JP2011052114A - セルロースエステルの回収方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】偏光板から、セルロースアシレートを効率よく回収する。
【解決手段】クラッシャ27は余剰シート5を切断し、複層チップ12をつくる。吸収装置28は複層チップ12と吸収液308とを接触する。複層チップ12のうち接着層は吸収液308を吸収する。複層チップ12は、吸液チップ14となる。分解装置29は、吸収液308を十分に吸収した接着層と分解液309とを接触する。分解液309は、吸収液308を介し、接着層に吸収される。接着層に吸収された分解液309は、接着層を分解する。この分解反応により、吸液チップ14は残チップ16となる。洗浄研磨装置30は、残チップ16に付着残留する溶解液を除去する。洗浄研磨装置30により、残チップ16はTACチップ18となる。
【選択図】図4

Description

本発明は、セルロースエステルを含む複合体からセルロースエステルを効率よく回収するセルロースエステルの回収方法に関する。
セルロースアシレートフィルム、中でも57.5%〜62.5%の平均酢化度を有するセルローストリアセテート(以下、TACと称する)から形成されるTACフィルムは、その強靭性と難燃性とから写真感光材料のベースとして利用されている。また、TACフィルムは光学等方性に優れていることから、偏光膜の保護フィルムや、光学補償フィルムのフィルムベース等として用いられる。
偏光板は、表面が鹸化処理されたTACフィルムを、偏光膜の両面に貼り合わせることによりつくられる。この偏光膜は、一般的に、ポリビニルアルコール(以下、PVAと称する)製のフィルムにヨウ素等の偏光材料を吸着させた後、所定方向へ延伸することにより得られる。近年の偏光板の高機能化の要請に伴い、偏光板を構成するTACフィルムには、液晶表示装置の視野角を拡大する液晶性光学補償層、液晶表示装置の映り込みを防止する反射防止層等の機能層が積層されることが多くなっている。
近年の廃棄物問題を背景として、液晶表示装置の構成部材のうち、その加工工程、製造工程等で発生した余剰物をリサイクルすることが望まれている。したがって、液晶表示装置の構成部材である偏光板からTACを回収して、再利用することも望まれている。偏光板からTACを回収する場合には、例えば、特許文献1に提案されているように、過酸化水素などの処理液を用いて機能層等を除去する方法がある。
特開2004−203963号公報
ところが、偏光板からTACを回収する場合には、偏光板を処理液に長時間接触させて、偏光膜とTACとを分離することで足りたが、機能層が積層されたTACフィルムからTACを回収するためには、機能層を分離する必要がある。従来の方法を用いて機能層とTACとを分離しようとすると、機能層が架橋構造を有する場合、或いは、液晶層のような疎水性を有する場合には、TACと機能層との分離に時間がかかる結果、短時間で偏向板からTACを回収することができないというデメリットがある。したがって、従来の方法では、機能層が積層されたTACフィルムからTACを効率よく回収する点に限界がある。
本発明は、上記問題を解決するものであり、セルロースエステルを含む複合体から、セルロースエステルを効率よく回収することのできるセルロースエステルの回収方法を提供することを目的とする。
本発明は、セルロースエステルを含む層と機能層とが層を成す複合体から前記セルロースエステルを回収する方法であって、前記機能層に液を吸収させる吸収工程と、過酸化物を含む分解液と前記複合体とを接触させ、前記機能層を分解する分解工程と、研磨剤を含む洗浄液を用いて、前記機能層を研磨しながら前記分解工程を経た前記複合体を洗浄する洗浄研磨工程と、を有することを特徴とする。
前記吸収工程における前記セルロースエステルを含む層の温度を15℃以上80℃以下の範囲内に調節することが好ましい。また、前記吸収工程にて前記液を攪拌することが好ましい。更に、前記吸収工程後に、前記分解工程及び前記洗浄研磨工程を同時に行うことが好ましい。
前記機能層が、ポリビニルアルコール又は変性ポリビニルアルコールを含むことが好ましい。また、前記機能層が、PVA層と液晶性化合物を含む液晶層とを含むことが好ましい。
本発明によれば、セルロースエステルを含む層と機能層とが層を成す複合体から前記セルロースエステルを回収する方法であって、前記機能層に液を吸収させる吸収工程と、過酸化物を含む分解液と前記複合体とを接触させ、前記機能層を分解する分解工程と、研磨剤を含む洗浄液を用いて、前記機能層を研磨しながら前記分解工程を経た前記複合体を洗浄する洗浄研磨工程と、を有するため、複合体からセルロースエステルを効率よく回収することができる。
図1に示すように、偏光板2は、シート状の原反3から、所定の向き、寸法に切り出すことによって得られる。この原反3から偏光板2を取り除いたものが余剰シート5である。図2に示すように、余剰シート5は、偏光膜であるPVA層6と、PVA層6の両側に設けられる一対のTAC層7とが層構造をなし、少なくとも一方のTAC層7には、機能層9が設けられる。TAC層7の膜厚は、5μm以上120μm以下であることが好ましい。
(セルロースアシレート回収工程)
図3のように、セルロースアシレート回収工程10は、余剰シート5を切断して複層チップ12とするチップ化工程13と、少なくとも機能層9(図2参照)に液を吸収させて吸液チップ14とする吸収工程15と、吸液チップ14及び分解液の接触により、吸液チップ14を残チップ16とする分解工程17と、研磨剤を含む洗浄液を用いて残チップ16を洗浄し、残チップ16に残留する分解液等を除去して、TACチップ18を得る洗浄研磨工程19とを有する。なお、必要に応じて、TACチップ18に残留する洗浄液等を蒸発し、TACチップを乾燥する乾燥工程を行っても良い。また、洗浄研磨工程19は省略してもよい。
(セルロースアシレート回収設備)
図4に示すように、セルロースアシレート回収設備25は、クラッシャ27と、吸収装置28と、分解装置29と、洗浄研磨装置30とを備える。なお、必要に応じて乾燥装置31を設けても良い。また、洗浄研磨装置30は省略してもよい。
(クラッシャ)
クラッシャ27は、余剰シート5を切断する切断部材と、切断により得られた複層チップ12を分解装置29に送るための送出手段とを有する。切断部材としては、ロータリカッタやスリッター等を用いることが好ましい。また、送出手段としては、複層チップ12に風を吹き付けて、分解装置29に送り出す風送機等を用いることが好ましい。
(吸収装置)
