JP2011067067A - 永久磁石形同期電動機の制御装置 - Google Patents

永久磁石形同期電動機の制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】埋込磁石形同期電動機を低速、重負荷時にも安定に運転する。
【解決手段】電動機1のd軸に対応する制御上の第1,第2の推定軸と各々の直交軸をγ,δ軸、γ,δ軸とし、電圧、電流をγ,δ軸及びγ,δ軸上でベクトルとしてとらえ、端子電圧を制御してγ,δ軸の電流検出値を指令値に一致させる電流調節器10a,10b等と、q軸インダクタンスLに対応する制御上のq軸インダクタンス設定値L’、γ,δ軸の電流検出値及び電圧指令値から速度推定値及びγ軸角度を演算する位置・速度推定器40と、γ軸角度に含まれる速度推定誤差による外乱がほぼ零となるようにL’を求める設定器32と、LとL’との偏差に起因するd軸とγ軸との間の角度差を演算する角度差設定器33と、γ軸角度から角度差を減算してγ軸の角度を補正する減算器34と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、埋込磁石形同期電動機等の永久磁石形同期電動機の制御装置において、回転子の磁極位置を検出するための位置検出器を用いることなく運転する、いわゆる位置センサレス制御技術に関するものである。
永久磁石形同期電動機の制御装置をコストダウンするために、回転子の磁極位置を検出するための位置検出器を用いることなく運転する、いわゆる位置センサレス制御が実用化されている。位置センサレス制御は、電動機の端子電圧や電機子の電流の情報から回転子の磁極位置及び速度を演算し、これらに基づいて電流制御を行うことで、トルク制御や速度制御を実現するものである。
永久磁石形同期電動機の位置センサレス制御技術の一つとして、非特許文献1に記載された従来技術が知られている。この従来技術は、磁束オブザーバを用いて磁束推定値を演算し、磁束推定値から磁極位置及び速度を演算して電動機を制御する方法である。
以下に、この従来技術による磁束オブザーバを用いた位置センサレス制御の具体的な方法を説明する。
永久磁石形同期電動機の位置センサレス制御では、回転子の座標系(d,q軸)で磁極位置を直接検出できないため、制御装置内で回転座標系(γ,δ軸)を推定し、これらの推定したγ,δ軸上で電流を制御している。
図8は、上記d,q軸及びγ,δ軸の定義を示したものであり、永久磁石形同期電動機の回転子のN極方向をd軸、d軸から90°進み方向をq軸、d軸に対応する推定軸をγ軸、γ軸から90°進み方向をδ軸とそれぞれ定義する。
なお、図8において、
θ:磁極位置(u相巻線基準)
θ:磁極位置推定値(u相巻線基準)
θerr:位置推定誤差
ω:回転子の角速度
ω:速度推定値
ωerr:速度推定誤差
である。また、位置推定誤差θerr及び速度推定誤差ωerrを、数式5,数式6によりそれぞれ定義する。
Figure 2011067067
Figure 2011067067
ここで、図9は、磁束オブザーバを用いた位置センサレス制御により永久磁石形同期電動機の速度制御を実現するための制御ブロック図であり、非特許文献1に記載されているものである。
まず、位置・速度推定器20により演算される磁極位置推定値θと速度推定値ωとを用いて、永久磁石形同期電動機の速度制御を行う方法について説明する。
速度指令値ωと速度推定値ωとの偏差を減算器14により演算し、この偏差を速度調節器13により増幅してトルク指令値τを演算する。電流指令演算器12は、トルク指令値τから所望のトルクを出力するためのγ,δ軸電流指令値iγ ,iδ を演算する。u相電流検出器5u,w相電流検出器5wによりそれぞれ検出した相電流検出値i,iは、磁極位置推定値θを用いて電流座標変換器6によりγ,δ軸電流検出値iγ,iδに座標変換する。
γ軸電流指令値iγ とγ軸電流検出値iγとの偏差を減算器11aにて演算し、この偏差をγ軸電流調節器10aにより増幅してγ軸電圧指令値vγ を演算する。同様に、δ軸電流指令値iδ とδ軸電流検出値iδとの偏差を減算器11bにて演算し、この偏差をδ軸電流調節器10bにより増幅してδ軸電圧指令値vδ を演算する。
