JP2011051674A - エレベータのドア装置 - Google Patents

エレベータのドア装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011051674A
JP2011051674A JP2009199875A JP2009199875A JP2011051674A JP 2011051674 A JP2011051674 A JP 2011051674A JP 2009199875 A JP2009199875 A JP 2009199875A JP 2009199875 A JP2009199875 A JP 2009199875A JP 2011051674 A JP2011051674 A JP 2011051674A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
stopper
car
landing
elevator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009199875A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Honda
久 本田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Elevator and Building Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Elevator Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Elevator Co Ltd filed Critical Toshiba Elevator Co Ltd
Priority to JP2009199875A priority Critical patent/JP2011051674A/ja
Publication of JP2011051674A publication Critical patent/JP2011051674A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Elevator Door Apparatuses (AREA)

Abstract

【課題】エレベータ乗場に着床して戸開されている乗かごが上下方向に移動してかごドア係合装置と乗場ドア係合装置との係合が外れた場合でも、乗場ドアが自動的に戸閉されることを防止する。
【解決手段】エレベータのドア装置において、かごドア2aに、エレベータ乗場3側に対向して位置する第1ストッパ7が設けられ、乗場ドア4aに、乗かご1側に対向して位置する第2ストッパ9が設けられ、第1ストッパ7と第2ストッパ9とは、乗かご1がかごドア2a,2bを戸開した状態で上下方向に移動してかごドア係合装置6と乗場ドア係合装置8との係合が外れた場合に係合し、乗場ドア4a,4bが戸閉されることを防止する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、エレベータのドア装置に関し、特に、かごドアを戸開している乗かごが上下方向に移動した場合に、戸開している乗場ドアが自動的に戸閉することを防止することができるエレベータのドア装置に関する。
エレベータのドア装置は、乗かごのかごドアとエレベータ乗場の乗場ドアとが連動して開閉される構成であり、かごドアと乗場ドアとを連動して開閉させる機構としては、例えば、下記特許文献1に記載されているように、乗かごのかごドアに一対のベーンを備えたかごドア係合装置が設けられ、エレベータ乗場の乗場ドアにローラを備えた乗場ドア係合装置が設けられたものが知られている。
特許文献1に記載されたドア装置の構成を、図25ないし図27に基づいて説明する。乗かご101には一対のかごドア102a,102bが水平方向にスライド可能に設けられ、各階床のエレベータ乗場103には一対の乗場ドア104a,104bが水平方向にスライド可能に設けられている。なお、一対のかごドア102a,102bは、乗かご101に設けられたかごドア開閉機構105を介して相反する方向にスライドするように連結されている。また、一対の乗場ドア104a,104bは、エレベータ乗場103に設けられた乗場ドア開閉機構(図示せず)を介して相反する方向にスライドするように連結されている。
かごドア102aの上端側におけるエレベータ乗場103側を向いた面には、かごドア102aの上下方向に延出した一対のベーン106,107を備えたかごドア係合装置108が設けられている。一方のベーン106はかごドア102aに固定されるとともにかごドア開閉機構105に連結され、他方のベーン107は一対のリンク109を介してベーン106に連結されている。なお、ベーン106とリンク109との連結箇所、及び、ベーン107とリンク109との連結箇所には回動支点となるピン110が使用されており、リンク109がピン110の回りに回動することにより、ベーン107は上下方向、及び、ベーン106に対して接離する方向に移動する。
乗場ドア104aにおける乗かご101側を向いた面には、ローラ111を備えた乗場ドア係合装置112が設けられている。
ここで、乗かご101が或る階床に着床し、かごドア102a,102b及び乗場ドア104a,104bが戸閉されている状態においては、図25及び図26に示すように、一対のベーン106,107の間にローラ111が位置し、及び、ローラ111とベーン106,107とは非接触状態となっている。
乗かご101がエレベータ乗場103に着床した後、かごドア102a,102b及び乗場ドア104a,104bを戸開させる場合には、まず、かごドア開閉機構105を戸開方向へ駆動させる。かごドア開閉機構105が戸開方向へ駆動されると、図27に示すように、かごドア102a,102bが戸開方向(矢印A方向)にスライドする。このスライド動作に伴なってベーン106がローラ111に当接し、ローラ111が戸開方向へ押される。ローラ111が戸開方向に押されると、ローラ111が取付けられている乗場ドア104aと乗場ドア開閉機構を介して乗場ドア104aに連結されている乗場ドア104bとが戸開方向(矢印Aと同じ方向)にスライドする。これにより、かごドア102a,102bと乗場ドア104a,104bとが連動して戸開される。