吸収装置28は、吸収液308を貯留する容器40と、容器40内の吸収液308の温度を調節する温度調節器41とを備える。また、容器40に、軸42を回転中心として回転する攪拌機43と、この攪拌機43の回転条件を制御するための撹拌コントローラ44とが設けられることが好ましい。
(吸収液)
吸収液308は、機能層9を適度に膨潤させる液であることが好ましく、分解工程17において、吸液チップ14に接触した分解液309が機能層9に浸透する程度に、機能層9を膨潤させる液であることがより好ましい。機能層9についての膨潤度が、TAC層7の膨潤度よりも大きい吸収液308を用いることが好ましい。加えて、吸収液308として、中性のものを用いることが好ましい。吸収液308が酸性の場合には、吸収装置28等、周辺の装置、部品等の腐食が進行するため好ましくなく、吸収液308がアルカリ性である場合には、TAC層7がけん化してしまうため好ましくない。なお、本明細書における中性とは、機能層9の溶解が起こらないものを指し、例えば、pH5.5〜8.5のものをいう。
本明細書において、膨潤とは、ゲルや固形状の試験片を吸収液308に接触させたときに、吸収液308の吸収により、試験片の体積が増大することをいう。また、膨潤度とは、ゲルや固形状の試験片を吸収液308に接触させて、試験片を膨潤させたときに、膨潤前後の試験片の寸法の変化率を表す。互いに直交するx、y、z方向において、膨潤前の試験片の寸法をL0x,L0y、L0zとし、膨潤後における試験片の寸法をL1x,L1y、L1zとするときには、各方向における膨潤度はそれぞれ、L1x/L0x,L1y/L0y、L1z/L0zと表される。なお、膨潤を行う前の試験片の条件、膨潤を行う際の手順、及び試験片の寸法の測定は、膨潤度の比較対象となる試験片について同一の方法で行えばよく、特に限定されるものではないが、例えば、JIS K7209等に基づいて行うことが出来る。
吸収液308として、水、有機溶媒、及び有機溶媒の水溶液を用いることが好ましい。吸収液308として、水を用いる場合には、特に限定されないが、中でも、純水を用いることが好ましい。純水とは、比電気抵抗が少なくとも1MΩ以上であり、特にナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムなどの金属イオンは1ppm未満、クロル、硝酸などのアニオンは0.1ppm未満を指す。純水は、逆浸透膜、イオン交換樹脂、蒸留などの単体、あるいは組み合わせによって、容易に得ることができる。また、この吸収液308として、有機溶媒や有機溶媒の水溶液を用いる場合には、炭素数1〜3のアルコール、並びにこれらの水溶液を用いることが好ましい。
(分解装置)
分解装置29は、分解液309を貯留する容器50と、容器50内の分解液309の温度を調節する温度調節器51とを備える。また、吸収装置28と同様に、軸52を回転中心として回転する攪拌機53と、撹拌コントローラ54とが分解装置29に設けられることが好ましい。
(分解液)
分解液309として、接触等により機能層9を溶解させるものを用いることが好ましい。例えば、酸化剤を含むものを用いることが好ましく、特に、酸化剤及び水を含む液を用いることが好ましい。酸化剤としては過酸化水素または過酸化水素と同等の電離度を有するものが好ましい。ただし、TACやTAC層7中に含まれている各種添加剤を劣化させないものとする。過酸化水素以外の酸化剤としては、次亜塩素酸等がある。過酸化水素の水溶液を用いる場合には、0.01重量%以上10重量%以下の濃度とすることが好ましく、より好ましくは0.05重量%以上5重量%以下である。このような酸化剤を用いることにより、セルロースアシレートを劣化させることなく回収することができる。
また、分解液309として、吸収液308と溶け合うものが好ましく、吸収液308の良溶媒であるものがより好ましい。分解液309が吸収液308の貧溶媒であるか良溶媒であるかの判断方法は、温度5℃以上30℃以下の範囲内において、分解液309が全重量の5重量%となるように、吸収液308と分解液309とを混合する。そして、その混合物中に不溶解物が有る場合には、分解液309が吸収液308の良溶媒であると判断することができる。
(洗浄研磨装置)
洗浄研磨装置30は、研磨剤311を含む洗浄液310が貯留する容器60と、容器60内の洗浄液310の温度を調節する温度調節器61とを備える。また、吸収装置28と同様に、軸62を回転中心として回転する攪拌機63と、撹拌コントローラ64とが洗浄研磨装置30に設けられることが好ましい。なお、研磨剤311を省略してもよい。
なお、洗浄液310としては、TACが溶解しないものであればよく、例えば、水、または水を含む液を用いることが好ましい。
(研磨剤)
研磨剤としては、二酸化ケイ素、炭酸カルシウム(カルサイト)、ケイ酸アルミニウム鉱物、天然ケイ酸系鉱物等を例示することができるが、入手性からは天然ケイ酸系鉱物が特に好ましい。天然ケイ酸系鉱物として、珪藻土などを用いることが好ましい。また、研磨剤には界面活性剤が含まれていることが好ましい。界面活性剤を用いることにより、研磨による物理的除去と界面活性剤による化学的除去との両方の効果を得ることができる。界面活性剤は、研磨剤としての各粒体の表面に付着されていてもよいし、粒体として研磨剤の粒体郡に添加されていてもよい。なお、本明細書中で、粒体は必ずしも断面が真円である必要はなく、また粒径が不均一であってもよい。なお、粒体の平均粒径は10〜100(単位;μm)であることが好ましく、このように非常に細かないわゆる粉体であってもよい。
乾燥装置31は、TACチップ18に乾燥風を送り、TACチップ18に残留する洗浄液310等を蒸発させる送風部と、TACチップ18から蒸発した各液を凝縮させて外部に排出する排出機構(図示せず)とを備える。
次に、セルロースアシレート回収装置25により行われるセルロースアシレート回収工程10(図3参照)について説明する。
(チップ化工程)
図3及び図4に示すように、チップ化工程13では、余剰シート5がクラッシャ27に供給され、クラッシャ27は、切断部材を用いて余剰シート5を細かく切断し、略矩形状の複層チップ12とする。その後、クラッシャ27の送出手段により複層チップ12に風を送り、複層チップ12を分解装置29に送る。クラッシャ27では、余剰シート5を0.5cm×0.5cm〜1.0cm×1.0cmの大きさの複層チップ12に切断することが好ましく、0.5cm×0.5cm〜0.7cm×0.7cmの大きさの複層チップ12に切断することがより好ましい。複層チップ12の大きさが0.5cm×0.5cmよりも小さいと、使用済みの吸収液308を容器40から廃液として排出するときに、容器40内に設けられたフィルタが閉塞しやすくなること、或いは、複層チップ12が廃液とともに排出されてしまうことがあるため好ましくない。また、複層チップ12の大きさが1.0cm×1.0cmよりも大きいと、TACチップ18を風送することが困難となり、TACチップ18の取り扱い性が低下するため好ましくない。
