JP2011065790A - 電子源、電子源の製造方法及び電子放出方法 - Google Patents

電子源、電子源の製造方法及び電子放出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】長時間に渡り安定して動作する電子源を提供する。
【解決手段】電子源のエミッタ11は、先端に{100}結晶面16aを電子放出面16aとして備える先端部16を備える<100>方位単結晶タングステンロッド11aを備える。電子放出面16aは、仕事関数を低減させるためのZrO膜で被覆されている。<100>方位単結晶タングステンロッド11aには、補助棒11b、11cが取り付けられている。<100>方位単結晶タングステンロッド11aと補助棒11b、11cには、ZrとOを拡散・供給するための拡散源12が配置されている。補助棒11b、11cは、<100>方位単結晶タングステンロッド11aの外表面以外に、ZrとOを電子放出面16aに拡散供給するための通路を形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、熱電界放出により電子を放出する電子源、電子源の製造方法及び電子放出方法に関する。
電子銃等に使用される電子源は、電界放出により電子を放出する素子である。電界放出は、エミッタの先端部に強い電界を印加すると、トンネル効果により電子が放出される現象である。一般に、エミッタの先端部の温度が高くなるほど、電界による電子の放出が起き易い状態となる。ただし、エミッタから熱電子も発生し易くなる。また、熱電界放出は、熱電子があまり発生しない程度の温度にエミッタを加熱した状態で、強い電界を印加して、電子の放出を起こす方法である。
電子放出は、電子放出面の仕事関数が低いほど起きやすい。このため、エミッタの仕事関数を低下させた電子源も提供されている。例えば、軸方位が<100>方位のタングステン単結晶エミッタに、ジルコニウムと酸素からなる被覆層(以下、ZrO被覆層という。)を設けることにより、タングステン単結晶の{100}面の仕事関数を4.5eVから約2.8eVに低下させた電子源が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、電子を放出し易くするため、エミッタは1800K程度に加熱されて使用される。しかし、加熱により、エミッタ表面のZrO被覆層が蒸発して、消耗してしまう。消耗したZrOを補給するため、エミッタにジルコニウムと酸素の供給源を配置し、供給源からジルコニウム及び酸素を拡散することにより、エミッタ表面に供給することも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平2−100249号公報 特開平6−76731号公報
上述したように、ZrO被覆層は、タングステン単結晶の{100}面の仕事関数を2.8eVまで低下させる。しかしながら、より効率的に電子を電界放出するためには、エミッタの仕事関数をより低下させる必要がある。
また、従来の電子源は、エミッタを1800K程度の高温に加熱する必要があり、より低温で動作可能な電子源が望まれる。
また、特許文献2の記載の電子源では、消耗したZrO被覆層を再生するためのZrとOの供給が、タングステン単結晶エミッタの表面拡散に依存しており、限界がある。このため、使用条件によっては、ZrとOの供給が不足し、ZrO被覆層が再生されない虞がある。
本発明は、より効率的及び/又はより安定的に電子を放出することが可能な電子源を提供する。
また、本発明は、拡散源からエミッタへ被覆層の構成物質を十分に供給可能な電子源を提供する。
また、本発明は、仕事関数のより小さいエミッタを備える電子源を提供する。
また、本発明は、より低温で熱電界放出が可能な電子源を提供する。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係る電子源は、
先端部に{100}結晶面が露出した電子放出面を有するタングステン又はモリブデンからなる<100>方位単結晶ロッドと、
前記{100}結晶面を覆う金属酸化物層と、
前記金属酸化物層の原料物質を拡散する拡散源と、
前記<100>方位単結晶ロッドに形成され、前記拡散源から前記先端部又は前記先端部の近傍とを連通し、前記拡散源からの原料物質の拡散の通路となる通路部と、
を備える。
前記通路部は、例えば、前記<100>方位単結晶ロッドの側面に接して配置された棒状部材を備え、前記拡散源は、前記棒状部材にも配置されている。
