JP2011060427A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】ターミナルランスやハウジングランスを設けることなく十分な端子の保持力を確保して小型化を図ることができるコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタ1は、端子5が収容されたインナハウジング4と、アウタハウジング3と、アウタハウジング3から引き出されたシールドケーブル2を互いの間に挟持するとともにアウタハウジング3に取り付けられる一対のホルダ6と、モールド部7と、を有している。一対のホルダ6には、アウタハウジング3の外周面から突出した突出部30dを内側に位置付ける突出部収容部67が設けられている。モールド部7は、一対のホルダ6の外表面全面と、一対のホルダ6に隣接するアウタハウジング3の外表面と、一対のホルダ6に隣接するシールドケーブル2の全周と、に塗布された未硬化状態のホットメルト樹脂が硬化されて形成されている。
【選択図】図30

Description

本発明は、電子機器同士の接続等に用いられるコネクタに関するものである。
自動車には種々の電子機器が搭載されている。これら電子機器同士を接続する際には従来よりワイヤハーネスが用いられてきた。ワイヤハーネスとは電線と電線の端末に取り付けられたコネクタとで構成されるものである。そして、このワイヤハーネスのコネクタが電子機器のケースなどに固定されたコネクタに接続されることで電子機器同士が接続される。
図32は、従来のコネクタを示す断面図である。図32に示すように、コネクタ201は、電線220の端末に接続された端子205と、端子205が収容されたハウジング204と、を有している。また、電線220は、芯線220aが絶縁被覆220bで被覆された被覆電線である。また、コネクタ201においては、端子205をハウジング204に固定するために、端子205にハウジング204に係止するターミナルランス250が設けられている(特許文献1を参照。)。
また、そのほか、端子をハウジングに固定するために、ハウジングに端子に係止するハウジングランスが設けられたコネクタがある(特許文献2を参照。)。さらに、小型の端子が用いられるコネクタにおいては、前記ターミナルランス及び前記ハウジングランスとは別に設けられたリテーナ等の別部材を用いて二重係止を行い、端子がハウジングから抜けることを防止している。
図33は、従来の他のコネクタを示す断面図である。図33に示すように、コネクタ401は、シールドケーブル402を構成する各電線の端末に接続された端子405と、端子405が収容されたインナハウジング404と、このインナハウジング404が収容されたアウタハウジング403と、を有している。また、コネクタ401においては、シールドケーブル402がアウタハウジング403から抜けて端子405がインナハウジング404から脱落することを防止するために、シールドケーブル402の端末とアウタハウジング403とをホットメルト樹脂で固めたモールド部407が形成されている。またこのモールド部407は、アウタハウジング403の内部にも形成されており、アウタハウジング403とインナハウジング404との固定も行っている。また、図33中の符号301は相手側コネクタである。
特開平10−247543号公報 特開平11−8008号公報
しかしながら、ターミナルランスやハウジングランス、リテーナ等によって端子を保持する従来のコネクタにおいては、以下に示す問題があった。即ち、前述したターミナルランスやハウジングランスは、バネ性を持たせるためにある程度の長さが必要であり、このことがコネクタ小型化を阻む要因となっているという問題があった。また、ターミナルランスは、端子の長手方向に沿ってハウジング内に挿入される際に当該ハウジングの内面を摺動することでバネ性が弱まる方向に永久変形してしまうことを防止するために、ある程度の大きさが必要であり、このことがコネクタ小型化を阻む要因となっているという問題があった。また、前述したリテーナ等の別部材を用いて二重係止を行うことで端子の保持力を高めることはできるものの、リテーナ等の別部材を設けることがコネクタ小型化を阻む要因となっているという問題があった。
