JP2011062049A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来よりもコストを低く抑えた電力変換装置を提供する。
【解決手段】電力変換装置30は、第1電源E1(電源)から供給される電力を変換して出力機器に出力する電力変換部31,32と、電力変換部31,32を構成する二以上のスイッチング素子Q1〜Q6を個別に駆動制御するコントローラ3B,3C(制御演算装置)を一組とし、複数組を有する。複数組の各組について、コントローラ3B,3Cの基底電位と電力変換部31,32の基底電位とが同電位になるように接続する。この構成によれば、下アーム側のスイッチング素子Q4〜Q6,Q22とコントローラ3B,3Cとの間に絶縁素子を備える必要がなく、その分だけコストを低く抑えることができる。また、コントローラ3B,3Cと電力変換部31,32との基底電位が確実に同電位になるので、これらの間の信号伝達を確実に行える。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力変換部と制御演算装置を有する電力変換装置に関する。
従来では、電力変換装置に制御演算装置を内蔵し、スイッチング素子の駆動・保護回路とマイコンとの間にHVIC(High Voltage Integrated Circuit;高耐圧の半導体集積回路)を介在させて信号伝達するように構成した車載用電力変換装置の一例が開示されている(例えば特許文献1;特に段落0014−0016および図3を参照)。
特許第3625692号公報
上記特許文献1に記載された技術によれば、スイッチング素子の駆動・保護回路とマイコンとの間をHVICで絶縁することができる。ところが、HVICは多くの回路素子や集積回路等を用いて構成するので高価になる(特許文献1の段落0011,0012および図2を参照)。このHVICはスイッチング素子ごとに対応して備える必要があるので、全体としてコストが嵩む。
また、一のマイコンと上下アームのスイッチング素子とを一組とし、複数組を備えた装置を仮定する。下アームは共通電位(すなわち基板等で共通する電位であって、アース線などで接地する場合は0[V]となる電位)を基準電位として作動するスイッチング素子を意味し、上アームは共通電位よりも高電位を基準電位として作動するスイッチング素子を意味する(以下、本明細書において同じ)。この装置において、マイコンのグランド(GND)端子と、当該マイコンと同じ組にかかるスイッチング素子のエミッタ端子(グランド端子に相当する端子)とを接続しないときは、グランド端子間に生じ得る電位差によってマイコンとスイッチング素子との間に信号伝達が適切に行われない場合がある。
さらに、例えば出力機器として三相の発電電動機を適用し、かつ複数の発電電動機について発電電動機ごとに一のマイコンを割り当てる例を仮定する。スイッチング素子について状態(例えば温度や電流等)は、三相全てを検知するのではなく、いずれか一相(これを「検知相」と称することにする。)のみを検知すると仮定する。もし、マイコンのグランド端子と、スイッチング素子の検知相とは別相のグランド端子と接続するとき、同じグランド端子であっても電位差が生じるために信号検知の精度が低下する。精度低下は、検知を行う検知回路のグランド端子と、マイコンのグランド端子とを接続しない場合にも生じる。
本発明はこのような点に鑑みてなしたものであり、第1の目的は従来よりもコストを低く抑えた電力変換装置を提供することである。第2の目的は、マイコンとスイッチング素子との間の信号伝達を確実に行う電力変換装置を提供することである。第3の目的は、信号検知の精度を向上させた電力変換装置を提供することである。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、電源(例えばバッテリ)から供給される電力を変換して出力機器に出力する電力変換部と、前記電力変換部を構成する二以上のスイッチング素子を個別に駆動制御する制御演算装置とを一組とし、複数組を有する電力変換装置において、前記複数組の各組について、前記制御演算装置の基底電位と前記電力変換部の基底電位とが同電位になるように接続することを特徴とする。
この構成によれば、一組を構成する電力変換部と制御演算装置とを同電圧系に配置することで、下アーム側のスイッチング素子と制御演算装置との間にHVIC等の絶縁素子を備える必要がないので、絶縁素子が少ない分はコストを低く抑えることができる。また、制御演算装置の基底電位と電力変換部の基底電位とを接続することで確実に同電位になるので、制御演算装置と電力変換部との信号伝達を確実に行うことができる。さらに、安定化回路が少なくて済むため、コストを低減することができる。
なお、「基底電位」は各部や各手段の内部で共通する電位を意味し、アース線などによって接地された場合には0[V]となる。「出力機器」は電力変換部から出力する電力を受けて作動可能な任意の機器を適用できる。例えば、回転機(すなわち発電機,電動機,発電電動機等)、電力系統、負荷等のうちで一以上が該当する。「絶縁素子」は絶縁を確保する素子であって、上述した特許文献1のHVICのほか、フォトカプラ、磁気結合素子(例えばコイルやトランス等のインダクタ)、アイソレーションアンプ、抵抗器、容量性素子(例えばコンデンサ等のキャパシタ)などが該当する。「制御演算装置」は二以上のスイッチング素子を個別に駆動制御できれば構成は任意である。よって、CPUを中心とする構成(いわゆるソフトウェアロジック)であると、回路素子を組み合わせた構成(いわゆるハードウェアロジック)であるとを問わない。
請求項2に記載の発明は、前記電力変換部が複数相で電力を変換する場合は、前記複数相のうち一相の基底電位と同電位になるように接続することを特徴とする。この構成によれば、複数相のうちのいずれか一相について、制御演算装置の基底電位と電力変換部の基底電位とが接続するので確実に同電位になる。したがって、制御演算装置と電力変換部との信号伝達を確実に行うことができる。
請求項3に記載の発明は、前記電力変換部には、前記二以上のスイッチング素子のうち特定した一のスイッチング素子の状態を検知して検知信号を出力する状態検知手段を備え、前記制御演算装置には、前記状態検知手段から出力された検知信号に基づいて、前記スイッチング素子の状態を示す数値を取得する数値取得手段を備え、前記制御演算装置の基底電位と前記数値取得手段の基底電位とが同電位になるように接続することを特徴とする。この構成によれば、制御演算装置の基底電位と数値取得手段の基底電位とを接続することで確実に同電位になるので、制御演算装置と電力変換部との信号伝達を確実に行うことができる。なお、「状態検知手段」はスイッチング素子の状態(例えば温度や電流等)を検知する素子や回路等が該当する。「数値取得手段」は検知信号に基づいて内部処理可能な数値に変換する回路等(例えばA/D変換回路)が該当する。
請求項4に記載の発明は、前記状態検知手段は、スイッチング素子の温度と、スイッチング素子に備えたセンス端子から出力されるセンス電流との一方または双方を検知することを特徴とする。この構成によれば、スイッチング素子の温度を検知する素子(例えば感温素子)と、センス電流を検知するための素子(例えば抵抗器)との一方または双方を状態検知手段として備える。基底電位とが同電位になるように接続されているので、スイッチング素子の状態を精度よく検知することができる。
