JP2011056875A - ラインプリンター及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ホストコンピューター200からラインプリンターの印刷ヘッドの分割数を指定可能とし、消費電力の増大を抑え、印刷品質を維持することができるラインプリンター及びラインプリンターの制御方法を提供する。
【解決手段】ホストコンピューター200に接続可能なプリンター100であって、ホストコンピューター200から分割駆動コマンドを受信し、印刷ヘッド44を分割駆動コマンドで指定された分割数のブロックに分割し、各分割ブロックに含まれる発熱素子44aを駆動してロール紙に印刷し、ロール紙を分割数に応じた搬送量だけ搬送し、直前に駆動された分割ブロックに隣接する分割ブロックに含まれる発熱素子44aを駆動し、ロール紙に印刷する。
【選択図】図10

Description

本発明は、ホストコンピューターと通信可能に接続されたラインプリンター及びその制御方法に関する。
発熱素子を有するサーマルヘッドを備え、印刷用紙をサーマルヘッドの発熱素子に圧接させながら搬送すると共に、発熱素子に選択的に電圧を印加して発熱させることにより印刷用紙の任意の部分を加熱することで、印刷用紙に印刷画像を形成するプリンターが知られている(特許文献1参照)。
印刷用紙の搬送方向と直交する幅方向にわたって発熱素子を1ドットライン配置したラインサーマルヘッドは、発熱素子1個が一回の電圧印加によって形成する印刷ドットが、幅方向に並んで印刷することが可能である。
しかし、印刷用紙の幅方向に配置可能な最大個数の発熱素子を同時に発熱させるためには消費電力が大きくなり、このような大きい消費電力を供給するためには、大型の駆動電源を必要とする。電力供給が足りない場合は電圧が低下したり、電力供給を一時的に停止するなどにより、印刷結果に白スジやかすれなどのムラが生じる。特に、レシートの最初の部分は、発熱素子の温度が低いため長時間通電させる傾向にあり、このような印刷品質の劣化が生じることが多い。また、ロゴなどのイメージデータの場合は、ムラが目立ちやすい。
例えば、1ドットラインに含まれる全ての発熱素子に通電するとともに、これを搬送方向に数ドット分連続して通電すると、急激に消費電力が増大する。必要とする電力を供給できない場合は、通電すべき発熱素子に十分な通電が行われず印刷結果に白スジやかすれなどのムラが発生する。
特開2007−55239号公報
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであって、印刷品質を低下させることのないラインプリンター及びラインプリンターの制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決することのできる本発明は、ホストコンピューターと通信可能に接続され、複数個の印刷素子を少なくとも1ドットライン有した印刷ヘッドと、前記印刷素子に対する駆動タイミングを制御する駆動制御部と、を備えたラインプリンターであって、
前記印刷ヘッドは、前記1ドットラインの印刷素子を可変可能な複数のブロックに分割されており、前記駆動制御部は、前記ホストコンピューターから分割駆動コマンドを受信すると、前記分割駆動コマンドで指定された分割数が複数の場合、前記印刷ヘッドを前記分割駆動コマンドで指定された分割数のブロックに分割して制御し、前記ブロック毎に前記駆動タイミングをずらして駆動することを特徴とする。
上記構成によれば、同時に駆動する複数の印刷素子を指定されたブロック毎に分割駆動することができるので、急激に消費電力が増加することがない。さらに、分割駆動コマンドによって、分割数を指定することができるので、印刷処理中に、分割駆動する領域と、分割駆動しない領域と、を指定することができる。例えば、レシート印刷を行う場合に、多くの印刷素子を駆動するもので印刷品質の劣化も目立ち易いロゴを印刷するときは分割駆動して消費電力を抑えて印刷結果にかすれを生じないようにする一方、駆動する印刷素子が少なく印刷品質の劣化が目立ち難いテキスト(文字)を印刷するときは、分割駆動を少なくまたは分割駆動することなく駆動制御を行なうことで、印刷品質を維持しながら、全体として印刷処理のスループットが極端に低下することを防止することができる。またコマンドにより、これらを、ホストコンピューター側で指示することができる。
