JP2011051546A - 車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の負荷率低下による内燃機関に対する燃料供給が禁止された状態で加速要求がなされた際のショックの発生を抑制する。
【解決手段】エンジンの負荷率KLが燃料噴射停止閾値KL1未満となると当該負荷率KLが燃料噴射開始閾値KL2以上になるまでアクセル操作量に拘わらずエンジンに対する燃料噴射を禁止する。そして、エンジンの負荷率KLに基づいて燃料噴射が禁止されているときには、燃料噴射が禁止されておらずかつ混合気の燃焼が行われるときに比べて緩やかに変化するようにエンジンの指令パワーPe*を設定し、設定された指令パワーPe*に基づいてエンジンの吸入空気量Qaを制御する。
【選択図】図4

Description

本発明は、空気と燃料との混合気を燃焼させて動力を出力する内燃機関を備えた車両に関する。
従来、この種の車両としては、内燃機関の低負荷運転時において燃料噴射量が所定値を下回ったときに燃料噴射弁による燃料噴射を禁止する燃料カット制御を実行するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この車両では、内燃機関の低負荷運転時に燃料カット制御を実行することで、低負荷運転時に未燃燃料が触媒において燃焼することに起因した触媒の昇温による劣化を抑制している。
特開2000−199447号公報
ところで、上述のような車両において、内燃機関の負荷率の低下に起因した燃料カット制御の実行中に運転者によりアクセルペダルが踏み込まれて加速要求がなされると、スロットル開度の増加に伴って内燃機関の負荷率も増加し、それにより燃料カット制御が解除されて混合気の燃焼が再開されることになる。ただし、運転者のアクセル操作によっては、燃料カット制御が解除されて混合気の燃焼が再開されるまでにスロットル開度が大きくなって多量の空気が吸入されてしまい、スロットル開度に応じた燃料噴射が実行されると、トルクの変動によるショックが発生してしまうおそれがある。
本発明の車両は、内燃機関の負荷率低下による内燃機関に対する燃料供給が禁止された状態で加速要求がなされた際のショックの発生を抑制することを主目的とする。
本発明の車両は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の車両は、空気と燃料との混合気を燃焼させて動力を出力する内燃機関と、運転者のアクセル操作量に基づいて前記内燃機関の目標パワーを設定する目標パワー設定手段と、前記設定された目標パワーに緩変化処理を施して前記内燃機関の指令パワーを設定する指令パワー設定手段と、前記設定された指令パワーが前記内燃機関から出力されるよう該内燃機関を制御する制御手段とを備える車両において、
前記内燃機関の負荷率が第1の値未満になると該負荷率が第2の値以上になるまで前記アクセル操作量に拘わらず前記内燃機関に対する燃料供給を禁止する燃料供給禁止手段を更に備え、
前記指令パワー設定手段は、前記燃料供給禁止手段により前記燃料供給が禁止されているときには、前記燃料供給禁止手段により前記燃料供給が禁止されておらずかつ前記混合気の燃焼が行われるときに比べて緩やかに変化するように前記指令パワーを設定し、前記制御手段は、前記指令パワーに基づいて前記内燃機関の吸入空気量を制御することを特徴とする車両。
本発明の車両では、内燃機関の負荷率が第1の値未満になると当該負荷率が第2の値以上になるまでアクセル操作量に拘わらず内燃機関に対する燃料供給を禁止する。そして、内燃機関の負荷率に基づいて燃料供給が禁止されているときには、燃料供給が禁止されておらずかつ混合気の燃焼が行われるときに比べて緩やかに変化するように内燃機関の目標パワーに緩変化処理を施して内燃機関の指令パワーを設定し、設定された指令パワーに基づいて内燃機関の吸入空気量を制御する。このように、内燃機関の負荷率に基づいて燃料供給が禁止されているときには、燃料供給が禁止されておらずかつ混合気の燃焼が行われるときに比べて緩やかに変化するように内燃機関の指令パワーを設定することで、燃料供給の禁止中に運転者によるアクセル操作量が大きくなったときに内燃機関の指令パワーの増加を制限して吸入空気量の増加を制限することができる。これにより、燃料供給の禁止が解除されるまでに吸入空気量が大きくなることを抑制し、多量の空気が吸入されると共に吸入空気量に応じた燃料噴射が実行されることによるトルクの変動を抑制することができる。従って、内燃機関の負荷率低下による内燃機関に対する燃料供給が禁止された状態で加速要求がなされた際のショックの発生を抑制することができる。
