JP2011057177A - モータブラケット及び遠心送風機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車載用モータを収容する収容部4aと、該収容部4aの内壁面から突出すると共に上記車載用モータの周面に当接して上記車載用モータを支持する複数の凸部4bとを備えるモータブラケットであって、上記凸部4bは、上記車載用モータの回転軸方向において上記車載用モータの周面の一部のみに当接する。
【選択図】図2
Description
そして、特許文献1に示すように、各凸部は、車載用モータの回転軸方向に対して平行に延在されており、さらに収容部内において、車載用モータの回転軸方向の全域に亘って車載用モータの周面に当接している。
しかしながら、従来においては、車載用モータの駆動振動がモータブラケットに伝達され、さらにモータブラケットにおいて増幅されて騒音となる場合があった。
第1の発明は、車載用モータを収容する収容部と、該収容部の内壁面から突出すると共に上記車載用モータの周面に当接して上記車載用モータを支持する複数の凸部とを備えるモータブラケットであって、上記凸部が、上記車載用モータの回転軸方向において上記車載用モータの周面の一部のみに当接するという構成を採用する。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記凸部が、上記回転軸方向に離間して複数配置されているという構成を採用する。
第3の発明は、上記第2の発明において、上記回転軸方向に離間する複数の上記凸部が上記回転軸と平行に配列されているという構成を採用する。
第4の発明は、上記第1〜第3いずれかの発明において、上記凸部が上記車載用モータの周方向に3つ以上配置されているという構成を採用する。
第5の発明は、羽根車と、該羽根車を回転駆動する車載用モータと、該車載用モータを上記羽根車に結合するモータブラケットとを備える遠心送風機であって、上記モータブラケットとして、上記第1〜第4いずれかのモータブラケットを備えるという構成を採用する。
このため、車載用モータとモータブラケットとの接触面積が減少し、車載用モータからモータブラケットに駆動振動が伝達され難くなり、これによってモータブラケットの振動を抑制して騒音の発生を抑制することができる。
したがって、本発明によれば、車載用モータが発する駆動振動に起因して生じる騒音の低減を図り、車両の乗り心地を向上することが可能となる。
なお、以下の説明においては、本発明のモータブラケットを備える遠心送風機の一例として、車両用空気調和装置(HVAC:Heating Ventilation Air Conditioning)に搭載されるブロワユニットを挙げて説明する。
また、以下の図面においては、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
このブロワユニットUは、外気を取り込む、あるいは内気を循環させることによって空気流を発生させるものである。
そして、図1に示すように、ブロワユニットUは、ブロワケース1と、羽根車2と、モータ3(車載用モータ)と、モータブラケット4とを備えている。
このモータ3としては、例えば、4極のマグネットと、14スロットのコンミテータとを備えるDCモータを用いることができる。
なお、モータ3は、不図示の制御装置から供給される制御信号に基づいて回転軸3aの回転数を調節可能とされている。
そして、図1及び図2に示すように、本実施形態のモータブラケット4は、収容部4aと、凸部4bと、固定部4cと、フランジ部4dとを備えている。
そして、本実施形態のモータブラケット4においては、各凸部4bは、モータ3の回転軸3aが延在する方向(回転軸方向)においてモータ3の周面の一部のみに当接している。
なお、各凸部4bは、モータ3の回転軸3aと平行に延在し、断面形状が半円形に設定されている。
つまり、本実施形態のモータブラケット4においては、図2に示すように、凸部4bが、モータ3の回転軸3aが延在する方向に離間して2つ(複数)配置されている。さらに、モータ3の回転軸3aが延在する方向に離間して配置される2つの凸部4bは、回転軸3aと平行に配列されている。
つまり、本実施形態のモータブラケット4においては、図2に示すように、凸部4bが、モータ3の周方向に3つ配置されている。
そして、モータ3は、収容部4aに収容される際に圧入される。これによって、モータ3は、収容部4a内においてリジットに固定される。
これによって、モータ3の駆動振動がモータブラケット4に伝達され難くなり、これによってモータブラケット4の振動が抑制されて騒音の発生が抑制される。
したがって、本実施形態のモータブラケット4及び当該モータブラケット4を備えるブロワユニットUによれば、モータ3の駆動振動に起因して生じる騒音の低減を図り、車両の乗り心地を向上することが可能となる。
このため、本実施形態のモータブラケット4及び当該モータブラケット4を備えるブロワユニットUによれば、モータブラケット4とモータ3との接触面積を従来よりも減少させつつ、モータ3を回転軸3aの延在方向において安定して支持することが可能となる。
ここで、モータ3の回転軸3aの延在方向に離間する2つの凸部4bが、回転軸3aと平行に配列されていない場合には、収容部4aの開口端側に配置された凸部4bから収容部4aの底部4a2に至るまで他の凸部4bが存在しないため、この間の領域を成型する型が全てスライド金型である必要がある。
一方、モータ3の回転軸3aの延在方向に離間する2つの凸部4bが、回転軸3aと平行に配列されている場合には、収容部4aの開口端側に配置された凸部4bから収容部4aの底部4a2に至るまでに他の凸部4bが存在するため、スライド金型を小さくすることができる。特に、底部4a2側に配置される凸部4bが底部4a2と接続している場合には、モータ3の回転軸3aの延在方向においては、小さいスライド金型を1つで済ますことができる。
