JP2011061688A - 画像合成方法及び画像合成装置 - Google Patents

画像合成方法及び画像合成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011061688A
JP2011061688A JP2009211747A JP2009211747A JP2011061688A JP 2011061688 A JP2011061688 A JP 2011061688A JP 2009211747 A JP2009211747 A JP 2009211747A JP 2009211747 A JP2009211747 A JP 2009211747A JP 2011061688 A JP2011061688 A JP 2011061688A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
document
divided
images
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009211747A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4901928B2 (ja
Inventor
Noriko Horibe
典子 堀部
Kazuaki Yokota
和章 横田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Digital Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Solutions Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Solutions Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2009211747A priority Critical patent/JP4901928B2/ja
Publication of JP2011061688A publication Critical patent/JP2011061688A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4901928B2 publication Critical patent/JP4901928B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】原稿から分割して得られた複数の画像を容易に合成する。
【解決手段】画像合成装置は、原稿の一部に対応した第1の画像領域と前記原稿の一部の前記原稿上での位置を表す位置判別用文字を含む第2の画像領域と有する複数の分割画像を取得する画像取得部22と、画像取得部22により取得された分割画像毎に位置判別用文字の文字認識を行う文字認識部24と、文字認識部24による認識結果に基づいて、複数の分割画像を配列させた合成画像を生成する画像合成部25と、を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の画像を合成するための画像合成方法及び画像合成装置に関する。
互いに異なる視点からそれぞれ撮像された複数の画像を、それらを撮像した地点や撮像した角度などを基に合成することによって、任意の視点からみたパノラマ画像を生成する技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
また、例えばスキャナ装置の読み取り領域より大きな原稿画像を複数回に分割して読み込み、その分割して読み込んだデータを合成して印刷できるようにした印刷装置なども知られている(例えば特許文献2参照)。
さらに、分割したデータの取り込みに対応する他の装置としては、例えば帳票サイズの1/2程度の大きさの小型タブレットにて、帳票の全領域の筆記データを取り込んで処理できる筆記データ入力装置なども知られている(例えば特許文献3参照)。つまり、この装置は、タブレットに置かれた帳票上の部位が、前半部分であるか後半部分であるかをクリップ兼用位置検出器で判別し、この判別結果に基づき帳票の前半部分用又は後半部分用のフォーマットデータを選択的に読み出して文字認識を行う。
特開2002−213984号公報 特開2001−96708号公報 特開平10−283098号公報
ところで、上記した特許文献2のように、原稿から分割して読み取られた複数の分割画像を合成する場合には、個々の分割画像が原稿上のどの位置の画像であるかをシステム側に認識させる必要がある。ここで、特許文献3のように、クリップ型の位置検出器などを適用して、分割画像が原稿上のどの位置のものであるかを、人為的に指定することも可能である。しかしながら、この場合、位置の指定に人的な労力が必要であることに加え、分割画像の数が多数である場合の位置の指定ミスなども懸念される。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、原稿から分割して得られた複数の画像を容易に合成することができる画像合成方法及び画像合成装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る画像合成方法は、原稿の一部に対応した第1の画像領域と前記原稿の一部の前記原稿上での位置を表す位置判別画像を含む第2の画像領域とを有する複数の分割画像を取得する画像取得ステップと、前記取得された分割画像毎に前記位置判別画像のパターン認識を行う認識ステップと、前記パターン認識による認識結果に基づいて、前記複数の分割画像を配列させた合成画像を生成する合成ステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、原稿から分割して得られた複数の画像を容易に合成することができる画像合成方法及び画像合成装置を提供することが可能である。
本発明の第1の実施形態に係る画像合成装置を備えた画像合成処理システムを示す構成図。 図1の画像合成装置上で動作する画像合成プログラムを示す機能ブロック図。 図1の画像合成処理システムで用いるスキャンクリアシート及び原稿の各々を表面側からみた図。 裏面を上にして図3の原稿が挿入された状態のスキャンクリアシート及びスキャナを表面側からみた図。 図3のスキャンクリアシートに挿入された原稿を6回に分割して読み取る際のセッティングの状態を示す図。 図3のスキャンクリアシートと構造の異なる他のスキャンクリアシートを表面側からみた図。 原稿が挿入された状態のスキャンクリアシートをスキャナ上にセットした状態を表面側からみた図。 図7のセット状態で読み取られた分割画像を示す図。 順次読み取られる分割画像のうちで、位置判別用文字の文字認識が完了した分割画像を表示部に表示させた状態を示す図。 読み取られた分割画像どうしを合成する場合の処理を説明するための図。 図1の画像合成装置による画像合成方法を示すフローチャート。 図3、図6のスキャンクリアシートと構成の異なる他のスキャンクリアシートを表面側からみた図。 図3、図6、図12のスキャンクリアシートと構成の異なる他のスキャンクリアシートを表面側からみた図。 図3、図6、図12、図13のスキャンクリアシートと構成の異なる他のスキャンクリアシートを主に表面側からみた図。 図14のスキャンクリアシートを主に裏面側からみた図。 第2の実施形態の画像合成装置上で動作する画像合成プログラムを示す機能ブロック図。 