なお、かごドア102a,102bが戸開方向にスライドした場合、ベーン107は図示しない案内機構により案内され、上方へ移動するとともにベーン106側へ移動し、ローラ111に対してベーン106が当接している側と反対側から当接する。
そして、かごドア102a,102bが戸開されている場合には、ベーン106とローラ111とが当接状態に維持され、乗場ドア104a,104bが戸開状態に維持される。
特開2000−53348号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたエレベータのドア装置では、以下の点について考慮されていない。
乗かご101がエレベータ乗場103に着床して戸開動作が許容される範囲(ドアゾーン)は約20cmに設定され、ベーン106とローラ111とが当接して係合する範囲(係合ゾーン)はドアゾーンより僅かに大きく設定されている。
また、エレベータには、エレベータ乗場103に着床している乗かご101が戸開状態で上下方向に移動した場合にその移動を停止させる範囲(戸開移動防止ゾーン)が設定されており、この戸開移動防止ゾーンは乗かご101の着床位置から上下方向に±1m程度とされている。
したがって、乗りかご101がエレベータ乗場103に着床し、かごドア102a,102bと乗場ドア104a,104bとが戸開されている場合(この場合は、ベーン106とローラ111とが当接して係合している)、ブレーキ装置の異常等により乗かご101が戸開した状態で上下方向に移動(戸開移動)すると、その戸開移動が戸開移動検出部(図示せず)により検出され、その検出結果に基づいて戸開移動防止機構(図示せず)が駆動されることにより乗かご101は戸開移動防止ゾーン内で停止される。
戸開移動した乗かご101が戸開移動防止ゾーン内で停止された場合、ベーン106がローラ111との係合ゾーンから外れる場合が多い。
そして、ベーン106がローラ111との係合ゾーンから外れた場合には、かごドア102a,102bは戸開状態に維持されるが、図示しない付勢機構により戸閉方向に付勢されている乗場ドア104a,104bは自動的に戸閉方向にスライドする。
かごドア102a,102bが戸開している状態において乗場ドア104a,104bが自動的に戸閉方向にスライドすると、スライドした乗場ドア104a,104bが乗りかご101内に居るエレベータ利用者に衝突したり、エレベータ利用者が乗場ドア104a,104bに挟まれたりする。
なお、乗かご101が戸開移動防止ゾーン内で停止した場合において、乗場ドア104a,104bが自動的に戸閉することを防止するためには、ベーン106を上下方向に戸開移動防止ゾーンの範囲に相当する分(上下方向へそれぞれ約1mずつ)長くすることが考えられる。
しかし、かごドア係合装置108は乗かご101の上端側に設けられているため、ベーン106を戸開移動防止ゾーンに対応させて上方に長くした場合には、ベーン106が乗かご101の上端部より上方へ延出する。そして、乗かご101が最上階に着床した場合に、乗かご101が昇降するエレベータ昇降路の天井部分にベーン106が衝突するという問題が発生する。この衝突を回避するためには、エレベータ昇降路の天井部分を高くするように建物を設計しなければならず、建物の建築コストが高くなる。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的は、エレベータ乗場に着床して戸開されている乗かごが上下方向に移動してかごドア係合装置と乗場ドア係合装置との係合が外れた場合でも、乗場ドアが自動的に戸閉されることを防止することができ、しかも、この乗場ドアの戸閉防止を簡単な構成により実現することができるエレベータのドア装置を提供することである。
本発明の実施の形態に係る第1の特徴は、乗かごのかごドアにかごドア係合装置が設けられ、エレベータ乗場の乗場ドアに乗場ドア係合装置が設けられ、前記乗かごが前記エレベータ乗場に着床した場合に前記かごドア係合装置と前記乗場ドア係合装置とが係合して前記かごドアと前記乗場ドアとが連動して戸開されるエレベータのドア装置において、前記かごドアに、前記エレベータ乗場側に対向して位置する第1ストッパが設けられ、前記乗場ドアに、前記乗かご側に対向して位置する第2ストッパが設けられ、前記第1ストッパと前記第2ストッパとは、前記乗かごが前記かごドアを戸開した状態で上下方向に移動して前記かごドア係合装置と前記乗場ドア係合装置との係合が外れた場合に係合し、前記乗場ドアが戸閉されることを防止することである。
本発明によれば、エレベータ乗場に着床して戸開されている乗かごが上下方向に移動してかごドア係合装置と乗場ドア係合装置との係合が外れた場合でも、乗場ドアが自動的に戸閉されることを防止することができ、しかも、この乗場ドアの戸閉防止を簡単な構成により実現することができる。
本発明の第1の実施の形態においてかごドアと乗場ドアとが戸閉されている場合を示す平面図である。 戸閉されているかごドアを乗場ドア側から見た正面図である。 かごドアと乗場ドアとが戸開されている場合を示す平面図である。 戸開されているかごドアを乗場ドア側から見た正面図である。 乗かごが戸開移動した場合におけるかごドア係合装置と乗場ドア係合装置との位置関係、及び、第1ストッパと第2ストッパとの位置関係を示す正面図である。 本発明の第2の実施の形態においてかごドアと乗場ドアとが戸閉されている場合を示す平面図である。 戸閉されているかごドアを乗場ドア側から見た正面図である。 戸閉されている乗場ドアをかごドア側から見た正面図である。 戸開されているかごドアを乗場ドア側から見た正面図である。 乗かごが戸開移動した場合におけるかごドア係合装置と乗場ドア係合装置との位置関係、及び、第1ストッパと第2ストッパとの位置関係を示す正面図である。 本発明の第3の実施の形態においてかごドアと乗場ドアとが戸開されている場合を示す平面図である。 戸開されているかごドアを乗場ドア側から見た正面図である。 本発明の第4の実施の形態においてかごドアと乗場ドアとが戸閉されている場合を示す正面図である。 戸閉されているかごドアを乗場ドア側から見た正面図である。 かごドアと乗場ドアとが戸開されている場合を示す平面図である。 エレベータの制御系の一部を示すブロック図である。 戸開閉動作時の制御を説明するフローチャートである。 本発明の第5の実施の形態において戸閉されているかごドアを乗場ドア側から見た正面図である。 戸開されているかごドアを乗場ドア側から見た正面図である。 戸開閉に伴なう第1ストッパの動作を示す側面図である。 本発明の第6の実施の形態においてかごドアと乗場ドアとが戸開されている場合を示す平面図である。 