JP2014008771A - サーマルプリンタおよびそのプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】周りの画素形成から受ける熱影響にかかわらず最適な濃度の画素を形成することができ、プリント品質の向上が図れるサーマルプリンタおよびそのプログラムを提供する。
【解決手段】サーマルヘッドによる画素の形成に際し、その画素の濃度を、直前までの形成済みの画素に対応する画素データおよび直後の形成予定の画素に対応する画素データに基づき、補正する。
【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、サーマル用紙に文字や画像をプリントするサーマルプリンタおよびそのプログラムに関する。
感熱媒体たとえばサーマル用紙を搬送しながら、そのサーマル用紙上に、サーマルヘッドの発熱により文字や画像をプリントするサーマルプリンタが知られている。
特開2001−71569号公報
サーマル用紙にプリントされる文字や画像は、サーマルヘッドの発熱により形成される多数の画素からなる。黒色画素の形成が続くと、サーマルヘッドが蓄熱してその蓄熱が次に形成される画素の濃度に影響したり、あるいはすでに形成済みの画素の残熱(サーマル用紙に残る熱)が次に形成される画素の濃度に影響することもある。新たな画素を形成するときのサーマルヘッドの発熱(サーマル用紙に加わる熱)が、すでに形成済みの画素の濃度に影響を与えることもある。これらの熱影響は、プリント品質の低下となって現れる。
本発明の実施形態の目的は、周りの画素形成から受ける熱影響にかかわらず最適な濃度の画素を形成することができ、プリント品質の向上が図れるサーマルプリンタおよびそのプログラムを提供することである。
一実施形態のサーマルプリンタは、サーマルヘッドおよび制御手段を備える。サーマルヘッドは、発熱素子の発熱による画素を感熱媒体上にかつその感熱媒体の相対的な移動に伴い順に形成する。制御手段は、サーマルヘッドによる画素の形成に際し、その画素の濃度を、直前までの形成済みの画素に対応する画素データおよび直後の形成予定の画素に対応する画素データに基づき、補正する。
一実施形態のサーマルヘッドおよびサーマル用紙を示す図。 一実施形態のサーマルヘッドの構成を示す図。 一実施形態のサーマル用紙にマトリクス状に形成される多数の画素を示す図。 一実施形態の制御回路のブロック図。 一実施形態の制御を示すフローチャート。 図5に続くフローチャート。 一実施形態の補正用データテーブルのフォーマットを示す図。 一実施形態でプリントされる2次元データコードの例を示す図。
以下、一実施形態について図面を参照して説明する。
図1において、1は感熱媒体たとえばサーマル用紙で、一方の面(表面という)1aにそれぞれ感熱層を有し、基端側が表面1aが内側となる状態にロール状に巻かれている。表面1aの感熱層は、所定の温度以上に加熱されたときに、例えば黒色あるいは赤色に発色する材料により形成されている。このサーマル用紙1が用紙セット部にセットされると、そのサーマル用紙1の先端が給紙ローラ2,3によって搬送路に給紙される。
このサーマル用紙1の搬送路に沿って、サーマル用紙1の表面1aに接するサーマルヘッド11が配置される。このサーマルヘッド11は、サーマル用紙1の移動方向と直交する方向、つまりサーマル用紙1の幅方向に帯状に延びる形状を有する。そして、サーマル用紙1を挟んでサーマルヘッド11と対向する位置にプラテンローラ12が上下動自在に配置される。
さらに、サーマル用紙1の搬送路において、サーマルヘッド11よりも下流側の位置に、サーマル用紙1をカットするためのカッタ5が配置される。また、サーマル用紙1の搬送路において、サーマルヘッド11の手前位置に用紙センサ6が配置される。用紙センサ6は、サーマル用紙1の先端がサーマルヘッド11の手前位置(ホームポジション)に存しているか否かを光学的に検知する。
