JP2011051511A - 車両用シートのスライド構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】可動レールと固定レールとの嵌合関係を常時確実に保持することが可能な車両用シートのスライド構造を提供する。
【解決手段】可動内側レール418は、第1、第2張り出し可動面432、434を有し、固定外側レール416は、第1、第2張り出し固定面422、424を有し、リテーナの第1リテーナ張り出し面および第2リテーナ張り出し面はボール445を保持し、ボール445が、第1張り出し可動面432と第1張り出し固定面422との間、第2張り出し可動面434と第2張り出し固定面424との間に配置され、可動側面、固定側面およびリテーナ側面部が、車両の高さ方向に沿って配置され、固定外側レール416および可動内側レール418が縦長断面となるように配置され、第1、第2張り出し可動面432、434の第1弧状断面溝436、第1、第2張り出し固定面422、424の第2弧状断面溝426によりボール445案内溝を形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用シートのスライド構造に関し、より詳細には、可動レールと固定レールとの嵌合関係を常時確実に保持することが可能な車両用シートのスライド構造に関する。
従来、車両用シートのクッションシートには、スライド構造が付設され、車両用シートをクッションシートを介して車両の前後方向の所望の位置に位置決めし、その位置に固定するようにしている。
このスライド構造について説明すれば、クッションシートに固定されたアッパーレールと、車両のフロア面に固定されたロアロールとを有し、両レールともに車両の前後方向に延びるように配置され、アッパーレールがロアレールに対して車両の前後方向に摺動可能に嵌合する。
このようなアッパーレールとロアロールとは、車両のフロア面に配置されたロアレールに対してアッパーレールが、その上方に配置されていたところ、本発明者は、このような従来のスライド構造を改良し、図14に示すように、アッパレールとロアロールとを縦向きに、すなわち、アッパレールに該当する可動外側レール702、ロアロールに該当する固定内側レール704およびリテーナから概略構成されるレール構造の鉛直断面をいわゆる縦長断面形状とすることにより、レールの鉛直断面において車両の幅方向に延びる中立線まわりの曲げモーメント荷重に対して、横長断面形状とする場合に比べて、効率的に断面係数を確保することが可能であり、たとえばレールの板厚の厚肉化を抑制して、軽量化を図りつつ、必要強度を有効に確保することを可能とした。
しかしながら、本発明者は、このようなスライド構造には、以下に示すような新たな技術的問題点が存することを認識するに至った。
すなわち、車両の衝突の際、衝撃荷重に起因して可動外側レール702と固定内側レール704との嵌合関係が剥離され、スライド機能を喪失する点である。
より詳細には、たとえば、衝突時に、ベルト荷重がバックル部706を通じて可動外側レール702の車両後部側に負荷されるところ、ベルトはバックシートの一方の側部下端からシートの内側斜め前方に延設し、バックシートの他方の側部上端に架け渡されることから、ベルト荷重には、図14の矢印に示すように、車両の幅方向成分、車両の高さ方向成分および車両の前後方向成分の3方向の成分が必然的に生じる。特に、車両の幅方向成分は、車両の幅方向内側向きに作用する。車内の限定されたスペースの関係で、スライド構造のレール構造は、クッションシートのサイドフレームに対して車両の幅方向に数mm程度のクリアランスしかないところ、このベルト荷重の車両の幅方向成分に起因して、車両の前後方向に延びる可動外側レール702は、可動外側レール702の内側に配置されたクッションシートの一対のサイドフレームSの一方の外側面に向かって撓み変形し、車両の前後方向途中において、一対のサイドフレームの一方の外側面に当たる。これにより、一対のサイドフレームSの一方の外側面に当たる位置を支点Pとして、可動外側レール702の車両前部側には、ベルト荷重の車両の幅方向成分と逆向きに、すなわち車両の幅方向外側向きに荷重が負荷される。
この点、可動外側レール702は、車両の幅方向内側からレッグ708により固定支持された固定内側レール704に対して車両の幅方向外側に配置され、可動外側レール702は、そのコの字断面の開放部を車両の幅方向内側に、一方固定内側レール704は、そのコの字断面の開放部を車両の幅方向外側に向けた状態で、互いに嵌合関係をなすことから、このような車両の幅方向外側向きの荷重により、図15の矢印に示すように、可動外側レール702は、そのコの字の開放部を固定内側レール704から離れる向きに、一方固定内側レール704は、その反作用として、そのコの字の開放部を可動外側レール702から離れる向きに、両レールの嵌合関係を剥離する方向に力を受ける。
よって、衝突時のベルト荷重に起因して、可動レールと固定レールとの嵌合関係が剥離し、スライド機能を喪失するような事態が引き起こされる。このような事態により、衝突により負傷した乗員の車両からの救出が遅れることにもなりかねない。
以上のような技術的問題点に鑑み、本発明の目的は、可動レールと固定レールとの嵌合関係を常時確実に保持することが可能な車両用シートのスライド構造を提供することにある。
