JP2011061246A - 窒化物半導体発光素子およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光素子により発生される光の取り出し効率を向上させ、さらに、歩留まりも良好である窒化物半導体発光素子を提供すること。
【解決手段】基板上に、第一導伝型半導体層、発光層および第二導伝型半導体層が、この順番で形成され、さらに、前記第一導伝型半導体層上に第一電極が形成され、前記第二導伝型半導体層上に第二電極が形成されている窒化物半導体発光素子であって、前記第一電極および第二電極は、主とする発光波長に対して高反射率を有し、主とする光取り出し面は前記窒化物半導体発光素子の側面であることを特徴とする、窒化物半導体発光素子である。
【選択図】図1

Description

本発明は、窒化物系化合物半導体(InXAlYGa1-X−YN:0≦X,0≦Y,X+Y<1)を用いた窒化物半導体発光素子に関する。
従来の窒化物半導体発光素子の構造として、下記特許文献1に記載されている構造を図11に示す。図11において、従来の発光素子は、サファイア基板101上に500ÅのAl0.1Ga0.83In0.07Nのバッファ層102が形成されている。そのバッファ層102の上には、膜厚約2.0μm、電子濃度2×1018/cm3のシリコンドープGaNから成る高キャリア濃度n+層103が形成されている。そして、電極201を形成する部分を除いた高キャリア濃度n+層103の上には、順に、膜厚約2.0μm、電子濃度2×1018/cm3のシリコンドープの(Alx2Ga1-x2y2In1-y2Nから成る高キャリア濃度n+層104、膜厚約0.5μm、マグネウシム(Mg)、カドミウム(Cd)およびシリコンドープの(Alx1Ga1-x1y1In1-y1Nから成るp伝導型の発光層105、膜厚約1.0μm、ホール濃度5×1017/cm3、マグネシウム濃度1×1020/cm3のマグネシウムドープの(Alx2Ga1-x2y2In1-y2Nから成るp+層106、膜厚約0.2μm、ホール濃度5×1017/cm3、マグネシウム濃度1×1020/cm3のマグネシウムドープのGaNから成る第2コンタクト層107、膜厚約500Å、ホール濃度2×1017/cm3、マグネシウム濃度2×1020/cm3のマグネシウムドープのGaNから成る第1コンタクト層108が形成されている。
そして、第1コンタクト層108に接続する電極202と高キャリア濃度n+層103の露出面に接続する電極201が形成されている。電極202は第1コンタクト層108上において一様に厚さ20Åに形成されたチタン(Ti)から成る層109と厚さ60Åに形成されたニッケル(Ni)から成る層110を有しており、この2層は透明電極として機能する。また、層110の上の一部にはワイヤがボンディングされるパッドとして機能する厚さ1000Åのニッケル(Ni)から成る層111と厚さ1.5μmの金(Au)から成る112とが形成されている。また、電極201は、高キャリア濃度n+層103に接合する厚さ500Åのアルミニウム(Al)から成る層113と厚さ5000Åのチタン(Ti)から成る層114と厚さ1.5μmの金(Au)から成る層115との3層構造で構成されている。
このような窒化物半導体発光素子の構造においては、LED上面に20Åに形成されたチタン(Ti)から成る層109と厚さ60Åに形成されたニッケル(Ni)から成る層110の2層構造で透明電極としているが、これらの金属薄膜では、反射率および透過率は低く、金属薄膜内部で大部分の光が吸収されてしまい、光取り出し効率が悪い。
また、別の例として、下記特許文献2に記載された窒化物半導体発光素子の構造を、図12に示す。図12において、基板121上の配線パターン122にバンプ125を介してLEDチップ123がマウントされている。LEDチップ123の下面には反射層124が設けられ、さらに、当該下面側にはアンダーフィル樹脂126が充填されている。
このような構成の窒化物半導体発光素子において、光取り出し効率改善策として、反射層124で反射させて、LEDチップ123の電極の形成されていない面から光を取り出す構造にしているが、バンプ125を介して基板にマウントするため、基板側の配線パターン122とバンプ125とのアライメントを合わせるのが困難で、歩留まりが良くない。
特開平8−274372号公報 特開平11−168235号公報
本発明は、上記従来の技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、発光素子により発生される光の取り出し効率を向上させ、さらに、歩留まりも良好である、窒化物半導体発光素子およびその製造方法を提供することである。
