JP2011064075A - デュアルフューエルエンジンを備えた車両の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エンジンの失火に伴う排気系の熱害を抑制することができるデュアルフューエルエンジンを備えた車両の制御装置を提供する。
【解決手段】第1燃料(例えばガソリン燃料)と、同一出力下における燃焼温度が第1燃料よりも低い第2燃料(例えば水素燃料)とを使用するデュアルフューエルエンジンを備えた車両の制御装置において、エンジン10の失火を検出する失火検出手段111と、第1燃料を使用してエンジン10を駆動している状態において失火検出手段111によりエンジン10の失火が検出されたとき、第1燃料の使用を抑制する制御手段100と、を設ける。
【選択図】図7
【解決手段】第1燃料(例えばガソリン燃料)と、同一出力下における燃焼温度が第1燃料よりも低い第2燃料(例えば水素燃料)とを使用するデュアルフューエルエンジンを備えた車両の制御装置において、エンジン10の失火を検出する失火検出手段111と、第1燃料を使用してエンジン10を駆動している状態において失火検出手段111によりエンジン10の失火が検出されたとき、第1燃料の使用を抑制する制御手段100と、を設ける。
【選択図】図7
Description
本発明は、2種類の燃料が使用されるデュアルフューエルエンジンを備えた車両の制御装置に関する。
車両のエンジンでは失火が生じることがあり、特に、停車中のアイドリング時、又は極低速での走行中に失火が生じやすい傾向にある。
また、車両のエンジンにおいて失火が生じると、未燃のまま燃焼系から排出された排気ガスが排気系で燃焼し、これによって排気系の温度が異常に上昇することがある。特に、前記の停車中のアイドリング時や極低速での走行中は、走行風による冷却効果が得られないので、排気系の温度が一層上昇しやすくなる。
さらに、一般的に、排気系の近傍には燃料タンクが配置されるため、前記のようにエンジンの失火に伴い排気系が高温になると、燃料タンク及び燃料タンク内の燃料の温度も上昇し、ガソリン等の揮発性の高い液体燃料は、燃料タンク内において蒸発しやすくなる。
この蒸発燃料を処理する技術としては、燃料タンクで発生した蒸発燃料を一時的にキャニスタに取り込んだ後、最終的にエンジンの燃焼系に供給(パージ)することで燃焼させる技術が知られている。かかる技術によれば、燃料タンクで発生した蒸発燃料を車両の内部で処理することができるため、外気の汚染を防止することが可能である。
なお、特許文献1には、ガソリン燃料または水素燃料が選択的に供給されるデュアルフューエルエンジンに関して、エンジンの燃焼系へのガソリン蒸気(蒸発燃料)の供給(パージ)を、ガソリン燃料使用時だけでなく、水素燃料使用時にも行う技術が開示されている。
しかしながら、停車中のアイドリング時や極低速での走行中等におけるエンジンの失火により、前記のように排気系の温度が著しく高くなり、これに伴って燃料の蒸発量も著しく増加すると、蒸発燃料のパージ制御が追いつかなくなり、その一部が外部に排出されて外気を汚染する原因となる。そのため、何らかの対策を講じることが求められる。
したがって、蒸発燃料の発生自体を可及的に防止することが望ましく、そのためには、蒸発燃料の発生原因である排気系の熱害、特に、エンジンの失火に伴う排気系の熱害を抑制することが求められる。
このことは、エンジン全般に共通の課題であり、2種類の燃料が使用される所謂デュアルフューエルエンジンについても例外ではない。
そこで、本発明は、エンジンの失火に伴う排気系の熱害を抑制することができるデュアルフューエルエンジンを備えた車両の制御装置を提供することを、基本的な目的とする。
上記課題を解決するため、本願の請求項1に記載の発明は、
第1燃料と、同一出力下における燃焼温度が第1燃料よりも低い第2燃料とを使用するデュアルフューエルエンジンを備えた車両の制御装置であって、
前記エンジンの失火を検出する失火検出手段と、
前記第1燃料を使用してエンジンを駆動している状態において前記失火検出手段によりエンジンの失火が検出されたとき、第1燃料の使用を抑制する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
第1燃料と、同一出力下における燃焼温度が第1燃料よりも低い第2燃料とを使用するデュアルフューエルエンジンを備えた車両の制御装置であって、
前記エンジンの失火を検出する失火検出手段と、
前記第1燃料を使用してエンジンを駆動している状態において前記失火検出手段によりエンジンの失火が検出されたとき、第1燃料の使用を抑制する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本願の請求項2に記載のデュアルフューエルエンジンを備えた車両の制御装置は、請求項1に記載の発明において、
車速を検出する車速検出手段と、
前記エンジンのアイドリング運転を検出するアイドリング運転検出手段と、を備え、
前記制御手段は、前記車速検出手段と前記アイドリング運転検出手段とにより、停車中におけるエンジンのアイドリング運転中又は車速が所定速度未満での走行中の少なくとも一方が検出されたときのみ、前記の第1燃料の使用抑制制御を実行することを特徴とする。
車速を検出する車速検出手段と、
前記エンジンのアイドリング運転を検出するアイドリング運転検出手段と、を備え、
前記制御手段は、前記車速検出手段と前記アイドリング運転検出手段とにより、停車中におけるエンジンのアイドリング運転中又は車速が所定速度未満での走行中の少なくとも一方が検出されたときのみ、前記の第1燃料の使用抑制制御を実行することを特徴とする。
本願の請求項3に記載のデュアルフューエルエンジンを備えた車両の制御装置は、請求項1または2に記載の発明において、
前記制御手段による前記の第1燃料の使用抑制制御の実行後に前記失火検出手段によりエンジンの失火が検出されたときに、エンジンの点火プラグに異常が発生していると判定するプラグ異常判定手段を備えたことを特徴とする。
前記制御手段による前記の第1燃料の使用抑制制御の実行後に前記失火検出手段によりエンジンの失火が検出されたときに、エンジンの点火プラグに異常が発生していると判定するプラグ異常判定手段を備えたことを特徴とする。
本願の請求項4に記載のデュアルフューエルエンジンを備えた車両の制御装置は、請求項2または3に記載の発明において、
前記車両は、動力源として、前記エンジンとは別の動力源をさらに備えたハイブリッド車両であって、
前記制御手段は、前記の第1燃料の使用抑制制御の実行後に前記失火検出手段により前記エンジンの失火が検出され、且つ、前記車速検出手段により車速が前記所定速度未満での走行中であることが検出されたとき、エンジンを休止させて、前記別の動力源に基づく走行を行うことを特徴とする。
