JP2011067881A - 加工装置及び加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズのフランジ部に設けた支持部分が薄く、切除具の先端が根元より細い場合でも、切除粉がレンズの表面に付着するのを防止しつつ、外周を容易に加工できる加工装置及び加工方法を提供すること。
【解決手段】支持台81に形成されたガス流路81cからレンズPLの表面にガスを供給することにより、フランジ部PL2の支持部分LSと支持台81の先端との間に隙間Kが生じても、この隙間Kからガスを噴出させることができる。これにより、上記隙間Kから噴出されるガスがレンズPLのゲート部GP等の加工対象部を切除する際に発生する切除粉を吹き飛ばし、上記隙間Kに切除粉が侵入しレンズPLの一方側の表面に付着するのを防ぐことができる。その結果、フランジ部PL2の支持部分LSを支持台81から側方に突き出した状態で支持して加工することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ピックアップ装置等に組み込まれるレンズの加工装置及び加工方法に関する。
レンズの加工装置として、ゲートカット時にカット屑(切除粉)がレンズ表面に付着するのを防止するため、レンズの上方からエアを吹き付けるものがある(特許文献1参照)。
特開2009−29075号公報
しかしながら、特許文献1のような加工装置によって、フランジ部の外周にリング状の支持部分を設けたタイプのレンズの外周を加工する場合、支持部分が薄くなり、切除具の先端が根元より細くなると、加工装置のレンズ支持台に切除具の根元側が接触し加工が困難となる可能性がある。ここで、切除具がレンズ支持台に接触するのを防ぐために、フランジ部の支持部分をレンズ支持台から側方に突き出した状態として加工することも考えられる。しかし、フランジ部の支持部分が薄い場合、レンズをレンズ支持台から突き出した状態とすると、突き出した箇所においてフランジ部の支持部分とレンズ支持台との間に隙間が生じる。このため、この隙間から切除粉が侵入しレンズの表面に付着する可能性がある。
そこで、本発明は、レンズのフランジ部に設けた支持部分が薄く、切除具の先端が根元より細い場合でも、切除粉がレンズの表面に付着するのを防止しつつ、外周を容易に加工できる加工装置及び加工方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る加工装置は、加工対象であるレンズを載置可能であり、当該載置に際してレンズの少なくとも載置される側の光学面が外部から確認可能な状態でレンズを支持するレンズ支持部を有するレンズ保持装置と、レンズ保持装置上に載置されたレンズの加工対象部を切除する切除具と、切除具を駆動する駆動装置とを有する加工部と、レンズ保持装置のレンズ支持部に形成され、レンズ保持装置上に載置されたレンズのうちレンズ支持部に対向する一方側の表面にガスを供給するガス流路と、を備えることを特徴とする。ここで、切除具とは、機械的な切断や研削によって加工対象部を除去する工具を意味する。
上記加工装置では、レンズ支持部に形成されたガス流路からレンズの表面にガスを供給することにより、光学面の周囲に設けたフランジ部の支持部分と加工装置のレンズ支持部との間に隙間が生じても、この隙間からガスを噴出させることができる。これにより、上記隙間から噴出されるガスがレンズの加工対象部を切除する際に発生する切除粉を吹き飛ばし、上記隙間に切除粉が侵入しレンズの一方側の表面に付着するのを防ぐことができる。その結果、フランジ部の支持部分を加工装置のレンズ支持部から側方に突き出した状態で支持して加工することができる。つまり、フランジ部の支持部分が薄く、切除具の先端が根元より細い場合でも、レンズ支持部との干渉を避けつつ切除粉がレンズの表面に付着することを防止して、加工対象部に対して所望の加工を施すことができる。
また、本発明の具体的な態様では、加工部は、レンズ保持装置上に載置されたレンズの側面部を加工対象部として切削する。この場合、切除具によって、成形後のレンズの側面部に残るゲート等の不要部分を切除することができる。
