JP2011051327A - 高耐久性容器およびその製法 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量であるとともに耐久性に富む容器とその製法を提供する。
【解決手段】モルタル成型による容器において、モルタル内に粒状発泡合成樹脂および強度補強材を含むことを特徴とする耐久性容器である。
【選択図】図2

Description

この発明は、高耐久性とりわけ耐衝撃特性に優れた容器とその製法に関する。
従来より、種々の素材による容器が多用されているが、本発明にて示すように、モルタルと発泡合成樹脂および強度補強材を用いて、軽量であるとともに十分なる耐久性を有する容器は見あたらない。
従来より、木、金属、合成樹脂、陶器、モルタル等にて様々な容器が作られ用いられてきた。使用する素材にて容器特性が異なるとともにその質感も異なるため、使用目的によって使い分けられている。特に植木鉢では合成樹脂や陶器が好まれるが、合成樹脂では耐久性はあるものの良好な質感に乏しく、陶器は質感に優れるものの破損しやすいという欠点がある。モルタル製のものは重くてひび割れが生じやすい問題があり、そのため針金や金属ネットなどを入れたものもあるが、錆が出る恐れがある。また、モルタルは吸水性を有するので注意が必要であり、着色しても色あせの問題があった。
本発明は、以上のような従来からの容器に関わる課題を解決するために発明されたもので、モルタルに発泡合成樹脂と強度補強材を併用することにより、軽量でありながら十分なる耐久性を有し、植木鉢にも適した質感を有する新規かつ有用なる容器とその製法を提供するものである。
課題を解決する手段として本発明は以下の構成とした。
すなわち、本発明の一つは
1.製作しようとする容器形状に適合した型を用意し、該型外面を離形膜にて覆う第1工 程。
2.該離形膜上を強度補強材にて覆う第2工程。
3.該強度補強材上を、セメントと粒状発泡合成樹脂と水にて混合混練してなる混合モル タルにて覆う第3工程。
4.該混合モルタル上を、前記同様の強度補強材にて覆い、常温放置にて固化させた後、 型から取り外す第4工程。
5.型から取り外したモルタル成形物表面に、セメントと細砂と着色剤および水にて混合 混練したモルタルを塗布した後、放置乾燥させる第5工程。
6.前工程にて得られた乾燥した成形物表面に対してコーティング処理を施す第6工程。
以上の各工程からなることを特徴とする高耐久性容器の製法である。
また、本発明の他の一つは、
1.外型枠を用意し、その内面に離形膜を貼り付ける第1工程。
2.セメントと粒状発泡合成樹脂と強度補強材と水にて混合混練して該外型枠内に適量入 れ、離形膜を外面に貼り付けた内型枠を外型枠内に押し入れる第2工程。
3.常温放置にて固化させた後、成型物を型から取り外す第3工程。
4.前工程にて得られた乾燥した成形物表面に対してコーティング処理を施す第4工程。
以上の各工程からなることを特徴とする高耐久性容器の製法である。
さらに、本発明の他の一つは、モルタル成形による容器において、モルタル内に粒状発泡合成樹脂および強度補強材を含むことを特徴とする高耐久性容器である。
本発明によれば、モルタル内に粒状発泡合成樹脂と強度補強材を含んでいるため、軽量でありながら十分なる強度と耐久性を有し、かつ良好な質感を有する有用なる容器を得ることができる。とりわけ耐衝撃特性に優れ、落下しても破片が飛び散ることがなく、安全性の面にても優良なる容器とその製法を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図において、1は上部開放有底形状のモルタル層で内部に粒状発泡合成樹脂2を含んでいる。3は強度補強材としてのグラスファイバーネットで、モルタル層内全域に位置するとともに該層の内外面近傍に位置している。
次に、本発明品の製法について説明する。
1.製作しようとする容器形状に適合したモルタル製の型を用意し、離形膜としての厚さ 0.02〜0.04mm程度の塩化ビニル樹脂シートを型の外面に巻き付け被覆する。
2.この塩化ビニル樹脂シート上に強度補強材としてのグラスファイバーネットを巻いて 被覆する。
3.セメント40%、粒径1〜5mm好ましくは粒径2mm程度の発泡合成樹脂(発泡ス チロール)40%、水20%(各容積比)の各材料を数分間混合混練した後、約5分間 ほど放置して内部空気を抜いた混合モルタルを作る。
4.巻き付けたグラスファイバーネット上に上記混合モルタルを3〜5mmほどの厚さに 塗りつけ、その上にグラスファイバーネットを貼り付ける。
5.24〜48時間ほど常温放置して乾燥固化させた後、型から取り外す。
6.型から取り外したモルタル成形物表面外側に厚さ1〜2mm内側に厚さ0.5mm程 モルタルを塗りつける。このモルタルは、セメント60〜70%、細粒砂1%、セメン ト用着色剤少量、水約29〜39%を混合混練したものである。
7.塗りつけた状態で約12〜24時間程放置して乾燥させた後、無色のトップコート( 表面を保護するために塗るコーティング剤)処理を行い、10〜15分程放置乾燥させ 、これを3〜4回ほど行う。
以上にて本発明品が完成する。
ビニル樹脂シートを型に巻き付けたのは、モルタル等の離形性をよくするためであり、該シートは合成樹脂の中でもとりわけ柔軟性に富み、また薄手のものを用いることにて型にピッタリとフィットする。グラスファイバーネットを二重に用いたのは、補強のためであり、これによってひび割れを防止でき、耐衝撃特性が向上する。発泡合成樹脂としての粒状発泡スチロールをモルタル内に練り込むことにて軽量化がもたらされ、また水が浸透しにくくなる。混合モルタルの上記配合の適合性が実験にて把握され、セメントが多すぎると強度は増すが重くなり、発泡合成樹脂が多すぎると軽量となるが強度が不足する。以上から既述の配合比としたものである。また、トップコート処理にて表面に光沢が現れるとともに、表面保護と水の浸透が防止できる。既述の例は手塗りにての製法であるが、次に型押し製法について説明する。
1.木製の外型枠を用意し、その内面に前例同様の塩化ビニル樹脂シートを貼り付ける。
2.セメント40%、粒径1〜5mm好ましくは粒径2mm程度の発泡合成樹脂(発泡ス チロール)40%、長さ10mm程度のナイロン繊維少量、水約20%(各容積比)を 数分間混合混練した後、約5分間ほど放置して内部空気を抜いた混合モルタルを作る。
3.該混合モルタル適量を外型枠内に入れ、その外面に塩化ビニル樹脂シートを貼り付け た木製の内型枠を上から外型枠内に押し入れ、枠からはみ出た混合モルタルを拭き取っ て除去する。
4.12〜24時間ほど常温放置して固化させた後、型枠から取り外す。
5.トップコート処理を行い、10〜15分程放置乾燥させ、これを3〜4回行う。
この例は、前例がグラスファイバーネットを用いたのに対し、ナイロン繊維を用いた点が異なるが、前例同様の特性を有して、軽量高強度の製品が得られ、型押し成型のため統一形状のものを能率よく作ることができる。また、型押しにてモルタル層を圧縮するので強度が向上する。
以上、本発明について記したが、本発明はモルタルに粒状発泡合成樹脂と強度補強材を用いて容器を形成するところにその特徴を有し、軽量化と強度補強の双方の特性を有する容器を得られるものである。既述のように従来から多用されている陶器は質感に優れるもののもろさがあるため破損しやすく、落下すると破片が飛び散って危険なものであった。
また、従来のモルタル製容器は重いために移動しにくく、ひび割れが発生しやすいものであったが、本発明にてこれらの問題が解消されるものとなったのである。
従って、本発明による容器は薄さと軽さおよび強度を有して、落下しても割れて飛び散ることがなく安全面でも優良である。なお、モルタルに着色剤を混入するのでその選択にてバリエーションに富んだ色彩が得られ、トップコート処理にて表面保護となり、水のモルタル層への浸透が防止される。また、発泡合成樹脂は例示の発泡スチローールに限定されず、他の発泡合成樹脂でもよい。さらに、塩化ビニル樹脂に変えてポリ塩化ビニリデン樹脂など柔軟性を有する他の樹脂を用いてもよい。なお、容器形状や厚さにより、グラスファイバーネットを1枚使用して形成してもよい。
既述の例による混合モルタル配合比において、セメント40%、発泡合成樹脂40%、水20%にて示したが、セメント35〜45%、発泡合成樹脂35〜45%、水19.8〜20.2%の配合範囲にて製作してもよい。
既述の例では植木鉢に使用して表現したが、小物入れその他の種々の形状の容器にも応用が可能である。なお、既述の例は実施の一例であり、近似の他の構成としてもよい。
以上のごとく、本発明によって従来にない有用なる容器を提供することができる。
本発明の平面図 A−A断面図(一部略) 本発明の要部構造拡大説明図 本発明の使用状態図 本発明第1例による製作説明図 本発明第2例による製作説明図
1 モルタル層
2 粒状発泡合成樹脂
3 グラスファイバーネット
4 型
5 外型枠
6 内型枠
7 混合モルタル