サーマルヘッド11は、図2に示すように、ラッチ回路21、通電制御回路22、および発熱部23により構成される。発熱部23は、サーマル用紙1の移動方向と直行する方向にライン状に並ぶ熱転写用の432個の発熱素子H1,H2,…H432を有する。これら発熱素子の1つずつがそれぞれ1つの画素(ドットともいう)に対応する。ラッチ回路21は、ヘッド駆動回路35から供給されるプリント用データの各画素データ(各ドットデータともいう)を、同ヘッド駆動回路35から供給されるストローブ信号STBに応じて1ライン毎にラッチする。通電制御回路22は、発熱部23の発熱素子H1,H2,…H432に対する通電を、ラッチ回路21内のプリント用データに応じて、かつヘッド駆動回路35から供給されるイネーブル信号ENBがアクティブとなるタイミングで、制御する。すなわち、サーマルヘッド11は、図3に示すように、発熱素子H1,H2,…H432の動作状態に応じたドット番号dot1,dot2,…dot432の432個の白色または黒色の画素をサーマル用紙1上にかつそのサーマル用紙1の移動方向と直交する方向にライン状に形成し、このライン状の画素形成をサーマル用紙1の移動に伴い順に繰り返す。
図4に制御回路を示す。この制御回路は、少なくともCPU30、ROM31、RAM32を構成要素とするコンピュータを含む。CPU30が主制御部として機能し、ROM31がプログラムや後述する補正用データテーブルの記憶用、RAM32がプリント用データなど各種データの記憶用として使用される。プリント用データは、外部装置から入力される。
そして、CPU30に、給紙駆動回路33、カッタ駆動回路34、上記ヘッド駆動回路35、動作条件設定用の操作表示部37、通信インタフェース38、上記用紙センサ6が接続される。そして、通信インタフェース38に、外部のホスト装置50が接続される。
給紙駆動回路33は、給紙ローラ2,3を含む給紙機構を駆動する。カッタ駆動回路34は、カッタ5を駆動する。ヘッド駆動回路35は、サーマルヘッド11を駆動する。プラテン駆動回路36は、プラテンローラ12を上下動させるためのモータ12Mを駆動する。操作表示部37は、操作パネル37aおよび液晶表示部37bを有する。
そして、CPU30は、ROM31内のプログラムに基づく主要な機能として、次の(1)〜(3)の手段を有する。
(1)第1補正モードおよび第2補正モードのいずれかを操作表示部37の操作に応じて選択的に設定する補正モード設定手段。
(2)上記第1補正モードの設定時、サーマルヘッド11による画素の形成に際し、その画素の濃度を、直前までの形成済みの画素に対応する画素データに基づいて補正する第1制御手段。具体的には、サーマルヘッド11による1ライン分の各画素の形成に際し、その1ラインにおける各画素の濃度を、直前までの形成済みのラインにおける各画素に対応する各画素データに基づき、補正する。各画素の濃度を補正する手段としては、サーマルヘッド11の発熱素子H1,H2,…H432の動作時間を制御する。
(3)上記第2補正モードの設定時、サーマルヘッド11による画素の形成に際し、その画素の濃度を、直前までの形成済みの画素に対応する画素データおよび直後の形成予定の画素に対応する画素データに基づいて補正する第2制御手段。具体的には、サーマルヘッド11による1ライン分の各画素の形成に際し、その1ラインにおける各画素の濃度を、直前までの形成済みのラインにおける各画素に対応する各画素データに基づき、かつ同1ラインにおけるそれぞれ隣り位置の画素に対応する画素データに基づき、かつ直後の形成予定のラインにおける各画素に対応する各画素データに基づき、補正する。各画素の濃度を補正する手段としては、サーマルヘッド11の発熱素子H1,H2,…H432の動作時間を制御する。
つぎに、CPU30が実行する制御を図5および図6のフローチャートを参照しながら説明する。
第1補正モードの設定時(ステップ101のYES)、1ライン目の各画素の形成に際し(ステップ102のYES)、その1ライン目の各画素の濃度を1ライン目の各画素データに応じた濃度のまま補正しない(ステップ103)。つまり、サーマルヘッド11の発熱素子H1,H2,…H432は1ライン目の各画素データに応じた本来の動作時間で動作する。
2ライン目の各画素の形成に際しては(ステップ102のNO、ステップ104のYES)、その2ライン目の各画素の濃度を、直前までの形成済みの1ライン目のそれぞれ同じドット位置の画素データに基づいて補正する(ステップ105)。つまり、2ライン目の各画素データに応じた本来の動作時間をすでに形成済みの1ライン目の各画素データに基づいて画素ごとに補正し、補正した動作時間でサーマルヘッド11の発熱素子H1,H2,…H432をそれぞれ動作させる。
