JP2011244625A - 電力変換装置 - Google Patents

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祐輔 進藤
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Abstract

【課題】平滑コンデンサを放電させる場合にスイッチング素子等の損傷を防止するとともに、コストを低減し、回路規模を維持または縮小できる電力変換装置を提供する。
【解決手段】電力変換装置において、少なくとも放電時には電力を供給するバックアップ電源Ebと、放電時にバックアップ電源Ebから供給される電力を受けて作動し、一方のスイッチング素子Quをオン/オフ駆動し、他方のスイッチング素子Qdを常時オンするように駆動する放電時駆動回路Mbとを有する。放電時駆動回路Mbは、他方のスイッチング素子Qdの出力端子と同電位を基準電位とし、スイッチング素子の状態(例えば電流や温度等)を検出した検出信号をデータ情報に変換する変換部Meと、当該データ情報に基づいてスイッチング素子Qu,Qdを個別に駆動する駆動信号を生成する信号生成部Mgとを備える演算処理部Mcを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力源から電力が供給され、上下に直列接続される複数のスイッチング素子と、これらのスイッチング素子を駆動する駆動回路とを備える電力変換装置に関する。
平滑を行うためのコンデンサ(以下では単に「平滑コンデンサ」と呼ぶ。)を放電させる手段として、従来ではスイッチング素子に流れる電流が過電流となる前に1以上のスイッチング素子をオフにしたり、スイッチング素子のオン電圧を過電流とならない電圧に低減したりする技術の一例が開示されている(例えば特許文献1を参照)。
また、スイッチングトランジスタの制御端子に印加する制御電圧の大きさを調整することで、当該スイッチングトランジスタに流れる電流を所定値に制限する技術の一例が開示されている(例えば特許文献2を参照)。
特開2009−232620号公報 特開平9−201065号公報
しかし、特許文献1の技術では、単に高い電圧を供給する電源(VH)から低い電圧を供給する電源(VL)に切り換え、上下に直列接続された全てのスイッチング素子について同時にオン/オフの制御を行うに過ぎない。上下に直列接続されたスイッチング素子が同時にオンになったときには、何らかの要因(例えば部品故障や断線等)によってスイッチング素子が過熱したり、過電流が流れたりする場合もあり得る。この場合には、スイッチング素子等を含めて電力変換装置が損傷する可能性がある。
また、特許文献2の技術では、スイッチングトランジスタを活性領域で動作させるため、飽和領域で動作しないようにスイッチ(S)を抵抗値の大きな抵抗器(R2)側に切り換える必要がある(特許文献2の段落番号[0019]〜[0021]を参照)。スイッチの切り換えは制御装置によって行われるため、断線等の要因で制御装置に電源が供給されなくなった場合や、スイッチ自体に故障等が発生した場合には、スイッチが切り換わらない。スイッチが切り換わらなければ、放電時に大きな電流がスイッチングトランジスタに流れて損傷する可能性がある。こうした事態を回避するには、制御装置によらずに自発的に切り換えるようにスイッチを構成したり、複数のスイッチを備えて一のスイッチに故障等が発生しても他のスイッチで切り換えるように構成する方法が考えられる。これらの方法を実現するには、コストが嵩み、回路が大型化するという問題点がある。
本発明はこのような点に鑑みてなしたものであり、平滑コンデンサを放電させる場合にスイッチング素子等の損傷を防止するとともに、コストを低減し、回路規模を維持または縮小できる電力変換装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、電力源から電力が供給され、上下に直列接続されて前記電力源から供給される電力を変換する複数のスイッチング素子と、前記電力源から供給される電力を受けて作動し前記複数のスイッチング素子を駆動する通常時駆動回路と、を備える電力変換装置において、
前記電力源とは別個に設けられ、通常時および放電時のうちで少なくとも前記放電時には電力を供給するバックアップ電源と、前記放電時に前記バックアップ電源から供給される電力を受けて作動し、上下に直列接続されたスイッチング素子のうちで一方のスイッチング素子をオン/オフ駆動し、他方のスイッチング素子を常時オンするように駆動して、平滑コンデンサに蓄積された電荷を放電する放電時駆動回路と、を有し、前記放電時駆動回路は、前記他方のスイッチング素子の一端子と同電位を基準電位とし、前記スイッチング素子の状態を検出した検出信号をデータ情報に変換する変換部と、前記変換部によって変換されたデータ情報に基づいて前記複数のスイッチング素子を個別に駆動する駆動信号を生成する信号生成部と、を備える演算処理部を含むことを特徴とする。
この構成によれば、複数のスイッチング素子を駆動する回路として、通常時駆動回路のほかに放電時駆動回路を備える。バックアップ電源から供給される電力を受けて作動する放電時駆動回路は、上下に直列接続されたスイッチング素子のうちで一方のスイッチング素子をオン/オフ駆動し、他方のスイッチング素子を常時オンするように駆動する制御を行う。一方のスイッチング素子にかかるオン/オフ駆動は、通常時駆動回路が出力する駆動信号よりも低い所定範囲内の電圧および周波数で行うのが望ましい。他方のスイッチング素子にかかる常時オンする駆動は、スイッチング素子を完全飽和させる制御電圧(以下では単に「飽和制御電圧」と呼ぶ。)以下の電圧とするのが望ましい。
オン/オフ駆動を行う一方のスイッチング素子によって、上下に直列接続されたスイッチング素子に流れる電流を制限することによって全体の熱発生量を少なく抑えるとともに電流を少なく抑えるので、スイッチング素子等の損傷を防止することができる。何らかの遮断要因(例えばケーブルの断線等)が生じると、スイッチング素子やトランジスタを駆動するための電源がシステム電源から供給されるとは限らない。そのため、確実に電源が供給できるのは放電すべき平滑コンデンサや高圧側コンデンサに蓄積された電荷によって、スイッチング素子やトランジスタの駆動のための電圧(バックアップ電源)を生成する構成である。そのため、フェールセーフ機能を向上できる。
演算処理部は、他方のスイッチング素子の一端子(例えばエミッタ端子やドレイン端子等のような出力端子)と同電位を基準電位として作動する。よって、変換部によって変換されるデータ情報を安定して取得でき、信号生成部によって生成する駆動信号を安定して生成することができる。このように放電時駆動回路は演算処理部を有することにより、コストを低減し、回路規模を維持または縮小できる。