すなわち、消費電流が多い領域或いは印刷品質を重視する領域は分割通電を行ない、消費電流が少なく印刷品質を重視する必要のない領域は分割通電を少なく或いは行なわないよう制御することによって、印刷品質を保持しながら、スループットの低下をできるだけ抑えることができる。
また、本発明において、指定された分割数に応じて印刷媒体の搬送量を制御する搬送制御部を更に備えることを特徴とする。
印刷素子を分割して駆動する場合は、分割ブロック毎に通電タイミングがずれるため、急激な搬送量の変化により、印刷結果に多少乱れが生じる可能性がある。しかしながら、上記構成によれば、指定された分割数に応じた搬送量に制御することができるので、印刷結果に乱れが生じることを極力防止することができる。
また、本発明において、前記駆動制御部は、前記分割駆動コマンドに応じて前記印刷ヘッドを複数個のブロックに分割して制御する場合、少なくとも直前に駆動された前記ブロックに隣接するブロックに対して順に駆動することを特徴とする。
上記構成によれば、直前に駆動されたブロックに隣接するブロックを駆動することによって、印刷結果に各ブロック間に印刷結果における隙間が生じることを抑制することができる。したがって、印刷品質を低下させることを防止することができる。
また、上記課題を解決することのできる本発明は、ホストコンピューターと通信可能に接続され、複数個の印刷素子を少なくとも1ドットライン有し、前記1ドットラインの印刷素子を可変可能な複数のブロックに分割されている印刷ヘッドと、前記印刷素子に対する駆動タイミングを制御する駆動制御部と、を備えたラインプリンターの制御方法であって、
前記ホストコンピューターから分割駆動コマンドを受信するステップと、前記分割駆動コマンドで指定された分割数が複数の場合、前記印刷ヘッドを前記分割駆動コマンドで指定された分割数のブロックに分割し、分割されたブロックに含まれる印刷素子を駆動して印刷媒体に印刷するステップと、前記印刷媒体を前記分割数に応じた搬送量だけ搬送するステップと、直前に駆動された前記ブロックに隣接するブロックに含まれる印刷素子に対して駆動し、前記印刷媒体に印刷するステップと、を含むことを特徴とする。
上記構成によれば、分割駆動コマンドによって、分割数を指定することができるので、印刷処理中に、分割駆動する領域と、分割駆動しない領域と、を指定することができる。
すなわち、消費電流が多い領域或いは印刷品質を重視する領域は分割通電を行ない、消費電流が少なく印刷品質を重視する必要のない領域は分割通電を少なく或いは行なわないよう制御することによって、印刷品質を保持しながら、スループットの低下をできるだけ抑えることができる。またコマンドにより、これらを、ホストコンピューター側で、アプリケーションで組み込むなどして指示することができる。
本発明に係るプリンターの外観斜視図である。 図1に示したプリンターのロール紙カバーが開いた状態の斜視図である。 本実施形態のプリンターの内部構成を示すブロック図である。 各分割ブロックを構成する有効データ素子の振り分けテーブルを示した図である。 印刷ヘッドの発熱素子及びその制御回路を示すブロック図である。 印刷ヘッドを分割駆動しない場合の発熱素子と印刷結果を示した模式図である。 印刷ヘッドを2分割して駆動した場合の発熱素子と印刷結果を示した模式図である。 印刷ヘッドを3分割して駆動した場合の発熱素子と印刷結果を示した模式図である。 印刷ヘッドを4分割して駆動した場合の発熱素子と印刷結果を示した模式図である。 本実施携帯のプリンターが分割駆動コマンドを受信した場合に行なう処理を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明に係るラインプリンター及びラインプリンターの制御方法の実施形態について図面を参照して説明する。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