(吸収工程)
温度調節器41は、容器40に貯留する吸収液308の温度を所定の範囲内で略一定となるように調節する。吸収工程15では、容器40に貯留する吸収液308に複層チップ12を浸漬する。この浸漬により、機能層9(図2参照)が吸収液308を吸収する結果、機能層9は膨潤し、複層チップ12は吸液チップ14となる。このように、吸収工程15では、機能層9の膨潤がTAC層7に比べて進行している吸液チップ14が得られるように、複層チップ12を処理する。吸収工程15を行った後、吸液チップ14を容器40から取り出して、容器50へ送る。なお、撹拌コントローラ44は、軸42を中心に攪拌機43を所定の回転速度で回転させることが好ましい。
図2及び図3に示すように、吸収工程15は、機能層9の膨潤を目的として行われる。吸収工程15の処理時間が長くなると、機能層9のみならずTAC層7までもが膨潤してしまうおそれがある。そこで、吸収工程15の処理時間は、3時間以内とすることが好ましく、時間効率の点から1時間以内とすることがより好ましい。また、吸収工程15の処理時間の下限は、機能層9が十分に膨潤できる時間であれば、短時間になるほど好ましい。
図4に示すように、容器40における吸収液308の温度は、特に限定されるものではないが、吸収または膨潤する速度を制御するため、(MP+10)℃以上(BP−15)℃以下の範囲内で維持されることが好ましい。ここで、BPは吸収液308の沸点であり、MPは吸収液308の融点である。
また、図2及び図4に示すように、機能層9に含まれる物質がTACに比べ膨潤度が高い場合には、TAC層7及び機能層9の膨潤度の差に起因して、吸液チップ14の機能層9とTAC層7との界面には内部応力が発生する。複層チップ12からTACを回収する目的より、当該界面に発生する内部応力は大きくなるほど好ましい。したがって、分解工程17(図3参照)の吸液チップ14において、この内部応力に追従するTAC層7の伸びを抑えるために、吸収工程15(図3参照)を行う際、TAC層7の温度が80℃以下の範囲内で略一定に保持されることが好ましく、30℃以下の範囲内で略一定に保持されることがより好ましい。また、処理速度向上の観点から、TAC層7の温度は、15℃以上にすることが好ましい。TAC層7の温度の調節は、容器40における吸収液308の温度の調節により行うことができる。更に、TAC層7の膨潤度を小さくすることを目的として、吸収液308に水またはアルコール系溶剤を用いることが好ましい。
(分解工程)
図3及び図4に示すように、温度調節器51は、容器50に貯留する分解液309の温度を所定の範囲内で略一定となるように調節する。分解工程17では、吸液チップ14が容器50に貯留する分解液309に浸漬する。こうして、吸液チップ14と分解液309との接触により残チップ16が得られる。分解工程17の開始から所定時間経過した後、残チップ16を容器50から取り出して、容器60へ送る。
図2及び図3に示すように、分解工程17では、機能層9の溶解を目的として、吸液チップ14と分解液309とを接触させる。分解工程17の処理時間が長くなると、TAC層7が膨潤により柔らかくなり、TAC層7が研磨剤によって研磨されにくくなる結果、洗浄研磨工程での処理効率が低下してしまう。そこで、分解工程17の処理時間は短いほどよく、本発明の吸収工程15及び分解工程17に要する時間を、従来の分解工程に比べて短くする点から、分解工程17を行う時間を、2時間以内にすることが好ましく、1.5時間以内とすることがより好ましい。また、分解工程17の処理時間の下限は、機能層9が十分に溶解できる時間であれば、短時間になるほど好ましく、例えば、処理時間が1時間以上であれば、PVA層6、機能層9の十分な溶解を確実に行うことができるため好ましい。
分解工程17において、分解液309(図4参照)の温度は、特に限定されるものではないが、機能層9の溶解を確実に行うために、TAC層7の溶解やTAC層7及び機能層9との親和性の向上が抑えられる範囲で、できるだけ高いほうが好ましい。一方、分解工程17においても、吸収工程15と同様の内部応力が当該界面に発生する場合がある。この場合には、内部応力に追従するTAC層7の伸びを抑えるために、分解工程17におけるTAC層7の温度が15℃以上80℃以下の範囲内で略一定に保持されることが好ましく、30℃以上80℃以下の範囲内で略一定に保持されることがより好ましい。したがって、分解液309(図4参照)の温度は、15℃以上80℃以下の範囲内で略一定に維持されることが好ましく、30℃以上80℃以下の範囲内で略一定に維持されることが好ましい。
(洗浄研磨工程)
図3及び図4に示すように、温度調節器61は、容器60に貯留し、研磨剤311を含む洗浄液310の温度を所定の範囲内で略一定となるように調節する。なお、洗浄液310の好ましい温度範囲は、前述した吸収液308や分解液309についての温度範囲と同一の範囲にすることが好ましい。洗浄研磨工程19では、容器60に貯留する洗浄液310に残チップ16を浸漬し、残チップ16中の機能層9(図2参照)を研磨しながら、残チップ16に付着、或いは残留する分解液309等を除去する。これにより、機能層9(図2参照)が除去された状態の残チップ16は洗浄され、TACチップ18となる。その後、乾燥装置31は、TACチップ18に乾燥風を送り、TACチップ18に残留する洗浄液310等を蒸発させる。乾燥風の温度は、100℃以上120℃以下の範囲であることが好ましく、105℃以上110℃以下の範囲であることがより好ましい。
本発明では、分解工程17の前に吸収工程15を行うため、分解工程17では、吸収液308を十分に含む機能層9(図2参照)と分解液309とが接触し、分解液309は、機能層9に含まれる吸収液308を介して、機能層9に吸収される。分解液309は吸収液308と溶け合うため、機能層9における分解液309の吸収に要する時間は、吸収液308を介する場合の方が、吸収液308を介さない場合に比べて短くなり、結果として、分解工程17を短時間で行うことが出来る。更に、吸収液308による吸収工程15は、分解工程17に要する時間の短縮分よりも短い時間で行うことが出来る。したがって、本発明によれば、吸収工程15を経た吸液チップ14に分解工程17を行うと、吸収工程15を行わずに分解工程を行った場合に比べ、複層チップ12から残チップ16を得るために要する時間を短くすることが可能となり、複層チップ12からセルロースアシレートの回収を効率よく行うことができる。