戸開されているかごドアを乗場ドア側から見た正面図である。 エレベータの制御系の一部を示すブロック図である。 戸開移動発生時の制御を説明するフローチャートである。 従来例のエレベータのドア装置においてかごドアと乗場ドアとが戸閉されている状態を示す平面図である。 戸閉されているかごドアを乗場ドア側から見た正面図である。 戸開されているかごドアを乗場ドア側から見た正面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態を、図1ないし図5に基づいて説明する。エレベータの乗かご1には一対のかごドア2a,2bが水平方向にスライド可能に設けられ、各階床のエレベータ乗場3には一対の乗場ドア4a,4bが水平方向にスライド可能に設けられている。一対のかごドア2a,2bは、乗かご1に設けられたかごドア開閉機構5を介して相反する方向にスライドするように連結されている。また、一対の乗場ドア4a,4bは、エレベータ乗場3に設けられた乗場ドア開閉機構(図示せず)を介して相反する方向にスライドするように連結されている。さらに、乗場ドア4a,4bは、図示しない付勢機構により常時戸閉方向へスライドする向きに付勢されている。
かごドア2aにおけるエレベータ乗場3側を向いた面には、かごドア係合装置6と第1ストッパ7とが設けられ、乗場ドア4aにおける乗かご1側を向いた面には乗場ドア係合装置8と第2ストッパ9とが設けられている。
かごドア係合装置6は、かごドア2aの上端側に位置して設けられ、かごドア2aの上下方向に延出した一対のベーン10,11を有している。一方のベーン10はかごドア2aに固定されるとともにかごドア開閉機構5に連結され、他方のベーン11は一対のリンク12を介してベーン10に連結されている。なお、ベーン10とリンク12との連結箇所、及び、ベーン11とリンク12との連結箇所には回動支点となるピン13が使用されており、リンク12がピン13の回りに回動することにより、ベーン11は上下方向、及び、ベーン10に対して接離する方向に移動する。
乗場ドア係合装置8は、かごドア2a,2bと乗場ドア4a,4bとの戸開時においてベーン10,11が当接して係合されるローラ14を有している。このローラ14は乗場ドア4aに取付けられている。
ここで、乗かご1が或る階床のエレベータ乗場3に着床し、かごドア2a,2b及び乗場ドア4a,4bが戸閉されている状態においては、図1及び図2に示すように、一対のベーン10,11の間にローラ14が位置し、及び、ローラ14とベーン10,11とは非接触状態となっている。
乗かご1が或る階床のエレベータ乗場3に着床した後、かごドア2a,2b及び乗場ドア4a,4bを戸開させる場合には、まず、かごドア開閉機構5を戸開方向へ駆動させる。かごドア開閉機構5が戸開方向へ駆動されると、図3に示すように、かごドア2a,2bが戸開方向(矢印a方向)にスライドする。このスライド動作に伴なってベーン10がローラ14に当接し、ローラ14が戸開方向へ押される。ローラ14が戸開方向に押されると、ローラ14が取付けられている乗場ドア4aと乗場ドア開閉機構を介して乗場ドア4aに連結されている乗場ドア4bとが戸開方向(矢印a方向)にスライドする。これにより、かごドア2a,2bと乗場ドア4a,4bとが連動して戸開される。
かごドア2a,2bが戸開方向にスライドした場合、ベーン11は図示しない案内機構により案内され、上方へ移動するとともにベーン10側へ移動し、ローラ14に対してベーン10が当接している側と反対側から当接する。
そして、かごドア2a,2bが戸開されている場合には、ベーン10とローラ14とが当接して係合する状態に維持され、これにより、乗場ドア4a,4bが戸開状態に維持される。
なお、乗かご1が各階床のエレベータ乗場3に着床して戸開動作が許容される範囲(ドアゾーン)は約20cmに設定され、ベーン10とローラ14とが当接して係合する範囲(係合ゾーン)はドアゾーンより僅かに大きく設定されている。また、エレベータには、エレベータ乗場3に着床している乗かご1が戸開状態で上下方向に移動した場合にその移動を停止させる範囲(戸開移動防止ゾーン)が設定されており、この戸開移動防止ゾーンは乗かご1の着床位置から上下方向に±1m程度とされている。
第1ストッパ7は、断面形状をL字形に形成された長尺状部材であり、長手方向を上下方向に向けて接着剤によりかごドア2aに接着固定されている。また、第1ストッパ7の上下方向の長さ寸法は、戸開移動防止ゾーンの寸法より大きく設定されている。
第2ストッパ9は、断面形状をL字形に形成された部材であり、乗場ドア4aの上下方向の略中央部に位置させて接着剤により接着固定されている。
第1ストッパ7の乗場ドア4a側への張出寸法は、乗かご1が昇降する場合にエレベータ乗場3の敷居15に接触しない寸法に設定され、第2ストッパ9の乗かご1側への張出寸法は、昇降する乗かご1の敷居16に接触しない寸法に設定されている。さらに、エレベータ乗場3側を向いた第1ストッパ7の縁部と、かごドア2a側を向いた第2ストッパ9の縁部とは、かごドア2a,2bと乗場ドア4a,4bとが戸開している状態から乗場ドア4aのみが戸閉方向へスライドしようとした場合に当接して係合し、この係合により乗場ドア4a,4bの戸開動作を規制するように位置している。
このような構成において、図3及び図4に示すように、乗かご1がエレベータ乗場3に着床してかごドア2a,2bと乗場ドア4a,4bとが戸開されている場合に、ブレーキ装置の異常等により乗かご1が上下方向に戸開移動する場合がある。乗かご1が戸開移動した場合には、その戸開移動の検出結果に応じて戸開移動規制機構(図示せず)が駆動され、乗かご1は戸開移動防止ゾーン内で停止される。
図5は、乗かご1が下方へ戸開移動して戸開移動防止ゾーン内で停止し、ベーン10とローラ14との係合が外れた場合を示している。
ベーン10とローラ14との係合が外れることにより、乗場ドア4a,4bは付勢機構の付勢力によって戸閉方向へ自動的にスライドしようとするが、第2ストッパ9が第1ストッパ7に当接して係合する。そして、第2ストッパ9が第1ストッパ7に当接して係合することにより、乗場ドア4aと乗場ドア開閉機構を介して乗場ドア4aに連結されている乗場ドア4bとの戸閉方向へのスライド動作が規制され、乗場ドア4a,4bは戸開状態に維持される。なお、乗かご1が戸開移動した場合でも、ドア開閉機構5を介して連結されているかごドア2a,2bは戸開状態に維持される。