上記課題を達成するために、本発明の車両用シートのスライド構造は、
車床に固定され、車両の前後方向に延設された固定外側レールと、
該固定外側レールに嵌合し、該固定外側レールに対して車両の前後方向に摺動可能な可動内側レールであって、クッションシートに固定され、かつその車両後方側端部において乗員用ベルトバックルが固定される可動内側レールと、
前記可動内側レールを前記固定外側レールに対して車両の前後方向に対して係止する係止手段とを有し、
前記可動内側レールは、車両の前後方向に延びる可動側面と、該可動側面の一方の縁から張り出す第1張り出し可動面と、該可動側面の他方の縁から張り出す第2張り出し可動面とを備えたほぼコの字状の断面を有し、
前記固定外側レールは、車両の前後方向に延びる固定側面と、該固定側面の一方の縁から張り出す第1張り出し固定面と、該固定側面の他方の縁から張り出す第2張り出し固定面とを備えたほぼコの字状の断面を有し、
前記可動内側レールは、前記固定外側レールに対して、それぞれのコの字状の断面により形成される開放部を互いに対向させた状態で嵌合し、
さらに、前記固定外側レールと前記可動内側レールとの間には、車両前後方向に延びるリテーナが設けられ、
前記リテーナは、車両の前後方向に延びるリテーナ側面部と、該リテーナ側面部の一方の縁から張り出し、車両の前後方向に所定の間隔を隔てた複数の第1リテーナ張り出し上面と、該リテーナ側面部の他方の縁から張り出し、車両の前後方向に所定の間隔を隔てた複数の第2リテーナ張り出し下面とを備えたほぼコの字状の断面を有し、
前記リテーナは、前記複数の第1リテーナ張り出し上面を前記第1張り出し可動面と前記第1張り出し固定面との間に、かつ前記複数の第2リテーナ張り出し下面を前記第2張り出し可動面と前記第2張り出し固定面との間に設置するように位置決めされ、
前記複数の第1リテーナ張り出し面および前記複数の第2リテーナ張り出し面はそれぞれ、ボールを保持するための保持部を有し、それにより、前記ボールが、前記第1張り出し可動面と前記第1張り出し固定面との間、および前記第2張り出し可動面と前記第2張り出し固定面との間で転動することにより、前記可動内側レールが前記リテーナとともに、前記固定外側レールに対して、車両の前後方向に移動可能であり、
前記可動側面、前記固定側面および前記リテーナ側面部が、車両の高さ方向に沿って配置され、それにより、前記固定外側レールおよび前記可動内側レールがいずれも、車両の高さ方向に縦長断面となるように配置され、
前記第1張り出し可動面および前記第2張り出し可動面はそれぞれ、車両の前後方向に延びる第1弧状断面溝を有し、
前記第1張り出し固定面および前記第2張り出し固定面はそれぞれ、車両の前後方向に延びる第2弧状断面溝を有し、
前記第1弧状断面溝および前記第2弧状断面溝とにより、前記ボールを前後方向に案内するための案内溝を形成する、構成としている。
以上の構成を有する車両用シートのスライド構造によれは、車両の前後方向に延び、クッションシートに固定された可動内側レールを、車両の前後方向に延び、車床に固定された固定外側レールに対して、車両前後方向に移動させることを通じて、車両用シートを車両の前後方向の所望の位置に位置決めすることが可能である。
より詳細には、車両用クッションシートの車両前後方向の位置を調整する際、可動内側レールを固定外側レールに対して車両前後方向に移動させることにより、可動内側レールと固定外側レールとの間のリテーナにより保持されたボールが、可動内側レールの第1張り出し可動面の第1弧状断面溝と固定外側レールの第1張り出し固定面の第2弧状断面溝とにより形成される溝の間、および可動内側レールの第2張り出し可動面の第1弧状断面溝と固定外側レールの第2張り出し固定面の第2弧状断面溝とにより形成される案内溝の間で転動することにより、可動内側レールがリテーナとともに、固定外側レールに対して、車両の前後方向に円滑に摺動可能に移動する。
その際、たとえば、衝突時に、ベルト荷重が乗員用ベルトバックルを通じて可動内側レールの車両後部側に負荷されるところ、ベルトはバックシートの一方の側部下端からシートの内側斜め前方に延設し、バックシートの他方の側部上端まで架け渡されることから、ベルト荷重には、車両の幅方向成分、車両の高さ方向成分および車両の前後方向成分の3方向の成分が必然的に生じる。特に、車両の幅方向成分は、車両の幅方向内側向きに作用する。このベルト荷重の車両の幅方向成分に起因して、車両の前後方向に延びる可動内側レールは、可動内側レールの内側に配置されたクッションシートの一対のサイドフレームの一方の外側面に向かって撓み変形し、車両前後方向の途中で、一対のサイドフレームの一方の外側面に当たる。これにより、一対のサイドフレームの一方の外側面に当たる位置を支点として、可動内側レールの車両前部側には、ベルト荷重の車両の幅方向成分と逆向きに、すなわち車両の幅方向外側向きに荷重が負荷される。
この点、可動内側レールは、車両の幅方向外側からレッグにより固定支持された固定外側レールに対して車両の幅方向内側に配置され、可動内側レールは、そのコの字断面の開放部を車両の幅方向外側に、一方固定外側レールは、そのコの字断面の開放部を車両の幅方向内側に向けた状態で、互いに嵌合関係をなすことから、このような車両の幅方向外側向きの荷重により、可動内側レールは、そのコの字の開放部を固定外側レールに向けて、一方固定外側レールは、その反作用として、そのコの字の開放部を可動内側レールに向けて、両レールの嵌合関係を保持する方向に力を受ける。