本実施形態のラインサーマルプリンター100(以下、「プリンター100」と呼ぶ)は、プリンター本体11にロール紙カバー13を備えている。プリンター本体11は、外装としての本体ケース15によって覆われる。本体ケース15と、ロール紙カバー13は、それぞれ樹脂を用いて略箱状となるように形成される。プリンター100は、縦置き又は横置きのいずれかの設置態様を選択できる。図1及び図2に示したプリンター100は、横置きにした状態を示している。本実施形態において、プリンター本体11は、横置きの状態を基準として、底側を底部17、一方の側壁を前壁部19、他方の側壁を後壁部21と呼ぶこととする。なお、プリンター100は、縦置きとした場合、後壁部21を底側に載置し、前壁部19が天面となる。
プリンター100の上面部23には出口である紙排出口25が設けられ、印刷されたロール紙の端部がこの紙排出口25から排出される。上面部23は、ロール紙カバー13と、プリンター本体11のフロント部27とからなる。ロール紙カバー13の外壁面13aとフロント部27の外壁面27aは同一平面状となる。ロール紙カバー13は、後壁部21側を回動中心に開閉自在となってプリンター本体11に取り付けられている。紙排出口25は、ロール紙カバー13の開閉先端とフロント部27の間に形成されている。
図2は図1に示したプリンターのロール紙カバーが開いた状態の斜視図である。
ロール紙カバー13の周縁部分のうち、後壁部21側の両端部分には、それぞれ、軸受部29が形成される。軸受部29は、その両側で、図示しないプリンター本体11側の軸部とともに、ロール紙カバー13のヒンジ31を構成している。これにより、ロール紙カバー13は、プリンター本体11に開閉自在に支持される。
プリンター本体11の内部には、ロール紙を収容可能なロール紙ホルダー33が設けられている。ロール紙ホルダー33は、曲面状の底部と、その底部を挟むように形成された一対の平板状の側部35とを有して略箱状に形成される。ロール紙ホルダー33のフロント部27側の端部には、テンション部材が設けられている。このテンション部材は、ロール紙から引き出された送出紙片部に所定のテンションを与えるように揺動自在に構成される。
ロール紙カバー13の下面には、プラテンローラー37が設けられている。ロール紙ホルダー33の前方には、印刷ヘッド44(図3参照)が設けられている。印刷ヘッド44は、プリンター本体11内のロール紙ホルダー33とフロント部27との間の部位に配設されている。プラテンローラー37は、ロール紙カバー13が閉じた状態において、印刷ヘッド39に対向配置され、送出紙片部を挟んだ状態にする。この状態で印刷ヘッド44を駆動することにより、プリンター100はロール紙に対して印刷を行う。
プラテンローラー37は、プラテンユニット39のプラテンホルダー38に設けられている。プラテンユニット39は、解除レバー機構32(図1参照)を有している。解除レバー機構32は、プラテンホルダー38に支軸を介して揺動する一対の係合爪36,36と、これらの係合爪36,36のうちの一方と連動可能な解除レバー34(図1参照)とからなる。解除レバー機構32は、ロール紙カバー13を本体ケース15に対して閉止状態に係合又は係合解除する。
本実施形態のプリンター100の内部構成について説明する。
図3に示すように、プリンター100は、用紙搬送装置41と、プリンター制御ユニット42と、印刷ヘッド44と、温度検出装置46と、電圧検出装置48と、インターフェイス50と、を備えている。プリンター100は、インターフェイス50を介して、ホストコンピューター200のインターフェイス201と接続されている。
ホストコンピューター200からは、プリンター100に実行させる印刷データや、プリンター100を制御するための制御コマンドや、プリンター100の各種設定値などが送信される。
