上し、駆動回路において生じた熱が補強部材からホルダ及びヘッドへと伝達しにくくなる。
本発明によると、補強部材によって、ヘッド及びホルダの長手方向の曲げ剛性が補強されることで、荷重要因によるヘッドの長手方向の撓みを抑制することができる。しかも、補強部材がホルダと点接触部を介して接続されていることから、補強部材からホルダ、さらにヘッドへの熱伝達が抑制され、熱的要因によるヘッドの長手方向の撓みを抑制することができる。したがって本発明によれば、荷重要因及び熱的要因の両面からヘッドの撓みを抑制することができる。
本発明に係る液滴吐出装置の第1実施形態としてのインクジェットヘッドユニットを含むインクジェット式プリンタの内部構造を示す概略側面図である。 図1のインクジェットヘッドユニットを示す図であり、(a)は斜視図、(b)は側面図である。 図2のヘッドユニットからカバーを除いた状態を示す斜視図である。 (a)は、図3のヘッドユニットから基部をさらに除いた状態を示す斜視図である。(b)は、(a)の平面図である。 図4のヘッドユニットからフレキシブルプリント基板をさらに除いた状態を示す斜視図である。 図2(b)のV−V線に沿った断面図である。 図2(b)のV−V線に沿った部分断面斜視図である。 図2のインクジェットヘッドユニットに含まれるインクジェットヘッドの流路ユニットを示す平面図である。 図8の一点鎖線で囲まれた領域VIIIを示す拡大図である。 図9のX−X線に沿った部分断面図である。 本発明に係る液滴吐出装置の第2実施形態としてのインクジェットヘッドユニットを示す、図6に対応する断面図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1を参照し、本発明に係る液滴吐出装置の第1実施形態としてのインクジェットヘッドユニット1が適用されるインクジェット式プリンタの全体構成について説明する。ヘッドユニット1は、図1に示すように、一方向(図1の紙面に直交する方向)に沿って長尺なライン式であり、その長手方向(後述するヘッド10の吐出面10xの長手方向と同じ方向。以下、「ヘッド長手方向」と称す。)を主走査方向として、インクジェット式プリンタ500に適用される。
プリンタ500は、直方体形状の筐体501aを有する。筐体501aの天板上部には、排紙部531が設けられている。筐体501aの内部空間は、上から順に空間A,B,Cに区分されている。本発明の第1実施形態に係るヘッドユニット1は、空間A内に4つ並列配置されており、それぞれマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックのインクを吐出する。空間Aにはさらに、順次各ヘッドユニット1の吐出面10xに用紙Pを対向させつつ搬送する搬送ユニット521、及び、プリンタ500各部の動作を制御するコントローラ501が配置されている。空間B,Cはそれぞれ、共に筐体501aに対して主走査方向に沿って着脱可能な給紙ユニット501b及びインクユニット501cが配置される空間である。プリンタ500の内部には、給紙ユニット501bから排紙部531に向けて、図1に示す太矢印に沿って、用紙Pが搬送される用紙搬送経路が形成されている。
ここで、副走査方向とは、搬送ユニット521による用紙Pの搬送方向と平行な方向であり、主走査方向とは、副走査方向に直交する方向であって水平面に沿った方向である。
給紙ユニット501bは、複数枚の用紙Pを収納することが可能な給紙トレイ523、及び、給紙トレイ523に取り付けられた給紙ローラ525を有する。給紙ローラ525は、コントローラ501による制御の下、給紙モータ(図示せず)の駆動により回転し、給紙トレイ523の最も上方にある用紙Pを送り出す。給紙ローラ525によって送り出された用紙Pは、ガイド527a,527bによりガイドされ且つ送りローラ対526によって挟持されつつ搬送ユニット521へと送られる。
搬送ユニット521は、2つのベルトローラ506,507、及び、両ローラ506,507間に架け渡されるように巻回されたエンドレスの搬送ベルト508を有する。ベルトローラ507は、駆動ローラであって、コントローラ501による制御の下、その軸に接続された搬送モータ(図示せず)の駆動により回転し、図1中時計回りに回転する。ベルトローラ506は、従動ローラであって、ベルトローラ507の回転により搬送ベルト508が走行するのに伴って、図1中時計回りに回転する。