これにより、エレベータ乗場3に着床している乗かご1が戸開移動してかごドア係合装置6と乗場ドア係合装置8との係合が外れた場合でも、乗場ドア4a,4bは戸開状態に維持され、自動的に戸閉された乗場ドア4a,4bが乗りかご1内に居るエレベータ利用者に衝突することや、自動的に戸閉された乗場ドア4a,4bにより乗かご1内に居るエレベータ利用者が挟まれたりすることを防止することができる。
また、このエレベータのドア装置によれば、長尺部材である第1ストッパ7がかごドア2aより上方向へ突出せず、乗かご1が昇降されるエレベータ昇降路の天井部分を高くする等の必要がなく、簡単な構成により戸開移動時における乗場ドア4a,4bの戸閉動作を規制することができる。
さらに、このエレベータのドア装置によれば、第1ストッパ7と第2ストッパ9とを接着剤で接着しているため、この接着作業をエレベータの設置現場にて容易に行なうことができる。
なお、本実施の形態においては、第1ストッパ7と第2ストッパ9とを接着剤でかごドア2aと乗場ドア4aとに接着した場合を例に挙げて説明したが、第1ストッパをかごドア2aの縁部にかごドア2aと一体に形成し、及び、第2ストッパを乗場ドア4aの縁部に乗場ドア4aと一体に形成してもよい。この場合には、第1ストッパと第2ストッパとを別部材として準備する必要がなく、部品点数の削減を図ることができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態を図6ないし図10に基づいて説明する。なお、第2の実施の形態及び以下に説明する他の実施の形態において、先行して説明した実施の形態の構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付け、重複する説明は省略する。
第2の実施の形態の基本的構成は第1の実施の形態と同じであり、かごドア2aにおけるエレベータ乗場3側を向いた面にはかごドア係合装置6と第1ストッパ21とが設けられ、乗場ドア4aにおける乗かご1側を向いた面には乗場ドア係合装置8と第2ストッパ22とが設けられている。
かごドア係合装置6は、第1の実施の形態と同様に一対のベーン10,11と一対のリンク12とを有している。第1ストッパ21は、ベーン10をかごドア2aの下端部近傍まで延長させることにより形成されている。なお、ベーン10と第1ストッパ21とは、一体に形成してもよく、又は、ベーン10に第1ストッパ21をつぎ足してもよい。そして、ベーン10と第1ストッパ21とを合わせた上下方向の長さ寸法は、戸開移動防止ゾーンの寸法より大きく設定されている。
第2ストッパ22としては、ローラが用いられており、このローラは乗場ドア4aの上下方向の略中央部に位置させて取付けられている。なお、第2ストッパ22としてはローラ以外の部材、例えば、第1の実施の形態で説明したような断面形状がL字形の部材等を用いてもよい。
第1ストッパ21の乗場ドア4a側への張出寸法は、乗かご1が昇降する場合にエレベータ乗場3の敷居15に接触しない寸法に設定され、第2ストッパ22の乗かご1側への張出寸法は、昇降する乗かご1の敷居16に接触しない寸法に設定されている。さらに、エレベータ乗場3側を向いた第1ストッパ21の縁部と、かごドア2a側を向いた第2ストッパ22の縁部とは、かごドア2a,2bと乗場ドア4a,4bとが戸開している状態から乗場ドア4aのみが戸閉方向へスライドしようとした場合に当接して係合し、この係合により乗場ドア4a,4bの戸開動作を規制するように位置している。
このような構成において、図9に示すように、乗かご1がエレベータ乗場3に着床してかごドア2a,2bと乗場ドア4a,4bとが戸開されている場合に、ブレーキ装置の異常等により乗かご1が上下方向に戸開移動する場合がある。乗かご1が戸開移動した場合には、その戸開移動の検出結果に応じて戸開移動規制機構(図示せず)が駆動され、乗かご1は戸開移動防止ゾーン内で停止される。
図10は、乗かご1が下方へ戸開移動して戸開移動防止ゾーン内で停止し、ベーン10とローラ14との係合が外れた場合を示している。
ベーン10とローラ14との係合が外れることにより、乗場ドア4a,4bは付勢機構の付勢力によって戸閉方向へ自動的にスライドしようとするが、第2ストッパ22が第1ストッパ21に当接して係合する。そして、第2ストッパ22が第1ストッパ21に当接して係合することにより、乗場ドア4aと乗場ドア開閉機構を介して乗場ドア4aに連結されている乗場ドア4bとの戸閉方向へのスライド動作が規制され、乗場ドア4a,4bは戸開状態に維持される。
これにより、エレベータ乗場3に着床している乗かご1が戸開移動してかごドア係合装置6と乗場ドア係合装置8との係合が外れた場合でも、乗場ドア4a,4bは戸開状態に維持され、自動的に戸閉された乗場ドア4a,4bが乗りかご1内に居るエレベータ利用者に衝突することや、自動的に戸閉された乗場ドア4a,4bにより乗かご1内に居るエレベータ利用者が挟まれたりすることを防止することができる。
また、このエレベータのドア装置によれば、第1ストッパ21をベーン10と一体に形成した場合には、第1ストッパ21を別部品として設ける必要がなく、部品点数を減らすことができる。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態を図11及び図12に基づいて説明する。第3の実施の形態の基本的構成は第1の実施の形態と同じであり、かごドア2aにおけるエレベータ乗場3側を向いた面にはかごドア係合装置6と第1ストッパである磁石31とが設けられ、乗場ドア4aにおける乗かご1側を向いた面には乗場ドア係合装置8と第2ストッパである磁石32とが設けられている。磁石31と磁石32とは、かごドア2a,2bと乗場ドア4a,4bとが戸開した状態において対向して位置するように配置され、かつ、磁石31と磁石32とが引き合う向きに配置されている。
磁石31は、長尺状に形成され、長手方向を上下方向に向けて接着剤によりかごドア2aに接着固定されている。磁石31の上下方向の長さ寸法は、戸開移動防止ゾーンの寸法より大きく設定されている。
磁石32は、長尺状に形成され、長手方向を上下方向に向けて接着剤により乗場ドア4aに接着固定されている。磁石32の上下方向の長さ寸法は、戸開移動防止ゾーンの寸法より大きく設定されている。
磁石31の乗場ドア4a側への張出寸法は、乗かご1が昇降する場合にエレベータ乗場3の敷居15に接触しない寸法に設定され、磁石32の乗かご1側への張出寸法は、昇降する乗かご1の敷居16に接触しない寸法に設定されている。