γ,δ軸電圧指令値vγ ,vδ は、磁極位置推定値θを用いて電圧座標変換器9により相電圧指令値v ,v ,v に変換される。
整流回路3は、三相交流電源4の三相交流電圧を整流して得た直流電圧をインバータ等の電力変換器2に供給する。PWM回路8は、相電圧指令値v ,v ,v と電圧検出回路7により検出した入力電圧検出値Edcとから、電力変換器2の出力電圧を相電圧指令値v ,v ,v に制御するためのゲート信号を生成する。電力変換器2は、ゲート信号に基づいて内部の半導体スイッチング素子を制御することで、永久磁石形同期電動機(PMSM)1の端子電圧を相電圧指令値v ,v ,v に制御し、電動機1の回転速度を速度指令値ωに制御する。
次に、位置・速度推定器20において、磁束オブザーバを用いて磁極位置推定値θと速度推定値ωとを演算する方法を説明する。図10は、図9における位置・速度推定器20のブロック図であり、このブロック図も非特許文献1に記載されている。
まず、永久磁石形同期電動機のd,q軸の電圧方程式は、拡張磁束(拡張誘起電圧を誘導する磁束)を用いて数式7によって表される。この数式7における拡張磁束振幅Ψexは、数式8に示す通りである。
Figure 2011067067
Figure 2011067067
図8の関係から、数式7のd,q軸の電圧方程式をγ,δ軸に変換し、γ,δ軸電流及びγ,δ軸磁束を状態変数とする状態方程式を導出すると、数式9となる。なお、数式9におけるw,wはそれぞれ数式10,数式11によって表される。
Figure 2011067067
Figure 2011067067
Figure 2011067067
数式9において、速度推定値ωと実速度ωとは定常状態において等しくなるので、速度推定誤差ωerrを零と近似する。また、拡張磁束振幅Ψexを一定値とみなす。このとき、数式9におけるw,wは零となる。
更に、数式9におけるγ,δ軸電圧vγ,vδの代わりにγ,δ軸電圧指令値vγ ,vδ を用いて、磁束オブザーバを数式12により構成する。
Figure 2011067067
図10における実際の磁束オブザーバ21の演算は、まず、数式12の右辺を演算し、この結果を積分してγ,δ軸電流推定値iγest,iδest及びγ,δ軸磁束推定値Ψγest,Ψδestを求める。
角度誤差演算器22は、γ軸からみたγ,δ軸磁束推定値Ψγest,Ψδestの角度(角度誤差推定値)δestを、数式13により演算する。
Figure 2011067067
図10の速度推定器23は、数式14により、γ,δ軸磁束推定値Ψγest,Ψδestの角度(−δest)を増幅して速度推定値ωを演算する。
Figure 2011067067
また、磁極位置演算器24は、数式15に示す如く、速度推定値ωを積分して磁極位置推定値θを演算する。
Figure 2011067067
一方、非特許文献2及び非特許文献3には、上述した非特許文献1の如く磁束推定値を演算する代わりに拡張誘起電圧を演算し、非特許文献1と同様の原理によって拡張誘起電圧から磁極位置及び速度を演算する埋込磁石形同期電動機(突極形永久磁石同期電動機)の制御方法が示されている。
「磁束オブザーバを用いた永久磁石同期電動機のセンサレス制御」、平成20年電気学会産業応用部門大会、No.1−62,I−299〜304頁 「拡張誘起電圧モデルに基づく突極型永久磁石同期モータのセンサレス制御」、電気学会論文誌D、122巻12号、2002年、1088〜1096頁 「拡張誘起電圧を用いた埋込磁石同期電動機の位置センサレス制御」、電気学会論文誌D、125巻9号、2005年、833〜838頁
非特許文献1では、磁束オブザーバ21において、数式12のように速度推定誤差ωerrを零に近似した演算式を用いてγ,δ軸磁束推定値Ψγest,Ψδestを演算している。しかし、実際には速度推定誤差ωerrを無視することはできず、数式12によって演算されるγ,δ軸磁束推定値Ψγest,Ψδestは、速度推定誤差ωerrを外乱として含んだ値になり、これによって制御の安定性が低下するという問題がある。
すなわち、具体的には、磁束オブザーバ21により演算されるγ,δ軸磁束推定値Ψγest,Ψδestは、速度推定誤差ωerrとの間に数式16のような関係にある。
Figure 2011067067
