JP2011061939A - アキシャルギャップ型回転電機のステータコイル - Google Patents

アキシャルギャップ型回転電機のステータコイル Download PDF

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Abstract

【課題】巻線密度を増大させることで駆動力を向上させ、かつ、ステータを構成する部材の省スペース化を実現したアキシャルギャップ型回転電機のステータに備え付けられるステータコイルを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係るアキシャルギャップ型回転電機に使用されるステータコイル10は、導電体からなる複数のコイルピース11と、コイルピース11を周方向に配列する円環状のベース部材20と、を備えている。そして、複数のコイルピース11は、コイルループを形成する第1コイルピース12と、バスバーと接続するための、あるいは、電流の方向を切り換えるための第2コイルピース13と、N周目終端とN+1周目始端とを接続してコイルピース11の配列をロータの回転軸Aの周方向にずらすための第3コイルピース14と、から構成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、回転電機に使用されるステータコイルに係り、特にアキシャルギャップ型回転電機のステータコイルに関するものである。
従来、アキシャルギャップ型回転電機の分野では、固定子(以下、「ステータ」という。)に配置されるコイル(以下、「ステータコイル」という。)について多数の構造が提案されている。例えば、特許文献1および特許文献2によれば、巻線の代わりに複数の個片化した導体を複数接続してコイルループを形成するステータコイルが開示されている。
特許文献1においては、導電性を有し、かつ互いに導通すべき先端同士を接合した複数本の導体バーからなるステータコイルが開示されている。また、特許文献2においては、複数の導電性セグメントによって形成され、かつその複数の導電性セグメントの端部同士が溶接によって接合されているステータコイルが開示されている。
特開2006−288074号公報(段落0016参照) 特表2006−502688号公報(段落0001参照)
ここで、アキシャルギャップ型回転電機の分野では、ステータコイルの巻線密度を増大させることによる駆動力の向上が大きな課題の一つとされてきた。また、ステータを構成する部材、例えばステータコイルに電気エネルギーを供給する給電システム等のレイアウトを工夫して装置全体を小型化することも、重要な課題の一つであった。
しかしながら、特許文献1および特許文献2では、巻線密度を高めるための工夫やステータで用いられる部材のレイアウト等については考慮されておらず、前記したような課題を解決することができなかった。
本発明は、前記した問題点に鑑み創案されたものであり、アキシャルギャップ型回転電機に使用されるステータコイルの巻線密度を増大させることで駆動力を向上させ、かつ、ステータを構成する部材の省スペース化を実現したアキシャルギャップ型回転電機のステータに備え付けられるステータコイルを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために本発明に係るアキシャルギャップ型回転電機のステータコイルは、ロータを回転させるアキシャルギャップ型回転電機のステータに備え付けられるステータコイルであって、導電体からなる複数のコイルピースと、前記コイルピースを周方向に配列するとともに、前記コイルピースの一端側を係止する係止部を有する円環状のベース部材と、を備え、前記コイルピースは、第1コイルピースと、第2コイルピースと、第3コイルピースと、からなり、前記第1コイルピースは、前記ベース部材に係止される一端側の被係止部と、前記一端側の被係止部から他端側に延出して前記ロータの回転軸の周方向に開脚するように形成された上層コイルピース部および下層コイルピース部と、を有し、前記上層コイルピース部および前記下層コイルピース部のそれぞれは、前記被係止部から所定角度に曲折された第1曲折部と、前記第1曲折部から所定角度に曲折された長尺状の中間部と、前記中間部から所定角度に曲折された第2曲折部と、前記第2曲折部から所定角度に曲折された他端側の接合部と、を有し、前記第2コイルピースは、他端側に形成された接合部と、前記接合部から所定角度に曲折された第1曲折部と、前記第1曲折部から所定角度に曲折された長尺状の中間部と、前記中間部から所定角度に曲折された第2曲折部と、前記第2曲折部から所定角度に曲折された一端側の給電端子接続部と、を有し、前記第3コイルピースは、前記被係止部と、前記上層コイルピース部および前記下層コイルピース部と、を有するとともに、前記上層コイルピースおよび前記下層コイルピースによる開脚角度が、前記第1コイルピースの開脚角度よりも鋭角であり、前記第1コイルピース、前記第2コイルピースおよび前記第3コイルピースは、前記ロータの回転軸の周方向に隣り合う二体のコイルピースのうちの一方のコイルピースの前記接合部と、他方のコイルピースの前記接合部とが、前記ロータの回転軸方向で上層と下層とで重なって接続されることでコイルループを形成しており、前記コイルループは、N周目(Nは自然数)とN+1周目との間を前記第3コイルピースで接続して、前記コイルピースの配列を前記ロータの回転軸の周方向にずらす構成とする。