請求項5に記載の発明は、前記制御演算装置を作動させる電力を安定して供給する安定化回路の基底電位は、前記制御演算装置に対応する前記電力変換部の基底電位と同電位になるように接続されることを特徴とする。この構成によれば、安定化回路の基底電位と電力変換部の基底電位とを接続することで確実に同電位になるので、制御演算装置と電力変換部との信号伝達を確実に行うことができる。
請求項6に記載の発明は、ベース基板は、前記スイッチング素子に接続するための接続部位を複数かつ一列状に配置し、複数の接続部位のうち端側に配置された前記接続部位の少なくとも一部を含んで電位が同一となるように接続する配線パターンからなる同電位領域を備え、前記制御演算装置は、前記同電位領域の領域内に配置することを特徴とする。この構成によれば、制御演算装置を同電位領域の領域内に配置すればよいので、レイアウトの自由度が著しく向上するとともに、制御演算装置の作動を確実にできる。
請求項7に記載の発明は、前記電源と前記電力変換部との間に介在され、出力側両端に接続する第2キャパシタを有し、前記電源の電圧を昇圧して前記電力変換部に出力する昇圧部を備え、前記制御演算装置は、前記第2キャパシタの基底電位の接続箇所から最も近い相の領域内に配置することを特徴とする。この構成によれば、第2キャパシタは昇圧後の電圧の電位変動を低減するので、ノイズを要因とする制御演算装置の誤作動を防止して安定化させることができる。
請求項8に記載の発明は、前記電力変換部に印加される電圧および前記電源の電圧を検知する電圧検知手段をさらに備え、前記制御演算装置の基底電位と前記電圧検知手段の基底電位とが同電位になるように接続することを特徴とする。この構成によれば、制御演算装置の基底電位と電圧検知手段の基底電位とを接続することで確実に同電位になり、さらに電圧検知手段による電圧検知の精度が向上する。よって、電力変換部による出力電圧の精度を向上させることができる。
請求項9に記載の発明は、前記制御演算装置が配置される多層基板は、二以上の層について電位が同一となるように接続する配線パターンからなる同電位領域を前記電力変換部に備えるスイッチング素子ごとに対応して形成し、かつ、前記スイッチング素子ごとに対応して形成した前記同電位領域について異なる前記同電位領域が積層方向(厚み方向)に隣接する層で重ならないように形成することを特徴とする。この構成によれば、スイッチング素子ごとに異なる同電位領域が隣接する層で重ならないので、ノイズの影響を受けにくくなる。よって、制御演算装置や電力変換部の作動を安定化させることができる。
請求項10に記載の発明は、前記スイッチング素子の両面側から冷却する冷却装置を有することを特徴とする。この構成によれば、両面冷却の形式を取ることで、片面冷却に比べて基板上の高圧系の面積を大幅に減らすことができる。よって、制御演算装置の配置に対してレイアウトの自由度が著しく向上する。
請求項11に記載の発明は、前記二以上のスイッチング素子を上アームと下アームとに区分するとき、下アームは上アームに対して前記冷却装置内を流れる冷却用流体の下流側になるように配置することを特徴とする。この構成によれば、下アーム側に配置される制御演算装置に対応して、温度が高くなる下アームの温度検出を行うことにより、温度の高いスイッチング素子を精度良く検出することができる。
請求項12に記載の発明は、前記電力変換部は前記スイッチング素子ごとにサブ基板を有し、前記サブ基板は、前記ベース基板に接続するとともに、前記下アームに属するスイッチング素子相互間の基底電位が同電位となるように接続用部材を用いて接続することを特徴とする。この構成によれば、下アームに属するスイッチング素子相互間の基底電位が同電位となるので、電流がループする事態を防止できる。よって、制御演算装置や電力変換部の作動を安定化させることができる。なお、「サブ基板」はスイッチング素子を有していれば形態は任意であり、例えばモジュールや配線基板等が該当する。
請求項13に記載の発明は、前記駆動回路を作動させる電力を供給する電力供給線の両端に接続する第3キャパシタを備え、前記制御演算装置の基底電位と前記第3キャパシタの基底電位とが同電位になるように接続することを特徴とする。この構成によれば、第3キャパシタは駆動回路に供給する電圧の電位変動を低減するので、ノイズを要因とする制御演算装置や駆動回路の誤作動を防止して安定化させることができる。
電力変換装置の構成例を示す回路図である。 スイッチング素子を中心とする接続例を示す回路図である。 コンバータ回路の構成例を示す回路図である。 ベース基板の配置例を示す平面図である。 多層基板からなるベース基板の形成例を説明する図である。 ベース基板の配置例を示す側面図である。 ベース基板にサブ基板を配置する例を示す図である。 冷却装置の構成例を示す平面図である。 電力変換装置の他の構成例を示す回路図である。 複数のコントローラとは別個に分配用のコントローラを備えた構成例を示す回路図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。なお、特に明示しない限り、「接続する」という場合には電気的な接続を意味する。また、連続符号は記号「〜」を用いて簡略化する。例えば「スイッチング素子Q1〜Q6」は「スイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6」を意味する。出力機器には車両用の発電電動機(エンジン始動および発電の双方が行える機器)を適用した例を説明する。上下左右等の方向を言う場合には、図面の記載を基準とする。さらに、それぞれが「電源」に相当する第1電源E1,第2電源E2は個別の電源を適用してもよく、一の主電源から必要な電圧に変換されて供給される副電源を適用してもよい。安定化回路3A,3C,3E,…についても電力を供給するという点では「電源」に相当する。
本実施の形態は、二の発電電動機に対して個別に電力を出力する電力変換装置に適用した例である。まず図1には、電力変換装置の構成例を模式図で示す。図1に示す電力変換装置30は、第1電源E1(例えばバッテリ等)からコンバータ回路20を経て供給される電力を変換して発電電動機(図面には「MG」と記載する)41,42に出力する機能を有する。なお、図1では図示を簡単にするために一部の素子を省略している。
(1)全体の構成例(要素および回路)
電力変換装置30は、電力変換部31,32、安定化回路3A,3C、コントローラ3B,3Dなどを有する。コントローラ3Bおよび電力変換部31は一組となって、発電電動機41の作動を制御する。コントローラ3Dおよび電力変換部32は一組となって、発電電動機42の作動を制御する。すなわち、図1に示す電力変換装置30は二組のコントローラおよび電力変換部を備える。
コンバータ回路20は「昇圧部」に相当する。このコンバータ回路20は、第1電源E1からキャパシタC1を介して供給される直流電圧V1(例えば300ボルト等)を受け、電力変換装置30で必要とする直流電圧V20(例えば650ボルト等)に変換して出力する機能を有する。キャパシタC1は、第1電源E1のプラス電極とマイナス電極との間に接続し、第1電源E1が出力する直流電圧V1の電位変動を低減する役割を担う。コンバータ回路20の内部では、出力側両端に平滑用のキャパシタC20が接続される。キャパシタC20は、電力変換部31,32に出力する直流電圧V20の電位変動を低減する役割を担う。コンバータ回路20の具体的な回路構成例については後述する(図3を参照)。第1電源E1のマイナス電極と、キャパシタC1およびキャパシタC20の一端側とは、共通電位G30に接続する。なお、キャパシタC1は「第1キャパシタ」に相当し、キャパシタC20は「第2キャパシタ」に相当する。