また、モールド部407を形成することによりシールドケーブル402がアウタハウジング403から抜けて端子405がインナハウジング404から脱落することを防止する従来のコネクタ401においては、以下に示す問題があった。即ち、前述したモールド部407は、シールドケーブル402の端末とアウタハウジング403とを堅固に固定するためにある程度の長さ、即ち接着面積、が必要であり、このことがコネクタ小型化を阻む要因となっているという問題があった。
そこで、本発明は、上記のような問題点に着目し、ターミナルランスやハウジングランスを設けることなく十分な端子の保持力を確保して小型化を図ることができるコネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載された発明は、電線の端末に接続された端子が収容されたインナハウジングが前記電線の長手方向に沿ってアウタハウジング内に挿入されて組み立てられるコネクタにおいて、前記アウタハウジングから引き出された前記電線を当該電線の長手方向と交差する方向に互いの間に挟持するとともに前記アウタハウジングに取り付けられる一対のホルダを有し、前記一対のホルダには、前記アウタハウジングの外周面から前記電線の長手方向と交差する方向に突出した突出部を内側に位置付ける突出部収容部が設けられ、そして、前記一対のホルダの外表面全面と当該一対のホルダに隣接する前記アウタハウジング及び前記電線の外表面とに塗布された未硬化状態の合成樹脂材料が硬化されて形成されたモールド部を有していることを特徴とするコネクタである。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記突出部収容部が、前記アウタハウジングの外周面から前記電線の長手方向と交差する方向に突出しており、前記アウタハウジングには、前記外周面から立設し、前記突出部収容部と前記電線の長手方向に沿って相対する立設壁が設けられており、そして、前記モールド部が前記突出部収容部と前記立設壁との間の隙間を埋める格好で形成されていることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、請求項1または請求項2に記載された発明において、前記インナハウジングの前記端子が収容される前記端子収容室には、前記電線の長手方向と交差する方向に開口した端子挿入用の開口部が設けられ、前記端子と前記端子収容室の内面とには、互いに係止する凸部と凹部が設けられており、そして、前記端子が前記開口部から前記電線の長手方向と交差する方向に前記端子収容室内に挿入されて、前記凸部と前記凹部が互いに係止されて組み立てられることを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明は、請求項3に記載された発明において、前記端子収容室の前記開口部の幅方向の寸法が前記端子の幅方向の寸法よりも小さく形成されており、そして、前記端子が前記開口部を押し広げる格好で前記端子収容室内に挿入されて組み立てられることを特徴とするものである。
請求項1に記載された発明によれば、前記アウタハウジングから引き出された前記電線を当該電線の長手方向と交差する方向に互いの間に挟持するとともに前記アウタハウジングに取り付けられる一対のホルダを有し、前記一対のホルダには、前記アウタハウジングの外周面から前記電線の長手方向と交差する方向に突出した突出部を内側に位置付ける突出部収容部が設けられ、そして、前記一対のホルダの外表面全面と当該一対のホルダに隣接する前記アウタハウジング及び前記電線の外表面とに塗布された未硬化状態の合成樹脂材料が硬化されて形成されたモールド部を有しているので、一対のホルダによって電線を固定することで端子をインナハウジング内に保持することができる。また、突出部収容部によって一対のホルダが電線の長手方向に抜けてアウタハウジングから外れることを防止できる。そして、モールド部によってさらに確実に電線を固定することができ、また、本コネクタの防水性を向上させることができる。このようにモールド部は、一対のホルダによる電線の固定を補強するものであり、大きい接着面積を必要としないので、コネクタを大型化させることがない。よって、ターミナルランスやハウジングランスを設けることなく十分な端子の保持力を確保して小型化を図ることができるコネクタを提供することができる。