このような構成を備えるアキシャルギャップ型回転電機のステータコイルは、配設箇所に応じた形状のコイルピースをベース部材に配設することにより、各コイルピースをベース部材に無駄なく配設することができ、コイルピースの密度を高めることができる。特に、第1コイルピースよりも開脚角度を鋭角にした第3コイルピースによって、コイルループのN周目(Nは自然数)とN+1周目との間を接続することで、コイルピースの配列をロータの回転軸の周方向にずらすことができる。
また、本発明に係るアキシャルギャップ型回転電機のステータコイルは、前記コイルループが、前記コイルピースの配列を前記ロータの回転軸の周方向に1ピッチずらすことが好ましい。
このような構成を備えるアキシャルギャップ型回転電機のステータコイルは、第3コイルピースを用いてN周目(Nは自然数)とN+1周目との間を接続することで、コイルピースの配列をロータの回転軸の周方向に1ピッチずらすことができる。従って、コイルループを構成する全てのコイルピースをロータの回転軸方向における上層および下層とで重なり合うように配設することができ、平面レイアウト上におけるコイルループのターン数を増加させることができる。
さらに、本発明に係るアキシャルギャップ型回転電機のステータコイルは、前記ベース部材が、前記係止部よりも内径側に切欠部を有し、当該切欠部が形成された空間に、前記第2コイルピースの前記給電端子接続部を配設することが好ましい。
このような構成を備えるアキシャルギャップ型回転電機のステータコイルは、ステータコイルのデッドスペースに第2コイルピースの給電端子接続部を配設することで、ベース部材の内径側に給電システムおよびバスバー(給電端子)を設けた場合に、この給電端子接続部と好適に接続することができる。
本発明に係るアキシャルギャップ型回転電機のステータコイルによれば、コイルループを構成する全てのコイルピースが、ロータの回転軸方向における上層および下層とで重なり合うようにして巻線密度が高く配設されるため、コイルピースに電流が流れることにより発生する磁界を相互に強め合うことができる。従って、ステータコイルがロータに与える駆動力を増大させることができる。また、ベース部材の内径側に給電システムおよびバスバーを設けることができるため、ステータを構成する部材の省スペース化を実現することができる。
実施形態に係るステータコイルを備えたアキシャルギャップ型回転電機のステータの全体構成を示す斜視図である。 図1に示すアキシャルギャップ型回転電機のステータコイルをB−B線方向で切った場合における、アキシャルギャップ型回転電機のステータコイルの側面を示す断面図である。 実施形態に係るステータコイルのうち、U相を構成するステータコイルを示す図であり、左上部は、順方向1周目に配列されたステータコイルを抜き出して示す平面図であり左下部は、順方向に3周分配列されたステータコイルを示す平面図であり、右部は、順方向および逆方向に3周分配列されたステータコイルを示す平面図である。 実施形態に係る第1コイルピース、第2コイルピース、第3コイルピースを示す平面図である。 実施形態に係る第1コイルピースを示す図であり、(a)は斜視図、(b)は、折曲加工前の形状を示す斜視図である。 実施形態に係る第2コイルピースを示す図であり、(a)は斜視図、(b)は、折曲加工前の形状を示す斜視図である。 実施形態に係る第3コイルピースを示す図であり、(a)は斜視図、(b)は、折曲加工前の形状を示す斜視図である。 実施形態に係るステータコイルとバスバーとの接続状態を示す平面図である。 実施形態に係るステータコイルにおけるU相のコイルピースを流れる電流の流れを模式的に示す1組のコイルピースの平面図である。 比較例に係るステータコイルにおけるコイルピースの配置を示す図であり、(a)は、第1の比較例において、第1コイルピースおよび第2コイルピースのみを順方向に1周分配置した場合を示す平面図、(b)は、第2の比較例において、第1コイルピースおよび第2コイルピースのみを順方向に1周分配置した場合を示す平面図、(c)は、第2の比較例において、第1コイルピースおよび第2コイルピースのみを順方向および逆方向に3周分配置した場合を示す平面図、(d)は、(c)のC−C断面図であり、比較例に係るステータコイルの磁界を示す図である。 実施例に係るステータコイルにおけるコイルピースの配置を示す図であり、(a)は、第1コイルピース、第2コイルピースおよび第3コイルピースを順方向に1周分配置した場合を示す平面図、(b)は、第1コイルピース、第2コイルピースおよび第3コイルピースを順方向および逆方向に3周分配置した場合を示す平面図、(c)は、b)のD−D断面図であり、実施例に係るステータコイルの磁界を示す図である。
以下、本発明に係るアキシャルギャップ型回転電機のステータコイルを実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。図示しないアキシャルギャップ型回転電機とは、ロータおよびステータをロータの回転軸A(図1に示す一点鎖線)方向に相互に対向配置してケース内に収納した型式の回転電機であり、供給される電気エネルギーを機械エネルギーに変換して回転運動を行う装置である。
図1に示すアキシャルギャップ型回転電機のステータ1は、永久磁石を備えたロータを回転させるため、バスバー(給電端子、図8参照)に接続して電気エネルギーが入力されて、ロータが回転駆動するための磁界を発生することを目的とする部材である。なお、図示しないロータに設けられる永久磁石は、その一対の磁極がロータの回転軸の軸方向を向くように配置されており、かつ、隣り合う永久磁石が有する一対の磁極であるN極とS極とがロータの回転軸の周方向で互いに逆向きとなるように配設されている。(すなわち、平面視方向から見てN極とS極が周方向に交互に配列されている)。
