JP2011063586A - アミド誘導体からなる医薬 - Google Patents

アミド誘導体からなる医薬 Download PDF

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Abstract

【課題】セロトニン4受容体に対して親和性を示し、消化管運動促進薬又は消化管機能改善薬として有用な化合物からなる医薬の提供。
【解決手段】下記一般式(1)で表される化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
Figure 2011063586

[式中、Arは式(Ar−1)等を、Rはハロゲン原子等を、XはCH等を意味する]
【選択図】なし

Description

本発明は、消化管運動促進薬等として有用な、セロトニン4受容体(以下、5−HT受容体と称することもある)に対する作動(アゴニスト)作用を有する新規なアミド誘導体からなる医薬に関する。
広く臨床で使用されている消化管運動促進薬又は消化管機能改善薬であるメトクロプラミド[4−アミノ−5−クロロ−N−(2−ジエチルアミノエチル)−2−メトキシベンズアミド]の作用メカニズム研究からセロトニン受容体のサブタイプである5−HT受容体が見出された。その後、メトクロプラミドやシサプリド{シス−4−アミノ−5−クロロ−N−[1−[3−(4−フルオロフェノキシ)プロピル]−3−メトキシ−4−ピペリジニル]−2−メトキシベンズアミド}等のベンズアミド誘導体の消化管運動促進作用は5−HT受容体を刺激することに起因することが明らかとなった(非特許文献1及び2を参照)。さらに、5−HT受容体作動薬であるテガセロド〔2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イルメチレン)−N−ペンチルヒドラジンカルボキシイミダミド〕が欧米において慢性便秘および便秘型過敏性腸症候群の適応で承認され、5−HT受容体の刺激による排便促進作用も確認されている。
しかし、メトクロプラミドは、5−HT受容体アゴニスト作用に加えて副作用の一因となるドーパミンD受容体拮抗作用を有しており、この作用に基づく中枢抑制が現れ、臨床で問題となっている。さらに、シサプリドはドーパミンD受容体拮抗作用に基づく中枢抑制作用に加え、心臓への副作用(重篤な心室性不整脈、QT延長)のために販売が中止された。また、テガセロドは、重篤な虚血性心血管系副作用のリスク増加のために米国において市場から一時撤退している。
近年、消化器系不定愁訴に苦しむ患者が増加する傾向にあることから、より副作用の少ない優れた消化管運動促進薬又は消化管機能改善薬の開発が臨床現場では強く望まれている。
モルホリン環又は1,4−ヘキサヒドロオキサゼピン環を有する化合物として、4位窒素原子にベンジル基等が結合したモルホリン誘導体等が、選択的に5−HT受容体に対しアゴニスト作用を有し、消化管運動促進薬又は消化管機能改善薬として有用であることが知られている(特許文献1を参照)。
また、N−カルボキシアルキルモルホリン誘導体等が、消化管機能亢進作用及び制吐作用を有し、消化器系疾患治療剤として有用であることが知られている(特許文献2を参照)。
更に、N−置換モルホリン誘導体等が、消化管運動刺激性を有し、胃排出能を促進することが知られている(特許文献3を参照)。
しかしながら、モルホリン環又は1,4−ヘキサヒドロオキサゼピン環の4位窒素原子にメチレンを介して飽和含窒素へテロ環が結合した化合物は報告されていない。
J. Pharmacol. Exp. Ther.,(1990)252, p1378 J. Pharmacol. Exp. Ther.,(1991)257, p781
欧州特許出願公開第243959号明細書 国際公開第92/14705号パンフレット 国際公開第96/37486号パンフレット
本発明が解決しようとする課題は、消化管運動促進薬等として有用なセロトニン4受容体作動薬を提供することにある。
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、アミン部分がモルホリン環又は1,4−ヘキサヒドロオキサゼピン環であり、各環の4位にメチレン鎖を介して飽和した含窒素ヘテロ環を有するベンズアミド誘導体群が5−HT受容体に対して優れたアゴニスト活性を示し、かつ排便促進作用が強い、消化管運動促進薬又は消化管機能改善薬として有用であることを見出し、本発明を完成した。
即ち本発明は、
〔1〕 式(1):
Figure 2011063586
[式中、Arは下記式(Ar−1)又は式(Ar−2):
Figure 2011063586
(式中、Rは水素原子又はハロゲン原子を意味し、
は水素原子又はアルキル基を意味し、
は水素原子、アルキル基又はアルカノイル基を意味し、
は水素原子、アルキル基、アルケニル基又はアルキニル基を意味し、
Xは窒素原子又はCHを意味し、
及びRは同一又は異なって、水素原子又はアルキル基を意味し、
hは1、2又は3を意味する。)
を意味し、
lは1、2又は3を意味し、
mは1又は2を意味し、
nは0、1又は2を意味し、
oは0〜3の整数を意味し、但しn及びoは同時に0ではなく、
Aは以下の(1)〜(6)の基:
(1)水素原子、シアノ基又はホルミル基;
(2)置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基又は置換されていてもよいアルキニル基;
(3)−COR、−CSR、−COOR、−SO又は−CO−COR
(Rは置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいアルキニル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよいシクロアルケニル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよい単環性もしくは2環性の非芳香族性の不飽和へテロ環基(当該へテロ環基は環上の炭素原子で結合している)、又は置換されていてもよい単環性もしくは2環性の飽和へテロ環基(当該へテロ環基は環上の炭素原子で結合している)を意味する);
(4)−CO−COOR
(Rはアルキル基を意味する);
(5)−CONR−OR10
(R及びR10は同一もしくは異なって水素原子、アルキル基、アルケニル基又はアルキニル基を意味する);及び
(6)−CONR1213、−CSNR1213又は−SONR1213
(R12は水素原子又は前記Rにおける任意の基を意味し、R13は水素原子、アルキル基、アルケニル基又はアルキニル基を意味するか;或いはR12及びR13は結合して、隣接する窒素原子とともに、1〜3個の窒素原子、1個の酸素原子及び1個の硫黄原子から選択される1〜3個のヘテロ原子を含む、置換されていてもよい飽和もしくは不飽和の単環性含窒素ヘテロ環基を形成していてもよい)からなる群から選択される基を意味し;
但し、A又はRにおけるアルキル基、アルケニル基又はアルキニル基が置換されている場合、該アルキル基、アルケニル基及びアルキニル基は以下の(a)〜(d)の基:
(a)ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ基、カルバモイル基又はトリフルオロメチル基;
(b)−OR14、−SR14、−COR14、−COOR14、−O−COR14、−NR15−COR14、−NR15−COOR14、−NR15−SO14、−NR1516又は−CONR1516
(R14はそれぞれ以下の基:
(b’)ハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ基、カルバモイル基、−OR17、−COOR17、−NR18−COR17、−NR18−COOR17、−NR18−SO17、−NR1819又は−CONR1819(ここに、R17はアルキル基、アルケニル基又はアルキニル基を表し、R18は水素原子又はアルキル基を表し、R19はアルキル基、アルケニル基又はアルキニル基を表すか、或いはR18及びR19は結合して、隣接する窒素原子とともに、1〜3個の窒素原子、1個の酸素原子及び1個の硫黄原子から選択される1〜3個のヘテロ原子を含む、置換されていてもよい飽和もしくは不飽和の単環性含窒素ヘテロ環基を形成していてもよい)から選択される、同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよいアルキル基、アルケニル基又はアルキニル基を表し、
15はそれぞれ水素原子、又は上記(b’)から選択される同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよいアルキル基、アルケニル基又はアルキニル基を表し、
16はそれぞれ上記(b’)から選択される同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよいアルキル基、アルケニル基又はアルキニル基を表すか、或いはR15及びR16は結合して、隣接する窒素原子とともに、1〜3個の窒素原子、1個の酸素原子及び1個の硫黄原子から選択される1〜3個のヘテロ原子を含む、置換されていてもよい飽和もしくは不飽和の単環性含窒素ヘテロ環基を形成していてもよい);
(c)−R20、−OR20又は−NR15−COR20
(R15は前記と同義であり、R20は置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよいシクロアルケニル基、置換されていてもよい単環性もしくは2環性の非芳香族性の不飽和へテロ環基、置換されていてもよい単環性もしくは2環性の飽和へテロ環基を表す);及び
(d)−R21、−OR21、−COR21、−SR21、−SO21又は−NR15−COR21
(R15は前記と同義であり、R21は置換されていてもよいアリール基又は置換されていてもよいヘテロアリール基を表す)
からなる群から選択される、同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよく;
シクロアルキル基又はシクロアルケニル基が置換されている場合、該シクロアルキル基及びシクロアルケニル基は以下の(e)の基:
(e)ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルキル基、アルコキシ基又はオキソ基
から選択される、同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよく;
単環性もしくは2環性の非芳香族性の不飽和へテロ環基、単環性もしくは2環性の飽和へテロ環基、又は飽和もしくは不飽和の単環性含窒素ヘテロ環基において、環上の炭素原子が置換されている場合、該炭素原子は上記(e)から選択される同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよく、
環上の窒素原子が置換されている場合、該窒素原子は以下の(f)の基:
(f)アルキル基、アルカノイル基、アルコキシカルボニル基又はアルキルスルホニル基
で置換されていてもよく;
アリール基又はヘテロアリール基が置換されている場合、該アリール基及びヘテロアリール基は以下の(g)〜(i)の基:
(g)ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、アミノ基、カルバモイル基、−(CH−O−又は−O−CH−O−;
(h)−R14、−OR14、−SR14、−COR14、−COOR14、−O−COR14、−NR15−COR14、−NR15−COOR14、−NR15−SO14、−NR1516又は−CONR1516
(R14、R15及びR16は前記と同義である);及び
(i)フェニル基又はフェノキシ基(ここに、フェニル基及びフェノキシ基はハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルキル基及びアルコキシ基からなる群から選択される1〜5個の置換基で置換されていてもよい)
からなる群から選択される、同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい]
で表される化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
〔2〕 Rが塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を意味し、Rがアルキル基を意味し、R及びRが同一もしくは異なって水素原子又はメチル基を意味する、〔1〕記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
〔3〕 Rがメチル基、エチル基、プロピル基又はイソプロピル基を意味する、〔2〕記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
〔4〕 Rが水素原子を意味し、Rが水素原子又はメチル基を意味する、〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
〔5〕 R及びRが水素原子を意味する、〔4〕に記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
〔6〕 lが1又は2を意味し、mが1又は2を意味し、nが1又は2を意味し、oが1又は2を意味する、〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
〔7〕 Rが塩素原子又は臭素原子を意味し、R及びRが水素原子を意味し、Rがメチル基又はエチル基を意味し、R及びRが水素原子を意味し、hが1を意味し、lが1を意味し、mが1を意味し、nが2を意味し、oが1を意味する、〔1〕に記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
〔8〕 Aが
(1−1)水素原子、シアノ基もしくはホルミル基;又は
(2−1)アルキル基、もしくはフェニル基で置換されたアルキル基(ここに、フェニル基はハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルキル基、アルコキシ基、アルカノイル基、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、アミノ基及びカルボキシ基からなる群から選択される同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい)
を意味する、〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
〔9〕 Aが
(3−1)−COR7a、−COOR7a、−SO7a又は−CO−COR7a
[ここに、R7aは置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいアルキニル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよいシクロアルケニル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよい単環性もしくは2環性の非芳香族性の不飽和へテロ環基、又は置換されていてもよい単環性もしくは2環性の飽和へテロ環基を意味し;
但し、R7aにおけるアルキル基、アルケニル基又はアルキニル基が置換されている場合、該アルキル基、アルケニル基及びアルキニル基は以下の(a−1)〜(d−1)の基:
(a−1)ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ基又はカルバモイル基;
(b−1)−OR14a、−COR14a、−COOR14a、−O−COR14a、−NR15a−COR14a、−NR15a−COOR14a、−NR15a16a又は−CONR15a16a
(R14aはアルキル基を表し、R15aは水素原子又はアルキル基を表し、R16aはアルキル基を表すか、或いはR15a及びR16aは結合して、隣接する窒素原子とともに、1〜3個の窒素原子、1個の酸素原子及び1個の硫黄原子から選択される1〜3個のヘテロ原子を含む、飽和の単環性含窒素ヘテロ環基を形成していてもよく、当該単環性含窒素ヘテロ環基上の窒素原子はアルキル基、アルカノイル基又はアルコキシカルボニル基で置換されていてもよい);
(c−1)シクロアルキル基(当該シクロアルキル基はハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルキル基及びアルコキシ基から選択される同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい)、単環性もしくは2環性の飽和へテロ環基(当該飽和へテロ環基上の炭素原子はハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルキル基及びアルコキシ基から選択される、同一もしくは異なる1から5個の置換基で置換されてもよく、当該飽和へテロ環基上の窒素原子はアルキル基、アルカノイル基又はアルコキシカルボニル基で置換されていてもよい);及び
(d−1)−R21a又は−NR15a−COR21a
(R15aは前記と同義であり、R21aはアリール基又はヘテロアリール基を表し、該アリール基及びヘテロアリール基はハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、アミノ基、カルバモイル基、シアノ基、−R14a、−OR14a、−COR14a、−NR15a−COR14a又は−NR15a16a(R14a、R15a及びR16aは前記と同義である)から選択される同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい)
からなる群から選択される1〜5個の置換基で置換されていてもよく;
7aにおけるシクロアルキル基又はシクロアルケニル基が置換されている場合、該シクロアルキル基及びシクロアルケニル基は以下の(e−1)の基:
(e−1)ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルキル基又はアルコキシ基
から選択される同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよく;
7aにおける置換されていてもよい単環性もしくは2環性の非芳香族性の不飽和へテロ環基、及び置換されていてもよい単環性もしくは2環性の飽和へテロ環基において、環上の炭素原子が置換されている場合、該炭素原子は上記(e−1)から選択される同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよく、環上の窒素原子が置換されている場合、該窒素原子は以下の(f−1)の基:
(f−1)アルキル基、アルカノイル基、アルコキシカルボニル基又はアルキルスルホニル基
から選択される同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよく;
7aにおけるアリール基又はヘテロアリール基が置換されている場合、該アリール基及びヘテロアリール基は以下の基:
(g−1)ハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ基、カルバモイル基、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基又はシアノ基;
(h−1)−R14a、−OR14a、−COR14a、−COOR14a、−O−COR14a、−NR15a−COR14a、−NR15a−COOR14a又は−NR15a16a
(R14a、R15a及びR16aは前記と同義である);及び
(i−1)フェニル基又はフェノキシ基(ここに、フェニル基及びフェノキシ基はハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルキル基及びアルコキシ基からなる群から選択される1〜5個の置換基で置換されていてもよい);
からなる群から選択される同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい]
を意味する、〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
〔10〕 Aが
(3−2)−SO7b
[ここに、R7bはアルキル基、置換されていてもよいフェニル基で置換されたアルキル基、又は置換されていてもよいフェニル基を意味し、但し、フェニル基が置換されている場合、該フェニル基はハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、アミノ基、カルバモイル基、−R14b、−OR14b、−COR14b、−COOR14b及び−O−COR14b(R14bはアルキル基を意味する)からなる群から選択される同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい]
を意味する、〔9〕に記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
〔11〕 R7bが炭素数1〜3のアルキル基である、〔10〕に記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
〔12〕 Aが
(3−3)−COR7c又は−CO−COR7c
[ここに、R7cは置換されていてもよいアルキル基又は置換されていてもよいアルケニル基を意味し;
但し、R7cにおけるアルキル基又はアルケニル基が置換されている場合、該アルキル基及びアルケニル基が以下の(a−2)〜(d−2)の基:
(a−2)ヒドロキシ基、ハロゲン原子、カルバモイル基又はシアノ基;
(b−2)−OR14c、−COR14c、−COOR14c、−O−COR14c、−NR15c−COR14c、−NR15c16c又は−CONR15c16c(ここに、R14c及びR16cは同一もしくは異なるアルキル基を表し、R15cは水素原子又はアルキル基を表す);
(c−2)シクロアルキル基又は単環性もしくは2環性の飽和へテロ環基(ここに、当該単環性又は2環性の飽和へテロ環基上の窒素原子はアルキル基、アルカノイル基又はアルコキシカルボニル基で置換されていてもよい);及び
(d−2)−R21c又は−NR15c−COR21c(ここに、R15cは前記と同義であり、R21cはアリール基又はヘテロアリール基を表し、該アリール基及びヘテロアリール基はハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、アミノ基、カルバモイル基、シアノ基、−R14c、−OR14c及び−COR14c(R14cは前記と同義である)からなる群から選択される同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい)
からなる群から選択される1〜5個の置換基で置換されていてもよい]
を意味する、〔9〕に記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
〔13〕 R7cが以下の(a−3)及び(b−3)の基:
(a−3)ヒドロキシ基、カルバモイル基又はシアノ基;及び
(b−3)−OR14d、−COR14d、−COOR14d、−O−COR14d、−NR15d−COR14d、−NR15d16d又は−CONR15d16d(ここに、R14d及びR16dは同一もしくは異なる炭素数1〜3のアルキル基を表し、R15dは水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表す)
からなる群から選択される基で置換されていてもよい炭素数1〜3のアルキル基、又は前記(a−3)及び(b−3)からなる群から選択される基で置換されていてもよい炭素数2〜3のアルケニル基である、〔12〕に記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
〔14〕 Aが
(3−4)−COR7d
[ここに、R7dは置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよいシクロアルケニル基、置換されていてもよい単環性もしくは2環性の非芳香族性の不飽和へテロ環基、又は置換されていてもよい単環性の飽和へテロ環基を意味し;
但し、これらの基の環上の炭素原子が置換されている場合、該炭素原子はハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルキル基又はアルコキシ基から選択される同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよく、これらの基の環上の窒素原子が置換されている場合、該窒素原子はアルキル基、アルカノイル基、アルコキシカルボニル基又はアルキルスルホニル基で置換されていてもよい]
を意味する、〔9〕に記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
〔15〕 Aが
(3−5)−COR7e
[ここに、R7eは置換されていてもよいアリール基又は置換されていてもよいヘテロアリール基を意味し;
但し、アリール基又はヘテロアリール基が置換されている場合、該アリール基及びヘテロアリール基は以下の(g−2)〜(i−2)の基:
(g−2)ハロゲン原子、アミノ基、カルバモイル基又はシアノ基;
(h−2)−R14e、−OR14e、−O−COR14e、−NR15e−COR14e、−NR15e−COOR14e又は−NR15e16e(ここに、R14e及びR16eは同一もしくは異なるアルキル基を表し、R15eは水素原子又はアルキル基を表す);及び
(i−2)フェニル基又はフェノキシ基
からなる群から選択される同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい]
を意味する、〔9〕に記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
〔16〕 Aが
(3−6)−COOR7f
[ここに、R7fはアルキル基、アルケニル基又は置換されていてもよいフェニル基を意味し;
但し、フェニル基が置換されている場合、該フェニル基はハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシ基、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−R14f、−OR14f及び−COR14f(R14fはアルキル基を意味する)からなる群から選択される同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい]
を意味する、〔9〕に記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
〔17〕 R7fが炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数2〜3のアルケニル基である、〔16〕に記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
〔18〕 Aが
(6−1)−CONR12a13a、−CSNR12a13a又は−SONR12a13a
[ここに、R12aは水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数2〜3のアルケニル基、炭素数2〜3のアルコキシカルボニル基で置換された炭素数1〜3のアルキル基、置換されていてもよいフェニル基で置換された炭素数1〜3のアルキル基、又は置換されていてもよいフェニル基を意味し、但し、フェニル基が置換されている場合、該フェニル基はハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、アミノ基、カルバモイル基、−R14a、−OR14a、−COR14a、−COOR14a及び−O−COR14a(R14aはアルキル基を意味する)からなる群から選択される同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよく;
13aは水素原子又はアルキル基を意味するか、或いはR12a及びR13aは結合して、隣接する窒素原子とともに、1〜3個の窒素原子、1個の酸素原子及び1個の硫黄原子からなる群から選択される1〜3個のヘテロ原子を含む、置換されていてもよい飽和又は不飽和の4〜6員の単環性含窒素ヘテロ環基を形成していてもよく、当該単環性含窒素ヘテロ環基上の窒素原子はアルキル基、アルカノイル基又はアルコキシカルボニル基で置換されていてもよい]
を意味する、〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
〔19〕 R12a及びR13aが同一もしくは異なる炭素数1〜3のアルキル基を意味するか;
12aが置換されていてもよいフェニル基(ここに、フェニル基は1〜2個のハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ハロアルキル基、アミノ基、カルバモイル基、−R14a、−OR14a、−COR14a、−COOR14a又は−O−COR14a(R14aはアルキル基を意味する)で置換されていてもよい)を意味し、R13aが水素原子を意味するか;又は
12a及びR13aが結合して、隣接する窒素原子とともに、ピロリジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基又はイミダゾリル基を形成する、〔18〕に記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
〔20〕 Aが
(5−1)−CONR9a−OR10a
[ここに、R9a及びR10aは同一もしくは異なるアルキル基を意味する]
を意味する、〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
〔21〕 以下の化合物からなる群から選択される、〔1〕に記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬:
4−アミノ−N−[{4−[(1−(1−アゼチジンカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル)]−2−モルホリニル}メチル]−5−クロロ−2−エトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−ピロリジンカルボニル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−(1−ピロリジンカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−ジメチルカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−ジメチルカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−エトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−ジメチルチオカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−エトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−ジメチルスルファモイル−4−ピペリジニル)メチル)−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−ジメチルスルファモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−エトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−ジメチルカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−イソプロポキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−ジエチルカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−エトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−ジイソプロピルカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
6−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−ジメチルカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシピリジン−3−カルボキサミド;
N−[{4−[(1−アリルメチルカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル] −4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−(1−ピロリジンカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2,3−ジヒドロベンゾ[b]フラン−7−カルボキサミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−ジメチルカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2,3−ジヒドロベンゾ[b]フラン−7−カルボキサミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−メチルカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−エチルカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−フェニルカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−(2−メトキシフェニル)カルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−(3−トリフルオロメチルフェニル)カルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
N−[{4−[(1−(3−アセチルフェニル)カルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−(3,5−ジメチルフェニル)カルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−(3,4−ジクロロフェニル)カルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
