JP2011061462A - リングオシレータ回路、及びリングオシレータ回路の設計方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】それぞれが第1電圧により動作する、複数の第1反転回路と、それぞれが前記第1電圧とは異なる第2電圧によって動作する、複数の第2反転回路とを具備する。前記複数の第1反転回路と前記複数の第2反転回路とは、環状になるように接続されている。前記複数の第1反転回路は、連続する2段の前記第1反転回路により構成される第1反転回路グループを備える。前記複数の第2反転回路は、連続する2段の前記第2反転回路により構成される第2反転回路グループを備えている。
【選択図】図2
Description
図2は、本実施形態に係るリングオシレータ回路1を示す概略図である。図2に示されるように、リングオシレータ回路1は、リングオシレータ回路入力端IN(以下、入力端INと記載される)、リングオシレータ回路出力端OUT(以下、出力端OUTと記載される)、及び複数の反転回路(4、5)を備えている。複数の反転回路(4、5)は、入力端INと出力端OUTの間に配置されており、直列に接続されている。最終段に配置された反転回路の出力端は、初段に配置された反転回路の入力端に接続されている。すなわち、複数の反転回路(4、5)は、環状になるように、接続されている。
(数式1);f∝1/(2*n*τ)
数式1中、τは、反転回路1段あたりの遅延時間を示す。nは、反転回路の段数を示す。
(数式2);τ∝1/[1/2×(Idp+Idn)]
また、Idp及びIdnは、次の式3により、近似される。
(数式3);Idp、Idn∝(Va−Vt)α
数式3において、Vtは、MISFETのしきい値電圧を示す。αは、係数である。PMISFETとNMISFETでは、数式3におけるαの値が異なる。
(数式4);f∝Vaβ
数式4において、係数βは、各反転回路におけるP型MISFETとNMISFETとのサイズ比、デバイス構造(しきい値電圧等を考慮した単位サイズのMISFETの能力)などに依存する値である。尚、図4に示した特性では、βは2.9程度である。
続いて、第2の実施形態について説明する。図8は、本実施形態に係るリングオシレータ回路1を示す概略図である。本実施形態では、第1の実施形態に対して、第2反転回路5に用いられる電源電圧(第2電圧)として、第1電圧Va(標準電圧)よりも高い電圧が用いられる点で異なっている。その他の点については、第1の実施形態と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
続いて、第3の実施形態について説明する。本実施形態では、既述の実施形態で説明したリングオシレータ回路を設計するための、リングオシレータ回路設計装置、及びリングオシレータ回路の設計方法について、説明する。
まず、段数決定部12が、記憶装置11から、設計データを取得する。段数決定部12は、設計データに基づいて、リングオシレータ回路に含まれる反転回路の段数を、決定する。この際、段数決定部12は、全ての反転回路の電源電圧が標準電圧Va(第1電圧)であると仮定する。そして、発振周波数が目標周波数になるように、段数を決定する。リングオシレータ回路の発振周波数は、シミュレーションにより、求められる。段数決定部12は、段数を決定するにあたり、MISFETの製造ばらつきを示すパラメータ、及び消費電力を示すパラメータなどを反映させてもよい。段数決定部12は、決定した段数を示す、段数データを生成する。
続いて、動作電圧決定部13が、段数データに示される段数の反転回路を含むリングオシレータ回路について、各反転回路の動作電圧(電源電圧)を決定する。具体的には、各反転回路の電源電圧を、第1電圧Vaと第2電圧Vzとのうちのどちらにするかを、決定する。すなわち、各反転回路として、第1反転回路4を用いるか、第2反転回路5を用いるかを決定する。この際、動作電圧決定部13は、2段の第1反転回路4が連続する第1反転回路グループ2及び2段の第2反転回路が連続する第2反転回路グループ3が形成されるように、各反転回路の動作電圧を決定する。ここで、第2電圧Vzの具体的な数値は、全ての反転回路の動作電圧をVzに設定した場合の発振周波数をシミュレーションすることなどにより、決めることができる。
続いて、段数調整部14が、動作電圧データ及び段数データに基づいて、反転回路の段数を調整する。段数調整部14は、発振周波数が目標周波数になるように、段数を調整する。段数調整部14は、調整後の段数、及び、各反転回路が第1反転回路であるか第2反転回路であるか、を示す調整後データを生成する。
続いて、判定部15が、調整後データに基づいて、調整後データによって示されるリングオシレータ回路の特性が、問題ないかどうかを判定する。例えば、判定部15は、シミュレーション計算などにより、特性として、発振周波数、Duty比、消費電流、及び特性ばらつきによる影響などを計算する。そして、これら特性の計算結果を、予め設定された目標値(記憶装置11に格納された値)と比較し、問題ないかどうかを判定する。
ステップS4において、問題があると判定された場合には、その旨が動作電圧決定部13に通知される。動作電圧決定部13は、第2電圧Vzの値を別の値に変更する。そして、再びステップS2以降の処理が繰り返される。
ケースA;段数k=2n+1(nは、3以上の整数)であり、nが奇数の場合
ケースB:段数k=2n+1(nは、3より大きい整数)であり、nが偶数の場合
2 :第1反転回路グループ
3 :第2反転回路グループ
4 :第1反転回路
5 :第2反転回路
6 :出力段反転回路グループ
10:リングオシレータ回路設計装置
11:記憶装置
12:段数決定部
13:動作電圧決定部
14:段数調整部
15:判定部
Claims (14)
- それぞれが第1電圧により動作する、複数の第1反転回路と、
それぞれが前記第1電圧とは異なる第2電圧によって動作する、複数の第2反転回路と、