また、本発明の別の態様では、切除具は、先端で細くなっていることを特徴とする。この場合、切除具の先端が細いため、レンズの加工対象部に対して任意性の高い精密な加工を施すことができる。
また、本発明のさらに別の態様では、ガス源を有し、ガス源からガス流路にかけて除電装置を設けたことを特徴とする。この場合、レンズの切除によって飛散する切除粉やガスで吹き飛ばされた切除粉がレンズの表面に再付着することを防ぐことができる。
また、本発明のさらに別の態様では、レンズ支持部に窪んだ逃げ部が形成されていることを特徴とする。この場合、レンズ支持部に逃げ部を形成することにより、レンズの一方側(すなわち載置される側の光学面)とレンズ支持部と間に一定の空間が形成される。ガス流路からこの空間に一旦ガスが流入し、フランジ部の支持部分とレンズ支持部との間に生じた隙間から安定してガスを噴出させることができる。また、レンズ支持部が窪んでいることにより、レンズの一方である載置される側の光学面を保護することができる。
また、本発明のさらに別の態様では、レンズ保持装置上に載置されたレンズをレンズ支持部の反対側から付勢してレンズをレンズ支持部に押しつけるクランプをさらに備えることを特徴とする。この場合、レンズをレンズ支持部上でさらに安定して保持することができる。
また、本発明のさらに別の態様では、クランプは、上面チャック部としてレンズの光学面をおおう。この場合、レンズのうちレンズ支持部の反対側に形成された光学面も加工中保護される。
また、本発明のさらに別の態様では、切除具側から集塵する装置を有する。この場合、切除具の周辺に飛散する切除粉を回収することができ、切除粉がレンズの光学面に付着することを確実に防止できる。
本発明に係る加工方法は、加工対象であるレンズの周囲に形成された加工対象部を切除する加工方法であって、レンズ保持装置のレンズ支持部に加工対象であるレンズの一方側の少なくとも一部を支持させるように載置し、加工対象であるレンズの加工対象部を切除具によって切除する際に、レンズ保持装置のレンズ支持部に形成されたガス流路から加工対象であるレンズのレンズ支持部に対向する一方側の表面にガスを供給することを特徴とする。
上記加工方法では、レンズ支持部に形成されたガス流路からレンズの表面にガスを供給するので、フランジ部の支持部分と加工装置のレンズ支持部との間に隙間が生じて載置される側の光学面が外部から確認可能になっても、この隙間からガスを噴出させることができる。これにより、隙間に切除粉が侵入しレンズの表面に付着するのを防ぐことができる。その結果、フランジ部の支持部分が薄く、切除具の先端が根元より細い場合でも、レンズの加工対象部をレンズ支持部との干渉をさけつつ容易に加工することができる。
第1実施形態の加工装置を説明するブロック図である。 (A)は、レンズの平面図であり、(B)は、レンズの断面図である。 (A)は、チャック装置の平面図であり、(B)は、チャック装置の側面図である。 (A)は、レンズの切削工程を説明する側面図であり、(B)、(C)は、レンズの切削工程を説明する平面図である。 第2実施形態の加工装置を説明する側面図である。 (A)は、図1の加工装置の変形例を示す平面図であり、(B)、(C)は、別の変形例を示す側面図である。
〔第1実施形態〕
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態に係る加工装置について詳細に説明する。
図1に示す加工装置10は、加工対象のレンズPLからゲート部GP等を除去するための装置である。この加工装置10は、ホルダ装置20と、切削ユニット30と、NC装置40と、ガス供給装置50と、集塵装置60と、制御装置70とを備える。
まず、ホルダ装置20は、レンズ保持装置として、支持ステージ21とチャック装置22とを備える。チャック装置22は、レンズ支持部として、レンズPLを着脱可能に固定する。この際、チャック装置22は、レンズPLを一方の下面側から支持してレンズPLを水平に保持するとともに、レンズPLの外周の一部に形成されたゲート部GPが切削ユニット30側に向くようにする。ここで、レンズPLは、プラスチック製であり、例えばピックアップ装置等に用いられる対物レンズすなわちピックアップレンズである。