4−アミノ−N−[{4−[(1−ベンジルカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−5−クロロ−2−メトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−(2−メチルベンジル)カルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−(4−メトキシベンジル)カルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−(2,4−ジクロロベンジル)カルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−(2−フェネチル)カルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−メトキシカルボニル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−メタンスルホニル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−メタンスルホニル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−(1−プロポキシカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
N−[{4−[(1−アリルオキシカルボニル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−イソブトキシカルボニル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−フェノキシカルボニル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−(2−メトキシフェノキシカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
N−[{4−[(1−アセトキシアセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−(1−シクロペンテンカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−エトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−(2−シクロプロピルビニルカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−エトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−[2−(フラン−2−イル)ビニルカルボニル]−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−[2−(チオフェン−2−イル)ビニルカルボニル]−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
4−アミノ−N−[{4−[(1−(3−ブテンカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−5−クロロ−2−エトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−(5−ヘキセンカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
4−アミノ−N−[{4−[(1−(1,3−ブタジエンカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−5−クロロ−2−エトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−(1,5−ヘキサジエンカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
4−アミノ−N−[{4−[(1−[1−(1−プロピン)カルボニル]−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−5−クロロ−2−エトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−メトキシカルボニル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2,3−ジヒドロベンゾ[b]フラン−7−カルボキサミド;
N−[{4−[(1−アセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b]フラン−7−カルボキサミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−メタンスルホニル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2,3−ジヒドロベンゾ[b]フラン−7−カルボキサミド;
4−アミノ−N−[{4−[(1−ベンゾイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−5−クロロ−2−エトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−(3−フルオロベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−(3−フルオロベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−(4−クロロベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−(4−クロロベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−エトキシベンズアミド;
4−アミノ−N−[{4−[(1−(3−ブロモベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−5−クロロ−2−メトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−(2−メチルベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−(3−メチルベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−(4−メチルベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−(4−メチルベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−(4−エチルベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
4−アミノ−N−[{4−[(1−(tert−ブチルベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−5−クロロ−2−メトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−(3−ヒドロキシベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−(4−ヒドロキシベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
N−[{4−[(1−(2−アセトキシベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシベンズアミド;
N−[{4−[(1−(2−アセトキシベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシベンズアミド;
N−[{4−[(1−(3−アセトキシベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシベンズアミド;
N−[{4−[(1−(4−アセトキシベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−(3−メトキシベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−(4−メトキシベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−(4−メトキシベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−(2−フェノキシベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−(3−ジメチルアミノベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−(4−ジメチルアミノベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−(4−メトキシカルボニルベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−(4−フェニルベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
4−アミノ−N−[{4−[1(−(4−アミノ−3−クロロフェニルベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−5−クロロ−2−メトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−(2−フランカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−(1−イミダゾールカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−[ (1,2−ジヒドロベンゾフラン−7−イル)カルボニル]−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−[ (5−メチルチオフェン−2−イル) カルボニル]−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−[(S)−2−テトラヒドロフリルカルボニル]−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−メトキシアセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−メトキシアセチル−4−ピペリジニル)メチル)−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−ヒドロキシアセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−ヒドロキシアセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−ヒドロキシアセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2,3−ジヒドロベンゾ[b]フラン−7−カルボキサミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−(4−ピペリジニルメチルカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド。
N−[{4−[(1−アセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシベンズアミド;
4−アミノ−−N−[{4−[(1−ベンゾイルアミノアセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]5−クロロ−2−メトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−シアノアセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−{[4−{[1−(3−メトキシプロピオニル)−4−ピペリジニル]メチル}−2−モルホリニル]メチル}−2−メトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−{[4−{[1−((S)−2−メトキシプロピオニル)−4−ピペリジニル]メチル}−2−モルホリニル]メチル}−2−メトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−{[4−{[1−(3−テトラヒドロフリルカルボニル)−4−ピペリジニル]メチル}−2−モルホリニル]メチル}ベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−{[4−{[1−(1,2−ジオキソプロピル)−4−ピペリジニル]メチル}−2−モルホリニル]メチル}−2−メトキシベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−{[4−{[1−(4−オキサゾリルカルボニル)−4−ピペリジニル]メチル}−2−モルホリニル]メチル}ベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−{[4−{[1−(3−トリアゾリルカルボニル)−4−ピペリジニル]メチル}−2−モルホリニル]メチル}ベンズアミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−{[4−{[1−(4−シアノベンゾイル)−4−ピペリジニル]メチル}−2−モルホリニル]メチル}−2−メトキシベンズアミド;
N−[{4−[(1−アセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b]フラン−7−カルボキサミド;
4−アミノ−5−クロロ−N−{[4−{[1−(3−テトラヒドロフリルカルボニル)−4−ピペリジニル]メチル}−2−モルホリニル]メチル}−2,3−ジヒドロベンゾ[b]フラン−7−カルボキサミド;及び
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−ヒドロキシアセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2,3−ジヒドロベンゾ[b]フラン−7−カルボキサミド。
〔22〕 モルホリニル基の2位の炭素の立体配置がSである、〔21〕に記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
〔23〕 消化器系の疾患、消化器系の症状、精神神経系疾患、または泌尿器系疾患の治療および予防に用いられる、〔1〕〜〔22〕のいずれか一項に記載の医薬。
〔24〕 セロトニン4受容体作動薬である〔1〕〜〔22〕のいずれか一項に記載の医薬。
〔25〕 消化管運動促進薬又は消化管機能改善薬である〔1〕〜〔22〕のいずれか一項に記載の医薬。
本発明により、排便促進作用等を有する消化管運動促進薬又は消化管機能改善薬として有用な、セロトニン4受容体に対する作動(アゴニスト)作用を有する新規なアミド誘導体からなる医薬を提供することが可能になった。
本明細書における用語を以下に説明する。
「ハロゲン原子」としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子が挙げられる。
「アルキル基」としては、炭素数1〜10の直鎖状又は分枝鎖状のアルキル基が挙げられ、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基およびヘキシル基などが挙げられる。
「アルケニル基」としては、炭素数2〜10の直鎖状又は分枝鎖状のアルケニル基が挙げられ、二重結合の数に特に限定は無いが、好ましくは1〜2個の二重結合を含むアルケニル基が挙げられる。具体的には、エテニル基、1−プロペニル基、1−メチルビニル基、2−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、2−メチル−1−プロペニル基、2−メチル−2−プロペニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、3−ペンテニル基、4−ペンテニル基、2−メチル−1−ブテニル基、2−メチル−2−ブテニル基、2−メチル−3−ブテニル基、1−ヘキセニル基、2−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基、4−ヘキセニル基、5−ヘキセニル基、2−メチル−1−ペンテニル基、2−プロピル−2−プロペニル基、1−エチル−2−メチル−2−プロペニル基、1−メチル−3−メチル−3−ブテニル基、4−メチル−4−ペンテニル基、1,3−ブタジエニル基、1,5−ヘキサジエニル基等が挙げられる。
「アルキニル基」としては、炭素数2〜10の直鎖状又は分枝鎖状のアルキニル基が挙げられ、三重結合の数に特に限定は無いが、好ましくは1〜2個の三重結合、より好ましくは1個の三重結合を含むアルキニル基が挙げられる。具体的には、エチニル基、1−プロピニル基、2−プロピニル基、1−ブチニル基、1−メチル−2−プロピニル基、3−ブチニル基、2−ブチニル基、1−ペンチニル基、1−エチル−2−プロピニル基、4−ペンチニル基、3−ペンチニル基、2−ペンチニル基、1−メチル−2−ブチニル基、1−ヘキシニル基、2−ヘキシニル基、3−ヘキシニル基、4−ヘキシニル基、5−ヘキシニル基等が挙げられる。
「アルコキシ基」としては、炭素数1〜10の直鎖状又は分枝鎖状のアルコキシ基が挙げられ、具体的には、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基およびヘキシルオキシ基などが挙げられる。
「アルカノイル基」としては、炭素数2〜10の直鎖状又は分枝鎖状のアルカノイル基が挙げられ、具体的には、アセチル基、プロパノイル基、ブタノイル基、2−メチルプロパノイル基、ペンタノイル基、3−メチルブタノイル基、2−メチルブタノイル基、ヘキサノイル基等が挙げられる。
「アルコキシカルボニル基」としては、炭素数2〜10の直鎖状又は分枝鎖状のアルコキシカルボニル基が挙げられ、具体的には、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、sec−ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、ペンチルオキシカルボニル基およびヘキシルオキシカルボニル基などが挙げられる。
「アルキルスルホニル基」としては、炭素数1〜10の直鎖状又は分枝鎖状のアルキルスルホニル基が挙げられ、具体的には、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、プロピルスルホニル基、イソプロピルスルホニル基、ブチルスルホニル基、イソブチルスルホニル基、sec−ブチルスルホニル基、tert−ブチルスルホニル基、ペンチルスルホニル基およびヘキシルスルホニル基などが挙げられる。
「ハロアルキル基」としては、炭素数1〜3の同一もしくは異なる1〜5個のハロゲン原子で置換されたハロアルキル基が挙げられ、具体的にはフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、2−フルオロエチル基、2,2−ジフルオロエチル基等が挙げられる。
「ハロアルコキシ基」としては、炭素数1〜3の同一もしくは異なる1〜5個のハロゲン原子で置換されたハロアルコキシ基が挙げられ、具体的にはフルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、ペンタフルオロエトキシ基、2−フルオロエトキシ基、2,2−ジフルオロエトキシ基等が挙げられる。
「シクロアルキル基」としては、3〜7員のシクロアルキル基が挙げられ、具体的にはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等が挙げられる。
「シクロアルケニル基」としては、5〜7員のシクロアルケニル基が挙げられ、具体的には1−シクロペンテニル基、3−シクロペンテニル基、4−シクロペンテニル基、1−シクロヘキセニル基、3−シクロヘキセニル基、4−シクロヘキセニル基、1−シクロヘプテニル基、3−シクロヘプテニル基、4−シクロヘプテニル基、5−シクロヘプテニル基等が挙げられる。
「アリール基」としては、6〜10員の単環性もしくは2環性のアリール基が挙げられ、具体的にはフェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基等が挙げられる。
「ヘテロアリール基」としては、1〜4個の窒素原子、1個の酸素原子及び1個の硫黄原子から選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜10員の単環性もしくは2環性のヘテロアリール基が挙げられる。単環性のヘテロアリール基として具体的には、ピロリル基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、フリル基、チエニル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピリダジニル基、トリアジニル基等が挙げられる。2環性のヘテロアリール基として、インドリル基、ベンゾフリル基、ベンゾチエニル基、キノリニル基、ベンゾイソキサゾリル基等が挙げられる。ヘテロアリール基の結合位置は、化学的に安定であれば特に限定は無く、任意の炭素原子上もしくは窒素原子上で結合していてよい。
「単環性もしくは2環性の非芳香族性の不飽和へテロ環基」としては、1〜4個の窒素原子、1個の酸素原子及び1個の硫黄原子から選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜10員の単環性もしくは2環性の非芳香族性の不飽和へテロ環基が挙げられる。
単環性の非芳香族性の不飽和へテロ環基としては、1の二重結合を含む5員または1もしくは2の二重結合を含む6もしくは7員の非芳香族性の不飽和へテロ環基が挙げられ、具体的には、ピロリニル基又は2,5−ジヒドロフリル基等が挙げられる。
2環性の非芳香族性の不飽和へテロ環基としては、2環性のヘテロアリール基の1もしくは複数の二重結合が単結合に置換されることによって得られる8〜10員の非芳香族性の不飽和へテロ環基が挙げられ、具体的には、2,3−ジヒドロベンゾフリル基、2,3−ジヒドロベンゾチエニル基等が挙げられる。
非芳香族性の不飽和へテロ環基の結合位置は、化学的に安定であれば特に限定は無く、任意の炭素原子上もしくは窒素原子上で結合していてよい。
「単環性もしくは2環性の飽和へテロ環基」としては、1〜4個の窒素原子、1個の酸素原子及び1個の硫黄原子から選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜10員の単環性もしくは2環性の飽和へテロ環基が挙げられる。単環性の飽和へテロ環基としては、4〜7員の飽和へテロ環基が挙げられ、具体的には、アゼチジニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフリル基、テトラヒドロチエニル基、ピペラジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、ヘキサヒドロアゼピニル基、1,4−ヘキサヒドロオキサゼピニル基および1,4−ヘキサヒドロジアゼピニル基等が挙げられる。2環性の飽和へテロ環基としては、8〜10員の飽和へテロ環基が挙げられ、具体的には、キヌクリジニル基等が挙げられる。
当該飽和へテロ環基上の任意の炭素原子はオキソ基で置換されていてもよく、オキソ基で置換された飽和へテロ環基として、具体的には、2−オキソピロリジニル基、2−オキソテトラヒドロフリル基等が挙げられる。
飽和へテロ環基の結合位置は、化学的に安定であれば特に限定は無く、任意の炭素原子上もしくは窒素原子上で結合していてよい。
12及びR13、R15及びR16、R18及びR19、R12a及びR13a並びにR15a及びR16aがそれぞれ結合して隣接する窒素原子とともに形成する「飽和もしくは不飽和の単環性含窒素へテロ環基」としては、1〜3個の窒素原子、1個の酸素原子、1個の硫黄原子から選択される少なくとも1つの窒素原子を含む1〜3個のヘテロ原子を含む、4〜7員の飽和もしくは不飽和の単環性含窒素へテロ環基が挙げられる。飽和の単環性含窒素へテロ環基として、具体的には、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、パーヒドロアゼピニル基等が挙げられる。不飽和の単環性含窒素へテロ環基として、具体的には、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基等が挙げられる。
本明細書において、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基及び置換されていてもよいアルキニル基が置換されている場合の置換基としては、上記の(a)〜(d)の基が挙げられる。
上記(b)において、R14、R15及びR16がアルキル基、アルケニル基又はアルキニル基を表す場合、好ましくは、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数2〜3のアルケニル基又は炭素数2〜3のアルキニル基を表す。当該アルキル基、アルケニル基及びアルキニル基が置換されている場合、以下の群:
ハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ基、カルバモイル基、−OR17、−COOR17、−NR18−COR17、−NR18−COOR17、−NR18−SO17、−NR1819、−CONR1819
(R17、R18及びR19は、前記のとおりである);
から選択される1〜5個の置換基で置換されていてもよい。R17、R18及びR19におけるアルキル基、アルケニル基及びアルキニル基としては、好ましくは、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数2〜3のアルケニル基及び炭素数2〜3のアルキニル基が挙げられる。
上記(c)において、シクロアルキル基として、好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基又はシクロヘキシル基が挙げられる。(c)において、シクロアルケニル基としては、シクロペンテニル基又はシクロヘキセニル基が挙げられ、具体的には1−シクロペンテニル基、1−シクロヘキセニル基等が挙げられる。(c)において、単環性もしくは2環性の非芳香族性の不飽和へテロ環基としては、ピロリニル基、2,5−ジヒドロフリル基等が挙げられる。(c)において、単環性もしくは2環性の飽和へテロ環基としては、ピロリジニル基、ピペリジニル基等が挙げられ、具体的には4−ピペリジニル基等が挙げられる。
上記(d)において、アリール基としては、フェニル基が挙げられる。(d)において、ヘテロアリール基としては、チエニル基、フリル基、ピリジル基等が挙げられる。
本明細書において、それぞれ置換されていてもよいシクロアルキル基及びシクロアルケニル基が置換されている場合の置換基としては、上記(e)に記載の基が挙げられる。
本明細書において、それぞれ置換されていてもよい単環性もしくは2環性の非芳香族性の不飽和へテロ環基及び単環性もしくは2環性の飽和へテロ環基において、環上の炭素原子が置換されている場合、当該置換基としては、上記(e)に記載の基が挙げられる。
上記(e)において、アルキル基として好ましくは炭素数1〜3のアルキル基が挙げられ、アルコキシ基として好ましくは炭素数1〜3のアルコキシ基が挙げられる。
それぞれ置換されていてもよい単環性もしくは2環性の非芳香族性の不飽和へテロ環基及び単環性もしくは2環性の飽和へテロ環基において、環上の窒素原子が置換されている場合、当該置換基としては、上記(f)に記載の基が挙げられる。
上記(f)において、アルキル基として好ましくは、炭素数1〜4のアルキル基が挙げられる。アルカノイル基として好ましくは、炭素数2〜4のアルカノイル基が挙げられる。アルコキシカルボニル基として好ましくは、炭素数2〜4のアルコキシカルボニル基が挙げられる。アルキルスルホニル基として好ましくは、炭素数1〜4のアルキルスルホニル基が挙げられる。
本明細書において、それぞれ置換されていてもよいアリール基又はヘテロアリール基が置換されている場合、当該置換基として上記(g)〜(i)に記載の基が挙げられる。
上記(h)におけるR14、R15及びR16の好ましい態様は、上記(b)と同じである。
12及びR13、R15及びR16、R18及びR19、R12a及びR13a並びにR15a及びR16aがそれぞれ結合して隣接する窒素原子とともに形成する「飽和もしくは不飽和の単環性含窒素へテロ環基」の環上の炭素原子が置換されている場合の置換基としては、上記(e)に記載された基が挙げられ、好ましくは、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基又はオキソ基等が挙げられる。前記「飽和もしくは不飽和の単環性含窒素へテロ環基」の環上の窒素原子が置換されている場合の置換基としては、上記の(f)に記載された基が挙げられ、好ましくは炭素数1〜4のアルキル基、炭素数2〜4のアルカノイル基又は炭素数2〜4のアルコキシカルボニル基等が挙げられる。
以下に式(1)の化合物の好ましい態様について、詳細に説明する。
は好ましくはハロゲン原子を表し、具体的には塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子が挙げられる。更に好ましいRとして、塩素原子又は臭素原子が挙げられる。特に好ましくは塩素原子が挙げられる。
は好ましくは水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、更に好ましくは水素原子を表す。
は好ましくは水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、更に好ましくは水素原子又はメチル基を表す。特に好ましいRとして水素原子が挙げられる。
は好ましくは炭素数1〜4のアルキル基を表し、更に好ましくは、メチル基、エチル基又はイソプロピル基を表す。特に好ましくはメチル基又はエチル基が挙げられる。
及びRは好ましくは、同一もしくは異なって水素原子又はメチル基を表し、更に好ましくはともに水素原子を表す。
lは好ましくは1又は2を表し、更に好ましくは1を表す。
mは好ましくは1を表す。
n及びoの組合せとして、具体的には、nが0を表しoが1〜3を表す場合、nが1を表しoが0〜3を表す場合、nが2を表しoが0〜3を表す場合が挙げられる。好ましくは、nが1を表しoが0〜2を表す場合、nが2を表しoが0〜2を表す場合が挙げられる。更に好ましくはnが2を表しoが1を表す場合が挙げられる。
式(1)の化合物のうちで好適なものとして、式(Ar−1)においてRがハロゲン原子であり、RおよびRが共に水素原子であり、Rが炭素数1〜3のアルキル基である化合物が挙げられる。或いは式(Ar−2)においてRがハロゲン原子であり、RおよびRが共に水素原子であり、Rが水素原子であり、Rが水素原子又はメチル基であり、hが1である化合物が挙げられる。
さらに好適な式(1)の化合物としては、式(Ar−1)においてRが塩素原子又は臭素原子であり、Rがメチル基、エチル基又はイソプロピル基である化合物、或いは式(Ar−2)においてRが塩素原子又は臭素原子であり、RおよびRが水素原子であり、hが1である化合物が挙げられる。
式(1)においてAが、
(1)水素原子、シアノ基、ホルミル基;
で表される場合、好ましくは水素原子又はシアノ基が挙げられる。
式(1)においてAが、
(2)置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいアルキニル基;
で表される場合、当該アルキル基としては炭素数1〜4のアルキル基、当該アルケニル基としては炭素数2〜4のアルケニル基、当該アルキニル基としては炭素数2〜4のアルキニル基が挙げられる。これらの基が置換されている場合の置換基としては、上記の(a)〜(d)に記載された基が挙げられる。好ましくは炭素数1〜4のアルキル基、又は、フェニル基(当該フェニル基は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルキル基、アルコキシ基、アルカノイル基、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、アミノ基及びカルバモイル基から選択される同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい)で置換された炭素数1〜4のアルキル基が挙げられる。
式(1)においてAが、
(3)−COR、−CSR、−COOR、−SO、−CO−COR
(Rは上記のとおり);
で表される場合、Rにおけるアルキル基、アルケニル基及びアルキニル基として好ましくは、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数2〜3のアルケニル基、炭素数2〜3のアルキニル基が挙げられ、前記アルキル基、アルケニル基及びアルキニル基の置換基としては、上記の(a)〜(d)に記載された基から選択される1〜5個、好ましくは1〜3個の置換基が挙げられる。
上記の(a)における置換基のうち、好ましいものとして、
(a−1)ハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ基、カルバモイル基、シアノ基;
を挙げることができる。
また、上記の(b)における置換基のうち、好ましいものとして、
(b−1)−OR14a、−COR14a、−COOR14a、−O−COR14a、−NR15a−COR14a、−NR15a−COOR14a、−NR15a16a、−CONR15a16a
(R14a、R15a及びR16aは前記と同義である);
を挙げることができる。
また、上記の(c)における置換基のうち、好ましいものとして、
(c−1)シクロアルキル基(当該シクロアルキル基はハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルキル基及びアルコキシ基から選択される同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい)、単環性もしくは2環性の飽和へテロ環基(当該飽和へテロ環基上の炭素原子は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルキル基及びアルコキシ基から選択される、同一もしくは異なる1から5個の置換基で置換されてもよく、当該飽和へテロ環基上の窒素原子は、アルキル基、アルカノイル基又はアルコキシカルボニル基で置換されていてもよい);
を挙げることができる。
また、上記の(d)における置換基のうち、好ましいものとして、
(d−1)−R21a、−NR15a−COR21a
(R15aは、前記と同義であり、R21aは、アリール基、ヘテロアリール基を表し、この群の基は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、アミノ基、カルバモイル基、シアノ基、−R14a、−OR14a、−COR14a、−NR15a−COR14a、及び−NR15a16a(R14a、R15a及びR16aは前記と同義である)から選択される同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい);