このような構成において、図11及び図12に示すように、乗かご1がエレベータ乗場3に着床してかごドア2a,2bと乗場ドア4a,4bとが戸開されている場合に、ブレーキ装置の異常等により乗かご1が上下方向に戸開移動する場合がある。乗かご1が戸開移動した場合には、その戸開移動の検出結果に応じて戸開移動規制機構(図示せず)が駆動され、乗かご1は戸開移動防止ゾーン内で停止される。
戸開移動した乗かご1が戸開移動防止ゾーン内で停止した場合には、ベーン10とローラ14との係合が外れる場合が多い。
ベーン10とローラ14との係合が外れることにより、乗場ドア4a,4bは付勢機構の付勢力によって戸閉方向へ自動的にスライドしようとするが、対向して位置する磁石31と磁石32とが引き合って係合する。そして、磁石31と磁石32とが引き合って係合することにより、乗場ドア4aと乗場ドア開閉機構を介して乗場ドア4aに連結されている乗場ドア4bとの戸閉方向へのスライド動作が規制され、乗場ドア4a,4bは戸開状態に維持される。
これにより、エレベータ乗場3に着床している乗かご1が戸開移動してかごドア係合装置6と乗場ドア係合装置8との係合が外れた場合でも、乗場ドア4a,4bは戸開状態に維持され、自動的に戸閉された乗場ドア4a,4bが乗りかご1内に居るエレベータ利用者に衝突することや、自動的に戸閉された乗場ドア4a,4bにより乗かご1内に居るエレベータ利用者が挟まれたりすることを防止することができる。
なお、本実施の形態では、かごドア2aと乗場ドア4aとのそれぞれに磁石31,32を設けた場合を例に挙げて説明したが、第1ストッパと第2ストッパとのいずれか一方のみを磁石とし、他方を磁石に引き付けられる磁性体としてもよい。
また、本実施の形態では、磁石31と磁石32とを引き合って係合する向きに配置した場合を例に挙げて説明したが、磁石31と磁石32とを反発して係合する向きに配置してもよい。この場合は、磁石31と磁石32との間に反発力が作用することにより、乗場ドア4a,4bが磁石31と磁石32とが対向する位置を通過して戸閉方向にスライドすることが規制される。
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態を図13ないし図17に基づいて説明する。第4の実施の形態の基本的構成は第1の実施の形態と同じであり、かごドア2aにおけるエレベータ乗場3側を向いた面には、かごドア係合装置6と、アクチュエータであるソレノイド41と、ソレノイド41により出没駆動される第1ストッパであるストッパ棒42とが設けられている。乗場ドア4aにおける乗かご1側を向いた面には、乗場ドア係合装置8と第2ストッパ43とが設けられている。
第2ストッパ43は、断面形状をL字形に形成された長尺状部材であり、長手方向を上下方向に向けて接着剤により乗場ドア4aに接着固定されている。また、第2ストッパ43の上下方向の長さ寸法は、戸開移動防止ゾーンの寸法より大きく設定されている。さらに、第2ストッパ43の乗かご1側への張出寸法は、昇降する乗かご1の敷居16に接触しない寸法に設定されている。
ストッパ棒42は、ソレノイド41により駆動されて突出位置に移動した場合には、先端部が第2ストッパ43に当接して係合する位置に位置し、ソレノイド41により駆動されて引き込まれる位置に移動した場合には、第2ストッパ43に当接せずに第2ストッパ43との係合を解除する位置であってエレベータ乗場3の敷居15に接触しない位置に位置している。
図16は、エレベータの制御系の一部を示すブロック図であり、エレベータの動作の全体を制御するエレベータ制御装置44に、ソレノイド41と、ストッパ棒42の出没状態を検出する検出部45と、乗かご1の運行を規制するブレーキ装置等の運行規制部46とが接続されている。
図17は、戸開閉時の制御を説明するフローチャートである。エレベータ制御装置44では、かごドア2a,2bが戸開されている否かを判断し(S1)、戸開されていると判断した場合には(S1のYES)、ソレノイド41を駆動させてストッパ棒42を突出させる(S2)。
ストッパ棒42を突出させるようにソレノイド41を駆動させた後は、ストッパ棒42が突出していることを検出した検出部45がオンになっているか否かを判断し(S3)、検出部45がオンになっていると判断した場合には(S3のYES)、ステップ1に戻る。
一方、ステップ3での検出により、ストッパ棒42が突出していないために検出部45がオンになっていないと判断した場合には(S3のNO)、ドアストッパ機構に異常が発生していること報知する(S4)。
ステップ1において、かごドア2a,2bとが戸閉されていると判断した場合には(S1のNO)、ソレノイド41を駆動してストッパ棒42を引き込む(S5)。
ストッパ棒42を引き込むようにソレノイド41を駆動させた後は、ストッパ棒42が引き込まれたことを検出した検出部45がオフになっているか否かを判断し(S6)、検出部45がオフになっていると判断した場合には(S6のYES)、ステップ1に戻る。
一方、ステップ6での検出により、ストッパ棒42が引き込まれていないために検出部45がオフになっていないと判断した場合には(S6のNO)、エレベータの運行を規制する(S7)。
このような構成において、乗かご1がエレベータ乗場3に着床してかごドア2a,2bと乗場ドア4a,4bとが戸開されると、エレベータ制御装置44の制御によりソレノイド41が駆動され、図15に示すようにストッパ棒42が突出する。
かごドア2a,2bと乗場ドア4a,4bとが戸開するとともにストッパ棒42が突出した後、ブレーキ装置の異常等により乗かご1が上下方向に戸開移動する場合がある。乗かご1が戸開移動した場合には、その戸開移動の検出結果に応じて戸開移動規制機構(図示せず)が駆動され、乗かご1は戸開移動防止ゾーン内で停止される。
戸開移動した乗かご1が戸開移動防止ゾーン内で停止した場合には、ベーン10とローラ14との係合が外れる場合が多い。
ベーン10とローラ14との係合が外れることにより、乗場ドア4a,4bは付勢機構の付勢力によって戸閉方向へ自動的にスライドしようとするが、第2ストッパ43が突出して位置するストッパ棒42に当接して係合する。そして、第2ストッパ43がストッパ棒42に当接して係合することにより、乗場ドア4aと乗場ドア開閉機構を介して乗場ドア4aに連結されている乗場ドア4bとの戸閉方向へのスライド動作が規制され、乗場ドア4a,4bは戸開状態に維持される。