よって、従来のように、衝突時のベルト荷重に起因して、可動レールと固定レールとの嵌合関係が剥離し、スライド機能を喪失するような事態を有効に防止することが可能である。
また、前記可動内側レールは、前記固定外側レールに対して、それぞれのコの字状の断面により形成される開放部を互いに対向させた状態で外嵌し、前記リテーナは、前記固定外側レールに対して、それぞれのコの字状の断面により形成される開放部を互いに対向させた状態で配置され、
前記第1弧状断面溝は、前記第1張り出し可動面および前記第2張り出し可動面それぞれの内面に形成され、前記第2弧状断面溝は、前記第1張り出し固定面および前記第2張り出し固定面それぞれの外面に形成されるのでもよい。
さらに、前記可動内側レールは、前記固定外側レールに対して、それぞれのコの字状の断面により形成される開放部を互いに対向させた状態で内嵌し、前記リテーナは、前記可動内側レールに対して、それぞれのコの字状の断面により形成される開放部を互いに対向させた状態で配置され、
前記第1弧状断面溝は、前記第1張り出し可動面および前記第2張り出し可動面それぞれの外面に形成され、前記第2弧状断面溝は、前記第1張り出し固定面および前記第2張り出し固定面それぞれの内面に形成されるのでもよい。
加えて、前記第1弧状断面溝に対応する部分に密着し、該部分に対して外側からあてがう可動内側レール補強用ブラケットが、前記可動内側レールの車両後方側の端部に設けられ、
該可動内側レール補強用ブラケットには、その下面に前記可動内側レールの変形防止用の補強ビードが設けられ、
前記固定外側レールの車両後方側の端部には、前記第2弧状断面溝に対応する部分に密着し、該部分に対して内側からあてがう前記固定外側レール変形防止用ブラケットが設けられるのがよい。
さらに、前記固定外側レールは、車両前方側および車両後方側それぞれに、車床に固定するための固定ブラケットが設けられ、
前記可動内側レール補強用ブラケットは、前記可動内側レールが、前記固定外側レールに対して車両最後方位置にあるときに、前記車両後方側固定ブラケットから車両後方に向かってオーバハングする部分に設けられるのがよい。
さらにまた、前記可動内側レール補強用ブラケットは、ほぼコの字の断面を有するプレートであるのがよい。
加えて、前記固定外側レール補強用ブラケットは、プレート状であり、車両の前後方向端部それぞれに、前記固定外側レールにあてがうあてがい部を有するのがよい。
さらに、前記固定外側レール補強用ブラケットは、前記固定外側レールを車床に固定するための固定ブラケットに対して、前記固定外側レールとともに共絞めされるのがよい。
本発明に係る車両用シートのスライド構造によれば、可動内側レールは、車両の幅方向外側からレッグにより固定支持された固定外側レールに対して車両の幅方向内側に配置され、可動内側レールは、そのコの字断面の開放部を車両の幅方向外側に、一方固定外側レールは、そのコの字断面の開放部を車両の幅方向内側に向けた状態で、互いに嵌合関係をなすことから、車両の後部におけるベルト荷重に起因する、車両の前部における車両の幅方向外側向きの荷重により、可動内側レールは、そのコの字の開放部を固定外側レールに向けて、一方固定外側レールは、その反作用として、そのコの字の開放部を可動内側レールに向けて、両レールの嵌合関係を保持する方向に力を受けることから、衝突時のベルト荷重に起因して、可動レールと固定レールとの嵌合関係が剥離し、スライド機能を喪失するような事態を有効に防止することが可能である。
本発明に係るスライド構造の実施形態を自動車用シートに対して適用される場合を例として、図面を参照しながら、以下に詳細に説明する。
図1に示すように、車両用シートのスライド構造400は、車両用シートの車両前後方向の位置調整機構402と、車両用シートの車両前後方向の位置決め機構404と、車両用シートの車両高さ方向の位置調整機構406と、車両用シートの車両高さ方向の位置決め機構408とから概略構成されている。
車両用シートは、車両の前後方向に延設する一対のサイドフレームSと、一対のサイドフレームS同士を連結するフロントパイプFおよびリアパイプRとにより構成され、車両に固定されたクッションシートC(図示せず)と、クッションシートCに対してリクライナー(図示せず)を介して、クッションシートCに対して傾動可能に取り付けられたバックシート(図示せず)とから構成されていることから、車両用シートのスライド構造400は、クッションシートCのサイドフレームSに付設されているところ、クッションシートCの車両前後方向および車両の高さ方向に位置調整かつ位置決め可能とすることにより、バックシートを含めた車両用シート全体の位置調整かつ位置決めが可能である。
車両用シートの車両前後方向の位置調整機構402は、それぞれ車両の前後方向に延設し、互いに車両の幅方向に所定間隔を隔てた一対のレール構造410と、レールの摺動可能な車両前後方向の移動を可能とするためのリテーナ412(図4参照)とから概略構成されている。