スキャナに対しスキャンクリアシートが正しい向きでセットされた場合と誤った向きでセットされた場合とのそれぞれで得られた分割画像を示す図。 図16の画像合成プログラムにより実現される画像合成方法を示すフローチャート。 第3の実施形態の画像合成装置上で動作する画像合成プログラムを示す機能ブロック図。 第3の実施形態で適用されるスキャンクリアシートを表面側からみた図。 図20のスキャンクリアシート越しに原稿から分割して読み取られた分割画像を示す図。 第4の実施形態の画像合成装置上で動作する画像合成プログラムを示す機能ブロック図。 第4の実施形態で適用されるスキャンクリアシートを表面側からみた図。 第5の実施形態で適用するスキャンクリアシート及び原稿の各々を表面側からみた図。 表面を上にして原稿が挿入された図24のスキャンクリアシートを表面側からみた図。 第5の実施形態の画像合成装置上で動作する画像合成プログラムを示す機能ブロック図。 第6の実施形態の画像合成装置上で動作する画像合成プログラムを示す機能ブロック図。 第6の実施形態で適用するスキャンクリアシートを表面側からみた図。 表面を上にして原稿が挿入された図28のスキャンクリアシートを表面側からみた図。 デジタルビデオカメラによって撮影されたスキャンクリアシートの画像の形状的な歪みを説明するための図。 第6の実施形態の画像合成プログラムにより実現される画像合成方法を示すフローチャート。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づき説明する。
[第1の実施の形態]
図1に示すように、この実施形態の画像合成処理システム1は、PCなどのコンピュータ装置で実現される画像合成装置10と、スキャナ2と、帳票などの原稿3をセットする画像取得補助部材としてのスキャンクリアシート7(又は17)と、を備えている。
画像合成装置10は、図1に示すように、CPU5、入力操作部12、表示部14、画像合成プログラム8の実行領域となるメインメモリ9、外部(補助)記憶装置16、ビデオメモリ15、インタフェース6を備えている。入力操作部12は、マウスやキーボードなどによって構成されており、画像合成装置10本体に対し各種の指示を与えるための入力装置である。表示部14は、CRTモニタや液晶ディスプレイなどにより構成されており、ユーザに対し各種情報を可視的に表示する表示装置である。
外部記憶装置16は、HDDなどによって実現されており、オペレーティングシステムや画像合成プログラム本体があらかじめインストールされている。インタフェース6は、USB接続やIEE1394接続などによってスキャナ2を画像合成装置10本体と接続する。ビデオメモリ(フレームメモリ)15は、VRAMなどで構成されており、画像を一時的に記憶するフレームバッファである。ここで、このビデオメモリ15を設けずに、メインメモリ9の記憶領域の一部を画像の一時的な記憶領域として割り当てるようにしてもよい。
図1及び図4に示すように、スキャナ2は、フラットベットタイプの装置であり、読み取り可能な最大原稿サイズが例えばA6サイズとなる可搬型のイメージスキャナである。スキャナ2には、画像の読み取り面として構成された矩形(長方形)のコンタクトガラス2aが配置されている。コンタクトガラス2aの一つのコーナ部分の外縁には、読み取り対象物の位置合わせの基準位置を示す位置合わせ基準マーク2bが設けられている。
また、スキャナ2には、コンタクトガラス2aの上面を塞ぐ蓋部が、例えばヒンジ構造などを介して取り付けられている。スキャナ2の蓋部の内側面(原稿3を挟んでコンタクトガラス2aと対向する面)には、コンタクトガラス2a越しに読み取った画像イメージの背景を黒色で形成する背景形成部が設けられている。ここで、原稿3は、白色の紙面上に例えば黒色の画像(文書など)が配置(印刷又は記入)されている。なお、本実施形態の図面に示される原稿3上の画像を文字「F」を拡大した図で表しているが、これは単に、原稿3を、表面、裏面、縦、横などのからみた時の視点を容易に把握できるようにするために、文字「F」を図示している。
次に、スキャンクリアシート7について図3、図4に基づき詳述する。ここで、図3は、スキャンクリアシート7及び原稿3の各々を表面(スキャナ2の蓋部内側と対向する面)側からみた図である。図4は、裏面を上にして原稿3が挿入された状態のスキャンクリアシート7、及びスキャナ2を表(おもて)面側からみた図である。
図3、図4に示すように、スキャンクリアシート7は、例えば塩化ビニル製の透明又は半透明な矩形(長方形)のシートを二枚重ね合わせて構成されるクリアフォルダ状のシートである。本実施形態では、読み取り対象の原稿3としてA4サイズのものを適用することを想定しており、スキャンクリアシート7は、A4サイズより、ひとまわり大きいサイズで構成されている。
すなわち、スキャンクリアシート7は、図3、図4に示すように、原稿3を保持する原稿保持部7aと、画像配置部としてのクリアエリア7bとを備える。具体的には、スキャンクリアシート7の一方の長辺部分は、開口部7fとして構成されており、他方の長辺部分のやや内側及び両短辺部分のやや内側は、袋閉じ部7c、7d、7eとして構成されている。
原稿保持部7aは、開口部7fの開口端よりもやや内側の部位と袋閉じ部7c、7d、7eとで囲われた矩形状の領域部分であり、図4に示すように、開口部7fより挿入された原稿3を保持する。ここで、図4に示すように、表(おもて)面を上にしたスキャンクリアシート7に対し、原稿3は、その裏面を上にした状態で挿入される。つまり、原稿3の表面は、スキャナ2によって、スキャンクリアシート7越しに読み取られる。
ここで、本実施形態の画像合成処理システム1は、読み取り可能な最大原稿サイズがA6サイズのスキャナ2により、A4サイズの原稿3を6回に分割して読み取り、分割して読み取った6つの画像を一つの画像に合成するように構成されている。図5は、スキャンクリアシート7に挿入された原稿3を6回に分割して読み取る際のセッティングの状態を示す図である。
すなわち、クリアエリア7bは、図3、図4に示すように、原稿保持部7aの外枠の領域部分で構成される。クリアエリア7bには、矢印で表された複数(6つの)の位置決め基準マーク7gと、位置判別画像として機能する数字[(1)〜(6)の数字]で表された複数の位置判別用文字7hとが、スキャンクリアシート7本体における長辺部分の内側に配置されている。また、本実施形態では、黒色の位置決め基準マーク7gと、白色の位置判別用文字7hと、がそれぞれ適用されている。
クリアエリア7b上の位置決め基準マーク7g及び位置判別用文字7hは、図3、図4に示すように、スキャンクリアシート7本体の一方の長辺部分と他方の長辺部分に3つずつ配置されている。上記した矢印及び数字の向きは、長辺部分の一方と他方とでは、180°逆向きに配置されている。また、互いに6つずつある基準マーク7gと位置判別用文字7hとは、一つずつが互いの近傍に配置されている。
さらに、個々の位置判別用文字7hは、原稿保持部7aに挿入された原稿3の位置に対応させて各々配置されている。詳述すると、位置判別用文字7hは、原稿3上から6回に分割して読み取った6つの画像が、原稿3上のどの位置の画像であるかを特定するための情報として用いられる。
一方、個々の位置決め基準マーク7gは、それらの矢印の先端を、図4、図5に示すように、スキャナ2上の位置合わせ基準マーク(三角マークの先端)2bと、それぞれ位置合わせするために設けられている。つまり、図5に示すように、スキャナ2上の位置合わせ基準マーク2bに対し、6つの位置決め基準マーク7gを、1回ずつ(計6回)位置合わせした状態で、スキャンクリアシート7のクリアエリア7b上の画像(位置判別用文字7h)と原稿3上の画像とが、6回に分割されて読み取られる。