本発明の一実施例に係るハイブリッド車両20の概略構成図である。 エンジン22の概略構成図である。 ハイブリッドECU70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 アクセル開度Accとエンジン22の指令パワーPe*とスロットル開度THとエンジン22の負荷率KLと低負荷燃料カットフラグFcと燃料噴射量とエンジン22から出力されるトルクとの時間変化の様子の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例に係るハイブリッド車両20の概略構成図である。実施例のハイブリッド車両20は、図示するように、ガソリンや軽油などを燃料とするエンジン22と、エンジン22を駆動制御するエンジン用電子制御ユニット(以下、「エンジンECU」という)24と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介してキャリア34が接続されたプラネタリギヤ30と、プラネタリギヤ30のサンギヤ31に接続された発電可能なモータMG1と、プラネタリギヤ30のリングギヤ32に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに連結された減速ギヤ35と、この減速ギヤ35を介してリングギヤ軸32aに接続されたモータMG2と、リングギヤ軸32aにギヤ機構37およびデファレンシャルギヤ38を介して接続された駆動輪39a,39bと、モータMG1と電力ライン54との間に介設されたインバータ41と、モータMG2と電力ライン54との間に介設されたインバータ42と、インバータ41,42を介してモータMG1およびMG2を駆動制御するモータ用電子制御ユニット(以下、「モータECU」という)40と、電力ライン54に接続された例えばリチウムイオン二次電池あるいはニッケル水素二次電池であるバッテリ50と、バッテリ50を管理するバッテリ用制御ユニット(以下、「バッテリECU」という)52と、エンジンECU24やモータECU40、バッテリECU52と通信しながら車両全体を制御するハイブリッド用電子制御ユニット(以下、「ハイブリッドECU」という)70と、を備える。
エンジン22は、例えばガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力可能な内燃機関として構成されており、図2に示すように、エアクリーナ122により清浄された空気をスロットルバルブ124を介して吸入すると共に燃料タンク125からの燃料を燃料噴射弁126から噴射して混合し、この混合気を吸気バルブ128を介して燃焼室に吸入し、点火プラグ130による電気火花によって爆発燃焼させて、そのエネルギにより押し下げられるピストン132の往復運動をクランクシャフト26の回転運動に変換する。エンジン22からの排気は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する触媒(三元触媒)を有する浄化装置134を介して外気へ排出される。
エンジン22は、エンジンECU24により制御されている。エンジンECU24は、CPU24aを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU24aの他に処理プログラムを記憶するROM24bと、データを一時的に記憶するRAM24cと、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。エンジンECU24には、エンジン22の状態を検出する種々のセンサからの信号が図示しない入力ポートを介して入力されている。例えば、エンジンECU24には、クランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ140からのクランクポジションやスロットルバルブ124のポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサ146からのスロットルバルブ124のスロットル開度TH,エンジン22に吸入される空気の質量流量を検出するエアフローメータ148からの吸入空気量Qaなどが入力されている。また、エンジンECU24からは、エンジン22を駆動するための種々の制御信号が図示しない出力ポートを介して出力されている。例えば、エンジンECU24からは、燃料噴射弁126への駆動信号や、スロットルバルブ124のスロットル開度THを調節するスロットルモータ136への駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。