を挙げることができる。
における置換されていてもよいシクロアルキル基として、好ましくはそれぞれ置換されていてもよいシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基又はシクロヘキシル基が挙げられる。Rにおける置換されていてもよいシクロアルケニル基として、好ましくはそれぞれ置換されていてもよいシクロペンテニル基又はシクロヘキセニル基が挙げられ、具体的には1−シクロペンテニル基、1−シクロヘキセニル基等が挙げられる。Rにおけるシクロアルキル基及びシクロアルケニル基が置換されている場合の置換基としては、前記(e)に記載の置換基が挙げられ、好ましくは、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルキル基又はアルコキシ基が挙げられる。
における置換されていてもよい単環性もしくは2環性の飽和へテロ環基(当該へテロ環基は環上の炭素原子で結合している)として、好ましくは、テトラヒドロフリル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基等が挙げられる。Rにおける置換されていてもよい単環性もしくは2環性の非芳香族性の不飽和へテロ環基(当該へテロ環基は環上の炭素原子で結合している)として、好ましくは、2,3−ジヒドロベンゾフリル基又はピロリニル基等が挙げられる。当該単環性もしくは2環性の飽和へテロ環基及び当該単環性もしくは2環性の非芳香族性の不飽和へテロ環基が炭素原子上で置換されている場合の置換基としては、前記(e)に記載の置換基が挙げられ、好ましくはハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数1〜4のアルコキシ基等が挙げられる。当該単環性もしくは2環性の飽和へテロ環基及び当該単環性もしくは2環性の非芳香族性の不飽和へテロ環基が窒素原子上で置換されている場合の置換基としては、前記(f)に記載の置換基が挙げられ、好ましくは炭素数1〜4のアルキル基、炭素数2〜5のアルカノイル基、炭素数2〜5のアルコキシカルボニル基又は炭素数1〜4のアルキルスルホニル基等が挙げられる。
における置換されていてもよいアリール基として、好ましくはフェニル基が挙げられる。Rにおける置換されていてもよいヘテロアリール基として、好ましくはチエニル基、フリル基、ピリジル基、ピロリル基等が挙げられる。Rにおけるアリール基及びヘテロアリール基が置換されている場合の置換基としては、上記の(g)〜(i)に記載された基から選択される1〜5個の置換基が挙げられ、好ましくは、以下の群:
(g−1)ハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ基、カルバモイル基、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、シアノ基;
(h−1)−R14a、−OR14a、−COR14a、−COOR14a、−O−COR14a、−NR15a−COR14a、−NR15a−COOR14a、−NR15a16a
(R14a、R15a及びR16aは前記と同義である);
(i−1)フェニル基、フェノキシ基(この群の基はハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルキル基及びアルコキシ基から選択される1〜5個の置換基で置換されていてもよい);
から選択される基が挙げられる。
式(1)においてAが、
(3−2)−SO−R7b(R7bは前記と同義である)で表される場合、R7bは好ましくは炭素数1〜4のアルキル基、置換されていてもよいフェニル基で置換された炭素数1〜4のアルキル基、又は置換されていてもよいフェニル基を表す。フェニル基が置換されている場合、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、炭素数2〜4のアルカノイル基、炭素数1〜3のハロアルキル基、炭素数1〜3のハロアルコキシ基、炭素数2〜4のアルコキシカルボニル基、カルボキシ基、アミノ基及びカルバモイル基から選択される1〜5個の置換基、好ましくは1〜3個の置換基で置換されていてもよい。
式(1)においてAが、
(3−3)−COR7c、−CO−COR7c(R7cは前記と同義である)を表し、R7cが置換されていてもよいアルキル基又は置換されていてもよいアルケニル基を表す場合、前記アルキル基として好ましくは炭素数1〜3のアルキル基が挙げられる。前記アルケニル基として好ましくは炭素数2〜3のアルケニル基が挙げられる。当該アルキル基もしくはアルケニル基の置換基としては、以下の(a−2)〜(d−2):
(a−2)ヒドロキシ基、ハロゲン原子、カルバモイル基、シアノ基;
(b−2)−OR14c、−COR14c、−COOR14c、−O−COR14c、−NR15c−COR14c、−NR15c16c、−CONR15c16c
(R14c及びR16cは、同一もしくは異なるアルキル基を表し、R15cは、水素原子又はアルキル基を表す)
(c−2)シクロアルキル基、単環性もしくは2環性の飽和へテロ環基(当該単環性もしくは2環性の飽和へテロ環基上の窒素原子は、アルキル基、アルカノイル基又はアルコキシカルボニル基で置換されていてもよい);
(d−2)−R21c、−NR15c−COR21c
(R15cは、前記と同義であり、R21cは、アリール基、ヘテロアリール基を表し、この群の基は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、アミノ基、カルバモイル基、シアノ基、−R14c、−OR14c、−COR14c、及び−COOR14c(R14cは前記と同義である)から選択される同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい);
を挙げることができる。
(b−2)において、好ましくはR14c及びR16cは、同一もしくは異なる炭素数1〜3個のアルキル基を表し、R15cは、水素原子又は炭素数1〜3個のアルキル基を表す。
(c−2)において、シクロアルキル基として、好ましくは、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基又はシクロへキシル基等が挙げられる。単環性もしくは2環性の飽和へテロ環基として、好ましくは、ピペリジニル基又はピロリジニル基等が挙げられ、当該単環性もしくは2環性の飽和へテロ環基上の窒素原子は、好ましくは炭素数1〜3のアルキル基、炭素数2〜3のアルカノイル基又は炭素数2〜3のアルコキシカルボニル基で置換されていてもよい。
(d−2)において、アリール基としてはフェニル基が挙げられる。ヘテロアリール基として、好ましくは、チエニル基、フリル基又はピリジル基等が挙げられる。当該アリール基もしくはヘテロアリール基の置換基として、好ましくは、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、炭素数1〜3のハロアルキル基、炭素数1〜3のハロアルコキシ基、アミノ基、カルバモイル基、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、炭素数2〜3のアルカノイル基又は炭素数2〜3のアルコキシカルボニル基等が挙げられる。
7cが置換されていてもよいアルキル基又は置換されていてもよいアルケニル基を表す場合、当該アルキル基もしくはアルケニル基の置換基として、更に好ましくは以下の群:
(a−3)ヒドロキシ基、カルバモイル基、シアノ基;
(b−3)−OR14d、−COR14d、−COOR14d、−O−COR14d、−NR15d−COR14d、−NR15d16d、−CONR15d16d
(R14d及びR16dは、同一もしくは異なる炭素数1〜3個のアルキル基を表し、R15dは、水素原子又は炭素数1〜3個のアルキル基を表す);
から選択される基を挙げることができる。
Aとして、特に好ましくは、R7cがそれぞれ上記(a−3)もしくは(b−3)の基で置換されていてもよい炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数2〜3のアルケニル基が挙げられ、具体的にはそれぞれ上記(a−3)又は(b−3)の基で置換されていてもよいメチル基もしくはエチル基が挙げられる。
式(1)においてAが、−COR7cを表し、R7cが置換されたアルキル基を表す場合の具体例として、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシイソプロピル基、アセトキシメチル基、メトキシメチル基、エトキシメチル基、2−メトキシカルボニルエチル基、2−エトキシカルボニルエチル基、カルバモイルメチル基、2−カルバモイルエチル基、ジメチルアミノメチル基、ジエチルアミノメチル基、2−ジエチルアミノエチル基、3−ジメチルアミノプロピル基、3−アミノプロピル基、アセトアミノメチル基、3−(tert−ブトキシカルボニル)アミノプロピル基、1−ピペリジニルメチル基、2−(1−ピペリジニル)エチル基、2−カルボキシエチル基、4−ピペリジニルメチル基、シアノメチル基、1−シアノエチル基、2−シアノエチル基などが挙げられる。
式(1)においてAが、−COR7cを表し、R7cが置換されたアルケニル基を表す場合の具体例として、例えば、2−シクロプロピルビニル基、2−フリルビニル基および2−(2−チエニル)ビニル基などが挙げられる。
式(1)においてAが、−CO−COR7c(R7cは前記と同義である)を表す場合、R7cは好ましくはアルキル基であり、より好ましくは炭素数1〜3のアルキル基である。
式(1)においてAが、
(3−4)−COR7d(R7dは前記と同義である)を表し、R7dが置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよいシクロアルケニル基、置換されていてもよい単環性もしくは2環性の非芳香族性の不飽和へテロ環基、又は置換されていてもよい単環性もしくは2環性の飽和へテロ環基を表す場合、前記シクロアルキル基として好ましくは、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基又はシクロヘキシル基等が挙げられる。前記シクロアルケニル基として好ましくは、シクロペンテニル基又はシクロヘキセニル基等が挙げられる。前記の単環性の非芳香族性の不飽和へテロ環基としては、ピロリニル基又は2,5−ジヒドロフリル基等が挙げられる。前記の2環性の非芳香族性の不飽和へテロ環基としては、2,3−ジヒドロベンゾフリル基等が挙げられる。前記単環性の飽和へテロ環基としては、ピロリジニル基、ピペリジニル基、又はテトラヒドロフリル基等が挙げられる。これらの基の環上の炭素原子の置換基としては、好ましくはハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のアルコキシ基が挙げられる。これらの基の環上の窒素原子の置換基としては、好ましくは炭素数1〜3のアルキル基、炭素数2〜4のアルカノイル基、炭素数2〜4のアルコキシカルボニル基又は炭素数1〜3のアルキルスルホニル基が挙げられる。
式(1)においてAが、
(3−5)−COR7e(R7eは前記と同義である)を表し、R7eが置換されていてもよいアリール基又は置換されていてもよいヘテロアリール基を表す場合、前記アリール基として好ましくはフェニル基が挙げられる。前記へテロアリール基として好ましくは、チエニル基、フリル基、ピロリル基又はピリジル基が挙げられる。これらの基の置換基として好ましくは、以下の群:
(g−1)ハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ基、カルバモイル基、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、シアノ基;
(h−1)−R14a、−OR14a、−COR14a、−COOR14a、−O−COR14a、−NR15a−COR14a、−NR15a−COOR14a、−NR15a16a
(R14a、R15a及びR16aは前記と同義である);
(i−1)フェニル基、フェノキシ基(この群の基はハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルキル基及びアルコキシ基から選択される1〜5個の置換基で置換されていてもよい);
から選択される基が挙げられる。更に好ましくは、以下の群:
(g−2)ハロゲン原子、アミノ基、カルバモイル基、シアノ基;
(h−2)−R14e、−OR14e、−O−COR14e、−NR15e−COR14e、−NR15e−COOR14e、−NR15e16e
(R14e、R15e及びR16eは前記と同義である);
(i−2)フェニル基、フェノキシ基;
から選択される基が挙げられる。
式(1)においてAが−COR7eを表し、R7eが置換されていてもよいフェニル基を表す場合の具体例としては、例えば、フェニル基、2−、3−又は4−クロロフェニル基、2−、3−又は4−ブロモフェニル基、2−、3−又は4−フルオロフェニル基、2−、3−又は4−メチルフェニル基、2−、3−又は4−シアノフェニル基、4−エチルフェニル基、4−tブチルフェニル基、2−、3−又は4−アセトキシフェニル基、2−、3−又は4−アセチルアミノフェニル基、2−、3−又は4−ジメチルアミノフェニル基、4−メトキシカルボニルフェニル基、2−、3−又は4−フェノキシフェニル基、2−、3−又は4−ビフェニル基および3−クロロ−4−アミノフェニル基などが挙げられる。
式(1)においてAが、
(3−6)−COOR7f(R7fは前記と同義である)で表される場合、R7fは好ましくは炭素数1〜4のアルキル基、炭素数2〜4のアルケニル基、又は置換されていてもよいフェニル基(当該フェニル基は、好ましくはハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシ基、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、炭素数2〜4のアルカノイル基、炭素数1〜3のハロアルキル基及び炭素数1〜3のハロアルキルから選択される同一もしくは異なる1〜5個、好ましくは1〜3個の置換基で置換されていてもよい)を表す。更に好ましくはR7fは炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数2〜3のアルケニル基を表す。
式(1)において、Aが以下の基:
(4)−CO−COOR(Rは前記と同義である);
を表す場合、Rは好ましくは炭素数1〜4のアルキル基を、更に好ましくは
1〜2のアルキル基を表す。
式(1)において、Aが以下の基:
(5−1)−CONR9a−OR10a(R9a及びR10aは前記と同義である);
を表す場合、R9a及びR10aは、好ましくは同一もしくは異なって水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数2〜3のアルケニル基又は炭素数2〜3のアルキニル基を表し、更に好ましくはR9a及びR10aは、炭素数1〜3のアルキル基を表す。
式(1)において、Aが以下の基:
(6−1)−CONR12a13a、−CSNR12a13a、−SONR12a13a
(R12a及びR13aは、前記と同義である);
を表す場合、R12aは好ましくは、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数2〜3のアルケニル基、炭素数2〜3のアルコキシカルボニル基で置換された炭素数1〜3のアルキル基、置換されていてもよいフェニル基で置換された炭素数1〜3のアルキル基、又は置換されていてもよいフェニル基を表す。フェニル基の置換基として、好ましくは、ハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、炭素数1〜3のハロアルキル基、炭素数1〜3のハロアルコキシ基、アミノ基、カルバモイル基、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、炭素数2〜4のアルカノイル基、炭素数2〜4のアルコキシカルボニル基、炭素数2〜4のアルカノイルオキシ基等が挙げられる。R13aは好ましくは、水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表すか、或いはR12a及びR13aが結合して隣接する窒素原子とともに、置換されていてもよい飽和もしくは不飽和の単環性含窒素へテロ環を形成している。当該飽和の単環性含窒素へテロ環としては、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン等が挙げられ、当該不飽和の単環性含窒素へテロ環としては、イミダゾール、ピロリン等が挙げられる。
12a及びR13aは、より好ましくは同一もしくは異なる炭素数1〜3のアルキル基を表すか、R12aが水素原子を表しR13aがフェニル基(当該フェニル基は、1〜2個のハロゲン原子、炭素数1〜3のハロアルキル基、ヒドロキシ基、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、炭素数2〜4のアルカノイル基、炭素数2〜4のアルカノイルオキシ基、炭素数2〜4のアルコキシカルボニル基、カルボキシ基、アミノ基又はカルバモイル基で置換されていてもよい)を表す。或いはR12a及びR13aは、好ましくは結合して隣接する窒素原子とともにピロリジン、ピペリジン、モルホリン又はイミダゾールを形成している。
式(1)の化合物は、置換基の種類によっては、全ての互変異性体、幾何異性体、立体異性体を含む概念であり、それらの混合物であってもよい。
すなわち、式(1)の化合物において不斉炭素原子がひとつ以上存在する場合には、ジアステレオマーや光学異性体が存在するが、これらジアステレオマーや光学異性体の混合物や単離されたものも本発明に係わる化合物に含まれる。
薬学上許容される塩としては、酸付加塩および塩基付加塩が挙げられる。例えば、酸付加塩としては、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、ヨウ化水素酸塩、硝酸塩、リン酸塩等の無機酸塩、クエン酸塩、シュウ酸塩、酢酸塩、ギ酸塩、プロピオン酸塩、安息香酸塩、トリフルオロ酢酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、ピルビン酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、パラトルエンスルホン酸塩等の有機酸塩が挙げられる。塩基付加塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、アンモニウム塩等の無機塩基塩、トリエチルアンモニウム塩、トリエタノールアンモニウム塩、ピリジニウム塩、ジイソプロピルアンモニウム塩等の有機塩基塩等が挙げられる。また、アルギニン塩、アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩などの塩基性アミノ酸塩あるいは酸性アミノ酸塩を挙げることができる。
また、式(1)で表される化合物及びその薬学上許容される塩は、水和物、又はエタノール和物等の溶媒和物であってもよく、これらの水和物および/又は溶媒和物も本発明に係わる化合物に包含される。
式(1)で表される化合物は、以下の方法で製造することができる。なお、以下に記載のない出発原料は、以下の方法に準じ、或いは当業者に公知の方法又はそれに準じた方法に従い製造することができる。
(製造方法1)
式(1)の化合物は、例えば以下の方法により製造することができる。
Figure 2011063586
(式中、A、Ar、l、m、nおよびoは前掲と同じものを意味し、Lは脱離基を意味する。)
すなわち、式(1−1)の化合物を、塩基等適当な添加剤の存在下に式(1−2)で表される反応性誘導体と反応させることにより、式(1)の化合物を製造することができる。
Aが、−COR(式中、Rは前掲と同じものを意味する)を表す場合、反応性誘導体としては、式(1−3):
−COOH (1−3)
(式中、Rは前掲と同じものを意味する);
で表されるカルボン酸化合物、当該カルボン酸化合物のアルキルエステル(特にメチルエステル)、活性エステル、酸無水物、酸ハライド(特に酸クロリド)を挙げることができる。
式(1−3)の化合物を用いる場合には、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド、塩酸1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、N,N’−カルボニルジイミダゾール、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウム・ヘキサフルオロフォスフェート、N,N’−カルボニルジコハク酸イミド、1−エトキシカルボニル−2−エトキシ−1,2−ジヒドロキノリン、ジフェニルホスホリルアジド、プロパンホスホン酸無水物のような縮合剤の存在下に反応させることができる。縮合剤として1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド又は塩酸1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドを用いる場合には、N−ヒドロキシコハク酸イミド、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、3−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアジン−4(3H)−オン、N−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミド等を添加して反応させてもよい。
活性エステルの具体例としてはp−ニトロフェニルエステル、ペンタクロロフェニルエステル、ペンタフルオロフェニルエステル、N−ヒドロキシコハク酸イミドエステル、N−ヒドロキシフタルイミドエステル、1−ヒドロキシベンゾトリアゾールエステル、8−ヒドロキシキノリンエステル、2−ヒドロキシフェニルエステルなどが挙げられる。酸無水物としては、対称酸無水物又は混合酸無水物が用いられ、混合酸無水物の具体例としてはクロル炭酸エチル、クロル炭酸イソブチルのようなクロル炭酸アルキルエステルとの混合酸無水物、クロル炭酸ベンジルのようなクロル炭酸アラルキルエステルとの混合酸無水物、クロル炭酸フェニルのようなクロル炭酸アリールエステルとの混合酸無水物、イソ吉草酸、ピバリン酸のようなアルカン酸との混合酸無水物が挙げられる。
式(1−1)の化合物と式(1−2)の化合物との反応は、溶媒中又は無溶媒下に行われる。使用する溶媒は、原料化合物の種類等に従って適宜選択されるべきであるが、例えばベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、シクロペンチルメチルエーテルのようなエーテル類、塩化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン化炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトンのようなケトン類、酢酸エチル、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドが挙げられ、これらの溶媒はそれぞれ単独で、或いは2種以上混合して用いられる。
本反応は必要に応じて塩基の存在下に行われ、塩基の具体例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのような水酸化アルカリ、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのような炭酸アルカリ、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウムのような重炭酸アルカリ、或いはトリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリンのような有機塩基が挙げられるが、式(1−1)の化合物の過剰量で兼ねることもできる。
反応温度は用いる原料化合物の種類等により異なるが、通常約−30℃〜約200℃、好ましくは約−10℃〜約150℃である。
製造方法1に記載の式(1−1)の化合物は、式(1)においてAが水素原子を表す化合物(中間体)に相当し、以下の製造方法2又は製造方法3に示される方法により製造することができる。
(製造方法2)
Figure 2011063586
〔式中、A、Ar、l、m、nおよびoは前掲と同じものを意味し、L、L及びLは加水分解もしくは加水素分解により脱離し得る保護基を意味し、L及びL、L及びLはそれぞれ異なる反応条件で脱保護可能であり、Lは−CH−L(Lは脱離基を意味する)、ホルミル基、又はカルボキシ基を意味する〕
(製造方法3)
Figure 2011063586
(式中、A、Ar、l、m、n、o、L、L、L及びLは前掲と同じものを意味する)
以下上記の製造方法2又は3における工程1〜工程10について説明する。
1)脱保護反応
工程1、工程3、工程5、工程6、工程8及び工程10は脱保護反応を行なう工程である。製造方法2及び製造方法3において、L、L及びLで用いられる保護基のうち、加水分解により脱離し得る保護基としては、例えば、エトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、アセチル基、ベンゾイル基、トリフルオロアセチル基、ベンジルオキシカルボニル基、3−もしくは4−クロロベンジルオキシカルボニル基、トリフェニルメチル基、メタンスルホニル基、p−トルエンスルホニル基等が挙げられ、加水素分解により脱離し得る保護基としては、例えばベンジルオキシカルボニル基、3−もしくは4−クロロベンジルオキシカルボニル基、ベンジルスルホニル基等が挙げられる。
加水分解による脱保護は常法に従って行うことができ、例えば適当な溶媒中で酸性又は塩基性条件下に水と接触することにより行われる。溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノールのようなアルコール類、アセトニトリル、ジオキサン、水又はこれらの混液が用いられる。酸の具体例としては、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸のような鉱酸、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸のような有機酸が挙げられる。塩基の具体例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのような水酸化アルカリ、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのような炭酸アルカリが挙げられる。反応温度は通常約0℃〜150℃である。
また、加水素分解による脱保護は常法に従って行うことができ、例えば適当な溶媒中でパラジウム炭素、ラネーニッケル等の触媒の存在下、水素又はギ酸アンモニウムやシクロヘキセン等の水素供与体存在下で反応させることにより行われる。溶媒としては、例えばエタノール、メタノールのようなアルコール類、水、酢酸、ジオキサン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミドなどが用いられる。反応温度は通常約0℃〜約80℃であり、常圧又は加圧下に行われる。
尚、Lで表される保護基は、Lとは異なる条件で脱保護され、かつLとも同様に異なった条件で脱保護される保護基である。例えば、「LHN−」がフタルイミド基を表し、Lがt−ブトキシカルボニル基を表し、Lがアセチル基を表す場合等が挙げられる。
2)アルキル化反応
製造方法2及び製造方法3の製造中間体である式(2−3)の化合物においてLが−CH−L(Lは脱離基を表す)を表す場合、工程2及び工程9は、アルキル化反応であり、溶媒中又は無溶媒下に行われる。使用する溶媒は、原料化合物の種類等に従って適宜選択されるべきであるが、例えばベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、シクロペンチルメチルエーテル、ジオキサンのようなエーテル類、塩化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン化炭化水素類、エタノール、イソプロパノール、エチレングリコールのようなアルコール類、アセトン、メチルエチルケトンのようなケトン類、酢酸エチル、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドが挙げられ、これらの溶媒はそれぞれ単独或いは2種以上混合して用いられる。
本反応は必要に応じて塩基の存在下に行われ、塩基の具体例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのような水酸化アルカリ、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのような炭酸アルカリ、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウムのような重炭酸アルカリ、或いはトリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリンのような有機塩基が挙げられるが、アルキル化の基質となるアミンの過剰量で兼ねることも可能である。
の脱離基としては、例えば塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子、メタンスルホニルオキシ基等のアルキルスルホニルオキシ基、ベンゼンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシ等のアリールスルホニルオキシ基が挙げられるが、ハロゲン原子、特に塩素および臭素、又はメタンスルホニルオキシおよびp−トルエンスルホニルオキシが好ましい。Lが塩素又は臭素であるときは、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウムのようなアルカリ金属ヨウ化物を添加すると反応は円滑に進行する。反応温度は用いる原料化合物の種類等により異なるが、通常約0℃〜約200℃、好ましくは約20℃〜約150℃である。
式(2−3)の化合物は、市販されているか、或いは公知の方法により製造することができる。すなわち、対応する式(2−3a)のアルコール誘導体を常法によって脱離基に変換して式(2−3b)で表される化合物を製造することができる。
Figure 2011063586
(式中、n、o、L及びLは前掲と同じものを意味する)
例えば、式(2−3a)の化合物を四塩化炭素もしくは四臭化炭素及びトリフェニルホスフィンと反応させることにより、Lが塩素原子もしくは臭素原子を表す化合物を製造できる。また、式(2−3a)の化合物を塩基の存在下に塩化ベンゼンスルホニル等の塩化スルホニル化合物と反応させることによりLがアリールスルホニルオキシ基やアルキルスルホニルオキシ基を表す化合物を製造できる。
3)還元的アルキル化反応
製造方法2及び製造方法3の製造中間体である式(2−3)の化合物においてLがホルミル基を表す場合、工程2及び工程9は還元的アルキル化反応であり、触媒量の酸の存在下、酸化白金を触媒とした接触還元、或いはピリジンボラン、トリエチルボランのようなボラン錯体、水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシヒドロホウ酸ナトリウム又は水素化シアノホウ素ナトリウム存在下に行われる。使用する溶媒は、前記2)で使用される溶媒が用いられる。使用される酸としてはp−トルエンスルホン酸などが用いられる。反応温度は、通常約0℃〜約100℃、好ましくは約20℃〜約80℃である。
ここで用いられる式(2−3)の化合物は、市販されているか、或いは公知の方法により製造することができる。すなわち、対応する式(2−3a)のアルコール誘導体を常法によって酸化して式(2−3c)のホルミル誘導体を製造することができる。例えば、式(2−3a)の化合物をホスゲン、ジメチルスルホキシド及びトリエチルアミンで酸化することができる。又は、対応するカルボン酸もしくはそのエステルを常法によって還元することによっても式(2−3c)の化合物を製造することができる。例えば、式(2−3d)の化合物をDIBAH(ジイソブチルアルミニウムヒドリド)で還元することができる。
Figure 2011063586
(式中、n、o、L及びLは前掲と同じものを意味する)
尚上記工程で用いられる式(2−3d)で表される化合物は、市販されているか、或いは公知の方法により製造することができる。
4)アミド化反応
製造方法2及び製造方法3の製造中間体である式(2−3)の化合物においてLがカルボキシ基を表す場合、工程2は、アミド化反応の後還元反応を行う工程である。当該アミド化反応は、上記製造方法1に記載された方法で行うことができる。還元反応については、下記5)に記載の方法で行なうことができる。
また、製造方法2における工程4、及び製造方法3における工程7におけるアミド化反応は、以下の方法で行うことができる。すなわち、式(2−7)の化合物は、式(2−5)の化合物を、式(2−6)の化合物又はその反応性誘導体と反応させることにより製造することができる。また、式(3−2)の化合物は、式(3−1)の化合物を、式(2−6)の化合物又はその反応性誘導体と反応させることにより製造することができる。
式(2−6)の化合物の反応性誘導体としては、例えば低級アルキルエステル(特にメチルエステル)、活性エステル、酸無水物、酸ハライド(特に酸クロリド)を挙げることができる。活性エステルの具体例としてはp−ニトロフェニルエステル、ペンタクロロフェニルエステル、ペンタフルオロフェニルエステル、N−ヒドロキシコハク酸イミドエステル、N−ヒドロキシフタルイミドエステル、1−ヒドロキシベンゾトリアゾールエステル、8−ヒドロキシキノリンエステル、2−ヒドロキシフェニルエステルなどが挙げられる。酸無水物としては、対称酸無水物又は混合酸無水物が用いられ、混合酸無水物の具体例としてはクロル炭酸エチル、クロル炭酸イソブチルのようなクロル炭酸アルキルエステルとの混合酸無水物、クロル炭酸ベンジルのようなクロル炭酸アラルキルエステルとの混合酸無水物、クロル炭酸フェニルのようなクロル炭酸アリールエステルとの混合酸無水物、イソ吉草酸、ピバリン酸のようなアルカン酸との混合酸無水物が挙げられる。
式(2−6)で表されるカルボン酸そのものを用いる場合には、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド、塩酸1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、N,N’−カルボニルジイミダゾール、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウム・ヘキサフルオロフォスフェート、N,N’−カルボニルジコハク酸イミド、1−エトキシカルボニル−2−エトキシ−1,2−ジヒドロキノリン、ジフェニルホスホリルアジド、プロパンホスホン酸無水物のような縮合剤の存在下に反応させることができる。縮合剤として1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド又は塩酸1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドを用いる場合には、N−ヒドロキシコハク酸イミド、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、3−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアジン−4(3H)−オン、N−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミド等を添加して反応させてもよい。
