JP2011059308A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トナー像形成ユニットにより多次色を含む所定のトナー像をテストパターンTPとして記録紙P上に形成させる制御部102と、定着前のテストパターンTPの色を検知するセンサ80aと、定着ユニットによる定着後のテストパターンTPの色を検知するセンサ80bと、センサ80a,80bの両検知結果に基づき、前記テストパターンTPにおける多次色を構成する一次色ごとの定着前後でのトナー変化量の分布を演算し、演算された、前記テストパターンTPにおける多次色を構成する一次色ごとの定着前後でのトナー変化量の分布に基づき、定着ユニットの劣化レベルを判定し、該判定結果に基づき異常であると判定された場合に、警告信号を出力する劣化判定手段104と、を備える。
【選択図】図4
Description
〔1〕 記録媒体上に複数色のトナーを重ね合わせた多次色のトナー像を形成するトナー像形成ユニット(レーザー光源ユニット20、感光体ユニット30Y,30C,30M,30K、中間転写ベルト41、転写ローラ51)と、該記録媒体上のトナー像を熱定着させる定着ユニット(定着ユニット60)と、を有する画像形成装置において、前記トナー像形成ユニットにより多次色を含む所定のトナー像をテストパターン(テストパターンTP)として記録媒体(記録紙P)上に形成させる制御手段(テストパターン発生手段101、制御部102)と、定着前の記録媒体上の前記テストパターンの色を検知する第1検知手段(センサ80a)と、前記定着ユニットによる定着後の記録媒体上の前記テストパターンの色を検知する第2検知手段(センサ80b)と、前記第1検知手段と前記第2検知手段の両検知結果に基づき、前記テストパターンにおける多次色を構成する一次色ごとの定着前後でのトナー変化量の分布を演算する演算手段(劣化判定手段104、ステップS201,S202)と、前記演算手段により演算された、前記テストパターンにおける多次色を構成する一次色ごとの定着前後でのトナー変化量の分布に基づき、定着ユニットの劣化レベルを判定する判定手段(劣化判定手段104、ステップS203)と、前記判定手段の判定結果に基づき異常であると判定された場合に、警告信号を出力する警告信号出力手段(劣化判定手段104、ステップS204)と、を備えることを特徴とする画像形成装置(図1,図4,図6)。
〔2〕 前記〔1〕に記載の画像形成装置において、前記第1検知手段及び第2検知手段が同一の受光センサを共有し、光路を選択的に切り替えることで定着前及び定着後のテストパターンの色を検知することを特徴とする画像形成装置(図8〜図10)。
〔3〕 前記〔1〕に記載の画像形成装置において、前記警告信号出力手段は、警告信号を装置本体に設けられた表示部(表示部105)、又は通信媒体を介して遠隔地にあるシステム(遠隔システム107)に出力することを特徴とする画像形成装置。
〔4〕 前記〔1〕に記載の画像形成装置において、トナー像形成ユニットの制御パラメータを変化させた多次色を含む所定のトナー像を補正用テストパターンとして記録媒体上に形成し、前記第1検知手段による該補正用テストパターンの検知結果に基づき、一次色ごとのトナー付着量が目標値となるように前記制御パラメータを補正する定着前画像補正手段(定着前画像補正手段108)を備えることを特徴とする画像形成装置(図11)。
請求項2の画像形成装置によれば、定着前後のテストパターンの検知を同一の受光センサで行うため、画像形成装置の部品コストを低減することができる。
請求項3の画像形成装置によれば、定着ユニットの劣化レベルの判定結果を装置本体に設けられた表示部に出力しユーザーに知らせるとともに、通信媒体を介して遠隔地にあるシステムに出力することでサービスマンが迅速に対応することができ、画像品質の悪化や装置の故障を未然に防ぐことができる。
請求項4の画像形成装置によれば、定着前の補正用テストパターンの検知結果に基づき画像形成に関わる制御パラメータを制御し、定着前の画像を補正することにより、定着ユニットの劣化レベルの判定に用いるテストパターン画像が装置の状態によらず一定になるため、正確な劣化レベルの判定が可能となる。
以上の画像形成装置により定着装置の劣化レベルを正確に判定し、画像品質の悪化を未然に防ぐとともに、装置のダウンタイムを低減させた画像形成装置を提供することが可能である。
(実施形態1)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。実施形態1は本発明を画像形成装置であるフルカラーレーザービームプリンタに適用している。