図2(A)及び2(B)に示すように、レンズPLは、光学的機能を有する光学的機能部としての本体部PL1と、本体部PL1の外周に延在する環状のフランジ部PL2とを備える。図2(B)において、本体部PL1は、その下側に曲率の小さい光学面OS1と、その上側に曲率の大きい光学面OS2とを有する。フランジ部PL2は、環状面FS1を有する輪帯部分FSと、輪帯部分FSから本体部PL1の光学面OS1側に延びる筒状の支持部分LSとを有する。環状面FS1は、光軸OAに垂直に延び、支持部分LSは、光軸OAに平行に延びている。支持部分LSは、レンズPLを支持するために設けられており、レンズPLの保管や搬送に際して光学面OS2を保護する役割を有する。レンズPLは小型化が要求されるので、レンズ外径が小さいことが要求されている。一方、輪帯部分FSの環状面FS1は、測定の際の基準面として利用することがあり、ある程度の幅が必要とされる。したがって、環状面FS1の直径方向の幅が、支持部分LS下端の環状面LS1の直径方向の幅よりも大きくなっている。すなわち、フランジ部PL2のうち支持部分LSは、肉厚が薄い状態となっている。
図2(A)及び図2(B)中の破線で示したように、レンズPLの加工前には、フランジ部PL2の側面すなわち支持部分LSの一部にゲート部GPが形成されている。本実施形態において、加工前のレンズPLのうち、このゲート部GPと、凹部Qに対応する支持部分LSの一部(加工領域A0)とが、切削又は切除加工によって除去される加工対象部となっている。なお、加工後のレンズPLにおいて、凹部Qは、ゲート部GPのあった位置を示すための目印の役割を有する。
図3(A)及び図3(B)に示すように、チャック装置22は、支持台81と、移動制限部材82a,82bと、側面チャック部83と、クランプである上面チャック部84とを備える。支持台81は、支持面81aと、逃げ部81bとを有し、この支持台81にはガス流路81cが付随して設けられている。支持面81aは、レンズPLのフランジ部PL2の支持部分LSの一部を支持してレンズPLを水平に保つ平坦面となっている。逃げ部81bは、支持台81の先端側に設けられており、レンズPLを載置した際に、逃げ部81bの中心部がレンズPLの光軸OAと略一致するようになっている。つまり、逃げ部81bは、レンズPLを載置した際に、レンズPLの本体部PL1の光学面OS1側すなわち下面側に位置し、レンズPLのフランジ部PL2の支持部分LSに周囲を囲まれた状態となる。逃げ部81bは、支持面81aに対して窪んだ形状を有しており、逃げ部81bとレンズPLの下面側との間に一定の空間が形成されるようになっている。この空間により、レンズPLと支持台81との間にガスの流れが確保される。なお、逃げ部81bは、加工時にレンズPLの本体部PL1の下側の光学面OS1を保護する機能も有する。ガス流路81cは、支持台81の内部に設けられており、逃げ部81bの側面TSにガス流路81cに連通する開口部81dが形成されている。ガス流路81cの開口部81dは、逃げ部81bの中心部を通ってX軸に平行な中心線CL上に設けられている。ガス流路81cは、全体として直線状の孔であり、支持台81の底部において後述するガス供給路53に連結されている。ガス流路81cは、Z軸方向すなわち鉛直方向から見ると、逃げ部81bの中心部を通る中心線CLに平行に直線状に延びている。また、Y軸方向から見ると、支持台81に対してZ軸方向に傾斜して開口部81dに延びている。つまり、ガス流路81cは、中心線CLを通るXZ面内に含まれている。