式(2−6)で表されるカルボン酸そのものもしくはその反応性誘導体と、式(2−5)の化合物もしくは式(3−1)の化合物との反応は、溶媒中又は無溶媒下に行われる。使用する溶媒は、原料化合物の種類等に従って適宜選択されるべきであるが、例えばベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、シクロペンチルメチルエーテル、ジオキサンのようなエーテル類、塩化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン化炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトンのようなケトン類、酢酸エチル、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドが挙げられ、これらの溶媒はそれぞれ単独或いは2種以上混合して用いられる。
本反応は必要に応じて塩基の存在下に行われ、塩基の具体例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのような水酸化アルカリ、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのような炭酸アルカリ、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウムのような重炭酸アルカリ、或いはトリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリンのような有機塩基が挙げられるが、式(2−5)の化合物もしくは式(3−1)で表される化合物の過剰量で兼ねることもできる。
反応温度は用いる原料化合物の種類等により異なるが、通常約−30℃〜約200℃、好ましくは約−10℃〜約150℃である。
尚、式(2−6)の化合物は、例えば特開平11−209347号公報、特開平11−217372号公報および特開平11−228541号公報に記載の方法により製造することができる。
5)還元反応
製造方法2の工程2において、アミド化反応に続いて行われる還元反応は適当な還元剤を用いて溶媒中で行われる。即ち、本反応で使用する還元剤としては、例えばジボラン、水素化リチウムアルミニウムおよびそのアルコキシ錯体又は遷移金属塩、塩化アルミニウム、三フッ化ホウ素、オキシ塩化リン或いはカルボン酸(例えば酢酸、トリフルオロ酢酸)を添加した水素化ホウ素ナトリウム等が挙げられる。本還元反応はジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、シクロペンチルメチルエーテル、ジメトキシエタン、ジオキサン、ジグライムのようなエーテル類、トルエン、クロロホルム、塩化メチレンのような溶媒中で行われ、用いる還元剤の種類により適宜選択される。反応温度は還元剤の種類等により異なるが、通常、約0℃〜約160℃であるが、約10℃〜80℃が好ましい。
上記製造方法2及び製造方法3における式(2−1)で表される原料化合物は、市販されているか、或いは公知の方法により製造することができる。
(製造方法4)
式(1)において、Aが、−CONR1213、−CSNR1213又は−SONR1213(式中、R12及びR13は前掲と同じものを意味する)を表す場合、製造方法1と同様の反応で製造することができる。前記式(1−2)で表される反応性誘導体として、Lがハロゲン原子を表す化合物を用いることができる。当該ハロゲン原子としては、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる、更に好ましくは塩素原子が挙げられる。
式(1−1)で表される化合物と式(1−2)で表される化合物との反応は、溶媒中又は無溶媒下に行われる。使用する溶媒は、原料化合物の種類などに従って適宜選択されるべきであるが、例えばベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、シクロペンチルメチルエーテル、ジオキサンのようなエーテル類、塩化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン化炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトンのようなケトン類、酢酸エチル、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドが挙げられ、これらの溶媒はそれぞれ単独で、或いは2種以上混合して用いられる。
本反応は必要に応じて塩基の存在下に行われ、塩基の具体例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのような水酸化アルカリ、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのような炭酸アルカリ、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウムのような重炭酸アルカリ、或いはトリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリンのような有機塩基が挙げられるが、式(1−1)の化合物の過剰量で兼ねることも可能である。反応温度は用いる原料化合物の種類などにより異なるが、通常約−20℃〜約150℃、好ましくは約−10℃〜約80℃である。
式(1)においてAが−CONR1213である化合物は、Synth. Commun., 1996, 26, 4253 に記載の方法に従い、クロル炭酸クロロメチルとA−Hを反応させて得られるクロロメチルカルバメート化合物と、式(1−1)で表される化合物とを、上記の製造方法と同様の条件で反応させることによっても得ることができる。この反応のおいては、溶媒としてエタノールのようなアルコール類も使用することができる。
ここで式(1−2)で表される化合物は市販されているか、或いは公知の方法により製造することができる。
(製造方法5)
Aが、−CONHR12、又は−CSNHR12(式中、R12は前掲と同じものを意味する)を表す場合、式(1)の化合物は、前記式(1−1)の化合物に、下記式(1−5)の化合物、又は式(1−6)の化合物:
O=C=N−R12 (1−5)
S=C=N−R12 (1−6)
(式中、R12は前掲と同じものを意味する);
で表される化合物を反応させることにより製造することができる。
式(1−1)で表される化合物と式(1−5)又は(1−6)で表される化合物との反応は、溶媒中又は無溶媒下に行われる。使用する溶媒は、原料化合物の種類などに従って適宜選択されるべきであるが、例えば前記製造方法2で述べた溶媒を用いることができる。反応温度は用いる原料化合物の種類などにより異なるが、通常約0℃〜約250℃、好ましくは約25℃〜約200℃である。
式(1−5)又は(1−6)で表される化合物は、市販されているか、或いは公知の方法により製造することができる。
(製造方法6)
Aが、−CONR1213、又は、−CSNR1213(式中、R12及びR13は前掲と同じものを意味する)を表す場合、式(1)の化合物はまた、下記の製造方法:
Figure 2011063586
(式中、Zは−CO−又は−CS−を意味し、Lは脱離基を意味し、Ar、l、m、nおよびoは前掲と同じものを意味する。)
で製造することができる。
この反応は、溶媒中又は無溶媒下に行われる。使用する溶媒は、原料化合物の種類などに従って適宜選択されるべきであるが、例えば前記製造方法2、2)で述べた溶媒を用いることができる。反応温度は用いる原料化合物の種類などにより異なるが、通常約0℃〜約250℃、好ましくは約25℃〜約200℃である。
式(1−7)の化合物は、前記式(1−1)で表される化合物に、製造方法2、2)で用いたような塩基の存在下、N,N’−カルボニルジイミダゾール、ホスゲン、ジホスゲン、トリホスゲン、チオホスゲン、塩化スルフリル、炭酸ジ(2−ピリジル)、炭酸N,N’−ジスクシンイミジル、炭酸ビス(4−ニトロフェニル)、炭酸ビス(トリクロロメチル)、フェノキシカルボニルテトラゾール、クロル炭酸フェニル、クロル炭酸クロロメチル、クロル炭酸2,4,5−トリクロロフェニル、クロル炭酸トリクロロメチル、クロル炭酸1−クロロエチル、クロル炭酸1,2,2,2−テトラクロロエチル、クロル炭酸ノルボルン−5−エン−2,3−ジカルボキシイミジルなどを反応させることにより製造することができ、脱離基Lは上記記載の試薬に依存する。例えば、N,N’−カルボニルジイミダゾールを用いるならばLはイミダゾール基であり、ホスゲンを用いるならばLは塩素原子である。本反応は前記製造方法2、2)で述べた溶媒および反応条件で行うことができる。
式(1−8)の化合物は、市販されているか、或いは公知の方法により製造することができる。
(製造方法7)
式(1)においてAが−SO(Rは前掲と同じである)で表される化合物は、前記式(1−1)で表される化合物に、下記式(1−9):
−SO−R (1−9)
(式中、L及びRは前掲と同じものを意味する);
で表される化合物を反応させることにより製造することができる。
式(1−1)で表される化合物と式(1−9) で表される化合物との反応は、溶媒中又は無溶媒下に行われる。使用する溶媒は、原料化合物の種類などに従って適宜選択されるべきであるが、例えばベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、シクロペンチルメチルエーテル、ジオキサンのようなエーテル類、塩化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン化炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトンのようなケトン類、酢酸エチル、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドが挙げられ、これらの溶媒はそれぞれ単独で、或いは2種以上混合して用いられる。
本反応は必要に応じて塩基の存在下に行われ、塩基の具体例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのような水酸化アルカリ、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのような炭酸アルカリ、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウムのような重炭酸アルカリ、或いはトリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリンのような有機塩基が挙げられるが、式(1−1)の化合物の過剰量で兼ねることも可能である。反応温度は用いる原料化合物の種類などにより異なるが、通常約−20℃〜約150℃、好ましくは約−10℃〜約80℃である。
式(1−9)で表される化合物は市販されているか、或いは公知の方法により製造することができる。
(製造方法8)
式(1)においてAが置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基又は置換されていてもよいアルキニル基で表される化合物は、上記式(1−2)で表される化合物もしくは式(1−10)で表される化合物:
OHC−A (1−10)
(式中、Aは置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基又は置換されていてもよいアルキニル基を意味する);
を反応させることにより製造することができる。
式(1−1)で表される化合物と式(1−2)で表される化合物の反応は、上記の製造方法2、2)におけるアルキル化反応により行なうことができる。式(1−1)で表される化合物と式(1−10)で表される化合物の反応は、上記の製造方法2、3)における還元的アルキル化反応により行なうことができる。
式(1−2)又は式(1−10)で表される化合物は市販されているか、或いは公知の方法により製造することができる。
(製造方法9)
式(1)において、Aがシアノ基で表される化合物は、前記式(1−1)で表される化合物に、下記式(1−11):
−CN (1−11)
(式中、Lの定義は前掲と同じものを意味する。);
で表される化合物を反応させることにより製造することができる。
式(1−1)で表される化合物と式(1−11)で表される化合物との反応は、下記の製造方法2、2)に記載のアルキル化反応と同様な条件下で行うことができる。
式(1−11)で表される化合物は市販されているか、或いは公知の方法により製造することができる。
(製造方法10)
式(1)の化合物は、式(2−6)の化合物又はその反応性誘導体と、式(10−1):
Figure 2011063586
(式中、A、l、m、nおよびoは前掲と同じものを意味する。)
で表される化合物を反応させることにより製造することもできる。
式(2−6)の化合物の反応性誘導体としては、前記式(1−3)の化合物の反応性誘導体と同じものを例示することができる。また、式(2−6)で表されるカルボン酸化合物又はその反応性誘導体を用いて式(10−1)の化合物と反応させる場合の反応条件についても、前記式(1−3)の化合物と式(1−1)の化合物の反応と同様の反応条件が挙げられる。
(製造方法11)
式(10−1)で表される化合物は、例えば下記の製造工程により製造することができる。
Figure 2011063586
(式中、L、L、A、l、m、nおよびoは前掲と同じものを意味する。)
上記の工程2は、上記の製造方法1〜9のいずれかに記載の方法を用いることができる。また、工程1および工程3は上記製造方法2、1)の脱保護反応を用いて行うことができる。
式(11−1)及び式(11−2)の化合物は、下記参考例12〜19に記載の方法により製造することもできる。
(製造方法12)
式(1)の化合物は、以下の製造方法で製造することもできる。
Figure 2011063586
(式中、Ar、A、l、m、n、o、Lは前記と同義である)
すなわち、前記製造方法3に記載の式(3−3)で表される化合物と、式(12−1)で表される化合物を反応させることにより式(1)の化合物を製造することができる。反応条件等は、前記製造方法2の工程2及び製造方法3の工程9を参照すればよい。
式(12−1)で表される化合物は、例えば下記の製造方法で製造することができる。すなわち、式(12−3)の化合物から上記製造方法2及び3に記載の方法で式(12−7)の化合物を経由して製造できる。
Figure 2011063586
(式中、A、n、o及びLは前記と同義であり、Lは保護基を表す)
式(12−3)の化合物は市販されているか、或いは公知の方法により製造することができる。工程1、2及び4の保護・脱保護反応は、上記製造方法2、1)を参照すればよい。但し、保護基Lと保護基Lとは異なった条件で脱保護される保護基を選ばねばならない。
工程3は、式(12−5)で表される化合物を上記製造方法1〜9に記載された反応と同様の条件下で反応させることにより式(12−6)で表される化合物を製造する工程である。
式(12−7)の化合物は、上記製造方法2及び製造方法3に記載の方法で、式(12−1)の化合物へ導くことができる。
式(1)においてAが−CSR、−COOR又は−CO−CORで表される化合物は、製造方法1と同様の方法で製造することができる。
式(1)においてAが−CO−COOR表される化合物は、製造方法1と同様の方法、又は製造例110に記載された方法で製造することができる。
式(1)においてAが−CONR−OR10表される化合物は、製造方法1と同様の方法、又は製造例205に記載された方法で製造することができる。
式(1)の化合物は、原料化合物の選定、反応・処理条件等により、遊離塩基又は酸付加塩の形で得られる。酸付加塩は、常法、例えば炭酸アルカリ、水酸化アルカリのような塩基で処理することにより、遊離塩基に変えることができる。一方、遊離塩基は、常法に従って各種の酸と処理することにより酸付加塩に導くことができる。
また、式(1)の化合物、又はその中間体がアミノ基、カルボキシ基、ヒドロキシ基、又はオキソ基等の官能基を有している場合、必要に応じて保護、脱保護の技術を用いることができる。好適な保護基、保護する方法、および脱保護する方法としては、上記製造方法2、1)に挙げられたものの他、化学の分野、特にペプチド化学の分野において常用されるものが使用できる。例えば「Protective Groups in Organic Chemistry, T. W. Greene, Wiley-Interscience, New York, 2nd edition, 1991」等に詳細に記載されている。保護基で保護された式(1)の化合物又は保護基で保護されたその中間体もまた、本発明に係わる化合物に包含される。
本発明に係わる式(1)の化合物、又はそれを製造するための中間体は当業者に公知の方法で精製することができる。例えば、カラムクロマトグラフィー(例えば、シリカゲルカラムクロマトグラフィー、もしくはイオン交換カラムクロマトグラフィー)、再結晶又は再沈殿等で単離、精製することができる。
本発明に係わる式(1)の化合物において、1つ以上の不斉点がある場合、通常の方法に従って、その不斉点を有する原料を用いるか、又は途中の段階で不斉を導入することにより製造することができる。例えば、光学異性体の場合、光学活性な原料を用いるか、製造工程の適当な段階で光学分割などを行うことで得ることができる。光学分割法として例えば、式(1)の化合物もしくはその中間体が塩基性基を有する場合、適当な溶媒中で、例えば、マンデル酸、N−ベンジルオキシアラニン、乳酸、酒石酸、o−ジイソプロピリデン酒石酸、リンゴ酸、カンファースルフォン酸又はブロモカンファースルフォン酸等の光学活性な酸と塩を形成させるジアステレオマー法により行うことができる。式(1)の化合物もしくはその中間体が酸性基を有する場合は、例えばα−フェネチルアミン、キニン、キニジン、シンコニジン、シンコニン、ストリキニーネ等の光学活性な塩基と塩を形成させることにより行うこともできる。光学分割した塩は通常の方法で酸又は塩基で処理し式(1)の化合物として得ることができる。
式(1)の化合物、又はその薬学上許容される塩は、セロトニン4受容体に対するアゴニスト作用を有し、医薬組成物の有効成分として有用である。
以下に、本発明に係わる代表的な化合物の薬理作用についての試験結果を示す。
試験例1:セロトニン4(5−HT)受容体結合試験
5−HT受容体結合試験および受容体膜標品の調製は、Grossmanらの方法[British J. Pharmacol.,(1993)109, 618参照]に準拠して行った。
Slc−Hartley系モルモット(体重300〜400g)を断頭後、速やかに脳を取り出し、線条体を分離した。得られた組織に15倍量のヘペス(Hepes)緩衝液(50mM、pH7.4、4℃)を加え、テフロン(登録商標)ホモジナイザーでホモジナイズし、48,000xg(4℃)で15分間遠心分離した。得られた沈渣に、ヘペス緩衝液を組織の湿重量30mgに対し1mlの割合で加えて懸濁し、受容体膜標品とした。
アッセイチューブには、0.1nMの[H]−GR113808{化学名:[1−[2−(メチルスルホニルアミノ)エチル]−4−ピペリジニル]メチル 1−メチルインドール−3−カルボキシレ−ト}、受容体膜標品および試験化合物又は30μMセロトニンを含むヘペス緩衝液(50mM、pH7.4、4℃)1mlを入れ、37℃で30分間インキュベーションを行った。反応の停止は、0.1%ポリエチレンイミンに1時間浸しておいたワットマンGF/Bフィルター上にブランデル セル ハーベスターを用いて急速濾過を行い、氷冷した50mM Tris−HCl(pH7.7)4mlで3回洗浄することにより行った。放射活性は、濾過後のフィルターにACS IIシンチレーターを加えた後、液体シンチレーションカウンターで測定した。
H]−GR113808の全結合量から非特異的結合を引いた特異的結合に対する試験化合物の阻害率から50%阻害濃度(IC50)を求めた。セロトニン4(5−HT)受容体結合試験の結果を表1に示す。尚、表中「試験化合物」とは下記の製造例番号を意味する。
Figure 2011063586
試験例2:マウス排便試験
Slc−ddy系雄性マウス(体重25〜30g)を使用し、実験開始まで餌と水は自由に摂取させた。
マウス1群25匹を5グループに分け、各グループ5匹のマウスをそれぞれ絶食ケージに移し、約1時間新しい環境に順応させた。その後、0.5%トラガント液に懸濁した試験化合物3 mg/kgを経口投与し、30、60、120分後に各グループの便の重量を測定した。マウス排便試験の結果を表2に示す。尚、表中「試験化合物」とは下記の製造例番号を意味する。
又、効力判断は対照群と試験化合物との間でDunnett検定により処理した。
−:作用なし、+:中程度促進(p<0.05)、++:著明促進(p<0.01)
Figure 2011063586
試験例3:モルモット心電図試験
Slc−Hartley系雄性モルモットを麻酔し、人工呼吸下、心電図(第II誘導)を計測した。薬液は頚静脈に留置したカニューレより、流速0.2ml/kg/minで15分間静脈内持続注入した。QTcを5%延長させる用量(ED5%)を表3に示す。尚、表中「試験化合物」とは下記の製造例番号を意味する。
Figure 2011063586
上記試験から明らかなように、式(1)で表される本発明に係わる化合物、又はその薬学上許容される塩は、(1)5−HT受容体に対して強力な親和性を示し、(2)経口投与で強い排便促進作用等の消化管運動促進作用を有し、(3)心臓に対する影響(QTc延長)がないため、安全性の高い5−HT受容体作動薬として、5−HT受容体の刺激が欠乏したことに起因する疾患又は障害の治療および予防に用いることができる。
具体的には、以下の(i)〜(v)の疾患又は症状が挙げられる:
(i)例えば、過敏性腸症候群、弛緩性便秘、常習性便秘、慢性便秘、モルヒネや抗精神病薬等の薬剤誘発による便秘、パーキンソン氏病に伴う便秘、多発性硬化症に伴う便秘、糖尿病に伴う便秘、又は造影剤による便秘もしくは排便障害(内視鏡検査或いはバリウム腸注X線検査時の前処置として)等の消化器系の疾患;
(ii)機能性ディスペプシア、急性・慢性胃炎、逆流性食道炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃神経症、術後の麻痺性イレウス、老人性イレウス、非びまん性胃食道逆流症、NSAID潰瘍、糖尿病性胃不全麻痺、胃切除後症候群、又は偽性腸閉塞等の消化器系の疾患;
(iii)上記(i)及び(ii)に記載の消化器系疾患、強皮症、糖尿病、食道・胆道系疾患における食欲不振、悪心、嘔吐、腹部膨満感、上腹部不快感、腹痛、胸やけ、又は曖気等の消化器系の症状;
(iv)統合失調症、アルツハイマー病、うつ病、記憶障害、不安などの精神神経系疾患;
(v)尿路閉塞、又は前立腺肥大などによる排尿障害を伴う泌尿器系疾患。
このように、本発明に係わる化合物は、上記の各種疾患、特に消化器系疾患や上記の各種疾患の治療等に伴う種々の消化器機能異常の治療および予防に用いることができる。すなわち、本発明に係わる化合物は、消化管(特に結腸、直腸の下部消化管)に対して優れた運動促進作用を示すことから、強い排便促進作用を有する、消化管運動促進薬又は消化管機能改善薬として特に上記(i)に記載された疾患の治療又は予防薬として有用である。
尚、本明細書において「予防薬とは、投与時点では疾患に罹患していないもしくは健康状態が悪くない患者に対して疾患への罹患や症状の悪化を防止するために投与されるものである。「予防」は、特に以前に疾患の症状があった人や、疾患に罹患するリスクが増えていると考えられる人に対して適切であると期待されている。
式(1)の化合物又はその薬学上許容される塩の投与形態については特に限定は無く、経口投与、非経口投与或いは直腸内投与のいずれでもよい。投与量は、化合物の種類、投与方法、患者の症状・年齢等により異なるが、通常0.01〜30 mg/kg/日、好ましくは0.05〜10 mg/kg/日の範囲である。1日の投与回数は、1回又は1日に数回、例えば各回1、2又は3用量を与える。
経口投与用の製剤としては、例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤、細粒剤、液剤、懸濁剤等を挙げることができ、非経口投与用の製剤としては、例えば、注射剤、点滴剤、坐剤(直腸内投与剤)、経鼻剤、舌下剤、経皮吸収剤[ローション剤、乳液剤、軟膏剤、クリーム剤、ゼリー剤、ゲル剤、貼付剤(テープ剤、経皮パッチ製剤、湿布剤等)、外用散剤等]等を挙げることができる。
製剤用担体としては、製剤分野において常用され、かつ式(1)で表される化合物又はその薬学上許容される塩と反応しない物質が用いられる。すなわち、式(1)で表される化合物又はその薬学上許容される塩を含有する医薬組成物は、賦形剤、結合剤、滑沢剤、安定剤、崩壊剤、緩衝剤、溶解補助剤、等張化剤、溶解補助剤、pH調節剤、界面活性剤、乳化剤、懸濁化剤、分散剤、沈殿防止剤、増粘剤、粘度調節剤、ゲル化剤、無痛化剤、保存剤、可塑剤、経皮吸収促進剤、老化防止剤、保湿剤、防腐剤、香料等の製剤用担体を含有することができ、2種以上の製剤用担体を適宜選択して用いることもできる。
製剤用担体として、具体的には、例えば乳糖、イノシトール、ブドウ糖、ショ糖、果糖、マンニトール(マンニット)、デキストラン、ソルビトール(ソルビット)、シクロデキストリン、デンプン(馬鈴薯デンプン、コーンスターチ、アミロペクチン等)、部分アルファー化デンプン、白糖、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム、アルギン酸ソーダ、結晶セルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルデンプン、カルボキシメチルセルロースカルシウム、イオン交換樹脂、メチルセルロース、ゼラチン、アラビアゴム、プルラン、ヒドロキシプロピルセルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ゼラチン、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム、セトステアリルアルコール、ワックス、パラフィン、タルク、トラガント、ベントナイト、ビーガム、カルボキシビニルポリマー、酸化チタン、脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ラウリル硫酸ナトリウム、グリセリン、脂肪酸グリセリンエステル、精製ラノリン、グリセロゼラチン、ポリソルベート、マクロゴール、スクワラン、シリコーンオイル、植物油(ごま油、オリーブ油、大豆油、綿実油、ヒマシ油など)、液体パラフィン(流動パラフィン)、軟パラフィン、白色ワセリン、黄色ワセリン、パラフィン、羊毛脂、ロウ(蜜蝋、カルナウバロウ、サラシミツロウなど)、水、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセロール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セチルアルコール、エタノール、塩化ナトリウム、水酸化ナトリウム、塩酸、クエン酸、ラウリル酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベンジルアルコール、グルタミン酸、グリシン、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、p−ヒドロキシ安息香酸エステル類、コレステロールエステル、エチレングリコールモノアルキルエステル、プロピレングリコールモノアルキルエステル、モノステアリン酸グリセリン、ソルビタン脂肪酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、カルボキシポリメチレン、サッカリン、ストロベリーフレーバー、ペパーミントフレーバー、カカオ脂、ポリイソブチレン、酢酸ビニル共重合体、アクリル系共重合体、クエン酸トリエチル、クエン酸アセチルトリエチル、フタル酸ジエチル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジブチル、アセチル化モノグリセリド、ジエチレングリコール、ドデシルピロリドン、尿素、ラウリル酸エチル、エイゾン、カオリン、ベントナイト、酸化亜鉛、アガロース、カラギーナン、アカシアゴム、キサンタンガム、ラウリン酸カリウム、パルミチン酸カリウム、ミリスチン酸カリウム、セチル硫酸ナトリウム、ヒマシ油硫酸化物(ロート油)、Span(ステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン等)、Tween(ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート65、ポリソルベート80、ポリソルベート85、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(いわゆるHCO)、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、ポロキサマー(いわゆるプルロニック)、レシチン(ホスファチジルコリン、ホスファチジルセリンなどレシチンから単離された精製リン脂質をも含む)、レシチンの水素添加物等が挙げられる。
式(1)の化合物又はその薬学上許容される塩は上記の如き医薬用途に使用する場合、通常、製剤用担体と混合して調製した製剤の形で投与され、製剤は通常の方法に従って調製される。例えば、式(1)の化合物又はその薬学上許容される塩を有効成分として0.01〜99重量%、好ましくは0.05〜80重量%、更に好ましくは0.1〜70%重量%、更に好ましくは0.1〜50重量%含有する医薬組成物とすることができる。これらの製剤はまた、治療上価値ある他の成分を含有していてもよい。
式(1)の化合物、その薬学上許容される塩、又はこれらを含む医薬組成物は、本明細書に記載された疾患の治療のために、逐次もしくは同時に、1又は複数の以下の他の薬剤と組み合わせて投与する併用療法を包含する。
具体的には、便秘を伴う消化器系疾患の場合には、例えば、硫酸マグネシウム、酸化マグネシウム、クエン酸マグネシウム等の塩類下剤、例えば、ジオクチルソジウム、スルホサクシネート、カサンスラノール等の浸潤性下剤、例えば、カルメロース等の膨張性下剤、例えば、ビサコジル、ピコスルファー、センナ、センノサイド等の大腸刺激性下剤、例えば、ひまし油等の小腸刺激性下剤、例えば、マグコロール、ニフレック等の腸管洗浄剤等が挙げられる。
機能性ディスペプシア、急性・慢性胃炎、逆流性食道炎、非びまん性胃食道逆流症、糖尿病性胃不全麻痺、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、NSAID潰瘍、胃神経症、術後の麻痺性イレウス、老人性イレウス、胃切除後症候群、又は偽性腸閉塞等の消化器系の疾患では、例えば、オメプラゾール、ラベプラゾール、ランソプロゾール等のプロトンポンプ阻害剤や、例えば、シメチジン、ラニチジン、ファモチジン等のヒスタミンH受容体阻害剤等の制酸剤、例えば、モサプリド、ドンペリドン等の消化管機能調整剤、胃粘膜保護剤、整腸剤等が挙げられる。うつ病・不安では、例えば、パロキセチン、サートラリン等の選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)、例えば、ベンラファキシン、デュロキセチン等のセロトニン−ノルエピネフリン再取り込み阻害剤(SNRI)、例えば、アミトリプチリン、イミプラミン等の三環系抗うつ剤、例えば、ミアンセリン、マプロチリン等の四環系抗うつ剤等の抗うつ・抗不安剤が挙げられる。記憶障害では、例えば、ドネペジル、リバスチグミン等のコリンエステラーゼ阻害剤、例えば、メマンチン等の認知障害改善薬が挙げられる。前立腺肥大症に伴う排尿障害では、例えば、タムスロシン、テラゾシン等の排尿障害治療薬等が挙げられる。
以下に参考例および製造例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの製造例に限定されるものではない。化合物の同定は元素分析値、マス・スペクトル、IRスペクトル、液体クロマトグラフ質量分析(LC−MS)、水素核磁気共鳴吸収スペクトル(H−NMRスペクトル)、粉末エックス線回折測定(XRD)等を用いることで行った。粉末エックス線回折装置は、スペクトリス社製X'Pert Pro(エキスパートプロ)を用いて回折角度2シータ4度〜65度の範囲でCuKα1線(波長1.54060オングストローム)、X線管電流40ミリアンペア、電圧45キロボルト、ステップ0.01700度、測定時間101.41770秒/ステップの条件にて測定した。
また、以下の参考例および製造例において、記載の簡略化のために次の略号を使用することもある。
Me:メチル、Et:エチル、Pr:プロピル、Pr:イソプロピル、Bu:ブチル、Bu:イソブチル、Bu:tert−ブチル、Ph:フェニル、Ac:アセチル、Boc:tert−ブトキシカルボニル、THF:テトラヒドロフラン、E:エタノール、M:メタノール、IP:イソプロパノール、A:アセトン、H:ヘキサン、DE:ジエチルエーテル、EA:酢酸エチル、DIP:ジイソプロピルエーテル、AN:アセトニトリル、DMF:N,N−ジメチルホルムアミド、TEA:トリエチルアミン、s:単一線、d:二重線、t:三重線、q:四重線、quint:五重線、dd:二個の二重線、td:三個の二重線、ddd:四個の二重線、sex:六重線、m:多重線、br s:幅広い一重線、br d:幅広い二重線、br t:幅広い三重線、br q:幅広い四重線、brdd:幅広い二個の二重線、J:結合定数。
参考例1:
1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−〔(p−トルエンスルホニルオキシ)メチル〕アゼチジンの製造:
Figure 2011063586
(1)1−ジフェニルメチル−3−ヒドロキシアゼチジン1.0gおよびTEA1.11mlの塩化メチレン5ml溶液に塩化メタンスルホニル0.72gの塩化メチレン5ml溶液を氷冷却下、20分かけて滴下した。終了後、反応液の内温を室温に昇温し、2時間攪拌した。反応液に水を加え、クロロホルムで抽出し、抽出液を水、続いて飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:ヘキサン〜ヘキサン/酢酸エチル=7/3)で精製し、1−ジフェニルメチル−3−メタンスルホニルオキシアゼチジン1.0gを白色粉状物として得た。
1H-NMR (CDCl3, δppm); 2.98 (3H, s), 3.14-3.25 (2H, m), 3.59-3.68 (2H, m), 4.40 (1H, s), 5.10 (1H, quint, J = 5.9 Hz), 7.15-7.3, 7.3-7.4 (10H, m). LC-MS, m/z; 318 (MH+).