搬送ベルト508のループ内には、4つのヘッドユニット1と対向するように、ほぼ直方体形状のプラテン519が配置されている。搬送ベルト508の上側ループは、搬送ベルト508の外周面508aが4つのヘッドユニット1の吐出面10xと所定距離離隔しつつ当該吐出面10xと平行に延在するよう、内周面側からプラテン519により支持されている。
搬送ベルト508の外周面508aには、弱粘着性のシリコン層が形成されている。給紙ユニット501bから搬送ユニット521へと送られてきた用紙Pは、押さえローラ504によって搬送ベルト508の外周面508aに押え付けられた後、粘着力によって当該面508aに保持されつつ、太矢印に沿って副走査方向に搬送されていく。
用紙Pが4つのヘッドユニット1の直ぐ下方を通過する際に、コントローラ501による制御の下、各ヘッドユニット1の吐出面10xから用紙Pの上面に向けて各色のインク滴が順に吐出されることで、用紙P上に所望のカラー画像が形成される。そして用紙Pは、剥離プレート505によって搬送ベルト508の外周面508aから剥離され、ガイド529a,529bによりガイドされ且つ二組の送りローラ対528によって挟持されつつ上方に搬送され、筐体501a上部に形成された開口530から排紙部531へと排出される。各送りローラ対528の一方のローラは、コントローラ501による制御の下、送りモータ(図示せず)の駆動により回転する。
4つのヘッドユニット1は、副走査方向に沿って所定間隔をなして並設されると共に、ヘッドフレーム503を介して筐体501aに支持されている。即ち、プリンタ500は、ライン式のカラーインクジェットプリンタである。
インクユニット501cは、カートリッジトレイ535、及び、4つのヘッドユニット1のそれぞれに対応する4つのインクカートリッジ540を有する。インクユニット501cは、トレイ535上に4つのカートリッジ540を副走査方向に並設させた状態で、筐体501aの空間Cに対して着脱可能となっている。
次に、ヘッドユニット1の構成について説明する。
ヘッドユニット1は、下面に吐出面10xを有するインクジェットヘッド10、ヘッド10を支持する樹脂製のホルダ20、ホルダ20と連結された金属製の補強部材30(図5参照)、補強部材30を挟んでホルダ20の上方に取り付けられた基部50(図3参照)、カバー2等を含む。ヘッド10の内部にはインク流路が形成されており、吐出面10xにはインク流路に連通する多数のノズル18(図10参照)が開口している。ホルダ20は、ヘッド10をヘッド長手方向に沿って支持している。補強部材30は、U字形断面を有し、ヘッド長手方向に沿ってホルダ20と複数個所にて連結されている。カバー2はホルダ20の側板22上端に固定されており、ホルダ20及びカバー2によって形成される空間内に、補強部材30及び基部50が収容されている。なお、ヘッド10、ホルダ20、補強部材30、基部50、及びカバー2におけるヘッド長手方向の長さは略同じである。
カバー2は、図2に示すように、ヘッド長手方向に沿って長尺であり、下方が開放された箱型の部材である。ヘッド幅方向に関して、カバー2はホルダ20と略同じ長さである。図2(a)に示すように、カバー2の上壁には、そのヘッド長手方向両端にそれぞれ貫通孔2xが形成されている。各貫通孔2x内には、基部50(図3参照)のジョイント51が貫挿されている。さらにカバー2の上壁には、カバー2内の空間と外部空間とを連通する3つの細長な通気孔2yが形成されている。
基部50は、図3に示すように、ヘッド長手方向に長尺な略直方体形状を有する、樹脂製の一体成形部材である。基部50は、そのヘッド長手方向両端において、ホルダ20に固定されている。基部50は、ヘッド長手方向に延在する本体部、及び、円筒状の2つのジョイント51を有する。本体部には、制御基板52(図6及び図7参照)等が組み付けられている。制御基板52には、コネクタ52aやコンデンサ等の回路部品が配設されている。制御基板52は、プリンタ500のコントローラ501(図1参照)と電気的に接続されている。ジョイント51は、本体部のヘッド長手方向両端においてそれぞれ、上下方向に沿って延在し、下端がヘッド10の上面に固定されることにより、ヘッド10のインク流路と連通している。ジョイント51の上端にはそれぞれ、インク供給用及び排出用のチューブが取り付けられる。対応するカートリッジ540(図1参照)内のインクが、供給用チューブ及び一方のジョイント51を介して、ヘッド10のインク流路へと流入する。また、ヘッド10のインク流路内に設けられたフィルタの目詰まり解消のためのパージ等を行う場合は、対応するカートリッジ540(図1参照)内のインクが、一方のジョイント51を介してヘッド10のインク流路へと流入し、フィルタ上を通り、他方のジョイント51を介して廃インクタンクへと排出される。
