JP5215943B2 - アキシャルギャップ型回転電機のステータコイル - Google Patents

アキシャルギャップ型回転電機のステータコイル Download PDF

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Description

本発明は、回転電機に使用されるステータコイルに係り、特にアキシャルギャップ型回転電機のステータコイルに関するものである。
従来、アキシャルギャップ型回転電動機の分野では、固定子(以下、「ステータ」という。)に配置されるコイル(以下、「ステータコイル」という。)について多数の構造が提案されている。例えば、特許文献1と特許文献2によれば、複数のコイルピースを接合してコイルループを形成するステータコイルが開示されている。
また、ステータコイルを構成する複数のコイルピースの接合に関し、特許文献1においては、ステータに配置される複数のコイルピースの端部同士をそれぞれ溶接することにより、コイルピース同士を接合することが開示されている。また、その溶接に関しても、コイルピースの端部同士を、ステータの外周縁側と内周縁側とのそれぞれにおいて溶接することが開示されている。
また、特許文献2には、コイルピースの端部同士を締め付ける締め付け治具を用い、当該締め付け治具により締め付けられ位置決めされたコイルピースの端部同士を溶接することにより、コイルピース同士を接合させることが開示されている。
特開2006−288074号公報(段落0024、0025参照) 特表2006−502688号公報(段落0051以下参照)
しかしながら、特許文献1および特許文献2に開示されているように、コイルピースの端部同士を、ステータの内周縁側と外周縁側のそれぞれにおいて、一箇所ずつ溶接により順次接合することは、ステータコイルを製造する工程の増大を招くものであり、ひいては、コストを増大させるものであった。
また、全てのコイルピースの端部同士を同一の溶接条件で溶接することが容易でなく、複数のコイルピースの端部同士のすべての接合を溶接により行えば、溶接欠陥による接続不良が生じるおそれがある。
本発明は、前記した問題点に鑑み創案されたものであり、コイルピース同士の接続信頼性を確保しつつ、製作性に優れたアキシャルギャップ型回転電動機のステータコイルを提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載する発明は、ロータを回転させるアキシャルギャップ型回転電動機のステータに備え付けられるステータコイルであって、導電体であって、前記ステータに設けられるベース部材に一端側を係止される複数のコイルピースと、前記ベース部材に一端側を係止された複数のコイルピース同士の他端側を接続する複数の接続端子と、を備え、前記コイルピースは、前記コイルピースの一端側に位置して前記ベース部材に係止される被係止部と、前記被係止部の一側から前記コイルピースの他端側に延出する一対の延出部を、前記ロータの回転軸の周方向に開脚するように折り曲げられて形成された上層コイルピース部および下層コイルピース部とを有し、前記上層コイルピース部および下層コイルピース部は、前記被係止部の一側から曲折して延びる第1曲折部と、前記第1曲折部から所定の角度を有する長尺状の中間部と、前記中間部から所定の角度を有するように曲折して延びる第2曲折部とを有する所定の形状であって、前記複数のコイルピースは、前記ベース部材に係止されて、前記ロータの回転軸の周方向に配列され、前記ロータの回転軸の周方向に隣り合う二体の前記コイルピースは、一のコイルピースの前記上層コイルピース部の他端側と、他のコイルピースの前記下層コイルピース部の他端側とが、前記ロータの回転軸方向で重なっており、前記接続端子は、前記一のコイルピースの前記上層コイルピース部の他端側と他のコイルピースの前記下層コイルピース部の他端側とを、電気的に接続してコイルループを形成することを特徴とする。
請求項1に記載する発明によれば、一端側において、被係止部から延出する一対の延出部を折り曲げて形成される、上層コイルピース部と下層コイルピース部とを有するコイルピースを用いている。よって、一端側において、上層コイルピース部と下層コイルピース部とを溶接する必要はない。
また、ロータの回転軸の周方向に配列された一のコイルピースの上層コイルピース部と他のコイルピースの下層コイルピース部との他端側には、両者を接続する接続端子が設けられる。よって、他端側において、上層コイルピース部と下層コイルピース部とを溶接する必要はない。
以上より、本発明によれば、コイルピースをステータの内周縁側と外周縁側のそれぞれにおいて溶接する必要がないため、ステータコイルを製造する工程の増大を回避することができ、かつ、コストの増大も回避することができる。また、溶接接合による接続不良をも回避することができる。