これにより、エレベータ乗場3に着床している乗かご1が戸開移動してかごドア係合装置6と乗場ドア係合装置8との係合が外れた場合でも、乗場ドア4a,4bは戸開状態に維持され、自動的に戸閉された乗場ドア4a,4bが乗りかご1内に居るエレベータ利用者に衝突することや、自動的に戸閉された乗場ドア4a,4bにより乗かご1内に居るエレベータ利用者が挟まれたりすることを防止することができる。
エレベータ乗場3に着床して戸開されていた乗かご1のかごドア2a,2bと乗場ドア4a,4bとが戸閉された場合には、その戸閉に伴ない、ソレノイド41が駆動されてストッパ棒42が第2ストッパ43との係合を解除する位置に引き込まれ、その後、乗かご1が昇降される。
本実施の形態においては、ストッパ棒42が第2ストッパ43と当接して係合する位置に位置している場合には、エレベータの運行が停止される。このため、ストッパ棒43が第2ストッパ43に当接して係合する位置に位置する場合に乗かご1が運行され、ストッパ棒42がエレベータ乗場3の敷居15に接触して破損するという事故の発生を防止することができる。
なお、本実施の形態では、エレベータ制御装置44からの制御信号によりソレノイド41を駆動させる場合を例に挙げて説明したが、戸開閉に応じて動作するリレー回路を介してソレノイド41を駆動させるようにしてもよい。
(第5の実施の形態)
本発明の第5の実施の形態を図18ないし図20に基づいて説明する。第5の実施の形態の基本的構成は第1の実施の形態と同じであり、かごドア2aにおけるエレベータ乗場3側を向いた面には、かごドア係合装置6と第1ストッパである当接ローラ51とが設けられ、乗場ドア4aにおける乗かご1側を向いた面には、乗場ドア係合装置8と第2ストッパ52とが設けられている。
かごドア係合装置6は、第1の実施の形態と同様に一対のベーン10,11と一対のリンク12とを有し、ベーン11はかごドア2aの戸開閉動作に伴なって上下方向及びベーン10に対して接離する方向に移動し、本実施の形態では、このベーン11がかごドア2aの開閉動作に伴なってかごドア2aに相対移動する可動体として機能する。
当接ローラ51はアーム53の一端に取付けられ、このアーム53は、支軸54を支点として上下方向及び乗場ドア4aに対して接離する方向へ回動可能にかごドア2aに取付けられている。なお、当接ローラ51は、かごドア2aの上下方向の略中央部に配置されている。支軸54を挟んで当接ローラ51の反対側に位置するアーム53の他端とベーン11との間には、連結部材であるロッド55が連結されている。
第2ストッパ52は、断面形状をL字形に形成された長尺状部材であり、長手方向を上下方向に向けて接着剤により乗場ドア4aに接着固定されている。また、第2ストッパ52の上下方向の長さ寸法は、戸開移動防止ゾーンの寸法より大きく設定されている。さらに、第2ストッパ52の乗かご1側への張出寸法は、昇降する乗かご1の敷居16に接触しない寸法に設定されている。
このような構成において、図18は乗かご1がエレベータ乗場3に着床してかごドア2a,2bと乗場ドア4a,4bとが戸開される前の状態を示し、図19は乗かご1がエレベータ乗場3に着床した後にかごドア2a,2bと乗場ドア4a,4bとが戸開された状態を示している。
かごドア2a,2bと乗場ドア4a,4bとが戸開されると、ベーン11は上方へ移動するとともにベーン10側へ移動し、ベーン10,11がローラ14に対して水平方向の両側から当接される。
図20においては、かごドア2a,2bと乗場ドア4a,4bとが戸開されてベーン11が上方へ移動した場合を実線で示し、戸閉されている場合を仮想線で示している。
かごドア2a,2bと乗場ドア4a,4bとが戸開されてベーン11が上方へ移動すると、ベーン11に連結されているロッド55が上方へ引き上げられ、ロッド55に連結されているアーム53が支軸54の回りに矢印B方向へ回動する。この回動により、当接ローラ51が乗場ドア4aに接近するとともに乗場ドア4aの第2ストッパ52に当接して係合する位置に回動する。
かごドア2a,2bと乗場ドア4a,4bとが戸開するとともに当接ローラ51が第2ストッパ52に当接して係合する位置に位置した後、ブレーキ装置の異常等により乗かご1が上下方向に戸開移動する場合がある。乗かご1が戸開移動した場合には、その戸開移動の検出結果に応じて戸開移動規制機構(図示せず)が駆動され、乗かご1は戸開移動防止ゾーン内で停止される。
戸開移動した乗かご1が戸開移動防止ゾーン内で停止した場合には、ベーン10とローラ14との係合が外れる場合が多い。
ベーン10とローラ14との係合が外れることにより、乗場ドア4a,4bは付勢機構の付勢力によって戸閉方向へ自動的にスライドしようとするが、第2ストッパ52が当接ローラ51に当接して係合する。そして、第2ストッパ52が当接ローラ51当接して係合することにより、乗場ドア4aと乗場ドア開閉機構を介して乗場ドア4aに連結されている乗場ドア4bとの戸閉方向へのスライド動作が規制され、乗場ドア4a,4bは戸開状態に維持される。
これにより、エレベータ乗場3に着床している乗かご1が戸開移動してかごドア係合装置6と乗場ドア係合装置8との係合が外れた場合でも、乗場ドア4a,4bは戸開状態に維持され、自動的に戸閉された乗場ドア4a,4bが乗りかご1内に居るエレベータ利用者に衝突することや、自動的に戸閉された乗場ドア4a,4bにより乗かご1内に居るエレベータ利用者が挟まれたりすることを防止することができる。
エレベータ乗場3に着床して戸開されていた乗かご1のかごドア2a,2bと乗場ドア4a,4bとが戸閉された場合には、ベーン11とロッド55とが図20において仮想線で示す位置に下降し、ロッド55に押されたアーム53が支軸54の回りに矢印B´方向に回動する。この回動により、当接ローラ51が乗場ドア4aから離反するとともに第2ストッパ52との係合が解除されてエレベータ乗場3の敷居15に接触しない位置に回動し、その後、乗かご1が昇降される。
なお、本実施の形態においては、ベーン11とアーム53とをロッド55で連結した場合を例に挙げて説明したが、このロッド55に代えて、ベーン11とアーム53とをワイヤで連結してもよい。この場合には、当接ローラ51が第2ストッパ52との係合を解除する位置へ回動する向きにアーム53を付勢する引張バネを設ける。
また、本実施の形態においては、長尺状の第2ストッパ52を接着剤で乗場ドア4aに例に挙げて説明したが、乗場ドア4aの縁部に第2ストッパを一体に形成してもよい。
(第6の実施の形態)