電力変換装置30は、給電機能と送電機能とを切り換え可能に備える。給電機能は、第1電源E1からコンバータ回路20を介して供給される直流電力を三相交流電力に変換し、発電電動機41,42にそれぞれ供給する機能である。送電機能は、発電電動機41,42が発電したそれぞれの三相交流電力を整流し、コンバータ回路20を介して第1電源E1に還流する機能である。
一点鎖線で囲って示す電力変換部31は電力を変換して発電電動機41に出力し、同じく電力変換部32は電力を変換して発電電動機42に出力する。これらの電力変換部31,32は同一構成であるので、以下では特に明示しない限り、電力変換部31を代表して構成例を説明する。
電力変換部31は、駆動回路M1〜M6、スイッチング素子Q1〜Q6、ダイオードD1〜D6、抵抗器R1〜R6などを有する。駆動回路M1〜M3、スイッチング素子Q1〜Q3、ダイオードD1〜D3、抵抗器R1〜R3などは上アーム側に配置される。駆動回路M4〜M6、スイッチング素子Q4〜Q6、ダイオードD4〜D6、抵抗器R4〜R6などは下アーム側に配置される。
駆動回路M1〜M6は、後述する安定化回路3Aから直流電圧V2(例えば12ボルト等)の供給を受けて作動する。これに限らず、第1電源E1から制御(例えば降圧電源)された電源から供給を受けて作動する構成としても良い。なお、電力変換部31に備わる駆動回路M1〜M6はコントローラ3Bによって作動が制御され、電力変換部32に備わる駆動回路M1〜M6はコントローラ3Dによって作動が制御される。
上述した駆動回路M1〜M6は、コントローラ3Bから個別に伝達される制御信号に従って、対応するスイッチング素子Q1〜Q6の制御端子(例えばゲート端子等)に駆動信号を出力する。制御信号はスイッチング素子を駆動可能な信号であればよく、例えばパルス幅変調信号(以下では「PWM信号」と呼ぶ。)などが該当する。
駆動回路M1〜M3が制御端子Pi1〜Pi3を介して受ける電圧と、駆動回路M4〜M6が制御端子Pi4〜Pi6を介して受ける電圧とでは基準電位が異なる。これは、スイッチング素子の出力端子(例えばエミッタ端子)を基準としてゲート電圧を形成するためである。このことは、後述する駆動回路M21,M22についても同様である(図3を参照)。また、制御端子Pi1〜Pi3と、対応するスイッチング素子Q1〜Q3のセンス端子Ps1〜Ps3との間も基準電位が異なるので、絶縁を確保するために絶縁素子や高耐圧素子が必要になる。
スイッチング素子Q1〜Q6は「スイッチング素子群」に相当する。このスイッチング素子Q1〜Q6には、例えばセンス電流を出力するセンス端子Ps1〜Ps6を備えたIGBTを用いる。センス端子Ps4〜Ps6と共通電位G30との間は、それぞれ抵抗器R4〜R6を接続する。抵抗器R1〜R3はそれぞれ対応するスイッチング素子Q1〜Q6のエミッタ端子と接続される。共通電位G30は電力変換装置30内で共通する電位(同電位グランド)であって、当該共通電位G30が接地された場合には0[V]になる。
上述したスイッチング素子Q1〜Q6について具体的な接続例について、図2を参照しながら説明する。図2には、スイッチング素子Qnを中心とする接続例を示す。nに1〜6のいずれかの数値を適用すると、図1に示すスイッチング素子Q1〜Q6のいずれか一のスイッチング素子に対応する。このことは以下の記載でも同様とする。言い換えれば、スイッチング素子Qnはスイッチング素子Q1〜Q6を代表して説明する回路素子であり、図示する他の回路素子についても同様である。
スイッチング素子Qnの作動を制御する駆動回路Mnは、対応する安定化回路(すなわち安定化回路3Aまたは安定化回路3C)から電力供給線KVを通じて供給される電力によって作動する。電力供給線KVの両端(プラス側線路とマイナス側線路)間には、「第3キャパシタ」に相当するキャパシタC3を接続する。駆動回路Mnの基底電位となる接地用端子(GND)は、安定化回路の接地用端子(GND)とともにスイッチング素子Qnのエミッタ端子に接続する。
感温ダイオードDθnは、アノード側を安定化回路3Aに接続し、カソード側をスイッチング素子Qnのエミッタ端子に接続する。感温ダイオードDθnには安定化回路3Aから定電流が供給され、感温ダイオードDθnの両端にかかる電圧が温度θnに相関する。両端でセンス電圧を検知するための抵抗器Rnは、一方端をスイッチング素子Qnのセンス端子Psnと接続し、他方端をスイッチング素子Qnのエミッタ端子に接続する。スイッチング素子Qnのゲート端子にはゲート電圧Vgnが印加される。当該ゲート電圧Vgnの印加に伴って、スイッチング素子Qnのコレクタ端子とエミッタ端子との間に電流が流れると、センス端子Psnからセンス電流Isnも流れる。センス電流Isnが流れる抵抗器Rnの両端には、当該センス電流Isnと相関するセンス電圧Vsnが生じる。
上述したセンス電圧Vsn、温度θn、スイッチング素子Qnのゲート端子に印加されるゲート電圧Vgn、スイッチング素子Qnのコレクタ端子とエミッタ端子との間に生じる端子間電圧Vceなどの検知信号は、コントローラ3B,3Dに入力される(図1を参照)。スイッチング素子Q1〜Q6の全部について検知信号を入力してもよいが、スイッチング素子相互間でそれほど差は生じないので特定した一のスイッチング素子(例えばスイッチング素子Q4)にかかる検知信号を入力すれば十分である。なお図示しないが、コントローラ3B,3Dには、入力した検知信号に基づいてスイッチング素子の状態を示す数値を取得する数値取得手段(例えばA/D変換回路)を備える。当該数値取得手段の基底電位は、コントローラ3B,3Dの基底電位と同電位となるように内部接続される。
図1に戻って、ダイオードD1〜D6は、それぞれ対応するスイッチング素子Q1〜Q6のコレクタ端子とエミッタ端子との間に並列接続される。これらのダイオードD1〜D6は、いずれもフリーホイールダイオードとして機能する。
電力変換部31内の回路素子は、二点鎖線で囲って示すように三相(本形態ではU相,V相,W相)に分けられ、コントローラ3B,3Dによって相ごとに作動が制御される。U相は、駆動回路M1,M4、スイッチング素子Q1,Q4、ダイオードD1,D4、抵抗器R1,R4などで構成される。V相は、駆動回路M2,M5、スイッチング素子Q2,Q5、ダイオードD2,D5、抵抗器R2,R5などで構成される。W相は、駆動回路M3,M6、スイッチング素子Q3,Q6、ダイオードD3,D6、抵抗器R3,R6などで構成される。U相のスイッチング素子Q1,Q4は、直列接続されてハーフブリッジを構成する。V相のスイッチング素子Q2,Q5と、W相のスイッチング素子Q3,Q6とについても同様に、直列接続されてハーフブリッジを構成する。ハーフブリッジの各接続点と発電電動機41の三相端子とは、線路Ku,Kv,Kwによって相ごとに接続される。線路KuにはU相電流Iuが流れ、線路KvにはV相電流Ivが流れ、線路KwにはW相電流Iwが流れる。
