JP2011054337A - 発光モジュール及び発光モジュールの製造方法 - Google Patents

発光モジュール及び発光モジュールの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】導光板に対する発光部の位置決め作業を簡単化することによって、容易に組み立てることができる発光モジュール及び発光モジュールの製造方法を提供する。
【解決手段】発光部2と、発光部2から発光された光を端面31から入射させ主面32から出射させる導光板3と、導光板3を保持する枠体(上横桟41及び下横桟42)とを備え、枠体の上横桟41及び下横桟42は、発光部2を端面31に対して位置決めする位置決め空間を有し、発光部2は、位置決め空間の内壁に当接する位置決め部材24を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、導光板の端面から光を入射し、前記光を導光板の主面から出射させることにより文字や図柄等の表示を行う発光モジュール及び発光モジュールの製造方法に関するものである。
従来の発光モジュールの一例としては、平面部にドットパターンが形成された薄板形状の導光板の端面に複数の発光素子から光を入射させ、前記光が前記ドットパターンで屈折して前記平面部から出射することにより、前記平面部において表示を行うよう構成されたものがある。
このような構成を備えた発光モジュールの一例として、後述の特許文献1に開示された表示装置がある。
この特許文献1に開示された表示装置では、前記導光板の第1端面とこれに直交する第2端面とのそれぞれに光源として前記複数の発光素子が配され、前記ドットパターンとして、前記第1端面から入射させた光を前記導光板の平面部に向けて屈折させるためのドットパターンと、前記第2端面から入射させた光を前記平面部に向けて屈折させるためのドットパターンとが前記平面部に設けられたことによって、各光源の点灯に対応して異なる表示情報が表示されるように構成されている。
特開2006−75362号公報
しかしながら、前述の特許文献1に開示された表示装置のように、導光板の第1端面及び第2端面それぞれに光源から光を入射させて表示を行うように構成された発光モジュールにおいては、光源からの光を効率よく利用するために、第1端面及び第2端面それぞれに対して各光源を正確に位置決めする必要がある。そのため、位置決め作業が煩雑になり組立てが困難になるといった問題があった。
さらに、複数の表示情報を表示するためには光入射面である第1端面及び第2端面それぞれに光源を配置することが必要となり、発光モジュールの構造が複雑となりメンテナンス性が低下するといった問題もあった。
本発明はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、導光板に対する光源の位置決め作業を簡単化することによって、容易に組み立てることができる発光モジュール及び発光モジュールの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る発光モジュールは、発光部と、前記発光部から発光された光を端面から入射させ主面から出射させる導光板と、前記導光板を保持する枠体とを備え、前記枠体は、前記発光部を前記端面に対して位置決めする位置決め空間を有し、前記発光部は、前記位置決め空間の内壁に当接する位置決め部材を備えていることを特徴とする。
これにより、発光部を位置決め空間に配し、位置決め空間の内壁に位置決め部材を当接して、導光板を枠体に取り付けることで、発光部を端面に対して位置決めすることができるため、導光板に対する発光部の位置決め作業を簡単化することができ、本発明に係る発光モジュールを容易に組み立てることができる。
また、本発明に係る発光モジュールにおいて、前記枠体は、前記主面に対して交差する方向から前記発光部を着脱自在とする開口部を備えていてもよい。このような構成を備えていることにより、開口部を介して主面に対して交差する方向に沿って(前記主面側またはその反対の面(背面)側から)枠体へ発光部を取り付けることができ、かつ、開口部を介して主面に対して交差する方向に沿って(前記主面側または前記背面側へ)枠体から発光部を取り外すことができる。そのため、枠体へ発光部を取り付けることや、発光部を交換したり枠体から取り外した状態で発光部をメンテナンスしたりすることが容易になる。
また、本発明に係る発光モジュールにおいて、前記発光部は、発光素子と前記発光素子が実装された実装基板とを有する発光ユニット、及び前記発光ユニットが取り付けられた前記位置決め部材を備えた構成とされていてもよい。このような構成により、位置決め部材が位置決め空間の内壁に当接することによって、発光部の発光素子を端面に対して位置決めすることができる。さらに、位置決め部材の寸法及び(または)位置決め空間の寸法によって、端面に対する発光素子の位置を任意に設定することができる。
また、本発明に係る発光モジュールにおいて、前記位置決め部材は、前記実装基板よりも熱伝導率が大きいことが好ましい。これにより、発光素子で生じた熱を位置決め部材を介して外部へ放熱することができるため、放熱性を高めることができ、発光素子の寿命を長くすることができる。
また、本発明に係る発光モジュールにおいて、前記発光部は、前記実装基板を前記位置決め部材に固定する固定部材を備えており、前記固定部材は、前記実装基板よりも熱伝導率が大きいことが好ましい。これにより、発光素子で生じた熱を固定部材及び位置決め部材を介して外部へ放熱することできるため、放熱性を高めることができ、発光素子の寿命を長くすることができる。
また、本発明に係る発光モジュールにおいて、前記導光板の厚さは、当該導光板の表示面である主面の長辺の寸法の0.49%〜0.79%であるであることが好ましい。このように、導光板の厚さを当該導光板の表示面である主面の長辺の寸法の0.49%以上とすることにより、大型の発光モジュールに対応可能な程度に導光板の強度を保つことができる。また、導光板の厚さを当該導光板の表示面である主面の長辺の寸法の0.79%以下とすることにより、発光モジュールを薄型化することができる。
また、本発明に係る発光モジュールにおいて、前記発光素子は、サイド発光タイプの発光ダイオードであってもよい。サイド発光タイプの発光ダイオードであることにより光の散乱が少ないため、発光モジュールの輝度を向上することができる。