ヘッド10は、図6及び図7に示すように、リザーバユニット11、及び、リザーバユニット11の下側に固定された流路ユニット12を含む。
リザーバユニット11は、略同一サイズの矩形状の4枚の金属プレート11a,11b,11c,11dを互いに積層し接着することにより形成された積層体である。上から3番目のプレート11cには、リザーバ11xを構成する貫通孔が形成されている。リザーバ11xは、一方のジョイント51(図2(a)参照)を介して供給されたインクを貯留する。リザーバユニット11の内部には、リザーバ11xを含むインク流路が形成されている。当該インク流路の一端は一方のジョイント51に連通し、当該インク流路の他端は下面の開口11yに相当する。各プレート11a,11b,11c,11dには当該インク流路を構成する貫通孔や凹部が形成されている。
流路ユニット12は、略同一サイズの矩形状の9枚の金属プレート12a,12b,12c,12d,12e,12f,12g,12h,12i(図10参照)を互いに積層し接着することにより形成された積層体である。図6、図7、及び図8に示すように、流路ユニット12の上面には、リザーバユニット11の開口11yに対応する開口12yが形成されている。流路ユニット12の内部には、上面の開口12yから下面のノズル18に繋がるインク流路が形成されている。各プレート12a〜12iには当該インク流路を構成する貫通孔や凹部が形成されている。当該インク流路は、図8、図9、及び図10に示すように、開口12yを一端に有するマニホールド流路13、マニホールド流路13から分岐した副マニホールド流路13a、及び、副マニホールド流路13aの出口から圧力室16を介してノズル18に至る個別インク流路14を含む。個別インク流路14は、図10に示すように、ノズル18毎に形成されており、流路抵抗を調整する絞りとして機能するアパーチャ15を含む。
なお、図9では、アクチュエータユニット17の下側にあって点線で示すべき圧力室16及びアパーチャ15を実線で示している。
流路ユニット12の上面には、図8に示すように、台形形状の8つのアクチュエータユニット17が2列の千鳥状に配置されている。また、図9に示すように、流路ユニット12の各アクチュエータユニット17が対向する台形領域において、上面には略菱形形状の圧力室16が多数開口し、下面(吐出面10x)には圧力室16と同数のノズル18が開口している。圧力室16及びノズル18はそれぞれ、各アクチュエータユニット17が対向する台形領域内で、マトリクス状に配置され、圧力室群及びノズル群を構成している。圧力室群及びノズル群は共にアクチュエータユニット17と相似の領域を占めている。圧力室群を構成する各圧力室16は、図10に示すように、対応するアクチュエータユニット17によって覆われている。各アクチュエータユニット17は、図示は省略するが、台形形状の複数の圧電シート、各圧力室16に対向する個別電極、及び全圧力室16に共通の共通電極を有し、即ちノズル18にそれぞれ対応する多数の圧電型アクチュエータを含むものである。
リザーバユニット11は、流路ユニット12の上面におけるアクチュエータユニット17が配置されていない部分(図8に示す開口12yを含む二点鎖線で囲まれた領域)に接着されている。即ち、リザーバユニット11の下面は凹凸を有し、凸部の先端面が流路ユニット12の上面に接着されている。当該凸部の先端面には、リザーバ11xに連通する開口11yが形成されている。一方、凹部は、流路ユニット12の上面、当該上面に接着されたアクチュエータユニット17の表面、及び各アクチュエータユニット17の表面に接着されたフレキシブルプリント基板(FPC)40の表面と、若干の隙間を介して対向している。