数式16より、γ,δ軸磁束推定値Ψγest,Ψδestは、本来抽出したい位置推定誤差θerrの情報に加えて、速度推定誤差ωerrを外乱として含んだ値となる。
次に、γ,δ軸磁束推定値Ψγest,Ψδestに速度推定誤差ωerrが含まれることによる問題点を説明する。
数式13、数式16より、磁束推定値の逆正接の値を位置推定誤差と速度推定誤差とについて動作点近傍で線形近似すると、定常状態における動作点で数式17が得られる。なお、数式18は数式17におけるTdθerrを示す。
Figure 2011067067
Figure 2011067067
数式17、数式18より、磁極位置の実際値θから推定値θまでの伝達特性をモデル化したブロック図は、図11のようになる。この図11において、25は磁束オブザーバ21と角度誤差演算器22とをモデル化した部分であり、1/(1+sσ)により表された一次遅れフィルタは、磁束オブザーバの演算遅れをモデル化したものである。
磁極位置の実際値θから推定値θまでの伝達関数の極配置を解析すると、速度推定誤差ωerr(=位置推定誤差θerrの微分値)が存在する場合、微分の係数Tdθerrが大きくなるほど、極がs平面の右半平面に向かって移動する特性となり、制御の安定性が低下する。
前述した数式18より、特に埋込磁石形同期電動機(L≠L)の場合には、低速(ωが小)、かつ重負荷(iδが大)であり、d軸インダクタンスLとq軸インダクタンスLとの差が大きいほど、微分の係数Tdθerrの値が大きくなり、結果的に制御が不安定に陥りやすい。
また、非特許文献2及び非特許文献3に示される拡張誘起電圧を用いた方法においても、非特許文献1と同様に速度推定誤差を零に近似した演算を行っているため、上記と同様の問題が発生する恐れがある。
そこで、本発明の解決課題は、特に埋込磁石形同期電動機等の永久磁石形同期電動機を低速、重負荷時にも安定して運転可能とした制御装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、磁極位置検出器を持たない永久磁石形同期電動機の制御装置において、
前記電動機の回転子のN極方向をd軸、前記d軸から90°進み方向をq軸、前記d軸に対応する制御上の第1の推定軸をγ軸、前記γ軸から90°進み方向をδ軸、前記d軸に対応する制御上の第2の推定軸をγ軸、前記γ軸から90°進み方向をδ軸とそれぞれ定義し、
前記電動機の電圧、電流を前記γ,δ軸及びγ,δ軸上でベクトルとしてとらえ、
前記電動機の端子電圧を制御して前記γ,δ軸の電流検出値を電流指令値に一致させる手段と、
前記電動機のq軸インダクタンスに対応する制御上のq軸インダクタンス設定値、前記γ,δ軸の電流検出値及び電圧指令値から、前記電動機の速度推定値と前記γ軸の角度とを演算する手段と、
前記q軸インダクタンス設定値を、前記γ軸の角度に含まれる前記速度推定値と前記電動機の実速度との間の速度推定誤差による外乱が零または零近傍となるように演算する手段と、
前記q軸インダクタンスと前記q軸インダクタンス設定値との偏差によって発生する前記d軸と前記γ軸との間の角度差を演算する手段と、
前記γ軸の角度から前記角度差を減算して前記γ軸の角度を補正する手段と、
を備えたものである。
これにより、特に埋込磁石形同期電動機が低速、重負荷時に不安定となる原因の速度推定誤差(=位置推定誤差の微分値)による外乱を零または零近傍にできるので、埋込磁石形同期電動機を低速、重負荷時においても安定に運転することができ、非特許文献1〜3における課題を解決することができる。また、q軸インダクタンス設定値を真値と異なる値に設定しただけでは、d軸と電流制御を行う制御軸との間に角度差が発生し、トルク制御誤差が発生してしまうが、上述のように角度差を用いて制御軸の角度を補正することにより、d軸に一致した制御軸上で電流制御を行うことができ、トルク精度を劣化させずに安定した制御を実現することが可能になる。
また、請求項2に係る発明は、請求項1におけるq軸インダクタンス設定値を演算する手段が、前記δ軸の電流に応じて数式1(特許請求の範囲を参照)により前記q軸インダクタンス設定値を演算すると共に、前記q軸インダクタンスと前記q軸インダクタンス設定値との偏差によって発生する前記d軸と前記γ軸との間の角度差を、前記q軸インダクタンス設定値と前記δ軸の電流とに応じて数式2(特許請求の範囲を参照)により演算する手段を備え、前記γ,δ軸の電流を、同一トルクにおける前記電動機の電流振幅が最小となるように制御するものである。