ところで、近年では、従来の発光モジュールの他の例として、導光板の端面ごとに異なる色の光を発する発光素子が配されることにより、多色での表示が行われるよう構成された発光モジュールもある。また、導光板を複数備えることにより複数の発光層(レイヤー)を形成し、前記発光層ごとに発光素子の発光色を変更したり表示情報を変更したりすることにより、多色での表示や複数の模様(パターン)の表示に対応するよう構成されたものもある。しかしながら、このような構成の発光モジュールにおいては、発光素子が複数実装された発光素子基板を発光色ごとに複数配置するか、1枚の発光素子基板に対して多色の発光素子を実装する必要があった。そのため、発光素子基板を発光色ごとに複数配置する場合には、発光素子基板の厚さに依存して導光板間の間隙を広くせざるを得なくなり、発光モジュール全体の厚さが厚くなるといった問題があった。仮に、発光素子基板の厚さを薄くすると発光素子基板に実装する発光素子、抵抗及び保護回路部品等の実装が困難になるとともに、特殊な仕様の基板設計が必要となるといった問題があった。また、1枚の発光素子基板に対して多色の発光素子を実装する場合には、特殊な仕様の基板の設計が必要となるばかりでなく、各発光素子間の間隔を狭くすると色の混色が問題となるため、導光板を取り付ける枠に特殊な加工が必要となるといった問題があった。さらに、発光素子間の間隔が狭くなることから特殊な放熱対策が必要となるといった問題もあった。
これに対し、本発明に係る発光モジュールにおいて、多色での表示や複数の模様(パターン)の表示に対応することができるように、導光板と発光部と位置決め空間とを複数組備えていてもよい。
また、本発明に係る発光モジュールにおいて、前記各導光板間の間隙の距離は、1mm〜5mmであることが好ましい。このように、各導光板間の間隙の距離を1mm以上に設定することで、各導光板間に、各導光板を保持するための保持部材を配置するスペースを確保することができ、各導光板の保持に必要とされる保持強度を実現する(得る)ことができる。また、各導光板間の間隙の距離を5mm以下に設定することで、発光モジュール1を薄型化することができる。
また、本発明に係る発光モジュールにおいて、前記導光板ごとに、互いに異なる波長の前記光が入射されてもよい。このような構成により、多色での表示を行うことができる。
また、本発明に係る発光モジュールにおいて、前記端面に対して垂直な方向における前記導光板の寸法は、入射される前記光の波長に応じてそれぞれ設定されてもよい。このような構成により、発光モジュールの視認性を高めることができる。
また、本発明に係る発光モジュールにおいて、前記主面に対向する位置に配置された光透過型の太陽電池モジュールを備えていてもよい。このような構成により、環境に配慮した看板やイルミネーションを実現することができる。
本発明に係る発光モジュールの製造方法において、発光部と、前記発光部から発光された光を端面から入射させ主面から出射させる導光板と、前記導光板を保持する枠体とを備えた発光モジュールを製造する方法であって、前記枠体に、前記発光部を前記端面に対して位置決めする位置決め空間を形成する工程と、前記発光部を前記位置決め空間に取り付ける工程と、前記導光板を前記枠体に取り付けて、前記発光部を前記端面に対して位置決めする工程とを含むことを特徴とする。
これにより、発光部を位置決め空間に配し、導光板を枠体に取り付けることで、発光部を端面に対して位置決めすることができるため、導光板に対する発光部の位置決め作業を簡単化することができ、本発明に係る発光モジュールを容易に組み立てることができる。
本発明に係る発光モジュール及び発光モジュールの製造方法によれば、導光板に対する光源の位置決め作業を簡単化することによって、当該発光モジュールを容易に組み立てることができる。
本発明の一実施形態に係る発光モジュールの前面を示す概略正面図である。 本発明の一実施形態に係る発光モジュールの左上隅及び左下隅を示す部分概略斜視図である。 図1に示す発光モジュールの上横桟の一例を示す概略側面図である。 図3に示す上横桟を矢印Aで示す方向から見た状態を示す部分概略背面図である。 図2に示す発光モジュールの発光部の一例を示す分解斜視図である。 図2に示す発光モジュールの発光部の一例を示す概略側面図である。 図5に示す発光部の発光ユニットの一例を示す部分概略正面図である。 本発明の実施形態2に係る発光モジュールを示す概略正面図であり、全色点灯状態を示す。 本発明の実施形態2に係る発光モジュールを示す概略正面図であり、赤色点灯状態を示す。 本発明の実施形態2に係る発光モジュールを示す概略正面図であり、青色点灯状態を示す。 本発明の実施形態2に係る発光モジュールを示す概略正面図であり、緑色点灯状態を示す。 図1に示す発光モジュールの左上隅及び左下隅を示す概略斜視図である。 図8に示す発光モジュールの導光板の一例を示す概略側面図である。 光の波長に対する人の視感度を示すグラフであり、縦軸は視感度、横軸は光の波長λ(nm)を示す。 図8に示す発光モジュールの上横桟の一例を示す概略側面図である。 図12に示す発光モジュールの一つの発光部の一例を示す部分斜視図である。 図12に示す発光モジュールの他の一つの発光部の一例を示す部分斜視図である。 図12に示す発光モジュールのさらに他の一つの発光部の一例を示す部分斜視図である。 図8に示す発光モジュールの上横桟に発光部を嵌め込む手順を示す概略斜視図である。 図8に示す発光モジュールの下横桟に発光部を嵌め込む手順を示す概略斜視図である。 本発明の実施形態3に係る発光モジュールを示す概略断面図である。
以下、本発明に係る発光モジュール及び発光モジュールの製造方法の実施形態について説明する。
<実施形態1>
まず初めに、本発明の実施形態1に係る発光モジュール1について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係る発光モジュール1の前面(表示面)を示す概略正面図であり、図2は、本発明の実施形態1に係る発光モジュール1の左上隅及び左下隅を主に示す部分概略斜視図である。なお、図2には、図1に示す発光モジュール1の背面及び側面を、枠体4の一部を構成する左縦桟43及び右縦桟44の図示を省略した状態で示した。
発光モジュール1は、図1に示すように、正面視矩形形状の導光板3の外周端縁部が枠体4により保持されている。そして、図2に示すように、薄板形状の導光板3の上下端面31(以下、単に「端面31」とも称する。)に発光部2からの光が入射されることによって、この光が導光板3の表示面である主面32から出射されるように構成されている。
導光板3は例えばアクリル樹脂を用いて形成されている。導光板3の主面32には、旋盤加工により溝部(不図示)が形成されており、導光板3内を伝わった光は、前記溝部で反射して主面32に導かれ、主面32から外部へ出射される。これにより、主面32に文字や図柄等のパターンPが表示される。なお、図1には、パターンPの一例として半円形状のパターンを図示した。