前記通路部は、例えば、前記<100>方位単結晶ロッドの側面に互いに接して配置され、前記<100>方位単結晶ロッドと共に貫通孔状の隙間部を形成する複数の棒状部材、を備え、前記拡散源は、前記棒状部材にも配置されている。
前記通路部は、例えば、互いに接する2つの前記棒状部材によって形成される溝状の隙間部から構成される。
前記拡散源は、例えば、前記棒状部材の側面と前記通路部のいずれか一方又は双方に配置される。
前記通路部は、例えば、前記<100>方位単結晶ロッド中に貫通する貫通孔から構成される。
前記通路部は、例えば、前記<100>方位単結晶ロッドの側面に形成した溝部から構成される。
前記金属酸化物を構成する金属元素は、例えば、タングステン又はモリブデンからなる前記<100>方位単結晶ロッド中に固溶しない金属元素であり、前記<100>方位単結晶ロッドの{100}結晶面を覆うことで、タングステン又はモリブデンの仕事関数を低下させる。
前記金属酸化物は、バリウムアルミネート、酸化バリウムと酸化アルミニウムと酸化カルシウムの複合酸化物、又は酸化バリウムと酸化スカンジウムの複合酸化物のいずれかから選択されたものであることが望ましい。
本発明の第2の観点に係る電子源の製造方法は、
タングステン又はモリブデンの<100>方位単結晶ロッドを準備する工程と、
タングステン又はモリブデンの棒状部材を準備する工程と、
前記棒状部材を、前記<100>方位単結晶ロッドと平行かつ互いに接するように保持する工程と、
前記<100>方位単結晶ロッドと前記棒状部材とが接する領域及び前記棒状部材が互いに接する領域の少なくとも一部を、タングステン又はモリブデンで接合する工程と、
前記<100>方位単結晶ロッドの先端部を針状に形成する工程と、
金属酸化物を含む拡散源を前記棒状部材の側面に保持する工程と、
前記<100>方位単結晶ロッドの前記先端部に{100}結晶面が露出した電子放出面を形成する工程と、
を含む。
前記<100>方位単結晶ロッドと、互いに接する2つの前記棒状部材によって囲まれる貫通孔状の隙間部を形成する工程をさらに配置してもよい。
互いに接する前記棒状部材によって形成される溝状の隙間部を形成する工程を配置してもよい。
本発明の第3の観点に係る電子源の製造方法は、
電子放出面を備える導電性ロッドを準備する工程と、
前記導電性ロッドを加工することにより、物質が拡散可能な表面を増大する工程と、
前記電子放出面を、仕事関数を低下させる被覆層で被覆する工程と、
前記被膜層の構成物質を含む拡散源を前記導電性ロッド上に保持する工程と、
を含む。
この発明の第4の観点に係る電子放出方法は、
上述の電子源の先端部を、サプレッサ電極の上面に穿設された孔に配置し、
フィラメントに通電して加熱することに伴い、前記先端部を加熱し、
前記導電端子に電圧を印加して、前記先端部に電界を印加することにより、前記先端部から電子を放出する。
さらに、この発明の第5の観点に係る電子放出方法は、
電子放出面を備える導電性ロッドを加工し、物質が拡散可能な表面を増大する工程と、
前記電子放出面を、仕事関数を低下させる被覆層で被覆する工程と、
前記電子放出面を加熱すると共に電圧を印加して、電界を発生させ、電子を放出させながら、前記被覆層の構成物質を、前記増大した表面上を拡散させて前記電子放出面に供給する工程と、
を含む。
この発明の第1の実施形態に係る電子源の正面図である。 図1に示す電子源の拡大図であり、(a)はその正面図、(b)はその平面図、(c)は(a)のA−A線での断面図である。 図1に示す電子源のエミッタの第1の実施形態の説明図であり、(a)はその斜視図、(b)はその先端側から見た図である。 図1〜3に示す電子源を備える電子銃の正面図である。 図1〜3に示す電子源のエミッタの製造方法の説明図であり、(a)は型枠の平面図、(b)は型枠の使用方法の説明図である。 図1〜3に示す電子源のエミッタの他の製造方法の説明図であり、(a)は型枠の平面図、(b)は(a)のI−I線での断面図である。 図1に示す電子源のエミッタの変形例の説明図であり、(a)は斜視図、(b)は型枠の平面図である。 図1に示す電子源のエミッタの他の変形例の先端側から見た図である。 図1に示す電子源のエミッタの側面図である。 本発明の第2の実施形態に係る電子源の拡大図であり、(a)はその正面図、(b)はその平面図である。 図10に示す針状単結晶タングステンロッドの断面を模式的に示した図である。 (a)〜(c)は、それぞれ、図10に示す針状単結晶タングステンロッドの変形例を説明するための断面を模式的に示した図である。 (a)〜(d)は、図10に示す針状単結晶タングステンロッドの製造方法の説明図である。 図10に示す針状単結晶タングステンロッドの変形例の断面を模式的に示した図である。 (a)と(b)は、図10に示す針状単結晶タングステンロッドの製造方法の変形例の説明図である。 本発明の第3の実施形態における電子源の拡大図であり、(a)はその正面図、(b)はその平面図である。 (a)と(b)は、図16に示す電子源の製造方法の説明図である。