更に、分解工程17の前に吸収工程15を行うため、分解工程17の際、機能層9(図2参照)の全域にわたって吸収液308が吸収されている。このような吸液チップ14に分解工程17を行うと、機能層9の全体において溶解反応が均一に起こりやすくなるため、吸液チップ14中の機能層9を確実に溶解することができる。したがって、本発明によれば、複層チップ12からセルロースアシレートの回収を確実に行うことができる。
上記実施形態では、分解工程17における機能層9の溶解を目的として、吸収工程15では吸収液308を機能層9へ吸収させたが、本発明はこれに限られない。すなわち、複層チップ12からTACを回収するために、吸収工程15にて複層チップ12と吸収液308とを接触させ、除去対象物へ吸収液308を吸収させた後、分解工程17にて分解液309との接触により除去対象物の溶解を行えば良い。したがって、上述した除去対象物を、機能層9のみならず、機能層9及びPVA層6としても良い。なお、TAC層7にけん化層などの変性層が設けられる場合には、機能層9、PVA層6及び変性層を除去対象物として設定しても良い。
以下、各工程の詳細について説明する。
(吸収工程)
上記実施形態では、吸収液308を用いて吸収工程15を行ったが、本発明はこれに限られず、吸収液308及び研磨剤311を用いて、吸収工程15を行ってもよい。これにより、吸収工程15にて機能層9が破壊されるため、その後の分解工程17にて、吸液チップ14における分解液309の吸収、膨潤を促進させることができる。機能層9の破壊は、部分的な破壊(例えば、表層)でもよいし、機能層9全体であってもよい。
(分解工程)
上記実施形態では、分解液309として、接触等により機能層9を溶解させるものを用いたが、本発明はこれに限られず、接触等により機能層9を分散させるものを用いてもよいし、接触等により機能層9を溶解させるもの及び接触等により機能層9を分散させるものの混合物でもよい。
上記実施形態では、分解液309として、PVA層6や機能層9等、複層チップ12におけるTAC以外の物質、すなわち除去対象物を溶解または分散させるものを用いたが、本発明はこれに限られず、除去対象物を溶解や分散するに至らないものであっても、少なくとも除去対象物を軟化させるものであれば、分解液309として用いることができる。PVA層6や機能層9の溶解、分散や軟化は、主として、PVA層6、機能層9におけるポリマーの架橋構造の分解によるものと考えられる。したがって、分解液309として、除去対象物における架橋構造を分解する物質を含むことが好ましい。
なお、分解液309として除去対象物を軟化させるものを用いる場合には、分解液309に研磨剤311を加えて、分解液309を攪拌しながら分解工程17を行うことが好ましい。また、分解液309として除去対象物を溶解または分散させるものを用いる場合であっても、分解液309に研磨剤311を加えて、分解液309を攪拌しながら分解工程17を行うことが好ましい。分解工程17において除去対象物の溶解を完全に行う必要がなくなり、結果として、セルロースアシレート回収工程10全体に要する時間を短縮することが出来る点で好ましい。
上記実施形態では、分解液309を用いて分解工程17を行ったが、本発明はこれに限られず、分解液309及び研磨剤311を用いて、分解工程17を行ってもよい。なお、研磨剤311を含む分解液309を用いて分解工程17を行う場合、吸収工程15を、分解工程17の前に行っても良いし、省略しても良い。
なお、研磨剤311を含む洗浄液310を用いて洗浄研磨工程を行う場合には、機能層9が完全に溶解するまで分解工程17を行わずに、研磨剤311を含む洗浄液310により機能層9がTAC層7と分離可能な状態に至るまで分解工程17を行ってもよい。
(洗浄研磨工程)
研磨剤311を含む洗浄液310を用いて洗浄研磨工程19を行った後には、洗浄研磨工程19を経たTACチップ18に残留する研磨剤などを除去するために、研磨剤を含まない洗浄液310を用いて洗浄工程を行うことが好ましい。
上記実施形態において、攪拌機43の回転速度は、特に限定されるものではないが、吸収液308の機能層9への吸収を効率よく行う点から、機能層9が吸収液308と均一に接触するように、吸収液308を複層チップ12とともに攪拌することが好ましい。なお、攪拌機43の回転速度は、例えば、60rpm以上130rpm以下であることが好ましい。また、同様にして、分解装置29や洗浄研磨装置30の攪拌機53、63を用いて、分解液309を吸液チップ14とともに攪拌する、或いは洗浄液310を残チップ16とともに攪拌することが好ましい。この場合には、攪拌機53、63の回転速度を、上記範囲内に調節することが好ましい。
また、複層チップ12の形状や複層チップ12を構成する材料によっては、吸収液308の吸収が複層チップ12の表面全体において均一に起こらない場合も有る。例えば、吸収液308との親和性が、PVA層6に比べて、TAC層7、機能層9が低い場合には、複層チップ12と吸収液308とを接触させたときに、TAC層7、機能層9には吸収液308がほとんど吸収されないため、複層チップ12の表面に露呈するPVA層6から吸収液308の吸収が選択的に進行する場合などである。このように、吸収液308の吸収が複層チップ12において均一に起こらない場合には、攪拌機43の回転により、複層チップ12及び吸収液308を攪拌することが好ましい。
上記実施形態では、図3及び図4に示すように、吸収工程15、分解工程17及び洗浄研磨工程19を、それぞれ吸収装置28、分解装置29及び洗浄研磨装置30にて個別に行ったが、本発明はこれに限られず、図5に示す回収装置80を用いて、吸収工程15、分解工程17及び洗浄研磨工程19を行っても良い。
回収装置80は、容器81と、容器81に各液308〜310や研磨剤311を供給する供給口82と、容器81に貯留する各液308〜310の温度を調節する温度調節器83と、容器81内の各液308〜310及び研磨剤311を排出する排出口84とを備える。供給口82は、配管を介して、吸収液308、分解液309及び洗浄液310が個別に貯留する各貯留タンク(図示しない)とそれぞれ接続し、各配管にはバルブ88〜91が設けられる。排出口84は、配管を介して、排水処理部93と接続し、この配管にはバルブ94が設けられる。排出口84には、各液308〜310や研磨剤311を通過させて、複層チップ12等を通過させないフィルタ95が設けられる。軸96を回転中心として回転する攪拌機97と、この攪拌機97の回転条件を制御するための撹拌コントローラ98とが設けられることが好ましい。