更に、請求項3に係る発明は、請求項1におけるq軸インダクタンス設定値を演算する手段が、前記γ,δ軸の電流に応じて前記q軸インダクタンス設定値を数式3(特許請求の範囲を参照)により演算すると共に、前記q軸インダクタンスと前記q軸インダクタンス設定値との偏差によって発生する前記d軸と前記γ軸との間の角度差を、前記q軸インダクタンス設定値と前記δ軸の電流とに応じて数式4(特許請求の範囲を参照)により演算する手段を備え、前記γ,δ軸の電流を、同一トルクにおける前記電動機の電流振幅が最小となるように制御するものである。
請求項2または請求項3に係る発明によれば、最大トルク制御の下において、d,q軸インダクタンス等の電動機定数や速度条件、負荷条件によらず、速度推定誤差による外乱を常に零にできるので、特に埋込磁石形同期電動機を安定して運転することができ、非特許文献1〜3における課題の解決が可能になる。
本発明によれば、埋込磁石形同期電動機等の永久磁石形同期電動機を、電動機定数に関わらず、低速、重負荷時にも安定して運転することができる。
本発明の実施形態における座標軸の定義を示す図である。 本発明の実施例1における位置センサレス制御方法を示すブロック図である。 図2における位置・速度推定器のブロック図である。 本発明の実施例1における磁極位置の伝達特性をモデル化したブロック図である。 図4の一部を変形したブロック図である。 本発明の実施例2における位置センサレス制御方法を示すブロック図である。 本発明の実施例3における位置センサレス制御方法を示すブロック図である。 d,q軸及びγ,δ軸の定義を示す図である。 非特許文献1における位置センサレス制御方法を示すブロック図である。 図9における位置・速度推定器のブロック図である。 非特許文献1における磁極位置の伝達特性をモデル化したブロック図である。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。なお、この実施形態は、非特許文献1のように位置・速度推定器内の磁束オブザーバによって磁束推定値を演算し、この磁束推定値から磁極位置及び速度を推定するようにした制御装置に関するものである。
まず始めに、図1は本実施形態における座標軸の定義を示している。図示するように、永久磁石形同期電動機の回転子のN極方向をd軸、このd軸から90°進み方向をq軸、d軸に対応する制御上の第1の推定軸をγ軸、このγ軸から90°進み方向をδ軸、d軸に対応する制御上の第2の推定軸をγ軸、このγ軸から90°進み方向をδ軸と定義する。
なお、図1において、
θ:磁極位置(u相巻線基準),
θγδ1:γ軸の角度(u相巻線基準),
θγδ2:γ軸の角度(u相巻線基準),
θerr:d軸とγ軸との角度差(定常状態での値をθerr0とする。),
ω:回転子の角速度,
ω:速度推定値,
ωerr:速度推定誤差
である。
また、位置推定誤差θerr及び速度推定誤差ωerrをそれぞれ数式19,数式20により定義する。
Figure 2011067067
Figure 2011067067
次に、図2は、請求項1に係る実施例1として、磁束オブザーバを用いた位置センサレス制御により永久磁石形同期電動機の速度制御を実現するための制御ブロック図である。以下では、図2と図9との相違点を中心として実施例1につき説明する。
すなわち、図2に示す実施例1では、電圧座標変換器9及び電流座標変換器6の他に電圧座標変換器30及び電流座標変換器31を設け、位置・速度推定器40にて用いる電圧、電流を、γ軸の角度θγδ2を用いて電圧座標変換器30、電流座標変換器31によりそれぞれ座標変換してなるγ,δ軸の電圧指令値vγ2 ,vδ2 及び電流検出値iγ2,iδ2としている。
なお、図2では、γ軸の角度θγδ1を用いて電流座標変換器6により座標変換した電流検出値をiγ1,iδ1、これらに対する電流指令値をiγ1 ,iδ1 、上記角度θγδ1を用いて電圧座標変換器9により座標変換される電圧指令値をvγ1 ,vδ1 としてある。
また、この実施例1では、q軸インダクタンス設定器32を設け、その出力であるq軸インダクタンス設定値L’を、位置・速度推定器40内の磁束オブザーバにおいて真値Lの代わりに用いている。