前記車両は、動力源として、前記エンジンとは別の動力源をさらに備えたハイブリッド車両であって、
前記制御手段は、前記の第1燃料の使用抑制制御の実行後に前記失火検出手段により前記エンジンの失火が検出され、且つ、前記車速検出手段により車速が前記所定速度未満での走行中であることが検出されたとき、エンジンを休止させて、前記別の動力源に基づく走行を行うことを特徴とする。
本願の請求項5に記載のデュアルフューエルエンジンを備えた車両の制御装置は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明において、
前記車両は、前記エンジンの出力軸に連結され、モータとしての作動が可能なジェネレータと、該ジェネレータの発電電力により充電されるバッテリと、前記ジェネレータの発電電力または前記バッテリからの電力の少なくとも一方により駆動されて車輪を駆動するモータと、を備えたハイブリッド車両であって、
前記制御手段は、前記の第1燃料の使用量抑制の実行後に前記失火検出手段によりエンジンの失火が検出されたとき、該エンジンへの燃料供給を停止し、且つ、前記バッテリから前記ジェネレータに電力を供給することで、該ジェネレータによりエンジンをモータリングすることを特徴とする。
前記車両は、前記エンジンの出力軸に連結され、モータとしての作動が可能なジェネレータと、該ジェネレータの発電電力により充電されるバッテリと、前記ジェネレータの発電電力または前記バッテリからの電力の少なくとも一方により駆動されて車輪を駆動するモータと、を備えたハイブリッド車両であって、
前記制御手段は、前記の第1燃料の使用量抑制の実行後に前記失火検出手段によりエンジンの失火が検出されたとき、該エンジンへの燃料供給を停止し、且つ、前記バッテリから前記ジェネレータに電力を供給することで、該ジェネレータによりエンジンをモータリングすることを特徴とする。
本願の請求項6に記載のデュアルフューエルエンジンを備えた車両の制御装置は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の発明において、
前記エンジンは、第1燃料または第2燃料のいずれかが選択的に供給されるエンジンであり、
前記制御手段は、第1燃料の使用を抑制するとき、エンジンに供給する燃料を第1燃料から第2燃料に切り替えることを特徴とする。
前記エンジンは、第1燃料または第2燃料のいずれかが選択的に供給されるエンジンであり、
前記制御手段は、第1燃料の使用を抑制するとき、エンジンに供給する燃料を第1燃料から第2燃料に切り替えることを特徴とする。
本願の請求項7に記載のデュアルフューエルエンジンを備えた車両の制御装置は、請求項6に記載の発明において、
第2燃料は水素であり、
前記制御手段は、前記の第2燃料への切り替えの際、空燃比をリーンに設定することを特徴とする。
第2燃料は水素であり、
前記制御手段は、前記の第2燃料への切り替えの際、空燃比をリーンに設定することを特徴とする。
本願の請求項8に記載のデュアルフューエルエンジンを備えた車両の制御装置は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の発明において、
前記エンジンは、第1燃料と第2燃料とが混合されて供給されるエンジンであって、
前記制御手段は、第1燃料の使用を抑制するとき、エンジンに供給する第2燃料の混合割合を増大させることを特徴とする。
前記エンジンは、第1燃料と第2燃料とが混合されて供給されるエンジンであって、
前記制御手段は、第1燃料の使用を抑制するとき、エンジンに供給する第2燃料の混合割合を増大させることを特徴とする。
本願の請求項1の発明によれば、第1燃料と、同一出力下における燃焼温度が第1燃料よりも低い第2燃料とを使用するデュアルフューエルエンジンにおいて、第1燃料使用時に失火が生じたとき、第1燃料の使用が抑制されることで排気温度が低減されるため、排気系の温度上昇を抑制することができる。したがって、エンジンの失火に伴う排気系の熱害、特に、排気系の近傍に配置された燃料タンクにおける蒸発燃料の発生を抑制することができる。
本願の請求項2の発明によれば、上記の第1燃料の使用の抑制が、エンジンの失火が生じやすい停車中のアイドリング時または低速走行時のみ行われるため、エンジンの失火に伴う排気系の熱害を抑制しつつ、第1燃料の使用が規制されずに中高速走行を行うことができる。
本願の請求項3の発明によれば、第1燃料の使用が抑制されたにも拘わらずエンジンの失火が検出されることにより、エンジンの点火プラグの異常を容易に判定することができる。
本願の請求項4の発明によれば、第1燃料の使用が抑制されたにも拘わらずエンジンの失火が生じ、且つ、低速走行中であるとき、エンジンが休止されることでエンジンの失火を防止しつつ、エンジンとは別の動力源を利用して車両の走行を継続することができる。
本願の請求項5の発明によれば、第1燃料の使用が抑制されたにも拘わらずエンジンの失火が生じたとき、エンジンへの燃料供給が停止されることにより更なるエンジンの失火を防止しつつ、ジェネレータによるエンジンのモータリングによりエンジンの排気系から高温のガスを排出することができる。よって、排気系の温度を効果的に低下させることができ、排気系近傍の燃料タンクにおける蒸発燃料の発生などといった排気系の熱害を効果的に抑制することができる。
本願の請求項6の発明によれば、第1燃料または第2燃料のいずれかが選択的にエンジンに供給される場合において、第1燃料の使用抑制制御を、エンジンへの供給燃料を第1燃料から第2燃料に切り換えることで容易に実行することができる。
本願の請求項7の発明によれば、請求項6の発明において第2燃料が水素である場合、第1燃料から第2燃料への供給燃料の切り換えの際に空燃比がリーンに設定されるため、排気温度を一層低下させることができ、上述のような排気系の熱害を効果的に抑制することができる。
本願の請求項8の発明によれば、第1燃料と第2燃料が混合されて供給される場合において、第1燃料の抑制制御を、エンジンに供給される第2燃料の混合割合を増大させることで容易に実行することができる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
先ず、図1を参照しながら、本実施形態に係る車両1の全体構成について説明する。
図1に示すように、車両1は、所謂シリーズ方式のハイブリッド車両である。ただし、本発明は、デュアルフューエルエンジンを搭載した車両全般に適用することができ、例えば、パラレル方式のハイブリッド車両、又は、エンジンのみを駆動源とする車両にも適用することができる。