また、請求項2に記載のアキシャルギャップ型回転電動機のステータコイルは、前記複数のコイルピースは、第1コイルピースと第2コイルピースとからなり、前記第1コイルピースは、前記上層コイルピース部および下層コイルピース部の他端側に、前記第2曲折部の端部から所定の角度を有するように曲折して延びる接合部を有し、前記第2コイルピースは、前記上層コイルピース部または下層コイルピース部のいずれか一方の他端側に、前記第2曲折部の端部から所定の角度を有して曲折して延びる接合部を有し、前記上層コイルピース部または下層コイルピース部のいずれか他方の他端側に、前記第2曲折部の端部から所定の角度を有して曲折して延びる給電端子接続部とを有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、複数のコイルピースの上層コイルピース部と下層コイルピース部との他端側には、第2曲折部の端部から所定の角度を有して曲折して延びる接合部を有している。ここで、所定の角度とは、複数のコイルピースが、ロータの回転軸の周方向に配列された場合、接合部がロータの回転軸の径方向を配向する角度である。すなわち、接合部がn/360°の角度毎に配されるように配列されている。
よって、上層コイルピース部の第2曲折部の端部から曲折して延びる接合部と、下層コイルピース部の第2曲折部の端部から曲折して延びる接合部とは、ロータの回転軸回りに対する径線上で平行となる。よって、上層コイルピース部の接合部と下層コイルピース部の接合部とを電気的に接続する接続端子を容易な構造とすることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、コイルループを形成するコイルピースとして、給電端子接続部を有する第2コイルピースを有するため、バスバーに接続する給電端子接続部をコイルピースに溶接して設ける必要がない。
また、請求項3に記載のアキシャルギャップ型回転電動機のステータコイルは、前記接続端子は、前記ロータの回転軸方向に延出して、一端面側で、前記一のコイルピースの前記上層コイルピース部の他端側と他のコイルピースの前記下層コイルピース部の他端側とに当接する導電性材料の接続部材と、前記接続部材の他端面側に介在する非導電性材料の絶縁部材と、を有することを特徴とする。
請求項3に記載する発明によれば、接続端子は、ロータの回転軸方向に延出してなる導電性材料の接続部材を有するため、ロータの回転軸方向で重なる一のコイルピースの上層コイルピース部の他端側と他のコイルピースの下層コイルピース部の他端側とを電気的に接続することができる。
また、コイルピースの前記下層コイルピース部の他端側に当接する接続部材の他端面側には、非導電性材料からなる絶縁部材が介在するため、隣り合う複数のコイルピースの他端側同士を離隔することができる。
また、請求項4に記載のアキシャルギャップ型回転電動機のステータコイルは、前記接続端子は、平面部を有する平面板状の導電性材料からなる接続部材を有し、前記平面部は、前記一のコイルピースの前記上層コイルピース部の他端側と他のコイルピースの前記下層コイルピース部の他端側とに当接して、前記上層コイルピース部の他端側と前記下層コイルピース部の他端側とを電気的に接続することを特徴とする。
請求項4に記載する発明によれば、接続端子は、平面である平面部により、上層コイルピース部の他端側と下層コイルピース部の他端側に当接するため、接続端子と上層コイルピース部の他端側と下層コイルピース部の他端側との接触不良が生じるおそれがない。
また、請求項5に記載のアキシャルギャップ型回転電動機のステータコイルは、前記接続端子は、溝部が形成された導電性材料からなる接続部材と、突出部を有する絶縁性材料からなる絶縁部材とからなり、前記接続部材は、前記溝部を、前記一のコイルピースの前記上層コイルピース部の他端側と他のコイルピースの前記下層コイルピース部の他端側とに嵌合して、前記一のコイルピースの前記上層コイルピース部の他端側と他のコイルピースの前記下層コイルピース部の他端側とを電気的に接続することを特徴とする。
請求項5に記載する発明によれば、接続端子は、接続部材の溝部に、上層コイルピース部の他端側と下層コイルピース部の他端側を嵌合させて、上層コイルピース部の他端側と下層コイルピース部の他端側を接続するため、上層コイルピース部の他端側と下層コイルピース部の他端側と、接続端子とが離隔して接触不良を生じるおそれがない。
また、請求項6に記載のアキシャルギャップ型回転電動機のステータコイルは、前記接続端子は、前記一のコイルピースの前記上層コイルピース部の他端側と他のコイルピースの前記下層コイルピース部の他端側とを接続した場合に、隣り合う接続端子を前記ロータの回転軸の周方向に押圧することを特徴とする。
請求項6に記載する発明によれば、接続端子同士が、ロータの回転軸の周方向に対する拡張力を有する。よって、上層コイルピース部の他端側と下層コイルピース部の他端側とを接続する接続部材との接触圧を高めることができ、接触面積の確保および接触抵抗を低減することができる。
以上、本発明によれば、コイルピース同士の接続信頼性を確保しつつ、製作性に優れたアキシャルギャップ型回転電動機のステータコイルを提供することができる。
