JP2011055577A - 回転子 - Google Patents

回転子 Download PDF

Info

Publication number
JP2011055577A
JP2011055577A JP2009199461A JP2009199461A JP2011055577A JP 2011055577 A JP2011055577 A JP 2011055577A JP 2009199461 A JP2009199461 A JP 2009199461A JP 2009199461 A JP2009199461 A JP 2009199461A JP 2011055577 A JP2011055577 A JP 2011055577A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
stator
rotation axis
field generating
generating portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009199461A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinari Asano
能成 浅野
Tatsushi Yasumoto
竜志 安本
Atsushi Kito
敦之 木藤
Shin Nakamasu
伸 中増
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2009199461A priority Critical patent/JP2011055577A/ja
Publication of JP2011055577A publication Critical patent/JP2011055577A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

【課題】アキシャルギャップ型モータにおいて、界磁発生部の回転軸方向の移動を抑制しつつ、エアギャップの距離の測定に資する回転子を提供する。
【解決手段】界磁磁石122のそれぞれが固定子20側に呈する磁極面Aのうち、その外縁部Aoは、固定子20の外縁20oよりも径方向Rの外側に位置している。そして、外縁部Aoは、周方向Cにおける第1の位置においては露出し、第1の位置とは異なる第2の位置で非磁性ホルダ14によって係止される。また、磁極面Aのうち、その内縁部Aiは、固定子20の内縁20iよりも径方向Rの内側に位置している。そして、内縁部Aiは非磁性ホルダ14によって係止される。これにより、非磁性ホルダ14の回転軸Q方向の厚みにかかわらず、回転子10(具体的には界磁磁石122)と固定子20との間のエアギャップを小さくすることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、固定子と回転子とが回転軸方向に所定の空隙を介して対向するアキシャルギャップ型モータに関し、特に界磁子たる回転子に関するものである。
例えば、回転子たる界磁子と、固定子たる電機子とが回転軸方向に沿って予め定められた空隙を介して対向するアキシャルギャップ型モータがある。回転子が有する界磁磁石と電機子との間には、回転軸方向に沿って磁気的な引力が作用するため、回転子、特に界磁発生部の回転軸方向の電機子への移動を抑止する必要がある。具体的には図8に示すように回転子90において界磁発生部91を保持するホルダ92が設けられ、界磁発生部91が電機子(図示省略)へ移動することを抑止すべく、ホルダ92は界磁発生部91をその回転軸Q方向に固定する固定部93,94を有している。これに類似のアキシャルギャップ型モータに関しては、例えば下掲の特許文献1等に開示されている。
特開2007−037210号公報
アキシャルギャップ型モータにおいては、界磁発生部91と電機子との間の空隙(以下、「ギャップ」又は「エアギャップ」とも称する)の距離を所定値に保ちかつ、両者を平行に配置することで、運転効率向上を図ることができる。
しかしながら、界磁発生部91が呈する面のうち電機子と対向する面91Aを固定部93,94が押さえているために、回転子90と電機子とを対向配置させるときに両者が平行を呈しているか否か、また両者の間の空隙の距離を測定する、いわゆるエアギャップゲージを挿入することが困難である。