(2)上記生成物0.77g、シアン化ナトリウム0.18gおよびDMF7mlの混合物を攪拌下、70℃で7時間加温した。反応液に氷水を加え、析出した固体を減圧濾取、水洗後、乾燥し、3−シアノ−1−ジフェニルメチルアゼチジン0.48gを黄色粉状物として得た。
1H-NMR (CDCl3, δppm); 3.2-3.33 (3H, m), 3.42-3.53 (2H, m), 4.36 (1H, s), 7.15-7.3, 7.3-7.45 (10H, m). LC-MS, m/z; 249 (MH+).
(3)上記生成物5.79g、水酸化ナトリウム2.57gおよび50%含水エタノール50mlの混合物を攪拌下、6時間加熱還流した。0℃に冷却後、濃塩酸でpH3に調節し、クロロホルムで抽出した。抽出液を水、続いて飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去し、1−ジフェニルメチルアゼチジン−3−カルボン酸約6.5gを黄色アモルファス状固体として得た。この固体は精製することなく次の工程に用いた。
(4)上記生成物約6.5gのメタノール60ml溶液に濃硫酸6mlを加え、撹拌下、1時間加熱還流した。室温に冷却後、溶媒を減圧留去し、残渣をクロロホルムに溶解した。この溶液を水、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去し、1−ジフェニルメチルアゼチジン−3−カルボン酸メチルエステル4.9gを茶色粉状物として得た。
1H-NMR (CDCl3, δppm); 3.2-3.4, 3.4-3.5 (5H, m), 3.69 (3H, s), 4.39 (1H, s), 7.2-7.3, 7.3-7.45 (10H, m). LC-MS, m/z; 282 (MH+).
(5)水素化リチウムアルミニウム1.32gの無水THF50ml懸濁液に上記生成物4.9gの無水THF20ml溶液を内温0℃で15分かけて滴下した。同温度で30分間攪拌した後、反応液に飽和酒石酸カリウムナトリウム水溶液を少量ずつ滴下して過剰の水素化リチウムアルミニウムを分解した。上澄みのTHFを濾過し、不溶物をTHFで洗浄後、合わせたTHFを無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノール=97/3)で精製し、1−ジフェニルメチル−3−アゼチジンメタノール3.56gを黄色油状物として得た。この油状物は精製することなく次の工程に用いた。
(6)上記生成物3.74gのエタノール70ml溶液に10%パラジウム炭素1.1gを加え、常圧下、50℃で水素添加した。理論量の水素吸収後、反応液を室温に冷却、セライトに通すことで触媒を除き、濾液に二炭酸ジ−tert−ブチル3.56gを加えて、室温で2時間攪拌した。反応液を減圧乾固し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノール=96/4)で精製し、1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−アゼチジンメタノール2.66gを白色油状物として得た。
1H-NMR (CDCl3, δppm); 1.44 (9H, s), 1.7 (1H, br s), 2.70 (1H, m), 3.69 (2H, dd, J = 5.1, 8.6 Hz), 3.78 (2H, br t, J = 5.1 Hz), 3.99 (2H, dd, J = 8.6, 8.6 Hz). LC-MS, m/z; 188 (MH+).
(7)上記生成物2.66g、塩化p−トルエンスルホニル2.40g、TEA2.98ml、4−ジメチルアミノピリジン0.17gおよび塩化メチレン27mlの混合物を室温下、1日攪拌した。反応液を減圧乾固し、残渣に酢酸エチルを加えた後、水、30%炭酸水素ナトリウム水溶液、30%クエン酸水溶液、水、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去し、標記化合物3.99gを黄色油状物として得た。
1H-NMR (CDCl3, δppm); 1.42 (9H, s), 2.46 (3H, s), 2.85 (1H, m), 3.59 (2H, br dd, J = 5.3, 8.7 Hz), 3.96 (2H, dd, J = 8.7, 8.7 Hz), 4.14 (2H, d, J = 7.0 Hz), 7.37 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.80 (2H, d, J = 8.1 Hz). LC-MS, m/z; 242.
参考例2:
4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−(2−モルホリニルメチル)ベンズアミドの製造:
Figure 2011063586
(1)N−[(4−ベンジル−2−モルホリニル)メチル]フタルイミド(S. Kato, et al., J. Med. Chem., (1990) 33, 1406-1413)2.0gの3N塩酸48ml、水10mlおよびエタノール15mlの懸濁液に10%パラジウム炭素0.3gを加え、室温で4kgf/cm下、18時間水素添加した。原料の消失を確認後、反応液をセライトに通すことで触媒を除き、濾液に過剰の粉末炭酸カリウムを加えてアルカリ性にした後、クロロホルムで抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去してN−(2−モルホリニルメチル)フタルイミド1.45gを固体として得た。
1H-NMR (CDCl3, δppm); 2.66 (1H, dd, J = 9.5, 12.1 Hz), 2.77 (1H, br d, J = 12.3 Hz), 2.86 (1H, dd, J = 3.3, 14.1 Hz), 2.96 (1H, dd, J = 2.0, 12.5 Hz), 3.52 (1H, td, J = 2.9, 13.9 Hz), 3.63 (1H, dd, J = 3.9, 16.8 Hz), 3.73-3.88 (4H, m), 7.68-7.78 (2H, m), 7.82-7.92 (2H, m). LC-MS, m/z; 247 (MH).
(2)上記生成物1.0gおよびTEA0.41gのメタノール10ml溶液に二炭酸ジ−tert−ブチル0.98gのメタノール5ml溶液を少量ずつ加え、終了後、室温で4時間攪拌した。反応液を減圧乾固し、残渣をクロロホルムに溶解後、水、続いて飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノール=10/1)で精製してN−〔{4−(tert−ブトキシカルボニル)−2−モルホリニル}メチル〕フタルイミド1.4gを白色粉状物として得た。
1H-NMR (CDCl3, δppm); 1.46 (9H, s), 2.75 (1H, br d like), 3.0 (1H, br t like), 3.45 (1H, m), 3.6-4.1 (6H, m), 7.7-7.85 (2H, m), 7.85-8.0 (2H, m). LC-MS, m/z; 247.
(3)上記生成物1.4gおよびヒドラジン・一水和物0.18gのエタノール10ml溶液を撹拌下、1.5時間加熱還流した。室温に冷却後、溶媒を減圧留去し、残渣に30%クエン酸水溶液を加えて不溶物を減圧濾去した。濾液をクロロホルムで洗浄、2N水酸化ナトリウム水溶液でpH10にした後、クロロホルムで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去し、2−アミノメチル−4−(tert−ブトキシカルボニル)モルホリン0.34gを淡黄色油状物として得た。
1H-NMR (CDCl3, δppm); 1.46 (9H, s), 1.8 (2H, br s), 2.55-2.85 (3H, m), 2.93 (1H, br d like), 3.37 (1H, m), 3.53 (1H, td, J = 2.8, 14.4 Hz), 3.7-3.95 (3H, m). LC-MS, m/z; 217 (MH+), 117.
(4)4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ安息香酸0.32gおよびN,N’−カルボニルジイミダゾール0.30gのTHF10ml懸濁液に上記生成物0.34gのTHF2ml溶液を加え、室温で3日間撹拌した。反応液に水を加え、減圧濃縮して析出した不溶物を減圧濾取した後、水洗、乾燥して4−アミノ−N−[{4−(tert−ブトキシカルボニル)−2−モルホリニル}メチル]−5−クロロ−2−メトキシベンズアミド0.5gを白色粉状物として得た。 LC-MS, m/z; 400 (MH+), 300.
(5)上記生成物8.0gのエタノール40ml溶液に濃塩酸40mlを加え、室温で1時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、氷冷却下、2N水酸化ナトリウム水溶液でpH 10にした後、クロロホルムで抽出した。抽出液を水、続いて飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去して標記化合物6.0gを白色粉状物として得た。 LC-MS, m/z; 300 (MH+).
参考例3:
4−アミノ−5−クロロ−N−〔(1,4−ヘキサヒドロオキサゼピン−2−イル)メチル〕−2−メトキシベンズアミドの製造:
Figure 2011063586
(1)2−アミノメチル−4−ベンジル−1,4−ヘキサヒドロオキサゼピン(H. Harada, et al., Chem. Pharm, Bull., (1995) 43, 1364-1378)1.75gおよび炭酸水素ナトリウム2.0gの塩化メチレン10mlおよび水10ml混合溶液に0℃で塩化アセチル1.73mlを滴下した。終了後、同温度で0.5時間攪拌した。有機層を分取し、水、続いて飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノール=95/5)で精製して2−アセチルアミノメチル−4−ベンジル−1,4−ヘキサヒドロオキサゼピン1.66gを黄色油状物として得た。
1H-NMR (CDCl3, δppm); 1.75-2.0 (2H, m), 1.94 (3H, s), 2.44 (1H, dd, J = 5.9, 13.6 Hz), 2.55-2.8 (3H, m), 3.0 (1H, m), 3.45 (1H, m), 3.64 (2H, dd like), 3.65-3.85 (2H, m), 3.9 (1H, m), 5.75 (1H, br s), 7.2-7.45 (5H, m). LC-MS, m/z; 263 (MH+).
(2)上記生成物1.66gのエタノール20mlおよび酢酸3ml混合溶液に10%パラジウム炭素0.5gを加え、50℃で常圧下、水素添加した。理論量の水素を吸収した後(約2時間)、反応液をセライトに通すことで触媒を除き、濾液にTEA5mlおよび二炭酸ジ−tert−ブチル1.60gを加え、溶液を室温で1日間攪拌した。反応液を減圧乾固し、残渣をクロロホルムに溶解した後、水、続いて飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、2−アセチルアミノメチル−4−(tert−ブトキシカルボニル)−1,4−ヘキサヒドロオキサゼピン1.68gを黄色油状物として得た。
1H-NMR (CDCl3, δppm); 1.47 (9H, s), 1.75 (1H, m), 1.8-2.0 (2H, m), 2.00 (3H, s), 2.9-3.7 (6H, m), 3.76 (1H, dd, J = 3.0, 14.4 Hz), 4.05 (1H, m), 5.85, 6.00 (1H, br s). LC-MS, m/z; 173.
(3)上記生成物1.68gおよび粒状の水酸化ナトリウム2.23gの50%含水エタノール16ml溶液を攪拌下、4時間加熱還流した。室温に冷却後、反応溶液を減圧乾固し、残渣をクロロホルムに溶解し、水、続いて飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、2−アミノメチル−4−(tert−ブトキシカルボニル)−1,4−ヘキサヒドロオキサゼピン1.18gを黄色油状物として得た。
1H-NMR (CDCl3, δppm); 1.47 (9H, s), 1.7-2.1 (3H, m), 2.7 (1H, m), 2.95 (1H, m), 3.3 (1H, m), 3.45 (2H, m), 3.7 (2H, m), 4.1 (1H, m). LC-MS, m/z; 231 (MH+), 131.
(4)上記生成物1.18g、4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ安息香酸1.03g、塩酸1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド1.28gおよび塩化メチレン10mlの混合物を室温で終夜攪拌した。反応液を水、1N水酸化ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノール=99/1)で精製し、4−アミノ−N−[〔4−(tert−ブトキシカルボニル)−1,4−ヘキサヒドロオキサゼピン−2−イル〕メチル]−5−クロロ−2−メトキシベンズアミド1.24gを白色アモルファス状固体として得た。
1H-NMR (CDCl3, δppm); 1.45 (9H, s), 1.75-2.05 (2H, m), 3.05 (1H, m), 3.1-3.5, 3.5-4.0 (7H, m), 3.90 (3H, s), 4.1 (1H, m), 4.40 (2H, br s), 6.29 (1H, s), 8.05 (1H, br s like), 8.10 (1H, s). LC-MS, m/z; 414 (MH+), 314.
(5)参考例2(5)の4−アミノ−N−[{4−(tert−ブトキシカルボニル)−2−モルホリニル}メチル]−5−クロロ−2−メトキシベンズアミドの代わりに上記生成物を用い、参考例2(5)と同様に反応・処理して標記化合物を白色粉状物として得た。
1H-NMR (DMSO-d6, δppm); 1.7-1.8 (2H, m), 2.7 (1H, m), 2.75-3.0 (1H, m), 3.10 (1H, m), 3.35 (1H, m), 3.5-3.7 (2H, m), 3.8-4.0 (2H, m), 3.83 (3H, s), 5.94 (2H, s), 6.48 (1H, s), 7.70 (1H, s), 8.05 (1H, t like, J = 5.2 Hz). LC-MS, m/z; 314 (MH+).
参考例2と同様の方法で以下の参考例4〜9の化合物を製造した。生成物はいずれも白色粉状物であった。
Figure 2011063586
Figure 2011063586
参考例9(別法):
4−アミノ−5−ブロモ−2−メトキシ−N−(2−モルホリニルメチル)ベンズアミドの製造:
Figure 2011063586
(1)4−アミノ−N−[(4−ベンジル−2−モルホリニル)メチル]−5−クロロ−2−メトキシベンズアミド(S. Kato, et al., J. Med. Chem., (1990) 33, 1406-1413)45.0gをエタノール650ml、酢酸100mlおよび水50mlの混合溶媒に溶解した後、10%パラジウム炭素4gを加え、常圧下、約50℃で水素添加した。理論量の水素吸収後(約3時間)、反応液を室温に冷却し、反応液をセライトに通すことで触媒を除いた。濾液を減圧濃縮し、30%水酸化カリウム水溶液でアルカリ性にした後、析出した粉状物を減圧濾取、水洗、乾燥して4−アミノ−2−メトキシ−N−(2−モルホリニルメチル)ベンズアミド23.2gを得た。 LC-MS, m/z; 266 (MH+).
(2)上記生成物48.5gのメタノール400ml懸濁液に無水酢酸52.8gを加え、室温で3時間撹拌した。溶媒を減圧留去、残渣を水に溶解し、氷冷却下、30%水酸化カリウム水溶液でアルカリ性にした後、クロロホルムで抽出した。抽出液を水、続いて飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去してN−〔(4−アセチル−2−モルホリニル)メチル〕−4−アセチルアミノ−2−メトキシベンズアミド50.0gを淡褐色アモルファス状固体として得た。 LC-MS, m/z; 350 (MH+).
(3)上記生成物50.0gおよびN−ブロモコハク酸イミド24.4gのDMF300ml溶液を70℃で1時間攪拌した。室温に冷却後、反応溶液を減圧乾固し、残渣に水を加え、析出した結晶を減圧濾取して白色のN−〔(4−アセチル−2−モルホリニル)メチル〕−4−アセチルアミノ−5−ブロモ−2−メトキシベンズアミドを得た。この結晶は乾燥することなく次の工程に進んだ。 LC-MS, m/z; 430 (MH+).
(4)上記化合物に10%塩酸360mlを加え、その懸濁液を攪拌下、3時間加熱還流した。反応液を氷冷却後、30%水酸化カリウム水溶液でアルカリ性にし、クロロホルムで抽出した。抽出液を水、続いて飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去して標記化合物25.0gを白色粉状物として得た。
参考例9(別法)と同様の方法で以下の参考例10〜11の化合物を製造した。生成物はいずれも白色粉状物であった。
Figure 2011063586
Figure 2011063586
参考例12:
2−アミノメチル−4−〔1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−ピペリジニルメチル〕モルホリンの製造:
Figure 2011063586
(1)2−アセチルアミノメチル−4−ベンジルモルホリン(S. Kato, et al., J. Med. Chem., (1990) 33, 1406-1413)56.2gのエタノール800ml、酢酸80mlおよび水20mlの溶液に10%パラジウム炭素6gを加え、約50℃で常圧下、水素添加した。理論量の水素吸収後、室温に冷却した反応液をセライトに通すことで触媒を除き、濾液を減圧留去した。2−アセチルアミノメチルモルホリンを含む無色油状の残渣に1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−〔(p−トルエンスルホニルオキシ)メチル〕ピペリジン83.7g、無水炭酸カリウム156.6g、ヨウ化カリウム5gおよびアセトニトリル1500mlを加え、混合物を攪拌下、1日間加熱還流した。室温に冷却後、反応液を減圧乾固し、残渣をクロロホルムに溶解した。水、続いて飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチル〜酢酸エチル/メタノール=9/1)で精製して2−アセチルアミノメチル−4−〔{1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−ピペリジニル}メチル〕モルホリン58.5gを淡黄褐色油状物として得た。 LC-MS, m/z; 356 (MH+).
(2) 上記生成物46.8gのエタノール300ml溶液に水酸化カリウム水溶液(水酸化カリウム73.3g/水500ml)を加え、攪拌下、62時間加熱還流した。室温に冷却後、溶媒を減圧留去し、残渣をクロロホルムに溶解した。水、続いて飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して標記化合物39.3gを淡黄色油状物として得た。
1H-NMR (CDCl3, δppm); 0.95-1.25 (3H, m), 1.46 (9H, s), 1.5-1.8 (5H, m), 2.0-2.2 (3H, m), 2.6-2.8 (6H,m), 3.45 (1H, m), 3.65 (1H, td, J = 2.4, 13.7 Hz), 3.86 (1H, d like, J = 9.7 Hz), 4.07 (2H, br d). LC-MS, m/z; 314 (MH+).
参考例12(別法1):
2−アミノメチル−4−〔{1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−ピペリジニル}メチル〕モルホリンの製造:
Figure 2011063586
(1)N−(2−モルホリニルメチル)フタルイミド(参考例2(2))1.5g、1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−〔(p−トルエンスルホニルオキシ)メチル〕ピペリジン2.15g、無水炭酸カリウム2.52g、ヨウ化カリウム0.91gおよびアセトニトリル35mlの混合物を攪拌下、終夜加熱還流した。室温に冷却後、反応液を減圧乾固し、残渣を酢酸エチルに溶解した。水、続いて飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去してN−[{4−〔(1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル〕−2−モルホリニル}メチル]フタルイミド1.75g白色固体として得た。
1H-NMR (CDCl3, δppm); 0.9-1.15 (2H, m), 1.45 (9H, s), 1.5-1.8 (3H, m), 1.98 (1H, t, J = 10.1 Hz), 2.16 (3H, d like, J = 6.8 Hz), 2.5-2.85 (4H, m), 3.5-3.8 (2H,m), 3.8-4.9 (3H, m), 4.1 (2H, br s), 7.6-7.8 (2H, m), 7.8-7.9 (2H, m). LC-MS, m/z; 444 (MH+).
(2)参考例2(3)のN−〔{4−(tert−ブトキシカルボニル)−2−モルホリニル}メチル〕フタルイミドの代わりに上記生成物を用い、参考例2(3)と同様に反応・処理して標記化合物を淡黄色油状物として得た。
参考例12(別法2):
2−アミノメチル−4−〔{1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−ピペリジニル}メチル〕モルホリンの製造:
Figure 2011063586
(1)激しく攪拌している2−アミノメチル−4−(4−フルオロベンジル)モルホリン(S. Kato, et al., J. Med. Chem., (1991) 34, 616-624)22.9gのクロロホルム200mlおよび1N水酸化ナトリウム水溶液100mlの混合溶液中に氷冷却下、クロロギ酸ベンジル18.7gのクロロホルム20ml溶液を滴下した。終了後、反応液の内温を室温に昇温し、更に2時間攪拌した。有機層を分取し、水、続いて飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去して2−ベンジルオキシカルボニルアミノメチル−4−(4−フルオロベンジル)モルホリン34.0gを淡褐色アモルファス状固体として得た。 LC-MS, m/z; 359 (MH+).
(2)上記生成物65.1gの塩化メチレン500ml溶液に98%クロロギ酸α−クロロエチル3.4gを加え、室温で4時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、残渣をメタノール500mlに溶解した後、撹拌下、1時間加熱還流した。室温に冷却後、再度溶媒を減圧留去した。残渣を氷水に溶解し、冷水溶液を酢酸エチルで3回洗浄、30%水酸化カリウム水溶液でアルカリ性にした後、クロロホルムで抽出した。抽出液を水、続いて飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去して2−ベンジルオキシカルボニルアミノメチルモルホリン43.6gを淡黄色油状物として得た。この油状物は精製することなく次の工程に用いた。 LC-MS, m/z; 251 (MH+).
(3)上記生成物43.6g、1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−〔(p−トルエンスルホニルオキシ)メチル〕ピペリジン64.4g、無水炭酸カリウム48.2g、ヨウ化カリウム2gおよびアセトニトリル500mlの混合物を攪拌下、終夜加熱還流した。室温に冷却後、反応液を減圧乾固し、残渣をクロロホルムに溶解した。水、続いて飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチル/ヘキサン=1/1〜酢酸エチル)で精製して2−ベンジルオキシカルボニルアミノメチル−4−〔{1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−ピペリジニル}メチル〕モルホリン45.7gを淡黄色油状物として得た。 LC-MS, m/z; 448 (MH+).
(4)上記生成物5.0gのエタノール100ml溶液に含水10%パラジウム炭素1.5gを加え常圧下、室温で水素添加した。理論量の水素を吸収した後、反応液をセライトに通すことで触媒を除き、濾液を減圧乾固した。残渣をクロロホルムに溶解し、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去して標記化合物約3.8gを淡黄色油状物として得た。LC-MS, m/z; 314 (MH+).
参考例12(別法2)と同様の方法で、原料に光学活性化合物(T. Morie, et al., Heterocycles, (1994) 38, 1033-1040)を用いて以下の参考例13〜14の化合物を製造した。生成物はいずれも淡黄色油状物であった。
Figure 2011063586
参考例15:
4−[(1−アセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−(tert−ブトキシカルボニル)アミノメチルモルホリンの製造:
Figure 2011063586
(1)2−アミノメチル−4−ベンジルモルホリン(S. Kato, et al., J. Med. Chem., (1990) 33, 1406-1413)1.0gの塩化メチレン10ml溶液に二炭酸ジ−tert−ブチル1.08gを加え、室温で終夜撹拌した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノール=30/1)で精製し、4−ベンジル−2−(tert−ブトキシカルボニル)アミノメチルモルホリン1.4gを黄色油状物として得た。
1H-NMR (CDCl3, δppm); 1.42 (9H, s), 1.90 (1H, t, J = 10.5 Hz), 2.15 (1H, td, J = 3.4, 14.7 Hz), 2.68 (2H, dd, J = 11.3, 33.3 Hz), 3.05 (1H, m), 3.28 (1H, m), 3.49 (2H, s), 3.5-3.7 (2H,m), 3.83 (1H, m), 4.86 (1H, br s), 7.2-7.35 (5H, m). LC-MS, m/z; 307 (MH+).
(2)上記生成物1.4gのエタノール15ml溶液に10%パラジウム炭素0.3gを加え、常圧下、室温で水素添加した。理論量の水素を吸収した後、反応液をセライトに通すことで触媒を除き、濾液を減圧乾固した。2−(tert−ブトキシカルボニル)アミノメチルモルホリンを含む残渣に1−アセチル−4−(p−トルエンスルホニルオキシ)メチルピペリジン1.71g、無水炭酸カリウム1.89g、ヨウ化ナトリウム0.68gおよびアセトニトリル30mlを加え、撹拌下、終夜加熱還流した。室温に冷却後、反応液を減圧乾固し、残渣を酢酸エチルに溶解、水、続いて飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノール=30/1)で精製して標記化合物1.43gを淡黄色油状物として得た。
1H-NMR (CDCl3, δppm); 0.95-1.15 (2H, m), 1.45 (9H, s), 1.52-1.9 (4H, m), 2.08 (3H, s), 2.16 (3H, d like, J = 6.8 Hz), 2.45-2.75 (3H, m), 2.95-3.13 (2H, m), 3.3 (1H, m), 3.5-3.7 (2H, m), 3.82 (2H, t like, J = 12.1 Hz), 4.59 (1H, br d, J = 13.4 Hz), 4.88 (1H, br s). LC-MS, m/z; 356 (MH+).
参考例16:
2−アミノメチル−4−[(1−ジメチルカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]モルホリンの製造:
Figure 2011063586
(1)2−ベンジルオキシカルボニルアミノメチル−4−〔{1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−ピペリジニル}メチル〕モルホリン(参考例12(別法2)(3))25.0gのメタノール50ml溶液に6N塩酸100mlを加え、室温で3時間撹拌した。反応液の内温を0℃以下にした後、粒状の水酸化ナトリウムでアルカリ性にし、クロロホルムで抽出した。抽出液を少量の飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去して2−ベンジルオキシカルボニルアミノメチル−4−(4−ピペリジニルメチル)モルホリン18.6gを淡黄色油状物として得た。
1H-NMR (CDCl3, δppm); 1.0-1.2 (2H, m), 1.5-1.8 (5H, m), 2.0-2.2 (3H, m), 2.5-2.75 (4H, m), 3.0-3.25 (3H, m), 3.35 (1H, m), 3.5-3.7 (2H, m), 3.73 (1H, d like), 5.1 (1H, m), 5.11 (2H, s), 7.25-7.9 (5H, m). LC-MS, m/z; 348 (MH+).