図1は、本実施形態に係るプリンタの概略構成を示す図である。このプリンタは、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色のトナーを記録紙(記録媒体ともいう)上で重ね合わせて画像を形成する画像形成装置である。装置本体は給紙ユニット10、レーザー光学ユニット20、YCMK各色の感光体ユニット30Y、30C、30M、30K、中間転写ベルト41、転写ローラ51、定着ユニット60、排紙ローラ71、センサ部80a、80bを備えている。
センサ部80a、80bは、光源81と受光センサ82から構成され、光源81からの光が記録紙P上のテストパターンTPで反射され、受光センサ82で受光されるようになっている。なお、光源81には例えば白色LED、受光センサ82にはフォトダイオードチップ上に赤(R)、緑(G)、青(B)それぞれに対応するカラーフィルタが形成されたRGBカラーセンサを用いればよい。あるいは、光源81にRGB3色のLED、受光センサ82にカラーフィルタなしのセンサを用いてもよい。
センサ部80a、80bは、ライン型の光源83及び受光センサ84、レンズ85から構成され、光源83からの光が記録紙P上のテストパターンTPで反射され、レンズ85を通して受光センサ84で受光されるようになっている。なお、光源83には例えば蛍光灯や白色のラインLED、受光センサ84にはラインCCD(Charge Coupled Device)センサやCIS(Contact Image Sensor)センサなどを用いればよい。
プリンタの動作の形態は通常モードとメンテナンスモードの2種類を設定することが望ましい。通常モードは、ユーザーが入力した画像の出力を目的とする通常の動作形態であり、定着ユニットの劣化判定処理は実行しない。一方、メンテナンスモードは、定着ユニット60の劣化判定を目的とする動作形態であり、所定のテストパターンを出力し、定着ユニット60の劣化判定処理を実行する。また、メンテナンスモードはユーザーが図示しない操作部からメンテナンスモードを選択した場合、又は一定動作時間経過後や一定枚数出力後など予め設定された所定のタイミングで実行する。
図4は、図1のプリンタのメンテナンスモード時における制御ブロック図である。
テストパターン発生手段101では、予め記憶された定着ユニット60の劣化レベルを判定するためのテストパターン信号を発生させる。ここで、テストパターンは定着でのオフセットが発生しやすい多次色を含むパターンを用いる。多次色とはイエロー、シアン、マゼンタなどの一次色を重ね合わせで形成される二次色や三次色を指す。例えば、シアンとマゼンタの重ねで形成される二次色ブルーのパッチを配置したテストパターンを用いればよい。パッチはシアンとイエローの重ねで形成されるグリーンや、マゼンタとイエローで形成されるレッドなど他の多次色でも良い。以下の説明はこのブルーのパッチを配置したテストパターンの例で行う。
ステップ201では、センサ部80a、80bで検知した結果より、ブルーパッチを形成するシアンのトナー付着量(以下、C付着量と記す)とマゼンタのトナー付着量(以下、M付着量と記す)を定着前後でそれぞれ算出する。詳しくは、定着前のC付着量及びM付着量はセンサ部80aにより検知されたブルーパッチのRGB値、定着後のC付着量及びM付着量はセンサ部80bにより検知したブルーパッチのRGB値に基づき算出する。
ここでは閾値を劣化レベル3.0と設定している。累積通紙枚数が200K(200000)枚になったときに劣化レベルが閾値の3.0を超え異常と判定された。このときの定着後のブルーパッチの画像は、特に表面層のシアントナーがオフセットにより所々抜けており、初期の画像と比較して粒状性が悪化していた。またブルーパッチの色の変化も確認された。
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態は実施形態1とはセンサ部の構成が異なり、2つの光路を選択的に切り替えることで、定着前と定着後のテストパターンの色の検知を同一の受光センサにより行うことを特徴とする。
センサ部は光源91、92、固定式のミラー93、94、95、移動式のミラー96、レンズ97、ライン検知型の受光センサ98で構成される。用いる光源と受光センサの組み合わせは実施形態1と同じでよい。ここで、ミラー96は位置Aと位置Bの2つの位置を取ることが可能で、定着前後それぞれの検知タイミングでミラー96の位置が切り替わることで、2つの光路を切り替える。なお、センサ部の構成は同一の受光センサにより定着前後の画像を検知できる構成ならば図8に示す構成に限らない。
以下、本発明の第3の実施形態について説明する。
本実施形態の画像形成装置は、実施形態1又は実施形態2に記載の画像形成装置において、さらに定着前のテストパターンの検知結果に基づき画像形成に関わる制御パラメータを制御し、定着前の画像を補正する手段を備える。