本発明は、基板上に、第一導伝型半導体層、発光層および第二導伝型半導体層が、この順番で形成され、さらに、少なくとも第二導伝型半導体層上に第二電極が形成されている窒化物半導体発光素子であって、第二電極は、主とする発光波長に対して高反射率を有し、主とする光取り出し面は前記窒化物半導体発光素子の側面であることを特徴とする窒化物半導体発光素子およびその製造方法を提供する。
上記電極を高反射率にすることにより、電極による、発光素子からの光の吸収を低減して光取り出し効率を向上させることができ、また、主とする光取り出し面が発光素子側面であるため、電極形成面と反対側をリードフレームなどにマウントし、電極形成面にワイヤボンドするため、マウント歩留まりが良い。
好ましくは、第二電極の反射率は、主とする発光波長に対して70%以上の反射率を有する。これにより発光効率を改善することができる。反射率が70%未満では、電極部分での光の吸収が大きく、発光効率が低下してしまうため好ましくない。
好ましくは、第二電極は、第一導伝型半導体層および第二導伝型半導体層をあわせた表面の60%以上を覆っている。これにより、発光領域を増大させ、発光効率を改善することができる。
好ましくは、上記基板は、主とする発光波長に対して透過性である。これにより、基板中を光が導波して基板側面より光が取り出され、光取り出し面が増大するため光取り出し効率が向上する。
好ましくは、上記基板において、第一導伝型半導体層を形成した面と対向する面は、基板の第一導伝型半導体形成面に対して平行でない面を含むか、または凹凸形状を有する。これにより、当該基板の対向面で斜め方向に反射された光は効率よく発光素子側面に導かれて光り取り出し効率が向上し、または、凹凸を有することにより、光が乱反射して発光素子側面に効率よく導かれて光取り出し効率が向上する。
好ましくは、主たる発光波長に対して高反射率の物質が、基板の第一導伝型半導体形成面と対向する面を覆うように形成されている。これにより、光がその面でほとんど吸収されることなく発光素子側面に効率よく導かれて光取り出し効率が向上する。
好ましくは、上記基板は、サファイア基板である。これにより、基板中で光が損失することが無いため光取り出し効率が向上する。
好ましくは、第二電極は、p型電極であり、該p型電極はAgを含む。これにより、p型層に良好にオーミックコンタクトすると共に、反射率が高いため、光をほとんど吸収せず、発光素子の電気的特性を良好に保ったまま、光取り出し効率を向上させることができる。
好ましくは、第一電極は、n型電極であり、該n型電極は、Alを含む。これにより、n型層に良好にオーミックコンタクトすると共に、反射率が高いため、光をほとんど吸収せず、発光素子の電気的特性を良好に保ったまま、光取り出し効率を向上させることができる。
好ましくは、第一導伝型半導体は、n型半導体であり、第二導伝型半導体は、p型半導体である。これにより、p型半導体に比べて比較的低抵抗なn型半導体層中で電流は横方向に流れるため、低抵抗で発光領域を増大させることができ、発光素子の電気的特性を良好に保ったまま、発光効率を向上させることができる。
好ましくは、サファイア基板など、絶縁性基板の場合で第一導伝型半導体層上に第一電極を形成する場合、第一電極は、窒化物半導体発光素子において上面方向からみて実質的に中心に形成されている。これにより、発光に寄与しない第一導伝型電極領域は発光素子側面から遠い、発光素子中心領域に形成されるため、光の損失を低減でき、発光効率を向上させることができる。
好ましくは、基板の第一導伝型半導体形成面と対向する面において、円錐形状の穴が形成されている。これにより、円錐形状で反射した光は効率よく発光素子側面に導かれ、光取り出し効率が向上する。
好ましくは、円錐形状の穴は、基板面の中心に形成されている。これにより、発光素子上面のうち電極が形成されていない面でも光は効率よく反射され、発光素子側面に導かれるため、光取り出し効率が向上する。
好ましくは、円錐形状の穴の頂点が、第一導伝型電極に接触している。これにより、高反射率で光取り出し効率を向上させることができる。
好ましくは、窒化物半導体発光素子の上面において、第一電極および/または第二電極が形成されずに第一導伝型半導体層および/または第二導伝型半導体層が露出している部分、および電極上の一部に、主たる発光波長に対して高反射率である膜が形成されている。これにより、n型層とp型層を短絡させることなく高反射率にすることができ、光取り出し効率を向上させることができる。半導体層が露出している部分から電極上の一部にわたって高反射率である膜を形成するのは、アライメントがずれても、半導体層が露出しないようにするためである。
好ましくは、高反射率の物質は、AgまたはAlを含む。好ましくは、高反射率の物質は、誘電体を含む多層膜である。