なお、「電力源」は例えば直流電源(バッテリー等),システム電源,コンバータ回路などが該当する。「通常時」は通常の電力変換を行う時期や期間を意味し、「放電時」は電力変換を行わずに平滑コンデンサに蓄積された電荷の放電を行う時期や期間を意味する。よって、通常時と放電時とが同時期になることはない。「スイッチング素子」にはスイッチング機能を奏する任意の半導体素子を用いることができ、例えばFET(具体的にはMOSFET,JFET,MESFET等)、IGBT、GTO、パワートランジスタ等が該当する。「平滑コンデンサ」には平滑機能を実現するために電荷の蓄積と放電(放出)が可能な任意の回路素子を用いることができ、キャパシタ等の蓄放電手段を含む。「通常時駆動回路」はスイッチング素子ごとに対応して備える必要がある。「放電時駆動回路」は電力変換装置内に一以上を備えればよい。「演算処理部」は少なくとも演算機能,変換部および信号生成部を備えていれば任意の演算処理回路や演算処理装置等を適用可能であり、例えばCPU,ゲートアレイ,ワンチップマイコン等が該当する。
請求項2に記載の発明は、前記放電時駆動回路は、前記一方のスイッチング素子を駆動する第1駆動回路と、前記他方のスイッチング素子を駆動する第2駆動回路と、前記第1駆動回路に供給する電力を生成する電源生成回路とを有し、前記演算処理部は、前記変換部によって変換されたデータ情報に基づいて前記第1駆動回路に供給する電力を制御する電力制御信号を前記電源生成回路に出力することを特徴とする。この構成によれば、演算処理部が出力する電力制御信号によって、第1駆動回路に供給する電力の大きさが変化し、一方のスイッチング素子のオン/オフ駆動を行う駆動信号(例えば制御電圧等)が変化する。一方のスイッチング素子のオン/オフ駆動を適切かつ確実に行えるので、スイッチング素子等の損傷を防止することができる。
請求項3に記載の発明は、前記演算処理部の法線方向には、前記他方のスイッチング素子の一端子と同電位の導電体が少なくとも一部配置されることを特徴とする。この構成によれば、演算処理部は他方のスイッチング素子の一端子と同電位を基準電位とするだけでなく、演算処理部の法線方向に配置されるので、電位差がほとんど生じない。また、ノイズを遮蔽する効果により検出信号をより正確に受けることができ、変換部によって変換されるデータ情報に基づいて駆動信号を安定して生成することができる。したがって、スイッチング素子等の損傷をより確実に防止することができる。
請求項4に記載の発明は、前記演算処理部は、前記放電時以外の時期にスリープ状態にすることを特徴とする。「スリープ状態」は少なくとも一部の機能を停止させる状態を意味する。例えば、演算処理部が有する機能を停止する機能停止状態や、消費電力を低く抑えて最小限の機能(例えば信号入力の有無を監視する機能等)を作動する省電力状態などが該当する。この構成によれば、演算処理部(ひいては電力変換装置)の消費電力が低く抑えられるので、通常時駆動電源の電力消耗を低減することができる。
請求項5に記載の発明は、前記演算処理部と前記一方のスイッチング素子との間に絶縁素子を介在させ、前記演算処理部と前記他方のスイッチング素子との間にバッファ回路を介在させることを特徴とする。「絶縁素子」には絶縁を確保して信号を伝達可能な任意の回路素子を適用することができる。例えば、フォトカプラ、磁気結合素子(例えばコイルやトランス等のインダクタ)、アイソレーションアンプ、抵抗器、容量性素子(例えばコンデンサ等のキャパシタ)などが該当する。この構成によれば、絶縁素子を介在させることによって、演算処理部と一方のスイッチング素子との間における電位差が大きくても確実に信号を伝達することができる。また、バッファ回路を介在させることによって、他方のスイッチング素子を確実に常時オンする駆動を行える。
請求項6に記載の発明は、前記変換部は、電流値または温度値に対応する電圧からなる検出信号をデータ情報に変換するアナログ/デジタル変換回路で構成することを特徴とする。この構成によれば、スイッチング素子の状態を検出する検出信号が電圧である場合には、アナログ/デジタル変換回路によって正確にデータ情報に変換することができる。
電力変換装置の構成例を模式的に示す図である。 スイッチング素子の構成例を示す回路図である。 放電時駆動回路の第1構成例を模式的に示す図である。 放電時駆動回路の第2構成例を模式的に示す図である。 放電時駆動回路の第3構成例を模式的に示す図である。 バッファ回路の構成例を模式的に示す図である。 放電時の作動例について経時的変化を示すタイムチャートである。 放電時駆動回路の第4構成例を模式的に示す図である。 インバータ回路への適用例を示す図である。 基板の配置例を示す平面図である。 コンバータ回路への適用例を示す図である。 複数のスイッチング素子を並列接続する構成例を示す回路図である。
以下では、本発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。なお、特に明示しない限り、「接続する」という場合には電気的な接続を意味する。また、連続符号は記号「〜」を用いて簡略化する。例えば「スイッチング素子Q1〜Q6」は「スイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6」を意味する。上下左右等の方向を言う場合には、図面の記載を基準とする。電力変換装置で変換した電力を出力する「出力機器」は任意に適用可能であるが、その一例として車両用の発電電動機(エンジン始動および発電の双方が行える機器)を適用した場合を説明する。
〔実施の形態1〕
実施の形態1は、本発明を実現する電力変換装置の構成例について、図1〜図7を参照しながら説明する。電力変換装置は、電力源Esから供給される電力を変換して出力機器に出力する機能を担い、その構成例を模式的に図1に示す。
図1に示す電力変換装置は、平滑コンデンサCav、通常時駆動回路Mu,Md、放電時駆動回路Mb、スイッチング素子Qu,Qd、ダイオードDu,Ddなどを有する。これらの要素のうち、通常時駆動回路Muはスイッチング素子Quに対応して備え、通常時駆動回路Mdはスイッチング素子Qdに対応して備える。これに対して放電時駆動回路Mbは、上下に直列接続されるスイッチング素子Qu,Qdを1組として、1組ごとに対応して備える。他の要素については、電力変換装置内に一以上を備えていればよい。
電力源Esとバックアップ電源Ebとは、別個の電力供給源である。電力源Esには、例えばバッテリー等の直流電源やコンバータ回路などが該当する。バックアップ電源Ebは、電力源Esと並行して常時に電力を供給する構成と、何らかの遮断要因(例えば電力供給用ケーブルの断線等)によって電力源Esから電力が供給できなくなる事態が発生したときに非常用の電力を供給する構成とのうちで、一方または双方の構成が該当する。後者の構成は、例えば図示するように平滑コンデンサCav蓄積された電荷(すなわち電力)を供給源として、所要の電圧や電流に変換して供給する。
平滑コンデンサCavは、電力源Esから供給される電力(特に電圧)を平滑する機能を担う。電荷の蓄積と放電(放出)が可能な素子であればよく、他には例えばキャパシタ等を適用してもよい。この平滑コンデンサCavの接続位置は任意であり、電力変換装置内のみならず、電力源Es内や、電力源Esと電力変換装置との間等でもよい、