例えば、図3において、形成済みの1ライン目のドット番号dot100の画素D0に対応する画素データが黒色画素を指定する内容であれば、ドット番号dot100に対応する発熱素子H100の前回の発熱が大きくてその熱影響を受け易い状況にあるとの判断の下に、発熱素子H100の今回の動作時間を本来の動作時間よりもより短く設定する。動作時間を短縮することで、今回形成する画素D1の濃度が本来の濃度より不要に増加する不具合を防ぐ。要は、前回の画素形成から受ける熱影響の度合が大きいほど、今回の画素形成に際しての濃度の低下方向の補正量を大きくする。逆に、形成済みの1ライン目のドット番号dot100の画素D0に対応する画素データが白色画素を指定する内容であれば、ドット番号dot100に対応する発熱素子H100の前回の発熱がなくてその熱影響を今回は受けないとの判断の下に、発熱素子H100の今回の動作時間を本来の動作時間(濃度の補正量が零)に設定する。
3ライン目の各画素の形成に際しては(ステップ102のNO、ステップ104のNO、ステップ106のYES)、その3ライン目の各画素の濃度を、直前までの形成済みの1ライン目および2ライン目のそれぞれ同じドット位置の画素データに基づいて、補正する(ステップ107)。つまり、3ライン目の各画素データに応じた本来の動作時間を、直前までの形成済みの1ライン目および2ライン目の各画素データに基づいて補正し、補正した動作時間でサーマルヘッド11の発熱素子H1,H2,…H432をそれぞれ動作させる。例えば、図3において、1ライン目および2ライン目のそれぞれドット番号dot100の画素D0,D1に対応する画素データが連続して黒色画素を指定する内容であれば、ドット番号dot100に対応する発熱素子H100が蓄熱してその熱影響を受け易い状況にあるとの判断の下に、発熱素子H100の今回の動作時間を上記2ライン目のときよりも短く設定する。逆に、1ライン目および2ライン目のそれぞれドット番号dot100の画素D0,D1に対応する画素データが連続して白色画素を指定する内容であれば、ドット番号dot100に対応する発熱素子H100の前回までの発熱がなくて今回は熱影響を受けないとの判断の下に、発熱素子H100の今回の動作時間を本来の動作時間(濃度の補正量が零)に設定する。
4ライン目の各画素の形成に際しては(ステップ102のNO、ステップ104のNO、ステップ106のNO、ステップ108のYES)、その4ライン目の各画素の濃度を、直前までの形成済みの1ライン目・2ライン目・3ライン目のそれぞれ同じドット位置の各画素データに基づいて、補正する(ステップ109)。つまり、4ライン目の各画素データに応じた本来の動作時間を、直前までの形成済みの1ライン目・2ライン目・3ライン目の各画素データに基づいて補正し、補正した動作時間でサーマルヘッド11の発熱素子H1,H2,…H432をそれぞれ動作させる。例えば、図3において、1ライン目・2ライン目・3ライン目のそれぞれドット番号dot100の画素D0,D1,D2に対応する画素データが連続して黒色画素を指定する内容であれば、ドット番号dot100に対応する発熱素子H100が多量に蓄熱してその熱影響が大きいとの判断の下に、発熱素子H100の今回の動作時間を上記3ライン目のときよりも短く設定する。逆に、1ライン目・2ライン目・3ライン目のそれぞれドット番号dot100の画素D0,D1,D2に対応する画素データが連続して白色画素を指定する内容であれば、ドット番号dot100に対応する発熱素子H100の直前3回の発熱がなくて今回は熱影響を受けないとの判断の下に、発熱素子H100の今回の動作時間を本来の動作時間(濃度の補正量が零)に設定する。
Nライン目の各画素の形成に際しては(ステップ102のNO、ステップ104のNO、ステップ106のNO、ステップ108のNO、ステップ110のYES)、そのNライン目の各画素の濃度を、直前までの形成済みのN−3ライン目・N−2ライン目・N−1ライン目のそれぞれ同じドット位置の各画素データに基づいて、補正する(ステップ111)。つまり、Nライン目の各画素データに応じた本来の動作時間を、直前までの形成済みのN−3ライン目・N−2ライン目・N−1ライン目の各画素データに基づいて補正し、補正した動作時間でサーマルヘッド11の発熱素子H1,H2,…H432をそれぞれ動作させる。例えば、図3において、N−3ライン目・N−2ライン目・N−1ライン目のそれぞれドット番号dot100の画素D0,D1,D2に対応する画素データが連続して黒色画素を指定する内容であれば、ドット番号dot100に対応する発熱素子H100が多量に蓄熱してその熱影響が大きいとの判断の下に、発熱素子H100の今回の動作時間を本来の動作時間よりもより短く設定する。逆に、N−3ライン目・N−2ライン目・N−1ライン目のそれぞれドット番号dot100の画素D0,D1,D2に対応する画素データが連続して白色画素を指定する内容であれば、ドット番号dot1100に対応する発熱素子H100の直前3回の発熱がなくて今回は熱影響がないとの判断の下に、発熱素子H100の今回の動作時間を本来の動作時間(濃度の補正量が零)に設定する。