図1に示すように、車両用シートのスライド構造400は、一対のレール構造410の一方には、乗員ベルトが内嵌するベルトバックル438を備えたベルトブラケット411が付設されている点を除き、車両の前後方向中心線に関して対称に構成されているので、一方について説明し、他方については同様な参照番号を付することによりその説明は省略する。

一対のレール構造410はそれぞれ、鋼製であり、車床に固定され、車両の前後方向に延設する固定外側レール416と、クッションシートCに固定され、車両の前後方向に延設する可動内側レール418とを有する。より詳細には、一対のレール構造410は、車両の幅方向にクッションシートCの幅に応じて定められた間隔を隔てて配置され、一対のレール構造410それぞれにおいて、固定外側レール416は、車両の幅方向外側に配置され、一方可動内側レール418は、車両の幅方向内側に配置されている。
固定外側レール416は、その各端部において、互いに車両の前後方向に間隔を隔てて配置されレール取付ブラケットとしての一対のレッグ414A,Bにより固定支持され、可動内側レール418は、固定外側レール416に対して外嵌する。固定外側レール416および可動内側レール418それぞれのレール長さは、車両用シートのスライド構造400が設置されるフロント床のスペースに鑑み、可動内側レール418を固定外側レール416に対して、車両最後方側位置にしたとき、および車両最前方側位置にしたときの状態を考慮して、適宜に決定すればよい。
図2および図3(両図において、図面上左側が車両外側である)に示すように、固定外側レール416は、車両の高さ方向に沿って車両の前後方向に延びる固定側面420と、固定側面420の一方の側縁から横方向に張り出す第1張り出し固定上面422と、固定側面420の他方の側縁から横方向に張り出す第2張り出し固定下面424とを備えたほぼコの字状の断面を有する。第1張り出し固定上面422および第2張り出し固定下面424はそれぞれ、その外面に、車両の前後方向に延びる第2弧状断面溝426を有する。これにより、後に説明する可動内側レール418に設けた第1弧状断面溝436とともに、ボールを案内する案内溝を形成するようにしている。したがって、溝の弧状断面形状はこのような観点から定めればよい。
図4に示すように、固定外側レール416には、車両の前後方向に間隔を隔てて整列する複数の固定係止穴428が設けられている。固定係止穴428の数は、固定外側レール416に対して車両前後方向に移動する可動内側レール418の移動範囲を考慮して、適宜定めればよい。
図2および図3に示すように、一方、可動内側レール418は、固定外側レール416に対して、それぞれのコの字状の断面により形成される開放部を互いに対向させた状態で外嵌するようにしている。可動内側レール418は、車両の高さ方向に沿って車両の前後方向に延びる可動側面430と、可動側面430の一方の側縁から横方向に張り出す第1張り出し可動上面432と、可動側面430の他方の側縁から横方向に張り出す第2張り出し可動下面434とを備えたほぼコの字状の断面を有する。
第1張り出し可動上面432および第2張り出し可動下面434はそれぞれ、その内面に、車両の前後方向に延びる第1弧状断面溝436を有する。
図1に示すように、可動内側レール418は、車両用シートの車両高さ方向の位置調整機構406の平行リンク機構を介して、クッションシートCのサイドフレームSに固定され、一対のレール構造410において、一方の可動内側レール418には、前述のように、その車両後方側端部において乗員用ベルトバックル438が固定されている。より詳細には、可動内側レール418は、対応するサイドフレームSに対して車両の幅方向外方に数mmのクリアランスを隔てて配置され、後に説明するように、車両用シートの車両高さ方向の位置調整機構406により対応するサイドフレームSのレベルが下げられ、サイドフレームSが可動内側レール418のわきに位置する場合には、たとえば車両の衝突によりベルト荷重がバックル部を通じて可動内側レール418の車両後端部側に入力されることにより、可動内側レール418はベルト荷重の車両幅方向の成分により対応するサイドフレームSに向かって撓み、車両前後方向の途中において、サイドフレームSの側面に当たり、その点を支点として、可動内側レール418の車両前端部側には、ベルト荷重の車両幅方向成分と逆向きの力が作用する事態が生じる。
可動内側レール418には、車両の前後方向に隣接する固定係止穴428同士の間隔と同一の間隔を隔てて整列する、複数の可動係止穴(図示せず)が設けられている。係止用プレート454との関係で、可動係止穴が4つ設けられているが、4つに限定されず、可動内側レール418を固定外側レール416に対して確実に係止可能である限り、4つより少なくてもよい。
次に、リテーナ412について説明すれば、図5(図において、図面上左側が車両内側である)に示すように、固定外側レール416と可動内側レール418との間には、車両前後方向に延びるリテーナ412が設けられている。図6に示すように、リテーナ412は、車両の高さ方向に沿って車両の前後方向に延びるリテーナ側面部440と、リテーナ側面部440の一方の側縁から張り出し、車両の前後方向に所定の間隔を隔てた複数の第1リテーナ張り出し上面442と、リテーナ側面部440の他方の側縁から張り出し、車両の前後方向に所定の間隔を隔てた複数の第2リテーナ張り出し下面444とを備える。より詳細には、図5に示すように、リテーナ側面部440には、車両の前後方向に延び、固定外側レール416の内面に向かって窪んだ凹部が設けられ、これにより弓の字断面とされ、リテーナ412がその側面部で可動内側レール418に係合しないようにしつつ、固定外側レール416の第1張り出し固定上面422および第2張り出し固定下面424に案内されながら、車両前後方向に移動可能となるようにしている。