以上において、レンズPLをホルダ装置20に固定すると、フランジ部PL2の一部すなわちゲート部GP及びフランジ部PL2の加工領域A0周辺が支持台81の正面側に突き出た状態にする。これにより、フランジ部PL2の支持部分LSが薄く、後述するエンドミル31の先端が根元より細い場合でも、エンドミル31の下部31bが加工の際に支持台81に接触せず、エンドミル31による加工を妨げないようになっている。また、レンズPLの支持部分LSが薄いと、上述のようにレンズPLの下面部と支持台81の先端部との間に隙間Kが生じ、下側の光学面OS1が外部から観察又は確認可能になる。ガス流路81cの開口部81dは、逃げ部81bの中心部を挟んでこの隙間Kと反対側の位置に設けられているため、ガスの流れを安定させレンズPLの光学面OS1等にガスを均一にあてることができる。このように、レンズPLの下面側にガスをあてることで、隙間Kからガスを噴出させることにもなり、逃げ部81b内に切除粉が侵入することを防止することができる。
一対の移動制限部材82a,82bは、支持台81の先端側すなわち−X側に形成されている。移動制限部材82a,82bは、例えば三角柱状の部材であり、それらの側面82c,82cは、支持面81aに垂直に延びている。側面82c,82cがレンズPLの支持部分LSの側面SSに当接することで、レンズPLの−X側への移動を制限する。側面チャック部83は、一対の移動制限部材82a,82bの後方であって、支持台81の奥側に配置されている。側面チャック部83は、レンズPLの側面SSに向けて進退可能な突き押しロッド83aと、突き押しロッド83aを進退動作させるロッド駆動部83bとを有する。突き押しロッド83aの端面83cは、前進した動作状態でレンズPLの側面SSに当接し、側面SSを適当な圧力で付勢する。これにより、一対の移動制限部材82a,82bと突き押しロッド83aとによって挟むようにして、支持台81上にレンズPLをアライメントした状態で固定することができる。なお、レンズPLの固定の直前に、支持台81上でレンズPLを微小回転させることにより、ゲート部GPが光軸OAを基準として正確に正面すなわち−X方向に向くように調整することができる。
上面チャック部84は、支持台81等の上方に配置されている。上面チャック部84は、レンズPLの他方側であるフランジ部PL2の上面PL2aに向けて進退可能な筒部材84aと、筒部材84aを進退動作させる筒部材駆動部84bとを有する。筒部材84aの端面84cは、前進又は降下した動作状態でレンズPLのフランジ部FPの上面PL2aに軽く当接し、フランジ部PL2の上面PL2aを適当な圧力で下方に付勢する。これにより、支持台81と筒部材84aとによって挟むことになり、レンズPLの固定を安定させることができる。このように、レンズPLを固定することで、エンドミル31による加工中にレンズPLが回転等するのを確実に防ぎ、ガス流路81cによってレンズPLが下面部から吹き付けられレンズPLが浮くのを確実に防ぐことができる。筒部材駆動部84bは、筒部材84aの内部84dにガスを送り出しており、レンズPLに向けてガスが吹き付けられる。これにより、筒部材84aの端面84cとレンズのフランジ部PL2の上面PL2aとの隙間からガスが噴出し、切除粉が筒部材84aの内部84dに侵入しないようになっている。なお、筒部材84aは、加工時にレンズPLの本体部PL1の上側の光学面OS2を保護する機能も有する。
図1に戻って、切削ユニット30は、加工部として、エンドミル31と、回転駆動部33と、集塵カバー34とを備える。切削ユニット30のうちエンドミル31は、軸AXまわりに回転することによってレンズPLに付随的に形成されたゲート部GP等を機械的な切断によって除去する切除具である。この際、加工対象部として、ゲート部GPだけでなく、フランジ部FPの支持部分LSの一部であり、加工後に凹部Qとなる凸状の加工領域A0が除去される。エンドミル31は、図3(B)等に例示するように、その先端部31aが加工領域A0を除去可能な程度に細くなっている。一方、先端部31aの根元に位置する下部31bは、先端部31aを支持し、加工動作を安定させるため、先端部31aよりも太くなっている。エンドミル31は、ゲート部GP等の側面をその先端部31aによって切削加工することによって、切削加工面としての切削側面S1を形成する。図1に示す回転駆動部33は、上記のエンドミル31をレンズPLの光軸OAに平行な軸AXのまわりに高速で回転させる。集塵カバー34は、回転駆動部33を支持するフレーム部材(不図示)に固定されている。集塵カバー34は、エンドミル31を全体的に覆って、エンドミル31による加工部位から切除粉が飛散することを防止するとともに、エンドミル31の加工刃部分を部分的に露出させている。