車両1は、該車両1の動力源としてのエンジン10及びモータ60と、エンジン10の出力軸に連結されモータとしての作動が可能なジェネレータ42と、該ジェネレータ42の発電電力により充電される高電圧バッテリ40と、を備えている。また、ジェネレータ42とバッテリ40との間には第1インバータ48が介在して設けられ、バッテリ40とモータ60との間には第2インバータ50が介在して設けられている。
車両1の駆動源は専らモータ60である。モータ60は、ジェネレータ42の発電電力またはバッテリ40からの電力の少なくとも一方により駆動される。このモータ60の駆動力は、デファレンシャル装置70を介して左右の駆動輪(実施形態では前輪)71,72に伝達され、これにより、車両1が走行する。また、モータ60は、ジェネレータとしての作動が可能であり、車両1の減速時にモータ60がジェネレータとして作動することで、モータ60においてエネルギ回生が行われる。
エンジン10の駆動力は、ジェネレータ42の発電に用いられる。このエンジン10は、ガソリン燃料タンク80に貯留されている液体燃料としてのガソリンと、水素燃料タンク90に貯留されている気体燃料としての水素とが選択的に供給されるデュアルフューエルエンジンである。ここで、ガソリン燃料と水素燃料とを比較すると、同一出力下における燃焼温度はガソリン燃料よりも水素燃料の方が低いため、ガソリン燃料使用時の方がエンジン10の排気系の温度が上昇しやすい。また、ガソリン燃料と水素燃料とを比較すると、着火性は水素燃料の方が高いため、水素燃料使用時の方がエンジン10の失火が生じ難い。よって、エンジン10の失火に伴う排気系の熱害を抑制する観点においては、水素燃料を使用する方が有利である。
次に、図2を参照しながら、車両1の制御システムについて説明する。
図2に示すように、本実施形態に係るエンジン10はレシプロエンジンである。このエンジン10は、複数の気筒11…11(1つのみ図示)が直列に設けられたシリンダブロック12と、該シリンダブロック12上に配設されたシリンダヘッド13とを有し、各気筒11内にはそれぞれピストン14が往復動可能に嵌挿され、該ピストン14の冠面とシリンダヘッド13の下面との間の気筒11内に燃焼室15が画成されている。ピストン14の往復動はコネクティングロッド16を介してクランク軸18の回転運動に変換される。
シリンダヘッド13には、気筒11毎に点火プラグ19と2つの吸気ポート20,20(1つのみ図示)と2つの排気ポート21,21(1つのみ図示)とが燃焼室15を臨むようにして設けられている。また、各吸気ポート20には吸気弁22が設けられ、各排気ポート21には排気弁23が設けられている。
水素用インジェクタ34は、燃焼室15を臨むようにシリンダブロック12に取り付けられており、圧縮工程において水素燃料を噴射する。一方、ガソリン用インジェクタ35は、吸気ポート20を臨むようにシリンダヘッド13に取り付けられており、吸気工程においてガソリン燃料を噴射する。
吸気ポート20に接続された吸気通路24には、上流側から下流側に向かって順にエアクリーナ26、スロットル弁27、サージタンク28、及び、燃焼室15内の吸気流動の強さを調節するための絞り弁29が配設されており、排気ポート21に接続された排気通路25には2つの触媒コンバータ30,31が直列に配設されている。また、排気通路25と吸気通路24とに跨って、排気ガスの一部を吸気通路24に還流させるEGR通路32が設けられている。EGR通路32には、排気ガスの還流量を調節するためのEGR弁33が配設されている。なお、図2において吸気通路24及び排気通路25に図示した矢印は、吸気または排気の流れを示している。
車両1には、バッテリ40を出入りする電流およびバッテリ40の電圧を検出するバッテリ電圧・電流センサ111と、乗員の操作によりエンジン10に供給される燃料をガソリン燃料と水素燃料との間で切り換えるための燃料切換スイッチ112と、車速(車両1の走行速度)を検出する車速センサ113と、車両の負荷としてアクセル開度(アクセルペダルの踏み込み量)を検出するアクセル開度センサ114と、エンジン10の回転数を検出するエンジン回転センサ115とが搭載されている。上記のセンサのうち、バッテリ電圧・電流センサ111は、特許請求の範囲における「失火検出手段」に相当し、車速センサ113は、特許請求の範囲における「車速検出手段」に相当し、エンジン回転センサ115は、特許請求の範囲における「アイドリング運転検出手段」に相当するものである。
これらのバッテリ電圧・電流センサ111、燃料切換スイッチ112、車速センサ113、アクセル開度センサ114及びエンジン回転センサ115の各出力信号は、コントロールユニット100に入力される。このコントロールユニット100は、特許請求の範囲における「制御手段」および「プラグ異常判定手段」として機能するものであるが、これらの機能の具体的な構成については後述する。
また、コントロールユニット100は、第1インバータ48、第2インバータ50、水素用インジェクタ34、ガソリン用インジェクタ35、及び点火プラグ19に制御信号を出力する。
図3に示すように、コントロールユニット100には、車速と車両の負荷(アクセル開度)とにより規定される車両1の走行領域が領域A、領域B及び領域Cに区分されて予め設定されている。
領域Aは、車速が所定閾値未満で且つアクセル開度が所定閾値未満である領域、すなわち低負荷走行が行われる領域である。また、領域Cは、車速が領域Aの閾値よりも小さな所定閾値未満で且つアクセル開度が領域Aの閾値よりも大きな所定閾値以上である領域、すなわち高負荷低車速走行が行われる領域である。さらに、領域Bは、領域A及び領域C以外の領域、すなわち主として中負荷走行が行われる領域である。
コントロールユニット100は、車速センサ113とアクセル開度センサ114による検出結果に基づき、車両1の走行状態が上記領域A〜Cのいずれに属するかを判定し、この判定結果に応じて、モータ60への電力供給源を適宜切り替えるように制御する。
具体的に、車両1の走行状態が領域Aに属するとき、すなわち低負荷走行時は、バッテリ40から第2インバータ50を介してモータ60に電力が供給されることで、エンジン10を休止させてバッテリ40の電力のみを用いたモータ走行が行われる。
これに対して、車両1の走行状態が領域Cに属するとき、すなわち高負荷低車速走行時は、バッテリ40の電力とエンジン10の動力とを併用した走行が行われる。具体的には、エンジン10の駆動により生じるジェネレータ20の発電電力と、バッテリ40からの電力とがモータ60に供給されることで、エンジン10駆動による発電とバッテリ60の放電とに基づくモータ走行が行われる。
また、車両1の走行状態が領域Bに属するとき、すなわち、領域A、C以外での主として中負荷の領域での走行時は、バッテリ40の電力とエンジン10の動力とのうちエンジン10の動力のみを利用した走行が行われる。具体的には、エンジン10の駆動により生じるジェネレータ20の発電電力が第1及び第2のインバータ30,50を介してモータ60に供給されることで、エンジン10駆動による発電のみに基づくモータ走行が行われる。