実施形態に係るアキシャルギャップ型のステータ1は、図1に示すように、ステータコイル10と、ステータコイル10の内周側を支持するベース部材20と、ステータコイル10の外周側を支持するリング部材30と、コイルピース11の端部同士を接続する接続端子40と、を少なくとも備えている。
ステータコイル10は、後記する第2コイルピース13の給電端子接続部13e(図6(a)参照)とバスバー50(図8参照)を介して、図示しない給電システムと接続された状態で、例えば、車両の駆動モータとして、又は、車輪の所定位置に設置して使用されるものである。なお、この実施の形態では、ステータコイル10が1層(ベース部材20が1枚)を1ユニットとした場合の構成として説明するが、ステータコイル10の最小構成を2層以上とすることもでき、その積層数は限定されない。
ステータコイル10は、図示しない給電システムから電気エネルギーが入力されて励磁する部材であって、U相、V相およびW相の三相からなっている。以下において、ステータコイル10を構成するU相、V相およびW相の三相のうち、U相を構成するステータコイル10aについて図3を参照しながら説明する。なお、他のV相およびW相については、U相と同様の構成であるため、説明を省略する。
U相を構成するステータコイル10aは、電気エネルギーが入力されて励磁するという目的の他に、コイルピース同士の接続の信頼性が高く、かつ、製作性に優れるという本発明の目的を達するため、図2に示すように、ベース部材20に係止されて、ロータの回転軸Aの周りに環状的に配列される複数のコイルピース11と、その複数のコイルピース11同士を電気的に接続する接続端子40とによって、一つのコイルループをなしている。
ここで、複数のコイルピース11により形成される、U相における一つのコイルループとは、例えば図3に示すように、ステータコイル10がロータの回転軸A周りに対し、順方向(左回り)に3周周回し(図3左下部参照)、折り返して、逆方向に3周周回(図3右部参照)してなるコイルループのことをいう。なお、コイルピース11の詳細な構成については、後記する。
ベース部材20は、図2に示すように、ロータの回転軸上を中心とした円筒部材であり、その円筒部材の外周面には、係止部21が形成されている。この係止部21は、後記する第1コイルピース12および第3コイルピース14(図7参照)のそれぞれの被係止部12a,14aの幅と同じ幅を有しており、この係止部21に第1コイルピース12および第3コイルピース14のそれぞれの被係止部12a,14aが挿入されて、ベース部材20は第1コイルピース12と第3コイルピース14とを支持することができる。なお、ベース部材20のより具体的な形状については、後記する(図8参照)。
ベース部材20は、係止する第1コイルピース12、第3コイルピース14同士を電気的に接続することを回避するため、ポリフェニレンスルファイド(Polyphenylenesulfide)、ガラス繊維強化プラスチック(Glass Fiber Reinforce Plastics)等の絶縁材料により形成されている。
リング部材30は、図2に示すように、ステータコイル10の外径と略同等な内径を有する円筒部材であり、ステータコイル10の外周側に嵌め合わせて、ステータコイル10を外周側から支持することが可能となる。リング部材30は、ステータコイル10を保持する観点から剛性が高いほうが好ましく、ステンレス鋼、アルミ系合金等から形成されることが好ましい。
接続端子40は、図2に示すように、コイルピース11のリング部材30側の端部同士が上下で接触するように、リング部材30側から係止して接続するための導電性部材である。これによって、隣接するコイルピース11同士が接続端子40を介して電気的に接続され、コイルループを形成する。なお、接続端子40は、第1コイルピース12、第2コイルピース13および第3コイルピース14等の種類の異なるコイルピース11が隣接している場合も、各コイルピース11のリング部材30側の端部同士を上下で接触するように接続し、電気的に接続する。
以下、実施形態に係るアキシャルギャップ型回転電機のステータ1において用いられるコイルピース11について、詳細に説明する。なお、本実施形態の説明では、コイルループを順方向(左回り)に3周周回し、折り返して逆方向に3周周回することを前提にしているが、コイルループは、コイルピース11の配設の仕方によっては、順方向および逆方向に3周以上周回して形成することももちろん可能である。
コイルピース11は、従来のステータにおける巻線の代わりとなるものであり、導電体からなる個片化された板状のコイルピース11を複数組み合わせてステータコイル10として機能させるものである。このように、巻線ではなくコイルピース11を組み合わせたものをコイルとして用いることにより、コイルを鉄心に巻回する巻線工程を簡略化させることができる。
コイルピース11は、図4に示すように、コイルループを形成するための第1コイルピース12と、コイルループの始端および終端に配設され、バスバー50(図8参照)と接続するための、あるいは、電流の方向を切り換えるための第2コイルピース13と、N周目(Nは自然数)の終端とN+1周目の始端とを接続してコイルピース11の配列をずらすための第3コイルピース14と、の3種類の基本部材から構成されている。