8つのFPC40はそれぞれ、アクチュエータユニット17の各電極に対応する配線が形成され、その途中部にドライバIC45が実装されている。各FPC40は、図8に示す台形形状のアクチュエータユニット17下底側から、流路ユニット12の上面とリザーバユニット11の下面(凹部)との隙間を通ってヘッド10の側部に引き出され、図4(a)、図6、及び図7に示すように、ヘッド10上方へと向かう。FPC40はさらに、補強部材30及び基部50の各側壁とカバー2の内壁との隙間を通り、制御基板52近傍まで延びている。FPC40の端部は、制御基板52のコネクタ52aに固定されている。このとき、図6及び図7に示すように、ドライバIC45は、ちょうど補強部材30の側壁(突出部32)と対向するよう配置され、カバー2の内壁に設置されたスポンジ状弾性部材42によって付勢されることにより、突出部32に当接している。FPC40は、制御基板52から出力された信号をコネクタ52aを介してドライバIC45へと伝達し、ドライバIC45において生成された駆動信号をアクチュエータユニット17へと伝達する。
ホルダ20は、図2、図6、及び図7に示すように、ヘッド長手方向に延在する支持板21、及び、一対の側板22を含む。支持板21は、吐出面10xと平行に配置された平板部材である。側板22は、支持板21の幅方向(ヘッド10の幅方向と同じ方向。以下、「ヘッド幅方向」と称することがある。)両端において、吐出面10xと直交するよう配置された平板部材であり、支持板21に対して上下に突出している。ホルダ20は、射出成形等により、支持板21及び側板22を一体に形成されている。支持板21と側板22の支持板21よりも下方に突出した部分とにより形成される空間内には、リザーバユニット11及び流路ユニット12の一部が収容されている。
支持板21の下面は、図6及び図7に示すように、リザーバユニット11の上面と離隔しつつ対向し、固定部材29によってリザーバユニット11の上面に接着固定されている。支持板21の上面は、補強部材30の底部31と離隔しつつ対向している。支持板21は、その上面から底部31に近づく方向(即ち、上方)にそれぞれ突出した軸23及び突起21pを有する。
軸23は、支持板21の幅方向中央に配置されており、補強部材30の底部31の貫通孔31x内に貫挿された軸本体23a、及び、軸本体23aの上端に設けられたカシメ部23bを含む。軸本体23aは、貫通孔31xより一回り小さな径を有する。軸本体23aの外周面は、底部31における貫通孔31xを画定する壁と離隔しつつ対向している。軸本体23aの外周面には、当該外周面から上記壁に近づく方向、即ち外側に向けて突出する突起23pが、外周方向に沿って離隔しつつ複数形成されている。突起23pは、半球状であって、その先端において底部31における貫通孔31xを画定する壁と点接触している。カシメ部23bは、例えば軸23の上端をホルダ20の構成材料である熱硬化性樹脂の硬化温度以上に加熱し溶融させることにより、貫通孔31xより径が大きな略半球形に形成されたものであり、底部31の上面を支持している。軸23は、図4(b)に示すように、ヘッド長手方向に沿って5つ、一列に設けられている。
突起21pは、図6及び図7に示すように、軸23に対してヘッド幅方向両側に1つずつ配置され、即ち1の軸23に対して2つずつ設けられている。支持板21の上面において、1の軸23に対応する2つの突起21pは軸23を中心としてヘッド幅方向に対称の位置関係にあり、当該位置関係は全軸23に対応する突起21pにおいて共通している。したがって、突起21pは、支持板21の上面において、ヘッド長手方向に沿って、5つの軸23からなる列を挟んで、2つの列を形成している。各列に含まれる突起21pの数は5つであり、合計10の突起21pが設けられている。各突起21pは、上方に向けて先細りとなる形状を有し、その先端において底部31の下面と点接触している。
一対の側板22はそれぞれ、図6に示すように、下端の内側面に切欠22aを有し、且つ、リザーバユニット11の側部とヘッド幅方向に関して離隔しつつ対向するよう配置されている。切欠22aの下面は流路ユニット12の上面端部と離隔しつつ対向し、切欠22aの側面は流路ユニット12の上端側面と離隔しつつ対向している。図示は省略するが、流路ユニット12と切欠22aとの間にポッティング剤(例えばシリコーン)が充填されており、これによりヘッド1内部へのインクミストの侵入が防止されている。側板22の上端はカバー2の下端に固定されている。