請求項2に記載された発明によれば、前記突出部収容部が、前記アウタハウジングの外周面から前記電線の長手方向と交差する方向に突出しており、前記アウタハウジングには、前記外周面から立設し、前記突出部収容部と前記電線の長手方向に沿って相対する立設壁が設けられており、そして、前記モールド部が前記突出部収容部と前記立設壁との間の隙間を埋める格好で形成されているので、モールド部とアウタハウジングの一対のホルダとの接着強度を向上させることができる。
請求項3に記載された発明によれば、前記インナハウジングの前記端子が収容される前記端子収容室には、前記電線の長手方向と交差する方向に開口した端子挿入用の開口部が設けられ、前記端子と前記端子収容室の内面とには、互いに係止する凸部と凹部が設けられており、そして、前記端子が前記開口部から前記電線の長手方向と交差する方向に前記端子収容室内に挿入されて、前記凸部と前記凹部が互いに係止されて組み立てられるので、端子に設けられた凸部または凹部を変形させることなくこの端子を端子収容室内に挿入することができ、これら凸部及び凹部によって端子の位置決め及び当該端子の抜け止めを行うことができる。さらに、アウタハウジングが端子収容室の開口部を覆うことによって端子が端子収容室の開口部から端子収容室外に脱落することを防止できるとともに、端子のがたつきを少なくすることができる。
請求項4に記載された発明によれば、前記端子収容室の前記開口部の幅方向の寸法が前記端子の幅方向の寸法よりも小さく形成されており、そして、前記端子が前記開口部を押し広げる格好で前記端子収容室内に挿入されて組み立てられるので、簡便な構造により、端子が端子収容室内に挿入された後にこの端子が端子収容室の開口部から端子収容室外に脱落することを防止できる。
本発明の一実施の形態に係るコネクタを示す斜視図である。 図1に示されたコネクタのアウタハウジングの斜視図である。 図2に示されたアウタハウジングの平面図である。 図1に示されたコネクタが取り付けられるシールドケーブルの斜視図である。 図1に示されたコネクタのインナハウジングの斜視図である。 図5中のA−A線に沿った断面図である。 図1に示されたコネクタの端子の斜視図である。 図7に示された端子の平面図である。 図5に示されたインナハウジングと端子との寸法関係を説明する説明図である。 図9に示された端子がインナハウジングに収容された状態を示す平面図である。 図1に示されたコネクタのホルダを示す斜視図である。 図11に示されたホルダを別の角度から見た斜視図である。 図11中のB−B線に沿った断面図である。 図1中のC−C線に沿った断面図である。 図1に示されたコネクタの組み立て方法を説明する説明図であり、シールドケーブルのシース及び金属箔が皮剥きされた状態を示す図である。 図1に示されたコネクタの組み立て方法を説明する説明図であり、図15に示されたシールドケーブルのドレイン線に熱収縮チューブが被せられた状態を示す図である。 図1に示されたコネクタの組み立て方法を説明する説明図であり、図16に示された被覆電線及びドレイン線に端子が取り付けられた状態を示す図である。 図1に示されたコネクタの組み立て方法を説明する説明図であり、図17に示された端子がインナハウジングの端子収容室内に挿入される様子を説明する図である。 図18に示された端子及びインナハウジングの断面図である。 図1に示されたコネクタの組み立て方法を説明する説明図であり、図18に示された端子がインナハウジングの端子収容室内に挿入された状態を示す図である。 図20に示された端子及びインナハウジングの断面図である。 図1に示されたコネクタの組み立て方法を説明する説明図であり、図20に示されたインナハウジングがアウタハウジング内に挿入される様子を説明する図である。 図1に示されたコネクタの組み立て方法を説明する説明図であり、図22に示されたインナハウジングがアウタハウジング内に収容された状態を示す図である。 図1に示されたコネクタの組み立て方法を説明する説明図であり、図23に示された被覆電線及びドレイン線がアウタハウジング内に押し込まれた状態を示す図である。 