なお、第1コイルピース12と、第2コイルピース13と、第3コイルピース14とは、供給される電気エネルギーを磁界エネルギーに変換するための部材であるため、導電性部材からなり、特に抵抗率の低い銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金からなることが好ましい。
第1コイルピース12は、ステータコイル10においてコイルループを形成するために主に用いられるコイルピース11である。第1コイルピース12は、図5(a)に示すように、被係止部12aと、この被係止部12aから他端側に延出し、ロータの回転軸A(図1参照)の周方向に開脚するように形成された上層コイルピース部12Aおよび下層コイルピース部12Bと、を有している。
上層コイルピース部12Aと下層コイルピース部12Bと被係止部12aの各構成部は、図5(b)に示すように、一方方向に延びる一対の延出部120a,120aを有する略コの字状の導電性板部材120を折り曲げて形成される。一対の延出部120a,120aは、図2に示すように、第1コイルピース12がベース部材20に係止された場合に、ロータの回転軸A(図3参照)の周方向に開脚するように折り曲げられている。なお、導電性板部材120の一対の延出部120a,120aの間には、一対の延出部120a,120a同士が当接しないための隙間部120bが形成されている。
そして、上層コイルピース部12Aおよび下層コイルピース部12Bは、一端側に形成された被係止部12aから所定角度に曲折された第1曲折部12b,12cと、第1曲折部12b,12cから所定角度に曲折されて延びる長尺状の中間部12d,12eと、中間部12d,12eから所定角度に曲折された第2曲折部12f,12gと、第2曲折部12f,12gから所定角度に曲折された他端側の接合部12h,12iと、を有する所定形状である。
ここでいう所定形状とは、図3左上部に示すように、第1コイルピース12と第2コイルピース13と第3コイルピース14とを、ロータの回転軸Aの周方向に一周するように配列した場合に、ロータの回転軸Aに対して、第2コイルピース13(1周目始端)の端部と、周回した第3コイルピース14(1周目−2周目中間)の端部と、がなす角度がθとなる形状をいう。
また、このθは、第1コイルピース12と第2コイルピース13と第3コイルピース14とを、ロータの回転軸Aの周方向に一周するように配列した場合に、図3右上部に示すように、一周ごとに配列がずれる角度であり、適宜変更可能な角度である。
ここで、図5(a)に示す、中間部12d,12eと、第1曲折部12b,12cおよび第2曲折部12f,12gと、が有する所定の角度とは、以下の二つの条件を満たす角度のことをいう。
一つ目は、図2に示すように、第1コイルピース12をベース部材20に係止させて、ロータの回転軸Aの周方向に配列した場合において、長尺状の中間部12d,12eがロータの回転軸A周りの径線上に位置する角度である。これにより、中間部12d,12eに電流が流れた場合に、ロータの回転軸A周りの径線を軸として周回する磁界を発生することができる。
二つ目は、中間部12d,12eがなす角度θ(図2、図5(a)参照)が、ロータの周方向に配設される永久磁石が占める位相角と一致する角度である。これにより、複数の第1コイルピース12をロータの回転軸Aの周方向に配列した場合に、複数の第1コイルピース12の中間部12d,12eから生じるそれぞれの磁界が、ロータに配置されるそれぞれの永久磁石と対応することができる。
被係止部12aは、図5(a)に示すように、第1曲折部12b、中間部12d、第2曲折部12fおよび接合部12hと、第1曲折部12c、中間部12e、第2曲折部12gおよび接合部12iと、に連続しており、これら第1コイルピース12における上層コイルピース部12Aまたは下層コイルピース部12Bを電気的に接続するための部分である。なお、被係止部12aは、ロータの回転軸Aの周りに配列される場合に、ベース部材20に形成された係止部21に係止可能な形状となっている。
接合部12h,12iは、図5(a)に示すように、第2曲折部12f,12gから所定の角度を有するように曲折して延びる部材である。ここでいう所定の角度とは、図2に示すように、第1コイルピース12をベース部材20に係止させて、ロータの回転軸Aの周方向に配列した場合に、接合部12h,12iがロータの回転軸A周りの径線上に位置する角度である。これにより、第1コイルピース12をベース部材20に係止させて、ロータの回転軸Aの周方向に配列した場合に、第1コイルピース12の接合部12h,12iは、隣接する第1コイルピース12の接合部12h,12iと、ステータコイル10の外周縁近傍で、接触するおそれがない。
第2コイルピース13は、コイルループの始端および終端に配設されてバスバー50(図8参照)と接続する、給電入力、給電出力、あるいは電流方向切換のためのコイルピース11である。第2コイルピース13は、本実施形態においては、後記する図8に示すように、コイルループの各方向の各周の始端および終端に配設されている。
第2コイルピース13は、図6(a)に示すように、前記した第1コイルピース12の片側半分を取り除いた形状に形成され、第2コイルピース13の他端側に形成された接合部13aと、接合部13aから所定角度に曲折された第1曲折部13bと、第1曲折部13bから所定角度に曲折されて延びる長尺状の中間部13cと、中間部13cから所定角度に曲折された第2曲折部13dと、第2曲折部13dから所定角度に曲折された一端側の給電端子接続部13eと、を有する所定形状である。