コントローラ3B,3Dは、それぞれが「制御演算装置」に相当する。このコントローラ3B,3Dは、高圧系の電力変換装置30内に備えられ、コンバータ回路20や電力変換装置30等の作動を司る。具体的には、入力される信号情報に基づいて、コンバータ回路20や電力変換装置30等に備える駆動回路M1〜M6,M21,M22に対して制御信号(例えばPWM信号)を出力する。信号情報は、例えば絶縁部11を介して外部ECU10から伝達される指令信号(例えばトルク指令等)や、状態検知情報(すなわちセンス電圧Vsn、温度θn、ゲート電圧Vgn、端子間電圧Vceなどのうちで一以上)、発電電動機41,42側に備えられた検知器(例えば電流計やレゾルバ等)から伝達される検知信号などが該当する。また、外部ECU10に対し絶縁部11を介して信号情報を出力したり、レゾルバに対し作動用の励磁信号を出力する。
コントローラ3Bとコントローラ3Dとの間は通信可能に接続される。外部ECU10から伝達される指令信号はコントローラ3Dが受ける。コントローラ3Dは自己で処理すべき指令信号と、コントローラ3Bが処理すべき指令信号とに分配する。コントローラ3Dは分配した指令信号(コントローラ3Bが処理する指令内容)をコントローラ3Bに伝達する。
信号伝達を確実に行って作動を安定させるため、コントローラ3B,3Dの基底電位と、制御対象となる電力変換部31,32の特定相にかかる下アーム側スイッチング素子のエミッタ端子と、当該スイッチング素子を駆動する駆動回路の基底電位とが同電位となるように接続する。具体的には、安定化回路3Aの接地用端子(GND)と、コントローラ3Bの接地用端子(GND)と、電力変換部31のスイッチング素子Q4のエミッタ端子と、駆動回路M4の接地用端子(GND)とが同電位になるように接続線KBで接続する。同様に、安定化回路3Cの接地用端子(GND)と、コントローラ3Dの接地用端子(GND)と、電力変換部32のスイッチング素子Q4のエミッタ端子と、駆動回路M4の接地用端子(GND)とが同電位になるように接続線KCで接続する。
上述した各機能を果たす限りにおいて、コントローラ3B,3Dは任意に構成してよい。例えば、CPU(マイコンを含む)によってソフトウェア制御を行う構成としてもよく、IC(LSIやゲートアレイ等を含む)やトランジスタ等の電子部品を用いてハードウェア制御を行う構成としてもよい。
絶縁部11には、電流を遮断して信号伝達が行える任意の素子や回路等を適用することができる。本形態の絶縁部11では、模式的に図示するようにバッファ付きの光電素子(例えばフォトカプラ等)を用いる。
安定化回路3A,3Cは「レギュレータ」とも呼ばれ、第2電源E2から供給される電力を、コントローラ3B,3Dや駆動回路M1〜M6等で必要とする直流電圧V2に変換して安定的に出力する機能を有する。安定化回路3A,3Cの具体的な構成や作動等は周知であるので図示および説明を省略する。第2電源E2には例えばバッテリを用いる。
なお、図1に示す太破線は、第1電源E1からの電力供給を受けて高電圧で作動する素子や回路等(高圧系)と、第2電源E2からの電力供給を受けて低電圧で作動する素子や回路等(低圧系)との境界を示す。
次に、コンバータ回路20の構成例について図3を参照しながら説明する。図3に示すコンバータ回路20は、上述した昇圧機能を実現するため、駆動回路M21,M22、スイッチング素子Q21,Q22、ダイオードD21,D22、インダクタL20、キャパシタC20などを有する。
第1電源E1から受ける直流電圧V1の電圧値は、電圧検知器Vmaによって検知される。駆動回路M21,M22はトランジスタ等を有し、コントローラ3B,3Dからの制御信号に従ってスイッチング素子Q21,Q22を駆動する。スイッチング素子Q21,Q22には、スイッチング素子Q1〜Q6と同様の半導体素子を用いる。本形態のスイッチング素子Q21,Q22は、直列接続されてハーフブリッジを構成している。ダイオードD21,D22は、それぞれスイッチング素子Q21,Q22に並列接続され、いずれもフリーホイールダイオードとして機能する。インダクタL20には例えばチョークコイルを用いる。キャパシタC20は上述したように出力側両端に接続される。当該出力側両端の電圧は、電圧検知器Vmbによって検知される。電圧検知器Vma,Vmbはそれぞれ「電圧検知手段」に相当し、例えばA/D変換回路が該当する。電圧検知器Vma,Vmbの基底電位となる接地用端子(GND)は、共通電位G30に接続する。
スイッチング素子Q21,Q22の接続点は、インダクタL20を介して第1電源E1のプラス電極に接続する。コンバータ回路20の出力端子は、電力変換装置30の直流電源端に接続する。具体的には、スイッチング素子Q21の高電位側端子(図面上側端子)を電力変換装置30の高電位側に接続し、スイッチング素子Q22の低電位側端子(図面下側端子)を電力変換装置30の低電位側に接続する。また、スイッチング素子Q22の低電位側端子は第1電源E1のマイナス電極に接続する。
駆動回路M21,M22は、安定化回路3Aから電圧の供給を受けて作動する。この駆動回路M21,M22は、コントローラ3B,3Dから入力される制御信号をトランジスタ等で増幅し、スイッチング素子Q21,Q22の制御端子Pi21,Pi22に伝達する。こうしてスイッチング素子Q21,Q22をオン/オフするスイッチングを断続して行うと、インダクタL20で発生する逆起電力に伴って昇圧された直流電圧がコンバータ回路20の出力端子から出力される。
(2)基板の構成例(配置および構造)
次に、図1〜図3に示す回路図を基板で実現するための構成例について、図4〜図6を参照しながら説明する。図4および図6には、ベース基板の配置例を示す。具体的には、図4には平面図を示し、図6には側面図を示す。図5には、多層基板からなるベース基板を断面図で示す。なお、図4および図6では説明の対象となる要素のみを図示し、全ての要素を図示してはいない。また、図4では見易くするため、図6(A)に示すモジュール141〜147、図6(B)に示すモジュール131〜137およびバスバー150a,150bの図示を省略する。さらに、低圧系領域110をクロスハッチで示し、同電位領域G1,G2を斜線ハッチで示す。
図4に示すベース基板100は「基板」に相当し、低圧系領域110と、高圧系領域120とに区分される。低圧系領域110には、外部ECU10との接続を行うコネクタ101を備える。高圧系領域120には、図1に「高圧系」に示す各要素(ただし発電電動機41,42を除く)を備える。具体的には、安定化回路3A,3C、コントローラ3B,3D、接続部位102などを備える。