なお、エンジン10の駆動によりジェネレータ20で発電が行われるとき、ジェネレータ20の発電電力の余剰分が第1インバータ30を介してバッテリ40に供給されることにより、バッテリ40が充電される。また、バッテリ40の充電は、車両1の減速時にモータ60を発電機として作動させることによって発生する回生電力が第2インバータ50を介してバッテリ40に供給されることによっても行われる。
また、図4に示すように、コントロールユニット100には、バッテリ40の残充電量SOCに関して、高いものから順に、第1の閾値Y1、第2の閾値Y2、第3の閾値Y3、第4の閾値Y4、及び第5の閾値Y5が予め設定されている。
第5の閾値Y5は、バッテリ40の使用が可能な範囲の下限値であり、残充電量SOCが第5の閾値Y5未満になると、バッテリ40を使用することができなくなる。具体的に、第5の閾値Y5は例えば30%である。
第4の閾値Y4は、バッテリ40の充電を開始させるための閾値であり、残充電量SOCが第4の閾値Y4未満になると、バッテリ40の充電が開始される。具体的に、第4の閾値Y4は例えば45%に設定される。
第3の閾値Y3は、エンジン10を休止させてバッテリ40の電力のみを用いる走行を行うために十分な充電状態であるか否かを判定するための閾値であり、残充電量SOCが第3の閾値Y3以下である場合、バッテリ40の電力のみを用いる走行が規制される。具体的に、第3の閾値Y3は例えば50%に設定される。
第2の閾値Y2は、バッテリ40の充電を終了させるための閾値であり、残充電量SOCが第2の閾値Y2以上になると、バッテリ40の充電が終了する。具体的に、第2の閾値Y2は例えば70%に設定される。
第1の閾値Y1は、バッテリ40の使用が可能な範囲の上限値であり、残充電量SOCが第1の閾値Y1を超えると、バッテリ40を使用することができなくなる。具体的に、第1の閾値Y1は例えば95%である。
次に、図5を参照しながら、コントロールユニット100で行われる制御動作のうち、車両1の走行に関する基本的な制御動作の一例について説明する。
先ず、ステップS1において、各種信号の読み込みが行われる。具体的には、アクセル開度、車速、及び、バッテリ40の電圧・電流値の各信号が読み込まれる。
次のステップS2では、ステップS1で読み込まれたバッテリ40の電圧・電流値に基づき、バッテリ40の残充電量SOCが算出される。
ステップS3では、フラグFが「0」にセットされているか否かが判定される。ここで、フラグFは、バッテリ40の充電が実行中であるか否かを示すフラグであり、充電が実行されていないときは「0」にセットされ、充電が実行中であるときは「1」にセットされる。
ステップS3の判定の結果、フラグFが「0」にセットされている場合、すなわち充電が実行されていない場合、ステップS4において、バッテリ40の残充電量SOCが第4の閾値Y4未満であるか否か、すなわちバッテリ40の充電が必要であるか否かが判定される。
ステップS4の判定の結果、残充電量SOCが第4の閾値Y4未満である場合、ステップS5においてフラグFが「1」にセットされて、続くステップS6において、バッテリ40の充電が実行されるとともに、エンジン10の動力を用いるモータ走行が行われる。つまり、ステップS6では、エンジン10が駆動されることによりジェネレータ42で発電が行われ、ジェネレータ42の発電電力が、バッテリ40とモータ60の両者に供給される。
一方、ステップS4の判定の結果、残充電量SOCが第4の閾値Y4以上である場合、バッテリ40の充電は実行されず、図3のマップに基づく走行領域に応じた運転を行うため、ステップS9に進む。
また、ステップS3の判定の結果、フラグFが「1」にセットされている場合、すなわちバッテリ40の充電が実行中である場合、ステップS7において、残充電量SOCが第3の閾値Y3よりも多いか否か、すなわちバッテリ40の電力のみを用いる走行を行うのに十分な充電状態であるか否かが判定される。
ステップS7の判定の結果、残充電量SOCが第3の閾値Y3以下である場合、バッテリ40の電力のみを用いる走行を行うのに十分な充電状態でないため、ステップS6に進み、バッテリ40の充電が実行されるとともに、エンジン10の動力を用いるモータ走行が行われる。
一方、ステップS7の判定の結果、残充電量SOCが第3の閾値Y3よりも多い場合、図3のマップに基づく走行領域に応じた運転を行うため、ステップS9に進む。
ステップS9では、車両1の走行状態が図3に示す領域Aに属するか否かが判定される。ステップS9の判定の結果、走行状態が領域Aに属する場合はバッテリ40の電力のみを用いるモータ走行が行われ(ステップS10)、走行状態が領域Aに属さない場合はステップS11に進む。
ステップS11では、車両1の走行状態が図3の領域Bに属するか否かが判定される。ステップS11の判定の結果、走行状態が領域Bに属する場合はエンジン10の動力のみを用いるモータ走行が行われ(ステップS12)、走行状態が領域Bに属さない場合、すなわち領域Cに属する場合は、バッテリ40の電力とエンジン10の動力とを併用するモータ走行が行われる(ステップS13)。
以上のように、車両1の走行は、基本的には図3のマップに基づき制御されるが、バッテリ40の充電状態によっては、走行状態が属する走行領域に関わらずエンジン10の動力を用いる走行が行われる(ステップS6)。したがって、停車中のアイドリング時又は例えば10km/h未満の極低速走行時は、その走行状態がバッテリ40の電力のみを用いる走行領域(図3の領域A)に属するにも拘わらず、バッテリ40の充電状態によってはエンジン10が駆動されることがある。なお、車両1に搭載された空調装置がエンジン10の動力を用いて温調するタイプである場合には、温調を行うために、停車中のアイドリング時又は極低速走行時にエンジン10が駆動されることもある。
しかし、停車中のアイドリング時又は極低速走行時にエンジン10を駆動する場合、エンジン10の失火が生じやすく、この失火に伴う排気系の熱害、特に、排気系近傍に配置されたガソリン燃料タンク80の温度上昇に伴うガソリン燃料の蒸発が生じやすくなる。
そこで、エンジン10の失火に伴う排気系の熱害を抑制するため、コントロールユニット100では以下の制御が行われる。
[第1の実施形態]
図6を参照しながら、エンジン10の失火に伴う排気系の熱害を抑制するための第1の実施形態に係る制御動作について説明する。
図6を参照しながら、エンジン10の失火に伴う排気系の熱害を抑制するための第1の実施形態に係る制御動作について説明する。