用紙搬送装置41は、印刷ヘッド44と共に印刷用紙であるロール紙に当接して搬送力を伝えるプラテンローラー43と、伝達機構を介してプラテンローラー37を駆動する用紙搬送モーター45と、を備えている。印刷ヘッド44は、複数の発熱素子44a(印刷素子)を直線状(1ドットライン)に配置したラインサーマルヘッドであり、発熱素子44aに所定の通電時間電圧を印加して発熱させる。発熱素子44aに当接したロール紙の部分を加熱し、発色させて印刷画像を形成する。温度検出装置46は、プリンター100の環境温度、特に印刷ヘッド44の雰囲気の温度を測定する。温度検出装置46は、印刷ヘッド44に搭載されていてもよい。電圧検出装置48は、印刷ヘッド44に印加されている電圧を測定する。プリンター制御ユニット42は、プリンター100を構成する印刷ヘッド44、用紙搬送装置41などの各構成要素及び各装置の動作を統括制御する。
プリンター制御ユニット42は、コマンド解析部47と、印刷バッファ49と、印刷制御部51と、設定記憶部53と、通電時間決定部55と、搬送制御部57と、搬送モーター駆動部59と、印刷ヘッド駆動部61とを備えている。
コマンド解析部47は、ホストコンピューター200から受信したデータを解析して、制御コマンドであれば、印刷制御部51へ転送し、印刷データであれば印刷バッファ49へ転送し印刷ヘッド44で印刷できるデータへ展開する。
印刷制御部51は、制御コマンドを受けて、搬送制御部57及び搬送モーター駆動部59を介して用紙搬送装置41の動作を制御してロール紙を搬送する。また、印刷ヘッド駆動部61を介して印刷ヘッド44の駆動を制御してロール紙に印刷ドットを形成し、ロール紙上に印刷画像を形成する。
設定記憶部53には、分割数に応じ、発熱素子44aを各分割ブロックに振り分けるテーブルが記憶されている。ここでは、印刷ヘッド44は1ドットラインに576個の発熱素子44aを有しており、各発熱素子44aは可変可能な複数の分割ブロックのいずれかに対応されている。
具体的には図4に示すように、1ドットラインを分割しない場合、つまり1分割の場合は、♯1〜♯576の全ての発熱素子44aが有効データ素子(ブロックに対応する発熱素子44a)となる。
1ドットラインを2分割にする場合は、♯1〜♯288までを有効データ素子とする第1分割ブロック、♯289〜♯576までを有効データ素子とする第2分割ブロック、に発熱素子44aが割り振られている。
3分割の場合は、♯1〜♯192までを有効データ素子とする第1分割ブロック、♯193〜♯384までを有効データ素子とする第2分割ブロック、♯385〜♯576までを有効データ素子とする第3分割ブロック、に発熱素子44aが割り振られている。
4分割の場合は、♯1〜♯144までを有効データ素子とする第1分割ブロック、♯145〜♯288までを有効データ素子とする第2分割ブロック、♯289〜♯432までを有効データ素子とする第3分割ブロック、♯433〜♯576までを有効データ素子とする第4分割ブロック、に発熱素子44aが割り振られている。
ホストコンピューター200から分割数を指定する分割駆動コマンド(ESC A n)を受信すると、印刷制御部51は、(ESC)でコマンドであることを認識し、(A)で分割駆動コマンドであることを認識し、(n)で分割数を認識する。設定記憶部53の振り分けテーブルから分割数(n)に該当する各分割ブロックと有効データ素子情報を対応させて取得することができる。印刷制御部51は、分割数に対応した有効データ素子に基づいて発熱素子44aを各分割ブロックに割り当てる。(n)は上述のように、1分割から4分割までのブロックに分割するように指定が可能であり、分割数と、当該分割数に応じて分割される各ブロックと、当該各ブロックに対応した有効データ素子を特定することができる。
通電時間決定部55は、温度検出装置46が測定した印刷ヘッド44の雰囲気の温度と、電圧検出装置48が測定した印刷ヘッド44の各発熱素子44aに印加される電圧と、分割駆動コマンドによって指定された分割数とから、各発熱素子44aに電圧を印加して通電する通電時間を決定する。同じエネルギーを印加することを考慮すると、温度検出装置46が測定した温度が高いほど通電時間を短くし、電圧検出装置48が測定した電圧が高いほど通電時間を短くする。分割数が少ない場合は通電間隔が短くなり、印刷ヘッド44が冷える時間が短くなるため、通電時間を短くすることができる。