以下、本発明の実施の形態に係る電子源とその製造方法を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施形態に係る電子源10は、熱電界放出により電子を放出する電子源であり、図1に示すように、エミッタ11と、拡散源12と、フィラメント13と、導電端子14a、14bと、絶縁碍子15とから構成されている。
エミッタ11は、図2、図3に示すように、針状単結晶タングステンロッド11aと補助棒11b、11cとから構成されている。
針状単結晶タングステンロッド11aは、先端が細くなる針状の先端部16を有する<100>方位タングステン単結晶の丸棒から構成される。先端部16の先端面16aは、{100}結晶面から構成され、電子を放出する電子放出面となる。
先端面16aを含む先端部16は、図2(c)に示すように酸化ジルコニウムで形成された被覆層19で覆われている。
補助棒11bと11cは、それぞれ、針状の先端部を有しない<100>方位タングステン単結晶の丸棒から構成されている。
針状単結晶タングステンロッド11a及び補助棒11b,11cの直径は、互いに等しく、0.125mmである。
針状単結晶タングステンロッド11aと2本の補助棒11bと11cは、それらの中心が正三角形の頂点に位置するように、互いに平行に且つ接点(線)111、112、113で接した状態で配置され相互に固定されている。
図3(b)に示すように、針状単結晶タングステンロッド11aと2本の補助棒11b、11cは、3つの接点(線)111、112、113を頂部とする略正三角形状の内孔114を構成する。また、針状単結晶タングステンロッド11aと補助棒11bにより、外面に溝116が形成され、針状単結晶タングステンロッド11aと補助棒11cにより、外面に溝115が形成され、補助棒11bと11cとにより、外面に溝117が形成される。
図1〜図3に示すように、針状単結晶タングステンロッド11aと、補助棒11b、11cの側面には、拡散源12である粉末のZrOが配置されている。
図2に示すように、針状単結晶タングステンロッド11aは、タングステン等から構成されたフィラメント13の接合点17に、溶接などにより固定されている。針状単結晶タングステンロッド11aの先端面16aと針状単結晶タングステンロッド11aとフィラメント13との接合点17との距離は、例えば、1.2mmである。
フィラメント13の両端は一対の導電端子14aと14bに接続され、導電端子14aと14bは絶縁碍子15に固定されている。
電子源10は、図4に示すように、サプレッサ電極181内に配置され、電子銃18を構成する。
サプレッサ電極181の上面中央には孔182が穿設されており、エミッタ11の先端部16が孔182内に配置されている。
電子源10及び電子銃18の動作を説明する。
導電端子14aと14bとの間に電圧が印加され、フィラメント13が通電され、加熱される。フィラメント13の加熱に伴って針状単結晶タングステンロッド11aも加熱される。
針状単結晶タングステンロッド11aが、1700〜1900K程度の電子放出温度に達すると、導電端子14a、14bと図示せぬ陽極との間に、直流電圧を印加する。これにより、針状単結晶タングステンロッド11aの先端部16の電子放出面16a近傍の電界が強くなり、温度が電子放出温度に達していること、電子放出面16aの仕事関数がZrO被覆層19により2.8eVに低下していることと相まって、電子放出面16aから電子が放出される。補助棒11b、11cは、電子放出には直接は寄与しない。
一方、サプレッサ電極181には、負電圧が印加され、放出された電子を収束させ、電子ビームを生成する。
針状単結晶タングステンロッド11aの表面を被覆するZrOの被覆層19は、加熱により蒸発し、消耗する。しかし、針状単結晶タングステンロッド11aに装着された拡散源12からジルコニウムと酸素が拡散し、先端部16にジルコニウムと酸素を供給する。