ここでいう所定形状とは、図3左上部に示すように、第1コイルピース12と第2コイルピース13と第3コイルピース14とを、ロータの回転軸Aの周方向に一周するように配列した場合に、ロータの回転軸Aに対して、第2コイルピース13(1周目始端)の端部と、周回した第3コイルピース14(1周目−2周目中間)の端部と、がなす角度がθとなる形状をいう。
また、このθは、第1コイルピース12と第2コイルピース13と第3コイルピース14とを、ロータの回転軸Aの周方向に一周するように配列した場合に、図3右上部に示すように、一周ごとに配列がずれる角度であり、適宜変更可能な角度である。
ここで、図6(a)に示す、中間部13cと、第1曲折部13bおよび第2曲折部13dと、が有する所定の角度とは、以下の二つの条件を満たす角度のことをいう。
一つ目は、第2コイルピース13をベース部材20に係止させて、ロータの回転軸Aの周方向に配列した場合において、長尺状の中間部13cがロータの回転軸A周りの径線上に位置する角度である。これにより、中間部13cに電流が流れた場合に、ロータの回転軸A周りの径線を軸として周回する磁界を発生することができる。
二つ目は、中間部13cがロータの回転軸A周りの径線上に位置する角度が、ロータの周方向に配設される永久磁石が占める位相角と一致する角度である。これにより、複数の第2コイルピース13をロータの回転軸Aの周方向に配列した場合に、第2コイルピース13の中間部13cから生じるそれぞれの磁界が、ロータに配置されるそれぞれの永久磁石と対応することができる。
接合部13aは、ステータ1の外周縁側で接続端子40に接合する部分であり、給電端子接続部13eは、バスバー50(図8参照)に接続するための部分である。
第2コイルピース13は、図6(b)に示すように、一方方向に延びる延出部130aを有する略L字状の導電性板部材130を折り曲げて形成されたものである。また、延出部130aは、短手方向に延出しており、その短手方向端部側に丸穴130bが形成されている。
なお、本実施形態のように、U相、V相およびW相の3相交流が順方向と逆方向に3周ずつ流れる場合、第2コイルピース13は、図9に示すように給電入力用および給電出力用として各相ごとに2つずつ、順方向3周目終端と逆方向1周目始端に用いられる電流方向切換用として各相ごとに2つ用いられる。
第3コイルピース14は、N周目(Nは自然数)の終端とN+1周目の始端とを接続することで、コイルループの配列を、図示しないロータの回転軸Aの周方向にずらすためのコイルピース11である。第3コイルピース14は、本実施形態では、図4に示すように、順方向1周目の終端と順方向2周目の始端との間、順方向2周目の始端と順方向3周目の始端との間を接続している。また、図4では図示を省略しているものの、同じ要領で逆方向1周目の終端と逆方向2周目の始端との間、逆方向2周目の始端と逆方向3周目の始端との間を接続している。ここで、第3コイルピース14の形状は、前記した第1コイルピース12とほぼ同様である。従って、各部の詳細な説明は省略し、第1コイルピース12との相違点のみを以下で説明する。
第3コイルピース14は、上層コイルピース部14Aの中間部14dと下層コイルピース部14Bの中間部14eとが形成する開脚角度が、第1コイルピース12における上層コイルピース部12Aの中間部12dと下層コイルピース部12Bの中間部12eとが形成する開脚角度よりも鋭角になるように形成されている。すなわち、図7(a)における第3コイルピース14の開脚角度θは、図5(a)における第1コイルピース12の開脚角度θよりも、浅い角度で折り曲げられている。
また、第3コイルピース14は、図7(a)に示す第1曲折部14b,14cの長さdおよび第2曲折部14f,14gの長さdが、図5(a)に示す第1コイルピース12の第1曲折部12b,12cの長さdおよび第2曲折部12f,12gの長さdよりも、短くなるように形成されている。すなわち、第3コイルピース14は、中間部14d,14eの長さはそのままで、第1曲折部14b,14cおよび第2曲折部14f,14gの長さを短くすることで、開脚角度θを、第1コイルピース12の開脚角度θ2よりも鋭角としている。
第3コイルピース14は、上記のような形状を備えることにより、第1コイルピース12、第2コイルピース13および第3コイルピース14によって形成するコイルループの周方向における位相の調整を行なうことができる。すなわち、図11(a)に示すように、コイルループのN周目(Nは自然数)とN+1周目との間を開脚角度の浅い第3コイルピース14で接続することによって、ベース部材20における各コイルピース11の配列を1ピッチ分ずらすことができる。そしてこのように各コイルピース11の配列を調節することにより、後記するように、ベース部材20の面積を最大限生かして各コイルピース11を効率よく配設することができる。なお、第3コイルピース14を用いることによる作用および効果については、後記する実施例において具体的に説明する。
なお、本実施形態のように、U相、V相およびW相の3相交流が順方向と逆方向に3周ずつ流れる場合、第3コイルピース14は、図9に示すように順方向1周目と2周目の間、順方向2周目と3周目の間、逆方向1周目と2周目の間、逆方向2周目と3周目の間、を接続するために各相ごとに4つ用いられる。