本発明は、上記課題に鑑み、アキシャルギャップ型モータにおいて、界磁発生部の回転軸方向の移動を抑制しつつ、エアギャップの距離の測定に資する回転子を提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく、本発明に係る回転子の第1の態様は、予め定められた回転軸(Q)に沿って延在するシャフト(50)に固定されて、前記回転軸に平行な方向で所定の間隔(g)を介して固定子(20)と対向する回転子(10,10a)であって、前記回転子は、前記回転軸に平行な軸方向からの平面視で環状を呈する界磁発生部(12,12a)と、前記シャフトに固定されて前記界磁発生部を保持する非磁性体の保持部材(14,14a)とを備え、前記回転軸を中心とする円の周方向(C)における第1の位置(C1)においては、前記界磁発生部が前記固定子側に呈する面(A)は露出しかつ、前記回転軸を中心とする前記界磁発生部の外側での前記保持部材の前記固定子側の端部は前記軸方向で前記面と略同じか又は前記固定子側とは反対側に位置し、前記第1の位置とは異なる第2の位置(C2)においては、前記面が前記保持部材によって係止される。
本発明に係る回転子の第2の態様は、その第1の態様であって、前記界磁発生部(12,12a)の前記回転軸(Q)を中心とする外縁部(Ao)は前記固定子(20)の前記回転子と対向する側の外縁(20o)よりも外側に位置し、前記第2の位置(C2)において前記保持部材(14,14a)は前記固定子の前記外縁よりも外側で前記界磁発生部を係止する。
本発明に係る回転子の第3の態様は、その第1又は第2の態様であって、前記界磁発生部(12)は、前記平面視で前記回転軸を中心とする円の周方向(C)に沿って環状に配列する界磁発生体(122)の複数を有し、前記保持部材(14,14a)は、前記面(A)の、前記軸を中心とする内縁部(Ai)において、前記界磁発生部の前記固定子(20)への移動を抑止する第1環状部材(16)と、前記界磁発生部の前記回転軸を中心とする外側面において、前記界磁発生部の前記回転軸から遠離る方向への移動を抑止する第2環状部材(18)とを有する。
本発明に係る回転子の第4の態様は、その第3の態様であって、前記界磁発生部(12,12a)の前記回転軸(Q)を中心とする内縁部(Ai)は前記固定子(20)の前記回転子と対向する側の内縁(20i)よりも内側に位置し、前記第1環状部材(16)は前記固定子の前記内縁よりも内側で前記界磁発生部を係止する。
本発明に係る回転子の第5の態様は、その第1ないし第4の態様であって、前記外縁部(Ao)が前記周方向(C)に連続して露出する箇所は、前記周方向に沿って3つ以上呈する。
本発明に係る回転子の第6の態様は、その第3の態様であって、前記外縁部(Ao)が露出する箇所は前記界磁発生体(122)の前記周方向(C)の中心に位置する。
本発明に係る回転子の第7の態様は、その第3の態様であって、前記複数の前記界磁発生体(122)のそれぞれの前記外縁部(Ao)が露出する。
本発明に係る回転子の第8の態様は、その第1ないし第7の態様であって、前記保持部材(14,14a)は、SUS、アルミ、真鍮のいずれかで形成される。
本発明に係る回転子の第9の態様は、その第1ないし第7の態様であって、前記保持部材(14,14a)は、樹脂インサート成形により形成される。
本発明に係る回転子の第10の態様は、その第3の態様であって、前記保持部材(14a)は、前記界磁発生体(12)のそれぞれの前記周方向(C)の位置関係を保持するフレーム(142)と、前記面の前記外縁部(Ao)において前記固定子(20)へ向かう方向の移動を抑止する押さえリング(18b)とを有し、前記押さえリングは、前記第1の位置(C1)において前記軸方向に前記間隔(g)の長さ以上の距離(v)をとる。
本発明に係る回転子の第11の態様は、その第9の態様であって、前記フレーム(142)と前記押さえリング(18b)とは、溶接、接着、カシメピンのいずれかで結合する。
本発明に係る回転子の第1の態様によれば、回転子を回転電機に採用した場合に、エアギャップの外周側からゲージを挿入することにより、当該回転子と固定子との間のエアギャップの測定に資する。
本発明に係る回転子の第2の態様によれば、保持部材が固定子の外縁よりも更に外側で界磁発生部を係止するので、当該保持部材の厚みにかかわらず、界磁発生部と固定子との間の空隙を小さくすることができる。
本発明に係る第3の態様によれば、界磁発生部を複数の要素(界磁発生体)で構成したとしても、複数の界磁発生体が離散するのを回避又は抑制できる。
本発明の回転子の第4の態様によれば、第1環状部材が固定子の内縁よりも更に内側で界磁発生部を係止するので、当該第1環状部材の厚みにかかわらず、界磁発生部と固定子との間の空隙を小さくすることができる。
本発明に係る回転子の第5の態様によれば、外縁部が露出する3箇所でエアギャップを測定することにより回転子と固定子とを平行に配置できる。
界磁発生体の軸方向の厚みは公差の範囲ではあっても周方向に沿って厚みが変化し、周方向の中心付近が最も厚い。また、高調波鉄損の低減やコギングトルクの低減を図るために周方向の中心付近を最も厚くする界磁発生体も提案されている。このような、周方向の中心付近が最も厚い界磁発生体を採用した場合であっても、本発明に係る回転子の第6の態様によれば、エアギャップを精確に測定できる。
本発明に係る回転子の第7の態様によれば、回転子と固定子とをより精確に平行に配置できる。