先ず、ステップS21において、各種信号の読み込みが行われる。具体的には、アクセル開度、車速V、燃料切換スイッチ112の選択燃料、ジェネレータ42の発電電流値I、エンジン10の回転数の各信号が読み込まれる。
続くステップS22では、ステップS1で読み込まれた車速V及びエンジン10の回転数に基づき、車両1の走行状態が、停車中にエンジン10がアイドリング運転されている状態(以下、「停車アイドリング状態」という。)、又は、車速Vが所定速度V1未満で低速走行している状態(以下、「極低速走行状態」という。)のいずれか一方に該当するか否かが判定される。
ステップS22の判定の結果、走行状態が停車アイドリング状態又は極低速走行状態のいずれにも該当しない場合、ステップS21に戻り、停車アイドリング状態又は極低速走行状態のいずれか一方に該当する場合のみ、ステップS23に進む。すなわち、中高速走行時には後述のような供給燃料の強制切換(ステップS27又はステップS36)が行われず、中高速走行時の燃料選択に関して乗員の意思が尊重される。
ステップS23では、ステップS21で読み込まれたジェネレータ42の発電電流値Iに基づき、発電電流値Iの落ち込み量Idが算出される。落ち込み量Idは、一時的なエンジン10の出力低下に伴って発電電流値Iが低下する程度を表す量であり、具体的には、例えば、所定時間内における発電電流値Iの変動幅、又は、所定時間内における発電電流値Iの平均値と最低値との差が、落ち込み量Idとして算出される。
続くステップS24では、ステップS21で読み込まれた燃料切換スイッチ112の選択燃料に基づき、乗員によりガソリン燃料が選択されているか否かが判定される。
ステップS24の判定の結果、ガソリン燃料が選択されている場合、ステップS25において、ステップS23で算出された落ち込み量Idが、ガソリン燃料使用時の閾値X1よりも大きいか否かが判定される。閾値X1は、発電電流値Iの落ち込み量Idがガソリン燃料使用時の失火によるエンジン10の出力低下に伴うものであるか否かを判定するために設定される値であり、落ち込み量Idが閾値X1よりも大きい場合は、エンジン10の失火が生じていると判定され、落ち込み量Idが閾値X1以下である場合は、エンジン10の失火が生じていないと判定される。
ステップS25の判定の結果、失火が生じていない場合はリターンされ、失火が生じている場合はステップS26に進む。
ステップS26では、エンジン10の複数の気筒11…11のうちいずれの気筒11で失火が生じているかが判別される。失火が生じる気筒(異常気筒)の判別は、各気筒11における点火のタイミングと発電電流値Iの落ち込みのタイミングとに基づき行われる。
次のステップS27では、エンジン10への供給燃料が強制的に水素燃料に切り換えられるとともに、空燃比はリーンに設定される。このようにして、ガソリン燃料の使用が抑制され、ガソリン燃料の代わりに水素燃料がリーン空燃比でエンジン10に供給されることで、排気温度を低減することができるため、失火に伴う排気系の熱害を抑制することができる。また、ガソリン燃料よりも着火性が高い水素燃料が使用されることで、エンジン10の失火そのものを抑制することも可能である。なお、このステップS27における水素燃料の強制選択後に仮に失火が生じたとしても、排気温度の低減を図るため、水素燃料の強制選択は維持される。
続くステップS28では、水素燃料の強制選択後におけるジェネレータ42の発電電流値Iが読み込まれ、次のステップS29において、ステップS28で読み込まれた発電電流値Iに基づき、発電電流値Iの落ち込み量Idが算出される。
さらに続くステップS30では、ステップS29で算出された落ち込み量Idが、水素燃料使用時の閾値X2よりも大きいか否かが判定される。閾値X2は、発電電流値Iの落ち込み量Idが水素燃料使用時の失火によるエンジン10の出力低下に伴うものであるか否かを判定するために設定される値であり、落ち込み量Idが閾値X2よりも大きい場合は、エンジン10の失火が生じていると判定され、落ち込み量Idが閾値X2以下である場合は、エンジン10の失火が生じていないと判定される。なお、水素燃料使用時はガソリン燃料使用時よりもエンジン10の出力が低いため、閾値X2は閾値X1よりも小さな値に設定される。
ステップS30の判定の結果、水素燃料の強制選択により失火が生じなくなった場合はリターンされる。
一方、ステップS30の判定の結果、水素用インジェクタ34の異常等により、水素燃料の強制選択後においても失火が生じた場合はステップS31に進む。
ステップS31では、水素燃料の強制選択後に失火が生じている気筒(異常気筒)11が判別される。異常気筒の判別方法はステップS26と同様である。
続くステップS32では、ガソリン燃料使用時の異常気筒(ステップS26)と、水素燃料使用時の異常気筒(ステップS31)とが同一であるか否かによって、失火の原因が点火プラグ19の異常であるか否かが判定される。つまり、ステップS32では、ガソリン燃料使用時と水素燃料使用時とのいずれにおいても異常気筒が同一である場合は、失火の原因が点火プラグ19の異常であると判定され、ガソリン燃料使用時と水素燃料使用時とで異常気筒が異なる場合は、点火プラグ19の異常以外の原因により失火したと判定される。
ステップS32の判定の結果、失火の原因が点火プラグ19の異常である場合は、ステップS33において点火プラグ19の異常が報知された後にリターンされ、失火の原因が点火プラグ19の異常でない場合はそのままリターンされる。
一方、ステップS24の判定の結果、水素燃料が選択されている場合、ステップS34において、ステップS23で算出された落ち込み量Idが、水素燃料使用時の閾値X2よりも大きいか否かが判定され、これにより、エンジン10の失火が発生したか否かが判定される。
ステップS34の判定の結果、失火が生じていない場合はリターンされ、失火が生じている場合はステップS35に進む。
ステップS35では異常気筒が判別され、次のステップS36において、エンジン10への供給燃料がガソリン燃料に強制的に切り換えられる。続いて、このガソリン燃料の強制選択後の発電電流値Iが読み込まれ(ステップS37)、発電電流値Iの落ち込み量Idが算出される(ステップS38)。さらに、次のステップS39では、ガソリン燃料の強制選択後の落ち込み量Idが閾値X1よりも大きいか否かにより、ガソリン燃料の強制選択後においても失火が生じたか否かが判定される。
ステップS39の判定の結果、ガソリン燃料の強制選択により失火が生じなくなった場合はリターンされる。