実施形態におけるステータコイルを備えたアキシャルギャップ型回転電機のステータの全体を示す斜視図である。 図1に示すアキシャルギャップ型回転電機のステータコイルをB―B線方向で切った場合における、アキシャルギャップ型回転電機のステータコイルの側面を示す断面図である。 実施形態におけるステータコイルのうち、U相を構成するステータコイルを示す図であり、左半部は、順方向と逆方向の配列されたステータコイルを示す平面図であり、右上部は、順方向一周目に配列されたステータコイルを示す平面図であって、右下部は、順方向三周分配列されたステータコイルを示す平面図である。 実施形態における第1コイルピースを示す図であって、(a)は斜視図、(b)は、折曲加工前の形状を示す斜視図である。 実施形態における第2コイルピースを示す図であって、(a)は斜視図、(b)は、折曲加工前の形状を示す斜視図である。 実施形態におけるU相を構成するステータコイルであって、順方向に配列されたステータコイル部分を示す斜視図である。 実施形態におけるU相を構成するステータコイルであって、順方向の3周目に配列されたステータコイル部分と、逆方向の一周目に配列されたステータコイル部分を示す斜視図である。 実施形態における接続端子の構造を示す状態拡大図である。 実施形態における接続端子の使用状態示す要部平面図である。 他の実施形態における接続端子を示す要部分解斜視図である。 他の実施形態における接続端子を示す要部分解斜視図である。 他の実施形態における第2コイルピースを示す斜視図である。
以下、本発明に係るアキシャルギャップ型回転電機のステータコイルを実施するための形態について、図面を参照して説明する。
図示しないアキシャルギャップ型回転電機とは、ロータおよびステータをロータの回転軸線(図1に示す一点鎖線Aを示す)方向に相互に対向配置してケース内に収納した型式の回転電機であり、供給される電気エネルギーを機械エネルギーに変換して回転運動を行う装置である。
また、図1に示すアキシャルギャップ型回転電機のステータ1は、永久磁石を備えたロータを回転させるため、図示しないバスバー(給電端子)に接続して電気エネルギーが入力されて、ロータが回転駆動するための磁界を発生することを目的とする部材である。
なお、図示しないロータに設けられる永久磁石は、その一対の磁極がロータの回転軸の軸方向を向くように配置されており、かつ、隣り合う永久磁石が有する一対の磁極であるN極とS極とがロータの回転軸の周方向で互いに逆向きとなるように配設されている。(すなわち、平面視方向から見てN極とS極が周方向に交互に配列されている)。
実施形態におけるアキシャルギャップ型回転電機のステータ1は、図1及び図2に示すように、ステータコイル10と、ステータコイル10の内周側を支持するベース部材50と、ステータコイル10の外周側を支持するリング部材60とを少なくとも有してなる。
図1に示すステータコイル10は、図示しないバスバー(給電端子)から電気エネルギーが入力されて励磁する部材であって、U相、V相およびW相の三相からなっている。
以下において、ステータコイル10を構成するU相、V相およびW相の三相のうち、U相を構成するステータコイル10aについて説明する。なお、他のV相およびW相については、U相と同じ構成であるため、説明を省略する。
ここで、U相を構成するステータコイル10aは、電気エネルギーが入力されて励磁するという目的のほかに、コイルピース同士の接続の信頼性が高く、かつ、製作性に優れるという本発明の目的を達するため、図2に示すように、ベース部材50に係止されて、ロータの回転軸Aの周りに環状的に配列される複数のコイルピース11と、その複数のコイルピース11同士の電気的に接続する接続端子40とによって、一つのコイルループをなしている。
なお、複数のコイルピース11により形成される、U相における一つのコイルループとは、図3に示すように、ステータコイル10がロータの回転軸A周りに対し、順方向に3周周回し(図3右下層参照)、折り返して、逆方向に3周周回(図3左半部参照)してなるコイルループをいう。
コイルピース11は、図4(a)および図5(a)に示すように、コイルループを形成するための第1コイルピース12と、コイルループの両端部(始端、終端)に配設され、異なる周回の始端と終端を接続する、または、外部給電端子と接続するための第2コイルピース13との2種類の基本部材からなる。
なお、コイルピース11を構成する第1コイルピース12と第2コイルピース13とは、供給される電気エネルギーを磁界エネルギーに変換するための部材であるため、導電性部材からなり、特に抵抗率の低い銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金からなることが好ましい。
第1コイルピース12は、図4(a)に示すように、下層コイルピース部14と、上層コイルピース部15と、被係止部16とを有している。
ここで、下層コイルピース部14と上層コイルピース部15と被係止部16の各構成部は、図4(b)に示すように、一方方向に延びる一対の延出部17a、17aを有する略コの字状の導電性板部材17を折り曲げて形成されてなる。一対の延出部17a、17aは、図2に示すように、第1コイルピース12がベース部材50に係止された場合に、ロータの回転軸Aの周方向に開脚するように折り曲げられている。なお、導電性板部材17の一対の延出部17a、17aの間には、一対の延出部17a、17a同士が当接しないための隙間部17bが形成されている。
そして、下層コイルピース部14および上層コイルピース部15は、被係止部16の一側から曲折して延びる第1曲折部14b、15bと、その第1曲折部14b、15bから所定の角度を有する長尺状の中間部14a、15aと、中間部14a、15aから所定の角度を有するように曲折して延びる第2曲折部14c、15cと、その第2曲折部14c、15cから所定角度曲折して延びる接合部14d、15dと、を有する所定形状である。