本発明に係る回転子の第8の態様によれば、保持部材が非磁性体金属であるので、磁束の漏洩を回避又は抑制しつつ、強度の高い保持部材を形成できる。
本発明に係る回転子の第9の態様によれば、界磁発生部と保持部材との間に隙間を生じさせることなく、安価かつ容易に保持部材を形成できる。
本発明に係る回転子の第10の態様によれば、シンプルな形状の要素を成形した後に組立てて保持部材を得るので、保持部材を一体成形するよりも成形が容易であるとともに、保持部材を形成する部品点数を減らすことができる。
本発明に係る回転子の第11の態様によれば、安価かつ容易にフレームと押さえリングとを固定できる。
本発明の実施例1に係る回転子を例示する分解斜視図である。 回転子の斜視図である。 回転子の部分断面図である。 本発明の実施例2に係る回転子を例示する分解斜視図である。 回転子の斜視図である。 回転子の部分断面図である。 変形例に係る回転子の斜視図である。 従来の回転子の斜視図である。
以下、本発明の好適な実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、図1を初めとする以下の図には、本発明に関係する要素のみを示す。
〈実施例1〉
図1に示すように、本実施例1に係る回転子10はヨーク11と、界磁発生部12と、非磁性ホルダ14とを備えている。なお、図1では、これらのヨーク11、界磁発生部12、非磁性ホルダ(課題を解決するための手段における「保持部材」)14を回転軸Q方向に沿って分離して示している。
ヨーク11は例えば磁性体が採用されて、界磁発生部12の回転軸Q方向の一方側(例えば図1では下方向側)への移動を抑制して界磁発生部12を保持する。また、回転子10のヨーク11側に固定子がない場合には、ヨーク11は界磁発生部12の固定子側とは反対側の磁束を短絡する役割を有する。また、ヨーク11が界磁発生部12とは反対側で電機子巻線のない固定子と対向する場合には、界磁発生部12と電機子巻線を有する固定子20との間の磁気的吸引力の差を調整するため一部の磁束を短絡させる部材としてヨーク11が機能する。以下、いずれの場合であっても単に「ヨーク」と称する。なお、ヨーク11は、他の界磁発生部12の保持手段があれば必須ではない。
界磁発生部12は複数(例えば図1では6個)の界磁磁石(課題を解決するための手段における「界磁発生体」)122を有している。界磁磁石122のそれぞれは、回転軸Q方向からの平面視(以下、単に「平面視」と称する)で互いに略同一の円弧形状を呈して環状に配列し、各界磁磁石12の当該円弧の焦点と回転子10の回転軸Qとは略一致する。界磁磁石122は回転軸Q方向を法線とする磁極面Aを呈する。ここで、本実施例1では界磁発生部12を構成する要素として界磁磁石122のみを示しているが、回転軸Qの他方側(図1では上方向側)で磁極面A上に界磁磁石122より導電率の低い磁性体(図示省略)を積層しても良い。当該磁性体を磁極面A上に積層することにより、当該磁性体は、当該磁性体と回転軸Qの他方側で対向する電機子たる固定子20(図3参照;なお、図3(a)は図2のC1−C1での断面図であり、図3(b)は図2のC2−C2での断面図である)からの電機子磁束による界磁磁石122の渦電流を低減するコアとして機能し、界磁磁石122の減磁を防止するとともに、減磁耐力を向上させることができる。
複数の界磁磁石122のそれぞれは、非磁性体ホルダ14によって、回転軸Qを中心とする円の周方向Cに沿って予め定められた間隔を空けて保持されている。非磁性体ホルダ14の具体的な材料としては例えば、ステンレス(SUS)、アルミ若しくは真鍮等の非磁性金属を採用できるほか、樹脂又はセラミックを採用できる。これらの材料を採用することにより安価かつ容易に非磁性ホルダ14を形成できる。
非磁性ホルダ14は例えば、次の部材によって構成されると把握できる。すなわち、回転軸Qを中心とする第1環状部材16と、これに同心でかつ径が異なる第2環状部材18と、両環状部材16,18同士の間で径方向Rに延在する桿状部材(課題を解決するための手段における「フレーム」)142とによって非磁性ホルダ14が構成されると把握できる。直観的には、非磁性ホルダ14は車輪形状を呈すると把握でき、第1環状部材16が当該車輪のハブに、第2環状部材18が当該車輪のリムに、桿状部材142が当該車輪のスポークに、それぞれ相当すると把握できる。なお、これらの第1環状部材16、第2環状部材18及び桿状部材142は一体に成形される。
図2及び図3に示すように、界磁磁石122のそれぞれは、非磁性ホルダ14、特に、第1環状部材16及び第2環状部材18によって回転軸Q方向の移動を係止される。