ホルダ20におけるヘッド長手方向一端20c(図2(b)参照)は、プリンタ500の所定位置に設置されたヘッドフレーム503(図1参照)に固定され、当該フレーム503により支持される。ヘッドユニット1をフレーム503に取り付ける際、ヘッド10(ノズル18)をフレーム503に対して位置決めするため、例えば図2(b)に示す矢印の方向に、ホルダ20及びヘッド10に荷重が負荷される。
補強部材30は、銅、アルミニウム等の熱伝導性の高い金属からなる板を成形したものであり、図6及び図7に示すように、ヘッド長手方向に延在した底部31、及び、2つの突出部32を含む。底部31は、吐出面10xと平行に、ホルダ20の支持板21と対向するよう配置されている。2つの突出部32は、底部31のヘッド幅方向両端近傍を折り曲げることで形成され、底部31の幅方向両端から上方に突出している。補強部材30は、ヘッド長手方向と直交する断面がU字形状であり、ヘッド長手方向の曲げ剛性がホルダ20よりも大きい。このような補強部材30によって、ヘッド10及びホルダ20のヘッド長手方向の曲げ剛性が補強されている。補強部材30とホルダ20とは、上述したホルダ20の突起21p,23pにおける点接触部を介して、接続されている。
底部31には、上述のようにホルダ20の軸23が貫挿される5つの貫通孔31xが、ヘッド長手方向に沿って列をなすよう、形成されている(図4(b)参照)。底部31の上面における貫通孔31xの周縁は、軸23のカシメ部23bに支持されている。
突出部32における上端の外側表面には、図6及び図7に示すように、ドライバIC45が当接している。ドライバIC45は、ヘッド10の8つのアクチュエータユニット17毎に設けられている。各突出部32には、4つのドライバIC45がヘッド長手方向に関して等間隔で当接しており、各ドライバIC45の当接位置下方に、ヘッド長手方向に延在した開口30x(図5、図6、及び図7参照)が設けられている。開口30xのヘッド長手方向の長さは、ドライバIC45と略同じかこれよりも若干大きい。補強部材30は、ドライバIC45において生じた熱を放散させるヒートシンクとして機能する。
以上に述べたように、本実施形態に係るヘッドユニット1によると、補強部材30によって、ヘッド10及びホルダ20のヘッド長手方向の曲げ剛性が補強されることで、荷重要因による(ヘッド10の自重や、プリンタ500の筐体501a内へのヘッドユニット1の組み付け時におけるヘッド10への荷重負荷等による)ヘッド10の長手方向の撓みを抑制することができる。しかも、補強部材30がホルダ20と突起21p,23pにおける点接触部を介して接続されている。この場合、ホルダ20における軸本体23aの外周面と補強部材30における貫通孔31xを画定する側壁とが直接隙間なく接触(面接触)したり、ホルダ20の支持板21の上面と補強部材30の底部31の下面とが直接隙間なく接触(面接触)したりする場合と比較して、補強部材30からホルダ20、さらにヘッド10への熱伝達が抑制され、熱的要因によるヘッド10の長手方向の撓みを抑制することができる。したがって、本実施形態によれば、荷重要因及び熱的要因の両面からヘッド10の撓みを抑制することができる。
補強部材30は、ドライバIC45に対するヒートシンクとして機能するものである。即ち、本実施形態によれば、ヘッドユニットにおいて一般に備えられているヒートシンクを補強部材30として用いることで、部品点数の追加なく、簡素な構成により、上記効果を得ることができる。
ホルダ20の支持板21は、ヘッド10と補強部材30とにより挟まれていている。これにより、ホルダ20の補強向上、ひいてはヘッド10の補強向上が実現される。
突起21p,23pという簡易な構成によって、ホルダ20と補強部材30との点接触が実現され、互いに連結されるホルダ20と補強部材30との間の熱抵抗を向上させることができる。
突起21pは、ホルダ20の支持板21上面において、ヘッド長手方向に沿った2つの列を形成している。これにより、ホルダ20と補強部材30とをヘッド長手方向に亘って一様に接続することができる。