通常時駆動回路Mu,Mdは、それぞれ通常時(出力機器に出力するために電力変換を行う時期)において、コントローラCUから端子Pu,Pdに入力される指令信号に基づいて駆動信号をスイッチング素子Qu,Qdの制御端子(例えばゲート端子やベース端子等)に出力し、当該スイッチング素子Qu,Qdのオン/オフを個別に制御する。この通常時駆動回路Mu,Mdは、通常時駆動用電源から供給される電力(電圧Vs)を受けて作動する。この通常駆動用電源は安定化回路等を含む低電圧電源であり(図5を参照)、例えば図示されない車両低圧バッテリー(例えば12[V]電源等)から絶縁電源(例えばフライバック電源等)を介して電力を受けて、通常時駆動回路Mu,Mdが作動可能な電力(電圧や電流)に変換して安定的に供給する。なお図5は通常時駆動回路の下アーム部へ供給する部分のみ記載されているが、上アーム部の通常時駆動回路へは別途絶縁された電源が供給されている。駆動信号はスイッチング素子を駆動可能な任意の信号を適用することができ、例えばパルス幅変調信号(PWM)やパルス周波数変調信号(PFM)などが該当する。
放電時駆動回路Mbは、放電時(通常時以外の時期であって平滑コンデンサCavに蓄積された電荷の放電を行う時期)に駆動され、駆動信号をスイッチング素子Qu,Qdの各制御端子(ゲート端子)に出力し、当該スイッチング素子Qu,Qdのオン/オフを個別に制御する。この場合、演算装置が配置された他方へは絶縁素子Zを介して信号供給される。放電時駆動回路Mbは、バックアップ電源Ebから供給される電力(電圧Vb;例えば5[V]等)を受けて作動し、演算処理部Mcを含む。
演算処理部Mcは、他方のスイッチング素子(例えばスイッチング素子Qd等)の一端子(例えば出力端子等)と同電位を基準電位とし、変換部Meや信号生成部Mgなどを有する。この演算処理部Mcには、例えばCPU,ゲートアレイ,ワンチップマイコン等を用いることができ、ソフトウェア制御とハードウェア制御とを問わない。
変換部Meは、例えばアナログ/デジタル変換回路等が該当し、スイッチング素子Qu,Qdの状態(例えば電流や温度等)を検出した検出信号をデータ情報に変換する機能を担う。信号生成部Mgは、変換部Meによって変換されたデータ情報に基づいて、一方のスイッチング素子(例えばスイッチング素子Qu等)をオン/オフ駆動するための駆動信号を生成する。
放電時駆動回路Mb(具体的には信号生成部Mg)が出力する駆動信号は、コントローラCUから端子Pbに入力される指令信号に基づいて行う構成と、放電時駆動回路Mbが自らの判断に基づいて行う構成(以下では「能動構成」と呼ぶ。)のうち一方または双方で実現する。能動構成は、例えば二点鎖線で図示するように、通常時駆動回路Mu,Mdに供給される電力(電圧Vs)を監視し、当該電力(電圧Vs)が通常値から変化して所定閾値(例えば3[V]等)に達すると、自発的に駆動信号をスイッチング素子Qu,Qdに出力する。
スイッチング素子Qu,Qdは上下に直列接続され、オン/オフのスイッチングによって電力を変換する機能を担う。スイッチング素子Qu,Qdにはスイッチング機能を実現する任意の半導体素子を用いることができるが、本形態ではセンス端子を備えたIGBTを用いる(図2を参照)。本発明を実現するうえで、スイッチング素子Qu,Qdを含む具体的な回路例については後述する(図2を参照)。ダイオードDu,Ddは、スイッチング素子Qu,Qdの入力端子(例えばソース端子やコレクタ端子等)と出力端子(例えばドレイン端子やエミッタ端子等)との間に並列接続され、いずれも還流(フリーホイール)ダイオードとして機能する。
コントローラCUは、上述した電力変換装置や、他の装置や回路等について全体の作動を司る機能を担う。この機能を実現する限りにおいてコントローラCUの構成は任意であり、例えば車両に搭載する電子制御ユニット(ECU)が該当する。図1の例では、通常時駆動回路Muや放電時駆動回路Mbに対して個別に指令信号を伝達し、スイッチング素子Qu,Qdのオン/オフを駆動させる。
上述したスイッチング素子Qu,Qdを含む具体的な回路例について、図2を参照しながら説明する。図2には、スイッチング素子Qnを中心とする回路例を示す。スイッチング素子Qnはスイッチング素子Quやスイッチング素子Qdを個々に代表する。同様にして、ダイオードDnはダイオードDuやダイオードDdを個々に代表する。なお、後述する図9や図11に示すスイッチング素子およびダイオードについても同様である。
図1に示すスイッチング素子Qu,Qdに対するダイオードDu,Ddと同様にして、スイッチング素子Qnの入力端子(例えばソース端子やコレクタ端子等)と出力端子(例えばドレイン端子やエミッタ端子等)との間にはダイオードDnが並列接続される。感温ダイオードDtnは、スイッチング素子Qnの内部に備えるか、あるいはスイッチング素子Qnの表面(一以上の面)に接触させて用いられる。スイッチング素子Qnに備えるセンス端子Psnと出力端子との間には、抵抗器Rsnを接続する。
感温ダイオードDtnは、温度に応じて端子間電圧(電圧Vtn)が変化する一以上のダイオードを直列接続して構成される。この感温ダイオードDtnは、アノード側を電力供給源(例えばバックアップ電源Eb等)に接続し、カソード側をスイッチング素子Qnの出力端子に接続する。感温ダイオードDtnには電力供給源から定電流が供給され、感温ダイオードDtnの両端にかかる電圧Vtnは温度Tnに相関する。
スイッチング素子Qnの制御端子(例えばゲート端子やベース端子等)と出力端子との間には、スイッチング素子Qnを駆動させるために制御電圧Vgnを印加する。制御電圧Vgnの大きさに応じて、スイッチング素子Qnの入力端子から出力端子を経て流れる電流Iの大きさが変化し、さらにセンス端子Psnから流れるセンス電流Isnの大きさも変化する。センス電流Isnが流れる抵抗器Rsnの両端には、当該センス電流Isnと相関するセンス電圧Vsnが生じる。
上述したセンス電圧Vsnや電圧Vtnは変換部Meに入力され、演算処理部Mcで内部処理可能なデータ情報に変換される。具体的には、センス電圧Vsnは相関する電流情報(すなわち電流Iの電流値)に変換され、電圧Vtnは相関する温度情報(すなわち温度Tnの温度値)に変換される。通常は、個別に電圧値と状態値との相関関係を示す関数を演算して変換を行う。
次に、放電時駆動回路Mbの具体的な構成例について、図3〜図6を参照しながら説明する。図3には放電時駆動回路Mbの第1構成例を模式的に示す。図4には放電時駆動回路Mbの第2構成例を模式的に示す。図5には放電時駆動回路Mbの第3構成例を模式的に示す。図6には図3〜図5に示すバッファ回路の構成例を模式的に示す。なお、図3〜図6には説明に必要な要素のみを図示する。
(第1構成例)
まず第1構成例について、図3を参照しながら説明する。図3に一点鎖線で囲って示す放電時駆動回路Mbは、演算処理装置(すなわちCPU)Xb,トランスTb,抵抗器Rb,スイッチング素子Qb,バッファ回路Bbなどを有する。演算処理装置Xbは上述した「演算処理部Mc」に相当し、変換部Meや信号生成部Mgなどの回路や機能等を備える。バックアップ電源Ebは電圧Vuとともに安定化された電力(電圧Vb)を供給する。この電力(電圧Vb)の供給を受けて、演算処理装置Xbは作動する。トランスTbは「絶縁素子」に相当する。スイッチング素子Qbには、スイッチング素子Qu,Qdと同等の半導体素子を用いてもよく、トランジスタ等を用いてもよい。バッファ回路Bbの構成例や機能作用については後述する(図6を参照)。