ベース基板100は図5に示すような多層基板を用いるのが望ましい。層数は2以上で任意であるが、図5(A)では表層S1(表面)、中間層S2,S3、裏層S4(裏面)からなる4層基板の例を示す。各層には、電位が同一となるように接続する配線パターンからなる同電位領域がスイッチング素子ごとに対応して形成される。図5(B)に示す例は、中間層S2に同電位領域GA2a,GA2b,GA2cが形成され、中間層S3に同電位領域GA3a,GA3b,GA3cが形成されている。図5(B),図5(C)では、同一のスイッチング素子に対応する同電位領域に同じ斜線ハッチを施し、他のスイッチング素子との間では異なる斜線ハッチを施している。ノイズの影響を抑えるためには、積層方向に隣接する層ではスイッチング素子に対応しない同電位領域が重ならないように形成するのが望ましい。すなわち、図5(B)に示すように形成した場合には、同電位領域GA2a,GA2b,GA2cと同電位領域GA3a,GA3b,GA3cとは同じスイッチング素子に対応しているので、重なっていてもノイズの影響を受けない。一方、図5(C)に示す同電位領域GA2aは同電位領域GA3aよりも小さく(狭く)、同電位領域GA2cは同電位領域GA3cよりも大きい(広い)ため、積層方向に見ると同電位領域GA3aと同電位領域GA2cとが重なる。このような部位ではノイズの影響を受け易い。したがって、図5(B)に示す配線パターンを形成するのが望ましい。
図4に示す上下二行(各行が7個)からなる接続部位102は、それぞれ複数個(本形態では5個)のビアコンタクト102aで構成される。ビアコンタクト102aは、ベース基板100を貫通する接続用の小孔である。この接続部位102は、図8に示すモジュール131〜137(上アーム)や、モジュール141〜147(下アーム)を接続するために用いる。各モジュールは「サブ基板」に相当し、一のスイッチング素子と、当該一のスイッチング素子を作動させる回路素子(すなわちダイオード,駆動回路,抵抗器などで一以上の素子)とを有する。
図1および図3を参照すると、電力変換部31,32でそれぞれ6個のスイッチング素子があり、コンバータ回路20で2個のスイッチング素子があるので、全部で14個のスイッチング素子が必要となる。これを上アームと下アームに分けると、上述したように接続部位102は上下二行(各行が7個)が必要となる。また、接続部位102にかかる図4の配置例では、左側三列が電力変換部32に対応し、中央一列がコンバータ回路20に対応し、右側三列が電力変換部31に対応する。
下アームの左端に対応する接続部位102と、安定化回路3C、コントローラ3Dとは、同電位領域G2内に配置される。同様に、下アームの右端に対応する接続部位102と、安定化回路3Aと、コントローラ3Bとは、同電位領域G1内に配置される。下アームの両端に対応する接続部位102は、同一相(例えばU相)とするのが望ましい。同電位領域G1,G2は、安定化回路3A,3Cやコントローラ3B,3D等を低電圧で作動させるために、高電圧で作動させる回路素子との間の絶縁を確保する領域である。
下アーム用の接続部位102に対してモジュール141〜147を差し込んだ状態を図6(A)に示す。この図6(A)は図4に示すVI(A)−VI(A)線矢視の側面図である。また、上アーム用の接続部位102に対してモジュール131〜137を差し込んだ状態を図6(B)に示す。この図6(B)は図4に示すVI(B)−VI(B)線矢視の側面図である。
図6(A)に示すモジュール141〜147の一端側は接続部位102のビアコンタクト102aに差し込む構造(例えばピン端子)を有し、他端側の出力端子はバスバー150bを差し込む構造を有する。同様に、図6(B)に示すモジュール131〜137の一端側は接続部位102のビアコンタクト102aに差し込む構造を有し、他端側の出力端子はバスバー150aを差し込む構造を有する。このバスバー150a,150bは同一形状の通電可能な部材であり、下アームのスイッチング素子(すなわちスイッチング素子Q4〜Q6,Q22)相互間の基底電位が同電位となるように接続するために用いる。図6(A)および図6(B)に示すように、バスバー150aとバスバー150bとの間にはキャパシタC20を接続する。
スイッチング素子を中心に構成されたモジュール131〜137,141〜147を単にベース基板100に接続しただけでは、モジュール間で基底電位(例えばスイッチング素子のエミッタ端子にかかる電位)が異なる。そこで、例えば図7(A)に示すように、モジュール141の出力端子141eとモジュール142の出力端子142eとをバスバー150で接続して、下アームのスイッチング素子相互間の基底電位を同電位にする。出力端子141e,142eは、それぞれスイッチング素子のエミッタ端子に接続する端子である。また、ベース基板100に形成する同電位領域GS1〜GS6は、互いに接続しないで形成する。このような構造とすることで、図7(B)に示すように例えば同電位領域GS4と同電位領域GS5とを配線SHで接続すると、図示する矢印で示すようにループ電流が発生する可能性がある。逆に言えば、図7(A)に示すような構造とすることにより、図7(B)に示すような電流がループする事態を防止できる。なお見易くするため、図7では同電位領域GS4,GS5以外の同電位領域に接続するモジュールの図示を省略している。
(3)冷却装置の構成例
次に、発電電動機41,42の回転や停止等を制御するには、高周波のPWM信号に従ってコンバータ回路20や電力変換部31,32を作動させる必要がある。スイッチング素子を高周波で作動させると熱を多量に発生するので、熱暴走や劣化を防止して作動を安定させるには発生した熱を除去する必要がある。そこで、モジュール内に備えるスイッチング素子を冷却する冷却装置の一例を図8に示す。なお図8では、区別し易くするために、モジュール131〜137,141〜147を斜線ハッチで示す。
図8に示す冷却装置200は、モジュール131〜137,141〜147を介してスイッチング素子Q1〜Q6,Q21,Q22の各両面側から冷却する構造をなす。この冷却装置200は、一の上流管201、複数(本形態では8)の連結管202、一の下流管203などを有する。連結管202は上流管201と下流管203とを連結するとともに、連結管202の相互間はモジュール131〜137,141〜147が入る間隔を空ける。上流管201、複数の連結管202および下流管203は、冷却用流体(例えば水,空気,油等)が内部を流れるように形成される。図示しない循環用ポンプによって送り出された冷却用流体は、連結管202に向かう方向(矢印D1方向)に上流管201を流れ、分岐して下流管203に向かう方向(矢印D2方向)に各連結管202を流れ、循環用ポンプに向かう方向(矢印D3方向)に下流管203を流れる。
上流管201および下流管203は、任意の素材を用い、任意の外形で形成してよい。一方、複数の連結管202は冷却機能を果たすため、熱伝導率の高い素材(例えば金属)を用い、モジュール131〜137,141〜147と接触するように外形を形成する。接触面積が多くなるほど冷却効率が高まる点と、形成コストを低く抑える点とを考慮すると、連結管およびモジュールの各接触面は平面で形成するのが望ましい。なお図示するように、スイッチング素子Q1〜Q3,Q21を有するモジュール131〜137は、スイッチング素子Q4〜Q6,Q22を有するモジュール141〜147よりも多く熱を発生し易いので、上流管201側に配置するのが望ましい。
(4)本実施の形態の効果