図示しない制御部の制御の下、バルブ88〜90を操作し、吸収液308を容器81へ供給し、複層チップ12を容器81へ供給する。容器81内では、複層チップ12と吸収液308とが接触し、吸収工程15が行われ、複層チップ12が吸液チップ14となる。吸収工程15を所定時間行った後、バルブ94の操作により、容器81内の吸収液308は、フィルタ95を介して排水処理部93へ送られ、容器81内には吸液チップ14が残る。次に、バルブ88〜90の操作により、分解液309を容器81へ供給する。容器81内では、吸液チップ14と分解液309とが接触し、分解工程17が行われ、吸液チップ14が残チップ16となる。分解工程17を所定時間行った後、バルブ94の操作により、容器81内の分解液309を排水処理部93へ排出する。その後、バルブ88〜90の操作により、洗浄液310を容器81へ供給する。容器81内では、残チップ16と洗浄液310とが接触し、洗浄研磨工程19が行われ、残チップ16がTACチップ18となる。
なお、撹拌コントローラ98の制御の下、攪拌機97を所定の回転数で回転させて、各チップ12、14、16と共に各液308〜310を攪拌することが好ましい。更に、容器81に貯留する吸収液308に複層チップ12を浸漬し、吸収工程15を所定時間行った後、吸液チップ14を吸収液308に浸漬させたまま状態で、容器81中の吸収液308が所定濃度の分解液309となるように、酸化剤を容器81の吸収液308に加え、引き続き分解工程17を行っても良い。加えて、容器81の吸収液308に研磨剤311を加えた後に、分解工程17を行っても良いし、或いは分解工程17を行っている途中で、容器81の吸収液308に研磨剤311を加えて、引き続き分解工程17を行っても良い。
上記実施形態では、図2に示すように、PVA層6、TAC層7、機能層9が層構造をなす余剰シート5を複合体として用いたが、本発明は、これに限られず、偏光板等、TACを含む第1部材と、TAC以外の物質を含み、第1部材に固着するようにして設けられる第2部材とからなる複合体でもよい。また、第1部材、第2部材及び複合体の形状は、シート状のものに限られない。更に、本発明は、原反3から偏光板2を取り出す工程で生じた余剰シート5からTACを回収することに限られず、機能層を有するTACフィルムの製造工程で生じた余剰物においても適用することができる。
(PVA層)
PVA層は、一般にTACフィルムの表面上に設けられる。PVA層は、その上に設けられる液晶層に含まれる、液晶性ディスコティック化合物の配向方向を規定するように機能する。そしてこの化合物の配向が、光学補償シートから傾いた光軸を与える。PVA層は、液晶層に配向性を付与できるものであれば、どのような層でも良い。PVA層の好ましい例としては、有機化合物(好ましくはポリマー)のラビング処理された層を挙げることができる。
PVA層用の有機化合物の例としては、ポリメチルメタクリレート、アクリル酸/メタクリル酸共重合体、スチレン/マレインイミド共重合体、ポリビニルアルコール、ポリ(N−メチロールアクリルアミド)、スチレン/ビニルトルエン共重合体、クロロスルホン化ポリエチレン、ニトロセルロース、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、ポリイミド、酢酸ビニル/塩化ビニル共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリカーボネート等のポリマー及びシランカップリング剤等の化合物を挙げることができる。好ましいポリマーの例としては、ポリイミド、ポリスチレン、スチレン誘導体のポリマー、ゼラチン、ポリビニルアルコール及びアルキル基(炭素原子数6以上が好ましい)を有する変性ポリビニルアルコールを挙げることができる。これらのポリマーの層を配向処理することにより得られるPVA層は、液晶層の液晶性ディスコティック化合物を、所定の向きに配向させることができる。
上記ポリマーの中で、ポリビニルアルコール又は変性ポリビニルアルコールが好ましい。ポリビニルアルコールとしては、例えば鹸化度70〜100%のものであり、一般に鹸化度80〜100%のものであり、より好ましくは鹸化度85乃至95%のものである。重合度としては、100〜3000の範囲が好ましい。変性ポリビニルアルコールとしては、共重合変性したもの(変性基として、例えば、COONa、Si(OX)3、N(CH33・Cl、C919COO、SO3、Na、C1225等が導入される)、連鎖移動により変性したもの(変性基として、例えば、COONa、SH、C1225等が導入されている)、ブロック重合による変性をしたもの(変性基として、例えば、COOH、CONH2、COOR、C65等が導入される)等のポリビニルアルコールの変性物を挙げることができる。重合度としては、100〜3000のも範囲が好ましい。これらの中で、鹸化度80〜100%の未変性乃至変性ポリビニルアルコールであり、より好ましくは鹸化度85乃至95%の未変性ないしアルキルチオ変性ポリビニルアルコールである。
なお、上記実施形態では、ポリビニルアルコールからなるPVA層6を用いたが、本発明はこれに限られず、PVA層6の代わりに、ポリカーボネート系ポリマーやセルロース系ポリマー等からなるポリマー層であってもよい。
(TAC層)
TAC層7の成分としては、TACの他、セルロースジアセテート(DAC)等のセルロースアシレートを用いても良い。また、TAC層7の成分として、セルロースの低級脂肪酸エステルと低級アルキルエーテル(50重量%未満)とが複合したものでもよい。低級脂肪酸とは、炭素原子数が6以下の脂肪酸を意味し、好ましくは炭素原子数が4以下の脂肪酸である。低級アルキルエーテルの低級アルキルとは、炭素原子数が4以下のアルキル基を意味する。さらに、本発明は、溶液製膜用のドープに用いられる有機溶媒、例えばメチレンクロライド:メタノール=9:1(重量比)の混合物に完全に溶解するようなポリマーをTAC層7に代えて用いる場合にも有効である。
TAC層7となるTACフィルムは溶液製膜方法によりつくることが好ましい。溶液製膜方法は、溶融製膜などの他の製造方法と比較して、光学的性質などの物性に優れるフィルムを製造することができるからである。溶液製膜方法は、ポリマーをジクロロメタンや酢酸メチルを主溶媒とする混合物に溶解した高分子溶液(以下、ドープと称する)をつくり、このドープを流延ダイより支持体上に流延して流延膜を形成し、この流延膜を剥ぎ取って乾燥することによりフィルムを製造する方法であり、例えば、特開2005−104148号公報等に詳しく説明されている。
TACは、セルロースの水酸基をカルボン酸でエステル化している割合、つまりアシル基の置換度(以下、アシル基置換度と称する)が下記式(I)〜(III)の全ての条件を満足するものが好ましい。なお、(I)〜(III)において、A及びBはともにアシル基置換度であり、Aにおけるアシル基はアセチル基であり、Bにおけるアシル基は炭素原子数が3〜22のものである。なお、TAC層7となるセルロースアシレートフィルムを溶液製膜方法によりつくる場合には、90質量%以上が0.1mm〜4mmの粒子であるセルロースアシレートを溶剤に溶かしてドープをつくることが好ましい。