テストパターン発生手段101では、予め記憶された定着前画像を補正するためのテストパターン(以下、補正用テストパターンと記す)信号を発生し、画像形成部103により記録紙上に補正用テストパターン画像を形成する。
図14は、本発明で用いる定着ユニットにおけるその他の構成例(1)を示す断面図である。定着ユニット60は、円筒形状の定着ローラ12と、加熱ローラ15と、該定着ローラ12及び加熱ローラ15に一定のテンションで架け渡された定着ベルト11と、該定着ベルト11に対して回転自在に圧接しニップ部を形成する加圧ローラ14と、を備える。また、定着ベルト11はヒータ15hにより加熱ローラ15を介して加熱されるようになっている。
図15は、本発明で用いる定着ユニットにおけるその他の構成例(2)を示す断面図である。この定着ユニット60では、上側に回転自在に配置された定着ローラ12Rと、定着ローラ12Rの下にローラ13R,14R,15Rに回動自在に一定のテンションで架け渡された加圧ベルト14aと、が当接して加圧ベルト14aの裏面にある加圧パッドであるバックアップ部材14bにより定着ニップ部N1を形成可能に配置されている。また、定着ローラ12Rはヒータ12hにより加熱され、加圧ベルト14aはヒータ14hにより加熱されるようになっている。
11 定着ベルト
12h,14h,15h ヒータ(加熱手段)
12,12R,61 定着ローラ
13R,14R,15R ローラ
14,62 加圧ローラ
14a 加圧ベルト
14b,14d バックアップ部材
14e 支持部材
20 レーザー光学ユニット
30Y,30C,30M,30K 感光体ユニット
31Y,31C,31M,31K 感光体ドラム
32Y,32C,32M,32K 帯電器
33Y,33C,33M,33K 現像器
41 中間転写ベルト
51 転写ローラ
60 定着ユニット
71 排紙ローラ
80a,80b センサ部
81,83,91,92 光源
82,84,98 受光センサ
85,97 レンズ
93,94,95 固定式ミラー
96 移動式ミラー
101 テストパターン発生手段
102 制御部
103 画像形成部
104 劣化判定手段
105 表示部
106 ネットワーク
107 遠隔システム
108 定着前画像補正手段
N1 ニップ部
P 記録紙
T トナー
TP テストパターン
Claims (4)
- 記録媒体上に複数色のトナーを重ね合わせた多次色のトナー像を形成するトナー像形成ユニットと、該記録媒体上のトナー像を熱定着させる定着ユニットと、を有する画像形成装置において、
前記トナー像形成ユニットにより多次色を含む所定のトナー像をテストパターンとして記録媒体上に形成させる制御手段と、
定着前の記録媒体上の前記テストパターンの色を検知する第1検知手段と、
前記定着ユニットによる定着後の記録媒体上の前記テストパターンの色を検知する第2検知手段と、
前記第1検知手段と前記第2検知手段の両検知結果に基づき、前記テストパターンにおける多次色を構成する一次色ごとの定着前後でのトナー変化量の分布を演算する演算手段と、
前記演算手段により演算された、前記テストパターンにおける多次色を構成する一次色ごとの定着前後でのトナー変化量の分布に基づき、定着ユニットの劣化レベルを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に基づき異常であると判定された場合に、警告信号を出力する警告信号出力手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
前記第1検知手段及び第2検知手段が同一の受光センサを共有し、光路を選択的に切り替えることで定着前及び定着後のテストパターンの色を検知することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
前記警告信号出力手段は、警告信号を装置本体に設けられた表示部、又は通信媒体を介して遠隔地にあるシステムに出力することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
トナー像形成ユニットの制御パラメータを変化させた多次色を含む所定のトナー像を補正用テストパターンとして記録媒体上に形成し、前記第1検知手段による該補正用テストパターンの検知結果に基づき、一次色ごとのトナー付着量が目標値となるように前記制御パラメータを補正する定着前画像補正手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
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