なお、ここでいう所定形状とは、図3右上部に示すように、第1コイルピース12と後記する第2コイルピース13とを、ロータの回転軸Aの周方向に一周するように配列した場合、ロータの回転軸Aに対して、その周回した第1コイルピース12の端部同士がなす角度がθとなる形状をいう。
また、このθは、第1コイルピース12を、ロータの回転軸Aの周方向に周回するように配列した場合に、図3右下層に示すように、一周ごとに配列がずれる角度であり、適宜変更可能な角度である。すなわち、コイルループが少なくとも1回以上周回する場合は、n週目始端とn週目終端とは位相がずれるように適宜調整することでn週目終端とn週目始端が干渉することなく、n週目終端とn+1週目始端とを接続することができる(nは自然数)。
ここで、図4(a)に示す、中間部14a、15aと、第1曲折部14b、15bおよび第2曲折部14c、15cとが有する所定の角度とは、以下の二つを満たす角度をいう。
一つ目として、図2に示すように、第1コイルピース12をベース部材50に係止させて、ロータの回転軸Aの周方向に配列した場合に、長尺状の中間部14a、15aがロータの回転軸A周りの径線上に位置する角度である。
これによって、中間部14a、15aに電流が流れた場合に、ロータの回転軸A周りの径線を軸として周回する磁界を発生することができる。
二つ目として、中間部14a、15aがなす角度θ(図2参照)は、ロータの周方向に配設される永久磁石が占める位相角と一致する角度である。
これによって、複数の第1コイルピース12をロータの回転軸Aの周方向に配列した場合に、複数の第1コイルピース12の中間部14a、15aから生じるそれぞれの磁界が、ロータに配置されるそれぞれの永久磁石と対応することができる。
また、接合部14d、15dは、図4(a)に示すように、第2曲折部14c、15cから所定の角度を有するように曲折して延びる部材である。
ここでいう所定の角度とは、第1コイルピース12をベース部材50に係止させて、ロータの回転軸Aの周方向に配列した場合、接合部14d、15dがロータの回転軸A周りの径線上に位置する角度である。
これによって、第1コイルピース12をベース部材50に係止させて、ロータの回転軸Aの周方向に配列した場合に、第1コイルピース12の接合部14d、15dは、隣接する第1コイルピース12の接合部14d、15dと、ステータコイル10の外周縁近傍で、接触するおそれがない。
被係止部16は、図4(a)に示すように、下層コイルピース部14と上層コイルピース部15との一端側端部とに連続しており、下層コイルピース部14と上層コイルピース部15とを電気的に接続するための部分である。また、被係止部16は、ロータの回転軸Aの周りに配列される際、後記するベース部材50に形成された係止部51に係止可能な形状となっている。
一方で、第2コイルピース13は、図5(a)に示すように、下層コイルピース部20と、上層コイルピース部21と、被係止部22とを有している。
ここで、下層コイルピース部20と上層コイルピース部21と被係止部22の各構成部は、図5(b)に示すように、一方方向に延びる一対の延出部18a、18aを有する略コの字状の導電性板部材18を折り曲げて形成されてなる。一対の延出部18a、18aは、第2コイルピース13がベース部材50に係止された場合に、ロータの回転軸Aの周方向に開脚するように折り曲げられている。
また、一対の延出部18a、18aの一方は、図5(b)に示すように、一対の延出部18a、18aの他方よりも短手方向に延出しており、その短手方向端部側に丸穴18cが形成されている。なお、導電性板部材18の一対の延出部18a、18aの間には、一対の延出部18a、18a同士が当接しないための隙間部18bが形成されている。
そして、第2コイルピース13の下層コイルピース部20および上層コイルピース部21は、被係止部22の一側から曲折して延びる第1曲折部20b、21bと、その第1曲折部20b、21bから所定の角度を有する長尺状の中間部20a、21aと、中間部20a、21aから所定の角度を有するように曲折して延びる第2曲折部20c、21cとを有している。さらに、下層コイルピース部20の方には、第2曲折部20cから所定角度曲折して延びる給電端子接続部20eを、上層コイルピース部21の方には、第2曲折部21cから所定角度曲折して延びる接合部21dを有する所定形状からなる。
なお、ここでいう所定形状とは、図3右上部に示すように、第1コイルピース12と第2コイルピース13とを、ロータの回転軸Aの周方向に一周するように配列した場合、ロータの回転軸Aに対して、その周回した第1コイルピース12と第2コイルピース13の端部同士がなす角度がθとなる形状をいう。
また、このθは、第1コイルピース12と第2コイルピース13を、ロータの回転軸Aの周方向に周回するように配列した場合に、図3右下部に示すように、一周ごとに配列がずれる角度であり、適宜変更可能な角度である。
ここで、第2コイルピース13の中間部20a、21aと、第1曲折部20b、21bおよび第2曲折部20c、21cとが有する所定の角度とは、以下の二つを満たす角度をいう。
一つ目として、第2コイルピース13をベース部材50に係止させ、ロータの回転軸Aの周方向に配列した場合に、長尺状の中間部20a、21aがロータの回転軸周りの径線上に位置する角度である。