(I)2.5≦A+B≦3.0
(II)0≦A≦3.0
(III)0≦B≦2.9
なお、セルロースアシレートの詳細については、特開2005−104148号公報の[0140]段落から[0195]段落に記載されており、これらの記載は本発明にも適用することができる。
TAC層7となるTACフィルムのドープをつくるための溶剤としては、芳香族炭化水素(例えば、ベンゼン、トルエンなど)、ハロゲン化炭化水素(例えば、ジクロロメタン、クロロベンゼンなど)、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、n−ブタノール、ジエチレングリコールなど)、ケトン(例えば、アセトン、メチルエチルケトンなど)、エステル(例えば、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピルなど)及びエーテル(例えば、テトラヒドロフラン、メチルセロソルブなど)などが挙げられる。なお、本発明において、ドープとはポリマーを溶媒に溶解または分散して得られるポリマー溶液、分散液を意味している。
上記溶剤の中でも炭素原子数1〜7のハロゲン化炭化水素が好ましく、ジクロロメタンが最も好ましい。TACの溶解性、流延膜の支持体からの剥ぎ取り性、フィルムとしたときの機械的強度及び光学特性などの物性の観点からは、炭素原子数1〜5のアルコールを1種ないし数種類ジクロロメタンに混合することが好ましい。この場合には、アルコールの含有量が溶剤全体に対し2質量%〜25質量%であることが好ましく、5質量%〜20質量%であることがより好ましい。アルコールの具体例としては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールなどが挙げられ、中でも、メタノール、エタノール、n−ブタノールあるいはこれらの混合物が好ましい。
環境に対する影響を最小限に抑えることを目的にした場合には、ジクロロメタンを用いずにドープを製造してもよい。この場合の溶剤としては、炭素原子数が4〜12のエーテル、炭素原子数3〜12のケトン、炭素原子数が3〜12のエステル、炭素原子数1〜12のアルコールが好ましい。これらを適宜混合して用いることもでき、この場合の例として、酢酸メチル、アセトン、エタノール、n−ブタノールの混合物が挙げられる。エーテル、ケトン、エステル及びアルコールは、環状構造を有していてもよい。なお、エーテル、ケトン、エステル及びアルコールの官能基(すなわち、−O−,−CO−,−COO−及び−OH)のいずれかを2つ以上有する化合物も溶剤として用いることができる。
なお、このTAC層7には、添加剤が含まれていてもよい。添加剤としては、紫外線吸収剤、レタデーション調整剤、マット剤、可塑剤等が挙げられる。
溶剤及び可塑剤,劣化防止剤,紫外線吸収剤,光学異方性コントロール剤,染料,マット剤,剥離剤等の添加剤についても、同じく同じく特開2005−104148号公報の[0196]段落から[0516]段落に詳細に記載されており、これらの記載も本発明に適用することができる。
本発明を用いて、光学補償フィルムや、光学補償フィルムの製造時に光学補償フィルムの原反から生じた余剰シートからTACを回収しても良い。次に、光学補償フィルムの構造、組成について、TACフィルムとPVA層と液晶層とが層を成す構造を有する視野角拡大フィルムを用いて説明するが、本発明に用いられる光学補償フィルムは、視野角拡大フィルムに限られるものではない。
(液晶層)
液晶層は、PVA層上に形成される。液晶層は、液晶性ディスコティック化合物を配向後冷却固化させる、あるいは重合性の液晶性ディスコティック化合物の重合(硬化)により得られる負の複屈折を有する層である。上記のディスコティック化合物の例としては、C.Destradeらの研究報告、Mol.Cryst.、71巻、111頁(1981年)に記載されているベンゼン誘導体、C.Destradeらの研究報告、Mol.Cryst.、122巻、141頁(1985年)、Physicslett.、A,78巻、82頁(1990)に記載されているトルキセン誘導体、B.Kohneらの研究報告、Angew.Chem.96巻、70頁(1984年)に記載されたシクロヘキサン誘導体及びJ.M.Lehnらの研究報告、J.Chem.、Commun.、1794頁(1985年)、J.Zhangらの研究報告、J.Am.Chem.Soc.、116巻、2655頁(1994年)に記載されているアザクラウン系やフェニルアセチレン系マクロサイクルなどを挙げることができる。上記ディスコティック(円盤状)化合物は、一般的にこれらを分子中心の母核とし、直鎖のアルキル基やアルコキシ基、置換ベンゾイルオキシ基等がその直鎖として放射線状に置換された構造であり、液晶性を示し、一般的にディスコティック液晶とよばれるものが含まれる。ただし、分子自身が負の一軸性を有し、一定の配向を付与できるものであれば上記記載に限定されるものではない。また、本発明において、円盤状化合物から形成したとは、最終的にできた物が前記化合物である必要はなく、例えば、前記低分子ディスコティック液晶が熱、光等で反応する基を有しており、結果的に熱、光等で反応により重合または架橋し、高分子量化し、液晶性を失ったものも含まれる。
(反射防止層)
反射防止層は、光学機能層としての作用を有するような層であり、ポリマーであるバインダや重合開始剤、分散剤等からなる少なくとも1層の層より構成される。したがって、反射防止層は2層以上の複層構造を有していても良い。光学機能層を構成する層としては、例えば、光拡散層、中屈折率層、高屈折率層、光学補償層、防眩性付与層等が挙げられる。また、反射防止層を構成する層は同一種でも良いし、異なる組成を有する層でも良く、上記の中から、適宜選択して所望の反射防止層を形成すれば良い。ただし、優れた反射防止効果を得るためにも、層として防眩性付与層を含んでいることが好ましい。
また、反射防止層に使用されるバインダとしては、飽和炭化水素鎖又はポリエーテル鎖を主鎖として有するポリマーであることが好ましい。このようなポリマーを構成するモノマーの構造や、芳香族環の有無、或いはハロゲン原子、硫黄原子、リン原子、窒素原子等の原子の有無、等を適宜選択してバインダとなるポリマーを用いることにより、形成させる層の屈折率を好適に調整することが可能となる。