最終ラインの各画素の形成に際しては(ステップ102のNO、ステップ104のNO、ステップ106のNO、ステップ108のNO、ステップ110のNO)、その最終ラインの各画素の濃度を、直前までの形成済みの“最終−3”ライン目・“最終−2”ライン目・“最終−1”ライン目のそれぞれ同じドット位置の各画素データに基づいて、補正する(ステップ112)。つまり、最終ライン目の各画素データに応じた本来の動作時間を、直前までの形成済みの“最終−3”ライン目・“最終−2”ライン目・“最終−1”ライン目の各画素データに基づいて補正し、補正した動作時間でサーマルヘッド11の発熱素子H1,H2,…H432をそれぞれ動作させる。例えば、図3において、“最終−3”ライン目・“最終−2”ライン目・“最終−1”ライン目のそれぞれドット番号dot100の画素D0,D1,D2に対応する画素データが連続して黒色画素を指定する内容であれば、ドット番号dot100に対応する発熱素子H100が多量に蓄熱してその熱影響が大きいとの判断の下に、発熱素子H100の今回の動作時間を本来の動作時間よりもより短く設定する。逆に、“最終−3”ライン目・“最終−2”ライン目・“最終−1”ライン目のそれぞれドット番号dot100の画素D0,D1,D2に対応する画素データが連続して白色画素を指定する内容であれば、ドット番号dot1100に対応する発熱素子H100の直前3回の発熱がなくて今回は熱影響がないとの判断の下に、発熱素子H100の今回の動作時間を本来の動作時間(濃度の補正量が零)に設定する。
一方、第2補正モードの設定時(ステップ101のNO)、1ライン目の各画素の形成に際し(ステップ113のYES)、その1ライン目の各画素の濃度を、それぞれ両隣りの画素に対応する画素データに基づいて、かつ直後に形成予定の2ライン目のそれぞれ同じドット位置の画素データに基づいて、補正する(ステップ114)。つまり、同じ1ライン目の各画素データに応じた本来の動作時間をそれぞれ両隣りの画素データおよび2ライン目の各画素データに基づいてそれぞれ補正し、補正した動作時間でサーマルヘッド11の発熱素子H1,H2,…H432をそれぞれ動作させる。
例えば、図3において、1ライン目のドット番号dot100の画素D0の両隣りはドット番号dot99,dot101の2つの画素であり、その2つの画素に対応する画素データが共に黒色画素を指定する内容で、しかも直後に形成予定の2ライン目のドット番号dot100の画素D1も黒色画素を指定する内容であれば、画素D0の形成に際して受ける熱影響が大きいとの判断の下に、発熱素子H100の動作時間を本来の動作時間よりも短く設定する。動作時間を短縮することで、画素D0の濃度が本来の濃度より不要に増加する不具合を防ぐ。要は、両隣りの画素形成および直後の画素形成から受ける熱影響の度合が大きいほど、当該画素形成に際しての濃度の低下方向の補正量を大きくする。逆に、両隣りの2つの画素に対応する画素データが共に白色画素を指定する内容で、しかも直後に形成予定の2ライン目のドット番号dot100の画素D1も白色画素を指定する内容であれば、画素D0の形成に際して受ける熱影響はまったくないとの判断の下に、発熱素子H100の今回の動作時間を本来の動作時間(濃度の補正量が零)に設定する。
2ライン目の各画素の形成に際しては(ステップ113のNO、ステップ115のYES)、その2ライン目の各画素の濃度を、形成済みの1ライン目のそれぞれ同じドット位置の画素データに基づいて、かつそれぞれ両隣りの画素に対応する画素データに基づいて、さらに直後に形成予定の3ライン目のそれぞれ同じドット位置の画素データに基づいて、補正する(ステップ116)。つまり、2ライン目の各画素データに応じた本来の動作時間を1ライン目の各画素データ、それぞれ両隣りの画素データ、および3ライン目の各画素データに基づいてそれぞれ補正し、補正した動作時間でサーマルヘッド11の発熱素子H1,H2,…H432をそれぞれ動作させる。