トランスTbの一次側は、バックアップ電源Ebと、スイッチング素子Qbの入力端子とに接続する。トランスTbの二次側は、抵抗器Rbが介在するスイッチング素子Quの制御端子と、スイッチング素子Quの出力端子とに接続する。スイッチング素子Qbは、制御端子を信号生成部Mgに接続し、出力端子を基底電位Nに接続する。バッファ回路Bbは、入力端子を信号生成部Mgに接続し、出力端子をスイッチング素子Qdの制御端子に接続する。変換部Meは、スイッチング素子Qdのセンス端子と抵抗器Rsnとの中間接続点に接続し、図2に示すセンス電圧Vsnに相当する電圧Vsdを入力する。なお、演算処理装置Xbの接地端子(GND)は基底電位Nに接続する。
演算処理装置Xbは、変換部Meに入力された電圧Vsdを電流情報に変換し、信号生成部Mgは当該電流情報に基づいて駆動信号S1および駆動信号S2を生成して出力する。駆動信号S1はスイッチング素子Qbに出力し、駆動信号S2はバッファ回路Bbに出力する。スイッチング素子Qbが駆動信号S1に従ってオン/オフ駆動すると、バックアップ電源Ebから供給される電力(電圧Vu;例えば15[V]等)がトランスTbによって変換される。変換された電力は抵抗器Rbを経てスイッチング素子Quの制御端子に伝達され、スイッチング素子Quがオン/オフ駆動する。バッファ回路Bbは駆動信号S2(特にオン信号)に従って、スイッチング素子Qdの制御端子に常時オンする駆動を行う制御電圧を伝達する。よって放電時には、上アームのスイッチング素子Quはオン/オフ駆動が行われ、下アームのスイッチング素子Qdは常時オンとなる駆動が行われる。
(第2構成例)
次に第2構成例について、図4を参照しながら説明する。図4に示す放電時駆動回路Mbは、第1構成例に代わる構成例であって、次の点で相違する。すなわち、コントローラCUから端子Pb(図1を参照)に入力される指令信号に、トリガ信号である放電制御信号Scuを含める。トリガ信号には、スリープトリガやウェイクアップトリガ等を含む。演算処理装置Xbは、通常時等にスリープトリガを受けると、スリープ状態になる。スリープ状態は、例えば演算処理部が有する機能を停止する機能停止状態や、消費電力を低く抑えて最小限の機能を作動する省電力状態などが該当する。また、放電時にウェイクアップトリガを受けると、電圧Vsdを電流情報に変換し、当該電流情報に基づいて駆動信号S1や駆動信号S2を生成して出力し始める。
(第3構成例)
次に第3構成例について、図5を参照しながら説明する。図5に示す放電時駆動回路Mbは、第1構成例や第2構成例に代わる構成例である。第2構成例と比較すると、バックアップ電源Ebと並行して、通常時駆動用電源Enから供給される電力(電圧Vb)を受ける点で相違する。なお、電力を並行して受けるために、逆流を防止するダイオードDm1,Dm2と、当該電力を平滑する平滑コンデンサCmとを備える。
(バッファ回路の構成例)
次にバッファ回路の構成例について、図6を参照しながら説明する。図6に一点鎖線で囲って示すバッファ回路Bbは、レベルシフト機能を兼ね備え、トランジスタQb1,Qb2や抵抗器Rb1などを有する。トランジスタQb1とトランジスタQb2は、通常時駆動用電源(電圧Vs)と基底電位Nとの間に直列接続され、双方とも演算処理装置Xbから伝達される駆動信号S2に従ってオン/オフする。抵抗器Rb1は、トランジスタQb1の出力端子とトランジスタQb2の入力端子との中間接続点と、スイッチング素子Qdの制御端子との間に接続される。
上述のように構成された電力変換装置の作動例について、図7を参照しながら説明する。「一方のスイッチング素子」には上アームのスイッチング素子Quを適用し、「他方のスイッチング素子」には下アームのスイッチング素子Qdを適用した例を示す(図1を参照)。横軸には時間をとり、経過とともに右方向に進む。実線で示す左側縦軸には、上から順番に、電力源Esの供給電圧、通常時駆動回路Mu(Md)からスイッチング素子Qu(Qd)に伝達する駆動信号、バックアップ電源Ebの供給電圧、放電時駆動回路Mbから上アームのスイッチング素子Quに伝達する駆動信号、放電時駆動回路Mbから下アームのスイッチング素子Qdに伝達する駆動信号、平滑コンデンサCavの両端にかかる電位差についての各変化を示す。
時刻t1までは電力源Esから電力(電圧Vs)が供給され、通常時駆動回路Mu(Md)はコントローラCUからの指令信号に基づいてスイッチング素子Qu(Qd)に駆動信号を伝達している。この駆動信号は、最大電圧を電圧Vcとし、指令された周波数Fcとするパルス信号である。電圧Vcは、閾値電圧Vtから飽和制御電圧Vmまでの間(すなわちVt≦Vc≦Vm)である。閾値電圧Vtは例えば7[V]であり、飽和制御電圧Vmは例えば15[V]である。これに対して、バックアップ電源Ebからは電力(電圧Vb)が供給されていない。そのため、放電時駆動回路Mbは作動せず、スイッチング素子Qu,Qdには駆動信号を伝達しない。
時刻t1になると、何らかの遮断要因(例えば電力供給用ケーブルの断線等)によって電力源Esから電力が供給されなくなったので、バックアップ電源Ebが電力(電圧Vb)を供給し始める。この電力の供給を受ける放電時駆動回路Mbは、スイッチング素子Qu,Qdに対して個別に駆動信号を伝達する。上アームのスイッチング素子Quに伝達する駆動信号は、最大電圧を閾値電圧Vtとし、通常時駆動回路Mu(Md)が伝達する駆動信号よりは低い周波数Fb1(すなわちFb1<Fc)とするパルス信号である。下アームのスイッチング素子Qdに伝達する駆動信号は、スイッチング素子Qdを常時オンさせるため、一定値の飽和制御電圧Vmである。
上述した実施の形態1によれば、以下に示す各効果を得ることができる。まず請求項1に対応し、少なくとも放電時には電力を供給するバックアップ電源Ebと、放電時にバックアップ電源Ebから供給される電力を受けて作動し、一方のスイッチング素子Quをオン/オフ駆動し、他方のスイッチング素子Qdを常時オンするように駆動して、平滑コンデンサCavに蓄積された電荷を放電する放電時駆動回路Mbとを備える構成とした(図1を参照)。また、放電時駆動回路Mbは、他方のスイッチング素子Qdの出力端子と同電位(すなわち基底電位N)を基準電位とし、スイッチング素子Qdの状態(例えば電流Iや温度Tn等)を検出した検出信号をデータ情報に変換する変換部Meと、当該データ情報に基づいてスイッチング素子Qu,Qdを個別に駆動する駆動信号S1,S2を生成する信号生成部Mgとを備える演算処理部Mcを含む構成とした(図3〜図5を参照)。この構成によれば、平滑コンデンサCavを放電させる場合、熱の発生を少なく抑えるとともに電流を少なく抑えるので、スイッチング素子Qu,Qd等の損傷を防止することができる。また電力源Esが電力の供給を停止した場合でもバックアップ電源Ebが電力を供給するので、フェールセーフ機能を向上できる。さらに、他方のスイッチング素子Qdの出力端子と同電位(すなわち基底電位N)を基準電位とする演算処理部Mcを有するので、コストを低減し、回路規模を維持または縮小できる。
請求項4に対応し、演算処理部McはコントローラCUから受ける放電制御信号Scu(トリガ信号)に基づいて、放電時以外の時期にスリープ状態にする構成とした(図4,図5を参照)。この構成によれば、演算処理部Mc(ひいては電力変換装置)の消費電力が低く抑えられるので、電力源Esの電力消耗を低減することができる。