NC装置40は、切削ユニット30を支持して三次元的に変移させることができる位置駆動装置である。この場合、ホルダ装置20に対して切削ユニット30を直線的に±Y方向又は±X方向に送り移動させることにより、エンドミル31の回転軌跡及び移動軌跡に対応して、レンズPLのゲート部GP及び加工領域A0を切除することができる。なお、NC装置40の種類によっては、XY方向について、いわゆる2次元的に移動させることができるものもあり、このようなNC装置40によっても、レンズPLのゲート部GP及び加工領域A0を切除することができる。
ガス供給装置50は、ガス源であるガス発生装置51と、除電装置52と、ガス供給路53とを備える。ガス発生装置51は、逃げ部81bに供給するガスを発生させる。供給するガスの圧力は、レンズPLの下面部と支持台81との間に生じる隙間Kからガスが適度に噴出する程度であり、制御装置70によって調整される。なお、エンドミル31で発生する摩擦熱を下げるため、噴出されるガスの風量が強くなるようにすることが望ましい。除電装置52は、ガス発生装置51に付随しており、ガス発生装置51から発生されたガスを除電する。除電装置52は、例えば空気等のガスにつきコロナ放電等によって正負のイオンを交互に形成することにより、ガスをイオン化させる。ガス供給路53は、ガス発生装置51から支持台81に設けたガス流路81cまで延びた管であり、ガス発生装置51から発生し除電装置52によって除電されたガスをガス流路81cに導く。
集塵装置60は、吸気装置61と、吸引ダクト62とを備える。吸気装置61は、排気ファンやフィルタを有する。吸引ダクト62は、吸気装置61から延びており、切削ユニット30に設けた集塵カバー34の後部に接続されている。吸引ダクト62は、集塵カバー34内すなわちエンドミル31の周囲に発生する切除粉を吸い込んで吸気装置61に送り込む。
制御装置70は、加工装置10の動作を全体として統括的に制御しており、ホルダ装置20によるレンズPLの保持動作を制御し、切削ユニット30やNC装置40によるレンズPLの切削動作を制御し、ガス供給装置50によるガスの噴射動作を制御し、集塵装置60の動作を制御する。
図4(A)は、レンズPLの切削工程を説明する側面図である。また、図4(B)及び4(C)は、レンズPLの切削工程を説明する平面図である。図からも明らかなように、エンドミル31は、軸AXのまわりに高速で回転しつつ、+X方向又は−Y方向に例えば一定速度又は一定速さで移動する。具体的には、図4(B)に示すように、エンドミル31が直線的又は曲線的に略−Y方向に移動する際にフランジ部PL2の側面SSの外側にあるゲート部GPが加工対象部として除去される。また、図4(C)に示すように、エンドミル31が略−Y方向に移動する途中で+X方向に微小距離だけ往復移動することで、フランジ部PL2の支持部分LSの一部である加工領域A0が加工対象又は加工対象部として除去され、凹形状がフランジ部PL2に形成される。この凹形状すなわち凹部Q(図2(A)参照)は、もともとゲートがあった部分の目印となる。この結果、切除跡又は切削加工面として凹部Qを含む切削側面S1が形成される。
上記切削工程において、除電されたガスが支持台81に設けられたガス流路81cからレンズPLの下面部と支持台81とで形成される空間に流入し隙間Kから噴出する。これにより、加工の際発生する切除粉が隙間Kから噴出する除電されたガスによって吹き飛ばされる。そのため、隙間Kから切除粉が侵入しレンズPLの表面等に付着するのを防止する。また、隙間Kから噴出したガスは、加工対象のフランジ部PL2の支持部分LSにも吹きつけられるため、加工領域を冷却することもできる。