要は、直前の画素形成、両隣りの画素形成、および直後の画素形成から受ける熱影響の度合が大きいほど、当該画素形成に際しての濃度の低下方向の補正量を大きくする。直前の画素形成、両隣りの画素形成、および直後の画素形成から熱影響を受けない状況であれば、当該画素形成に際しての濃度を本来の濃度のままとする。
3ライン目の各画素の形成に際しては(ステップ113のNO、ステップ115のNO、ステップ117のYES)、その3ライン目の各画素の濃度を、形成済みの1ライン目および2ライン目のそれぞれ同じドット位置の画素データに基づいて、かつそれぞれ両隣りの画素に対応する画素データに基づいて、さらに直後に形成予定の4ライン目のそれぞれ同じドット位置の画素データに基づいて、補正する(ステップ118)。つまり、3ライン目の各画素データに応じた本来の動作時間を1ライン目および2ライン目の各画素データ、それぞれ両隣りの画素データ、および4ライン目の各画素データに基づいてそれぞれ補正し、補正した動作時間でサーマルヘッド11の発熱素子H1,H2,…H432をそれぞれ動作させる。
要は、直前2回の画素形成、両隣りの画素形成、および直後の画素形成から受ける熱影響の度合が大きいほど、当該画素形成に際しての濃度の低下方向の補正量を大きくする。直前2回の画素形成、両隣りの画素形成、および直後の画素形成から熱影響を受けない状況であれば、当該画素形成に際しての濃度を本来の濃度のままとする。
4ライン目の各画素の形成に際しては(ステップ113のNO、ステップ115のNO、ステップ117のNO、ステップ119のYES)、その4ライン目の各画素の濃度を、形成済みの1ライン目・2ライン目・3ライン目のそれぞれ同じドット位置の画素データに基づいて、かつそれぞれ両隣りの画素に対応する画素データに基づいて、さらに直後に形成予定の5ライン目のそれぞれ同じドット位置の画素データに基づいて、補正する(ステップ120)。つまり、4ライン目の各画素データに応じた本来の動作時間を1ライン目・2ライン目・3ライン目の各画素データ、それぞれ両隣りの画素データ、および5ライン目の各画素データに基づいてそれぞれ補正し、補正した動作時間でサーマルヘッド11の発熱素子H1,H2,…H432をそれぞれ動作させる。
要は、直前3回の画素形成、両隣りの画素形成、および直後の画素形成から受ける熱影響の度合が大きいほど、当該画素形成に際しての濃度の低下方向の補正量を大きくする。直前3回の画素形成、両隣りの画素形成、および直後の画素形成から熱影響を受けない状況であれば、当該画素形成に際しての濃度を本来の濃度のままとする。
Nライン目の各画素の形成に際しては(ステップ113のNO、ステップ115のNO、ステップ117のNO、ステップ119のNO、ステップ121のYES)、そのNライン目の各画素の濃度を、形成済みのN−3ライン目・N−2ライン目・N−1ライン目のそれぞれ同じドット位置の画素データに基づいて、かつそれぞれ両隣りの画素に対応する画素データに基づいて、さらに直後に形成予定のN+1ライン目のそれぞれ同じドット位置の画素データに基づいて、補正する(ステップ122)。つまり、Nライン目の各画素データに応じた本来の動作時間をN−3ライン目・N−2ライン目・N−1ライン目の各画素データ、それぞれ両隣りの画素データ、およびN+1ライン目の各画素データに基づいてそれぞれ補正し、補正した動作時間でサーマルヘッド11の発熱素子H1,H2,…H432をそれぞれ動作させる。
最終ラインの各画素の形成に際しては(ステップ113のNO、ステップ115のNO、ステップ117のNO、ステップ119のNO、ステップ121のNO)、その最終ライン目の各画素の濃度を、形成済みの“最終−3”ライン目・“最終−2”ライン目・“最終−1”ライン目のそれぞれ同じドット位置の画素データに基づいて、かつそれぞれ両隣りの画素に対応する画素データに基づいて、補正する(ステップ123)。つまり、最終ラインの各画素データに応じた本来の動作時間を“最終−3”ライン目・“最終−2”ライン目・“最終−1”ライン目の各画素データ、およびそれぞれ両隣りの画素データに基づいてそれぞれ補正し、補正した動作時間でサーマルヘッド11の発熱素子H1,H2,…H432をそれぞれ動作させる。