さらに、図5に示すように、スキャナ2上の位置合わせ基準マーク2bに対し、スキャンクリアシート7の位置決め基準マーク7gを位置合わせした状態で、読み取った隣接する画像どうしには、重複部分が必ず生成される。この重複部分は、後述する画像どうしの合成の際に利用される。また、ここで、本実施形態では、背景色が黒色となる仕様のスキャナ2を適用していることから、クリアエリア7bから読み取った画像は、黒色の位置決め基準マーク7gを含み基本的には黒色となるが、位置判別用文字7hは、白色であらわれる。
また、図5に示すように、スキャンクアリシート7は、自身の長辺が、コンタクトガラスの長辺と90°の角度をなす向きにそれぞれセットされる。なお、本実施形態では、位置決め基準マーク7gの近傍の位置判別用文字7hが(1)〜(6)の数字で表されているが、図5に示すように、必ずしも(1)〜(6)の数字順にセットする必要はなく、後述する理由から、ランダムな数字順であっても、異なるセット状態で6回の読み取りを行えばよい。
図6は、上述したスキャンクリアシート17と一部構成の異なるスキャンクリアシート17を、表(おもて)面側からみた図である。なお、図6では、図3のスキャンクリアシート7と同一の構成部分には、同一の符号を付与している。つまり、本実施形態の画像合成処理システム1では、図3に示すスキャンクリアシート7に代えて、図6に示すスキャンクリアシート17を用いることも可能である。スキャンクリアシート17は、汎用のクリアフォルダを加工することで、容易に作成することができる。このスキャンクリアシート17は、スキャンクリアシート7の袋閉じ部7eを開口部17aに代えたかたちで構成されている。
なお、このようなスキャンクリアシート17及び上述したスキャンクリアシート7では、クリアエリア7b上に配置される位置決め基準マーク7g及び位置判別用文字7hは、クリアエリア7b上に、印刷されたものでもよいし、例えば手書きで記入されたものであってもよい。さらに、位置判別用文字7hは、カッコなしの数字であってもよいし、また、文字認識可能な互いに異なるキャラクタであれば、どのような画像であってもよい。
次に、図1、図2に示すように、画像合成装置10上で動作する画像合成プログラム8について説明する。CPU5によって外部記憶装置16内からメインメモリ9上にロードされる画像合成プログラム8は、画像取得部22、エッジ検出部23、パターン認識部として機能する文字認識部24、画像合成部25、画像出力部26、及び各部を統括的に制御する画像処理制御部21をソフトウェアで実現する。
ここで、図7は、原稿3が挿入された状態のスキャンクリアシート17をスキャナ2上にセットした状態(数字1の近傍の矢印を位置合わせした状態)を表面側からみた図である。また、図8は、図7のセット状態で読み取られた分割画像を示す図である。さらに、図9は、順次読み取られる分割画像のうちで、位置判別用文字7hの文字認識が完了した分割画像を表示部14に表示させた状態を示す図である。また、図10は、読み取られた分割画像どうしを合成する場合の処理を説明するための図である。
図2、図7、図8に示すように、画像取得部22は、スキャンクリアシート17を介してスキャナ2により読み取られて例えば2値化された複数(本実施形態では6つ)の分割画像31a…31fを、ビデオメモリ15の記憶領域を利用しつつ個別に取得する。個々の分割画像31a…31fは、図8に示すように、原稿3の一部に対応した第1の画像領域32a…32fと、当該一部の原稿3上での位置を表す位置判別用文字7hの画像33a…33fを含む第2の画像領域34a…34fと、を有している。
図2、図8に示すように、エッジ検出部23は、2値化された分割画像31a…31f中の白の領域部分と黒の領域部分との境界をみつけることで、原稿3の周縁のエッジを検出する。
文字認識部24は、図8に示すように、分割画像31a…31f毎に位置判別用文字7hの画像33aの文字認識(パターン認識)を行う。ここで、クリアエリア7bの位置に対応する黒色の画像中において、位置判別用文字7hは白色であらわれる。つまり、文字認識部24は、エッジ検出部23により検出されたエッジの近傍に位置する位置判別用文字7hの画像33a…33fを切り出して左右反転し、この左右反転した文字の文字認識を行う。図8の例では、文字認識部24は、文字認識結果として、数字(1)、数字(2)を得ることになる。
この場合、画像処理制御部21は、図8に示した分割画像31aが、図7に示すコンタクトガラス2aの破線で囲われた領域の画像であることを認識する。つまり、画像処理制御部21は、図5、図7、図8に示すように、数字(1)、(2)が文字認識された場合、数字(2)、(3)が文字認識された場合、数字(3)のみが文字認識された場合…を含む6種類の認識結果のパターンと、原稿3上の分割対象となる6個所の領域部分のレイアウトと、を例えばテーブルの形式で記憶している。
画像出力部26は、ビデオメモリ15の記憶領域を利用し、画像取得部22により順次取得される分割画像31a…31fのうちで、(スキャニングが完了しかつ)位置判別用文字7hの文字認識が完了した分割画像を、図9に示すように、表示部14に可視表示させる表示制御を行う。この画像出力部26は、上記した原稿3上の6個所の領域部分のレイアウトどおりに、文字認識の完了した分割画像を表示する。
また、画像出力部26は、分割画像31a…31fのうちで、スキャニングが完了していない(及び位置判別用文字7hの文字認識が完了していない)分割画像については、図9に示すように、対応する上記レイアウトの位置に「未スキャン」の文字を表示させる。これにより、原稿3上で主にスキャニングの完了した部分がどの部分であるかを、容易に判別できるので、原稿3上の各部を、任意の順序でスキャンできる分かりやすいユーザインタフェースが実現される。また、例えば、スキャニングや文字認識に失敗した原稿3上の部位をユーザが容易に把握することができる。
画像合成部25は、ビデオメモリ15の記憶領域を確保し、文字認識部24(パターン認識)による認識結果に基づいて、複数の分割画像31a…31fを、原稿3のレイアウトどおりに配列させた合成画像を生成する。また、画像合成部25は、隣接する分割画像どうしの上述した重複部分が重なり合うように合成画像を生成する。
ここで、画像合成部25は、個々の分割画像31a…31f中に各々含まれる位置判別用文字7h(位置判別画像)どうしの物理的な位置関係に基づいて、複数の分割画像31a…31fの配列に補正を加える。つまり、画像合成部25は、図10に示すように、分割画像31a中及び分割画像31b中の位置判別用文字7hである数字(2)どうしが互いに重なり合うように、分割画像31aと分割画像31bとの互いの位置及び傾きを補正しつつ合成画像を生成する。
また、画像合成部25は、図10に示すように、エッジ検出された例えば分割画像31a、31bどうしの白の領域部分と黒の領域部分との境界が、直線になるように合成画像の生成に補正を加える。画像合成部25がこれらの機能を有することで、原稿3が、例えば白色の領域の多い原稿(分割画像どうしの重複部分を得にくい原稿)であっても、安定した画像の合成処理を実現できる。
次に、このように構成された画像合成装置10による画像合成方法を図11に示すフローチャートに基づき説明する。まず、画像取得部22は、図8、図11に示すように、スキャンクリアシート17を介してスキャナ2により読み取られた例えば分割画像31aを取得する(S1)。続いて、エッジ検出部23は、分割画像31a中の白領域と黒領域との境界をみつけることで原稿3の周縁のエッジを検出する(S2)。