上述した実施の形態によれば、以下に示す各効果を得ることができる。まず請求項1に対応し、二組のコントローラ(制御演算装置)および電力変換部を有する電力変換装置30において、コントローラ3Bの基底電位と電力変換部31の基底電位とが同電位になるように接続線KBで接続し、コントローラ3Dの基底電位と電力変換部32の基底電位とが同電位になるように接続線KCで接続する構成とした(図1を参照)。この構成によれば、電力変換部31,32とコントローラ3B,3Dとを同じ電圧系(高圧系)に配置することで、下アーム側のスイッチング素子Q4〜Q6,Q22とコントローラ3B,3Dとの間にHVIC等の絶縁素子を備える必要がないので、絶縁素子が少ない分だけコストを低く抑えることができる。また、コントローラ3B,3Dの基底電位と電力変換部31,32の基底電位とを接続することで確実に同電位になるので、コントローラ3B,3Dと電力変換部31,32との信号伝達を確実に行うことができる。さらに、安定化回路3A,3Cが少なくて済むため、コストを低減することができる。
請求項2に対応し、三相で電力を変換する電力変換部31,32は、三相のうち一相の基底電位と同電位になるように接続する構成とした(図1を参照)。すなわち、U相にかかるスイッチング素子Q4のエミッタ端子と接続線KB,KCで接続した。この構成によれば、複数の電力変換部31,32の相互間でU相を共通にし、コントローラ3B,3Dの基底電位と電力変換部31,32の基底電位とが接続するので確実に同電位になる。したがって、コントローラ3B,3Dと電力変換部31,32との信号伝達を確実に行うことができる。なお、U相に限らず他の相(V相またはW相)と接続する構成や、電力変換部31と電力変換部32とで別の相で接続する構成でも同様の作用効果が得られる。
請求項3,4に対応し、電力変換部31,32には、二以上のスイッチング素子Q1〜Q6のうち特定した一のスイッチング素子Q4の状態を検知して検知信号を出力する状態検知手段を備えた(図2を参照)。この状態検知手段は、スイッチング素子Q4の温度と、スイッチング素子Q4に備えたセンス端子Ps4から出力されるセンス電流Isnとを検知する。コントローラ3B,3Dには、状態検知手段から出力された検知信号に基づいて、スイッチング素子Q1〜Q6の状態を示す数値を取得する数値取得手段を備え、コントローラ3B,3Dの基底電位と数値取得手段の基底電位とが同電位になるように接続する構成とした。この構成によれば、コントローラ3B,3Dと電力変換部31,32(具体的には駆動回路M1〜M6)との信号伝達を確実に行うことができる。また、基底電位とが同電位になるように接続されているので、スイッチング素子Q1〜Q6の状態を精度よく検知することができる。なお、本形態ではスイッチング素子Q4を特定したが、スイッチング素子Q5を特定してもよく、スイッチング素子Q6を特定してもよい。
請求項5に対応し、コントローラ3B,3Dを作動させる電力を安定して供給する安定化回路3Aの接地用端子(GND;基底電位)は、コントローラ3B,3Dに対応する電力変換部31,32の基底電位と同電位になるように接続した(図1を参照)。この構成によれば、安定化回路3Aの基底電位と電力変換部31,32の基底電位とを接続することで確実に同電位になるので、コントローラ3B,3Dと電力変換部31,32との信号伝達を確実に行うことができる。
請求項6に対応し、ベース基板100は、スイッチング素子Q1〜Q6に接続するための複数の接続部位102を複数かつ一列状に配置した(図4を参照)。またベース基板100は、複数の接続部位102のうち端側に配置された接続部位102を含む同電位領域G1,G2を備えた(図4を参照)。さらにベース基板100は、コントローラ3B,3Dを同電位領域G1,G2内に配置した(図4を参照)。この構成によれば、コントローラ3B,3Dを同電位領域G1,G2内に配置すればよいので、レイアウトの自由度を著しく向上させ、コントローラ3B,3Dの作動を確実に安定させることができる。
請求項7に対応し、第1電源E1(電源)と電力変換部31,32との間に介在され、出力側両端に接続するキャパシタC20(第2キャパシタ)を有し、第1電源E1の電圧を昇圧して電力変換部31,32に出力するコンバータ回路20(昇圧部)を備えた(図1を参照)。また、コントローラ3B,3Dは、キャパシタC20の基底電位の接続箇所から最も近い相の領域内に配置する構成とした(図4を参照)。この構成によれば、キャパシタC20が昇圧後の電圧の電位変動を低減するので、ノイズを要因とするコントローラ3B,3Dの誤作動を防止して安定化させることができる。
請求項8に対応し、電力変換部31,32に印加される直流電圧V20および第1電源E1の直流電圧V1を検知する電圧検知器Vma,Vmbを備えた(図3を参照)。コントローラ3B,3Dの基底電位と電圧検知器Vma,Vmbの基底電位とが同電位になるように接続するので、電圧検知器Vma,Vmbによる電圧検知の精度が向上する。よって、電力変換部31,32による出力電圧の精度を向上させることができる。
請求項9に対応し、コントローラ3B,3Dが配置されるベース基板100(多層基板)は、スイッチング素子ごとに対応して二以上の層について同電位領域GA2a,GA2b,GA2cや同電位領域GA3a,GA3b,GA3cを形成した(図5(B)を参照)。また、同電位領域GA2a,GA2b,GA2cと同電位領域GA3a,GA3b,GA3cとが積層方向に隣接する層で重ならないように形成する構成とした(図5(B)を参照)。この構成によれば、スイッチング素子ごとに異なる同電位領域が積層方向に隣接する層で重ならないので、ノイズの影響を受けにくくなる。したがって、コントローラ3B,3Dや電力変換部31,32の作動を安定化させることができる。
請求項10に対応し、モジュール131〜137,141〜147を介してスイッチング素子Q1〜Q6,Q21,Q22の両面側から冷却する冷却装置200を備える構成とした(図8を参照)。この構成によれば、両面冷却の形式を取ることで、片面冷却に比べて基板上の高圧系の面積を大幅に減らすことができる。よって、コントローラ3B,3Dの配置に対してレイアウトの自由度が著しく向上する。
請求項11に対応し、下アーム(モジュール141〜147)は上アーム(モジュール131〜137)に対して冷却装置200内を流れる冷却用流体の下流側になるように配置する構成とした(図8を参照)。この構成によれば、下アーム側に配置される制御演算装置に対応して、温度が高くなる下アームの温度検出を行うことにより、温度の高いスイッチング素子を精度良く検出することができる。
請求項12に対応し、電力変換部31,32はスイッチング素子ごとにモジュール131〜137,141〜147(サブ基板)を備えた(図6,図7(A)を参照)。また、各モジュールは、ベース基板100に接続するとともに、下アームに属するスイッチング素子Q4〜Q6,Q22相互間の基底電位が同電位となるようにバスバー150(接続用部材)を用いて接続する構成とした(図6,図7(A)を参照)。この構成によれば、下アームのスイッチング素子Q4〜Q6,Q22相互間の基底電位が同電位となり、電流がループする事態を防止できる。よって、コントローラ3B,3Dや電力変換部31,32の作動を安定化させることができる。
請求項13に対応し、駆動回路Mnを作動させる電力を供給する電力供給線KVの両端に接続するキャパシタC3を備え、コントローラ3B,3Dの基底電位とキャパシタC3の基底電位とが同電位になるように接続する構成とした(図1を参照)。この構成によれば、キャパシタC3は駆動回路Mnに供給する電圧の電位変動を低減するので、ノイズを要因とするコントローラ3B,3Dの誤作動を防止して安定化させることができる。
〔他の実施の形態〕