光学機能層を構成する層に、複数の透光性微粒子が添加されていることが好ましい。本発明では、可視光領域で吸収のない微粒子を透光性微粒子と称する。このような透光性微粒子を層中に複数添加させると、微粒子としての作用により層の屈折率を容易に調整することができる他に、透光性微粒子は光を透過させるため、層の防眩性を好適に調整することができる。透光性粒子については、特開2003−302506号公報の[0044]に具体的記載があり、本発明に適用することができる。なお、透光性微粒子は、形成させる層の屈折率に応じて屈折率差を考慮しながら適宜選択することが好ましい。
透光性微粒子としては、チタン、ジルコニウム、アルミニウム、インジウム、亜鉛、錫、アンチモンのうち、少なくとも1種の金属酸化物であることが好ましい。また、その平均粒径は、0.2μm以下であることが好ましく、より好ましくは0.1μm以下であり、特に好ましくは0.06μm以下である。上記の金属酸化物としては、例えば、TiO、ZrO、Al、In、ZnO、SnO、Sb、ITO、SiO等が挙げられる。中でも、TiO及びZrOは、高屈折率化の点で好ましい。なお、各微粒子の表面を、シランカップリング剤やチタンカップリング剤等で処理すると、バインダに対する分散性や相溶性を向上させることができるので好ましい。上記の微粒子の添加量は、添加させる層の全質量に対して10〜90%であることが好ましく、より好ましくは20〜80%であり、特に好ましくは、30〜75%である。
透光性微粒子のうち、防眩性を付与する目的で用いられる微粒子としては、フィラ粒子よりも粒径が大きく、平均粒径が1〜10μm程度のマット粒子が好ましく用いることができる。マット粒子としては、例えば、シリカ粒子、TiO粒子等の無機化合物粒子や、アクリル粒子、架橋アクリル粒子、ポリスチレン粒子、架橋スチレン粒子、メラミン粒子、ベンゾグアナミン粒子等の有機化合物粒子等が挙げられる。中でも、高い防眩性を発現させることができることから、架橋スチレン粒子、架橋アクリル粒子、シリカ粒子を用いることが好ましい。マット粒子の形状は、真球或いは不定形と問わず、特に限定されるものではない。粒径や形状の異なる2種類以上のマット粒子を併用させることも可能である。なお、防眩性の層を形成させるためには、マット粒子の含有量が、形成させる層1m辺りに対して10〜2000mgであることが好ましい。より好ましくは、100〜1400mgである。
上記マット粒子は、層中で均一に分散されていることが好ましい。また、各粒子の粒子径が略同一であることが好ましい。例えば、平均粒径よりも20%以上大きい粒子を粗大粒子とするとき、全粒子に含まれる粗大粒子が含まれる割合は1%以下であることが好ましく、より好ましくは0.1%以下である。したがって、マット粒子は、粒径が略同一であり、層中に均一に分散させることを目的として、出来る限り程度の強い分級が多く行われたものを用いることが好ましい。なお、上記に示す微粒子は、粒径が光の波長よりも十分に小さいため、光の散乱が生じない。
また、光学機能層には、界面活性作用を持つフッ素系化合物及びシリコーン系化合物のうち少なくとも1種を含有させることが好ましい。このような化合物を適宜選択して用いることにより、優れた防汚性や滑り性を有する光学機能層を形成することができる。なお、上記の化合物は、層形成用に用いられる層形成材料の全固形分量に対して、0.01〜20質量%とすることが好ましい。より好ましくは0.05〜10質量%であり、特に好ましくは0.1〜5質量%である。
フッ素系化合物としては、フルオロアルキル基を有する化合物が好ましい。また、このフルオロアルキル基は炭素数が1〜20であることが好ましく、より好ましくは、1〜10である。この場合、直鎖、分岐構造、脂環式構造であっても良いし、エーテル結合を有していても良い。なお、フルオロアルキル基は、同一分子中に複数含まれていても良い。
上記のフッ素系化合物は、相溶性や光学機能層と低屈折率層との界面での密着性に作用するような置換基を有していることが好ましい。この置換基は、同一でも良いし、異なっていても良いが、複数個有していることが好ましい。置換基としては、例えば、アクリロイル基、メタクリロイル基、ビニル基、アリール基、シンナモイル基、エポキシ基、オキセタニル基、水酸基、ポリオキシアルキレン基、カルボキシル基、アミノ基等が挙げられる。また、フッ素化合物は、フッ素原子を含まない化合物とフッ素原子を含む化合物との共重合体でも良いし、共重合オリゴマーでも良く、その分子量も特に制限されない。フッ素化合物におけるフッ素原子の含有量も特に制限されないが、フッ素原子全量に対して20質量%であることが好ましい。より好ましくは30〜70質量%であり、特に好ましくは40〜70質量%である。
シリコーン系化合物としては、例えば、ジメチルシリルオキシ単位を繰り返し単位として複数個含む化合物鎖の末端及び側鎖、又は末端か側鎖のいずれか一方に置換基を有するものが挙げられる。なお、上記のような単位を繰り返し含む化合物には、ジメチルシリルオキシ以外の構造単位を含んでいても良い。また、置換基は同一でも異種でも良いが、複数個有することが好ましい。置換基の好適な例としては、アクリロイル基、メタクリロイル基、ビニル基、アリール基、シンナモイル基、エポキシ基、オキセタニル基、水酸基、フルオロアルキル基、ポリオキシアルキレン基、カルボキシル基、アミノ基等が挙げられる。分子量に特に制限はないが、取り扱い性等を考慮して、100000以下であることが好ましい。より好ましくは、50000以下であり、特に好ましくは3000〜30000である。シリコーン系化合物のシリコーン原子量にも特に制限はないが、化合物全量に対して18質量%以上であることが好ましく、より好ましくは25〜37.8質量%であり、特に好ましくは30〜37質量%である。
次に、本発明の実施例を説明する。各実験の説明は実験1で詳細に行い、実験2〜18については、実験1と同じ条件の箇所の説明は省略する。
(実験1)
図1及び図2に示すように、一方の面に液晶層を有する偏光板の原反から、所定の角度で、所定の寸法の偏光板を切り出した。余剰シート5について、図3及び図4に示すように、セルロースアシレート回収設備25を用いて、セルロースアシレート回収工程10を行い、余剰シート5からTACチップ18を得た。
チップ化工程13では、切断部材を用いて余剰シート5を細かく切断し、0.5cm×0.5cm〜1.0cm×1.0cmの大きさの複層チップ12とした。吸収工程15では、温度KTが略30℃に保持された水に、複層チップ12を浸漬して、吸液チップ14をつくった。更に、吸収工程15では、略750rpmの回転速度KRで攪拌機43を回転させて、この吸収液308を攪拌した。吸収工程15の処理時間KPを1時間とした。