次いで、文字認識部24は、図8、図11に示すように、検出されたエッジ近傍に位置する位置判別用文字7hの画像33aを切り出して左右反転して文字認識(番号の認識)を行う(S3)。次に、画像出力部26は、(スキャニングが完了しかつ)位置判別用文字7hの文字認識が完了した分割画像31aを表示部14に表示させる(S4)。続いて、画像処理制御部21は、全ての分割画像31a…31fを表示部14に表示させたか否かを判断する(S5)。
画像処理制御部21が、全ての分割画像31a…31fを表示部14に表示させたと判断した場合(S5のYES)、画像合成部25は、文字認識部24による認識結果に基づいて、原稿3のレイアウトどおりに複数の分割画像31a…31fを配列させた合成画像を生成する。
既述したように、本実施形態の画像合成装置10を備えた画像合成処理システム1によれば、原稿3から複数回に分割して得られた複数の分割画像31a…31fを容易に合成することができる。
また、本実施形態の画像合成処理システム1では、スキャンクリアシート17に代えて、図12、図13に示すように、スキャンクリアシート17のクリアエリア7bに原稿サイズ識別画像27a、37aを配置したスキャンクリアシート27、37を適用するようにしてもよい。原稿サイズ識別画像27a、37aは、スキャンクリアシートの保持対象の原稿サイズを特定するために、例えば文字認識可能な識別記号(星形マーク)や文字列(A4、B4、A3)などを用いる。
つまり、上述した例では、A4サイズ用のスキャンクリアシート7、17を適用した場合を示したが、画像合成処理システム1では、B4サイズなど他のサイズの原稿の画像を分割して取り込むことも想定している。したがって、上述した画像合成処理システムでは、複数の位置決め基準マーク7gの数や位置(矢印の個数やそれらの配置)と、位置判別用文字7hの数や位置(数字の個数やそれらの配置)と、を原稿サイズ毎に相違させた複数の種類のスキャンクリアシートを用意する必要がある。
そこで、図12、図13に示した原稿サイズ識別画像27a、37aを有するスキャンクリアシート27、37が有用となる。ここで、画像合成装置は、原稿サイズ識別画像27a、37bの文字認識結果から、スキャンクリアシート27、37がどの原稿サイズに対応するものかを認識できるように、個々の原稿サイズ識別画像と原稿サイズとを対応付けたテーブルなどを画像処理制御部21に記憶保持させておく態様などが例示される。
このような構成により、原稿サイズに対応するスキャンクリアシートをユーザが容易に選び出すことができると共に、画像合成装置側では、原稿をスキャンニングさせるべき回数などを表示部14に表示させ、これをユーザに報知することなどが可能となる。
また、本実施形態の画像合成処理システム1では、さらに構造の異なるスキャンクリアシートを適用することも可能である。ここで、図14(a)は、スキャンクリアシート47を表面(スキャナ2の蓋部内側と対向する面)側からみた図であり、図14(b)は、その図示方向に対応する断面図である。また、図15(a)は、スキャンクリアシート47を裏面(スキャナ2のコンタクトガラス2aと対向する面)側からみた図であり、図15(b)は、その図示方向に対応する断面図である。
すなわち、スキャンクリアシート47は、その表(おもて)面側を黒色のシート47aで構成し、裏面側を透明(又は半透明)なシート47bで構成している。表面の黒色のシート47a上には、それぞれ白色の位置決め基準マーク7g及び位置判別用文字7hが配置(印刷又は記入)されている。一方、裏面側の(透明又は半透明の)シート47b上にも白色の位置判別用文字7hが印刷又は記入されている。
このような構造のスキャンクリアシート47では、読み取った画像イメージの背景を黒色で形成する仕様の上記スキャナ2を適用した場合と、画像イメージの背景を白色で形成する仕様のスキャナを適用した場合と、のいずれにおいても、図8、図10の例示と同様に、分割画像31a、31b…上にエッジ部や位置判別用文字7hがあらわれる。つまり、スキャンクリアシート47では、背景を白色で形成する仕様のスキャナを用いる場合であっても、分割画像どうしを合成する際の位置合わせを、エッジ部や位置判別用文字7hを基準として好適に行うことができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施形態を、上述した図5に加え、図16、図17(a)〜図17(d)及び図18に基づき説明する。なお、図16〜図18において、第の1実施形態の図2〜図10に示した構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付与しその説明を省略する。ここで、図16は、本実施形態の画像合成装置上で動作する画像合成プログラム8aを示す機能ブロック図である。
また、図17(a)及び図17(c)は、スキャンクリアシート17が正しい向きで、スキャナ2にセットされた場合に得られた分割画像31a、31bを示す図である。図17(b)及び図17(d)は、スキャンクリアシート17が間違った向きで、スキャナ2にセットされた場合に得られた分割画像41a、41bを示す図である。図18は、本実施形態の画像合成装置(画像合成プログラム8a)により実現される画像合成方法を示すフローチャートである。
この実施形態に係る画像合成処理システムでは、第1の実施形態に係る画像合成処理システム1の画像合成プログラム8に代えて、図16に示すように、画像合成プログラム8aを有している。図5に示したように、第1の実施形態では、スキャンクリアシート17(7)は、自身の長辺が、コンタクトガラスの長辺と90°の角度をなす向きにそれぞれセットされる必要があった。このセット状態では、原稿3の各部における向きのそろった複数の画像を合成することを前提として、図17(a)、図17(c)に示すように、正しい向きの分割画像31a、31bが画像取得部22によって取得される。
一方、スキャンクリアシート17(7)が、自身の長辺を、コンタクトガラスの長辺と同じ方向に向けてセットされて、図17(b)、図17(d)に示す分割画像41a、41bが得られた場合でも、この実施形態の画像合成装置(画像合成プログラム8a)は、このような誤ったセッティングを修正して分割画像を合成することが可能となる。
すなわち、図16に示すように、画像合成プログラム8aは、画像合成プログラム8の構成に加え、さらに、辺部色判別部28及び文字方向判別部29を備えていると共に、画像合成プログラム8の画像合成部25に代えて、画像合成部25aを備える。辺部色判別部28は、画像取得部22によって取得された分割画像の4つの辺部の周辺の色が概ね白色であるか黒色であるかを判別する。辺部色判別部28は、図17(a)〜図17(d)に示すように、画像取得部22が取得する分割画像中から、白色の辺部を2辺又は3辺検出し、一方、黒色の辺部を1辺又は2辺検出する。
文字認識部24は、黒色の辺部周辺に含まれる白色の位置判別用文字7h(数字)を文字認識する。文字方向判別部29は、文字認識部24による認識結果に基づいて、位置判別用文字7hの向きを判断する。画像合成部25aは、辺部色判別部28及び文字方向判別部29による判別結果から、図17(b)、図17(d)に示すように、90°誤った向きの分割画像41a、41bが得られたと判断した場合には、これら分割画像41a、41bの合成時に図17(a)、図17(c)に示す向きに修正したうえで、分割画像41a、41bどうしを合成する。