搬送制御部57は、印刷制御部51からの指令に従って、搬送モーター駆動部59を介して用紙搬送装置41の動作を制御する。分割駆動コマンドによって分割数が指定された場合は、分割数に応じた搬送量を算出する。
搬送モーター駆動部59は、搬送制御部57からの指令に従って、用紙搬送モーター45を駆動してロール紙を搬送させる。
印刷ヘッド駆動部61は、印刷制御部51からの指令に従って、印刷ヘッド44の発熱素子44aに電圧を印加して、印刷ヘッド44を駆動する。
また、印刷中に、ロゴからテキスト印刷へ変わる場合など、ホストコンピューター200から分割数を指定する分割駆動コマンドが送信されることがある。印刷制御部51は、分割数に対応した有効データ素子に基づいて発熱素子44aを各分割ブロックに分割し通電制御する。搬送制御部57は、印刷制御部51からの分割数に従った指令に基づき、搬送モーター駆動部59を介して用紙搬送装置41の搬送量を制御する。この場合、急激に搬送量を変化させると用紙搬送モーター45が振動したり、場合によっては脱調したりするおそれがある。搬送制御部57は、分割数が変化したときに、スローアップやスローダウンさせるなど、分割数に応じて所定の距離の間、滑らかに搬送量を推移させる。
次に、印刷ヘッド駆動部61の機能について説明する。
図6に示すように、発熱素子#1〜発熱素子#nはそれぞれ、印刷ヘッド駆動部61が接続されている印刷ヘッド44の発熱素子44aの一つを示している。
印刷ヘッド44は共通電極63に抵抗体R1からRnが接続されており、この各抵抗体Rが発熱素子44aとなる。共通電極63はヘッド供給電源71に接続されている。発熱素子44aに各抵抗体Rは個別電極65を介して、ドライバーIC67内のスイッチング素子A1からAnに個別に接続される。各スイッチング素子Aの出力端子は制御回路69のSTROBE端子に接続される。L1からLnは各抵抗体Rに対応したラッチ回路であり、LATCH端子に接続される。また、S1からSnは各々が各抵抗体Rに対応するシフトレジスタセルであり、直列接続されて、シフトレジスターを構成している。シフトレジスターはCLOCK端子とDATA IN端子に接続される。
1ドットライン分の発熱素子44aのON(通電)又はOFF(非通電)を指定するシリアル印刷信号が印刷バッファ49に展開され、印刷バッファ49に展開されたイメージデータが、ヘッド制御回路69のDATA INからシフトレジスターS1〜Snに入力される。シフトレジスターS1〜Snは、クロック端子CLOCKから入力されるCLOCK信号に同期して、入力されたシリアル印刷信号をパラレル印刷信号に変換し、ラッチ回路L1〜Lnに出力する。ラッチ回路L1〜Lnは、ラッチ入力端子LATCHから入力されるパルス信号によって1ドットライン分のパラレルデータをラッチする。各発熱素子44aにはそれぞれスイッチング素子A1からAnが接続されており、STROBE端子から入力されたストローブ信号と、ラッチ回路L1〜Lnから出力されるラッチ出力とで、発熱素子44aが駆動される。より詳細には、ラッチ回路L1〜Lnから出力されるラッチ出力でON指定になっている発熱素子44aに、ストローブ信号が印加されている時間の間、電圧が印加されて通電が行われる。
ヘッド制御回路69は、指定された分割数に応じ、ラッチ回路L1〜Lnとスイッチング素子A1〜Anをブロック単位で選択可能な論理回路で構成している。具体的には、分割数に応じた数のラッチ出力とストローブ信号が出力可能に構成され、所定の順番で、選択されたブロック毎に各ラッチ出力とストローブ信号が順次出力され、ブロック毎に対応する抵抗体R1からRnが通電されて発熱する。
次に、印刷ヘッド44の発熱素子44aと、発熱素子44aによって形成される印刷ドットについて図6から図9を参照して説明する。