好ましくは、高反射率の物質は、主とする発光波長に対して70%以上の反射率を有する。これにより、発光素子上面全面が高反射率となり、発光素子側面より効率良く光を取り出すことができる。
好ましくは、第二電極はAgを含み、該電極の厚さは10nm以上である。高反射率を保つことができ、光取り出し効率を向上させることができる。厚さが10nm以下の場合、反射率が低下するため好ましくない。
本発明はまた、基板上に、第一導電型半導体層を形成する工程と、該第一導伝型半導体層上に発光層を形成する工程と、該発光層上に第二導伝型半導体層を形成する工程と、該第二導伝型半導体層上に第二電極を形成する工程と、第二電極、第二導伝型半導体層、発光層および第一導伝型半導体層の一部にエッチング処理を施し、当該処理を施した部分に第一電極を形成する工程とを含む窒化物半導体発光素子の製造方法を提供する。
これにより、良好なオーミック性を保ちつつ、高反射率を有する電極を形成することができ、電気的特性が良好で発光効率が良好な素子を製造することができる。
好ましくは、第二伝導体半導体層上に第二電極を形成する工程は、Pd、PtおよびNiのうちいずれか1つまたは2つ以上の金属を積層形成して、さらに該積層形成した金属の上にAgを10nm以上の膜厚で形成し、その後、400℃以上の温度で熱処理する工程を包含する。
本発明の窒化物半導体発光素子およびその製造方法により、良好な光取り出し効率および良好な製造の歩留まりを得ることができる。
本発明の窒化物半導体発光素子の構造を示す概略断面図である。 本発明の窒化物半導体発光素子の構造を示す概略断面図である。 図2の発光素子を上面から見た平面図である。 リードフレームを表す概略断面図である。 本発明の窒化物半導体発光素子の構造を示す概略断面図である。 図5の発光素子を上面から見た平面図である。 リードフレームを表す概略断面図である。 本発明の窒化物半導体発光素子の構造を示す概略断面図である。 図8の発光素子を下面からみた平面図である。 リードフレームを表す概略断面図である。 従来の発光素子を表す概略断面図である。 従来の発光素子を表す概略断面図である。
本発明は、基板上に、第一導伝型半導体層、発光層および第二導伝型半導体層が、この順番で形成され、さらに、第一導伝型半導体層上に第一電極が形成され、第二導伝型半導体層上に第二電極が形成されている窒化物半導体発光素子であって、第一電極および第二電極は、主とする発光波長に対して高反射率を有し、主とする光取り出し面は窒化物半導体発光素子の側面であることを特徴とする、窒化物半導体発光素子を提供する。これにより、発光素子により発生される光の取り出し効率を向上させ、さらに、製造の歩留まりも良好にすることができる。
図1は、本発明の窒化物半導体発光素子の構造を示す概略断面図である。図1において、基板1上に、第一導伝型半導体層2が形成され、当該第一導伝型半導体層2上に、発光層3が形成され、発光層3上に第二導伝型半導体層4が形成され、当該第二導伝型半導体層4上に、第二電極5が形成された構成である。ここで、図1において、窒化物半導体発光素子を上面からみて中心付近が、上面から第一導伝型半導体層2の一部までエッチング処理をされて、当該エッチング処理をされた部分に第一電極6がさらに形成されている。当該第一電極6と第二電極5とは接触せず、第二電極はp型であり、第一電極はn型である。
上記第一電極6および第二電極6は、高反射率を有する。さらに、当該第二電極5および第一電極6は第二導伝型半導体層4および第一導伝型半導体層2を合わせた上面の大部分を覆っている。これにより、当該発光素子によって発生された光を電極によって反射させることにより、発光素子の側面から光を取り出すことができ、発光効率を向上させることができる。ここで、大部分とは、上記あわせた上面の60%以上、好ましくは80%以上、さらに好ましくは90%以上覆っていることをいう。また、上記第二電極5および第一電極6における高反射率とは、70%以上の反射率を有することをいい、80%以上、さらに好ましくは95%以上の反射率を有する。
本発明において、基板1としては、サファイア(α−Al23)基板、GaN基板またはSiC基板を用いることが好ましいがこれに限定されず、Si、GaAs、ZnOなども用いることができる。また、本発明における基板1は、発光素子から発生する光に対して透過性であることが好ましい。また、本発明における基板1は、当該基板において第一導伝型半導体層が形成されている面と対向する面中に、上記半導体層が形成されている面と平行でない面、具体的には凹凸形状を有する面を含むことが好ましい。
なお、本発明における基板には、上記対向面において、主とする発光波長に対して高反射率を有する物質が当該対向面を覆うように形成されていることが好ましい。当該高反射率の物質としては、誘電体を含む多層膜とすることができ、具体的には、TiOx(例えば、TiO2など)の高屈折率の層と、SiOx(例えば、SiO2など)の低屈折率の層とを交互に積層させたものを挙げることができる。