なお、エンジンECU24は、ハイブリッドECU70と通信しており、ハイブリッドECU70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータを出力する。また、エンジンECU24は、クランクポジションセンサ140からのクランクポジションに基づいてクランクシャフト26の回転数、即ちエンジン22の回転数Neを演算すると共に、最大吸入空気量に対するエアフローメータ信号に基づく吸入空気量の割合としての負荷率KLを演算する。そして、エンジンECU24は、負荷率KLが所定の燃料噴射停止閾値KL1未満になると当該負荷率KLが燃料噴射開始閾値KL2以上になるまで運転者によるアクセル操作量に拘わらず燃料噴射弁126による燃料噴射を禁止する低負荷燃料カット制御を実行する。これにより、エンジン22の低負荷運転時に未燃燃料が触媒において燃焼することに起因した触媒の昇温による劣化を抑制することができる。ここで、燃料噴射停止閾値KL1は、エンジン22の燃焼室における混合気の燃焼を安定させる負荷率KLの下限値として実験・解析等により予め定められるものであり、燃料噴射開始閾値KL2は、燃料噴射停止閾値KL1よりも若干大きい値とされるが、燃料噴射停止閾値KL1と同一の値とされてもよい。
モータECU40は、モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号に基づくモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2といったモータMG1,MG2に関するデータを計算する。バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために、バッテリ50の残容量SOCを算出したり、残容量SOCと所定の充放電制約とに基づいてバッテリ50の充放電要求パワーPb*を算出したり、バッテリ50の残容量SOCとバッテリ50の温度とに基づいてバッテリ50の充電に許容される電力である許容充電電力としての入力制限Winとバッテリ50の放電に許容される電力である許容放電電力としての出力制限Woutとを算出したりする。
次に、上述のように構成された実施例のハイブリッド車両20において運転者によりアクセルペダル83が踏み込まれているときの動作について説明する。図3は、運転者によりアクセルペダル83が踏み込まれているときにハイブリッドECU70により所定時間毎(例えば数msec毎)に実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
図3の駆動制御ルーチンの開始に際して、ハイブリッドECU70の図示しないCPUは、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V、エンジン22の回転数Ne、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2、バッテリ50の入出力制限Win,Wout、充放電要求パワーPb*、低負荷燃料カットフラグFcの値といった駆動制御ルーチンの実行に必要なデータを入力する(ステップS100)。ここで、エンジン22の回転数Neは、エンジンECU24から通信により入力されるものであり、モータMG1,MG2の回転数Nm2は、モータECU40から通信により入力されるものであり、入出力制限Win,Wout、充放電要求パワーPb*は、バッテリECU52から通信により入力されるものである。また、低負荷燃料カットフラグFcは、通常の走行時には値0に設定されると共に上述の低負荷燃料カット制御が実行されているときには値1に設定されるフラグであり、エンジンECU24から通信により入力されるものである。
ステップS100のデータ入力処理の後に、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動輪39a,39bに連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*を設定すると共に、エンジン22から出力すべきパワーの目標値である目標パワーPetagを設定する(ステップS110)。実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係が予め定められて図示しない要求トルク設定用マップとして図示しないROMに記憶されており、要求トルクTr*としては、与えられたアクセル開度Accと車速Vとに対応したものが当該マップから導出・設定される。また、実施例において、目標パワーPetagは、要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数(Nm2/Gr)を乗じたものと充放電要求パワーPb*とロスLossとの総和として計算される。