図1に示されたコネクタの組み立て方法を説明する説明図であり、図24に示されたアウタハウジング及びシールドケーブルに一対のホルダが取り付けられる様子を説明する図である。 図1に示されたコネクタの組み立て方法を説明する説明図であり、図25に示されたアウタハウジング及びシールドケーブルに一対のホルダが取り付けられた状態を示す図である。 図26に示されたアウタハウジング、インナハウジング、端子、シールドケーブル、一対のホルダの断面図である。 図1に示されたコネクタの組み立て方法を説明する説明図であり、図27に示された一対のホルダ及び当該一対のホルダの近傍が合成樹脂材料によりモールドされ、さらに、アウタハウジングにパッキンが取り付けられる様子を説明する図である。 図1に示されたコネクタの組み立て方法を説明する説明図であり、図28に示されたアウタハウジングにパッキンが取り付けられて組み立てられたコネクタを示す図である。 図29に示されたコネクタの断面図である。 図1に示されたコネクタと従来のコネクタとの寸法差を説明する説明図である。 従来のコネクタを示す断面図である。 従来の他のコネクタを示す断面図である。
以下、本発明の一実施の形態に係るコネクタを図1ないし図31を参照しながら説明する。
本発明のコネクタ1は、図1に示すように、シールドケーブル2の端末に取り付けられる。シールドケーブル2は、図4に示すように、「電線」としての複数本の被覆電線20及びドレイン線21と、これら被覆電線20及びドレイン線21を包み込んだ金属箔22と、この金属箔22の外周を覆った絶縁性のシース23と、を有している。また、被覆電線20は、芯線20aが絶縁被覆20bで被覆されたものである。また、金属箔22は、ノイズ等の電磁波を遮断して被覆電線20及びドレイン線21を電磁シールドするものである。
前記コネクタ1は、被覆電線20の芯線20a及びドレイン線21が接続される図7及び図8に示す端子5と、この端子5が収容される端子収容室40が設けられた図5及び図6に示すインナハウジング4と、このインナハウジング4が収容される図2及び図3に示すアウタハウジング3と、パッキン8と、端子収容室40及びアウタハウジング3から引き出された被覆電線20及びドレイン線21、即ちシールドケーブル2、を互いの間に挟持するとともにアウタハウジング3に取り付けられる図11ないし図13に示す一対のホルダ6と、一対のホルダ6及びこれら一対のホルダ6の近傍に形成されたモールド部7と、を有している。
前記端子5は、金属板にプレス加工等が施されて得られるものであり、図7及び図8に示すように、相手側コネクタの端子と電気接続される電気接続部50と、被覆電線20の芯線20a及びドレイン線21と接続される電線接続部51と、を一体に有している。また、電気接続部50は、相手側コネクタの棒状の端子が挿入される円筒状に形成されている。また、電線接続部51は、電気接続部50に連なり、芯線20a及びドレイン線21を表面上に位置付ける底板52と、この底板52の幅方向の両端部それぞれから立設し、芯線20a及びドレイン線21に圧着される一対の圧着片53と、を有している。また、一対の圧着片53の内面には、芯線20a及びドレイン線21の抜けを防止して接続信頼性を高めるためのリブ53aが設けられている。また、電気接続部50の底板52と隣り合う底部には、電気接続部50の外側に向かって凸に形成された凸部54が設けられている。この凸部54は、電気接続部50の一部が切り起こされて形成されている。また、一対の圧着片53が芯線20a及びドレイン線21に圧着された端子5は、全体として円筒形状をなしている。
また、図1、図7及び図8などに示す矢印Zは電気接続部50及び電線接続部51の並び方向及び端子5の長手方向、そしてこの端子5と接続されたシールドケーブル2の長手方向を示している。また、矢印Xは、矢印Zと直交する方向であり、端子5の幅方向を示している。また、矢印Yは、矢印Z及び矢印Xと直交する方向であり、端子5の高さ方向を示している。