次に、図8を参照しながら、実施形態に係るステータコイル10とバスバー50との接続状態について、説明する。なお、以下の説明では、第2コイルピース13を、その機能ごとに入力用第2コイルピース13in、出力用第2コイルピース13out、切換用第2コイルピース13、の3種類に分類し、給電端子接続部13eについても、入力用給電端子接続部13ein、出力用給電端子接続部13eout、切換用給電端子接続部13e、の3種類に分類して説明することとする。
バスバー50は、U相入力端子Uと、V相入力端子Vと、W相入力端子Wと、スター結線Nと、で構成されており、図示しない給電システムと接続され、当該給電システムの電力をステータコイル10に対して供給するための部材である。また、本実施形態において、図示しない給電システムは、ベース部材20の内側に配設され、バスバー50を介してステータコイル10に電気エネルギーを供給している。
図8に示すように、入力用第2コイルピース13inは、ベース部材20に、各相に対応して計3つ配設されており、その入力用給電端子接続部13einは、それぞれU相入力端子U、V相入力端子VおよびW相入力端子Wと接続されている。また、出力用第2コイルピース13outも、ベース部材20に、各相に対応して計3つ配設されており、その出力用給電端子接続部13eoutは、それぞれスター結線Nで接続されている。さらに、切換用第2コイルピース13は、ベース部材20に、順方向3周目終端と逆方向1周目始端に2つずつ、各相に対応して計6つ配設されている。
本実施形態では、入力用第2コイルピース13in、出力用第2コイルピース13out、切換用第2コイルピース13をこのように配設することによって、図示しない給電システムからの3相交流をステータコイル10に供給するとともに、順方向に3周分および逆方向に3周分のコイルループを形成することができる。
また図8に示すように、実施形態に係るステータコイル10のベース部材20には、係止部21よりも内径側に切欠部22が形成されている。そして、その切欠部22によって形成された空間に、入力用第2コイルピース13inの入力用給電端子接続部13einと、出力用第2コイルピース13outの出力用給電端子接続部13eoutと、切換用第2コイルピース13の切換用給電端子接続部13eと、がそれぞれ配設されている。
本実施形態では、このようにステータコイル10のデッドスペースに第2コイルピース13の各給電端子接続部を配設することで、ベース部材20の内径側にバスバー50と図示しない給電システムを配設することができる。従って、ステータ1を構成する部材の省スペース化を実現することができる。
次に、図9を参照しながら、実施形態に係るステータコイル10を流れるU相の電流について、説明する。なお、V相およびW相の電流の流れについては、U相の電流の流れと同様であるため、説明を省略する。
まず、ベース部材20(図8参照)側に配置された入力用第2コイルピース13inから給電されると、電流は太線矢印aで示すように、下段の入力用第2コイルピース13inから左回り(順方向)で多数連設された第1コイルピース12の上段、下段、上段、下段の順に流れてベース部材20の周囲を1周(順方向1周目)する。そして、電流は、1周目終端で第3コイルピース14を通って位相調整され、破線塗り潰し矢印bで示すように、ベース部材20の周囲の第1コイルピース12をさらに1周(順方向2周目)する。そして、電流は、2周目終端で第3コイルピース14を通って位相調整され、一点鎖線塗り潰し矢印cで示すように、ベース部材20の周囲の第1コイルピース12をさらに1周(順方向3周目)すると、切換用第2コイルピース13に流れる。
切換用第2コイルピース13の切換用給電端子接続部13eを経由して切換用第2コイルピース13に電流が流れると、細実線矢印dで示すように、第4周目からは電流の流れる方向が右回り(逆方向)に変換され、電流は第1コイルピース12を上段、下段、上段、下段と変えて流れてベース部材20の周囲を流れる。さらに、第5周目を点線矢印eで示すように流れ、第6周目を一点鎖線矢印fで示すように流れて出力用第2コイルピース13outまで流れる。
このように、U相におけるステータコイル10の電流は、ベース部材20の周囲をジグザグに6周流れる際に、二つのコイルピースの中間部12d,12e,13c,14d,14eが上層と下層とに重なり合った状態に配置されて、電流が同じ方向(外周方向または軸心方向)に流れるので、電流による磁束の向きも一致し、磁界が相互に強め合うように合成されるようになっている。
次に、実施形態におけるステータ1を備えたアキシャルギャップ型回転電機の使用方法について、図8および図9を参照しながら簡単に説明する。まず、U相、V相およびW相のそれぞれを構成するステータコイル10の順方向における入力用給電端子接続部13einにバスバー50を介して、図示しない制御部を有するインバータを接続する。一方で、図示しないインバータに接続した他端側であるU相、V相およびW相のそれぞれを構成するステータコイル10の逆方向における出力用給電端子接続部13eoutは、スター結線で接続する。
そして、図示しないロータを回転駆動させる場合、制御部がロータに備え付けられた永久磁石に対応するU相、V相およびW相のいずれかに交流信号を送信するように、図示しないインバータの制御を行う。ここで、ロータに備え付けられた永久磁石に対応する相が、U相の場合、インバータはU相を構成するステータコイル10aに交流信号を送る。