第1環状部材16はシャフト50に固定されており、通常はシャフト50は回転軸Q方向へ移動しないため、第1環状部材16は界磁磁石122が回転軸Q方向に沿って固定子20へ向かう移動を係止する。具体的には、第1環状部材16は、界磁磁石122が呈する磁極面Aの内縁部Aiから、径方向Rに沿って予め定められた距離だけ張り出す屈曲部16cを呈する。磁極面Aのうちその内縁部Aiは、固定子20の回転子10と対向する側の内縁20iよりも径方向Rの内側に位置している。そして、内縁部Aiのうち固定子20の回転子10と対向する側の内縁20iよりも径方向Rの内側において、屈曲部16cが界磁磁石122を回転軸Q方向に係止する。つまり、屈曲部16cの径方向Rの外側の端部16eが、固定子20の回転子10と対向する側の内縁20iよりも径方向Rの内側に位置する。これにより、非磁性ホルダ14(磁極面Aの内縁部Aiの上に位置する屈曲部16c)の回転軸Q方向の厚みにかかわらず、回転子10(具体的には界磁磁石122)の固定子20へと向かう移動を係止しつつ、回転子10と固定子20との間のエアギャップを小さくできる。なお、第1環状部材16のシャフト50への固定手段は任意であり、例えば焼きばめを採用できる。
第2環状部材18は、界磁磁石122に働く遠心力に抗して、その径方向Rの外側への移動を抑止する。さらに、回転軸Q方向の端部のうち、固定子20と対向する側において、界磁磁石122が呈する磁極面A側に屈曲する屈曲部18cを呈する。磁極面Aのうちその外縁部Aoは、固定子20の回転子10と対向する側の外縁20oよりも径方向Rの外側に位置している。そして、外縁部Aoのうち固定子20の回転子10と対向する側の外縁20oよりも径方向Rの外側において、屈曲部18cが界磁磁石122を回転軸Q方向に係止する。つまり、屈曲部18cの径方向Rの内側の端部18eが、固定子20の外縁20oよりも径方向Rの外側に位置する。これにより、非磁性ホルダ14(磁極面Aの外縁部Aoの上に位置する屈曲部18c)の回転軸Q方向の厚みにかかわらず、回転子10(具体的には界磁磁石122)の固定子20へと向かう移動を係止しつつ、回転子10と固定子20との間のエアギャップを小さくできる。第2環状部材18の周方向Cの全周にわたって屈曲部18cを呈しているわけではなく、予め定められた第1の位置C1において切欠18nを呈し、第1の位置C1とは異なる周方向Cにおける第2の位置C2において屈曲部18cを呈する。つまり、切欠18nを呈する第1の位置C1においては磁極面Aの外縁部Aoは露出し(図3(a)参照)、屈曲部18cを呈する第2の位置C2においては、外縁部Aoは非磁性ホルダ14(屈曲部18c)によって係止される(図3(b)参照)。この切欠18nからギャップゲージを挿入することができ、エアギャップの測定に資する。また、本構成を採用することで、界磁発生部12を構成する部材(永久磁石・磁性体)を回転軸Q方向に段差のない形状をとることが可能となる。回転軸Q方向に段差のない形状とすれば、永久磁石や磁性体の成形が容易になり、磁束密度の高い永久磁石や磁性体を得ることができる。
第2環状部材18は、周方向Cに沿って3つ以上の切欠18nを呈することが望ましい。3つ以上の切欠18nを呈していれば、少なくとも3点でエアギャップを測定することができ、回転子10と固定子20とが平行に配置しているか否かを知ることができる。換言すれば、切欠18nが3つ以上あれば、回転子10と固定子20とを平行に配置できる。
切欠18nは、一の界磁磁石122の周方向Cの中心に位置していることが更に望ましい。何となれば、界磁磁石122の回転軸Q方向の厚みは公差の範囲内ではあっても周方向Cに沿って厚みが変化し、周方向Cの中心付近が最も厚いからである。また、高調波鉄損低減やコギングトルク低減のために、周方向の中心付近が最も厚い形状とした場合であっても、界磁磁石122が最も厚くなる位置で切欠18nを呈してエアギャップを測定すれば、最も短いエアギャップを測定することとなり、回転子10と固定子20との接触を防止できる。
さらに、複数の界磁磁石122のそれぞれにおいて、第2環状部材18が切欠18nを呈していれば、回転子10と固定子20とをより精確に平行に配置できる。
〈実施例2〉
ここでは、本発明の実施例2として主に、界磁磁石122の周方向Cの位置を保持する非磁性ホルダと、界磁磁石122の回転軸Q方向の位置を保持する押さえリングとを有する態様について図面を参照しながら説明する。なお、上記実施例1と同様の機能を有する構成については同一符号を付してその説明を省略する。
図4に示すように、本実施例2に係る回転子10aはヨーク11と、界磁発生部12と、非磁性ホルダ14aと、リング16b,18bとを備えている。なお、図4でも、図1と同様に各要素を回転軸Q方向に沿って分離して示している。
非磁性ホルダ14aは、上記実施例1で示した非磁性ホルダ14から、屈曲部16c及び屈曲部18cを除去した形状を呈している。つまり、非磁性ホルダ14aは、第1環状部材16aと、第2環状部材18aと、両環状部材16a,18a同士の間で径方向Rに延在する桿状部材142とで構成されると把握できる。なお、これらの部材の分類は説明の便宜上、分類しているだけであって、一体に形成される。