これによって、中間部20a、21aに電流が流れた場合に、ロータの回転軸A周りの径線を軸として周回する磁界を発生させることができる。
二つ目として、中間部20a、21aがなす角度θ(図2参照)は、ロータの周方向に配設される永久磁石が占める位相角と一致するような角度である。
これによって、それぞれの中間部20a、21aから生じる磁界と、ロータの配置されたそれぞれの永久磁石とが対応することができる。
また、接合部21dは、ステータ外周縁側で接続端子40に接合する部であって、給電端子接続部20eは、図示しないバスバー(給電端子)に接続するための部材である。
つぎに第1コイルピース12と第2コイルピース13の配列について、ロータの回転軸Aの周方向に対して順方向に向かって行われる配列(以下、「順方向配列」という。)と、逆方向に向かって行われる配列(以下、「逆方向配列」という。)に分けて、図3、図6および図7を参照して説明する。
順方向配列は、図3右上部に示すように、一周目の始端として、第2コイルピース13が配列されており、その始端の第2コイルピース13の順方向側には、第1コイルピース12が順次配列されている。
また、図3右下部に示すように、順次配列される第1コイルピース12は、順方向側に向かって、3周するように配列されており、その3周目の終端として、第2コイルピース13が配列されている(図6参照)。
ここで、順方向側に配列される第1コイルピース12と第2コイルピース13は、図6に示すように、上層コイルピース部15の接合部15dと、下層コイルピース部14の接合部14dとが、ロータの回転軸A方向に重なるように配列されている。
また、第1コイルピース12と第2コイルピース13は所定形状であるため、図3右上部および図6に示すように、順方向1周目終端の第1コイルピース12の接合部15dと、順方向1周目始端の第2コイルピース13の給電端子接続部20eとは、θ分だけずれて配列されている。
つまり、図3右下部と図6に示すように、順方向2周目に配列される第1コイルピース12は、順方向1周目に配列された第1コイルピース12および第2コイルピース13と、θ分ずれて配列されている。
また同様に、順方向3周目に配列される第1コイルピース12および第2コイルピース13も、順方向2周目に配列される第1コイルピース12とθ分ずれて、配列されている。
以上、前記した順方向配列によれば、図3右下部および図6に示すように、第1コイルピース12の中間部14a、15aがθ間隔で三列に配列した、コイルループが形成されている。また、1周目の始端である第2コイルピース13の給電端子接続部20eから電流Cを流せば、1周目から3周目まで構成する第1コイルピース12と第2コイルピース13の中間部14a、15a、21aに流れる電流の向きは、全て順方向に流れる方向である。
つぎに、逆方向配列について説明する。
まず、図7に示すように、逆方向配列1周目の始端として、給電端子接続部20eを有する第2コイルピース13が配列されている。また、その逆方向配列の始端の第2コイルピース13の逆方向側には、第1コイルピース12が順次配列されている。
また、図3左部に示すように、順次配列される第1コイルピース12は、逆方向側に向かって、3周するように配列されており、その3周目の終端として、第2コイルピース13が配列されている(図7参照)
また、逆方向配列においても、順方向配列と同様に、逆方向側に配列される第1コイルピース12と第2コイルピース13は、図7に示すように、上層コイルピース部15の接合部15dと、下層コイルピース部14の接合部14dとが、ロータの回転軸A方向に重なるように配列されている。
よって、逆方向配列の第2周目の第1コイルピース12と第2コイルピース13は、逆方向配列の第1周目の第1コイルピース12に対して、θ分ずれて配列されている。また、逆方向3周目に配列される第1コイルピース12および第2コイルピース13も、逆方向2周目に配列される第1コイルピース12とθ分ずれて、配列されている。
また、図7に示すように、逆方向配列1周目の始端の第2コイルピース13は、順方向配列3周目の終端の第2コイルピース13に対して、逆方向配列1周目の始端の第2コイルピース13の中間部21aが、順方向配列3周目の終端の第2コイルピース13の中間部20aと重なるように配列されている。
ここで、逆方向配列1周目の始端の第2コイルピース13の中間部21aを、順方向配列3周目の終端の第2コイルピース13の中間部20aと隙間を介して重なるように配列することによって、図7に示すように、逆方向配列1周目の始端の第2コイルピース13の逆方向側に配列される第1コイルピース12の中間部14a、15aは、順方向配列3周目の終端の第2コイルピース13の逆方向側に配列される第1コイルピース12の中間部14a、15aとロータの回転軸方向で重なり合う。
つまり、図7に示すように、逆方向配列1周目を構成する第1コイルピース12と第2コイルピース13の中間部14a、15a、21aは、順方向配列3周目を構成する第1コイルピース12と第2コイルピース13の中間部14a、15a、21aとは、ロータの回転軸A方向で重なり合うこととなる。
そして、図3左部に示すように、逆方向配列2周目に配列された第1コイルピース12の中間部14a、15aは、順方向配列2周目に配列された第1コイルピース12の中間部14a、15aと重なり合うこととなる。