更に、角度差設定器33及び減算器34を設け、角度差設定器33により、q軸インダクタンスLとq軸インダクタンス設定値L’との偏差によってd軸とγ軸との間に発生する角度差θerr0を設定すると共に、減算器34により、γ軸の角度θγδ2から前記角度差θerr0を減算してγ軸の角度θγδ1を演算し、この角度θγδ1を電圧座標変換器9及び電流座標変換器6に送って電流制御を行っている。
図3は、図2における位置・速度推定器40の構成を示しており、この位置・速度推定器40における具体的な演算内容を以下に説明する。
磁束オブザーバ41では、q軸インダクタンス設定値L’とγ,δ軸の電圧、電流を用いて、γ,δ軸の電流推定値iγ2est,iδ2est及び磁束推定値Ψγ2est,Ψδ2estを数式21により演算する。
Figure 2011067067
実際の磁束オブザーバ41の演算は、まず、数式21の右辺を演算し、この結果を積分してγ,δ軸の電流推定値iγ2est,iδ2est及び磁束推定値Ψγ2est,Ψδ2estを求める。
角度誤差演算器42は、γ軸からみたγ,δ軸の磁束推定値Ψγ2est,Ψδ2estの角度δestを、数式22により演算する。
Figure 2011067067
速度推定器43は、数式23に示すように角度δestを増幅して速度推定値ωを演算し、磁極位置演算器44は、数式24に示すごとく速度推定値ωを積分してγ軸の角度θγδ2を演算する。
Figure 2011067067
Figure 2011067067
次に、図2におけるq軸インダクタンス設定器32の具体的な作用を説明する。
まず、原理を説明するために、q軸インダクタンス設定値L’を真値Lと異なる値に設定したときの、磁極位置の実際値θから推定値θγδ2までの伝達特性をモデル化したブロック図を導出する。
q軸インダクタンス設定値L’を真値Lと異なる値に設定した場合、磁束推定値Ψγ2est,Ψδ2estは数式25によって表される。
Figure 2011067067
数式25より、磁束推定値Ψγ2est,Ψδ2estは、位置推定誤差θerr、速度推定誤差ωerr及び速度推定値ωの非線形関数となる。
そこで、数式22、数式25によって得られる磁束推定値Ψγ2est,Ψδ2estの逆正接の値を位置推定誤差θerr、速度推定誤差ωerr及び速度推定値ωについて動作点近傍で線形近似すると、定常状態における動作点で数式26〜数式30が得られる。
Figure 2011067067
Figure 2011067067
Figure 2011067067
Figure 2011067067
Figure 2011067067
数式26〜数式30より、磁極位置の実際値θから推定値θγδ2までの伝達特性をモデル化した制御ブロック図は図4のようになる。
ここで、数式19、数式20の関数を用いて図4を変形すると、図5が得られる。これらの図4、図5において、45,45aは図3における磁束オブザーバ41と角度誤差演算器42とをモデル化した部分である。
図5より、q軸インダクタンス設定値L’を真値Lと異なる値に設定したときの微分の係数はB+Cという形になり、その値はq軸インダクタンス設定値L’を用いて数式31により表される。
Figure 2011067067
数式31に基づき、評価関数fを数式32により定義する。
Figure 2011067067
ここで、数式25におけるδ軸磁束は、定常状態において零に制御されることから、q軸インダクタンス設定値L’と角度差θerr0との間には数式33に示す関係がある。
Figure 2011067067
数式32、数式33から、評価関数fの値が零または零近傍となるようにq軸インダクタンス設定値L’を選択することにより、制御が不安定となる原因のγ軸の角度に含まれる速度推定誤差(=位置推定誤差の微分値)による外乱を除去することができる。
q軸インダクタンス設定器32の具体的な構成方法としては、γ,δ軸電流iγ2,iδ2の条件に応じて評価関数fの値が零または零近傍となるq軸インダクタンス設定値L’を事前に計算しておき、これをテーブル化した値をq軸インダクタンス設定器32に設定すればよい。