図5及び図6に示すように、第1環状部材16aはシャフト50に固定され非磁性ホルダ14aが回転軸Q方向のへと移動することを抑止する。ただし、上記実施例1の第1環状部材16とは異なり屈曲部16cが設けられていないので、界磁磁石122の回転軸Q方向に沿った固定子20へ向かう移動は抑止しない。
第1環状部材16aが屈曲部16cを呈さない代わりに、第1環状部材16a及び桿状部材142には第1リング16bが取付けられる。第1リング16bは、平面視で略環状を呈し、第1環状部材16aが呈する回転軸Q方向を法線とする面の一方側(固定子20と対向する側)の外周に取付けられ、当該外周から予め定められた距離だけ径方向Rの外側へと張り出す。第1環状部材16a及び、第1リング16bのそれぞれは、上記実施例1の第1環状部材16よりも簡単な形状であるから、製造が簡単な上、例えば従来から第1環状部材16aが採用されていれば、これに第1リング16bを取付けることで、上記実施例1の第1環状部材16と同様の効果を奏する。第1環状部材16a及び桿状部材142と第1リング16bとの結合は、溶着、接着、カシメピンのいずれかを採用することが強度の観点から望ましい。
第2環状部材18aは、界磁磁石122の径方向Rの外側への移動を抑止するが、上記実施例1の第2環状部材18のように、界磁磁石122の回転軸Q方向に沿った固定子20へ向かう移動は抑止しない。つまり、上記実施例1の第2環状部材18から屈曲部18cを除去した形状を呈している。
第2環状部材18aが屈曲部18cを呈さない代わりに、第2環状部材18a及び桿状部材142には第2リング18bが取付けられる。第2リング18bは、平面視で略環状を呈し、第2環状部材18aが呈する回転軸Q方向を法線とする面の一方側(固定子20と対向する側)の内周に取付けられ、当該内周から予め定められた距離だけ径方向Rの内側へと張り出す。第2環状部材18a及び、第2リング18bのそれぞれは、上記実施例1の第2環状部材18よりも簡単な形状であるから、製造が簡単な上、例えば従来から第2環状部材18aが採用されていれば、これに第2リング18bを取付けることで、上記実施例1の第2環状部材18と同様の効果を奏する。また、上記実施例1の第2環状部材18から屈曲部18cを別部品として組立て時に結合する形態に比べ、部品点数を減らすことができる。第2環状部材18a及び桿状部材142と第2リング18bとの結合は、溶着、接着、カシメピンのいずれかを採用することが強度の観点から望ましい。
第2リング18bは、周方向Cの予め定められた位置において第2環状部材18a及び桿状部材142が呈する回転軸Qを法線とする面(すなわち、界磁磁石122の磁極面A)から離隔する。第2リング18bの回転軸Q方向の一端は第1の位置C1においては磁極面から離隔し、第2の位置C2においては磁極面に接触する。この第2の位置C2において第2リング18bは、第2環状部材18a及び桿状部材142に取付けられる。具体例を挙げれば、第2リング18bは周方向Cの予め定められた位置において回転軸Q方向の厚みが変化する。あるいは回転軸Q方向の他方側に向かって突起する。ただし回転子10aの回転による風損は小さい方が望ましいため、第2リング18bの固定子20と対向する側の面は平坦であることが望ましい。よって第2リング18bの回転軸Q方向の厚みを周方向Cに依存して異ならせる態様の方が望ましい。
ここで、第2リング18bが磁極面Aから離隔する距離vは、回転子10と固定子20とのエアギャップgよりも大きい。これにより第2リング18bと磁極面Aとが離隔している位置C1からギャップゲージを挿入してエアギャップを測定することができるからである。
〈変形例〉
以上、本発明の好適な態様について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上記実施例1及び実施例2では、界磁発生部12が複数の界磁磁石122を有している態様を説明したが、図7に示すように回転子10bが単一の環状磁石124を採用しても良い。このとき、環状磁石124を保持するホルダとしては、上記実施例1の非磁性ホルダ14であっても良いし、上記実施例2の非磁性ホルダ14a及び第1リング16b、第2リング18bであっても良い。また、図1に示す保持部材14を、界磁発生部12を覆うように樹脂でインサート成形しても良い。図7では、非磁性ホルダ14を採用した態様を示している。さらに、本構成は、回転子10の回転軸Q方向の両側に固定子がある場合、回転子10の両側に切欠18nを採用しても良く、一方のみに採用しても良い。また、上述の態様を適宜に組合せても良い。
C 周方向
C1 第1断面
C2 第2断面
g 間隔
Q 回転軸
A 面
Ai 内縁部
Ao 外縁部
10,10a 回転子
12,12a 界磁発生部
122 界磁発生体
14,14a 保持部材
142 フレーム