導光板3を保持する枠体4は、導光板3の上下端縁部に配置された上横桟41及び下横桟42と、左右端縁部に配置された左縦桟43及び右縦桟44とを備えている。これら上横桟41、下横桟42、左縦桟43及び右縦桟44を組み合わせることによって、枠体4は矩形形状の枠とされる。上横桟41及び下横桟42には、後に詳細に説明するが、発光部2がそれぞれ配置されている。
左縦桟43及び右縦桟44は、詳細に図示しないが、導光板3の左右端縁部が嵌め込まれた溝形状の保持部を備えている。また、上横桟41及び下横桟42は、導光板3の上下端縁部が嵌め込まれた後述の保持部を備えている。
本実施形態において、上横桟41及び下横桟42は、図2に示すように、上横桟41及び下横桟42の前記保持部であり、導光板3を前面側と背面側とから挟み込んで保持する2つの保持板12,13と、導光板3の厚さに基づき予め設定された間隙を保った状態で保持板12,13を連結する長板形状の連結板11とを備えている。保持板12,13の内面(互いに対向する面)には前記間隙に向けて突出する位置決めピン14,15がそれぞれ突設されており、位置決めピン14,15に端面31が当接することによって導光板3が上下方向(縦方向)において位置決めされた状態となっている。
ここで、上横桟41の構成について図面を参照しつつさらに詳細に説明する。
図3は、図1に示す発光モジュール1の上横桟41の一例を示す概略側面図であり、図4は、図3に示す上横桟41を矢印Aで示す方向から見た状態を示す部分概略背面図である。なお、上横桟41及び下横桟42は、同一の構成を備えた部材であり、図3及び図4に示す上横桟41を上下が入れ替わるように回転させることにより下横桟42として用いることができるため、下横桟42の構成については詳細な説明を省略する。
上横桟41の保持板13には、発光部2が嵌まり込む形状の開口部13aが設けられており、開口部13aの形状は、具体的には横方向(左右方向)が長辺、縦方向(上下方向)が短辺となった背面視矩形形状である。さらに、上横桟41の保持板13には、開口部13aの上下長辺に沿って、例えば断面矩形形状の保持片16がそれぞれ配されている。このような構成により、上横桟41には、保持片16の互いに対向しあう面と開口部13aの内壁と保持板12とで囲まれた位置決め空間Bが形成されている。
なお、上横桟41は、連結板11、保持板12,13及び保持片16が一体形成されたものや、例えば連結板11及び保持板12のみ等といった一部が一体形成されたものであってもよい。また、保持板12は、保持板13と同様に、連結板11の下面(端面31に対向する面)から垂下した状態で連結板11に固定されていてもよい。さらにまた、保持板12,13及び保持片16は、前記接着剤の代わりにネジで連結板11に固定されていてもよい。この場合、連結板11の前記主面に溝部が形成され、連結板11に背面側の端面から前面側の端面へ向けて前記溝部を貫通する雌ネジとしての孔が形成され、さらに保持板13(または保持板12,13)の一端縁部に孔が形成された状態において、連結板11の前記孔に保持板13(または保持板12,13)の前記孔が一致するように保持板13(または保持板12,13)の一端縁部が前記溝部に嵌め込まれ、前記両孔に前記ネジが捩じ込まれることにより、連結板11に保持板13(または保持板12,13)が固定される。
ここで、位置決め空間Bに嵌め込まれる発光部2の構成について図面を参照しつつ説明する。
図5は、図2に示す発光モジュール1の発光部2の一例を示す分解部分斜視図であり、図6は、図2に示す発光モジュール1の発光部2の一例を示す概略側面図であり、図7は、図5に示す発光部2の発光ユニット23の一例を示す部分概略正面図である。なお、図5には上横桟41に嵌め込まれる発光部2を示しているが、上横桟41に嵌め込まれる発光部2と下横桟42に嵌め込まれる発光部2とは、同一の構成を備えた部材であり、図5に示す発光部2を上下が入れ替わるように回転させることにより下横桟42に嵌め込まれる発光部2として用いることができるため、下横桟42に嵌め込まれる発光部2の構成については詳細な説明を省略する。
発光部2は、図5に示すように、複数の発光素子21が実装された実装基板22を有する発光ユニット23、及び発光ユニット23が取り付けられた位置決め部材24を備えている。
位置決め部材24は、実装基板22よりも熱伝導率が大きい材料、例えばアルミニウムを用いて形成された角柱形状のブロックである。また、位置決め部材24は、前面24aに上側の長辺に沿って設けられた角柱形状の突出部材26を備えている。
また、発光ユニット23は、実装基板22よりも熱伝導率が大きい固定部材25を介して、位置決め部材24の前面24aに固定されている。より詳細には、例えば熱伝導率が約0.9W/(m・k)の両面粘着テープが固定部材25として用いられ、発光ユニット23が固定部材25を介して位置決め部材24に仮接着され、さらに、ネジ(不図示)等を用いて固定されていてもよい。なお、固定部材25として前記両面粘着テープの代わりに粘着力の無い絶縁性シートを用いてもよい。また、前面24aに対して垂直な方向において、突出部材26の寸法は、固定部材25及び発光ユニット23の寸法よりも充分大きく設定されている。これにより、突出部材26は、図6に示すように、固定部材25及び発光ユニット23よりも前面24aに対して垂直な方向に突出した状態となっている。
実装基板22の形状は薄板形状であり、実装基板22の帯状の実装面22aには、図5及び図7に示すように、下側の長辺に沿って複数の発光素子21が実装されている。発光素子21は、例えばサイド発光タイプのチップLED(light−emitting diode)、いわゆるサイド発光チップLEDであり、前記長辺に対して垂直な方向(縦方向)、即ち図5、図6及び図7では下方向に光を発するよう配置されている。
発光部2は、このような構成を備えているため、図2に示すように、突出部材26と保持板12とが互いに対向するように前記背面側から上横桟41及び下横桟42に嵌め込まれたときに、位置決め部材24が2つの保持片16の互いに対向しあう面と開口部13aの内壁とに当接し、位置決め部材24の突出部材26が位置決め空間B(図3参照)の内壁の一部である保持板12に当接した状態になる。また、発光部2の寸法及び各構成部材の配置は、発光素子21が2つの保持板12,13間の予め設定された位置に配置され端面31に対向するように任意に設定されている。そのため、発光部2が上横桟41及び下横桟42に嵌め込まれたことによって、発光部2の発光素子21が保持板12,13との間に配置された端面31に対して位置決めされた状態となる。なお、位置決め空間Bの寸法も、発光部2の寸法及び各構成部材の配置に従って、発光素子21が2つの保持板12,13間の予め設定された位置に配置され端面31に対向するように任意に設定されている。