分解工程17では、温度YTが略80℃に保持される分解液309に吸液チップ14を浸漬した。分解液309として、過酸化水素の濃度YCが略0.9重量%の過酸化水素水を用いた。また、研磨剤として、珪藻土(昭和化学工業株式会社 ラジオライト#300、粒径5μm以上75μm以下)を、分解液309に添加した。研磨剤の添加量は、吸液チップ14に対し略0.03重量%であった。分解工程17の処理時間YPを30時間とした。分解工程17により、吸液チップ14から残チップ16をつくった。
洗浄研磨工程19では、温度STが15℃以上20℃以下に保持される水に、残チップ16を浸漬した。更に、洗浄研磨工程19では、略200回/分の回転速度SRで攪拌機63を回転させて、この水を10〜15分間攪拌して、残チップ16に付着、残留する過酸化水素を除去し、残チップ16からTACチップ18をつくった。洗浄研磨工程19の処理時間SPを10分〜15分間とした。その後、容器60から水を取り除いた後、再び水を容器60に注いだ。そして、この水にTACチップ18を浸漬し、TACチップ18を洗浄した。
実験1について、以下に示す残留物の存否について評価を行った。得られた残チップ16及びTACチップ18において、PVA層6や機能層9の残留物の存否について、目視観察により調べた。そして、15gの残チップ16及びTACチップ18にて観察された残留物のうち、面積が0.5mm以上の残留物の数をNとし、この残留物の数Nを以下基準に基づいて評価した。
◎:Nが5個未満であった。
○:Nが5個以上10個未満であった。
△:Nが10個以上20個未満であった。
×:Nが20個以上50個未満であった。
××:Nが50個以上であった。
(実験2〜17)
実験2〜17では、吸収液308の温度KT、吸収工程15の処理時間KP、攪拌機43の回転速度KR、分解液309の過酸化水素の濃度YC、分解液309の温度YT、分解工程17の処理時間YP、及び分解液309における研磨剤の有無を、表1に示す値又は条件にしたこと以外は、実験1と同様にして、セルロースアシレート回収工程10を行い、余剰シート5からTACチップ18を得た。分解液309における研磨剤の有無においては、「有」は研磨剤を含む分解液309を用いたことを表し、「無」は、研磨剤を含まない分解液309を用いたことを表す。また、実験13は、吸液チップ14の重量の0.3%の重量で、実験1と同様の研磨剤を含む分解液309を用いた。更に、実験16、17は、チップ化工程13を経た複層チップ12に、吸収工程15を行わずに、分解工程17を行ったものである。
そして、実験1と同様にして、残留物の存否評価を行った。各実験1〜17における評価結果1,2を、表1に示す。表1において、評価結果1は、残チップ16における評価結果を表し、評価結果2は、TACチップ18における評価結果を表す。
Figure 2011052114
(実験21〜22)
実験21は、処理時間YPを20分、30分、60分、90分と変えて分解工程17を行ったこと以外は、実験13と同様にして、セルロースアシレート回収工程10を行い、余剰シート5からTACチップ18を得た。実験22は、研磨剤を含まない分解液309を用いて分解工程17を行ったこと、及び分解工程17を経た残チップ16に実験1と同様の洗浄研磨工程19を行ったこと以外は、実験21と同様にして、セルロースアシレート回収工程10を行い、余剰シート5からTACチップ18を得た。図6は、横軸が分解工程17の処理時間YP(分)を表し、縦軸が残留物の存否の評価結果のスコアを表すグラフであり、実験21の結果を◆で、実験22の結果を△で表す。評価結果のスコアは、残留物の存否について評価結果に対応するものであり、両者の対応関係は、◎=5点、○=4点、△=3点、×=2点、××=1点である。
図6に示すように、処理時間YPが60分以下の範囲において、実験21が、実験22よりも残留物の存否の評価結果が優れていることがわかる。すなわち、研磨剤を含む分解液309を用いて分解工程17を行うと、過酸化水素及び分解液309の温度による化学的ドライビングフォースと、研磨剤による物理的ドライビングフォースとの相乗効果により、機能層9の表層の研磨とともに、PVA層6の分解・剥離を促進することが出来る。
実施例1〜2より、本発明によれば、偏光板や視野角拡大フィルムの余剰シートからTACを効率よく回収することが出来ることがわかった。
(A)は、原反の概要を示す斜視図であり、(B)は、原反から、偏光板を切り出す概要を示す説明図である。 余剰シートの断面図である。 セルロースアシレート回収工程の概要を示すフロー図である。 セルロースアシレート回収設備の概要を示す説明図である。 回収装置の概要を示す説明図である。 実験21及び実験22の実験データを示すグラフである。
5 余剰シート
6 PVA層
7 TAC層
8 接着層
10 セルロースアシレート回収工程
12 複層チップ
13 チップ化工程
14 吸液チップ
15 接触工程
16 残チップ
17 分解工程
18 TACチップ
19 洗浄研磨工程
28 吸収装置
29 溶解装置
30 洗浄研磨装置
41 温度調節器
308 吸収液
309 分解液
310 洗浄液

Claims (6)

  1. セルロースエステルを含む層と機能層とが層を成す複合体から前記セルロースエステルを回収する方法であって、
    前記機能層に液を吸収させる吸収工程と、
    過酸化物を含む分解液と前記複合体とを接触させ、前記機能層を分解する分解工程と、
    研磨剤を含む洗浄液を用いて、前記機能層を研磨しながら前記分解工程を経た前記複合体を洗浄する洗浄研磨工程とを有することを特徴とするセルロースエステルの回収方法。
  2. 前記吸収工程における前記セルロースエステルを含む層の温度を15℃以上80℃以下の範囲内に調節することを特徴とする請求項1記載のセルロースエステルの回収方法。
  3. 前記吸収工程にて前記液を攪拌することを特徴とする請求項1または2記載のセルロースエステルの回収方法。
  4. 前記吸収工程後に、前記分解工程及び前記洗浄研磨工程を同時に行うことを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか1項記載のセルロースエステルの回収方法。
  5. 前記機能層が、ポリビニルアルコール又は変性ポリビニルアルコールを含むことを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか1項記載のセルロースエステルの回収方法。
  6. 前記機能層が、PVA層と液晶性化合物を含む液晶層とを含むことを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか1項記載のセルロースエステルの回収方法。
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