また、同様に、逆方向配列3周目に配列された第1コイルピース12と第2コイルピース13の中間部14a、15a、21aは、順方向配列の1周目に配列された第1コイルピース12と第2コイルピース13の中間部14a、15a、21aは重なり合うこととなる。
また、逆方向配列の始端の第2コイルピース13は、図7に示すように、逆方向に配列された1周目の始端である第2コイルピース13の給電端子接続部20eと、順方向に配列された3周目の終端である第2コイルピース13の給電端子接続部20eとは、図示しない短絡部材により短絡されている。
以上、逆方向配列によれば、逆方向に配列された第1コイルピース12の中間部14a、15aが、順方向の場合と同様に、θ間隔で周方向に三列配列しており、1周目の始端である第2コイルピース13の給電端子接続部20eから電流を流せば、1周目から3周目まで構成する第1コイルピース12と第2コイルピース13の中間部14a、15a、21aに流れる電流の向きは、全て逆方向に流れる方向となる。
そして、図7に示すように、順方向の配列3周目始端を構成する第1コイルピース12の下層コイルピース部14に電流Dが流れてきた場合に、順方向に配列された第1コイルピース12の中間部14a、15aと、これに対向する逆方向に配列された第1コイルピース12の中間部14a、15aとは、ロータの回転軸A周回りの経線方向において、同方向に電流が流れることとなる
つまり、前記する順方向配列と逆方向配列によれば、U相を構成する第1コイルピース12と第2コイルピース13の中間部14a、15a、21aには、上層と下層で常に同方向の電流が流れることとなる。
つぎに、順方向および逆方向に向かって配列されたコイルピース11である第1コイルピース12と第2コイルピース13の他端側端部を接続する接続端子40について説明する。
接続端子40は、図8に示すように、導電性材料からなる接続部材41と、絶縁性材料からなる絶縁性部材42とからなる。
接続部材41は、図8に示すように、導電性材料からなる板状部材からなり、接合部14d、15d、21dを接続するための部材である。また、接続部材41は、接合部14d、15d、21dとの接触箇所は平面となっている。このように平面であれば、接続部材41が接合部14d、15d、21dに接触する面積が大きく、接触不良が生じるおそれを回避することができるからである。
なお、接続部材41における導電性材料は、抵抗率の低い銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金からなることが好ましく、接触するコイルピース11に用いられる導電材料と同一の材料であることがより好ましい。
絶縁性部材42は、接合部14d、15d、21dを電気的に接続する接続部材41が、ロータの回転軸Aの周方向に隣り合う接続部材41と接触することを回避するための部材である。
また、絶縁性部材42は、図8に示すように、第1コイルピース12又は第2コイルピース13との間に向かって挿入する先端側がテーパ状になっている。これによれば、ロータの回転軸A方向に配列される第1コイルピース12又は第2コイルピース13と間に接続端子40を挿入することが容易となる。
そして、接続端子40は、図9に示すように、接続部材41が第1コイルピース12および第2コイルピース13の接合部14d、15d、21dと接触するように、ロータの回転軸Aの径方向を向いて重なるように配列される第1コイルピース12および第2コイルピース13のとの間に挿入されて設けられる。これによって、第1コイルピース12および第2コイルピース13は、接続端子40の接続部材41を介して電気的に接続される。
ここで、接続端子40は、図9に示すように、第1コイルピース12又は第2コイルピース13との間に挿入した場合に、絶縁性部材42がロータの回転軸Aの周方向に隣り合う第1コイルピース12または第2コイルピース13を、ロータの回転軸Aの周方向に押圧できる幅を有している。これによれば、第1コイルピース12等は、接続端子40によってロータの回転軸Aの周方向に押圧されるため、接合部14d、15d、21dと接続部材41とが接触する接触圧を確保することができるからである。
つぎに、図1に示すベース部材50とリング部材60について、説明する。
ベース部材50とリング部材60とは、前記したステータコイル10の中心がロータの回転軸A上に位置するように支持するための部材であり、ベース部材50は、ステータコイル10の内周側を、リング部材60はステータコイル10の外周側を支持する部材である。
ベース部材50は、図1、2に示すように、ロータの回転軸上に中心とした円筒部材であり、その円筒部材の外周面には、係止部51が形成されている。
この係止部51は、第1コイルピース12の被係止部16および第2コイルピース13の被係止部22の幅と同じ幅を有しており、この係止部51に第1コイルピース12の被係止部16および第2コイルピース13の被係止部22が挿入されて、ベース部材50は第1コイルピース12と第2コイルピース13とを支持することができる。
なお、ベース部材50は、係止する第1コイルピース12、第2コイルピース13同士を電気的に接続することを回避するため、ポリフェニレンスルファイド(Polyphenylenesulfide)、ガラス繊維強化プラスチック(Glass Fiber Reinforce Plastics)等の絶縁材料により形成されている。