以上では本発明を実施するための形態について実施の形態に従って説明したが、本発明は当該形態に何ら限定されるものではない。言い換えれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。例えば、次に示す各形態を実現してもよい。
(形態1)上述した実施の形態では、発電電動機41の作動を制御する組(コントローラ3Bおよび電力変換部31)と、発電電動機42の作動を制御する組(コントローラ3Dおよび電力変換部32)とを電力変換装置30に備えた(図1を参照)。この形態に加えて、図9に示すように、さらに発電電動機43の作動を制御する組(コントローラ3Fおよび電力変換部33)とを電力変換装置30に備えてもよい。すなわち、三組のコントローラおよび電力変換部を有する。なお図9では、電力変換部32,33は電力変換部31と同一構成であるので回路の図示を省略している。図9において、安定化回路3Eの接地用端子(GND)と、コントローラ3Fの接地用端子(GND)と、電力変換部33のスイッチング素子Q4のエミッタ端子と、駆動回路M4の接地用端子(GND)とが同電位になるように接続線KDで接続する。コントローラ3Bとコントローラ3Dとの間に加えて、コントローラ3Dとコントローラ3Fとの間も通信可能に接続される。図1と相違するのは、外部ECU10から伝達される指令信号をコントローラ3Bが受けるように接続する点である。このように接続する結果、コントローラ3Bが指令の分配を行い、必要に応じてコントローラ3Dに伝達するか、コントローラ3Dを介してコントローラ3Fに伝達する。この構成によれば、単にコントローラ3Fおよび電力変換部33が増えたに過ぎないので、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。なお、電力変換装置30に搭載可能な限りにおいて四組以上のコントローラおよび電力変換部を備えてもよく、同様の作用効果が得られる。
(形態2)上述した実施の形態および上記形態1では、複数のコントローラ3B,3D,3Fのうち、一のコントローラが外部ECU10から伝達される指令信号を受けて分配する構成とした(図1,図9を参照)。この形態に代えて、外部ECU10から伝達される指令信号を受けて分配を行う専用のコントローラを備える構成としてもよい。図10に示す回路例では、外部ECU10との送受信および指令の分配を行うコントローラ3Xと、電力変換部ごとに対応するn(nは2以上の整数)のコントローラ3B,3D,3F,…,3Nとを備える。コントローラ3Xとn(nは2以上の整数)のコントローラ3B,3D,3F,…,3Nとの間は通信可能に接続される。この構成によれば、コントローラ3Xが外部ECU10から伝達される指令信号を受けて分配を行うので、電力変換部に対応するコントローラの負担を低減させることができ、制御可能な範囲が広がる。また、基本的にはコントローラ3B,3D,3F,…,3Nは同一構成で済むので、二種類の構成からなるコントローラが必要な点は上述した実施の形態と同様である。なお、図13にはスター接続による構成例を示すが、コントローラ3Xとコントローラ3B,3D,3F,…,3Nとの間にバスを介してバス接続による構成としてもよい。
(形態3)上述した実施の形態では、昇圧部としてスイッチング素子Q21,Q22およびインダクタL20を備えるコンバータ回路20を適用した(図1を参照)。この形態に代えて、第1電源E1から供給される直流電圧V1を受け、電力変換装置30で必要とする直流電圧V20に変換して出力可能な他の回路を適用してもよい。他の回路は、例えば昇圧回路等が該当する。他の回路でも、電力変換装置30で必要とする直流電圧V20を出力するので、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
(形態4)上述した実施の形態では、出力機器として三相の発電電動機41,42を適用した(図1を参照)。この形態に代えて、三相以外の発電電動機や、相数にかかわらず電力変換部31,32,…から出力する電力を受けて作動可能な他の出力機器を適用してもよい。他の出力機器としては、例えば回転機(すなわち発電機や電動機等)、電力系統、負荷等のうちで一以上が該当する。三相以外の発電電動機や他の出力機器であっても、電力変換部31,32,…によって作動させることができるので、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
(形態5)上述した実施の形態では、多層基板として4層のベース基板100を適用した(図5を参照)。この形態に代えて、2層、3層、5層以上の基板であって、二以上の層について同電位領域をスイッチング素子ごとに対応して形成し、かつ、異なるスイッチング素子に対応して形成した同電位領域が積層方向に隣接する層で重ならないように形成されていればよい。他の層数であっても、ノイズの影響を受けにくくなるので、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
(形態6)上述した実施の形態では、サブ基板としてスイッチング素子,ダイオード,駆動回路,抵抗器などを備えたモジュール131〜137,141〜147を適用した(図6,図8を参照)。この形態に代えて、他の回路素子の組み合わせを備えた基板を適用してもよい。例えば、モジュール131〜137,141〜147のうち二以上のモジュールを備えた一の基板や、スイッチング素子Q1〜Q6,Q21,Q22の単体のみを備える基板(あるいはモジュール)、複数のスイッチング素子を備える基板(あるいはモジュール)などが該当する。いずれにせよ、スイッチング素子Q1〜Q6,Q21,Q22のいずれかが故障等の要因で交換する必要性が生じた場合には対応するモジュールを交換するのみでよいので、交換作業を迅速に行える。したがって、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
(形態7)上述した実施の形態では、下アームに属するスイッチング素子Q4〜Q6,Q22相互間の基底電位が同電位となるように接続する接続用部材として、バスバー150を適用した(図6を参照)。この形態に代えて、下アームのスイッチング素子相互間の基底電位が同電位となるように接続する他の接続用部材を適用してもよい。他の接続用部材としては、例えばジャンパー線等が該当する。他の接続用部材であっても、下アームのスイッチング素子相互間の基底電位が同電位になるので、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。なお、下アームに属するスイッチング素子と同様にして、上アームに属するスイッチング素子相互間の基底電位が同電位となるように接続用部材で接続する構成としてもよく、この場合も同様の作用効果を奏する。
(形態8)上述した実施の形態では、モジュールを介して各スイッチング素子の両面側から冷却する冷却装置200を適用した(図8を参照)。この形態に代えて、スイッチング素子を冷却する他の冷却装置を適用してもよい。例えば、各スイッチング素子の片面側から冷却する冷却装置200や、各スイッチング素子に接触させて冷却する冷却装置(ペルティエ素子;Peltier Device)、他のヒートポンプ(例えば気体液化ヒートポンプ)などが該当する。他の冷却装置であっても、各スイッチング素子冷やされて作動を安定化させることができるので、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