Claims (3)

  1. 1.製作しようとする容器形状に適合した型を用意し、該型外面を離形膜にて覆う第1工 程。
    2.該離形膜上を強度補強材にて覆う第2工程。
    3.該強度補強材上を、セメントと粒状発泡合成樹脂と水にて混合混練してなる混合モル タルにて覆う第3工程。
    4.該混合モルタル上を、前記同様の強度補強材にて覆い、常温放置にて固化させた後、 型から取り外す第4工程。
    5.型から取り外したモルタル成形物表面に、セメントと細砂と着色剤および水にて混合 混練したモルタルを塗布した後、放置乾燥させる第5工程。
    6.前工程にて得られた乾燥した成形物表面に対してコーティング処理を施す第6工程。
    以上の各工程からなることを特徴とする高耐久性容器の製法。
  2. 1.外型枠を用意し、その内面に離形膜を貼り付ける第1工程。
    2.セメントと粒状発泡合成樹脂と強度補強材と水にて混合混練してなる混合モルタルを 該外型枠内に適量入れ、離形膜を外面に貼り付けた内型枠を外型枠内に押し入れる第2 工程。
    3.常温放置にて固化させた後、成型物を型から取り外す第3工程。
    4.前工程にて得られた乾燥した成形物表面に対してコーティング処理を施す第4工程。
    以上の各工程からなることを特徴とする高耐久性容器の製法。
  3. モルタル成形による容器において、モルタル内に粒状発泡合成樹脂および強度補強材を含むことを特徴とする高耐久性容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101857006B1 (ko) * 2016-07-22 2018-05-14 주명칠 시멘트를 코팅 처리하여 형성시키기 위한 화분 제조방법
CN110370427A (zh) * 2019-07-23 2019-10-25 王劲松 一种低碳环保复合型轻质鱼缸及水族盆景容器的工艺流程

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