(2)上記生成物5.0gおよびTEA3.0mlの塩化メチレン75ml溶液に氷冷却下、塩化ジメチルカルバモイル1.6mlを滴下した。終了後、反応液の内温を室温まで昇温し、終夜攪拌した。反応液を水で2回、10%クエン酸水溶液、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノール=40/1)で精製し、2−ベンジルオキシカルボニルアミノメチル−4−[(1−ジメチルカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]モルホリン4.1gを淡黄色油状物として得た。
1H-NMR (CDCl3, δppm); 1.0-1.25 (2H, m), 1.65-1.9 (4H, m), 2.0-2.25 (3H, m), 2.5-2.8 (4H, m), 2.81 (6H, s), 3.15 (1H, m), 3.4 (1H, m), 3.5-3.8 (4H, m), 3.83 (1H, d like, J = 9.7 Hz), 5.1 (1H, m), 5.11 (2H, s), 7.25-7.5 (5H, m). LC-MS, m/z; 419 (MH+).
(3)上記生成物10.7gのエタノール100ml溶液に10%パラジウム炭素2.0gを加え、室温で4kgf/cm下、水素添加した。理論量の水素を吸収した後、反応液をセライトに通すことで触媒を除き、濾液を減圧乾固した。残渣をクロロホルムに溶解し、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去して標記化合物約7.3gを淡黄色油状物として得た。
1H-NMR (CDCl3, δppm); 1.0-1.25 (2H, m), 1.55-1.7 (3H, m), 1.91 (1H, t, J = 10.4 Hz), 2.19 (3H, d like, J = 6.8 Hz), 2.55-2.7 (5H, m), 2.81 (6H, s), 2.85-3.15 (3H, m), 3.52 (2H, br s), 3.5-4.0 (3H, m). LC-MS, m/z; 285 (MH+).
参考例16と同様の方法で、原料に光学活性化合物(S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノメチル−4−〔{1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−ピペリジニル}メチル〕モルホリン(参考例13の合成中間体)を用いて以下の参考例17の化合物を製造した。当該原料は、参考例12(別法2)の(1)〜(3)に記載の方法を参考にして製造した。
Figure 2011063586
参考例18:
2−アミノメチル−4−[(1−メチルカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]モルホリンの製造:
Figure 2011063586
(1)クロロギ酸トリクロロメチル0.35mlの塩化メチレン10ml溶液に氷冷却下、2−ベンジルオキシカルボニルアミノメチル−4−(4−ピペリジニルメチル)モルホリン(参考例16(1))2.0gの塩化メチレン20ml溶液を20分かけて滴下した。反応液の内温を室温に昇温した後、1.5時間攪拌した。反応液を再び氷冷却した後、2NメチルアミンTHF溶液11.6mlおよびTEA3.2mlの塩化メチレン10ml溶液を15分かけて滴下した。終了後、反応液の内温を室温に昇温した。終夜攪拌した反応液を水、続いて飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノール=30/1)で精製し、2−ベンジルオキシカルボニルアミノメチル−4−[(1−メチルカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]モルホリン2.3gを淡黄色油状物として得た。
1H-NMR (CDCl3, δppm); 1.0-1.2 (2H, m), 1.55-1.8 (4H, m), 2.0-2.2 (3H, m), 2.55-2.8 (4H, m), 2.81 (3H, d like, J = 4.3 Hz), 3.15 (1H, m), 3.38 (1H, m), 3.5-3.7 (2H, m), 3.25-4.0 (3H, m), 4.4 (1H, d like), 5.10 (2H, s), 5.1 (1H, m), 7.25-7.4 (5H, m). LC-MS, m/z; 405 (MH+).
(2)参考例16(3)の2−ベンジルオキシカルボニルアミノメチル−4−[(1−ジメチルカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]モルホリンの代わりに上記生成物を用い、参考例16(3)と同様に反応・処理して標記化合物を淡黄色油状物として得た。
1H-NMR (CDCl3, δppm); 1.1-1.3 (2H, m), 1.94 (2H, br t, J = 14.6 Hz), 2.16 (1H, br s), 2.77 (3H, s), 2.7-2.9 (2H, m), 2.9-3.3 (10H, m), 3.7 (1H, m), 3.99 (2H, br d, J = 13.0 Hz), 4.10 (1H, br d, J = 11.5 Hz), 4.31 (1H, br t, J = 12.2 Hz), 4.49 (1H, br s). LC-MS, m/z; 271 (MH+).
参考例19:
2−アミノメチル−4−[(1−カルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]モルホリンの製造:
Figure 2011063586
(1)2−ベンジルオキシカルボニルアミノメチル−4−(4−ピペリジニルメチル)モルホリン(参考例16(1))1.0gの塩化メチレン10ml溶液に室温下、トリメチルシリルイソシアネート0.40gを加え、終夜攪拌した。反応液を水、続いて飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノール=30/1)で精製し、2−ベンジルオキシカルボニルアミノメチル−4−[(1−カルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]モルホリン0.75gを淡黄色油状物として得た。
1H-NMR (CDCl3, δppm); 1.12 (2H, ddd, J = 3.9, 16.1, 40.2 Hz), 1.55-1.8 (4H, m), 2.05-2.2 (3H, m), 2.62 (1H, dd, J = 10.9, 35.5 Hz), 2.80 (2H, t, J = 12.2 Hz), 3.15 (1H, m), 3.4 (1H, m), 3.5-3.7 (2H,m), 3.83 (1H, d like, J = 11.4 Hz), 3.92 (2H, br d, J = 12.1 Hz), 4.45 (2H, s), 5.11 (2H, s), 5.15 (1H, m), 7.25-7.4 (5H,m). LC-MS, m/z; 391 (MH+).
(2)参考例16(3)の2−ベンジルオキシカルボニルアミノメチル−4−[(1−ジメチルカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]モルホリンの代わりに上記生成物を用い、参考例16(3)と同様に反応・処理して標記化合物を淡黄色油状物として得た。 LC-MS, m/z; 257 (MH+).
製造例1:
4−アミノ−N−[{4−〔(1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル〕−2−モルホリニル}メチル]−5−クロロ−2−メトキシベンズアミドの製造:
Figure 2011063586
4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ安息香酸27.6gのクロロホルム200ml懸濁液にTEA16.6gを攪拌下、室温で滴下した。反応液の内温を氷冷却後、クロロギ酸エチル16.3gを内温が5℃以上にならないようゆっくり滴下した。終了後、内温0〜5℃で1時間攪拌した。この反応液に、2−アミノメチル−4−〔1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−ピペリジニルメチル〕モルホリン(参考例12)42.9gのクロロホルム50ml溶液を内温が5℃以上に上がらないようゆっくり滴下し、終了後、氷浴をはずして一晩攪拌した。反応液を水、5%水酸化カリウム水溶液、水、5%クエン酸水溶液、水、飽和食塩水の順で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチル)で精製して標記化合物32.4gをアモルファス状固体として得た。
1H-NMR (DMSO-d6, δppm); 0.8-1.0 (2H, br q, J = 11.6 Hz), 1.38 (9H, s), 1.65 (2H, br d, J = 11.3 Hz), 1.74 (1H, t, J = 10.6 Hz), 1.95 (1H, m), 2.10 (2H, d, J = 7.7 Hz), 2.55-2.8 (4H, m), 3.2-3.6 (5H,m), 3.83 (3H, s), 3.75-4.0 (3H,m), 5.96 (2H, s), 6.48 (1H, s), 7.68 (1H, s), 7.97 (1H, br t, J = 5.6 Hz). LC-MS, m/z; 497 (MH+).
製造例1(別法):
Figure 2011063586
4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−(2−モルホリニルメチル)ベンズアミド(参考例2)16.2g、1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−〔(p−トルエンスルホニルオキシ)メチル〕ピペリジン28.5g、無水炭酸カリウム22.4g、ヨウ化ナトリウム12.2gおよびアセトニトリル220mlの混合物を撹拌下、終夜加熱還流した。室温に冷却後、反応液を減圧乾固し、残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチル)で精製し、標記化合物27.0gをアモルファス状固体として得た。
製造例1と同様の方法で、光学活性化合物(参考例13、参考例14)を原料に用いて以下の製造例2〜3の化合物を製造した。
Figure 2011063586
製造例4:
1.5フマル酸 4−アミノ−N−[{4−〔(1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル〕−2−モルホリニル}メチル]−5−クロロ−2−エトキシベンズアミドの製造:
Figure 2011063586
製造例1の4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ安息香酸の代わりに4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ安息香酸を用い、製造例1と同様に反応・処理して得たアモルファス状固体をフマル酸で処理して標記化合物を粉状物として得た。融点167−169℃(E/DEから再結晶)
1H-NMR (DMSO-d6, δppm); 0.8-1.0 (2H, br q, J = 10.4 Hz), 1.3-1.5 (4H, m), 1.37 (9H, s), 1.40 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.65 (2H, br d, J = 10.6 Hz), 1.81 (1H, t, J = 10.6 Hz), 2.02 (1H, t like, J = 10.6 Hz), 2.13 (2H, d, J = 6.0 Hz), 2.5-2.75 (4H, m), 3.2 (1H,m), 3.35-3.6 (3H,m), 3.80 (1H, d, J = 11.3 Hz), 3.89 (2H, d like, J = 12.1 Hz), 4.06 (2H, q, J = 7.0 Hz), 5.93 (2H, s), 6.46 (1H, s), 6.61 (3H, s), 7.70 (1H, s), 8.06 (1H, t like, J = 4.8 Hz). LC-MS, m/z; 511 (MH+).
製造例4と同様の方法で、光学活性化合物(参考例13、参考例14)を原料に用いて以下の製造例5〜6の化合物を製造した。
Figure 2011063586
製造例7:
4−アミノ−N−[{4−〔(1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル〕−2−モルホリニル}メチル]−5−クロロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b]フラン−7−カルボキサミドの製造:
Figure 2011063586
製造例1の4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ安息香酸の代わりに4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b]フラン−7−カルボン酸を用い、製造例1と同様に反応・処理して標記化合物をアモルファス状固体として得た。
1H-NMR (CDCl3, δppm); 0.92-1.13 (2H, m), 1.45 (9H, s), 1.5-1.8 (4H, m), 1.87 (1H, d, J = 10.3 Hz), 2.05-2.2 (3H, m), 2.55-2.85 (4H,m), 3.06 (2H, t, J = 8.8 Hz), 3.35 (1H, m), 3.6-3.75 (3H, m), 3.87 (1H, br d, J = 9.7 Hz), 3.95-4.2 (2H, br d), 4.2 (1H, m), 4.78 (2H, t, J = 8.8 Hz), 7.61 (1H, br t, J = 5.9 Hz), 7.86 (1H, s). LC-MS, m/z; 509 (MH+).
製造例7(別法):
製造例1(別法)の4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−(2−モルホリニルメチル)ベンズアミドの代わりに4−アミノ−5−クロロ−N−(2−モルホリニルメチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[b]フラン−7−カルボキサミド(参考例6)を用い、製造例1(別法)と同様に反応・処理して標記化合物をアモルファス状固体として得た。
製造例7と同様の方法で、光学活性化合物(参考例13、参考例14)を原料に用いて以下の製造例8〜9の化合物を製造した。
Figure 2011063586
製造例1、及び製造例1(別法)と同様の方法で以下の製造例10及び製造例12〜17の化合物を製造した。生成物はいずれもアモルファス状固体である。
Figure 2011063586
Figure 2011063586
製造例11:
1.5フマル酸 4−アミノ−5−ブロモ−N−[{4−〔(1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル〕−2−モルホリニル}メチル]−2−エトキシベンズアミドの製造:
Figure 2011063586
製造例1の4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ安息香酸の代わりに4−アミノ−5−ブロモ−2−エトキシ安息香酸を用い、製造例1と同様に反応・処理して得たアモルファス状固体をフマル酸で処理して標記化合物を粉状物として得た。融点171−172℃(Eから再結晶)
1H-NMR (DMSO-d6, δppm); 0.8-1.0 (2H, m), 1.37 (9H, s), 1.40 (3H, t, J = 7.1 Hz), 1.65 (3H, br d, J = 10.8 Hz), 1.81 (1H, t, J = 10.5 Hz), 2.01 (1H, br t), 2.12 (2H, d like, J = 6.4 Hz), 2.70 (4H, dd, J = 11.4, 29.3 Hz), 3.2 (1H,m), 3.4-3.6 (3H,m), 3.80 (1H, d, J = 10.6 Hz), 3.89 (2H, br d, J = 12.3 Hz), 4.06 (2H, q, J = 7.1 Hz), 5.87 (2H, s), 6.47 (1H, s), 6.61 (3H, s), 7.85 (1H, s), 8.04 (1H, t like). LC-MS, m/z; 557 (MH+).
製造例18:
4−アミノ−N−[{4−〔(1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル〕−1,4−ヘキサヒドロオキサゼピン−2−イル}メチル]−5−クロロ−2−メトキシベンズアミドの製造:
Figure 2011063586
製造例1(別法)の4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−(2−モルホリニルメチル)ベンズアミドの代わりに4−アミノ−5−クロロ−N−〔(1,4−ヘキサヒドロオキサゼピン−2−イル)メチル〕−2−メトキシベンズアミド(参考例3)を用い、製造例1(別法)と同様に反応・処理して標記化合物をアモルファス状固体として得た。
1H-NMR (CDCl3, δppm); 0.95-1.1 (2H, m), 1.44 (9H, s), 1.5-2.0 (5H, m), 2.32 (2H, d, J = 7.1 Hz), 2.45 (1H, m), 2.55-2.85 (5H, m), 3.15 (1H, m), 3.65-3.8 (3H, m), 3.89 (3H, s), 3.9 (1H, m), 4.0-4.15 (2H, m), 4.37 (2H, s), 6.29 (1H, s), 8.04 (1H, br t like), 8.10 (1H, s). LC-MS, m/z; 511 (MH+), 411.
製造例19:
4−アミノ−N−[{4−〔(1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−ピペリジニル)メチル〕−2−モルホリニル}メチル]−5−クロロ−2−エトキシベンズアミドの製造:
Figure 2011063586
製造例1(別法)における1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−〔(p−トルエンスルホニルオキシ)メチル〕ピペリジンの代わりに1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−〔(p−トルエンスルホニルオキシ)メチル〕ピペリジンを用い、製造例1(別法)と同様に反応・処理して標記化合物を白色アモルファス状固体として得た。
1H-NMR (CDCl3, δppm); 1.1 (1H, m), 1.45 (9H, s), 1.50 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.5-2.2 (8H, m), 2.6-2.8 (4H, m), 3.35 (1H, m), 3.6-3.75 (3H, m), 3.8-4.0 (3H, m), 4.08 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.35 (2H, s), 6.27 (1H,s), 8.11 (1H, s), 8.22 (1H, t like). LC-MS, m/z; 511 (MH+).
製造例20:
4−アミノ−N−[{4−〔(1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−アゼチジニル)メチル〕−2−モルホリニル}メチル]−5−クロロ−2−エトキシベンズアミドの製造:
Figure 2011063586
製造例1(別法)における1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−〔(p−トルエンスルホニルオキシ)メチル〕ピペリジンの代わりに1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−〔(p−トルエンスルホニルオキシ)メチル〕アゼチジン(参考例1)を用い、製造例1(別法)と同様に反応・処理し、標記化合物を白色アモルファス状固体として得た。
1H-NMR (CDCl3, δppm); 1.43 (9H, s), 1.50 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.97 (1H, br t, J = 10.5 Hz), 2.17 (1H, td, J = 3.3, 11.2 Hz), 2.5-2.65, 2.65-2.8 (5H, m), 3.2-3.4 (2H, m), 3.5-3.75 (6H, m), 3.87 (1H, m), 4.09 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.35 (2H, s), 6.27 (1H,s), 8.11 (1H, s), 8.21 (1H, t like). LC-MS, m/z; 314.
製造例21:
4−アミノ−N−[{4−〔(1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−ピロリジニル)メチル〕−2−モルホリニル}メチル]−5−クロロ−2−エトキシベンズアミドの製造:
Figure 2011063586
製造例1(別法)における1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−〔(p−トルエンスルホニルオキシ)メチル〕ピペリジンの代わりに1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−〔(p−トルエンスルホニルオキシ)メチル〕ピロリジンを用い、製造例1(別法)と同様に反応・処理して標記化合物を白色アモルファス状固体として得た。
1H-NMR (CDCl3, δppm); 1.46 (9H, s), 1.50 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.8-2.0 (2H, m), 2.15 (1H, m), 2.2-2.45 (3H, m), 2.65-2.8 (2H, m), 3.0 (1H, m), 3.1-3.55 (5H, m), 3.67 (3H, br s), 3.86 (1H, br d, J = 10.3 Hz), 4.09 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.34 (2H, s), 6.27 (1H,s), 8.11 (1H, s), 8.21 (1H, t like). LC-MS, m/z; 497 (MH+), 397.
製造例22:
2フマル酸 4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[〔4−(4−ピペリジニルメチル)−2−モルホリニル〕メチル]ベンズアミドの製造:
Figure 2011063586
4−アミノ−N−[{4−〔(1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル〕−2−モルホリニル}メチル]−5−クロロ−2−エトキシベンズアミド(製造例4)43.0gのメタノール20ml溶液に、氷冷下、6N塩酸100mlを加えた後、室温で終夜撹拌した。氷冷却下、反応液に粒状の水酸化ナトリウムを加えてアルカリ性にした後、氷水で希釈した。析出した固体を減圧濾取し、水洗した後、乾燥して標記化合物の塩基35.6gを得た。この固体をフマル酸で処理して標記化合物を固体として得た。融点138−140℃(Eから再結晶)
1H-NMR (DMSO-d6, δppm); 1.23 (2H, br q, J = 11.7 Hz), 1.41 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.7-1.95 (4H, br d), 2.01 (1H, br t, J = 9.8 Hz), 2.13 (2H, br d, J = 6.2 Hz), 2.65 (1H, d like, J = 11.2 Hz), 2.78 (3H, br q, J = 10.8 Hz), 3.23 (3H, br d, J = 12.3 Hz), 3.35-3.65 (3H, m), 3.81 (1H,br d, J = 11.2 Hz), 4.07 (2H, q, J = 6.9 Hz), 5.96 (2H, s), 6.47 (1H, s), 6.54 (4H, s), 7.71 (1H, s), 8.08 (1H, t like, J = 4.7 Hz). LC-MS, m/z; 411 (MH+).
製造例23−42:
製造例22における4−アミノ−N−[{4−〔(1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル〕−2−モルホリニル}メチル]−5−クロロ−2−エトキシベンズアミドの代わりに対応するアミド化合物を用い、製造例22と同様に反応・処理して下記の製造例23−42の化合物を粉状又はアモルファス状固体として得た。
Figure 2011063586
Figure 2011063586
1)立体配置表記を表す
2)Fは、フマル酸を表す。製造例23の化合物の融点は、104−107℃(再結晶溶媒:E)
製造例43:
4−アミノ−N−[{4−((1−カルバモイル−4−ピペリジニル)メチル)−2−モルホリニル}メチル]−5−クロロ−2−エトキシベンズアミドの製造:
Figure 2011063586
4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−(4−ピペリジニルメチル)−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド(製造例22)1.0gの塩化メチレン15ml溶液に室温下、トリメチルシリルイソシアネート0.34g加え、2.5時間攪拌した。溶媒を減圧留去後、残渣に水を加え、析出固体を減圧濾取した。含水エタノールで洗浄、乾燥して標記化合物1.0gを白色固体として得た。融点201−207℃(E/Hから再結晶)
1H-NMR (CDCl3, δppm); 1.12 (2H, ddd, J = 3.7, 12.0, 20.4 Hz), 1.50 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.64 (2H, s), 1.62-1.82 (2H, m), 1.92 (1H, t, J = 10.5 Hz), 2.08-2.22 (3H, m), 2.62 (1H, d like, J = 9.9 Hz), 2.78 (3H, br q, J = 12.2 Hz), 3.38 (1H, m), 3.58-3.77 (3H,m), 3.8-4.0 (3H, m), 4.05 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.24-4.44 (3H, m), 6.27 (1H, s), 8.11 (1H, s), 8.23 (1H, t like). LC-MS, m/z; 454 (MH+).
製造例43(別法):
Figure 2011063586
4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ安息香酸0.36gおよびN,N’−カルボニルジイミダゾール0.30gのDMF15ml溶液を室温下、1時間撹拌した。この反応液に2−アミノメチル−4−(1−カルバモイル−4−ピペリジニルメチル)モルホリン(参考例19)0.49gを加え、室温で終夜撹拌した。反応液を減圧乾固し、残渣をクロロホルムに溶解、水、続いて飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノール=30/1)で精製して標記化合物0.45gを白色固体として得た。
製造例44−66:
製造例43における4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−(4−ピペリジニルメチル)−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミドの代わりに対応するアミド化合物および対応するイソシアネートを用い、製造例43と同様に反応・処理して下記表13化合物をアモルファス状固体又は粉末状物で得た。一部のアモルファス状固体はフマル酸で処理することによって塩を形成させた。
Figure 2011063586
Figure 2011063586
1)立体配置表記を表す。
2)製造例45の化合物の融点は、155−156℃(再結晶溶媒:EA/DE)。
3)製造例46−1の化合物の融点は、161−162℃(再結晶溶媒:EA)。
4)Fは、フマル酸を表す。製造例50の化合物の融点は、176−178℃(再結晶溶媒:E/DE)。
5)製造例64の化合物の融点は、135−137℃(再結晶溶媒:E/EA)。
6)製造例65の化合物の融点は、47−149℃(再結晶溶媒:E/EA)。
7)製造例66の化合物の融点は、160−162℃(再結晶溶媒:E/EA)。
製造例46(別法):
4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−メチルカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミドの製造:
製造例43(別法)における2−アミノメチル−4−(1−カルバモイル−4−ピペリジニルメチル)モルホリンの代わりに2−アミノメチル−4−[(1−メチルカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]モルホリン(参考例18)を用い、製造例43(別法)と同様に反応・処理して標記化合物を固体として得た。
1H-NMR (CDCl3, δppm); 0.8-1.2 (2H, m), 1.50 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.5-1.8 (3H, m), 1.91 (1H, t, J = 10.4 Hz), 2.0-2.3 (3H, m), 2.3-3.0 (4H, m), 2.81 (3H, d, J = 4.6 Hz), 3.35 (1H, m), 3.5-3.8 (3H,m), 3.75-4.1 (3H, m), 4.09 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.35 (2H, s), 4.4 (1H, m), 6.27 (1H, s), 8.11 (1H, s), 8.22 (1H, t like).
製造例67:
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−ジメチルカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミドの製造:
Figure 2011063586
4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−(4−ピペリジニルメチル)−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド(製造例23)1.0gおよびTEA0.53mlの塩化メチレン20ml溶液に氷冷却下、塩化ジメチルカルバモイル0.30gを滴下した。終了後、内温を室温まで昇温させて3時間攪拌した。反応液を水、続いて飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノール=30/1)で精製して標記化合物を1.1g白色固体として得た。融点179−180℃(EAから再結晶)
1H-NMR (CDCl3, δppm); 1.0-1.2 (2H, m), 1.55-1.8 (3H, m), 1.89 (1H, t, J = 10.4 Hz), 2.05-2.2 (3H, m), 2.55-2.8 (4H,m), 2.81 (6H, s), 3.33 (1H, m), 3.55-3.75 (5H, m), 3.86 (1H, m), 3.89 (3H, s), 4.37 (2H, br s), 6.29 (1H, s), 8.00 (1H, br t), 8.09 (1H, s). LC-MS, m/z; 468 (MH+).
製造例68−133:
製造例67における4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−(4−ピペリジニルメチル)−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミドの代わりに対応するアミド化合物および対応する酸塩化物を用い、製造例67と同様に反応・処理して下記の表14〜16の化合物をアモルファス状固体又は粉状物として得た。一部のアモルファス状固体はフマル酸又は塩酸で処理することによって塩を形成させた。
Figure 2011063586
Figure 2011063586
Figure 2011063586
1)立体配置表記を表す。
2)Fはフマル酸を表す。
Figure 2011063586
1)立体配置表記を表す。
2)Fはフマル酸を表す。
Figure 2011063586
1)立体配置表記を表す。
2)Fはフマル酸を表す。
3)分解温度を表す。
製造例134−141:
製造例67における4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−(4−ピペリジニルメチル)−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミドの代わりにラセミ体又は光学活性な4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−(4−ピペリジニルメチル)−2−モルホリニル}メチル]−2,3−ジヒドロベンゾ[b]フラン−7−カルボキサミドおよび対応する酸塩化物を用い、製造例67と同様に反応・処理して表17の化合物をアモルファス状物又は固体として得た。一部のアモルファス状固体はフマル酸で処理することによって塩を形成させた。
Figure 2011063586
Figure 2011063586
1)立体配置表記を表す。
2)Fはフマル酸を表す。
製造例70、製造例71、製造例82、製造例83、製造例84、製造例85、製造例86の化合物を別法(製造例43(別法)に記載の方法)で製造し、それぞれ固体を得た。表18にデータを示す。
Figure 2011063586
Figure 2011063586
Figure 2011063586
製造例90(別法):
1.5フマル酸 4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−(1−ピロリジンカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミドの製造:
Figure 2011063586
(1)無水THF1500mlに塩化カルシウム110.9g、水素化ホウ素ナトリウム75.6g、続いてエチル1−フェノキシカルボニル−4−ピペリジンカルボン酸300gを加えた後、内温を10℃以下に冷却した。エタノール1000mlをゆっくりと滴下し、終了後、氷冷却下、約20時間撹拌した。室温まで発熱した反応液を再度氷冷却し、冷却した18%塩酸を反応液に少しずつ滴下した。酸性溶液になり、不溶物が析出した反応液をセライトに通すことで不溶物を濾去した後、溶媒を減圧留去した。残渣に水を加え、クロロホルムで抽出し、抽出液を水、2N水酸化ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して1−フェノキシカルボニル−4−ピペリジンメタノール232gを淡黄色油状物として得た。この油状物は精製することなく次の工程に使用した。 LC-MS, m/z; 236 (MH+).