図6に示すように、リテーナ412のリテーナ側面部440には、前述のように、車両前後方向に延びる細長開口441が設けられ、細長開口441は、車両前方側端縁443Aと車両後方側端縁443Bとを有する。細長開口441の車両前後方向の長さは、リテーナ412自体の十分な強度を確保しつつ、軽量化を図る観点から、適宜定めればよい。
リテーナ412は、図5に示すように、固定外側レール416に対して、それぞれのコの字状の断面により形成される開放部を互いに対向させた状態で、複数の第1リテーナ張り出し上面442を第1張り出し可動上面432と第1張り出し固定上面422との間に、かつ複数の第2リテーナ張り出し下面444を第2張り出し可動下面434と第2張り出し固定下面424との間に設置するように位置決めされる。
図6に示すように、複数の第1リテーナ張り出し上面442および複数の第2リテーナ張り出し下面444はそれぞれ、ボール445を保持するための貫通穴447を有し、それにより、ボール445が、第1張り出し可動上面432と第1張り出し固定上面422との間、および第2張り出し可動下面434と第2張り出し固定下面424との間で転動することにより、可動内側レール418がリテーナ412とともに、固定外側レール416に対して、車両の前後方向に移動可能であるように構成されている。
以上のように、可動側面430、固定側面420およびリテーナ側面部440が、車両の高さ方向に沿う向きに向き決めされ、それにより、固定外側レール416および可動内側レール418がいずれも、車両の高さ方向に縦長断面となるように配置されている。これにより、横長断面に比して、レールの鉛直断面において車両の幅方向の中立線まわりのモーメントに対して、有効に断面係数を確保することが可能である。
車両用シートの車両前後方向の位置決め機構404、車両用シートの車両高さ方向の位置調整機構406、および車両用シートの車両高さ方向の位置決め機構408については、従来既知の構造を採用していることから、その説明は省略する。
図7および図8に示すように、可動内側レール補強用ブラケット600が、ベルトバックル438が設けられる車両内側の可動内側レール418に対して設けられる。より詳細には、図8に示すように、可動内側レール補強用ブラケット600は、可動内側レール418の第1弧状断面溝436に対応する部分に密着し、該部分に対して外側からあてがうように、可動内側レール418の車両後方側の端部に設けられる。
図7に示すように、可動内側レール補強用ブラケット600は、ほぼコの字の断面を有するプレートであり、その側面には、軽量化の観点から開口601が設けられるとともに、側面の下縁から張り出す張り出し下面には、可動内側レール418の変形防止用の補強ビード602が設けられる。可動内側レール補強用ブラケット600は、可動内側レール418が、固定外側レール416に対して車両最後方位置にあるときに、レッグ414Bから車両後方に向かってオーバハングする部分に設けられる。可動内側レール補強用ブラケット600の板厚は、第1弧状断面溝436を扁平化するような回転力が作用したときに、第1弧状断面溝436に対して外側からあてがうことにより、このような回転力に抗して、第1弧状断面溝436の扁平化するのを防止するのに有効な厚みを有するようにしている。
一方、図9ないし図11に示すように、固定外側レール416の車両後方側の端部には、第2弧状断面溝426に対応する部分に密着し、該部分に対して内側からあてがう固定外側レール変形防止用ブラケット604が設けられる。固定外側レール補強用ブラケット604は、プレート状であり、軽量化の観点から開口605を有し、車両の前後方向端部それぞれに、固定外側レール416にあてがうあてがい部606を有する。固定外側レール補強用ブラケット604は、固定外側レール416を車床に固定するためのレッグ414Bに対して、固定外側レール416とともに共絞めされる。固定外側レール変形防止用ブラケット604の板厚は、第2弧状断面溝426の扁平化するような回転力が作用したときに、第2弧状断面溝426に対して内側からあてがうことにより、このような回転力に抗して、第2弧状断面溝426の扁平化するのを防止するのに有効な厚みを有するようにしている。
以上の構成を有する車両用シートのスライド構造400の作用について、図面を参照しながら、詳細に説明する。
車両用シートの車両前後方向の位置を調整する際、まず、操作レバー446を持ち上げて、車両前後方向現在位置の可動内側レール418の可動係止穴および固定外側レール416の固定係止穴428に対して貫通している係止用プレート454の係止歯を抜いて、係止解除を行う。これにより、図2に示すように、可動内側レール418を固定外側レール416に対して、自由に車両前後方向に移動することが可能となる。