一方、ステップS39の判定の結果、ガソリン燃料の強制選択後においても失火が生じた場合は、ステップS40においてガソリン燃料の強制選択後の異常気筒が判別された後、ステップS41において、選択燃料が乗員により選択された水素に戻されるとともに、空燃比がリーンに設定される。これにより、乗員の意思が尊重されるとともに、排気温度の低減が図られる。その後、ステップS32に進み、水素燃料使用時の異常気筒(ステップS35)と、ガソリン燃料使用時の異常気筒(ステップS40)とが同一であるか否かによって、失火の原因が点火プラグ19の異常であるか否かが判定される。ステップS32の判定の結果、失火の原因が点火プラグ19の異常である場合は、ステップS33において点火プラグ19の異常が報知された後にリターンされ、失火の原因が点火プラグ19の異常でない場合はそのままリターンされる。
次に、図7のタイムチャートを参照しながら、図6の制御動作が行われたときの各種要素の経時的変化の一例について説明する。
図7の実線で示されるように、ガソリン燃料が選択されて使用されている場合にエンジン10の失火が生じると、エンジン10への供給燃料が強制的に水素燃料に切り換えられるとともに、空燃比がリーンに設定される。この供給燃料の切換により失火が解消することがあるが、図7の実線に示す例では、水素燃料の強制選択後においても失火が生じ、その後、点火プラグ19の異常が判定されている。
一方、図7の破線で示されるように、水素燃料が選択されて使用されている場合にエンジン10の失火が生じると、エンジン10への供給燃料が強制的にガソリン燃料に切り換えられる。図7の破線に示す例では、このガソリン燃料の強制選択後においても失火が生じたため、燃焼温度が比較的低く着火性が比較的高い水素燃料が再び選択されるとともに、空燃比がリーンに設定されることで、失火に伴う排気系の熱害が抑制されている。
[第2の実施形態]
図8〜図9を参照しながら、エンジン10の失火に伴う排気系の熱害を抑制するための第2の実施形態に係る制御動作について説明する。
図8〜図9を参照しながら、エンジン10の失火に伴う排気系の熱害を抑制するための第2の実施形態に係る制御動作について説明する。
第2の実施形態において、乗員による選択燃料が使用されているときにエンジン10の失火が生じない場合、及び、乗員による選択燃料が使用されているときにエンジン10の失火が生じた後、供給燃料の強制切換により失火が解消する場合については、第1の実施形態と同様の制御動作が行われる。
一方、第2の実施形態において、供給燃料の強制切換後においても失火が生じる場合には、第1の実施形態と異なる制御動作が行われる。以下、具体的に説明する。
先ず、ステップS51〜ステップS54の制御動作が、第1の実施形態のステップS21〜ステップS24と同様に行われる。
また、ステップS54の判定の結果、乗員によりガソリン燃料が選択されている場合、ステップS55〜ステップS63の制御動作が、第1の実施形態のステップS25〜ステップS33と同様に行われる。
しかし、ガソリン燃料使用時に失火が生じた後、強制選択された水素燃料使用時にも失火が生じた場合、すなわち、ステップS60で失火が生じたと判定された場合、ステップS61〜ステップS62又はステップS61〜ステップS63を経由した後、リターンされることなくステップS64に進む点で第1の実施形態と異なる。
ステップS64では、ステップS56で判別されたガソリン燃料使用時の異常気筒においてのみ燃料供給を停止することが可能であるか否か、すなわち、ガソリン燃料使用時の異常気筒を除いた残りの気筒により必要な出力を得ることができるか否かが判定される。
ステップS64の判定の結果、ガソリン燃料使用時の異常気筒への燃料供給の停止が可能な場合は、選択燃料が再びガソリン燃料に切り換えられ(ステップS67)、異常気筒への燃料供給が停止された状態で(ステップS66)、異常気筒以外の気筒を使用してエンジン10が駆動される。
一方、ステップS64の判定の結果、使用可能な気筒の不足などにより、ガソリン燃料使用時の異常気筒への燃料供給を停止できない場合、ステップS65の判定が行われる。
ステップS65では、ステップS61で判別された水素燃料使用時の異常気筒においてのみ燃料供給を停止することが可能であるか否か、すなわち、水素燃料使用時の異常気筒を除いた残りの気筒により必要な出力を得ることができるか否かが判定される。
ステップS65の判定の結果、水素燃料使用時の異常気筒への燃料供給の停止が可能な場合は、引き続き水素燃料が選択されるとともに空燃比がリーンに設定された状態で、異常気筒への燃料供給が停止されて(ステップS66)、異常気筒以外の気筒を使用してエンジン10が駆動される。一方、ステップS65の判定の結果、水素燃料使用時の異常気筒への燃料供給を停止できない場合はリターンされる。
このように、ステップS64の判定がステップS65の判定よりも優先して行われることで、ガソリン燃料使用時の異常気筒への燃料供給を停止できる場合には、乗員により選択されたガソリン燃料が優先的に使用されるようになっており、これにより、乗員の意思の尊重が図られている。
続いて、ステップS54の判定の結果、乗員により水素燃料が選択されている場合について説明する。
この場合、ステップS68〜ステップS74の制御動作が、第1の実施形態のステップS34〜ステップS40と同様に行われる。
また、この場合において、水素燃料使用時に失火が生じ、ガソリン燃料の強制選択後にも失火が生じたとき、ステップS75の判定が行われる。具体的に、ステップS75では、水素燃料使用時の異常気筒(ステップS69)と、ガソリン燃料使用時の異常気筒(ステップS74)とが同一であるか否かによって、失火の原因が点火プラグ19の異常であるか否かが判定される。
ステップS75の判定の結果、失火の原因が点火プラグ19の異常である場合は、ステップS76において点火プラグ19の異常が報知された後にステップS77に進み、失火の原因が点火プラグ19の異常でない場合は直接ステップS77に進む。
ステップS77では、ステップS69で判別された水素燃料使用時の異常気筒においてのみ燃料供給を停止することが可能であるか否か、すなわち、水素燃料使用時の異常気筒を除いた残りの気筒により必要な出力を得ることができるか否かが判定される。
ステップS77の判定の結果、水素燃料使用時の異常気筒への燃料供給の停止が可能な場合は、水素燃料が再び選択されるとともに空燃比がリーンに設定され(ステップS78)、異常気筒への燃料供給が停止された状態で(ステップS66)、異常気筒以外の気筒を使用してエンジン10が駆動される。
一方、ステップS77の判定の結果、使用可能な気筒の不足などにより、水素燃料使用時の異常気筒への燃料供給を停止できない場合、ステップS79の判定が行われる。
ステップS79では、ステップS74で判別されたガソリン燃料使用時の異常気筒においてのみ燃料供給を停止することが可能であるか否か、すなわち、ガソリン燃料使用時の異常気筒を除いた残りの気筒により必要な出力を得ることができるか否かが判定される。