(2)上記生成物232gとピロリジン1200mlの混合物を撹拌下、6時間加熱還流した。室温に冷却後、反応液を減圧乾固し、残渣をクロロホルムに溶解、水、2N塩酸、2N水酸化ナトリウム水溶液、水、続いて飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して1−ピロリジンカルボニル−4−ピペリジンメタノール183.5gを淡褐色油状物として得た。この油状物は精製することなく次の工程に使用した。 LC-MS, m/z; 213 (MH+).
(3)上記生成物183.5g、4−ジメチルアミノピリジン2.1gおよびTEA131.1gの塩化メチレン1000ml溶液に塩化p−トルエンスルホニル198gを室温で少しずつ加え、終了後、2日間撹拌した。反応液を水、2N塩酸、2N水酸化ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して1−ピロリジンカルボニル−4−(p−トルエンスルホニルオキシメチル)ピペリジン215gを淡褐色固体として得た。LC-MS, m/z; 367 (MH+).
(4)上記生成物2.34g、4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−(2−モルホリニルメチル)ベンズアミド(S. Kato, et al., Chem. Pharm, Bull., (1995) 43, 699-702)2.0g、無水炭酸カリウム1.3g、ヨウ化カリウム0.1gおよびアセトニトリル80mlの混合物を撹拌下、23時間加熱還流した。室温に冷却後、反応液を減圧乾固し、残渣に水を加え、クロロホルムで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノール=19/1〜9/1)で精製して得たアモルファス状固体をフマル酸で処理して標記化合物0.7gを粉状物として得た。
1H-NMR (DMSO-d6, δppm); 0.96-1.08 (2H, m), 1.41 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.6-1.8 (7H, m), 1.8 (1H, t, J = 10.5 Hz), 2.04 (1H, t like), 2.16 (2H, d like, J = 6.4 Hz), 2.64-2.85 (4H, m), 3.2-3.3 (5H, m), 3.4-3.65 (5H, m), 3.81 (1H, d, J = 11 Hz), 4.07 (2H, q, J = 6.9 Hz), 5.95 (2H, s), 6.47 (1H, s), 6.62 (3H,s), 7.71 (1H, s), 8.07 (1H, t, J = 5.1 Hz).
製造例135の化合物を別法(製造例43(別法)に記載の方法)で製造し、固体を得た。以下の表19にデータを示す。
Figure 2011063586
Figure 2011063586
製造例139(別法)
N−[{4−(1−アセチル−4−ピペリジニルメチル)−2−モルホリニル}メチル]−4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b]フラン−7−カルボキサミドの製造:
Figure 2011063586
4−(1−アセチル−4−ピペリジニルメチル)−2−(tert−ブトキシカルボニル)アミノメチルモルホリン(参考例15)0.70gの塩化メチレン5ml溶液にトリフルオロ酢酸5mlを加え、室温で2時間撹拌した。反応液を減圧乾固し、残渣をトルエンに溶解後、再度減圧乾固した。残渣に水を加え、2N水酸化ナトリウムでアルカリ性にし、クロロホルム抽出した。抽出液を水、続いて飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。4−(1−アセチル−4−ピペリジニルメチル)−2−アミノメチルモルホリンを含む油状残渣のDMF5ml溶液を4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b]フラン−7−カルボン酸0.42gおよびN,N’−カルボニルジイミダゾール0.35gのDMF10ml溶液を室温で1時間撹拌した後の反応液に加え、この混合物を室温で更に終夜撹拌した。反応液に水を加え、クロロホルムで抽出した後、抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム、水、飽和食塩水の順で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノール=30/1)で精製して標記化合物0.85gを白色アモルファス状固体として得た。
1H-NMR (CDCl3, δppm); 0.95-1.2 (2H, m), 1.6-2.0 (5H, m), 2.08 (3H, s), 2.16 (2H, d, J = 6.8 Hz), 2.45-2.7 (2H, m), 2.75 (1H, m), 3.0 (1H, m), 3.06 (2H, t, J = 8.8 Hz), 3.35 (1H, m), 3.55-3.75 (3H, m), 3.79 (1H, br d, J = 13.5 Hz), 3.87 (1H,br d, J = 10.4 Hz), 4.29 (2H, s), 4.58 (1H, br d, J = 13.0 Hz), 4.78 (2H, t, J = 8.8 Hz), 7.62 (1H, br t like), 7.85 (1H, s).
製造例142:
1.5フマル酸 4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−エトキシアセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミドの製造:
Figure 2011063586
4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−(4−ピペリジニルメチル)−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド(製造例22)1.0g、エトキシ酢酸0.25gおよび塩酸1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド0.56gの塩化メチレン10ml溶液を室温で1時間攪拌した。反応液を水、続いて飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノール=10/1)で精製して標記化合物の塩基1.05gを白色アモルファス状固体として得た。この固体をフマル酸で処理して標記化合物を粉状物として得た。融点149℃(分解、E/EAから再結晶)
1H-NMR (DMSO-d6, δppm); 0.8-1.2 (2H, m), 1.11 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.41 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.6-1.8 (4H, m), 2.03 (1H, dd, J = 8.2, 11.4 Hz), 2.14 (2H, d like, J = 6.6 Hz), 2.67 (1H, d, J = 10.9 Hz), 2.77 (1H, d, J = 10.9 Hz), 2.93 (1H, t like, J = 12.4 Hz), 3.25 (1H, m), 3.35-3.65 (6H, m), 3.80 (2H, br t, J = 11.8 Hz), 3.95-4.2 (4H,m), 4.29 (1H, br t, J = 11.2 Hz), 5.94 (2H, s), 6.47 (1H, s), 6.63 (3H, s), 7.71 (1H, s), 8.07 (1H, t like, J = 5.0 Hz). LC-MS, m/z; 497 (MH+).
製造例143−189:
製造例142における4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−(4−ピペリジニルメチル)−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミドの代わりに対応する原料化合物およびエトキシ酢酸の代わりに対応するカルボン酸を用い、製造例142と同様に反応・処理して表20〜23の化合物をアモルファス状固体又は粉状物として得た。一部のアモルファス状固体はフマル酸で処理することによって塩を形成させた。
Figure 2011063586
Figure 2011063586
1)立体配置表記を表す。
Figure 2011063586
1)立体配置表記を表す。
2)Fはフマル酸を表す。
3)分解点を表す。
Figure 2011063586
1)立体配置表記を表す。
2)Fはフマル酸を表す。
3)分解点を表す。
Figure 2011063586
1)立体配置表記を表す。
製造例190−195:
製造例22における4−アミノ−N−[{4−[(1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−5−クロロ−2−エトキシベンズアミドの代わりに対応する原料化合物を用い、製造例22と同様の反応で下記表24の化合物をアモルファス状固体として得た。
Figure 2011063586
Figure 2011063586
製造例196:
フマル酸 4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−ヒドロキシアセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミドの製造:
Figure 2011063586
N−[{4−[(1−アセトキシアセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシベンズアミド(製造例128)1.0gのメタノール10ml溶液に28%ナトリウムメトキシドメタノール溶液0.19mlを室温で加え、室温下、3時間攪拌した。反応液を減圧乾固し、残渣をクロロホルムに溶解させた後、水、続いて飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノール=10/1)で精製して標記化合物の塩基0.82gを白色アモルファス状固体として得た。この固体をフマル酸で処理して標記化合物を粉状物として得た。融点195℃(分解、Eから再結晶)
1H-NMR (DMSO-d6, δppm); 0.8-1.2 (2H, m), 1.41 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.6-1.8 (4H, m), 2.01 (1H, td, J = 8.3, 2.9 Hz), 2.13 (2H, br d, J = 6.8 Hz), 2.64 (1H, br t, J = 13.0 Hz), 2.76 (1H, br d, J = 11.5 Hz), 2.90 (2H, br t, J = 12.5 Hz), 3.2 (1H, m), 3.35-3.7 (4H, m), 3.81 (1H, br d, J = 11.5 Hz), 3.95-4.1 (4H,m), 4.31 (1H, br d, J = 12.6 Hz), 4.4 (1H, br s), 5.94 (2H, s), 6.47 (1H, s), 6.63 (2H, s), 7.71 (1H, s), 8.07 (1H, t like, J = 5.1 Hz). LC-MS, m/z; 469 (MH+).
製造例197−202:
製造例196におけるN−[{4−[(1−アセトキシアセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシベンズアミドの代わりに対応する原料化合物を用い、製造例196と同様に反応・処理して下記表25の化合物をアモルファス状固体として得た。一部のアモルファス状固体は塩酸又はフマル酸で処理することによって塩を形成させた。
Figure 2011063586
Figure 2011063586
1)立体配置表記を表す。
2)Fはフマル酸を表す。
製造例198(別法):
塩酸 4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−ヒドロキシアセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミドの製造:
Figure 2011063586
N−[{4−[(1−アセトキシアセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシベンズアミド(製造例127)6.6gのメタノール25ml溶液に2N水酸化ナトリウム水溶液6.7mlを室温で加え、室温下、30分間攪拌した。反応液を減圧乾固し、残渣をクロロホルムに溶解させた後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、続いて水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノール=10/1)で精製して標記化合物の塩基5.1gを白色アモルファス状固体として得た。この固体を4N HCl 酢酸エチルで処理して標記化合物を粉状物として得た。融点164−167℃(分解)
1H-NMR (DMSO-d6, δppm); 0.97-1.20 (2H, m), 2.01 (2H, m), 2.13 (1H, m), 2.63 (1H, br t, J = 12.0 Hz), 2.77 (1H, br q, J = 11.2 Hz), 2.90-3.10 (4H, m), 3.27-3.62 (6H, m), 3.62 (1H, br d, J = 13.2 Hz), 3.84 (3H, s), 3.84-4.12 (3H,m), 4.06 (2H, d, J = 7.1 Hz), 4.31 (1H, br d, J = 11.5 Hz), 6.02 (2H, s), 6.49 (1H, s), 7.70 (1H, s), 8.09 (1H, t like, J = 7.7 Hz). LC-MS, m/z; 455 (MH+).
製造例203:
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−ヒドロキシアセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2,3−ジヒドロベンゾ[b]フラン−7−カルボキサミドの製造:
Figure 2011063586
製造例196におけるN−[{4−[(1−アセトキシアセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシベンズアミドの代わりにN−[{4−[(1−アセトキシアセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b]フラン−7−カルボキサミド(製造例141)を用い、製造例196と同様に反応・処理して標記化合物をアモルファス状固体として得た。
1H-NMR (CDCl3, δppm); 0.9-1.2 (2H, m), 1.55-2.0 (4H, m), 2.18 (3H, br d, J = 6.6 Hz), 2.55-2.85 (3H, m), 2.94 (1H, br d, J = 11.6 Hz), 3.04 (2H, t, J = 8.7 Hz), 3.35 (1H, m), 3.47 (1H, br d, J = 13.4 Hz), 3.5-3.8 (4H, m), 3.88 (1H, br d, J = 11.0 Hz), 4.13 (2H, s), 4.43 (2H, s), 4.54 (1H, br d, J = 13.2 Hz), 4.76 (2H, t, J = 8.7 Hz), 7.61 (1H, t like), 7.80 (1H, s). LC-MS, m/z; 467 (MH+).
製造例204:
1.5フマル酸 N−[{4−[(1−(N−アリル−N−メチルカルバモイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシベンズアミドの製造:
Figure 2011063586
クロロギ酸トリクロロメチル0.29gの塩化メチレン3ml溶液に氷冷却下、N−メチルアリルアミン0.21gの塩化メチレン2ml溶液を滴下した。氷冷却下、10分間攪拌した後、4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[〔4−(4−ピペリジニルメチル)−2−モルホリニル〕メチル]ベンズアミド(製造例22)1.0gおよびTEA0.44mlの塩化メチレン5ml溶液を滴下した。終了後、同温度で3時間攪拌した。反応液を水、続いて飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノール=99/1〜95/1)で精製して標記化合物の塩基0.47gを白色アモルファス状固体として得た。この固体をフマル酸で処理して標記化合物を粉状物として得た。融点170℃(Eから再結晶)
1H-NMR (DMSO-d6, δppm); 0.95-1.0 (2H, m), 1.41 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.67 (3H, d like, J = 9.9 Hz), 1.82 (1H, t, J = 10.4 Hz), 2.03 (1H, t like, J = 9.7 Hz), 2.15 (2H, d like, J = 6.1 Hz), 2.55-2.75 (2H, m), 2.66 (3H, s), 2.76 (1H, br d, J = 11.0 Hz), 3.2 (1H, m), 3.35-3.65 (6H,m), 3.66 (2H, d like, J = 5.5 Hz), 3.81 (1H, br d, J = 11.0 Hz), 4.07 (2H, q, J = 7.0 Hz), 5.14 (1H, s like), 5.18 (1H, d like, J = 5.3 Hz), 5.82 (1H, m), 5.94 (2H, s), 6.47 (1H, s), 6.63 (3H, s), 7.71 (1H, s), 8.09 (1H, t, J = 5.2 Hz). LC-MS, m/z; 508 (MH+).
製造例205:
(S)−4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−(N−メトキシ−N−メチルカルバモイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミドの製造:
Figure 2011063586
室温下、クロロギ酸トリクロロメチル0.15mlおよび塩酸О,N−ジメチルヒドロキシアミン0.24gの塩化メチレン10ml懸濁液にTEA1.02mlを加え、1時間攪拌した。この懸濁液を氷冷却下、(S)−4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[〔4−(4−ピペリジニルメチル)−2−モルホリニル〕メチル]ベンズアミド(製造例26)1.0gの塩化メチレン10ml溶液に滴下した。終了後、反応液の内温を室温に昇温し、2時間攪拌した。反応液を水、続いて飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノール=10/1)で精製して標記化合物0.8gを白色固体として得た。融点127−129℃(EA/Hから再結晶)
1H-NMR (CDCl3, δppm); 1.01-1.22 (2H, m), 1.51 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.62-1.85 (3H, m), 1.92 (1H, br t, J = 10.4 Hz), 2.05-2.25 (3H, m), 2.62 (1H, br d, J = 11.3 Hz), 2.78 (3H,br q, J = 11.7 Hz), 2.84 (3H, s), 3.37 (1H, m), 3.58 (3H, s), 3.61-3.76 (3H, m), 3.87 (1H, br d, J = 10.1 Hz), 4.09 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.0-4.3 (2H, m), 4.33 (2H, s), 6.27 (1H, s), 8.11 (1H, s), 8.22 (1H, br t). LC-MS, m/z; 498 (MH+).
製造例206:
(S)−4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−イミダゾールカルボニル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミドの製造:
Figure 2011063586
(S)−4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−(4−ピペリジニルメチル)−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド(製造例26)1.0gおよびN,N’−カルボニルジイミダゾール0.43gのDMF15ml溶液を室温で1時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、残渣をクロロホルムに溶解させた後、水、続いて飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノール=10/1)で精製して標記化合物1.07gをアモルファス状固体として得た。
1H-NMR (CDCl3, δppm); 1.1-1.3 (2H, m), 1.50 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.7-2.0 (3H, m), 2.1-2.3 (4H, m), 2.62 (1H, br d, J = 10.6 Hz), 2.74 (1H, br d, J = 11.2 Hz), 3.02 (2H, t like, J = 11.9 Hz), 3.4 (1H, m), 3.6-3.8 (3H, m), 3.87 (1H, br d, J = 9.7 Hz), 4.09 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.0-4.25 (2H, m), 4.36 (2H, s), 6.27 (1H, s), 7.09 (1H, s), 7.19 (1H, s), 7.85 (1H, s), 8.11 (1H, s), 8.22 (1H, t like). LC-MS, m/z; 505 (MH+).
製造例207:
(S)−4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−〔(1−イミダゾールカルボニル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミドの製造:
Figure 2011063586
(S)−4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−(4−ピペリジニルメチル)−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド(製造例24)を用い、製造例206と同様に反応・処理して標記化合物をアモルファス状固体として得た。 LC-MS, m/z; 491 (MH+).
製造例208:
(S)−4−アミノ−N−[{4−[(1−(1−アゼチジンカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−5−クロロ−2−エトキシベンズアミドの製造:
Figure 2011063586
(S)−4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−イミダゾールカルボニル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド(製造例206)1.07gおよびアゼチジン0.25gのTHF15ml溶液を攪拌下、19時間加熱還流した。室温に冷却後、反応液を減圧乾固し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノール=10/1)で精製して標記化合物0.43gを白色固体として得た。融点166−168℃(EA/Hから再結晶)
1H-NMR (CDCl3, δppm); 0.98-1.17 (2H, m), 1.50 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.57-1.8 (3H, m), 1.91 (1H, br t, J = 10.4 Hz), 2.2-2.3 (3H, m), 2.21 (2H, t, J = 7.7 Hz), 2.57-2.7 (2H, m), 2.73 (2H,br d, J = 12.6 Hz), 3.35 (1H, m), 3.58-3.78 (3H, m), 3.78-3.92 (3H, m), 3.98 (4H, t, J = 7.7 Hz), 4.09 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.34 (2H, s), 6.27 (1H, s), 8.11 (1H, s), 8.22 (1H, t like). LC-MS, m/z; 494 (MH+).
製造例209:
4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−エチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミドの製造:
Figure 2011063586
4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−(4−ピペリジニルメチル)−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド(製造例22)1.0gおよびTEA0.49gのメタノール10ml溶液に氷冷却下、アセトアルデヒド0.21gを加えた。同温度で2時間攪拌後、水素化ホウ素ナトリウム92 mgを少しずつ加えた。終了後、同温度で1時間、更に室温に昇温して終夜攪拌した。反応液を減圧乾固し、残渣をクロロホルムに溶解した。水、続いて飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノール=10/1)で精製して標記化合物1.2gを白色アモルファス状固体として得た。
1H-NMR (CDCl3, δppm); 1.09 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.27 (2H, br q, J = 11.5 Hz), 1.50 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.5 (1H, m), 1.6-2.3 (9H, m), 2.43 (2H, q, J = 7.2 Hz), 2.62 (1H, br d, J = 10.8 Hz), 2.74 (1H, br d, J = 10.8 Hz), 2.98 (2H, br d, J = 11.0 Hz), 3.3 (1H, m), 3.6-3.75 (3H, m), 3.86 (1H, br d, J = 11.3 Hz), 4.08 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.33 (1H, br d, J = 6.8 Hz), 6.27 (1H, s), 8.11 (1H, s), 8.23 (1H, br t). LC-MS, m/z; 439 (MH+), 314.
製造例210:
4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−(3−フルオロベンジル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミドの製造:
Figure 2011063586
4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−(4−ピペリジニルメチル)−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド(製造例22)0.75gおよび4−フルオロベンズアルデヒド0.27gのメタノール20ml溶液に室温下、トリアセトキシヒドロホウ酸ナトリウム0.77gを少しずつ加え、終了後、終夜攪拌した。水、続いて飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノール=30/1〜10/1)で精製して標記化合物0.3gを白色固体として得た。融点172−174℃(E/DEから再結晶)
1H-NMR (CDCl3, δppm); 1.12-1.33 (2H, m), 1.50 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.55-1.85 (4H, m), 1.85-2.04 (3H, m), 2.05-2.2 (3H, m), 2.62 (1H, br d, J = 11.7 Hz), 2.74 (1H, br d, J = 11.3 Hz), 2.85 (2H, br d, J = 11.5 Hz), 3.35 (1H, m), 3.48 (2H, s), 3.6-3.75 (3H, m), 3.85 (1H,m), 4.08 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.32 (1H, br d, J = 6.8 Hz), 6.26 (1H, s), 6.92 (1H, m), 7.02-7.12 (2H, m), 7.26 (1H, m), 8.11 (1H, s), 8.23 (1H, t like). LC-MS, m/z; 519 (MH).
製造例211:
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−シアノ−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−エトキシベンズアミドの製造:
Figure 2011063586
4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−(4−ピペリジニルメチル)−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド(製造例22)1.0gおよびTEA0.41mlの塩化メチレン10ml溶液に室温下、ブロモシアン0.27gを加えた後、4時間攪拌した。水、続いて飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノール=10/1)で精製して標記化合物0.7gを白色固体として得た。融点197℃(分解、Eから再結晶)
1H-NMR (CDCl3, δppm); 1.15-1.4 (2H, m), 1.50 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.6 (1H, m), 1.78 (2H, t, J = 16.1 Hz), 1.91 (1H, t, J = 10.5 Hz), 2.0-2.2 (3H, m), 2.59 (1H, d, J = 11.2 Hz), 2.71 (1H, d, J = 11.0 Hz), 2.99 (2H, td, J = 2.8, 12.5 Hz), 3.25-3.5 (3H, m), 3.58-3.76 (3H, m), 3.86 (1H, d like, J = 6.4 Hz), 4.08 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.37 (2H, s), 6.27 (1H, s), 8.10 (1H, s), 8.22 (1H, t like). LC-MS, m/z; 436 (MH+).
製造例212−219:
製造例142における4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−(4−ピペリジニルメチル)−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミドの代わりに対応する原料化合物およびエトキシ酢酸の代わりに対応するカルボン酸を用い、製造例142と同様に反応・処理して表26及び表27の化合物をアモルファス状固体又は粉状物として得た。
Figure 2011063586
Figure 2011063586
Figure 2011063586
Figure 2011063586
製造例220:
臭化水素酸 (S)−4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−ヒドロキシアセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド 2水和物の製造:
Figure 2011063586
製造例198(別法)におけるN−[{4−[(1−アセトキシアセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシベンズアミドの代わりに(S)−N−[{4−[(1−アセトキシアセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシベンズアミドを用い、同様の製造方法で標記化合物のフリー体を白色アモルファス状固体として得た。この固体を含水アセトンに溶解し、1当量のHBr水を滴下後、種結晶を接種して室温で撹拌することにより標記化合物(HBr塩)を白色固体として得た(用いた種結晶は標記化合物のフリー体を臭化水素酸で処理することによって得られる塩を、93%調湿下で静置することによって得た)。融点;215−216℃(分解)
1H-NMR (DMSO-d6, δppm); 0.95-1.22 (2H, m), 1.67-1.80 (2H, m), 2.07 (1H, m), 2.63 (1H, br t, J = 12.7 Hz), 2.81 (1H, m), 2.90-3.12 (4H, m), 3.25-3.55 (6H, m), 3.64-3.82 (2H, m), 3.84 (3H,s), 3.93 (1H, m), 4.00-4.13 (3H, m), 4.33 (1H, d, J = 11.7 Hz), 6.02 (2H, br s), 6.49 (1H, s), 7.70 (1H, s), 8.10 (1H, t like, J = 6.0 Hz), 9.37 (1H, br s). LC-MS, m/z; 455 (MH+). XRD ; 2θ=9.5、17.7、20.4、24.4、25.5°.
製造例221−230:
(S)−4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−(4−ピペリジニルメチル)−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミドおよび対応するカルボン酸化合物を用い、製造例142と同様の製造方法で表28の化合物をアモルファス状固体又は粉状物として得た。
Figure 2011063586
Figure 2011063586
Figure 2011063586
Figure 2011063586
製造例231−232:
(S)−4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−(4−ピペリジニルメチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[b]フラン−7−カルボキサミドおよび対応するカルボン酸化合物を用い、製造例142と同様の製造方法で表29の化合物をアモルファス状固体又は粉状物として得た。
Figure 2011063586
Figure 2011063586
製造例233:
(S)−4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−ヒドロキシアセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2,3−ジヒドロベンゾ[b]フラン−7−カルボキサミドの製造:
Figure 2011063586
製造例203におけるN−[{4−[(1−アセトキシアセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b]フラン−7−カルボキサミドの代わりに、対応する光学活性な原料化合物を用い、製造例203と同様に反応・処理して標記化合物をアモルファス状固体として得た。
1H-NMR (CDCl3, δppm); 1.00-1.15 (2H, m), 1.70-1.92 (4H, m), 2.08-2.21 (3H, m), 2.55-2.83 (3H, m), 2.94 (1H, m), 3.06 (2H, t, J = 8.8 Hz), 3.34 (1H, m), 3.47 (1H, br d, J = 13.4 Hz), 3.62-3.76 (4H, m), 3.87 (1H, br d, J = 11.7 Hz), 4.13-4.20 (2H, m), 4.27 (2H, s), 4.57 (1H, br d, J = 13.2 Hz), 4.78 (2H, t, J = 9.0 Hz), 7.62 (1H, br s), 7.86 (1H, s).