また、本発明において、第一導伝型半導体層2および第二導伝型半導体層4は、窒化物半導体であり、具体的には、GaN、AlNおよびAlGaNなどを挙げることができる。また、第一導伝型半導体層2はn型半導体であり、第二伝導型半導体層4はp型半導体層であることが好ましい。また、本発明において、発光層3としては、InGaN半導体を用いることができる。
本発明において、第二電極5としては、第一電極層としてPdを用い、第二電極層としてAgを用い、これらをこの順番で形成することができる。第一電極層は、PtやNiを用いても良い。また、第二電極5を形成する際、第二伝導型半導体層と第二電極5とのオーミック性を良好にする必要がある。また、第二電極層の上には、ボンディング電極層としてPdおよびAuを用いることができる。なお、本発明において、第二電極5は、上述のように第一電極層と第二電極層との二層にしてもよいし、第一電極層のみでその膜厚を二層にする場合よりも大きくしてもよい。
また、本発明において、第一電極6としては、TiおよびAlを用いることができる。当該第一電極6は、本発明の発光素子の上面からみて実質的に中心に形成されている。ここで、発光素子の上面とは、本発明の窒化物半導体発光素子において基板1を底面とした場合に当該基板1と対向する最上の面ある。具体的には、図1の構造であれば、第一導伝型半導体層の一部および第二導伝型半導体層を合わせた面である。この場合、この面は平面ではなく、凹形状を有することとなる。
本発明において、上記基板1は、第一導伝型半導体形成面と対向する面において、円錐形状の穴が形成されてもよい。円錐形状で反射した光は効率よく発光素子側面に導かれ、光取り出し効率が向上するからである。
以下実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するがこれに限定されるわけではない。
(実施例1)
図2は、本発明により、サファイア基板上に形成されたGaN系化合物半導体で形成された発光素子の断面構造図である。また、図3は、当該発光素子を上面から見た平面図である。
サファイア材料を用いた基板20上に、第一導伝型電極層として、GaNからなるバッファ層21を形成し、その上にノンドープGaN層22を1μm形成し、その上にシリコンドープのGaNからなるn型GaN層23を4μm形成して、第一導伝型電極層とする。さらに、このn型GaN層23の上にGaNから成るバリア層と、InGaNから成る井戸層で構成された多重量子井戸の発光層24を積層形成して、発光層とする。発光層24の上には、第二導伝型電極層として、p型AlGaNから成るp型クラッド層25を形成する。p型クラッド層25の上にはp型GaNから成るp型コンタクト層26を形成する。
p型コンタクト層26上に、第二電極として、第一電極層27であるPd薄膜を約1.5nm形成する。第一電極層27の上に第二電極層28であるAgを100nm形成する。
次に、真空中で500℃で3分間熱処理することにより、第二電極における第一電極層27および第二電極層28とp型コンタクト層26とのオーミック性を良好にし、かつ、高反射率とする。次に、第二電極層28上にボンディング電極層29としてPd15nmとAu500nm程度の膜厚で蒸着により成膜させる。
次に、フォトレジストを電極上面に塗布し、所定領域のフォトレジストを除去して、フォトレジストで覆われていない部分の電極層を王水でエッチングする。さらに、p型コンタクト層26とp型クラッド層25と発光層24とn型GaN層23の一部をドライエッチングにより除去し、n型GaN層23の表面を露出させる。
次に、フォトレジストを一様に塗布して、n型GaN層23の表面の所定領域に窓を開け、第一電極としてのn型電極30を、Ti20nmとAl200nmを蒸着により成膜させ、リフトオフ法により、フォトレジスト上のAl/Ti膜を除去することにより形成する。
次に、サファイア基板20の裏面を研削し、基板厚さを約100μmにする。この時、研削面を研磨などせず、そのままにすることで、この面は光を散乱させる面となり、発光層から直接裏面側に放射された光や、電極で反射されて裏面側に到達した光を散乱させ、発光素子側面に光を導きやすくする。また、この面は凹凸形状を有してもよい。
次に、電極形成面側を上にして、粘着シートに貼付、電極形成面側からレーザスクライブをすることにより発光素子を分割する。
このようにして作製した窒化物半導体発光素子はたとえば、図4に示すようにリードフレーム上に従来どおりの方法でマウントできるため、製造歩留まりが良い。また、従来の半透明電極を用いた発光素子に比べて光取り出し効率が向上したため、光出力が1.5倍程度になった。また、薄膜電極に比べ、低駆動電圧で、長期の通電試験においても剥がれなどが生じず、信頼性が高い。