(形態9)上述した実施の形態では、一の第1電源E1と一のコンバータ回路20を備える構成とした(図1を参照)。電力変換部31,32,…の数、あるいはスイッチング素子の数に対応する数の第1電源E1およびコンバータ回路20を備える構成としてもよい。また、上アームはスイッチング素子ごとに対応して備え、下アームは電力変換部31,32,…に対応して備える構成としてもよい。いずれの構成でも基底電位が同電位になるように接続するので、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
(形態10)上述した実施の形態では、スイッチング素子としてIGBTを適用した(図1等を参照)。この形態に代えて、スイッチング機能を備えた他の半導体素子を適用してもよい。他の半導体素子としては、パワーMOSFET等が該当する。パワーMOSFETの場合の出力端子はソース端子になる。単にスイッチング素子の相違に過ぎないので、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
10 外部ECU(外部制御装置)
20 コンバータ回路(昇圧部)
30 電力変換装置
31,32,33,… 電力変換部
3A,3C,3E,… 安定化回路
3B,3D,3F,… コントローラ(制御演算装置)
41,42,43,… 発電電動機(出力機器)
100 ベース基板(多層基板)
102 接続部位
102a ビアコンタクト
131〜137,141〜147 モジュール
150(150a,150b) バスバー(接続用部材)
200 冷却装置
C1 キャパシタ(第1キャパシタ)
C20 キャパシタ(第2キャパシタ)
C3 キャパシタ(第3キャパシタ)
E1 第1電源
E2 第2電源
E3 第3電源
G30 共通電位
KV 電力供給線
M1〜M6(Mn) 駆動回路
Q1〜Q6(Qn) スイッチング素子
R1〜R6(Rn) 抵抗器
G1,G2,GA2a,GA2b,GA2c,GA3a,GA3b,GA3c,GS1〜GS6 同電位領域
Vma,Vmb 電圧検知器(電圧検知手段)

Claims (13)

  1. 電源から供給される電力を変換して出力機器に出力する電力変換部と、前記電力変換部を構成する二以上のスイッチング素子を個別に駆動制御する制御演算装置とを一組とし、複数組を有する電力変換装置において、
    前記複数組の各組について、前記制御演算装置の基底電位と前記電力変換部の基底電位とが同電位になるように接続することを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記電力変換部が複数相で電力を変換する場合は、前記複数相のうち一相の基底電位と同電位になるように接続することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記電力変換部には、前記二以上のスイッチング素子のうち特定した一のスイッチング素子の状態を検知して検知信号を出力する状態検知手段を備え、
    前記制御演算装置には、前記状態検知手段から出力された検知信号に基づいて、前記スイッチング素子の状態を示す数値を取得する数値取得手段を備え、
    前記制御演算装置の基底電位と前記数値取得手段の基底電位とが同電位になるように接続することを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
  4. 前記状態検知手段は、スイッチング素子の温度と、スイッチング素子に備えたセンス端子から出力されるセンス電流との一方または双方を検知することを特徴とする請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 前記制御演算装置を作動させる電力を安定して供給する安定化回路の基底電位は、前記制御演算装置に対応する前記電力変換部の基底電位と同電位になるように接続されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  6. ベース基板は、前記スイッチング素子に接続するための接続部位を複数かつ一列状に配置し、複数の接続部位のうち端側に配置された前記接続部位の少なくとも一部を含んで電位が同一となるように接続する配線パターンからなる同電位領域を備え、
    前記制御演算装置は、前記同電位領域の領域内に配置することを特徴とする請求項2から5のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  7. 前記電源と前記電力変換部との間に介在され、出力側両端に接続する第2キャパシタを有し、前記電源の電圧を昇圧して前記電力変換部に出力する昇圧部を備え、
    前記制御演算装置は、前記第2キャパシタの基底電位の接続箇所から最も近い相の領域内に配置することを特徴とする請求項2から5のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  8. 前記電力変換部に印加される電圧および前記電源の電圧を検知する電圧検知手段をさらに備え、
    前記制御演算装置の基底電位と前記電圧検知手段の基底電位とが同電位になるように接続することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  9. 前記制御演算装置が配置される多層基板は、二以上の層について電位が同一となるように接続する配線パターンからなる同電位領域を前記電力変換部に備えるスイッチング素子ごとに対応して形成し、かつ、前記スイッチング素子ごとに対応して形成した前記同電位領域について異なる前記同電位領域が積層方向に隣接する層で重ならないように形成することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  10. 前記スイッチング素子の両面側から冷却する冷却装置を有することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  11. 前記二以上のスイッチング素子を上アームと下アームとに区分するとき、下アームは上アームに対して前記冷却装置内を流れる冷却用流体の下流側になるように配置することを特徴とする請求項10に記載の電力変換装置。
  12. 前記電力変換部は前記スイッチング素子ごとにサブ基板を有し、
    前記サブ基板は、前記ベース基板に接続するとともに、前記下アームに属するスイッチング素子相互間の基底電位が同電位となるように接続用部材を用いて接続することを特徴とする請求項6から11のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  13. 前記駆動回路を作動させる電力を供給する電力供給線の両端に接続する第3キャパシタを備え、
    前記制御演算装置の基底電位と前記第3キャパシタの基底電位とが同電位になるように接続することを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の電力変換装置。
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