さらに、針状単結晶タングステンロッド11aの加熱に伴って補助棒11b、11cも加熱され、補助棒11b、11cに装着された拡散源12からもジルコニウムと酸素が拡散し、先端部16にジルコニウムと酸素を供給する。このとき、貫通孔114の内表面及び補助棒11b、11cの外表面も、表面拡散によりジルコニウムと酸素を供給する通路として機能する。このため、針状単結晶タングステンロッド11aの先端部16にジルコニウムと酸素を供給する能力は、従来の構成に比して、非常に大きい。従って、十分な量のジルコニウムと酸素が先端部16に供給され、加熱によって消耗したZrO被覆層19が安定して再生され、安定的且つ連続的な電子の熱電界放出が可能となる。
電子源10の製造方法を説明する。
<100>方位の単結晶タングステンロッドを用意し、これを切断して、<100>方位の単結晶タングステンロッド11a〜11cを形成する。この段階では、<100>方位の単結晶タングステンロッド11aには先端部16は形成されていない。
次に、<100>方位の単結晶タングステンロッド11aに、補助棒11bと11cとを固着する。
固着の手法は任意であるが、例えば、以下の手法により、効率的に形成可能である。
図5(a)に示す型枠121は、中央部に単結晶タングステンロッド11a〜11cを挿入可能な開口121aを有している。型枠121を2つ用いて、図5(b)に示すよう、単結晶タングステンロッド11a〜11cを保持する。
続いて、単結晶タングステンロッド11aと補助棒11bと11cとが互いに接する領域をタングステンで接合する。具体的には、単結晶タングステンロッド11a〜11cが互いに接する領域にタングステンの原料ガスを吹きつけながらイオンビームを照射し、タングステンの膜を堆積させ、相互に接合する。
一方で、帯状のタングステンを加工し、V字状のフィラメント13を生成する。
V字状フィラメント13の所定の位置(接合点)17に、単結晶タングステンロッド11aを溶接等により固着する。
フィラメント13の両端を導電端子14a、14bに装着した後、導電端子14a、14bを絶縁碍子15に固定する。
その後、単結晶タングステンロッド11a(この段階では丸棒)の先端部を、水酸化ナトリウム水溶液を用いて電解研磨し、針状の先端部16を形成し、針状単結晶タングステンロッド11aを形成する。
ZrOからなる拡散源12を、補助棒11b、11cの側面に配置する。具体的には、ZrH(水素化ジルコニウム)の溜まりを針状単結晶タングステンロッド11a、補助棒11b、11cに形成する。続いて、電子源10を真空装置中に導入し、加熱して、水素化ジルコニウムをジルコニウムと水素に分解し、ジルコニウムを拡散させる。
酸素雰囲気の4×10−6Torr程度の減圧環境で、1800Kで加熱し、ジルコニウムを酸化し、ZrO被覆層19を形成し、さらに、拡散源12を形成する。
次に、針状単結晶タングステンロッド11aの先端部16の先端に{100}結晶面が露出した電子放出面16aを形成する。具体的には、電子源10を真空装置中に導入し、1×10−9Torrの真空環境下で、針状単結晶タングステンロッド11aを加熱し、さらに、針状単結晶タングステンロッド11aの先端部16に強電界を印加し、維持する。すると、先端部に{100}結晶面が露出する。この{100}結晶面は、ZrO被覆膜により、その部分のみ仕事関数が約2.8eVであり、タングステンの仕事関数4.5eVよりも低くなるため、電子放出面16aとなる。
このように、本発明の第1の実施形態における電子源10のエミッタ11が製造される。本実施形態では、針状単結晶タングステンロッド11aに補助棒11bと11cを接合し、これらの表面を、拡散源12から先端部16にZrO膜の原料(ジルコニウムと酸素)を供給するための通路とする。このため、針状単結晶タングステンロッド11aのみに拡散源12が固着され、その表面のみが通路として機能する従来の構成よりも、拡散源12の量が多く、通路も広くできる。即ち、先端部16への拡散量(供給量)を従来よりも多くすることが可能となる。このため、加熱により消失したZrO膜が安定的に再生され、長時間に渡り安定して電子を熱電界放出することが可能な電子源10が得られる。
(変形例)
この発明の変形例について説明する。図5(a)に示す型枠121を、図6(a)、(b)に示す型枠131にしても良い。