18b 押さえリング
16 第1環状部材
18 第2環状部材
20 固定子
20i 内縁
20o 外縁
50 シャフト

Claims (11)

  1. 予め定められた回転軸(Q)に沿って延在するシャフト(50)に固定されて、前記回転軸に平行な方向で所定の間隔(g)を介して固定子(20)と対向する回転子(10,10a)であって、
    前記回転子は、
    前記回転軸に平行な軸方向からの平面視で環状を呈する界磁発生部(12,12a)と、
    前記シャフトに固定されて前記界磁発生部を保持する非磁性体の保持部材(14,14a)と
    を備え、
    前記回転軸を中心とする円の周方向(C)における第1の位置(C1)においては、前記界磁発生部が前記固定子側に呈する面(A)は露出しかつ、前記回転軸を中心とする前記界磁発生部の外側での前記保持部材の前記固定子側の端部は前記軸方向で前記面と略同じか又は前記固定子側とは反対側に位置し、
    前記第1の位置とは異なる第2の位置(C2)においては、前記面が前記保持部材によって係止される、
    回転子。
  2. 前記界磁発生部(12,12a)の前記回転軸(Q)を中心とする外縁部(Ao)は、前記固定子(20)の前記回転子と対向する側の外縁(20o)よりも外側に位置し、
    前記第2の位置(C2)において前記保持部材(14,14a)は前記固定子の前記外縁よりも外側で前記界磁発生部を係止する、
    請求項1記載の回転子(10,10a)。
  3. 前記界磁発生部(12)は、前記平面視で前記回転軸を中心とする円の周方向(C)に沿って環状に配列する界磁発生体(122)の複数を有し、
    前記保持部材(14,14a)は、
    前記面(A)の、前記軸を中心とする内縁部(Ai)において、前記界磁発生部の前記固定子(20)への移動を抑止する第1環状部材(16)と、
    前記界磁発生部の前記回転軸を中心とする外側面において、前記界磁発生部の前記回転軸から遠離る方向への移動を抑止する第2環状部材(18)と
    を有する、
    請求項1又は請求項2記載の回転子(10,10a)。
  4. 前記界磁発生部(12,12a)の前記回転軸(Q)を中心とする内縁部(Ai)は前記固定子(20)の前記回転子と対向する側の内縁(20i)よりも内側に位置し、
    前記第1環状部材(16)は前記固定子の前記内縁よりも内側で前記界磁発生部を係止する、請求項3記載の回転子。
  5. 前記外縁部(Ao)が前記周方向(C)に連続して露出する箇所は、前記周方向に沿って3つ以上呈する、
    請求項1ないし請求項4のいずれか記載の回転子(10,10a)。
  6. 前記外縁部(Ao)が露出する箇所は前記界磁発生体(122)の前記周方向(C)の中心に位置する、
    請求項3記載の回転子(10,10a)。
  7. 前記複数の前記界磁発生体(122)のそれぞれの前記外縁部(Ao)が露出する、
    請求項3記載の回転子(10,10a)。
  8. 前記保持部材(14,14a)は、SUS、アルミ、真鍮のいずれかで形成される、
    請求項1ないし請求項7のいずれか記載の回転子(10,10a)。
  9. 前記保持部材(14,14a)は、樹脂インサート成形により形成される、
    請求項1ないし請求項7のいずれか記載の回転子(10,10a)。
  10. 前記保持部材(14a)は、
    前記界磁発生体(122)のそれぞれの前記周方向(C)の位置関係を保持するフレーム(142)と、
    前記面の前記外縁部(Ao)において前記固定子(20)へ向かう方向の移動を抑止する押さえリング(18b)と
    を有し、
    前記押さえリングは、前記第1の位置(C1)において前記軸方向に前記間隔(g)の長さ以上の距離(v)をとる、
    請求項3記載の回転子(10a)。
  11. 前記フレーム(142)と前記押さえリング(18b)とは、溶接、接着、カシメピンのいずれかで結合する、
    請求項10記載の回転子(10a)。
JP2009199461A 2009-08-31 2009-08-31 回転子 Pending JP2011055577A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009199461A JP2011055577A (ja) 2009-08-31 2009-08-31 回転子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009199461A JP2011055577A (ja) 2009-08-31 2009-08-31 回転子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011055577A true JP2011055577A (ja) 2011-03-17