次いで、車両前後方向の目標位置に向けて、たとえば、車両の前方に向かって、可動内側レール418を固定外側レール416に対して、車両前後方向に移動する。その際、リテーナ412の第1リテーナ張り出し上面442の各々、および第2リテーナ張り出し下面444の各々の貫通穴447に保持された状態で、各ボール445が、第1張り出し固定上面422と第1張り出し可動上面432との間、および第2張り出し固定下面424と第2張り出し可動下面434との間でそれぞれ、転動することにより、可動内側レール418の移動方向にリテーナ412自体も移動することにより、可動内側レール418が固定外側レール416に対して、摺動可能に円滑に移動することが可能となる。
次いで、操作レバー446を下げることにより、図3に示すように、係止用プレート454の係止歯が、目標位置に達した可動内側レール418の可動係止穴421と、この位置に対応する固定外側レール416の固定係止穴428とに貫通することにより、目標位置に達した可動内側レール418を固定外側レール416に対して係止固定することが可能となる。
以上のように、上記構成を有する車両用シートのスライド構造400によれば、クッションシートCの位置を調整する際、可動内側レール418を固定外側レール416に対して車両の前後方向に摺動形態で移動させることにより、可動内側レール418に固定されたクッションシートCの車両前後方向の位置を調整することが可能である一方、クッションシートCの高さ調整機構により、クッションシートCを可動内側レール418に対して車両の高さ方向に移動させることにより、クッションシートCの車両高さ方向の位置を調整することが可能である。
その際、たとえば、衝突時に、ベルト荷重が乗員用ベルトバックルを通じて可動内側レール418の車両後部側に負荷されるところ、ベルトはバックシートの一方の側部下端からシートの内側斜め前方に延設し、バックシートの他方の側部上端まで架け渡されることから、ベルト荷重には、車両の幅方向成分、車両の高さ方向成分および車両の前後方向成分の3方向の成分が必然的に生じる(図12の矢印参照)。特に、車両の幅方向成分は、車両の幅方向内側向きに作用する。このベルト荷重の車両の幅方向成分に起因して、車両の前後方向に延びる可動内側レール418は、可動内側レール418の内側に配置されたクッションシートCの一対のサイドフレームSの一方の外側面に向かって撓み変形し、車両前後方向の途中で、一対のサイドフレームSの一方の外側面に当たる。これにより、一対のサイドフレームSの一方の外側面に当たる位置を支点Pとして、可動内側レール418の車両前部側には、ベルト荷重の車両の幅方向成分と逆向きに、すなわち車両の幅方向外側向きに荷重が負荷される。
この点、可動内側レール418は、車両の幅方向外側からレッグにより固定支持された固定外側レール416に対して車両の幅方向内側に配置され、可動内側レール418は、そのコの字断面の開放部を車両の幅方向外側に、一方固定外側レール416は、そのコの字断面の開放部を車両の幅方向内側に向けた状態で、互いに嵌合関係をなすことから、このような車両の幅方向外側向きの荷重により、図13の矢印に示すように、可動内側レール418は、そのコの字の開放部を固定外側レール416に向けて、一方固定外側レール416は、その反作用として、そのコの字の開放部を可動内側レール418に向けて、両レールの嵌合関係を保持する方向に力を受ける。
よって、従来のように、衝突時のベルト荷重に起因して、可動レールと固定レールとの嵌合関係が剥離し、スライド機能を喪失するような事態を有効に防止することが可能である。
さらに、レール構造には、その鉛直断面において車両の前後方向を中心にレールを回転させる回転モーメントが作用し、ボール445を保持している、可動内側レール418の第1張り出し可動面432および第2張り出し可動面434に設けた第1弧状断面溝436と、固定外側レール416の第1張り出し固定面422および第2張り出し固定面424に設けた第2弧状断面溝426とを扁平化する方向に変形力が作用し、特に縦長断面において最下部に位置する第2弧状断面溝426が溝を喪失することにより、ボール445の脱落が引き起こされる。特に可動内側レール418が固定外側レール416に対して、車両前後方向において最後方位置にある場合には、可動内側レール418の車両後方側の端部が固定外側レール416からオーバーハングし、いわゆる片持ち梁状態となることから、このような事態が誘因されやすい。
しかるところ、可動内側レール418に対して可動内側レール補強用ブラケット600が可動内側レール418の車両後方側の端部に設けられ、この可動内側レール補強用ブラケット600が、第1弧状断面溝436に対応する部分に密着し、該部分に対して外側からあてがう機能を奏するとともに、特にその下部に可動内側レール418の変形防止用の補強ビード602が設けられていることから、上記のような変形力に対して第1弧状断面溝436の扁平化を抑止することが可能であり、一方、固定外側レール416の車両後方側の端部には、固定外側レール変形防止用ブラケット604が設けられ、この固定外側レール変形防止用ブラケット604が、第2弧状断面溝426に対応する部分に密着し、該部分に対して内側からあてがう機能を奏することから、上記のような変形力に対して第2弧状断面溝426の扁平化を抑止することが可能であり、以上から、車両用シートのスライド構造のレールに対して衝撃荷重が負荷された場合に、第1および第2弧状断面溝の喪失を防止することにより、ボール445の脱落を防止することが可能となる。