補強部材30におけるヘッド長手方向と直交する断面がU字形状であることから、補強部材30の構造的強度が増大し、補強部材30による補強効果を向上させることができる。
ドライバIC45が、補強部材30における突出部32の外側表面に取り付けられていている。この場合、ドライバIC45が補強部材30の底部31に取り付けられた場合に比べ、ドライバIC45において生じた熱が補強部材30からホルダ20及びヘッド10へと伝達しにくくなる。また、ドライバIC45が突出部31の内側表面に取り付けられた場合に比べ、ドライバIC45において生じた熱が外側へと発散され易く、ホルダ20及びヘッド10への熱伝達を抑制することができる。
ドライバIC45が、補強部材30における突出部31の上端に取り付けられていている。これにより、ドライバIC45とホルダ20との距離が比較的長くなることから、ドライバIC45において生じた熱が補強部材30からホルダ20及びヘッド10へと伝達しにくくなる。
補強部材30には、ドライバIC45が取り付けられた位置よりもホルダ20に近接した位置に、開口30xが設けられていている。開口30xによって補強部材30の熱抵抗が向上し、ドライバIC45において生じた熱が補強部材30からホルダ20及びヘッド10へと伝達しにくくなる。
次いで、図11を参照し、本発明に係る液滴吐出装置の第2実施形態としてのインクジェットヘッドユニット101について説明する。
本実施形態のヘッドユニット101は、第1実施形態に係るヘッドユニット1におけるホルダ20の5つの軸23(図4(b)参照)のうちの1〜4を図11に示す軸123に置換したものであり、これ以外の構成については第1実施形態のヘッドユニット1と同じである。軸123は、第1実施形態に係る軸23から突起23pを除いたものである。軸123のヘッド幅方向両側には、突起21pが設けられていない。軸123の軸本体23aには、円筒状の断熱カラー124が装着されている。断熱カラー124は、セラミック等、補強部材30及びホルダ20よりも熱伝導率が低い材料からなる。断熱カラー124は、軸本体23aと貫通孔31xとの隙間を埋めるように配置されており、ホルダ20の軸本体23aと補強部材30の底部31における貫通孔31xを画定する側壁との間に挟持されている。断熱カラー124は下端において外周方向に広がり、ホルダ20の支持板21上面と当接している。
以上に述べたように、本実施形態に係るヘッドユニット101によると、補強部材30及びホルダ20が、図6に示す軸23の突起23及び突起21pによる点接触部に加えて、図11に示すような断熱カラー124が補強部材30及びホルダ20の間に挟持された接続部によっても互いに接続されている。そのため、補強部材30及びホルダ20間の連結が強固になる。しかも、当該接続部において、熱伝導率の低い断熱カラー124が補強部材30及びホルダ20間に挟持されているため、補強部材30からホルダ20、さらにヘッド10への熱伝達を抑制しつつ、補強部材30及びホルダ20間の連結を強固にすることが可能である。
上述の実施形態に係るインクジェットヘッドユニットは、発熱部材と当該発熱部材に隣接する隣接部材との間に熱の高抵抗体を介在させることにより、発熱部材から隣接部材を熱的に隔離したものである。具体的には、液滴を吐出するヘッド、ヘッドを支持する樹脂製のホルダ(隣接部材)、駆動して発熱するドライバICと熱的に結合した金属製の補強部材(発熱部材)、補強部材の上方に配置された制御基板を支持する基部を、下から順に積層した積層体において、補強部材(発熱部材)が、突起21p、突起23p、断熱カラー124等(熱の高抵抗体)を介して、ホルダ(隣接部材)と連結されている。特に、隣接部材が熱膨張率の高い部材又は熱膨張率が異なるもの同士の複合体である場合、熱的影響による隣接部材の寸法変化に弊害が生じ易いが、上述の実施形態によれば、熱の高抵抗体の介在によって、当該弊害を抑制することができる。また、熱の高抵抗体を介在させることなく隣接部材への熱的影響を抑制する場合には、隣接部材と発熱部材との距離を大きくする必要があるが、上述の実施形態によれば、当該距離を大きくする必要がなく、ヘッドユニットの小型化も実現可能である。