また、簡単化のために、q軸インダクタンス設定値L’を固定値としてもよい。このときのL’の値は、重負荷時のγ,δ軸電流iγ2,iδ2の条件から計算することで、課題である重負荷時の安定性を改善することができる。
次に、図2における角度差設定器33の具体的な作用を説明する。
q軸インダクタンスLとq軸インダクタンス設定値L’との偏差により、d軸とγ軸との間に定常的な角度差が発生する。d軸に対して角度差が存在する制御軸上で電流制御を行うと、トルク制御誤差が発生してしまうため、この実施例では電流制御を行う制御軸を補正するようにした。
具体的には、q軸インダクタンス設定値L’と角度差θerr0との間には前述した数式33の関係があるので、上記のL’(テーブル化した値または固定値)に対応する角度差θerr0を事前に計算しておき、これをテーブル化した値または固定値を角度設定器33により設定する。そして、γ軸の角度θγδ2から上記の角度差θerr0を減算してγ軸の角度θγδ1を演算し、γ,δ軸上で電流制御を行う。
これにより、d軸と一致した制御軸上での電流制御が可能になり、トルク精度を劣化させずに安定した制御を行うことができる。
次いで、請求項2に係る本発明の実施例2を説明する。図6は、実施例2における制御ブロック図を示している。
この実施例2が実施例1と異なるのは、特に、電流指令演算器12によりγ,δ軸電流指令値iγ1 ,iδ1 を同一トルクにおける永久磁石形同期電動機1の電流振幅が最小となるように演算する点、q軸インダクタンス設定器35においてq軸インダクタンス設定値L’をδ軸電流iδ2に応じてオンラインで演算する点、角度差設定器36において、角度差θerr0をδ軸電流iδ2とq軸インダクタンス設定値L’とに応じてオンラインで演算する点である。
次に、この実施例2におけるq軸インダクタンス設定器35及び角度差設定器36の具体的な演算内容を説明する。
同一トルクにおける永久磁石形同期電動機1の電流振幅が最小となるように電流制御したとき、d,q軸電流は数式34に示すような関係になる。
Figure 2011067067
図8に示した関係から、数式34のd,q軸電流をγ,δ軸電流を用いて表すと、数式35が得られる。
Figure 2011067067
数式33、数式35を用いて数式32のq軸インダクタンス設定値L’を消去すると、評価関数fは数式36となる。
Figure 2011067067
数式36より、γ軸電流を零に制御すれば、評価関数fを零にすることができる。
数式33より、γ軸電流を零にするための角度差θerr0は、数式37となる。この数式37は、請求項2における数式2、請求項3における数式4と同一である。
Figure 2011067067
数式37を数式32に代入し、評価関数fを零とするためのq軸インダクタンス設定値L’を求めると、数式38となる。この数式38は、請求項2における数式1と同一である。
Figure 2011067067
図6のq軸インダクタンス設定器35では、数式38により、L’をδ軸電流iδ2に応じてオンラインで演算する。また、角度差設定器36では、数式37により、θerr0をδ軸電流iδ2及びq軸インダクタンス設定値L’に応じてオンラインで演算する。
これにより、最大トルク制御の下で、電動機定数や負荷条件によらず、特に埋込磁石形同期電動機を常に安定に運転することができる。
次に、請求項3に係る本発明の実施例3を説明する。図7は、実施例3における制御ブロック図を示している。
この実施例3が実施例1と異なるのは、特に、電流指令演算器12によりγ,δ軸電流指令値iγ1 ,iδ1 を同一トルクにおける永久磁石形同期電動機1の電流振幅が最小となるように演算する点、q軸インダクタンス設定器37においてq軸インダクタンス設定値L’をγ,δ軸電流iγ1,iδ1に応じてオンラインで演算する点、角度差設定器36において角度差θerr0をδ軸電流iδ2及びd軸インダクタンス設定値L’に応じてオンラインで演算する点である。つまり、q軸インダクタンス設定器37の作用以外は、実施例2と同様である。
ここで、q軸インダクタンス設定器37の具体的な演算内容を説明する。
実施例2と同様に、評価関数fを零にするためにγ軸電流を零に制御したとき、δ軸電流とγ,δ軸電流との間には数式39の関係がある。
Figure 2011067067