以上説明したように、本実施形態の加工装置10によれば、レンズ支持部である支持台81に形成されたガス流路81cからレンズPLの表面にガスを供給することにより、フランジ部PL2の支持部分LSと支持台81の先端との間に隙間Kが生じても、この隙間Kからガスを噴出させることができる。これにより、上記隙間Kから噴出されるガスがレンズPLのゲート部GP等の加工対象部を切除する際に発生する切除粉を吹き飛ばし、上記隙間Kに切除粉が侵入しレンズPLの一方側の表面に付着するのを防ぐことができる。その結果、フランジ部PL2の支持部分LSを支持台81から側方に突き出した状態で支持して加工することができる。つまり、フランジ部PL2の支持部分LSが薄く、エンドミル31の先端が根元より細い場合でも、支持台81との干渉を避けつつ切除粉がレンズPLの表面に付着することを防止して、ゲート部GP等に対して所望の加工を施すことができる。
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態の加工装置について説明する。なお、本実施形態の加工装置は、第1実施形態の加工装置10を変形したものであり、特に説明しない部分は第1実施形態と同様であるものとする。
図5に示すように、支持台81において、逃げ部81bの底面TBにガス流路181cに連結する開口部181dが形成されている。この開口部181dは、支持台81の先端側であり、逃げ部81bの中心部を通るX軸に平行な中心線上に設けられている。ガス流路181cは、全体として直線状の孔であり、支持台81の底部においてガス供給路53に連結されている。ガス流路181cは、Z軸方向から見ると、逃げ部81bの中心部を通る中心線に平行に直線状に延びている。また、Y軸方向から見ると、支持台81に対してZ軸方向に傾斜して開口部181dに延びている。
本実施形態の加工装置によれば、ガス流路181cの開口部181dを支持台81の先端側に設けることにより、フランジ部PL2の支持部分LSや隙間Kへのガスの吹き付けをより強くすることができる。
以上、実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、レンズPLのゲート部GP等を除去する場合について説明したが、図1に示す加工装置でレンズPLに形成されたエアーベント跡等を除去することもできる。また、レンズPLの支持部分LSの一部をZ軸方向から見て円弧状の窪みになるように除去してもよい。また、レンズPLの支持部分LSの一部をZ軸方向から見て直線状に除去してもよい。
また、上記実施形態において、切除具としてエンドミル31を用いる場合について説明したが、エンドミル31に代えて砥石等の研削具を用いてゲート部GP、加工領域A0等を除去してもよい。また、エンドミル31の代わりに、ニッパやカッタなどの刃物でゲート部GPを切断してもよい。さらに、切除具の付近に、集塵カバー34とは別に集塵装置を設けて、支持台81側からでてくるガスや切削粉を集塵する機能を設けてもよい。
また、上記実施形態において、加工の際に、エンドミル31を略−Y方向に移動する途中で+X方向に移動させ、ゲート部GPと加工領域A0を連続して除去すると説明したが、エンドミル31を略−Y方向に移動させてゲート部GPを除去した後に、略−Y方向に移動させて加工領域A0を除去してもよい。
また、上記実施形態において、レンズPLは、ピックアップレンズとしたが、例えば撮像レンズであってもよい。
また、上記実施形態において、ガス流路81cは、支持台81においてXY面に沿った任意の方向に配置することができる。例えば図6(A)に示すように、変形例のガス流路281cは、Z軸方向から見てX軸に対して任意の角度に傾斜した状態となっている。具体的には、ガス流路281cは、逃げ部81bの側面TSに設けられた開口部81dから、XY面上で+X方向と+Y方向との間に傾いて延びる。なお、上記のようなガス流路281cを、+X方向と−Y方向との間に傾いて延びるガス流路381cに置き換えることができ、2つのガス流路281c,381cを共存させることもできる。