ステップS79の判定の結果、ガソリン燃料使用時の異常気筒への燃料供給の停止が可能な場合は、引き続きガソリン燃料が選択され、異常気筒への燃料供給が停止された状態で(ステップS66)、異常気筒以外の気筒を使用してエンジン10が駆動される。一方、ガソリン燃料使用時の異常気筒への燃料供給を停止できない場合は、ステップS80において、選択燃料が再び水素に切り換えられるとともに空燃比がリーンに設定されて、リターンされる。
このように、乗員により水素燃料が選択されている場合においていずれの燃料を使用しても失火が生じるときは、水素燃料が優先的に使用されるため、乗員の意思の尊重を図りつつ、失火に伴う排気系の熱害を抑制することができる。
次に、図10のタイムチャートを参照しながら、図8〜図9の制御動作が行われたときの各種要素の経時的変化の一例について説明する。
図10に示されるように、ガソリン燃料が選択されて使用されている場合にエンジン10の失火が生じると、エンジン10への供給燃料が強制的に水素燃料に切り換えられるとともに、空燃比がリーンに設定される。この供給燃料の切換により失火が解消することがあるが、図10に示す例では、水素燃料の強制選択後においても失火が生じ、点火プラグ19の異常が判定されている。図10に示す例では、異常気筒への燃料供給を停止できると判定されたため、供給燃料は乗員により選択されたガソリンに再び切り換えられ、異常気筒への燃料供給の停止に伴い失火が解消されている。
[第3の実施形態]
図11〜図13を参照しながら、エンジン10の失火に伴う排気系の熱害を抑制するための第3の実施形態に係る制御動作について説明する。
図11〜図13を参照しながら、エンジン10の失火に伴う排気系の熱害を抑制するための第3の実施形態に係る制御動作について説明する。
第3の実施形態では、異常気筒への燃料供給を停止できない場合の制御動作が第2の実施形態と異なり、その他の制御動作は第2の実施形態と同様である。以下、具体的に説明する。
第3の実施形態において、ステップS81〜ステップS110の制御動作は、第2の実施形態のステップS51〜ステップS80と同様に行われる。ただし、ステップS95において水素燃料使用時の異常気筒への燃料供給を停止できないと判定された場合、及び、ステップS109においてガソリン燃料使用時の異常気筒への燃料供給を停止できないと判定されてステップS110の処理が行われた場合に、引き続き、図13のステップS111〜ステップS125の制御動作が行われる点で、第2の実施形態と異なる。つまり、第3の実施形態では、異常気筒への燃料供給を停止できない場合に、別の処理を行うことによりエンジン10の失火の解消が図られている。
図13を参照しながら、ステップS111〜ステップS125の制御動作について説明する。
先ず、ステップS111では、ステップS81で読み込まれた車速Vに基づき、停車中または極低速走行中のいずれであるかが判定される。
ステップS111の判定の結果、停車中である場合、ステップS112においてエンジン10が停止される。これによりエンジン10の失火が解消されるため、排気系の更なる温度上昇を回避できる。
また、続くステップS113では、バッテリ40からジェネレータ42に電力が供給されることで、ジェネレータ42によりエンジン10がモータリングされる。このモータリングにより外気を取り込むことで、排気系から高温のガスを排出することができ、排気系を冷却することができる。なお、ステップS113のモータリングにはバッテリ40からの電力供給が必要であるため、バッテリ40の残充電量SOCに関して、モータリングを行うための閾値を予め設定しておき、残充電量SOCが該閾値以上であるときのみステップS113のモータリングを行うようにしてもよい。
一方、ステップS111の判定の結果、極低速走行中である場合、バッテリ40の電流値・電圧が読み込まれ(ステップS114)、これに基づき、バッテリ40の残充電量SOCが算出されて(ステップS115)、ステップS116に進む。
ステップS116では、残充電量SOCが上記の第3の閾値Y3よりも多いか否か、すなわち、エンジン10を休止させてバッテリ40の電力のみを用いる走行を行うために十分な充電状態であるか否かが判定される。
ステップS116の結果、残充電量SOCが第3の閾値Y3以下である場合はリターンされて、エンジン10の駆動が継続される。
一方、ステップS116の結果、残充電量SOCが第3の閾値Y3よりも多い場合、ステップS117において、エンジン10が停止され、バッテリ40の放電に基づくモータ走行に切り換えられる。これにより、エンジン10の失火を解消しつつ、車両1の走行を継続することができる。
また、続くステップS118では、バッテリ40からジェネレータ42に電力が供給されることで、ジェネレータ42によりエンジン10がモータリングされる。このモータリングにより外気を取り込むことで、排気系から高温のガスを排出することができ、排気系を冷却することができる。なお、ステップS113と同様、ステップS118のモータリングについても、バッテリ40の残充電量SOCに関する閾値を予め設定しておき、残充電量SOCが該閾値以上であるときのみステップS118のモータリングを行うようにしてもよい。
次のステップS119では、再びバッテリ40の電流値・電圧が読み込まれ、これに基づき、バッテリ40の残充電量SOCが算出されて(ステップS120)、ステップS121に進む。
ステップS121では、残充電量SOCが、バッテリ40の放電(ステップS117)に伴い第4の閾値Y4未満になるまで減少したか否か、すなわち、バッテリ40の充電が必要な程度に残充電量SOCが減少したか否かが判定される。
ステップS121の判定の結果、残充電量SOCが第4の閾値Y4未満まで減少した場合は、ステップS125において、エンジン10の駆動による発電に基づくモータ走行に切り換えられる。このとき、エンジン10の駆動は、水素燃料が使用されてリーン空燃比で行われる。
一方、ステップS121の判定の結果、残充電量SOCが第4の閾値Y4以上であれば、続くステップS122で車速Vが再び読み込まれ、これに基づき、車両1の走行が継続されているか否かが判定される(ステップS123)。
ステップS123の判定の結果、停車していればリターンされ、依然として走行中であれば、さらにステップS124において、車速Vが上記の所定速度V1未満に維持されているか否か、すなわち極低速状態が継続されているか否かが判定される。
ステップS124の判定の結果、極低速状態が継続されている場合は、ステップS117に戻り、残充電量SOCが第4の閾値Y4未満まで減少するか、又は極低速状態でなくなるまで、バッテリ40の放電に基づくモータ走行が継続される。
一方、ステップS124の判定の結果、車速Vが所定速度V1以上に上昇して極低速状態でなくなった場合は、更なる失火の可能性が低いためリターンされる。