前記インナハウジング4は、図5及び図6に示すように、絶縁性の合成樹脂によりブロック状に形成され、上記端子5が収容される複数の端子収容室40が設けられている。この端子収容室40は、端子5の長手方向と交差する方向、即ち矢印Y方向、に開口した端子挿入用の開口部42と、端子5の長手方向、即ち矢印Z方向、の一方向に開口した相手側コネクタの端子が挿入される開口部と、前記一方向と逆方向に開口した被覆電線20及びドレイン線21が引き出される開口部と、の3方向に開口した溝状に形成されている。また、端子収容室40の内面41は、円筒状に形成された端子5の外表面に沿う曲面形状に形成されている。さらに、各端子収容室40の内面41の底部、即ち開口部42と対向する底部、には、内面41から凹に形成され、端子5の凸部54と係止する凹部43が設けられている。また、本実施形態では、インナハウジング4に端子収容室40が矢印X方向に沿って3つ設けられ、かつ、矢印Y方向に沿って2段設けられている。
また、端子収容室40は、図9及び図10に示すように、端子挿入用の開口部42の幅方向の寸法Nが、端子5の幅方向の寸法Mよりも小さく形成されている。また、「端子5の幅方向の寸法M」は、電気接続部50の矢印Y方向の中央部の矢印X方向に沿った寸法である。また、端子収容室40の最も幅が大きい部分は、端子収容室40の矢印Y方向の中央部であり、この部分の矢印X方向に沿った寸法は、端子5の幅方向の寸法Mよりもわずかに大きく形成されている。したがって、端子5は、端子挿入用の開口部42を押し広げる格好で矢印Y方向に端子収容室40内に挿入される。また、端子5が端子収容室40内に収容されることで端子5の凸部54が端子収容室40の凹部43に係止して、端子5が位置決めされる。また端子5が前述した相手側コネクタの端子が挿入される開口部、及び、被覆電線20及びドレイン線21が引き出される開口部から抜けることが防止される。即ち、端子5の長手方向に沿った抜け止めが行われる。
このように、本発明では、端子5が円筒状に形成され、端子収容室40の端子挿入用の開口部42の幅方向の寸法Nが、端子5の幅方向の寸法Mよりも小さく形成されているので、簡便な構造により、端子5が端子収容室40内に挿入された後にこの端子5が端子収容室40の開口部42から端子収容室40外に脱落することを防止できる。また、端子5に設けられた凸部54を変形させることなくこの端子5を端子収容室40内に挿入することができ、これら凸部54及び端子収容室40の凹部43によって端子5の位置決め及び端子5の長手方向に沿った抜け止めを行うことができる。さらに、図27などに示すように、アウタハウジング3が端子収容室40の開口部42を覆うことによって端子5が端子収容室40の開口部42から端子収容室40外に脱落することを防止できるとともに、端子5のがたつきを少なくすることができる。よって、ターミナルランスやハウジングランスを設けることなく十分な端子5の保持力を確保して小型化を図ることができるコネクタ1とすることができる。
前記アウタハウジング3は、絶縁性の合成樹脂により構成されており、図2及び図3、図14に示すように、インナハウジング4が収容されるアウタハウジング本体30と、このアウタハウジング本体30の外側に設けられたフード部31と、を一体に有している。
前記アウタハウジング本体30は、図14に示すように、コネクタ1の前面、即ち相手側コネクタ側に位置する板状の前板30aと、この前板30aの外縁から矢印Z方向に筒状に延びた筒部30cと、この筒部30cの前板30aから離れた端部から矢印X,Y方向に鍔状即ち環状に突出した突出部30dと、前板30aに設けられた端子収容室40に連通する穴30bと、を有している。この穴30bは、相手側コネクタの端子を端子収容室40内に通す穴である。また、筒部30cは、上述したように端子収容室40の開口部42を覆うことによって端子5が端子収容室40の開口部42から端子収容室40外に脱落することを防止するとともに、端子5のがたつきを少なくする。また、突出部30dには、後述する一対のホルダ6が取り付けられる。
前記フード部31は、図14に示すように、筒部30cから矢印X,Y方向に鍔状即ち環状に立設した立設壁31aと、この立設壁31aの外縁から前板30a側に筒状に延びた外側筒部31bと、を有している。また、立設壁31aは、突出部30dと矢印Z方向に沿って相対する位置に配置されている。また、外側筒部31bは、筒部30cとの間に相手側コネクタのハウジングを位置付ける。