続いて、低負荷燃料カットフラグFcが値0であるか否かを判定する(ステップS120)。低負荷燃料カットフラグFcが値0であると判定されたとき、すなわち、エンジンECU24により低負荷燃料カット制御が実行されていないときには、所定のフラグFが値1であるか否かを判定する(ステップS130)。フラグFは、通常の走行時には値0に設定されると共に低負荷燃料カット制御が解除されて燃料噴射が再開されてから混合気の燃焼が再開したとみなされるまで値1に設定されるものである。そして、フラグFが値0であると判定されたとき、すなわち通常の走行時には、エンジン22から出力するパワーの指令値である指令パワーPe*の所定時間(ここでは本ルーチンの実行間隔)あたりの変化量の上限値である上限レート値ΔRを値RHに設定する(ステップS140)。一方、ステップS120において低負荷燃料カットフラグFcが値1であると判定されたとき、すなわち、エンジンECU24により低負荷燃料カット制御が実行されているときには、フラグFを値1に設定し(ステップS150)、後述するカウンタCをリセットし(ステップS160)、上限レート値ΔRを通常時用の値RHよりも小さな値RLに設定する(ステップS170)。このように、低負荷燃料カット制御が実行されて低負荷燃料カットフラグFcが値1に設定される間、上限レート値ΔRが通常時用の値RHよりも小さな値RLに設定されると共にフラグFが値1に設定される。
また、ステップS120において低負荷燃料カットフラグFcが値0であると判定されると共に、ステップS130においてフラグFが値1であると判定されたとき、すなわち、エンジンECU24により低負荷燃料カット制御の実行が解除されて燃料噴射が再開された直後には、本ルーチンが開始された時点で初期値として値0が設定されるカウンタCをインクリメントし(ステップS180)、カウンタCが所定回数Crefに至ったか否かを判定する(ステップS190)。カウンタCが所定回数Crefに至っていないと判定されたときには、燃料噴射が再開されてから十分な時間が経過しておらず混合気の燃焼が再開されていないものと判断し、上限レート値ΔRを低負荷燃料カット制御の実行時用の値RLに設定する(ステップS170)。これに対して、カウンタCが所定回数Crefに至ったと判定されたときには、燃料噴射が再開されてから十分な時間(所定時間)が経過して混合気の燃焼が再開されたものと判断し、フラグFを値0に設定し(ステップS200)、上限レート値ΔRを通常時用の値RHに設定する(ステップS140)。
ステップS140またはS170で上限レート値ΔRを設定したならば、ステップS110で設定した目標パワーPetagと設定した上限レート値ΔRとに基づいてエンジン22の指令パワーPe*を設定する(ステップS210)。すなわち、ステップS210では、指令パワーPe*の前回値に上限レート値ΔRを加えた値と目標パワーPetagとのうちの小さい方が指令パワーPe*として設定される。こうしてエンジン22の指令パワーPe*を設定したならば、指令パワーPe*を効率よくエンジン22から出力することができるエンジン22の回転数とトルクとの関係を示す動作ラインを用いてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定すると共に、設定したエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とをエンジンECU24に送信する(ステップS220)。そして、バッテリ50を充放電することができる入出力制限Win,Woutの範囲内で、エンジン22の回転数が目標回転数Ne*となるようにするための回転数フィードバック制御によりモータMG1から出力すべきトルクとしてのトルク指令Tm1*を設定し、要求トルクからモータMG1をトルク指令で駆動したときにプラネタリギヤ30を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクを減じて得られるトルクをモータMG2のトルク指令Tm2*として設定すると共に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*およびTm2*をモータECU40に送信して(ステップS230)、本ルーチンを一旦終了する。