次に、このように構成された画像合成プログラム8aによる画像合成方法を図18に示すフローチャートに基づき説明する。まず、画像取得部22は、スキャンクリアシート17を介してスキャナ2により読み取られた分割画像を取得する(S11)。次いで、辺部色判別部28は、取得された分割画像の4つの辺部の周辺の色が白色であるか黒色であるかを判別する(S12)。文字認識部24は、黒色の辺部周辺の位置判別用文字7hを文字認識し(S13)、さらに、文字方向判別部29は、文字認識部24による認識された位置判別用文字7hの向きを判別する(S14)。
次に、全ての分割画像中の位置判別用文字7hの文字方向の判別が完了したことを画像処理制御部21が認識した場合(S15のYES)、画像合成部25aは、必要に応じて分割画像の向きを修正したうえで、原稿3のレイアウトどおりに複数の分割画像31a…31fを配列させた合成画像を生成する(S16)。
したがって、本実施形態の画像合成装置では、分割画像中の黒色の辺部の配置関係と、位置判別用文字7hの向きとを検出することで、取得した分割画像の向きを判別することができる。これにより、スキャナ2上に、90°誤った向きで、スキャンクリアシート17がセットされた場合でも、分割画像を正しい向きに修正したうえで、合成画像を生成することができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施形態を図19〜図21に基づき説明する。なお、図19〜図21において、図2〜図8に示した第1の実施形態の構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付与しその説明を省略する。ここで、図19は、本実施形態の画像合成装置上で動作する画像合成プログラム8bを示す機能ブロック図である。また、図20は、スキャンクリアシート57を表面側からみた図である。さらに、図21は、スキャンクリアシート57越しに原稿から分割して読み取られた分割画像51aを示す図である。
この実施形態に係る画像合成処理システムでは、第1の実施形態の画像合成処理システム1が備えた、背景を黒色で形成する仕様のスキャナ2に代えて、読み取った画像イメージの背景を白色で形成する背景形成部を蓋部の内側面に備えたスキャナが適用されている。また、第1の実施形態のスキャンクリアシート17に代えて、図20に示すように、スキャンクリアシート57が用いられる。
すなわち、スキャンクリアシート57には、図20に示すように、その表面に黒色の位置決め基準マーク57gが配置(印刷又は記入)されている。さらに、スキャンクリアシート57には、分割画像毎に異なる黒色の位置判別用文字57hと、個々の位置判別用文字57hの近傍に配置される黒色で塗り潰された正方形のタイミングマーク57kと、がそれぞれ位置判別画像として印刷又は記入されている。
また、画像合成装置上では、第1の実施形態の画像合成プログラム8に代えて、画像合成プログラム8bが動作する。すなわち、画像合成プログラム8bは、画像合成プログラム8のエッジ検出部23、文字認識部24及び画像合成部25に代えて、図19に示すように、タイミングマーク検出部23b、文字認識部24b及び画像合成部25bを備えている。
つまり、タイミングマーク検出部23bは、クリアエリア7bに対応する領域内の黒色で塗り潰された正方形の部位をタイミングマーク57kとして検出する。文字認識部24bは、タイミングマーク57kの近傍に位置する黒色の位置判別用文字57hを文字認識する。画像合成部25bは、隣り合う分割画像どうしを重ね合わせて合成する場合に、各分割画像中に含まれるタイミングマーク57k(及び位置判別用文字57h)どうしの向き及び位置が重なるように、分割画像どうしの互いの位置及び傾きを補正しつつ合成画像を生成する。
ここで、本実施形態のように、背景が白色となるスキャナを適用している場合、分割画像51a上に原稿3のエッジが見えないという欠点がある。しかしながら、本実施形態の画像合成装置によれば、比較的検出しやすい長方形を塗り潰したかたちのタイミングマーク57kを基準として、位置判別用文字57hを容易に検出して文字認識を行うことができる。さらに、本実施形態の画像合成装置によれば、タイミングマーク57kを位置合わせの基準として分割画像どうしの合成に補正を加えることが可能となる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施形態を上述した図5に加え、図22、図23に基づき説明する。なお、図22、図23において、図2〜図8に示した第の1実施形態の構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付与しその説明を省略する。ここで、図22は、本実施形態の画像合成装置上で動作する画像合成プログラム8cを示す機能ブロック図である。また、図23は、スキャンクリアシート67を表面側からみた図である。
この実施形態に係る画像合成処理システムでは、第1の実施形態の画像合成処理システム1が備えていた、背景を黒色で形成する仕様のスキャナ2に代えて、第3の実施形態と同様、読み取った画像イメージの背景を白色で形成する仕様のスキャナが適用されている。また、第1の実施形態のスキャンクリアシート17に代えて、図23に示すように、スキャンクリアシート67が用いられる。スキャンクリアシート67は、第3の実施形態のスキャンクリアシート57からタイミングマーク57kを削除したかたちで構成されている。
また、画像合成装置上では、第1の実施形態の画像合成プログラム8に代えて、画像合成プログラム8cが動作する。すなわち、画像合成プログラム8cは、図22に示すように、画像合成プログラム8のエッジ検出部23が削除されていると共に、画像合成プログラム8の画像処理制御部21及び文字認識部24に代えて、画像処理制御部21c及び画像取得順序検出部24cを備えている。
画像取得順序検出部24cは、図5に示したように、スキャナによる読み取り後に、画像取得部22によって取得された個々の分割画像と、それらの取得順序とを互いに対応付けて記憶する。一方、画像処理制御部21は、原稿3上の分割対象となる6個所の領域部分のレイアウトと上記した分割画像の取得順序とをテーブルの形式で予め記憶している。つまり、画像処理制御部21は、画像取得順序検出部24cの検出結果を参照し、1番目に取得された分割画像を、例えば図9に示した(原稿3の)左上の部分画像として自動的に割り当て、また、6番目に取得された分割画像を、図9に示す右下の部分画像として自動的に割り当てる。
したがって、この実施形態の画像合成処理システムでは、図23に示すスキャンクリアシート67上の位置判別用文字57hが表す(1)〜(6)までの数字の番号は、分割画像の読み取りの順番として適用される。つまり、本実施形態の画像合成処理システムでは、図5に示したように、スキャナ上の位置合わせ基準マーク2bに対し、(1)〜(6)の数字近傍の各位置決め基準マーク57g(矢印)を、必ず数字順に6回セットする必要がある。