数式38、数式39より、評価関数fを零にするためのq軸インダクタンス設定値L’は、数式40でも演算することができる。この数式40は、請求項3における数式3と同一である。
Figure 2011067067
図7のq軸インダクタンス設定器37では、数式40により、L’をγ,δ軸電流iγ1,iδ1に応じてオンラインで演算する。これにより、最大トルク制御の下で、電動機定数や負荷条件によらず、特に埋込磁石形同期電動機を常に安定に運転することができる。
なお、図7では、q軸インダクタンス設定器37の入力量としてγ,δ軸電流検出値を用いているが、γ,δ軸電流検出値の代わりにγ,δ軸電流指令値を用いてもよい。
1:永久磁石形同期電動機
2:電力変換器
3:整流回路
4:三相交流電源
5u:u相電流検出器
5w:w相電流検出器
6,31:電流座標変換器
7:電圧検出回路
8:PWM回路
9,30:電圧座標変換器
10a:γ軸電流調節器
10b:δ軸電流調節器
11a,11b,14,34:減算器
12:電流指令演算器
13:速度調節器
20,40:位置・速度推定器
32,35,37:q軸インダクタンス設定器
33,36:角度差設定器
41:磁束オブザーバ
42:角度誤差演算器
43:速度推定器
44:磁極位置演算器
45,45a:磁束オブザーバと角度誤差演算器をモデル化した部分

Claims (3)

  1. 磁極位置検出器を持たない永久磁石形同期電動機の制御装置において、
    前記電動機の回転子のN極方向をd軸、前記d軸から90°進み方向をq軸、前記d軸に対応する制御上の第1の推定軸をγ軸、前記γ軸から90°進み方向をδ軸、前記d軸に対応する制御上の第2の推定軸をγ軸、前記γ軸から90°進み方向をδ軸とそれぞれ定義し、
    前記電動機の電圧、電流を前記γ,δ軸及びγ,δ軸上でベクトルとしてとらえ、
    前記電動機の端子電圧を制御して前記γ,δ軸の電流検出値を電流指令値に一致させる手段と、
    前記電動機のq軸インダクタンスに対応する制御上のq軸インダクタンス設定値、前記γ,δ軸の電流検出値及び電圧指令値から、前記電動機の速度推定値と前記γ軸の角度とを演算する手段と、
    前記q軸インダクタンス設定値を、前記γ軸の角度に含まれる前記速度推定値と前記電動機の実速度との間の速度推定誤差による外乱が零または零近傍となるように演算する手段と、
    前記q軸インダクタンスと前記q軸インダクタンス設定値との偏差によって発生する前記d軸と前記γ軸との間の角度差を演算する手段と、
    前記γ軸の角度から前記角度差を減算して前記γ軸の角度を補正する手段と、
    を備えたことを特徴とする永久磁石形同期電動機の制御装置。
  2. 請求項1に記載した永久磁石形同期電動機の制御装置において、
    前記q軸インダクタンス設定値を演算する手段が、前記δ軸の電流に応じて数式1により前記q軸インダクタンス設定値を演算すると共に、
    前記q軸インダクタンスと前記q軸インダクタンス設定値との偏差によって発生する前記d軸と前記γ軸との間の角度差を、前記q軸インダクタンス設定値と前記δ軸の電流とに応じて数式2により演算する手段を備え、
    前記γ,δ軸の電流を、同一トルクにおける前記電動機の電流振幅が最小となるように制御することを特徴とする永久磁石形同期電動機の制御装置。
    Figure 2011067067
    Figure 2011067067
  3. 請求項1に記載した永久磁石形同期電動機の制御装置において、
    前記q軸インダクタンス設定値を演算する手段が、前記γ,δ軸の電流に応じて前記q軸インダクタンス設定値を数式3により演算すると共に、
    前記q軸インダクタンスと前記q軸インダクタンス設定値との偏差によって発生する前記d軸と前記γ軸との間の角度差を、前記q軸インダクタンス設定値と前記δ軸の電流とに応じて数式4により演算する手段を備え、
    前記γ,δ軸の電流を、同一トルクにおける前記電動機の電流振幅が最小となるように制御することを特徴とする永久磁石形同期電動機の制御装置。
    Figure 2011067067
    Figure 2011067067
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