図6(a)に示すように、白丸で示した発熱素子44aは、矢印Xで示したロール紙の搬送方向に略直交する方向に延在する線状に配置されている。
図6(b),図7(a)(b),図8(a)(b)(c),図9(a)(b)(c)(d)に黒丸で示した発熱素子44aは、当該位置の発熱素子44aが通電されたことを示している。図6(b)は、分割数を1として設定した場合であり、576個の全ての発熱素子44aにストローブ信号が印加され通電した状態を示している。576個の発熱素子39aが全て通電されると、図6(c)に示したように、すべての発熱素子44aが通電されて形成する印刷ドットが略直線状に連なったドットライン75が印刷される。実際の印刷ドットは略円形又は略長円形であり、ドットライン75の両側は肉眼では判別できない程度の微小な凹凸が形成される。1ドットラインの印刷を繰り返すことで、ベタ印刷75aが形成される。
図7(a)及び図7(b)は、分割数を2として設定した場合である。第1分割ブロックに含まれる1〜288の発熱素子44aにストローブ信号を印加し、1ドットライン分の二分の一の搬送量だけロール紙を搬送する。次に、直前に駆動された第1分割ブロックに隣接する第2分割ブロックに含まれる289〜576の発熱素子44aにストローブ信号が印加される。例えば、1ドットの搬送方向の長さL=0.125[mm]とすると、0.125/2[mm]分だけ搬送した後に第2分割ブロックの発熱素子44aに印加する。このように発熱素子44aを2つの分割ブロックに分割して駆動することによって、図7(c)に示すように、1個の発熱素子44aが通電されて形成する印刷ドットが略直線状に連なったドットライン77,79が印刷される。
図8(a),図8(b)及び図8(c)は、分割数を3として設定した場合を示している。第1分割ブロックに含まれる1〜192の発熱素子44aにストローブ信号が印加され、1ドットライン分の三分の一の搬送量だけロール紙が搬送される。次に、直前に駆動された第1分割ブロックに隣接する第2分割ブロックに含まれる193〜384の発熱素子44aにストローブ信号が印加され、再び1ドットライン分の三分の一の搬送量だけロール紙が搬送される。さらに、直前に駆動された第2分割ブロックに隣接する第3分割ブロックに含まれる385〜576の発熱素子44aにストローブ信号が印加される。つまり、3分割した場合は、0.125/3[mm]分だけ搬送した後に第2分割ブロックに通電し、再び0.125/3[mm]分だけ搬送した後に第3分割ブロックに通電する。このように発熱素子44aを3つの分割ブロックに分割して駆動することによって、図8(d)に示したように、1個の発熱素子44aが通電されて形成する印刷ドットが略直線状に連なったドットライン81,83,85が印刷される。
同様に図9(a),図9(b),図9(c)及び図9(d)は、分割数を4として設定した場合を示している。第1分割ブロックに含まれる1〜144の発熱素子44aにストローブ信号が印加され、1ドットライン分の四分の一の搬送量だけロール紙が搬送される。次に、直前に駆動された第1分割ブロックに隣接する第2分割ブロックに含まれる145〜288の発熱素子44aにストローブ信号が印加され、再び1ドットライン分の四分の一の搬送量だけロール紙が搬送される。直前に駆動された第2分割ブロックに隣接する第3分割ブロックに含まれる289〜432の発熱素子44aにストローブ信号が印加され、再び1ドットライン分の四分の一の搬送量だけロール紙が搬送される。さらに直前に駆動された第3分割ブロックに隣接する第4分割ブロックに含まれる433〜576の発熱素子44aにストローブ信号が印加される。つまり、4分割した場合は、0.125/4[mm]分だけ搬送した後に第2分割ブロックに通電し、再び0.125/4[mm]分だけ搬送した後に第3分割ブロックに通電し、再び0.125/4[mm]分だけ搬送した後に第4分割ブロックに通電する。このように発熱素子44aを4つの分割ブロックに分割して駆動することによって、図9(e)に示したように、1個の発熱素子44aが通電されて形成する印刷ドットが略直線状に連なったドットライン87,89,91,93が印刷される。