目標回転数Ne*および目標トルクTe*を受け取ったエンジンECU24は、目標回転数Ne*および目標トルクTe*(指令パワーPe*)に基づいてエンジン22の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などを実行する。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受け取ったモータECU40は、トルク指令Tm1*,Tm2*とエンジン22の運転状態とハイブリッド車両20の走行状態とに基づいてインバータ41,42を制御する。こうした制御により、実施例のハイブリッド車両20は、アクセル開度Accに応じた要求トルクTr*に基づくトルクを駆動軸に出力して走行することができる。
図4は、アクセル開度Accとエンジン22の指令パワーPe*とスロットル開度THとエンジン22の負荷率KLと低負荷燃料カットフラグFcと燃料噴射量とエンジン22から出力されるトルクとの時間変化の様子の一例を示す。まず、図4における実線を参照しながら、本発明の制御が適用されない比較例について説明する。比較例は、負荷率KLが燃料噴射停止閾値KL1未満となると当該負荷率KLが燃料噴射開始閾値KL2以上になるまでアクセル操作量に拘わらず低負荷燃料カット制御を行うが、低負荷燃料カット制御の実行中およびその実行を解除した直後も上限レート値ΔRとして通常時用の値RHを用いるものである。同図に示すように、例えば運転者によりアクセルペダル83の踏み込みが解除されてハイブリッド自動車20が減速している最中にアクセルオフによりエンジン22の負荷率KLが低下して燃料噴射停止閾値KL1を下回わると、低負荷燃料カット制御が開始されて負荷率KLに応じて燃料噴射弁126による燃料噴射が禁止されると共に低負荷燃料カットフラグFcが値1に設定される(時刻t1)。なお、時刻t1以前に燃料噴射が行われていないのは、アクセルオフによる燃料カット制御が実行されていたからである。そして、低負荷燃料カット制御の実行中にアクセルペダル83が踏み込まれると(時刻t2)、アクセル開度Accの増加に応じてエンジン22の指令パワーPe*が通常走行時に用いられる上限レート値ΔRである値RHにより制限されながら増加し、それに伴ってスロットル開度TH(吸入空気量Qa)も増加していく。そして、エンジン22の負荷率KLが燃料噴射開始閾値KL2を上回ると、低負荷燃料カット制御の実行が解除されると共に低負荷燃料カットフラグFcが値0に設定され、その後に燃料噴射が再開されて(時刻t3)、混合気の燃焼が再開される。この際、運転者によるアクセル開度Accによっては、スロットル開度THが大きくなってしまい、エンジン22の燃焼室内に多量の空気が吸入されると共にスロットル開度TH(吸入空気量Qa)に応じた燃料噴射が実行されることにより、図4に示すように、エンジン22から出力されるトルクの変動によるショックが発生してしまうおそれがある。これに対して、本発明を適用した上述の駆動制御ルーチンによれば(図4における一点鎖線参照)、時刻t2で運転者によりアクセルペダル83が踏み込まれると、エンジン22の指令パワーPe*の上限レート値ΔRが通常時用の値RHよりも小さな値RLに設定され、指令パワーPe*は、比較例に比べて緩やかに増加し、それに伴いスロットル開度TH(吸入空気量Qa)およびエンジン22の負荷率KLも緩やかに増加することになる。そして、負荷率KLが燃料噴射開始閾値KL2を上回ると、その後に燃料噴射が再開され(時刻t4)、カウンタCが所定回数Crefに至って燃焼が再開されたとみなされるまで(時刻t5)、上限レート値ΔRとして通常時用の値RHよりも小さな値RLに設定される。このように、アクセルオン(時刻t2)から燃焼再開(時刻t5)までにスロットル開度TH(吸入空気量Qa)が比較例に比べて緩やかに増加することで、燃焼が再開された時点(時刻t5)におけるスロットル開度TH(吸入空気量Qa)は、比較例に比べて小さくなる。これにより、燃焼が再開されたときにエンジン22の燃焼室内に多量の空気が吸入されることが抑制されるので、スロットル開度THに応じた燃料噴射を実行しても、エンジン22から出力されるトルクの変動によるショックの発生を抑制することができる。