以上、本発明の実施形態を詳細に説明したが、本発明の範囲から逸脱しない範囲内において、当業者であれば、種々の修正あるいは変形が可能である。たとえば、本実施形態においては、自動車用シートを対象に説明したが、それに限定されることなく、鉄道車両、船、飛行機等一般的な車両に対して適用可能である。また、自動車のシートに対して用いる場合、リアシート、フロントシートのいずれにも適用可能である。
本発明に係る車両用シートのスライド構造によれば、車両の衝突の際、車両の後部におけるベルト荷重に起因する、車両の前部における車両の幅方向外側向きの荷重により、可動内側レールおよび固定外側レールともに、両レールの嵌合関係を保持する方向に力を受けることから、衝突時のベルト荷重に起因して、可動レールと固定レールとの嵌合関係が剥離し、スライド機能を喪失するような事態を有効に防止することが可能であり、この点において、本発明は、車両関連産業において有用である。
本発明の実施形態に係る車両用シートのスライド構造の斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用シートのスライド構造において、可動内側レールが固定外側レールに対して係止解除されている状況を示す概略断面図である。 本発明の実施形態に係る車両用シートのスライド構造において、可動内側レールが固定外側レールに対して係止されている状況を示す概略断面図である。 本発明の実施形態に係る車両用シートのスライド構造において、固定外側レールにリテーナが取り付けられている状況を示す概略側面図である。 本発明の実施形態に係る車両用シートのスライド構造において、リテーナを示す断面図である。 本発明の実施形態に係る車両用シートのスライド構造において、リテーナを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用シートのスライド構造における可動内側レールの補強用ブラケットの斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用シートのスライド構造における可動内側レールのベルトバックルまわりの分解図である。 本発明の実施形態に係る車両用シートのスライド構造において、固定外側レールの変形防止用ブラケットが取り付けられている状態を示す部分斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用シートのスライド構造において、固定外側レールの変形防止用ブラケットを示す部分斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用シートのスライド構造において、固定外側レールの変形防止用ブラケットが取り付けられている状態を示す部分側面図である。 本発明の実施形態に係る車両用シートのスライド構造において、ベルト荷重の入力状態を示す概略図である。 図12の車両前部を示す図である。 従来の車両用シートのスライド構造において、ベルト荷重の入力状態を示す概略図である。 図14のの車両前部を示す図である。
S サイドフレームS
C クッションシート
400 車両用シートのスライド構造
402 車両用シートの車両前後方向位置調整機構
404 車両用シートの車両前後方向位置決め機構
406 車両用シートの車両高さ方向位置調整機構
408 車両用シートの車両高さ方向位置決め機構
410 一対のレール構造
411 ベルトブラケット
412 リテーナ
414 レール取付ブラケット
416 固定外側レール
418 可動内側レール
419 リテーナロック防止ピン
420 固定側面
421 可動係止穴
422 第1張り出し固定上面
424 第2張り出し固定下面
426 第2弧状断面溝
428 固定係止穴
430 可動側面
432 第1張り出し可動上面
434 第2張り出し可動下面
436 第1弧状断面溝
441 細長開口441
443 端縁
440 リテーナ側面部
442 第1リテーナ張り出し上面
444 第2リテーナ張り出し下面
445 ボール
447 貫通穴
446 操作レバー
448 操作レバー支持ブラケット
450 リリースロッド
452 操作レバー係止用バネ
454 係止用プレート
455 係止用歯
456 係止用プレート戻しバネ
460 前リンク
462 後リンク
470 操作レバー
472 ピニオンギア
474 セクターギア
476 連結ブラケット
600 可動内側レール補強用ブラケット
602 補強用ビード
604 固定外側レール変形防止用ブラケット
606 あてがい部

Claims (8)

  1. 車床に固定され、車両の前後方向に延設された固定外側レールと、
    該固定外側レールに嵌合し、該固定外側レールに対して車両の前後方向に摺動可能な可動内側レールであって、クッションシートCに固定され、かつその車両後方側端部において乗員用ベルトバックルが固定される可動内側レールと、
    前記可動内側レールを前記固定外側レールに対して車両の前後方向に対して係止する係止手段とを有し、