このように、本実施形態のプリンター100は分割数が多いほど1回の搬送量を少なくしている。分割駆動することによって、各分割ブロックによって形成されたドットライン間に階段状のでこぼこが形成されるが、分割数を多くすると、このでこぼこを抑えることができる。
さらにストローブ信号を一度に全ての発熱素子44aに対して印加するのではなく、分割ブロック毎に印加することによって、消費電力が増大することを防止することができる。
次に、本実施形態のプリンター100がホストコンピューター200から分割駆動コマンドを受信した場合に行なう処理について図10を参照して説明する。
まず、プリンター100のコマンド解析部47が、ホストコンピューター200から受信したデータを解析して(ESC)により制御コマンドであると解析すると、印刷制御部51に転送される。印刷制御部51は、分割駆動コマンド(An)を受信すると(ステップS11:Yes)、設定記憶部53に記憶されている振り分けテーブルを参照し、分割駆動コマンドによって指定された分割数(n)に応じた、各分割ブロックの有効データ素子情報を取得する。
一方、受信したデータが分割駆動コマンドでない場合は(ステップS11:No)、その他の処理が実行される。例えば、受信したデータがイメージデータであれば、印刷バッファ49に展開される。また、改行コマンドのようにその他のコマンドであれば、印刷制御部51が、各コマンドに応じた処理を実行する。
搬送制御部57は、印刷制御部51からの指示を受けて、指定された分割数からロール紙の搬送量を算出する(ステップS13)。また、印刷ヘッド駆動部61は印刷制御部51からの指示を受けて、印刷バッファ49に展開されたイメージデータに基づき、1ドットラインのうち第1分割ブロックにおいて印加すべき発熱素子44aに対して、ラッチ出力とストローブ信号を選択して印加し、第1分割ブロックに対応する発熱素子44aを選択して通電しロール紙に対して印刷する。このとき、印刷制御部51と印刷ヘッド駆動部61とは、駆動制御部として機能する。
第1分割ブロックの印刷後、搬送制御部57は、搬送モーター駆動部59を駆動制御して、ステップS13において算出した搬送量だけロール紙を搬送する(ステップS15)。次に第2分割ブロックを選択し、該当するラッチ出力とストローブ信号を選択して印加することによって、第2分割ブロックに対応する発熱素子44aを通電し、印刷した後、再びロール紙を搬送する。このように印刷と搬送を指定された分割数だけ繰り返し実行する。
以降、印刷終了するまで(ステップS17:No)、ステップS11〜ステップS17を繰り返し実行する。すなわち、分割駆動コマンドによって指定された分割数に分割された各分割ブロックの駆動タイミングをずらして駆動させ、分割数に応じた搬送量だけロール紙を搬送する。
印刷終了すると(ステップS17:Yes)、発熱素子44aを分割することなく、次に備えて、1分割として設定しておくこともできる。
上記実施形態によれば、複数の発熱素子44aを分割駆動することができるので、消費電力の増大を防止することができる。さらに、分割駆動コマンド(ESC A n)よって、分割数を自由に指定することができ、ホストコンピューター200から受信する印刷データ中に分割駆動コマンドを複数含め、適切な制御をすることもできる。例えば、ホストコンピューター200から、分割数を2以上とする分割駆動コマンドと、分割数を1とする分割駆動コマンドの間に、イメージデータが挿入された印刷データを受信すれば、イメージデータの部分だけを2以上の分割ブロックに分割駆動させて印刷することができる。分割数を1とする分割駆動コマンドを受信した後は分割しない通常の印刷処理を実行させることができる。すなわち、印刷データ中に、分割駆動する部分と、分割駆動しない部分と、を指定することができる。