請求項5に対応し、演算処理部Mcと一方のスイッチング素子Quとの間にトランスTb(絶縁素子)を介在させ、演算処理部Mcと他方のスイッチング素子Qdとの間にバッファ回路Bbを介在させる構成とした(図3〜図5を参照)。この構成によれば、トランスTbを介在させるので、演算処理部Mcと一方のスイッチング素子Quとの間における電位差が大きくても確実に信号を伝達することができる。また、バッファ回路Bbを介在させるので、他方のスイッチング素子Qdを確実に常時オンする駆動を行える。
請求項6に対応し、変換部Meは、電流Iの電流値(または温度Tnの温度値)に対応する電圧からなる検出信号をデータ情報に変換するアナログ/デジタル変換回路で構成する構成とした(図3〜図5を参照)。この構成によれば、スイッチング素子Qu,Qdの状態を検出する検出信号はセンス電圧Vsnや電圧Vtnであるので(図2を参照)、正確にデータ情報に変換することができる。
〔実施の形態2〕
実施の形態2は、実施の形態1で示した構成例に代わる構成例であり、図8を参照しながら説明する。説明を簡単にするために、実施の形態2では実施の形態1と異なる点について説明する。よって、実施の形態1で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図8に示す構成例は、実施の形態1に示す第2構成例(図4を参照)に代わる構成例である。この構成例は、演算処理装置Xbのほかに、電源生成回路M1,上アーム駆動回路M2,下アーム駆動回路M3などを有する。
電源生成回路M1は、演算処理装置Xbの信号生成部Mgから出力される駆動信号S1に基づいて、上アーム駆動回路M2に供給する電力を生成する機能を担う。この構成例における駆動信号S2は「電力制御信号」に相当する。電源生成回路M1は、スイッチング素子Qb,トランスTb,ダイオードDb,平滑コンデンサCbなどを有する。整流回路としてのダイオードDbおよび平滑コンデンサCbは、トランスTbで電圧変換された電力を半波整流して平滑する機能を担う。電源生成回路M1は、駆動信号S1に従ってスイッチング素子Qbがオン/オフ駆動され、トランスTbによって電圧変換される。よって、電源生成回路M1は上アーム駆動回路M2に供給する電力の大きさを制御できる。
上アーム駆動回路M2は「第1駆動回路」に相当し、スイッチング素子Quを駆動する回路である。この上アーム駆動回路M2は、ドライブ回路X2やフォトカプラPcなどを有する。フォトカプラPcは「絶縁素子」に相当し、電位差がある演算処理装置Xbとドライブ回路X2との間において、演算処理装置Xbの信号生成部Mgから出力される駆動信号S3をドライブ回路X2に伝達する。ドライブ回路X2は、電源生成回路M1から供給される電力を受けて作動し、駆動信号S3に基づいてスイッチング素子Quのオン/オフ駆動を行う。
下アーム駆動回路M3は「第2駆動回路」に相当し、ドライブ回路X3などを有する。このドライブ回路X3は、演算処理装置Xbと同様に、バックアップ電源Ebから供給される電力(電圧Vb)を受けて作動する。また、演算処理装置Xbの信号生成部Mgから出力される駆動信号S2を受けて、スイッチング素子Qdを駆動する。
上述した実施の形態2によれば、請求項2に対応し、放電時駆動回路Mbは、一方のスイッチング素子Quを駆動する上アーム駆動回路M2(第1駆動回路)と、他方のスイッチング素子Qdを駆動する下アーム駆動回路M3(第2駆動回路)と、ドライブ回路X2に供給する電力を生成する電源生成回路M1とを備えた(図8を参照)。演算処理部Mcは、変換部Meによって変換されたデータ情報に基づいて上アーム駆動回路M2に供給する電力を制御する駆動信号S1(電力制御信号)を電源生成回路M1に出力する構成とした(図8を参照)。この構成によれば、演算処理部Mcの信号生成部Mgが出力する駆動信号S1によって、上アーム駆動回路M2に供給する電力の大きさが変化し、一方のスイッチング素子Quのオン/オフ駆動を行う制御電圧が変化する。一方のスイッチング素子Quのオン/オフ駆動を適切かつ確実に行えるので、スイッチング素子Qu,Qd等の損傷を防止することができる。他の点については実施の形態1と同様であるので、実施の形態1と同等の作用効果を得ることができる。
〔実施の形態3〕
実施の形態3は、実施の形態1,2で示した構成例をインバータ回路に適用した例であり、図9を参照しながら説明する。説明を簡単にするために、実施の形態3では実施の形態1,2と異なる点について説明する。よって、実施の形態1,2で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図9に示すインバータ回路20は、一以上の電力変換部21,22,…を有し、給電機能および送電機能のうち一方または双方の機能を実現可能に構成される。給電機能は、直流電源E1からコンバータ回路10を介して供給される直流電力(電圧VH;例えば650[V]等)を三相交流電力に変換し、対応する発電電動機31,32,…に供給する機能である。送電機能は、対応する発電電動機31,32,…が発電した三相交流電力を整流し、コンバータ回路10を介して直流電源E1に還流する機能である。直流電源E1の出力端子側には平滑用のコンデンサC1が接続される。コンバータ回路10とインバータ回路20との間や、コンバータ回路10内、あるいはインバータ回路20内のいずれかには平滑用のコンデンサC2が接続される。インバータ回路20の電力変換部21,22,…は同一構成であるので、以下では電力変換部21を代表して説明する。
電力変換部21は、通常時駆動回路M1a〜M6a、放電時駆動回路M1b〜M3b、スイッチング素子Q1〜Q6、ダイオードD1〜D6、抵抗器R1〜R6、コンデンサC2などを有する。通常時駆動回路M1a〜M3a、スイッチング素子Q1〜Q3、ダイオードD1〜D3、抵抗器R1〜R3などは上アームに配置される。通常時駆動回路M4a〜M6a、スイッチング素子Q4〜Q6、ダイオードD4〜D6、抵抗器R4〜R6などは下アームに配置される。
通常時駆動回路M1a〜M3aは、それぞれスイッチング素子Q1〜Q3の出力端子を基準電位として通常時駆動用電源から供給される電力(電圧Va)を受けて作動する。通常時駆動回路M4a〜M6aは、それぞれスイッチング素子Q4〜Q6の出力端子を基準電位として通常時駆動用電源から供給される電力(電圧Vc)を受けて作動する。これらの通常時駆動回路M1a〜M6aは、それぞれECU40から個別に端子P1a〜P6aに入力される指令信号に従って、対応するスイッチング素子Q1〜Q6の制御端子に駆動信号を出力する。
放電時駆動回路M1b〜M3bは、バックアップ電源Ebから供給される電力(電圧Vb)を受けて作動する。これらの放電時駆動回路M1b〜M3bは、それぞれECU40から個別に端子P1b〜P3bに入力される指令信号に従って、対応するスイッチング素子Q1〜Q6の制御端子に駆動信号を出力する。なお、放電時駆動回路M1b〜M3bは、電力変換部21内に一以上を備えればよい。図9の構成例ではU相内に実線で示す放電時駆動回路M1bを備えるが、V相のみ(放電時駆動回路M2b)、W相のみ(放電時駆動回路M3b)、いずれか選択する二相(例えばU相とV相)、三相全部のいずれに放電時駆動回路を備えてもよい。