以上説明したように、実施例のハイブリッド車両20では、エンジン22の負荷率KLが燃料噴射停止閾値KL1未満となると当該負荷率KLが燃料噴射開始閾値KL2以上になるまで低負荷燃料カット制御を実行して運転者によるアクセル開度Accに拘わらずエンジン22に対する燃料噴射を禁止する。そして、低負荷燃料カット制御の実行時、すなわちエンジン22の負荷率KLに基づいて燃料噴射が禁止されているときには、燃料噴射が禁止されておらずかつ混合気の燃焼が行われるときに比べて緩やかに変化するようにエンジン22の目標パワーPetagにレート処理を施してエンジン22の指令パワーPe*を設定し、設定された指令パワーPe*に基づいてエンジン22の吸入空気量Qaを制御する。このように、エンジン22の負荷率KLに基づいて燃料噴射が禁止されているときには、低負荷燃料カット制御の非実行時、すなわち燃料噴射が禁止されておらずかつ混合気の燃焼が行われるときに比べて緩やかに変化するようにエンジン22の指令パワーPe*を設定することで、燃料噴射の禁止中に運転者によるアクセル開度Accが大きくなったときにエンジン22の指令パワーPe*の増加を制限して吸入空気量Qaの増加を制限することができる。これにより、エンジン22の負荷率KLが増加して低負荷燃料カット制御の実行すなわち燃料噴射の禁止が解除されるまでに吸入空気量Qaが大きくなることを抑制し、多量の空気が吸入されると共に吸入空気量Qaに応じた燃料噴射が実行されることによるトルクの変動を抑制することができる。従って、エンジン22の負荷率KLの低下による燃料噴射が禁止された状態で加速要求がなされた際のショックの発生を抑制することができる。
また、実施例のハイブリッド車両20では、低負荷燃料カット制御の実行すなわちエンジン22に対する燃料噴射の禁止が解除されてから所定時間が経過して混合気の燃焼が再開されたとみなされるまで、燃料供給が禁止されておらずかつ混合気の燃焼が行われるときに比べて緩やかに変化するようにエンジン22の目標パワーPetagにレート処理を施してエンジン22の指令パワーPe*を設定する。これにより、燃料噴射が再開されてから混合気の燃焼が再開されて実際にエンジン22からトルクが出力されるまでの間もエンジン22の指令パワーPe*の増加を制限して吸入空気量Qaの増加を制限することが可能となり、多量の空気が吸入されると共に吸入空気量Qaに応じた燃料噴射が実行されることによるトルクの変動を抑制することができる。従って、エンジン22の負荷率KLの低下による燃料噴射が禁止された状態で加速要求がなされた際のショックの発生を抑制することができる。
なお、本発明の適用対象は、上述のようなハイブリッド車両20に限られるものではなく、本発明は、走行用の動力を出力する手段としてエンジンのみを備えた車両に適用されてもよい。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、内燃機関を備えた車両の製造産業等において利用可能である。
20 ハイブリッド車両、22 エンジン、24 エンジンECU、24a CPU、24b ROM、24c RAM、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 プラネタリギヤ、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、37 ギヤ機構、38 デファレンシャルギヤ、39a,39b 駆動輪、40 モータECU、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、52 バッテリECU、54 電力ライン、70 ハイブリッドECU、83 アクセルペダル、122 エアクリーナ、124 スロットルバルブ、125 燃料タンク、126 燃料噴射弁、128 吸気バルブ、130 点火プラグ、132 ピストン、134 浄化装置、136,スロットルモータ、140 クランクポジションセンサ、146 スロットルバルブポジションセンサ、148 エアフローメータ、MG1,MG2 モータ。

Claims (1)

  1. 空気と燃料との混合気を燃焼させて動力を出力する内燃機関と、運転者のアクセル操作量に基づいて前記内燃機関の目標パワーを設定する目標パワー設定手段と、前記設定された目標パワーに緩変化処理を施して前記内燃機関の指令パワーを設定する指令パワー設定手段と、前記設定された指令パワーが前記内燃機関から出力されるよう該内燃機関を制御する制御手段とを備える車両において、
    前記内燃機関の負荷率が第1の値未満になると該負荷率が第2の値以上になるまで前記アクセル操作量に拘わらず前記内燃機関に対する燃料供給を禁止する燃料供給禁止手段を更に備え、
    前記指令パワー設定手段は、前記燃料供給禁止手段により前記燃料供給が禁止されているときには、前記燃料供給禁止手段により前記燃料供給が禁止されておらずかつ前記混合気の燃焼が行われるときに比べて緩やかに変化するように前記指令パワーを設定し、前記制御手段は、前記指令パワーに基づいて前記内燃機関の吸入空気量を制御することを特徴とする車両。
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