動作時間の補正量については、プリント用データの各画素データとROM31に予め登録されている図7の補正用データテーブルとの参照により設定する。この補正用データテーブルは、白色画素を数値“0”で示し、黒色画素を数値“1”で示し、前後左右における画素形成の白黒パターンに応じて発熱素子の動作時間(μs)を指定する内容である。
すなわち、図3において、Nライン目の画素D3を黒色画素として形成するとき、形成済みの3つのラインの画素D0,D1,D2が共に白色画素、当該画素D3と同時形成となる両隣りの左右の画素D4,D5が白色画素、直後に形成予定の画素D6が白色画素であれば、当該画素D3を形成する発熱素子の動作時間を標準の動作時間である60(μs)に設定する。この標準の動作時間は、標準の濃度値に相当する。
画素D0が黒色画素、画素D1,D2が共に白色画素、画素D4,D5が白色画素、画素D6が白色画素であれば、当該画素D3を形成する発熱素子の動作時間を標準の動作時間より短い50(μs)に設定する。この動作時間は、標準の濃度値より低い濃度値に相当する。画素D0,D1が共に黒色画素、画素D2が白色画素、画素D4,D5が白色画素、画素D6が白色画素であれば、当該画素D3を形成する発熱素子の動作時間を標準の動作時間よりさらに短い40(μs)に設定する。
画素D0,D1,D2が共に黒色画素、画素D4,D5が白色画素、画素D6が黒色画素であれば、当該画素D3を形成する発熱素子の動作時間を30(μs)に設定する。画素D0が黒色画素、画素D1が白色画素、画素D2が黒色画素、画素D4,D5が共に黒色画素、画素D6が黒色画素であれば、当該画素D3を形成する発熱素子の動作時間を20(μs)に設定する。画素D0が白色画素、画素D1,D2,D4,D5,D6が共に黒色画素であれば、当該画素D3を形成する発熱素子の動作時間を15(μs)に設定する。画素D0,D1,D2,D4,D5,D6が共に黒色画素であれば、当該画素D3を形成する発熱素子の動作時間を10(μs)に設定する。
以上のように、第2補正モードの設定時は、直前までの画素形成から受ける熱影響を考慮することに加え、両隣りの画素形成から受ける熱影響および直後の画素形成から受ける熱影響についても考慮しながら当該画素形成の濃度を補正することにより、周りの画素形成から受ける熱影響にかかわらず最適な濃度の画素を形成することができる。これにより、プリント品質の向上が図れる。
周りの画素形成から受ける熱影響として、黒色画素の形成が続いた場合のサーマルヘッドにおける発熱素子の蓄熱、すでに形成済みの画素の残熱(サーマル用紙に残る熱)がある。さらに、新たな画素を形成するときのサーマルヘッドの発熱(サーマル用紙に加わる熱)が、すでに形成済みの画素の濃度に影響を与えることもある。これらの熱影響にかかわらず最適な濃度の画素を形成することができる。
この第2補正モードによるプリントは、図8に示すように、黒色ブロックの周縁を背景の白地とは明確に区別してプリントすることが求められる2次元データコードのプリントに最適である。
高いプリント品質がそれほど求められないようなプリント用データに対しては、直前までの画素形成から受ける熱影響のみ考慮する第1補正モードを設定することにより、CPU30の処理負担を軽減することができる。これは、プリント速度の向上につながる。
[変形例]
上記実施形態では、直前までの画素形成から受ける熱影響として、直前3回の画素形成から受ける熱影響を考慮したが、直前2回の画素形成から受ける熱影響を考慮してもよく、あるいは直前1回の画素形成から受ける熱影響を考慮してもよい。直前何回とするかは、サーマルヘッド11の各発熱素子の熱容量などに応じて定めればよい。
上記実施形態では、第1補正モードおよび第2補正モードを操作表示部37の操作に応じて選択的に設定する構成としたが、外部装置から入力されるプリント用データが2次元データコードであるか否かを周知のデータ認識技術を用いてCPU30で判定し、プリント用データが2次元データコードであれば第2補正モードをCPU30で自動的に設定し、プリント用データが2次元データコード以外であれば第1補正モードをCPU30で自動的に設定する構成としてもよい。
上記実施形態では、サーマルヘッド11に対してサーマル用紙1が給紙される場合を例に説明したが、サーマル用紙1に対してサーマルヘッド11の方が動いていく場合にも、同様に実施できる。