スイッチSwは、直流電源E1とコンデンサC1との間に介在される。このスイッチSwは、直流電源E1から供給される電力を受電(オン)するか、非受電(オフ)するかを切り換える機能を担う。この機能を奏する任意の素子(例えば接点スイッチ,リレー(電磁または半導体),フォトカプラ等)を適用可能であり、特にECU40等から出力される信号に基づいてオン/オフの切り換えが可能な素子(例えばリレーやフォトカプラ等)を用いるのが望ましい。放電時にはコンデンサC1,C2に蓄積された電荷の放電を行うが、直流電源E1から電力が供給され続けるとコンデンサC1,C2の放電自体を行えない。放電時にスイッチSwを非受電(オフ)に切り換えることで、コンデンサC2に蓄積された電荷を放電可能な環境にする。
なお、コンバータ回路10内にはコンデンサC1からコンデンサC2に対してダイオード(例えば図11に示すダイオードD11,D12等)が接続されているため、コンデンサC2を放電すればコンデンサC2の電圧とコンデンサC1の電圧とが同電圧になった時点からコンデンサC1も放電される。また、コンデンサC2およびスイッチSwのうちで一方または双方をコンバータ回路10に内在させてもよい。
通常時駆動用電源は一つ備える形態でもよく、通常時駆動回路M1a〜M6aごとに対応して複数備える形態でもよい。バックアップ電源Ebについても同様であり、図9に示すように一つ備える形態でもよく、放電時駆動回路M1b〜M3bごとに対応して複数備える形態でもよい。なお、上述した電圧Va,Vb,Vcは、同じ電圧となる場合に限らず、基準電位の相違によって異なる電圧となる場合もある。
スイッチング素子Q1〜Q6は図2に示すスイッチング素子Qnに相当し、例えばセンス端子Ps1〜Ps6を備えたIGBTを用いる。スイッチング素子Q1〜Q6の入力端子と出力端子との間に並列接続されるダイオードD1〜D6は、それぞれ還流(フリーホイール)ダイオードとして機能する。スイッチング素子Q2,Q4,Q6の各出力端子は、基底電位Nに接続する。センス端子Ps4〜Ps6と基底電位Nとの間は、それぞれ抵抗器R4〜R6を接続する。抵抗器R1〜R3はそれぞれ対応するスイッチング素子Q1〜Q3の各出力端子と接続する。基底電位Nは電力変換部21内で共通する電位(同電位グランド)であり、接地された場合には0[V]になる。
電力変換部21内の回路素子は、一点鎖線で囲って示すように三相(本形態ではU相,V相,W相)に分けられ、ECU40によって相ごとに作動が制御される。U相は、通常時駆動回路M1a,M4a、放電時駆動回路M1b、スイッチング素子Q1,Q4、ダイオードD1,D4、抵抗器R1,R4などで構成される。V相は、通常時駆動回路M2a,M5a、放電時駆動回路M1b、スイッチング素子Q2,Q5、ダイオードD2,D5、抵抗器R2,R5などで構成される。W相は、通常時駆動回路M3a,M6a、放電時駆動回路M3b、スイッチング素子Q3,Q6、ダイオードD3,D6、抵抗器R3,R6などで構成される。U相のスイッチング素子Q1,Q4は、上下に直列接続されてハーフブリッジを構成する。V相のスイッチング素子Q2,Q5と、W相のスイッチング素子Q3,Q6とについても同様に、上下に直列接続されてハーフブリッジを構成する。ハーフブリッジの各接続点と発電電動機31の三相端子とは、線路Ku,Kv,Kwによって相ごとに接続される。線路KuにはU相電流Iuが流れ、線路KvにはV相電流Ivが流れ、線路KwにはW相電流Iwが流れる。
ECU40は、コンバータ回路10やインバータ回路20等について全体の作動を司る。このECU40は、例えばCPU(マイコンを含む)によってソフトウェア制御を行う構成としてもよく、IC(LSIやゲートアレイ等を含む)やトランジスタ等の電子部品を用いてハードウェア制御を行う構成としてもよい。
上述したインバータ回路20の構成要素を基板上に配置する例について、図10を参照しながら説明する。図10(A)には基板の配置例を平面図で示し、図10(B)には図10(A)に示すXB−XB線矢視の断面図を示す。ただし、図9に示す全ての要素は図示できないので、説明に必要な要素のみを図示する。
図10に示す基板100は、バックアップ電源Eb、高圧系領域111〜116、低圧系領域120、接続部J1〜J6などを有する。高圧系領域111〜116は、それぞれが導電体(例えば銅箔等)で形成される同電位領域である。高圧系領域111,114はU相であり、高圧系領域112,115はV相であり、高圧系領域113,116はW相である。低圧系領域120は例えば「コ」字状に形成され、ECU40との接続を行うコネクタ130を備える。この低圧系領域120には、接地電位(GND)を基準として低電圧(例えば12[V]等)が印加される。
高圧系領域111にはスイッチング素子Q1(あるいはモジュール)に接続する接続部J1が配置され、高圧系領域114にはスイッチング素子Q4(あるいはモジュール)に接続する接続部J4が配置される。言い換えれば、高圧系領域111はスイッチング素子Q1の一端子(例えば出力端子等)と同電位の導電体であり、高圧系領域114はスイッチング素子Q4の一端子と同電位の導電体である。他の高圧系領域112,113,115,116についても同様であり、対応するスイッチング素子(あるいはモジュール)に接続する接続部J2,J3,J5,J6が配置される。接続部J1〜J6は、基板100とスイッチング素子(あるいはモジュール)とを接続する任意の形態(例えばコネクタ,ビアコンタクト,スルーホール,プリントパターン等)を適用できる。高圧系領域111と高圧系領域114との間を接続する絶縁素子(トランスTbやフォトカプラPc等)が配置される。高圧系領域111,高圧系領域114および低圧系領域120で囲まれた部位には、バックアップ電源Ebが配置される。
図10(B)に示すように、演算処理部Mcは基板100の上面に対する法線方向(上方)であって、高圧系領域114の少なくとも一部を含むように配置される。逆に言えば、演算処理部Mcの法線方向(下方)には、スイッチング素子Q4の一端子と同電位の高圧系領域114(導電体)の少なくとも一部が配置される。本例では、高圧系領域114の上方に演算処理部Mcを配置したが、他の高圧系領域の上方に演算処理部Mcを配置してもよい。また、演算処理部Mcは高圧系領域の法線方向(下方)にあっても良い。さらに、演算処理部Mcが平面方向に広い場合には、2以上の高圧系領域にまたがって法線方向(上方または下方)に配置してもよい。
実施の形態1との関連は次のようになる。電力変換部21は「電力変換装置」に相当する。直流電源E1,コンデンサC1およびコンバータ回路10は「電力源Es」に相当する。コンデンサC2は「平滑コンデンサCav」に相当する。上アームのスイッチング素子Q1,Q3,Q5はそれぞれ「スイッチング素子Qu」に相当し、下アームのスイッチング素子Q2,Q4,Q6はそれぞれ「スイッチング素子Qd」に相当する。ダイオードD1,D3,D5はそれぞれ「ダイオードDu」に相当し、ダイオードD2,D4,D6はそれぞれ「ダイオードDd」に相当する。通常時駆動回路M1a,M3a,M5aはそれぞれ「通常時駆動回路Mu」に相当し、通常時駆動回路M2a,M4a,M6aはそれぞれ「通常時駆動回路Md」に相当する。放電時駆動回路M1b〜M3bはそれぞれ「放電時駆動回路Mb」に相当する。ECU40は「コントローラCU」に相当する。