また、リング部材60は、図2に示すように、ステータコイル10の外径と略同等な内径を有する円筒部材であり、ステータコイル10の外周側に嵌め合わせて、ステータコイル10を外周側から支持することが可能となる。
なお、リング部材60は、ステータコイル10を保持する観点から剛性が高いほうが好ましく、ステンレス鋼、アルミ系合金から形成されることが好ましい。
つぎに実施形態におけるステータ1を備えたアキシャルギャップ型回転電機の使用方法について、簡単に説明する。
まず、U相、V相、W相のそれぞれを構成するステータコイル10の順方向における給電端子接続部20eに図示しないバスバーを介して、図示しない制御部を有するインバータに接続する。一方で、図示しないインバータに接続した他端側であるU相、V相、W相のそれぞれを構成するステータコイル10の逆方向における給電端子接続部20eは、接地接続する。
そして、図示しないロータを回転駆動させる場合、制御部がロータに備え付けられた永久磁石に対応するU相、V相、W相のいずれかに交流信号を送信するように、図示しないインバータの制御を行う。
ここで、ロータに備え付けられた永久磁石に対応する相が、U相の場合、インバータはU相を構成するステータコイル10aの交流信号を送る。
そして、U層を構成するU相を構成するステータコイル10aは、送られた交流信号に対応して励磁し、中間部14a、15a、21aを回転軸として周回する磁界を生じる。
また、中間部14a、15a、21aから生じた磁界により、ロータの回転軸Aの周方向を向いて備え付けられた永久磁石が反発力を受け、ロータは回転する。
また、つぎに、制御部は、ロータに備え付けられた永久磁石にV相に対して、交流信号を送信するようインバータを制御する。そして、V相を構成するステータコイルが励磁して磁力を発生し、ロータは駆動力を与えられて駆動することとなる。
このようにU相、V相、W相を順次励磁させることにより、ロータは回転し続けることが可能となる。
以上、本実施形態におけるステータ1について説明したが、本発明によれば、ステータコイル10の内周縁側の接続に関し、被係止部16、22を有する。また、ステータコイル10の外周縁側の接続に関して、接続端子40により接続されている。よって、その複数のコイルピース11の端部同士を溶接により、接合する必要はない。
その他、本発明は上記した実施形態に限定されるものでない。例えば、前記した実施形態で示した接続端子40に代えて、図10および図11に示す接続端子140A、140Bであってもよい。
接続端子140Aは、図10に示すように、溝部141aが形成された導電性部材141と、突出部142aが形成された絶縁性部材142とからなる。
導電性部材141に形成された溝部141aは、下層コイルピース部14と上層コイルピース部15の接合部14d、15dが嵌合可能な程度の幅の溝幅であって、下層コイルピース部14と上層コイルピース部15の接合部14d、15dを嵌合させて、下層コイルピース部14と上層コイルピース部15とを接続する。これによれば、溝部141aが下層コイルピース部14と上層コイルピース部15を両面から挟持しているため、下層コイルピース部14と上層コイルピース部15が離隔することによる接触不良を回避することができる。
また、絶縁性部材142に形成された突出部142aは、下層コイルピース部14と上層コイルピース部15の接合部14d、15dを接続する導電性部材141と、隣り合う導電性部材141との間に挿入された場合に、導電性部材141とそれに隣り合う導電性部材141をロータの回転軸Aの周方向に押圧できる程度の幅を有している。
これによって、下層コイルピース部14と上層コイルピース部15の接合部14d、15dと導電性部材141の接触圧を高めることができ、接触面積の確保および接触抵抗を低減することができる。
また、接続端子140Bは、図11に示すように、接続端子140Aの構成である絶縁性部材142に代えて、絶縁性部材143を有する点が接続端子140Aと相違する。
絶縁性部材143は、下層コイルピース部14と上層コイルピース部15を接続する導電性部材141と、隣り合う導電性部材141との間に挿入された場合に、導電性部材141とそれに隣り合う導電性部材141をロータの回転軸Aの周方向に押圧できる程度の幅を有している。
なお、接続端子140Bを用いる場合において、導電性部材141がリング部材60と当接するおそれがあるため、このような場合においては、導電性部材141の外周面側に絶縁被服処理を行う。
その他、第1コイルピース12と第2コイルピース13における非接続部分の中間部14a、15a、20a、21aと、第1曲折部14b、15b、20b、21bと、第2曲折部14c、15c、20c、21cとを絶縁被服処理若しくは絶縁チューブによる被服を行ってもよい。これによれば、ベース部材50に係止される第1コイルピース12と第2コイルピース13とが衝撃等により摺動し当接しても、電気的に接続することを回避することができる。
また、実施形態におけるリング部材60は、ステータコイル10の外周面側を覆うような形状であったが、他の形状のリング部材を用いる場合には、上記説明した第2コイルピース13に代えて、図12に示す第2コイルピース113であってもよい。