    前記可動内側レールは、車両の前後方向に延びる可動側面と、該可動側面の一方の縁から張り出す第1張り出し可動面と、該可動側面の他方の縁から張り出す第2張り出し可動面とを備えたほぼコの字状の断面を有し、
    前記固定外側レールは、車両の前後方向に延びる固定側面と、該固定側面の一方の縁から張り出す第1張り出し固定面と、該固定側面の他方の縁から張り出す第2張り出し固定面とを備えたほぼコの字状の断面を有し、
    前記可動内側レールは、前記固定外側レールに対して、それぞれのコの字状の断面により形成される開放部を互いに対向させた状態で嵌合し、
    さらに、前記固定外側レールと前記可動内側レールとの間には、車両前後方向に延びるリテーナが設けられ、
    前記リテーナは、車両の前後方向に延びるリテーナ側面部と、該リテーナ側面部の一方の縁から張り出し、車両の前後方向に所定の間隔を隔てた複数の第1リテーナ張り出し上面と、該リテーナ側面部の他方の縁から張り出し、車両の前後方向に所定の間隔を隔てた複数の第2リテーナ張り出し下面とを備えたほぼコの字状の断面を有し、
    前記リテーナは、前記複数の第1リテーナ張り出し上面を前記第1張り出し可動面と前記第1張り出し固定面との間に、かつ前記複数の第2リテーナ張り出し下面を前記第2張り出し可動面と前記第2張り出し固定面との間に設置するように位置決めされ、
    前記複数の第1リテーナ張り出し面および前記複数の第2リテーナ張り出し面はそれぞれ、ボールを保持するための保持部を有し、それにより、前記ボールが、前記第1張り出し可動面と前記第1張り出し固定面との間、および前記第2張り出し可動面と前記第2張り出し固定面との間で転動することにより、前記可動内側レールが前記リテーナとともに、前記固定外側レールに対して、車両の前後方向に移動可能であり、
    前記可動側面、前記固定側面および前記リテーナ側面部が、車両の高さ方向に沿って配置され、それにより、前記固定外側レールおよび前記可動内側レールがいずれも、車両の高さ方向に縦長断面となるように配置され、
    前記第1張り出し可動面および前記第2張り出し可動面はそれぞれ、車両の前後方向に延びる第1弧状断面溝を有し、
    前記第1張り出し固定面および前記第2張り出し固定面はそれぞれ、車両の前後方向に延びる第2弧状断面溝を有し、
    前記第1弧状断面溝および前記第2弧状断面溝とにより、前記ボールを前後方向に案内するための案内溝を形成する、ことを特徴とする車両用シートのスライド構造。
  2. 前記可動内側レールは、前記固定外側レールに対して、それぞれのコの字状の断面により形成される開放部を互いに対向させた状態で外嵌し、前記リテーナは、前記固定外側レールに対して、それぞれのコの字状の断面により形成される開放部を互いに対向させた状態で配置され、
    前記第1弧状断面溝は、前記第1張り出し可動面および前記第2張り出し可動面それぞれの内面に形成され、前記第2弧状断面溝は、前記第1張り出し固定面および前記第2張り出し固定面それぞれの外面に形成される、請求項1に記載の車両用シートのスライド構造。
  3. 前記可動内側レールは、前記固定外側レールに対して、それぞれのコの字状の断面により形成される開放部を互いに対向させた状態で内嵌し、前記リテーナは、前記可動内側レール418に対して、それぞれのコの字状の断面により形成される開放部を互いに対向させた状態で配置され、
    前記第1弧状断面溝は、前記第1張り出し可動面および前記第2張り出し可動面それぞれの外面に形成され、前記第2弧状断面溝は、前記第1張り出し固定面および前記第2張り出し固定面それぞれの内面に形成される、請求項1に記載の車両用シートのスライド構造。
  4. 前記第1弧状断面溝に対応する部分に密着し、該部分に対して外側からあてがう可動内側レール補強用ブラケットが、前記可動内側レールの車両後方側の端部に設けられ、
    該可動内側レール補強用ブラケットには、その下面に前記可動内側レールの変形防止用の補強ビードが設けられ、
    前記固定外側レールの車両後方側の端部には、前記第2弧状断面溝に対応する部分に密着し、該部分に対して内側からあてがう前記固定外側レール変形防止用ブラケットが設けられる、請求項1に記載の車両用シートのスライド構造。
  5. 前記固定外側レールは、車両前方側および車両後方側それぞれに、車床に固定するための固定ブラケットが設けられ、
    前記可動内側レール補強用ブラケットは、前記可動内側レールが、前記固定外側レールに対して車両最後方位置にあるときに、前記車両後方側固定ブラケットから車両後方に向かってオーバハングする部分に設けられる、請求項4に記載の車両用シートのスライド構造。
  6. 前記可動内側レール補強用ブラケットは、ほぼコの字の断面を有するプレートである、請求項5に記載の車両用シートのスライド構造。
  7. 前記固定外側レール補強用ブラケットは、プレート状であり、車両の前後方向端部それぞれに、前記固定外側レールにあてがうあてがい部を有する、請求項5に記載の車両用シートのスライド構造。
  8. 前記固定外側レール補強用ブラケットは、前記固定外側レールを車床に固定するための固定ブラケットに対して、前記固定外側レールとともに共絞めされる、請求項7に記載の車両用シートのスライド構造。
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