また、前記インナハウジング4は、突出部30d側の開口部から矢印Z方向に沿ってアウタハウジング本体30内に挿入される。また、端子収容室40内に収容された端子5と接続された被覆電線20及びドレイン線21は、端子収容室40及びアウタハウジング本体30から矢印Z方向に沿って引き出される。
前記パッキン8は、弾性変形自在なゴム等により環状に形成されており、筒部30cの外周面に取り付けられる。このパッキン8は、筒部30cの外周面と相手側コネクタのハウジングの内周面との間を水密に保ち、筒部30c内及び相手側コネクタのハウジング内を防水する。
前記一対のホルダ6は、合成樹脂で構成されており、互いに同形状に形成されている。各ホルダ6は、図11ないし図14に示すように、突出部30dの外周面に当接する外周面当接部60と、この外周面当接部60に連なり、突出部30dの前板30a側の面に当接する第2当接部61と、外周面当接部60に連なり、突出部30dの前板30aから離れた面に当接するとともにインナハウジング4の端面に当接する第3当接部62と、この第3当接部62に連なり、シールドケーブル2の外表面、即ちシース23、に当接する第4当接部63と、この第4当接部63の内面からリブ状に突出し、シース23に食い込んでシールドケーブル2の抜けを防止する「突起」としての抜け止めリブ64と、外周面当接部60の一端部に設けられたロック66(図12を参照。)と、外周面当接部60の他端部に設けられ、他方のホルダ6に設けられたロック66に係止するロックビーク65と、を一体に有している。また、抜け止めリブ64は、矢印Z方向に互いに間隔をあけて3つ設けられている。また、前述した外周面当接部60と第2当接部61と第3当接部62とを、本発明では「突出部収容部」と呼び、符号67を付す。突出部収容部67は、突出部30dを内側に位置付ける。
これら一対のホルダ6は、矢印Y方向に沿って互いに近付けられることで各ロックビーク65が各ロック66に係止して互いに固定される。そして、一対のホルダ6は、矢印Y方向に一対の第4当接部63間にシールドケーブル2のシース23を挟持するとともに、突出部収容部67の内側に突出部30dを位置付けてアウタハウジング3に取り付けられる。また、一対の第3当接部62は、インナハウジング4の端面に当接することでインナハウジング4が筒部30cから抜けることを防止する。
このように、本発明では、矢印Y方向に互いの間にシールドケーブル2を挟持するとともにアウタハウジング3に取り付けられる一対のホルダ6を有しているので、これら一対のホルダ6によってシールドケーブル2を固定することで端子5が端子収容室40外に脱落することを防止できる。また、インナハウジング4が筒部30cから抜けることを防止できる。よって、ターミナルランスやハウジングランスを設けることなく十分な端子5の保持力を確保して小型化を図ることができるコネクタ1とすることができる。
また、本発明では、一対のホルダ6が、アウタハウジング3の外周面、即ち、筒部30cから矢印Z方向と交差する方向に突出した突出部30dを内側に位置付ける「突出部収容部67」を有しているので、これら一対のホルダ6が矢印Z方向に抜けてアウタハウジング3から外れることを防止できる。
前記モールド部7は、「合成樹脂材料」としてのホットメルト樹脂により形成されている。また、モールド部7は、図示しない金型内にコネクタ1及びシールドケーブル2の端末が挿入され、前記金型内に溶融状態のホットメルト樹脂が流し込まれ、このホットメルト樹脂が硬化されることで形成されている。このモールド部7は、図1、図14などに示すように、一対のホルダ6の外表面全面と、一対のホルダ6に隣接するアウタハウジング3の外表面と、一対のホルダ6に隣接するシース23の全周と、を覆っている。また、モールド部7は、突出部収容部67と立設壁31aとの間の隙間を埋める格好で形成されている。そして、このモールド部7によって、アウタハウジング3と一対のホルダ6とシールドケーブル2とが固定されている。