また、上述の実施形態に係るインクジェットヘッドユニットにおいて、ヘッド、ホルダ等からなる積層体の一部がカバーによって覆われている。具体的には、ヘッドユニットは一面が開口された箱型のカバーを有しており、当該カバーがホルダ上に固定され、カバー及びホルダにより形成される空間内に、ドライバIC、補強部材、及び基部が収容されている。これにより、外部からの液体ミストの侵入が防止され、ショート等の電気的な不具合を回避することができる。また、ヘッドユニットをプリンタに組み込んだ場合、ヘッドユニットの鉛直方向上端にカバーが位置することになり、カバーの上壁にもうけられたスリット状の通気孔から、ドライバICや補強部材の熱が空気を介して、外部へと、ヘッドとは反対方向(上方向)に排出される。このように、上述の実施形態に係るヘッドユニットによれば、ミスト対策のためにドライバIC等の電気部品や補強部材を覆うカバーを設けていても、ホルダ(隣接部材)への熱の伝導が極力抑制されるように構成されている。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
例えば、ドライバIC54は、補強部材30の突出部32の内側表面に取り付けられてもよいし、突出部32の下端近傍に取り付けられてもよい。また、補強部材30の開口30xを省略してよい。
補強部材は、U字形状の断面を有することに限定されず、上述の実施形態の突出部32がない平板形状等、様々な形状であってよい。
補強部材、ホルダ、及びヘッドについて、上述の実施形態では補強部材が金属、ホルダが樹脂、ヘッドが金属プレート等からなると説明したが、構成材料は特に限定されない。補強部材は、ヘッド及びホルダを補強可能な程度の構造的強度を有し、且つ、熱伝導性が比較的高ければよい。補強部材とホルダとの関係は、両者間の熱抵抗が高ければよい。
ホルダ20の突起21pは、上述の実施形態ではヘッド長手方向に沿った列を2つ形成しているが、3以上の列を形成してよい。
突起21p,23pの位置や形状は、補強部材とホルダとの点接触を実現する限り、特に限定されない。
補強部材とホルダとは、複数の点接触部に加えて、線接触等により連結されてよい。例えば、第1実施形態において、ホルダ20の5つの軸23(図4(b)参照)のうちの1〜4を、下記のような形態としてもよい。即ち、軸23の軸本体23aの外周面上に、軸方向に延在し且つ外側に(放射状に)突出した複数の凸部が設けられており、これら複数の凸部を介して補強部材とホルダとが連結されてよい。ここで、凸部を、軸23と直交する面内において外側に向けて先細りとなる形状とすることで、貫通孔31の内壁と線接触させた場合、点接触ほどではないが、補強部材に対する熱抵抗を高くすることができる。これにより、補強部材からホルダ、さらにヘッドへの熱伝達が抑制され、また、部材間の熱膨張率の違いに起因した問題を軽減することができる。
第2実施形態において、軸123のヘッド幅方向両側に、第1実施形態の突起21pを1つずつ設けてよい。これにより、ホルダ20による補強部材30の支持をより安定化することができる。
ホルダはヘッドと補強部材とに挟まれていなくてよい。
補強部材に駆動回路が取り付けられていなくてもよい。つまり、補強部材は、駆動回路に対するヒートシンクとして機能するものではなく、ヒートシンク以外の別部材であってもよい。
ヘッドは、上述の実施形態のようなリザーバユニット11及び流路ユニット10を含むものに限定されず、その他様々な構成であってよい。
上述の実施形態では、ホルダ20におけるヘッド長手方向一端20c(図2(b)参照)が、位置決め部材(記録装置本体に固定されたヘッドフレーム503)に固定されるとしているが、例えば補強部材30に一端20cより突出した突出部を形成し、当該補強部材の突出部を位置決め部材に固定してもよい。この場合において、補強部材の突出部をカバー2外側に露出させると、補強部材による放熱作用が促進され、上述した効果(ホルダ及びヘッドへの熱伝達抑制効果)も向上する。また、補強部材の突出部を位置決め部材に固定する場合において、補強部材とホルダとを、ヘッド長手方向に沿って互いに離隔した複数のピンにより位置決めすることとし、位置決め部材に近いピン孔を円形、位置決め部材から離隔したピン孔をヘッド長手方向に細長い小判形状としてよい。この場合、補強部材の温度上昇に伴うヘッドのノズル位置の変化を緩和させることができる。