そして、本実施形態のモータブラケット4においては、モータ3の回転軸3aの延在方向に離間する2つの凸部4bが、回転軸3aと平行に配列されている。このため、スライド金型を小さなものとすることができ、製造コストを低減させることが可能となる。
モータ3を支持する凸部4bが、周方向に3つ以上配置される場合には、モータ3の芯出しを行うことが可能となり、モータ3を安定して支持することができる。一方で、モータ3とモータブラケット4との接触領域を減少させるためには、凸部4bの数は極力少ないことが好ましい。
そして、本実施形態のモータブラケット4は、モータ3の芯出しが行える最低数(3つ)の凸部4bがモータ3の周方向に配置されているため、最小限の凸部4bでモータ3を安定支持することができる。
なお、図3(a)が本実施形態のモータブラケット4を用いたブロワユニットUにおける周波数と騒音の音圧レベルとの関係を示すグラフであり、図3(b)が従来のモータブラケットを用いたブロワユニットにおける周波数と騒音の音圧レベルとの関係を示すグラフである。
また、図3に示すグラフを取得するにあたり、モータ3として、4極のマグネットと、14スロットのコンミテータとを備えるDCモータを用い、さらに当該モータ3を3000rpmで駆動した。
以上のことから、本実施形態のモータブラケット4を用いることによって、磁気音周波数間隔でのピーク音圧を低減できることが分かった。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、モータ3の回転軸3aの延在方向に配置される凸部4bの数は、1つあるいは3つ以上であっても良い。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、モータ3の回転軸3aの延在方向に離間する凸部4bがモータ3の回転軸3aに対して傾斜して配列されていても良い。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、モータブラケット4とモータ3との接触面積をより低減させるために、いずれかあるいは全ての凸部が円錐形状を有していても良い。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、車載用モータが、発電用のモータや、車軸の駆動用のモータを支持するモータブラケットに適用することも可能である。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、凸部4bのみを、例えばモータ3の駆動振動を吸収可能な材料によって形成しても良い。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、他の遠心送風機に本発明を適用することも可能である。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、他の車載用モータの結合に用いることも可能である。
Claims (5)
- 車載用モータを収容する収容部と、該収容部の内壁面から突出すると共に前記車載用モータの周面に当接して前記車載用モータを支持する複数の凸部とを備えるモータブラケットであって、
前記凸部は、前記車載用モータの回転軸方向において前記車載用モータの周面の一部のみに当接することを特徴とするモータブラケット。 - 前記凸部は、前記回転軸方向に離間して複数配置されていることを特徴とする請求項1記載のモータブラケット。
- 前記回転軸方向に離間する複数の前記凸部が前記回転軸と平行に配列されていることを特徴とする請求項2記載のモータブラケット。
- 前記凸部が前記車載用モータの周方向に3つ以上配置されていることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載のモータブラケット。
- 羽根車と、該羽根車を回転駆動する車載用モータと、該車載用モータを前記羽根車に結合するモータブラケットとを備える遠心送風機であって、
前記モータブラケットとして、請求項1〜4いずれかに記載のモータブラケットを備えることを特徴とする遠心送風機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009212248A JP2011057177A (ja) | 2009-09-14 | 2009-09-14 | モータブラケット及び遠心送風機 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2011057177A true JP2011057177A (ja) | 2011-03-24 |
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ID=43945326
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2009212248A Pending JP2011057177A (ja) | 2009-09-14 | 2009-09-14 | モータブラケット及び遠心送風機 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2011057177A (ja) |
Citations (4)
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---|---|---|---|---|
JPH02274611A (ja) * | 1989-04-14 | 1990-11-08 | Hitachi Ltd | 自動車用ブロワ装置 |
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JP2008022616A (ja) * | 2006-07-12 | 2008-01-31 | Calsonic Kansei Corp | アクチュエータ装置 |
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2009
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