しかしながら、本実施形態の画像合成装置(画像合成プログラム8c)では、位置判別用文字57hを文字認識する必要がないから、文字認識部や、文字認識処理時に利用され得るエッジ検出部などを削除することができる。また、本実施形態の画像合成装置では、上記したように、文字認識処理が不要なので、例えば、画像イメージの背景を黒色で形成する仕様のスキャナを適用する場合において、分割画像中に位置判別用文字57hを配置させるといった制約などが必然的に回避される。これにより、背景が黒色になるスキャナと背景が白色になるスキャナとの双方に、位置判別用文字57hが黒色の図23に示すスキャンクリアシート67を問題なく適用することができる。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施形態を図24〜図26に基づき説明する。なお、図24〜図26において、図19〜図21に示した第3の実施形態の構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付与しその説明を省略する。ここで、図24は、この実施形態で適用するスキャンクリアシート57及び原稿3の各々を表面側からみた図である。また、図25は、表(おもて)面を上にして原稿3が挿入された状態のスキャンクリアシート57を表面側からみた図である。さらに、図26は、本実施形態の画像合成装置上で動作する画像合成プログラム8dを示す機能ブロック図である。
この実施形態に係る画像合成処理システムでは、第1の実施形態の画像合成処理システム1が備えたスキャナ2に代えて、図25に示すように、動画を撮像するためのWebカメラなどのデジタルビデオカメラ2dが適用されている。また、第1の実施形態のスキャンクリアシート17に代えて、図24、図25に示すように、第3の実施形態と同様にスキャンクリアシート57が用いられる。
また、実施形態では、スキャナに代えて、例えばカラーの映像を撮影可能なデジタルビデオカメラ2dで原稿3から分割画像が撮像される。このため、原稿3がその表面を上にして挿入された状態のスキャンクリアシート57が、表面側からデジタルビデオカメラ2dによって撮像される。
ここで、通常、デジタルビデオカメラ2dは、原稿3全体を一度に撮影しようとすると、解像度が落ちてしまうという課題がある。そこで、本実施形態では、上述した各実施形態でスキャナにより6回にわけてスキャニングされていた原稿3を含むスキャンクリアシート57上の6つの領域を、デジタルビデオカメラ2dによる6つの撮影領域として割り当てる。つまり、図25に示すように、デジタルビデオカメラ2dの撮影領域2eを、原稿3を含むスキャンクリアシート57上の6個所に移動させながら動画を撮影する。
また、画像合成装置上では、第3の実施形態の画像合成プログラム8bに代えて、図26に示すように、画像合成プログラム8dが動作する。すなわち、画像合成プログラム8dには、画像合成プログラム8bの画像取得部22に代えて、静止画抽出部22eを有する画像取得部22dが設けられている。
画像取得部22dは、デジタルビデオカメラ2dによって原稿3を6分割するようにして撮像された動画を取得する。静止画抽出部22eは、取得した動画の構成単位である複数の画像フレームから、スナップショットとなる静止画を分割画像として抽出する。詳細には、静止画抽出部22eは、原稿3上の6個所分の分割画像(静止画)を抽出する。ここで、静止画抽出部22eは、例えば文字認識部24bと協働して動作するものであってもよい。つまり、静止画抽出部22eは、複数の画像フレームのうちで、文字認識部24bにより位置判別用文字57hの文字認識結果が最初に得られた画像フレームを、選択的に抽出するものであってもよい。
このように本実施形態の画像合成処理システムは、スキャナよりも小型の装置として構成しやすいWebカメラなどを適用できるので、可搬性に優れている。また、カメラ付きのモバイルPCやノートPCなどを画像合成処理システムに適用することで、カメラと一体となった画像合成装置を構成することが可能となる。これにより、携帯性のさらなる向上を図ることができる。
[第6の実施の形態]
次に、本発明の第6の実施形態を図27〜図31に基づき説明する。なお、図27〜図31において、図24〜図26に示した第5の実施形態の構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付与しその説明を省略する。ここで、図27は、本実施形態の画像合成装置上で動作する画像合成プログラム8eを示す機能ブロック図である。また、図28は、スキャンクリアシート77を表(おもて)面からみた図である。さらに、図29は、表面を上にして原稿3が挿入された状態のスキャンクリアシート77を表面側からみた図である。
さらに、図29は、本実施形態の画像合成装置上で動作する画像合成プログラム8eを示す機能ブロック図である。また、図30は、デジタルビデオカメラ2dによって撮影されたスキャンクリアシート77の画像の形状的な歪みを説明するための図である。さらに、図31は、本実施形態の画像合成装置(画像合成プログラム8a)により実現される画像合成方法を示すフローチャートである。
この実施形態のスキャンクリアシート77は、図28、図29に示すように、第3、第5の実施形態のスキャンクリアシート57上の主に原稿保持部7aの表(おもて)面に複数の罫線77a(複数の線分の画像)が格子状に配置されている。複数の罫線77aは、スキャンクリアシート77内に挿入された原稿3上の画像を透過させる濃さで引かれている。具体的には、これらの罫線77aは、黄色の蛍光色の線として構成されている。
また、この実施形態の画像合成処理システムでは、第5の実施形態の画像合成処理システムで適用されていた画像合成プログラム8dに代えて、図27に示すように、画像合成プログラム8eが適用されている。すなわち、この画像合成プログラム8eは、画像合成プログラム8dの構成に加え、図27に示すように、蛍光成分抽出部28e及び罫線検出部29eを備えると共に、画像合成部25dに代えて画像合成部25eを備えている。
ここで、画像取得部22dは、デジタルビデオカメラ2dによって撮影された、格子状に配置される線分画像(罫線77aの画像)を含む複数のカラーの分割画像を取得する。蛍光成分抽出部28eは、画像取得部22dが取得したカラーの分割画像から、スキャンクリアシート77上における罫線77aの蛍光黄色の成分を抽出する。具体的には、蛍光黄色の成分は、赤色光及び緑色光の反射率が高く、一方、青色光の反射率が低いという特性を持つ。そこで、蛍光成分抽出部28eは、原稿3の白色の背景とコントラストが得られるように、青色光の反射成分を強調させた画像処理を行い、罫線77aの蛍光黄色の成分を抽出する。なお、この場合の2値化の画像処理では、罫線77aと原稿3上の画像(例えば黒色の画像)とが、重なっている領域部分だけは、罫線77aを判別できないことになる。
そこで、罫線検出部29eは、このような原稿3の画像上で途切れた罫線77aを直線状につなげる処理により罫線77aの全体を検出する。また、画像合成部25eは、図30に示すように、デジタルビデオカメラ2dによる撮影時の傾きなどによって生じた分割画像61aの形状的な歪みを矯正するように、各分割画像中の罫線77aの配置関係に基づき、分割画像どうしを合成する際の補正を行う。つまり、画像合成部25eは、隣り合う分割画像どうしの各罫線77aが直接的につながり、かつ、互いに交差する罫線77aが90°の角度をなすように、分割画像どうしの合成を補正する。
次に、このように構成された画像合成プログラム8eによる画像合成方法を図31に示すフローチャートに基づき説明する。まず、画像取得部22dがカラーの分割画像を取得すると(S21)、蛍光成分抽出部28eは、取得された分割画像中の蛍光黄色の成分を抽出する。(S22)。罫線検出部29eは、原稿3の画像上で途切れた蛍光黄色の成分を直線状につなげる処理により罫線77aを検出する(S23)。この後、文字認識部24は、カラーに戻した分割画像中から位置判別用文字57hを文字認識する(S24)。全ての分割画像の文字認識が終わった場合(S25のYES)、原稿3のレイアウトどおりに複数の分割画像を配列させると共に、罫線77aの歪みを直すように補正を加えつつ分割画像どうしを合成する(S26)。