電力変換部21は、次のように作動する。通常時には、ECU40から端子P1a〜P6aに個別に入力される指令信号に基づいて通常時駆動回路M1a〜M6aから駆動信号がスイッチング素子Q1〜Q6の制御端子に伝達され、コンバータ回路10から供給される電力を変換し、発電電動機31に出力する。放電時には、ECU40から端子P2bに入力される指令信号に基づいて、あるいは放電時駆動回路M1bが自発的に、駆動信号をスイッチング素子Q2,Q5の制御端子に個別に伝達する。すなわち図7に示すように、スイッチング素子Q2には駆動信号S1を伝達し、スイッチング素子Q5には駆動信号S2を伝達することで、コンデンサC2に蓄積された電荷を放電する。
上述した実施の形態3によれば、以下に示す各効果を得ることができる。まず請求項3に対応し、演算処理部Mcは、他方のスイッチング素子Q4の一端子と同電位の高圧系領域114(導電体)が少なくとも一部配置される構成とした(図10を参照)。この構成によれば、演算処理部Mcの法線方向に配置されるので、電位差がほとんど生じない。また、ノイズを遮蔽する効果により検出信号をより正確に受けることができ、変換部Meによって変換されるデータ情報に基づいて駆動信号S1,S2を安定して生成することができる。したがって、スイッチング素子Q1,Q4等の損傷をより確実に防止できる。
また、インバータ回路20(電力変換部21,22,…)は、実施の形態1,2に示す放電時駆動回路Mbを放電時駆動回路M1bとして適用するので、当該実施の形態1,2と同様の作用効果を得ることができる。この場合、図3に示す第1構成例、図4に示す第2構成例、図5に示す第3構成例のいずれを適用してもよい。
〔実施の形態4〕
実施の形態4は、実施の形態1,2に示す構成例をコンバータ回路に適用した例であり、図11を参照しながら説明する。なお、図示および説明を簡単にするために実施の形態4では実施の形態1,2と異なる点について説明する。よって実施の形態1,2で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図11に示すコンバータ回路10は、直流電源E1から供給される電力(電圧VL)を昇圧して出力する昇圧機能を実現するため、通常時駆動回路M11,M12、放電時駆動回路Mb、スイッチング素子Q11,Q12、ダイオードD11,D12、コイルL10、抵抗器R11,R12などを有する。
通常時駆動回路M11は、スイッチング素子Q11の出力端子を基準電位として通常時駆動用電源から供給される電力(電圧Va)を受けて作動する。通常時駆動回路M12は、スイッチング素子Q12の出力端子を基準電位として通常時駆動用電源から供給される電力(電圧Vc)を受けて作動する。これらの通常時駆動回路M11,M12は、それぞれECU40から個別に端子P11,P12に入力される指令信号に従って、対応するスイッチング素子Q11,Q12の制御端子に駆動信号を出力する。
放電時駆動回路Mbは、スイッチング素子Q12の出力端子を基準電位としてバックアップ電源Ebから供給される電力(電圧Vb)を受けて作動する。放電時駆動回路Mbは、ECU40から端子Pbに入力される指令信号に従って、対応するスイッチング素子Q11,Q12の制御端子に駆動信号を出力する。なお、電圧Va,Vb,Vcは、実施の形態3と同様に同じ電圧となる場合に限らず、基準電位の相違によって異なる電圧となる場合もある。
スイッチング素子Q11,Q12は、上下に直列接続されてハーフブリッジを構成している。このスイッチング素子Q11,Q12には、例えばセンス電流を出力するセンス端子Ps11,Ps12を備えたIGBTを用いる。センス端子Ps12と基底電位Nとの間には、抵抗器R12を接続する。抵抗器R11は、センス端子Ps11と、スイッチング素子Q12の入力端子との中間接続点との間に接続される。この中間接続点は、さらにコイルL10を介して直流電源E1のプラス電極に接続する。このコイルL10には、例えばチョークコイルを用いる。スイッチング素子Q11,Q12の入力端子と出力端子との間に並列接続されるダイオードD11,D12は、それぞれ還流(フリーホイール)ダイオードとして機能する。スイッチング素子Q12の出力端子は、直流電源E1のマイナス電極(すなわち基底電位N)に接続する。
コンバータ回路10以外では、スイッチSwがある。このスイッチSwは、直流電源E1が電力源Esに代わる点と、電荷を放電させるコンデンサC2が平滑コンデンサCavに代わる点を除けば、図9に示すスイッチSwと同一の構成である。
実施の形態1との関連は次のようになる。コンバータ回路10は「電力変換装置」に相当する。直流電源E1は「電力源Es」に相当する。スイッチング素子Q11は「スイッチング素子Qu」に相当し、スイッチング素子Q12は「スイッチング素子Qd」に相当する。ダイオードD11は「ダイオードDu」に相当し、ダイオードD12は「ダイオードDd」に相当する。通常時駆動回路M11は「通常時駆動回路Mu」に相当し、通常時駆動回路M12は「通常時駆動回路Md」に相当する。ECU40は「コントローラCU」に相当する。
図11のように構成されたコンバータ回路10では、次のように作動する。通常時には、ECU40から端子P11,P12に個別に入力される指令信号に基づいて通常時駆動回路M11,M12から駆動信号がスイッチング素子Q11,Q12の制御端子に伝達され、直流電源E1から供給される電力を変換(昇圧)して出力する。放電時には、ECU40から端子Pbに入力される指令信号に基づいて、あるいは放電時駆動回路Mbが自発的に、駆動信号をスイッチング素子Q11,Q12の制御端子に個別に伝達する。すなわち図11に示すように、スイッチング素子Q11には駆動信号S1を伝達し、スイッチング素子Q12には駆動信号S2を伝達することで、平滑コンデンサCavに蓄積された電荷を放電する。
上述した実施の形態4に示すコンバータ回路10は、実施の形態1,2に示す放電時駆動回路Mbを適用するので、当該実施の形態1,2と同様の作用効果を得ることができる。この場合、図3に示す第1構成例、図4に示す第2構成例、図5に示す第3構成例のいずれを適用してもよい。
〔他の実施の形態〕
以上では本発明を実施するための形態について実施の形態1〜4に従って説明したが、本発明は当該形態に何ら限定されるものではない。言い換えれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。例えば、次に示す各形態を実現してもよい。
上述した実施の形態1〜4では、スイッチング素子Qu(上アーム)のオン/オフ駆動を行う駆動信号は、周波数を変化させ、閾値電圧Vtを変化させないように制御する構成とした(図7を参照)。この形態に代えて、閾値電圧Vtを変化させて周波数を変化させないように制御する構成としてもよく、閾値電圧Vtおよび周波数の双方を変化させるように制御する構成としてもよい。すなわち、通常時駆動回路Mu,Mdが出力する駆動信号よりも低くい所定範囲内の電圧および周波数で制御すればよい。これらの構成でも実施の形態1〜4の場合と同様に、放電時駆動回路Mbによってスイッチング素子Quが許容温度値を超えないように保護され、スイッチング素子Qu,Qdに流れる電流が許容電流値を超えないように保護される。したがって、スイッチング素子Qu等の損傷をより確実に防止できる。