Family

ID=43944013

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009199461A Pending JP2011055577A (ja) 2009-08-31 2009-08-31 回転子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011055577A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013146957A1 (ja) * 2012-03-29 2013-10-03 株式会社日本製鋼所 モータ回転子支持体およびその製造方法
WO2013146958A1 (ja) * 2012-03-29 2013-10-03 株式会社日本製鋼所 モータ回転子支持体およびその製造方法
WO2015087604A1 (ja) * 2013-12-11 2015-06-18 株式会社ダイナックス アキシャルギャップモータ
WO2016203783A1 (ja) * 2015-06-15 2016-12-22 株式会社 日立産機システム アキシャルギャップ型回転電機
JP2017005866A (ja) * 2015-06-10 2017-01-05 多摩川精機株式会社 アキシャル型モータ・発電機のマグネット固定構造
KR20210076825A (ko) * 2019-12-16 2021-06-24 한국전기연구원 축방향 자속 회전기기
WO2022004481A1 (ja) * 2020-07-03 2022-01-06 株式会社神戸製鋼所 磁極子、電動機、及び磁極子の製造方法
KR20230005644A (ko) * 2021-07-01 2023-01-10 인천대학교 산학협력단 요크리스 회전자를 이용한 이중 공극 방사형 자속 영구 자석 버니어 전동기

Cited By (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101684758B1 (ko) 2012-03-29 2016-12-08 더 재팬 스틸 워크스 엘티디 모터 회전자 지지체 및 그를 제조하는 방법
JP2013208023A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Japan Steel Works Ltd:The モータ回転子支持体およびその製造方法
WO2013146957A1 (ja) * 2012-03-29 2013-10-03 株式会社日本製鋼所 モータ回転子支持体およびその製造方法
JP2013208022A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Japan Steel Works Ltd:The モータ回転子支持体およびその製造方法
CN104221253A (zh) * 2012-03-29 2014-12-17 株式会社日本制钢所 马达转子支撑件和用于制造马达转子支撑件的方法
KR20140146151A (ko) * 2012-03-29 2014-12-24 더 재팬 스틸 워크스 엘티디 모터 회전자 지지체 및 그의 제조방법
CN104254961A (zh) * 2012-03-29 2014-12-31 株式会社日本制钢所 马达转子支撑件和用于制造马达转子支撑件的方法
KR20150000889A (ko) * 2012-03-29 2015-01-05 더 재팬 스틸 워크스 엘티디 모터 회전자 지지체 및 그를 제조하는 방법
WO2013146958A1 (ja) * 2012-03-29 2013-10-03 株式会社日本製鋼所 モータ回転子支持体およびその製造方法
US10027194B2 (en) 2012-03-29 2018-07-17 The Japan Steel Works, Ltd. Motor rotor support and method for manufacturing same
EP2833517A4 (en) * 2012-03-29 2015-11-25 Japan Steel Works Ltd MOTOR ROTOR BEARINGS AND METHOD FOR THE PRODUCTION THEREOF
EP2833516A4 (en) * 2012-03-29 2015-11-25 Japan Steel Works Ltd MOTOR ROTOR SUPPORT AND METHOD OF MANUFACTURING THE SAME
US9800104B2 (en) 2012-03-29 2017-10-24 The Japan Steel Works, Ltd. Nonmagnetic high strength steel motor rotor support and method for manufacturing same