を具備し、
前記複数の第1反転回路と前記複数の第2反転回路とは、環状になるように接続されており、
前記複数の第1反転回路は、連続する2段の前記第1反転回路により構成される第1反転回路グループを備え、
前記複数の第2反転回路は、連続する2段の前記第2反転回路により構成される第2反転回路グループを備えている
リングオシレータ回路。 - 請求項1に記載されたリングオシレータ回路であって、
前記第1反転回路グループと前記第2反転回路グループとは、前記第1反転回路グループから出力された信号が前記第2反転回路グループに供給されるように、接続されている
リングオシレータ回路。 - 請求項1又は2に記載されたリングオシレータ回路であって、
更に、
外部に出力信号を出力するためのリングオシレータ出力端
を具備し、
前記複数の第1反転回路は、3個の前記第1反転回路が直列に接続された構成を有する出力段反転回路グループを含んでおり、
前記出力断反転回路グループの出力端は、前記リングオシレータ出力端に接続されている
リングオシレータ回路。 - 請求項1乃至3の何れかに記載されたリングオシレータ回路であって、
前記各第1反転回路は、相補型となるように接続された第1Pチャネル型MISFET及び第1Nチャネル型MISFETを含み、
前記各第2反転回路は、相補型となるように接続された第2Pチャネル型MISFET及び第2Nチャネル型MISFETを含んでいる
リングオシレータ回路。 - 請求項4に記載されたリングオシレータ回路であって、
前記第1Pチャネル型MISFET、前記第1Nチャネル型MISFET、前記第2Pチャネル型MISFET、及び前記第2Nチャネル型MISFETの各々は、ゲート絶縁膜を含んでおり、
前記第1Pチャネル型MISFET及び前記第1Nチャネル型MISFETの少なくとも一方は、前記第2Pチャネル型MISFET及び前記第2Nチャネル型MISFETの少なくとも一方と、前記ゲート絶縁膜の厚みが異なっている
リングオシレータ回路。 - 請求項3に記載されたリングオシレータ回路であって、
前記第1電圧及び前記第2電圧は、前記リングオシレータ出力端から出力される出力信号におけるDuty比が50±10%の範囲内になるように、設定されている
リングオシレータ回路。 - 複数の反転回路が環状に接続されたリングオシレータ回路について、前記複数の反転回路の段数を決定し、段数データを生成するステップと、
前記段数データに基づいて、前記複数の反転回路のそれぞれの動作電圧を、第1電圧及び第2電圧のいずれかに決定し、前記各反転回路の動作電圧を示す動作電圧データを生成するステップと、
を具備し、
前記動作電圧データを生成するステップは、前記複数の反転回路が、それぞれが第1電圧で動作する2段の連続する第1反転回路により形成される第1反転回路グループと、それぞれが前記第1電圧とは異なる第2電圧で動作する2段の連続する第2反転回路により形成される第2反転回路グループとを含むように、前記各反転回路の動作電圧を決定するステップを含んでいる
リングオシレータ回路の設計方法。 - 請求項7に記載されたリングオシレータ回路の設計方法であって、
前記段数データを生成するステップは、前記複数の反転回路の全てが前記第1反転回路である場合について、前記リングオシレータ回路の発振周波数が予め設定された目標周波数になるように、前記複数の反転回路の段数を決定するステップを含んでいる
リングオシレータ回路の設計方法。 - 請求項8に記載されたリングオシレータ回路の設計方法であって、
更に、
前記動作電圧データを生成するステップの後に、前記動作電圧データに基づいて前記複数の反転回路の段数を調整し、調整後段数データを生成するステップ、
を具備する
リングオシレータ回路の設計方法。 - 請求項9に記載されたリングオシレータ回路の設計方法であって、
前記調整後段数データを生成するステップは、前記リングオシレータ回路の発振周波数が前記目標周波数に近づくように、前記複数の反転回路の段数を変更するステップを含んでいる
リングオシレータ回路の設計方法。 - 請求項9または10に記載されたリングオシレータ回路の設計方法であって、
更に、
前記調整後段数データに基づいて、前記リングオシレータ回路の特性が所望する特性であるか否かを判定するステップと、
前記判定するステップにおいて、所望する特性ではなかった場合に、前記第2電圧の値を変更するステップと、
を具備し、
前記第2電圧の値を変更するステップの後に、再度、前記動作電圧データを生成するステップが実行される
リングオシレータ回路の設計方法。 - 請求項11に記載されたリングオシレータ回路の設計方法であって、
前記判定するステップは、前記特性として、前記リングオシレータ回路の発振周波数及び前記リングオシレータ回路が出力する出力信号のDuty比の少なくとも一方を、判定するステップを含んでいる
リングオシレータ回路の設計方法。 - 請求項11または12に記載されたリングオシレータ回路の設計方法であって、
前記判定するステップは、
前記複数の反転回路の各々がMISFETを含んでいる場合について、前記MISFETの閾値電圧の製造ばらつきを示す閾値電圧ばらつきデータ及び前記MISFETのゲート長の製造ばらつきを示すゲート長ばらつきデータの少なくとも一方を取得するステップと、
前記閾値電圧ばらつきデータ及び前記ゲート長ばらつきデータの少なくとも一方に基づいて、前記リングオシレータ回路の前記特性をシミュレーションするステップとを備える
リングオシレータ回路の設計方法。 - 請求項7乃至13の何れかに記載されたリングオシレータ回路の設計方法であって、
前記段数データを生成するステップは、前記リングオシレータ回路が出力する出力信号におけるDuty比が予め定められた範囲内になるように、前記段数を決定するステップを含んでいる
リングオシレータ回路の設計方法。
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