型枠131は、単結晶シリコン製で、図6(a)に示すように、上面に凹部131aが形成されている。凹部131aは、水酸化カリウムなどのアルカリ性の液による異方性エッチング等により形成されたものであり、図6(b)に示すように、側壁面131bが底面に約55°の傾斜を持つように、断面が台形状に形成され、補助棒11bと11cが接した状態で並んで載置される縦横深に形成されている。
エミッタ11の製造時には、型枠131の凹部131aに補助棒11bと11cを載置する。補助棒11bと11cとが平行かつ互いに接するように位置合わせされ、この状態で、補助棒11bと11cとをタングステンで接合する。
続いて、単結晶タングステンロッド11aを補助棒11bと11cの上に載置し、互いに接し且つ平行となるように位置合わせする。次に、単結晶タングステンロッド11aと補助棒11b、11cとをタングステンで接合する。
こうして、変形例のエミッタ11を形成できる。
このような手法によっても、単結晶タングステンロッド(この段階では、先端部16は形成されていない)11aと補助棒11b、11cとを簡単に位置合わせして、接合することが可能となる。
以上の説明での補助棒11b,11cは、1本又は3本以上でもよい。他の例として、図7(a)に6本の補助棒11b〜11gを針状単結晶タングステンロッド11aの周囲に配置した例を示す。この場合には、例えば、図7(b)に示すように、6角形の開口141aを備える型枠141を使用することにより、容易に針状単結晶タングステンロッドと補助棒とを位置合わせして結合することが可能となる。
針状単結晶タングステンロッド11aの径と、補助棒11b,11c...の径は、互いに異なってもよい。
上記実施の形態においては、補助棒は、拡散源12からのZrOの追加的な拡散通路となるならば、その断面形状は、図8に例示するように、断面が多角形又は楕円の補助棒11h〜11jであっても良い。
上記実施の形態では、針状単結晶タングステンロッド11aの先端部16の根本の位置と補助棒11b...の先端部の位置とをほぼ一致させた。即ち、図9において、先端部16の根本と補助棒11bの先端部との距離Δdは、ほぼ0であった。この発明は、これに限定されず、先端部16にZrOを適量供給できるならば、Δdは任意に設定可能である。
さらに、上記実施の形態では、補助棒11b〜11jも、<100>方位の単結晶タングステンから構成したが、他の方位の単結晶タングステンロッドから構成してもよく、さらに、多結晶或いはアモルファスのタングステンから構成してもよく、さらに、タングステン以外の高融点性の材質から構成してもよい。
上記実施の形態においては、<100>方位の針状単結晶タングステンロッド11aと補助棒11b〜11jとをイオンビームを用いた溶接により接合したが、他の手法により接合してもよい。
上記実施の形態においては、エミッタ11をタングステンで形成する例を示したが、モリブデン等の他の耐火性金属(高融点性金属)等を用いて、形成することも可能である。この場合も、{100}方向に軸方向を有し、先端に{100}面が電子放出面として露出する構成とすることが望ましい。
このように、本発明の第1の実施形態に係る電子源10によれば、ZrOの拡散の通路が従来に比して広く、また、拡散源12も従来に比して多数配置可能であり、先端部16に十分な量のZrOが供給可能である。従って、熱によって消耗したZrO被覆膜を安定的に再生し、長時間安定した熱電界放出が可能である。
(第2の実施の形態)
上記第1の実施形態は、針状単結晶タングステンロッドの先端にZrとOを供給する通路部(拡散路)を、針状単結晶タングステンロッドに補助棒を付加することで形成した。本発明の通路部の構成はこれに限定されない。針状単結晶タングステンロッド自体の表面拡散に加えて、ZrとOを先端部又はその近傍まで追加的に拡散・供給できるならば、その構成自体は任意である。以下、通路部を、針状単結晶タングステンロッドの内部の孔で構成した第2の実施の形態について説明する。
本実施形態の電子源20の構成を図10(a)に正面図、図10(b)に平面図で示す。
電子源20の基本構成は、図1に示した第1の実施形態の電子源10と同一である。但し、エミッタ11の構成が、第1実施形態とは異なる。具体的に説明すると、本実施形態のエミッタを構成する針状単結晶タングステンロッド21は、補助棒の代わりに、連通孔211を内部に備える。
針状単結晶タングステンロッド21は、針状の先端部26を有する<100>方位のタングステン単結晶ロッドから形成される。針状単結晶タングステンロッド21の内部には、図11に示すように、その側面と先端部26に開口する連通孔211が形成されている。区別のため、側面に形成された開口を符号212で、先端部26に形成された開口を符号213で示す。