位置決め部材として、記録装置本体に固定されたヘッドフレームを例示したが、ヘッドが記録装置内においてキャリッジに保持されつつ記録媒体の幅方向に往復動されるシリアル式の場合、キャリッジが位置決め部材に該当する。
カシメ部23bと底部31の上面との間に、断熱ワッシャ等を介在させてよい。
本発明に係る液滴吐出装置は、ライン式・シリアル式のいずれにも適用可能であり、また、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機等の記録装置にも適用可能である。さらに、インク滴以外の液滴を吐出するものであってもよい。
1;101 インクジェットヘッドユニット(液滴吐出装置)
10 インクジェットヘッド(液滴吐出ヘッド)
10x 吐出面
17 アクチュエータユニット
18 ノズル
20 ホルダ
20c ホルダの長手方向一端
21p,23p 突起
30 補強部材
31 底部
32 突出部
40 フレキシブルプリント基板
45 ドライバIC(駆動回路)
124 断熱カラー(熱伝導率の低い部材)
500 インクジェット式プリンタ
503 ヘッドフレーム(位置決め部材)

Claims (10)

  1. 液滴を吐出する複数のノズル、前記ノズルにそれぞれ対応する複数のアクチュエータ、及び前記ノズルが開口した吐出面を有する液滴吐出ヘッドと、
    前記液滴吐出ヘッドを前記吐出面の長手方向に沿って支持し、且つ、その前記長手方向の一端が前記ノズルの位置決めに係る位置決め部材に支持されるホルダと、
    前記液滴吐出ヘッド及び前記ホルダの前記長手方向の曲げ剛性を補強するよう、前記長手方向に沿って離隔配置された複数の点接触部を介して前記ホルダと接続された、前記長手方向の曲げ剛性が前記ホルダよりも大きい補強部材と
    を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 前記補強部材は、前記アクチュエータに対して駆動信号を出力する駆動回路が取り付けられており、前記駆動回路に対するヒートシンクとして機能することを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記ホルダが前記液滴吐出ヘッドと前記補強部材とに挟まれていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記点接触部が、前記ホルダにおける前記補強部材と離隔しつつ対向した面から前記補強部材に近づく方向に突出した複数の突起により形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の液滴吐出装置。
  5. 前記突起が、前記ホルダの前記面において、前記長手方向に沿った列を複数形成していることを特徴とする請求項4に記載の液滴吐出装置。
  6. 前記補強部材及び前記ホルダが、前記点接触部に加えて、前記補強部材及び前記ホルダよりも熱伝導率の低い部材が前記補強部材及び前記ホルダの間に挟持された接続部によって、互いに接続されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の液滴吐出装置。
  7. 前記補強部材における前記長手方向と交差する断面が、前記ホルダと対向する底部及び前記底部の両端から前記ホルダから離隔する方向に突出した2つの突出部を含むU字形状であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の液滴吐出装置。
  8. 前記アクチュエータに対して駆動信号を出力する駆動回路が、前記補強部材における前記突出部の外側表面に取り付けられていることを特徴とする請求項7に記載の液滴吐出装置。
  9. 前記アクチュエータに対して駆動信号を出力する駆動回路が、前記補強部材における前記突出部の前記ホルダから離隔した端部に取り付けられていることを特徴とする請求項7又は8に記載の液滴吐出装置。
  10. 前記補強部材には、前記アクチュエータに対して駆動信号を出力する駆動回路が取り付けられた位置よりも前記ホルダに近接した位置に、前記長手方向に延在した開口が設けられていることを特徴とする請求項7〜9のいずれか一項に記載の液滴吐出装置。
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