上述した実施の形態1〜4では、電流Iを監視して駆動信号を変化させるように制御する構成とした(図7を参照)。この形態に代えて、温度Tnを監視して駆動信号を変化させるように制御する構成としてもよく、電流Iおよび温度Tnの双方を監視して駆動信号を変化させるように制御する構成としてもよい。さらには、上述した構成のいずれを組み合わせてもよい。この場合、スイッチング素子Qu,Qdを流れる電流Iが許容電流値を超えないように、かつ、スイッチング素子Quの温度Tnが許容温度値を超えないように制御できればよい。これらの構成でも実施の形態1〜4の場合と同様に、放電時駆動回路Mbによってスイッチング素子Quが許容温度値を超えないように保護され、スイッチング素子Qu,Qdに流れる電流が許容電流値を超えないように保護される。したがって、スイッチング素子Qu等の損傷をより確実に防止できる。
上述した実施の形態1〜4では、上アームのスイッチング素子Quをオン/オフ駆動し、下アームのスイッチング素子Qdを常時オンするように制御する構成とした(図7を参照)。この形態に代えて、下アームのスイッチング素子Qdをオン/オフ駆動し、上アームのスイッチング素子Quを常時オンするように制御する構成としてもよい。上下のスイッチング素子の入れ換えるに過ぎないので、実施の形態1〜4と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態1〜4では、電流I(または温度Tn)を監視し、閾値電流It(または閾値温度Tt)に達すると駆動信号を変化させるように制御する構成とした(図7を参照)。この形態に代えて、電流I(または温度Tn)の増減率を監視し、単位時間当たりの増減率が増減閾値に達すると駆動信号を変化させるように制御する構成としてもよい。図7に示す制御例において、単位時間当たりの増減率(変化率)を角度θで表すとき、増減閾値θtに達すると駆動信号を変化させればよい。増減率が大きい場合には早期に許容値を超える可能性があるので、早めに駆動信号を変化させることで、スイッチング素子等の損傷をさらに確実に防止することができる。
上述した実施の形態1〜4では、上下に直列接続されたスイッチング素子Qu,Qdの一組に対して、放電時駆動回路Mbが駆動信号(実施の形態1では駆動信号S1,S2、実施の形態2では駆動信号S2,S3)を出力して駆動させる構成とした(図1〜図11を参照)。この形態に代えて、上下に直列接続されたスイッチング素子の複数組に対して、放電時駆動回路Mbが一の駆動信号を出力して駆動させる構成としてもよい。
例えば、実施の形態1における第1構成例に適用した例を図12に示す。図12に示す構成例では、上下に直列接続されたスイッチング素子Qu1,Qd1の一組と、上下に直列接続されたスイッチング素子Qu2,Qd2の一組とにそれぞれ駆動信号S1,S2を伝達して実現する。言い換えれば、スイッチング素子Qu1,Qd1とスイッチング素子Qu2,Qd2とを並列接続する。並列接続とするため、放電時駆動回路Mbとスイッチング素子Qu1,Qd1との間に抵抗器Rm1,Rm2を介在し、放電時駆動回路Mbとスイッチング素子Qu2,Qd2との間に抵抗器Rm3,Rm4を介在する。なお、図12には二組の例を示したが、三組以上の複数に対しても同様に構成することができる。また、実施の形態1における第2構成例や第3構成例、実施の形態2についても同様に適用することができる。いずれの構成にせよ、上下に直列接続されたスイッチング素子の複数組に対して一の放電時駆動回路Mbで制御できるので、各組ごとに放電時駆動回路Mbで制御する構成に比べるとコストを低減することができる。
Es 電力源
Eb バックアップ電源
En 通常時駆動用電源
Cav 平滑コンデンサ(キャパシタ)
Mu,Md 通常時駆動回路
Mb 放電時駆動回路
Mc 演算処理部
Me 変換部
Mg 信号生成部
Qu,Qd スイッチング素子
CN コントローラ
10 コンバータ回路(電力変換装置)
20 インバータ回路(電力変換装置)
21,22,… 電力変換部
31,32,… 発電電動機
40 ECU(コントローラ)
C1,C2 コンデンサ(キャパシタ)
M1a〜M6a,M11,M12 通常時駆動回路
M1b〜M3b 放電時駆動回路
Q1〜Q6,Q11,Q12 スイッチング素子

Claims (6)

  1. 電力源から電力が供給され、上下に直列接続されて前記電力源から供給される電力を変換する複数のスイッチング素子と、前記電力源から供給される電力を受けて作動し前記複数のスイッチング素子を駆動する通常時駆動回路と、を備える電力変換装置において、
    前記電力源とは別個に設けられ、通常時および放電時のうちで少なくとも前記放電時には電力を供給するバックアップ電源と、
    前記放電時に前記バックアップ電源から供給される電力を受けて作動し、上下に直列接続されたスイッチング素子のうちで一方のスイッチング素子をオン/オフ駆動し、他方のスイッチング素子を常時オンするように駆動して、平滑コンデンサに蓄積された電荷を放電する放電時駆動回路と、を有し、
    前記放電時駆動回路は、前記他方のスイッチング素子の一端子と同電位を基準電位とし、前記スイッチング素子の状態を検出した検出信号をデータ情報に変換する変換部と、前記変換部によって変換されたデータ情報に基づいて前記複数のスイッチング素子を個別に駆動する駆動信号を生成する信号生成部と、を備える演算処理部を含むことを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記放電時駆動回路は、前記一方のスイッチング素子を駆動する第1駆動回路と、前記他方のスイッチング素子を駆動する第2駆動回路と、前記第1駆動回路に供給する電力を生成する電源生成回路と、を有し、
    前記演算処理部は、前記変換部によって変換されたデータ情報に基づいて前記第1駆動回路に供給する電力を制御する電力制御信号を前記電源生成回路に出力することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記演算処理部の法線方向には、前記他方のスイッチング素子の一端子と同電位の導電体が少なくとも一部配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
  4. 前記演算処理部は、前記放電時以外の時期にスリープ状態にすることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  5. 前記演算処理部と前記一方のスイッチング素子との間に絶縁素子を介在させ、
    前記演算処理部と前記他方のスイッチング素子との間にバッファ回路を介在させることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  6. 前記変換部は、電流値または温度値に対応する電圧からなる検出信号をデータ情報に変換するアナログ/デジタル変換回路で構成することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電力変換装置。
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