このように、本発明では、一対のホルダ6及び一対のホルダ6の近傍がモールド部7によりモールドされてアウタハウジング3と一対のホルダ6とシールドケーブル2とが固定されているので、確実にシールドケーブル2を固定することができ、端子5が端子収容室40外に脱落することを確実に防止できる。また、このようなモールド部7は、一対のホルダ6によるシールドケーブル2の固定を補強するものであり、従来のコネクタ(図33を参照。)のように大きい接着面積を必要としないので、コネクタ1を大型化させることがない。さらに、モールド部7によって筒部30cと一対のホルダ6の間、及び、一対のホルダ6とシールドケーブル2の間から水等の液体が筒部30c内に浸入することを防止でき、端子収容室40の防水性を向上させることができる。
また、本発明は、図14に示すように、一対のホルダ6の各第3当接部62をインナハウジング4の端面に当接させることでインナハウジング4が筒部30cから抜けることを防止する構成であり、従来のコネクタとは異なってモールド部7がアウタハウジング3の内部には形成されていないので、即ち、本発明のモールド部7は、アウタハウジング3とインナハウジング4の間の入り組んだ隙間には形成されていないので、薄肉になってしまう部分がなく、アウタハウジング3と一対のホルダ6とシールドケーブル2とを堅固に固定することができる。
また、本発明では、モールド部7が突出部収容部67と立設壁31aとの間の隙間を埋める格好で形成されているので、即ち、モールド部7が突出部収容部67と立設壁31aとの間の隙間に巻き込まれる格好で形成されているので、このモールド部7の、アウタハウジング3と一対のホルダ6との接着強度を向上させることができる。
また、本発明では、ホルダ6に設けられた3つの抜け止めリブ64がシールドケーブル2のシース23に食い込んでいることにより、シールドケーブル2を確実に固定することができる上に、モールド部7を形成する際に溶融状態のホットメルト樹脂が一対のホルダ6とシールドケーブル2の間に流入することを防止できる。
また、本発明では、ホットメルト樹脂を用いてモールド部7を形成しているので、上述したモールド部7の形成作業、即ちモールディング作業、を容易に行うことができる。
次に、コネクタ1の組み立て方法について、図15ないし図30を参照しながら説明する。
まず、シールドケーブル2、端子5、インナハウジング4、アウタハウジング3、パッキン8、一対のホルダ6、をそれぞれ別々に製造しておく。
そして、図15に示すように、シールドケーブル2の端末におけるシース23及び金属箔22を所定量皮剥きして被覆電線20及びドレイン線21を露出させる。続いて、図16に示すように、ドレイン線21の露出部分に熱収縮チューブ24を被せる。その後、被覆電線20の先端部における絶縁被覆20bを所定量皮剥きして芯線20aを露出させる。同様に、ドレイン線21の先端部における熱収縮チューブ24を所定量皮剥きしてドレイン線21の導体部分を露出させる。そして、図17に示すように、露出された芯線20a及びドレイン線21の導体部分に端子5を圧着する。
そして、図18ないし図21に示すように、被覆電線20及びドレイン線21に接続された端子5を、端子挿入用の開口部42を押し広げる格好で矢印Y方向に端子収容室40内に挿入し、端子5の凸部54を端子収容室40の凹部43に係止させる。
そして、図22及び図23に示すように、インナハウジング4を突出部30d側の開口部から矢印Z方向に沿ってアウタハウジング本体30内に挿入する。続いて、図24に示すように、金属箔22及びシース23をアウタハウジング本体30内に押し込む。
そして、図25ないし図27に示すように、一対のホルダ6を、互いの間に突出部30d及びシールドケーブル2を挟むように矢印Y方向に沿って互いに近付け、各ロックビーク65を各ロック66に係止させて互いに固定するとともに、アウタハウジング3に取り付ける。このようにして一対のホルダ6にシールドケーブル2を挟持させる。
そして、図26に示す状態の、一対のホルダ6が取り付けられたコネクタ1及びシールドケーブル2の端末をモールド部形成用の金型内に挿入し、ホットメルト樹脂によって一対のホルダ6及び一対のホルダ6の近傍にモールド部7を形成する。
最後に、図28ないし図30に示すように、パッキン8を筒部30cの外周面に取り付けて、コネクタ1の組み立てが完了する。