その他、上記実施形態および変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態および変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、書き換え、変更を行うことができる。これら実施形態や変形は、発明の範囲は要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…サーマル用紙(感熱媒体)、11…サーマルヘッド、21…ラッチ回路、22…通電制御回路、23…発熱部、H1,H2,…H432……発熱素子、30…CPU、31…ROM、32…RAM、37…操作表示部

Claims (6)

  1. 発熱素子の発熱による画素を感熱媒体上にかつその感熱媒体の相対的な移動に伴い順に形成するサーマルヘッドと、
    前記サーマルヘッドによる画素の形成に際し、その画素の濃度を、直前までの形成済みの画素に対応する画素データおよび直後の形成予定の画素に対応する画素データに基づき、補正する制御手段と、
    を備えることを特徴とするサーマルプリンタ。
  2. 機制御手段は、前記サーマルヘッドによる画素の形成に際し、そのサーマルヘッドの発熱素子の動作時間を、直前までの形成済みの画素に対応する画素データおよび直後の形成予定の画素に対応する画素データに応じて、補正する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のサーマルプリンタ。
  3. 前記サーマルヘッドは、前記感熱媒体の移動方向と直交する方向にライン状に並ぶ複数の発熱素子を有し、これら発熱素子の発熱による複数の画素を前記感熱媒体上にかつその感熱媒体の移動方向と直交する方向にライン状に形成し、このライン状の形成を前記感熱媒体の移動に伴い順に繰り返す、
    前記制御手段は、前記サーマルヘッドによる1ライン分の各画素の形成に際し、その1ラインにおける各画素の濃度を、直前までの形成済みのラインにおける各画素に対応する各画素データに基づき、かつ同1ラインにおけるそれぞれ隣り位置の画素に対応する画素データに基づき、かつ直後の形成予定のラインにおける各画素に対応する各画素データに基づき、補正する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のサーマルプリンタ。
  4. 第1補正モードおよび第2補正モードのいずれかを選択的に設定するための補正モード設定手段をさらに備え、
    前記制御手段は、
    前記第1補正モードが選択された場合に、前記サーマルヘッドによる1ライン分の各画素の形成に際し、その1ラインにおける各画素の濃度を、直前までの形成済みのラインにおける各画素に対応する各画素データに基づき、補正する第1制御手段と、
    前記第2補正モードが選択された場合に、前記サーマルヘッドによる1ライン分の各画素の形成に際し、その1ラインにおける各画素の濃度を、直前までの形成済みのラインにおける各画素に対応する各画素データに基づき、かつ同1ラインにおけるそれぞれ隣り位置の画素に対応する画素データに基づき、かつ直後の形成予定のラインにおける各画素に対応する各画素データに基づき、補正する第2制御手段と、
    を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載のサーマルプリンタ。
  5. 前記補正モード設定手段は、2次元データコードをプリントする場合に前記第2補正モードを選択し、それ以外は前記第1補正モードを選択する、
    ことを特徴とする請求項4に記載のサーマルプリンタ。
  6. 発熱素子の発熱による画素を感熱媒体上にかつその感熱媒体の相対的な移動に伴い順に形成するサーマルヘッド、およびコンピュータを有するサーマルプリンタにおいて、
    前記コンピュータを、
    前記サーマルヘッドによる画素の形成に際し、その画素の濃度を、直前までの形成済みの画素に対応する画素データおよび直後の形成予定の画素に対応する画素データに基づき、補正する制御手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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