連通孔211の開口213は、針状単結晶タングステンロッドの先端面26aから0.2mm〜0.5mmの位置に配置され、開口212は、針状単結晶タングステンロッド21とフィラメント13との接合点17から0.3mm〜0.4mmの位置に配置されている。また、連通孔211の直径は、0.0005mm〜0.03mm、例えば0.01mmである。
ZrOから形成された拡散源22は、針状単結晶タングステンロッド21の側面に穿設された開口212を覆うように、配置されている。
電子源20の電子放出動作は、第1実施形態の電子源10と同一である。
熱電界放出のため針状単結晶タングステンロッド21が加熱されると、拡散源22に含まれるZrとOは、熱により針状単結晶タングステンロッド21の表面を拡散し、先端部26、さらに、電子放出面26aに供給される。さらに、拡散源22中のZrとOは、開口212から連通孔211内部に拡散し、さらに、連通孔211の内表面上を拡散し、先端部26に形成された開口213に至る。このため、熱により消耗したZrO被覆層19を再生するための原料であるZrとOが、2つの経路で電子放出面26a又はその近傍に連続的に供給され、熱により消耗したZrO被覆層19が再生される。このため、ZrO被覆層19が安定して維持される。したがって、安定した電子放出が可能となる。
連通孔211の形状、数、サイズ、経路等は、図12(a)〜(c)に例示するように任意である。
連通孔211を備える針状単結晶タングステンロッド21の製造方法を説明する。
電解研磨により、図13(a)のような、針状の先端部26を形成した<100>方位の針状単結晶タングステンロッド21を形成する。
次に、針状単結晶タングステンロッド21に集束イオンビームを照射し、図13(b)に示すように、その長軸に沿って2分割する。
次に、一方の切断片215の切断面216に集束イオンビームを当てつつ走査し、表面の原子をスパッタリングによりはじき飛ばし、図13(c)に例示するように連通孔211、開口212,213を構成する溝を形成する。
その後、両切断片215の切断面216を合わせて加熱溶着し、図13(d)に示すように、連通孔211及び開口212、213を有した単結晶ロッド21を完成する。
続いて、拡散源22を、開口212を覆うように配置する。
連通孔211を形成した後、図14に示すように、連通孔211内にZrO217を埋め込み、その後、切断面215を合わせて加熱溶着してもよい。その場合も上記と同様に、Zr及びOは、連通孔211から先端部26近傍まで表面拡散し、先端部26又は先端部26近傍に連続的に供給される。さらに、拡散源22から連通孔211内に、ZrとOが補充される。
先端部26を形成する前に、連通孔211を形成し、その後、先端部26を形成してもよい。
2分割した針状単結晶タングステンロッド21の分割数は任意であり、4分割等してもよい。
また、スパッタリングに限定されず、エッチング(ウエットエッチング、ドライエッチング)によって切断面216に溝を形成して連通孔211を形成してもよい。
単結晶タングステンロッド21を分割することなく、連通孔211を形成することも可能である。例えば、異方性の高いドライエッチングにより、図15(a)に示すように、単結晶タングステンロッド21に、その長軸と平行な孔211aを形成し、続いて、図15(b)に示すように径方向の孔211bを形成し、内部で連通させることにより、連通孔211を形成することも可能である。
以上説明したように、本実施形態の針状単結晶タングステンロッド21では、その外表面だけでなく、内部に形成した連通孔211が、拡散源22からZrとOが先端部26又は先端部の近傍に拡散するための通路部となる。従って、電子放出面26aへのZrとOの供給量が従来に比して増加し、長時間に渡り安定して熱電界放出を起こす電子源21を提供することができる。
(第3の実施の形態)
第1の実施形態では、補助棒11b〜11jをZrとOの追加の拡散通路とし、第2の実施の形態では、針状タングステン単結晶ロッド21内の連通孔211をZrとOの追加の拡散通路とした。この発明はこれに限定されず、拡散通路を拡大できるならば、その形状、配置等は任意である。
以下、針状タングステン単結晶ロッド21の側面に溝を形成することにより、ZrとOが拡散する表面積を拡大する第3の実施の形態を説明する。
第3実施形態の電子源30の構成を図16(a)に正面図、図16(b)に平面図で示す。