また、図31に示すように、本発明のコネクタ1と従来のコネクタ201の寸法を比較すると、本発明のコネクタ1は、上述したように、ターミナルランスやハウジングランス、リテーナ等を設けることなく端子5をインナハウジング4に保持しているので、インナハウジング4及びアウタハウジング3そしてコネクタ1全体の矢印Z方向に沿った寸法を、従来のコネクタ201よりも大幅に小さくすることができる(図31中の寸法差lを参照。)。また、図31中の符号202は複数の電線220やシースで構成されるシールドケーブルであり、符号203はハウジング204(図32を参照。)を収容したアウタハウジングであり、符号206はシールドケーブル202を挟持したホルダである。また、符号301は相手側コネクタである。
また、本発明のコネクタ1と図33に示す従来のコネクタ401の寸法を比較すると、本発明のコネクタ1は、上述したように、モールド部7が一対のホルダ6によるシールドケーブル2の固定を補強するものであることから、このモールド部7の矢印Z方向に沿った寸法を従来のコネクタ401よりも大幅に小さくすることができ、そのために、コネクタ1全体の矢印Z方向に沿った寸法を、従来のコネクタ401よりも大幅に小さくすることができる。
また、上述した実施形態では、端子5に凸部54が設けられ、端子収容室40に凹部43が設けられた構成であったが、本発明では、端子に凹部が設けられ、端子収容室に凸部が設けられた構成であっても良い。
また、上述した実施形態では、モールド部7がホットメルト樹脂で形成されている構成であったが、本発明では、ホットメルト樹脂以外の合成樹脂材料、例えば、熱硬化性樹脂材料などを用いてモールド部を形成しても良い。
また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 コネクタ
3 アウタハウジング
4 インナハウジング
5 端子
6 ホルダ
7 モールド部
20 被覆電線(電線)
21 ドレイン線(電線)
30d 突出部
31a 立設壁
40 端子収容室
41 内面
42 開口部
43 凹部
54 凸部
67 突出部収容部

Claims (4)

  1. 電線の端末に接続された端子が収容されたインナハウジングが前記電線の長手方向に沿ってアウタハウジング内に挿入されて組み立てられるコネクタにおいて、
    前記アウタハウジングから引き出された前記電線を当該電線の長手方向と交差する方向に互いの間に挟持するとともに前記アウタハウジングに取り付けられる一対のホルダを有し、
    前記一対のホルダには、前記アウタハウジングの外周面から前記電線の長手方向と交差する方向に突出した突出部を内側に位置付ける突出部収容部が設けられ、そして、
    前記一対のホルダの外表面全面と当該一対のホルダに隣接する前記アウタハウジング及び前記電線の外表面とに塗布された未硬化状態の合成樹脂材料が硬化されて形成されたモールド部を有している
    ことを特徴とするコネクタ。
  2. 前記突出部収容部が、前記アウタハウジングの外周面から前記電線の長手方向と交差する方向に突出しており、
    前記アウタハウジングには、前記外周面から立設し、前記突出部収容部と前記電線の長手方向に沿って相対する立設壁が設けられており、そして、
    前記モールド部が前記突出部収容部と前記立設壁との間の隙間を埋める格好で形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記インナハウジングの前記端子が収容される前記端子収容室には、前記電線の長手方向と交差する方向に開口した端子挿入用の開口部が設けられ、
    前記端子と前記端子収容室の内面とには、互いに係止する凸部と凹部が設けられており、そして、
    前記端子が前記開口部から前記電線の長手方向と交差する方向に前記端子収容室内に挿入されて、前記凸部と前記凹部が互いに係止されて組み立てられる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記端子収容室の前記開口部の幅方向の寸法が前記端子の幅方向の寸法よりも小さく形成されており、そして、前記端子が前記開口部を押し広げる格好で前記端子収容室内に挿入されて組み立てられることを特徴とする請求項3に記載のコネクタ。
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