KR101682784B1 (ko) 2012-03-29 2016-12-05 더 재팬 스틸 워크스 엘티디 모터 회전자 지지체 및 그의 제조방법
WO2015087604A1 (ja) * 2013-12-11 2015-06-18 株式会社ダイナックス アキシャルギャップモータ
JP2015116033A (ja) * 2013-12-11 2015-06-22 株式会社ダイナックス アキシャルギャップモータ
KR102232732B1 (ko) * 2013-12-11 2021-03-25 다이낙스 코포레이션 액셜갭 모터
US10122223B2 (en) 2013-12-11 2018-11-06 Dynax Corporation Axial gap motor
EP3082226A4 (en) * 2013-12-11 2017-07-19 Dynax Corporation Axial gap motor
KR20160091919A (ko) * 2013-12-11 2016-08-03 다이낙스 코포레이션 액셜갭 모터
TWI625920B (zh) * 2013-12-11 2018-06-01 Dynax Corp Axial gap motor
JP2017005866A (ja) * 2015-06-10 2017-01-05 多摩川精機株式会社 アキシャル型モータ・発電機のマグネット固定構造
JP2017005935A (ja) * 2015-06-15 2017-01-05 株式会社日立産機システム アキシャルギャップ型回転電機
WO2016203783A1 (ja) * 2015-06-15 2016-12-22 株式会社 日立産機システム アキシャルギャップ型回転電機
KR20210076825A (ko) * 2019-12-16 2021-06-24 한국전기연구원 축방향 자속 회전기기
KR102527294B1 (ko) * 2019-12-16 2023-05-02 한국전기연구원 축방향 자속 회전기기
JP7391783B2 (ja) 2020-07-03 2023-12-05 株式会社神戸製鋼所 磁極子、電動機、磁極子の組立方法
WO2022004481A1 (ja) * 2020-07-03 2022-01-06 株式会社神戸製鋼所 磁極子、電動機、及び磁極子の製造方法
KR20230005644A (ko) * 2021-07-01 2023-01-10 인천대학교 산학협력단 요크리스 회전자를 이용한 이중 공극 방사형 자속 영구 자석 버니어 전동기
KR102568399B1 (ko) 2021-07-01 2023-08-21 인천대학교 산학협력단 요크리스 회전자를 이용한 이중 공극 방사형 자속 영구 자석 버니어 전동기

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9130441B2 (en) Brushless DC motor
JP2011055577A (ja) 回転子
US9350206B2 (en) Axial gap rotating electrical machine
JP6343127B2 (ja) モータ
JP6448810B2 (ja) ロータ、永久磁石同期モータ、永久磁石同期モータの製造方法、および空気調和機
US9793768B2 (en) Rotor and rotary electric machine having the same
JP6388066B2 (ja) ブラシレスモータ
JP2007267565A (ja) コアレスモータ
CN103683598A (zh) 用于电旋转机器的转子
JP2013021810A (ja) 回転電機
JP4640373B2 (ja) 回転電機
EP3407469B1 (en) Dynamo-electric machine
JP2010178493A (ja) アウターロータ型ブラシレスモータ
JP4291211B2 (ja) 回転電機の回転子および回転電機
JP4318959B2 (ja) 永久磁石式回転子およびブラシレスモータ
JP2007221877A (ja) 磁石回転子
JP2005295775A (ja) モータの回転子
JP2013121225A (ja) レゾルバ
JP2012125111A (ja) アウターロータ型回転機のロータ
JP2009284703A (ja) 磁石付ロータ
JP2019058015A (ja) モータ及びモータの製造方法
JP2012244704A (ja) 外転型の電動機
JP7288348B2 (ja) 電動機
JP2019068588A (ja) ロータ
JP2007336751A (ja) スロットレスモータのステータ及びスロットレスモータ