したがって、本実施形態の画像合成装置によれば、撮影時のデジタルビデオカメラ2dの傾きなどによって分割画像61aに形状的な歪みが生じた場合でも、スキャンクリアシート77上の罫線77aを利用することで、各分割画像61aの歪みを修正しながら合成画像を生成することができる。
以上、本発明を第1〜第6の実施の形態により具体的に説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、第1〜第6の実施形態に例示された構成要素の一部を適宜組み合わせて、他の画像合成処理システムや画像合成装置を構成してもよい。また、第5、第6の実施形態の動画を撮影するデジタルビデオカメラに代えて、静止画を直接撮影するデジタルスチルカメラを適用してもよい。デジタルスチルカメラを適用した場合は、複数の対象の中から画像フレームを抽出する処理が不要となるため画像取得部の構成を簡略化できる。また、第1〜第4の実施形態は、スキャナ2に代えて、このようなデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ2dを用いて分割画像を得るものであってもよい。また、第6の実施形態の罫線77aを格子状に配置したスキャンクリアシート77を第1〜第5の実施形態でも適用し、これを適用した第1〜第5の実施形態が、分割画像の形状的な歪みを補正する合成処理を実現するものであってもよい。
1…画像合成処理システム、2…スキャナ、8,8a,8b,8c,8d,8e…画像合成プログラム、2a…コンタクトガラス、2d…デジタルビデオカメラ、7,17,27,37,47,57,67,77…スキャンクリアシート、7a…原稿保持部、7b…クリアエリア、7h,57h…位置判別用文字、10…画像合成装置、14…表示部、22,22d…画像取得部、22e…静止画抽出部、23…エッジ検出部、23b…タイミングマーク検出部、24,24b…文字認識部、24c…画像取得順序検出部、25,25a,25b,25d,25e…画像合成部、31a,31b,31f,41a,51a,61a…分割画像、32a…第1の画像領域、33a…位置判別用文字の画像、34a…第2の画像領域、57k…タイミングマーク、77a…罫線。

Claims (8)

  1. 原稿の一部に対応した第1の画像領域と前記原稿の一部の前記原稿上での位置を表す位置判別画像を含む第2の画像領域とを有する複数の分割画像を取得する画像取得ステップと、
    前記取得された分割画像毎に前記位置判別画像のパターン認識を行う認識ステップと、
    前記パターン認識による認識結果に基づいて、前記複数の分割画像を配列させた合成画像を生成する合成ステップと、
    を有することを特徴とする画像合成方法。
  2. 前記画像取得ステップでは、
    前記原稿を保持する原稿保持部とこの原稿保持部上での前記原稿の位置に対応させて複数の前記位置判別画像が各々配置された画像配置部とを備える画像取得補助部材を用いて、前記複数の分割画像を個別に取得する、
    ことを特徴とする請求項1記載の画像合成方法。
  3. 前記認識ステップにより前記位置判別画像のパターン認識の完了した分割画像を表示装置に表示させる表示ステップ、
    をさらに有することを特徴とする請求項1又は2記載の画像合成方法。
  4. 前記合成ステップでは、
    前記画像取得ステップにて取得された個々の分割画像中に各々含まれる位置判別画像どうしの物理的な位置関係に基づいて、前記複数の分割画像の合成に補正を加える、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像合成方法。
  5. 前記位置判別画像は、分割画像毎に異なる文字画像及びこの文字画像の近傍に配置されるマークを含む、
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の画像合成方法。
  6. 前記認識ステップに代えて、前記画像取得ステップによる分割画像毎の画像取得順序を検出する順序検出ステップを有し、
    前記合成ステップでは、前記検出された画像取得順序に基づいて、前記複数の分割画像を配列させた合成画像を生成する、
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像合成方法。
  7. 前記画像取得ステップは、格子状に配置される線分画像を含む複数の分割画像をカメラで取得し、
    前記合成ステップでは、各分割画像中に各々含まれる前記複数の線分画像の配置関係に基づいて、前記複数の分割画像の合成に補正を加える、
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の画像合成方法。
  8. 原稿の一部に対応した第1の画像領域と前記原稿の一部の前記原稿上での位置を表す位置判別画像を含む第2の画像領域とを有する複数の分割画像を取得する画像取得部と、
    前記画像取得部により取得された分割画像毎に前記位置判別画像のパターン認識を行うパターン認識部と、
    前記パターン認識部による認識結果に基づいて、前記複数の分割画像を配列させた合成画像を生成する画像合成部と、
    を具備することを特徴とする画像合成装置。
JP2009211747A 2009-09-14 2009-09-14 画像合成方法、画像合成装置及びプログラム Expired - Fee Related JP4901928B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009211747A JP4901928B2 (ja) 2009-09-14 2009-09-14 画像合成方法、画像合成装置及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009211747A JP4901928B2 (ja) 2009-09-14 2009-09-14 画像合成方法、画像合成装置及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011061688A true JP2011061688A (ja) 2011-03-24
JP4901928B2 JP4901928B2 (ja) 2012-03-21

Family

ID=43948775

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009211747A Expired - Fee Related JP4901928B2 (ja) 2009-09-14 2009-09-14 画像合成方法、画像合成装置及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4901928B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011166537A (ja) * 2010-02-10 2011-08-25 Pfu Ltd 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
JP2013255110A (ja) * 2012-06-07 2013-12-19 Fujitsu Ltd 画像処理装置、方法及びプログラム