また、上横桟41及び下横桟42には、発光部2を覆うカバー18が設けられており、カバー18は2つの保持片16にネジ18a等を用いて固定されている。なお、ネジ18aの代わりに接着剤を用いてもよい。
発光ユニット23の給電用の各配線19は、位置決め部材24に設けられた貫通孔24bを介して位置決め部材24の前記背面側に取り出され、位置決め部材24とカバー18との間の隙間を介して右縦桟44(または左縦桟43)内に取り込まれ、まとめられた後、外部に取り出されている。
次いで、本発明の実施形態1に係る発光モジュール1の製造方法について図1〜図4を参照しつつ説明する。
まず初めに、枠体4に位置決め空間Bを形成する(位置決め空間形成工程)。具体的には、連結板11に対して、接着剤等を用いて保持板12,13を固定し、さらに、保持板13に対して、接着剤等を用いて保持片16を固定することによって、位置決め空間Bを形成する。
前記位置決め空間形成工程後、上横桟41及び下横桟42に発光部2を嵌め込んで、発光部2を位置決め空間Bに取り付ける(取付工程)。
前記取付工程後、端面31が位置決めピン14,15に当接した状態になるまで、保持板12,13の間に導光板3を差し込むことによって、上横桟41及び下横桟42で導光板3の上端縁部と下端縁部とをそれぞれ保持する。このとき、発光部2の発光素子21が端面31に対して位置決めされた状態になる。さらに、導光板3の左端縁部に左横桟43を嵌め込み、導光板3の右端縁部に右縦桟44を嵌め込むことで、導光板3の左右端縁部を左横桟43及び右縦桟44で保持する。続いて、左横桟43及び右縦桟44を上横桟41及び下横桟42に対してボルトとナット(不図示)等を用いて堅牢に固定して、上横桟41、下横桟42、左横桟43及び右縦桟44からなる枠体4で導光板3を確実に保持する(保持工程)。
前記保持工程後、カバー18を取り付けて発光モジュール1を得る。
本実施形態に係る発光モジュール1は、枠体4が発光部2を端面31に対して位置決めする位置決め空間Bを有し、発光部2が位置決め空間Bの内壁に当接する位置決め部材24を備えているものである。これにより、発光部2を位置決め空間Bに配し位置決め空間Bの内壁に位置決め部材24を当接して導光板3を枠体4に取り付けることで、発光部2を端面31に対して位置決めすることができるため、導光板3に対する発光部2の位置決め作業を簡単化することができ、発光モジュール1を容易に組み立てることができる。
また、本実施形態に係る発光モジュール1において、枠体4は、主面32に対して交差する方向(前記背面側)から発光部2を着脱自在とする開口部13aを備えていることにより、開口部13aを介して主面32に対して交差する方向に沿って前記背面側から枠体4へ発光部2を取り付けることができ、開口部13aを介して主面32に対して交差する方向に沿って前記背面側へ枠体4から発光部2を取りはずすことができる。そのため、枠体4へ発光部2を取り付けることや、発光部2を交換したり枠体4から取り外した状態で発光部2をメンテナンスしたりすることが容易になる。なお、開口部13aの代わりに、保持板12に同様の開口部を設けてもよく、この場合には、主面32に対して交差する方向において前記前面側から発光部2を着脱自在とすることができる。この場合、保持片16及びカバー18は、保持板12に配置される。
また、本実施形態に係る発光モジュール1において、発光部2は、発光素子21と発光素子21が実装された実装基板22とを有する発光ユニット23、及び発光ユニット23が取り付けられた位置決め部材24を備えた構成とされていることにより、位置決め部材24が位置決め空間Bの内壁に当接することによって、発光部2の発光素子21を端面31に対して位置決めすることができ、さらに、位置決め部材24の寸法及び(または)位置決め空間Bの寸法によって、端面31に対する発光素子21の位置を任意に設定することができる。
また、本実施形態に係る発光モジュール1において、位置決め部材24は実装基板22よりも熱伝導率の大きい部材を用いることが好ましい。これにより、発光素子21で生じた熱を位置決め部材24を介して外部へ放熱することができ、放熱性を高めることができるので、発光素子21の寿命を長くすることができる。
また、本実施形態に係る発光モジュール1において、発光部2は、実装基板22を位置決め部材24に固定する固定部材25を備えているが、この固定部材25は実装基板22よりも熱伝導率の大きい部材を用いることが好ましい。これにより、発光素子21で生じた熱を固定部材25及び位置決め部材24を介して外部へ放熱することでき、放熱性を高めることができるので、発光素子21の寿命を長くすることができる。
また、本実施形態に係る発光モジュール1において、導光板3の厚さは、導光板3の表示面である主面32の長辺の寸法の0.49%〜0.79%であることが好ましい。このように、導光板3の厚さを、導光板3の表示面である主面32の長辺の寸法の0.49%以上に設定することにより、大型の発光モジュール1に対応可能な程度に導光板3の強度を保つことができる。また、導光板3の厚さを、導光板3の表示面である主面32の長辺の寸法の0.79%以下に設定することにより、発光モジュール1をより薄型化することができる。具体例を示すと、導光板3の主面32の長辺の寸法が1020mmであり、短辺の寸法が580mm〜640mmである場合、導光板3の厚さは約5mm〜約8mmとなる。
また、本実施形態に係る発光モジュール1において、発光素子21がサイド発光チップLEDであることにより、光の散乱が少ないため、発光モジュール1の輝度を向上させることができる。なお、発光素子21として、サイド発光チップLEDの代わりに、砲弾型LED(樹脂部が砲弾形状となっているLED)を用いてもよい。この砲弾型LEDを用いる場合には、端面31に向けて光を発するように、砲弾型LEDは、その端子(いわゆる足の部分)が折り曲げられた状態で実装基板22に実装される。
本実施形態に係る発光モジュール1の製造方法は、枠体4に、発光部2を端面に対して位置決めする位置決め空間Bを形成する位置決め空間形成工程と、発光部2を位置決め空間Bに取り付ける取付工程と、導光板3を枠体4に取り付けて、発光部2を端面31に対して位置決めする保持工程とを含むことを特徴とするものである。これにより、発光部2を位置決め空間Bに配し、導光板3を枠体4に取り付けることで、発光部2を端面31に対して位置決めすることができるため、導光板3に対する発光部2の位置決め作業を簡単化することができ、発光モジュール1を容易に組み立てることができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2に係る発光モジュール1について図面を参照しつつ説明する。
本実施形態に係る発光モジュール1は、実施形態1に示す発光モジュールを多色表示が可能な発光モジュールに変更したものであり、以下に、各構成部材について実施形態1と実施形態2との間で異なっている箇所について主に説明する。
図8〜図11は、本発明の実施形態2に係る発光モジュール1を示す概略正面図であり、図8は全色点灯状態、図9は赤色点灯状態、図10は緑色点灯状態、図11は青色点灯状態を示す。また、図12は、図1に示す発光モジュール1の左上隅及び左下隅を示す概略斜視図である。図12には、発光モジュール1の背面と、発光モジュール1を側面に対して平行に切断した状態における断面とを示した。なお、図12では、カバー18を上横桟41及び下横桟42から分離した状態で示した。
発光モジュール1は、図2に示す発光モジュール1の発光部2の代わりに、図12に示すように、例えば緑色の光を発光する発光部102と、例えば赤色の光を発光する発光部202と、例えば青色の光を発光する発光部302とを備えている。さらに、発光モジュール1は、図2に示す発光モジュール1の導光板3の代わりに、図12に示すように、発光部102からの光が端面31に入射される導光板103と、発光部202からの光が端面31に入射される導光板203と、発光部302からの光が端面31に入射される導光板303とを備えている。本実施形態の発光モジュール1は、このような構成を備えていることにより、発光部102,202,302から光が出力されているときには(全力点灯状態では)、図8に示すように、パターンP100,P200,P300が表示され、半円の外周(円弧)に沿った形状の帯状パターンが上方から下方に向けて赤色、緑色及び青色の順に同心円状に配置された虹のようなパターンが表示面に形成される。また、発光部202のみから光が出力されているときには(赤色点灯状態では)、図9に示すように、半円の外周(円弧)に沿った形状の帯状のパターンP200が赤色で表示され、発光部102のみから光が出力されているときには(緑色点灯状態では)、図10に示すように、半円の外周(円弧)に沿った形状の帯状のパターンP100が緑色で表示され、発光部302のみから光が出力されているときには(青色点灯状態では)、図11に示すように、半円の外周(円弧)に沿った形状の帯状のパターンP300が青色で表示される。
なお、発光モジュール1に表示されるパターンは、図8〜図11に示すものに限定されず、導光板103,203,303に形成される前記溝部の形成位置を変更することや、発光部102,202,302の点灯状態をコントロールすることにより、多彩な表示が可能である。
ここで、導光板103,203,303の寸法について図面を参照しつつ説明する。
図13は、図8に示す発光モジュール1の導光板103,203,303の一例を示す概略側面図である。図14は、光の波長に対する人の視感度を示すグラフであり、縦軸は視感度、横軸は光の波長λ(nm)を示す。
一般に、明所視における人の視感度は波長555nmの光に対して最も高くなり、即ち、人は波長555nmの光を最も強く感じる。そこで、発光強度をある一定の値に保った状態において、波長555nmの光に対する視感度を「1」とし、種々の波長の光に対する人の視感度を表すと図14に示すグラフが得られる。
本実施形態においては、このような光の波長に対する人の視感度の違いに基づき、入射される光の波長に応じて導光板103,203,303の寸法(上下端面31間の長さ)がそれぞれ設定されている。これにより、光の波長に対する人の視感度を補正することができ、より視認性を高めた発光モジュール1を提供することができる。
例えば、赤色のLEDの光の波長は約660nm、青色のLEDの光の波長は約450nm、緑色のLEDの光の波長は約520nmであるため、図14のグラフを参照すると、視感度は、緑色のLEDの光、赤色のLEDの光、青色のLEDの光の順に低くなっている。もし、全ての導光板103,203,303の寸法が同じであった場合、各導光板103,203,303に形成されるパターンP100,P200,P300は、人が見たときに、緑色のパターンP100よりも赤色のパターンP200が暗く見え、赤色のパターンP200よりも青色のパターンP300が暗く見えてしまう。そのため、本実施形態では、導光板103,203,303の寸法が、導光板103、導光板203及び導光板303の順に小さくなるように設定されている。これにより、人の視感度が補正される。
本実施形態では、導光板103として寸法(縦×横×厚さ)が640mm×1020mm×5mmのアクリル樹脂製の導光板を用い、導光板203として寸法(縦×横×厚さ)が610mm×1020m×5mmのアクリル樹脂製の導光板を用い、導光板303として寸法(縦×横×厚さ)が580mm×1020mm×5mmのアクリル樹脂製の導光板を用いた。なお、導光板103,203,303の寸法や材料は上記したものに限定されず適宜変更可能である。
また、導光板103,203,303を保持する枠体4のうち上横桟41及び下横桟42は、図12に示すように、導光板103,203,303それぞれを前面側と背面側とから挟み込んで保持する4つの保持板12,113,213,313と、導光板103,203,303の厚さに基づき予め設定された間隙を保った状態で保持板12,113,213,313を連結する長板形状の連結板11とを備えている。このような構成によって、導光板103は2つの保持板12,113によって保持され、導光板203は2つの保持板113,213によって保持され、導光板303は2つの保持板213,313によって保持された状態となっている。なお、保持板12,113,213,313の内面(互いに対向する面)には、後述の図15に示すように、前記間隙に向けて突出する位置決めピン14,15がそれぞれ突設されており、位置決めピン14,15に端面31が当接することによって導光板103,203,303が上下方向(縦方向)において位置決めされた状態となっている。
ここで、上横桟41の構成について図面を参照しつつさらに詳細に説明する。
図15は、図8に示す発光モジュール1の上横桟41の一例を示す概略側面図である。なお、上横桟41及び下横桟42は、同一の構成を備えた部材であり、図15に示す上横桟41を上下が入れ替わるように回転させることにより下横桟42として用いることができるため、下横桟42の構成については詳細な説明を省略する。
上横桟41は、発光部102が嵌まり込む形状の開口部13aと、発光部202が嵌まり込む形状の開口部13bと、発光部302が嵌まり込む形状の開口部13cとが設けられている。詳しくは、開口部13aが保持板113,213,313にそれぞれ設けられており、開口部13bが保持板213,313にそれぞれ設けられており、開口部13cが保持板313に設けられている。これら開口部13a,13b,13cの形状は、具体的には横方向(左右方向)が長辺、縦方向(上下方向)が短辺となった背面視矩形形状である。さらに、保持板313には、開口部13a,13b,13cの各上下長辺に沿って、例えば断面矩形形状の保持片16がそれぞれ配されている。このような構成により、上横桟41には、2つの保持片16の互いに対向しあう面と開口部13aの内壁と保持板12とで囲まれた位置決め空間B100と、2つの保持片16の互いに対向しあう面と開口部13bの内壁と保持板113とで囲まれた位置決め空間B200と、2つの保持片16の互いに対向しあう面と開口部13cの内壁と保持板213とで囲まれた位置決め空間B300とが形成されている。なお、位置決め空間B100は連結板11の最も近傍に形成されており、位置決め空間B200は位置決め空間B100に対して連結板11から離間する側に形成されており、位置決め空間B300は位置決め空間B200に対して連結板11から離間する側に形成されている。
なお、上横桟41は、連結板11、保持板12,113,213,313及び保持片16が一体形成されたものや、例えば連結板11及び保持板12のみ等といった一部が一体形成されたものであってもよい。また、保持板12は、保持板113,213,313と同様に、連結板11の主面(端面31に対向する主面)から垂下した状態で連結板11に固定されていてもよい。さらにまた、保持板12,113,213,313及び保持片16は、前記接着剤の代わりにネジで連結板11に固定されていてもよい。この場合、連結板11の前記主面に溝部が形成され、連結板11に背面側の端面から前面側の端面へ向けて前記溝部を貫通する雌ネジとしての孔が形成され、さらに保持板113,213,313(または保持板12,113,213,313)の一端縁部に孔が形成された状態において、連結板11の前記孔に保持板113,213,313(または保持板12,113,213,313)の前記孔が一致するように保持板113,213,313(または保持板12,113,213,313)の一端縁部が前記溝部に嵌め込まれ、前記両孔に前記ネジが捩じ込まれることにより、連結板11に保持板113,213,313(または保持板12,113,213,313)が固定される。
ここで、位置決め空間B100,B200,B300に嵌め込まれる発光部102,202,302の構成について図面を参照しつつ説明する。
図16は、図12に示す発光モジュール1の発光部102の一例を示す部分斜視図であり、図17は、図12に示す発光モジュール1の発光部202の一例を示す部分斜視図であり、図18は、図12に示す発光モジュール1の発光部302の一例を示す部分斜視図である。なお、図16〜図18には上横桟41に嵌め込まれる発光部102,202,302を示しているが、上横桟41に嵌め込まれる発光部102,202,302と下横桟42に嵌め込まれる発光部102,202,302とは、同一の構成を備えた部材であり、図16〜図18に示す発光部102,202,302を上下が入れ替わるように回転させることにより下横桟42に嵌め込まれる発光部102,202,302として用いることができるため、下横桟42に嵌め込まれる発光部102,202,302の構成については詳細な説明を省略する。
発光部102,202,302は、図16〜図18に示すように、光を入射すべき各端面31の位置に応じて、位置決め部材24の寸法(厚さC)が異なっている点以外は、図1に示す発光モジュール1の発光部2と同様の構成を備えている。
発光部102は、このような構成を備えているため、図12に示すように、上横桟41及び下横桟42に嵌め込まれたときに、位置決め部材24が2つの保持片16の互いに対向しあう面と開口部13a(図15参照)の内壁とに当接し、突出部材26が位置決め空間B100(図15参照)の内壁の一部である保持板12に当接した状態になる。また、発光部102の寸法(厚さC等)及び各構成部材の配置は、発光素子21が2つの保持板12,113間の予め設定された位置に配置され導光板103の端面31に対向するように任意に設定されている。そのため、発光部102が上横桟41及び下横桟42に嵌め込まれたことによって、発光部102の発光素子21が保持板12,113との間に配置された導光板103の端面31に対して位置決めされた状態となる。なお、位置決め空間B100の寸法も、発光部102の寸法及び各構成部材の配置に従って、発光素子21が2つの保持板12,113間の予め設定された位置に配置され導光板103の端面31に対向するように任意に設定されている。
また、発光部202も、前述したような構成を備えているため、図12に示すように、上横桟41及び下横桟42に嵌め込まれたときに、位置決め部材24が2つの保持片16の互いに対向しあう面と開口部13b(図15参照)の内壁とに当接し、突出部材26が位置決め空間B200(図15参照)の内壁の一部である保持板113に当接した状態になる。また、発光部202の寸法(厚さC等)及び各構成部材の配置は、発光素子21が2つの保持板113,213間の予め設定された位置に配置され導光板203の端面31に対向するように任意に設定されている。そのため、発光部202が上横桟41及び下横桟42に嵌め込まれたことによって、発光部202の発光素子21が保持板113,213との間に配置された導光板203の端面31に対して位置決めされた状態となる。なお、位置決め空間B200の寸法も、発光部202の寸法及び各構成部材の配置に従って、発光素子21が2つの保持板113,213間の予め設定された位置に配置され導光板203の端面31に対向するように任意に設定されている。
同様に、発光部302も、前述したような構成を備えているため、図12に示すように、上横桟41及び下横桟42に嵌め込まれたときに、位置決め部材24が2つの保持片16の互いに対向しあう面と開口部13c(図15参照)の内壁とに当接し、突出部材26が位置決め空間B300(図15参照)の内壁の一部である保持板213に当接した状態になる。また、発光部302の寸法(厚さC等)及び各構成部材の配置は、発光素子21が2つの保持板213,313間の予め設定された位置に配置され導光板303の端面31に対向するように任意に設定されている。そのため、発光部302が上横桟41及び下横桟42に嵌め込まれたことによって、発光部302の発光素子21が保持板213,313との間に配置された導光板303の端面31に対して位置決めされた状態となる。なお、位置決め空間B300の寸法も、発光部302の寸法及び各構成部材の配置に従って、発光素子21が2つの保持板213,313間の予め設定された位置に配置され導光板303の端面31に対向するように任意に設定されている。
また、上横桟41及び下横桟42には、発光部102,202,302を覆うカバー18が設けられている。
次いで、本発明の実施形態2に係る発光モジュール1の製造方法について図8、図12、図15、図19及び図20を参照しつつ説明する。
図19は、図8に示す発光モジュール1の上横桟41に発光部102,202,302を嵌め込む手順を示す概略斜視図であり、図20は、図8に示す発光モジュール1の下横桟42に発光部102,202,302を嵌め込む手順を示す概略斜視図である。
まず初めに、枠体4に位置決め空間B100,B200,B300を形成する(位置決め空間形成工程)。具体的には、連結板11に対して、接着剤等を用いて保持板12,113,213,313を固定し、さらに、保持板313に対して、接着剤等を用いて保持片16を固定することによって、位置決め空間B100,B200,B300を形成する。
前記位置決め空間形成工程後、図19に示すように、上横桟41に矢印Dで示すように前記背面側から発光部102,202,302を嵌め込み、下横桟42に矢印Dで示すように前記背面側から発光部102,202,302を嵌め込んで、発光部102,202,302を位置決め空間B100,B200,B300に取り付ける(取付工程)。
前記取付工程後、導光板103,203,303の各端面31が位置決めピン14,15に当接した状態になるまで、保持板12,113,213,313の間に導光板103,203,303を差し込むことによって、上横桟41及び下横桟42で導光板103,203,303の上端縁部と下端縁部とをそれぞれ保持する。このとき、発光部102,202,302の発光素子21が導光板103,203,303それぞれの端面31に対して位置決めされた状態になる。さらに、導光板103,203,303の左端縁部に左横桟43を嵌め込み、導光板103,203,303の右端縁部に右縦桟44を嵌め込むことで、導光板103,203,303の左右端縁部を左横桟43及び右縦桟44で保持する。続いて、左横桟43及び右縦桟44を上横桟41及び下横桟42に対してボルトとナット(不図示)等を用いて堅牢に固定して、上横桟41、下横桟42、左横桟43及び右縦桟44からなる枠体4で導光板103,203,303を確実に保持する(保持工程)。
前記保持工程後、カバー18を取り付けて発光モジュール1を得る。
本実施形態に係る発光モジュール1は、導光板103,203,303と発光部102,202,302と位置決め空間B100,B200,B300とを複数組(3組)備えたものであるため、多色での表示や複数の模様の表示に対応することができる。
また、本実施形態に係る発光モジュール1において、各導光板103,203,303間の間隙の距離は1mm〜5mmであることが好ましい。このように、各導光板103,203,303間の間隙の距離を1mm以上に設定することで、各導光板103,203,303間に、各導光板103,203,303を保持するための保持部材(前記保持部)を配置するスペースを確保することができ、各導光板103,203,303の保持に必要とされる保持強度を実現する(得る)ことができる。また、各導光板103,203,303間の間隙の距離を5mm以下に設定することで、発光モジュール1を薄型化することができる。
また、本実施形態に係る発光モジュール1において、導光板103,203,303ごとに互いに異なる波長の光が入射されているため、多色での表示を行うことができる。
また、本実施形態に係る発光モジュール1において、端面31に対して垂直な方向における導光板103,203,303の寸法は、入射される光の波長に応じてそれぞれ設定されているため、発光モジュール1の視認性を高めることができる。
本実施形態に係る発光モジュール1の製造方法は、枠体4に、発光部102,202,302を端面に対して位置決めする位置決め空間B100,B200,B300を形成する位置決め空間形成工程と、発光部102,202,302を位置決め空間B100,B200,B300に取り付ける取付工程と、導光板103,203,303を枠体4に取り付けて、発光部102,202,302を端面31に対して位置決めする保持工程とを含むことを特徴とするものである。これにより、発光部102,202,302を位置決め空間B100,B200,B300に配し、導光板103,203,303を枠体4に取り付けることで、発光部102,202,302を端面31に対して位置決めすることができるため、導光板103,203,303に対する発光部102,202,302の位置決め作業を簡単化することができ、発光モジュール1を容易に組み立てることができる。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3に係る発光モジュール1について図面を参照しつつ説明する。
図21は、本発明の実施形態3に係る発光モジュール1を示す概略断面図である。
本実施形態に係る発光モジュール1は、図8に示す発光モジュール1において、前記前面側(主面32に対向する位置)に、レーザにより光透過部を加工形成した光透過型の薄膜太陽電池モジュール5が配置されたものである。
薄膜太陽電池モジュール5は、図21に示すように、サッシュ51に一体化されており、例えば商業ビルの壁面(不図示)にカーテンウォールとして設置される。さらに、サッシュ51の内壁側には発光モジュール1の枠体4(図21には上横桟41及び下横桟42のみ図示した。)がネジ等によって固定されている。発光モジュール1は、このような構成を備えていることにより、昼間は薄膜太陽電池モジュール5において太陽光で発電しつつ、外光Eを室内に取り入れることや外部の眺望を確保することもでき、夜間には発光モジュール1において任意の多彩且つ色合いの優れたパターンを矢印Fで示すように外部に向けて表示することができる。これにより、環境に配慮した看板やイルミネーションを実現することができる。
本実施形態の発光モジュール1は、前記したように商用ビルの壁面(窓面)に取り付け使用した場合、万が一発光部102,202,302の故障が生じたときにもカバー18を取り外すことによって容易に発光部102,202,302を交換することができる。
なお、本実施形態に係る発光モジュール1において、薄膜太陽電池モジュール5は、サッシュ51を介することなく、枠体4(図8参照)にネジ等を用いて直接固定されていてもよい。
また、前述した実施形態1〜3において、発光部2,102,202,302は、導光板3,103,203,303の長辺側の2つの端面(上下端面)31に対向するように配置されているが、いずれか一方の端面(上端面または下端面)31に配置されていてもよい。しかし、より高い視認性を得るためには両端面(上下端面)31に配置されていることが好ましい。
また、前述した実施形態1〜3において、導光板3,103,203,303の材料は、アクリル樹脂に限定されず、例えばポリカーボネート樹脂、PEN(ポリエチレンナフタレート)樹脂、または透明ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合合成樹脂)等の光線透過率の高い材料を選択しても良い。しかし、コスト及び高耐候性の面からアクリル樹脂がより好ましい。
また、前述した実施形態1〜3において、導光板3,103,203,303の主面32には旋盤加工により溝部(不図示)が形成されているが、溝部の代わりに、スクリーン印刷によって反射ドットが形成されていてもよい。また、旋盤加工の代わりにエッチング加工またはレーザ加工が用いられてもよい。しかし、同一パターンPを多量に生産する場合は、スクリーン印刷やエッチング加工を用いることが好ましいが、異なるパターンPを少量生産する場合は、旋盤加工やレーザ加工の方が、版下が不要であるためコストを低く抑えることができより好ましい。
なお、前述した実施形態1〜3においては、正面側から見て、導光板3,103,203,303の上下辺が長辺、左右辺が短辺となるように導光板3,103,203,303が配された場合について説明したが、前記上下辺が短辺、前記左右辺が長辺であってもよく、前記上下辺及び前記左右辺が同じ長さであってもよい。
また、前述した実施形態1〜3においては、導光板3,103,203,303の前記上下辺に発光部2,102,202,302がそれぞれ配されているが、前記上下辺の代わりに前記左右辺に発光部2,102,202,302が配されていてもよく、いずれか1つの辺のみに発光部2,102,202,302が配されていてもよい。
1 発光モジュール
2,102,202,302 発光部
21 発光素子
22 実装基板
23 発光ユニット
24 位置決め部材
26 突出部材
3,103,203,303 導光板
4 枠体
41 上横桟
42 下横桟
43 左縦桟
44 右縦桟
5 薄膜太陽電池モジュール

Claims (13)

  1. 発光部と、前記発光部から発光された光を端面から入射させ主面から出射させる導光板と、前記導光板を保持する枠体とを備えた発光モジュールであって、
    前記枠体は、前記発光部を前記端面に対して位置決めする位置決め空間を有し、
    前記発光部は、前記位置決め空間の内壁に当接する位置決め部材を備えていることを特徴とする発光モジュール。
  2. 請求項1記載の発光モジュールであって、
    前記枠体は、前記主面に対して交差する方向から前記発光部を着脱自在とする開口部を備えていることを特徴とする発光モジュール。
  3. 請求項1または請求項2記載の発光モジュールであって、
    前記発光部は、発光素子と前記発光素子が実装された実装基板とを有する発光ユニット、及び前記発光ユニットが取り付けられた前記位置決め部材を備えたことを特徴とする発光モジュール。
  4. 請求項3記載の発光モジュールであって、
    前記位置決め部材は、前記実装基板よりも熱伝導率が大きいことを特徴とする発光モジュール。
  5. 請求項3または請求項4記載の発光モジュールであって、
    前記発光部は、前記実装基板を前記位置決め部材に固定する固定部材を備えており、
    前記固定部材は、前記実装基板よりも熱伝導率が大きいことを特徴とする発光モジュール。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一つの請求項記載の発光モジュールであって、
    前記導光板の厚さは、当該導光板の表示面である主面の長辺の寸法の0.49%〜0.79%であることを特徴とする発光モジュール。
  7. 請求項3から請求項6までのいずれか一つの請求項記載の発光モジュールであって、
    前記発光素子は、サイド発光タイプの発光ダイオードであることを特徴とする発光モジュール。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか一つの請求項記載の発光モジュールであって、
    前記導光板と前記発光部と前記位置決め空間とを複数組備えたことを特徴とする発光モジュール。
  9. 請求項8記載の発光モジュールであって、
    前記各導光板間の間隙の距離は、1mm〜5mmであることを特徴とする発光モジュール。
  10. 請求項8または請求項9記載の発光モジュールであって、
    前記導光板ごとに、互いに異なる波長の前記光が入射されることを特徴とする発光モジュール。
  11. 請求項10記載の発光モジュールであって、
    前記端面に対して垂直な方向における前記導光板の寸法は、入射される前記光の波長に応じてそれぞれ設定されたことを特徴とする発光モジュール。
  12. 請求項1から請求項11までのいずれか一つの請求項記載の発光モジュールであって、
    前記主面に対向する位置に配置された光透過型の太陽電池モジュールを備えたことを特徴とする発光モジュール。
  13. 発光部と、前記発光部から発光された光を端面から入射させ主面から出射させる導光板と、前記導光板を保持する枠体とを備えた発光モジュールの製造方法であって、
    前記枠体に、前記発光部を前記端面に対して位置決めする位置決め空間を形成する工程と、
    前記発光部を前記位置決め空間に取り付ける工程と、
    前記導光板を前記枠体に取り付けて、前記発光部を前記端面に対して位置決めする工程とを含むことを特徴とする発光モジュールの製造方法。
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