本発明の第6の実施の形態を図21ないし図24に基づいて説明する。第6の実施の形態の基本的構成は第1の実施の形態と同じであり、乗場ドア4aにおけるかごドア2a側を向いた面には、乗場ドア係合装置8と第2ストッパ61とが設けられている。かごドア2aにおけるエレベータ乗場3側を向いた面には、かごドア係合装置6と、アクチュエータであるソレノイド62と、第1ストッパであるストッパ棒63と、付勢体である圧縮バネ64と、リセット機構65と、リセット検出部66とが設けられている。
第2ストッパ61は、断面形状をL字形に形成された長尺状部材であり、長手方向を上下方向に向けて接着剤により乗場ドア4aに接着固定されている。また、第2ストッパ61の上下方向の長さ寸法は、戸開移動防止ゾーンの寸法より大きく設定されている。さらに、第2ストッパ61の乗かご1側への張出寸法は、昇降する乗かご1の敷居16に接触しない寸法に設定されている。
ストッパ棒63は、第2ストッパ61に当接して係合する位置と係合を解除される位置とにスライド可能に設けられており、圧縮バネ64はストッパ棒63を第2ストッパ61に当接して係合する位置にスライドさせる向きに付勢している。ソレノイド62は、ストッパ棒63の後端部側に引っ掛かることによりストッパ棒63を保持し、ストッパ棒63が第2ストッパ61に係合する位置にスライドすることを規制している。なお、ソレノイド62によるストッパ棒63の保持が解除された場合、圧縮ばね64に付勢されているストッパ棒63は第2ストッパ61に当接して係合する位置にスライドする。一方、ストッパ棒63がソレノイド62により保持されている場合、ストッパ棒63の先端部はエレベータ乗場3の敷居15に接触しない位置に位置する。
リセット機構65は、その構造の詳細は省略するが、ソレノイド62による保持を解除されたストッパ棒63が第2ストッパ61に係合する位置にスライドした場合、ストッパ棒63を第2ストッパ61との係合を解除してソレノイド62により保持される位置に戻す機構であり、図示しない操作部を操作することにより駆動される。リセット検出部66は、ストッパ棒63が第2ストッパ61との係合を解除してソレノイド62により保持される位置にリセットされたことを検出する。
図23は、エレベータの制御系の一部を示すブロック図であり、エレベータの動作の全体を制御するエレベータ制御装置67に、ソレノイド62と、リセット検出部66と、乗かご1が戸開移動したことを検出する戸開移動検出部68と、乗かご1の運行を規制するブレーキ装置等の運行規制部46とが接続されている。
図24は、乗かご1の戸開移動発生時の制御を説明するフローチャートである。エレベータ制御装置67では、乗かご1の戸開移動が発生したか否かを戸開移動検出部68からの検出結果に基づいて判断している(S11)。乗かご1の戸開移動を検出した場合には(S11のYES)、ソレノイド62が駆動されてストッパ棒63が突出され(S12)、エレベータの運行が停止される(S13)。
また、ステップ11において乗かご1の戸開移動を検出しない場合には(S11のNO)、リセット検出部66の検出結果に基づいてストッパ棒63がソレノイド62により保持される位置にリセットされているか否かを判断する(S14)。
ステップ14において、リセットされていると判断した場合には(S14のYES)、ステップ11に戻る。一方、ステップ14において、リセットされていないと判断した場合には(S14のNO)、エレベータの運行が停止される(S13)。
このような構成において、乗かご1がエレベータ乗場3に着床してかごドア2a,2bと乗場ドア4a,4bとが戸開されており、かつ、乗かご1の戸開移動が発生していない場合には、図21に示すように、ソレノイド62がストッパ棒63の後端側を保持しており、ストッパ棒63は第2ストッパ61の係合が解除された状態に維持されている。
エレベータ乗場3に着床している乗かご1がブレーキ装置の異常等により上下方向に戸開移動した場合には、この戸開移動を検出した戸開移動検出部68の検出結果に基づいてソレノイド62が駆動され、ソレノイド62によるストッパ棒63の保持が解除され、保持を解除されたストッパ棒63が第2ストッパ61に当接して係合する位置まで突出する。
そして、乗かご1が戸開移動してかごドア係合装置6のベーン10と乗場ドア係合装置8のローラ14との係合が外れた場合に、乗場ドア4a,4bが戸閉方向へ自動的にスライドしようとしても、第2ストッパ61がストッパ棒63に当接して係合するため、乗場ドア4a,4bの戸閉方向へのスライド動作が規制され、乗場ドア4a,4bは戸開状態に維持される。
これにより、エレベータ乗場3に着床している乗かご1が戸開移動してかごドア係合装置6と乗場ドア係合装置8との係合が外れた場合でも、乗場ドア4a,4bは戸開状態に維持され、自動的に戸閉された乗場ドア4a,4bが乗りかご1内に居るエレベータ利用者に衝突することや、自動的に戸閉された乗場ドア4a,4bにより乗かご1内に居るエレベータ利用者が挟まれたりすることを防止することができる。
本実施の形態においては、ストッパ棒63が第2ストッパ61と当接して係合する位置に位置している場合には、エレベータの運行が停止される。このため、ストッパ棒63が第2ストッパ61に当接して係合する位置に位置する場合に乗かご1が運行され、ストッパ棒63がエレベータ乗場3の敷居15に接触して破損するという事故の発生を防止することができる。
1 乗かご
2a,2b かごドア
3 エレベータ乗場
4a,4b 乗場ドア
6 かごドア係合装置
7 第1ストッパ
8 乗場ドア係合装置
9 第2ストッパ
10 ベーン
11 可動体(ベーン)
21 第1ストッパ
22 第2ストッパ
31 第1ストッパ(磁石)
32 第2ストッパ(磁石)
41 アクチュエータ(ソレノイド)
42 第1ストッパ(ストッパ棒)
43 第2ストッパ
51 第1ストッパ(当接ローラ)
52 第2ストッパ
55 連結部材(ロッド)
61 第2ストッパ
62 アクチュエータ(ソレノイド)
63 第1ストッパ(ストッパ棒)
64 付勢体(圧縮バネ)
68 戸開移動検出部

Claims (7)

  1. 乗かごのかごドアにかごドア係合装置が設けられ、エレベータ乗場の乗場ドアに乗場ドア係合装置が設けられ、前記乗かごが前記エレベータ乗場に着床した場合に前記かごドア係合装置と前記乗場ドア係合装置とが係合して前記かごドアと前記乗場ドアとが連動して戸開されるエレベータのドア装置において、
    前記かごドアに、前記エレベータ乗場側に対向して位置する第1ストッパが設けられ、
    前記乗場ドアに、前記乗かご側に対向して位置する第2ストッパが設けられ、