そして、U相を構成するステータコイル10aは、送られた交流信号に対応して励磁し、第1コイルピース12の中間部12d,12e、第2コイルピース13の中間部13c、第3コイルピース14の中間部14d,14eを回転軸として周回する磁界を生じる。また、これら中間部12d,12e,13c,14d,14eから生じた磁界により、ロータの回転軸Aの周方向を向いて備え付けられた永久磁石が反発力を受け、ロータは回転する。
そして、次に制御部は、ロータに備え付けられた永久磁石にV相に対して、交流信号を送信するようインバータを制御する。そして、V相を構成するステータコイル10が励磁して磁力を発生し、ロータは駆動力を与えられて駆動することとなる。このようにU相、V相、W相を順次励磁させることにより、ロータは回転し続けることが可能となる。
以上、本実施形態におけるステータ1について説明したが、本発明によれば、ステータコイル10の巻線密度を増大させることで駆動力を向上させ、かつ、ステータ1を構成する部材の省スペース化を実現したステータコイル10を提供することができる。
その他、本発明は上記した実施形態に限定されるものでない。例えば、第1コイルピース12の被係止部12aおよび接合部12h,12i以外の部分、第2コイルピース13の接合部13aおよび給電端子接続部13e以外の部分、第3コイルピース14の被係止部14aおよび接合部14h,14i以外の部分を絶縁被服処理するか、あるいは、絶縁チューブによる被覆を行なってもよい。これによれば、ベース部材20に係止される第1コイルピース12と第2コイルピース13と第3コイルピース14とが衝撃等により摺動し当接しても、電気的に接続することを回避することができる。
以下、本発明に係る実施例および従来技術に係る比較例を比較することにより、本発明が奏する効果を具体的に説明する。なお、本発明は下記実施例によって制限されず、本発明の趣旨に適合しうる範囲で適切に変更を加えて実施することも可能であり、それらは何れも本発明の技術的範囲に含まれる。
第1の比較例は、位相調整用の第3コイルピース14を用いずに、第1コイルピース12および第2コイルピース13のみでステータコイル100aを設計したものである。この場合は、図10(a)に示すように、まず順方向1周目始端として、入力用第2コイルピース13inを配置し、その後、第1コイルピース12を周方向に全て配置して1周させるため、各コイルピース11の開脚角度は全てθとなって揃う。
しかしながら、このように第1コイルピース12および第2コイルピース13だけでコイルループを形成しようとすると、図10(a)に示すように、順方向1周目終端の第1コイルピース12の下層部分が、順方向1周目始端の第2コイルピース13と接触してしまうことになり、配設することができない(同図の入力用第2コイルピース13in参照)。従って、各コイルピース11の開脚角度を全てθとすると、何らかの手段で位相を調節しなければ、コイルループ自体を形成することができないことが分かる。
第2の比較例も、位相調整用の第3コイルピース14を用いずに、第1コイルピース12および第2コイルピース13だけでステータコイル110aを設計したものである。ただし、第2の比較例は、図10(b)に示すように、順方向1周目始端の入力用第2コイルピース13inと、順方向1周目終端の第1コイルピース12との間に、予めθ分の隙間を形成している。すなわち、ステータコイル100a全体の径(面積)を変える等して予めθ分の隙間を設けることで、第1の比較例のように第1コイルピース12を配設することができないという不都合を解消したものである。
この場合、コイルループ自体を形成することは可能であるが、図10(c)、(d)に示すように、順方向1周目始端の入力用第2コイルピース13inの上層および、逆方向1周目終端の第1コイルピース12の下層に、他のコイルピース11が配設されなくなる。すなわち、予めθ分の隙間を設けたことで、上層および下層で二つのコイルピース11の中間部が重なり合った状態がθ分だけずれてしまい、各コイルピース11が上層および下層で重なり合った状態を形成できなくなる。従って、第2の比較例では、コイルピース11の無駄な配設面積が増大してステータコイル110aが大型化するとともに、ベース部材20の面積を最大限生かしてコイルピース11を効率良く配設することができないことが分かる。
また、図10(d)に示すように、各コイルピース11に流れる電流によって発生する磁界MFが図示しないロータの回転軸A(図1参照)に対して斜めに歪んでしまうため、ステータコイル110aが励磁する磁力も低下してしまう。従って、ステータコイル110aが図示しないロータに与える駆動力も低下することになる。
一方、本発明に係る実施例は、第1コイルピース12および第2コイルピース13に加えて、位相調整用の第3コイルピース14を用いてステータコイル10aを設計したものである。本発明に係る実施例は、図11(a)に示すように、順方向1周目の始端に入力用第2コイルピース13inが配設され、その後、第1コイルピース12が順方向に1周分配設され、順方向の1周目終端と2周目始端との間に、第3コイルピース14が配設されている。
ここで、第3コイルピース14の開脚角度θは、第1コイルピース12の開脚角度θよりも鋭角に構成されており、具体的には開脚角度θは、開脚角度θよりも1ピッチ分(θ)浅く形成されている。このように、第3コイルピース14をベース部材20に配設すると、図11(a)に示すように、各コイルピース11の配列が1ピッチ分コイルループの逆方向(図3参照)にずれることになる。従って、第3コイルピース14を用いることで、コイルループを構成する全てのコイルピース11をロータの回転軸A方向における上層および下層とで重なり合うように配設することができ、平面レイアウト上におけるコイルループのターン数を増加させることができる。また、前記した第2の比較例のように、ステータコイル10aが大型化することもなく、ベース部材20の面積を生かしてコイルピース11を効率よく配設することができる。