このため、お店のロゴ等のように、多くの発熱素子44aに一度に印加する必要があるイメージデータを印刷するときは、分割駆動コマンドによって分割駆動させて印刷結果にかすれを生じないようにする。一方、多くの発熱素子44aに一度に印加する必要がないテキストを印刷するときは、分割数を1とする分割駆動コマンドによって通常の駆動制御を行なうことができる。
したがって、ロゴ等のイメージデータを印刷する部分では、印刷品質を保持するため印刷速度を低減させる一方、テキスト文字を印刷する部分では、通常の印刷速度に戻すことができる。このため、全体として印刷処理のスループットが極端に低下することを防止することができる。
また、通常発熱素子44aを分割して駆動する場合は、分割ブロック毎に通電タイミングがずれるため、印刷結果に階段状の段差が目立つことがある。しかしながら、本実施形態によれば、搬送制御部57は、分割駆動コマンドによって指定された分割数に応じ制御することができる。このため、分割数を多くするほど、印刷結果の段差が目立たなくすることができる。
さらに本実施形態によれば、1ドットラインにおいて、直前に駆動された分割ブロックに隣接する分割ブロックに対して順に駆動することによって、通電タイミングのずれにより、印刷結果に各分割ブロック間の隙間が生じることを防止することができる。したがって、印刷品質を低下させることを防止することができる。
41:用紙搬送装置、42:プリンター制御ユニット、44:印刷ヘッド、44a:発熱素子、45:用紙搬送モーター、46:温度検出装置、47:コマンド解析部、48:電圧検出部、49:印刷バッファ、50,201:I/F(インターフェイス)、51:印刷制御部(駆動制御部)、53:設定記憶部、55:通電時間決定部、57:搬送制御部、59:搬送モーター駆動部、61:印刷ヘッド駆動部(駆動制御部)、100:プリンター、200:ホストコンピューター。

Claims (4)

  1. ホストコンピューターと通信可能に接続され、複数個の印刷素子を少なくとも1ドットライン有した印刷ヘッドと、前記印刷素子に対する駆動タイミングを制御する駆動制御部と、を備えたラインプリンターであって、
    前記印刷ヘッドは、前記1ドットラインの印刷素子を可変可能な複数のブロックに分割されており、
    前記駆動制御部は、前記ホストコンピューターから分割駆動コマンドを受信すると、前記分割駆動コマンドで指定された分割数が複数の場合、前記印刷ヘッドを前記分割駆動コマンドで指定された分割数のブロックに分割して制御し、前記ブロック毎に前記駆動タイミングをずらして駆動することを特徴とするラインプリンター。
  2. 指定された分割数に応じて印刷媒体の搬送量を制御する搬送制御部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のラインプリンター。
  3. 前記駆動制御部は、前記分割駆動コマンドに応じて前記印刷ヘッドを複数個のブロックに分割して制御する場合、少なくとも直前に駆動された前記ブロックに隣接するブロックに対して順に駆動することを特徴とする請求項1又は2に記載のラインプリンター。
  4. ホストコンピューターと通信可能に接続され、複数個の印刷素子を少なくとも1ドットライン有し、前記1ドットラインの印刷素子を可変可能な複数のブロックに分割されている印刷ヘッドと、前記印刷素子に対する駆動タイミングを制御する駆動制御部と、を備えたラインプリンターの制御方法であって、
    前記ホストコンピューターから分割駆動コマンドを受信するステップと、
    前記分割駆動コマンドで指定された分割数が複数の場合、前記印刷ヘッドを前記分割駆動コマンドで指定された分割数のブロックに分割し、分割されたブロックに含まれる印刷素子を駆動して印刷媒体に印刷するステップと、
    前記印刷媒体を前記分割数に応じた搬送量だけ搬送するステップと、
    直前に駆動された前記ブロックに隣接するブロックに含まれる印刷素子に対して駆動し、前記印刷媒体に印刷するステップと、を含むことを特徴とするラインプリンターの制御方法。
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