なお、本実施例ではGaNバッファ層を用いたがAlNバッファ層でも良い。また、本実施例では各膜厚を指定しているが、これに限られるものではない。ただし、第二電極層として形成したAgは10nm以上が好ましく、より好ましくは50nm以上である。
また、本実施例では第二電極において、第一電極層としてPdを用いたが、これに限られるものではなく、PtやNiでも良い。また、本実施例では、第二電極としては、第一電極層と第二電極層の二層からなる構造としたが、Pdのみを厚く形成しても良い。Pd単層とする場合は、その厚さを10nm以上にするのが好ましく、より好ましくは50nm以上である。
また、本実施例ではレーザスクライブにより窒化物半導体発光素子を分割したが、ダイヤモンドスクライブやダイシング法を用いても良い。
(実施例2)
図5は、本発明の窒化物半導体発光素子の構造を示す概略断面図であり、図6は、当該構造を上面からみた平面図である。図5において、本発明の窒化物半導体発光素子の構造は、サファイア基板上に形成されたGaN系化合物半導体で形成された発光素子である。
本実施例において、第一電極形成までは、実施例1と同様である。次に、サファイア基板20の裏面を研磨し、裏面側に円錐形状の穴を掘る。この円錐形状の穴の先端と電極形成面との距離が約50μmとなるようにする。また、この円錐形状の穴は電極形成パターンと同ピッチで形成され、穴の先端は電極パターンの中心に位置するように形成する。
次に、サファイア基板20の裏面を再度研磨し、一番厚いところで約100μmとなるようにする。次に、サファイア基板20の裏面側に高反射層31としてAgを200nm蒸着する。次に、電極形成面側を上にして、粘着シートに貼付、電極形成面側からレーザスクライブをすることにより当該発光素子を分割する。
このようにして作製した発光素子はたとえば、図7に示すようにリードフレーム上に従来どおりの方法でマウントできるため、製造歩留まりが良い。また、従来の半透明電極を用いた発光素子に比べて光取り出し効率が向上し、光出力が2倍程度になった。
(実施例3)
図8は、本発明の窒化物半導体発光素子の構造を示す概略断面図であり、図9は、当該構造を下面からみた平面図である。図8において、本発明の窒化物半導体発光素子の構造は、GaN基板上に形成されたGaN系化合物半導体で形成された発光素子である。
本実施例において、ボンディング電極層29を形成するまでは、実施例1と同様である。次に、GaN基板40の裏面を研磨し、裏面側に円錐形状の穴を掘る。この円錐形状の穴の先端と電極形成面との距離が約50μmとなるようにする。また、この円錐形状の穴はチップサイズと同ピッチで形成され、穴の先端はチップの中心に位置するように形成する。
次に、GaN基板40の裏面を再度研磨し、一番厚いところで約100μmとなるようにする。次に、GaN基板40の裏面側にn型電極32として、Tiを20nmとAlを200nmとを蒸着する。次に、GaN基板40側を上にして、粘着シートに貼付、GaN基板40側からレーザスクライブをすることにより当該発光素子を分割する。
このようにして作製した発光素子はたとえば、図10に示すようにリードフレーム上に従来どおりの方法でマウントできるため、製造歩留まりが良い。また、従来の半透明電極を用いた発光素子に比べて光取り出し効率が向上し、光出力が2倍程度になった。
1,20,121 基板、2 第一導伝型半導体層、3,24 発光層、4 第二導伝型半導体層、5 第二電極、6 第一電極、21 バッファ層、22 GaN層、23 n型GaN層、25 p型クラッド層、26 p型コンタクト層、27 第一電極層、28 第二電極層、29 ボンディング電極層、30,32 n型電極、31 高反射層、40 GaN基板、101 サファイア基板、102 バッファ層、103,104 n+層、105 発光層、106 p+層、107,108 コンタクト層、109 Ti層、110,111,114 Ni層、113,115 Au層、122 配線パターン、123 チップ、124 反射層、125 バンプ、126 アンダーフィル樹脂、201,202 電極。

Claims (20)

  1. 基板上に、第一導伝型半導体層、発光層および第二導伝型半導体層が、この順番で形成され、さらに、少なくとも前記第二導伝型半導体層上に第二電極が形成されている窒化物半導体発光素子であって、
    第二電極は、主とする発光波長に対して高反射率を有し、
    主とする光取り出し面は前記窒化物半導体発光素子の側面であることを特徴とする、窒化物半導体発光素子。