製剤例1:錠剤の製造
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−ジメチルカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−エトキシベンズアミド(5g)、乳糖(80g)、コーンスターチ(30g)、結晶セルロース(25g)、ヒドロキシプロピルセルロース(3g)、軽質無水ケイ酸(0.7g)及びステアリン酸マグネシウム(1.3g)を常法により混合、造粒し、1錠あたり145 mgで打錠、1000錠を製する。
製剤例2:散剤の製造
4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−ジメチルカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−エトキシベンズアミド(10g)、乳糖(960g)、ヒドロキシプロピルセルロース(25g)及び軽質無水ケイ酸(5g)を常法により混合した後、散剤に製する。
本発明に係わる化合物は5−HT受容体に対して強力な親和性を示し、消化器系疾患(過敏性腸症候群、弛緩性便秘、常習性便秘、慢性便秘、モルヒネや抗精神薬等の薬剤誘発による便秘、造影剤による便秘もしくは排便障害、機能性ディスペプシア、急性・慢性胃炎、逆流性食道炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃神経症、術後の麻痺性イレウス、老人性イレウス、胃切除後症候群、又は偽性腸閉塞等の消化器系の疾患など)、精神神経系疾患(統合失調症、アルツハイマー病、うつ病、記憶障害、不安など)、泌尿器系疾患(尿路閉塞、前立腺肥大などによる排尿障害)のような各種疾患や、各種疾患の治療等に伴う種々の消化器機能異常(例えば、食欲不振、悪心、嘔吐、腹部膨満感など)の治療および予防に用いることができ、特に消化管運動促進薬又は消化管機能改善薬として有用である。

Claims (30)

  1. 式(1):
    Figure 2011063586
    [式中、Arは下記式(Ar−1)又は式(Ar−2):
    Figure 2011063586
    (式中、Rは水素原子又はハロゲン原子を意味し、
    は水素原子又はアルキル基を意味し、
    は水素原子、アルキル基又はアルカノイル基を意味し、
    は水素原子、アルキル基、アルケニル基又はアルキニル基を意味し、
    Xは窒素原子又はCHを意味し、
    及びRは同一又は異なって、水素原子又はアルキル基を意味し、
    hは1、2又は3を意味する。)
    を意味し、
    lは1、2又は3を意味し、
    mは1又は2を意味し、
    nは0、1又は2を意味し、
    oは0〜3の整数を意味し、但しn及びoは同時に0ではなく、
    Aは以下の(1)〜(6)の基:
    (1)水素原子、シアノ基又はホルミル基;
    (2)置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基又は置換されていてもよいアルキニル基;
    (3)−COR、−CSR、−COOR、−SO又は−CO−COR
    (Rは置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいアルキニル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよいシクロアルケニル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよい単環性もしくは2環性の非芳香族性の不飽和へテロ環基(当該へテロ環基は環上の炭素原子で結合している)、又は置換されていてもよい単環性もしくは2環性の飽和へテロ環基(当該へテロ環基は環上の炭素原子で結合している)を意味する);
    (4)−CO−COOR
    (Rはアルキル基を意味する);
    (5)−CONR−OR10
    (R及びR10は同一もしくは異なって水素原子、アルキル基、アルケニル基又はアルキニル基を意味する);及び
    (6)−CONR1213、−CSNR1213又は−SONR1213
    (R12は水素原子又は前記Rにおける任意の基を意味し、R13は水素原子、アルキル基、アルケニル基又はアルキニル基を意味するか;或いはR12及びR13は結合して、隣接する窒素原子とともに、1〜3個の窒素原子、1個の酸素原子及び1個の硫黄原子から選択される1〜3個のヘテロ原子を含む、置換されていてもよい飽和もしくは不飽和の単環性含窒素ヘテロ環基を形成していてもよい)からなる群から選択される基を意味し;
    但し、A又はRにおけるアルキル基、アルケニル基又はアルキニル基が置換されている場合、該アルキル基、アルケニル基及びアルキニル基は以下の(a)〜(d)の基:
    (a)ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ基、カルバモイル基又はトリフルオロメチル基;
    (b)−OR14、−SR14、−COR14、−COOR14、−O−COR14、−NR15−COR14、−NR15−COOR14、−NR15−SO14、−NR1516又は−CONR1516
    (R14はそれぞれ以下の基:
    (b’)ハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ基、カルバモイル基、−OR17、−COOR17、−NR18−COR17、−NR18−COOR17、−NR18−SO17、−NR1819又は−CONR1819(ここに、R17はアルキル基、アルケニル基又はアルキニル基を表し、R18は水素原子又はアルキル基を表し、R19はアルキル基、アルケニル基又はアルキニル基を表すか、或いはR18及びR19は結合して、隣接する窒素原子とともに、1〜3個の窒素原子、1個の酸素原子及び1個の硫黄原子から選択される1〜3個のヘテロ原子を含む、置換されていてもよい飽和もしくは不飽和の単環性含窒素ヘテロ環基を形成していてもよい)から選択される、同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよいアルキル基、アルケニル基又はアルキニル基を表し、
    15はそれぞれ水素原子、又は上記(b’)から選択される同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよいアルキル基、アルケニル基又はアルキニル基を表し、
    16はそれぞれ上記(b’)から選択される同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよいアルキル基、アルケニル基又はアルキニル基を表すか、或いはR15及びR16は結合して、隣接する窒素原子とともに、1〜3個の窒素原子、1個の酸素原子及び1個の硫黄原子から選択される1〜3個のヘテロ原子を含む、置換されていてもよい飽和もしくは不飽和の単環性含窒素ヘテロ環基を形成していてもよい);
    (c)−R20、−OR20又は−NR15−COR20
    (R15は前記と同義であり、R20は置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよいシクロアルケニル基、置換されていてもよい単環性もしくは2環性の非芳香族性の不飽和へテロ環基、置換されていてもよい単環性もしくは2環性の飽和へテロ環基を表す);及び
    (d)−R21、−OR21、−COR21、−SR21、−SO21又は−NR15−COR21
    (R15は前記と同義であり、R21は置換されていてもよいアリール基又は置換されていてもよいヘテロアリール基を表す)
    からなる群から選択される、同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよく;
    シクロアルキル基又はシクロアルケニル基が置換されている場合、該シクロアルキル基及びシクロアルケニル基は以下の(e)の基:
    (e)ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルキル基、アルコキシ基又はオキソ基
    から選択される、同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよく;
    単環性もしくは2環性の非芳香族性の不飽和へテロ環基、単環性もしくは2環性の飽和へテロ環基、又は飽和もしくは不飽和の単環性含窒素ヘテロ環基において、環上の炭素原子が置換されている場合、該炭素原子は上記(e)から選択される同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよく、
    環上の窒素原子が置換されている場合、該窒素原子は以下の(f)の基:
    (f)アルキル基、アルカノイル基、アルコキシカルボニル基又はアルキルスルホニル基
    で置換されていてもよく;
    アリール基又はヘテロアリール基が置換されている場合、該アリール基及びヘテロアリール基は以下の(g)〜(i)の基:
    (g)ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、アミノ基、カルバモイル基、−(CH−O−又は−O−CH−O−;
    (h)−R14、−OR14、−SR14、−COR14、−COOR14、−O−COR14、−NR15−COR14、−NR15−COOR14、−NR15−SO14、−NR1516又は−CONR1516
    (R14、R15及びR16は前記と同義である);及び
    (i)フェニル基又はフェノキシ基(ここに、フェニル基及びフェノキシ基はハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルキル基及びアルコキシ基からなる群から選択される1〜5個の置換基で置換されていてもよい)
    からなる群から選択される、同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい]
    で表される化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
  2. が塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を意味し、Rがアルキル基を意味し、R及びRが同一もしくは異なって水素原子又はメチル基を意味する、請求項1記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
  3. がメチル基、エチル基、プロピル基又はイソプロピル基を意味する、請求項2記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
  4. が水素原子を意味し、Rが水素原子又はメチル基を意味する、請求項1〜3のいずれかに記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
  5. 及びRが水素原子を意味する、請求項4に記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
  6. lが1又は2を意味し、mが1又は2を意味し、nが1又は2を意味し、oが1又は2を意味する、請求項1〜5のいずれかに記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
  7. が塩素原子又は臭素原子を意味し、R及びRが水素原子を意味し、Rがメチル基又はエチル基を意味し、R及びRが水素原子を意味し、hが1を意味し、lが1を意味し、mが1を意味し、nが2を意味し、oが1を意味する、請求項1に記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
  8. Aが
    (1−1)水素原子、シアノ基もしくはホルミル基;又は
    (2−1)アルキル基、もしくはフェニル基で置換されたアルキル基(ここに、フェニル基はハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルキル基、アルコキシ基、アルカノイル基、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、アミノ基及びカルボキシ基からなる群から選択される同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい)
    を意味する、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
  9. Aが
    (3−1)−COR7a、−COOR7a、−SO7a又は−CO−COR7a
    [ここに、R7aは置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいアルキニル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよいシクロアルケニル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよい単環性もしくは2環性の非芳香族性の不飽和へテロ環基、又は置換されていてもよい単環性もしくは2環性の飽和へテロ環基を意味し;
    但し、R7aにおけるアルキル基、アルケニル基又はアルキニル基が置換されている場合、該アルキル基、アルケニル基及びアルキニル基は以下の(a−1)〜(d−1)の基:
    (a−1)ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ基又はカルバモイル基;
    (b−1)−OR14a、−COR14a、−COOR14a、−O−COR14a、−NR15a−COR14a、−NR15a−COOR14a、−NR15a16a又は−CONR15a16a
    (R14aはアルキル基を表し、R15aは水素原子又はアルキル基を表し、R16aはアルキル基を表すか、或いはR15a及びR16aは結合して、隣接する窒素原子とともに、1〜3個の窒素原子、1個の酸素原子及び1個の硫黄原子から選択される1〜3個のヘテロ原子を含む、飽和の単環性含窒素ヘテロ環基を形成していてもよく、当該単環性含窒素ヘテロ環基上の窒素原子はアルキル基、アルカノイル基又はアルコキシカルボニル基で置換されていてもよい);
    (c−1)シクロアルキル基(当該シクロアルキル基はハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルキル基及びアルコキシ基から選択される同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい)、単環性もしくは2環性の飽和へテロ環基(当該飽和へテロ環基上の炭素原子はハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルキル基及びアルコキシ基から選択される、同一もしくは異なる1から5個の置換基で置換されてもよく、当該飽和へテロ環基上の窒素原子はアルキル基、アルカノイル基又はアルコキシカルボニル基で置換されていてもよい);及び
    (d−1)−R21a又は−NR15a−COR21a
    (R15aは前記と同義であり、R21aはアリール基又はヘテロアリール基を表し、該アリール基及びヘテロアリール基はハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、アミノ基、カルバモイル基、シアノ基、−R14a、−OR14a、−COR14a、−NR15a−COR14a又は−NR15a16a(R14a、R15a及びR16aは前記と同義である)から選択される同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい)
    からなる群から選択される1〜5個の置換基で置換されていてもよく;
    7aにおけるシクロアルキル基又はシクロアルケニル基が置換されている場合、該シクロアルキル基及びシクロアルケニル基は以下の(e−1)の基:
    (e−1)ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルキル基又はアルコキシ基
    から選択される同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよく;
    7aにおける置換されていてもよい単環性もしくは2環性の非芳香族性の不飽和へテロ環基、及び置換されていてもよい単環性もしくは2環性の飽和へテロ環基において、環上の炭素原子が置換されている場合、該炭素原子は上記(e−1)から選択される同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよく、環上の窒素原子が置換されている場合、該窒素原子は以下の(f−1)の基:
    (f−1)アルキル基、アルカノイル基、アルコキシカルボニル基又はアルキルスルホニル基
    から選択される同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよく;
    7aにおけるアリール基又はヘテロアリール基が置換されている場合、該アリール基及びヘテロアリール基は以下の基:
    (g−1)ハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ基、カルバモイル基、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基又はシアノ基;
    (h−1)−R14a、−OR14a、−COR14a、−COOR14a、−O−COR14a、−NR15a−COR14a、−NR15a−COOR14a又は−NR15a16a
    (R14a、R15a及びR16aは前記と同義である);及び
    (i−1)フェニル基又はフェノキシ基(ここに、フェニル基及びフェノキシ基はハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルキル基及びアルコキシ基からなる群から選択される1〜5個の置換基で置換されていてもよい);
    からなる群から選択される同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい]
    を意味する、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
  10. Aが
    (3−2)−SO7b
    [ここに、R7bはアルキル基、置換されていてもよいフェニル基で置換されたアルキル基、又は置換されていてもよいフェニル基を意味し、但し、フェニル基が置換されている場合、該フェニル基はハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、アミノ基、カルバモイル基、−R14b、−OR14b、−COR14b、−COOR14b及び−O−COR14b(R14bはアルキル基を意味する)からなる群から選択される同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい]
    を意味する、請求項9に記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
  11. 7bが炭素数1〜3のアルキル基である、請求項10に記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
  12. Aが
    (3−3)−COR7c又は−CO−COR7c
    [ここに、R7cは置換されていてもよいアルキル基又は置換されていてもよいアルケニル基を意味し;
    但し、R7cにおけるアルキル基又はアルケニル基が置換されている場合、該アルキル基及びアルケニル基が以下の(a−2)〜(d−2)の基:
    (a−2)ヒドロキシ基、ハロゲン原子、カルバモイル基又はシアノ基;
    (b−2)−OR14c、−COR14c、−COOR14c、−O−COR14c、−NR15c−COR14c、−NR15c16c又は−CONR15c16c(ここに、R14c及びR16cは同一もしくは異なるアルキル基を表し、R15cは水素原子又はアルキル基を表す);
    (c−2)シクロアルキル基又は単環性もしくは2環性の飽和へテロ環基(ここに、当該単環性又は2環性の飽和へテロ環基上の窒素原子はアルキル基、アルカノイル基又はアルコキシカルボニル基で置換されていてもよい);及び
    (d−2)−R21c又は−NR15c−COR21c(ここに、R15cは前記と同義であり、R21cはアリール基又はヘテロアリール基を表し、該アリール基及びヘテロアリール基はハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、アミノ基、カルバモイル基、シアノ基、−R14c、−OR14c及び−COR14c(R14cは前記と同義である)からなる群から選択される同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい)
    からなる群から選択される1〜5個の置換基で置換されていてもよい]
    を意味する、請求項9に記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
  13. 7cが以下の(a−3)及び(b−3)の基:
    (a−3)ヒドロキシ基、カルバモイル基又はシアノ基;及び
    (b−3)−OR14d、−COR14d、−COOR14d、−O−COR14d、−NR15d−COR14d、−NR15d16d又は−CONR15d16d(ここに、R14d及びR16dは同一もしくは異なる炭素数1〜3のアルキル基を表し、R15dは水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表す)
    からなる群から選択される基で置換されていてもよい炭素数1〜3のアルキル基、又は前記(a−3)及び(b−3)からなる群から選択される基で置換されていてもよい炭素数2〜3のアルケニル基である、請求項12に記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
  14. Aが
    (3−4)−COR7d
    [ここに、R7dは置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよいシクロアルケニル基、置換されていてもよい単環性もしくは2環性の非芳香族性の不飽和へテロ環基、又は置換されていてもよい単環性の飽和へテロ環基を意味し;
    但し、これらの基の環上の炭素原子が置換されている場合、該炭素原子はハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルキル基又はアルコキシ基から選択される同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよく、これらの基の環上の窒素原子が置換されている場合、該窒素原子はアルキル基、アルカノイル基、アルコキシカルボニル基又はアルキルスルホニル基で置換されていてもよい]
    を意味する、請求項9に記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
  15. Aが
    (3−5)−COR7e
    [ここに、R7eは置換されていてもよいアリール基又は置換されていてもよいヘテロアリール基を意味し;
    但し、アリール基又はヘテロアリール基が置換されている場合、該アリール基及びヘテロアリール基は以下の(g−2)〜(i−2)の基:
    (g−2)ハロゲン原子、アミノ基、カルバモイル基又はシアノ基;
    (h−2)−R14e、−OR14e、−O−COR14e、−NR15e−COR14e、−NR15e−COOR14e又は−NR15e16e(ここに、R14e及びR16eは同一もしくは異なるアルキル基を表し、R15eは水素原子又はアルキル基を表す);及び
    (i−2)フェニル基又はフェノキシ基
    からなる群から選択される同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい]
    を意味する、請求項9に記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
  16. Aが
    (3−6)−COOR7f
    [ここに、R7fはアルキル基、アルケニル基又は置換されていてもよいフェニル基を意味し;
    但し、フェニル基が置換されている場合、該フェニル基はハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシ基、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−R14f、−OR14f及び−COR14f(R14fはアルキル基を意味する)からなる群から選択される同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい]
    を意味する、請求項9に記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
  17. 7fが炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数2〜3のアルケニル基である、請求項16に記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
  18. Aが
    (6−1)−CONR12a13a、−CSNR12a13a又は−SONR12a13a
    [ここに、R12aは水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数2〜3のアルケニル基、炭素数2〜3のアルコキシカルボニル基で置換された炭素数1〜3のアルキル基、置換されていてもよいフェニル基で置換された炭素数1〜3のアルキル基、又は置換されていてもよいフェニル基を意味し、但し、フェニル基が置換されている場合、該フェニル基はハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、アミノ基、カルバモイル基、−R14a、−OR14a、−COR14a、−COOR14a及び−O−COR14a(R14aはアルキル基を意味する)からなる群から選択される同一もしくは異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよく;
    13aは水素原子又はアルキル基を意味するか、或いはR12a及びR13aは結合して、隣接する窒素原子とともに、1〜3個の窒素原子、1個の酸素原子及び1個の硫黄原子からなる群から選択される1〜3個のヘテロ原子を含む、置換されていてもよい飽和又は不飽和の4〜6員の単環性含窒素ヘテロ環基を形成していてもよく、当該単環性含窒素ヘテロ環基上の窒素原子はアルキル基、アルカノイル基又はアルコキシカルボニル基で置換されていてもよい]
    を意味する、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
  19. 12a及びR13aが同一もしくは異なる炭素数1〜3のアルキル基を意味するか;
    12aが置換されていてもよいフェニル基(ここに、フェニル基は1〜2個のハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ハロアルキル基、アミノ基、カルバモイル基、−R14a、−OR14a、−COR14a、−COOR14a又は−O−COR14a(R14aはアルキル基を意味する)で置換されていてもよい)を意味し、R13aが水素原子を意味するか;又は
    12a及びR13aが結合して、隣接する窒素原子とともに、ピロリジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基又はイミダゾリル基を形成する、請求項18に記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
  20. Aが
    (5−1)−CONR9a−OR10a
    [ここに、R9a及びR10aは同一もしくは異なるアルキル基を意味する]
    を意味する、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
  21. 以下の化合物からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬:
    4−アミノ−N−[{4−[(1−(1−アゼチジンカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル)]−2−モルホリニル}メチル]−5−クロロ−2−エトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−ピロリジンカルボニル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−(1−ピロリジンカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−ジメチルカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−ジメチルカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−エトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−ジメチルチオカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−エトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−ジメチルスルファモイル−4−ピペリジニル)メチル)−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−ジメチルスルファモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−エトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−ジメチルカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−イソプロポキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−ジエチルカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−エトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−ジイソプロピルカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
    6−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−ジメチルカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシピリジン−3−カルボキサミド;
    N−[{4−[(1−アリルメチルカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル] −4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−(1−ピロリジンカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2,3−ジヒドロベンゾ[b]フラン−7−カルボキサミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−ジメチルカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2,3−ジヒドロベンゾ[b]フラン−7−カルボキサミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−メチルカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−エチルカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−フェニルカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−(2−メトキシフェニル)カルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−(3−トリフルオロメチルフェニル)カルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
    N−[{4−[(1−(3−アセチルフェニル)カルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−(3,5−ジメチルフェニル)カルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−(3,4−ジクロロフェニル)カルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
    4−アミノ−N−[{4−[(1−ベンジルカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−5−クロロ−2−メトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−(2−メチルベンジル)カルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−(4−メトキシベンジル)カルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−(2,4−ジクロロベンジル)カルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−(2−フェネチル)カルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−メトキシカルボニル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−メタンスルホニル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
    アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−メタンスルホニル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−(1−プロポキシカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
    N−[{4−[(1−アリルオキシカルボニル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−イソブトキシカルボニル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−フェノキシカルボニル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−(2−メトキシフェノキシカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
    N−[{4−[(1−アセトキシアセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−(1−シクロペンテンカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−エトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−(2−シクロプロピルビニルカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−エトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−[2−(フラン−2−イル)ビニルカルボニル]−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−[2−(チオフェン−2−イル)ビニルカルボニル]−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
    4−アミノ−N−[{4−[(1−(3−ブテンカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−5−クロロ−2−エトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−(5−ヘキセンカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
    4−アミノ−N−[{4−[(1−(1,3−ブタジエンカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−5−クロロ−2−エトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−(1,5−ヘキサジエンカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
    4−アミノ−N−[{4−[(1−[1−(1−プロピン)カルボニル]−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−5−クロロ−2−エトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−メトキシカルボニル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2,3−ジヒドロベンゾ[b]フラン−7−カルボキサミド;
    N−[{4−[(1−アセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b]フラン−7−カルボキサミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−メタンスルホニル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2,3−ジヒドロベンゾ[b]フラン−7−カルボキサミド;
    4−アミノ−N−[{4−[(1−ベンゾイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−5−クロロ−2−エトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−(3−フルオロベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−(3−フルオロベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−(4−クロロベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−(4−クロロベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−エトキシベンズアミド;
    4−アミノ−N−[{4−[(1−(3−ブロモベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−5−クロロ−2−メトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−(2−メチルベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−(3−メチルベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−(4−メチルベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−(4−メチルベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−(4−エチルベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
    4−アミノ−N−[{4−[(1−(tert−ブチルベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−5−クロロ−2−メトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−(3−ヒドロキシベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−(4−ヒドロキシベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
    N−[{4−[(1−(2−アセトキシベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシベンズアミド;
    N−[{4−[(1−(2−アセトキシベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシベンズアミド;
    N−[{4−[(1−(3−アセトキシベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシベンズアミド;
    N−[{4−[(1−(4−アセトキシベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−(3−メトキシベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−(4−メトキシベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−(4−メトキシベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−(2−フェノキシベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−(3−ジメチルアミノベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−(4−ジメチルアミノベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−(4−メトキシカルボニルベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−(4−フェニルベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
    4−アミノ−N−[{4−[1(−(4−アミノ−3−クロロフェニルベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−5−クロロ−2−メトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−(2−フランカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−(1−イミダゾールカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−[ (1,2−ジヒドロベンゾフラン−7−イル)カルボニル]−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−[ (5−メチルチオフェン−2−イル) カルボニル]−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−[(S)−2−テトラヒドロフリルカルボニル]−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−メトキシアセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−メトキシアセチル−4−ピペリジニル)メチル)−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−ヒドロキシアセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−ヒドロキシアセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−ヒドロキシアセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2,3−ジヒドロベンゾ[b]フラン−7−カルボキサミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[{4−[(1−(4−ピペリジニルメチルカルボニル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミド。
    N−[{4−[(1−アセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシベンズアミド;
    4−アミノ−−N−[{4−[(1−ベンゾイルアミノアセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]5−クロロ−2−メトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−シアノアセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−{[4−{[1−(3−メトキシプロピオニル)−4−ピペリジニル]メチル}−2−モルホリニル]メチル}−2−メトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−{[4−{[1−((S)−2−メトキシプロピオニル)−4−ピペリジニル]メチル}−2−モルホリニル]メチル}−2−メトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−{[4−{[1−(3−テトラヒドロフリルカルボニル)−4−ピペリジニル]メチル}−2−モルホリニル]メチル}ベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−{[4−{[1−(1,2−ジオキソプロピル)−4−ピペリジニル]メチル}−2−モルホリニル]メチル}−2−メトキシベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−{[4−{[1−(4−オキサゾリルカルボニル)−4−ピペリジニル]メチル}−2−モルホリニル]メチル}ベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−{[4−{[1−(3−トリアゾリルカルボニル)−4−ピペリジニル]メチル}−2−モルホリニル]メチル}ベンズアミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−{[4−{[1−(4−シアノベンゾイル)−4−ピペリジニル]メチル}−2−モルホリニル]メチル}−2−メトキシベンズアミド;
    N−[{4−[(1−アセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b]フラン−7−カルボキサミド;
    4−アミノ−5−クロロ−N−{[4−{[1−(3−テトラヒドロフリルカルボニル)−4−ピペリジニル]メチル}−2−モルホリニル]メチル}−2,3−ジヒドロベンゾ[b]フラン−7−カルボキサミド;及び
    4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−ヒドロキシアセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2,3−ジヒドロベンゾ[b]フラン−7−カルボキサミド。
  22. モルホリニル基の2位の炭素の立体配置がSである、請求項21に記載の化合物又はその薬学上許容される塩からなる医薬。
  23. (S)−4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−ジメチルカルバモイル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−エトキシベンズアミドからなる医薬。
  24. (S)−4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−メタンスルホニル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミドからなる医薬。
  25. (S)−4−アミノ−5−クロロ−2−エトキシ−N−[{4−[(1−(4−メチルベンゾイル)−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]ベンズアミドからなる医薬。
  26. 臭化水素酸 (S)−4−アミノ−5−クロロ−N−[{4−[(1−ヒドロキシアセチル−4−ピペリジニル)メチル]−2−モルホリニル}メチル]−2−メトキシベンズアミド 2水和物からなる医薬。
  27. (S)−4−アミノ−5−クロロ−N−{[4−{[1−((S)−2−メトキシプロピオニル)−4−ピペリジニル]メチル}−2−モルホリニル]メチル}−2−メトキシベンズアミドからなる医薬。
  28. 消化器系の疾患、消化器系の症状、精神神経系疾患、または泌尿器系疾患の治療および予防に用いられる、請求項1〜27のいずれか一項に記載の医薬。
  29. セロトニン4受容体作動薬である請求項1〜27のいずれか一項に記載の医薬。
  30. 消化管運動促進薬又は消化管機能改善薬である請求項1〜27のいずれか一項に記載の医薬。
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