JP2018182504A (ja) * 2017-04-11 2018-11-15 富士ゼロックス株式会社 画像処理装置及びプログラム

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03188575A (ja) * 1989-12-18 1991-08-16 Hitachi Ltd 画像結合装置及び方法
JP2004342067A (ja) * 2003-04-22 2004-12-02 3D Media Co Ltd 画像処理方法、画像処理装置、及びコンピュータプログラム
JP2005260387A (ja) * 2004-03-10 2005-09-22 Pfu Ltd 画像処理装置及び方法及びキャリアシート
JP2007199886A (ja) * 2006-01-25 2007-08-09 Fuji Xerox Co Ltd 画像読取装置、画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像形成方法及びプログラム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03188575A (ja) * 1989-12-18 1991-08-16 Hitachi Ltd 画像結合装置及び方法
JP2004342067A (ja) * 2003-04-22 2004-12-02 3D Media Co Ltd 画像処理方法、画像処理装置、及びコンピュータプログラム
JP2005260387A (ja) * 2004-03-10 2005-09-22 Pfu Ltd 画像処理装置及び方法及びキャリアシート
JP2007199886A (ja) * 2006-01-25 2007-08-09 Fuji Xerox Co Ltd 画像読取装置、画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像形成方法及びプログラム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011166537A (ja) * 2010-02-10 2011-08-25 Pfu Ltd 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
JP2013255110A (ja) * 2012-06-07 2013-12-19 Fujitsu Ltd 画像処理装置、方法及びプログラム
JP2018182504A (ja) * 2017-04-11 2018-11-15 富士ゼロックス株式会社 画像処理装置及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4901928B2 (ja) 2012-03-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8331677B2 (en) Combined image and text document
TWI428011B (zh) Used in the image processing system in the photographic objects
JP5060404B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム
US20080037040A1 (en) Image display apparatus capable of displaying image while retaining confidentiality
JP5975281B2 (ja) 画像処理装置及びプログラム
WO2001003416A1 (fr) Dispositif et procede d'elimination de bordure, et dispositif de creation
JP4901928B2 (ja) 画像合成方法、画像合成装置及びプログラム
US20120120099A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and storage medium storing a program thereof
JP5366699B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、および、画像処理プログラム
JP6098784B2 (ja) 画像処理装置及びプログラム
US20100149557A1 (en) Image processing apparatus and image processing method
TW200910224A (en) Method of displaying the result of recognition of optical identification code
JP6516225B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2007074484A (ja) 校正方法、校正システム、校正プログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体
JP2018181243A (ja) 情報処理装置、情報処理装置の制御方法及びプログラム
JP4305346B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム
JP2017208655A (ja) 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
JP2009060564A (ja) 会議システム
JP2010171540A (ja) 画像作成装置、画像作成プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体、並びに画像作成方法
JP6815712B1 (ja) 画像処理システム、画像処理方法、画像処理プログラム、画像処理サーバ、及び学習モデル
JP2013219651A (ja) 出力装置
JP6743401B2 (ja) 帳票設計・読取設定支援装置、帳票設計・読取設定支援方法、及び、光学文字認識システム
JP2001155139A (ja) カメラ付きペン型入力装置用記憶媒体
JP6025031B2 (ja) 画像処理装置及びプログラム
JP2008301459A (ja) 会議システム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110815

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110823

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111024

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20111024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111206

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4901928

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150113

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees