JP2011052768A - 回転軸継手 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡素な構造でドライブシャフトの疲労強度の低下を防止することができる回転軸継手を提供する。
【解決手段】外周にオススプライン42aが形成された中心突起部42と、内周に弾性部材60が接着される円環状の外環突起部43と、を有した右サイドシャフト40と、内周にメススプライン51aが形成され、外周に弾性部材60が接着される突起部51を有した右リヤドライブシャフト12とを、回転ガタを有するようにスプライン嵌合させるとともに、右サイドシャフト40と右リヤドライブシャフト12との間に弾性部材60を圧入させる。これにより、低トルクを伝達する際に右リヤドライブシャフト12の捩じりを利用せずに弾性部材60によって伝達することができ、右リヤドライブシャフト12自体の剛性を高めることができ、構成を簡素化しつつ疲労強度の低下を防止することができる。
【選択図】図3
【解決手段】外周にオススプライン42aが形成された中心突起部42と、内周に弾性部材60が接着される円環状の外環突起部43と、を有した右サイドシャフト40と、内周にメススプライン51aが形成され、外周に弾性部材60が接着される突起部51を有した右リヤドライブシャフト12とを、回転ガタを有するようにスプライン嵌合させるとともに、右サイドシャフト40と右リヤドライブシャフト12との間に弾性部材60を圧入させる。これにより、低トルクを伝達する際に右リヤドライブシャフト12の捩じりを利用せずに弾性部材60によって伝達することができ、右リヤドライブシャフト12自体の剛性を高めることができ、構成を簡素化しつつ疲労強度の低下を防止することができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、回転軸の連結を行う回転軸継手に関し、特に、変動の大きなトルクを伝達する回転軸の連結を行う回転軸継手に関する。
一般に、車両用のエンジンから出力されたトルクは、変速機、最終減速機等を介してドライブシャフトに伝達され、さらに、ドライブシャフトによって駆動輪に伝達される。
このようなドライブシャフトにおいては、比較的大きなトルク(以下、高トルクという)を駆動輪に確実に伝達するため、高剛性が求められる。一方、ドライブシャフトは、エンジンの脈動、懸架装置による振動、変速機等の内部歯車の噛み合いに起因する振動等、変動が小さなトルク(以下、低トルクという)に対しては、吸収または減衰するため、低剛性が求められる。
そこで、ドライブシャフトを径の細い中実構造のインナシャフトと、中空構造でこのインナシャフトの両端で所定の隙間(回転ガタともいう)を持ってスプライン嵌合したアウタシャフトと、で構成し、高剛性と低剛性との切り替えを行うようにしたものがある。例えば、低トルクを伝達する場合には、低剛性なインナシャフトのみでトルクを伝達し、高トルクを伝達する場合には、回転ガタが詰まり、インナシャフトとアウタシャフトとの双方でトルクを伝達することにより、高剛性と低剛性との切り替えを行うことができるようにしたものである。
また、高トルクおよび低トルクが入力される回転軸に設けられた回転軸継手として、以下のものがある。すなわち、この回転軸継手は、回転軸を2分割し、両者の間に設けた弾性体と、回転方向に所定の隙間を有して両者を連結するストッパピンと、を有し、低トルク伝達時は、弾性体を介してトルク伝達を行い、高トルク伝達時は、ストッパピンを介してトルク伝達を行うようになっている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記のような従来のドライブシャフトにおいては、トルクが負荷されると、常にインナシャフトに捩じれが生じるようになっているため、剛性の低いインナシャフトに対して疲労が促進され、耐久性が低下してしまうという問題があった。特に、高トルクが入力されると、スプラインの回転ガタが詰まるまでインナシャフトが捩じれるため、高トルクが伝達される場合が多いドライブシャフトにあっては、常時、インナシャフトの中央部の捩じれ角が大きくなり、疲労強度を低下させてしまうという問題があった。
また、上記のような従来の回転軸継手においては、高トルクが伝達されるようにするため、ストッパピンを備えるので、部品点数が多く、構造が複雑になってしまうという問題があった。
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたもので、簡素な構造でドライブシャフトの疲労強度の低下を防止することができる回転軸継手を提供することを課題とする。
本発明に係る回転軸継手は、上記課題を解決するため、(1)オススプラインが形成された第1の回転軸と、メススプラインが形成された第2の回転軸と、前記第1の回転軸または前記第2の回転軸の一方の回転軸の回転を、他方の回転軸に伝達する弾性体と、を備え、前記第1の回転軸のオススプラインと、前記第2の回転軸のメススプラインと、を所定の隙間を有するスプライン構造で構成し、前記オススプラインと前記メススプラインとが係合することにより前記第1の回転軸または前記第2の回転軸の一方の回転軸の回転が、他方の回転軸に伝達されるまでの間、前記回転の伝達が前記弾性体により行われることを特徴とした構成を有している。
この構成により、スプライン嵌合により第1の回転軸または第2の回転軸の一方の回転軸の回転が、他方の回転軸に伝達されるまでの間、回転の伝達が弾性体により行われるので、低トルクを伝達する際に回転軸、例えば、ドライブシャフトの捩じりを利用せずに弾性体によって伝達することができ、すなわち、弾性体によって低トルク時の振動を吸収または減衰させることができるため、回転軸自体の剛性を高めることができ、構成を簡素化しつつ疲労強度の低下を防止することができる。
また、本発明に係る回転軸継手は、上記(1)に記載の回転軸継手において、(2)前記弾性体を、前記オススプラインと前記メススプラインとのスプライン嵌合部に対して軸方向同一で外周側に設けたことを特徴とした構成を有している。
この構成により、弾性体による連結部と、スプライン嵌合部とが、軸方向で同一位置となるので、軸方向の寸法を短縮することができる。
この構成により、弾性体による連結部と、スプライン嵌合部とが、軸方向で同一位置となるので、軸方向の寸法を短縮することができる。
さらに、本発明に係る回転軸継手は、上記(1)または(2)に記載の回転軸継手において、(3)前記弾性体を、前記第1の回転軸と前記第2の回転軸とにより覆い、外部との接触を遮断したことを特徴とした構成を有している。
この構成により、弾性体が、第1の回転軸と第2の回転軸とに覆われ、外部から密閉されるので、外部からの異物の混入を防止、特に、水等の侵入を遮断することができ、弾性体の劣化を防止することができる。
この構成により、弾性体が、第1の回転軸と第2の回転軸とに覆われ、外部から密閉されるので、外部からの異物の混入を防止、特に、水等の侵入を遮断することができ、弾性体の劣化を防止することができる。
さらに、本発明に係る回転軸継手は、上記(1)または(2)に記載の回転軸継手において、(4)前記弾性体と、前記第1の回転軸および前記第2の回転軸と、をそれぞれ締結するボルトを備え、前記第1の回転軸および前記第2の回転軸に、それぞれ前記ボルトにより前記弾性体と締結させる弾性体締結部を設けたことを特徴とした構成を有している。
この構成により、第1の回転軸および第2の回転軸のそれぞれに設けられた弾性体締結部に、ボルトにより弾性体を組み付けることができるので、弾性体と第1の回転軸および第2の回転軸との取り付けを容易に行うことができるとともに、ボルトを外すことにより弾性体の取り外しも容易に行うことができ、メンテナンスの簡素化を図ることができる。
本発明によれば、弾性体によりトルク変動を吸収しつつトルク伝達を行うことができ、簡素な構造で回転軸の疲労強度の低下を防止することができる回転軸継手を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態における回転軸継手を備えた車両の構成について、図1に示す車両の概略ブロック構成図を参照して、説明する。
まず、本発明の第1の実施の形態における回転軸継手を備えた車両の構成について、図1に示す車両の概略ブロック構成図を参照して、説明する。
図1に示すように、本実施の形態における車両1は、FR(Front engine Rear drive)車であり、動力源としてのエンジン2と、エンジン2の出力軸に連結され、この出力軸から出力される動力を流体を介して伝達するトルクコンバータ3と、車両1の走行状態等に応じて変速比を変化させる変速機4と、右フロントドライブシャフト5と、この右フロントドライブシャフト5に連結された右前輪6と、左フロントドライブシャフト7と、この左フロントドライブシャフト7に連結された左前輪8と、変速機4に連結されたプロペラシャフト9と、プロペラシャフト9に連結された差動装置11と、この差動装置11に連結された右リヤドライブシャフト12と、この右リヤドライブシャフト12に連結された右後輪13と、差動装置11に連結された左リヤドライブシャフト14と、この左リヤドライブシャフト14に連結された左後輪15と、を備えている。
また、差動装置11と右リヤドライブシャフト12との連結部には、右ジョイント16が、差動装置11と左リヤドライブシャフト14との連結部には、左ジョイント17が、本発明の実施の形態における回転軸継手として、備えられている。
なお、本発明の実施の形態における回転軸継手は、右リヤドライブシャフト12と右後輪13との連結部、および、左リヤドライブシャフト14と左後輪15との連結部に用いることもできる。また、本発明の実施の形態における回転軸継手は、右リヤドライブシャフト12および左リヤドライブシャフト14をそれぞれ分割し、分割したそれぞれの右リヤドライブシャフト12および左リヤドライブシャフト14の連結部分に用いることもできる。
さらに、車両1は、車両1全体を制御するための車両用電子制御装置としてのECU(Electronic Control Unit)20と、エンジン2の出力軸であるクランクシャフト2aの回転数(rpm)を検出するエンジン回転数センサ21と、変速機4の入力軸4aの回転数(rpm)を検出する入力軸回転数センサ22と、右リヤドライブシャフト12の回転数(rpm)を検出する駆動軸回転数センサ23と、その他図示しない各種センサを備えている。上記車両1に備えられたそれぞれのセンサは、検出した検出信号を、ECU20に出力するようになっている。
なお、駆動軸回転数センサ23は、左リヤドライブシャフト14またはプロペラシャフト9の回転数(rpm)を検出するものであってもよい。
なお、駆動軸回転数センサ23は、左リヤドライブシャフト14またはプロペラシャフト9の回転数(rpm)を検出するものであってもよい。
エンジン2は、ガソリンあるいは軽油等の炭化水素系の燃料と空気との混合気を、図示しないシリンダの燃焼室内で燃焼させることによって動力を出力する公知の動力装置により構成されている。エンジン2は、燃焼室内で混合気の吸気、燃焼および排気を断続的に繰り返すことによりシリンダ内のピストンを往復動させ、ピストンと動力伝達可能に連結されたクランクシャフト2aを回転させることにより、トルクコンバータ3にトルクを伝達するようになっている。
なお、エンジン2の種類については、特に制限はなく、例えば、直列4気筒等のガソリンエンジンであってもよく、ディーゼルエンジンであってもよい。また、エンジン2に用いられる燃料は、エタノール等のアルコールを含むアルコール燃料であってもよい。
トルクコンバータ3は、エンジン2のクランクシャフト2aからトルクを入力し、オイルを介して変速機4の入力軸4aに出力するようになっている。トルクコンバータ3の詳細については、後述する。
変速機4は、トルクコンバータ3に入力軸4aを介して連結され、遊星歯車機構および摩擦係合要素等からなる図示しない変速機構部と、この変速機構部を油圧により制御する油圧制御部と、この油圧制御部に油圧を供給する油圧供給部とを有しており、例えば、前進8段、後進1段からなる変速段を有する自動変速機で構成されている。変速機4においては、変速機構部内で動力の伝達経路が切り替えられることにより、エンジン2からトルクコンバータ3を介して入力された動力が変速されてプロペラシャフト9に出力されるようになっている。
プロペラシャフト9は、図示しない入力側シャフトと出力側シャフトとを連結するユニバーサルジョイントと、入力側シャフトの入力端部に装着された撓み軸継手と、出力側シャフトの出力端部に装着された撓み軸継手と、を有しており、変速機4から出力されたトルクを差動装置11に伝達するようになっている。
差動装置11は、カーブ等を走行する場合に、右後輪13と左後輪15との回転数の差を許容するものである。差動装置11は、プロペラシャフト9により入力されたトルクを、右リヤドライブシャフト12および左リヤドライブシャフト14に分配して、出力するようになっている。なお、差動装置11は、右リヤドライブシャフト12および左リヤドライブシャフト14を同一回転とし、右後輪13と左後輪15との回転数の差を許容しないデフロック状態をとることができるものであってもよい。
具体的には、差動装置11は、図示しない中空のデフケースと、デフケースの外周に設けられたリングギヤと、デフケースの内部に設けられたピニオンシャフトと、2つのデフピニオンギヤと、右サイドギヤと、左サイドギヤと、を備えている。なお、2つのデフピニオンギヤ、右サイドギヤおよび左サイドギヤは、傘歯歯車である。
デフケースは、右リヤドライブシャフト12および左リヤドライブシャフト14を中心に回転自在に保持されている。リングギヤは、デフケースの外周に設けられ、プロペラシャフト9のドライブピニオンギヤと係合している。ピニオンシャフトは、リングギヤと平行に、デフケースと一体回転するように固定されている。
2つのデフピニオンギヤは、ピニオンシャフトを中心に回転可能に設けられている。右サイドギヤは、2つのデフピニオンギヤのそれぞれと係合するとともに、右ジョイント16を介して右リヤドライブシャフト12に回転を伝達するようになっている。同様に、左サイドギヤは、2つのデフピニオンギヤのそれぞれと係合するとともに、左ジョイント17を介して左リヤドライブシャフト14に回転を伝達するようになっている。
右リヤドライブシャフト12は、一方が右ジョイント16を介して差動装置11に連結されており、他方が右ジョイント16より軸の角度変化に対応する範囲が広い図示しないツェッパ型のジョイントを介して右後輪13に連結されている。同様に、左リヤドライブシャフト14は、一方が左ジョイント17を介して差動装置11に連結されており、他方が図示しないツェッパ型のジョイントを介して右後輪13に連結されている。
ECU20は、中央演算処理装置としてのCPU(Central Processing Unit)、固定されたデータの記憶を行うROM(Read Only Memory)、一時的にデータを記憶するRAM(Random Access Memory)、書き換え可能な不揮発性のメモリからなるEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)および入出力インターフェース回路(I/F)を備え、車両1の制御を統括するようになっている。
また、ECU20は、エンジン回転数センサ21、入力軸回転数センサ22、駆動軸回転数センサ23等と接続されている。ECU20は、これらのセンサから出力された検出信号により、エンジン回転数Ne、入力軸回転数Nm(=タービン回転数Nt)、車速V(車両1の走行速度)等を検出するようになっている。
エンジン回転数センサ21は、ECU20によって制御されることにより、クランクシャフト2aの回転数を検出して、検出した回転数に応じた検出信号をECU20に出力するようになっている。また、ECU20は、エンジン回転数センサ21から出力された検出信号が表すクランクシャフト2aの回転数を、エンジン回転数Neとして取得するようになっている。
入力軸回転数センサ22は、ECU20によって制御されることにより、変速機4の入力軸4aの回転数を検出して、検出した回転数に応じた検出信号をECU20に出力するようになっている。また、ECU20は、入力軸回転数センサ22から出力された検出信号が表す入力軸4aの回転数を、入力軸回転数Nmとして取得するようになっている。
なお、変速機4の入力軸4aは、トルクコンバータ3のタービン軸と直結されており、タービン軸の回転数と同一のものなので、以下では、この入力軸回転数センサ22によって検出された入力軸回転数Nmを、タービン回転数Ntとする。
なお、変速機4の入力軸4aは、トルクコンバータ3のタービン軸と直結されており、タービン軸の回転数と同一のものなので、以下では、この入力軸回転数センサ22によって検出された入力軸回転数Nmを、タービン回転数Ntとする。
駆動軸回転数センサ23は、ECU20によって制御されることにより、右リヤドライブシャフト12の回転数を検出して、検出した回転数に応じた検出信号をECU20に出力するようになっている。また、ECU20は、駆動軸回転数センサ23から出力された検出信号が表す右リヤドライブシャフト12の回転数を、駆動軸回転数Ndとして取得するようになっている。さらに、ECU20は、駆動軸回転数センサ23から取得した駆動軸回転数Ndに基づいて、車速Vを算出するようになっている。
また、上記のように、駆動軸回転数センサ23は、左リヤドライブシャフト14またはプロペラシャフト9の回転数を検出するものであってもよい。この場合、駆動軸回転数センサ23は、それぞれECU20によって制御されることにより、左リヤドライブシャフト14またはプロペラシャフト9の回転数を検出して、検出した回転数に応じた検出信号をECU20に出力するようになっている。また、ECU20は、駆動軸回転数センサ23から出力された検出信号が表す左リヤドライブシャフト14またはプロペラシャフト9の回転数を、駆動軸回転数Ndまたはプロペラシャフト回転数Npとして取得するようになっている。さらに、ECU20は、駆動軸回転数センサ23から取得した駆動軸回転数Ndまたはプロペラシャフト回転数Npに基づいて、車速Vを算出するようになっている。
さらに、駆動軸回転数センサ23は、右リヤドライブシャフト12、左リヤドライブシャフト14およびプロペラシャフト9の全て、または、複数の回転数を検出するものであってもよく、この場合にも、それぞれの回転数を検出し、ECU20は、駆動軸回転数センサ23からそれぞれ出力された検出信号に基づいて、車速Vを算出するようになっている。
次に、本実施の形態におけるトルクコンバータの構成について、図2に示す概略ブロック構成図を参照して、説明する。
図2に示すように、トルクコンバータ3は、エンジン2のクランクシャフト2aに固定されたドライブプレート31と、ドライブプレート31に固定されたフロントカバー32と、フロントカバー32に取り付けられたポンプインペラ33と、クランクシャフト2aと略同軸に延びる変速機4の入力軸4aに固定され、ポンプインペラ33と対向する状態で内部のオイルの流動により回転するタービンランナ34と、を備えている。
トルクコンバータ3は、さらに、ワンウェイクラッチ35によって一方向にのみ回転可能に設定されたステータ36と、ポンプインペラ33とタービンランナ34との間を直結するロックアップクラッチ38と、を備えている。また、ステータ36には、ワンウェイクラッチ35を介して中空軸39が連結されており、変速機4の入力軸4aは、この中空軸39の内部に挿通されている。
このようなトルクコンバータ3において、エンジン2が駆動され、フロントカバー32およびポンプインペラ33が回転すると、オイルの流動によりタービンランナ34が引きずられるようにして回転し始めるようになっており、ステータ36は、ポンプインペラ33とタービンランナ34との回転速度差が大きいときに、ポンプインペラ33の回転を助ける方向にオイルの流動を変換するようになっている。
また、トルクコンバータ3は、ポンプインペラ33の回転速度とタービンランナ34の回転速度との差が大きいときには、トルク増幅機として機能し、両者の回転速度差が小さくなると、流体継手として機能するよう構成されている。そして、車両1が発進した後、ECU20は、エンジン回転数センサ21、入力軸回転数センサ22、駆動軸回転数センサ23等から出力された検出信号により、エンジン回転数Ne、タービン回転数Nt、車速V等を検出し、予め定められたロックアップ条件にしたがって、ロックアップクラッチ38の作動を制御する。ECU20がロックアップ制御を行い、ロックアップクラッチ38が係合されると、エンジン2からフロントカバー32に伝達されたトルクが変速機4の入力軸4aに直接伝達されるようになっている。
ここで、エンジン2から出力されるトルクは、エンジン2の周期的な気筒点火(爆発)やピストンの往復運動にともない脈動する(以下、エンジン2の脈動ともいう)。したがって、トルクコンバータ3には、脈動するトルクが入力される。トルクコンバータ3は、オイルを介してポンプインペラ33からタービンランナ34によってトルクを伝達する場合には、エンジン2の脈動を吸収することができるが、ロックアップクラッチ38を介してフロントカバー32から変速機4の入力軸4aに直接トルクを伝達する場合には、エンジン2の脈動を吸収することができず、変速機4側にそのまま出力してしまう。
このようなエンジン2の脈動を吸収するため、ロックアップクラッチ38と変速機4の入力軸4aとの間に、ダンパ機構を設けたものもある。しかしながら、このようなダンパ機構を設けても、エンジン2の脈動を完全に吸収することはできず、また、エンジン2の脈動の吸収量を大きくしようとすると、ダンパ機構が大きくなってしまう。このため、トルクコンバータ3において、ロックアップクラッチを係合した場合には、どうしてもエンジン2の脈動が出力されてしまう。
次に、本実施の形態における右ジョイント16の概略構成について、図3および図4に示す断面図を参照して、説明する。なお、左ジョイント17については、右ジョイント16と左右を逆にした同様の構成であるので、説明を省略する。
図3、図4に示すように、右ジョイント16は、差動装置11の右サイドギヤと連結された右サイドシャフト40と、右後輪13と連結された右リヤドライブシャフト12と、右サイドシャフト40および右リヤドライブシャフト12の間に設けられた円環状の弾性部材60と、を備えている。
なお、右サイドシャフト40は本発明の第1の回転軸を、右リヤドライブシャフト12は本発明の第2の回転軸を、構成している。また、弾性部材60は本発明の弾性体を構成している。
なお、右サイドシャフト40は本発明の第1の回転軸を、右リヤドライブシャフト12は本発明の第2の回転軸を、構成している。また、弾性部材60は本発明の弾性体を構成している。
右サイドシャフト40は、一端が差動装置11の右サイドギヤとスプライン嵌合されている。また、右サイドシャフト40の他端には、中心部に円柱状の中心突起部42と、外環部に円環状の外環突起部43と、を有し、中心突起部42と外環突起部43との間に円環状の溝部41が形成されている。また、右サイドシャフト40の中心突起部42には、外周に凸上のスプライン突起(以下、オススプラインという)42aが形成されている。
なお、右サイドシャフト40は、差動装置11の右サイドギヤと一体形成されたものであってもよい。
右リヤドライブシャフト12は、一端が図示しないツェッパ型の等速ジョイントを介して右後輪13に連結されている。また、右リヤドライブシャフト12の他端には、円環状の突起部51を有し、突起部51の内周側中心部に円柱状の中心溝部52が形成され、突起部51の外周側に円環状の外環溝部53が形成されている。また、右リヤドライブシャフト12の突起部51には、内周に凹状のスプライン溝(以下、メススプラインという)51aが形成されている。
右リヤドライブシャフト12は、一端が図示しないツェッパ型の等速ジョイントを介して右後輪13に連結されている。また、右リヤドライブシャフト12の他端には、円環状の突起部51を有し、突起部51の内周側中心部に円柱状の中心溝部52が形成され、突起部51の外周側に円環状の外環溝部53が形成されている。また、右リヤドライブシャフト12の突起部51には、内周に凹状のスプライン溝(以下、メススプラインという)51aが形成されている。
さらに、右リヤドライブシャフト12の突起部51の内周に形成されたメススプライン51aは、右サイドシャフト40の中心突起部42の外周に形成されたオススプライン42aよりも円周方向に幅が広く溝が形成されており、メススプライン51aとオススプライン42aとを嵌合させた場合に、所定の隙間Aが空くようになっている。この隙間Aにより、右サイドシャフト40は、右リヤドライブシャフト12に対して、オススプライン42aとメススプライン51aが係合するまで、所定の角度(例えば、5度)回転することができるだけの余裕、すなわち、回転ガタがある。
なお、本実施の形態においては、後述するように、右リヤドライブシャフト12は、エンジン2の脈動等による変動が小さなトルク(以下、低トルクという)を、右リヤドライブシャフト12の捩じれにより吸収しなくてもよい。したがって、右リヤドライブシャフト12は、エンジン2から伝達された大きなトルク(以下、高トルクという)を、右後輪13に伝達することだけを考慮すればよく、捩じれにより低トルクを吸収していたものに比べ、シャフトの太さを太く、剛性を高くする(高剛性とする)ことができる。
弾性部材60は、円環形状をしており、弾力性のあるゴムにより形成されている。また、弾性部材60は、右サイドシャフト40の中心突起部42のオススプライン42aと、右リヤドライブシャフト12の突起部51のメススプライン51aと、が嵌合するスプライン嵌合部に対して軸方向同一で外周側に設けられている。なお、弾性部材60は、弾性力があればよく、例えば、プラスチックで形成されたものであってもよい。
このように構成された右ジョイント16の組み付けは、例えば、円環状の弾性部材60の内側に、右リヤドライブシャフト12の突起部51を挿入する。次いで、右サイドシャフト40の中心突起部42に設けられたオススプライン42aと、右リヤドライブシャフト12の突起部51に設けられたメススプライン51aと、をスプライン嵌合させながら、右サイドシャフト40に形成された溝部41に、右リヤドライブシャフト12の突起部51と、弾性部材60と、を挿入する。
また、右リヤドライブシャフト12の突起部51と弾性部材60との間は、接着剤により接着させておくとよい。この接着は、例えば、金属とゴムとの接着を行う加硫接着等により行うことができる。また、右サイドシャフト40の外環突起部43と弾性部材60との間も、同様に、接着剤により接着させておくとよい。
このように組み付けられた右ジョイント16では、差動装置11から低トルクが伝達された場合には、右サイドシャフト40の中心突起部42のオススプライン42aが、右リヤドライブシャフト12の突起部51のメススプライン51aに当接する前に、右サイドシャフト40の外環突起部43の内周から、弾性部材60を介して、右リヤドライブシャフト12の突起部51の外周にトルクが伝達される。したがって、弾性部材60によって右サイドシャフト40に生じている脈動や振動が吸収される。
一方、右ジョイント16に、差動装置11から高トルクが伝達された場合には、右サイドシャフト40の中心突起部42のオススプライン42aが、右リヤドライブシャフト12の突起部51のメススプライン51aに当接し、右サイドシャフト40の中心突起部42の外周から、右リヤドライブシャフト12の突起部51の内周にトルクが伝達される。したがって、差動装置11から伝達された高トルクが、右サイドシャフト40から右リヤドライブシャフト12に伝達され、右後輪13に確実にトルクが伝達されるようになる。また、この場合においては、弾性部材60には、右サイドシャフト40の中心突起部42のオススプライン42aが、右リヤドライブシャフト12の突起部51のメススプライン51aに当接した以降、トルクが伝達されない状態となっている。
以上のように、本実施の形態における右ジョイント16は、右サイドシャフト40の中心突起部42のオススプライン42aが、右リヤドライブシャフト12の突起部51のメススプライン51aに当接するまで、弾性部材60を介して、右サイドシャフト40の回転が右リヤドライブシャフト12に伝達されるので、低トルクを伝達する際に、右リヤドライブシャフト12の捩じりを利用せずに弾性部材60によって伝達することができるため、右リヤドライブシャフト12自体の剛性を高めることができ、構成を簡素化しつつ疲労強度の低下を防止することができる。
また、左ジョイント17についても、右ジョイント16と左右が逆なだけで、同一の構成であるので、左リヤドライブシャフト14自体の剛性を高めることができ、構成を簡素化しつつ疲労強度の低下を防止することができる。
また、左ジョイント17についても、右ジョイント16と左右が逆なだけで、同一の構成であるので、左リヤドライブシャフト14自体の剛性を高めることができ、構成を簡素化しつつ疲労強度の低下を防止することができる。
また、本実施の形態における右ジョイント16は、右サイドシャフト40の中心突起部42のオススプライン42aと、右リヤドライブシャフト12の突起部51のメススプライン51aと、のスプライン嵌合部が、弾性部材60と軸方向が同一で、弾性部材60を上記スプライン嵌合部の外周側に設けたので、弾性部材60による連結部と、スプライン嵌合部とが、軸方向で同一位置となり、軸方向の寸法を短縮することができる。
また、本実施の形態における右ジョイント16は、弾性部材60を、右サイドシャフト40と右リヤドライブシャフト12とにより覆い、外部との接触を遮断するようにした。したがって、弾性部材60が、右サイドシャフト40と右リヤドライブシャフト12とにより密閉され、外部からの異物の混入を防止し、弾性部材60の劣化を防止することができる。例えば、水の侵入を遮断することができ、弾性部材60の腐食を防止することができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態における回転軸継手を備えた車両の構成について、図5および図6を参照して、説明する。
次に、本発明の第2の実施の形態における回転軸継手を備えた車両の構成について、図5および図6を参照して、説明する。
本実施の形態の車両は、第1の実施の形態の車両1において、右ジョイント16および右リヤドライブシャフト12の代わりに、右ジョイント100および右リヤドライブシャフト80を備え、左ジョイント17および左リヤドライブシャフト14の代わりに、右ジョイント100および右リヤドライブシャフト80と左右が逆の図示しない左ジョイントおよび左リヤドライブシャフトを備えている。
なお、本実施の形態において、第1の実施の形態の車両1と同一の構成については、説明を省略する。
なお、本実施の形態において、第1の実施の形態の車両1と同一の構成については、説明を省略する。
図5、図6に示すように、右ジョイント100は、差動装置11の右サイドギヤと連結された右サイドシャフト70と、右後輪13と連結された右リヤドライブシャフト80と、右サイドシャフト70および右リヤドライブシャフト80の間に設けられた円環状の弾性部材61と、右サイドシャフト70と弾性部材61とを締結するボルト91aと、右リヤドライブシャフト80と弾性部材61とを締結するボルト91bと、を備えている。
なお、右サイドシャフト70は本発明の第1の回転軸を、右リヤドライブシャフト80は本発明の第2の回転軸を、構成している。また、弾性部材61は本発明の弾性体を構成している。
なお、右サイドシャフト70は本発明の第1の回転軸を、右リヤドライブシャフト80は本発明の第2の回転軸を、構成している。また、弾性部材61は本発明の弾性体を構成している。
右サイドシャフト70は、一端が差動装置11の右サイドギヤとスプライン嵌合されている。また、右サイドシャフト70の他端には、中心部に円柱状の中心突起部72を有し、中心突起部42の外周側に円環状の外環溝部71が形成されている。また、この右サイドシャフト70の他端は、外周側に突起した外周突起部73を有し、外周突起部73には、軸線方向に貫通する貫通孔74が形成されている。さらに、右サイドシャフト70は、外周突起部73の軸線方向内方側に、円環状の支持部材75を有し、支持部材75には、軸線方向に貫通する貫通孔76が形成されている。また、右サイドシャフト70の中心突起部72には、外周にオススプライン72aが形成されている。
なお、右サイドシャフト70は、第1の実施の形態と同様に、差動装置11の右サイドギヤと一体形成されたものであってもよい。また、右サイドシャフト70の外周突起部73および支持部材75は、本発明の弾性体締結部を構成している。
なお、右サイドシャフト70は、第1の実施の形態と同様に、差動装置11の右サイドギヤと一体形成されたものであってもよい。また、右サイドシャフト70の外周突起部73および支持部材75は、本発明の弾性体締結部を構成している。
右リヤドライブシャフト80は、一端が図示しないツェッパ型のジョイントを介して右後輪13に連結されている。また、右リヤドライブシャフト80の他端には、円環状の突起部81を有し、突起部81の内周側中心部に円柱状の中心溝部82が形成され、突起部81の外周側に円環状の外環溝部83が形成されている。また、この右リヤドライブシャフト80の他端は、外周側に突起した外周突起部84を有し、外周突起部84には、軸線方向に貫通する貫通孔85が形成されている。さらに、右リヤドライブシャフト80は、外周突起部84の軸線方向内方側に、円環状の支持部材86を有し、支持部材86には、軸線方向に貫通する貫通孔87が形成されている。また、右リヤドライブシャフト80の突起部81には、内周にメススプライン81aが形成されている。
さらに、右リヤドライブシャフト80の突起部81の内周に形成されたメススプライン81aは、右サイドシャフト70の中心突起部72の外周に形成されたオススプライン72aよりも円周方向に幅が広く溝が形成されており、メススプライン81aとオススプライン72aとを嵌合させた場合に、所定の隙間Bが空くようになっている。この隙間Bにより、右サイドシャフト70は、右リヤドライブシャフト80に対して、オススプライン72aとメススプライン81aが係合するまで、所定の角度(例えば、5度)回転することができるだけの余裕、すなわち、回転ガタがある。
また、右リヤドライブシャフト80の外周突起部84および支持部材86は、本発明の弾性体締結部を構成している。
また、右リヤドライブシャフト80の外周突起部84および支持部材86は、本発明の弾性体締結部を構成している。
弾性部材61は、一端にサイドシャフト取り付け端部61aと、他端にドライブシャフト取り付け端部61bと、を有し、弾力性のあるゴムにより形成されている。また、弾性部材61は、サイドシャフト取り付け端部61aを右サイドシャフト70の外周突起部73と支持部材75により挟まれており、ドライブシャフト取り付け端部61bを右リヤドライブシャフト80の外周突起部84と支持部材86により挟まれている。なお、弾性部材61は、第1の実施の形態と同様に、弾性力があればよく、プラスチック等により形成されたものであってもよい。
ボルト91aは、右サイドシャフト70の支持部材75に形成された貫通孔76および外周突起部73に形成された貫通孔74に挿入されている。詳しくは、ボルト91aは、右サイドシャフト70の外周突起部73と支持部材75とを軸線方向に接近させる(以下、ボルト締めという)ようになっている。
また、ボルト91bは、右リヤドライブシャフト80の支持部材86に形成された貫通孔87および外周突起部84に形成された貫通孔85に挿入されている。詳しくは、ボルト91bは、右リヤドライブシャフト80の外周突起部84と支持部材86とを軸線方向に接近させる(以下、ボルト締めという)ようになっている。
また、ボルト91bは、右リヤドライブシャフト80の支持部材86に形成された貫通孔87および外周突起部84に形成された貫通孔85に挿入されている。詳しくは、ボルト91bは、右リヤドライブシャフト80の外周突起部84と支持部材86とを軸線方向に接近させる(以下、ボルト締めという)ようになっている。
このように構成された右ジョイント100の組み付けは、例えば、右サイドシャフト70の中心突起部72に設けられたオススプライン72aと、右リヤドライブシャフト80の突起部81に設けられたメススプライン81aと、をスプライン嵌合させる。
次に、右サイドシャフト70の外周突起部73と支持部材75との間に、弾性部材61のサイドシャフト取り付け端部61aを挟み込む。そして、右サイドシャフト70の支持部材75に形成された貫通孔76と、外周突起部73に形成された貫通孔74と、にボルト91aを挿入し、ボルト締めを行う。
また、右リヤドライブシャフト80の外周突起部84と支持部材86との間に、弾性部材61のドライブシャフト取り付け端部61bを挟み込む。そして、右リヤドライブシャフト80の支持部材86に形成された貫通孔87と、外周突起部84に形成された貫通孔85と、にボルト91bを挿入し、ボルト締めを行う。
また、右リヤドライブシャフト80の外周突起部84と支持部材86との間に、弾性部材61のドライブシャフト取り付け端部61bを挟み込む。そして、右リヤドライブシャフト80の支持部材86に形成された貫通孔87と、外周突起部84に形成された貫通孔85と、にボルト91bを挿入し、ボルト締めを行う。
このように組み付けられた右ジョイント100では、差動装置11から低トルクが伝達された場合には、右サイドシャフト70の中心突起部72のオススプライン72aが、右リヤドライブシャフト80の突起部81のメススプライン81aに当接する前に、右サイドシャフト70の外周突起部73から、弾性部材61を介して、右リヤドライブシャフト80の外周突起部84にトルクが伝達される。したがって、弾性部材61によって右サイドシャフト70に生じている脈動や振動が吸収される。
一方、右ジョイント100に、差動装置11から高トルクが伝達された場合には、右サイドシャフト70の中心突起部72のオススプライン72aが、右リヤドライブシャフト80の突起部81のメススプライン81aに当接し、右サイドシャフト70の中心突起部72の外周から、右リヤドライブシャフト80の突起部81の内周にトルクが伝達される。したがって、差動装置11から伝達された高トルクが、右サイドシャフト70から右リヤドライブシャフト80に伝達され、右後輪13に確実にトルクが伝達されるようになる。また、この場合においては、弾性部材61には、右サイドシャフト70の中心突起部72のオススプライン72aが、右リヤドライブシャフト80の突起部81のメススプライン81aに当接した以降、トルクが伝達されない状態となっている。
以上のように、本実施の形態における右ジョイント100は、第1の実施の形態と同様に、右サイドシャフト70の中心突起部72のオススプライン72aが、右リヤドライブシャフト80の突起部81のメススプライン81aに当接するまで、弾性部材61を介して、右サイドシャフト70の回転が右リヤドライブシャフト80に伝達されるので、低トルクを伝達する際に、右リヤドライブシャフト80の捩じりを利用せずに弾性部材61によって伝達することができるため、右リヤドライブシャフト80自体の剛性を高めることができ、構成を簡素化しつつ疲労強度の低下を防止することができる。
また、左ジョイントについても、右ジョイント100と左右が逆なだけで、同様の構成であるので、左リヤドライブシャフト自体の剛性を高めることができ、構成を簡素化しつつ疲労強度の低下を防止することができる。
また、左ジョイントについても、右ジョイント100と左右が逆なだけで、同様の構成であるので、左リヤドライブシャフト自体の剛性を高めることができ、構成を簡素化しつつ疲労強度の低下を防止することができる。
また、本実施の形態における右ジョイント100は、右サイドシャフト70と弾性部材61とを締結するボルト91a、および、右リヤドライブシャフト80と弾性部材61とを締結するボルト91bを備えているので、ボルト91aの締結により、右サイドシャフト70と弾性部材61との取り付けを、ボルト91bの締結により、右リヤドライブシャフト80と弾性部材61との取り付けを、それぞれ容易に行うことができるとともに、ボルト91aおよびボルト91bを外すことにより弾性部材61の取り出しも容易に行うことができ、メンテナンスの簡素化を図ることができる。
なお、上述した実施の形態における右ジョイント16は、右サイドシャフト40の中心突起部42、および、右リヤドライブシャフト12の突起部51を、軸の内周側(中止方向)でスプライン嵌合させ、弾性部材60を外周側で連結させるようにしているが、これに限らず、外周側でスプライン嵌合させ、内周側で弾性部材を連結させるようにしてもよい。この場合も上述した右ジョイント16と同様の効果が得られる。また、左ジョイント17、右ジョイント100についても、同様である。
また、上述した実施の形態における右ジョイント16は、差動装置11と右リヤドライブシャフト12との連結部に設けるようにしているが、上記のように、右リヤドライブシャフト12と右後輪13との連結部に設けるようにしてもよい。また、右リヤドライブシャフト12を分割し、分割した右リヤドライブシャフト12の連結部分に、右ジョイント16を設けるようにしてもよい。また、上述した実施の形態における左ジョイント17においても、同様である。
また、上述した実施の形態における右ジョイント16および左ジョイント17を1つにして、プロペラシャフト9と差動装置11との連結部、プロペラシャフト9と変速機4との連結部、あるいは、プロペラシャフト9を分割し、分割したプロペラシャフト9の連結部分に設けるようにしてもよい。さらに、上述した実施の形態における右ジョイント100においても、上記変更対応と同様である。
さらに、上述した実施の形態における右ジョイント16は、右サイドシャフト40の中心突起部42にオススプライン42aを設け、右リヤドライブシャフト12の突起部51にメススプライン51aを設けるようにしたが、右サイドシャフト40の中心突起部42にメススプラインを設け、右リヤドライブシャフト12の突起部51にオススプラインを設けるようにしてもよい。また、上述した実施の形態における右ジョイント100においても、同様である。
以上説明したように、本発明に係る回転軸継手は、弾性体によりトルク変動を吸収しつつトルク伝達を行うことができ、簡素な構造で回転軸の疲労強度の低下を防止することができるという効果を有し、変動の大きなトルクを伝達する回転軸の連結を行う回転軸継手等として有用である。
1 車両
2 エンジン
2a クランクシャフト
3 トルクコンバータ
4 変速機
5 右フロントドライブシャフト
7 左フロントドライブシャフト
9 プロペラシャフト
11 差動装置
12、80 右リヤドライブシャフト(第2の回転軸)
13 右後輪
14 左リヤドライブシャフト
15 左後輪
16、100 右ジョイント(回転軸継手)
17 左ジョイント(回転軸継手)
20 ECU
38 ロックアップクラッチ
40、70 右サイドシャフト(第1の回転軸)
41 溝部
42、72 中心突起部
42a、72a オススプライン
43 外環突起部
51、81 突起部
51a、81a メススプライン
52、82 中心溝部
53、83 外環溝部
60、61 弾性部材(弾性体)
71 外環溝部
73 外周突起部(弾性体締結部)
74、76 貫通孔
75 支持部材(弾性体締結部)
84 外周突起部(弾性体締結部)
85、87 貫通孔
86 支持部材(弾性体締結部)
91a、91b ボルト
2 エンジン
2a クランクシャフト
3 トルクコンバータ
4 変速機
5 右フロントドライブシャフト
7 左フロントドライブシャフト
9 プロペラシャフト
11 差動装置
12、80 右リヤドライブシャフト(第2の回転軸)
13 右後輪
14 左リヤドライブシャフト
15 左後輪
16、100 右ジョイント(回転軸継手)
17 左ジョイント(回転軸継手)
20 ECU
38 ロックアップクラッチ
40、70 右サイドシャフト(第1の回転軸)
41 溝部
42、72 中心突起部
42a、72a オススプライン
43 外環突起部
51、81 突起部
51a、81a メススプライン
52、82 中心溝部
53、83 外環溝部
60、61 弾性部材(弾性体)
71 外環溝部
73 外周突起部(弾性体締結部)
74、76 貫通孔
75 支持部材(弾性体締結部)
84 外周突起部(弾性体締結部)
85、87 貫通孔
86 支持部材(弾性体締結部)
91a、91b ボルト
Claims (4)
- オススプラインが形成された第1の回転軸と、
メススプラインが形成された第2の回転軸と、
前記第1の回転軸または前記第2の回転軸の一方の回転軸の回転を、他方の回転軸に伝達する弾性体と、を備え、
前記第1の回転軸のオススプラインと、前記第2の回転軸のメススプラインと、を所定の隙間を有するスプライン構造で構成し、前記オススプラインと前記メススプラインとが係合することにより前記第1の回転軸または前記第2の回転軸の一方の回転軸の回転が、他方の回転軸に伝達されるまでの間、前記回転の伝達が前記弾性体により行われることを特徴とする回転軸継手。 - 前記弾性体を、前記オススプラインと前記メススプラインとのスプライン嵌合部に対して軸方向同一で外周側に設けたことを特徴とする請求項1に記載の回転軸継手。
- 前記弾性体を、前記第1の回転軸と前記第2の回転軸とにより覆い、外部との接触を遮断したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転軸継手。
- 前記弾性体と、前記第1の回転軸および前記第2の回転軸と、をそれぞれ締結するボルトを備え、
前記第1の回転軸および前記第2の回転軸に、それぞれ前記ボルトにより前記弾性体と締結させる弾性体締結部を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転軸継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009202660A JP2011052768A (ja) | 2009-09-02 | 2009-09-02 | 回転軸継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009202660A JP2011052768A (ja) | 2009-09-02 | 2009-09-02 | 回転軸継手 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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---|---|---|---|
JP2009202660A Pending JP2011052768A (ja) | 2009-09-02 | 2009-09-02 | 回転軸継手 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2011052768A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015193062A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-05 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | インパクト工具用アタッチメント及びインパクト工具 |
CN113525011A (zh) * | 2020-04-15 | 2021-10-22 | 广州汽车集团股份有限公司 | 汽车悬架变刚度减振装置及汽车 |
-
2009
- 2009-09-02 JP JP2009202660A patent/JP2011052768A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015193062A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-05 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | インパクト工具用アタッチメント及びインパクト工具 |
CN113525011A (zh) * | 2020-04-15 | 2021-10-22 | 广州汽车集团股份有限公司 | 汽车悬架变刚度减振装置及汽车 |
CN113525011B (zh) * | 2020-04-15 | 2024-04-16 | 广州汽车集团股份有限公司 | 汽车悬架变刚度减振装置及汽车 |
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