電子源30の基本構成は、図10に示した第2の実施形態の電子源20と同一である。但し、針状単結晶タングステンロッドの構成が異なる。本実施形態の針状単結晶タングステンロッド31は、内部に連通孔を備えず、その外表面に溝33が形成されている。溝33は、フィラメント13との接合点17から針状単結晶タングステンロッド31の先端方向に0.3mm〜0.4mmの位置から先端方向に向けて形成されている。
ZrOから構成される拡散源32は、溝33の一部上に配置されている。
この構成の電子源30では、針状単結晶タングステンロッド31が加熱されると、拡散源32中のZrとOは、針状単結晶タングステンロッド31の外表面だけでなく、加工されていない針状単結晶タングステンロッド31の外表面のみを拡散する場合に比して、先端部26又はその近傍に連続的に供給されるZrとOの量が増加する。従って、ZrO被覆層19が維持される。従って、安定した電子放出が可能となる。
溝33は、例えば、図17(a)に示す未加工の針状単結晶タングステンロッド31の外表面を、ドライエッチング又は集束イオンビームによりエッチング又はスパッタリングすることにより、又は機械加工により図17(b)に示すように形成される。但し、形成工程は任意である。
(その他の実施形態)
本発明は第1〜第3の実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形及び応用が可能である。
第1実施形態の補助棒11b〜11jと、第2の実施形態の連通孔211と、第3の実施形態の溝33と、の2つ又は全部を組み合わせて形成することも可能である。1つの針状単結晶タングステンロッドに、補助棒を付加し、さらに、内部に連通孔を形成し、外表面に溝を形成してもよい。
前記実施形態において、針状単結晶ロッドの材質をタングステンとしたが、これに限られるものではなく、モリブデン等の他の耐火性金属(高融点性金属)等を用いて、形成することも可能である。この場合も、{100}方向に軸方向を有し、先端に{100}面が電子放出面として露出する構成することが望ましい。この場合も、ZrOを、仕事関数を低下させるための被覆層として使用可能である。また、その場合は、前記第1の実施形態において、単結晶ロッドと補助棒共にモリブデンとし、単結晶ロッドと補助棒とが接する領域及び補助棒が互いに接する領域をモリブデンで接合してもよい。
前記実施形態において用いた、{100}結晶面(電子放出面)の仕事関数を低減させるための被覆層をZrOとしたが、本発明はこれに限られるものではない。
例えば、被覆層の材質として、バリウムアルミネート、酸化バリウムと酸化アルミニウムと酸化カルシウムの複合酸化物、又は酸化バリウムと酸化スカンジウムの複合酸化物から選択されたものが仕事関数を低減させるための被覆層として好ましい。
本発明は、電子源のエミッタの表面積を大きくすることで、表面拡散の量を増加させているため、ロッド内部を固溶拡散せず、ロッド表面のみ拡散する金属元素に好適である。
11 エミッタ
11a 針状単結晶タングステンロッド
11b〜11j 補助棒
12 拡散源
13 フィラメント
14a、14b 導電端子
15 絶縁碍子
16 先端部
16a 先端面(電子放出面)
17 接合点
18 電子銃
19 被覆層
20 電子源
21 針状単結晶タングステンロッド
22 拡散源
26 先端部
26a 先端面(電子放出面)
30 電子源
31 針状単結晶タングステンロッド
32 拡散源
33 溝
36 先端部
36a 先端面(電子放出面)
121 型枠
121 開口
131 型枠
131a 凹部
141 型枠
141a 開口
181 サプレッサ電極
182 孔
211 連通孔
212、213 開口

Claims (15)

  1. 先端部に{100}結晶面が露出した電子放出面を有するタングステン又はモリブデンからなる<100>方位単結晶ロッドと、
    前記{100}結晶面を覆う金属酸化物層と、
    前記金属酸化物層の原料物質を拡散する拡散源と、
    前記<100>方位単結晶ロッドに形成され、前記拡散源から前記先端部又は前記先端部の近傍とを連通し、前記拡散源からの原料物質の拡散の通路となる通路部と、
    を備える電子源。
  2. 前記通路部は、前記<100>方位単結晶ロッドの側面に接して配置された棒状部材を備え、
    前記拡散源は、前記棒状部材にも配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子源。