また、図11(d)に示すように、各コイルピース11が上層と下層とで重なり合った状態に配設されているため、各コイルピース11に流れる電流によって発生する磁界MFが歪むこともなく相互に強めあうように合成されている。従って、ステータコイル10aが励起する磁力も増大し、ステータコイル10aが図示しないロータに与える駆動力も増大することになる。
1 ステータ
10 ステータコイル
10a U相を構成するステータコイル
11 コイルピース
12 第1コイルピース
12A 上層コイルピース部
12B 下層コイルピース部
12a 被係止部
12b 第1曲折部
12c 第1曲折部
12d 中間部
12e 中間部
12f 第2曲折部
12g 第2曲折部
12h 接合部
12i 接合部
13 第2コイルピース
13a 接合部
13b 第1曲折部
13c 中間部
13d 第2曲折部
13e 給電端子接続部
13in 入力用第2コイルピース
13ein 入力用給電端子接続部
13out 出力用第2コイルピース
13eout 出力用給電端子接続部
13 切換用第2コイルピース
13e 切換用給電端子接続部
14 第3コイルピース
14A 上層コイルピース部
14B 下層コイルピース部
14a 被係止部
14b 第1曲折部
14c 第1曲折部
14d 中間部
14e 中間部
14f 第2曲折部
14g 第2曲折部
14h 接合部
14i 接合部
20 ベース部材
21 係止部
22 切欠部
30 リング部材
40 接続端子
50 バスバー(給電端子)
100a U相を構成するステータコイル(第1の比較例)
110a U相を構成するステータコイル(第2の比較例)
120 導電性板部材
120a 延出部
120b 隙間部
130 導電性板部材
130a 延出部
130b 丸孔
140 導電性板部材
140a 延出部
140b 隙間部
A ロータの回転軸
MF 磁界
N スター結線
U U相入力端子U
V V相入力端子V
W W相入力端子W
第1、第2コイルピースの第1曲折部の長さ
第1、第2コイルピースの第2曲折部の長さ
第3コイルピースの第1曲折部の長さ
第3コイルピースの第2曲折部の長さ
θ コイルピースの配列がずれる角度
θ 第1コイルピースの開脚角度
θ 第3コイルピースの開脚角度

Claims (3)

  1. ロータを回転させるアキシャルギャップ型回転電機のステータに備え付けられるステータコイルであって、
    導電体からなる複数のコイルピースと、
    前記コイルピースを周方向に配列するとともに、前記コイルピースの一端側を係止する係止部を有する円環状のベース部材と、を備え、
    前記コイルピースは、第1コイルピースと、第2コイルピースと、第3コイルピースと、からなり、
    前記第1コイルピースは、前記ベース部材に係止される一端側の被係止部と、前記一端側の被係止部から他端側に延出して前記ロータの回転軸の周方向に開脚するように形成された上層コイルピース部および下層コイルピース部と、を有し、
    前記上層コイルピース部および前記下層コイルピース部のそれぞれは、前記被係止部から所定角度に曲折された第1曲折部と、前記第1曲折部から所定角度に曲折された長尺状の中間部と、前記中間部から所定角度に曲折された第2曲折部と、前記第2曲折部から所定角度に曲折された他端側の接合部と、を有し、
    前記第2コイルピースは、他端側に形成された接合部と、前記接合部から所定角度に曲折された第1曲折部と、前記第1曲折部から所定角度に曲折された長尺状の中間部と、前記中間部から所定角度に曲折された第2曲折部と、前記第2曲折部から所定角度に曲折された一端側の給電端子接続部と、を有し、
    前記第3コイルピースは、前記被係止部と、前記上層コイルピース部および前記下層コイルピース部と、を有するとともに、前記上層コイルピースおよび前記下層コイルピースによる開脚角度が、前記第1コイルピースの開脚角度よりも鋭角であり、
    前記第1コイルピース、前記第2コイルピースおよび前記第3コイルピースは、前記ロータの回転軸の周方向に隣り合う二体のコイルピースのうちの一方のコイルピースの前記接合部と、他方のコイルピースの前記接合部とが、前記ロータの回転軸方向で上層と下層とで重なって接続されることでコイルループを形成しており、
    前記コイルループは、N周目(Nは自然数)とN+1周目との間を前記第3コイルピースで接続して、前記コイルピースの配列を前記ロータの回転軸の周方向にずらすことを特徴とするアキシャルギャップ型回転電機のステータコイル。
  2. 前記コイルループは、前記コイルピースの配列を前記ロータの回転軸の周方向に1ピッチずらすことを特徴とする請求項1に記載のアキシャルギャップ型回転電機のステータコイル。
  3. 前記ベース部材は、
    前記係止部よりも内径側に切欠部を有し、
    当該切欠部が形成された空間に、前記第2コイルピースの前記給電端子接続部を配設したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアキシャルギャップ型回転電機のステータコイル。
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