    前記第1ストッパと前記第2ストッパとは、前記乗かごが前記かごドアを戸開した状態で上下方向に移動して前記かごドア係合装置と前記乗場ドア係合装置との係合が外れた場合に係合し、前記乗場ドアが戸閉されることを防止することを特徴とするエレベータのドア装置。
  2. 前記かごドア係合装置は、前記乗かごの上端側に設けられて前記かごドアの上下方向に延出したベーンを有し、
    前記第1ストッパは、前記ベーンを前記かごドアの下端部近傍まで延長させて設けられ、
    前記第2ストッパは、前記乗場ドアの上下方向の略中央部に設けられていることを特徴とする請求項1記載のエレベータのドア装置。
  3. 前記第1ストッパと前記第2ストッパとの少なくも一方は磁石であり、
    前記第1ストッパと前記第2ストッパとの他方は磁石又は磁性体であることを特徴とする請求項1記載のエレベータのドア装置。
  4. 前記第2ストッパは、前記乗場ドアの上下方向に延出して設けられた長尺状部材であり、
    前記第1ストッパは、前記第2ストッパに係合する位置と係合を解除する位置とに移動可能に設けられ、
    前記かごドアが戸開している場合に前記第1ストッパを前記第2ストッパと係合する位置に移動させるとともに前記かごドアが戸閉している場合に前記第1ストッパを前記第2ストッパとの係合を解除する位置に移動させるアクチュエータを備えることを特徴とする請求項1記載のエレベータのドア装置。
  5. 前記かごドア係合装置は、前記かごドアの戸開動作に伴なってこのかごドアに対して相対移動する可動体を有し、
    前記第2ストッパは、前記乗場ドアの上下方向に延出して設けられた長尺状部材であり、
    前記第1ストッパは、前記第2ストッパに係合する位置と係合を解除する位置とに移動可能に設けられ、前記可動体が前記かごドアに対して相対移動した場合に前記第2ストッパに係合する位置と係合を解除する位置とに移動するように連結部材を介して前記可動体に連結されていることを特徴とする請求項1記載のエレベータのドア装置。
  6. 前記第2ストッパは、前記乗場ドアの上下方向に延出して設けられた長尺状部材であり、
    前記第1ストッパは、前記第2ストッパに係合する位置と係合を解除する位置とに移動可能に設けられるとともに付勢体により前記第2ストッパに係合する位置に向けて付勢され、
    前記第1ストッパを前記第2ストッパとの係合を解除する位置に保持するとともに前記乗かごが前記かごドアを戸開した状態で移動したことを検出する戸開移動検出部の検出結果に基づいて保持状態を解除して前記付勢体による付勢方向に移動させるアクチュエータを備えることを特徴とする請求項1記載のエレベータのドア装置。
  7. 前記第1ストッパが前記第2ストッパと係合していることを検出する手段と、前記第1ストッパと前記第2ストッパとが係合している場合にはエレベータの運行を規制する手段とを備えることを特徴とする請求項4又は6記載のエレベータのドア装置。
JP2009199875A 2009-08-31 2009-08-31 エレベータのドア装置 Pending JP2011051674A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009199875A JP2011051674A (ja) 2009-08-31 2009-08-31 エレベータのドア装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009199875A JP2011051674A (ja) 2009-08-31 2009-08-31 エレベータのドア装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011051674A true JP2011051674A (ja) 2011-03-17

Family

ID=43941112

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009199875A Pending JP2011051674A (ja) 2009-08-31 2009-08-31 エレベータのドア装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011051674A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11795033B2 (en) Elevator car door interlock
JP5743023B2 (ja) エレベーターの安全装置
JP2006290566A (ja) エレベータ用ドア装置
EP2358626B1 (en) Device for preventing travel of an elevator with its doors open
JP2012116599A (ja) エレベータのかご振動抑制装置
JP2009040570A (ja) エレベータのかご固定装置
JP2012180209A (ja) エレベータのドラフト風対策ドア装置
JP6030209B1 (ja) エレベータ装置
US7607517B2 (en) Door coupler and locking device
KR102026109B1 (ko) 엘리베이터의 인터로크 장치
JP2011051674A (ja) エレベータのドア装置
JP6068602B1 (ja) エレベータ装置
JP2011037553A (ja) エレベータの乗場ドア錠装置の解錠装置
US20140158470A1 (en) Device for preventing travel of an elevator with its doors open
JP2013119476A (ja) エレベータドア装置
JP6271652B2 (ja) エレベータ装置
JP6026626B1 (ja) エレベータ装置
JP5981628B1 (ja) エレベータ装置
JP6249288B2 (ja) エレベータのドア開閉装置
JP2003292273A (ja) ロック装置を有するエレベーターのかご室ドア装置
JP6026625B1 (ja) エレベータ装置
JP6026624B1 (ja) エレベータ装置
JP2017119578A (ja) エレベータ装置
JP2014231421A (ja) エレベータ用出入口装置
JP2016216189A (ja) エレベータのかご移動制止装置