最後に、図14のタイムチャートを参照しながら、図11〜図13の制御動作が行われたときの各種要素の経時的変化の一例について説明する。
図14に示されるように、ガソリン燃料が選択されて使用されている場合にエンジン10の失火が生じると、エンジン10への供給燃料が強制的に水素燃料に切り換えられるとともに、空燃比がリーンに設定される。この供給燃料の切換により失火が解消することがあるが、図14に示す例では、水素燃料への切換後においても失火が生じ、その後、点火プラグ19の異常が判定されている。また、図14に示す例では、異常気筒への燃料供給を停止できない状態であったため、エンジン10の駆動による発電に基づくモータ走行からバッテリ40の電力に基づくモータ走行に切り換えられることで、エンジン10の失火を回避しつつ、極低速走行状態が継続されている。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、本発明において使用するエンジンは、上述の実施形態のようなレシプロエンジン10に限られず、ロータリエンジンであってもよい。
また、上述の実施形態では、第1燃料としてガソリン燃料を使用し、第2燃料として水素燃料を使用する構成について説明したが、本発明は、同一出力下における燃焼温度が第1燃料よりも第2燃料の方が低ければ、第1燃料としてガソリン燃料以外の燃料を使用したり、第2燃料として水素燃料以外の燃料を使用したりすることを妨げるものでない。
さらに、上述の実施形態では、第1燃料または第2燃料が選択的にエンジンに供給される構成について説明したが、本発明は、第1燃料と第2燃料が混合されてエンジンに供給される構成に適用することもできる。この場合、エンジンの失火が検出されたときには、上述の実施形態における第1燃料から第2燃料への供給燃料の切り換えに代えて、エンジンに供給される第2燃料の混合割合を増大させることにより、容易に第1燃料の使用を抑制することができる。
加えて、上述の実施形態では、第1燃料の使用抑制制御を、停車中のアイドリング時又は極低速走行時にのみ実行する構成について説明したが、本発明は、その他の走行状態においても第1燃料の使用抑制制御を実行することを妨げるものでない。
1:車両、10:エンジン、40:バッテリ、42:ジェネレータ、60:モータ、100:コントロールユニット、111:バッテリ電圧・電流センサ、112:燃料切換スイッチ、113:車速センサ、114:アクセル開度センサ、115:エンジン回転センサ。
Claims (8)
- 第1燃料と、同一出力下における燃焼温度が第1燃料よりも低い第2燃料とを使用するデュアルフューエルエンジンを備えた車両の制御装置であって、
前記エンジンの失火を検出する失火検出手段と、
前記第1燃料を使用してエンジンを駆動している状態において前記失火検出手段によりエンジンの失火が検出されたとき、第1燃料の使用を抑制する制御手段と、を備えたことを特徴とするデュアルフューエルエンジンを備えた車両の制御装置。 - 車速を検出する車速検出手段と、
前記エンジンのアイドリング運転を検出するアイドリング運転検出手段と、を備え、
前記制御手段は、前記車速検出手段と前記アイドリング運転検出手段とにより、停車中におけるエンジンのアイドリング運転中又は車速が所定速度未満での走行中の少なくとも一方が検出されたときのみ、前記の第1燃料の使用抑制制御を実行することを特徴とする請求項1に記載のデュアルフューエルエンジンを備えた車両の制御装置。 - 前記制御手段による前記の第1燃料の使用抑制制御の実行後に前記失火検出手段によりエンジンの失火が検出されたときに、エンジンの点火プラグに異常が発生していると判定するプラグ異常判定手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のデュアルフューエルエンジンを備えた車両の制御装置。
- 前記車両は、動力源として、前記エンジンとは別の動力源をさらに備えたハイブリッド車両であって、
前記制御手段は、前記の第1燃料の使用抑制制御の実行後に前記失火検出手段により前記エンジンの失火が検出され、且つ、前記車速検出手段により車速が前記所定速度未満での走行中であることが検出されたとき、エンジンを休止させて、前記別の動力源に基づく走行を行うことを特徴とする請求項2または3に記載のデュアルフューエルエンジンを備えた車両の制御装置。 - 前記車両は、前記エンジンの出力軸に連結され、モータとしての作動が可能なジェネレータと、該ジェネレータの発電電力により充電されるバッテリと、前記ジェネレータの発電電力または前記バッテリからの電力の少なくとも一方により駆動されて車輪を駆動するモータと、を備えたハイブリッド車両であって、
前記制御手段は、前記の第1燃料の使用量抑制の実行後に前記失火検出手段によりエンジンの失火が検出されたとき、該エンジンへの燃料供給を停止し、且つ、前記バッテリから前記ジェネレータに電力を供給することで、該ジェネレータによりエンジンをモータリングすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のデュアルフューエルエンジンを備えた車両の制御装置。 - 前記エンジンは、第1燃料または第2燃料のいずれかが選択的に供給されるエンジンであり、
前記制御手段は、第1燃料の使用を抑制するとき、エンジンに供給する燃料を第1燃料から第2燃料に切り替えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のデュアルフューエルエンジンを備えた車両の制御装置。 - 第2燃料は水素であり、
前記制御手段は、前記の第2燃料への切り替えの際、空燃比をリーンに設定することを特徴とする請求項6に記載のデュアルフューエルエンジンを備えた車両の制御装置。 - 前記エンジンは、第1燃料と第2燃料とが混合されて供給されるエンジンであって、
前記制御手段は、第1燃料の使用を抑制するとき、エンジンに供給する第2燃料の混合割合を増大させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のデュアルフューエルエンジンを備えた車両の制御装置。
Priority Applications (1)
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JP2009212797A JP2011064075A (ja) | 2009-09-15 | 2009-09-15 | デュアルフューエルエンジンを備えた車両の制御装置 |
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Family Applications (1)
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