この第2コイルピース113によれば、第2コイルピース113の給電端子接続部120eがステータ1のロータの回転軸A方向でなく、ステータ1の外周側に突出する。
よって、給電端子接続部120eは、ステータコイル10と、これに対向配置される図示しないロータとの間に介在しないため、給電端子接続部120eに流れることによって、ステータコイル10から生じる磁場を乱すおそれを軽減することができる。
1 ステータ
10 ステータコイル
10a U相を構成するステータコイル
11 コイルピース
12 第1コイルピース
13 第2コイルピース
14、20 下層コイルピース部
14a、15a、20a、21a 中間部
14b、15b、20b、21b 第1曲折部
14c、15c、20c、21c 第2曲折部
14d、15d、21d 接合部
15、21 上層コイルピース部
16、22 被係止部
17、18 導電性板部材
17a、18a 延出部
17b、18b 隙間部
18c 丸穴
20e 給電端子接続部
40、140A、140B 接続端子
41 接続部材
42 絶縁性部材
50 ベース部材
51 係止部
60 リング部材
141 導電性部材
141a 溝部
142、143 絶縁性部材
142a 突出部

Claims (6)

  1. ロータを回転させるアキシャルギャップ型回転電動機のステータに備え付けられるステータコイルであって、
    導電体であって、前記ステータに設けられるベース部材に一端側を係止される複数のコイルピースと、
    前記ベース部材に一端側を係止された複数のコイルピース同士の他端側を接続する複数の接続端子と、を備え、
    前記コイルピースは、前記コイルピースの一端側に位置して前記ベース部材に係止される被係止部と、前記被係止部の一側から前記コイルピースの他端側に延出する一対の延出部を、前記ロータの回転軸の周方向に開脚するように折り曲げられて形成された上層コイルピース部および下層コイルピース部とを有し、
    前記上層コイルピース部および下層コイルピース部は、前記被係止部の一側から曲折して延びる第1曲折部と、前記第1曲折部から所定の角度を有する長尺状の中間部と、前記中間部から所定の角度を有するように曲折して延びる第2曲折部とを有する所定の形状であって、
    前記複数のコイルピースは、前記ベース部材に係止されて、前記ロータの回転軸の周方向に配列され、
    前記ロータの回転軸の周方向に隣り合う二体の前記コイルピースは、一のコイルピースの前記上層コイルピース部の他端側と、他のコイルピースの前記下層コイルピース部の他端側とが、前記ロータの回転軸方向で重なっており、
    前記接続端子は、前記一のコイルピースの前記上層コイルピース部の他端側と他のコイルピースの前記下層コイルピース部の他端側とを、電気的に接続してコイルループを形成することを特徴とするステータコイル。
  2. 前記複数のコイルピースは、第1コイルピースと第2コイルピースとからなり、
    前記第1コイルピースは、前記上層コイルピース部および下層コイルピース部の他端側に、前記第2曲折部の端部から所定の角度を有するように曲折して延びる接合部を有し、
    前記第2コイルピースは、前記上層コイルピース部または下層コイルピース部のいずれか一方の他端側に、前記第2曲折部の端部から所定の角度を有して曲折して延びる接合部を有し、前記上層コイルピース部または下層コイルピース部のいずれか他方の他端側に、前記第2曲折部の端部から所定の角度を有して曲折して延びる給電端子接続部とを有することを特徴とする請求項1に記載のステータコイル。
  3. 前記接続端子は、
    前記ロータの回転軸方向に延出して、一端面側で、前記一のコイルピースの前記上層コイルピース部の他端側と他のコイルピースの前記下層コイルピース部の他端側とに当接する導電性材料の接続部材と、
    前記接続部材の他端面側に介在する非導電性材料の絶縁部材と、を有することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のステータコイル。
  4. 前記接続端子は、平面部を有する平面板状の導電性材料からなる接続部材を有し、
    前記平面部は、前記一のコイルピースの前記上層コイルピース部の他端側と他のコイルピースの前記下層コイルピース部の他端側とに当接して、前記上層コイルピース部の他端側と前記下層コイルピース部の他端側とを電気的に接続することを特徴とする請求項1に記載のステータコイル。
  5. 前記接続端子は、溝部が形成された導電性材料からなる接続部材と、突出部を有する絶縁性材料からなる絶縁部材とからなり、
    前記接続部材は、前記溝部を、前記一のコイルピースの前記上層コイルピース部の他端側と他のコイルピースの前記下層コイルピース部の他端側とに嵌合して、前記一のコイルピースの前記上層コイルピース部の他端側と他のコイルピースの前記下層コイルピース部の他端側とを電気的に接続することを特徴とする請求項1に記載のステータコイル。
  6. 前記接続端子は、前記一のコイルピースの前記上層コイルピース部の他端側と他のコイルピースの前記下層コイルピース部の他端側とを接続した場合に、隣り合う接続端子を前記ロータの回転軸の周方向に押圧することを特徴とする請求項4または請求項5に記載のステータコイル。
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