  2. 第二電極の反射率は、主とする発光波長に対して70%以上の反射率を有することを特徴とする、請求項1に記載の窒化物半導体発光素子。
  3. 第二電極は、第二導伝型半導体層表面の60%以上を覆っていることを特徴とする、請求項1または2に記載の窒化物半導体発光素子。
  4. 前記基板は、主たる発光波長に対して透過性であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の窒化物半導体発光素子。
  5. 前記基板において、前記第一導伝型半導体層を形成した面と対向する面は、前記基板の第一導伝型半導体形成面に対して平行でない面を含むか、または凹凸形状を有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の窒化物半導体発光素子。
  6. 主たる発光波長に対して高反射率の物質が、前記基板の第一導伝型半導体形成面と対向する面を覆うように形成されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の窒化物半導体発光素子。
  7. 前記基板は、サファイア基板、GaN基板またはSiC基板のいずれかであることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の窒化物半導体発光素子。
  8. 前記第二電極は、p型電極であり、該p型電極はAgを含むことを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の窒化物半導体発光素子。
  9. 前記第一導伝型半導体層上または基板裏面には前記第一電極が形成されており、該第一電極はn型電極であり、該n型電極は、Alを含むことを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の窒化物半導体発光素子。
  10. 前記第一導伝型半導体は、n型半導体であり、前記第二導伝型半導体は、p型半導体であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の窒化物半導体発光素子。
  11. 前記第一電極は、窒化物半導体発光素子において上面方向からみて実質的に中心に形成されていることを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の窒化物半導体発光素子。
  12. 前記基板の第一導伝型半導体形成面と対向する面において、円錐形状の穴が形成されていることを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の窒化物半導体発光素子。
  13. 前記円錐形状の穴は、前記基板面の中心に形成されていることを特徴とする、請求項12に記載の窒化物半導体発光素子。
  14. 窒化物半導体発光素子の上面において、前記第一電極および/または前記第二電極が形成されずに前記第一導伝型半導体層および/または前記第二導伝型半導体層が露出している部分、および電極上の一部に、主たる発光波長に対して高反射率である膜が形成されていることを特徴とする、請求項1〜13のいずれかに記載の窒化物半導体発光素子。
  15. 前記高反射率の物質は、AgまたはAlを含むことを特徴とする請求項6に記載の窒化物半導体発光素子。
  16. 前記高反射率の物質は、誘電体を含む多層膜であることを特徴とする、請求項14に記載の窒化物半導体発光素子。
  17. 前記高反射率の物質は、主とする発光波長に対して70%以上の反射率を有することを特徴とする、請求項14または16に記載の窒化物半導体発光素子。
  18. 前記第二電極はAgを含み、該電極の厚さは10nm以上であることを特徴とする、請求項1〜17のいずれかに記載の窒化物半導体発光素子。
  19. 基板上に、第一導電型半導体層を形成する工程と、
    該第一導伝型半導体層上に発光層を形成する工程と、
    該発光層上に第二導伝型半導体層を形成する工程と、
    該第二導伝型半導体層上に第二電極を形成する工程と、
    前記第二電極、前記第二導伝型半導体層、前記発光層および前記第一導伝型半導体層の一部にエッチング処理を施し、当該処理を施した部分に第一電極を形成する工程と、を含む窒化物半導体発光素子の製造方法。
  20. 前記第二伝導体半導体層上に第二電極を形成する工程は、Pd、PtおよびNiのうちいずれか1つまたは2つ以上の金属を積層形成して、さらに該積層形成した金属の上にAgを10nm以上の膜厚で形成し、その後、400℃以上の温度で熱処理する工程を包含する、請求項19に記載の窒化物半導体発光素子の製造方法。
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