また、上記実施形態において、ガス流路81cは、支持台81においてXZ面に沿った任意の方向に配置することができる。例えば図6(B)に示すように、Y軸方向から見てX軸に対して適度に傾斜した方向に延びるガス流路81cに限らず、逃げ部81bの側面TSから支持面81aに平行でX軸に平行な方向に延びるガス流路481cとすることができる。また、例えば図6(C)に示すように、逃げ部81bの底面TBから支持面81aに垂直でZ軸に平行な方向に延びるガス流路581cとすることもできる。
また、上記実施形態において、支持台81に逃げ部81bを設けなくてもよい。この場合、支持面81a上にガス流路81cの開口部81dが形成される。
10…加工装置、 20…ホルダ装置、 22…チャック装置、 30…切削ユニット、 31…エンドミル、 33…回転駆動部、 34…集塵カバー、 40…NC装置、 50…ガス供給装置、 51…ガス発生装置、 52…除電装置、 60…集塵装置、 61…吸気装置、 62…吸引ダクト、 70…制御装置、 81…支持台、 81a…支持面、 81b…逃げ部、 81c…ガス流路、 82a,82b…移動制限部材、 83…側面チャック部、 84…上面チャック部、 A0…加工領域、 AX…軸、 GP…ゲート部、 OA…光軸、 PL…レンズ、 PL1…本体部、 PL2…フランジ部

Claims (9)

  1. 加工対象であるレンズを載置可能であり、当該載置に際して前記レンズの少なくとも載置される側の光学面が外部から確認可能な状態でレンズを支持するレンズ支持部を有するレンズ保持装置と、
    前記レンズ保持装置上に載置されたレンズの加工対象部を切除する切除具と、前記切除具を駆動する駆動装置とを有する加工部と、
    前記レンズ保持装置の前記レンズ支持部に形成され、前記レンズ保持装置上に載置されたレンズの前記レンズ支持部に対向する一方側の表面にガスを供給するガス流路と、
    を備えることを特徴とする加工装置。
  2. 前記加工部は、前記レンズ保持装置上に載置されたレンズの側面部を加工対象部として切削することを特徴とする請求項1に記載の加工装置。
  3. 前記切除具は、先端で細くなっていることを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれか一項に記載の加工装置。
  4. ガス源を有し、前記ガス源から前記ガス流路にかけて除電装置を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の加工装置。
  5. 前記レンズ支持部に窪んだ逃げ部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の加工装置。
  6. 前記レンズ保持装置上に載置されたレンズを前記レンズ支持部の反対側から付勢してレンズを前記レンズ支持部に押しつけるクランプをさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の加工装置。
  7. 前記クランプは、上面チャック部としてレンズの光学面をおおうことを特徴とする請求項6に記載の加工装置。
  8. 前記切除具側から集塵する装置を有することを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の加工装置。
  9. 加工対象であるレンズの周囲に形成された加工対象部を切除する加工方法であって、
    レンズ保持装置のレンズ支持部に加工対象であるレンズの一方側の少なくとも一部を載置し、加工対象であるレンズの加工対象部を切除具によって切除する際に、前記レンズ保持装置の前記レンズ支持部に形成されたガス流路から加工対象であるレンズの前記レンズ支持部に対向する一方側の表面にガスを供給することを特徴とする加工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114670400A (zh) * 2022-02-28 2022-06-28 歌尔光学科技有限公司 一种注塑料浇口处理装置
CN115302698A (zh) * 2022-07-29 2022-11-08 北航歌尔(潍坊)智能机器人有限公司 一种镜片浇口加工用精雕机

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