  3. 前記通路部は、前記<100>方位単結晶ロッドの側面に互いに接して配置され、前記<100>方位単結晶ロッドと共に貫通孔状の隙間部を形成する複数の棒状部材、を備え、
    前記拡散源は、前記棒状部材にも配置されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子源。
  4. 前記通路部は、互いに接する2つの前記棒状部材によって形成される溝状の隙間部から構成されることを特徴とする請求項2又は3に記載の電子源。
  5. 前記拡散源は、前記棒状部材の側面と前記通路部のいずれか一方又は双方に配置されることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の電子源。
  6. 前記通路部は、前記<100>方位単結晶ロッド中に貫通する貫通孔であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電子源。
  7. 前記通路部は、前記<100>方位単結晶ロッドの側面に形成した溝部であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の電子源。
  8. 前記金属酸化物を構成する金属元素は、タングステン又はモリブデンからなる前記<100>方位単結晶ロッド中に固溶しない金属元素であり、前記<100>方位単結晶ロッドの{100}結晶面を覆うことで、タングステン又はモリブデンの仕事関数を低下させる、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の電子源。
  9. 前記金属酸化物は、バリウムアルミネート、酸化バリウムと酸化アルミニウムと酸化カルシウムの複合酸化物、又は酸化バリウムと酸化スカンジウムの複合酸化物から選択されたものである、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の電子源。
  10. タングステン又はモリブデンの<100>方位単結晶ロッドを準備する工程と、
    タングステン又はモリブデンの棒状部材を準備する工程と、
    前記棒状部材を、前記<100>方位単結晶ロッドと平行かつ互いに接するように保持する工程と、
    前記<100>方位単結晶ロッドと前記棒状部材とが接する領域及び前記棒状部材が互いに接する領域の少なくとも一部を、タングステン又はモリブデンで接合する工程と、
    前記<100>方位単結晶ロッドの先端部を針状に形成する工程と、
    金属酸化物を含む拡散源を前記棒状部材の側面に保持する工程と、
    前記<100>方位単結晶ロッドの前記先端部に{100}結晶面が露出した電子放出面を形成する工程と、
    を含む電子源の製造方法。
  11. 前記<100>方位単結晶ロッドと、互いに接する2つの前記棒状部材によって囲まれる貫通孔状の隙間部を形成する工程をさらに含む請求項10に記載の電子源の製造方法。
  12. 互いに接する前記棒状部材によって形成される溝状の隙間部を形成する工程をさらに含む請求項10又は11に記載の電子源の製造方法。
  13. 電子放出面を備える導電性ロッドを準備する工程と、
    前記導電性ロッドを加工することにより、物質が拡散可能な表面を増大する工程と、
    前記電子放出面を、仕事関数を低下させる被覆層で被覆する工程と、
    前記被膜層の構成物質を含む拡散源を前記導電性ロッド上に保持する工程と、
    を含む電子源の製造方法。
  14. 請求項1乃至9のいずれかに記載の電子源の前記先端部を、サプレッサ電極の上面に穿設された孔に配置し、
    フィラメントに通電して加熱することに伴い、前記先端部を加熱し、
    前記導電端子に電圧を印加して、前記先端部に電界を印加することにより、前記先端部から電子を放出する、
    ことを特徴とする電子放出方法。
  15. 電子放出面を備える導電性ロッドを加工し、物質が拡散可能な表面を増大する工程と、
    前記電子放出面を、仕事関数を低下させる被覆層で被覆する工程と、
    前記電子放出面を加熱すると共に電圧を印加して、電界を発生させ、電子を放出させながら、前記被覆層の構成物質を、前記増大した表面上を拡散させて前記電子放出面に供給する工程と、
    を含む電子放出方法。
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